【異世界】異世界給食のおばちゃん、魔王と対決!? 重力魔法で魔獣を殲滅し、幼い勇者を守り抜いた四十五歳の主婦の逆転劇 #運命の異世界ロマンス
ごちそう様でした。カウンター越しに響く
ちょっとたどたどしい高い声にわあい
欲をつけて返事をする。高学年になると
テレが出てくるのか声も小さくなりがちで
それに合わせてこちらも控えめに応じるの
だけどあんなに元気にご馳そう様を言って
くれるならやっぱり張り切って返事をし
たくなるものだ。最近は学校給食を給食
センターに外注するのが一般的らしい
けれど、うちの市は力を入れているようで
、小学校には昔ながらの給食のおばさんが
いる。私もその1人だった。別に料理が
好きなわけじゃない。ただ労働条件が
良かっただけだ。子供が特に好きという
わけでもない。でもまあ時踊り中嬉しし
そうに美味しかったと伝えてくれる子供
たちは本当に可愛い。生活のために働いて
いる私には仕事に生がいを見い出すなんて
気持ち悪い感覚はないけれど、あの子たち
の笑顔がちょっとしたご褒美に思える
くらいにはこの仕事が気に入っていた。
そう、過去系だ。今私の足元にあるのは
リノリウムの床じゃない。水分けが悪そう
な衛星環境。何それ?美味しいのという
感じのどまとも言えない中途半端な石畳の
床。隙間からは雑草が顔を出している。
室内なのにどうしてこんなことにと思い
ながらも一もある大きな機能を毛一杯の芋
っぽい何かの川を剥き続けている。昼食の
ラッシュは過ぎて今は夜の仕込みだ。ごそ
さんもっさりとした声が届く。声代わりし
たのも忘れてしまったような年頃の声。
可愛くない。全然可愛くはないけど、荒ご
にまみれた男たちばかりの場所だから
仕方ない。たまに食べ終わった食器を
投げるように下げてくるやりは全然マしだ
。だから顔をあげて下全口に返事をする。
わあ、なんでまたそこにいるんですか?
騎士団長のい悲鳴にかき消された。異世界
召喚ってよくある話だよね。いや、よく
あるわけじゃないけど、小説とかで私もね
、ほら、ネットで無料で読めるじゃない。
ちょいちょい読んでたんだよね。正直楽ん
でた。いい年してだってこんなに楽しい
ものが好きなだけ読めるなんて、しかも
無料でなんていい時代になったんだろうっ
て思ってた。自分の好きな小説を買う
なんてもうずっとできてなかった。置き
場所もないし、どうしてもまとまった時間
を確保しなきゃ気になってしまう。その点
スマホで空時間にちょっと読むのは気軽で
良かった。でもね、まさか自分が召喚さ
れるなんてね、ありえないわ。これって
年齢制限とかあったんじゃないの?って
思うよね。普通前の晩普通に寝たはずだっ
た。目が覚めたら異世界だった。大理石
より柔らかな光を放つクリーム色の床には
魔法陣らしき縁や模様を描くように赤い石
が埋め込まれていて見上げれば青、赤、木
、緑の色取り取りのステンドグラスが
はめ込まれた半球場の天井。後で聞いたら
ガラスじゃなくて薄く削った石だそうだ。
なんか特別な石らしい。振り注ぐ光の中を
チリが静かに泳いでいて、光の届かない
壁際は薄ぐらいけれど、豪者な模様が
掘り込まれているのが分かる。魔法陣の中
にぼんやりと立っていたのは私とあと4人
。魔法陣を囲むように立っていたのは
ローブ姿のいかにも魔法使っぽい人たちが
8人。その人たちよりちょっと格揚げの
魔法使いらしい50代くらいの女性とどっ
からどう見ても王様なビロードマントの
50代男性が並んでいて、その一歩後ろに
降るプレートでカブトを外した騎士がいた
。その騎士が今私を厨房から引きずり出し
て食堂のテーブルを挟んで嘆いている。
そりゃね、分かります。こちらの都合で
勝手に呼び出されて戦えって言われても
ないですよね。僕らは国を守ると自ら誓っ
てこうしてるんですけど、勇者様たちの
世界は平和だったそうですし、騎士団長の
ざザさんはそのいましい肩書きに煮わしく
ない柔らかな口調でゆっくりと話す。あ、
私たちの国がたまたま戦争してないだけで
世界規模で言えばそうでもないですよ。
そりゃ魔物とか魔王とかいませんけど魔物
がいないとなると敵は人間だけですか?
そうなりますかね。というか、なんで
私たちの国の人間ばかり呼んじゃったん
でしょう。他の国ならこう戦闘力高い人が
持っといたはずですよ。きっと会いにくい
世界の国際事情は把握できず。ああ、です
よね。でもですね、だからうちの王は
ちゃんと言ったじゃないですか。戦わなく
ても生活は保証するって。勇者様たちは
客人です。こちらの事情で開化した挙句に
思い通りにならなかったら放り出すなんて
不切りするわけないじゃないですか。戦わ
なくても蝶よ花よとも手生やされてていい
んです。それがなんでなんで食堂で僕らの
食事を作ってるんですか?召喚されたのは
私の他に4人。スーツ姿で髪をきっちり
整えた。これからまさに出勤な会社員と
いった不勢。ハイネックノースリーブに
ぴったりとしたウエストからなだらかに
広がるフレアスカートという地震満々の
気粉なしの女子大風。ラボットした
ジーンズを腰に吐き、ごつい指輪をいくつ
もはめていかにも今時な感じの青年。
少しかな体よりちょっと大きめサイズの
制服は改造もされておらずズボン派は
きっちりとプレスされていた。高校1年生
くらい。そして私、小水か和ず45歳
ジャージしかも娘の中学時代の学校
ジャージ以上。みんな前の晩は普通に寝て
起きたらこうなっていたというのになぜ私
だけジャージなんだ。寝る時だけだったの
に。みんなもパジャマなりなんなりで寝て
いたのにちゃんとお出かけスタイルで召喚
されている。割れながらバ違い感を加速さ
せる登場っぷりだ。そりゃ気も引けるよ。
格揚げっぽい魔法使いで新刊のエルネス
さんが召喚した理由を説明してくれた後に
、あの、私休みの連絡してないんでって
言っちゃうよ。まあ、連絡どころか帰る
方法も当然ながらなかったわけだけど。
さて、この異世界文化は中世ヨーロッパ的
魔物や魔王といった言葉からも分かるよう
に剣と魔法の世界だ。獣人、エルフ、
ドワーフも普通にカしている。城内にも
入り乱れている。言葉には不自由しなかっ
たけど文字は読めない。でも式率はさほど
高くないので平民は読めない人の方が多い
らしい。大陸は中央を分断するように3つ
の大国が並び、南に証国がたくさん。
そして魔物区第三脈地帯を挟んだ向こうの
北に魔族の国。私たちを召喚したこの国は
3つの大国のうちの1つ。東側に位置する
飾るな王国。敵は魔族の国。魔王。対抗
勢力として私たちが呼ばれたと。なぜ召喚
したのか。異世界を渡る時、世界の狭を
超えるために身体は1度分解され、再構築
される。その再構築される時に何やらかだ
か恩恵だかがくっつくそうだ。この世界に
生きるものよりはかに高い戦闘力が身に
つき、勇者と呼ばれるほどの存在になると
。文
の何してくれてんの?エルネス新官長さん
に機間方法はないと告げられた後、飾る
な王はすまないと頭を下げた。
ビロードマントこそ王様っぽいけれど、
それ以外は王様らしくなかった。むしろ
そのマントがなかったら給食室理の営業さ
ぽいと思ってしまったくらいだ。
小柄な体つきが似ていた。それでも王が頭
を下げる姿にエルネスさんはきっと唇を
引きび、他の魔法使いさんたちはあっと
小さく声をあげ、両手をふわふわと彷徨わ
せて座崎ザ団長さんはより深く頭を下げた
。きっととても慕われている王様なの
だろう。本来世界はその世界だけで完結す
べきだと私は思う。我らの住む世界を守り
たいのは我らが今生きているから生きて
いる世界だからだ。勇者様たちには預かり
知らぬこと。自らが生きる世界を差しおい
て縁もゆかりもない世界のために戦えなど
と傲慢でしかなかろうですよねと内心頷く
口には出さなかったけど魔族は数こそ我ら
より少ないがその身体能力も魔力も高い。
我らは数を頼りに国境戦を維持するだけで
精一杯の戦いを数百年続けている。戦いを
強制はできぬ。戦わずとも勇者様たちの
生活は当然保証する。だが不して願う。
どうかその遺渡りで得た力を貸しては
もらえぬだろうか。ええ、無理とか誰か
言わないだろうかとこっそり他の人の顔を
伺うとなるほどと会社員は力強く頷き魔法
って私にも使えるってことねと女子大生は
がっちりとカールしたまつけの下の瞳を
キラキラさせは
無双無双が約束されてるってことと青年は
隠すきもないワクワクした顔で隣の高校生
を肘でつつき得た力ってどんなものなのか
まずは知たいですと高校生は実直な
意気込みを見せた。何?乗りき?みんな
乗りき?若い男の子たちはまあそうかも
しれない。でも会社員納得しちゃうの。
そんな仕事みたいなルックスなのに。絶対
女子大生はA無理って言ってくれると期待
してたのに。嫌でも私は無理。どう考えて
も無理だってみんな若いじゃない。会社員
はちょっとこっちよりではあるけど全然
若者じゃない。私に比べりゃ色々みなっ
てる年頃じゃない。勝手に裏切られた気分
になったのを押し隠しつつ、ここは冷静に
辞態しなくてはと画然は来立つ勇者人から
離れ、王様へと一歩踏み出そうとした時、
おや、勇気を貯めようと一度俯いて
踏み出す足元を確かめたのだけど、違和感
がある。どこに行って自分の体になんか
軽い踏み出した足を元に戻し、改めて自分
の体を見下ろす。決してね、太ってはい
なかった。でも若い頃に比べたらほら、
重力って逆らえなくなるわけで、自然と
腰回りとかね、ほら、ジャージだから
そんなに体の線が出てるわけでもない
けれど、それでも確かに毎晩をつきたく
なるほど見慣れた下半身とは違っていて、
手のひをじっと見直す。裏返して手の甲は
と周囲を見回す。王様の立つ位置の向い側
私の背の方この広い部屋から出るための
扉側の壁は一面の鏡針そこに移るのは
あ豆き色の学校ジャージがよく似合う中学
生の頃の私だった。ひまず落ち着いて
欲しいと用意された部屋にそれぞれ案内さ
れ、優雅な一例でメイドさんが退出した後
、中性世界っぽいのに焼けにピカピカに
磨き抜かれた姿身にへりつくとそこには何
ということでしょう?何を試しても空いて
いた毛穴はきっと引き締まり、油断すると
粉を吹いていたカサカサ部分は姿を消し、
方にも赤身が差している。貧血知らずの
健康色。これファンでの色1段階明るくし
てもいいんじゃない?ひょっとして販売委
員さんに2段階明るくしてもいいくらい
ですとかお勧めされるんじゃない?ファン
で今持ってないしこの世界でどれだけ化粧
品のラインナップがあるのか知らないけど
顎のラインが若干シャープなのは砲が
持ち上がっているからが重力に負けてない
からこれは今ここで使うべきでしょう
は言って見たかったこのセリフ。これが私
。ふえ。ながら呟いて鏡の中の笑顔は瞬時
に真顔に戻る。私ですよ。いや、まあ言う
て顔の増作そのものは変わってないです
からね。別に美人になったわけじゃない。
もうちょっとこう親の良質な遺伝子を
受け継ぐことがなぜできなかったのかと
しょんぼりしてた中学の頃の私がいるだけ
だ。でもね、やっぱり当時の私に詰め寄り
たいね。この肌は若さは増作を3割しにさ
せていたんだと。夕べまでのしょんぼりな
つと今のしょんぼりなつ。どう考えたって
若い分だけ3割にちゃんとなってる。確か
に3割増しでも顔なのは変わらないんだ
けど。うわ、体やは学校のグランド4つ分
ほどもある訓練場の橋。振り返ると
走り込み中だったらしい霊さんが足を止め
て私を見てた。縦解客したまま両手で地面
を押して上半身の向きを変える。初日
サラリーマン風だったレさんは上で用意さ
れた長袖シャツとハズボンを着ている。
初日こそ30代前半くらいかと思えたけど
こうしてみるともうちょっと若いかもしれ
ない。昔ねバレーやってたんですよ。踊る
方。そうそう。話しながら横解客に
切り替えると霊さんはおむに座り込んで
同じように足を広げた。
無理。100°ちょっとくらいといった
ところか。3くらいの年の男性でそれだけ
開くのもなかなかだと思いますよ。そうな
のかな。本格的にスポーツしてる人くらい
じゃないですかね。それに男性って股関節
が女性とは違う作りなので解客は元々やり
づらいらしいです。ええ。こっちに来て
身体能力上がったんだからこれもできそう
なのにな。毎日やってればすぐにできる
ようになるんじゃないですか。毎日の訓練
でさらにすごいことになってるってザさん
が言ってましたよ。ざザさんが僕のこと
褒めてくれてた。ええ、霊さんも皆さんも
メキメキと上達してるって。堅術も退。
えへへ。夜けにワにかんだ笑顔を小さく
見せる霊さんは最初のクールそうな印象
からは駆け離れている。みんな頑張って
ますもんね。私以外の4人はみんな
それぞれ訓練を受けている。堅実や体術は
騎士団の中から選ばれた数人から魔法は
エルネスさんを始めあの召喚の間にいた
新刊たちから指導されているらしい。
かずはちゃんも今日は訓練するの。
ちゃん付けなんてどれだけぶりだろう。
召喚されてからそれなりに勇者人は交流を
深めつつある中実は未だ言えずにいた。霊
さんは年長組なので幼く見える私に
何かしら気遣って下しげに振るまってくれ
てるのかもしれない。いや、私はやっぱり
戦闘は向いてないと思いますしね。今日は
ただたまには運動したいかなって。召喚さ
れた翌日、私たちは得た能力の確認をした
。剣と魔法の世界なので当然戦闘にはそれ
らがつき物ではあるのだけど勇者だけに
現れやすい能力があるそうで武器召喚と
いうのか武器権限というのか念じると
それぞれ自分専用の武器がふわっと中に
生み出される。ふわっとびっくりした。
このやり方はを寝るのと近いらしく
エルネスさんがコツを教えてくれた。何で
も過去の勇者たちの経験団などがまとまっ
た書物があるらしい。マニュアルといった
ところだろうか。わ、できた。1番最初に
コツを掴んだのは勇気あめさん。女子大生
の彼女だ。ゆらりと空気が歪み、その歪み
が形づくったのは映画でもよく見る
魔法使いの杖。武器分類で言えばメース
コ棒に括くられるらしい。武器として
もちろん使えるのだけど、どちらかと言え
ばやはり魔法への適正が高いらしく、あめ
さんはそちらを重点的に訓練してるそうだ
。次に権限させたのはチャラソだった青年
。こちらの世界の服も同じように着崩した
かさ幸弘
に装着するタイプの弓。クロスボー
ガントレットというらしい。矢は魔力で
作るから補充と帰らないって。それも弓な
のかな?何か違う武器カテゴリーじゃない
のかなって思う。すごいテンションになっ
てた。高校生の列太さんは長い鎖の片端に
はトゲトゲの鉄球、反対側には三日月の
ようなカがついた武器。フレールのアシュ
って聞いたけどそもそもフレイルってもの
を知らないので頬というにとどめておいた
。バスケットボールほどもあるそれを
軽がると旋開させられる自分にびっくりし
てるようだった。ハれさんは体験。これは
私にも分かる。1番勇者っぽいって思って
たら同じことを幸さんが言っていてさんは
やはりちょっとワかんだ笑顔を見せてた。
私も一応権限できた。なんかすごい大きな
とんかちというかハンマー。あ、これ知っ
てるわ。大昔にアニメで見たわ。100t
とか書いてあるやつ。銃から浮かび上がっ
てそのまま自響きと共に落ちたそれを呆然
として見ちゃったよね。あめさんの杖は
丁寧に磨かれて上品かつ高級層だし、幸
さんのだってネジ島らしき部分に小さな
宝石みたいな装飾がいくつもついてるしの
体験はもう本当勇者のそれで剣自体が若干
発行してるし太さんのこそ部な感じはする
けどカと鎖の継目には四水症みたいなのが
はまってる。ワンポイントか。対する私の
ハンマーめっちゃ木星っていうか形は違う
けど質感はまさに記念って感じだしこう
そこはかとなく漂う庶民感というか生活に
ね指した道具感が半端ない。えっとこれ
あれですよね。悔を打つ時に使うやつです
よね。武器ですかね?これ100tトン
ハンマーというネタ集う例えも出せず無難
な表現に変えてとうとうざザさんは微妙な
表情を慌ててしまい込みつつフォロに回ら
なくてはという使命感をにませて答えて
くれる。いや、武器ですよ。ちゃんと武器
になります。使いこなせる人材は限られ
ますがモてます。どどうでしょうね。若干
石畳みをいくつか割ってめり込んでいる
ハンマーの持ち手を両手で掴んで引いて
みる。腰を溜めてもう1度。うん。なんか
すごく注目浴びてて視線が痛い。気まずい
。どうです?動きませんね。全く動く気配
がありません。結局騎士団一の力持ちと
いう人まで呼んできたけどハンマーは
ビクトもしなかった。それはもう
エクスカリバー並みにハンマーだけど、
まあ、私も友事態するつもりでしたしね。
自分が権させた武器すら持ち上げられな
いって戦えないちょうどいい理由にもなり
ました。埋まったハンマーは次の日の朝に
は消えていた。勇者の武器は事在に権限さ
せたり消したりできるそうなのでそういう
ものなんだろう。さすが魔法の世界。
やっぱり戦いってのはくないんでしょうか
?何か思うことがあるのか?霊さんは私の
柔軟の真似をしながら新妙な顔を作る。
この人妙に恋キャラなところがあるな。
召喚された時の第1印象はキリッと
落ち着いたできる男って感じだったんだ
けど、あ、別に善悪とかで辞態しようとか
思ってたわけじゃないですよ。単に適正の
話です。なのだって良いとか悪いとか世界
が違えば変わるものでしょう。そうか。
そうですよ。ただそう思っていてもこの
世界の戦いとやらはピンと来ないけどねと
思うことは黙っておく。勇者として
振る舞うことを決めた人たちに水を刺す
こともないだろう。訓練上に幸さんたちや
ざザさんら騎士団の人たちも集まり始め
じゃあとそちらへ向かう霊さんに手を振っ
て見送る。戦いの歴史は聞いた。魔王が
こちら側の国にとってどれだけの脅威なの
かも聞いたけれどもなぜ魔王は敵なのか
説明はしてもらったけどよくわからなかっ
たのだ。国境戦が大きく崩れたことはない
そうで押されては押し返しをずっと続けて
いるらしい。勇者の召喚があるとはいえ
戦力差はかなりありそうなものなのにある
程度以上魔王軍はこちら側にその領土を
広げようとはしない。そして戦いの終わり
。目標は魔王の討伐なのかと問えば、え、
だって魔王ですよ。それは無理でしょうと
ざザさんに返された。勇者のメイン業務
討伐じゃなかった。つまりお互いに自分の
領土を犯されなければそれでいい。だっ
たらお互い直回出さなきゃそれでいいので
は?戦争とは少なくともどちらかが何かを
得るために制服であったり経済的なもので
あったり細かい理由なら様々ではあろう
けど要するに一方から一方へ何かを奪う
ためもしくは奪われないために起こるもの
。私はそう思っていた。私たちの世界とは
価値観も何もかも違うのだろうけれども、
まだこの世界をよく知らない私にはこの
戦争の勝利条件終わり方が見えてこなかっ
た。こちら側はまだ分かる。自分たちと
共存できない強いものには恐怖を感じる
だろう。分からないものに恐怖を感じるの
は生存本能なのだからこれはもうどう
しようもないけれどなぜ魔王軍はこちら側
を攻撃しているのか。うん。
って思うじゃない。戦わないことを選んだ
私に王様もざザさんもエルネスさんも何も
言わなかった。城を自由に歩き回らせて
くれ。欲しいものがあれば何でも言って
くれと言い城で働く人たちは明るく親切に
接してくれる。城を出て暮らしたいので
あればそのために人をつけてくれるとまで
言っていた。文字も読めず風習も分からず
では不自由な暮らししかできないだろう
からと。召喚されて3日目には上中を見て
歩き、食堂の存在を知った。王族や貴族、
私たち勇者の食事はまた別の厨房で作られ
ているが、そこは城で働く者たちの食事を
一手に引き受けている食堂だった。かに
山盛の芋やら砂漠前のサイズが想像もつか
ない大きさの肉やら力強く叩き込まれ
続けるもあるねった小麦。大鍋をかき混ぜ
ながらリズミカルに歯を刻みながら
オーブンを開けて大量のパンの焼き加減を
確認しながら私と同年代の女性が大半を
占める厨房は明けな噂話と笑い声で満たさ
れていてダッシュダッシュダッシュ機が
つけば人参らしき赤いコサの川を向いてい
た。特攻座さんに見つかり投かれること数
回。毎日ではないけどこう仕方なくない
ですか?揚げ前末前で人様の作ったご飯が
1番美味しいってのが心情ですが、それが
何日も続くと落ち着かなくなることこの上
ないんですよ。一応何もすることがないっ
てのもあれなので文官の人たちにお願いし
て1日数時間手の開いた時だけでいいから
と文字やこの世界のことを教えてもらっ
たりしているけれどそれでも暇なの。どう
しようもなく無心に大量の食材をさきたく
なるの。投げくざさんには申し訳ない
けれど、掃除や選択をやり始めないだけマ
だと思ってほしい。掃除も洗濯も前から
好きじゃないだけなんだけど、料理も別に
好きってわけじゃないんだけど。ネット
柔軟応援弾みをつけて立ち上がる。
やっぱり体がすごく軽い。目覚めても体が
怖ばってない朝とか本当素晴らしい。訓練
場では勇者と新刊や騎士たちがそれぞれ3
つのグループに分れて模擬戦を始めていた
。あさんは新刊2人を相手取り、日の玉や
氷の歴を打ち合っている。いわゆる影象と
かいうのは発していない。時々口の中でも
ごもごさせているのが分かるから呪文か
何か言ってるのかもしれないけど決めざと
なセリフはない。ちょっと残念。何も見え
ないのに地面が引けるのは風魔法だろうか
。テニスか何かのようにその杖を振り、時
に火球を打ち返し、時に歴を消滅させる。
立ち位置はさほど変わらないのでテニスと
いうより卓球のかもしれないけど太い日柱
や歴の集中攻撃にはひらりと鮮やかに身を
ひ返す。やだかっこいい。生ひさんは盾を
構えた大柄な騎士とざザさんを相手にして
いる。打ち出される矢を盾で引かれつつ
振り下ろされたざザさんの剣をしゃがんで
避け、そのまま縦騎士の足元を救うように
右足で殴。その足を大柄な体には
につわしくないキ敏さで後方へ飛んで
かわす騎士を吸いつくように大雪幸さんは
クロスボーガントレットがついていない
右手の甲で建ご殴りつけざザさんの木前に
左手を突きつける。ガントレットに剣が
打ちけられ高室な音が響いた。後方へ
それぞれ飛びのき距離を置く3者は一呼吸
の後また組み合う。シ太さんと霊さんは
もう何やってるのかよくわからない。中央
無人に地面を削っているのは鉄球なん
だろう。着地の瞬間が見えないって鉄球の
重さであり得るんだろうか。あれ本当に
鉄球なんだろうか。スポンジでは発泡
スチロールなのではけれどそれでは地面は
えぐれない。鉄の蛇と貸した鎖が霊さんの
足首を狙う。軽やかにかわすサイド
ステップ。その先に待ち構えたように姿を
表したシ太さんが振り上げたカは霊さんの
剣に防がれる。事在に旋開する鉄球の軌動
に垂直に平行に2人の打ち合いも援運動の
軌動を重ねていく。それはあまりにも物騒
なのに優雅な踊りのようだった。響き渡る
ドラの音に飛び上がる。私が終わりの合図
らしいことに気づいて冷た息を吐いた。
全員がぴたりと止めるその動きにまた
うっかりする。完成の法則がありますから
ね。勢いづいた動きを来たりと止めるのは
さらに義量が必要となる。夢中で拍手活災
する私に照れ笑いしながらみんな会み寄っ
てきてくれた。皆さん武道してらっしゃん
ですか?剣合ですか?達人ですか?登場
からすでにバチがいっぱりを連発している
ので今更何とも思わないけど私以外は全員
武道家とかここまで来ると私そもそも勇者
としてじゃなくて勇者のお世話係かりとし
て召喚されたんじゃないかって気がして
くる。厨房に入り込むのも本来の役割で
ありなのではないだろうか。僕はサッカー
鳴らしてたけど、格闘技は全然とレさんが
言うと、翔太さんも同じくというか運動は
全くダメだったとずいた。そんな汗にい
ことするわけないじゃないとまとめていた
髪をほぐしながらあめさんも続く。神綺麗
ですね。私もね、若返って艶と針と量が
戻ったんですけど、元が違うんでしょうね
。シャンプーのコマーシャルみたいです。
ああ、自分は一応経験者ですけどね。
さすがにこんな風に動けませんでしたよ。
経験者あれですよね。試験て思い出したん
ですけど、映画でああいうの見たことあり
ます。何でしたっけ?そう、バリ方。それ
は測たらアメんね。が
もしかして。おお。幸さんはどうと空手の
油断者とのことだった。チャラそうだった
のにがっつり体育会計でも他の3人と
同じくこちらに来てから身体能力が上がっ
た故の戦闘力らしい。そりゃ慣れるのは
いくらか早かったかもしれないけどね。
割れながらこのレベルだと思う元の世界で
の経験って関係ないんじゃないかな。
ちょっと砕けた感じになった幸弘に他の3
人も同意していた。するとですよ。私は今
深夜の訓練場に来ています。1人で柔軟は
部屋で毎日していた。正確には3日目から
昔のように体が柔らかくなっていることに
気づいてから与えられた部屋は元の家の
敷地より広かったけどやたら高級層な中具
や天街付きが幅を聞かせおかれたカ瓶やら
なんやら割れたらどうしよう。いや多分
怒られはしないけど悲しそうにされるかも
しれないと思うとヒヤヒヤして存分に体を
伸ばすことができなかった。だからこそ
今日の昼に訓練場に来てみたのだけども、
全くの未経験者があそこまで事在に体を
動かせるようになったのならばですよ。
昼間やった柔軟をもう1度じっくりと筋を
伸ばしほぐして関節が温まることを確認
する。左のキビスを右のつ先に添え。私の
つ字から天に向かって細い糸が伸びている
イメージを描く。その糸に引かれるように
曲げた膝をゆっくりと伸ばす。重心はその
ままに左のつ先を真横に滑らせ、その足に
同機させて左腕を開く。肘も手首も緩く
毛布を抱くように柔らかく左足を腰の高さ
まで上げ、伸びたつ先で円を描く洋然へ
回してからそっと地面に下ろす。訓練場は
深い森に囲まれている。私から見て左手側
にある夜空に溶け込むその暗い影と
月明かりの狭く赤い一は明るく輝く星に
視点を定めて左足をもう1度横に滑らせ
今度はそのまま重心を乗せた。私を
吊り上げる糸が緩むことなくりと私を回転
させる。視点はそのまま残し回転する身体
から1泊遅れて視点を戻す。星を目指して
くるりくるり回転は加速する。ふふっと息
が漏れた。バレリーナを目指すほどでは
なかった。1年に1度発表会を身内ちで
行う程度の緩いバレー教室に4歳から結婚
前の20十歳まで通っていた。親の仕事の
都合で引っ越しが多くとも行く先で教室に
通った。本当にお稽古レベルけれども
大それた夢を見るほどではなかったけれど
も踊ることは大好きだった。東ズは
もちろんないけどバレーシューズの代わり
になるようなそこの柔らかい川靴をメイド
さんに頼んで手に入れてもらった。足の指
をしっかりと開いて大地をつめれば十分。
振り注いで来るような星。次に目指すあの
緑の星に左の指先を重ねてグランジュ。
着地しても勢いは緩まない。くるりくるり
と鋭くピルエットとフェッテを繰り返し
ジュテ
アントルらせ
樹テ星は私を追って流れる風は私を
抑えつけることなくその身に乗せてくれる
重力はもう私の管理家にある。最後の
グランジュテで着地の足がブれた。崩れた
重心を取り戻そうと体が勝手に動くのが
分かる。地についた左手を軸に測点。これ
はバレーじゃないね。ぐらついてしまった
のはついこの間まで慣れ下しんだ重心と今
の重心が変わってしまったからだ。体型
変わったからね。慣れちゃえばどうって
ことはなくなるだろう。体がそう言って
いる。何せ昔はの体で踊っていた。ふふふ
あはっく。しゃがみ込んで両手を口に当て
て笑いを抑える。この世界に来て2度目の
何ということでしょう?何者?ひや
。背後から飛んできた鋭い声に悲鳴をあげ
て飛び上がった。振り向きに照らし付け
られた真っ白な強い光が目に刺さる。
かずハどのちょ目が目がいた。え?あ、
申し訳ない。今日を抑えます。膨体に両手
で目を塞いでもえていると光が少し柔いだ
のが分かった。涙が滲んだ目をしばしばさ
せつつようやくカンテラの向こうを
見上げるとそこには座ザさんの戸惑い顔。
カンテラの炎は柔らかなオレンジ色を灯し
ている。電気のないこの世界光原は当然日
だけどその強弱は魔力を持って加減する
ことができる。訓練場の暗がりで
うずくまって笑ってるのがいればそりゃ
不審者ですね。光を強くしてスカもします
よね。ダッシュダッシュダッシュ。ザザ
さんはゴんで私の隣に座り込んだ。えっと
ざザさん。こんな時間までお仕事ですか?
あ、いえええ。まあそうです。これから
この先の宿舎に帰るとこだったんですよ。
最初目印にした星から少し東側の法学の
建物を指び刺す。4階建てレガ作りのそれ
は昼に見た時には津が美しく壁を飾ってい
た。あれ宿舎だったんですね。騎士団の
方たちは皆さんあそこに若い独人物はそう
ですね。階級が上がったり家庭を持ったり
すると浄化に家を持つものが多いです。
疑問が顔に浮かんでしまったみたいで、
ざザさんが軽く苦笑いをした。本当は僕
みたいに役職が上の人間も出ていくべきな
んでしょうけど近く便利なんですよ。若い
ものには着苦しくさせちゃってるかもしれ
ません。幸受け入れてもらえているとは
思ってますけど、便利って毎日こんなに
遅くまでのお仕事なんですか?言っては何
ですが、体力勝負のお仕事なのにきつすぎ
ませんか?あまりに私たちへの体遇が良く
てこの国服構成手厚いわって思ってたけど
ここに来てまさかの身内にはブラック説が
浮上するんだろうか。いえいえいえ。ここ
最近です。上司が休まないと部下も休み
にくいでしょう。
その辺は王の移行でしっかり休むのも仕事
のうちってされてるんです。だから内緒
ですよ。数日中には落ち着く予定ですし、
残ってるのが続いてるのばれると怒られ
ちゃいます。人差し指を口元に建てる
ジェスチャーってこっちでも同じなのね
なんて思う。私も人差し指を立てて笑った
。てかあの王様本当いい上司だな。営業
マぽいのにためらうように口の中の言葉を
何度も噛しめるようにしながらざザさんは
私の目を覗き込んだ。はみ色の瞳に
カンテラの赤い炎はチラチラと浮かぶ。
細表で優しけな顔立ちをしているザザザ
さんだけど意外に強い。僕はですね割と
仕事好きなんですよ。騎士団員はみんな
この仕事を誇りにしているんで気持ちは
同じではあるんですけど僕はちょっと
入れ込みすぎるっていうか夢中で任務を
こなしていたらいつの間にかこの年になっ
ちゃってて気づいたら男の独身者最年長
でした。おいくつになるんですか?聞いて
いいのかどうなのか?いやこれは不利だよ
ねと思いつつというかこの流れこの空気
ってこれはいい雰囲気と呼べる感じでは
ないだろうか。42になります。すっかり
おっさんですよ。そっか。ちょっと年下だ
けど40超えちゃったらあんまり年の差
なんて関係なくなるよね。どうしよう。
これと決めえちゃっていい流れかしら?
どうなのかしら?わあ、経験もさほどない
上にはるか彼たの記憶すぎてワンちゃんな
のかそうじゃないのかわからない。かず派
殿の殿はそろそろ勘弁してもらえない
でしょうか?様、もう一声なんなら
呼び捨てでもいや、それはまずいです。
いくらなんでも。え、ではかずはさんはい
。何でしょう?落ち着いて。大人の女とし
て取り乱さないで。僕はこの通り家庭も
持ってない未熟です。親の気持ちなんて
想像でしか分かりません。それでも一応
かずさんの父親くらいの年齢の人間として
あ、私の実は誰にも言ってないんだった。
この世界の敵霊ってどのくらいなんだろう
?成人年齢は平和の目安と聞いたことが
あるわ。はい。それなりに経験を積んでき
たつもりです。娘を守る父親の真似を
できるくらいにはです。んうん。ダッシュ
ダッシュダッシュ不安だと思います。当然
です。そちらの世界では分かりませんが、
こちらではかずさんくらいの年頃の娘は
まだ親元にいます。代わりにはとてもない
でしょうが、それでもこんなところで1人
で泣くくらいならえわな。泣くってさっき
の眩しくて涙目になったやつ。え、頼って
ください。何でも聞きます。僕にできる
ことなら何でも。僕でダメならエルネス
新刊長だっています。だから子供が声を
殺してこんなところで泣いたりしちゃいけ
ませ。いや、待って待って。本当ごめん
なさい。違うの?違うんです。違うの?
ああ、なんてこの世界は優しいのか。己の
身体能力に酔い知れて笑ってたなんてどう
説明できるのかしなきゃいけないのか?何
その集知プレイ?えっと、つまりかずは
さんは見た目通りの年齢ではないとですね
。子供の強がりをなめるような顔から微妙
な表情へ変えつつ座さんは納得してくれた
。確かに過去の事例にあったようななかっ
たような女性に聞くのははかられますが、
あの45です。それはまた戸惑ったこと
でしょう。ざザさんは本当優しいね。若が
言ってよかったとかのフォローしない
あたりもまた素晴らしく紳摯だ。お互い
体育座りで星空を見上げつつ微妙な空気を
醸してるけど隠しておいた方が良いですか
?ああ、隠してるというか言いにくかった
だけなんですよね。王様に報告した方が
良いならお任せします。ありがとうござい
ます。その方がきっと色々と生き届いた
配慮ができると思うので、僕では多分気の
回らないこともあるでしょうし、ラッシュ
ダッシュダッシュ王情の中でしか過ごして
いないけどこの世界の人たちはみんな
こんなに優しいんだろうか?もしかして
厨房で働きたいというのも前の世界での
仕事と関係ありますか?特別に料理が好
きってわけじゃないんですが、小学校の
給食室で働いてたんです。ここの台所と
雰囲気が似てるんですよ。同意年くらいの
女性ばかりで学校で給食。あ、こっちじゃ
ないんですね。6歳から12歳まで通う
学校で昼食は学校が用意するんです。
こちらはお弁当ですね。元々はね、国が
貧しかった頃子供たちになんとか栄養を
取らせるために始まったそうです。ほう。
もう国全体としては貧しくないんですけど
、家庭にはそれぞれ事情があるでしょう。
毎日お弁当を用意するのが難しい環境の子
もいます。私の住んでる地域は国に子供の
食事を重視する方針でして子供は宝です
からね。なるほど。いい制度です。細かい
問題とか色々ないわけではないでしょう
けどね。王に報告してみます。え、そう。
そんなに驚くことなの?勇者様たちの文化
はこの世界も豊かにすると言われてるん
ですよ。どの国でも積極的に取り入れてき
てるんです。これまでも意外だ。こちらの
世界の方がずっと人権意識が高いように
見えるのにというか、もしかして戦わなく
ても優遇してくれるのってそのせいもある
んだろうか。やだ、どうしよう。すごい
庶民文化しか知らない。内ちょっと焦って
きたところで、ざザさんはまた少し
考え込んでから顔をあげた。あのご家族
って?ああ、息子と娘がいます。一応ふモ
。ザザさんは深いため息をついて肩を
落とした。ダッシュダッシュダッシュ。僕
たちは本当に罪深いです。何と言ったら
いいのか。本当に紳摯すぎて逆に罪悪感
すら湧いてくる。正直に言ってもいいもの
か。私はこの世界にとって異物すぎるん
じゃないだろうか。異世界人ですから異物
上ないことは今更だけど子供は2人とも
成人して手が離れてますので夫はほらまあ
ねえいつまでも仲むつつまじい夫婦ばかり
じゃないでしょう。それともこの世界の
夫婦はし取り夫婦ばかりなんだろうか。
そうだったらどうしよう。それはまあ色々
と聞きはしますが。あ、よかった。
その辺はやっぱり同じなんだ。そうよねと
厨房の奥様たちの会話を思い出す。特に
嫌悪な夫婦だったわけでもないと思う。
多分まあどこの夫婦も大かれ少なかれを
互いに不満は抱えてるものでしょうくらい
だと思う。そりゃ困ってるかもしれない。
心配もしてるかもしれないけど、私は
お母さんというのが福人漬けみたいなもの
だなと時々思ってた。あればカレーが
とても引き立って美味しい。そのくらいの
ジフはある。だけどなくてもカレーは
美味しい。なくてもカレーは成立する。
そしてカレーの鍋は空っぽになっても
腹人漬けは余るんだ。これがで、他の料理
にはあまり合わない。素材として
使い回せるメニューもこれと言ってさほど
あるわけでもない。崩壊した過程だった
わけじゃない。ごく標準的な家庭だとそれ
なりに気づいてきていたと思う。それなり
に気づいてきたから多分もう私が抜けても
ひどい崩壊はしないんじゃないかなと思う
のだ。どちらにせよ親なんて子供より先に
死ぬのだから。ちなみに今の姿がかずさん
の子供の頃の姿ですか?ええ、14歳
くらいですかねえ。成長するのが遅かった
んですよね。15歳くらいで身長15cm
伸びて標準に追いついたんです。そう、
中学生の頃の私だと分かったのはそれが
あったから女の子は大体10歳から12歳
くらいで第2次成長が始まるものだけど私
は遅かった。毎週踊っていたのに重心の
変化になれが追いつかないほど急激だった
。あは胸のサイズだ。せっかく標準サイズ
に育ったのに非常に心もないサイズに戻っ
ている。過ろじて過ろじて板ではない
くらいのこのサイズは確かに14歳くらい
の頃の私だった。あ、ああ、そう。それで
いい。いや、ほら、随分ぴったりと年齢
特定できるなって驚いたというか。ほら、
いくつくらいに見えました?10歳くらい
かと何かすみません。こう若く見られて
嬉しくないのが久しぶりで新鮮です。
しっかりしてるなとは思ってたんですよね
。そりゃそうですよね。うわあ、僕
恥ずかしいです。あんな偉そうなこと言っ
ちゃって、顔を背けて片手で口を押さえ
てるざザさんの耳の赤さについ吹き出した
。素敵な人だ。こんなに素敵なのにね。の
今の姿で羽完全に対象外よね。対象内だっ
たら後ずりしちゃうよね。恥ずかしいのは
こっちだわ。何がワンちゃんだ?あんまり
笑わないでくださいよって。そうだ。踊っ
てたんですよね。見せていただくわけには
やめて。その話に戻さないで。あと私も
10歳ほど若けりゃねえ。あんた10歳で
追いつくと思ってんのかい?そりゃあんた
は20じゃ足りないだろうさ。何しれっと
倍にしてんの?同じ年でしょ?今日も厨房
はラゲラと下品一歩手前の笑い声で賑やか
だ。出入りの若い商人の品ダめをしてる。
多分あと5分ほどでその一方を踏み抜く
だろう。ダッシュダッシュダッシュ
落ち着くわ。夕食の仕込み分のじゃがいも
の川を黙々と剥き続ける。厨房に紛れ込み
始めた当初は結構遠巻というか勇者様と
いう肩書きにビビられてたけどさすがの
マダムたちは順能が早い。わかる。厨房に
は気が向いた時に出入りしてもいいことに
なった。作業の前と後に料理長に声だけ
かけてくれ、働いてもらった分給料を出す
とまで言ってくれた。生活の面倒を全部見
てもらってるのに、それはちょっとといえ
ば、それはそれ、これはこれ。労働には
大価をなんだそうだ。やっぱこっちの世界
の方が文化レベル高いと思うんですよね。
本当にいたかずはちゃん、かずはちゃん口
から顔を出す霊さんがいた。そんな窮屈
そうなところに頭突っ込ませなくても隣に
扉あるのに。ひゃあ。ゆ勇者様。マダム
たちの強制にタぐ霊さんは下前天井に頭を
打ちけた。すごい音したわ。今大丈夫です
か?天井ひどだって私らの体かなり丈夫
でしょ。確かにれさんは上半身をねじって
天井を撫で大丈夫そうですと気面に確かめ
た。でも下前口から頭はかずに中越しの
まま私を見返す。はかず様、ここはもう
大丈夫ですから。20十歳ばかり若返った
強制の中、料理長が気を聞かせてくれた。
お仕事の邪魔しちゃった。霊さんは食堂の
テーブルでその調子を少し縮める。ううん
。恋感がます。下口から頭を抜く時にまた
ぶつけてたけど車幅わかんない系なん
だろうか。いや訓練の時はそんな感じし
なかったし。うっかりさんなのかな。の
特権ですね。自由にさせてもらってます。
セルフで用意されているポットから当期の
マグカップにお茶を注ぐ私と霊さんの2人
分。このポットも保温性高いんだよね。
一見ただの当期なんだけど魔法だか魔だか
で何やらしてるらしい。すごいエコ。私ら
の文化の必要性がますます分からない。
さっきお昼ご飯の時一緒じゃなかった
でしょ?午後の訓練の時に騎士団の人が
かずはちゃんがここでご飯作ってるって
言ってて、今日はお昼前から手伝ってて、
昼食は厨房の人たちと一緒にないを食べた
んですよ。料理好きなの?すごいね。料理
できるなんて小さいのに。う、うんざさん
、勇者人には伝えてないんだね。どうした
ものか。いいんだけど。いいんだけども、
ただでさえ間違い感強いのにさらに平均
年齢上げてそれを加速させるのもなんだか
なって思うのよね。えっと、ほら四訓練し
てないし暇なんでね。騎士団の人たち
厳しかったって言ってた。それは勇者補正
だね。お昼は材料刻んでただけよ。こんな
ところにまで勇者以降すごい。そうなんだ
。のね。やっぱり20代半ば言っても30
くらいかな。育ちがいいのだろうか。文字
もじっぷりが押さなくて名のこと若く
見える。黙ってたらキリッとしてるし。
確か他の人と話してる時ももうちょっと
落ち着いて見えるんだけど。料理何でも
作れる。うん。家庭料理なら大抵は作れ
ますよ。味は保証できませんけどね。大量
に作るのに慣れてるだけなんで。こっちの
世界のご飯さ、ビ味しいんだけど毎日立派
でさ。ああ、勇者人のご飯は別の厨房で
作ってるからね。フルコスなわけじゃない
けど、家庭料理でもないよね。建物や服装
もそうだけど、食文化もどちらかと言えば
西洋風だ。前回の勇者が召喚されたのが
150年前で、その時持ち込まれたものが
色国残ってるらしい。呼ばれたのが西洋の
人だったんだろう。召喚は50年ごと3
大国持ち回りで行う。儀式をすれば呼べ
るってものでもなく、前回前々回は外れ、
たまたま2連続でこの国飾な王国が召喚に
成功したというベ座ザさんが言ってた。
ただそれよりも以前に東洋から召喚された
こともあったのか調味料には醤油や味噌
らしきものもあるんだよね。最初は見た目
養殖なのに味は色々混じってるなとは思っ
たんだ。とても美味しいけど家庭料理では
ないんだが王様たちと一緒の食事ですし
平民な日本人にはこっちの食堂の方が気楽
ではあると思う。メニューも雰囲気も和食
が濃しかったりオムライス食べたい。
そっちかそっか。トマトっぽいソースは
あるけどケチャップはないんだよな。まあ
煮詰めれば作れるか。ちょっと時間かかる
けどいい。いいの?できる。食材も調味料
も少しずつあちらとは違うから期待通
りってわけにはいかないかもだけど
トロトロ卵の方、それとも薄い卵焼きで
包む方。えっと、えっと、夜ご飯いりませ
んってざザさんに言ってきます。あ、卵で
包む方。ガタっと勢いよく立ち上がる音で
注目されたことにも気づかず、霊さんは
かけていった。もちろんざザさんがご飯
支度くしてるわけじゃないけど、まあ
向こうの厨awには伝わるしねというか、
何育ちがいいってああいうことなの?
うわあうちの息子なんてよるご飯いるか
どうかの連絡してきたことない。どれだけ
言ってもどれだけ言ってもだ。ざザさんは
オムライスの件を聞いて食べたがる人が
増えてしまいますからとこじんまりした
部屋を用意してくれた。どうは言っても
家具はシンプルながらも高級感を損ってい
ない。大きめの丸テーブルにま、新しい
テーブルクロス。キャシャで有利なライン
の椅子が4つテーブルを囲んでる。部屋の
橋にはゆったりとしたソファー。サイド
チェストの上のカ瓶にはガーベラみたいな
黄色い花と白い小花が行けられていて、
王城には用途が決まってない部屋なんて
数えきれないほどあるわけで、ここも使っ
てない秋部屋だって言ってたんだけど、花
やテーブルクロスは使うから用意してくれ
たんだとしても、使っていない度の部屋に
もこんなに長度品が置かれてるんだろうか
。置かれてるんだろうな。テーブルに
オムライス、ポテトサラダ、コンソメ
スープと並べていく。私と霊さんとざザ
さんの3人分勇者様つきの特権ですと
いたずらっぽく笑うざザさんにちょっと
ときめえた。なかなかやりおる。厨房の
すみっこ借りて作ってるのを料理長も見て
たから今夜の厨房マカないは同じメニュー
なんだけどね。ポテトサラダに作った
マヨネーズも評判良かった。久しぶりに
ケチャップもマヨネーズも自作した。子供
たちが小さかった頃の一時だけ自作調味料
に凝ったことあった経験が行きましたね。
市販のものにはやっぱり叶わないし時間
もったいないという結論に達した後はやめ
てたんだけどまあ割れながら上だと思う。
トマトルソースですか?そうです。そう
です。分けてもらったトマトルソースを
さらに煮詰めて色々調味料した感じですね
。ケチャップって言います。厨房で普段
使ってるトマトルソスが元なんですか?A
、これは2人とも無言でスプーンを口元に
運び出した。うん。気に入ってくれたよう
で時々頷きながらも食べるスピードは落ち
ない。美味しいと思うと真剣差が溢れる
食べ方になる男の人ってぐっときますよね
。よし、私もと食べ始めた途端、ズずズっ
と鼻をすする音がした。れさんが食べる
スピードは落ちてないのにポロポロと涙を
こぼしてる。え、れ、何か辛いところとか
あった?いや、そんなはず。バッとザザ
さんを見るとざザさんも焦った顔で大丈夫
?うまいと叫んだ。敬語がとっ払われる
程度にうろえてるらしい。グズだ。大丈夫
をおいしいです。えっと、ええ、霊さんは
時々ハカちで鼻を噛みながらふと息をつい
ては黙々とオムライスを食べ続けた。
ホームシックかな。嫌でもこの年齢の男性
がこうだ漏れにするものだろうか。ざザ
さん、今日の訓練きつかったりしてません
。エンと同じです
ダッシュダッシュダッシュごめなさ。
大丈夫。声を潜めたけど、やっぱり
こじまりした部屋にどうしたって私とざザ
さんの同様とやり取りは聞こえてしまう
わけで、霊さんの涙が落ちる速度はます
上がってしまった。木、きっと故郷の味な
んですよね。優しい、懐かしい味しますし
、僕だって初めて食べるのにそう思います
から。明らるい声を勤めてあげようとする
ざザさん。だけど霊さんはもうスプーンを
握りしめたまま両手で目を覆ってしまった
。声も立てずにただポロポロと大きな拳
からしずくが落ち続ける。うん。勘といえ
ば勘でしかないのだけども。席を立ち、霊
さんの隣に膝まずい顔を見上げる。鬼つく
仕当てた拳で目は見えないけども。君、
本当の年はいくつ?10、10歳子だなっ
た。そうよね。見た目と年齢が違うなんて
私だけとは限らなかったんだ。霊さん、
いや、霊君の大きな背中を抱えるように
右腕を回し、も膝に下ろされた左手の甲を
そっとさする。トントンと子供たちを
寝かしつけた時のように元のサイズなら
中越しで辛いところだけど今の私なら普通
に立っててちょうどいい位置だ。若干
背伸びはしてるけどかずはちゃんは
しっかりしてるのに僕収まりかけたように
思えた涙がまた溢れ始めた。いやれレイ君
私も見た目と念違うのね。ざザさん。
そうなんだよ。かずはさんすっごい年上だ
よ。すっごい言うな。すっごいだけど。
本当?本当。45ね。だから料理もできる
しっかりしてるの。ママ32歳だった。
ママより大人なんだね。
そりゃうちの子が成人してるわけだし当然
なんだけど見た目30近い男性にママより
年上とか言われると分かっててもダメージ
が来るわ。これざザさんも7の日心臓を拳
で抑えてる。そっかかずはちゃん同じ年
くらいかなって思ってた。うん。ざザさん
の肩からブホってなんか爆発したような
温分超えたんだけどなんか震わせてるんだ
というかあれね君が親義だったのは死が
1番近く見えたからか本当なら最年勝の
はずだったんだものね。最年長の私が最年
に見えて、最年の霊君が最年長に見えてた
と。ざザさんは私にこちらの世界ではまだ
親元にいる年頃だと言っていたけど、それ
は私たちの世界でも当然同じで、レイ君は
夜ご飯はお家で食べるのが当たり前の年だ
。そりゃご飯の連絡もちゃんとする。お
友達や親戚の家でご馳そうになるなら必ず
そう言われるしね。制発量もついてない
柔らかな神をすくように撫でてほを寄せる
。初日こそ整えられていた神は翌日から
洗いざらしだったはず。10歳じゃ寝癖
すら気にしない年頃だ。私だって重心の
変化にまだ慣れていない。レイ君が下全口
に頭ぶつけたりしてたのも車幅分からない
性質なんじゃなくてまだ自分のサイズに
慣れていないんだろう。訓練中は気を張っ
ていても油断してる時には本来の自分の
サイズ感で動いてしまうと召喚されて1
週間唐突に親元から引き離されて誰も子供
扱いはしてくれていない。この世界の人
たちは優しい人たちばかりだけども大人に
対する優しさと子供に対する優しさは当然
違うものだ。そういえば初日の夜メイド
さんは1人で眠れますかと気遣ってくれた
。よければ眠るまでおそばに着きますよと
。それは本当なられ君に向けられなくては
いけないものだったろうに。オムライス
食べる?そうね。うん。一緒に食べようか
。ざザさんと視線をかわしてから席に戻っ
て食事を続ける。きっと食べたかった
オムライスはママが作ったオムライス
だろう。子供が喜ぶ人気メニューだものね
。せめて少しでも近い味であることを祈っ
てしまう。ご馳そ様でした。すごく
美いしかった。はい。お粗松様です。え
とぶかしげなざさんに私らの国の挨拶です
よ。料理を作った人間が返す言葉ですと
説明する。それはまた否定しなきゃいけ
ない気になる挨拶ですね。全くもって粗末
どころか本気で粗末だなんて思ってないで
すって。自信満々に出してますものと軽く
冗談めかして笑うとれ君も少し笑った。
本当に美味しかった。また作ってくれる。
今度は何にしようか。ハンバーグは好き。
大好き。僕も是非またご一緒したいです。
わかります。ふふふ。2人とも私に夢中
ですね。ひゃっと肩をすめて笑うレイ君は
10歳の頃の息子が重なって見えた。
最初ね、パパみたいになれて嬉しかったん
だ。ソファに身体を深く沈めるレ君は長い
足を持てし君に放り出している。私は肩が
触れるくらいに身を寄せて隣に座り、ざザ
さんはテーブルの方から椅子を引き寄せて
向かい合っている。あのスーツはお父さん
の?うん。パパのと同じだった。かっこ
いいんだよ。パパざザさんと同じくらい
いきなり引き合いに出されて目を丸くする
ざザさんは微笑ましい。ああ、ざザさんが
褒めてたって言った時嬉しそうだったもん
ね。れ君パパっこなのかな?きっと僕より
ずっと若いんでしょうけどね。光栄です。
そうなの?ざザさん多分霊君くらいの子に
は30歳以上はみんな同じくおじさんに
見えてます。ま、なるほど。です。いや、
しかしどんな仕組みか知らないけど20年
分ほどの成長期すっ飛ばすとはいくら何で
も残酷すぎないだろうか。召喚システム
本人が幼すぎてまだそれに気がついて履い
ないのだろうけどざザさんも若干顔色が
悪い気がする。しっかりしてるように見え
てたらしい。私に対してもあれだけ紳摯で
あろうとしたザザさんだし。むしろ当人が
残酷差に気づいてない分も倍率上げての
進通がかなりのものだろう。例はきつい
ですか?どのは自たらしい。多分レ君に
目線を合わせるためだろう。それでも3を
取れないがざザさんなのか。うん。楽しい
よ。もうすぐ実地訓練に入る予定です。
浄下町近郊の森で魔物を狩ることで慣れて
もらうつもりでした。うん。前行ってた
もんね。覚えてる。れさんはもう少し先に
伸ばした方がいいと思います。みんなは
ギリっとれ君の拳が握られた。かずはさん
、霊さんと続いてこうも外見と実令が違う
となると念のため他の勇者様の実例を確認
したいと思いますが外見と同じであれば
予定通りかと。やだ。なんで僕できるよ。
れ君だってし太君にだって幸さんにだって
僕負けないもん。同じにできるよ。この子
はきっと普段から自分を抑える子なんじゃ
ないだろうか。大人の顔をし続けただけ
あって、この子は黙ってじっと考え続ける
子なのかもしれない。大人と同じに
振る舞えると自分は大人と同じにできると
今言い続けてるように自分に生聞かせてき
た1週間だったんじゃないだろうか。さん
、狩は今までの訓練と違うんです。魔物と
はいえ命を狩るってことなんです。殺すっ
てことですよ。そちらの世界では仮も
一般人はしないとかさんから聞きました。
こちらでも地方で多少は違いますが、最低
でも仮は13の年より前には滅たに経験し
ませんしさせません。でも僕が本当の年
言わなかったらできてたんでしょう。
みんなと同じに狩りに行ってたんでしょ?
できるもん。みんなができるんだから僕
だってできる。年なんて言わなきゃわかん
ないじゃないか。言わないで。黙ってたら
誰もわかんない。わかんなかったじゃない
か。ソファに沈めてた体を起こし伸ばして
た足も固く縮めて握りしめた拳でソファを
叩く様は確かに10歳のものだ。それなの
に土星はトナの男性と同じように低く響く
。ねえ、れ君かずはちゃん僕できるよ。
かずはちゃんだって僕強いと思った
でしょう。レイ君、ざザさんが言ってる強
さはその強さじゃないの。なぜこんなにも
必死な目をしているのだろう。なぜ
すがりつかなければならないとばかりの目
をしているのだろう。僕パパより強いもん
。できる。霊さん、やだ。ずるいよ、
そんなの。勝手に呼んだくせに。今頃
ずるい。グッドざザさんが息を飲んだ。
これはダめだ。今はダめ。ねえ、れ君やだ
。できる。両方を両手で挟んで顔をこちら
に向けさせる。うん。レ君は強かった。
おばちゃんたちだって大人だと思ってた
くらいだもんね。うん。みんなに大人扱い
されてちゃんとずっと大人の顔してた。
うん。偉いね。すごいよ。うんう。れ君は
ちゃんと頑張ってる。すごい頑張ってる。
またボロボロと溢れ出る大粒の涙。そっと
額体にかかる前髪を空いて流しそのまま頬
を撫でる。ゆっくりとおずおずと私の肩に
顔をうめてきた。ああ、この体では
抱え込んであげられない。この子はまだ
猛布にくるまるように抱え込まれていなく
てはいけない年なのに。召喚で組み換え
られた霊君の大きな体が私の小さな体が彼
を守る邪魔をする。ねえ、最初の日さ、
ちゃんと1人で眠れた。平気だよ。いつも
自分の部屋で1人で寝てるもん。そっか。
やっぱりすごいな。うちの息子は霊君
くらいの頃はまだ1人で寝れなかったよ。
かずはちゃんちの子いくつ怖っていた肩
から少し力が抜ける。もう大きいよ。24
歳大人だ。うん。でもれ君の方が大人
っぽいかもね。礼儀正しいし優しい。
美味しかったら美味しいって言ってくれる
もんね。かずはちゃんちの子言わないの?
言わないね。大人なのに変なのね。変だね
。ふふっと静かに笑う霊君。まだ肩にはみ
が流れているのが分かる。後ろ神を優しく
なで背中をゆっくりと軽く叩く。大丈夫。
さっきまでれ君が繰り返していた言葉を
今度は私が耳元でさく。大丈夫だよ。導入
すべきなのは異世界文化じゃなくて召喚の
年齢制限だわ。あの、どうしましょう?今
や完全に眠り込んでしまったレ君に
抱きつかれたままで、私は若干斜めになっ
た苦しい体勢でソファに埋れている。ざザ
さんはレ君を抱き上げようか。しかしそう
すると眠ったものを起こしてしまうと両手
を上げたり下げたりしながら迷っていた。
ああ、このサイズの体でも丈夫ですし、力
はありますから問題ないです。もう
ちょっと眠りが深くなるまでこのままにし
ましょう。ざザさんも座ってください。
ためらいながらも椅子に戻ったざザさんは
貧血を起こした時のように両膝の間に頭が
入るまで丸くなった。さすがにちょっと
これはないですよ。召喚って年齢も何も
条件なしなんですか?ざザさんに言っても
どうしようもないのは分かってる。私と
ざザさんではどうしたって罪悪感に埋もれ
てるのはざザさんだろう。何せ召喚した側
だ。召喚条件があるのかどうかも分かって
ないんです。ただ今までの勇者様たちは
少なくともこちらの世界での成人には達し
ていました。一応そちらの世界でも成人
だったと聞いています。ああ、150年前
なら確かにこちら側でも13歳くらいで
成人扱いかもしれない。なんなら今でも
戦家の国では少年兵がいるという話だし、
実はかずさんのことも王はかなり同揺して
たんです。もちろん僕らもですけど10歳
くらいだと思ってたんですもんね。戦わ
ないことを許してくれたのはそれでいえ、
それは最初の言葉通り勇者様の移行に従い
ます。ただかずはさんは望んでもらえたと
してもやめてもらってたでしょう。先に
かずさんから辞態していただけただけで、
まさか勝手に呼んでおきながらそんな
つもりではなかった。予定とは違うなんて
言えるわけがありません。そっすね。ああ
、詫びたところで何の役にも立たないこと
を知ってるからこそ詫びる言葉も持てない
人に取る態度ではない。ざザさんのせいで
はない。ごめんなさい。嫌な言い方でした
。いいえ。もっと知られたとしても当然
です。
伝え方を悩んでる時に先に断っていただけ
て王もほっとしてました。僕も火を改める
べきでした。レ君の後ろ神を好き続ける。
直近の問題として魔物狩りですか?連れて
いかないです。王にもそう話しますが
間違いなく同じ判断でしょう。それは同感
ですけど年齢のことは言わないでくれと
言ってましたよ。それでもです。ああ、
そうですね。こちらの世界でも仮には13
歳まで連れていかないんですよね。はい。
もちろん戦闘の訓練はもっと幼い頃からし
ます。特にオトから離れた地方では魔物も
多く出ますし、いざという時の誤心に必要
ですから。でも狩という実践には13歳
からです。命を奪うことになれさせるには
10歳は早すぎます。成人年齢が13歳。
未熟としてひよっこ扱いでもありますけど
ね。なるほど。各かにね、日本だって
ほんの100年ちょい前までは15歳か。
労働力になれば成人扱いの時代もあったと
習った覚えがある。戦国時代の武将のウ人
は10代前半が多かったとか。だけど
私たちは大日本人だ。感覚的に受け付け
ない。ダッシュダッシュダッシュ。ただ
この子はれ君声出さないですね。泣く時
はい。10歳の子供がこの親元から話され
た状況でこんな泣き方しますかね。意味を
図りかねるようにざザさんは塊をあげた。
この年の子供がこんな泣き方をしてちゃ
いけない。そうでしょう。この世界の魔法
は夢見てたほど万能じゃない。天は変え
られないし、天才は防げない。蘇生はし
ないし、ちぎれた腕はくっつかないけど、
誰もがちょっとずつ魔法を使える。魔法と
いうか、持ってる魔力で操作すると言えば
いいのか?ランタンは火力調節を魔力で
するし、水は水道感から蛇口まで魔力で
引き上げる。さほど魔力量のない平民でも
使いこなせる程度に生活にね指している。
てもなんとかなるけどあると便利だよね。
ちょっと楽だよねくらい。もちろん魔力量
が多ければできることは増える。それこそ
騎士になったり新刊になったりけれど大
多数はそこまでの魔力量はないので誰もが
できる程度がちょっと楽だよねくらいなの
だ。さて今日も私はじゃがいもの川を剥き
続けている。いつもの場合剥き続けている
。昨日のポテトサラダは厨房での賄かない
でとても評判良かったらしく、今日の食堂
のメニューに入ってた。リュップ形式なの
で作っては空に作っては空にの状態で正強
だ。で、私は川向き班とマヨネーズねえ。
作るのはちょっとコツというか慣れがいる
のだけどね。魔力で確反という
チートっぷりを発揮されて少しばかり
悔しかった。ドヤ顔をできるかとうっすら
期待したのに皆さんさらっとできるように
なってしまう。分離知らずの電動ハンド
ミキサーいらず魔力すごい。ちょっと楽所
じゃないじゃん。はるか昔腕だるくなり
ながら頑張った挙句に卵と油が分離したり
はしゃいだ娘に抱きつかれて油をそっと
注ぐどころかドポンと投入して分離したり
かって欲しくて感釈を起こした息子の相手
をしてる間に分離した日々を思い出す。
手早くできるようになった頃に、うん、
労力と測りにかけたら市販の方が美味しい
ねって思うようになった。ご馳そう様でし
た。かずはちゃん。顔をあげると下全口に
頭を突っ込んだレイ君が笑ってた。夕べは
結局ざザさんにレイ君の部屋まで運んで
もらい、そのままそい寝したのだ。目覚め
た時のレイ君の笑顔の可愛らしさと言っ
たら、ニーズマか。お昼こっちで食べたの
ね。うん。
ざザさんと一緒に来たった。後ろにいるザ
さんを見せようと身を引いてまた天井に頭
をぶつけてる。この後はまた訓練。うん。
午後は字の勉強だって。私は午前中に済ま
せている。みんなが訓練してる間にして
いるせいで私はちょっと進みが早い。そっ
か。じゃあ1段落したらまたおいで。
おやつ作ってあげるから。おやつ何?うん
。プリン好き。プリン。生クリームが乗っ
てるのがいいな。プリンアラモードをお
望みか。確反。確反がまた必要ですね。
どうも私はなかなか魔力の使い方になれ
ない。実はマヨネーズも魔力で確反するの
を真似しようとして見事に飛び散らせた。
魔力で済むせいか慌て器は少し使い勝手が
悪い。電動ハンドミキサーが恋しい。
プリンですか?ザザさんがふむと首を
かしげる。そう、冷たくって寝つるっとし
て美味しいんだよ。なぜれレイ君がドヤ顔
なのか。もうな、そんな顔されたらな、
頑張るしかないじゃない。やばいわ。
懐かしいわ。かずはちゃん本当に何でも
作れるのな。高校さんがプリンを一口で
半分消化する。そうだろう。そうだろう。
無式で作ったプリンは目細かく柔らかい味
に仕上がった。果物と生クリームをふ断に
乗せたプリン荒は昔懐かしいデパートの
食堂風だ。レシピを教える体で厨房の人
たちに核半や非加減の調節、冷やすための
氷の生成を手伝ってもらったプリンは
デザートとして今夜の食堂に並ぶだろう。
勉強が終わった勇者人もれ君にくっついて
食堂に現れたので、厨房巻き込んで多く
作っておいたのは実にちょうど良かった。
材料って何でも揃ってるの。ゼラチンとか
。あめさんはフェロンと似た味の緑色の
カ肉に生クリームを少し乗せて味わう。
少しずつ違いますけどね。このプリンは
ゼラチン使ってないですけど、似たような
食材や調味料は一通りありますよ。厨房に
出入りし始めるようになってから調味料
から倉庫までいろんなものを味みしたり
教えてもらったりして把握したのだ。
ケチャップやマヨネーズのように作ら
なければないものはあれど、原型になる
ものや似たようなものはある。正体君はく
と食べてる。そうか。君もうまいものはご
で食べる口か。時々頷いてるもんね。れ君
はニっこニコだ。時々ざザさんと私の顔を
交互に見ては満足にプリンは大事そうに
味わって食べている。子供の美味しい顔
って何とも言えない安らぎをもたらすもの
だけども、まさか見た目が30枚くらいの
男性であっても有効だとは思わなかった。
舗装を緩めてるざザさんと多分私は同じ
表情をしてしまっていることだろう。
ダッシュダッシュダッシュかずはちゃんと
れさんって仲良いですよね。なぜかし太君
はためらうような顔をしていて、レ君は
プリンを口に運ぶ手を休めないまま頷いた
。はい。仲良しです。レイ君は私以外の
勇者人の前では敬語を崩さない。これは前
からで、ててっきり私は1番幼い私に
合わせてるんだと思っていた。今にして
思えばレ君にとってはみんな年上でかつ
大人のふりをしようとしたためだったん
だろう。ちょっと今は地元にクリームつい
てるけど、今朝さんの部屋からかずは
ちゃんが出てくるの見たんだけど止まった
んですか?うわ、見られてたんだ。雪ひ
さんはえと間の抜けた声をあげて、あめ
さんは眉を潜めた。はい。れ君はさらっと
認めつつブドの川を向いて食べるかどうか
悩んでた。それ川いからね。そのまま
行けるよって。あ、さらっと認めちゃうか
。まあ、見られてたら嘘ついてもしょうが
ないしね。というか、私自身嘘つかなきゃ
ならない気は全くしない上に違和感まるで
ないんだけど。しかしレイ君の実を知って
いる私とざザさん以外にはれ君は立派な
成人男性。しかも最年長に見えてるわけで
。かずはちゃん小さく見えるけど女の子だ
しそのあんまり良くないんじゃないん
でしょうか。そういうの。
正太君は少し方を明らめて俯きつつ私から
目をそらした。いやいやいや、そんなねえ
さんにしてみたら父親でもおかしくはない
年の差で少も
怖る幸あ様に嫌感表すあめさんの空気を
感じとったのか。レイ君はプリンから顔を
あげて拠んとした。いや、ちょっとあめ
さんきつい顔しすぎ。あなたたちそっちに
直結するの早すぎ。せ君に意味が分かる
わけないじゃない。ほら、ちょっとビビり
始めた顔してきた。私夕べちょっと怖く
なって。で、霊さんの部屋にお邪魔したん
です。そしたら寝ちゃって。怖くてって。
高校さん聞かれても困る。とっさに
飛び出した言い訳をどう広げるか。子供
たちは昔何を怖がってたっけ?えっと、
なんかほら外に何かいる気がしてなんと
いうか分かるだろうか?自分の絵ではない
よねというすぶりをあえてすることの
恥ずかしさというか、やだいい年して怖い
とか言っちゃうわけ。的なセルフツッコみ
が脳内かけ巡る恥ずかしさというか。いい
年してと言っても今の私はそれがおかしく
はない外見ではあるはずなんだけどそれは
それはこれ少なくとも私はこちら側に来て
からも年は行っていないにしろ自ら子供
ぶった態度は取っていないのだ。嘘は言い
たくないけどわざわざ説明もしづらいと
いった中での妥協を一応守っていたのに
ああ顔が暑い。これは恥ずかしい。予想
以上に恥ずかしかった。やだも私何も
文字も字しちゃってるの。ざザさんが微妙
な顔してるのも拍者をかける。その顔やめ
て。あ、あわかずはちゃんしっかりして
見えてもやっぱり可愛いところあるんだな
。もうチャラ男本当やめて。何かって
どんなのよ。どんなのだろうね。あめさん
もしかし苦手ですか?睨まないで。お化け
的な。え、こら、霊れ君、そこで君が
ビビらない。いくらこっちの世界でもお
化けはないですよ。大丈夫ですよ。かずは
ちゃん、お化けゴーストでしょうか?い
ますよ。え、何言ってるのって顔してざザ
さんがシ太君に被せた。いや、あなたが何
言ってるの?古い建物には大体いますよ。
僕は見えない性質なんですけどね。この城
にいるのは暗い紫色の髪の怪我っと顔を
隠してボロボロのドレスでずるズルと張っ
て歩いてるらしいですね。見える奴が言う
には何それ?怖い。え、魔法の世界なのに
結界とかお払いとかそういうのないの?別
に悪いことなんてしませんよ。ああ、ただ
ほら廊下のあちこちにクッキーとか小さな
カップのミルクとかあるでしょう。あれは
ゴストのためのものなんで触らないであげ
てくださいね。座敷わ辺。座敷わべなのか
。まさかこの世界妖怪にも優しいなんてな
。ゴーストってやつは罪座敷わべみたいに
幸運をもたらしたりはしないらしい。ただ
そこにいるだけだそうだ。立たるわけでも
ないのになぜお菓子やミルクをあげるのか
と尋ねると食べるからとざザさんに返され
た。私に聞かれてもね、疑問に思うこと
すら自然じゃないんだな。そう言われても
私たちにとってはお化けとか妖怪っていう
ジャンルのものにそう簡単に馴染めるわけ
じゃない。ごく自然に私はレイ君の部屋に
寝泊まりする流れに持っていけたと思う。
あめさんの誘いは断ったけど、もしかし
たら、あめさんも怖かったのかもしれない
けど、こ、怖いわけないでしょとテンプレ
かましたものだから怖くはないんだろう。
きっと多分外から見たら私がレイ君の手を
握りしめて話さないように見えたんだろう
けど、実際はレイ君ががっちり握りしめて
たんだ。そりゃあめさんに我慢してもらう
しかない。初めて乗る馬車は意外と振動が
激しくなかった。幸い降参いてると呟いて
いた仕組みのせいだろう。意味は知らない
。かぼちゃの馬車ほどファンシーじゃない
けど曲線が有利な2等建て馬車2台と大型
の滅馬車や2馬車が数ずつ前後を守るよう
に対列を組んだ牙正体で街道を進んでいる
。オトの縄文を出て2時間ほど。東は
なだらかな給料が地まで続いていて、南
から西にかけてはこんとした深い森が
広がっている。北を振り返ると切り立った
崖に抱かれるように立つ奥義が見える。
奥義のある山の中複から麓元までは
色取り取りのブロックを敷き詰めたような
家への屋根が広がり、それを囲む高い上壁
。アニメで見たわ。こういうの見たわ。
ファンタジー感をこれまでで1番感じて
いるかもしれない。空まで透明感が違う気
がする。同じ青でも目が入っているかの
ように見える気がする。ジャージいいな。
いいでしょう。馬車の後部デッキに並んで
立つ霊君が本気で羨ましそうにあ豆き
ジャージを軽く引っ張る。こちらの世界の
布もなかなか悪くはないけどやっぱり運動
するならジャージ最強だからね。初日は
間違い感でいまれなかったけどね。もう
少し先に行った森の手前を拠点とします。
ほら、もう先隊がテントを作り始めてます
よ。ざザさんが馬を寄せて前方を指刺す。
こちらの馬は多分私の知ってる馬よりも
ずっと大きくロバのように垂れた耳と羊の
ような巻き角を持ち、温かそうな柔らかく
習い気をしていた。正体君と幸さんも馬に
乗っていて、馬車には私とれ君とあめさん
だ。スライムいる。マジで。
れ君がザザさんより向こう側の草むを
指刺すとそれまでだるそうに馬車内にいた
あめさんが身を乗り出して食いついた。
あめさんは落ち着いているようで割とこう
いうのが嫌いじゃなさそうなんだよね。
あめさんスライム好きなんですか?本当に
いるんだって思っただけ。レ君のジャキの
ないトいで割に帰ったのか。少し方を染め
て席に座り直すけど。ふん。あ、色違いも
いる。マジで足早い。好きそうだな。色が
違うとなんで足が早いと思うんだろう。
私たちはち訓練を兼ねた魔物討伐に来てい
た。高校さんは22歳、あさんは19歳、
し太君は16歳という見た目通りの実だと
いうことを確認したらしい。まあ自己申告
でしかないけど振る舞から見ても年争王に
思えるということで当初の予定通りで行く
との判断だ。魔物と普通の動物の違いって
何なんですか?全ての生物は大かれ少なか
れ魔力を持っていると聞いてざザさんに
とう襲ってくる種族かどうかです。
シンプルだ。魔獣と魔物の違いは魔獣は
はぐれもいますが基本魔族の眷属でその
式家にあります。ですから国内には滅多に
いませんよ。あとは天物より知能も高く
強いですね。連携してくるので数日前飾王
ざザさんエルネス新官庁と大臣や交換数人
が勇者たちに対するあらゆることについて
会議をする場に私も同席させてもらってい
た。では今度討伐する予定なのは魔物で
あって危険度は少し下がると思っていいん
ですか?村やの近くで魔物が増えすぎると
僕の管理家の騎士団が討伐に向かいます。
今回の討伐はその通常範囲のもので1個
正体で対応被害はほとんど出ませんです
から勇者様たちの現在の実力なら全く問題
ありません。王国には資団がいくつかあり
、座さんの騎士団は国内の魔物討伐北の子
線防衛を観轄としている最大規模のものだ
。だからこそ勇者機となった。でしたら
やはり私も同行します。君にはの護衛をし
てもらいましょう。戸惑いに少し避難が
混じった声がざめく派伝
は戦闘行為に拒否感があったのでは王は
ざめきを片手で抑えるが軽減な表情を隠さ
ない。私には適正や能力がないと判断した
だけです。好きではありませんがそもそも
経験がないことなので拒否感と言えるほど
のものもありません。おかず派殿の国では
も戦争もないとおっしゃってましたな。
それなのに10歳の子供に狩をさせるとは
それは占領ではないと言えるのですかな。
おっとさすが王は手厳しい。でもこれは
子供というものに対する大人として
当たり前の感覚だ。一見穏やかに見える
この優しい国だけれど幼い頃から戦う術を
学ばせるほど死は身近にある。それにも
関わらず12歳以下に狩はさせないと
立するこの世界。平和ボケと勝される日本
人の感覚で否定することなどできるはずも
ない。成人年齢を上げてくれと思うこそ
すれ。10歳の子供に戦わせるなど狂器の
でしかないとするのはこちらとしても同じ
だ。レ君がその実年齢と同じ身体を持って
いたならそんなことさせはしません。子供
は子供でしょう。肉体が急に育ったとして
も精神まで育つわけじゃない。実際さんは
子供じゃないですか?ザザザさんをはじめ
全員レ君を仮に参加させるのは否定的だ。
エルネス新刊長だけは火を全く顔に出して
いないけれど私の護衛をさせると言ってい
ます。実際に仮に参加させるかどうかは
段階的に反応を見て考えたいと思ってい
ます。本人が参加すると言い張っていて
能力的には十分である以上今の妥協はそこ
です。ダッシュダッシュダッシュあの子は
他の子供と同じ基準で考えるわけにはいき
ません。なぜでしょう?エルネス新刊長が
会議が始まって以来初めて声をあげた。
私たちを帰還させることはできないと言っ
てましたね。そして私たちのこの身体は
召喚された時に起きたことだと。
立ち上がってエルネス新官長に私の小さな
体を示す。ということはこの身体が実に
相業に戻ることはありませんね。私はこの
まま成長し、ダッシュダッシュダッシュ霊
君は置いていく。エルネス新官長はわずか
に目を見張り、私の言いたいことを理解し
たように小さなためと共に頷いた。陛下
失礼ですが、今おいくつですか?56歳に
なる。この世界での平均寿命は前を潜め
60から70ダナと末席に近いところに
座る交換に目で確認しながら答えた。ざザ
さん42歳ですよね。鍛えているとはいえ
30歳の頃と比べて衰えを感じないはずが
ないですよね。それはまあけれど現役です
。陛下だって現役です。肉体が多いその
衰えを補うものを重ねた月日が培ってい
ます。でもレ君は40歳の心で体は平均
寿命を迎えるんです。ざザさん、今その体
が60過ぎになったらどうです?陛下、今
その心のまま70過ぎの肉体になったら
出席者は大体交換の若い人で30半ば
くらい最高例は大臣だろうか。誰もが
なだらかにの追いを受け入れていく時は
公平に歩みを進めるのだからレ君もこれ
からなだらかにおいを感じていくだろう。
わずか10代前半でレ君がそれを自覚する
のはすぐですよ。賢い子ですから。
ダッシュダッシュダッシュ。あの子は人
よりも早く大人にならなくてはいけないん
です。その時それに耐えるために色鮮やか
な羽を散らしながら飛び立つ鳥の群れ。森
の奥から破裂音や衝撃音がわずかな振動を
連れて響いてくる。私とレイ君は数人の
騎士たちと共にテント前に簡易かどの設置
や焚きの準備をしていた。そろそろ皆さん
戻ると思いますよ。積み上げた焚きに
さらに一追加しつつざザさんより少し若い
くらいの騎士が教えてくれた。討伐対象の
グリーン棒はまるまるとしたイノシシに
よく似た魔物だ。食材として厨房の裏手に
運ばれてきたことがある。全長3mほどの
巨体にも関わらず危機の間を猿のように
飛び回り繁殖機には森から出て途を組んで
襲ってくるという。しかも構いたちみたい
な風魔法攻撃付き。その図隊でその攻撃は
夫人じゃないだろうか。私は調理犯として
同行している。レイ君は予定通り私の護衛
だ。仲良しなので全く自然だ。レ君は
こだわるかと思ったけど案外すんなりと
納得してくれた。仲良しだもんね。ねえ
かずはちゃん何作るの?ボタン鍋もきと
ローストポクと丸焼きかな?大量の野菜を
出しの入った大鍋3つにそれぞれどんどん
突っ込んでいく。歳菜だけど昆布っぽいの
もあったので昆布しだ。カツオ節はさすが
になかった。味噌ももき出し細かいことは
気にしない。グリーン棒からしっかり旨味
は出るしね。ボタン。私の横に
しゃがみ込んで膝を抱えたままコテッと首
をかしげる霊君にイノシシのお肉をボタン
の花びに見立てているんだよと説明する。
期待通りで嬉しい。走行しているうちに
勇者人を戦闘に討伐班が森から出てきた。
あめさんとし太君はそうでもないけど幸博
さんは帰り地をかなり浴びている。戦い方
の違いのせいだろう。おと足止めをすると
事前に言っていた。隣でかかに息を飲む音
が聞こえたのを知らないふりしながら
駆けよって出迎える。お帰りなさい。なぜ
か幸ひさんは目を泳がせつつ後ずりした。
どうしたんですか?怪我はないですよね。
あ、いや、ほら俺汚れてるし。ああ、派手
に浴びたみたいですね。汚れを落とせる
ようにテントの裏側にお湯とか用意して
ありますよ。かずはちゃん、こういうの
苦手なんじゃないの?はい。なんかこの間
から思っていたけど、私が戦闘を事態した
のはどうやら平和主義とか無結主義と
かってことで納得されているのだろうか。
えっと、私鶏を閉められるんですよ。
ダッシュダッシュダッシュは高校さん
ばかりか。あめさんもし太君も目を見張っ
た。まあそうだよね。ソ祖父がね、土中で
落家をしていたんですよね。個人割りとし
ていて、今はもうないんですが。で、私
そこに預けられていた時期があって、教育
方針とな。む、どうなんでしょうね。鶏肉
は自分のが1番うまいって人だったんで、
よし、一緒にこえるか。うまいもの食わせ
てやっからな。ってのりでした。ちょうど
10歳くらいの頃だったと思う。研究者の
父が海外へ長期のフィールドワークに出る
ことになり、元々助手をしていた母もつい
て行ってしまったために早素に預けられた
。1年ほど一時期命の教室だの何だの問題
になっていたけどあれはそんな教育だの
なんだの目的は全くなかったのは間違い
ない。そういう人でした。以上的な意図せ
ず先がけみたいな経験ではあったけど、だ
からこそあの命のなんちゃらの報道を見た
時にはくだらないと思ったものだ。なので
血も内臓も全く平気です。というかする
べきことをしてきた人に感謝はあれど苦手
だの何だのはないですよ。そっか。はい。
お疲れ様でした。皆さんもお疲れ様です。
うん。ありがとう。働いてきたのは木ひ
さんたちじゃないですか?お礼ならご飯を
食べてからお願いします。この後の作業は
私の番なので。そう言って笑うと幸さんは
妙に顔をくしゃりと歪ませて笑った。で、
肉はもう食材判定なんだ。その場で血抜き
をしているから後から来るよ。大物の解体
はさすがに見てたことしかないので腕が
鳴ります。肉食なのね。かずはちゃん騎士
団数名と一緒に手近な木に吊したグリーン
ボーを2等解体した。残りの6等は近くの
村に届けるそうだ。やはり騎士団の人たち
は手慣れていて本当にかず様もやるのと
聞かれつつも解体の手順を教わりながら
手伝った。大昔見たイノシシの解体とほぼ
同じだったと思う。はるかに大きいけど、
俺もここまでの大物はやったことがないん
だけど、まあ汚れついでだしと幸さんも
手伝ってくれた。本当にチャラ男っぽいの
に意外性があるな。れ君は顔を少し怖せ
ながらも私の後ろからじっと作業を見てい
た。焚木の山は2列。車輪のような4つの
穴が開いた円盤が戦頭についた棒が2本
建ててある。グリーン棒の両肩から腰に
かけて2本ずつ貫いている金属性の棒は
円盤の穴に通されていて満べなく焼き
ながらぐるぐると回せる仕組みだ。これ
ならと火起こしをさせてもらう。エルネス
新刊長時々に教えてもらった通りに魔力を
集中してダッシュダッシュダッシュと
ドロっと火柱が上がった。とキャンプ
ファイヤーかのごとグリーンボーどころか
天まで焦がすかのように騎士団も勇者人も
後ずさった2mばかり私も若干前髪が
焦げ臭さい。よしではあめさん非日加減を
お願いします。
火がグリーン棒にかからない程度に待って
。なんでここまで燃やしたの?私がいつも
芋の川を向いているのは実はこのせいだ。
かどに火柱をあげて禁止例が出た。今回は
このサイズなら行けると思った。ちょっと
キリッとしていてもダめだからね。失敗
でしょ。これ失敗なんで。ちょ、火力高。
勇者様さすがリリしいな。これは恥ずかし
がったら負けのやつ。総配置につけ
ストーンウォール消壁展開信号費を上げろ
。赤と緑だ。ざザさんの針のある声が響く
。その指示だけで騎士たちは確認し合う
こともなく一斉に己のいるべき位置へと
散らばった。上空でパンパンと破裂音がし
て見上げると立ち上がる黒い煙と赤と緑の
火が散っていた。オトへの合図だと前に
聞いた覚えがある。結構遠いのに見えるの
かな?目がいいんだろうな。ゆるゆると
視線を地面に戻す。今さっき本当に今
さっきだ。ダッシュダッシュダッシュ。
厳しかったです。かずは様空の湾を持った
まま深い霊をしてそう名前は何と言った?
もうすぐ幸さんたちが戻ると教えてくれた
人。ああ、ささんだ。ささんの顔があった
場所、さ一さんの左肩が湾を持った左腕が
胸当ての左側に刻まれていた紋章があった
場所へと視線を戻す。さであったはずの
右肩から左脇への断面は黒く焼けこ焦げて
いる。炎なんて上がっていなかった。ただ
紫色の幅1mほどの先行が走っていったの
だけがその先行がさを持っていったのだけ
が分かった。この座敷にまで優しい世界で
確かに殺し合うために私たちは呼ばれたの
だと奇妙な納得に落ちてきた。配善自分の
分のワンと皿を持って幸流した。お先に
頂いています。正体君が軽く餌釈する。
ボタン鍋すげえうまいよ。ローストぽくも
絶妙な日非加減だ。加減は私なんだけど、
高校さんはもぐもぐしながら賞賛して
くれるけど、あめさんの言い分はごもっ
ともだ。指示していたのはかずはちゃん
だろ。オーブもないのによく調整できるな
。肉用の温度計は使いましたし、火の色の
見方は厨房で習ったんですよ。細かいのよ
。あとちょっと小刻みにとかも気持ち一口
とかわけわかんない指示なのに。あめさん
さすがでした。魔力を使うのが1番上手
ですからね。あんな火柱をあげたら抑え
られるのは私だけじゃないのを。グフと幸
さんが含んでいた肉を吹き出しかけた。
ダッシュダッシュダッシュをま、やめろよ
思いで。素だろ。あめさんが火を抑えて
くれた間雪ひさんはずっと笑い転げていた
もんね。正体君も肘の裏で口を抑えて震え
ているし。ゴーストぽくは器用の日の隅に
網をかけて作った。結構やればできるもの
でいや実際にやったのはあめさんなんだ
けどでもかずはちゃんすごいね。証承もし
ていないのにれ君が私と幸さんの間に腰を
下ろす。いいけどちょっとそこ狭くないか
な?また自分の幅を間違っている感じの
あれかな。A賞うん。だってあんな大きな
火を起こすなら影承しなきゃでしょ。え?
首をかしげるとれ君は私とは逆方向に首を
かげた。あめさんは盛大に眉間にシワを
寄せた。エルネスさんに習ったじゃない。
ある程度大きな魔法を使う時は魔法名の影
で魔力の性質や威力を調整しないと発動
そのものが難しくてできないって一緒に
ダッシュダッシュダッシュいなかったわね
。そもそもこの世界に来るまで魔力なんて
ものはおぎ話だったわけで、私たちは1番
最初に魔力というものの存在を感じること
から始めなくてはならなかった。水晶やら
魔法陣に書かれていたのと同じ文字が刻ま
れたオルゴルみたいな箱を使って自分の中
の魔力を感じ取り操作する術を学んだのだ
。ちなみにエルネスさんはその役職と外見
からは駆け離れた。
そこでぐーっとポワっとなるから、そうし
たら9って感じでといった感覚派だった。
ちょっと難しかった。あれでも、あめさん
訓練の時そんなのしていなかったじゃない
ですか。以前の訓練風景を思い出す。確か
に時々口がもごもごしていたけど、火球や
歴程度なら別にいらないけど、発動が早い
から手数を打つのに必要だし、でもある
程度威力があるなら影承するわよ。口も
ゴもごしていたやつ。恥ずかしいでしょ。
わざ教みたいで。まあ、それは分かる。れ
君は隣でええ、かっこいいのにとついて
いる。まあ、それも分かる。いや、え、
待ってください。かずはさん、新刊長は
そこまで教えてくれていないんですか?
いや、戦闘しないなら必要ないわね。魔力
体感できたら生活はすぐできるわよって。
はあ意
の上で授業から離脱しましたのバッとA
新幹長はその天才肌なもんでうんさん城に
帰ったらもう少し練習しましょう。新刊長
にはふから言いますから。え?あ、はい。
ざザさんが乱れた。初めて見たかもしれ
ない。ざザさんの貴重な罵当シーン。高校
さんはうずくまっている。
苦しそうですね。息できていますか?少し
笑いすぎなんじゃないかな?ダッシュ
ダッシュダッシュ。失礼します。よろしい
でしょうか?かずは様。空のワンを持った
騎士がざザさんの後ろに立って私に霊を
取った。とても厳しかったです。かずは様
、特にこのスープボタン鍋。ああ、お口に
あったなら良かったです。料理を褒め
られるのは条件で嬉しい。自分が美味しい
と思うものに近づけようと思うと、どうし
てもこの世界にあるもので近いものを探さ
なくてはいけないわけで、そこそこ苦労し
たわけだけど、だからと言ってこちら側の
人の口に合うかどうかは別だ。私も
美味しい、彼らも美味しいのであれば苦労
した会もある。これは食堂のメニューに
加わる予定はありますか?どうでしょう?
料理長も新しいもの好きなので1度は出る
かもしれませんね。おお、それは
ありがたい。是非うちのタの若い奴らにも
食わせてやりたいと思いまして。それは
いいな。僕からも料理長に行っておこう。
騎士はざザさんと微笑み合ってからもう
一度霊を取って少し離れたところで食事し
ている一段に腕を上げながら近寄っていく
。軽い完成に迎えられていた。なるほど。
本当になかなか評判良かったらしい。うち
の隊ってこのタの方ではないんですか?
食堂に出入りして声をかけてくれる人の
ことは大体覚えているけど、その所属まで
は分からない。今の人は声をかけてくれる
人だ。ああ、あいつはオート周辺警備担当
の招待長ですね。この隊は選抜した臨時の
精鋭部隊です。勇者様たちの訓練と護衛を
兼ねていますから。あの方座さんとそんな
に変わらない年代ですよね。精鋭なのに小
隊調なんですか?やっと発作が収まった
らしい幸が軽減そうにざザさんにと何が
軽減なのか分からない私は生ひさんに軽減
な顔をしてしまう。いや精鋭でざザさんと
変わらない年齢ならもっと階級が上じゃ
ないのかなって。なるほど。どうやら小隊
長とはもうちょっと若い年齢の人が多いと
いうことか。幸さんの問いにざザさんが
苦笑いを返した。あいつ変わり物でね、絵
でもなければ器でもないって小心を蹴り
続けているんですよ。僕としては腕は確か
だし尋人望もあるのでもったいないと困っ
ているんですけどね。ああ、有能な人は
上層にいて欲しいですもんね。適切な人材
配置ができないのは僕の能力も疑われるん
だって脅しまでかけているのに全く気にし
てくれやしないんですよ。ざザさんと元々
仲良しなんだろうな。同年代っぽいし。と
いうか幸さん詳しいのかな?そういうの。
そういえば騎士の人たちと断性している姿
をよく見る気がする。そう聞くと幸さんは
一瞬気まずそうな顔をした。いやあ、
向こうの世界とは結構違うし詳しいと言わ
れるとどうかなと思うけどね。てか俺らの
中で多分1番騎士たちと仲良くなっている
のはかずはちゃんじゃないかな。さっきの
料理中も息が合っていたじゃん。皆さん
食堂に来ますし、子供と男性は胃袋が1番
の弱点ですからね。高校さんとざザさんは
顔を見合わせて違いないと笑ったその時
だった。気配も前ブレも一切なかった。
走り抜けた先行が世界の色を変えた。ざザ
さんが手をかざした先、森と私たちの間に
高さ3m幅4mほどの岩壁が立ち上がり、
2枚、3枚と同じような岩壁が両脇に並ん
でいく。薄青く半透明なモヤが岩壁を包ん
だ。あれが消壁だろう。とっさに
立ち上がり抱え込んだレ君の頭。私の体で
は君の視線を遮切ることができなかった。
え、かずはちゃん、あの人、え、大鍋を
囲んでいた人たちもさっきまでさを笑顔で
迎えれようとしていた人たちも横たわるさ
だったものを一別もせずに私たちと眼壁の
間に立ちふがる。彼らがレイ君の視線を
不正だ。先行はどこから来たのか私には
分からなかったけど、ざザさんには分かっ
たのだろう。最初の岩壁で法学を示し、
騎士たちは武器を持ち、盾を持ち、その
法学へ向け魔力を練り出している。勇者の
護衛のためにいる精鋭だと言っていた。
腐ってくれと頼まれたはずの勇者が立ちみ
、その勇者の腕を取り方へ引こうとする人
たちがいる。それがこういうことなのか。
まだ未熟な勇者を守るためにためらいもせ
ず盾になるのか。昔男女の守り方の違いと
いうご宅を聞いたことがある。女は守る
ものを抱え込み敵に背を向け、男は守る
ものを背にして敵と向い合うのだと。精査
ではなく戦う術があるかどうかなんじゃ
ないかねと当時思ったものだ。高にして
男性の方が腕力があるので精査といえば
精査なのだろうけど3mの高さがあるにも
関わらず壁の上に何かが現れた瞬間赤い炎
や青白い歴が弾幕となってその姿を隠す
を置いてざザさんが腕を横に投ぎ払うと風
が煙った視界を打ち払っていった。現れた
姿は虎の体育コウモの羽を広げた獣。その
人のような顔立ちをみっしりと覆った毛に
は焦げ跡1つついていなかった。ダッシュ
ダッシュダッシュなんでこんなところに
呟やいた騎士はそれでも一歩も後ずりせず
盾を構え直す。4行け。ざザさんの声に私
を霊君ごと抱え込んだ腕の力が強まった。
早くこちらへ。さっき一緒にグリーンボー
を解体した人だ。本当に一緒にやるのかと
何度も聞いた人。
セトさん、あなたが4なの。ザザさんは
私たちに背を向けているあの人たちは
もつれる足と同じようにもれた思考が
かけ巡る。だってほら壁の上中には新たに
2体あの獣が現れた。3体の金色の瞳は
眼下を併芸してから王者のごとゆったりと
地に降り立ち。一斉に上げた方向で最前線
にいた騎士たちを数吹き飛ばした。彼らは
バネ仕掛けのように立ち上がり、やと魔法
で牽制する光栄と即座に並び立つ。鎧いの
隙間から赤いものをしたらせている人も
いるのに、倒れたまま動かない人もいるの
に。大は再度前に出て剣が槍が後に続く。
硬直したまま引きずられていた私たちの中
で1番最初に動いたのは幸さんだった。
あめ、回復に回れ。シ太は右を潰せ。はい
。あめさんはビクっと肩を振わせてから
動かない人へ向かって駆け出し、正体君は
青ざめつつも鉄球を権限させる。だめだ。
あれは魔獣だ。引け。じゃああんたらも
引け。ダッシュダッシュダッシュを先に
落とせ。2回回り込め。高校さんに精死を
振り切られたざザさんは瞬時に号霊を
かけ直す。数人が左右に別れし太君は右の
獣に鉄球を放ち、幸さんは残り2対2を
連射しながら大の壁を飛び越え最前列に
踊り出た。鎧いを赤く染めている人たちの
腹や肩に淡いオレンジ色の光がいくつも
舞う。あめさんの回復魔法だろう。高校
さんは一瞬振り返り私とれ君に目を止める
。ダッシュダッシュダッシュAさんかずは
ちゃん連れて行って幸い降参には私がれ君
と騎士に抱き抱えられているように見えた
のかもしれない。私たちの動きを待たず幸
に退治し直す。感段なく振り注ぐ騎士たち
の矢や火球を小虫のように払う獣たちも
正体君の鉄球や幸ひさんの魔力屋は
すれスれでかわしていく。両腕をレ君の頭
から胸に抱え直して力を込めた。行くよ。
で、でも行くの?案外レイ君を軽く
持ち上げられた気がしたけど、私の足は地
についていなかったからレ君ごと持ち上げ
られたんだと思う。でもそれも違った。私
もレ君も私たちを抱え上げた瀬戸さんも中
に浮いていた。3体のうちドイツが抜けて
きたのかは分からない。騎士たちの頭情を
超えると同時に私たちを吹き飛ばしたの
だろうと駒送りのように空中で離れていく
レ君と瀬戸さんの姿を見ながらぼんやりと
思った。1番軽い私の体がきっと1番遠く
まで飛ばされるだろう。後頭部に衝撃が
遅うのをなぜこんなにゆっくりと感じるの
だろう。2度3°4°視界が空で埋まる
たびに体内に響き渡る衝撃。痛くはない。
痛みはない。こんなにゆっくりと時を
感じるのに地面をえぐりながら土煙をあげ
ながら私の体は行為もしない。ぐけほ
風景がやっと固定される。セトさんは
仕上がろうとして膝をつく。ざザさんが
こちらへと駆け出す。上半身だけを起こし
た霊君へと獣が一歩と踏み出す。ダッシュ
ダッシュダッシュ認識できるのに体が動か
ないなんてそんなことあるものか。
うつ伏せた低い体勢のままえぐれた地を
右足で蹴る。パリパリと乾いた音が右足を
伝え、それは左足、左腕、そして右手へと
細い糸が絡むように伸びていく。
凝り固まった筋肉をほぐすチリチリとした
心よい痛み。右手に現れた柄は吸いつく
ほどに手のひに馴染み。召喚された翌日。
権限させたはいいけど1mmたりとも
動かせなかったはずのハンマー。それは今
私の右腕の一部かのように先行花火の
弾ける日のように暗い部屋で走る静電機の
ように乾いた音と共に私とハンマーに
張りつく細い光喉の奥からこぼれ出るのは
私自身聞いたこともない方向重くて動かせ
ないバカなそんなことはあるわけがない霊
君と獣の間に割り込み従順につ随した
ハンマーに左手を添えダッシュダッシュ
ダッシュ私は重力を管理する。血の子に何
するか?ああ。振り抜かれたハンマーは4
つ足と腹を残して獣の頭からおまでを
えぐり取った。耳の奥でふっとざらついた
息がうずまくうじのう毛がじリじリと
逆立っている。紙半分を削り取られた獣
だったものの断面は年林のように線を描き
、それがずるりと形を緩め獅が崩れ落ちる
。くつくツと赤黒市が土に染み込んでいく
。れ君立てるねかずはちゃ立てるね。
大丈夫だから立ちなさい。ダッシュ
ダッシュダッシュは牌
は動かないけれどまだ残り2匹は暴れて
いる。こちらに向かいかけたザザザさんは
私たちの無事を確認してまた指示と援護に
戻っている。セトさんは少し離れたところ
でまだ片膝をついていた。背後でレ君が
立ち上がったのが気配でわかった。あのね
、瀬戸さんを助けて。ほら、肩を貸して
あげて。できるね。でも大丈夫。できるね
。お願い。あの馬車の影に連れて行って
あげてわ、分かった。軽くケツまづいた音
と共にれ君が瀬戸さんの方へ駆けよる。
よし、少し離れさせられた。高校さんの方
と翔太君の方どちらに向かうべきか、それ
ともさっきのように抜けてくることにここ
で備えるべきか。戦う術があるなら私に術
があると分かったなら守り方ももう決まっ
た。背を向けるなら大切なものの方へだ。
そう思いつつもどうすべきかできずにいる
と情勢が一気に傾いた。おが落ちた。
とどめをさせダッシュダッシュダッシュ
落ちる前はダめだ。背後に回った騎士に
大落とされた獣は前足を高くあげるけれど
、その開いた腹から顎にかけて幸さんの矢
が何本も突き立っていった。もう一体脳は
あだ落ちていない。正体君の鉄球が獣の頭
にめり込んだ。地面と鉄球に頭を潰されて
いる獣の鬼、紫の光が収束していく。
伏せろ。白いが来る。さを持っていった光
が私の視界を埋めていく。ただの反射だっ
たと思う。さほど反射神経に自信はなかっ
たはずだけど窓に飛び込んできたバッタを
叩いたかのような感じに右腕が振り上げ
られて不穏ハンマーは歪む空気をまとい
先行の軌動を空へと変えた。ダッシュ
ダッシュダッシュダッシュはほぼ同時に左
半神を襲った衝撃が私を押し倒し、それが
私を抱え込んだザザさんだと気づくまでの
数秒。空とハンマーをそれぞれ3度見した
。ザザさんも5度見くらいしていた。多分
他の人たちも高校さんとし太君のそばの
魔獣は2体とももう動かない。岩壁は
すでに消えていて森は何事もなかったかの
ように風に歯を背がせていた。
かずはさん何したんです。マーは握りしめられたままその頭の角を地面にめり込ませてい、その重さが最初に牽
させた時と変わらないことを主張している。ザザさんは左手で私のようなであげを確認して頷いた。
状況確認。負傷者の応急処置が終わり次第
撤収。気敏に立ち上がるざザさんの声で
止まりかけていた時間が一気に流れ出す。
動けないものへ駆け寄るもの。指笛を
鳴らして逃げた馬を呼ぶもの。馬車や煮の
状態を確認するもの。煮から毛布や単価を
持ち出すもの。さを毛布で丁寧にくるむ
もの。私はもう終わったのかどうかも
分からなくて、魔獣は確かに全て殺したの
だけれど、その実感がそもそも今命の
やり取りをしていたということすらまだ
実感らしきものが湧いていなくて嫌でも
終わった気が全くしない。うはまだざつい
ている。そんなに慌てなくてももう攻撃し
ないよう。総然とした場にも関わらずその
のんびりとした声は全てのものの耳に届い
た。今日は今台の勇者を拝みに来ただけだ
からさ。あ、気にしないで続けて続けて。
いつからそこに立っていたのか。各かに私
は周囲を確認した。私だけじゃない。他の
人だってこんなのが陣地のど真ん中に立っ
ていたら気づかないわけがない。緑が勝っ
た白い肌。背中の中ほどまであるやかな
薄茶色の髪。夜の猫のような金の瞳。な
巻き角には小さな宝石がいくつも飾られて
いて、背には2体のコウモの羽。いくら何
でも気づかないわけがないなのにずっと
そこにいましたけど何かって顔をしている
。城にもオートを出る時に馬車から見た蝶
にも獣人やエルフ、ドワーフ、いろんな人
がいた。容姿の違いは世界で危険信号とは
なりえない。実際啓白としか言い用のない
笑顔と怖には殺意とか悪意とかそんなもの
は含まれていないけれど警戒が心臓を爪で
引っかく再度3回構えた騎士たちの姿が私
の警戒心を裏付ける。なぜ魔族がこんな
ところにいる?言ったろ。新たに呼ばれた
勇者たちがどんなものなのか見物しに来た
のさ。なるようなざさんに空手を示すよう
にヒラヒラと見せてその男は笑った。
いやいや、しかし召喚されてまだ1月も
経っていないよね。まさかこいつらを3体
も殺せるとは思わなかった。ダッシュ
ダッシュダッシュはこっちも殺す気は
なかったんだよ。どんなものなのかこて調
べっていうの。ちょっと遊ばせたらすぐ
引き上げるつもりだったんだから。でも
なんかちょっと手違いはあったみたいだね
。ああ、そこは戦争中だし、多めに見てよ
。ダッシュダッシュダッシュっと落ち着い
て。ざザさんが踏み出す前にそのつ先の
地面が小さくはぜた。ちょっと手違い。君
くらいの経験者なら分かるだろう。俺は
ただの魔族では括れない。君らが国境戦で
じれているようなのとは。そう、あれだよ
。核が違うってやつだね。こっちはもう手
を出さないって言っているんだからさ。
万優さはしまい込んでおくのがいいよ。
ああ、そこの勇者君もだ。カンと好質な
軽い音が響いて幸を装備した左腕を抑えた
。何かをぶつけているのかそうでないのか
伺い知れる動作をこの魔族は取っていない
。うん。5人って聞いていたんだけど今回
は4人参加。随分ちびっちゃいのがいる
けどやっとこの国も変わったのか。
ダッシュダッシュダッシュ。やあ、
あははははははわはは族の男は私と君を見比べて突然いい出した。あはったなにそれ入れ替わりでもされたのかい。これは傑作だ。この国はやはり変わらないね。ふはっけはハっほきひきひほっけほっけほっまつわけがない。
踏み出すと同時に脳点目がけてハンマーを
振り下ろしたのに男は身をよじってかわし
た。振り抜いたハンマーの勢いを殺さずに
回転し、加速させてまた振り抜く。
ちょっとちょっちょっちょゲほひどくない
。横ナを上半身をそらしてかわされ、
さらにその上からの追撃をサイドステップ
で避けられる。地面をうがち、その反動で
加速させ、右から下からと追っていくのに
、それを全て帰りながら回避されてしまう
。ああ、もうドンと目の前が真っ暗になっ
た。口の中に土の感触が広がり、顔から
地面に叩きつけられたのが分かった。身体
のどこにも触れられていないのに地面に
生いつったまま動けない。透明な板に
押しつされているようにギシギシと全身の
骨がしむ。何これ?おばさん落ち着きなよ
。バーサーカーなの?そうなの?核が違う
と言った。だから本当の年齢まで気づくの
か?だからこいつはこんなにもう全てが
些細なことのように笑っているのか。
うるさい。あんたもいい年でしょ。高笑い
で無せるとか老人生の演ゲ障害だ。まあ、
むかつく。ダッシュダッシュダッシュ
かずはちゃんレイ君が呼んでいる。地面を
蹴る音が近づいてくる。だめ。ダッシュ
ダッシュダッシュ起きなきゃ。また
パチパチと火を散らしながら両腕で地面を
押し返そうとするけど、真横で何かが
吹き飛んでいくのを感じる。何?何が?霊
。おお。やるね。それを持ち上げるか。
ああ、だから君やめなって。ほら、見え
ない。これ人質だよ。仲間が人質になっ
てるんだよ。これというのは私のこと
らしい。頭をつかれた。多分つ先でつつい
ている。ざザさん、れ君はどうしたの?
押し付けられた顔を地面にすりながらなん
とか横を見ようと首を曲げる。いくら頑丈
でもこれだけすり付けたら顔が傷つくよ。
ほら、大丈夫だろう。怪我はさせていな
いって殺しに来たわけじゃわ。髪を掴んで
首から上だけ持ち上げられて横たわり咳む
霊君と助け起こす瀬戸さん、ざザさんが
見えた。口に含んだ小石を男の顔目がけて
吹き飛ばすと、また顔面から地面に
叩きつけられた。すぐに顔を持ち上げられ
、覗き込まれる。張り付いた笑顔で金色の
目がわずかに揺れている。ちょっととか
手違いとか言うな。殺したくせにダッシュ
ダッシュダッシュなかなかさっきの白いを
引いたのもすごいよね。おばさんだけ妙に
戦闘慣れしてないみたいなのにね。天生の
パワーファイターなのかな?未熟左右への
暴走とあの子は幼左への万友かな?面白い
ね。150年ぶりだけど相変わらず
クそったれで楽しませてもらえそうだ。鼻
の頭がぶつかりそうなほどの資金距離で
甘やかな声でさく。なぜおばさんと分かる
か教えようか。魂がもう日光びてしわしわ
だからさ。わはでもまだだ。まだ足りない
。早くダッシュダッシュダッシュ絶望を
思い出せ。コウモの羽が滑るように中空へ
男を持ち上げる。じゃあね150年ぶりの
勇者たち。俺は魔王の側近モルダモデ運が
良ければまた会えるだろうけど検闘を祈っ
てるよ。
あはかははははははははほっと最後に癖せしてモダモではゆらりと空気に溶けて消えた。しかかっていたものが消えて起こすことができた。羽を君の方へよる。
レイクかずはちゃんうぐ。かなり頑丈な私
の体でも同じ勇者補正のあるレ君の水落ち
への頭つきは聞いた。大丈夫かずはちゃん
大丈夫。ああケツ鼻じ多分今のが1番聞い
たんだけど泥土地でぐちゃぐちゃになって
いるだろう。私の顔を触っていいものか
どうか迷っている子にそんなこと言える
はずもなく。れ君も鼻じ出てるよ。
ジャージの袖口でレイ君の花を抑えると
みるみるうちに目尻に涙が溢れてくるが
ガズアじゃん。ごめんごめんね。僕なにも
うん。ちゃんと瀬戸さん連れて行ってくれ
たね。私のことも助けようとしてくれたん
だもんね。ありがとう。偉かったね。地面
に下り込んだ私の腹にうずくまって頭を
押し付けるように霊君は泣き声をあげた。
しがみつく力は成人男性のそれだし、まあ
旗から見ても少女にしがみついて号泣する
成人男性だ。本当は勝ち目のない相手に
挑んだこと、不用に動いたことを叱らなく
てはいけないのだろうけども、ブざを
晒らした私にその資格はないだろう。
優しい子だ。怖かっただろうに、自分も
痛いだろうに真っ先に私の怪我を心配して
くれる。大丈夫だよ。大好きだよ、霊君。
いい子だね。緊張と恐怖を念想王に解放さ
せて泣く子が愛しくて広い背中をさすり
続けた。ラメを振ったような抜ける青空に
刷で一筋吹いた雲。ピルルと転がる鳴き声
を渡らせ太陽を横切る鳥。現金感を狂わ
せるけど、あれはきっととてつもなく
でかい鳥だろう。オートへ帰る道は来た時
と同じように穏やかに煮を揺らす。
ダッシュダッシュダッシュキア。痛いっ
ちょ、一体無理。あめさん待って。あと
ちょっとあとちょっとだかられっかり抑え
て。わはい。わごめんねかずはちゃん。私
から離れようとしない霊君を使って
ちょうどいいとばかりにはいじめにさせる
。あめさんは顔獣に埋まった小石や泥を
水魔法で取り除いてくれている。水を流す
だけでは落ちなくて切り吹き程度の圧力で
も落ちなくて今私は傷だらけの顔面に
シャワーを当てられている。なんで魔法が
あるのになんでなんで物理で取るの?意味
が分からない。だからこんな細かい砂を
取らないで回復させたら皮膚の下に
巻き込んじゃうかもしれないでしょ。
ボコボコの顔になりたいの。ダッシュ
ダッシュダッシュよし。いいよ。拘速して
いたレイ君の力が緩んでそのまま私も脱力
してもたれかかる。あを描いたレイ君の膝
にすっぽり収まっている格好だ。ポカポカ
と顔の周りの空気が温まる。気持ちよさに
食い縛った顎を緩める。お風呂に入った時
みたいな声が知らずに出た。これが回復
魔法か。きっと今私の顔は淡いオレンジ色
に包まれているのだろう。なんかそれも嫌
だな。終わりというあめさんの声と一緒に
顔のぬくもりも消えた。ふわりと涼しい風
が過ぎていく。ありがとうございました。
ちゃんと綺麗に戻ったから差し出された
手鏡で確認してこれが私と呟いてみる。
いいからそういうの冷たい。お約束だと
思ってやったのに。かずはちゃん綺麗に
なったよ。良かったね。可愛い。あ、はい
。ありがとね。頭情からジャキのない笑顔
で覗き込まれる。子供って好きる可愛いだ
からね。最中は全然痛くなくてっきり勇者
補正なんだと思ってたんですけど気のせい
だったみたいです。アドレナリンが出てた
んじゃないかな。確かに俺ら頑丈だけど、
全く痛みを感じないのはやばいからね。
痛みは体の危険信号だから。なるほど。皆
さん気をつけてくださいね。普通に痛い
ですよ。おお。アドレナリントはととと
ざザさんになんか脳内にわっと出るやつと
幸さんがふわっと答えている。雪は馬に
乗っていた幸さんとざザさん。シ太君も今
は一緒に煮に乗っている。多分ざザさんは
私たちのアフターケアなんだろうな。予定
よりも早く人の死を見てしまった私たちへ
のあのずっと考え込んでいたし太君が声を
あげた。ダッシュダッシュダッシュごめん
なさい。謝って住むことじゃないけどざザ
さんが先に王を落とせって言ってたのに僕
。シ太さんあれは僕の油断です。魔獣が
出る可能性は低いと甘く見て、魔獣
それぞれの特性を教えるのを後回しにした
僕の責任ですから。でもそれは幸博さんも
同じですよね。なのに幸さんはちゃんと
従ってた。僕だって聞こえてたんです。
聞こえてたのに多分意味をちゃんと分かっ
てなかった。一歩間違えればかずはちゃん
だって他の人だって僕は分かってなかった
。膝の上で握りしめた拳が白くなっている
。この子も賢い子だな。ほんの数時間前の
しかも良きせぬ衝撃的な出来事をもう
振り返り分析している。あの魔獣は王先に
落とさないと死にさに先行白を放出する
性質だったらしい。随分と凶悪が最ごっぺ
だと思う。白井はインターバルが必要
らしく連射こそされないものの動きもき敏
だし爪や牙もかなりの脅威だった。
まししてあの時白井が走ったのは最初の
一撃だけ。3体の内ドイツがそれを走たの
かも分からなかった。ドイツがいつ打つの
か誰にも分からなかったのだ。知らなけれ
ば王を優先する余裕なんて作れないこと
だろう。あの状況で即座に対応できた幸
さんがすごいのだと思う。私だってどちら
に火生したらいいのか、どうしたら足を
引っ張らずに済むのか判断できなかったの
だ。私だって分かってなかったわよ。
たまたま回復に回れって言われたからそう
しただけで、あめさん何よ?あめさんを
フォローとかするんですね。あ、あんた
さっき綺麗にしてやった人間に向かって
それ正体君星座痛くないですか?崩し
ましょう。ほら暴走した私がこんなに
だらけてますし。レ君にも垂れかかり
投げ出した両足を示す。ジャージの肘も膝
もうそも穴だらけのボロボロで悲しい。
やめて。あめさん。穴を広げないで。
ジャージの穴の攻防線を無言で広げる。
確かに昨今滅っ多にお目に書かれないほど
の暴走でした。何かに乗り移られたのかと
思いましたよ。奇心を書くやだったね。
ざザさんと幸さんも乗ってくれる。ああ、
でも奇身というより岸母人かもね。仲が
いいとは思ってたけど、かずはちゃんから
見たられ君は子供みたいなもんでしょ。
ですね、言い出したら幸さんと息子は2歳
くらいしか違いませんし。本当の意味で
見えないっすね。でしょうね。レ君と私の
実のことはもう説明してある。やっぱり
全員ざザさんの時と同じように微妙な顔を
しつつ色々と納得してくれたようだった。
雪ひさんはかずはさん、いや、そのままで
いいかと3付けを即客化してた。まあ色々
と今後のこともありますし、細かいことは
城に帰って落ち着いてからにしましょう。
はい。本当ごめんなさい。ペコりとリに頭
を下げたし太君は1泊置いてガッと顔を
あげる。で、僕納得いかないんですけど、
なんでれさん、れ君、僕のこと君付けな
わけ?え、だって最年はA君てことでしょ
?かずはちゃんのことは最初小さく見えた
からあれだけど、幸さんは幸さん、あめ
さんは、あめさんって呼ぶのに、なんで僕
だけした君なのさ。あ、そこにこだわるん
だ。ええ、だってシ太君はし太君って感じ
なんだもん。なんでさ、確かに言動は
落ち着いているんだけど、し太君って
ふっくらした方のラインといい君って感じ
なんだよね。そしてまた妙なところに
こだわって見せる姿はまさにそんな感じで
。いや、シ太、それで言ったらかずは
ちゃんだってショ太君って最初から呼んで
たじゃん。それはいいのか?お、女の子は
仕方なかったから。おおおうさよか。なぜ
だ?年頃の男の子の理屈は分からぬ。
やっぱり翔太君は翔太君って感じ。譲ら
ない霊君に年長組はだよねと声に出さず
頷き合った。絶望を思い出せと魔王の側近
モルダモではそう言った。まだ足りないと
も絶望ねえ。ふざけたやつだったじゃない
。芝居が勝った高笑いしちゃってさ。
ズニカっての大した意味なんてないんじゃ
ないの。城に戻った翌日の朝飾王や
エルネスさん大臣たちも列席する会議に
私たちも参加していた。モルダモデが私に
支いた言葉を告げると幸さんは前を寄せ、
あめさんは切り捨てた。昨日のことの報告
も兼ねているわけだけども、そういえば
こういうバーって一見の間とか使うもん
じゃないのかなってざザさんにこっそり
聞くと王は確式より効率をじじますからと
教えてくれた。本当いい上司よね。足り
ないとは何のことだろう?あの状況であの
文脈なら素直に取れば私たち勇者の力が
足りないだ。足りないから絶望を思い出せ
というのなら思い出せば足りるようになる
ということだけど魔族にとって私たちは敵
だ。なぜ敵を強くするようなことを
わざわざ教えるのだろう?魔族ってみんな
あんな感じなんですか?あれが特殊なん
ですか?あれが特殊なら真意などそれこそ
当人に聞かなきゃ分かるはずもないけれど
魔族全体の機質がああいうものならば意味
は推測できるのかもしれない。分からんの
だ。苦にしく答えた王をざザさんが補足し
てくれる。僕らが前線で戦っているのは
主に魔獣とそれを刺する魔族です。ただ
その魔族たちと対話はできません。言語が
違うということ。いえ、それすら分から
ないんです。言語が違うのか会話する気が
ないのか。奴らは戦場で仲間同士の意思
疎通さえ行っているように見えません。
上位というか、昨日のモルダモでは魔王の
即近と言ってましたが、幹部クラスの魔族
とは会話が可能だと記録にはあります。
ただそのクラスの魔族と接触できたという
記録はここ100年以上ありません。僕も
魔族と会話したのは昨日が初めてです。
魔族はその言語を生活式、文化全くと言っ
ていいほど分かってないんです。嫌だって
ずっと戦ってるんでしょ。交渉とかそれ
こそ捕虜を取ることだってあったんじゃ
ないんですか?ダッシュダッシュダッシュ
ありません。生きたまま捕まえるには
あいつらは強すぎるんです。生ひさんの
問いに悔しそうに俯いてからざザさんは私
に顔を向ける。かずはさん、戦闘は昨日が
初めてでしたよね。はい。すみません。
無謀でした。昨日し太君が反省したのと
同じことだ。勝手に動くことは仲間の誰か
を失う確率を上げる。割れながら冷静な
性質だと自付があったのに頭に血が登り
切っていた。あの時私が抑えつけられてい
たあの時レ君はモルダモデに切りかかって
引き返されていたそうだ。指先1つ触れず
にたいえ自覚はないかもしれませんがあの
かずはさんの攻撃は僕にはかわし続けるの
が難しいでしょう。霊さんに至っては何を
されてあそこまで吹き飛ばされたのか未だ
に分かりません。
そんなことだって訓練では木ひさんとざザ
さんたちは互格に戦ってた。そりゃざザ
さんたちは足りがかりだったけど訓練では
ね言い方悪いですけど勇者様たちは手加減
してるんです。あさんたちには戦闘その
ものとその技術を学んでもらうために幸
さんに至ってはほぼその必要はありません
が、完全にご自分の力を使いこなせている
かと言うと、それはまだです。あくまでも
勇者様たちの力を従に引き出せるように
なるための訓練なんです。僕らはお手伝い
してるに過ぎません。過去の勇者様たちも
能力を完全に扱いこなせるようになるまで
相当期間かかっていたと言われています。
さんたちに目でとうとうみんな気まずそう
に頷いた。召喚された当時のままの能力で
すら太古人では僕らは勇者様たちに叶い
ません。けれどモルダモデはどうでしたか
?ダッシュダッシュダッシュ。それが僕ら
と魔族との圧倒的な差なんです。昨日の
モルダモでの動きを思い出す。蒸せ帰り
ながらなのにひりヒラリとか買わされた。
次にどう動くか全く分からなかった。奴が
その気になれば私は自覚もないまま殺され
ていたんだと思う。なぜそんなにまでの
力量差があるのに前線を超えて王と近くに
まで突然現れることができるのに国境戦は
維持されているのだろう。なぜ負けてい
ないんだろう?なぜ魔族は住林を選ばない
のだろう?なぜ自分たちが用えない力を
持っている私たちにこの人たちは戦いを
強制せずにいられるのだろう。今日の訓練
は後からとのことで私たちはなんとなく
食堂でお茶している。ざザさんもいなくて
勇者人だけでお茶っていうのは思えば
あまりなかったような気がする。だけどと
言っても食堂だからまに人はいるのだけど
それでもまだ昼ご飯にはかなり早く朝ご飯
にはかなり遅い時間だから本当にチラホラ
だ。さっきさ、ぽちゃりポチリと隠を3つ
入れながら、あめさんがなんとはなしの
不勢でつく。昨日亡くなった人のね、お
葬式とかどうなるのってざザさんに聞いた
の。そしたらさ、しないんだって。
もちろん遺族はするだろうけど、公式に
個別にはしないって。え、そうなの?え、
それって戦争中だからってこと?うん。
よくあることだからって年に1度追と慰例
の式点があるからもしよかったらその時に
出席してもらえると喜ぶと思いますって。
そういうもんなのかな?日本ってどうだっ
たんだろう?あ、でも戦争してたわけじゃ
ないから違って当たり前なのかな。目の前
で起こった現実が日常のことであるとし太
君もあめさんもまだどう捉えていいのか
すら分からないようだった。まあ、戦争中
だからだな。聞く限り戦争してなかった
時代はないみたいだけど。そっか。普通の
ことなんだ。むと幸さんは本を書いてから
食堂のカウンターの方を指び刺す。正体、
あそこ見てみ。銀の坂月があるだろう。あ
、うん。いつもあるよね。あれもゴースト
の。いや、あれは純食した人へ捧げる酒。
ダッシュダッシュダッシュ。みんな飯を
食う時も夜酒を飲む時もあの坂月に自分の
コップをこうカツンって当ててるぞ。そう
言って自分のお茶のカップをし太君の
カップに軽く当てる。そう、あのお酒は
朝晩と料理長が用意している。休みの日
以外は絶対に自分がする仕事だと言って。
そうなんだ?知らなかった。お前らはほら
、夜に酒を飲んだりしないからさ。普通か
もしれないし、日常なんかもしないけど、
多分俺らが言う普通ってのとはニュアンス
違うと思うぞ。まあ、あんまうまく言え
ないけどなとお茶を飲み干した幸さんの
カップにすかさず新しいお茶を注ぎたして
あげる。お、どうも。持ってたらアめ
ちゃんをあげるところなんですけどね。出
たよ。おばちゃんのマスとアイテムアめ
ちゃん、今度作ってよ。考えときますって
答えてお互いカップをカツンと合わせた。
昔魔法は精霊の力を借りて行使されるもの
と考えられていました。私たちは自分の
魔力を捧げ、精霊がそれを魔法へ変えるの
だと。だから各々が得意な魔法は水魔法は
水精霊、風魔法は風精霊といった具合に
その属性の精霊と相性のいいものが発動し
やすいとされていたのですね。現在もこの
世界のものはどがその概念を下地に魔法を
行使しますけれどの仕方はそれだけでは
ないことが分かりました。あなたたち勇者
様たちは魔力を魔法に変える家庭が私たち
とは違っていたからです。訓練上の一角で
エルネスさんはキャシャな白い杖で
リズミカルに自分の手のひを叩きつつ講義
する。チリチリと熱キが肌を焼く。暑い。
いや、熱い。勇者様たちは召喚時点で膨大
な魔力量を得ます。そしてその魔力を直接
魔法や身体能力へ変換させられるのです。
精霊を返さない家に魔法属性ごとの得意不
得意は精霊との相性ではなく個人の性質に
よるものと考えられます。さて、得意不
得意の里はその魔法の威力の差となって出
ます。同じ魔力の消費量で魔法を行使した
場合、得意であればその威力は増大し、不
得意であれば威力は落ちます。魔法の種類
によっては都動すらできません。回復魔法
が代表的なそれですね。魔法をに当てる
などの精密な操作性は魔法の得意不得意と
はまた話が違います。石を投げて思った
ところに当てられるかどうかということと
投げた石がどれだけ威力を持つかという
ことは違うのと同じと思ってください。石
を強く投げることができるものは弱く
投げることもできます。ダッシュダッシュ
ダッシュよって強い威力で魔法を発動
できるものはその威力を小さくすることも
可能です。可能なはずなのです。分かり
ますか?かず様、もう亀か護もすでに消失
してますよね。かず様一体何を燃やしてる
んですか?かず様初太陽は自身全体を均等
に燃やしているわけではなく、時折り高音
の噴水のような爆発を局所で発生させる。
フレアとかいう確かまさにそんな感じの
小さく伸びた日柱にエルネスさんが悲鳴を
あげた。はい。わかりません。決して。
それ決して。無理ですね。分かりません。
滅っこれ熱い。エルネスさんと両手を
握り合って後ずさる。高さ1mほどあった
。美容の峠かも支えていた足もすでに
燃え尽きてるのに火力はとまるところを
知らない。いや、さっきから消そうとはし
てるんだ。してるんだけどもやればやる
ほど。シ太、あめさんの声でシ太君が権さ
せた鉄球を炎に叩きつける。押しつされ
周囲に薄く広がった炎はあめさんが両手を
振り下ろすと同時に消えた。幸さんは体を
く字にさせて笑い転げてる。レ君はおっと
拍手した。私も拍手した。何を?あ、他人
ごとのように。あ、拍手。あ、してんの?
ああ。あめさんが右手を掲げて中指を親指
で引くと私の額体に衝撃がその都度来る。
エアシ段エアでコピン。本当の意味でエア
。水や風の生活魔法はまあまあ使えるん
ですよね。まあそこそこそれ系は絶実な
ことに気づいたんでこれだけ暴走させる
なら火もかなり重要度高いですよ。あ、
はい。この世界の文明レベルは一見中世
くらいに見えるけれども、魔法の存在に
よって結果的には現代日本とそう変わら
ないのではと思えることも多い。そのうち
の1つそれはトイレウォシュレットどころ
か水薦でもなくまあそれは良いとしても
トイレットペーパーがない。そこまで精子
技術がまだ発展してないのだ。これは
きつい。現代日本人にはきつい。当然私に
もきつい。しかし5に入っては5に従えで
はどのように多くは語らないけれども登場
したのは水魔法と風魔法でした。魔法だ
けれどもアナログ手法のウォシュレット
アナログと言えるのかどうかよくわから
ないけどニュアンス的には近いと言える
だろう。結果的にウシュレット
何というエコ分かるだろうか?どれほど
切実だったか?なんで日だけ下手なん
だろう?僕らは魔力を魔法に変える家庭が
違うんですよね。どう違うんですか?
かずはちゃん以外は困ってないのに。私も
困ってないですよ。困りなさいよ。嫌だっ
て。厨房では鹿魔法使用禁止だし、部屋
寒くないし、食の日はいつの間にかメイド
さんがつけてくれてるし。厨房で使用禁止
って何やったの?ねえ、何やったの?か戸
から火炎放射したなんてとても言いたく
なかったので目をそらす。幸い一瞬のこと
でなぜかその時はすぐ陳化した。あめさん
の厳しいツッコミと幸さんの楽しな追求の
横で正体君とエルネスさんの講義は続く。
どうやら過去の文献によると勇者様たち
それぞれで違うようなんです。イメージを
具限化するというのが大元にあるそうです
が、ただ言葉にして説明できる勇者様たち
ばかりではありません。イメージという
ものを言語化して伝えてくださった魔法に
ついては私たちも使用できるようになり
ました。浄化魔法がそれに当たります。
あ、それ私知ってます。知ってます。レ君
を盾にしつつ幸さんとあめさんをそらして
抗義に乗っかる。ほら、この世界生卵を
普通に食べてるの知ってますか?私らの
世界じゃ生卵そのまま食べられる国って
世界的にも少ないんですよ。ああ、海外に
行った時に食うなって言われたな。でも
こっちで生卵食べてる人って見たっけか。
雪ひさんが首をかしげて記憶を辿どって
いる。まあ、私らみたいに卵かけご飯とか
はしないから食堂でも見かけないかもしれ
ないです。普通にって言っても需要とか
栄養ドリンクの代わりに飲んだりすること
もあるって程度なんですけど。で、みんな
ポテトサラダ食べましたよね。マヨネーズ
もね、加熱してない卵製品なので、自家製
マヨネーズは食中毒原因の上位に入るもの
なんですよ。日本は食に対する周年を持っ
て鶏の衛生管理と卵の殺菌に神結いでる
からこそ生卵を普通に食べれるんです。
ところがそんなことはこの世界ではして
ません。しかし平気です。私は調べました
。ほ食材の新鮮さはもちろんですけど厨房
で羽食材から調理器具まな板刃物全て必ず
魔法で浄化させるのを徹底してるのです。
当然生卵もよって食中毒原因の
サルモネラキも浄化されてるから
マヨネーズに使えるのです。なぜか雑草が
イカの隙間から生えている厨房で衛生面に
問題がないか。そこが気になって1番最初
に教えてもらったのだ。給食のおばちゃん
としては衛生面や安全面で不安になるよう
な食事は提供できませんからね。厨房の
衛星管理の鉱石を我が手柄のようにどやっ
て釈してみる。不150年前の勇者召喚の
時に細額か衛生額の知識を持った人間がい
たらしいんです。で、その人が浄化魔法を
作り上げたって。浄化って言うと何か宗教
的な互感がありますけど、効果としては
どうやら細菌とかを殺す魔法みたいなん
ですよ。だからこの世界浄化魔法が汎用化
されてからの100年ほど疫病の流行って
ないんですって。
それってすごいことなんじゃないの?すごいですよ。何がすごいって
150
年前って確か発見されてないんですけれど病を予防できてるってことは多分下魔法は最近もウイルスも区別なしですよ。イルスがこの世界にはないってもありますけど、最近があるのにスがないってのも変な話でしょ。
こう浄化するものは小っさい何かみたいな
アバウトな指定で作用してるんじゃない
でしょうか。だから怪我人や病人に少し
使うだけで人間とか生き物には原則使わ
ないんですよね。体内には作用がある金も
あるから。そうです。細菌というものが
文献に残っています。ただそれは私たちに
は死認できない大きさのため滅するべき
ものとそうでないものの区別がつきません
。実際浄化魔法の試験段階では使用する
ことで客って体調が悪くなる例も出たそう
です。ウイルスというのは初耳ですが
ダッシュダッシュダッシュ料理長はそこ
まで詳しかったですか?ご自分で全て調べ
たんですか?料理長にも聞きましたけど
歴史を教えてくださってる文官の方たちと
か新刊の方たちとか色々ですね。あとは私
らの世界での知識と合わせてです。
エルネスさんがガがガッと私の手を両手で
握りしめた。え、顔地か。知識。その知識
をください。えっと、私そういうのふわっ
とした記憶というか、風化した知識という
かしかないので、現役のあさんや正太君の
方が責任かと。あめさんはさっと目を
そらした。ついでに幸さんも文系ですか?
文系なんですね。
れ君はかずはちゃんすごいね。とニコニコ
してる。もう本当この古天使。し太君は数
秒考え込んでから顔をあげた。ふわっとし
た知識だからこそウイルスまで対応できた
んじゃないかな。たまたま小さい何かって
いう指定範囲の広さがあったからというか
。聴された勇者がもし当時の最先端の研究
をしてる学者なんかだったらそんなふわっ
とした指定帰ってしないと思う。すごいな
。し太君名探偵か。あ、そうね。ナイチン
ゲールの活躍が19世紀後半でしょ。って
ことは公衆衛生の概念が広まったのがその
くらい。今から150年前なら最近とかの
詳しい知識というか私たちが学校で習う
レベルが平民にまで行き渡っていたかと
言うとどうだろうって感じよね。知識階級
でなんかそんなようなものがあるらしいぞ
くらい。あさんが地面に燃票っぽく線を
描く。ナイチンゲールから公衆衛生と
結びつけるとはなかなかやりますな。
ナイチンゲールの鉱石って本当は公衆衛星
や統計学方面で高いのよね。各位の天使と
してではなくかずはちゃんあのハンマーで
さ、白雷をそらしたでしょ。あれ何やった
か自分で分かる。はい。だって光をそらし
たんだよ。鏡とかの反射を使わないで。何
の魔法?さあ一瞬だったし考える時間
なんてなかったし。確かにあれは雷という
よりレーザーって感じだったよな。雪ひ
さんの言葉にレーザーと復笑するエルネス
さんの目がギラギラしてる。怖い。光り
ねえや。そういえば光って重力で曲がり
ますよね。詳しい理屈は当然知らない。
フレーズとイメージだけ知ってる。厳密に
はニュアンス違うらしいけど。かずは
ちゃんってそういうの詳しいの?いえ、
全然。じゃあかずはちゃんにはの重力で光
が曲がるイメージだけがあるんだと重ねる
翔太君に頷く。あの時重くて持てなかった
はずのハンマーを振り回してる時重力と
いうフレーズが頭にあった。重力は私の
管理家にあるイメージ。まあちょっとそれ
を言葉にして伝えるのはなんとなく
こっぱ遣かしい。エルネスさん光を曲げ
られる魔法ってあります?ないですね。
じゃあ浄化魔法みたいにふわっとした知識
で発動しちゃった勇者の新しい魔法なん
じゃないかなって思うんだけどどうだろう
。名付けるなら重力魔法。かっこいいと
叫ぶ霊君と新魔法と叫ぶエルネスさんに
前後から掴まれてあ、これ私が言語家に
苦しむ流れだと気がついた。詳しく詳しく
と迫るエルネスさんに重力ってほらりんご
のですねみたいなことをぐにゃぐにゃと
つぶやき続ける。いやこれ言語化してって
無理よ。無理。変な汗が出てくるわ。と
いうことはさ、いわばこっちの世界でいう
精霊の存在が私たちにとっては科学知識で
しかもあやふやな科学知識でいいってこと
よね。一言一言確認するようなあさんに
正体君が答える。自然にそうなっちゃうん
じゃないかな。この世界では精霊の力を
借りて起きる現象が魔法って信じて僕らは
何か現象が起きると科学知識で説明しよう
と考えちゃうでしょ。僕のイメージでは水
魔法は空気中の酸素と水素がくっついてっ
てなるし、でも魔法や魔力がなきゃ何もし
ないで空中から水や氷できたりしない。
知識から強引に結果だけ引っ張り出すのが
魔法って感じ。ただ全部が全部そうじゃ
ないと思うけどだって僕風魔法のイメー
ジって単に風車とかだしああと幸さんが
頷いてかずはちゃんうん魔法を使う時って
どんなイメージ?
エルネスさんを両手で必死に止めながら
考える。正体君と同じですかね?空気中の
水素と酸素です。かぜハ音
と気圧。お、なんか科学的臭いね。かずは
ちゃん理系違いますけど料理は科学です
からね。ほう。じゃ火は山かじ科学どこ
行った?いや、昔裏山で山かがありまして
、それなんかハードな体験団につがる。
いえいえ、大人たちは大騒ぎでしたけど、
私は子供でしたから。夜だったんですけど
ね。夜空が赤く染まってね。ほ、綺麗だっ
たんですよ。あんまりにも綺麗でドキドキ
しました。血肉をドるってあのことですか
ね。今思い出してもうっします。それだろ
。燃えすぎる原因。バレーのチケット台は
うちの家計から出すには決して安いもので
はなく、まししてや私の住んでる市には
有名バレー団の公演なんて来ることもなく
、見に行きたいと思えば交通費やら宿泊費
やらなんやらで5万はくだらない。そして
私1人のためにそんな無駄遣いができる
はずもなく。だから最後に見た公演はか昔
結婚前の成人のお祝いにと両親が送って
くれたモーツルトレクイム
約1時間の天井のオーケストラに祈りの
歌声捧げられる軍部ネットでいろんな動画
が溢れる時代になって漁されば有名バレー
団の公演は全幕でこそないけれど見ること
はできた。見るたびに脳も心臓も震わされ
た最後の公演を思い出した。君は私のそば
を買った時も離れたがらずだからすっかり
眠り込んだこの時間の訓練場にまた1人で
きた。伊達に10年以上踊っていたわけで
はない。例えことレベルであっても踊りは
一見で覚えられるし興で音に合わせること
もできる。目を閉じて深呼吸を1つしたら
オーケストラが脳内に響き渡り聖唱が
振り注ぐダッシュダッシュダッシュ永遠の
安らぎを彼らにお与えください。ダッシュ
ダッシュダッシュ耐えることのない光が彼
らを照らしますように。別に新人深いわけ
でもなければまだ縁の浅かった人の死に
深底痛める心があるわけでもない。捧げ
られるほどの価値があるような踊り手でも
ない。追になんてなりはしない。だから
これはただ私が踊りたいだけ。浅ましい
干渉だろうと何だろうとただ踊りたいだけ
。脳内の宗教的な戦立は満点の星クが落ち
てくる錯覚を呼び起こす。キルエットを
繰り返すたびに視点と定めた星がまたくつ
から指先からつ先から天まで伸びる見え
ない糸前膜通して踊ってもつきない今の
体力はまだだまだだと私を操り続ける
ダッシュダッシュダッシュせいなるかな聖
なるかなせなるかな追の曲なのに踊れる
喜びに身を任せるバチ当たりやめたく
なんてなかった息子を産んでからも
こっそり柔軟はして
けれど生活は私を追い立てて娘が生まれた
頃にはもう一度解客ができるようになる気
がしなかった。人間何もかも手に入れる
ことなど出来はしない。それでもいつか
もう1度子供たちが手を離れたらそう思っ
ていたはずなのにいざその時が来たらもう
すっかり枯れていた。ああ、モルダモデの
言う通りだ。魂はカラカラに光びていた。
それなのに私たちを守るためにと盾になる
人たちがいるのに私たちが来なければまだ
生きていたはずの人がいるのにただただ
このもう1度踊れることが今嬉しくて仕方
がなかったかずはちゃんなりんだ脳内
オーケストラの余因がれ君の体当たりで
破られた。ひどいよ。起きたらいないんだ
もん。探しちゃったし。ごめんごめん。
よくここが分かったね。ぎと抱え込むレイ
君の腕から顔を無理やり出しながら背を
撫でるかずはちゃんがいないって半べそで
俺の部屋に来たからさ。泣いてないし。
一緒にうろついてたらざザさんが教えて
くれたんだよ。訓練場の隅にあるかかり火
の明るさが途切れるあたりにざザさんと幸
さんがあを描いて並んでた。小さなボトル
が幸さんからざザさんに渡ってざザさんが
それを小さく煽る。やあ、めちゃくちゃ
優雅な酒を飲めたわ。うわ、いつから見て
たんですか?てかざザさん内緒って言った
じゃないですか。ああ、かずはさんあれ
ですよ。見えません。宿舎の窓。ダッシュ
ダッシュダッシュ。みんな部屋を暗くし
てるんで気づかなかったと思いますけど。
前に教えられた宿舎の法学に勇者補正で目
を凝らすと暗い窓の中にもう1段暗く丸い
影がいくつも見える。
マジか。僕は言ってないですよ。でもほら
、騎士は嫁が聞くやが多いんです。なんで
教えてくれないんですか?正味。踊りは
音楽とセットなので、軍部ならともかく
部員でソロの踊りは見てて面白いものでは
ないだろう。好きな人なら音楽を脳内で
保管できるから楽しめるだろうけど。ああ
、世界トップレベルの踊り手のものならば
また違うかもしれない。でも私は当然そこ
までのものではない。率直に言えば非常に
恥ずかしい。聞かれませんでしたし。言っ
たらやめちゃうじゃないですかとねるし草
をする幸にボトルを渡してざザさんは
にっこりと笑った。綺麗だったよかずは
ちゃん何の踊りだったの?うん。
ありがとう。もざるとって聞いたことある
。それ局名は何だか言えなかった。あん
だけ干渉と自己等水に浸りまくった踊り。
あれはちん婚家ですなんてちょっとざザ
さんの前では言えない。音楽の時間に聞い
たことがあるという霊の腕を解いて手を
つぎ、雪ひたちの隣に腰を下ろした。霊は
当然のような顔で体育座りの膝の間に俺を
納めた。やっぱり本格的にやってたんだな
。バレーとあ、雪ひの手からボトルを
奪い取って一口。飲まないでいられるか。
これはきつい。習い事の息ですよ。音楽が
なければそんなに見られたもんじゃない
でしょう。いやいやいや、俺は全くわから
んけど良かったよ。音楽付きでみたいな。
あれだろ?バレーって発表会とかつき物だ
し人前で踊るのなんて慣れっこなんじゃ
ないか。その音楽があるのとないのとでは
全然気持ちが違うんですよ。歌が好きだ
からって人前で急にフルコラス赤ペラで
歌えますか?分かっててもその見た目で酒
を飲まれると悪いことしてる気になるな。
体は大丈夫か?こっちに来て初めて飲み
ましたけど聞きますね。控えめにした方が
いいですよ。手のひを上に向けて横瀬の
ジェスチャーをする座にボトルを返す。
なんとなくザザの雰囲気がいつもと違う。
なんだか色っぽい白つの学もいるので是非
披露して欲しいんですがね。あいつら
すごく楽しみにしてますよ。夜の不定期
公園を。毎晩では愛が時々踊っていたんだ
よな。いつから見られていたのか。
ちょっと式が高いですね。あの窓に並んで
いる影の中に王もいます。わ、地獄耳なん
ですよ。あの方はもう覚悟を決めろと幸に
背中を叩かれた。まあ音楽があれば
恥ずかしい理由の大半はなくなるけどな。
本当にあの王様はカジュアルだ。2人とも
出来上がってるんですか?どのくらい酒に
強いのかは知らないがボトルの半分はもう
開いていて2人とも目の周りがわずかに
赤い。かがり火の色が映っているだけでは
ないだろう。俺は日家の晩酌だ。例とザの
ところに行った時にはもうざザも飲んでた
んだよ。で、せっかくだからそのまま持っ
てきた。まあ、たまに花。ああ、そうだ。
食堂の坂月の隣にあったボタンラ辺かずは
さんだろう。ああ、料理長がメニューに
入れてくれましたからね。うちの国でも
鉱物をお備えしたりするんです。美味しい
と言ってくださったので、あいつの部下も
喜んでいた。ありがとうございます。霊の
顎が俺のつの上でゴロゴロと動いている。
もう眠いはずだが大丈夫なのか。ざと幸も
俺の頭情を見て薬と笑ったのできっと
寝ぼけた顔になっているんだろう。あの
絶望ってやつだが多分俺心当たりがあるわ
。突然普段の雑談をする時と同じ顔で幸が
言った。いやはっきりとこれだというわけ
じゃないんだ。そんな絶望なんて大げさな
言葉が似合うようなドラマチックな生活
じゃなかったしな。まあ、それは私も同じ
ですね。ただ全然帰りたいと思わないんだ
よ。おかしくないか?俺はそれなりに充実
した生活を送っていたはずなんだ。でも
帰りたくない。多分何かを忘れているよう
な気がする。まあ、それは私も同じですね
。繰り返した俺の言葉にそうかと幸が呟い
た。そうか。俺だけではなかったか。だ
からざザさん。それならばと少し戸惑い君
の優しいこの世界の人に伝えることにした
。私たちにあまり罪悪感を持たなくても
いいのかもしれません。少なくとも私は
この世界にいたいと思うんです。だから
私たちに気を使わずちゃんと悲しんで
ください。守られていた側の俺らが言うの
もなんだがな、俺は元自衛官なんだ。ああ
、こっちでいう軍隊とか騎士団だな。ああ
、なるほど。それで妙に馴染みが早かった
のか。そうそう。まあ、4年でやめたけど
な。仕事で守ってるんだよ。それも相当な
プライドを持って。言えないよな。お前ら
を守るために仲間が死んだなんて。悲しん
でいる顔は見せられないよな。だから別に
見せろってわけじゃないけど。はい。俺や
かずハに関してはせめて召喚した罪悪感と
かそういうのはいらないです。ざザは
グイっとまたボトルを煽って雪広に渡し、
小さく息を吐いた。あいつはな、俺が入団
してからだから20年以上の付き合いだっ
たんだ。同期だったんだよ。本当によく
あることだし、覚悟ももちろんあるんだが
。慣れないな、やっぱり。2度、3度と
中身がなくなるまでボトルは私たちの間を
往復し、それ以上誰も言葉をかわすことは
なかった。僕はね、すごく怖かった。怖く
て何もできなかった。魔族ってあの人だよ
ね。モルダモデっていう人。僕らと同じ
ように、僕らと全く同じように話していた
。あの人と同じことをするんだよね。あの
人みたいな人たちと戦うんだよね。あの時
かずは殺されると思ったら何も考えられ
なくなって訓練の時みたいに手加減なんて
しようと思わなかった。あの人はすごく
強くて僕は全く叶わなかったけどもしあの
人が僕より弱かったら僕はあの人を殺して
いたんだ。あの人と同じことをしていたか
もしれないんだと思うとすごく怖いと思っ
た。だから戦うかどうかもう一度ちゃんと
考える。みんながやるからではなくて
ちゃんと訓練を続けながらできるかどうか
考えてから決めたい。いいかな?それでも
いいかな?霊はゆっくりとしかしまっすぐ
に飾る直を見つめてそう話した。頷かない
はずがない。元々飾る直王は参戦すること
に反対していたのだから。なんて強くて
賢い子なんだろう。あめだってシ太だって
その年齢に見合わない深い考えを持って
いる。雪ひだってそうだ。一体どう育てば
あんな子供たちになるのか。もしかすると
みんな何かを抱えていてだから召喚に選ば
れたのだろうか。それがモルダモデの絶望
なのだろうか。でもな、俺こそ幸ひの言う
通り、絶望なんて大げさな言葉に
ふさわしい生活なんて送っていないんだよ
。として多分俺は思い出している。その上
で果たしてそれが絶望と言えるようなもの
なのかまだ分からない。不自然なほど帰り
たいと思わないのは確かだが。かずは
ちゃん訓練場の向こう側で霊がこちらに
大きく手を振る。同じように振り返すと
満足に訓練に戻っていった。本当に
べったりね。夜も一緒の部屋なんでしょう
。最近は朝食の後はエルネスの講義。それ
から色々な勉強。午後は俺も訓練に参加し
ている。その後みんなは勉強に移り、俺は
厨房へ。日はだいぶ上手に扱えるように
なった。厨房での禁止例が解かれるくらい
には今はエルネスの講義。霊が俺の姿が
見えるところにいないと落ち着かないので
訓練場の一角に小さな丸テーブルと椅子を
持ってきている。外から見ればちょっと
優雅なお茶会だ。俺がモルダモデに殺さ
れると思ったのが相当ショックだった
らしくてな。あまり表面には出さないけど
長時間離れているとまだ不安になるみたい
だ。ちゃんと眠れているみたい。その辺は
大丈夫。眠りもちゃんと深いし夢にうなさ
れることもないかな。そいねは必要だけど
な。懐かしいよ。息子が小さかった頃を
思い出すわ。私は結局子供を持たなかった
しな。見た目だけならあのくらいの年齢の
彼氏がいるからちょっと不思議だわ。どう
なんだかずは。このままじゃしばらく恋人
も作れないじゃないか。エルネスは元々
同年代ということもあって、今はすっかり
敬語が取れている。ああ、この身体じゃな
。相手がその気になれないだろう。慣れる
ような男でも困るけどな。その年頃の身体
じゃなきゃダメな性癖なら困るけど。そう
じゃなきゃ問題ないだろう。どうせ
しばらくしたら標準に育つ予定なんだし、
期間限定の楽しみの一種くらいに思って
おけば、あんた何言ってるのか俺にはよく
わからないわ。意外なことにエルネスは
かなり本法だった。あのくらいの年齢の
彼氏って複数いる彼氏のうちの1人って
意味だなんて。召喚当時に受けた彼女の第
1印象からは想像もつかない。何言ってる
んだ本当に?うん。もういいよ。魔力疲れ
してない。周囲に浮かせていたもの石頃
からまとわせていた魔力を回収する。
パラパラカツンカツンと自由落下した石コ
が地面に転がった。兵器。魔力の消費自体
はそんなに感じないな。自分が触ってい
ないものに使うのはまだちょっと難しい
けどだいぶ慣れてきたし。ふむふむと
エルネスはもう書きつける。講義と言って
ももう今はエルネスの研究も兼ねている
状態だ。俺たちの世界で言う重力を操作し
ていると言えるのかどうかはよくわから
ないが、俺が使えるこれを一応重力魔法と
呼んでいる。ストーンバレットみたいなド
魔法とも物体を浮かせる風魔法とも魔力の
流れやら何やらが違うのよね。やっぱり
ああ、そのかずの言う重力といったものの
理論が知りたい。なんでそんなふわっとし
た理解が常識として通用してるんだ。そう
言われてもな。エルネスだって俺らに魔力
の使い方を教える時大抵ふわっとしてた
じゃないか。私は天才だからね。分から
ない人が兄が分からないか分からないから
どう説明していいのか分からないの。俺も
大外器用貧乏だからそれ分からなくもない
けどな。分からない側に回されるとなんだ
かむかつくね。多分俺たちの中で1番理系
なのがシ太なのだが、彼だって物理の授業
を受け始めたばかりの年頃だ。相対性理論
だの何だのをちゃんと理解しているわけも
ないし、説明できるわけもない。もちろん
俺を含めて全員同じだけれど俺よりも現役
で知識もあるであろう正太も俺と同じよう
な魔法は使えていない。浄化魔法だって
この世界に浸透したわけだから正確な科学
知識はそこまで必要ではないんだろう。
では他に何が必要なのか単に回復魔法の
ように得意不得意向きふきなのか
キャイキャイと実践しながら検討しながら
俺たちはもうすっかりこの世界の生活を
日常として受け入れられるようになってい
た。ざザさんグレートスパイダー狩りに
行きたい。討伐以来はないですか?大発生
とかしてないですか?たくさんがいいんだ
けど。強いかな?どこにいるかな?行って
きてもいいですか?バーンと力強く開け
られたドアが巻き起こした突風に飛んだ
書類数枚を慌てず騒がず空中で全て
キャッチしたざザはさすが我らが騎士団長
の風格でしたとセ戸が言っていた。これは
午後の訓練が終わり食堂でお茶休憩をして
いたところだ。今日のおやつは咲夜焼いて
おいたスコーン。軽く息を切らせ、誇らし
さを隠すように口元を引き締めているが、
目の輝きで隠しきれていないのはエルネス
が観轄する研究所属のクラルさん。ついで
に言えば料理長の親戚で猫の獣人だ。はい
。やっと今さっき仕上がりました。抜け毛
がつくのを避けているのか肘までの長手袋
で捧げる。それはうやうやしくやかなキの
1枚布の上に鎮座していた。指についてい
たスコーンの粉をシャツの裾で丁寧に拭っ
て払い、シャツもさらに叩いてクズと
かけらを落としてそれに手を伸ばす。
柔らかさを保ちつつしかししっかりとした
安定感のある針。一見素朴な綿の風合にも
関わらず、よく見れば編み込まれた繊維の
奥から小さなキめきがあり、面100%で
はないことが伺える。何よりきっちりと
細かく折られているのにこの軽さ、この
進縮性、これはジャージはやっと再現でき
ました。かずハ様からお預かりしました
ジャージなるもの、新宿性、休間性、即感
性はもちろんのこと。手触りと耐久性に
至ってはオリジナルを超えるものができた
と自付しております。モルダモデにやられ
てボロボロになり、もう捨てるしかないと
思っていたジャージの残骸はエルネスを
経由して研究所に引き取られていた。折り
方はもちろん布の素材そのものがこちらに
はまだないものだったらしく、いそと繊維
の分析から始めていると聞いたのが1ヶ月
ほど前。早くないですか?何この完成度?
分析してたのついこないだじゃないですか
?研究所初所員一眼となって取り組ませて
いただきました。かずは様といえばこの
ジャージですからきてみてもいいでしょう
か?是非とハーフパンツの上からジャージ
を着込む。スるスするとした手触りシに
ならない柔らかさ。Vネックに意味の
分からない襟り。きたっと吸いつく袖口
ピシッとウエストを紐で閉める。絞られて
いないズボンの裾。マジで完全に再現し
ちゃってるな。色もデザインも。かずはと
いえばジャージブ。これは見事なまでの
あ豆きジャージ。雪ひが呆然とし、あめが
手で口を覆うほどの学校ジャージ。こちら
にはない素材だったんですよね。よく
こんなに早く。これは画期的な新素材なん
です。久方ぶりに寝る間も惜しみました。
寝る守って残業しすぎたら王に怒られるの
ではそこはうまいことかくぐって買いくっ
て元のジャージはポリエステル100%
だったのだが手元のこれの手触りは安物の
ざらついた聖地ではなく有名メーカー性
高級ジャージのものだ。浸縮、給水力、
上産を割り出すためにボロボロの残骸から
少しずつサンプルを取っては実験を
繰り返し、今度は近い性質を持つ素材を
膨大な過去の資料から探し、上げられた
いくつもの候補でより特性が近づくように
加工を繰り返し、同時進行で同じ折り方を
するための職器を開発し、いわゆる何か新
素材や新技術を開発する時って理論も去る
ことながら実現させるまでが長いと思うの
だが、それをこのわずかな時間でやって
のけたってどういうことなんだ?そこは
魔力で魔力。はい。魔力操作だけなら
エルネス新官に追随する研究員が複数おり
ます。俺たちの世界で1番思考錯誤が
繰り返されると思われる部分を魔法で
ねじ伏せたと。すごいな。魔法なんだろう
。過去蓄積された知識を騒動員して新しい
ものを分析し、忍耐強く手法を構築し、
最後は力わざとなこのいきなり割り込む
チート感。この聖地はグレートスパイダー
の糸、正確には福部の視線を元に
出来上がるもので追っているのですが、
元踊りこのグレートスパイダーの糸はその
まま折るには固く手間がかかるため聖地に
することはなかったんです。ロープなどに
わずかに使われるくらいで使い道としては
あまり多くはありませんでした。つまり
価値は罪のところほとんどないんです。
抑えきれない興奮でクラルさんのポコポコ
した短いがわずかに膨らんでいる。触り
たいところがこの正法によって今まで
なかった価値が突除不可されました。現在
は鎧の下に来込むものを想定しています。
高い給水性と側性で繰り返し手軽に選択が
でき、なおかつ魔法体制も上がるんです。
魔法体制はい。
多少のか魔法や風魔法は防御して見せます
。そもそも魔物が自分の巣にする素材です
から。おお、別に俺の手柄では全くないが
。召喚当時のバ違い感が今このクラルさん
の喜びにつがったのであれば何よりだわ。
どうやらすごいことみたいだし。というか
クラるさん顔が近い。いいな。僕も欲しい
です。ジャージの裾をつまんでは伸ばして
感触を確かめつつ霊が羨ましがる。前から
欲しがってたもんだ。僕も欲しい。お願い
します。僕のも自分が発した言葉に着火し
たように例のおねだりが始まった。俺から
クラルを引き離してすがりつくね。みんな
も欲しいでしょ。かずハとお揃いで
ジャージはそりゃ欲しいけど
デザインは私が自分で決める。俺はもっと
ちゃんとした赤がいいですよね。てか
ちゃんとしたって言うな。もちろんです。
まずは勇者様たちの文、それから騎士たち
の分と計画を立てております。半年ほどで
ご用意できるかと。半年。そんなに楽さ
激しく絶叫する例。いや、そんなに
がっかりしないの。す、すみません。本当
に価値がないものでしたので素材の在庫が
もうないんです。市場にも当然出回ってい
ないものですから様の分で研究に保存して
あったものを使い切ってしまいまして。
素材ってグレートスパイダーをやっつけ
たらいいの?あ、はい。分かった。勇者
補正の失踪で例が食堂から飛び出していっ
た。ざザのところに行ったなですね。なあ
、知ってるか?一部有子の年長騎士たちで
霊陽区の会ってできてんだぜ。何それ?
不正本能を書き立てられるんだと。ざザは
名誉会長らしい。ってなんでかずハが
ドヤ顔をしてるんだ。ふふふ。あの子は私
が育てた。可愛いからね。うちの子は
仕方ないよね。すでに研究所からの依頼が
あって討伐計画は調整し始めていたんです
。そろそろ繁殖機に入る頃合いですし、
弱い魔物ですから例年繁殖地近くに駐在し
ている騎士団だけで討伐していたんです
けどね。今の時期はこの辺りが予想され
ますとざ沢は黒板に張った大雑っ把な地図
にピンを立てた。縮尺は分からないが
オートから見て生難あたりかな?じゃあ俺
らが言っても素材が手に入るスピードって
同じなんじゃないの?むしろ向かう文島
ロスなんじゃ。Aと例が生ひに不満げな声
をあげる。この魔物飛ぶんですよ。ここ々
の能力は先ほど言った通り弱いんですが数
が多くて討伐方法はカマ法で一斉が上です
。ところが今回は素材が欲しいのに一気に
燃やし尽くすと意味がなくなるとはい部に
ある視線を傷つけずに格好撃破となります
。そうなると地方の上中騎士団だけでは
対応しきれません。魔物は他にもいますし
ね。ただまあ援軍を出せば住むことなので
皆さんが出ていく必要性はそこまでないと
いえばないのですが地図上のオートから
伸びる指先を黒く太い線でなぞる。緩く湖
を描き、西側の国境線手前を通ってピンの
ところまで。飛行する魔物討伐はまだ訓練
していませんし、これ魔道列車の路線なん
です。そろそろオート近郊ではなく国内を
視察していただいてもいいかなと。列車
あっちにある線路のやつ。窓の向こうを
指さすれに頷くざ分かるけど確か法学は
反対側だ。ただし問題が2つ。各国と言っ
ても他の大国2国の代表を招待しての武踏
会が2週間後にあります。それが終わって
からでないと出発できません。どちらに
しろ繁殖機にはすぐ出発すると早すぎます
し。例え参加したいんですよね。うん。
大丈夫だよ。僕もちゃんと討伐できるし。
元々訓練中はざざをはじめ騎士たちも俺
たちを呼び捨てにしていたのだが、最近は
普段も呼び捨てにしてくれる人が増えてき
ていた。例や雪ひがしつこくね値だった
からだ。馬車よりはかに早いですが、往復
で3日、討伐の所要時間を1日と見ても
最低4日はかかりますよ。どうします
よ。4日かこ撃破に素材回収の解体もせね
ばなりませんのでもうちょっとかかるかも
しれません。研究所のものから聞いた
ところによると1着作るのに10体分の
視線が必要だそうです。もう狩リには何度
か例も参加していた。最初の2回は俺と
一緒に見学で3回目は討伐にも参加。
モルダモデのこともあって初めはなり慎重
に討伐訓練を再開したのだがここ2回ほど
は俺は同行していなかった。片道1時間
以内の近場だったから戦っている時に俺と
はぐれることだってあるだろう。最悪これ
を言えば王や座たちに怒られるが俺が
消えることもあるだろうけれどその時に
1人で立てるように少しずつ少しずつ
けれど実童年代の子供たちよりもちょっと
駆け足でと俺たちは霊を見守っているだ
けど泊まりがけの遠征はまだ未経験だ。
ざザが珍しくちょっと口元が緩むのを
こらえている顔をしている。た雪ひもあめ
も翔太も顔を背けたり手で口を抑えたりし
ている。これあれだ。本当にお泊まりする
の?夜になったら家に帰れなくなっちゃう
んだよ。嫁が覚めてもお母さんはいないよ
。大丈夫?ってやつだ。霊は俺をちら見
ながらひどく迷っている。さあ、物欲は
成長を促進させるかずは
うん。食堂を休める。一緒に来てよ。喜ん
で上めでおずおずと聞かれたらこうなる
だろう。崩れ落ちるのを耐えた腹筋を賞賛
してほしいというか何気に今武踏会って
言わなかった。あめが古典と首をかしげる
。うむ。言っていた。武踏会でもエルネス
からこの間聞いた時と何かニュアンスが
違う気がする。言いましたけどご存知です
よね。新刊長から聞いてませんか?俺は
聞いたけど、あれ武踏会ですよね。俺も首
をかしげてしまう。俺以外の勇者人は聞い
てないと声を揃えた。あれ?10日くらい
前ですかね?エルネスが食堂に来てかずは
勝つよぶっちぎりでって宣言していった
からてっきりざザが取りしきる会だと思っ
てみんなもざから聞いてるんだとばかり。
かずはさんどんな会だと試合するん
でしょう?退術なのか何なのか知りません
けども。ああ、天開地みたいな雪広にそれ
だと頷く。ざザは悟ったように名目して
天井を仰いだ。それじゃないです。踊る方
です。武踏会日程が決定した会議で新刊庁
が皆さんに伝えることになっていたはずな
のですが踊る方なので僕はとんど関与して
いないですし。え、でも武踏ってあれよね
。勝つとか順位とか関係あるの?え、てか
聞いてないよ。どっちにしろ?服は何を着
たらいいの?そんなの出たことない。年頃
の女性らしく慌てる。あめざザがぐわっと
研究所の法学を睨みつけた。ああの女は
本当に社交の場は女の戦場だと言って
羽からないんですよ。理解できない。本当
に意味が分からない。誰と戦ってるんだ?
おお、ザザの貴重な馬頭シ員祭臨に霊を
覗く全員が歩跡さった。前から思ってた
けどざザさん、エルネスさんと仲悪い。
さあ、相性は良くなさそうだな。雪ひと
シ太がひそひそしている横で、あめは
拭い込み、霊は窓の外を見ながら魔道列車
とうっている。だから法学違うからね。
そっちじゃないからね。はっと斬新する
ようなため息をついてざザが木を取り直し
た。すみません。取り乱しました。衣装
ですがサイズを測りに担当のものが行き
ませんでしたか。あ、来た、来てた。何の
ためかと思ってたけど、それだったんだ。
そのはずですよ。清掃を準備中です。女性
用にはちゃんと流行に乗った最新の方が
用意されますよ。
紳士の顔を取り戻した座に、あめはほっと
した顔を見せるも、今度はデザインが気に
なって仕方ないとそワソワし出す。清掃
ってどんなのだろう?食事の時くらいしか
お会しないが、飾るな王妃や王女が着て
いるような中性のドレスだろうか。
やっぱり女子るものの一度は憧れるやも
しれない。王室お抱えの下手屋が張り切っ
ていますから、多分そろそろ仮縫いが
終わって合わせに来る頃だと思いますよ。
法制部屋も覗けますしね。見てくると宣言
して、あめが飛び出していった場所知っ
てるのかな?その辺にいるメイドたちに
聞くんじゃね?かずは行かねえの?って
なんでそんなしょっぱい顔してるんだ?
あかりの時でいいです。俺はバレーの発表
会でそれっぽいドレスは来たことあるけど
顔が地味だとね。うん。そりゃ舞台化粧は
バカみたいに派手だからまあいいかって
なるけど。いくら何でも舞台化粧はしない
だろうし。というか、もしかして俺は
エルネスに武踏会のことをみんなに伝える
係かりを託されていたのだろうか?わから
んて。エルネス。あれじゃわからん。ええ
、武踏って言ったじゃないって。あ、伝え
てなかったっけ?まあいいでしょ。あめ
みたいな若い女なんて何を来たってそれ
なりに見れるんだし。男。そんなのさらに
何を来たって脇役だし、エルネスは全く
もって伝言薬を果たす気がさらさらなかっ
た。ざザの言っていた通り、あの後すぐに
仮縫いが終わったと連絡が来て今はあめの
部屋で一緒にドレスを合わせてみている。
エルネスもシレッと同席している。それ
なりなりって何?そのプリプリの肌と
つやつやの神があればどんなドレスも
添え物だってことよ。うん。似合うじゃ
ないの。形のいいさと脂肪のついていない
背中を引き立てるぴったりとしたベア
トップ。腰にはたっぷりとしたギャザー。
パールピンクを貴重としたグラデーション
が裾に向けて広がり、金の刺繍は
グラジオラスのような花をゾっている。
あめらしい華やかさに加えて清楚さで演出
するいい仕事だ。さすが王質お抱えの
下手屋が張り切っただけのことはある。
ヒラヒラとように手を振るエルネスを軽く
睨みながらもちょっとについているから
本人も気に入ったんだろう。それより
あんたよ、あんた。そのしょっぱい顔で
フりフりの少女らしいドレスになるのを
阻止してあげたんだから。どうよ?クそ。
ありがとう。どうやら張り切る下手屋さん
は俺の見た目年齢に合わせた実にスイート
なデザインにしようとしていたらしい。
そもそも平均的な日本人の顔で中世
ヨーロッパ風のコテコテドレスなんて
早そう似合わないってば。そりゃあめはで
顔美人だからいいけども。黒に近い紫の
ドレスはフリルもレースも控えめでハイ
ネックの胸源はベロアで細かいギャザーが
覆っている。肘から先は緩やかに広がる
袖ル
ラインがドレープを綺麗に見せている。
派手すぎず、子供すぎずのギリギリを保っ
ているといった具合で、これならば1人
周知プレイせずに住みそうだ。地味な顔が
ドレスに負けていることには変わりないが
、まあ、ちょっと気合いを入れて化粧をし
たらなんとかなんとか。あんたの場合確か
に肌はプリプリだけど、見た目が子供だ
からスタート地点でこけているのと同じだ
しね。ぶっちぎりってわけにはいかなかっ
たかもだけど、これなら過ろじて先線に出
られるでしょう。あとは化粧と気合いと
勇者補正で勝利をもぎ取るのよ。いや、
何かもう本当にどこから突っ込んでいいの
かわかんないんだけど、俺らが出るのは
武踏会なんだよね。ちょいちょい入って
いるディスはスルーするとしてもなぜ
こんなにエルネスは臨戦体制なんだ。はあ
。いい。あなたたちの初のお疲労会なのよ
。普段あの汗匂い男ばかりに囲まれている
から忘れているかもしれないけどあなた
たちは女性なの。聞かざらないでどうする
の?何するの?この国だけじゃなくて他の
同盟国の王族貴族の女性たちがそりゃ
өөめが潰れんばかりに近銀財宝を身に
つけて参戦するの。主役のあなたたち以上
に男の目を奪う存在なんて私以外許され
ない。誰よりも男の目を引きつけなさい。
奪いなさい。その気合いがあってこそいい
男を捕まえられるというもの。社交会は女
の戦場。殲滅し、住輪し、略奪しなさい。
おお、ちょっと2が重いです。エルネス
さん、私の知ってるエルネスさんじゃない
。ずらりと並べられた装飾品を一別して
違うと叫んだエルネスはちょっと待って
なさいと部屋を出ていき、それを見送った
あめは呆然とした顔でそう呟いた。奥義の
時はもっと知的でクールで落ち着きがあっ
て頼りがいがあって頼りはあるでしょう。
あの勇者を圧倒する気迫グリーンボーの
群れだって森に帰りますわ。あれ違う違う
。あめは回復魔法に尋常じゃない適正が
あるということでエルネスとマンツーマン
の抗義時間を別に取っていた。奥義内の
医療員で実践しながら指導されている
らしい。多分俺と同じように研究を兼ねて
いるはずだが、あめ相手には指導者の顔を
したままのようだ。まあ、相手によって
見せる顔が違うのは当たり前のことだ。同
年代の俺と娘であってもおかしくない年齢
のあめでは話す内容だって選ぶだろう。私
の母親と同じくらいの年なのになんで
あんなに女の顔してるんだ。エルネスは
がっつり現役ですよ。免疫来て。そりゃ年
の割に綺麗な肌してるけどああ、仕事中は
集中したいからって化粧もしてないし
フードも深くってますしね。けれど勤務
終了時間と同時にローブを脱ぎ捨てるよう
にまと空気を一ぺさせて町へ繰り出す
エルネスは女は肺になるまでと浜さにこの
ことと思わざるを得ない。出なきゃより
ドリ緑で男を侍らせられないだろう。ええ
、それはちょっと低く。ああ、相手も大勢
のうちの1人だってことに納得している
らしいですよ。騙しているならともかく
あの調子で精生堂踊りじて玉に取っている
のなら相手もそれを楽しんでいるのだろう
ことは想像に固くない。あめは派手な外見
とは裏腹に潔癖なところがちょいちょい
買い間見えるので受け入れにくいかもしれ
ない。あのくらいになったらそんな恋人だ
の何だのなしじゃない。普通ミットもない
。あ、そっちか。そうだよね。俺も若い頃
は10過ぎなんてすっかり悟りを開いて
いると思ってたわ。年を食うだけで開ける
悟りなんてぶったが全力で地面に
叩きつけるだろうにね。娘もそう言った。
やっと娘も就職が決まって家計もちょっと
落ち着いて近所にある月者5000円の
バレー教室に通ってみたいと言った俺に
そう言った。主婦層向けのバレー教室って
結構あるのよね。本格的にやっている子供
たちのレッスン時間の合間に開行している
ところが多い。運動不足解消や美容のため
だったり、俺みたいに子供の頃に習ってい
たり憧れていたりした主婦のお稽古じ
たるんだお腹を際立たせるレオタードだっ
て周りがみんな同じだから引け目も少ない
。やだいい年してみもない。ご近所なんだ
から私の同級生にだってバレちゃうかも
しれないじゃない。どこぞのセレブじゃ
あるまいし。バレーやピアノって未だにお
金持ちがする習いことってイメージが強い
んだよね。子供が習うなら確かに金の
かかる習いことなんだけどバレーには興味
を持たず本人が習いたいと言ったピアノは
2年で飽きた娘にもそのイメージは寝強い
らしい。何の砦絵も特技もなく手に食すら
持たない平へ平へ平ボンボンとした中流
家庭の中年女性にはそれに似合った生活が
あるだろうと。そこから外れることは3
ともないのだと。勝手に描いた理想を勝手
に規範として押し付けているだけなのに。
でもエルネスは新刊長にまで登り詰める
ほど再期溢れていて仕事を離れば身を飾り
よるを楽しめる華やかな女性だ。それでも
そう言われるのね。それともあめは仕事中
のエルネスしか知らないからそのせいかな
。あんだけゴしているのだからエルネスも
武踏会では本量を発揮する予定なのだろう
。
その時のあめはどんな顔をするのか想像し
たら思わずエミがこぼれた。やだわ。若さ
しか武器がない小娘はちゃんと自覚を持た
ないと年を取ってからきついわよ。いつの
間にか戻ってきていたエルネスは背筋を
伸ばして1mほどのジュエリートレイを
捧げ持ち、撫でやかに微縁でそう言った。
それともそちらの世界ではそれが普通なの
。もしそうなら詳しくそれによって何が
もたらされるの?意外に早く戻った
エルネスに聞かれてしまって目が泳いで
いる。あめ研究者の顔に切り替えて
見つめる。本当に好奇心を抑えられない人
だ。怒っているわけでもなければ責めて
いるわけでもないのだが、あめにはそう
感じられないかもしれない。ああ、逆に
こちらでは普通ではないの。
そう言われるとそういう感覚の人はすかな
からずいるわね。でも他人にそうであれと
は言わないのが普通かしらね。エルネスに
直接はそりゃ言わないでしょうよ。怖い
もん。湿経な嫌でもそうかも。言われて
みればそうかも。私の見えないところでは
いそうな人はいるかも。眉間にシワを寄せ
て記憶を精査している。だったら、あめも
エルネスに直接行ったつもりはないんだ
から、こっちもあっちも同じなんじゃない
の。ふむ。なるほど。確かに。ちょっと塊
を上げて伺うすぶりはあんたにはと現外に
込めているのだろう。そりゃあめには俺に
言っているつもりもなかっただろうと肩を
すめて答えとする。エルネスはよしと頷い
てジェリートレをテーブルに置き両手を
広げた。さあさあさあかずは、あんたには
私が若い頃から使っている定番。品質は
どこに出しても恥ずかしくないわよ。あめ
、あんたには王女電荷のコレクションから
最新の流行ものを選んできたわ。王女電荷
乗って平気平気。まだ似合う年じゃないの
に流行りだと乗っかっちゃうんだから実際
にはつけられないのよ。心よく放出して
くれたわ。伝勝のもさであるところの
エルネスはその戦歴にふさわしく異厳を
持って胸を張った。本当にエルネスさん
タネース
俺の中で武踏会でぶっちぎりの勝利はざザ
の霊想だったと思う。霊たちだって素敵
だった。白地に金の刺繍が施された幅広い
リヘリ金の飾りを赤字に金のラインが入っ
たサシとハイウエストに絞られてから
広がるは胸板を熱くたくましく見せていて
いやあ制服3割しとつやかざるを得ない
ざザはそのノーコンバージョンの上着で
左胸に並ぶいくつもの勲章と鳳凰の刺繍が
された検証白い細身のパンツに磨かれた
黒い川ブーツ騎士団だもんな。あんなに
物柔らかなのに肩から背中にかけての
ラインがなんと綺麗なことか。俺はといえ
ば地味な顔は化粧映えするってとエルネス
とあめに散々お手り尽くされた挙に微妙な
顔をされるというイベントをこなし結局
自分でそれなりに見れる程度に顔を整えた
。あんたたちみたいな派手な顔と地味顔
じゃ化粧の仕方は違うのだよ。これだから
元のいいやつはかずは、今日顔がはっきり
してるね。可愛い。あ、うん。ありがとう
。例の最大級の3時は冷静に見れば微妙で
はある。はっきり言って今後のために
しぼいつらの褒め方を指導すべきかとも
思ったけど村がる霊嬢たちの華やかさを
見る限り不要だろうとも思う。しょぼいの
いないもん。おかずは教顔がはっきりして
んじゃん。さすが長組
。お前もか。雪ひはひっきりなしにダンス
に誘われていて、俺に一声かけた後はまた
大広間に踊り出ていく。霊もシ太も
文字も字しながらでも断れずと言った具合
でこちらのダンスの主流はウインナルツ
だった。学団の楽器もさほど向こうと
変わらない。驚いたことに曲はショパンや
シューマンリストといった有名な作曲家の
ものがアレンジされている。アレンジって
いうか音楽をやっているわけじゃない人が
また霊のごとく曖昧に伝えたからじゃない
かな。小説ごと抜けてたりするしでも
面白いね。それはそれで良いアレンジに
仕上がってる。習ったことがなければ
踊れるはずもない社交ダンスを教えろと
勇者人に言われ、いやまずはどんなものか
知らないし、こちらの世界の人に教わった
方が早いでしょうとレッスンの時間を作っ
てもらった時にピアノを習っていたという
翔太君が言っていた。まあ、教えるも何も
勇者補正の身体能力でみんなあっさり
踊れるようになった。本当に勇者補正は
ずるい。宣言通り要遠を振り巻くエルネス
は黒字に黒いビーズを刺繍された
マーメイドラインのイブニングドレス。
複雑に言われた神にはカトレアに似た有な
花が一輪。清楚なあさんと共に大広間を
華やかに彩っている。まあ私は壁の花です
けどね。厳縮な式点の後のこの武踏会。
そりゃ一応勇者の橋くれ。第5王子が最初
にダンスを申し込んでくれた。今年11歳
だ。うん。背が吊り合う男性はこの子
くらいだ。ちなみに王子は6人、王女は3
人。即質を持たない飾王頑張ってる。本当
に頑張ったのは王妃だろうけど何気に熱愛
夫婦だ。次は普段国境に駐在している第2
王子。初対面だったけれどにやかにリード
していただいた。どうやら私の実はご存知
ないらしく、踊り終わった後、こんな
可愛らしい勇者様だとはと社交事例と共に
ジュースをくれた。冷たくて美味しいです
。ざザさんは兄やら忙しそうに学の方や
広間横子のカーテンの方へと動き回ってい
た。エルネスにはスタートしたことだけで
も褒めてもらいたいと思う。多分こけては
いない。ダッシュはできなかったけど音楽
が闇大広間中央から引き上げる花たち休憩
タイムかな?簡段タイムかな?勇者人を私
の方へ戻ってきてくれる。もう本当に
ごめんなさいね。気を使わせちゃってるの
かと思うとなんかいまれないわ。かずは
ちゃん、かずはちゃん、次の曲が始まっ
たらさ、僕と踊ってくれる?ああ、天使が
いる。ここに天使がいるぞ。しかし天使君
はまだ霊嬢たちと踊る約束の乗る間を
果たしていないのでは?でもれ君練習の時
私とは踊りにくかったでしょう。それに
ほらまだ踊ってもらうのを待ってる女の子
たちがいるでしょ。ええだって霧りがない
しかずはちゃん王子様と踊ってたじゃない
。第2王子はさすがにうまいリードだった
けれど、初心者のレ君にはちょっと
難しかったように思うと広間の壁際に騎士
霊服の1段が並んだ。赤バージョンだ。
セトさんもいる。やだ、みんなかっこいい
。汗匂いなんてエルネスには言われてる
けど、やはり制服マジックはパワフルだ。
セトさんが式者に目で合図を送ると、
軽やかな1/4表紙の曲が始まった。これ
ダッシュダッシュダッシュ。あ、これ知っ
てる。あれだ。幸さんが気づいたようだ。
小サックダンスです。なんでウクライナ
からも召喚されてたの?あ、あのおじさん
が足をパタパタさせるやつ。あめさんが
相槌を打つ。違う?いや、違わないけど。
そうじゃない。ちょ、私もっと近くで見
たいです。スカートを託し上げて急いで
人書きを抜ける。エルネスに睨まれてた気
がするけど、横1列の対列が2つ向き合い
、広間の橋から更新を始める。高く足を
上げてカツカツカツとブーツでリズムを
取りながら交差する対列。セトさんを中心
に3人が肩を組み、膝を曲げた片足を上げ
、軸足の前で左右に振ってはおろすを
繰り返す。騎士たちは変わる変わる両手を
広げながらつ先を膝に当ててくるりと
ピケターン。両客を揃えて鋭くくるくると
回る種値片足を横に90°真っすぐに上げ
て回る荒らせゴンターン
高く遠くへ飛び回し蹴りのマネージで広間
を重王無人に駆け戻る。1番有名な
しゃがみ込んで足を交互に前に出すあれも
しっかり組み込まれている。なんという速
さ、なんという連度、解客ジャンプの高さ
と言ったらシャランと銀色に切らめく
サーベル県部まで
は言ってる。いやあ、かっこいい。これ
こっちに伝わってたんだ。コサックダンス
は武術が元になってるけど、実はバレーと
も相性が良くて組み込まれている演目だっ
てある。ああ、そうか。だったら本当に
みんなが私の踊りを楽しんでくれてたのか
もしれない。どうです?うちの者たちも
なかなかでしょう。いつの間にか隣にざザ
さんがいた。すごい。すごい。あれ私も
試したことあるの?でもやっぱり客力が
足りなくて男性には叶わなくて。ああ、で
も今ならできるかな。じゃあご一緒に踊っ
ていただけますか?え、小サックダンスは
軍部だ。普通は軍部に飛び込みなんてあり
えないけれど、元踊り時が民族部用で即興
が前提と言ってもいい踊りでもある。
できるでしょうと挑戦的に前を上げられれ
ば受けて立たないわけにはいかない。なん
というなんと言うイケメンざザさんが合図
を送ったのか曲が切り替わり店舗が落ちる
。
開けられたセンターにざザさんが私の手を
取ってうやうやしくあげながら歩み出す。
互いに腰に手を当て胸を張り向かい合う。
小サックダンスは男性の踊りだけど女性と
踊ったりもする。過中車ダンスのように
店舗よく靴音を響かせて腰を浅くひねり
ながら肩を左右交互に揚げ下げしてリズム
を取る。コケティッシュでありながらどこ
かコミカルで鋭さのある踊りだ。ワルツの
ように身体を寄せ合うわけではないから
身長の差も気にならない。触れ合う寸前の
ギリギリのところで私の右足がザザさんの
右に伸びればざザさんも右足を私の右に
伸ばす。左右左右。シ種値でホールの左右
に分かれイタリアンフェッテ固定する視点
は互いのめ。そしてまた種値で中央で合流
する。ざ座さんたちのそれは厳密には足先
や手の動きもバレーとは違う。でも私は
合わせられるし、彼らのその身についた軸
がぶれない体さきはバレーで必須とされる
もの。店舗はどんどん上がっていく。
ギャラリーの手拍紙が音楽を圧倒する。
ターのC
いや良かったわよ。確かにあんたが
ぶっちぎりだった。でもね、ドレスで足は
高々かとあげまくるわ。両客を広げて
飛び回るは男たちと全く同じ振り付けで
踊らなくてもいいでしょうに。やあ、
できると思ったら楽しくてね。あんだけ
ぶっちぎって1人の男も釣れてないなんて
どういうことよ。そういうことよ。ざザ
ばかりか騎士たち全員と変わる変わる
激しく踊りまくったのに1人でケロっとし
てるとか空貴族の男たちは面食らうわ。
楽しかった。みんなかっこよかった。聞い
てんの?武踏会の次の日はエルネスに
たっぷり説教された。いつものように
朝一番のエルネスの講義。訓練場では君が
騎士たちに小サックダンスを教えろとって
いる。かっこよかったもんね。というか
ざザはどうなの?
いや、仲良いじゃない。ざザ狙い。仲良
いっていうか、ざザさんはレイ君の
お父さん役らしいから。ああ、まあ、あの
男は下手だしねえ。エルネスの方が仲良い
気がしないでもないけど。やめてよ。片物
は全く持って好みじゃないし。お、そうな
のか。だからと言って私にワンちゃんは
ないと思うけど、でもまあ武踏会としては
成功らしいわよ。そうなの。他の国に勇者
とうまくやってますようのアピールもあっ
たからね。ああ、そういうことか。そっそ
、勇者と1番組んで動くのはやっぱり騎士
団だし、他の国も来て欲しいわけだからさ
。実は水面で牽制し合ったりしてるわけ。
なるほど。飾るな王はやり手だし、その辺
は抜かりないのだろう。過去の勇者って国
を渡り歩いたりしてたの。そりゃね。選境
によっては応援に行ったりするし、魔族の
勢いが収まったりした後は旅に出る勇者も
いたらしいよ。ダッシュダッシュダッシュ
国としてはさ、時刻に収まって子孫を残し
て欲しいって気持ちもあるのよ。へえ。
だって世界のために力を捧げてくれた人に
は自分のところで安住して欲しいじゃない
。それに勇者様たちの子孫も何かしらの
功績を残してくれたりするから。
この能力が受け継がれたりするの?それは
ちょっとぞっとしないな。1台限りなら
ともかくなんだかんだと私たちは異常な
存在なんだし。うん。なんて言うんだろう
。物事の捉え方や考え方が違うというか。
魔法とかね、技術の確信者になったりする
のよね。今のあんたたちの飛び抜けた魔力
や戦闘能力とは別物でありがたい存在と
いうか。向こうじゃごくごく平凡な平民な
んだけどね。召喚の組み換えで地も変わ
るってことなのかな?あ、でもあれよ。
もし私たちと変わらない平凡な子供であっ
ても全力で国を上げて支援するわよ。それ
は変わらない。言い方がまずかったと思っ
たのか。珍しく慌て君に付け加える
エルネス。うん。そうだろうな。そういう
奇風の世界だとしみじみ思う。その辺は
心配してないよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。私はこうまた持つかどうか
わかんないけどね。ふん。じゃああんまり
色ごに積極的じゃないのはそのせい。いや
、単純にその気になり方を忘れたってだけ
。ミーハーに心踊ることはある。ただそれ
は気に入った芸能人をテレビで見かける
ようなもの。スマホの小さな画面でバレー
の舞台動画を見ているようなもの。自分の
生活に組み込まれていく様は全くもって
どういうものだったか覚えていない。長い
時間をかけて乾きびたものは早そうまた
潤ったりはしないのだろう。思えば大恋愛
の末の結婚というわけでもなかった。年上
の社会人だった夫にプロポーズされて単大
を出てすぐに結婚した。家計を預かるよう
になってすぐに夫の結婚前のき前の良さは
独身で実家隅だったからだと気づいた。
フルタイムで働くことは許さないのに
パートは当たり前にしろと言われた。
パートなら家事も育児もちゃんとできる
だろう。とてもとてもよくある夫婦の
ごくごく平凡な家族の光景だ。それなりの
女には目なりの男がつく。ただそれだけの
こと。つまりブランクがありすぎ
るってことよね。だね。別に詳しく説明
などしなくてもエルネスは端的に理由付け
をした。じゃあお試しから鳴らしていけば
いいじゃない。詳しくお試しって言ったら
お試しよ。体から鳴らしていけばいい。
減るもんでもなし。そのうち当たりを引く
かもしれないじゃない。ふんとわけしり顔
のエルネスが続ける。まあそれもありと
いえばありでしょうけども相手のいること
なのでね。相手がその気にならないだろ
うって前にも言ったでしょ。お得されの
ない手頃なのを紹介するわよ。好みとか
ある。金髪がいいとか。女性同士の話に
割り込むのは不ですけど、うちの者たちは
数に入れないでくださいね。いつの間にか
後ろにざザさんが立っていた。いや、
さすがの騎士団長。気配を消すのがうまい
ね。ちょっと飛び上がっちゃったよね。
そもそもかずはさんを毒府への道に
誘い込まないでください。訓練でも早々
見せない威圧感をまとわせてエルネスを
見下ろす。毒ふて。あんたんとこの子じゃ
なきゃいいんでしょ?私の人脈を舐めるん
じゃないわよ。新官長、あなたのその人脈
とやらは信用できない。あんたの信用
なんていらないの?かずは決めることよ。
いや、相手にも選ぶ権利はあるよ。私の
紹介する男が見てくれ男なわけないでしょ
。今の私の見てくれならちょっと気にして
欲しいよ。10歳ボディは気にするところ
だよ。14歳の時の体だけど
なら黙っていても両縁があります。あなた
の思考に巻き込まないでいただけますかね
?黙り続けて独り物を何年やってんのよ。
説得力ないわ。く、僕のことはいいんです
。とにかく勇者様つきとしてかずはさんに
妙な虫がついてもらっては困るんですよ。
かずハだって小娘じゃないんだから。
ちょっと2人とも待って。いい年して異性
関係をとやかく言われるのもいたまれない
がちょっと場にそぐわない人に気づいて
2人を止めた。私たちの一歩しろ低めの
位置にくるりとカールした金髪。話は
終わったか?かずハどの授業が終わったの
なら一緒に散歩でもどうだろう。25年
ぶりのデートにお誘いしてくれたのは
ルディ第5王子11歳だった。確かに
ボディサイズを気にしなくても問題のない
人材ではある。ガタン5ガタンと列車は
心地よい程度の振動と共に走る。魔道列車
は蒸気機関車と同じような仕組みで動く
らしい。大きな違いは蒸気は石炭を燃やす
のではなく魔法によって作られることだ。
こちらの世界でのエネルギー源は魔力のみ
と言っていい。石炭も石油もない。ないと
いうより多分あるけど利用してない。だっ
て魔力の方がエコだし早いんだもん。なの
で蒸気機関という科学的な機会を作り上げ
たとしてもそれを動かす力は魔法という名
の尽力だ。機関士たちは交代で魔法を使い
蒸気を作る。魔石という魔力の増幅機能を
持つアイテムはあれども、それは初詮増幅
させるだけのもの。そもそもの魔法は
やはり人間が直接行使することになる。
これは尽力と同技と言っていいだろう。
何せ交代要因を含めて機関士は車両1両の
人数が乗り込んでるのだ。適切な労働時間
と労働環境という王の方針がここでも生き
ている。横長の風景。さっきまではパッチ
ワークのような給料が広がっていて、今は
小ガネロの方が波打っている。豊かな国
ですね。そう1人一れば向いの席のざザ
さんがはいと祠しに頷く。私たちは低通り
グレートスパイダー討伐のために魔動列車
で移動中だ。この遠征のために国で貸切り
にした車両は3両。騎士団員とその装備
だけで2両分を貸し切りにしている。なぜ
だ?おや、ルディ王子。今日のお勉強は
終わったんですか?なぜ霊殿のはかずハ殿
を抱っこして寝ているのだ?残り1両を
貸し切りにした原因がひどく不服装に
腕組みして通路に立っていた。初めて乗る
魔列車に期待を膨らませて夕べは寝つけ
なかった上に今日列車に乗り込んでからは
4年なく全ての車両と期間部分を探検した
レイ君はもうすっかり疲れて眠っていた。
いつも通り私を抱き抱えてレ君が
泊まりがけの遠征に躊躇した理由がこれだ
。日中のべったりはかなり収まっていた
けれど眠る時には私を抱き枕にしないと
まだ落ち着かない。今は2人がけの座席に
座っているので、私はレ君の膝に乗って
抱えられている。勇者人や騎士団員は慣れ
たものなので普通の光景だけれど、やはり
これまで交流が多くはなかったルディ王子
にはキーに移るらしい。そりゃそうだ。見
た目30歳近い成人男性が見た目10歳
14歳だけどもの女児をしっかりと
抱え込んで眠っているのだから。ルディ
王子、私とレイ君の実際の年齢のことはお
聞きでしょう。聞いたが、俺だって11歳
だ。レドのとそんなに変わらないし、そい
も必要ないぞ。まあ、最もだ。男の子って
成長具合に個人差がかなりあるのを
差し引いても10歳にしてはちょっと幼い
と言える。ただレ君の場合は召喚前は1人
で寝ていたと言っていた。ということは今
の霊君にはライナスの毛布が必要になって
しまったのだ。そしてそれは異世界に召喚
されるというイベントだけ取ってみても
ひどく自然なことだろう。元々の個性も
あるだろうけどレ君の言動そのものは基本
的に幼いところがその反面物事を静かに
深く考えている。ダッシュダッシュ
ダッシュならばしたいようにさせて見守る
のが大人であろうと私はそう思ったわけだ
。レ君と私は仲良しなのでいいのです。
座り心地もなかなかですし。で、ルディ
王子、今日のお勉強はしかしそれを王子に
説明する義りはなかろうて問題ないぞ。
ありますからね。電荷休憩時間はまだです
。ルディ王子は家庭教師に引きずられて
いった。列車内なんだから逃げたところで
すぐ見つかるのは当たり前だろうに、
この間に訓練場に現れた時もすっと背後に
現れた家庭教師に回収されていた。お誘い
の返事をする間もなかった。このやり取り
を数度繰り返し、5を癒した王子がダだを
こねて遠征に同ことあなったそうだ。
かずはちゃんモテモテだね。幸ひさんが
似つきながらチかしてくる。別に勉強を得
てから誘いに来れば済む話だと思うんです
けど、なんで抜け出してくるんでしょうね
。しかも逃げ場のない列車内で男の子は
障害がある方が燃えるもんなんだよな。
ざザさん。まあ分からないでもないですね
。ほう。幸さんはともかくざザさんも。
それはちょっと意外だ。ざザさんは苦笑い
でそれ以上答えない。俺はともかくって何
だよ。
つうかずはちゃんって子供好きなのかと
思ってたけど王子にはそっけないね。別に
子供好きなわけじゃないですよ。霊には
天あまじゃん。レ君が可愛いから天アなん
です。子供だからじゃないですよ。だが
うむと車両のあちこちから頷く気配。霊様
父の会メンバーかですよね。というか、
あの王子、レ君にああいう張り合い方を
するなら、ちょっと今は近寄らせたくない
なと思うんだけど、それがかほなのかどう
なのか迷うところだ。うん。レイ君がもぞ
と身じぎをして私の頭にほずりしてまた
落ち着く。つム字あたりのほれ毛が熱息で
ふわふわ揺れている。この体制だと
ちょっと邪魔になるかもしれないなと後頭
部でひっつめて丸めた髪をほいて片側に
寄せ、ついでにれ君の頭も人でする。よし
よしかずはちゃん子供好きじゃないんです
か?し太君が生ひさんと同じ問を繰り返す
けれど込められたニュアンスにはトがあっ
た。だから子供を残してきたのに帰りたく
ないんですか?モルダモデの言う絶望と不
自然なほどに帰りたくない気持ちについて
他の3人にも話しておこうと言い出したの
は幸ひさんだ。俺ははっきりと思い出せて
ないし、本当に関連性があるのか、それ
こそモルダモデの適当な口車なのか、まだ
分からないけどな。それこそトラックに
跳ねられて、もう向こうの世界では死ん
でるだけなのかもしれないですしね。
トラックの下りでし太君が吹き出した。
分かるかね?君も。まあ、少なくとも俺と
かずはちゃんは元の世界に帰りたいとは
思っていないし、もしかしたらそれが絶望
とやらが原因なのかもしれない。ってこと
はお前らもそうである可能性があるわけだ
。ああ、別に思い出せってわけじゃないぞ
。ただもし思い出した時に話したいと思う
なら聞けるぞって話。もし絶望とかいう
思い意味を持つ単語にふさわしい記憶なら
ば思い出さない方が本人のためかもしれ
ない。
でも思い出してしまったらきっと辛い
だろう。その時に同じような立場の人間が
いると分かっていたら少しは何かの足しに
なるかもしれない。まあ、話す相手が俺ら
じゃなくても構わない。ざザさんや他の人
だっていい。自分が話したいと思った時に
話したい相手に話せ。だけど話そうとして
いないやに聞き出そうとするのはなしだ。
いいな。もし未成年の3人が記憶を
持て余したらその時どうするかの選択肢を
作ってやりたいと幸博さんは思ったそうだ
。召喚仲間のよ見ってやつだと。特に反対
する理由もないので了承した。レ君はふん
とピンと来ない顔をして、あめさんとし太
君は若干目を泳がせながら頷いていた。
だって母親が子供のいるところに帰りたく
ないなんておかしいじゃないですか。僕
かずはちゃんはレイ君にも優しいし、子供
好きで大人だから黙ってるけど本当は帰り
たいのを我慢してるんだと思ってたんです
けど。おいし太、そういうの寄せって。で
もそうでしょう。普通。ダッシュダッシュ
ダッシュショーター。僕はそちらの世界の
普通を知りませんけど。幸さんが声を
怖ばらせ、ざザさんは逆にいつもよりも
さらに柔らかな声を挟んだ。こちらでは
個人がどうあるべきかと他人が勝手に
決めつけるのは普通じゃないですよ。大人
が相手ならね。そう、確かにざザさんは
そうしてた。子供は成人してますと言った
時も帰りたいと思わないと言った時もそれ
以上聞かなかった。そりゃまあ召喚した
立場からは言えないというのもあるだろう
けれどもざザさんは本なエルネスの
振る舞いに起こることはあってもいい年し
てるくせにとか女性としてとかそんな
セリフは吐いていないのだ。エルネスも
そうだ。あめさんに同じようなことを言っ
ていた。食堂のマダムたちはまあそこまで
リとしてはいないけども口が過ぎた人が
いればさらっと確める人もいる。だから
本当にこれがこの国の普通なのだろう。
うちの子は海晴人して手が離れてると言っ
たと思うけど、でも普通ならいくつになっ
ても母親なら我が子が心配なはずで私が
普通でないとしてそれでし太君に何か
不都合があるの。それとも私に普通でいて
欲しい理由があるの?し太君は以下を
言いかけては口を閉じるを繰り返す。直的
に言い返せないはし太君の美天でもあるか
もしれない。親は順頭に行けば子供より先
に死ぬの。うちの子は成人してから母親が
いなくなった。これは普通のことよね。
むしろ幸運と言える。1人立ちするまで親
の日かにいられてそれを当然として暮らせ
てたのだから。正直うちの子たちは私がい
なくなっても問題ないだろうと思ってる。
効果不幸そう育ったのでね。父親だって
まだ生きてるわけだし。レ君の髪をもう人
でよしよし。というか私に普通で会って
欲しいわけじゃないよね。私はし太君の
母親代わりになれないしならないよ。
ダッシュダッシュダッシュ。そんなこと
言ってない。し太君はそう言い捨てて隣の
車両に続くドアから出ていった。ダッシュ
ダッシュだ。主車内の空気悪。本当に
逃げ場のない列車の中でどうしてやらかし
ちゃうんでしょうね。あえて他人ごとの顔
をしたまま呟いてみる。言いすぎ。あめ
さんの避難混じりの声ですよね。先に
仕掛けたのはシ太だろ。ダッシュダッシュ
ダッシュをお前らいい度胸してるな。俺の
中で怒らせちゃいけない。ランキング第1
位はぶっちぎりでかずはちゃんだぞ。侵害
です。別に怒ってないですし。怒ってなく
て、それならなおさら怖いわ。大丈夫です
よ。きっと優しいお兄さんかおじさんが
フォローに行ってくれます。ああ、多分
的任は優しいお兄さんの方ですね。うわ、
すげえむちゃ振りきたわ。ないわ。言って
いらっしゃいと手を振る私とざザさんに
見送られて、幸さんは隣の車両へ向かった
。それでもやっぱり言いすぎは言いすぎ
じゃない。シ太だってまだ16なんだし。
あめさんは肌納得してない。納得しなきゃ
ならないわけじゃないけどね。だから私は
常に子供好きわけじゃないんですって。
ダッシュダッシュダッシュ。そんな言い方
少し優しくしてあげたって。うん。よく
わかんなかったけどし太君は甘望なの。レ
君がすりスりとまたつム字にほずりし
ながらキュっと私を抱きしめ直した。うん
。やっぱり起きてたか。そしたら、あめ
ちゃんがし太君に優しくしてあげたらいい
じゃん。優しくして欲しかったら優しくし
てあげなきゃいけないんだよ。僕はかずは
ちゃんに優しくしてるもん。知らないのと
まるで含むことのない口調でレ君が続ける
。そうだよね。君はいつだって私に優しい
。それにかずはちゃんはだめ。かずは
ちゃんは区のお世話で忙しいんだからね。
不にも鼻水が出た。父の買いあたりから
自分で行った。自分で行ったとタが
聞こえる。もうどうしようこの天使。
そろそろ結婚しようと思うんだ。珍しく4
人家族全員が揃った夕食の場で息子がそう
切り出した。お相手は学生の頃からお
付き合いしている同じ都市の女性で何度か
一緒に食事したこともある離発で明るい
理学療法士さんだ。娘も市役所に就職して
1年になり、肌にあった職場なのか毎日
生生きと働いているし、順調で申し分の
ない生活だと思う。家族から祝われ照れ臭
そうに笑う息子。名やかに食事は進む。
ねえ、お兄ちゃん、彼女をお仕事は続ける
んでしょう。うん。職場は理解がある
らしくてさ。あいつもずっと働き続ける
つもりで資格を取ったわけだし。だよね。
私もそのつもりで公務員になったけど、
やっぱり手に食かっこいいよね。ふと息子
に念をしたくなる。お兄ちゃん、友稼ぎな
んだからちゃんと家のことを一緒にし
なきゃだめよ。大丈夫よね。当たり前だろ
、今時と笑う息子。父さんみたいに俺まだ
稼げないんだし。その辺の分担だって
ちゃんと2人で考えてるよ。まあ、彼女は
母さんほど家事好きじゃないしね。
ダッシュダッシュダッシュはえ、いや、
その意識があるのは良かったと思うけど、
え、彼女への愛情が滲んだ苦傷は本当に
結構なんだけど。父さんみたいにって何?
母さんほどって何?まあ、今時は皆それが
普通だよね。お母さんみたいに仕事も家事
も好きな人の方が珍しいよ。これは家族の
名やかな夕食の会話。子供たちは自分の
保母に経緯を払っているとしか思えない
会話。本人たちだってそのつもりだろう。
でさ、ちょっと父さんたちにお願いがある
んだけど、式とか疲労園とかさ、彼女の
希望通りにしてやりたいんだけど予算がさ
。ああ、できるだけ援助はしてやるな。
応用に頷く夫にオーバーした予算を告げる
息子。まあなんとかなるんじゃないかな。
なんてそうね。金額だけ見れば通帳には
そのくらいはギリギリ入っている。唐突に
決定される家族旅行子供たちの進学に減り
続けていた私の自算金が入った通帳に行っ
た。待って。自分たちで用意できないなら
それは身のたに合ってないってことでしょ
。それにそこまでうちは余裕ないよ。
穏やかな空気が若干凍る。子供たちが予想
外の顔をしてるのはまだいい。なぜ夫まで
同じ表情をしているのか。お前そこまで
余裕ないわけじゃないだろう。そ、そうだ
よね。だってお母さんだって趣味とは家
働いてるんだし。いや、ごめん。でも
ちょっと彼女も楽しみにしてて。余裕は
これからやっとできる予定だった。子供
たちが育ってやっとこれから老後の資金に
回せるくらいの余裕だ。それは夫婦で話し
たよね。分かってるはずでしょう。私が
直接口にしたことはないけれど、あなたの
お給料だけでは子供たちの大学進学すら
危うかった。楽しみにしてるってまさか
援助を当てにして彼女と計画してたのです
か?そして趣味。趣味と言ったか。別に
趣味で働いてたわけでも家事が好きなわけ
でもない。夫は若干睨みを聞かせ始めて
子供たちは本当に異表を疲れた顔をしてえ
だってだからパートなんでしょう。他に
趣味もないし2人で声を揃えて好きでやっ
てたんでしょう。それが召喚全夜の記憶。
魔列車が夕暮れ時の赤ネ色を受けながら
滑り込んだ駅は2階建ての石作りで小学校
の体育館ほどの広さだろうか。日本の感覚
で言えば小さな腸の中心駅くらい。それで
もまださほど発達しているとは言えない
交通猛のこの国で魔道列車が止まる程度に
は大きめの町なのだろう。オトは山の麓元
に広がっていたから建物の色取り取りの
屋根はだんだん畑に実る果実のようだった
。見渡す限りの兵地にあり、高くても3階
建て程度の建物しかない。この町は空いが
どこか窮屈にそれぞれの外壁がひめき合っ
ていた。うん。おばあちゃんのご飯。
惜しい。おばあちゃん地のおかず。ジャー
の緑の看板はエットねえ。踊る。何屋さん
だろ?当たり何屋さんだろうね。防具屋さ
んっぽいかな?残念。ハウです。ちなみに
バグ屋ですね。ええ、間違っちゃった。
と手をついでるレイ君に笑って肩を救めて
見せる。かずはちゃんも間違えた後レイ君
も笑う。ざザさんは私たちの斜め前を先に
歩く。後ろには瀬戸さん。本当はグレート
スパイダーの繁殖地はここからさらに馬車
で数時間かかる村の近くだった。当初は
止まらずに馬車を走らせ、野営も経験し
ましょうとのことだったのだけど、ルディ
王子の乱入によって民に出発する
スケジュールになった。当の王子は慣れ
ない長時間の列車移動に疲れ果て、宿で
熟睡してるらしい。私とのお散歩デートは
ただ叶っていない。何しに来たんだろうね
、あの子は。私たちは店の看板を当てっこ
しながら軽い探検だ。結構文字も読める
ようになってきてるんだけど、耳で聞く
言葉は日本語に自動変換されてしまうせい
か、文字と音が結びつけにくくて勉強は
なかなか進まない。時折りざザさんが
ちらりと振り返ってさっきのように訂正を
入れてくれる。ざザさんとセ戸さんは2人
とも兵事の騎士団服にマントをまとって
いる。ちょっとかっこいい。探検に行って
来ると生きようと宣言するとざザさんたち
もついてきてくれた。私たちの護衛なんだ
そうだ。魔物は町にも出るのと聞く私に
ざザさんは何を言ってるんだという顔をし
た。魔物じゃなくて人間ですよ。この世界
にも悪い人間っているの。すごく頭の弱い
人のようだけど、これまでずっと見てきた
この世界での普通には悪い人というものが
入り込む余地がないように思えていたのだ
。いますよ。盗賊から詐欺し、殺人犯に
反逆者。当たり前じゃないですか?マジ
ですか?こっちに来てから優しい人ばかり
だし、てっきりそういった人はいないもの
かと。光栄ですと言って終わらせたい
ところですが、油断はくれぐれもしないで
くださいね。何事もないよう務めてますし
、悪に何もさせやしませんけど、僕らから
離れないでください。私たちの方を見る時
はいつも通りの柔らかな表情だけれど、
周囲を油断なく見回す時の視線は鋭い。
きっと後ろにいる瀬戸さんも同じなん
だろう。もうすでに日は落ちていて、それ
でも駅からまっすぐ伸びている。この通り
には街当と店の明りが溢れている。すでに
ほよいでご機嫌な集団や家児を急いでいる
だろう人々。私たち4人の対列が崩され
ない程度の雑頭だ。1時間ほど散索して宿
に戻る頃にはれ君の両手にはそれぞれ路点
の串肉とバナナっぽい果物が握られていた
。私は食堂のお給料ももらっているけど、
勇者人にもちゃんとお給料というか、
手当てというかが支給されている。でも
ざザさんも瀬戸さんもねだられるままに
買い与えてた。U言い先ですからねとか
言いつつ、れ君の串肉は3本目だ。ちょろ
すぎる。お帰り。霊、いいもの持ってん
じゃん。一口くれ。いいよ。81番だと
いう宿の入り口ホルは結構広くてそれなり
に豪華だ。そこで出迎えてくれた幸さんが
レ君の串肉を一かけらほ張る。うまいね。
何の肉だろう?ビールの見て。この辺で
生息してるグレーバーソンって魔物ですっ
て。牛っぽいらしいですよ。明日借ります
か?かずはちゃん本当に時給時速花々しい
な。正直今回の狩は肉じゃないんで物足り
ないです。おお。幸ひさんたちは個室だ
けどもれ君と私は当然同質だ。夕飯と風呂
を終えて今はすっかり寝いったレイ君の
前髪をそっと整える。小さなテーブルには
ナッツの皿とキチゴの皿とグラスが3つ。
雪ひさんは琥珀のお酒を注いでくれる。
はい。今日も年長組お疲れ様。ああ、言う
ても幸さんは、あめさんと3つくらいしか
違わないのでは?ざザさんと幸さんとで
グラスを軽く合わせる。奥義でも時々開催
される年長組の会君が寝ってからなので
大体私の部屋に集まることになる。やあ、
あめはしっかりしてるけどね。どっち
かって言うとショ太と変わんねえな。
ダッシュダッシュダッシュ。ショ太の様子
はどうです?夕食の時はきついていたよう
でしたけど。うんと幸さんは顎を人差し指
で軽く書く。俺特に何も言ってねえしな。
あいつ車両の連結部のとこにいたんだけど
横でしゃがん出ただけだし。何か話して
くるかなとも思ったけど何にも。まあ親
ってのがし太君の記憶の何かに引っかかっ
てるんじゃないですか。理想の心臓に固執
する割に帰りたくないわけですし、かずは
さんは大丈夫なんですか?ざザさんがいつ
もよりちびちびと飲んでるのはやっぱり
オトから離れているからだろうか。ああ、
別にあの程度のことよくあることですよ。
普通なら母親なら女ならってね。いちいち
真に受けるのはもうやめたんです。やっぱ
かずはちゃんは思い出してるんだ。多分
これのことかなとは思ってますけど、
あまりに些細なことすぎてこれが絶望とか
言うなら私メンタル弱すぎだろうって
プライドに触る感じですよ。あ、でも俺も
多分そんな感じかもなって気がする。ほら
ざザさんこっちじゃさ。まあ俺ら奥義王と
しか知らないから余計思うんだろうけど
意外と生活通貨生存するのが難易度高い
じゃん。魔物とかさ。うん。僕らはそれが
普通ですからね。さすがに魔物や盗賊に
襲われて村が壊滅した生き残りとかいう
レベルだとちょっと少数派になりますかね
。うちの段にもいますけど何人か
でも騎士団って貴族出身者が多いんじゃ
ないんですか?村って嫌でも村にいる貴族
もいるのか?そりゃ魔力量が生まれつき
多いのが貴族の油園ですからね。自然と
多くなりますけども。ただ平民にも能力の
高いものは出てきますから、本人が望んで
認められれば騎士にも貴族にもなれますよ
。生き残れたってことは相応の能力があっ
たからってこともありますし、この国の
身分は王族と貴族と平民しか区分がない。
社意すらない。貴族とは火力の多い血統を
ゆえに与えるものとして存在するもの。
ノブレスオブリージュが言葉通りの意味で
機能している。だから平民であってもその
支出が認められればざザさんの言う通力士
にも神官にも貴族にもなれるとはならった
けれどもその仕組み本当にちゃんと機能し
てるんだ。俺らのいた国はさ、命の危機
ってものをほぼ感じずに暮らせるわけです
よ。大抵はだからこうそういう話を聞い
ちゃうとさ、絶望ってものはもっと重たい
もんじゃないかって気がしてきちゃうんだ
よな。俺そんなきつい思いしたか?見たい
な。さ、ざザさんは眉間に深くシを刻んで
、そのイめしい表情とは裏腹にコテりと首
をかしげた。あ、ちょっと可愛い。いや、
そんなのその人がそう感じるならそうなん
でしょう。比べるもんじゃないですよ。
本当大きい男だな。俺ザさんなら抱かれて
もいいわ。関ひさんはバンバンとざザさん
の肩を叩いてグラスに酒を注ぎした。
すっぽりと私の腕に収まって声を立てて
笑う顔。ダッシュダッシュダッシュ前の
晩付けた家計簿の数字を忘れられた。公園
で私の手をキュっと握って引っ張る小さな
手。ダッシュダッシュダッシュバレー教室
ならまたそのうち通えるようになる。そう
自分に言い聞かせた。おやつを食べながら
今日学校であった出来事を楽しそうに話し
てくれる声が聞こえる。ダッシュダッシュ
ダッシュ収入は多くないけれどお帰りと
迎えられる時間に帰って来られる仕事で
十分だと焦りを抑え込めた。選ぶ道は
あいつだってあった。その時々で自分で
考えて選んできたのだから誰かのせいじゃ
ない。誰かを責めるつもりも誰かのために
そうしたというつもりもない。それでも
湧き上がる不安や焦り、苛立ちや迷いを1
つ1つ良いことや幸せな出来事を思い出し
て塗りつしていけた。だけどそのうち
塗りつすための幸せがどんどん減っていっ
た。思い出せなくなっていった。誰よりも
早く起きて朝ご飯を欠かしたことは1度も
ない。ダッシュダッシュダッシュ。誰か
1人がその日の気分で食べなかったとして
も、仕事に出かける前に掃除と洗濯は済ま
せていた。ダッシュダッシュダッシュだ
から誰も私がしていることに気づいてい
なかった。節約のため毎日スーパーでその
日安い材料を買って夕食を用意した。
ダッシュダッシュダッシュ帰ってきてから
食べてきたからいらないと言われても趣味
がないってバレー教室に行きたいって言っ
たじゃない。それを3ともないと反対した
のはあなたたちじゃない。趣味でパートを
している。パートしか許してもらえなかっ
たんだ。誰が家事をするのかって余裕が
ある。その余裕を誰が作ったの?誰が支え
ていたの?ダッシュダッシュダッシュ。
それを全部私が好きでやっているだけだと
思っていたんだ。ああ、もういいや。そう
思った瞬間私を形づる川1枚だけを残して
全てがストンと抜け落ちた召喚の善夜本当
にありふれたつまらないただ自分の選択の
結果でしかない身な絶望だねえ。お願いだ
からさ。ええ、早朝、まだ西の空が相色に
染まっている時間。出発間際の馬車の中。
乗り合いバスのような馬車が2台、2馬車
が1台、そして王子専用の馬車。本当に
仮場までついてくるつもりらしい。
おはよう。何してるの?まだ少し眠そうな
幸し
て説明する。ピアスの穴を開けて欲しいん
ですよ。ちょっとやってくれればいいのに
。あさんが聞いてくれなくて、こっちに来
た時に穴が塞がっちゃったんです。だって
ピアッサーもないしね。私だって自分で
やったことないのに人の穴なんて開けた
ことないよ。へえ。俺がやってやろうか。
そういえば幸さんの耳にはピアスの穴が3
つ開いている。右に2つ、左に1つ。いい
んですか?布団りがないから、とりあえず
太めのピンは手に入れたんですけど、雪ひ
さんは私の顎を持ち上げ、右耳、左耳を
確認する。開けて欲しい場所には王印を
つけてある。準備いいじゃん。あ、でも
ピンはいらないな。パンと右の耳タブに
引かれた痛みが走った。ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュはい。左。今度は左の
耳たぶに。え、今もうできたの?うむ。
終了。見事な腕前だ。え、心の準備とかは
ちょへあ、痛い。用意はできてるだろ。
ピアスつけてあめに回復してもらえば掘る
完成。いや、そうじゃなくて久しぶりだ
からちょっと緊張してたっていうか、
心構えしなきゃって思ってたっていうか。
え、ピンも消毒してあったのになんで開け
たの?何したの?矢も針も変わらないよ。
魔力だから消毒も何もないし。なるほど。
クロスボーガントレットで魔力の矢を
使いこなす幸には矢を針の細さにするのも
自由事在らしい。朝起きてから溜めてた
気合いの行場がなくなった。握りしめてた
ピンの行場もなくなった。妙な理不尽を
感じる。躊躇いなさすぎじゃない。この人
かずはちゃん痛い。大丈夫。ああ、れ君
大丈夫。ただあの人がいきなりすぎて
あんなこと急にそんな言い方やめて。こう
いうのは冬打ちで一気にやった方が穴が
曲がらないんだよ。ちょっとなんで俺霊に
睨まれてるの?昨日町を探検した時に買っ
たピアスをつけて、あめさんに回復して
もらった。穴の傷はすぐに皮膚が張り、
ファーストピアス不要で楽チんだ。さすが
あめさん。いい仕事です。ダッシュ
ダッシュダッシュ。確かに楽ね。穴開けて
すぐに好きなピアスをつけられるなんて。
手鏡でもう1度欲しい場所にちゃんと
収まった石を確認する。ルチルコーツに似
た透明な石の中に金色の針が羽毛のように
散っている小さな石。花び型の台座が石を
囲んでいる。これね、身につけていると私
の魔力を吸い上げて少しずつ色やこの中の
針みたいなものの形を変えていくんだって
。ざザさんが昨日教えてくれた。ちょっと
気った店構前の宝食店でいにくいなと思っ
てみていたらエスコトしてくれた。オート
ではもっといい品を選べますよとひそひそ
声で耳打ちしながらへえ。魔力の色って人
それぞれ違うんだよね。私も欲しいかも。
まだお店が開いてる時間じゃないですしね
。オートではもっといい品を選べますよっ
てざザさんが言ってましたよ。帰ったら
エルネスさんに店を教えてもらおう。あ
さんは昨日のわかを見せていない。彼女は
こういう切り替えが上手だなと思う。し太
君は挨拶してからずっと無言だけど準備
できましたか?出発しますよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。あ、昨日のピアスを
つけたんですか?やっぱりお似合いです。
どんな石になるか楽しみですね。最後に
乗り込んできたざザさんが目く気づいて
くれる。見たかね。勇者男子諸君。これが
紳士の足並みだよ。かずはちゃんすごく
嬉しそうだな。幸さんが冷やかす声に
そんなに顔に出ているだろうか。嬉しい
ですよ。誰にも遠慮せず許可もいらずに
自分が働いたお金で自分だけのものを
買えるなんてすごく久しぶりですから。
学生の時以来かもしれない。初めての
バイト台でファーストピアスとピアッサー
を買ったのを思い出す。うん。嬉しい。
ついには夜け顔になってしまうほど嬉しい
。やっぱり無理。これは無理。何これ?
ひどい。あめさんは首を振りながら
後ずさった。雲どころかすごい雲じゃない
?これ。ちょっとこっちに寄らせないでよ
。いやあ、グレートだからすごいで合っ
てるんじゃないかな。森からうぞと群れを
なして剥い出てくるグレートスパイダーの
群れ。1匹1匹がほどの大きさで私のどり
も太い関節の足にはびっしりと黒びりする
毛が生えている。あの足の毛は糸とかに
使えないんですか?本当に無駄なく使おう
とするね。火流の感ああ毛に見えますけど
ト場の広角なので無理ですね。ウのト
みたいなものか。あめさん、あれ怪我だと
思えばいいのでは?ばっかじゃないの?
ばっか。カに謝りなさいよ。確かに雲と
聞いて嫌な顔はしていたけど、想像を
はるかに超えていたらしい。あさんは今回
は光栄よりももっと後ろにじんどることに
決めた。ルディ王子の前衛と言ってもいい
くらいの位置。回復は届くから届かせる
からと叫んでる。接速動物としてなら雲も
カも仲間なのにマジやめて。俺もカ好きだ
からやめて。私たちはこれまでの訓練を経
て基本人はもう整っている。レ君が前衛。
幸さんは前衛と中英を状況に応じて移動。
翔太君は基本で回復職に落ち着いた。あ
さんの護衛にあたる。ただ今回はあめさん
は護衛もあまり必要ないくらい後ろに
下がっているし、魔物の数が多いため比較
的後範囲に攻撃が届きやすいシ太君は中英
になる。レ君やひさんが打ち漏らしたもの
を狩る担当だ。私は常時狩りに入っている
わけではないので有撃となる。どうしても
連携が取れないからではない。はず。昔
からチームプレイが苦手だったからとか
そういうわけではないのだ。まあ、突破力
としての前衛を考えるとかさんが飛び抜け
てますね。ただ誰もついていけない可能性
が出てきちゃうので、レ君が崩っていた
けど回復魔法の得意なセ戸さんが私先祖と
してフォローに回るということで納得した
。というか私がレ君の前衛に崩りたい
くらいだった。ただレ君が得意とする戦闘
スタイルであることとオールラウンダーの
幸さんがついていることから意外と安定
すると聞いて私もしぶしぶ納得した。ざザ
さんのセリフにはちょっと納得いかなかっ
た。私たちの陣営から森に向けて戦場に
なる要一定感覚で亀か護が置かれている。
グレートスパイダーが嫌がるこを耐いて
拡散させないためだ。グレートスパイダー
の生体は元より8に近い。クイーンを頂点
とした集落を作り、繁殖機になると新しい
クイーンと増えたグレートスパイダーで
新居を求めて移動し、通りがかりの村を
襲うのだ。カルノはウの終焉に近い場所に
集落を持つ群れ。奥までは狩に行かない。
殲滅させてしまうと生体系が崩れ、新たな
魔物が脅威となってしまうからだ。大体
移動する群れは500体前後。次々と森
から廃出てきているのは先形の頂点に位置
する私たちの陣営に誘導するためにこをて
いるせいだ。有効とイヤ光を組み合わせ、
騎士たちが作る衝壁でさらに進路を操作
する。衝壁はグラスオールという六角形の
パーツがいくつか組み合わされて空中に
気づかれる薄い曇りガラスのようなものだ
。展開する人によってパチパチと火や電光
が散り色も半透明ながら個人で違う。
私たちを獲物と見定めてブンと覇を
立て舞い上がるグレートスパイダーの群れ
。糸を編んだような薄を鳴らせる。あまり
高くは飛べないそうだが空中での起動力は
高い。後方の森の緑が黒く塗りつされる
ほどのそれは確かに高範囲の魔法で殲滅し
た方が楽だろうというかしたくなる。定理
的にグラスオールが何枚も進路を塞ぐよう
に展開され、その重なり方とあえて開けた
隙間でグレートスパイダーは群れのまま
突進することができない。展開指示は座
さんが出している。時に暗号のような指示
を出し、時に自分のグラスウォールで法学
や角度を示す。目ま苦しく貼り直される
衝壁。グレートスパイダーの動きに合わせ
て角度。1高さを変えていき、前の霊君
たちの元には借りやすい数だけが順番に
たどり着くよう展開されていく。もう
すでに雲の首を勝っては落ちた胴体を蹴っ
て脇に捨てるの流れ作業のようになってい
た。今回は特に消壁操作や遠距離攻撃の
得意な騎士を選抜したそうだけどざザさん
すごくないですか?あの指示と判断の速さ
実は雲使いなんですか?雲使って団長は
個人の戦闘力の高さはもちろんですが
何よりもあの式能力と判断力で登り詰めた
人なんですよ。団長が引き入ると人的損失
率が異常に低いんです。あさんよりは前方
、ざ座さんたちよりは後方の少し空間の
空いた一者が見込む私の横で瀬戸さんが
誇らしげに教えてくれる。セ戸さんはチ論
ちゃんと立っている。非常に不言ながら私
は開始直後に退場命令が出た。ちゃんと
糸線を壊さないように頭だけハンマーで
潰したのに衝撃は広角の中を伝って
グレートスパイダーの内臓を壊滅させてい
たらしい。伊図もともざザさんの頸癌に
よりそれはすぐに判明し離脱となったわけ
で本当に笑わせんのやめてと幸さんが叫ん
でた。そう言われてもちなみに私たちも
全員衝壁はちゃんと割れる。ただ私はざザ
さんの式の暗号が全く覚えられなかった。
暗号というか1を5番の目を刺すように
記号に当てはめてるだけなんだけど角度や
高さも組み込まれてて3次元どころの話で
はなかった。あんなもの出す方も出す方だ
けど即座に指示通り展開できる方もできる
方だ。精鋭とはいえ今回も臨時編成なん
ですよね。皆さんもすごいですよね。ああ
、確かに精鋭ですけど式がいつもより高い
せもありますね。ふむ。とスパイダーその
ものは雑魚ですよね。なんでまたセトさん
は本をちょっと書いてから前方の様子を見
ながら少し絡み込んだ。いたずら小僧
みたいな笑顔だ。かずはさんが見てるから
ですよ。何言ってるんだ、この人。表情に
出てしまったのか。瀬戸さんはちょっと
吹き出してからひどく優しげな顔をした。
魔族が突然現れたあの時にね、モルダモデ
のことが急に出てきてついをまたかせて
しまう。かずはさん怒ってくれたでしょう
。ちょっとした手違いとか言うなって。
自分たちの仲間の死が軽く扱われたことを
怒ってくれた。自分たちはそれなりに強者
の自府はあるけど勇者様たちに比べれば
はるかに弱い。あの時は殿を務めて勇者様
たちを逃せるかどうかも危かったくらい
です。しかもあの時は1人1人と親しく
なってもいなかったなのに怒ってくれた。
もうそれを員で知らない奴は入ません。
いや、それはあなたたちこそじゃないか。
私たちのために盾になってくれてたから
じゃないか。それにね、かずはさん食堂で
ご馳そ様って言うとすごく元気に返事して
くれるじゃないですか。訓練や巡回から
戻るとお疲れ様とかお帰りなさいって迎え
てくれる。あれね、すごく嬉しいんです。
厨房の女性たちは少し自分たちと距離が
あるので、奥義内で働く女性たちは純職し
た騎士の遺族というか未亡人が多い。厨房
は特に本人が希望さえするなら優先的に
雇用するからだそうだ。彼女たちはなくし
た夫や子供と同じ騎士たちの力になりたく
て務めるけれど、ある程度以上親しくなる
ことを避けがちだ。どうしてもまた失って
しまうことが頭をよぎるらしい。騎士たち
もそれをよく分かっている。どうしようも
ない距離なんだろう。家に帰ってきたって
感じるんです。今日も帰るぞ。今日も帰っ
て来られたって。だから増えたでしょう。
厨房に声をかける奴らだからね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。確かにご馳そう様と
言ってくれる人が増えてきてた気がする。
セトさんはまたいたずらな表情に戻して
いいところを見せたいんですよ。自分も
今日はそのつもりだったんですが。そう、
それは片けない。セトさんは私の専属扱い
なのでこうして一緒に退場しているわけで
。クそ。こんなの不打ちすぎる。セトさん
はまた姿勢を正してまっすぐに立ち、私は
色々と込み上げるものをごまかそうと空を
仰いだ。翼を広げた影が太陽を横切って
いった。ダッシュダッシュダッシュでかい
なセ戸さん。はい。あれは何の鳥でしょう
?手で日けを作ってセトさんも上空を
見上げた。スパルナですね。強いですか?
魔物ですか?そこそこ強い魔物です。ただ
ひどく慎重なやつでして少数の獲物じゃ
ないと襲ってこないんですよ。ブレート
スパイダーを狙ってるんでしょうけど、
自分たちのこの数じゃ降りてきませんね。
弓も届かないのでなかなかにくいやつです
。美味しいですか?え、そうですね。一応
そういった理由で出回りにくいですが、
微妙な高級肉として有名です。じゃあ食べ
ましょう。え?あ、あれ?降りてきてる。
スパルナを重力魔法で引き寄せてみるけど
敵も去るもの。ふらつきながらコ度を半分
ほど落としつつもそれ以上落ちてこない。
ううん。さすがにちょっと遠かったですね
。でもあそこまで降りてきたなら行けます
かねえ。あ、じゃ弓を持ってきますって。
いや、車種1人連れてきま。いや、
ちょっと行ってきます。衝壁を2mの高さ
に展開して飛び乗る。私の衝壁はつみ色で
来光が走るタイプだ。ざザさん、私
ちょっと肉取ってきます。えや。聞き慣れ
ない。抜けた声を出す指揮に報告して、
またさらに2m以上に衝壁を展開して
飛び乗り、またさらにと繰り返す。
自主トレ名目のレ君との鬼ごっこで
編み出したヒ、衝壁渡り。餌を見つけたと
思ったのか。糸を吐き出しながら
飛びかかってきたグレートスパイダー1匹
の頭を回し蹴りで落としてさらに植え
ハンマーじゃなきゃ内臓は無事だろう。
専業主婦になるのが夢だった。早く自分の
家庭を持ちたかった。だから単大を卒業し
て渡りに船とばかりにプロポーズを受けた
。家族が帰る場所。居心地のいい場所。
丁寧に巣を浴む鳥のように家を整えて食事
を作ってそうして家族を迎える場所になり
たかった。重力に捕まっても額スパルナ
まであと6m。見返りを求めない愛などと
よく言うけれど、欲しいものは欲しいのだ
。褒められたかったとかそんなことでは
なく、ただ私がすることや思うことを大切
に受け取ってくれることがあと4m
ダッシュダッシュダッシュ生まれた世界
からこんなに遠い場所でまさかこんな風に
もらえるとは予想がつくはずがない。ここ
からは少し小刻みに衝壁を展開して一気に
駆け上がる。焼き鳥か。権限するハンマー
。スパルナと目が合う。何それって顔をし
てる。ヘり焼きか。実にちょうどよく現れ
た鶏肉の頭を目がけてハンマーを
振り下ろし、そのまま中返りして背に
飛び乗る。頭は引けて飛んでいった。広げ
られたままの翼は落下の風を受けてカ空を
始める。重力を操作し速度を調整しつつ
地上の瀬戸さんのそばに降り立った。
唐揚げがいいですかね?やっぱり。え?あ
、ごめんなさい。兄がいや、なんか本当に
心当たりはないんですけど、首のない
スパルナの背に匂立ちしたかずさんが降臨
した時にですね、子供の頃悪さして隠そう
とすると必ず見つかって言われた。悪い子
は首無しが見てるぞっての声が聞こえた気
がしたんですよね。と瀬戸さんの源
ちょっと納得いかなかった。普通の桃肉
50枚分ほどのスパルナの桃肉は焼き鳥と
照り焼きチキンと唐揚げに強肉はグリル
チキンとチキン難蛮。手羽と手羽本は骨や
野菜と共に大鍋に突っ込んでスープ。解体
をセトさんに手伝ってもらって焼き鳥の串
氏はルディ王子と王子の護衛であるこの駅
たちに手伝ってもらってみんながグレート
スパイダーの狩と解体を終わるまでには
ちょうどいい安倍に準備ができていた。
王子に串氏を頼んだらこの駅はちょっと
同揺してたけど本人が手伝いたいって言っ
たし楽しそうだしそういえば王族の護衛は
この駅団の人がしているのだけど普段その
姿を見かけることはあまりない。見た目
勝つすぎるからお前らちょっと隠れとけと
の王で目立たないように影に控えている
そうだ。忍者かてかいかついって飾るなお
ひどい。今回は道中隠れてる場所がないの
で堂々と護衛している。串しもしている。
かずは殿の俺のさした焼き鳥は美しい
だろう。お上手ですよ。王子は楽しそう
ですね。うむ。楽しいぞ。しかし派電は
準備がいいな。ええ、ぬかりはありません
。腰水セットです。仮に行く時は必ず
持ち込む調味料一式と油に小麦粉などの
腰水セット。鍋や鉄板は断も上備の荷物に
入れているけども味付けの類いは少ないな
ので一通り持ち込んでいる。だからさ、
あんまり笑わせないでって言ってんじゃん
。雪ひさんが照り焼きチキンとマヨネーズ
を挟んだパンにかぶりつきながら抗義して
くる。言いがかりでしょう。それは地上に
戻ってからのセ戸さんの意味不明な謝罪と
同時に後方からラスボスと叫んだのはあ
さんだ。幸さんは膝から崩れ落ちて正体君
は少したらを踏んでざザさんの一括が飛ん
でた。幸さんは少し浸透滅客を心がけると
いいと思います。ラスボス降臨してきたら
無理だからね。俺よく持ちこえたよ。
くっそ照り焼きバーガーうまいな。
ラスボス言ったのあめさんですし、私の
せいにする気かずはちゃんかっこよかった
よ。すっごい強そうだった。ねえねえレイ
君は乱れることなく幸さんとし太君の守備
範囲までフォローしていた。見習うといい
うちの天使をご機げかよ。そうですよ。
今日は最高の鶏肉とごかずですしね。ねえ
ねえ、そうともこんな良い日はそうない。
ピアスは可愛いし、みんな美味しい肉に
ニコニコだ。かずはどの
これはもう焼けただろう。次焼いていいか
?いいですよ。素晴らしい焼け具合です。
うむ。ルディ王子は焼き鳥の焼き台の前に
じん取り、焼き上がったものを木の大皿に
移し、次に取りかかる。焼き鳥から足が
生えて逃げ出すのではないかとばかりに目
を離さない姿は職人の風格だ。ルディ王子
もご機嫌。電荷そろそろ私どもが変わり
ますから落ち着いて召し上がってください
。うつけ。これは食いながら焼くのがいい
のだ。別れ。いや、しかしいいから食え。
俺の焼いた焼き鳥が食えんのか。この駅史
たちはルディ王子から受け取る焼き鳥を
両手に持ちながらも手持ちぶさたな不勢で
困り顔だ。鉄板に並ぶのは大きめに
切り分けた照り焼きチキン。網にはグリル
チキン。みんなセルフでさらに切り分け、
パンに挟んだりして食べている。そばには
マヨネーズとレタスっぽい葉っぱ。
ちょっとレタスは消費が遅い。野菜を食え
。野菜。2個目に手を出そうとしている
騎士には強制的に葉っぱを乗せてあげる。
よし、唐揚げ終わり。こっちのチキン難蛮
にはタルタルソースも合うからねと声
を上げるとそこかはいという良い返事。
あげてもあげてもなくなっていくから揚げ
の皿に最後の唐揚げを乗せる。パンやら卵
やらめちゃくちゃ準備万端ね。夕べのうち
に手配しておいたんです。本当は来る途中
でグレーバーソンを狩る予定だったんです
がいなかったんですよね。結構見かけ
るって話だったしハンバーグにするつもり
でした。夕べ言ってたの本当に本気だった
んだ。でもちょうど良かったです。
スパルナのお肉を石いし、オートの周りに
もいるのならちょいちょい取ってきても
いいかもしれませんね。油の乗った味の
濃いスパルナの肉は確かに高級感溢れるお
味だった。自撮りとなちょっとりんごいで
来るみたいな気軽さで言いますね。確かに
オート回りにもいますけど、一応なかなか
手に入らないんですよ。そもそも攻撃の
届くところに降りてくることは滅多にない
ので。ふふふ。私にかかればやめて。その
ラスボスカをやめて。照り焼きバーガーを
無言で完食したザザザザさんがスープを
一口飲んでほっと息を履いてからスパルナ
肉の気少さを解けば、あめさんが私を
嗜める。ひどくないかな?グリルチキンと
チキン難蛮をしっかり小皿にキープしてる
くせに。まあかずはさん、仮の時は
あんまり突票しのないことは控えて
くださいね。割れながらグレート
スパイダーごときの仮で動揺すると思い
ませんでした。不です。動揺したんだ。
分からなかった。てか本当に心当たりない
んだけど。ほらざザさんだって言ってる
だろ。やめてよ。本当に。雪ひはうん。
そろそろ少し慣れてください。慣れてって
何だ?肉は大表のうちに綺麗に片付いて
視線は予定量確保できたし、残りの死骸は
全て償却し終わっている。若手の騎士たち
が入れてくれたお茶で一服しながらあは
帰るだけだという時衝壁のことですけどね
とざザさんが切り出してきた。あれどう
やったんです?かずさんの衝壁はこう
タイプでしょう。辺りの岩や土を魔力で
構築させるストーンウォールはその性質
ゆえに地面から一定以上理して権限させる
ことはできない。空中に事在に権限させる
のはグラスオールなんだけど、それはほぼ
魔力の塊りと言っていいもののため、物理
的な強度はあまり強くない。その代わり
触れたものを燃やしたり凍らせたりして
ダメージを与えることができる。だから
グレートスパイダーは進路を塞がれていた
のだ。物理的な強度を上げれば消費魔力も
挟むし展開も遅れるけど与えるダメージも
強くなる。私の場合は来光タイプなので
触れたものを感電させる感じだ。ちなみに
来光行タイプの人は割合としては少ない
らしい。ちょっとビリビリっとしますね。
ちょ、ちょっとですか?ちょ、ビリビリっ
て。ラスボスがビリって。引き気のざザ
さんに何につぼったのかまた笑い転げる幸
。僕もできるよ。わっと元気よく片手を
あげる霊君。彼の衝壁は凍らせるタイプだ
。一緒に練習したんだもんね。ねえ、ほう
。例までなぜレイ君だと食いつくんだ?身
を乗り出したざザさんに嬉しそうに続ける
レ君が立ち上がる。でもね、僕は3枚しか
まだできないの。最後の1枚はどうしても
踏み抜いちゃう。キーンと張り詰める音と
共に現れる薄キのグラスウールが3枚。高
さと法学を変えて現れた。それに向かって
レ君は三角飛びの容量で消壁渡りをする
けれど、3枚目の衝壁は踏み抜かれてレ君
を素通りさせてしまう。3枚目くらいに
なると勢いがかなりついてるからね。足が
凍る前に次に渡るか凍っても振りほける
程度に強くすればいいんだけどあんまり
うまくいかないの。かずはちゃんみたいに
次踊り地出してずっと動いてるの難しい。
レイ君はちょっとふめんだ。
それでも最初は1枚だったところを練習し
て渡れる枚数を増やしたのだ。自分の重さ
に客力を加えてそれに耐えるだけの強度を
持つ衝壁はそこそこ受けるダメージも
上がる。ダメージを弱くしすぎると今度は
強度が足りない。ちょうどいいバランスの
衝壁を素早く展開し続けるのは技術が必要
となる。私の場合は自分を軽くできます
からね。強度に集中しすぎる必要がないん
です。まあ、衝壁使わなくても空中移動は
できますけど、やっぱり衝壁使うと
踏ん張りが効く楽です。あ、あと靴かな?
実は召喚された時、あ豆ジャージに
ばかり目が言っていたけども、靴も学校
指定の上履きだったのだ。安物の
バレーボールシューズ。そこがゴムだから
ですかね。これ履いてるとビリビリが
ちょっと軽減されますね。そうか。魔法
体制のある靴を使えば後は強度に木を配っ
てすみません。もう1度見せてもらっても
お任せくださいと意気込で消壁を3枚階段
上に出して1歩2歩4枚目は法学を変えて
展開3歩5枚目もさらに法学を変えてと
螺線場に上空を渡り続ける。みんな真剣な
で見上げている。ちょっと恥ずかしくなっ
てきて飛び降りた。こんな感じです。
またたった上がり自様々な方向に展開する壁から落ちる音ついと叫ぶ声勢い余ってくの人に飛び蹴りしてまうものなんか変な音までチこちから起こる。変な音大丈夫か?帰り間際に怪我するのとさんが回復して回ることとなった。トに帰ってきてからは偶然の消壁ブームだ。
ざザさんは前渡れるようになった。さすが
だ。今日の夕食の時、もう少し体重落とし
たら5枚目いけると思うんですというざザ
さんの控えめな皿に正強焼きを1枚追加し
てちょっと嫌な顔された。ざザさんは平均
的な男性よりはかに鍛えてある体付きだ
けど騎士の中では細みだしハードな仕事な
ので下手なダイエットは良くないと思う。
お肉増やされた時のざザさんの顔
おっかしかったよね。クスクス笑う霊君の
肩までかかるように布団をかけ直す
豪な天外付きベッドにはたくさんの枕。
いつも通り私たちはもこもこと暴れる枕を
整えるように素作りしながら寄り添ったね
。おっかしかったね。でも悔しいな。ざザ
さんに追い抜かれちゃった。僕まだ4枚
できないのに。れ君の方がちょっと背が
高いし足の力があるからね。ああ。あと
ざザさんは衝壁を作るのが元々得意なん
だって。騎士団で1番ってむれ君が
三角飛びとかして見せたでしょう。あれが
できると動き方に幅ができるから取り入れ
たいって言ってたよ。だから枚数は本当は
多くなくてもいいんじゃない?じゃあなん
で5枚目増やしたがってたんだろう。限界
に挑戦したいんじゃないかな。そこに山が
あるからみたいな。ええ、何それ?楽し
そうに笑うレイ君の目はもうとろんとして
いる。僕ももっと強くなりたいな。れ君は
もう強いじゃない。だめだよ。まだかずは
ちゃんの方が強いもん。ええ、ダメなの?
だめ。僕がかずはちゃんを守ってあげるの
。うん。前からちょっと気になってたんだ
けど、どうしてこんなに守ってくれたがる
んだろう。まあ、男の子はそういうものだ
といえばそうなんだけど。そっか。嬉しい
な。でもさ、私も霊君を守りたいからな。
困っちゃうな。前髪をそっと横に流し
ながら撫でると気持ち良さそうにまた
クスクス笑う。もうまぶはほとんど閉じて
いる。じゃあ半分にしよう。半分子って
なんだとこちらもつい吹き出してしまう。
うん。じゃあそうしよう。
半分こね。うん。満足にスーっと寝る霊君
の髪を撫で続ける。分厚いカーテンの
かかる部屋は食の明りを消すと真っ暗すぎ
て酢作りができなくなってしまうのでけっ
ぱなしだ。オレンジ色の温かな明りは
穏やかな眠りに誘う。でもね、大人はね、
嘘つきだからね。まだまだ守り手は譲れ
ないよね。キリキリ真夜中太浮き上がる
ように意識がはっきりすることってある
でしょう。部屋のどこかから聞こえてくる
音にではなく、多分そんな感じで目を
覚ました。意識がはっきりして歯車が
きしむような小さな音に気づいてそれから
目を開けた。ダッシュダッシュダッシュ。
暗い紫の束がうりながらベッドの橋に
波打っている。食大の明りに照らされた
部分はつやかな赤紫色。タバの向こうの闇
へは暗い紫を経て溶けている。夢かな?目
が覚めたと思ったけどすごくはっきりした
夢かな。だって叫びたくても声が出ない夢
ってたまに見るし。声が出ないし、
ふカふカの布団は音もなく沈み込み、紫の
毛のゆっくりとした進みを阻むことなく、
右に左に傾きながらそれは私の木前まで
迫ってきた。無意識に後ずさるとれ君の片
が私の背中にあたって慌てて上半身を
起こしてれ君を隠すように両腕を開く。
いや、これ夢じゃないな。落ち着け私。
冷静さが美天の私。私が後ずさった分それ
はさらに迫ってくる。モップのような紫の
紙海で潜った後に海面から顔を出すとこう
なるよねといった具合に広がっていた。
ただ濡れてはいない。
もっさりと広がった。それには心雲の
すらしきものが絡みついている。そして神
の向こうにあるであろう顔の辺りは全く闇
に溶け込んで見えない。食大の明りだけの
割にはよく見えると思ったらどうやらこれ
は自身が薄く発行しているようだ。なのに
その紙の向こうは見えない。この城にいる
のは暗い紫色の髪の毛がバサっと顔を隠し
てボロボロのドレスでずるずると張って
歩いてるらしいですね。思い返されるざザ
さんの言葉。紫の神だわ。バサっと顔を
隠してるわ。ボロボロのドレスだわ。
レッドに生い上がってるわ。よし、確定。
キリキリ。お前か。ゴースト。お前から
する音かこれ。どうしようこれ。心臓が
バクバクしてるし、息き切れまでしてきた
。最近じゃ10km走ったところで息は
乱れないと判明したばかりなのに。私と
ゴーストの距離は10cmほど。それ以上
は進んでこないようだ。顔らしき部分は私
の方に向いていて、多分これは私をじっと
見上げている。ダッシュダッシュダッシュ
。おそらく見つめ合うこと数分。数秒かも
しれないけど体感そのくらい。ざザさんは
ゴストはあさしないと言っていた。信じる
よ。ざザさん。信じるよ。ざザさん見えな
いって言ってたけど。ああ、ゴストは
見える人と見えない人がいるって言ってた
。私見える方を引いちゃったんだ。元の
世界で見たことなんてないのに。いいね
かずは。元の世界でのお化けの社会的地位
がどうであれ、こちらの世界ではゴスは何
もしないのが普通。ミルクとクッキーを
あげるくらい普通。テキーはない。テキー
がないものには向かうのは違う。いいね。
てかそれじゃあ何しに来たのよ。やめてよ
。若干の現実当皮感も交えながらぐるぐる
と自分を落ち着かせようとしているうちに
ゴーストの髪の下からカップの橋が覗いて
いるのが見えた。私の視線に気づいたのか
そうでないのかほんのちょっと前に
押し出されるカップ。爪のない小さな指が
添えられているそのカップは確かこの部屋
を出たすぐの廊下の角にあるカ瓶の横に
あったゴースト用のものな気がする。今
その中身は空だ。お、お変わり欲しいの?
上ずって引きつる声でとうとカップはまた
もう少し寄せられてきた。枕本側のサイド
チェストに水差しはあるけど、それは
ゴストを挟んで向こう側。レイ君の前から
体をどかせたくない。ちょ、ちょっと
下がってくれます。もうちょっと後ろに
リドにしないゴースト数字ないか。そっ
からちょちょっとれ君もうちょっとこっち
。そうこっちに来て。れ君の肩から背中を
布団ごと片腕で抱えてじリじリと枕側へ
引っ張り上げる。ゴーストを中心に縁を
描くように大回りによかった。勇者補正が
あってよかった。なかったらさすがに成人
男性の身体は引っ張れない。手を伸ばして
ギリギリ届いた水差しを取り上げて
ゴーストに向き直ると向こうもこちらに
向きを変えてカップを差し出した。ど
どうぞ。水差しを傾け水が注ぎ込まれる
瞬間さっと避けられるカップ。とポトポと
布団に注がれる水。え、慌てて水差しを
戻す。良質な布団カバーは瞬間水を引いた
後にじわじわと色を変えていく。また
差し出されるカップ。注ぐ瞬間にまた避け
られるカップ。繰り返すこと数回。もしか
してミルクがいいの?差し出されるカップ
。よし、ふざけんな。ないからね。
いきなりこんな夜中にすっかり寝行った
ところに現れてもこの部屋にはないからね
。あのね、この部屋にはミルクはありませ
ん。なので厨房に行ってください。多分誰
かいます。労働環境に厳しい奥義と言えど
もさすがに夜中だからと警備がないわけで
はない。夜勤の者たちに合わせて厨房も
夜中は誰かがいる。驚く中で交代性で言う
ならご交代性だ。多分そんな感じ。私は
イレギュラー扱いで出たい時に出てるので
シフトは詳しく知らない。退治し続ける
私たち。ゴーストは諦めない。諦めてよと
ひょいと持ち上がるレイ君の頭。うん。
かずわちゃダッシュダッシュダッシュは
あ、レイダッシュダッシュダッシュヒー
レイ君はかつてない寝起きの良さを
見せつけた。具体的にはゴストを認識した
と思われるその瞬間に飛び起きて私を後ろ
から両腕ごと抱え込み。これ知ってる?
テレビで見たことある。小学生の時にも
同級生の男子が雪の中でやってた。
ダッシュダッシュダッシュバックドロップ
。さっきは出なかった悲鳴が奥義に
響き渡り、夜勤の騎士は素晴らしい速さで
駆けつけた。この声は確か父の会のリト
さん。すぐ近くの部屋のし太君と幸さんの
声も聞こえる。れ落ち着いてかずはさん
どうしました?い、今。お、お化け今。
え、どうしたの?レイク。えっちお腹。
うわあち。落ち着け。かずはちゃん、どう
した?下ろして下ろして。今私はレ君の肩
にうつ伏せで担がれている。パジャマの
缶頭コモはめくれ上がり、お腹もパンツも
すっかり露出している。バックドロップを
決めた後、彼は見事に体をひ返し、その
まま私を右肩に乗せて部屋から飛び出した
のだ。左手は土山さんの川鎧いの裾を
しっかり握りしめている。その裾じゃなく
て私のパジャマの裾をケツ侵入者か警戒の
声をあげるリトさん。いや、ちょっと待っ
て待って待って。いや、侵入者で会ってる
のか?いや、でも下ろして。バック
ドロップの時に自分の膝で自分の鼻を
思い切り打ち、ドクドクと流れる鼻を手で
抑えている私の声は全く届かない。はい、
終わり。ありがとうございます。元々私が
使っていた部屋で、あめさんに鼻血の
手当てをしてもらい、ようやく一息きつい
た。実はあさんも幸さんの後ろにいた
らしい。杖を具限化して握りしめ、幸さん
の背中にしがみついていたそうだ。
鼻がバックドロップのせいだと知って
しょんぼりしていたレイ君はぎっと
抱きしめてあげると安心したようだった。
侵入者かと一時総然となった奥義も
落ち着きを取り戻している。リトさんは
レイ君の頭を撫でてかさんを守ったんだな
。偉いぞと褒めてから夜勤の仕事に戻った
。これ寝る前にいいお茶ですから落ち着き
ますよ。剣を手に駆けつけてくれたざザ
さんはパジャマ代わりなのだろうか。
トレーナー上下のような格好だ。訓練以外
でもいつも川鎧いかチェインメールを着て
いるから印象がかなり違う。剣を1人用の
ソファに立てかけみんなの分のお茶を入れ
てくれた。柔らかくていい香りだ。お
騒がせしました。寝てましたよね。いや、
何事もなくて良かったです。ああ、
ゴーストを初めて見たらそりゃ確かに
びっくりもするでしょうし、ゴーストが
部屋に入ってくることなんてそうそう聞き
ませんけどね。いたもん。本当に紫の神が
バサーって顔にかかっててヒっとあめさん
が小声で叫んで縮じこまった。そうか。
それで幸弘にしがみついていたのか。でも
来てくれたんだなと思うとついつい頭を
撫でてしまった。や、やめてよとさらに
小さな声でつく当たり。本当にツんデレだ
な。ベッドの真ん中あたりまでずるずるっ
てきてたの。本当だよ。お布団だって濡れ
てレイ君はした顔で言葉を切った。
続いて私以外の全員が悟ったように息を
飲んだ。
ま、間違いました。お布団濡れてない。
濡れてなかったです。でもいました。なぜ
急に敬語に戻る?いや、濡れてたでしょ。
私が水差しで。なぜ全員一斉に目を泳がせ
始めるって?待ってください。説明します
。やめて。みんなこっち見て。注目。はい
。注目。こっち見て。いらないから。その
気遣いからね。で、その後はみんなでお
泊まりとエルネスが笑いつかれたように
大きく息をついた。昨夜の騒ぎで疲れが
抜けていない私はかなりだらっと稼ぎ
ながらエルネスに言われるまま重力魔法の
検証中だ。レイ君はざザさんを話さないし
、あめさんはなんだかんだとし太君と幸
さんを引き止めていっしでね。だけど本当
に不思議ねえ。ざザの言う通り、ゴストが
部屋まで入ってきた挙句にミルクのお
代わりをねるとか聞いたことないわ。
エルネスは見えるタイプ。何度か見かけた
ことはあるわね。でも遠目だけ。近寄ると
消えちゃうの。近寄るってさすがだわ。
ゴーストって正体は分かってないのよね。
魔物なのかとか1度調べてみたいんだけど
ね。かずはどの
これをやる。や、ルディ王子、お勉強は
大丈夫ですか?色取り取りの様々な花を
両手一杯に抱えてルディ王子が現れた。
大丈夫だ。今日は時間を取ってもらったの
だ。あと5分ですよ。あ、やっぱり後ろに
は家庭教師が控えてるのね。30分と言っ
たではないか。鼻を積んでいたせいです。
あと3分。相変わらずハードスケジュール
だな。最近姿を見かけなかったけれど、
どうやらこの間の遠征で遅れた分を
取り戻していたらしい。てっきりもうあの
焼き鳥りデートで満足したのかと思ってい
た。で、どうしました?ダッシュダッシュ
ダッシュ綺麗ですね。くれるんですか?
整えられていない花束は明らかに庭園から
先ほど選び出したのであろう大雑っぱさで
花びには朝がついている。まさか自分で
切ってきたのだろうか。
プロポーズにはあを渡すものだと事女が前
に言っていたからな。かずハ殿はもっと
違うものがいいんじゃないかと俺は思った
のだが、やはり形式は大事だと思う。ああ
、まあ定番ですよね。花束ダッシュ
ダッシュダッシュ牌。エルネスがガッと身
をよじり神で顔を隠したのが視界の橋に
移った。俺はかず派伝より年下だがあと2
年で成人する。正式な結婚はそれからに
なるが、王族や貴族は早いうちから婚約者
を決めているのが普通だ。かずハどの俺の
制裁になってほしい。お断りします。え、
早くないか?いやだってねえ。なぜだ?
結婚にもう興味がないんです。き興味い嫌
でも俺が嫌いか?おダイレクトだね。王子
いいえ嫌いじゃないですよ。でも興味も
ないですね。ええええええ。紳摯な問いに
はに答えるべきだろう。うん。容赦ないわ
ね。かずはこの場合未来ある若者に容赦
する方がひど。時々あんた年齢だけじゃ
なくて性別も違うんじゃないかと思うわ。
電荷時間です。え、王子は家庭教師に
引きずられていった。うん。でも容者のな
さはあの家庭教師ほどじゃないと思う。
小一杯の芋やニン参ン、野菜類、調味液に
つけ込んだ肉や魚などなど
夜の分の下ごを終え厨房は手の開いたもの
から一服し始める。リュックフェ式の食堂
の長テーブルには軽食用のクッキーや
マフィン、スコーンが山盛に並び奥義で
働く者たちの休憩を待っていた。そして私
はブラウニーを試作している。こちらにも
チョコレートはあるけれど、薬やスパイス
としての使い方の方が一般的で思考品とし
てはやたら濃いチョコドリンクがある程度
だ。あの有名コアメーカーのジュココア
より濃くて苦いものをミルクや砂糖で割っ
て飲む感じ。
私たちがよく知るチョコレートが濃しくて
湯煎して固めてみたけど確かにチョコだ。
チョコなんだけどあの滑めらかさもなくて
残念感が高いものしかできなかった。多分
カカオっぽい素材からチョコに至るまでの
家庭のどこかが抜けているんだろう。でも
ブラウニーなら行けるかもとここしばらく
思考錯誤していた。オーブンから出して
荒熱が取れたブラウニーを切り分け端っこ
をかじる。もちっとしたチョコチに
くみもきが香ばしさと歯ごた応えを伝えて
きた。混ぜ込んだ下触りの悪い残念チョコ
チップもブラウニーの聖地と溶け合って
しっとりさを増すのに一やく買っている。
甘み苦香り下触り。よし。私天才類
は基本きっちりとした軽量が命なわけだ
けど何せ全てがもきなので元の世界とは
配合率が違ってくる。それを探す思考錯誤
が今ここに実りました。と言っても
ブラウニーは配合率が適当でもなんとか
いける家庭化しの代表格ですけどね。休憩
しているマダムたちの反応はなかなかの
好評で料理長も頷いてくれたのでレシピを
後で渡すことにする。よしよしよし。もう
すぐおやつの時間に集まってくる霊君たち
の分も取り分ける。じゃあまた夜に来ます
ね。ちょ、ちょっとちょっとかずはさん
もぐもぐしながら手招きするマダムたちの
輪に混ざった。ルディ電下の急コをそりゃ
もう素晴らしい切れ味で切り捨てたって
本当いつも思ってますけど皆さんの情報源
はどこですか?早くないですか?噂話が
潤滑油みたいなものなのはどこの世界でも
同じようだけれどもさっきまで急婚の木の
字も出さずに鍋や綿棒を振っていた彼女
たちは一体いつそのネタを仕込んできたの
かあちこちからに決まってるじゃない。
あちこちからそんなにだって電荷は事女に
作法を相談し、家庭教師に休憩を頼み、
朝食の時には陛下にも宣言していたって
言うし、そりゃもう上中知ってるさね。ま
、なるほど。情報源はD王子と言っても
良かった。オープンすぎる。幼いとはいえ
一応デリケートなことかしらと公害しない
ようにエルネスに軽く言っておいたけど
意味なかったらしい。そりゃニヤニヤし
ながら聞き流されるわけだ。陛下までご
存知とは当たって砕けちって来いと満面の
笑顔だったって知るの分かってるのに
確なめたりしないのね。豪期だな。陛下
何事も経験ですもんね。しっかしなんで
そんなすぐ断っちゃうの?いやだって子供
ですよ。あさに子供ですよ。身体は
ちゃんと同年代なんだから問題ないでしょ
。私の中の人は気になりませんよ。中の人
って何?厨房の人間も当然私の実を知って
いるわけで、口になんでなんでと煽りつつ
も目は明らかにからかいの色だ。ラッシュ
ダッシュダッシュでもルディ電荷と結婚し
て王族になったらかずはさんは前線に行か
なくてもいいのでしょう。普段の休憩時間
でも控えめにすみっこで微笑んでいる人が
少し首をかしげながら言葉を滑り込ませた
。え?いや、元踊り前線に行くのを強制さ
れてなんていませんよ。だって最初は参戦
しないって言ってたのにここのところよく
訓練してるし。ああ、最初はそのつもり
だったし、今も積極的に参戦しようとは
まだ思ってないんですけど、まあ色々と
考えて掘り打ってところです。行くのも
行かないのも私が決めていいって言われて
ますしね。そう、当初は参戦しないと宣言
していた私だけれど、今は保留にさせて
もらっている。中途半端に訓練に参加して
いるような状態なのに心よくそれを
受け入れてくれているわけだ。強制されて
いるなんて誤解があるならそれは否定して
おきたい。そうなんですか。ずっとここに
いてくれるといいなって思って。やだなに
嬉しい。に試作品を食べられるしね。あれ
でも王族になったらさすがに厨房は無理な
んじゃないの?あ、そりゃそうだわ。
ケラケラと混ぜっ返すマダムたち。中途
半端なのは訓練だけじゃなくてここでの
働きもなのにね。嬉しいな。ニヤニヤし
ちゃうじゃない。おいしい。れ君は両手に
ブラウニーをキープして満面の笑顔だ。
通りすがりに欲しがる父の会メンバーに
一かけらずつ分けてあげてはまた新たな
ブラウニーを確保している。勇者人は
みんな甘いものは好きなので久しぶりの
チョコレートらしいチョコに満足してくれ
ているようだ。どうです?ザザさん、
こっちの人たちの口にも合いますかね?
厨房や父の会メンバーには概のようだけど
、ざザさんにも確認してみる。無言で黙々
食べているから大丈夫だとは思うけど。え
、よし。聞こえないほど集中して食べてい
た。あのね、遠征の時とか普段の仮の時に
も思ったんですけど、皆さん傾向食って
欲し肉とかじゃないですか。でね、緊急用
と改ざって時のために傾向するなら即座に
エネルギーになるものを持つものいいか
なって。向こうじゃ登山する人とかこう
いう甘みを上備したりするって聞いたこと
あるんですよ。口に合う味ならまあこの
ブラウニーじゃさ持ちしないのでチョコ
バーとかファッチっていうものを作ろうか
なと思ってどうでしょう?即座に
エネルギー?えっとね、星肉とかだと体を
動かすための力になるのに時間がかかるん
ですよ。疲れた時には甘いものを食べると
元気が出たりするでしょう。こういうのは
力になるのが早いんです。体を動かすため
の力がエネルギー。ああ、分かります。
なるほど。遭難したりした時にこういう
甘みで命をついだりするんですよ。雪ひ
さんが補足をしてくれた。登山の共には
保管最強だっていうもんね。残念なことに
まだあ豆きに近いものが見つかっていない
んだよな。料理長と相談しながら作ってみ
ますね。私が作ったもののレシピは今まで
ずっと料理長に渡してきているけども、
最終的に仕上げるのは料理長だ。やっぱり
プロには叶わない。ボタン鍋にしろ私の
使いこなせない調味料や技術で味を整えて
くれて、それから食堂のメニューに追加さ
れていく。楽しみにしてます。ありがとう
ございます。本当にとてもとても嬉しそう
にしてくれるから私のご機嫌はうナぎのり
だ。戦闘に加わるかどうかはまだ決められ
ないけども、他のことで役に立てることが
あるならそれを惜しみたくはないと思える
。ねえねえ、ところでさ、王子のプロポー
ズってあめさんが目をキラキラさせている
。君もか断りましたよ。それは聞いたけど
もでも諦めないって王に宣言してたって。
あら、そうなんですか。かずはちゃんも敵
じゃね。来てるんじゃね。人生発の敵かも
しれませんね。幸さんは両手を方に当てて
ニやついている。れ君はしめんだ。かずは
ちゃんルディ王子と結婚するのしないよ。
本当?うん。えへへ瞬時にしカめっつらが
ほけた。生ひさんの目がいたずらっぽく
三日月きになる。例えかずはちゃんが結婚
するの嫌か?やっぱり嫌だよ。ルディ王子
は区より弱いもん。そこ。うん。僕より
弱い人はダめ。どこの親父だよ。俺を倒せ
ないなら娘はやらん的な。レより強い男は
なかなかいないかと。ですよね。ハードル
高いな。ざザさんならいいけどさ。まさか
のご使名が来たよ。なんで?じゃあ俺とか
シ太ならどうよ?ええ。どんだけ嫌なんだ
よ。お前のそんな顔初めて見たわ。ざザ
さんと顔を見合わせて同時に吹き出して
しまった。あれかね。やっぱりお母さん役
とお父さん役ってことなのかね。ていうか
王子って11歳でしょう。好きだから即
プロポーズっておませさんだよね。あめ
さんがお茶を飲みながらほのぼとした声を
出す。珍しいというか気づいてないのかな
?あめさん。こっちの世界での敵って
分かってます。え、成人年齢が13歳です
よ。え?ああ、気づいてなかったか?
ザザザさんに言ってやってとめくばせする
と僕ですか?という顔がブんブンと横に
振られた。仕方がない。ええ?いや、ほら
、そのくらいに結婚するものが多いですね
。というか傾向でしかないですよ。え、
なんで慰め口調から入るの?いやいや
いやいや、そんなことないですって。いや
、顔笑ってるじゃない。どういうこと?
しまった。面白すぎたのが顔に出たらしい
。聞いた話だと女性は15歳から18歳で
すって。はあ。まあ、成人年齢から考える
とさもありなんというか。なのでルディ
王子の年齢で婚約を考えるのはさほど
不思議でもないというか。
19歳はいわゆる雪遅れに片足突っ込んで
んじゃね。ゲラゲラと幸さんがとどめを
さした。だ、大丈夫ですよ。あめ、円談は
多分これから来ますから。来ないかもしれ
ないのというか見合いじゃなきゃ見つから
ないの。え、見合いじゃダメなんですか?
え、首をかしげ合うざザさんと、あめさん
。恋愛結婚が主流だと思っていると
噛み合わないのも当然か。あめさん、あめ
さん、貴族そうだと結婚は見合いが主流
ですよ。歴史なりで習ったことある
でしょう。ざザさん、あっちじゃ結婚は
恋愛結婚が主流なんですよ。あ、なるほど
。そして残念なお知らせがあります。あめ
さん。え、今私たちの1番身近にいるあめ
さんくらいの年齢の男性は主に騎士団の皆
さんです。あのざザさんもいる宿舎に住ん
でいる若い男性たちですね。うん。彼らは
独身ではありますが、大半はすでに婚約者
がもういます。ということは自力で恋愛に
こぎつけるためには少数のまだ婚約者のい
ない人を探すか奪うか出会いをよそに
求めるかしかありません。あさんの視線
から目をそらすざさん。まあ、あめさんの
年齢じゃ結婚なんてまだまだ先だし、すぐ
優したいわけでもなかっただろうけども、
恋愛対象になる人まで少ないとは思ってい
なかっただろう。しないのを選ぶことと
選ぶ余地が少ないことは全く違う。19歳
にしてみそじを超えた女の気持ちを味わう
わけだ。お気の毒に嘘。ちょっと思った
より面白かった。あ。あの、あめ、軽く
呆然としている、あめさんにざザさんが
恐る恐るフォローに入る。あの、本当は僕
から言う話ではないんですけど、これから
円談がどんどん来るはずですよ。あめだけ
じゃなくて皆さんにです。ほう。えっと
ですね、勇者と縁を持ちたい貴族は
いっぱいいるんです。もちろん年齢的にも
個人の支出としてもふさわしい人間でああ
、エルネスが言っていた時刻で安住して
欲しいってやつかな。でですね、今皆さん
の存在は公式に広く告知はされていません
。もちろんこの間の武踏会もあくまでも国
の上層部、貴族や王族だけの話です。それ
は皆さんが勇者として成熟するまでの安全
策だとお話ししましたよね。ああ、そう
入っても噂は止めようがないので知って
いる人間は知っているからこそ先日の襲撃
があったわけですけど遠征先でしっかりと
護衛がついていたこともそうだ。なんなら
オート内で買い物1つするにしても私たち
には護衛がつけられる。勇者という存在を
狙うやかがいるからだ。このカザルナ国と
同盟している二国以外の南方諸国や政治的
もしくは宗教的団体などなど少なくとも
戦闘組が前線に出るほどに成熟するまでは
そういったやかの攻撃から守るためにそう
していると説明された。そしてつい先日
エルネスに教わった宝食店へ向かったあ
さんが襲撃を受けたばかりだ。もちろん
護衛についていたざザさんたちの手で何の
問題もなくことは済んでいる。なので派手
に動くわけにもいかないと円談を持ち込み
たい者たちは自粛して牽制し合っている
状態だったんですね。でも王子が張り切っ
てかさんに急婚して却下されたわけです。
ですから我も我々これから来ますよ。皆
さんがその気があるのであればたっぷりと
選べます。現にこの間の武踏会でもダンス
のお誘いはひっきりなしだったでしょう。
わ、私は壁の花だったけど
は霊的に見合う3列者が少なかったから
ですかね。皆さんの詳細な情報は事前に
流していないので。北法ですって。あめ
さん。そう。それならえっと嫌でも
ちょっとやっぱり。あさんは人し切りオろ
と挙動不審になってから思い切ったように
立ち上がり食堂から駆け出していった。
エルネスさんとこだなですねえ。なんで新
幹長のとこなんです。霊のざザさん。あめ
のエルネスさんってね。駆け込み寺でラっ
ていうの。武踏会前にはエルネスの
イメージが崩れたとショックを受けていた
あめさんだけれども当日のエルネスの
華やかさに憧れが勝ったらしい。以来何か
とエルネスを頼ることが多くなっている。
ほって今の流れでなんで新刊長なんですか
?そりゃ恋愛の相談ではエルネスならその
辺りは実力者かとい待ってください。え、
それはえ、いや新官長はダめでしょう。
慌てて立ち上がったかと思えば気を
取り直すように座り、そしてまた
立ち上がるのを繰り返し始める。ざザさん
、エルネスだって私に話したようなことを
、あめさんには言いませんって。さすがに
お試しだのなんだのを霊君の前で口にする
わけにもいかないのでぼかしながら確めた
。そう、そうですよね。いや、そうか。
本当にそうか。そしてまた立ち上がるざザ
さんを見て確かに勇者月として虫を
追い払う役目ならば私だけではなくあめ
さんにも同じようにエルネスの恋愛を避け
させようとするだろう。ダッシュダッシュ
ダッシュなんだかちょっと面白くないなっ
て思った。父の会メンバーのリトさんと
騎士団長補佐役のセ戸さんは親戚らしい。
だけどリトさんはドワーフの地が入ってい
てセトさんはエルフの地が入っていると
いうことで見た目は全く似ていない。
ずんぐりとした体格に若干低めの身長の
リトさん。スらっと聴心でどちらかと言え
ば女顔の瀬戸さん。性格も多分正反対と
言っていいように見える。ええ。ああ、
リト団長無理ですわ。俺にはあの新刊長は
無理です。だな。よし、瀬戸行け。危ない
方向になったらすぐ呼びに来ます。お願い
しますよ。団長。ここか部屋にいて
くださいね。た、頼んだ。キりと涼やかな
目を細めて瀬戸さんはあめさんの後を追っ
ていった。てっきり自分で追いかけるかと
思ったのだけど、ざザさんは瀬戸さんを
差し向けることにしたようだった。
エルネス、どんだけ騎士団に警戒されてる
んだ。何やったんだ?ダッシュダッシュ
ダッシュザさんが気を使うようなことじゃ
ないでしょう。雪ひさんはほどまで
とがらりと違う空気をまとわせて呟いた。
どうしました?チョコチップの苦いとこで
もありましたか?それこそこっちじゃ
雪遅れな程度にあめは大人扱いされる年齢
っすよ。あんま甘やかさんでいいっす。
既然とスルーされた。笑い上の幸博さんは
感情の寄福が激しそうに見えてなかなか
怒りを杖にすることはないのだけど苦が敷
に吐き捨てる今の表情は隠そうともしてい
ないのが伺える。甘やかしてますか?嫌で
も新刊長のあの手の行動を手本とされるの
はちょっとだっていつもならざザさんは
自分で止めに行くところだろうにわざわざ
瀬戸さんに向かわせてるじゃないっすか。
それっていつまでもあめがグズぐズ
ビクビクしてっからでしょ。ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュ。ああ、そっちですか
。ざザさんたちがいなきゃ、あめは殺さ
れるかさらわれるかしてるところだ。なの
に守ってくれたざザさんを怖がるとか
筋違いにも程がある。そりゃそうだ。頷か
ざるを得ないくらいには私もここのところ
のあめさんの反応には思うことがある。
とりあえず従々思想に頷いてみたけど誰も
見ていなかった。背が低いと人の視界に
入りにくい。あめさんを襲撃したのは5人
。騎士団長を筆頭にした精鋭騎士3人を
相手るにはあまりにお粗松な人数でしかも
個々の戦闘能力までお粗末なものだった
らしい。ファイヤボールの機種は魔力を
素早く感知したザザザさんの衝壁で防がれ
、武器を持って襲いかかってきた3人は
それを震うこともなく瞬時に騎士2人に
制圧され、四角からあめさんへ忍び寄ろう
とした2人はざザさんの剣で切り捨てられ
たらしい。目的は何だったのかは分から
ない。捕獲した3人は雇われただけらしく
、あめさんが勇者であることすら知ら
なかったそうだ。雇い主は残りの2人。
1人は首を跳ねられ、もう1人が跳ねられ
たのは手首だったけれど、仕込んでいた毒
で自外してしまった。鉛りから南方諸国の
出身らしいことが推測されているだけだ。
そのざザさんが怖かったと。いつもあんな
に優しい人が平然とためらわずに人間を
切り捨てたことが人間を切ったのにいつも
と変わらない穏やかさが怖かったと城に
帰ってきたあさんは私たちにだけそう告げ
た。一応彼女も分かっているのだ。その
恐怖感を見せるのは筋違いで失礼であると
。ただ理性では抑えられない部分が振る舞
に出てしまっている。一定の距離から
近づけない不に視界に入ると一瞬硬直して
しまう。そして申し訳なさそうな顔をして
しまうことが客ってその恐怖心の存在を
見せつけてしまっていた。ざザさんはそれ
を悲しそうにするわけでもなく、ただいつ
も通りの笑顔でいつも通りの振る舞いで気
がつかないふりをしながらあめさんが
怖ばらないであろう距離を保っている。だ
から今も自分がエルネスを抑えに行くので
はなくセトさんを派遣したのだろう。息広
慣れてなきゃ怖くて当たり前なんです。
こちらの人間だって同じですよ。特に荒ご
が身近じゃない女性はね、あめだけなわけ
じゃない。として慣れる必要もない環境を
作るために僕らがいるんです。追いついて
いないので理想に過ぎませんし皆さんには
慣れてもらわざるを得ないのが実は悔しい
んですけどね。いつも通りの優しい笑顔で
いつも通りの柔らかな声でざザさんは言う
。あめさんが怖かったというその瞬間を私
も見てみたかったなと思った。それにあめ
だって十分気遣かってくれています。
隠そうとしてくれてるじゃないですか。
時間が必要なんです。大丈夫ですよ。
ダッシュダッシュダッシュでもありがとう
ございます。そんなイケメンなのになんで
独身なんですか?もしかして荒ごが身近
じゃない女性に振られたんですか?かずは
さんやめてください。何ですかその切れ味
?かずはさんを隠そうとしてくれていいん
ですよ。むしろ隠してください。少し
情けないほどに前尻りを下げた幸ひさんは
どうかするとレ君よりも幼く見えるような
表情をしていた。あ、そういえばかずは
さん、明日給食事業の報告がありますよ。
同席されますか?本当に仕事早いですよね
。もうざザさんは内容を知っているんです
。今のところオートにほど近い地域での
思考結果ですけどね。概校長で少しずつ
授業に加わる子供が増えているそうです。
給食ってあの学校の給食?正体君が
ブラウニーの最後のかけらをお茶で
飲み下して聞く。ええ、こちらにはその
制度がなかったんです。かずはさんに聞い
て導入したんですよ。学校に来るのと給食
と何の関係があるの?この国は南方諸国に
比べ豊かではありますけど、偏境まで
行き届いているわけじゃないし、餓子こそ
少ないですが、比較的貧しい地域もあり
ます。それでも国内では子供に対する教育
は欠かせないとして学校は無料なんですよ
。字の読みかきや計算もそうなんですが、
何より魔物や族からの自衛のためにご術を
指導しなきゃいけませんからね。騎士団
からも年に1度は指導薬を派遣します。
うん。それ習った。でもね、貧しければ
貧しいほど子供も労働力です。どうしても
通わせられない過程もあるんですよね。だ
けど学校で子供に食事を取らせることが
できるならということでなんとか昼食時間
とその前後くらいの時間は学校に当て
させる過程が増えたんです。へえ。えっと
、学校に通わせるために給食が役に立つっ
てかずはちゃんのアイデアだったってこと
。そういうわけではないです。ざザさんに
給食の話をした時にはこちらの学校の状態
を知らなかったですからね。飾るな王にも
話を聞きたいと言われて話しただけですよ
。ああ、俺も聞いたことあるな。学校給食
の成り立ちだったか途上国の支援方法だっ
たかでどっちか忘れたけど幸博さんもお茶
のお代わりをすりながらもういつも通りの
軽い不勢だ。私前は給食のおばちゃんだっ
たじゃないですか。まあ子供たちの個々の
事情は知らないんですけどね。個人情報
ですから。でもね、いるんだって話は
やっぱり聞こえてくるんです。何が給食で
食いついでる子ですよ。わ太君は眉間に
深いシを寄せて私を睨みつけた。いや、私
を睨んでもね。お家では満足に食べられ
なくて給食でやっとお腹を満たしている
子供。それは貧乏だから。さあ、どの子が
そうなのかも分かりませんでしたし。ただ
私20年近くやってましたけどね。絶えず
常にいるんです。学校全体のうち1人2人
はでもそれぞれ理由は違うというか、
貧しいからだけが理由とは言えないことも
あるらしいですね。うん。社会問題として
そういうのがあるってのは聞いたことある
けど本当にあるんだな、やっぱり。まあ、
現代日本においても学校給食にはそういう
側面があるっていう話です。仲間にそう
いった子供がいない限り遠いところの話に
しか聞こえないだろう。それくらいに現代
日本は豊かではある。私だって職場から
小耳に挟んでなきゃ違う世界の話くらいに
しか思わなかった。いくら子供好きでは
ないと言ってもお腹を開かせている子供が
身近にいるという現実は容赦な意を
締めつけるし何をしてあげられるわけでも
ないことに罪悪感が選んでくる。生き物は
小さくてまるまるとした生き物をひ護し
たくなる性質を持つという説があるそうだ
。犬が猫の子を育てたりといった主の違い
を超えた育児はそれによるものだとか。だ
から大抵の生き物の子供は自衛として
小さくまるまるとした愛しさを持つのだと
。科学的に正しいのかどうかは知らないし
都市伝説かもしれないけれど体感として
納得できる説だと思う。同席は遠慮して
おきます。私は本当に制度があることを
話しただけですしでも教えてくれてよかっ
た。です。大樽1杯の生ゴミ2つを重力
魔法で浮かせて厨房裏口からゴミ置き小屋
へ運ぶ。これが終われば今日はおしまい。
このまま部屋に帰ってお風呂も終わって
いるであろうレイ君と軽くおしりしてから
私もお風呂だ。今日は訓練の合間に父の会
メンバーからカードゲームら式物を教わっ
ていたようだからそのお話かもしれない。
花歌に合わせながら大樽をふわふわ踊らせ
つつ小屋の奥に積み上げてから浄化魔法を
かけ直す。確かに重力魔法は手ジっぽい
けどもその曲を錆まで鼻歌する人初めて見
た。うひょダッシュダッシュダッシュはあ
びっくりした。し太君か。扉の外から
覗き込んでいるし太君は少し気まずそうな
顔をしている。ノりノりなのを見られたの
が気まずいのは私の方だよ。やめてよ。で
、どうしました?何事もなかったように
取り作ろって小屋から出る。あの、
ちゃんと謝ってなかったから。うん。前に
さ、魔動列者でああ、やっぱり気にしてた
んですか。そりゃそうよね。あれから6に
口を聞いてくれてないし。ごめんなさい。
6勝手だった。ふむ。本当はすぐちゃんと
謝ろうって思ってたんだけど言い出し
にくかった。私そんなに怖そうでした。
うん。気にしてなさそうだった。うん。
怒ってないですからね。しレッと普段通り
に戻ってくれてよかったんですよ。あめ
さんなんかはの辺り上手なのよね。キャラ
の違いってやつかな?かずはちゃんは大人
なんだね。やっぱりこんななりですから
うっかりしちゃうでしょ。うん。くるりと
回って両手を広げて見せると安心したよう
にし太君は微えんだ。でもやっぱりきっと
かずはちゃんは優しいからつい甘えちゃっ
たんだと思う。優しくはないでしょ。だっ
てさっきすごく嬉しそうだったもん。
さっき給食のことうまくいってるのを聞い
てすごく嬉ししそうだった。いや、まあ、
嬉しかったけれども、子供好きじゃなくて
も優しいのは変わらないんだなって。
買いかぶりではないかな。なんだか居心地
悪いな。僕さ、多分思い出した。ああ、
そりゃまたそっか。聞きましょうか。なん
ならお茶でも飲めるところに移動する。
うん。れ君待ってるし。でもそのうち聞い
てもらってもいいかな?教えて欲しいこと
もあるんだ。
答えられるかどうかわからないけども。
うん。でさ、それでさ、僕ピアノ習った
ことあるって言ってたでしょ。うん。うん
。かずはちゃん踊りたくなったらさ、絆奏
させてよ。今度マジですか?いいの?生
演奏で踊るとかなんて贅沢な。僕がお願い
してるんだってば。じゃあ明日は早。うん
。楽しみにしてる。
胸の使えが取れたような笑顔で部屋に戻る
翔太君を見送って小屋の扉にカ抜きを
しっかり下ろす。浄化魔法で腐敗は遅れる
にしても食べ物の匂いは防げない。城の
裏手は切り立った崖に囲まれているとは
いえ、それなりに木が密集した森だ。
紛れ込んだ野生動物が匂いに引かれて
荒らさないように戸締まりは徹底されて
いる。しかし本当によくできた子たちだな
。ことあるごとにそう思う。レ君が
飛び抜けて天使なのは当然としてもみんな
それぞれ自分の内面をしっかり見つめよう
とする根性がある。あめさんだって今は
恐怖心をモて余しているけど制御しようと
している。そのうち折り合いをつけて自分
なりの答えを出すだろう。あまりに遠い
記憶すぎて定かではないけれど私はあの
くらいの年齢の時にどうだったかなと思う
ともうちょっとバカで余ったれだった気が
する。
かずはさんひょッシュダッシュダッシュびっくりした。コッタさんかなんだなんだ。がりから人を驚かすのが流行っているのか。こったさんはずっと厨房にいてくれたらいいのにと言ってくれた人だ。細みではなげな女性
30
代半ば暗いだろうか。驚かせちゃった。ごめんなさい。えいえ驚きましたけど。
あれ?今日は夕方で上がりじゃなかった
でしたっけ?あのね、私の恐利の果物が手
に入ってね、オートじゃあんまり出回ら
ないからおそわけと思って小屋の戸口を
照らすぼんやりとした明りの下に差し出さ
れた小ぶりのかには大ブりの巨法の粒
くらいの果実が収まっていた。振り色、
気境色、相と熟視具合で鮮やかな
グラデーションが作り上げられていて、
リミ思想というより鉱物の美しさがある。
綺麗ですね、これでしょう。あんまり数が
ないからこっそりね。1粒どうぞ。おお、
ではありがたく。これ川のまま行けるん
ですか?コクコうづくリコッタさん。濃い
色のがやっぱり熟しているのかなと。遠慮
なく1番相色の1粒を放張る。不理と
柔らかく引ける川から甘い過重が校内に
広がり、ダッシュダッシュダッシュへ視界
がぐるりと安転した。キリキリキリ
キリキリキリ
前を巻くようなその音が遠くから降りてき
て私の意識を深いところから引き上げて
いく。小学生の時に使っていたアナログ
目覚まし時計をセットする時のような音。
息子が幼稚園の時にはまった全マ
式ミニカーをバックで滑らせる時の音。娘
が幼稚園の頃にね立ったバイオリンを引く
猫の仕掛けがあるオルゴールの全マを巻く
音。断族的なそれはゆらりゆらりと私を
引き上げながら揺さぶる。ダッシュ
ダッシュダッシュキリキリキリ
なんだろう。また夫がテレビをけっぱなし
で寝たのだろうか。もう起きなきゃいけ
ない時間だろうか。
朝ごは作らて目覚ましはならない。もうすぐ鳴ってまうだろうか。頭部から首筋甲
骨の間でがずっしりと重くばっ足は冷たいのに汗ばんでいる。関節が鈍く痛む。嫌だな。くないな。でも朝ごはご飯作らなきゃ。頑張れば起き上がれる。だったらご飯作らなきゃ。みんな勝手に食べてくれないかな。
パンだったらああ、だめだ。寝る前に炊飯
機のタイマーをセットしてしまった。
炊きたてのご飯がもったいない。作れ
なかったら買って食べるからお金ちょうだ
いって言うんだもの。夫がだらしないって
小声で言うんだもの。起きたくない。動き
たくない。でも毎朝のことだもの。きっと
動き出したら体はちゃんと温まってくれる
はず。動かなかったら動けなくなって
しまうからダッシュダッシュダッシュ。
ああ、レイ君ならきっと大丈夫。って心配
してくれる。寝てなきゃダメって言って
くれるだろうな。かずはちゃん、おはよっ
ておき抜けの笑顔でダッシュダッシュ
ダッシュ。レイ君の姿がない。冷え切った
手足では温められなかった。硬い寝台に
見覚えはない。一瞬で布団の中を温かく
する霊君が不在だ。その事実で一気に意識
がはっきりとした。ここはどこ?同じお魚
でする本能の警告で飛び置きようとして体
が思い通りにならないことに気づく。何か
に抑えつけられているのかと目で周囲を
見回して違うことにも気づく。後頭部から
背中にかけての硬直、手足の冷たさ、関節
の鈍い痛み。これは以前の世界で目覚めた
時の感触だ。久しぶりで懐かしくもない。
さらに手首と足首には鎖がジらりと巻かれ
ている。これのせいでもあるらしい。
横向きになっていた体をゆっくり起こす。
うん。落ち着けば動ける。あちこち重くて
痛いけど明り鳥の小窓すらない質耳の壁。
隙間にはコケが生えている。暗闇みに目が
慣れるのが夜けに早いのはこのコケ自体が
発行しているからだ。光ごけか。じめじめ
した空気はんでいて、少しカビ臭い。ギリ
と嫌な音できしむベッドは木星で湿めって
いるのにザラザラと硬いシーツは洗い目
からわが所々突き出ている。刺さる。痛い
。奥義のふカふカ布団にすっかり慣れた身
だからこの体の小りはかなり耐えたの
だろう。一瞬実の体に戻ったかと思ったが
、見下ろす体は相変わらず10歳の体格だ
。14歳だけど
された。さっきまでどうしてたっけ?襲わ
れたっけ?直前の記憶を探ってやはり
リコッタさんからもらった果実を食べて
からの記憶がないのを確認する。襲われて
はいないな。部屋のイメージは地下ろ。
奥義の中は普段自分たちが使う辺りのこと
しかよく知らないけどなんせ奥義だから
地下ろくらいあっても不思議ではない。で
も扉は木星だ。おりじゃない。そしてあの
王がこんな不衛星な場所を放置するだろう
か。手が回らない部分があったとしても
仕方ない広さだけど。というかそんな
ところにこんな風に私を入れる理由がない
はず。じゃあやっぱりさらわれた。
ダッシュダッシュダッシュ深く。悔しい。
ドイツだ。どこのドイツがこんなことを
どのくらい気を失っていたんだろう。れ君
の寝る時間が過ぎてしまっただろうか。
やっとしがみつかずに寄りそうだけで
眠れるようになったのに。心のデスノート
の2番目にこんなことをしでかした奴の
名前を記してやることを決める。1番目は
モルダモデだとはいえまずは脱出。バカ目
。こんな鎖とあんな木星のドアなど私の
障害にはならぬ。
ふおふんと立ち上がろうとしてそのまま
ベッドから転がり落ちた。重い。この鎖
重い。すごく重い。え、というか視界が
ぐるぐるチカチカする。貧血。お腹空き
ましたでしょう。こんなものしか今は用意
できませんけど。リコッタさんが木のワン
とパンを乗せたトレーと共に木星ドアを
開けた。鍵を開けたような音はしなかった
。リコッタさんは笑顔だ。満面の笑顔だ。
厨房でマダムたちが爆笑している時でも
こんな笑顔はしていなかった。背中と関節
の硬直は取れないし、手足も冷たいままだ
。指先なんて少し感覚が鈍い。風でも引い
たかと思ったが、どうやらそうでもない
らしい。あれか、あの果実のせいか。あの
果実何だったんですか?ログールって言う
んです。
一部の獣人に人気の果物なんですよ。お酒
と同じように酔っ払えるんです。でも人族
がそのまま食べると強い眠り薬みたいに
なっちゃうのでごく少量を薬として使っ
たりします。気をつけてくださいね。いや
、あんたが言うか。ああ、それでは食べ
にくいですよね。ダッシュダッシュ
ダッシュアん。木のから救った一さじの
スープを2度ほどふーふーと覚ましてから
口元に差し出された。正期か。いや、これ
はちょっとリコッタさんのくれたものを
食べてこうなったんですよ。食べると思い
ます。ベッドの脇にしゃがみ込んで鎖の
巻かれた手足を投げ出したママカを背ける
とスプーンがさらに追いかけてきた。
ログールは聞き目は早いけど抜けるのも
早いんですよ。もう体に残っていないはず
ですから大丈夫。何を大丈夫と言っている
のか知りませんけど、体中重くて痛いです
。それはログールのせいじゃないですよ。
ほら、それです。スプーンをワンに戻して
私の首元を指び刺す。俯くと確かに首に
何かが巻かれている感触があった。麻酔の
首輪です。犯罪者の魔力を吸い上げて拘速
するためのものなんです。ごめんなさいね
。そんなものを勇者様につけるだなんて。
あとほんの少しだけですから。着いたら
外してもらえることになってます。はい。
パンならいいですよね。その理屈は
さっぱり分からないです。ちぎったパンを
一かけら口元に差し出してきたリコッタ
さんは虚トと目を見開く。ログールのせい
じゃないですし、これもパンですから
ログールは言ってないですよね。私が避け
た人けらを自ら口に含んで見せて、また
新たにパンをちぎって差し出してくる。
ええ、やだ。私の分からない理屈はそれ
じゃない。リコッタさんは正気に見える。
視線はしっかりと私の目を捉えている。
質問にもちゃんと答えている。ギリギリ
ちゃんと魔力を吸い上げる首はつまりこれ
は魔力切れというやつだろうか。確かに
その症状もこんな感じだと聞いた気がする
。王国魔法使いの頂点に立つエルネスで
すら全く及ばないという勇者補正の魔力量
を誇る私たちにとって魔力切れとは座額の
一部でしかなかった。1番最初に受けた
エルネスの講義体内の魔力を感じて操作
する感覚を思い出す。ないわけじゃないと
思う。魔力切れの状態は知らないし、いつ
もよりは少ないと思うけど、確かに
ちゃんと魔力は感じ取れる。だけど
思い通りに寝ることができない。寝ろうと
すると貧血で失進する直前のように
ぐるぐると視界が回り出す。ほら、
ちゃんと食べないといけませんよ。くらり
と傾いた私の上半身を支えてパンを口元に
添えるリコッタさんはニこりと穏やかに
微笑む。遠い遠い記憶。
お腹風で寝込んだ小さな私の口に
すり下ろしたりんごを運んでくれる母と
なる笑顔。グーとお腹が鳴った。
とりあえず腹が減ってはなんとやらだ。
スープは薄味だったけど地味溢れて
ビ味しかった。パンはちょっと硬かった。
ご馳そう様でした。ふふふ。向こうに着い
たらちゃんとしたものを作りますね。向こ
ってどこですか?南方のね、小さな国です
。国なのかしら?イプシェとかなんとか
なんとかってそこなら魔族も来ませんし
戦わなくてもいいんですよ。住むおも用意
してくれることになってます。大きくは
ないでしょうけど、3人で暮らすなら十分
なはずです。ああ、家具は好みがあります
もんね。一緒に選びましょうか。3人。娘
も後で紹介しますね。私とリコッタさんと
リコッタさんの娘さんの3人。はい。
きっと仲良くできますよ。私も子供2人
養う分くらい稼げます。両手を握りしめて
気合いを入れるようなポーズを作る
リコッタさんはとても幸せそうだ。えっと
、どっからどう突っ込むべきなのか迷う
ところだけど、厨房の女性人は騎士の遺族
が多い。特に身りがなくなってしまった人
。そしてリコッタさんは騎士である旦那
さんは純職して娘さんは幼いうちに
亡くなってしまっていると確か前に聞いた
ことがあった。ダッシュダッシュダッシュ
もこれあれじゃないか。完全にあかんやつ
じゃないか。ここどこなんですかね。奥義
の下あたりかしらねえ。なぜかリコッタ
さんはベッドの橋に腰かけ私を膝に乗せて
いる。となんで身体に力は入らないし
様子みと触らぬ神になんとかの精神で
大なしくしてみてはいるけどもなんで髪を
空いてくれる指が細く柔らかく優しい普段
ひっつめているお団子は解きほぐされて
うねうねであちこち跳ねている髪を丁寧に
吸ってくれている。真っ黒で固めの直毛は
さほど手触りがいいとは言えないと思う
けど、娘は私と違って細く柔らかなくげ
だった。私の母に似た神室。ツルツルとし
た感触が楽しくて、小さい頃はこうして
手紙で撫でていたものだ。奥義の地下って
ことですか?よく誰にも見つからずに私を
運べましたね。うん。城の裏手の森ある
でしょう。あの厨房の裏口のすぐそばの森
。
そこの奥にね、入り口があるんです。普段
は隠れているんですけど、呪文を唱えると
開くんですよ。すごいでしょう。クスクス
と楽しに内緒話のトーンが盗朝部から降っ
てくる。すりスりほずり。もうどうしよう
。本当城の人みんな知ってるんですか?
それ誰も知らないの。だから秘密ですよ。
じゃあなんでリコったさんは知ってるの?
ねえ、リコったさんってなんか
よそよそしいわよね。りコでいいわ。ああ
、でもそのうちママって呼んでくれたら
嬉しいかも。うふふ。いやいや
いやいやいや。うふふじゃないよ。いくら
準食した騎士の身内だと言っても雇用を
優先されるとは言っても奥義という場所で
働くからには新辺調査は当然されている。
むしろ遺族だからこそ優先ではあれ無条件
ではない。人は大切なものを失った時、
その怒りや悲しみをどこにどんな形で
向けるかは誰にも分からないからだ。その
辺りはやっぱり優しいだけの王ではないな
と思う。そうでなきゃ国を管理などでき
ないだろう。勇者召喚の議を行うことが
決まってから奥義に出入りするもの全ての
新辺再調査もされていると聞いている。
だって上層部や家族持ちはともかく身より
のない人は基本的に住み込みなんだもの。
リコッタさんも住み込み私たちが暮らして
いる胸ではない人の宿舎に住んでいた。
勤務め始めてもう7年以上経つというと
いうことは娘さんや旦那さんをなくして
から少なくとも7年以上経っているという
ことだ。何が引き金になったのだろう。
それとも誰にも悟らせないまま過ごしてい
たのだろうか。あ、うお。急に立ち上がっ
たリコッタさんの膝から転がり落ちた。
石畳というか結構でこぼした床なんだけど
もかなり痛いんだけども軽やかに扉に
かけ寄るリコッタさんは丸で気にしてくれ
ていない。ジャーンと高果音がつくような
大な手付きで扉を開き紹介しますね。
ダッシュダッシュダッシュ娘のリゼです。
キリキリときしむ音と共にばさりと顔を
隠して垂れ下がる紫の髪を左右に揺らし
ながら歩服全身で入室されるリゼさん。
そうですか。ゴーストにも名前があったん
ですか?いやいやいや
いやいやいやいやいや。もう本当どう
しよう。リゼさんは歩服全身をやめると
状態を起こしてペタリと座り込んだ。
リコッタさんは愛しそうな目を細めている
のに娘に触れようとはしない。ただ
向い合って座り込んで語りかけている。
どこで遊んでいたの?ああ、いいのよ。お
帰りなさい。喉は乾いていない。お腹は
ああ、ミルクがあればいいのに。あの人
たちは煽ってきてくれるかしら。きっと
もうすぐお迎えが来るからね。一緒にいい
子で待ちましょうね。リゼゴーストは
ぴたりとその動きを止めている。きしむ音
もしない。すっかりの不勢だ。リコッタ
さんには娘が返事をしているように聞こえ
ているのだろうか。反応のなさに全く到着
している様子がない。ただ一方通行の会話
が続いている。ねえ、リゼ、ほら、あの方
がかずはさんよ。あなたと同じくらいの年
。そう、きっといいお友達になれるわ。妹
が欲しいって言ってたものね。そうよ。
一緒に暮らすのよ。かずさんはとても
優しいの。ふ。ああ、素敵ね。お、同じ年
。妹なんだ。私の方が。これから行く
ところはね、南の小さな村なんですって。
温かいところだって言うからきっと畑も
作れるわ。一緒にトマトルも育てましょう
。リゼ、あなたの大好物だものね。ああ、
大丈夫。魔物なんていないわ。もう何も
怖いことなんてないのよ。リゼ、お料理も
一緒にしましょう。そうそう。刺繍も途中
だったわね。行く途中でお洋服も買い
ましょう。かずはさんとお揃いがいいわ。
なんて素敵。光ごけの薄明ありとリコッタ
さんが持ち込んだランタンの明りとあの
読みたのと同じゴースト自身がまとって
いる光で部屋はそれなりに明るくなって
いる。光ごケとゴーストの光は同じ淡い
緑色でランタンはオレンジ色。本来なら
驚しいであろう作りの部屋はその明りの
せいでやけにファンタジー色が強くなって
いた。リゼと呼ばれているゴーストはあの
番よりも明るいこの光の下で見ると質感が
あさまにお化けではないことが分かるかと
言って生物でもない人形だ当期のような
滑らかな肌水けのない紫の神を歩服全進し
ていた名残りであろう土埃りや雲の巣を
くっつけてすり切れたドレスもボロボロに
色わせている。いわゆるからくり人形だ
から動くとあのキリキリとむ音がするの
だろう。エルネスが近寄ると消えてしまっ
たという話だし、あの番だってレイ君が
部屋を飛び出した後に戻ると後方もなく姿
を消していた。そのからくりがどんなもの
なのか分からないけれど種も仕掛けもある
のだと思う。リコッタさんは々と少し先の
未来を語る。娘と過ごすはずだった過去を
これから訪れる未来としてそれは母と娘が
つぐであろうさやかな日常ごく平凡な夢と
して語るほどのことでもない程度の
当たり前の日常たえこの世界が現代日本に
比べ生き残るのがほんの少し厳しい世界
だったとしても大多数の人々はやはり今日
と同じ明日が訪れると信じて暮らしている
。騎士の妻であったリコッタさんは標準
よりも裕福であっただろうからなおのこと
。夫がいつするか分からない職であったと
してもそれが日常になればやはり明日も
同じ日常だと信じて暮らしていたはず。
失われた日常を失ったことすらなかった
ことにしてリコッタさんは語り続けている
。そこになんで私が入り込んで語られて
いるのかそれが問題だ。なぜ私がその未来
に当然のごとく登場しているんだ。いや、
待て。冷静になれかずは。それは今は問題
じゃない。リコッタさんに聞いたところで
理路生前とした回答など得られるはずも
ない。そりゃリコッタさんにとっては理路
生前とした当たり前のことなのだろうけど
も、私には納得できる回答ではないだろう
。ゴツゴツとした石は冷たい。ひんやりと
した空気が沈んでいる。冷えるわだわ。
ただでさえ手足が冷たいのに女子の足腰に
優しくない部屋だ。もぞもぞゆっくりと
重い鎖をたり寄せて束にして足元に
ぐるぐると巻きつける。ハンマーを
振り回している私にならネックレスにし
たっていいくらいの軽さだったはずだ。
普段なら麻酔の首輪の効果なんだろう。
魔力を練りにくいせいで普段の力がまるで
出ない。でもまあ持てないほどじゃない。
なんとかいかの上に座り直せた。だるい。
少なくとも今すぐどうこうという危機は
ない。リコッタさんが私を傷つけることも
今はないだろう。けれど、さっきから言葉
の橋にこれから迎えに来る人たちが登場し
ている。その人たちがどういうつもりなの
かは分からない。あさんを襲撃したやと
同じ集団なのか、それとも違う集団なのか
。勇者を狙う者たちの目的も組織も様々だ
と聞いている。ただどの組織であったとし
ても私をこのまま城に返してくれること
だけはないはず。それは困る。レ君が待っ
ているのだから。私はあの奥義での暮らし
が気に入っているのだから。息を静かに
吸って吐いて規則正しく脈打つ鼓動を意識
して目は閉じず警戒などお首にも出さず
中むつまじい母娘を眺める風を予想った
まま指先につ先に細い血管の1筋1筋に
巡る流れを探って初めて魔力を感じ取った
時を思い出しながらすっかり慣れて無意識
にまで落とし込んでいた練り方をもう1度
丁寧に再現する。魔力を寝るのはカレーの
ようなとろみのある液体を鍋でかき混ぜる
ことに似ている。私という器の中で溢れる
ことのないように静かに焦げつかないよう
に群なくゆるゆると一定の速さで持って
巡るように麻酔の首輪の効果なのか淀んで
いた魔力の凝を解きほぐす
残り少ないカレーを温め直す時は焦げ
やすいのと同じいつもよりはかに少ない
魔力が体の隅々みまで行き渡るように丁寧
に丁寧に魔力の流れと同調するように
ぐるぐると回りかける視界や吐き気を抑え
耐えられるギリギリのラインを探り、
ダッシュダッシュダッシュ。ほんの少し
だけ手足の先にぬくもりが戻り始めた。私
どのくらい寝てたんです?会話をしながら
でも乱れない程度に魔力を巡らせるコツを
掴んでからリコッタさんに語りかけた。
散々私のことをリゼさんとの会話に登場さ
せておきながら私の存在を忘れていたかの
ようにパチクりと見返したリコッタさん。
忘れていたかのようにというか忘れてたよ
ね。これね、2人嫌1人と一体の世界に
入り込んでたものね。ダッシュダッシュ
ダッシュどのくらいでしょう?うん。半日
は経ってないと思いますよ。お迎えが来る
んでしたっけ?ええ、もうすぐです。お
迎えに来る人ってどんな人?何人くらい?
親切な何でも知ってる人です。この地下の
部屋や入り口も教えてくれましたし。頬ほ
城の人間も知らない秘密の通路を知って
いるとな。リコッタさんは優しくして
もらったの。ええええ。だってその人
かずはさんが前線に連れて行かれるって
教えてくれたんです。だから助けなきゃっ
て。それがリコッタさんの優しくして
もらったことなの。かずはさん死んじゃう
じゃないですか。前線なんかに行ったら
死んじゃいますよ。こんなに小さい女の子
なのに。私強いよ。一応勇者だし。だめ
です。夫だってそう言ってました。でもく
と息を飲みリコッタさんの同向がゆるゆる
と左右に揺れすーっと瞳の色が薄らいだ。
一瞬だけの硬直の後、また視線をリゼと
戻しふにゃりと表情を緩める。リゼ、お腹
空いてない。大丈夫。そう、いい子ね。
もうちょっと待ってね。リコったさん、
ダッシュダッシュダッシュ。ああ、かずは
さん、喉は乾いてませんか?また私の存在
を今思い出したかのように目をまたかせる
。うんん。大丈夫。ありがとう。
リコったさんはくらい厨房に勤めてたんだっけ?
7年になりますかね?皆さんとても
良い
人ばかりでどうして房に勤め始めたの?皆さんと同じなんですよ。厨房の女性はとんどうです。遇が似ているからですかね。お互い本当に木の置けないというか。
どう?同じなの?それは夫とリゼが
ダッシュダッシュダッシュリゼお腹空いて
ない?大丈夫?そう、いい子ね。もう
ちょっと待っててね。ああ、かずはさん、
喉は乾いてませんか?正しい質問を選ば
なければ延々と同じ答えを繰り返すゲーム
と同じだ。この先の未来に会ってはなら
ない。過去を口にできないリコッタさんは
母親が子供に1番神経を使うであろう空腹
と乾きを気遣い続ける。そうか。触れちゃ
いけないんだね。失ってしまったことに
もう触れたくないんだね。母親で痛いんだ
。7年も隠し通していけるだろうか。教遇
の似ている優しい女性たちに囲まれて
気づかれずにいられるだろうか。だったら
こうなったのはつい最近のことなんだろう
。亡と宿舎を往復するだけの毎日なら奥義
で子供に触れる機会は少ない。ルディ王子
や王女電荷だって王族の住まう胸から出て
くることはさほどない。私のこの姿が
引き金になったのかもしれない。失った娘
とおそらく同じ年頃であったであろう私の
姿が娘と同じ年頃に見える私が前線へ行く
という話が彼女の背を押したのかもしれ
ない。幼い子供を失った母親の痛みなど私
に分かるはずもない。分かると思うほど
不んではない。ああ、けれど給食で
食いついでいる子供がいると知った時、
テレビのニュースが子供の事故や事件を
伝える時、果ては子供が命を落とすドラマ
を見た時です。もしこれがうちの子たちの
身に起きてしまったらと恐怖が背中を
冷たくなでる感触を覚えたものだった。
経験を伴わない妄想ですらこうなのに子供
の死という実態権を元にした家庭に私だっ
たら耐えられるだろうか。乱れた魔力の
流れでまたぐるぐると視界が回り始めた。
傾いた体を右手でベッドの橋を掴みえる。
ふっと細く息を吐き軽く頭を左右に振る。
いかん。これは今考えることじゃない。
厨房の女性たちだって似たような教遇だと
リコッタさん自身が言っている。リコッタ
さんだけがこうなってしまった要因を探る
なんて無意味なことだ。私だったらどう
だろうだなんて家庭も無意味。私と
リコッタさんとリゼ3で南の村で暮らすん
ですね。ええ、素敵でしょう。でも私奥義
の外のことなんて右も左も分かりませんよ
。リコったさんも行ったことないところな
んですよね。家とかどうするんです?
ちゃんとね、親切な人が全部用意して
くれるんですって。だから何の心配もし
なくていいんですよ。この秘密の通路とか
部屋を教えてくれた人。そう。その人が
私たちが3人で生活できるように色々して
くれるって言ったの。そうです。そうです
。親切でしょう。そのために私をこうして
連れておいでって。城の人は皆さん優しい
ですけどこうしないと一緒に行けないです
からねって。なるほど。最終的に私をどう
するつもりなのかは分からないけれど何か
に利用するのか、邪魔なものを消して
しまうのか、どちらにしろその目的のため
にこの母親をまず利用したわけだ。娘と
もう1度共に暮らせるという還元を餌とし
てダッシュダッシュダッシュなるほど
待ち合わせしてるんですか?もうすぐ迎え
が来るのでしょう。時間決めてるとかリゼ
がね、連れてきてくれてるはずなんです。
すぐ近くにもう来てると思うんです。リゼ
が帰ってきてから結構立ってますもんね。
リゼがリゼすごいんですよ。この部屋に
来るまでの通路本当に迷路みたいで。ああ
、この部屋はね、入口から階段を降りて
まっすぐ歩いたところにあるから私だけで
もかずはさんを連れて来れたんですけど、
でも他の入り口から入るととてもこの部屋
までたどり着けないんです。そんな迷路な
のにリゼ案内できるんです。ええ、すごい
ですね、リゼさん。するとこのゴーストは
その正体不明のやかたちの道具ということ
だろうか。ゴーストの存在はこの世界の
人間がいて当たり前のものとして認識する
ほど大昔からあるものなのに。そんな勇
組織なわけか。勇者をさらうという敵体
組織の駒がそんな昔から忍び込まれていた
と。いくらなんでもちょっとにわかには
信じがいけど、今はゴストが道案内をして
いることだけは事実として受け止めるしか
ないだろう。じゃあその人たちか何人かで
来るんですよね。もう近くに来てるのなら
何してるんだろう。何人で来るか知って
ます。さあ。あ、でもきっと色々準備し
てるのかもしれませんね。ほら、遠い
でしょう。私たちの行く村
もかかるになりますもん。どうやって村
まで行くんだろう?魔道者かしら?でも
それだと騎士団が見張ってますよ。きっと
この通路ね、オートのずっと外まで繋がる
道があるんですって。オートの外からここ
までリゼの道案内でお迎えに来ますって
言ってましたから、きっと帰りもリゼの道
案内でそこまで行くんだと思います。その
後はですかね。ダッシュダッシュダッシュ
はきしむ音を立て、リゼがバタン
といつばった。ずるズるとドレスを
引きずり、扉とは反対側の壁へと
向かい出す。ダッシュダッシュダッシュ。
まとっているぼんやりとした薄緑の光る
モヤはリゼの姿をわずかに揺らめかせて、
時折りその姿をふっと見えなくさせている
。ほんのまたほどの間。これが姿が消えて
見える種か。高学名色って聞いたことが
ある。あれはフィクションよね。雪ひさん
なら何か知ってるだろうか?けど150年
前にそんな概念あった。それに多分
ゴーストはおっと昔から存在している。
いや、でも科学的知識は性格でなくても
いいんだ。姿を消すアイテムや魔法の話は
ここん東西どこにでもある。きっとこの
世界にだってリゼに気を取られすぎて扉を
蹴りたような荒々しい音に飛び跳ねた私は
またベッドから転がり落ちた。蹴りけられ
た扉から男が3人積んのめりつつ飛び込ん
できた。小柄な書老の男と若い2人の男だ
。1人はガチガチの筋肉で肩を盛り上げて
いる大きな男でもう1人は背そけど影の
薄い痩せ細った男。なんか典型的な悪役3
人組。大きいの、小さいの細いの。や、
やっと。あ、当たった。たく。どうなって
んだあのガラクタ。大丈夫なのかよ。帰り
よ。影の薄い男が見たまんま清揚げにつき
、筋肉男が意味じけに吐き捨てる。もしか
して迷子か。初老の男が筋肉男に警告する
ように軽く咳払いをしてからリコッタさん
へ向き直る。すみません。待たせてしまっ
たようですね。ダッシュダッシュダッシュ
。そちらは順調にええええ。ご紹介します
ね。かずはさんです。かずはさん、ロブ
さんです。この方が色々と助けてくださっ
たんですよ。助けてってこの鎖で両手両足
繋がれた上に首輪まではめられているのに
抗義が分かりやすいように両手を軽く上げ
眉間にシを刻んで見せる。もちろんロブ
さんとやらにたリコッタさんには分から
ない。ああ、初めまして。ダッシュ
ダッシュダッシュ。本当に可愛らしい勇者
様なのですね。ひどい話です。こんなに
幼い方を戦場に追いやるとは。華麗なる
スルーを決め込んだロブさんはリコッタ
さんへ優しな笑味を見せた。彫刻で
切り込んだような薄っぺらな笑顔。ねえ、
ロブさん、これ外してもらいたいんです。
あと首はもジャラジャラとこれ見がしに鎖
を鳴らして注意を引いてみる。ロブはその
場で中越しになり、薄っぺらな笑顔を
さらに深め。ごめんね。もうちょっと我慢
できるかな?これから通っても良いところ
に行くからね。ついたら外してあげようね
。もちろん。ほら、このお兄さんが抱っこ
してくれるから重くないよ。キモ。何それ
?思いもよらぬ猫撫で声に取り肌が立った
。反射的に身体が縮じこまって体育座りに
なってしまう。あんた子供に嫌われる
タイプだろ。ダッシュダッシュダッシュ。
お前ほどじゃない。ところでリコッター
リゼを知らないかい。実は来る時にいつの
間にかはぐれてしまってね。まあそれで
リゼだけ先に帰ってきてたのですね。いぜ
なら先ほどまでここにいたのですけど、
この部屋に扉は1つしかない。ロブたちが
入ってきた扉だ。その反対側の壁に向かっ
ていたリゼはいつの間にかその姿を消して
いた。あれね、手ジナの初歩よね。他の
何かに注意を引いてトリックを仕掛け
るっていう。この場合の他の何かって言っ
たらロブたちなんだけど。ダッシュ
ダッシュダッシュ一瞬じゃん。ないわ。
ディリュージョンにも程がある。リゼっ
たら遊びに行っちゃったのねの本とした声
に筋肉マンがおいおいおいおいと小さく
突っ込んだ。分かる分かるけどお前がすん
な。リゼが道案内だと言っていた。てこと
はリゼが戻ってこないとこいつらは私を
オトから連れ出せないわけだな。はぐれて
からこの部屋まではたどり着けたようだ
けど随分と迷ったぽいし。ここから迷わず
出られるのはリコッタさんが私を連れてき
た道。奥義の裏に続く道を行くしかないと
見た。ざま、あのガキ今すっごいムかつく
顔しやがったぞ。そう、そんなことか。
可愛いよね。ねえ、おやつ食べる。おい
おいおいおい。なんか細い人。怖い怖い
怖い。おやつってその星肉のかけらか。今
それどこから出した?剥き出しでポケット
に入れてたのか。おじけの立つイベントの
連続に魔力が乱れて目がまた回りかけるの
をこらえた。すぐに連れ出されないとして
どこまで抵抗できるだろうか。細い男は扉
のすぐそばで外を警戒している位置。ロブ
はリコッタさんのそばに立ち、筋肉マンは
私とロブとの間に立ちふがっている。今の
身体の状態で一気に殲滅は厳しいと思う。
普段みたいに動けそうにない。どこまで
動けるのか確かめる前にこの3人組が来て
しまった。ダッシュダッシュダッシュ皆
さんと対等に戦えるものなど魔族以外には
いないでしょう。けどだからこそ魔族や
魔物以外とは戦わないでください。たえ皆
さんを守ろうとした僕らが傷つけられても
です。戦うのは僕らが殲滅されかつ敵が
まだ皆さんを傷つけようとした時です。さ
せませんけどね。そんな状況には勇者を
政治的に外交的に利用することは許され
ない。それは召喚を50年ごとに交代で
行う大同盟国間での躍のうちの1つだ。
これが守られているからこそ同盟は過去
破棄されることなく継続している。大陸を
南北に分断する3大同盟国の北側には魔族
の国、南側にはたくさんの小国家軍。
小国家軍とはいえ国の体をなしていない
地域も多いらしく、小ゼリアの挙に消滅や
吸収、分離、乱立を繰り返している。南方
諸国に比べはかに安全で国民の生活が安定
している3国。それぞれ王国、強国、帝国
と政治体制が違うため南方諸国に対する
姿勢も違う。帝国は南方の地から要請が
あれば併合することもある。宗教国家で
ある教国はその協議へにどこかと紛争が
起こることもある。な王国は本的に不干渉
けれども三国とも勇者に対する姿勢は
変わらない。優先順位から言えば召喚の義
は50年ごとに交代で行われること。どの
国が召喚したかに関わらず勇者に対して常
に誠実であること。魔族との戦いへの参加
も含め勇者の行動は勇者の意思によって
のみ行われるものであること。そして魔族
以外への戦力としないこと。などダッシュ
ダッシュダッシュ。世界を守る勇者という
存在を召喚することができるのはこの三国
だけでありな戦力とも成りうる勇者を巡る
遺会を回避するために必要な薬場だった。
レ君の中身が10歳の子供だからと戦闘へ
の参加を止めようとしたのは常に誠実で
あることが勇者の行動は勇者の意思によっ
てのみ行われることよりも優先するためだ
そうだ。最終的には勇者である霊君の意思
の通りに保留として落ち着いているけれど
も主観により解釈の変わる緩い薬情だと
思う。何が誠実であって何が誠実でないの
かはそれこそ主観の違いで変わってしまう
。どんな協議かは知らないが、素目に
見立って宗教国家である教国の考える誠実
と飾るな王国の考える誠実が同じとは限ら
ないのは予想できるけれどこの三国はこの
綺麗とも言える薬情を持って衰退も崩壊も
することなく国を維持し続けている。そこ
が南方諸国とは違うところですと誇りと
異厳を持って飾るな王は言った。魔族と
魔物以外とは戦わないでくれと言ったざザ
さんと同じ表情だったなあ。どうなってん
だよ。帰りどうすんだ?筋肉マンダッシュ
ダッシュダッシュザギルがベッドよりの壁
にもたれながらロブに問いかけた。こいつ
は私から一定の距離を常に保っている。私
から手が届かないけれど自分からはいつで
も手が届く位置。私を見たままの年齢だと
侮ってはいつつもまるで警戒していない
わけでもないらしい。足運び1つとっても
体術を得意としていそうなことくらいは私
にも分かるようになった。リゼは戻ってこ
ない。そろそろ焦り始めているのかロブは
ザギルに答えようとしない。あのそろそろ
お尻くて痛いんです。ベッドの上に上がる
の手伝ってもらえますか?侮られている
なら今はその方がいい。
できるだけ無力な子供の顔で見上げてみる
とザギルはちらりと一別してロブをまた
見やる。
に片手を振るロブに小さくしたをして
ザギルは私の首根っこを捕まえてベッドに
引きずり上げた。ありがとうございます。
いくら小さめだとはいえ両手両足に鉄の
鎖付きの身体を片手で持ち上げるのは筋肉
がお飾りではない証拠だ。ああ、お飾りの
筋肉を育てる文化はこの世界にはないけど
、どこか羨ましそうな声をあげている細い
男は視界に入れないようにした。ヘスカと
言ったか、こいつは何の役割なんだろう。
おそらくリーダーはロブで他の2人は
雇われの護衛だ。ザギルが見たまま近接し
たいならヘスカは魔法使いだろうか。最も
3人とも腰には剣をさしているのでザギル
以外は戦闘ができないってわけじゃ
もちろんないと思う。そりゃそうだよね。
リゼの道案内なしではオトを出ることも
できないのは結構なんだけどもいつ戻るか
も分からない理ゼをただ待っているだけの
時間はかなり重く苦しいというかもしかし
てバカなんじゃないだろうか。1番重要な
闘争経路をそんな不確定な手段のみに頼る
だなんて。奥義の裏手に出るのは一本道だ
そうだからこいつらを無力化してしまえば
理の案内はいらない。奥義に帰れるだろう
けれど3人を一瞬で制圧しないとリコッタ
さんを人質に取られると思う。どうして私
を連れて行くの?何のため?ただ時間が
過ぎていくだけなのも何なので情報収集を
してみることにする。君はね
されるところだったんだよ。ひどいだろう
。だからね、助けてあげるんだ。私たちの
国には族なんて来ないからね。ロブはまた
猫撫で声で答えた。魔族が来ない。ふん。
それは南方と北の間には3大国があるから
だと思うけどね。でも勇者がいなくて飾る
な王国が負けちゃったら魔族はそっちの国
にも行くんじゃないの。そっちの国だって
困るんじゃないの?ああ、かわいそうに。
そう教えられたんだね。本当にひどい。
戦うだけで問題は解決しないだろう。戦争
などするものか。愚かなことだよ、それは
。うちの国はね、対話を大事にするんだ。
外交で解決するからね。君は何も心配し
なくていい。わあ、会話できる魔族と
会えることもほぼないってことすら知ら
ないのか。モルダモデとの接触が100年
以上ぶりの対話だったのに。戦わないのに
なんで私を連れて行くの?何のために勇者
が欲しいの?君のような小さな女の子に
戦わせるなんて許されることじゃない
だろう。キえあしまった。つい本音が嫌
だって問答無用で少女誘拐高速換金とかし
ておいてどの口が対話だの許されるだの
抜かすのかと思ったらねえやっぱガキに
嫌われるタイプなんじゃねえか。胸の筋肉
を振わせてあざけり混じりの豪快な笑い声
を立てるザギルはすぐにその笑いを
引っ込めて目を細めた。雇えの狙いなんて
いちいち選索しねえけどよ。勇者とか言っ
てもガキはガキだろ。俺はここからどう
やって出るつもりなのか知りたいね。俺ら
はあんたらの護衛で雇われただけだ。迷宮
みたいな古代遺跡の探索もこの国の騎士団
とことを構えるのも契約にねえぞ。ほう。
古代遺跡なのですか?ここはお前らのよう
なゴつきには分からんのだ。勇者という
ものの価値もな。価値。3大国の繁栄
は愚者を召喚できるからだ。技術も富も
権力をもたらす勇者がいるから反映でき
てるのだよ。勇者さえいれば我らの国が
並び立てる。ええ、こんなガキに何が
できるんだ?まあ、俺らの金になるわけ
じゃないなら関係ねえけどな。ああ、関係
ないともだから黙ってろ。出る方法を教え
るって言うなら黙って従うぜ。技術も金も
権力もそんなもん心当たりないぞ。なんだ
それ。異世界チートってやつか。まあ、
確かにジャージや給食は持ち込んだけどな
。ジャージを実際に開発したのは研究所の
連中だし、給食を制度にしたのは王様だ。
昔持ち込まれた蒸気機関を使った魔導列車
だって同じだ。今も動き続けてられるのは
この国が自分たちできちんと管理してる
からだ。浄化魔法だって汎用化させたのは
エルネスたち研究者だ。勇者が異世界の
概念を持ち込んだとしても、それを役立つ
ものにしてるのはこの世界の人間に他なら
ない。果たしてこのロブたちの国に同じ
ことができるのかね。あのオートマタは
すぐに戻ってくる。今までだって呼ばなく
ても俺たちが望めば現れたんだ。来ない
から言ってるんだろ。あのガラクタ。
おっと。オートマたか。西洋からくり人形
。こいつらそれは知ってるのか?お前たち
の国が作ったのか?オートマタを。まさか
あれは古代遺跡に住んでるものだ。愚かな
他の国々はゴストと呼んでるが、我々は
あれが古代に作られたものだと知ったんだ
。他の国とは違う。選ばれたんだよ。選ば
れたという言葉に糖水の匂いを漂わせる
ロブは気持ち悪い猫なで声をやめたようだ
。正直助かる。魔力が乱れて仕方ない。
作れるのか、作れないのか。ダッシュ
ダッシュダッシュ古代文明は勇者の知恵で
作られたと言われている。その文明で作ら
れたオートマタが我々を選んだんだ。次に
勇者の恩恵を受けるべきは我々の国だ。
作れないんだな。今は勇者がいないからな
。私はあんなものの仕組みなんて知らない
ぞ。作れない。まだ3大国は我々が気づい
てないと思ってるんだろうな。勇者の存在
そのものが恵であり、繁栄をもたらすもの
だってとっくにバレてるのに。だからこそ
独占し続けてきたんだ。え、本当にバカな
んだな。え?あ、やばい。また本音が漏れ
た。でもバカとしか言いようがないだろ。
まさか何もしなくても勇者がいるだけで
知恵がどこからか降ってくると思ってる
なんて。そもそも勇者の知恵で作られ
たって言いながら勇者がいるだけで万事と
かどういう思考回路なんだよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。そうか。だから私
みたいな子供でも勇者なら十分だと思っ
てるんだ。勇者なら誰でもいいなら誘拐
するのは無力そうな方を選ぶに決まってる
。ロブさん、あの、リゼもまだ戻ってき
ませんし、かずはさんの鎖を外してあげる
わけにはいかないでしょうか。ここはイカ
も冷えますし、女の子の身体には良くない
です。いを人の娘として扱わない会話を
認識できなかったのか、脈落もなく
リコッタさんが大宮遇改善を申し出てくれ
た。そうそう。女の子は死を冷やしちゃ
いけない。せめて両足首をまとめてる鎖
だけでも外したい。いや、リコった。それ
はちょっと無理だな。どうやら勇者様は
まだ我々の誠意を疑っておられるようだ。
国に戻ればお分かりいただけるとは思うが
、ダッシュダッシュダッシュ他人をバカと
言ったものがバカ。私のバカ。ほんの少し
漏れた本音をねに持たれるとは。かずは
さんは私とリゼと一緒に暮らすと言って
くれました。鎖を外したって問題ありませ
ん。これまでの柔らかく静かな雰囲気から
一点既然とした態度を取るリコッタさん。
いや、言ってないけどね。一緒に暮らすと
は言ってないけどね。リコった。勘違い
するな。はい。問題があるかどうか決める
のは君ではない。私だな。鈍い音と共に
リコッタさんの身体が壁に叩きつけられる
。平手内ちなんかじゃない。拳でリコッタ
さんの顎を殴りつけた。
本当にどの口が対話を大事にするなんて
言ったんだ。元々魔力の繊細な操作は得意
じゃない。練習してかなりうまくなったと
は自分では思ってるけどエルネスにはまだ
量に任せて力技するのやめなさいって言わ
れる。魔力操作は体調や感情にも左右さ
れるらしく、そうすると常に冷静な私が
得意じゃないのはおかしいはずなのに実際
そうなんだから仕方ない。呼吸を整え猛細
血管の1本まで意識してとさっきまででき
てたことができない。首輪のせいで制御
できない魔力はつぐと沸騰するように暴れ
てる。座ってられなくてチクチクする
ベッドに顔をうめたまま動けないのに視界
は激しく回り続けるから身体ごと激しく
振り回されてるような錯覚に陥る。これは
怒りのせいだ。壁際に打ちけられて
うずくまりピくりとも動かないリコッタ
さん。その姿が回り続ける視界から外れ
ない。これじゃ反撃どころの話じゃない。
怒りのせいでその怒りの原因を排除でき
ないなんて無能すぎて許せない。動けない
腹立しさがさらに怒りを加速させる悪循環
。ダッシュダッシュダッシュ。ようやく
首輪の効果が出てきたか。勇者とやらには
かないのかと思ったぜ。く輪つけてて
す座ってられるわけないでしょ。勇者は
魔力量が桁違いだって聞いてたからな。
魔力を吸い上げるのに時間がかかったん
だろう。ザギルの小山のような方が少し
下がる。そうか。首輪をしてたらこうなる
のが普通だったのか。なのに私は平然と
座り込んだまま普通に会話までしてるから
警戒して距離を保ってたのか。失敗した。
この姿勢を崩さずバレないように魔力の
制御を取り戻さなくては。で、どうするん
だよ。帰り道を確保できないなら契約は
ここまでだ。前金はもらってるしな。残り
の金をもらったとしても騎士団を相手に
するなんて割に合わない。ここから迷わず
出られるのは奥義の裏への扉だけだ。お前
らはそれすら知らんだろう。は、バカ言う
なよ。俺たちがこの部屋にたどり着いた道
とは逆方向に行きゃいいんだろうが。来る
時にお前がそう言ったんだぜ。
バカはお前だ。扉を開けるには呪文が必要
だ。契約を続行するしかお前らに道はない
。その呪文とやらを知ってるんだろうな。
ふん。この女にそれを教えたのは私だ。
下打ちするザギルを小ばかにするように鼻
を鳴らし、ロブはうずくまるリコッタさん
を蹴り上げる。ぶわっと背中が燃えるよう
に熱くなったけど、苦しそうに身じろぎし
たリコッタさんに少しほっとした。奥義の
裏山を抜けて出る。いくら奥義の騎士団と
言っても月ぐらい作れるだろう。運べるの
は書き1人までだ。あんたやそこの女の
面倒までは見きれないぞ。問題ない。
どうせこの女は剣としての人質程度の価値
だ。捨てていくけ。真じをかけるのは2に
戻ってから万全の体制でやるつもりだった
んだが。暴れられると厄介だ。生きてりゃ
いい。ダッシュダッシュダッシュ壊せ。
いい。いいのか?それまで大しかった
ヘスカの目が急にギラつき始めた。得意な
んだろう。間じ内は心が折れてるほど
かかりやすい。好きにしろ。ふふか。
かわいそうね。ヘスカはゆらりゆらりと上
半身を揺らしながらにじり寄ってくる。
壊す。心をおる。わあ、なんかすごく予想
できてきた。ま、次内賢い勇者様もご存知
ないですか?ええ、ご安心ください。我が
国につけば全て忘れられます。大切にお
迎えしますからね。何不自由ない生活をお
約束しましょう。ジャージは狩や訓練の時
しか来てないから、今は長袖シャツと膝の
ズボだ。靴も脱されてて、足首に絡められ
た鉄の鎖が素肌に冷たい。その鎖をなぞり
、そのままふハぎまでヘスカの爪が滑る。
ほ、ほっいね。折れちゃいそうだね。ふふ
。全て忘れられるマじない。洗脳とかその
類いだろうか。ロブは部屋に来た時のよう
な薄っぺらじゃない笑顔を見せる。に満ち
た周悪な笑顔。ログールの味はお分かりに
なりましたか?せの身じゃ無理だった
でしょうね。でもあれを特殊な方法で生成
すると非常に微妙らしいですよ。欲しい
ものが全て目の前に見えるようになります
からね。ダッシュダッシュダッシュ
リコッタは幸せそうだったでしょう。母は
完璧な妻であり母だった。研究者である父
の教え子語でもあった母は仕事上でも家庭
でも父を助け娘である私にも優しく道を
示すような人だった。同級生が愚不尽な
怒られたことなんて1度もない。不機嫌な
顔すら見たことがない。ただ私のそばには
いなかった。フィールドワークや出張の
多い父に同行してしまうからだ。割れ
ながら手のかからない子供ではあったけど
、母がいつでも笑顔で私に接することが
できたのは一緒に過ごす時間の少なさの
せいでもあったんじゃないかと自分が母親
になってから思うようになった。でもそれ
までは私にとって母は綺麗で優しい完璧な
母に見えてた。周りからも羨ましがられて
たから響きでもないはず。かずはちゃんの
ママ綺麗。ええ、怒られたことないの?
いいな。お父さんのお仕事手伝えるなんて
すごいね。中学や高校に入っても定期試験
の答案を採点して間違ってるところの正解
を教えてくれる母。平均以上の点数は取っ
てるけど決して上位には入らない成績を
とめることなんてない。真路も私の希望が
最優先で反対されることはなかった。それ
どころか死亡校のランクや傾向までいつの
間にか調べてさりげなく助言してくれる。
習いごレベルでしかないバレーももし私が
本格的にその道に進みたいといえばそれ
なりの教室に通えるように手配してくれた
だろう。まだ私が小さい頃は面倒らずに
料理や掃除の手伝いをさせてくれた。常で
もできるお手伝いなんて教える労力も時間
も余裕がなきゃそんなにできることじゃ
ないと。これも自分が母親になってから
知った。私は愛されて不自由なクった娘だ
と私も周りも思ってたし、それは決して
間違いじゃない。悪い点数だろうと良い
点数だろうと同じ笑顔に私自身が物足りな
さを感じてたとしても母からすればそれは
私が頑張った結果だからと思ってくれたん
だろう。死亡校が効率だろうと、私立
だろうと全性だろうと何が好きで何がし
たいのかを母らくことはなかったとしても
、それは私の自主性を尊重してくれたん
だろう。どんなバレー教室に通っても
引っ越しや親戚に預けられることで
しょっちゅ変わらざるを得なくて発表会に
はほとんど来てくれなかったとしてもそれ
は父の仕事故えに仕方なかったことなん
だろう。お手伝いしたいとまとわりついた
のは滅たに一緒にいられなかったからだと
してもそのわずかな時間を費やして小さな
私の願いを叶えてくれたんだろう。大人に
なって母親になって母が私にしてくれた
ことは確かに愛情の故だったと理解できる
。それでも消えないのだ。理解はできても
子供の頃の私が消えない。今度帰ってきた
時に見てもらおうと東案を綺麗に重ねて
積み上げてた私が消えない。合格ラインが
見事にバラバラな死亡校を選んで調査表に
書いた私が消えない。バレーの発表会で
周りの子たちが母親にメイクしてもらっ
てる中、1人で先生にしてもらってた私が
消えない。お手伝いさんや早父に教えて
もらってできるようになった掃除や料理を
褒めてもらえて喜んでもらえてそれが
嬉しくて家事を一手に引き受けたところで
帰ってきてくれる頻度は上がらないんだと
気づいた私が消えない。綺麗で優しい母が
大好きだった。いつもそばにいてくれたら
どんなに素敵だろう。綺麗なのはちょっと
無理かもしれないし、勉強を教えるのも母
ほど上手にはできないけど、家事はできる
し、笑顔でいることもできる。与えられた
ものと欲しかったものを、その両方を自分
の子供にあげたい、あげられる母親になり
たいと、憧れは強く私を焦がすほどに
膨らんでいった。それが叶ったならきっと
子供の頃の私は満足するだろうとそう思っ
たのだ。それが正しかったのかはもう
分からない。結局私はそんな母親にはなれ
なかったのだから。ふああああ細いのに
柔らかい。ふわっとしてるね。ヘスカは私
の両手をまとめた鎖ごと左手で掴み、
青向かされた私の頭情に押し付ける。
無謀美にさらされた二腕の内側を右手で
モて遊びながら見せる高骨とした表情は
なるほど本当にこの手のことが得意なん
だろうと思わせた。大丈夫大丈夫。殺され
はしない。殺してしまってはつらの目的は
達せない。残り2人の位置関係を把握し
ながら反撃の木を待てばいい。魔力を巡ら
せてるのはバレないように麻酔の首輪が
効いてるように見せかけてその時まで
じっと待つのだ。大したことじゃない
な。何をされるのか分かってるのかな?し
小さいのに悪い子だな。ダッシュダッシュ
ダッシュでも残念。左の二脳がいきなり
カット熱くなった。まるでそういう
スイッチだったかのように何をされたのか
把握もできないまま私の喉を悲鳴がこじけ
ていく。
いつの間にかヘスカの手に握られていた
アイスピック。それが二の腕に突き立ち、
ピアスのように皮膚と骨の間を貫通して
いる。唾液を飲み込むようなこもった
笑い声をあげるヘスカはアイスピックを
ゆるりゆるりと縁を描くように突き立てた
ママ皮膚の外側へ向けて引いていく。細く
てすぐ引きちぎれちゃうね。あっしゃだ。
やめ。押さえられたままの両手。ヘスカに
またがられて動かない下半身アイスピック
に吊り上げられるように上半身がついて
いこうとするけど広がっていく腕の穴プツ
プツと避けていく肉やっああ
ちぎれたらつまんないから避け切れる直前
に抜かれたアイスピックからパタッと方に
振り注口
なんなのこれ何なんでニヤニヤと歪んだ唇
から下を見せつけるように突き出して
溢れつたうちを脇から舐め上げていく。
傷口にたどり着いた下先はゆっくりとその
叫目を舐め分けていく。何してるの?なん
でそんなことしてるの?やめてやめてやめ
て。思考は拒絶と剣をと激痛に支配されて
体内で魔力は暴れ狂うのに体そのものは
動かせない。喉は意味をなさない音しか
こぼさない。チカチカと視界でまたく光が
滲んでいくのは勝手に溢れ出てる涙のせい
だ。ああ。ああ、君本当に可愛い。ヘスカ
は腕から口を離して私の目を覗き込み、
アイスピックをナイフに持ち替え、シャツ
を裾から首元まで引き裂いていく。はきを
肌に浅く引っ掛けながら、ポツポツと虹が
赤い線を細く描く。あ、あれ?ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュ。どうした?子、この
子。随分魔力が残ってる。ああ、そんな
わけないだろ。熱に浮かされたような目を
冷やかにさせて溝内から撫で下ろしたの
辺りで手のひを押し込んでくる。やっぱり
こいつは魔法使いか。熟連していくと他人
の魔力残量を触れることで感じられるよう
になるとエルネスは言ってた。塔の
エルネスは一定の範囲内に対象がいれば
触れなくても分かるらしい。最も魔法使い
は接近線をそもそも避けるから戦闘中に
それが役に立つことはないんだけどね。
まあ、使いどはあるにはあるというか、
元踊り直接戦闘以外で使うものというか。
エルネスが濁した使いどころはこういう
ことかと理解できた。す、すごいね。
さすが勇者。おい、油断するな。ふ、ふふ
。魔力はあるだけじゃダメなんだよ。
苦しいよね。乱れてる。こんなんじゃ何も
何もできないよね。ねえ、星肉のかけらが
入ってたポケットを明日取り出した小さな
ケースを私の目の前でカラカラと鳴らして
振り、飛び出してきた赤い上材を1粒
つまんで見せてきた。さ、さっき聞いた
でしょ?ログールいろんな種類があるけど
ね。赤が出たね。ふ急車は運もいいね。
ナイフがさっきよりも少し深く左胸と鎖骨
の間辺りを走る。痛いのも気持ちよくなる
よ。愛情深い前のようにヘスカはその傷口
に上材を押し込んだ。何をされてるのか
もうはっきりとは分からない。右の二脳で
脇腹左のチぶさと炎を原始するような厚さ
が襲ってきてそれは確かに激痛だと脳は
認識してるのに体内を駆け巡る波は甘やか
なしびれも伴っていて下腹部から次々
湧き上がる魔力が私という器を内部から
突き上げては荒れく狂い首輪に吸い上げ
られていく遠くからビルフが吹き抜ける
か高かい音が聞こえるああでもこの世界に
ビルなんてないんだ
裏山の崖から来てる音だろうか。嵐になる
のだろうか。れ君は怖がらないだろうか。
コロッケでも作ろうか。怖いよね。嵐は
怖い。だからコロッケパーティーをしたら
怖くなくなるよ。きっとね。そうしたら
そのうちお母さんだってお父さんと一緒に
帰ってきてくれる。あ、お腹空いてたの
ありがとうと喜んでくれる。ただいまって
言ってくれる。ああ、早く帰ってきてくれ
ないかな。なんか風の音がどんどん大きく
なってきてる。家の中にまで吹き荒れてき
てる。私の中まで暴れてる。怖いよ。なん
で帰ってきてくれないの?怖いよ。なんで
私1人でいるの?私が荒らしに連れて行か
れてしまう。私が荒しになってしまう。
ほら遠くで女の子が泣き叫んでる。きっと
怖いところ。行きたくないよ。怖いよ。
帰ってきて早く。な、何してるの?
お母さん。お母さんが帰ってきてくれた。
お母さんが私を見つけてくれた。ダッシュ
、ダッシュ、ダッシュ、リゼ。いやあ、
やめて。リゼ。リゼ。誰?お母さん。
かずはだよ。リゼじゃない。お、母さん
助けて。お母さん助けて。ヒューヒーと
鳴る絞られた喉から転がり出た意味のある
言葉は自分の寝事に驚いて目が覚めた時の
ように私の意識を急上させた。ダッシュ
ダッシュダッシュバカじゃないのか。何が
お母さんだ?何が助けてだ?なんたる不
なんたる屈辱。耳の中では鼓動が成り響い
てる。荒い息は収まらない。体中が熱くて
痛い。あれ魔力のせいで吐きけもひどい。
止まらない涙で視界はぼやけてる。それで
ももう脳内はクリアだ。やめて。リゼ。
リゼ。いやあ。おっと。
つまづきながら歯をように駆け出した
リコッタさんをザギルが銅を救い上げる
ように押しとめた。泣きはめえてもがいて
もザギルの腕はリコッタさんの腰も太く美
にしない。へすか早くしろ。うるさい。
おばさんの声つまんない。黙らせてよ。
うお。俺に当たるだろうが。要求しながら
もヘスカは左腕を殴に振り、リコッタさん
を抱えたまま横飛びにかわしたザギルの
後ろの壁が小さく引けた。光ごけが
キラキラと残を散らす。リコッタさんは
ひたすらに私の方へ届かない手を伸ばし
てる。失った娘の名を叫びながら私が母の
姿をリコったさんに重ねたように今は私が
リゼに見えてるんだろう。欲しいものが目
の前に見えるだと。リコッタは幸せそう
だったでしょう。だと何がどこが扉近くに
はロブ投げ出した私の足にまたがるへスカ
リコッタさんを抱えたザギルはロブとは
反対側の壁のそば3人は三角形の頂点の
位置にいる。ザギルの苦情など志にもかけ
ずヘスカは私の内腿に手を差し入れる。
うん。やっぱりこれ邪魔。私の膝を立て、
足首の鎖にかかったジを覗き込みながら
ゴそゴそとポケットを探ってる。ダッシュ
ダッシュダッシュ。多い。平気だし。早く
しろって言ったし。ポケットから取り出さ
れた小さな鍵がジをかちりと鳴らし
ダッシュダッシュダッシュ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。魔力を制御しなくては
私の身体に負荷がかかりすぎると言われた
。人よりはかに頑丈ではあるけどそれを
超える魔力量はまだ成長中の身体を蝕ばむ
と魔法の安定した発動のためではなく私の
身体のためにエルネスは制御を教えてくれ
ていたのだ。ギシギシとむ関節筋肉に
刺さる鋭い痛み。そんなものを無視して
しまえばいい。畳み込んだ両客でケスカの
顔を蹴り飛ばす。触れていれば重力魔法は
かけやすい。インパクトの瞬間だけ魔法を
発動させればヘスカはロブエと一直線に
落下する。許さない。許さない。許さない
。3秒だ。3秒で殺す。蹴リの反動に乗り
ベッドから羽を着て縛られた両手で4つ足
の獣のように床を殴り、ザギルの足元まで
で1秒。この世界に来るまで当然喧嘩の1
つもしたことなどなかったけど教えられた
体術は驚くほど早く体に馴染んだ。
コサックダンスの原点が武器であるように
体術を基礎に置く武用は多いとある格闘家
も言ってたダッシュダッシュダッシュ。
ザギルは一瞬ひみながらもすさずリコッタ
さんを私に向けて突き飛ばし防御の構えを
取る。突き飛ばされたリコッタさんを
かわし、ザギルの右側足元と背後に張った
衝壁を三角飛びで回り込めば天井をかめる
キビスがザギルの軽動脈がけて振り下ろさ
れる。ダッシュダッシュダッシュ
バレリーナとは喧嘩をするなとか落としに
沈んだザギルは顔面を床に打ちけて動か
なくなった。2秒ヘスカに巻き込まれて壁
に叩きつけられ、重なり倒れるロブの頭情
へ。着地の衝撃を膝で吸収して飛ぶ。
ハンマーの権限は元から30cm以内。今
の私には振り回せないけど。初めての権限
で慈響きを立てて大地にめり込んだ
ハンマーが天井の高さから自由落下したら
どうなるか許さない。ハンマーが石を割る
音はロブの肩から上とフェスカの胸から下
を押しつす音をかき消した。3秒。
思いっきり肩から落ちて痛みと衝撃でまだ
残っていた涙がこぼれた。枯れた喉から
思わず低い埋めき声が漏れる。視界に踊る
光と影の反転を軽く首を振ることで
打ち消して怖る関節を慎重に伸ばしながら
顔をあげればロブとヘスカの残骸と倒れた
ままのザギルと見開いた目で硬直している
リコッタさん立ち上がれなくてそれこそ
生まれた手の紅魔のように震える手と足で
リコッタさんへと張って近づいたダッシュ
ダッシュダッシュリコッタさんひ
呼びかける私の声にリクっと両肩を振わせ
てざ切
私、またザ切る。そしてハンマーの下に
視線が泳いで。あ、パパ。私にしっかりと
視点を合わせたさんは後ずりしながら悲鳴
をあげた。いやあ。や、リゼ。リゼどこ?
逃げてリゼ。まあ、そうだろう。そうだよ
ね。そりゃ大の男。しかも明らかに戦闘職
の男たちをたすくねじ伏せるどころかこの
参だ。もうとてもリゼには見えないに
決まってる。むしろ理ゼに機害を加えかね
ない襲撃者に見えてるらしい。手が届くか
届かないかのギリギリの位置まで張って
近づいてからペタリと座り込んだ。本当は
ロブたちを隠すように1取りたいけど
ちょっと私のサイズでは無理だろう。何も
しないから。やあ。来ないで、来ないで。
うん。ここまで。ここからは近づかないね
。続く悲鳴の行き継ぎの合間になめる言葉
を滑り込ませていく。リコッタさんは背を
ベッドに押し付けて、私から少しでも距離
を取ろうとしてる。魔族以外と戦わないで
くださいと言ったざザさんの話にはもう
ちょっと続きがある。人間は兄大すぎる力
を恐れます。奥義の皆さん身近に接する
人間ならばさほど表には出てこない
でしょうがこの国は広い。国民も多い。
最大の脅威である魔族と戦う勇者には当然
尊敬も憧れも集まります。しかしその力が
一度自分たち人間へも向くものであると
思えばそれだけでは済まなくなるのが人間
というものです。王にも国にも人間の内心
を完全にコントロールすることはできませ
ん。ダッシュダッシュダッシュ。まあ、
個人的に言わせてもらえば僕も嫌ですから
。理不尽で不当な恐怖にあなたたちが
さらされるのはね、生ひさんは何とも言え
ないようなでも反論したそうな顔をして、
他の3人はちょっとよくわからないですっ
て顔をしてた。ざザさんはっきりとは言わ
なかったけど、まあ、今のこのリコッタ
さんの反応が全てだろう。私たちは遺で
あり、化け物であると視界の隅にじわじわ
と流れる地が入り込んでくる。ほんの少し
だけ顔を後ろへ向ければハンマーの下に
赤黒い塊が表面長力と広がる地に引っ張ら
れてゆっくり動めえてるのが見える。
ダッシュダッシュダッシュ像物など魔物を
さばいていれば慣れてしまうしなんら
変わらない。まだヘスカの手が痙攣してる
。思ったより抵抗感も罪悪感もない。家の
中を素足で歩いててわ地ムシを踏ん付けて
しまったようなそんな嫌悪感が少しある
だけ。私という人間は元々こうだったのか
なと前の世界での私と比べようとしても
こんな経験をしたことは当然なかったので
比べられない。元から人の命を奪うことに
抵抗なんてない人間だったんだろうか。
法律を遵守する全な市民だったはずだけど
、この世界ではこれは違法ではないわけだ
しと考える辺たりが何かこう色々と怪しい
気もする。それともこの世界へと渡る時に
何か色々置いてきてしまったんだろうか。
答えなんて見つからないし、まあいいか
どっちでもと思う。ごめんね、ざザさん。
せっかく気遣ってもらったけど、少なく
とも私はやっぱり化け物で間違いはないか
もしれないね。つらつらとそんなことを
考えながら息き切れが収まるのをぼんやり
と待ってた。ああ、体中痛くないところが
ないくらい痛い。私の息き切れが収まって
くるのと反対にリコッタさんは息を荒く
はませてる。こんなに悲鳴を上げ続ければ
疲れるだろう。疲れで悲鳴を上げられなく
なったのか少しは落ち着いたのかは分から
ない。リコったさん縮こまった手足は緩ん
ではいない。帰ろう。リゼはリゼは他の人
に一緒に探してもらえるように頼んで
あげるから。どれほどログールを使われた
んだろう。エルネスなら治療の目度を立て
てくれるだろうか。治療できたとして
果たしてそれが幸せだろうか。もう一度
リゼのいない世界を思い出すことが幸せ
だろうか。きっとまた村はずれの丘にいる
んだわ。そこはリゼのお気に入りなの。
小さな花がそこら銃に咲いてるの。うん。
薬草だから本当に地味な花ばかりなの。
うん。でもリゼはそこで遊ぶのが好きだ
から。そっか。じゃあそこをまず探すよう
にするね。ダッシュダッシュダッシュ
立てる。驚かさないように怖がらせない
ように少しずつ近づく。ダッシュダッシュ
ダッシュ。ほら怖くないとか言いたくなる
な。探してくれるの?うん。いいよ。
膝立ちで散歩ほど近づいて伸ばした私の
両亭へ。リコッタさんが手を置こうとした
その瞬間。リコッタさんのゆらゆらと力
ない視線が急に見開かれ、そんな力が残っ
てたのかと思うほど力強く引き倒される。
ふ、あのいらしい笑い声が聞こえて慌てて
身を起こし振り向くとヘスカの手が力なく
パタりと床に落ちたのが見えた。あの状態
でまだ生きてたのか。本当に虫っぽい。
ヘスカがもう動かないのを確認して冷たい
息を吐き出すのと同時にリコッタさんが音
もなく倒れた。え、じわりと赤いシミが
リコッタさんのお腹りに広がり始める。え
、待って。何?待って待って。ビコった
さん、ちょっと抱え起こそうとして両手が
まだ鎖でまとめられてることに気づきそれ
ならと横倒しになってるリコッタさんを
青向けた途端とり土地が溢れ出た。ヘスカ
が最後に魔法を打って行ったんだと
リコッタさんは私をかったんだとやっと
思いる。リコッタさん。リコったさん。目
を開けてリコッタさん。呼びかけ続け
ながらシーツをはぎ取って腹に押し付ける
。
不衛星でもないよりはマし。見るみるうち
に染まるシーツ回復魔法は規制がなければ
発動すらしない。企画外だというあめさん
はともかく幸さんだってし太君だって
ちょっとした怪我なら直せるくらいには
使えるし君は怪我は無理だけど体力回復を
使える。私だけなぜか戦闘特化なのだ。
かなり頑張ったけど全く無理でエルネスに
も諦めろと肩を叩かれた。リゼリコった
さん、リコったさん、大丈夫だからね。
帰ろうね。そこにいたの怪我はああ、
よかった。小刻みに震える白く細い指先が
私の方に触れる。そっとそっと糸しげに
帰ろう。ええ、帰りましょうね。シーツが
そのままでは大きすぎる。まだ赤くない
部分を歯で引き裂いて包帯代わりにしたい
のにうまくできない。ガタガタと震える
自分の手が今々ましい。その女あんたを
さったんだぞ。回復魔法は無理だ。使え
ない。錆びついた声をかけてきたザギルが
下打ちして立ち上がった。下打ちしたいの
はこっちだ。硬い広角を持つグレート
スパイダーの頭も砕ける蹴りだったのに
万全ではなかったとはいえ死んでなかった
。ヘスカもそうだったし私はどうやら爪が
甘い。ダッシュダッシュダッシュ。次は
ちゃんと死んだか確かめる。雇い主があれ
じゃ仕事は終わりだ。見逃せ。顎をロブの
方へしゃくって見せるザギルは足に力を
込める私に手のひを向けて制する。鎖の鍵
ちょうだい。持ってたのは消すのはずだ。
じゃあ取ってきて。あれの下だぞ。もう
内臓もろとも砕けてるだろうよ。本当に
使えない。なかなか理不尽だな。勇者様
ごめんなさい。今朝謝謝り投稿してたので
最投稿です。書きかけアップして気づか
ないとか恥ずかしい。手足を怪我したの
なら腕や足の根本を縛るとか幹部を心臓
より高く上げろとかあるのに福部はただ
傷口を抑えるしかできることがない。
シーツは熟と赤黒く重みを増していく。私
の震える手がちゃんと一般人である
リコッタさんのお腹が耐えられる程度の力
加減ができてるかどうかわからない。死血
どころか潰しちゃいけないものまで潰して
ないかと不安に駆られる。その女が裏切っ
たせいであんたはこんな目にあったんだと
思わないのか?薬漬けだろうと何だろうと
それはあんたには関係のないことだろう。
ケロリと立ち上がったようだけどやはり
ダメージは残ってるのか首筋を揉みさり
ながらザギルは壁に背を預けてる。
リコッタさんはビラを開ける呪文を知っ
てるから。なるほどね。こっちに来るな。
あんたの代わりにシーツを咲いて腹に巻く
。近寄らないとできねえだろ。本当に本当
に面倒臭そうにちんたらと近づくザギルを
牽制するも確かに私のこの縛られた両手で
はそれができなくて困って吐いた。変な
真似したら本当に今度は殺す。呪文がない
とここから出られないのは俺も同じだ。
ザギルから目を離さないように場所を
譲りったさんの手を両手で包んだ。なんと
なく思ってたけど、ザギルはその見た目の
印象や口調に反して理性的だ。リコッタ
さんの手当ても敵はよく進められてる。
まるで枕を整えるかのようにカルガルと
リコッタさんの上半身を支えつつ咲いた
シーツをぴったりとに巻いていった。
あんたの傷はダッシュダッシュダッシュ
止まってるのか。自分の身体を見下ろして
みると体中ちまみれだけどこれは多分
リコった3の地だ。量の二で脇腹それぞれ
貫通してる小さな穴から新たな出血はない
ように見える。リコッタさんから手を離し
て前開きに切り裂かれたシャツを寄せつつ
左の千さを見ると脇から救い抜い下のよう
に穴が2つ開いてる。どの穴も臓器は
傷つかないように開けられたんだろう。
このさやかな胸でよくうまいこと通した
もんだ。血は止まってる。痛いけど普通に
めちゃくちゃ痛い。あのピックには血を
固まりにくくする薬が塗ってあるって聞い
たんだが。だからあんな穴を広げるような
やり方してたのね。いや、それは趣味
だろうな。ダッシュダッシュダッシュ。
本当にしすべきして死んだのね。へスカは
いや、むしろもっと苦しめるべきだったか
もしれない。ザギルはマじまじと胸源を
凝視してる。このさやかな胸に興味がある
のか。お前もか、お前もなのか。何?
ちょっとその鎖を見せてみろ。胸じゃ
なかった。シャツから手を離すと胸源
がけるけど全く見られてないのが分かった
のでまあいかと両手首を突き出す。何十中
にも巻かれたごつい鉄の鎖のあちこちを
軽く引いていくざ切る。絡んでたように
見えた部分をするりと私の指先がくぐった
と桁たましい音を立てて鎖は自調でいかに
落ちていく。ガシャンダッシュダッシュ
ダッシュトグを巻いた鎖の上に乗った
南金城。鍵はかかったままだ。手ジナ自転
車のチェーンをかける時しっかり巻きつか
せようとするあまりに意味のない部分にジ
をかけてしまったりする経験はないだろう
か。あれである。あれである。あれである
。リコッタさん。リコッタさん。ああ、
人間を鎖で縛るなんて真ネやったことある
女の方が少ないだろうしな。ダッシュ
ダッシュダッシュ。足の方ももしかして
そうだったのか。縛られてるように見えて
絡まってただけか。足の鎖さえなければと
。あれだけ。あれだけ耐えたのは一体
リコッタさん。槍り場のない怒りのままに
いかの鎖をへすかたちの残骸に
打ちつけようとしたけど目舞いが襲ってき
てしゃがみ込むしかできなかった。おい、
動けそうなら行くぞ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。本当にこの女を連れてくんだな
。リコッタさんは式を失ったままだ。浅く
早い呼吸は確認できるけど早くちゃんと
手当てしなきゃいけないことには変わり
ない。3回深呼吸して立ち上がる。呪文を
まだ聞き出せてないし、小さな下打ちをし
てザギルはリコッタさんを片腕で抱き上げ
た。変な真似したら分かってるよね。
こっちはまだ右腕がしびれてるんだ。自由
になる左腕を塞いでまで担いでるんだから
別れ。通路もやはり円のかけた古い石壁が
光ごけに覆われてる。きちょんとどこか
から水滴の落ちる音。右腕がまだ効かず
左腕でリコッタさんを泣いてるザギルの
代わりにランタンを掲げてるけど私の身長
ではザギルの顔は下から照らされて
ちょっと怖いことになってた。リコッタ
さんが言った通り通路は一本道でしばらく
歩くと上へと続く階段に突き当たった。
ランタンの明りの向こうは闇に落ちてる
けど階段は緩い子を描いてるのが分かる。
両手も両客ももう自由だ。重い鎖などもう
ない。だけど首輪はさすがに外れてない。
その鍵はロブが持ってたらしいからまあ
ハンマーの下だ。ダッシュダッシュ
ダッシュきつい。先の見えない延遠と続く
階段は今の身体では正直かなりきつかった
。ランタンを持ってる腕の傷は3割増しで
痛い。油汗の流れる首筋が冷たい。どん
だけ深いんだこの遺跡な。だっけ?
イプシェなんとかその国に帰るの?猛ろと
して来るのをごまかせないかとザギルに
問いかけてみる。オブシリスタだ。かすっ
てもいないぞ。それはザギルはさすがと
言うべきか息も切らしていない。私だって
普段ならこのくらいの階段は軽く
駆け上がれる。覚えられなかったわけじゃ
ない。リコッタさんが言った通りを口にし
ただけだ。まあ、そのうちまた変わる
だろうけどな。何が名前だよ。俺が覚えて
いるだけで4回は変わった。頭が変われば
国命も変わる。ダッシュダッシュダッシュ
国と呼べるかは知らないが国といえば国な
んだろう。統合消滅乱立が繰り返される
南方諸国。確かにその時の支配者が国と
自称すればそれは国なのだろう。ふん。で
、帰るの?帰るって言ってもな、雇い主が
あれじゃ戻るメリットどころかデメリット
しかない。あれはしっぱでしょ。こんな
ところに出ってきてるんだから。その上の
人間に捕まったらやばいってこと。まあ、
どこにでも一時的に潜伏くらいはできる。
他の国に行けばいいんじゃないの?俺
みたいなのが稼げるのはそういう荒れた
場所なんだよ。つまり脳みそが筋肉質に
見えるタイプってこと。肉体言語の方が
得意そうに見えるけどな。でも見た目ほど
脳筋じゃないように思えるのに。クそ。
勇者様は知らないだろうけどな。この国や
みたいなのが特別なんだ。違う種族が強制
してるところなんて南にはない。混じり物
はここに行っても混じり物だ。
わてザギルを改めて見上げる。うん。怖い
顔ではある。典型的な悪人面だ。混じって
いるってハーフかなんかってことか。あ、
目が光ってる。ダッシュダッシュダッシュ
ヒー。ランタンをザギルの顔がよく見える
ように高く掲げていたら階段でつまづいた
。ぜ々言ってるくせにくだらないことを
喋ってるからだ。虹色に光る交際にあれを
滲ませて見下ろすザギルはそれでも階段を
上がる足を止めている。4つんになった
手足が小刻みに震えている。痛い。きつい
。この女を捨てればお前を担
。なぜ私は捨てないの?ここを出て騎士団
と待ち合わせした時にお前がいれば交渉
できるかもしれない。お前がいなきゃ
死に者狂ぐいで追われるだろうな。
ダッシュダッシュダッシュガキのお前が
あれだけの化け物だ。他の勇者様はあれ
だけなんだって話だ。しかも勇者月の騎士
団ってざザがいるって話じゃないか。冗談
じゃない。さすがに逃げきれる気がしない
。はち合わせさえしなければなんとかなる
だろうけどな。ざザさん有名なの?標壁の
ザザが関わってるなんて知ってたら話が来
た時点で逃げてたさ。引き受けるやなんて
ヘスカみたいな菊くいしかいない。標壁。
わは、かっこいいな。お約束の2つ目。
やっぱりこの世界にもあるんだ。笑って
吐いた息で勢いをつけて立ち上がる。ねえ
、その目もしかしてランタンがなくても
見えてるの?嫁は聞くぞ。早く行ってよ。
それ気が効かないわね。ランタンを腰の高
さまであげていたのを下ろした。
私の足元だけ明るければいいじゃないか。
人が痛い腕を上げてランタンを持ち上げて
いたのに。頼んでないぞ。わかんなさいよ
。知るか?照らされている段差に一歩足を
乗せる。大丈夫、大丈夫。で、どんな種族
なの?あ、俺か。他に誰がいるの?ああ、
俺は混じり物っていうか先祖帰りだな。
どこかで龍トが混ざったらしい。竜トって
獣人とは違うの?知らないのか?この世界
の育ちじゃないので。準決はもういない
から本当のところは知らないが人の姿をし
た竜とか竜との根結とか言われてる。俺は
まあ人より丈夫で嫁が効くくらいだ。寿命
も長いかもしれないな。それで私の蹴りを
入れられても平気なのね。意識を狩られた
のは木の時以来だ。なんだありゃ。キビス
落としだね。本当にふざけんなよ。あれ仮
にも勇者ですから。はあ。本当に知って
たら逃げたのにな。普通に断るって選択肢
はないの。仕事を選べないの底辺なの。
あんな国で仕事を選べるやなんて人握りも
いないよ。そうなんだ。おおリゼ。
いよいよ雑談も辛くなって黙々と階段を
登り続けてしばらくするとリコッタさんが
小さくかれた声でリゼを呼んだ。ザギルの
左腕にだらりと垂れていた手が力なく
彷徨う。そっとその手を握るとわずかに
曲がる指が握り返そうとしていると伝えて
きた。もう少しだからね。リコッタさん。
リゼ一緒に帰ろうね。ザギルは空気を呼ん
でいるのか。黙ったままだ。読めるんだ、
空気。手にぶら下げたランタンの明りが
四方に私たちの影を立ちのらせる。ザギル
の肩に本を預けているリコッタさんの顔色
はランタンのオレンジ色の明りを受けても
なお白い。リゼ、もう痛くない。痛くない
よ。怖くない。怖くなんてないよ。ごめん
ねえ。リコッタさんの夫や娘がどうして
亡くなったのかまでは知らない。そんな
ものをいちいち選索したりしないから。
厨房にいたということは旦那さんは騎士で
遵職したのだろうけれども大切な人を失っ
た時の悲しみが何に向かうかなんてきっと
誰にも分からない。人によって違うだろう
。時間が癒してくれるかもしれない。嘆き
を憎しみに変えなければ生きていけない人
もいるかもしれない。怒りが支えてくれる
かもしれない。奪われた己を攻めさむこと
で立っていられることもあるかもしれない
。白く冷たい指先で浅く早い呼吸で夢うつ
の意識でただ自分以外の誰かを暗じ続けて
いる。もういない誰かに詫びている。いい
よ。怒ってないよ。帰ろうね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ああ、そうね。帰ら
なきゃね。パパも待ってる。うん。リゼ。
うん。おまじないね。おまじない。そう。
照らせ照らせ。この夜を導け導け行くべき
道へ。我が年子を守護するものよ。照らせ
照らせ。この夜を導け導け行くべき道へ。
我が子を守護するものよ。そう。ふ、上手
ね。わずかに引っかかる程度だった指先の
力がさらにすっと抜けた。リコッタさん。
ダッシュダッシュダッシュ。まだ息はある
。意識が沈んだだけだ。ザギルは階段を
上がるペースを上げも落としもせずに歩き
続ける。全く関係のない第3者を巻き込ん
で壊れてもいない優しさを押し付けて本人
が望んでもいない安全を確保して巻き込ま
れた方は迷惑でしかない。自分が楽になり
たいだけのエゴだと言われても仕方
あるまい。自分の行いが何をもたらすのか
も考慮できない朝わかで愚かで哀れな人間
へとリコッタさんをそう追い込んだのは
そりゃ直接的にはロブやその後ろの連中だ
けれどリコッタさんはよりも若い30半ば
いくら平均寿命が低めのこの世界でも
まだまだこれから先新しい人生を歩むこと
ができる年齢だ。もう一度幸せを掴むこと
だってできたかもしれない。せめてもう
少し苦しみが言えた時間を過ごせたかも
しれない。それをリコッタさんに許さ
なかったのは紛れもなく自身のその深い
愛情だ。ねえ、ロブのボス、この誘拐の
主犯の情報って何か持ってる?知らない。
本当に役に立たないね。多分嘘は言ってい
ないと思う。なんとなく愛は地球を救うと
かね。もうね、みんな愛というものを課題
評価しすぎだよね。
こんなの呪いと変わらない。すみません。
28話ですが、昨日の朝書きかけをアップ
してしまうという愚行を犯しました。追加
したものを再投してあります。階段を登り
切った先は幅10m、奥行き5mほどの
長方形の小部屋だった。扉などない。今
まで通ってきた階段や通路と同じ石壁だけ
がある。若干光けは少ないかもしれない。
一応真正面の壁を探ってみたがよくわから
なかった。暗いし何を探せばいいのかも
わからない。それらしいとやへこみなどは
なかったと思う。呪文ってあれだよね。
やっぱりあれだろう。やっと帰れる。レ君
が待っている。照らせ照らせ。この夜を
導け導け行くべき道へ。我がい年子を守護
するものよ。しばらく待つ。見回してみて
もどこにも変化は見られない。定らせてら
成功の夜を導いけ。歌なら曲が違ったら
ダメなんじゃないのか。何の歌だそれ?く
疲れに耐えかねて両膝をついた。嘘でしょ
?あの流れでこれが呪文じゃないなんて
ありえないわ。入る時と出る時で呪文が違
うってこともあるかもしれないな。俺たち
が入ってきたところとは呪文が違うし。
ああ、それは確かにザギルはリコッタさん
を抱えたままだ。あなたたちが来た道は
そんなに入り組んでいたの?入り組んでた
もんじゃない。あちこちにトラップがある
し、結構強い魔物もいる。あのガラクタに
ついて行けば回避できたんだがな。ふむ。
魔物なら私がいればダッシュダッシュ
ダッシュ。その座までか。く
悔しいのを悔しいのをなんだそれは。
どっちにしろ道は分からん。古代遺跡は
ここもそんなもんだって言うしたくさん
あるの。こういうところ大陸中にあ
るって言うな。俺はオブシリスタにある1
つとここしか知らん。ふん。古代遺跡に
住まうもの。以オートマタのことをロブは
そう言っていた。確かザザさんもゴースト
は古い建物には大体いるって言っていた
はず。古い建物は大遺跡の上に立てられて
いることが多いってことかな。古代遺跡の
上だから古い建築物が残っているとか。
いや、でもこの遺跡を場内の人が知らな
いってことは意図的に残されたわけでも
ないわけでダッシュダッシュダッシュまあ
いい石壁に耳を寄せてもひんやりとした
感触しかなく壁の向こうの気配も分から
ない。でもここから来たのだからこの
向こうには奥義があってレ君がいてあめ
さんたちがいてエルネスや騎士のみんなや
ざザさんがいる。きっとみんな私を探して
いる。ああ、またなんだか腹が立ってきた
な。
どのくらい立っているんだろう。もうあれ
から1晩以上は立っているのは間違いない
。レイ君は私がいないとちゃんと眠れない
のに。ダッシュダッシュダッシュリゼ。
おお。なんだ急に階段の向こう何の気配も
ないくらい空間に向かって叫ぶ私に驚きと
警戒で後ずさるザる。あんたね、ここを
開けなさいよ。どうせその辺にいるん
でしょ。いるのか?黙れ。あんたは
リコッタさんのことを散々利用したんだ
からね。リゼのふりをして大まただから
分からないなんて許さない。あんたは
分かってて利用した。分かっててリゼの
ふりをしたんだ。反応は見せていなくても
リコッタさんの言葉を真正面から聞いてい
た。目と目を合わせていた。リゼのふりを
したんだ。最後までやり通しなさい。母親
を、あんたの母親をここから出しなさい。
せっかく収まってきていた息切れが
またり返すほどの大声は反響しながら階段
の奥へ吸い込まれていく。ロウールがどれ
ほど強力なお間じいをかけられるのかは
知らないけれど、もういない娘の原影を
どこまで作り出せる薬なのか知らない
けれど、そもそもその還元を持って
リコッタさんを落とし入れたのはロブたち
でロブたちを置き去りにしたということは
完全にあいつらの操り人形ではないという
ことだろうけれどどっちが主導だったのか
知らない。そんなことは今はどうでもいい
。ただ間違いなく彼女の悪夢の後しをして
いたのだ。こう求める親の弱さを利用した
。あの歯車が岸しむ音は聞こえてこない。
まあ来ないわな。よし、分かった。震える
膝を抑えながら立ち上がる。行ける。やっ
てみせる。そっちがその木なら。おいおい
おいおい。散歩壁から離れてハンマーを
権限させる。ザギルはごほほほほほど
素早く後ずさる。ここがあんたの家なん
でしょ?壊してやる。全部壊してやる。
待て待て待て待て。部屋ごと崩れ。
ダッシュダッシュダッシュ。知るかあ。権
したハンマーにロブやヘスカの名残りは
ない。どんな仕組みか分からないけどいつ
も新品の白きだ。やろうと思えばいつでも
持ちをつけるくらいにどんなに乱暴に
振り回してもどんなに硬い魔物に叩きつけ
ても傷1つつかないハンマーが強音を立て
て石壁に食い込んだ。散る光ごけが
エフェクトのように切らめき天井から
ガラガラと現代のかけらがいくつも落ちて
くる。ダッシュダッシュダッシュはあはあ
チカチカと視界に飛ぶ火ずき
と痛む関節と筋肉にも走る指電まだいける
壁に片足を立ててこにしてハンマーを
引き抜けば深さ5cm直径1mほどの穴が
確認できた。外の空間は肌見えない。
こっち側の壁まで衝撃で崩れてるんだが。
おい、あんたは丈夫でしょ?リコッタさん
をかいなさいよ。あホか?そこまで丈夫
じゃないわ。文句はあのガラクタに言え。
ふらつく足元にまた力を込めて引き抜いた
ハンマーを構え直してもう一撃と腰を
落とした瞬間溶け込むような柔らかな光を
まとって開けた穴からちょっと離れた壁際
にリゼが現れた。分かればいいのよ。本当
に敵に回すもんじゃないな。キリキリと
あの音を立てながらリゼは壁に向かって
何かしている。覗き込もうとした私の
襟り首をザギルが引っ張った。反動で
尻り持ちをつく。お前無防美に近づくな。
変なことをしていたら壊さないと。変な
ことかどうか見て分かるのかよ。分かり
ませんね。わあと深いため息をついて
ザギルは壁の大穴へと視線を戻した。
あれだよ。あれだけ壊れて。うん。開くの
か?え?いやいやいや。そんな俺たちが
入ってきたところは岩に偽装された部分に
切れ目が急に入って開いたぞ。仕組みは
分からんが。ええた。確かに何かしらの
ギミックで開く扉ならそれが壊れたら
そりゃ仕掛けは動かないか。そう。そこは
ほら何か魔法的まとなものでなんとかなら
ないの?知らねえよ。そんなんダッシュ
ダッシュダッシュ本当に考えてなかったの
か?が
リゼから発している小さな歯車の音では
ないもっと重もしい作動音が響いた。
ザギルは私の首根っこを掴んだまま正面の
壁を睨みつけて身構える。私は動けなかっ
た。疲れててさっと差し込んだ光けより
わずかに明るい光さらと降る外れの音
止まっていた空気が風で動いて前髪が背ぎ
眼壁を切り取って1枚の絵画のように
突き明かりが照らす深い子立ちが現れた。
ダッシュダッシュダッシュ左手側にそっち
かよ。開いた壁から外に足を踏み出して
すぐ私はほとんど張っていたけれどもまた
作動音を立てて壁は閉じた。
もうどこが開いていたのか分からない眼壁
は周囲の危機が大ように隠している。
照らせて照らせこの夜を導け導け行くべき
道へ我が年子を守護するものよ。壁は開か
ない。もしかしてさ。うん。呪文っていら
ないのでは?はあ。扉の開閉は大ト股たが
やってるだけなんじゃないの。だから開か
ないと。そりゃ家を破壊するやつは入れ
ないわな。今度城に来たら壊してやる。
おい、こっちだ。目の前のうそとしげる
下草をかき分け、ズんズンと進もうとする
ザギル。立てないのか。さすがにもう限界
が来ているようで手足の先に感覚が
なくなってきていた。まあよく持った。私
の手足は頑張った。早くリコッタさんを
連れて手当てをしてあげたい。あめさん
ならすぐ直してくれる。ダッシュダッシュ
ダッシュザ切る。だよ。私一応それなりに
貯金がある。あ、あんたを雇うから
リコッタさんを城に連れて行って。バカ
じゃないの?速攻で殺されるわ。えっと、
ほら、私のこのシャツとか持ってダッシュ
ダッシュダッシュ。脱ぐな。そのちまみれ
のボロキれを持った男の言うことを信じる
のか?あんたのところの騎士団はないか?
ないな。ちょっと待ってろ。暗闇みに姿を
消した後、すぐにザギルは手ブで戻ってき
た。リコッタさんはこの先に少し開けた
場所がある。そこに一旦置いてきた。
ひょいと私を小きに抱えてまた同じ方向へ
と下草を書き分け踏み入っていく。ちょ草
草がぶダッシュダッシュダッシュ。
うるせえ。ザギルの腰もある草がビシビシ
と私の方を容赦なく叩く。いや、ちょっと
やめて。10mほど進むと、草の代わりに
風がざっと顔を撫でた。薄雲が月の光を
照り返しながら浮かんでいる。合間に
ぎっしりとまたく星。危機はまちまちの太
さで己れの縄張りを主張するように背を
伸ばして夜の闇を抱え込んでいる。に
広がるのは波立つ小と町の明りと高校と
全ての窓を輝かせている奥義や周囲の宮殿
オートを抱き込む深い森のあちこちには光
の柱が何本も立っていてそれが司法へ移動
しているのが分かる。奥木裏手のこの山の
切り立った崖の上にある小さな草に私たち
はいた。ダッシュダッシュダッシュ地
さすがに騒動員で探しているな。なんだよ
あの数。あのサーチライトみたいな光の柱
は騎士たちだろう。奥義を中心にいくつも
展開されている。外下からは土星も
こだましている。私を探してくれている。
きっと私が姿を消してから最低でも丸1日
は経っているだろうに。リコッタさんは
あそこだ。草とこ立ちの境い目にある木の
根元にリコッタさんは腰かけていた。俯い
ていて顔は髪に隠れている。そばに連れて
行ってザギルは黙って私をその場に下ろし
て握り込ぶ次第の玉を手渡してきた。
ダッシュダッシュダッシュ分かってるん
だろ?ほら信号家だ。この国のもんじゃ
ないけどまあ騎士団ご用たしじゃない合図
が上がれば駆けつけるだろ。ちょっと離れ
たところを狙って投げつければ打ち上がる
。木のそばにいたら枝が邪魔になる。
あんたは俺が言ってからそうだな。300
数えたら使えってダッシュダッシュ
ダッシュめ。投げつけた新号家はキュイン
と鋭い音と共に打ち上がり紫色の火を夜空
に散らす。言っていいよ。捕まらないよう
にね。クソが覚えてろ。パタパタ手を振る
私を振り返りもせずにザギルは比較的
緩やかな崖の斜面をか駆け降りていった。
筋肉が重そうなのに意外と身軽だな。草ち
に倒れ込むと湿めった匂いが鼻をくすぐっ
た。リコったさん帰れるよ。かずはさん
かずはさんかずはダッシュダッシュ
ダッシュは頬をペチペチと軽く叩かれて
いるのに気づくと目の前にざザさんの
ドアップがあった。ああ、なんだか
ちょっと寝てたみたいで。うお。視線を
巡らせると騎士のみんなの顔が鈴なりに
囲んでいてちょっとビクっとなる。目を
覚ましたぞ。無事だ。うおおお。そこ賢
からおたけびが聞こえる。すみません。
心配をおかけしました。起き上がろうとし
てざザさんに抱き抱えられているのに
ようやく気づく。ぎゅっと肩を握られて
起きるのを抑えられた。急に動かないで。
おい、明りをもっとよせ。指は動きますか
?足はダッシュダッシュダッシュ。掲げ
られたランタンの明りが光を増して私の
身体を照らし出す。怪我を確認するざザ
さんの目が裸けた胸と腹の辺りで止まった
。自分のマントの止め金を素早く外し、私
に巻きつけてくれる。ざザさんはいつでも
紳摯だ。何かすごいドス黒いオーラが背中
から立ちのっている気がするけど。
リコったん霊もいます。コッタさんはざザさんはいつだって紳摯だ。伝えるか一瞬だけ迷っ首を横に振った。そうか。ニアはなかったんだ。そうか。ざザさん。はい。すぐ着替えるから。それまで君に私を見せないで。シュダッシュダッシュ。はい。
城で待っていますよ。夕方までは一緒に
探していたんです。泣いてなかった。
そりゃもう鼻水も垂らしながらあんまり
休まないので無理やりベッドに押し込んだ
んです。ですよね。目線がぐんと高くなっ
た。お姫様抱っこなんてやだわ。もう
仕方ないよね。手足は冷たいままで全然
感覚が戻っていないもの。ざザさん。はい
。なぜ標壁なの?それを今聞くことですか
?かっこいいなと思って。何をダッシュ?
ダッシュダッシュ。それ首輪に今気づいた
のか?凝視した後大きく息を吸い込むざザ
さん。あれ?なんだかざザさん。髪の毛が
逆立っていないか?新幹長が外せるはず
です。少し待ってくださいね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。必ず報意は受けさせ
ます。顔が怖い。下草も密集した枝も騎士
たちがどけて道を開けてくれている。そこ
を軽やかに駆け抜けているのに振動はそれ
ほど伝わってこない。私を抱き上げている
ままなのにまるで息を乱出していない。
めっちゃ怒っている。これはめっちゃ怒っ
ている顔なんだ。ざザさんはこんな風に
怒るんだ。この顔かな?あめさんが怖かっ
たっていう顔は。ざザさん、大丈夫です。
何がですか?きっちりこの手で片付けまし
た。急停止したざザさんに並走していた
騎士たちが踏む。片付けた。問題ありませ
ん。ダッシュダッシュダッシュなお悪い。
甘やかしすぎませんよ。問題ないです。私
は自分のお返しは自分でできます。ヘらっ
と笑って見せるとざザさんの額が私の額体
額体に押し付けられた。手足が動かない
からグリぐリと額体額を擦すりつけて
あげる。冷たくなっている手足にマントの
固めの聖地を通してぬくもりが伝わって
くる。これが怖いだけだなんて子娘には
分からないかもしれないね。行為や愛情は
人によって形を変える。形が違うから
受け取る側がそれと分からないことだって
ある。人間同士のことだから相性だって
ある。私が子供の頃母の愛情を感じること
ができなかったように、あめさんにもざザ
さんの優しさが見えにくくなったのだろう
。でもきっとそのうちあめさんにも分かる
ようになる。こんなにもこの人は明り
やすく優しいのだから。リコったさん、私
から見ればあなたは呆きれるほど愚かで
哀れな人だ。自らの愛情に囚われて自分で
自分に呪いをかけてその愛情が他者を
巻き込むことも分からずにただひたすらに
原影を求め落ちていった人けれどもね、
あの時あなたが私の母に見えた時、私に
向かって手を伸ばしてくれた時、やっと
迎えに来てもらえたと嬉しかった。その
まっすぐで分かりやすく熱苦しい愛情が
小さな私が欲しかったものだと思った。
人間教えられていないことはなかなか自分
でできないもので、与えられなかったもの
を自分の子供に与えようとしてもどうして
いいのか分からなかった。リコッタさん、
あなたは私が憧れたものを持っていた。
愚かで哀れでとても綺麗な人だった。城は
あっという間についた。時々意識がなかっ
たような気もする。ザザさんの腕の中は
温かくてとても安心できて、ふわふわとし
た夢心地は体中の痛みを少し柔らげた。新
館長は今こちらに向かっています。
ダッシュダッシュダッシュかずはちゃん三
ダッシュダッシュダッシュなんだよそれ。
ちょっとやだ。自動ドア並みに開かれた扉
をくぐると幸さんたちが出迎えてくれた。
なんだよそれって。そんなにひどいかな?
ひどいよね。そりゃね。
ちまみれだし。ほとんど私の血じゃない
はずだけど。あめ、回復はやめろな。まだ
だ。し太霊
のところに行け。呼ぶまで着させるな。
はい。向かっているのはイ室かな?研究所
の方かな?ザザザさんはなぜか回復魔法を
かけようとしたあめさんを静止した。痛い
のになぜかな?連れて行かれたのは入った
ことのない部屋だった。行く分感素な
ベッドだけど普段私たちが使っているもの
に比べてってだけで平民な日本人には豪華
な部類に入る。ダッシュダッシュダッシュ
はベッドに寝かされそうになってついが出
てしまったらざザさんは抱き直してベッド
のそばの椅子にそのまま腰しかけた。わあ
、なんだか恥ずかしい。名残り惜しくなっ
ていたのが分かったのかどうなのか。やだ
、もう。なぜ分かったんだ?どうしてこれ
でまだ独身なんだ?身も大しそうになるが
、手足は相変わらず全く動かない。なぜ
だろう?ここまで動けないなんて。
おかしいな。緊張の糸が切れたってやつか
な?かずは部屋に飛び込んできたでアロー
エルネスの声に首を回すこともできない。
大丈夫ですから。新刊長に見せますよ。
ざザさんが巻きつけてくれたマトを少しは
だけさせ、エルネスが首輪に手を沿わせて
息を飲んだ。ダッシュダッシュダッシュ
かずは何か飲まされたりしたわよね。何か
分かる?えっとログールの薬何色だった?
赤左胸に埋められたなった。シュダッシュ
ダッシュ。ざザさんの筋肉が怖るのが
分かった。てかエルネスさすがだな。なぜ
そんなにすぐ分かるんだろう?やっぱり
プロか。幸さんは事態を飲み込めていない
のか苛立たしそうにしつつも口を挟めない
でいる。大丈夫。私も分からない。あさん
は両手にオレンジ色の光を灯して回復魔法
を待機させている。エルネスがやたら
優しい手付きで頬を撫でてきた。かずはえ
、やだ。私死ぬの?死なないわよ。おお、
びっくりした。気持ち悪いんだもの。
あんたね、あのね、まずね、その首はうん
、まずい。そう、魔力を吸うんだけどね。
効果は分かるわよね。辛いでしょう。うん
。でね、相当無理したわね。あんたの今の
身体の中は見た目よりずっとずタズタなの
。言ったでしょう。魔力がむしばむって
本当にちゃんと訓練すべきだったよね。
訓練どこじゃないからね。無茶をするなっ
て話だからね。あ、はい。どんどん座れて
いく魔力に追いつこうとあんたの身体は
これまでにないほど魔力を生み出そうとし
ている。それもどんどん座れていっている
。で、そこでこの首輪を外すと勢いている
のに行き場を失った魔力が暴れまくるの。
ああ、それはあれだな。遺跡のあの部屋で
何度もなった。あれだ。あれは辛い。本当
なら私が魔力調率をするから痛みはほぼ
無効化できる。あんたの魔力量は馬鹿げて
いるから少し時間はかかるかもしれない
けどね。うん。よろしく。話はこれから。
ログールの赤はね、本来痛みを緩和させる
ためのものなんだけど、侵略の使い方も
できるの。そして他人の魔力の干渉を
受け付けない。首輪も似たような効果が
あってね、ログールと相場効果が出ている
の。つまり魔力調率ができない。回復魔法
も使えない。1番痛みが少なくて済むのは
ログールが完全に抜けるまで首輪はつけた
まま。ログールが抜けてから首輪を外して
それから治療することになる。ええ、
抜けるまでどのくらい?ってかもう抜け
てると思ってた。普通なら完全に抜ける
まで10日はかかる。正直時間的に言って
今この程度しか残っていないのが不思議な
くらい。あんたが魔力を使いすぎて効果を
薄めたのかしらね。そんな奨例は当然ない
んだけど。この具合なら多分あと数日で
抜ける。なぜ回復魔法も使っちゃダめなの
?効果がほぼない上に激痛だから拷問に
使われるくらいね。しかも今のあんたの
ボロボロの身体じゃごり増しどころの痛み
じゃないと思う。うえ。そうか。だから
ざザさんはあめさんを止めたのか。でも
ログール今聞いてないよ。幻覚も見えてい
ないし。おかしかったのは塚にいぶられて
いたあの時だけだ。エルネスは眉間にシワ
を寄せてなんだかひどく悲しそうな顔をし
た。あんた、自分が今ずっと涙をこぼし
続けているのが分かってる。え?エルネス
はもう一度私の方を撫でてそれから濡れた
その手を見せた。ざザさんを見上げると
自分が痛いような顔をしていた。いつから
ダッシュダッシュダッシュ目を覚まして
からずっとです。嘘でしょ?頬が濡れて
いるのも分からないのに。そんなことある
?あれなの?そんな顔をして私ずっとざザ
さんと普通に話していたの。それ怖くない
。ピークこそ幻格が強く出るけどそれを
超えると発さじ以外は認識のずれ程度に
収まるの。認識のずれ何か違っていても
おかしいと思えなくなる。周囲も気づか
ない程度にね。それはそれは洗脳に使う。
ダッシュダッシュダッシュ大丈夫よ。
私たちがそんな行為衣症を残させない。
心臓が冷たい氷の塊になったようだった。
ダッシュダッシュダッシュ欲しいものは
全て目の前に見えるようになりますからね
。や認識のずれ。欲しいものは目の前に
ダッシュダッシュダッシュ紹介しますね。
娘のリゼです。じゃあ今目の前にいる
エルネスはザザザさんは本当のこと認識の
ずれではなくこのザザザさんの体温は痛く
ないようにそれでもしっかりと掴んでくれ
ている手はラッシュダッシュダッシュ
リコッタは幸せそうだったでしょう。私が
今リコッタさんになっていないと誰が
言えるの?やだとって。自分が涙を流して
いることすら分かっていなかったの。私が
、この私がそんなことすらも分からないの
に、今この目の前にいる人たちが幻格で
ないと言えるの。私はまだあの地下の部屋
にいるんじゃないの。視界がテレビの
砂嵐しのようにざらつく。耳鳴りが部屋の
空気を埋めていく。確かに感じられていた
ぬくもりが遠ざかっていく。高校と照らさ
れていたはずの部屋は光ごけの薄闇へと
動かせないこの体を押えつけているのは誰
?ダッシュダッシュダッシュの大水を
わし掴みにする。これは恐怖。かずは
かずはエルネスのいつもは落ち着いた低め
の声が固く上っている。遠ざかる耳なり。
こっちを見て見るんだ。私の顎を掴んで
覗き込むへ平ゼる色の瞳。ピントが合い
始める視界。息を吸ってそう吐いてもう
1度ゆっくりでいいから。喉は細く空気を
塞いでいてヒーヒューとか高かい音を立て
ていた。ざザさんの大きな手が私の方を
包んでいる。エルネスの細い指が私の指に
絡んでいる。に今のほっさね。薬のせい。
怖かったね。辛いね。でも薬のせい。
大丈夫ですよ。僕らがついている。こちら
が現実です。必ず引き戻します。慣れてる
ね。残念ですが。ええ、慣れていますよ。
大したものです。帰ってくるのが早い。
任せなさいね。2人から視線を外せば、幸
さんの青白い顔と、あめさんの
くしゃくしャの泣き顔。ああ。うん。
そんなにひどかったか。エルネス。何?
ログール。私の魔力で早く効果が薄まって
いるって言ったね。そうね。薬行と今の
状態から見て間違いないと思う。暴れ
させれば早く抜けるね。やめときなさい。
確証はないし。発作は辛いけど、それより
はダッシュダッシュダッシュ。首輪を取っ
てかずはこんなのが続くんじゃれ君と会え
ない。取ってうちの精鋭が音を上げる痛さ
ですよ。魔力量がある分それ以上です。仮
にも勇者ですから。あの幻覚よりはマだ。
私が私で亡くなる恐怖よりましし。あんな
ものに私を支配なんてさせない。
さあ来い。あんた男前?やっぱり今のなしって多分覚えているだけで
3
回叫んだ。普通さ、無事帰着できた段階で目でたしめでたし。次の賞へ行くじゃない。私が読んだ異世界物は。うん。甘かったよね。
エルネスが首輪を外した瞬間からロウール
が抜けるまでの3時間ほどずっと痛みで
叫ぶ私をざザさんが抱えていてくれた
らしい。後半は暴れ出したから幸さんの手
も借りてほら勇者パワーがあるから
ログールが抜けてエルネスの魔力が始まっ
てすぐに失進してそのまま昏水状態で丸1
日目が覚めたらレ君がしがみついたまま
眠っていた目の周りを真っ赤に泣き晴らし
て私も目の周りどころか白目まで真っ赤に
なっていた。私のはない出血だけどお揃い
だねって笑った。ネタ切りになって彼1
週間になる。外償だけはあめさんが綺麗に
直してくれたけど血管にそうに全身に
張り巡らされている魔力の通り道。魔力
回路は自然地位に任せるしかないそうで
おかげで全身が釣ったような痛みに2日
ほど悩まされた。幸ひさんって呼ぶから何
を言うのかと思ったら薬だめ。絶対手
つぶ焼いて落ちるんだもんな。記憶には
ありませんけどまあ大事ですよね。
なぜ俺がなざしなんだよ。言うだけ言って
落ちられた俺はどうなるんだ?ダッシュ
ダッシュダッシュ。あめ、それかせな。
あめさんが真剣に削っていた果物を幸さん
が取り上げて続きを向いてくれる。何その
愛らしさ。あざといいくらいだよ。あめ
さん。みんな訓練の合間にちょいちょい顔
を出してくれていた。レ君は昨日まで
ずっと離れなかったけれど、もう訓練だけ
は参加している。
それ以外はまだべったりだ。ほい、どうぞ
。はい。かずはちゃん、あん、レ君が
素早く私の口元に果物を運んでくれる。
いや、もう普通に自分で食べられるんだ
けどね。トイレも1人で行けるし。
せっかくだから食べさせてもらうけど。
おいしい。美味しい。川を向いたのは俺な
のに。持ってきたのは私なのに。2人とも
音げない。ねえ、かずはちゃん、
コッペリアとセムシのコマどっちが好き?
どっちもめっちゃ好き?オッケー。定番を
入れたいよね。チャイコフスキーかな?
掛け君はベッド横のサイドチェストを使っ
て大きめのノートに何やらせと書きつけて
いる。くるみ割り人形のワルツとか。いい
ね。それも入れとく。ショ太、さっきから
何やってるの?不面を作ってる。僕は覚え
てるけど、お城の学談に。え、マジで?
最近学の人たちのところに出入りしてい
るってのは聞いていたけど部屋のピアノを
借りているだけかと思ってた。あれか太君
やってたのはピアノだけだよね。うん。で
もオーケストラの音も覚えてるし曲を教え
たら学談の人も一緒に作ってくれるよ。
プロだもの。天才がいる。天才がいるぞ、
ここ。うん。すごいのは学の人たちだよ。
さすがって感じ。なあなあ。ジャズとか
やれるかな?あ、どうだろう。でも
面白がってくれると思う。ショ太
クラシックだけじゃないの?音楽なら何で
も好き。ドラクエとかはいいね。あ、でも
それじゃかずはちゃんは踊れないよ。任せ
なさい。瀬戸さんたちを仕込めばマジか。
あめさん真っ赤な顔をして満面の笑顔だ。
やだもう。どうしたの?可愛い。スライム
が好きだもんね。掛け君も幸
れ君もドラクエの曲を口ずんでいる。
たンたンたンたンたンたン
。風がカーテンを膨らませて窓枠が
切り取る青空が覗く。小さく小さく遠く
からスパルナの鳴き声。
なんて穏やかな日々。スパルナがいますね
。唐揚げがいいですかね?カなんてまだ
ダめ。エルネスの両手に私の手をそれぞれ
乗せるとほわっと金色のモヤが包み込み
手首から私の血管に沿って補足すると体内
を巡っていく。ひんやりとして少し
くすぐったい気がする。これはエルネスの
得意技らし。魔力長率の一種で私の魔力
回路を確認してくれているそうだ。集中し
ているエルネスの伏せた目をふどるまつけ
は長くてあやかだ。すっぴのくせにいいな
。よし。本当に壊れっぷりもすごかった
けど回復っぷりも見事ね。日常生活での
魔法は会禁でいいよ。やった。もうね、
本当にちょっと便利なくてもなんとかな
るって。あれ嘘だよ。そのちょっと便利が
なくなるとかなりストレスが溜まるんだ。
トイレとかトイレとかトイレとかだって水
と風の魔法で結果的にウォシュレットが
ここの主流なんだから言わせないでなれて
怖いね。じゃあ早速スパルナでってあひた
ごめんなさい。日常生活ね。日常生活
は別だから段階を踏んでいきなさい。脳点
にチョップが降ってきた。冗談だってのに
。ざザもの話にしないでね、これ。
いや、ちょっとそんな人を野獣みたいに
言わないでよって。ざザさん、どうしまし
たか?レ君たちは訓練中でなぜかエルネス
がザザさんも連れて部屋に来てくれてたん
だけど、脱力したようにしゃがみ込んでた
。よかった。ダッシュダッシュダッシュ。
本当に何か行意症でも残ったらと思って
心配かけちゃったな。王も部屋まで詫びに
来てくれたんだよね。奥義内部に手引きし
た人間がいたわけだからごめんなさい。王
にも言ったけどそもそも私が無防美に得体
の知れないものを食べたからでそれにほら
エルネスだって行衣症なんて残らないって
太鼓を押してくれたじゃないですか。あん
のはったりに決まってるでしょう。へ
だらっと椅子の背に持たれて米かを右手で
抑えながら左手をヒラヒラさせるエルネス
。エルネスがこんな風に姿勢を崩すことは
珍しい。前例がないのよ。ここまで魔力
回路を壊されるなんて。桁違いの魔力量に
見合わない子供の身体ってのの弊害ね。
えっとえっと他の子たちはここまでなら
ない。あんたほど成長途中の子供の身体で
召喚された人はいないからね。バカみたい
に力を使う人も記録にないわ。ああ、これ
はエルネスもものすごく心配してくれてた
んだ。申し訳ない。エルネスも毎日魔力
長率に通ってくれてたもんね。するとこれ
はラッキー。あ、5ごべな台。キラヒラさ
せてた左手で両方をむっと掴まれた。たく
あんたはほらざザ次はあんたの番はてざザ
さんもエルネスの診察を受けるんだろうか
と椅子を譲ろうとしたら手で制された。
もう1つ椅子を部屋の隅から持ってきて私
と向い合わせに座る。ざザの特技ね。
ちょっと珍しい魔力操作なんだけど対象者
に触れることで相手の精神状態を平常に
近いところまで引っ張ろうとするの。直接
相手の魔力を操作するわけじゃないから
魔力長率とは違う。私今すごい平常心。
夜中に何度かうなされて起きてるってから
聞いてるわよ。
ぐれ君心配してた。不安がってない。
そりゃ心配はするでしょう。まあ僕と
くっついてたら大丈夫みたいって言ってた
から全力で肯定しといたわ。ありがとう
ございます。本当に情けないことに面木丸
潰れだ。守るのも半分こじゃない。どう
いたしまして?あんたは詳しく言わないし
、まだ言う必要もないけどね。状態を見れ
ば何をされたのかは大体分かる。精神の
回復に時間がかかるのは当たり前。むしろ
驚きの歌で強さだわ。ただ無意識のダメー
ジってのは必ずある。多少は自覚はあるん
でしょう。そりゃまあね、ストレスは確か
に普段よりあると思うよ。許容範囲に
収まってるけどここで意地や見えを張って
も仕方ないので正直に深刻する。うなさ
れることもあるのはバれてるし。そこで
このざザよ。とりあえずちょっと試してみ
なさい。痛くないから。いや、優しくして
くれる。変なニュアンスを入れないで
くださいね。2人とも。ええ、かずはさん
、そんな大なものじゃないですから。
気安めよりちょっとマしな程度です。て、
貸してください。さっきエルネスがして
くれていたように差し出された両手の平に
両手を乗せる。
大きな手は私の手首まで包んでしまった。
力抜いて雑談しててもいいですよ。そう
言われましてもお互い繋がれた両手を
じっと見つめる。あったかいな。子供には
叶わないけど男の人も手が温かいよね。
レイ君とベッドに入るとすぐにポカポカに
なるし。あ、くるんでくれたマントの
しっかりとした聖地。チャラシャラなる
この歯のすれる音。流れていく小とその
隙間からこぼれる星明かり。騎士たちが
いくつものランタンで作ってくれた道。私
を抱き抱えて城と連れて帰ってくれた夜に
感じたそれがまた私を包んでくれている。
浮き沈みする意識の合間揺ぎなく支えて
くれている。それに気づくたびとても
ほっとしたんだ。椅子は同じ高さだから
自然と私はざザさんを見上げる形になるの
だけど、変わらず私たちの繋がれた手を
見つめる瞳は橋みよりも少し金色が勝った
交菜を薄い光の線が取り巻いていた。城に
帰ってくる途中も首輪を取った時もこれし
てくれてた。ええ、これは魔力に直接干渉
するわけじゃないんで痛みはないですしね
。劇的な効果はないですが、まあつぎと
いうかいくらかの支えにはなります。これ
はざザさん疲れないの?何の心配をしてる
んですか?苦傷してるけど瞳はまだ金色の
ままだって何時間もかかったよ。エルネス
だって調立の後は若干てるし。なんてこと
を言うの?あんたは?ザザザさんは一度顔
を背けて肩を振わせたけどすぐ立ち直った
。プロだ。気持ちいいな、これ。油断する
と打とうとしてきちゃいそう。低く静かな
声が触れている手のひから伝わる温度に
乗ってゆったりとした風波のように広がっ
ていく。これね、使ってくる魔物や人は
少ないんですが、幻格魔法への対抗技術が
元になってるんです。応用のうちの1つっ
て感じですかね。新刊長の長立みたいに
繊細な操作は必要ないんで、そんなに消耗
しません。鍛えてますしね。ダッシュ
ダッシュダッシュ仮にも騎士ですから。
はい、終了です。薄の代わりにいたずらな
光を浮かべてにやりと笑うともうそれ反則
じゃないだろうか。うん。確かに若干の不
安定さはありますけど、しっかりと
こっち側にいますね。本当に大したもん
です。こっち側。まあ、教会線ね、正気と
狂器の間、誰でもうっかりつい踏み込ん
だりフラフラしたりするものだけど、軸足
がどっちにあるかで決まるというか。ざザ
のそれはふらついてるのをなめて呼び寄せ
るって感じ。必ず引き戻すって言ってくれ
たのはそれか。目舞いや耳なりはしません
ね。うん、大丈夫です。ありがとう。
かずは少し横になりなさい。
手を離してベッドに潜り込むとうと缶が
少し薄れた。ちょっと残念。ざザさん慣れ
てるって。これまであちこちに配属になっ
てますから。南方面にもいたんです。仲間
が敵型に捉えられたり罠にかかったりとか
でね。でもかずはさんほど回復が早い奴牌
なかったですよ。南方許す。ザギルが言っ
てたようにしょっちゅ敵も変わるのだろう
けどでもそうか適切な処置ってやつか私も
ざザさんの仲間も幸運だねえざザさんこの
技は無意識に発動しちゃったりしないん
ですか?寝起きにうっかりとかえいやない
ですよ。制御できますし、こう言った場合
ならともかく一応当人の許可なく使う類い
のものじゃないんでダッシュダッシュダッ
シュって寝起き。なんでです?いや、
ざっくり言えばそれ正気に戻す技じゃない
ですか?まあ、そうですね。それ恋人とか
にうっかり使ったらどうなるのかなってわ
、斬新な角度から切り込んできたわね。
だって色ごなんて正気の沙汰さじゃない
ようなもんでしょ。
さっと正気に戻っちゃったりとか。え、
いやいや、使いませんし。いや、ええ。
ああ、それで新幹長。それでじゃないです
。ないですよ。うっかりもないはずです。
外っていった。はっていったわね。ない
です。よし、そろそろ仕事に戻ります。
かずはさん、もうすぐ例も戻る時間ですけど、まだもう少し休んでてください。いいですか?ですからね。早口でし立ててながら椅子を元の位置に戻して際にもう
1
度ないですからねと念を王していった座さんが若干めいいていた気がする。
ねえ、かずはうん。あんたその面なんで3
分前に出さないの?何その無駄遣い?そう
いうことを言うのはやめた前よ君。あれは
適切な処置だ。フラグじゃないよ。解散だ
。解散。ちったちった。ピアノも牧用に
超立してもらったんだとご機嫌な翔太君に
招かれてやってきました。音楽室。普段学
の人たちが使っている一室は当然学校の
音楽室より一回り広く分厚い絨毯に猫足の
ローテーブルとゆったりとくつろげる
ソファーが一角に用意されているけど
私たちは海の椅子を引きずってショ太君の
ピアノを放していた。いや、学の人たちも
スタン張ってるしベストポジションはあの
ソファの辺たりだと思うんだけどまずは
指鳴らしい。軽く行って鍵盤に走り始めた
指先からこぼれ落ちるのは光の粒ノンから
のキラキラ星変装局
がこれ知ってるわかるの顔をしていちいち
私の顔を見る途切れることなく幻想即興曲
学の原楽器の人たちが弓を揺らしながら曲
を名ぞっている軽やかに転がり続ける
私たちもよく知るメロディにアレンジ主戦
率は盛り上がりに向かっいるのに何か違う
裏メロが入ってきてる。小さくこっそりと
忍び込んでくるそれは徐々に主戦率と手を
取ってくるくると手を取り回りいつしか
主線率が入れ替わっていく。これダッシュ
ダッシュダッシュ。スライムが現れた。
両手で口と鼻を抑えて天を仰ぎ小さく
つやくあめさん。どれだけスライム好きな
のあなた。剣と魔法と冒険の世界にはこれ
だよね。も投げに笑って言うけど指は
止まらない。し太君めっちゃ超絶行よね。
脳みそ2つあるの。しかも何これ?こんな
に重厚な曲だった。ピアニストは1人
オーケストラとは言うけれど、これはその
領域をまざまざと見せつけすぎる。伝説の
勇者はそこからひょいと世界戦を超えて
スーパーメカへと乗り換える。サンダー
バードダッシュダッシュダッシュルひ
さんが音を立てずに自端し始める。
メカ月きか好きだよね。国際球救助隊が
青いスーツを脱ぎ捨てて赤い全身タイツで
パンクロックを踊り出す。スパイダーマン
。レイ君が小さな声をあげスチャッと椅子
から飛び降りてあのポーズ。破がするシ太
君。ヒーロー縛りか。ヒーロー縛りだね。
次は次はなんだ?順番にそれぞれの壺を
ついてきてくれたんだね。次は私の番だよ
ね。
おほ。なんだ、聞き覚えは確かにある。
同じように記憶をたどる顔をした幸さんと
目があった瞬間、幸さんが崩れ落ちた。俺
との愛を守ったか、旅立ったか、愛を
取り戻しちゃったか。壺ってそっちかよ。
シ太君は素晴らしいドヤ顔で正規末を
駆け抜けていった。やばいな、シ太。マジ
天才じゃん。ラスト最高。正規末覇者
ラスボスにふさわしいと思って物申したい
が実に素晴らしいメドレだったので何も
言えない。幸さんは笑いすぎ。正体太君の
指はまだ休まない。おしみない小さでも
まだ足りないというように。というか守備
範囲広いですね。時代的にそう有名どころ
には違いない選挙じゃない。私も分かる
もん。僕もみんな聞いたことある?ああ、
それもあるけど、僕ネットの動画配信して
た時期があって、リスナーのリクエストで
やったりしてたんだ。お、私もその手の
見るの大好きでしたよ。し太君もやってた
んですね。バレーばかりじゃなくて演奏も
かなり漁さった。確かにこういう演奏系の
配信は多かったよね。うん。まあ、すぐ親
に見つかってアカウント消されちゃったん
だけどね。乱れなく鍵盤を走り続ける指先
はわ、そろそろ本番行っちゃうよ。え、
それぞれ戸惑いを隠せないまま一旦席に
戻ると正体君は全く限りのない満面の笑顔
で学の人たちへとめくばせをする。でも
ここでは好きなだけ好きなように引ける。
ダッシュダッシュダッシュ宝かな和音と共
にう声をあげる世界。一泊の空白から学団
の源が緩やかにこを描き、金関落機が空気
をひやかに波立たせ始める。
振り注ぐり取りの光を縫うように折り立ち
、歩み始めるピアノのネロ。最初は戸惑う
ように探るように1歩ずつ1歩ずつ。ああ
、これはあの私たちの新しい始まりの部屋
だ。ファボットがクラリネットが迎え入れ
てくれる。コントラバスが寄り添って
くれる。
フルートが手を引いてくれる。国拳が発見
がもつれることなく指を絡ませていく。
正体君は年齢の平均よりも少し小柄で
ふっくらとした方は幼げでどちらかと言え
ば絶対的な印象は大なしめだ。権限させる
武器こそああ々しいものだけれどその扱い
は繊細で緻密。正確に狙いを定め振り回す
ためというより制御するためにその鉄さを
操る。私のように場を殲滅するのではなく
、場を整えるための戦闘スタイルを得意と
していて、それは彼の印象ととてもよく
馴染むのだけれど。メゾホルテで一歩前へ
と踏み出す。開かれる扉。トランテットが
時の声を上げる。足並を揃え生前と更新
するのはバイオリン。フォルテで千人を
切り。いつもならまだ頼り投げに見える
狭い方からは今力強く羽たく翼が広がって
いる。
エメラルドに波打つ草減をフルートが走る
。ファゴットが深い森の小を揺らす。青く
青く広がる空を目指せとティンパニが背を
押してフォルテッシュもフォルテッシュも
喜びの歌声をあげて駆け上がるのは大空の
覇者。わあわやばくない?やばいでしょ。
やばいですよ。やばいですよ。全員言語の
師匠をきたして勇者補正の拍手をしまくっ
た。へへ。学弾のみんなすごいでしょ。
まだまだこれから一緒に組み上げていくん
だ。照れ笑いしながらでも満足げなシ太君
はもういつもの幼げな顔。やばいショ太
やばいで。これこれってショ太が作ったの
?飾るな王国勇者のマーチって感じで作っ
てみた。まだ途中。おおおお。フラフラと
した足取りでげゴのの壊れた飾王が
カーテンの後ろから現れた。遺か。しかも
隠れて。本当にフットワーク軽い。1度
滅んだ文明があるらしい。らしいというの
は大陸各地に存在する遺跡や名種族が語る
伝承からあるにはあったのに間違いないと
分かるけれどもそれがどんなものだったの
かもどんなレベルだったのかも不明なので
かなり神話に近い状態だからとのこと。
ゴーストが白に現れたら捕獲するか壊して
欲しいとお願いした。これまで姿は店ども
悪さもせず、ただそこに存在するだけだっ
たゴーストがやる2個と書いて他国の策略
に関与していたというのは奥義にかなりの
衝撃をもたらした。上中に置かれている
ミルクや歌詞を撤去すべき、いや今まで
通り置いておいて捕獲のための餌とする
べきなどとちょっと小耳に挟んだ程度なら
なんだかほのぼとした会話のようにすら
思えることで激論があったりしたそうだ。
あれはロストテクノロジーと言えるものな
のだと思う。全マ仕掛けの音をさせては
いるが、その行動は空く人形に収まらない
。私たちの世界での科学文明を超えている
ものがこの世界では得体が知れなくなる
ほどはるか昔に存在していた。エルネスを
始め研究所員がると叫ぶのも無理からぬ
こと。王とは大陸中央部から見て北側に
あり、式もちゃんとある。大陸前度の気候
や暦みを見ても地球とそんなに変わらない
ように思う。井戸には本に近いじゃない
だろうか。右からはロング外が振り下ろさ
れ、正面からは槍が迫り、左斜め後方から
は足元を殴
を捉えてロング外に穂先を当てさせ、左前
方へ張った衝壁を足場にして横飛びに身を
めたショートソ持ちの背後から脇腹をきし
た探検で撫でつつ回り込んで槍持ちへ
突き飛ばす。ロングソが体勢を戻した時に
はもうそのせにしがみついた私が首に探検
を当てている。お、猿がいる。私今蝶の
ようにさしたでしょう。刺すのははな。
おお。自分の訓練の小級支中にチちゃを
入れてくる幸さんの方へと私が抱え込んで
いる頭が向く。教えたのは探検術なのに
なぜ僕はラッドマンと戦っている気分に
なるんでしょうね。ロングソドをさやに
納めるざザさんはおぶさっている私を
おろしもしないで背を伸ばす。ラッドマン
討伐に行ったことはないな。てかラッドマ
ンって単体では雑魚でしょ。俊敏かつ
小回りが聞いて手数が多い。大軍で来
られると結構きついですよ。大軍になる前
にまびきますけどね。あ、いいな。僕も
かずはちゃんを音部する。聞き寄っ
てきたレイ君の背中に飛び移るとやっぱ
猿るじゃんて声が背後から聞こえた。
ラットマンと猿る。どちらがマしだろうか
。選ばせんな。わいわい。お揃いのあ豆き
ジャージで私をおぶったまま走り出す。霊
君。元気だ。空は高く乳青色。裏山は黄色
からベニエとグラデーションで着っている
。襟り元をかめていく風は心地よく爽やか
。海岸場に衝壁を張ればレ君は一段飛ばし
に駆け上がる。お幅が違うからね。私と
同じ感覚で張ったらそうなるよね。自力で
の衝壁は3枚の霊君も私が軽くして消壁を
張ってあげればどこまでも登っていける。
音楽室の窓から流れてくるのはピアノ
コンチェルト初パンかな。あめさんは最近
回復魔法の研究に没頭している。今の時間
はきっと研究室かな。城の戦頭の先に
たどり着けば眼下に広がるオートの
色取り取りの屋根裏山から領浴を伸ばす森
が広がり地平線まで続くのは右手に草原
左手に小麦畑
もうすぐ冬なんだって雪降るかな降る
らしいよ君うどん好き
ふ今夜はキノコ煮込みうどんですやった雪
が降ったら雪だるまを作ろう
聖地はもう寝かせてある。足踏みしなくて
も腰のあるつるつるうどんだよ。そう、
重力魔法でね。ふざけるな。ざザさんの
土星にドアの部へ伸ばした手が思わず
止まる。びっくりした。質のドアの向こう
からどうやらざザさんをなめているような
瀬戸さんの声もする。出直した方がいいか
なと差し入れに持ってきたマシュマロと
くるみのチョコファッジを見下ろす。君の
アイデアによりかオバターの分離に成功し
て下触りはかなり改善できた。結構自震作
なんだけどざザさんは最近とても忙しそう
で訓練後のおやつの時間を一緒に過ごせ
ないことが多くなってた。レ君たちは今
訓練中だしその前にと思って持ってきた
けど仕方がない。引き返そうとした時に
聞き覚えのあるフレーズ。オブシリスタ
政府は知らぬゾぬですし、先日見つけたア
とも抜けのから現状手詰まりない以上、今
は敬語を熱くするしかだからうちが出張る
と言ったんだ。それをあの情報部があそこ
は身長派ですからね。強めにノックして
返事を待たずに乱入した。チョコはいかが
ですか?新作です。ざザさんもセトさんも
なかなかチョコハッチに手をつけてくれ
ない。首輪から辿どってオート近郊の腸に
あったアとまでは突き止めたそうなんです
。しかし監視期間中に人の出入りもなく
踏み込んでみたけれどここ最近使用してい
た形跡もなくダッシュダッシュダッシュは
申し訳ありません。あの団長は自ら式を
取ろうとセトいやいや感轄が違うの
でしょう。ざザさんのせいじゃないじゃ
ないですか。もちろん情報部の方たちだっ
て悪くないでしょう。科学的捜査手法も
なくアジとやらにたどり着いたのだって
すごいじゃないか。どうやったんだ?
オート近衡の調つったって結構捜索範囲は
広い。情報部以外でも周辺の騎士団や蝶や
村の衛兵たちも日常任務と並行して不審
人物や不自然な物資の流通まで調査して
くれてたそうだ。そんな中、どうやら
ザギルはうまいこと逃げていったらしく、
いや、逃げ回っているのかな?捕まえる
ことができた人いないんですよね。ってや
だもう。ざザさんたちのせいじゃないで
すって。てかチョコ食べてみてくださいよ
。また詫びようとするざザさんたちを制し
てチョコを進める。直接痛めつけてくれた
2人は私が始末しちゃったんですよ。本当
なら最低1人は確保するべきだったんです
。いや、まあ、最初は無力化だけで
抑えようとは思ってはいたんですけども。
いや、それはうん、仕方ないです。私の
状態ではあれだけでも上等だと自分でも
思ってます。なので今主犯へとたどり着け
ないのも仕方ないですね。確かに私1人
ならともかく他の子たちの今後に関わるの
でたどり着けるに越したことはないのです
けど、まあさっさと私たちが成熟しきれば
いいのかなと。意義ありな顔をしたざザ
さんを正して続ける。それにね、多分あの
系列、あいつらの一波はもう動かないと
思います。私を狙ったのはどうやら私が
1番比力に見えたからのようでしたし、
オブシリスタ政府に関わるものだとしても
主勢力じゃないんじゃないかなって。なぜ
ですか?バカだったから。ものすごく
政治のことなんてさっぱり分からないけど
いくら何でもあの教心時見た思想が政府
中心部にいるとは思えないんだよね。ただ
勇者を狙うやってのは複数いるんでしょう
。ダッシュダッシュダッシュ。はい。
こちらでマークできてる団体も未確認団体
の存在も含めてですよね。だったら今後
動く可能性の低いのは監視にとめて敬語を
熱くするってのは妥当だと思います。
しかしそれではそりゃ私が拉致されたのに
根こを叩かないとなれば示しがつかない
でしょうけどそもそも私が拉致されたこと
内緒にしてるじゃないですか。それなら
大っぴらにこれ以上負う必要はないです。
は内緒にするのは私も大賛成ですしね。
舐められるからね。コケにされても反撃し
ないと認識されると。しかしことが大けに
なってないなら問題はない。ざザさんが
言ってた通り勇者が直接人を害するという
のはできれば避けた方がいいし、何より他
の勇者人にも私がどうやって逃げたかを
教えていない。私がそう頼んだ。黙っ
てりゃいいんですよ。黙ってりゃ。ざザ
さん、瀬戸さん、あなたたち、この奥義の
人たちを私は変わらず信頼しています。
不定のやかからまた守ってくれるでしょう
。ここでエルネス指導の国かしげた笑顔だ
。どうだ?それは当然でしょう。そうじゃ
なくてですね。ふむ。だめか?ダメだった
か?エルネス嘘つき。ああ、要は団長が
めちゃくちゃ怒ってるんですよ。自分を
含めた騎士連中もそうですけど、外虫を
叩きつぶしたくてしょうがないんです。
雪ひたちもその時は連れて行けと言い張っ
てますし、言いどんだざザさんの後を瀬戸
さんが引き継いでくれた。やだ、本当に私
もしかして結構愛されてる。これはついに
やついちゃってもしょうがないよね。
しょうがないよ。雪ひさんたちもってそれ
は却下してますよ。もちろんそれに討伐が
あるとしても今のところ自分らに任せて
もらえないことになってます。感轄が違う
から。もしそうなったら情報部が動くん
ですか?そうです。それに自分らが動くの
はあまりに派手になりすぎるので。
なるほど。ちらりと時計を見れば霊君たち
の訓練が終わるまであと1時間ってところ
か。ああ、そろそろ厨房に戻りますね。
おやつの準備をしなきゃ。そのチョコ後で
感想をくださいね。立ち上がりかけた私の
手首をがっしりとざザさんが掴んだ。2人
って言いましたね。え、さっき始末したの
は2人だと。事件の数日前に味と周辺で
うろついていたのは3人だと分かってい
ます。
かずはさんは何人でしたか?今日のおやつはこれでしょう。もうできてるじゃないですか。今どこに行こうとしたんです?ええとかしげた顔をしてみたけどやっぱり通用しなかった。らせて照らせの夜を導け導け行くべきがい年子を守護するものよ。岩壁は美田打にしない。新刊長たちも調べてましたけどやっぱり開かないんですよね。
なのよね。全く手がかりがないわ。ざザ
さんとセ戸さんと数人の騎士、こっそり
訓練を抜け出した幸さんとエルネス。勇者
未成年組は色々をつけて白に足止めをして
いる。さすがにね、あの子らに見せるのは
私が無理。まあ想定内です。ダッシュ
ダッシュダッシュリゼ開けなさい。
ちょっとかずはやめ。ハンマーを権させて
開けないならぶち破るからね。いやあ。
遺跡がああ。振り下ろせば手応えなく
空振りして勢いのまま姿を表した部屋へ
転がり込む。ええ。開き切った入り口の方
から納得のいかない声がするけど構わず中
を見回す。リゼはダッシュダッシュ
ダッシュ。いないか。本当に逃げ足が早い
。呪文の意味はあれね、多分ゴーストを
呼び出す呪文なんですよ。ヒット。実際に
入り口を開けるかどうかはゴーストが選別
してるんです。ゴースト脅迫に弱いんだ。
人聞きの悪い交渉です。前に叩き崩した側
の壁の周りにはその時の瓦礫が転がった
ままみんなそれぞれランタンを高く上げて
部屋の隅々を確認している。エルネスは壁
に張り付いてる。この階段でダッシュ
ダッシュダッシュ。すらりとザザさんが剣
を抜いて全員に音を立てるなと指示する。
気配がしました。石を蹴ったような音が。
うん。やっぱりか。階段脇から絵花を伺う
座さんの横に匂立ちして大きく息を
吸い込んでザーギールーク
遊びましょう。魔しょましょとこだまが先
の見えない下り階段へ吸い込まれていく。
ざザさんの貴重な驚愕シーン。まん丸に目
を見開いてちょっと口が開いてる。うん。
そっか。お返事ないか?いないのかな?
どうかな?壁際から一の瓦礫を持ってきて
階段入り口で手を離せば緩やかな子を描く
階段に沿って転がり落ちるのではなく空中
を落下していく。途中で止まらないよう
これへあの部屋まで一直線に落ちていくよ
。大丈夫?いないなら大丈夫か?じゃあ
次々行ってみようか。瓦礫いっぱいあるし
。セトさんが壁際から順次瓦礫を私の足元
に置き始めてくれる。さすがセトさん。
立て続けに3個ほど落としたところで馬生
混じりの回答が絵花から帰ってきた。クソ
が。ああ、分かったよ。今行く。うおお。
行くっつってんだろ。ごめん。勢い余っ
ちゃった。もう落とさないよ。おいで。
ざけんな。本当に。騎士たち全員に
突きつけられた剣先に両手を上げて不え
触れた顔のザギルはランタンの明りに目を
細めていた。髭も伸び放題で熊もできて
少しやれたか。私とエルネスの前に騎士
たちは立ちふがって壁になってくれている
からしゃがみ込んでその隙間から
問いかける。野生化した。人里も行けねえ
でいたからな。ちしリゼ扉を開けてくれた
んだね。おお。逃げ回って3日目くらいか
。どうにも並んで試してみたら開くように
なった。ああ、でも姿は見てねえぞ。食料
とかどうしてたの?隙を見て森の中で取っ
ては戻ってきてた。ダッシュダッシュ
ダッシュ。その都扉は開いたのか。ああ。
誰だよ、あんた?ザザザさんの問いに
ザギルが反抗を見せると、幸さんの矢が
ザギルの方をかめていった。クそ。そうだ
よ。なんか知らねえけど開いたよ。お前が
主犯か。はあな。わけあるかよって。まあ
そう来るわな。ダッシュダッシュダッシュ
ね。ザギる。お、リコったさん、いつ死ん
だ?お前全然行意症なんてなかったのか?
うん。ばっちり頼りになる人らがいるんで
。そうかよ。呪文を教えた後すぐだ。
ザギルは両手を下ろしてあをかいた膝に
乗せた。なんですぐ教えてくれなかったの
?スか左手を塞いでまでなんで運んでくれ
た?ダッシュダッシュダッシュせよって。
ああ、今度は耳をかめるや。ああいう時
自分がそう思いたくないことを突きつける
とパニックを起こすことがあるんだよ。
少なくともヘスカはクソの手を使ってた。
ふん。そっか。うん。ざザさん。はい。
これ私にちょうだい。わ、ザギる。あんた
私に雇われるといい。バカか。この提案を
受ける方がバカだと思うけど。ああ、まあ
でも知ってることは洗いざい話してもらっ
てからだけどね。でもまあ大したことは
知らないんでしょ。取り調べ。なんか
そんなのしてもらって。それが終わったら
あんたは私のそうだな。荷物持ちってこと
でそんなもん信じられるかよ。信じるも
信じないも好きにしたらいいけども。私は
あんたに仮があると思ったからそう提案し
てる。あんたがあの時してくれたから私は
帰ることができた。時花ってのはないのか
よ。あんた行くところがないんでしょ。
それにさすがに野の野話は無理なんじゃ
ないかな。選べばいいよ。私と契約するか
どうかしないなら知らない。提案で仮は
返した。ああ、くそ。ロブの指輪が不調の
はずだ。手は潰れてなかった。それを使え
ば大元にたどり着くんじゃねえか。お前
調明種だったりすんのか?ザギルの表情
からはわずかに警戒が抜けていない。
もちろんみんなも警戒は解いてないしも
突きつけたままだ。ざザさんが私に答える
かどうか目で通っている。違うよ。私のい
た世界にはそういう種族は一応いなかった
ね。空層の三物でしかなかった異世界に
召喚された以上、元の世界に著名詞と輝い
ないとはなんか言いきれない気がする。前
から思ってたけどよ。その見てくれの割に
ガキらしくねえ。ああ、エルフは成長が
遅いとか、獣人は成人の身体になるのが
早いとかそういうあれかってことか。人族
だけど私は身体だけ子供に若っちゃったの
よ。中身は45歳。あんたよりも年上だね
。多分勇者はみんなそうなのか?いや、
若返っちゃったのは私だけ。へえ。ああ、
なるほど。そういうことか。試さなくて
いいのかよ。試す。何をだ?ザギルがあを
描いたまま右手を突き出してきた。握手か
。ざザさんを見上げると彼もちょっと
戸惑った顔をしている。でもまあこの状況
で何ができるわけでもないし。壁になって
くれている騎士たちにどけてもらって
膝立ちで近寄り手を伸ばして指先が触れた
瞬間ダッシュダッシュダッシュふあぐ
あがあ私はペタリと座り込みザギルはざザ
さんに額体をわし掴かみにされくの叫びを
あげた。え、いや、これええて、てめえ
標壁かダッシュダッシュダッシュ。何の
つもりだ?ちょっと待って。何これって?
何のって?獣人を買うってそういうこと
じゃねえか。だ、だからくっそ。だから
試させたんだろうが。はあ。何や?あ、私
以外の全員が何かに気づいたようだけど。
いや、私それどころじゃない。お低骨から
脳点までは知って腰の力を抜けさせた。
これはこ、これはちょかかずはえねい今
声きこ
さっき変な声出したよね。出てたよね。
さっと他の面を見上げると一斉に目を
そらされた。あ、うん。ご褒美だから
大丈夫なあ。ダッシュで逃げ出そうとし
たらもう扉は閉まってた。リゼ貴様
エルネス意味わからんかずはちゃんえっと
落ち着いてとどんまい。うわあ、こっち
みんな
幸さんが珍しく本当に珍しく遠慮がちな声
でいやもうその遠慮が痛いから結構前に
教えられた魔力の使い方座学だしほう
さすが異世界文化かでも私にはしばらく縁
がなさそうだなくらいの気持ちで聞き流し
てたんだけども魔力というものは人のそれ
にも干渉することができる。エルネスの
魔力長率は専門家による医療行為に近い
ものなんだけれども、それとは別にごく
一般的な干渉の仕方というものがいくつか
あって、それらは親密な間柄でなくては
行わないのがマナーだとされる。代表的な
2つのうち1つは元の世界で言えば手当て
は幹部に手を当てて癒すみたいなもの。
これは親子や家族でよく使われる回復魔法
までもいかない癒し。で、もう1つは主に
恋人や判同士でしか使わない。恋人や判
同士だ。お分かりだろうか。つまりそう
いうことだ。でも教えられたのは愛情表現
としてって話だった。気持ちいいとか聞い
てない。ダッシュダッシュダッシュ。すみ
ません。取り乱しました。あ、いえ。
ひどく微妙な空気の中、アイアンクローを
外してもらえたザギルはガタガタ震え
ながら少し吐いてた。そんなに痛かったの
か?ザギル大丈夫?大丈夫なわけあるか?
ち、俺は悪くねえぞ。南方と違うんだ。
こっちにそんな悪習はない。南方では種族
館差別が激しい地域が多い。地域によって
支配種族は変われどもども根結やザギルの
ような先祖帰りはどこに行っても同じ扱わ
れ方だそうだ。で、ザギルの出身である
オブシリスタは人族が支配種族であり、人
が他種族を買うというのはそのまんま奴隷
を意味する。それは戦闘用であったり労働
だったり様々なのだけど自分の視界に入る
ほど身近に置くことはまずない。それを
わざわざ身近に置くということは性的な
ものでしかなく、特に女性が男性を
荷物持ちとするのはその因語なのだとか。
そしてその場合魔力の相性で確認するのが
常であり、さっきのがそれと知らんよ。
そんなことざザさんたちも知識として知っ
ていても飾るなにはないことゆえにピンと
こなかったと。なけるガキならそりゃ
おかしいけどよ。女盛りの年でその体に
なったんなら必要もあるかと思ったんだよ
。あんた分かってるわね。77ないわ。
エルネスも黙って。ああ、ないってことは
ないだろう。ないよ。そんな大昔の子
ダッシュダッシュダッシュ。大昔
慌てて自分の口を塞いだけど意味なかった
。なんかもう死にたい。むしろ殺せ。
ああ、そのロブってのはこの下の部屋だな
。おお、案内しろ。息ひと、お前ら2人
ついて来い。瀬戸、そっちは頼む。はい。
雪ひさんと騎士2人を指名しておりようと
するざザさんにエルネスがマッタをかけた
。あんたら遺跡に何をするかわかんない
じゃない。私も行くわよ。私は生ひさんが
何で降りるのかわからん。思わずシャツの
裾を引っ張った。幸さんは行かないで。
なんで?私が嫌です。ざザさんたちは
仕方ない。エルネスは問題ない。でも
私たち日本人にあれが早そう耐えられると
思えない。あのロブたちの残骸にかずは
ちゃんは会ってていいから。てか待ってな
。いや、私は平気なんですけど、自分でし
たことですし、でも幸さんが行くのは嫌
です。最初は幸さんにも私がしたことを
内緒にしておいてもらってたんだ。でも
ざザさんが幸には伝えておいた方がいいっ
て判断したから任せることにしたんだ。
聞かされた時の幸さんの反応は知らない
けど、耳にするのと実際に目にするのとで
は全然わけが違う。ダッシュダッシュ
ダッシュ生ひさんの心の傷が気になるとか
そんな話じゃ全然なくて、元々優しい子
たちではあったけどあの出来事があって
からはみんな私に対してさらに優しくなっ
た。だからこそ自分勝って過ぎて言って
欲しくない理由を口に出せない。見せたく
ない。私がやったことを見せたくない。
情けないけど怖がられるのが怖い。離れて
いくのが怖い。あんなことをして平気でい
られる自分を見られるのが怖い。ああ、
本当に情けない。ざザさんはあんなにリト
しているのに。ポンポンと幸さんが私の肩
を軽く叩いた。俺ね、実は結構色々経験し
てるんだよ。ああ、匂いはかなりマしに
なってるな。浄化と氷でなんとか処理して
ある。それは助かるな。あれはなかなか
きついからな。手かをつけられて
立ち上がるザギルの言葉を軽く流す幸さん
。本当に行くの?お、連長組をなめんなよ
。じゃあ私も行く。む雪ひさんがちらりと
ざザさんを見ると薄い金色の瞳が私を捉え
ていた。ダッシュダッシュダッシュ怪談が
少し急ですね。どうぞ。差し出された手を
取ってザギルを戦闘に騎士ざザさん私と
続きちょっと私に手を貸す新種はいないの
?あ、はい。雪ひか。まあいいわ。妥協な
の?俺結構モてるんだけど。ダッシュ
ダッシュダッシュ。鼻で笑ったエルネスの
手を取った幸ひさん。最後尾に騎士がつい
て長い階段を降り始めた。長いわね。
あんまり覚えてないけど、大体半分くらい
かな。どうだっけ?ザギるにゃ。あと
1/3の1ってとこだな。ランタンの明り
はに来た時よりも長く伸びている。騎士が
2人と幸さんで3つ持っている上に調整し
てくれているから。でも曲がった階段の先
まではやっぱり見えないねえ。かずは
大昔ってどのくらいよ?階段を踏み外した
私をざザさんが繋い立てで引き上げてくれ
たな。何言ってんの?エルネス。何言っ
てんの?だって気になるじゃない。そりゃ
ブランクがあるってのは聞いてたけどさ。
夫がいたんでしょ。まさかそっちの
ブランクだとは思わなかったし。ねえ生ひ
。そっちはそういうもんなの?どうだろう
な。俺は独身だし。そういうのがない夫婦
も結構いるとは聞くけどね。うるさい。
あんたらうるさい。なぜないのよ。年齢で
もかずはまだそんな年じゃないじゃない。
かずはちゃんは地に来てからのわちゃん
しか俺知らないし。ピンと来ないな。でも
子供ができたらなくなる夫婦って多いとは
聞いたことある。わあ。え、やだ。全員
全員驚いてる。ざザさんまで。あ、そう
いやこっちと諸婚年齢の平均が違うっての
もあるのかな。つっても俺らの国での平均
だけど。ああ、あめも言ってた。そういえ
ば言ってた。いくつくらいですか?A座ザ
さんまで食いつくの?男は30前後。女は
どうだっけな?男より1、2歳若かったか
も。
確かにこっちと10歳以上違いますけど。
うん。いや、わかんないっすよ。俺だって
。そうよね。雪ひはジ下でそこそこ楽しん
でるし。まあそりゃって嫌なんですし。
そういえばさっき魔力干渉のあれも幸さん
すぐ気づいてたんだった。知ってたんだ
あれ。なんで?教えておいてよ。なんでだ
よ。聞かれてもいないのにいつ言うんだよ
。
う、裏切り物。同じ年長組なのにエルネス
さんから聞いてると思うじゃん。私は
分からない人が何が分からないか分から
ないので。エルネスはいっつもそうだ。
いっつもだ。愛情表現って言ったでしょ。
それが気持ちよくないわけないでしょうに
。新幹長
ちょっと控えて。はっきり言うな。
ずるいざさん幸にだけ教えてた。僕地ま
すって。雪ひには地の若いのが何か知ら
ねえけどお前らが教えてなかったってこと
か。俺悪くないだろ、やっぱり。なんで俺
標壁に閉じ込められたんだよ。いや、お前
は悪いだろ。もう1回やるか。てめ、
近づくな。パプをわあ。ザギルは終点まで
転がり落ちたけど普通に無事だった。
ダッシュダッシュダッシュ。ここだ。あの
部屋の扉をザギルは足で蹴って示した。
しかし驚くほど頑丈だな、お前。こいつ俺
の蹴りで無傷だったんだぞ。マジで無傷
じゃねえわ。ミで2日動かなかったわ。
ザギルに扉を開けさせて階段を降りた順に
部屋に入るとそれでもやっぱりどこか余っ
たらるいけど吐き家気を誘うような匂いが
漂っていた。地は剥がされ、わが散らばっ
たベッドの周りには血の跡とその上に巻か
れた鎖と南金城。ロブたちには下が白く
降りていて、パッと見ただけでは元が人間
だったとは分からない状態だった。複雑で
不規則な模様が炎上に広がり、そこから
ヘスカの胸から上、ロブの肩から下が
盛り上がって生えている。下でよく見え
ないけど、服の下から覗く肌はひび割れて
ミイラみたいになっていた。凍結感想。
エルネスは一別して意外と腕がいいじゃ
ないとつやくとすぐに興味を遺跡の壁に
向けたけどざザさんに促されてロブにはめ
られたママの指輪に鼻がつきそうなほど
近づいて調べ始めた。ああ、そうか。
かずはちゃん。はい。幸さんは本当に全く
平然としていた。探検術習い始めたのは
このせい。ダッシュダッシュダッシュ魔力
に異常が出た時に扱えなくなるんですよね
。あのハンマーが攻撃手段がもう1つある
のとないのとでは違いますし、やっぱり
人型は魔物とは違うでしょう。あの子たち
にはこれはきついと思ってそりゃ魔族には
ハンマーじゃないと無理ですけど。そうか
。はい。俺ね、海外派遣も災害救助も経験
済みなんだよ。そう。うですか。ああ、
なるほど。それなら確かに納得できる。
様々な状態を見続けてきたんだろうな。で
ね、勇者が常に複数召喚されてるのって
何か意味があると思うんだよ。成熟する
までに結構時間がかかってるってのも。
ああ、ですね。その辺は私も色々考えたり
しました。少なくとも私はの子たちに支え
られている部分がある。元の世界の知識を
共有できることだけじゃなくて、ちょっと
間違い感があった私をそれでも勇者人の
一員として鬼に接してくれた態度。何より
ベッドから動けなかったあの期間に時間が
開けば見せてくれた顔にどれだけほっとし
たか。うん。だからさ、俺それなりに
かずはちゃんと肩を並べられると思うし、
頼ってくれていいよ。同じ年長組じゃん。
背中をパンパンと軽く叩かれて知らず笑顔
がこぼれてしまった。いい子だ。本当に
いい子たちだ。心強いです。ダッシュ
ダッシュダッシュ同じ年長組なのに教えて
くれてませんでしたけど知らないと思わ
なかったんだって大昔ってさ。後半は見事
でひそひそ話。いやまあさっきは流れと
いうか雰囲気で同揺しましたけどね。つか
そんなに興味あることかね。ああ、幸さん
がさっき言ったあれですよ。え、子供でき
たらってやつですね。あ、ごめん。もしか
してそういうのが苦手だったりする?確か
にね。男女ともにそういうことが苦手だっ
たり興味が薄い人っている。私はそれほど
苦手でも興味がないわけでもないというか
。エルネスたちはロブの検証が終わり、
ザギルにこの遺跡のことを聞いている。
この部屋の先はどうなってるの?別の
入り口があるって聞いてるけど。入り口は
分かるし、呪文も分かるけどよ。通路は
迷路だし、罠もあれば魔物も嫌がるし。
ここまで来る所要時間はガラクタ。あ、
オートマタの案内があって1日半ってとこ
か。でも案内がなきゃ検討もつかねえな。
俺ら途中でガラクタを見失ってからここ
まで来るのに半日はかかった。迷路のせい
か。ロブの野郎が罠を踏むは魔物を
引っ張るわでな。距離にしたら大したこと
ねえと思うが。そういや結構疲れてたな。
あいつら到着した時。道覚えてるか?これ
よく見てみろ。ザギルが壁に手かせで傷を
つけると光けが散った。エルネスが壁に
張りつく。光ごけが修復してる。来る時
一応こっそり壁に目印をつけてたんだけど
よ。この程度だとすぐ消えちまうんだよ。
気づいた時には遅かったからわかんねえ。
大興奮で光ごけを採取するエルネス。
気づかなかったな。本当にあの筋肉だるま
意外と頭を使っている。苦手というかね。
ああ、あんまり縁がなかったというか夫が
ね、もう必要ないだろうって言いましてね
。必要。ほら、うち男女1人ずつうまく
できたわけだしって。家族でいつまでも
そんなのおかしいだろうって。私だって今
ではおかしいと思う方がある意味おかしい
とは分かるけれどその時はそんなものかと
思ってしまったのだ。そういう夫婦は結構
いるとはいえ、それは夫婦で合意の上で
なくてはおかしいのだとその時は知ら
なかった。気づいた時にはおどうでも良く
なっていたわ。いや、ちょっとよくわかん
ないけど。あれかずはちゃんちの子って俺
と同じくらいの年って下の子は23歳です
ね。2
年おまっぱ必要なんじゃねえか。ザギる。
なんで聞こえてるんだ?耳までいいのか?
叫ぶな。ひヒ必要ちゃうわ。さあ
立ち上がれ我が解来よ。我に中性を示すが
いい。その鋭時きを持ってうめく右無像を
貫け踏みつせ
殲滅せよ両腕を大げさに天に突き上げれば
育奥雲の決晶からなる白い海来はその身
から表層のかけらを振り落としながら2m
を超えるを刺すような冬の日差しにさらす
。その数20最初はのそのそ徐々に加速
するのは完成の法則のせい戦闘の5体が
前方に展開する育へもの衝壁へと有毛に
先人の白い花を咲かせるか高い悲鳴を上げ
て散る衝壁ストーンウォール千人が
切り開いた道を抜けようと続く2人を1m
を超える雪の冠りを乗せて立ち上がった
岩壁が引き飛ばす
雪煙が視界を覆い切界が中を舞う。一人
2人がその身を持って散らした切開はコア
握りしほど台は30cmほど。10体の極
は10の弾丸に変わる。重力魔法で圧縮さ
れた切界は表となり、岩壁と残る衝壁を
砕いた。岩壁に変わり視界を塞ぐ煙の下
から生い出す鉄の蛇が私の足元へと牙を
向く。垂直に飛んでかわせば目の前に迫る
光の矢燃え裂かれ
矢は炎となり標的である私にたどり着く前
に散りつきる
私に吸い寄せられるように向かってくる
数字の白い弾幕の隙間を塗ってかわして
いく。ふは
ぬるいぬるすぎるわ。残り10体の海来が
見えない坂を駆け上がるかのように敵陣の
上空へ。海来の影は敵陣を組まなく覆い、
それは前衛、中英、公栄と反分けした意味
を失わせる。すぐに展開される衝壁で開来
を砕けば先と同じに兵団が降り注ぐだろう
。しかし展開されたのは階段上の衝壁。
色取り取りのそれを駆け上がり海来の脇を
抜ける騎士たち。ぬるい上に甘い落下を
始めていたはずの開来はマリオネットが糸
に引かれるように向きを変えて騎士たちを
襲う。衝突と共にほける切界に包み込まれ
落下する騎士が5名。右手でフルー剣で
開雷来を切り裂いた騎士が3名。切り裂か
れた切界がじわっと音を立てて瞬時に蒸発
したのは飛んできたか。身をよじって
かわし私の手前に着地した騎士は4名。
体勢を素早く立て直し、私へと突撃するの
は怒りクルーグリーンボーのよう。残念。
そこは底なし沼。騎士たちの足元の雪が
まるでスライムのようにずるりと左右に
別れ、彼らの足を救う。両手に2個ずつ
行き玉を携さえ荒ぶる高のごと。手をつい
た騎士たちに狙いを定め。かずはちゃん
かっこいい。大好き。わう。行き玉を
投げつけるその瞬間に行き裂酒と防寒の
ために目の下まで覆ったネックを引き下げ
て叫ぶ霊君のキラキラとした輝く笑顔に
打ち落とされた。えへへごめんね。
ふカふカの親切をえぐるように滑り落ちて
止まった私の額体に緩く握った雪玉を
乗せる霊君。も擬線の名を借りた雪合戦
勇者4人プラス騎士団vsハプラスだるま
20体はレ君の奇襲で終了。あなたなんて
立派に詳しくなってる。かずはちゃん
ラスボすっぷり半端なくて俺もお笑いしぬ
かと思った。セリフ考えてて昨日眠れませ
んでした。渾身の作戦です。豚汁。なんで
あれだけ対多数をこなせるのに連携ができ
ないの?かずはちゃん基本作戦を聞いて
ないからでしょ。聞いてますよ。湿経な。
残らないだけです。残してくださいよ。
かずはさん。努力はしてるんですよ。一応
ずズずっと豚汁をすって息をつく。プは
美味しい。豚って言ってもスノー顔は
どっちかと言うと見た目牛っぽい。冬に
繁殖機を迎える魔物だ。先週勝ってきた。
午前中の訓練である雪合線を終えて食堂に
集まった騎士団の皆さんにも好評のようだ
。豚汁には焼きそばよねってことで、それ
も最近は定番メニューになりつつある。
レシピってあるじゃないですか?料理とか
の?私あれ実は読めないんですよね。
もちろん読めば理解できるし、新しい料理
を作る時はざっと流し読みするんですけど
、ふわっとした全体像と材料さえ分かれば
なんとなく作れますし、今でこそ料理長に
渡すためのレシピを作るために細かくメモ
を取ったりしますけども、そうじゃなきゃ
詳細なんて覚えてないんですよ。どうも
ですね、あんな感じに頭に残らないんです
よね。そのあんな感じってのがよくわから
ないわ。あめさんはタ汁の豆腐をつき
ながら首をかしげている。ねえ、これ豆腐
もしかして作ったの長き道のりでした。豆
の種類は図あれどなかなかその風味が出
なかったんですよね。苦りは海園のさ地
から運んでもらったんですよ。何なのその
情熱?好きじゃないですか?もう大好きな
の?豆腐嬉しい。あら、珍しく素直。
そんなに好きなのか?良かったね。海園か
。いいな。海っ
すよね。そうですね。魔道列車と馬車で2
週間ほどでしょうか。と刺身食いてえな。
僕お寿司好き。いいですね。僕ホタての
バター焼きとか食べたい。オートは内陸だ
からね。魚介類はどうしても日物や塩漬け
になっちゃうんだよね。生で食べると聞い
てざザさんは軽減そうにしている。やっぱ
寄生中ですか?いえ、兵魔法で凍らせて
からなら大丈夫だと食べている地域もあり
ますし、食べたことはありますよ。ただ
あんまり美味しいとは思わないし焼いたり
した方が好きです。そうか。こっちでは天
でうまい魚がないのかな。好みですから何
とも。僕は内陸出身ですからね。慣れも
あるかもしれません。皆さん海に近い
ところの出身なんですか?うん。俺らの国
って海に囲まれた島国でね、物資の流通も
発達してたから解散物はどの地域でも気軽
に食べられたんだよね。ほう。素晴らしい
。確かに僕はせで食べるのは苦手ですが、
制御焼いて食べるのは好きなんですよね。
でもなかなかオートではあれでも裏山の
向こうに結構大きな湖がなかったっけ?
討伐に向かう道すら眺めたところうと
しげる森の隙間から輝く米が街道から見え
たのを覚えてる。あの湖って魚内ないん
ですか?あそこ結構綺麗ですよね。
通り係かりに見ただけですけど魔物が
そこそこいるんですよね。ただあの辺の
魔物は近寄らなければ襲ってこないんです
。で、湖にいる魚というか蛇みたいな
ぬるぬるしたのがいるんですが、美味しく
ないので近寄る理由もないと言いますか?
美味しくない。臭みがあるし小骨も多い
ですし雪ひさんの目がランとした。
ぬるぬるした。正体君がキリっと方を
引き締めた。蛇みたいな。あめさんが豆腐
を口に運ぶ手を止めた。臭みがあって小骨
が多い。れ君はもこもことひたすら
焼きそばを食べている。かずはちゃん
ウナぎさける。うん。まだウナぎって
決まってないと思うよ。というか私が料理
に情熱を傾けているわけではなく君たちが
食辛し棒だからだからね。結局湖は今の
時期凍っているということで春までウナぎ
はお預けとなった。いや、まだウナぎに
近いかどうかすらも分からないわけだけど
、パリンと窓の向こうから細いつらが
弾け落ちる音がする。窓は息の決晶で曇り
ガラスのような模様が描かれていた。
ダッシュダッシュダッシュは風の絵入り
曇りガラスは職人さんが減っているから
ロストテクノロジー間近ではとかいうのを
テレビで見たことがある。それが本当か
どうか知らないけどなかなか手に入らない
というのは趣味でステンドグラスを作って
いる人から聞いた。技術って意外と
あっさりと失われちゃうのよね。膝の上に
置いた分厚い本のざらりとした表紙を
撫でる。滅びた古代文明を調べたくて
エルネスに故障を借りたはいいけど流レな
子自体の解読は手ごすぎてなかなか進ま
ない。エルネスの研究室の横にある王雪室
。フカフカのソファやカウチが合わせて4
つに大型のクッションも底に散らばって
いる。パチパチ火を爆させる暖炉と毛足の
長い絨毯。壁一面を塞ぐ本棚には古びた
背ひ紙がびっしりと並んでいるのに関節
照明の効果なのか圧迫感はなくそれどころ
か落ち着きとくつぎに一やく買っている。
雪合線の日から1週間吹雪が続いていて
屋内での基礎程度の運動しかできていない
せいなのかまた風でも引いたのか私とし太
君が体調を崩してそれぞれソファにだらり
と寄りかかっていた。別に熱もないんだ
けど、ものすごくだるいのだ。吐き気も
結構ひどい。故所と張り合うように本を私
の膝に乗せた霊君がソファの横に座り込ん
でいる。エルネスがひんやりとした細い指
で私の同じを包んでさすり、それから下腹
部に手を当てながらうっすらと眉間にシを
寄せて集中している。うん。あめ立ては
同じように翔太君を診察していた。あさん
は数秒考え込んでからエルネス師匠に
答える。魔力の巡りが悪い。うんと血管で
言えば欠血しているみたいな感じ。さっき
かずハを診察したのと翔太君の症状は
ほとんど同じ。筋肉が特に疲労している
わけでもない。内臓も異常は見られないし
ひどい検態感以外の自覚症状もなし。魔力
切れに近い症状だけど魔力は満ちている。
だから残るは魔力良い。大体合格。原因は
分からないです。でもあめさんは少し
気川しげに私をちらりと伺った。麻酔の
首輪をつけられていた時の魔力の乱れに
よく似てるです。ああ、言われてみれば
そうですね。あの時は痛みの方が強くて
そっちばかり記憶に残ってますけど。僕
痛くはないよ。私も今回は痛くないですよ
。でもな、何て言うんだろう。普段より
魔力がドロっとしてるというか、制御し
にくい感じが似てる。麻酔の首輪って魔力
を吸い上げるだけじゃなくて波長を乱出し
ながら吸い上げるんですよね。そんな症状
だけが何のきっかけもなく出る病気なんて
私まだ習ってない気がします。うん。ない
もの。少なくとも私たちこの世界の住人で
そんな症状の報告はない。で、かずハと
シ太の共通点はえっと勇者なことだけど私
や幸さんれ君には出てないしあ、身体が
成長途中。この間のかずハの時も成長途中
だから身体に負担がかかりすぎたんです
もんね。よろしい。付け加えるならここ
最近かずハとシ太の魔力送量がどうやら
急激に上がっているのよ。消費が追いつか
ないのにどんどん生産されていくから身体
的な負担も激しいんでしょうね。ナール
ほどあれかしらね。成長いたみたいなもん
かしらね。そうか。最近訓練があまりでき
てないしな。魔力を消費できないせって
ことか。幸さんはし太君の首を揉んで
いわってあげている。あ、れ君、ちょっと
首を揉まなくていい。くすぐった。という
ことはためずにちゃんと抜けばいいって
ことね。あめさんが力強く頷いて言いきっ
た。パリンと窓の向こうから細いつらが
また引け落ちる音がする。パチパチ爆ゼル
暖炉の音。そうね。ためすぎは良くないわ
よね。色々と体に。あ、あめちゃん言い方
。耳まで赤くした翔太君が俯いた。何よ?
ダッシュダッシュダッシュ。爆発音が
聞こえそうなほど瞬時に顔を赤くしたあめ
さんの悲鳴と幸さんの爆笑でしばらく収集
がつかなかった。しかし魔力消費のためと
はいえ訓練場の雪けと成地ってつまらなく
ないですか?やってもやってもこの吹雪
ですしカランとグラスの中の氷を揺らすざ
さん久しぶりの年長組のみ会である。ここ
のところずっとざザさんが忙しくて開催
できていなかったんだよね。調子が戻る
まで大量に魔力を消費する方法が思いつか
なかったですからね。でもおかげで今は楽
です。重力魔法で訓練場一体の雪を橋に
どけ、積み上がった雪山を翔太君が鉄球で
整形しては兵魔法で凍らせて今は見事な氷
の上壁が出来上がっている。ちょっとした
雪祭り会場っぽい仕上がり。まあ、体調が
戻ってくるまではだるいは吐き気がする
までで2人でフラフラになっていた。寝
すぎ悪くなるけど動き出したら馴染んで
くるような感覚だと言えば分かりやすいか
もしれない。そろそろ天候も落ち着くとは
思いますけど僕の方でもちょっと考えてみ
ますね。まあ効率はさほど良くなくても手
がないわけではないんですが。そうなん
ですか。ああ。いえ、それにしてもかずは
さんだけでなくシ太もですか。確かに持続
力や攻撃威力が上がってるなとは思って
ましたけどですね。私も重力魔法の操作が
最近楽になってきてましたし、正体君は
鉄球や鉄を投げる時の精度や距離が上がっ
ていますもんね。あ、そういやさ、あの氷
の壁で思い出したけど雪ひさんがナッツを
つまんで指先を舐める。ちなみに今日のお
つまみはナッツとチーズとマシュマロ
チョコだ。ザザさんはチョコがお気に入り
。ざザさん、標壁ってなんで?めっちゃ
かっこいいんだけど。ざザさんがちょっと
蒸せる。花痛い。大丈夫。ハカチを
差し出すと大丈夫ですと自分のハカちを
出していた。トイレットペーパーが発達し
ていないくらいなので、もちろん
ティッシュもないですからね。男性も皆
さんハ価値は上備している。私もそれ
聞きそびれてた。なんでですか?いや、
それ言っているのは南方面の敵型だけなん
ですけどね。僕南方にいたって言ってた
じゃないですか。基本南方の国境選手後は
軍なんですが、まあ魔物も当然いますしね
。原則大国家は軍、大魔物は騎士団で動く
んですよ。ああ、それで軍関係者には俺ら
あんまり合わないんだ。で、まあ状況次第
では軍に協力もするんですね。当時
ちょっと南方が荒れていて応援に出ること
がよくあったんです。ふむふむ。僕は衝壁
を始め防衛が得意なんでそれで壁ですかね
。うん。それでザギルがあんなに警戒して
たんですか?へえ。ザギルってあいつだよ
ね。あのいかついやつ。うん。筋肉マン。
標壁とやり合うなんてごめんだって。
やべえ。ざザさんかっこいい。いやいや、
そんなもんじゃないですって。ああ、ほら
かずはさん、幻格魔法の対抗技術からいく
つか派生した技があるって前に言った
でしょう。あれね、使用頻度が高いのは
攻撃用の方なんです。本当は攻撃あれが
あんなに安心するのに何をどうしたら
ダメージを与えられるんだろう。うん。
精神を安定させられるってことは逆に衰弱
もさせられるんです。汎用性が高いのは
恐怖ですかね。本能的な死の恐怖ってやつ
です。まあ、それをちょいちょい使わなく
てはならないことがありまして、そのうち
敵方にそう呼ばれるようになったって感じ
です。結構昔の話なんですけどねと微笑む
ざザさんからは全く想像ができない技だ。
もしかしてこの間の遺跡でザギルの頭を
わし掴かみにしたのってそれですか?あの
頑丈なやに随分ダメージを与えていると
思ってたんですけどちょっとムかついて
しまったんで普段からは想像できない迫力
だったもんだ。俺切れたざザさんにあれを
やられたらちびるかも。あいつよくあれ
だけ減らず口を叩けるなって実は思ってた
。ザギル痛みで吐いてたわけじゃなかった
んだ。気まずそうに片手で口を塞いで顔を
背けるざザさん。やだ、もう本当にそう
いうのは反則だわ。ザギル、あいつ結構
体制がありましたよ。言動はその辺の
ちンピラマガですけどね。能力的には
かなり高いです。かずはさん。はい。
苦にしい表情でザギルを表したザザさんは
グラスをローテーブルに置いて私に真正面
から向き合った。先日の報告通り、数日中
にザギルはここに帰着します。本当に
あいつを雇音ですか?ロブの指輪とザギル
の協力によって勇者誘拐をらんだ組織は
宿成したと教えてもらった。どのようにと
か詳しくは知らないし、実行部隊は情報部
だと聞いている。飾るな王国の南方諸国へ
の方針は不干渉。だからこそ全ては水面下
で片付けたと。ザギル向こうで役に立った
んですよね。約束通りお取りも潜入もし
たって。はい。想定以上の働きだったそう
です。だからこそ能力が高いからこそ
あいつをそばに置くのは反対です。でも私
は悪を守らなきゃです。あいつを雇とうと
約束しましたから。正体君調子どう?軽く
吐きそう。かずはちゃんは私も一口ぐらい
ケロっと行きそうです。大丈夫かずは
ちゃんバケツ持ってくる。両手を器にし
てる霊君。それバケツ。本当にその愛に
癒される。だから魔力綺麗になるまで使い
切らなくてもいいんだってば2人とも1日
中立してるわけにもいかないしね。という
かちょうどいい加減の魔力量を維持するの
も訓練のうちだし。あめさんとエルネスは
秋調。そうは言うけど、またすぐ気持ち
悪くなるのかと思うと、もっとやっと
キャラ楽な時間が長くなるかもってつい
ちゃうんだよ。ですよね。今日もエルネス
の王設で私とし太君はソファに沈み込んで
いる。昨日昨日と天気が良かったから思う
存分訓練していたのだけど、どうやら使い
すぎてもリバウンドのように次の朝は
さらに絶不調になるらしいのが分かった。
どうしろと。この後も訓練するんでしょう
。今日こそちょうどいいくらいの消費量を
掴むようにしなさい。どうやるのさ。お腹
が飽きすぎても気持ち悪くなる。お腹が
開いてるからいっぱい食べたら食べすぎて
気持ち悪くなる。食べすぎたから食べない
でいたらお腹が飽きすぎて気持ち悪くなる
。そんな悪循環なのですよ。いわば私たち
は服中も空腹中数もただいまぶっ壊れ仲間
とな状況になっている。訓練前の今現在は
食べすぎて気持ち悪い状態だ。悪循環を
重ねて血に日に悪化してきていた。
さっさと訓練場に行けばいいというものだ
けど、これからザ切ると顔合わせなのだ。
ざザさんと幸さんが連れてきてくれるのを
待っているところ。ザギルが元々私を誘拐
した奴らに雇われていたことはれ君、商体
君、あめさんにも説明済み。心配はないと
思っているけど、私が雇ってい
るってことで無条件に信頼するのも考え物
だからね。走行しているうちにノックが
あり、エルネスが王じと幸さんとざザさん
に挟まれてザギルが入ってきた。やあお
仏長づらのザギルを正面に座らせて勇者人
を紹介する。幸ひさんもざザさんもザギル
の背後に立っているんだけどもうそんなに
警戒体制はいらないと思うんだけどな。
まあ、仕方ないか。で、結局よ、あんたは
俺を買って何をさせる気なんだ。何をさ
せるにしても選ぶ余地はねえけどよ。犯罪
奴隷はごめんだしな。
断ればしばらく監視機とは家え
オブシリスタで解放だと聞いてるけど、お
鳥や潜入であげた実績に対する取引報酬と
してそうなるって話だったと思う。信じ
られるかよ。あんたの目の届かないところ
で抹殺って手もあるだろうよ。
それなら勇者様に買われた方が生き残る
可能性は高い。ふむ。ということは私の
ところにいれば少なくとも殺されはしない
というくらいの信用はあるってことか。
あんたが生きてた世界の基準ならそうかも
しれないけど、この国はそんな手は使わ
ないと思うけどね。私にはそうつかない
もん。この国はザギルは花で笑っていられ
たけれども召喚されてこの方この国は
私たちに対して常に誠実だった。その
くらいの信用はしている。まあ、ザギルに
してみれば信用する根拠にはならないのも
仕方ないね。おお、というかこの間も言っ
たでしょう。買ったんじゃない。雇うんだ
よ。どう違うんだよ。雇い主と労働者大当
の契約相手ってこと?あんたもロブに言っ
てたじゃない。契約犯以外のことはやらな
いって同じだよ。契約内容は私はあんたに
移植と労働内容に見合った給料の保証を
する。私は飾るな王国の法律が許す範囲内
でしかあんたに命令はしない。犯罪行為は
明示ってことね。当然あんたが勝手に犯罪
行為をしたら普通に犯罪者として国に
引き渡すし契約は終了。飾るな王国の法律
はなかなか優秀だからね。犯罪行為でなく
てもあんたが本当に嫌であれば私の命令を
拒否する権利がある。で、労働内容だけど
それはまだあんまり決めてないんだよね。
とりあえず基本は私の護衛と情報収集かな
。護衛は騎士団がついているからサポート
的な程度でいいと思うけど細かいことは
おいおい相談しつつつつって感じでどう
って何その顔?あ、この国の法律が分から
んって話なら城にいる労働関係専門の文官
さんが色々教えてくれるから手配するけど
仏教から随分とま抜けな表情に変わった
ザギルはいやこの国はその辺が天国だって
聞いてるとだけ小さな声で答えた。うん。
この国では当たり前のことなんだけどね。
犯罪行為を命じないとか拒否する権利が
あるとか。でもザギルはそれが当たり前
じゃないところで生きてきた人だから
あえて説明してみた。じゃあ細かい内容は
後でってことでいい。すごく魔の抜けた顔
をしてるけどうっせえよ。私も調子が悪い
からね。ちゃっちゃと終わらせちゃいたい
。大体人を雇うなんてこと当然したこと
ないんだから細かいことは分からないのよ
。
給食のおばちゃんですし、ダッシュ
ダッシュダッシュザギルは最初から最後
まで私やリコッタさんを自発的に
傷つけようとはしなかった。ロブたちの
護衛としてしか雇われていないと言い、
騎士団を敵に回す、つまり勇者拉ちなど
聞いていなかったと主張していた。私に
攻撃された時にも真っ先に取ったのは攻撃
姿勢ではなく防御姿勢だ。リコッタさんが
死んだこともずっと言わなかった。呪文を
教えられた時点でリコッタさんは済みだっ
たはずなのに。たえ私がパニックを起こさ
ないためだったとしても私が騎士たちへの
人質や交渉材料になりうるという打算が
あったのだとしてもあの時の私の状態なら
リコッタさんを捨てて意識を奪った私を
抱える方が楽だったはずなのにそうし
なかった。それどころか信号家まで与えて
立ち去ったのだ。もちろん状況によっては
私を攻撃することをためらわなかった
だろうと思う。そこまで甘かったら
生き残っていないだろうし。けれど
オブシリスタのような場所で生きていて
怪しげな組織から怪しげな仕事を受け負っ
て混じるものはそういうことでしか稼げ
ないと言いながら結局私をあれ以上
傷つけることなく返してくれた。だったら
ザギルの言う天国みたいなこの国で
暮らせるチャンスを上げるくらいしても
いいじゃないか。そのくらいの仮はあると
思うのよ。ただ私のそばに置くということ
は霊君たちのそばに置くということ。何の
保険もかけないというわけにもいかない。
ザギル。はい。これポケットから取り出し
た私の手の中にすっぽり隠れるくらいの
恋石をザギルの手の中に収めてそのまま手
をつぐ。ローテーブル越しに握手をして
いるような状態だ。他の人にはざ切ると私
の手の中に何が入っているのかは見えてい
ない。ダッシュダッシュダッシュはお前
これかずハはザギルとザギルの大切なもの
にとって不当なことも不利益なこともし
ない。かず派はザギルを裏切らない。期間
は3年もしくは派両者の合意による覇気が
あるまで。てかお前これが何か分かってん
のか?もちろんあんたは何も書けない奴を
信じないでしょう。私もだよ。いいね。
かずはさん何を持っているんですか?
かずはザザザさんの顔色が変わり、
エルネスが中越師になる。ザギルはかずハ
とかずハの大切なものにとって不当なこと
も不利益なこともしない。ザギルはかず派
を裏切らない。期間は3年もしくは両者の
合意による覇気があるまで。手の中の恋石
は成績。両者が先制して魔力を込めれば
互いの手のひに近いのもが浮かぶ。今の
飾るな王国で使われることはほとんどない
けれど、南方ではそこそこ出回っている
らしい。パキンと小さく割れる音がして、
手を離せば手のひには成績の代わりに直径
3cmほどの薄い模様が刻まれていた。何
をしているんだ?どこからそんなもの?や
だ。ざザさん怖い。研究所の倉庫にあった
のを綺麗だから1個ちょうだいって言っ
たらもらえましたもん。別に守るのが
難しい機会じゃないです。しってひゃ
エルネシュラメここのおバカ何をしている
の何をしてくれてるの?エルネスにほを
思いっきりひねり上げられた。痛い痛い
痛い。飾るなでそれが使われなくなったの
は悪用できるからなの。そう。それを
そんな大雑っ把な近いでエルネスは頬を
引っ張るのをやめたでソファをバンバンと
叩く。そのソファにまた体を沈めて息を
深く履いた。疲れた。気持ち悪い。まあ、
悪用できるってのはそうらしいけどね。
エイキ。なんでそんな無駄な行動力がある
の?ちょ、ちょっと新官長。それ無効は
まともな方法じゃできないわよ。大体両者
合意してんだから。ざザさんは近血を
起こしたみたいにローテーブルに両手を
ついて唸だれた。俺覇棄しねえぞ。面白い
じゃねえかだよね。おお。なあ、ザザさん
とエルネスさんの反応から見て、また
かずはちゃんがトん感なことをしたって
こと。またって何ですか?湿経な。
ダッシュダッシュダッシュ誓を破れば顔に
裏切りの門が出て麻酔の首輪よりはかに
弱いですが似たような効果が出ます。効果
期間は契約期間と同じ3年です。で、でも
かずハが破らなきゃ大丈夫なのよね。悪用
できるってのは本人がそのつもりがなくて
も破らせられるってことなのよ。個人の
主観や価値観が関わってくるから。それを
それをあんたはやめ吐く吐くって。ザザザ
さんはもうローテーブルの横に
しゃがみ込んでつしているしエルネスは私
の胸ぐを掴んでグわングわン揺らしている
。法律なんてものには解釈の違いや抜け道
があるように視界というものにも解釈や
抜け道がある。3大同盟国間での薬場が
各国の主観により解釈の変わる緩い薬場の
ように維持し続けるためには互いの教授が
必要なように成績の誓は誓われた言葉以上
のものを必要とする。そんなものそれなり
のチップがなきゃ大きく勝てないもん
でしょ。ねえザギる。そうだな。よく
わかんなかったけどざる。ってかずは
ちゃんにひどいことするの。れ君が私の膝
から本を離してザギルを見上げた。しない
よ。それが近いだ。ふん。まあ、ひどい
ことしたら僕がやっつけるからいいや。
いつもの天使な平常運転が愛しすぎる。
諦めの空気が漂た頃、ザギルが立ち上がっ
た。部屋を出るのかな?私も訓練場に行き
たい。そろそろ本当に吐きそうだ。できれ
ば吐いてから訓練場に行きたいところでよ
。お前すげえ顔してるけど。その言い方
どうかと思うよ。ここにいるのは全員お前
の大切な仲間ってことでいいんだな。うん
。私がすごい顔してることと何の関係が
すげえ顔って何だよ。ザギルはだらしない
歩き方で黒くつやめく大きなロテーブルを
回り込んで私の前に立った。俺の顔を見れ
ば不利益でもないし裏切ってないって
わかるだろう。裏切りのもんは出ない。
特に標壁。お前はちゃんと見ておけ。場合
による魔力交換は必要ない。なんでお前が
決めるんだよ。しないけど。魔力交換って
あれか。前にザギルが古代遺跡でやられた
あれだ。確かにざザさんが決めるのは
おかしいといえばおかしい。でもちょっと
笑いそうになる。ザギルはソファに埋もれ
てる私に覆いかぶさるように身をかめて
ダッシュダッシュダッシュ食うだけだ。
左手で私の同じを引き寄せ右手を私の下腹
部に当て、熱い唇が私の口を塞いだ。いや
、まあね。確かに先日はいきなりだったし
、未知の経験だったし、同様も慌てもした
けど、いくらブランクがあるとはいえ、
そしてちょっと言えないくらい経験値が
低いとはいえ、さすがにこの年でそんな
せごときで恥ずかしがったりしませんよ
ねえ。
というか年を取ると恥ずかしがること自体
が帰って恥ずかしいなんて見えもあるわけ
でまししてや私を見下ろすザギルの瞳は
さえとした冷ややかな観察者の目オパール
のような虹色の交際そりゃこちらもすっと
冷める。ダッシュダッシュダッシュ
こじ開けられた校内に滑り込んだ下が
えぐるように学や絶化をなぞっていく。
唾液を救い取りながら最後に唇をなぞり、
ちょっと軽い音を立てて離れた。自分の唇
もペロリと舐めてうんとザギルは謎の頷き
をした。それにしてもちょっと濃いかな?
来いな。まあそれは置いといて。おやあ。
つい漏らした私の声に凍っていた部屋の
空気が動き出した。なんとローテーブルを
乗り越えてざザさんがザギルに手を伸ばし
、ザギルはそれをバックステップでかわし
、回り込んだ幸さんをさらにサイド
ステップで回避。待て、待て、待て。顔を
見ろって言っただろ。裏切ってないだろ。
ああ、2人とも待ってください。落ち着い
て。私が止めると2人は飛びかかる寸前の
姿勢で顔だけこちらに向けた。いや、怖い
よ、その顔。ザギる。何したの?余分な
魔力を食ったんだよ。治っただろ?うん。
治った。吐き気もだるさもない。すっきり
だ。ここ数日悩まされていた不調が突然
完全に消えた。疲労感だけは肌少しある
けど何をダッシュダッシュダッシュを前
魔力食い持ちか。普段どんな生活してるか
知らないけど普通にしてれば数日は持つん
じゃないか。反動で回復速度が上がらない
程度に抑えたしな。まあ、崩れてもまた
食えばいい。かずはどう?うん。すっきり
。本当なのね。魔力食いなんて初めてあっ
たわ。私の額体に手を当てて確かに魔力量
の変化を感じたのか。エルネスが納得して
いる。あなたザギル適量に抑えられ
るってことは魔力量を貸りで確認できて
るってこと。しかも適正地まで分かると
見えなきゃ食えないだろ。かず派の状態は
前例がないのよ。それを一目で原因を
見抜いて対処もできるってどういうことよ
。あん、顔色と魔力量を見れば分かるわ。
ちょっとあなたうちで働かない。嫌だね。
顔が近いよ。かずは、あんた何か言って
やって。いや、本人が嫌だって言ってるし
。新幹長は黙ってなぜしなかった?審査や
検査の時に持ってる能力は申告するよう
命じられてるはずだ。しかも検査を
すり抜けたってことは結果以上の能力持ち
だが。バカか。お前らはただの取引相手
だったんだ。手札をそう簡単に明かすかよ
。主様のお役に立とうとしたんじゃないか
。褒められていいところだぞ。そうか。
ありがとう。かずはさんもちょっと黙って
ください。あ、はい。本当に体調が良く
なっただけですね。他におかしなところも
感じませんね。コクコクと頷いて見せる。
黙ってろって言うし、他に何もしてない
だろうな。本人がされてないって言ってる
だろ。迷いながらもざザさんはそれでも
構えた右腕を不傷下ろした。雪ひさんを体
から力を抜いて一歩下がる。見回せばし太
君は真っ赤になって口をパクパクさせてる
し、あめさんも真っ赤になって杖を権させ
て構えてるし。しまって、それしまって
レイ君は目をまんまるにして私の膝元で
完全にフリーズしてたかずはちゃん
かずはちゃん、あいつと結婚するの?し
ないよ。わあ、しない。本当
大丈夫。
しないしないしないしない。なんだおい、
どうしたんだあいつって。うおお。
立ち上がると同時に引けたような速さで
襲いかかったレ君の拳も蹴りも金差で
かわすざる。次々と衝壁を出しては瞬時に
割られているけどよく見れば衝壁に角度を
つけて押し返しつつ受け流してる。これ見
たことあるわ。関風映画で見たことあるわ
。消壁はなかったけど、映画には
パンパンパンとこみよい音を立てて
打ち込まれる拳や繰り出される蹴りを払い
つつも2人の立ち位置は動かない。レ君の
スピードは勇者人の中で私に継ぐものだ
けど遺か戦攻撃は素直でまっすぐすぎる。
それでも騎士団の中ではざザさんくらい
しか対抗できない。強いとは思ってたけど
ザギルの体術はもうちょっと情報修正して
認識しておくべきなんだろう。今まで防御
ばかりで攻撃は見せたことがないけれど、
逆に言えば攻撃をしなくても防御し続け
られるほどの義量があるってことだ。ムー
レイ君のスピードがさらに上がるとさすが
にザギルも焦りの色が強くなってきた。
うおおやべえ。なんだお前。ちょ、こいつ
なんとかしろ。あ、ごめん。見取れてた。
ふざけんな。止めろ。こいつを止めろ。で
、レイ君、ストップ。待って。ストップ。
レイ君の背中にしがみついて、軽く重力
魔法の力も借りて引き止める。だって結婚
しないのにこいつが中した。そんなのダメ
なんだよ。おお。そうね。確かに。でも
ほら、あれは中じゃないから。違うの。
うん。ほら、あの人工呼吸みたいな。人工
呼吸って知ってる?うん。中と違う。違う
、違う。ほら、治ったし。具合悪かったの
が治ったよね。顔色も戻ったでしょ。
そっとソファに誘導して腰かけさせてから
レイ君の手を私の目元に持ってきて触れ
させるとふれっつらのママ抱きついてきた
。あんなのと結婚しちゃいやだ。しない
から大丈夫。柔らかな髪を解きほぐし
ながら撫で続けて寝かしつける時のように
米かとつム字に軽いキスを落とす。ほら中
にも色々あるでしょね。あれはそういうの
とは違うの。私の首元に顔をうめて
抱き抱えたままわずかに頷いてソファに
座り直した。落ち着いたかな?あんなこと
言われたぞ。その通りだろう。間違って
ないな。うちの天使は最強だわ。本当に
魔力食いってそういう能力があるの?
珍しいの?私は文献でしか見たことないわ
ね。ねえ、ちょっとあなた本当にうちで
働かない。断る。あと近い。それどういう
能力なの?魔力を食べちゃうだけ。ラけっ
て言っても使い道は多々あるでしょうね。
魔力を奪われた側がどういう状態になるか
によりますけど、まあ持ってることを秘密
にした方が無難な類いの能力だとは思い
ます。レ君の無言の圧力を受けてざザさん
は私の隣に腰かけている。私の隣というか
私をしっかり抱き抱えて座るレ君の隣だ。
エルネスは完全にザギルをロックオンし
てる。研究者モードだもん。めっちゃ
食いついてるもん。そうなの?ザギる秘密
にしてたの?下手にバレると何をやらさ
れるかわからないからな。ヘスカは趣味と
実益を兼ねてたが俺はあんなのは吐き怪我
する。蹴ったクそ悪い。ああ、なるほど。
そういうよからぬことに利用価値がある
から内緒にしていたことを教えてくれたと
。じゃあ遺跡では私の魔力量が残ってるの
を分かってて見逃してくれてたんだ。この
状態なら別に問題なく制圧できると思った
だけだ。無理だったじゃん。うるせえ。変
なつらしてんじゃねえよ。ツんデレか。
ツんデレだな、これ。魔力を食べるって
具体的にどうなるの?自分の魔力に変換
できるの?どうなの?普通に物を食ってる
のと変わらないし、あと顔が近い。
ふむふむとメモを取り続けるエルネス
長平常運転食べるのと変わらないってもし
かして味があったりするの?匂いとか?
匂い?よくわからないな。味はある。
あんたのはかなりうまいな。おお、
ありがとう。食欲みたいな摂取欲みたいな
ものはあるの?摂取する必要性は摂取し
ない場合の不都合はエルネス止まらない。
摂取力知らないけど例えるなら思考
ダッシュダッシュダッシュいや必要だ。
食わなきゃ腹が減って死ぬ。顔が近い思行
品って言ったち生命活動に不要味あり匂い
は自覚なし本当にうちで働かない摂取する
魔力量に限界は1日4時間でもいいしか
数ハより自給を出すし摂取方法は蛍光摂取
のみかずハは抜けてるから大遇はうちの方
がいいわよしレっと色々放り込んでんじゃ
ねえ
しかし魔力を口移しで食べるってそれって
なんか薄い本の設定だな。ブふっとし太君
が鼻水を吹いた。うん。し太君は意外と
裏切らないよね。ザギる。し太君も私と
同じなの。直せるが。ああ、その小僧か。
いや、僕はいいです。訓練場に行くし、
行きたいし。俺は味にうるさいし、男は
つまらない。対象の性別は関係なし。ねえ
、1日3時間でもいいんだけど。びっくり
するほど折れないな、あんた。あとその
言い方をやめろ。いらないですから。僕は
平気ですから。ちょうゲほ。ちょっともう
僕は訓練場に行かなきゃだからって。ほぐ
。かずはすっきり治ったのよね。うん。
適正な魔力量。それも分かったと思う。
あめさんが咳込みながら立ち上がろうと
する翔太君の服の裾を掴んだ。うううえ。
あやめちゃ生ひさ。行ひさんがさりげなく
シ太君の後ろに回り込んで両肩を抑える。
ショ太。あれは人工呼吸だ。回復薬として
仲間の健康には変えられない。ラッシュ
ダッシュダッシュ。健康でも健全じゃない
じゃん。ほ、ほら、ザギルさんだって嫌
だって。無理を言ったらダめです。嫌って
ほどでもないけどな。つまらないだけで。
なあ、あれは嫌がってるけど。命令。うん
。ザギルが嫌じゃないなら命令っていうか
お願いかな。はい。ようっそりと
立ち上がるザギルに正体君が息を飲んだ。
あめさんが膝を、幸さんが肩を抑えてる。
ザざザさん、ざザさん。ちょ、僕。ええと
治るらしいですし。嫌だ。ああ。ぼ、僕は
最初は好きな子がいいし。シ太、
ショタシター。大丈夫だ。人工呼吸は脳感
。違う。わあ。ダッシュダッシュダッシュ
。ほれ。わ、ザギルは抑えつけられていた
翔太君の下腹をポンと撫で払った。うん。
まあ、大体そんなもんだろ。そのくらいが
適量だって今覚え込んどけ。うん。え、あ
、ありがとうございます。おお、ショ太
治ったの?治った。すっきり。ダッシュ
ダッシュダッシュ傾向摂取に限らず服の上
からの接触でも可能と最初からできないと
は言ってないぞ。ちょっと待ていい。傾向
摂取との違いは目的による使い分け。それ
とも理由による使い分け。ザギルはにっと
広角を上げて太い剣士を覗かせた。そりゃ
お前美味しくいただくために決まってん
だろ。ダッシュダッシュダッシュなんで僕
は裏切られたような気分になってるん
だろう。おかしい。ソファで横りになっ
てるし太君の肩をポンポンと叩いてる幸
さんの口元が緩んでる。あれは笑うのを
我慢してる顔だ。すごい我慢してる。
あなた我慢できたのね。ざザさんは隣で
難しい顔してるし、あめさんは積面した
まま俯いてるし。エルネスはまあいつもの
エルネスだ。ひたすらメモってる。
別に慣れるまで食ってやってもいいけどな
。普通にジ家の花町なりで調整した方が
覚えは早いんじゃないの?絵はわ町
し太君は頓として幸さん、あめさん、ざザ
さんを見回したけど全員さと目をそらした
。いやってあめさん。あめさんを知ってた
のというか花町ってあれよね。あれでしょ
?あれだよね。知ってた。いや、知らない
とアイコンタクトするシ太君と私を見て
ザギルが呆きれた声を出す。また教えて
なかったのか。小僧って言ったって立派に
もう男だろうがよ。花町の姉さんは上手し
な。すぐ上達するんじゃないか。ああ、
あんたは俺が教えるからいい。え?あ、
うん。ありがとう。
かずはさん分からないま事しない。あ、はい。あ、ちょうど
いいじゃない。ずはハは実践タイプだし。新刊長刺さないだよ。とかでは新人に鼻町ちで調整訓練させるとか言うじゃないか。騎士団は違うのかよ。や団得が遅いものに外訓練をさせることもあるが、その程度の連度がなければもそも騎士にはなれん。
か。魔力交換で調整を練習するってことか
。そういえばざザさんが前に濁してた絵っ
てのはこれのことだったのかな?あ、あめ
さん。あめさんもまさか訓練ば万っかじゃ
ないの?わ、私は回復魔法の研究で研究で
知ってただけ。そんなのいらないしなくて
もできるし。
おお、俺も訓練はいらんし。でもし太はな
、そういうの好きじゃないじゃん。ああ、
初めては好きな人とがいいんだもんね。僕
だって。いや、違う。それ僕はなんて
答えるのが正解なのさ。何これ?僕はなん
でこんな1人負けしてるの?うじに顔を
うめていたレ君がつム字に顎をひょいと
乗せて窓の向こうを指びさした。あっちの
ちょっと離れたところに音質があるよ。
そうか。雪が降ってからだもんね。し太君
も具合が悪くなったの。お花屋さんに行か
なくても音質があるから僕が連れて行って
あげるよ。この間ルディに教えてもらった
んだ。場所ダッシュダッシュダッシュ。
ザザさんが心臓を抑えた。ザギルが口と
心臓を抑えた。
この俺が罪悪感だとダッシュダッシュ
ダッシュ。わかる。眩しさって刺さるよね
。ちょっとした兵器だよね。そしてレイ君
、音質は指差した方とは逆方向だよ。訓練
上の半分を占めている氷の迷宮。半透明の
厚さ30cmほどの氷の壁は日差しを
すかして輝き、屈折した光は虹を生み、
細く白い通路をやかな7色に染め上げる。
高さは2m半に及び複雑に入り組む小道は
元世を忘れさせ訪れたものを原惑の世界へ
と誘うことだろう。所々にヤグもご用意し
た。私と翔太君がここ数日かけて
気づき上げた力だ。この美しい巨大迷宮を
見てザギルは勇者様ってなみんなちょっと
バカなのかと言い話った。あいつには農地
ちょっと雇い主への経緯ってものを
教え込まないといかん。騎士団は2分
勇者人は2対3私とれ君は当然同じ組迷路
の対格に旗を立てて人取り合戦だ。ザザザ
さんは中央のやで審判。エルネスが角の
やグで見物。ザギルは1番外側の壁の上を
うろうろしてる。ほっはと振り注ぐ光の矢
と歴をかわしながら壁と衝壁を踏み台に
飛び回りつつ真っ白な石球を牽制に
投げつけていく。壁の破壊は失展。壁の上
に上がるのは自由だけど見つかれば攻撃さ
れる。こちらの本人にはおさを始め防御型
を配置。敵陣配置はどうでしょう?私がお
取りになっている間に配置確認していた
瀬戸さんの隣に降り立つ。A犯じと迷路を
進んでいる。敵型と遭遇したら速戦闘。
各自3個上限で持ってる色月きを当てられ
たら死亡判定で退上。敵本人はあめ。盗南
548地点に4名赤丸なし。東北454
地点に行広半田5名。シ太多班は潜伏の
模様。赤丸は勇者を示す。よし。どの辺り
でしょうねえ。この先40m地点とあちら
に行点
。レイ君はあの辺だから正体君はどの辺に
いると思う?おそらくこの法学直線上の
どこかに釣り上げるので落としてください
。何しろ作ったのは私とし太君。多分し太
君は血を覚えているはずなので先に落とす
。本人から通路を走り抜け、適当なところ
の壁の上に踊り出る。さあさあさあ。
色月好きはどれだ?正体君外そうだという
辺りに通路から浮かばせて緩めに固めた
石球300ほどを直角に落下させていく。
どこだ?悪い子はいないか?右表背後から
飛んできた色月雪をギリギリでかわした。
走行か。永久の外側から5m四方ほどの雪
をそのまま浮かせて持ってきて落とすと
ジャラジャラっと鎖が伸び上がって雪の板
を切り裂いた。散らばった雪は瞬時に上気
となって消える。壁の向こうに走り抜ける
影がいくつか見えた。見っけた?こっちだ
。頭情から落ちた影に気づいて振りぐと
落下してくるのはし太君。左手に色月行き
。反応イ測点ひねりで買わせばこちらの
本人からいくつもの石球が翔太君を襲う。
あの中には色月きも仕込まれている。
まだまだ
かわしながらも色月好きを確実に破壊して
いくシ太君やりよる。各なる上はダッシュ
ダッシュだが。おお終了だ。小僧もな。
グイっと首根っこを引っ張られる。ザギル
は私を肩に担ぎ上げシ太君を小きに抱えて
エルネスのやらまで壁の上を飛んで渡った
。かずはちゃんを抱っこしちゃだめと
飛び出した霊君が雪ひ班の色好き石に
落とされて人取合戦はこちらの敗北で終了
。それでも幸さんは笑い転げてるしあさん
は数に圧倒されたしで実質騎士同士のいい
勝負だったらしい。止めた時くらいの量が
加減だと覚えとけ。それ以上減らすと回復
速度が上がってまたようバカみたいに魔力
をじゃんじゃん使い上がって調整する気は
あるのか?まだ行けると思いました。思い
ました。行けてないよ。うまいなこれ。
なんだこれ?ミルクババロアです。ザギル
は三口で食べきった。レイ君は大事そうに
自分のババロアを持ったままちょっとお尻
をずらしてザギルから離れた。いや、
さすがに取らないと思うよ。ねえ、1日2
時間ならどう断る?いつもは食堂だけど、
今日はエルネスの王設でおやつの時間だ。
ざザさんはずっと難しい顔をしてたんだ
けど、ババロアを食べ終わると同時にふっ
と息をついた。ザギるかずさんとシ太の
魔力管理を手伝えると思っていいんだが
例弘
あめの場合ならどうだその3人に必要なの
かよ今のところ不要だが今後どうなるか
分からんからな
にだ戦闘時ならこちらでもな何とかできる
が健康や日常生活に師匠が出るのは困る。
普通は逆じゃないの?可能か?今と同じ
ような感じの場合ならな。違うならその時
にな何とかしないとわからん。新刊長どう
思いますか?お願いできるなら私以上の
適切な人材でしょうね。ちょっと腹立つわ
。ダッシュダッシュダッシュ2人の体調が
落ち着くまで訓練中の魔力監視と指導を
頼む。座ったままではあるけどざザさんが
ザギルに頭を下げた。ダッシュダッシュ
ダッシュ。別に頼まれなくてもこいつの
ことは見てる。小僧どもはついでだ。あ、
出れた。ぶほっと幸さんが服。なんか意味
はわかんないけどめちゃくちゃむかついた
雑。木のせいじゃないかな。新刊の
エルネスさんにそこまで言わせるとか
ザギルの能力って食う以外にも珍しいって
こと。少し無せつつ幸さんがテーブルに
山盛りになったお菓子に手を伸ばしながら
尋ねるとエルネスはメモの手を止めて教師
薬の顔を作った。他人の魔力を感じ取れる
のは訓練した魔法使いのうち3割程度。
それも接触が必要で漢字取り方は様々ね。
ほとんどは間の内資格以外の感覚で捉える
の。資格で捉えられるのは3割のうち1割
もいない。資格で捉えられるものは他の
感覚のどれかでも捉えられる。私は触角と
資格式彩ね。あなたたちの中では最近あめ
が資格でも捉えられるようになったわね。
うふーと緩んだ口をはっと両手で直す。
あめさん。何その技?可愛い。好転的に
習得するのも珍しいんだけどあなたたちは
そもそも企画外だから。でもね、それでも
捉えられるのは放出された魔力なの。
例えば私は色の濃度やサ度を放出速度で
割り出して魔力の残量を推定する。放出さ
れているものや放出の状態から経験と計算
で出してるだけなの。他の感覚でもそれは
同じ。その人が持つ相馬魔力量そのものを
直接は捉えられないのよ。頷くあめさん。
ほっほ。もうそろそろ枯渇し始めたなって
のは分かるけど、元踊りの相馬力量が
分からないから今何割程度かってのは
分からない。
でも私とし太君の相魔力量が増えてるって
。放出量が増えてるからね。あ、なるほど
。それなのにザギルは余分な魔力量、適正
な量、加減値、回復速度まで分かる。
あなた相魔力量が見えてるんでしょう。
あんた言ってることが難しいな。ザギル、
あんたもうちょっと賢いと思ってたんだ
けど。なんだよ。てめえは分かるのかよ。
わ、分かるわよ。目が泳いでるぞ。分かっ
てないだろ。このカップがかずハの魔力の
器は中のお茶が魔力だとしてどのくらいで
溢れるのか、どのくらいで空になるのか、
今どのくらい残ってるのか、減っていく
速度、注がれる速度、それが分かるのよね
。
エルネスは自分のカップとソサーを
テーブルに置いてキーポを注ぎして説明
する。ああ、まあそうだな。そんな感じだ
。カップからソサーへお茶が注がれ、その
ソサーを持ち上げ、カップは後ろでに隠す
。でも私たちはこっちしか分からない。
カップも見えないの。今カップにどの
くらい残ってるのかはこのソサーの中のお
茶の量やソサーの中のお茶が増える速度で
推測してるだけ。おネス分かるように説明
できるんだね。悔しいけど私は今分から
ない側だからね。だからこそザギルを勧誘
してるわけだけど。ザギル、あなたは誰の
魔力でも把握できるのよね。見えてるんだ
から。そんな人私は今まで会ったことない
し。そんなことできるならどれほど研究が
来るか。人手不足なのよ。最近は研究材料
が多いからフルフルとエルネスの握り拳が
震える。そ、そうだね。光ごけとか古代
遺跡とかもあるもんね。誰のことでも
そんな風にきっちりと全部見えてるわけ
じゃないぞ。まあ、普通は大体分かるけど
な。詳しくそれでもエルネスは止まらない
のね。ああ、魔力切れってあるだろ。あれ
はそうだな。ほとんどのやつは残り3話
ってところで疲れ始める。そうね。そう
言われてる。残り2割で動けなくなって1
割を切ったら死にかけだ。死にたくない
から2割を切り始めると魔力の回復速度が
上がる。ええ。で、人はそれぞれ茶の量も
カップの大きさも違うわけだ。当然2割の
量も違う。後輩言っても常識の範囲内だ
けどな。ザギルが常識とか本当にうるせえ
よお前。で、こいつらは多分体が小さい性
もあるのかもしれないけど残り2割でも1
割でも動けてるんだよ。1割でも普通の奴
らの10割より多いしな。死にかけてるの
に気づいてないんだ。その癖回復速度は2
割を切ったところで上がりやがる。わあ。
口も目もまんまくさせて私とシ太君を交互
に見る。エルネスだけじゃなくザギル以外
の全員がしかも速度の上がり方が尋常じゃ
ない。そりゃよだろうよ。死にかけてる
ところに激約をぶち込まれるようなもんだ
。なのに魔力が増えてくるもんだから
こいつらはじゃんじゃん使い続ける。適正
ねって言ったか。普通は自分にちょうど
いい量は本能で分かるし、ちょうど良くな
勝手に回復速度は落ちる。それが落ちない
。とっくに溢れてるのに茶の量は増えて
止まらない。こいつらの適正値と加減値は
他の奴らと違うから俺でも普通に見ただけ
じゃ分からなかっただろうな。なんで
分かるようになったの?お前が死にかけ
てるのを目の前で見てたからだな。お、
やばいラインが分かったからちょうどいい
ところも分かったってところだ。ただあの
時は首輪やら薬やらでちょっと怪しかった
んだけどな。さっき食った時に確認した。
で、小僧もお前と同じような感じだから
お前がやばけりゃこいつもやばいだろうっ
てな。だからまあ正直小僧のはお前ほど
完全に見切れてるわけじゃない。自信は
あるけどな。おい、翔太。池ひさんが翔太
君の襟り元を掴んだ。今夜浄下に行くぞ。
連れて行ってやる。え、サクっと調整を
教えてもらえ。い、いや、でも僕は今日
分かったとし。両だけだろ。調整を覚えろ
。なんだよ。死にかけてるのに気づいてな
いって。いいですよね。ざザさんですね。
ちょっと軍部にも店の情報をもらっておき
ます。ねえ、かずは
俺が教えるからいいだろって睨んでんじゃ
ねえよ。標壁。ううん。ねえ、ザギル。
おお、私あの時そんなに死にかけてたの?
そこからかよ。いや、だってあの時
エルネスが死なないって言ったもん。
かずはそうじゃなくてだめ。今はだめ。
気づいてレ君からは私の表情が見えない
ように視線を送る。それに普通の人なら1
割を切ったら死にかけでも私たちは1割を
切っても動けるんだからそれはつまり
死にかけのラインがもっと低いからって
だけなんじゃないかな。回復速度が上がら
ないならそうだろうよ。でも違う。身体を
生かしておくために必要な分が足りなく
なるから速度が上がるんだ。お前らは
きっちり割を切ったところで速度が上がっ
てるんだ。でも生きてるし生きてたし。
気づいて気づいて気づいて。おまあああ
そうだな。まあ俺も新刊長様みたいに色々
調べて分かってるわけじゃないし。そうね
。まだこれから色々検証しなきゃだしね。
でしょね。ほら大丈夫だよ。れ君振り向い
て唇を怖ばらせている霊君に笑って見せる
。みんな気づいてくれた。引きずり上げん
ばかりにし太君の襟り元を掴んでた幸弘
さんも掴んだままとはいえ力を抜いた。
ざザさんはそっとれ君の背中に手を伸ばし
てさすってる。大丈夫かずはちゃん大丈夫
。ええ、大丈夫ですよね。ほらかずはさん
は今日も元気でしょう。
おやつを食べるためにローテーブル横の床
にそのまま座り込んでいたレイ君はざザ
さんを見上げて周りを見回してそれから私
をもう1度見てかずはちゃん今元気?
めっちゃ元気?あ、そうだ。後で音室に
連れて行ってよ。お花いっぱい咲いてた。
ダッシュダッシュダッシュ運すごく綺麗
だったよ。あ、でもかずはちゃんをご招待
するまでは内緒しってルディが言ってたん
だった。ああ、じゃあルディ王子には内緒
ってことで。うん。えへへ。内緒、内緒。
ほら、ババロア、食べちゃいなさい。
ザギルに取られちゃうよ。取らないわ。
慌ててババロアに集中する霊君だけど、霊
君って普段から割とちまちまゆっくり
食べる子なんだよね。大切に大切に味わっ
て食べる姿がまた可愛らしい。ザギルには
さっき霊君の実を説明してあったのだけど
気づいてくれてよかった。ツンデレ番歳。
この世界では死が割とすぐそこにあると
私たちはとっくに実感してきているという
か霊君に実感させてしまっている一員は私
にあると言っていい。好きでそうしたわけ
でもないけど何せ接行こないだ死にかけた
。なんならモルダモデにも拝している。だ
からレイ君は必死にしがみつく。レ君が
1人で立てるようになるために、1人で
立てるようになるその時までは私が
ちゃんとここにいると思わせなくてはいけ
ないんだ。あの時しにかけてたってのは
私自身ちょっと実感がないってのも本当な
んだけど。そういえばよ。お前はなんで
訓練中あんなに騒いでるんだ?いつもなの
か狙ってくれって言ってるようなもんじゃ
ないか。あれをやると幸さんが笑い崩れて
戦力街になるからわ。俺はそれ初耳なんだ
けど。ふ、ズノープレイですよ。雪ひが
悪いですね。僕は前からそろそろ慣れろと
言ってます。くひさんになら分かるけど
ざる。なんで私にまで残念そうな目を
向けるのか。侵害だ。エルネスはたメモを
取り続けている。てか本当にメモ好きね。
もうすでにメモの半疇を超えた量なんじゃ
ないかと思う。何やら頷いてキリっとした
顔をあげた。ねえ、ザギる。あ、断る。
違うわよ。違わないけど。それじゃなくて
ねえ。
味って違うんでしょ?男はまらないんだから違うのよね。人ぞれで違うの?違うな。かずはハの味は太のはその言い方をやめて。私はどう?私の味はどうなの?さあどんな味?かっていのポーズなのかどんと恋なのか。両手を広げて迎えれんばかりのエルネスはキラしている。
そのぶれなさが本当に好きだわ。食えって
かうろんな顔でのけぞるザルザギルにまで
引かれるとかもうね魔力交換でも何でも来
なさい。おい壁
これはいいのかよつかこの存在はありなの
かよ。好きにしろ。間轄だ。見た目だけ
なら割と好みなのにな。いや、そんな
がっつり掴むな。ザギルの差し出した手を
両手で握り返すエルネス。ぶれない。ぶれ
なさすぎる。どう?是非シ太やかずハの味
と共に教えて。すっと手を引きつつ視線を
そらしつつ。勇者様らは食ったことない
くらいうまいっていうか、基本魔力量の
多いやはうまいんだよ。ほう。あんたも
うまいけど。けど持たれる。わあ。雪ひ
さんがし太君のソファの後ろに
しゃがみ込んで隠れた。ざザさんが自分の
肩で顔を隠した。え、何?私は今何かに
負けたのかしら?おい、坊ーズ。さっき
から何色ってんだよ、それ。ババロアを
食べ終わってブラウニーに手を出してる
レイ君の横にザギルがしゃがみ込む。
みんな身は結構よく食べるのでババロア
みたいなつるっといけるものがおやつの時
は他にも用意するんだよね。テーブルのか
に山盛りなのは小さめに切って老子に包ん
だ3種類のお菓子。レ君はの前に全種類2
個ずつ並べて橋から食べてたとね。緑の
リボンがくるみとマシュマロのチョコ。赤
がブラウニーがキャラメルナつたると。今
食べてるのはブラウニー。予想外の方向
から敗北感が来た気がするわ。あ、あの
エルネスさんうまい。どれが1番うまい?
僕が1番好きなのはくるみとマシュマロの
チョコだから最後に食べるのでもみんな
美味しい。へえ。ひょいとかから緑の
リボンがかかった包みを取り上げる。自由
か。ほ、ほら、別に魔力の味ですし。本体
の味じゃないですし。かずはなんであんた
敬語なのよ。いえ、馬。なんだこれ?なん
だこれ?何?あれは口直し?シ太君が両手
で顔を覆ってソファに体育座りのポーズで
横たわっている。あめさんは絨毯の橋のふ
を整えてる。何それ?ふふん。僕らの
おやつは全部かずはちゃんが作るんだよ。
これ全部部。わあ、これ全部。さっきの
ババロアもだよ。あ、ごめん。れ君。
レシピは私だけど、ババロアは料理長が
作りました。最近調子が悪かったからね。
他のは作り置きとはいえ、私が作ったから
嘘じゃない。おいおいおいおいおい。
うまいもんがうまいもんを作るってどう
だよ。正気かよ。私は食材なんだ。
そもそも持たれるって味なのかしら。私は
カレーは箱の裏のレシピ通りが1番
美味しい説の進方車である。子供の好きな
メニューランキングに必ず入るカレー。
みんな食べたいとは言ってたのね。でもね
、ほらこっちにはルーがないんですよ。
スパイスだけならかなりの種類が厨房に
あるのを確認してるし、なんならインド
カレーとか本格カレーなものは作れる。
ただみんなが求めてるのはそれじゃないと
思ってね。手を出していなかったんだよね
。サンドリーチキンなら作ったことある
けど。レシピマ改造国。あのルーで作る
カレーの味はとても私には再現できない。
こうね、違うんだよね。日本人的に馴染み
深さが。でもと思い出したのです。バター
チキンカレーならどうだろうと。確かに
ルーのカレーライスとは違うんだけどあれ
はスパイスから作るカレーの中でも優しい
味だから。本場あたりではものすごい種類
のカレーがあるというので優しい味の
カレーだっていっぱいあるだろうけど私が
作れるのはバターチキンカレーだ。
ヨーグルトもある。もちろん浄化魔法の
適用外で浄化したら金が死んじゃうからね
。そんなことをれ君と手をついで音質をお
散歩してる時に思ったのよ。だって音質の
ガラス天井からスパルナが飛んでるのが
見えたから。特攻で勝って首無しの
スパルナと共に地上に戻ったら護衛らしく
私たちについてきていたザギルがええって
引いてた。なんでよ。そろそろスパルな
情報でオートがやばいって回ってると思う
ぞ。あいつらはきっと散歩歩いたら忘れる
から大丈夫ですよ。カレーライス美味しい
。僕スパルナが希少な肉だって最近つい
忘れてしまいがちになっちゃいましたね。
最近取ってなかったじゃないですか。い
なかったし。バターチキンカレーは黒み
通り好評だった。いつもなら新作は勇者人
で試食してからの食堂メニューデビューな
んだけど匂いが立ち込めすぎて出さなきゃ
暴れるやつが出ますって料理長が言うから
そのまま大量に作って夕食メニューの1つ
に緊急追加した。カレーの匂いは食欲を
刺激するからね。匂いに誘われてクラル
さんをはめとする研究所の人までフラフラ
現れてた。エルネスはのジ下に踊り出し
済み。うまいぞ。うまいな。かずは殿の
フラフラと現れたもう1人はルディ王子だ
。王族の居住区まで匂いは届いていない
はずなのになぜか現れた。さすがはあの
陛下の息子だ。内緒だって言ったのに音質
の場所を教えたのはいただけないが
かずハ殿の手料理を食べられたから許して
やろう。ブディごめんね。うむ。またいい
場所を探すから構わない。スパルナの取れ
た場所の話から芋式にバレたらしい。
申し訳ない。内緒だけど音質の場所は結構
前から私も知っていた。というかあなたは
勉強の遅れを取り戻せずまだデートも叶っ
ていないじゃないか。
場所探しだけを続けていたのか。ザギルは
なんだこのガキはと言いかけてざザさんに
口を塞がれていた。一刻の王子が
ひょいひょイと進化用の食堂に現れて一緒
にカレーを食べるなんて思わないよね。
普通はこれは仕方ないかもしれない。ねえ
、し太、これからジ下に行くの?ほを少し
明らめて、あめさんがこっそりと小さな声
で訪ねた。
行かないよ。僕は頑張るし自分でやるから
。おや、なんだ、なんだ。何か展開するの
か?ザギル以外の大人組全員が聞こえてい
ないような顔をしているのに口に運ぶ
スプーンが止まった。そうなんだ。分かり
やすかったとか違いを教えてもらおうと
思ったのに。ええ、さすがエルネスの弟子
だ。みんな微妙な顔をしながらも食事を
再開する。ザギルもいるし、正体君の習得
状況を見てからでも遅くないだろうと花町
の話は一旦保留にしたようだ。ところで
なかずハ殿の何でしょう?円談がいくつも
来ていると聞いたので俺もちゃんとみんな
のように正式に申し込もうと思うのだが
結構です。いくつも来ているなら1つ
くらい受けてみるかもしれないではないか
。それが俺のものかもしれないではないか
。くじ引きじゃあるまいし、全部断ってい
ます。家庭教師も同じことを言っていた。
正しいですね。しっかり先生に学ぶといい
です。そうだな。散歩にいい場所も一緒に
探すことにする。それあの家庭教師が一緒
に考えてくれるのだろうか。多分城内に
かずハの知らない場所はもうないと教え
られるだけじゃないかな。ねえねえかずは
お見合いってどんな人たちの話が来ている
の?どんなとは?念とかうん。前にざザ
さんが言っていた通りちょくちょく見合い
の話は確かに来ている。文官の人が
釣り書きを持ってきて読み上げてくれるの
で一応聞くだけ聞いて断っているのだが
覚えていませんね。なんで年を取ると興味
のないことに咲くメモリーはなくなるの
です。あんたの脳も若いはずじゃない。
ざザさん、ザザさんなら知っている
でしょう。どうなの?ああ、報告は受けて
いますけど、かずはさんが断っているので
それなら覚えておく必要が。ざザさんまで
色々だぞ。俺と同じ年のやもいたし、30
歳のやもいた。さすが王子。脳みそが若い
惚れた女性のことだからな。ルディ王子に
は結構イケメンの素質があると時々思う。
というかどうしたんですか?あめさん。私
もいくつか来ているけどどうしたらいいの
かなって思って。興味があるなら会って
みるだけでも会ってみたらいいじゃない
ですか。だって写真もないのよ。苦顔え。
肖像がそういうのはあるけど、そんなの
分からないじゃない。写真があったところ
で持っていれば分からないんだから同じ
ですよ。え、会ってからだと断りにくいか
もしれないじゃない。そうなんですか。
王子。俺はかず派殿に断られ続けている
からな。わからんな。高校さんが見せた。
ザギルがさすが一国の王子。強いなと呟い
ている。ざザさん知っていますか?どうな
んでしょう?間に立っている紹介人がいる
ので全部やってくれます。気金なくって
構いませんよ。ですよね。ほら、あめさん
大丈夫だって。貴族は数をこなしている
だろうしね。そりゃそうだよね。ううん。
幸さんとシ太はどうなの?僕も最初から
断っている。俺は結構会っているぞ。別の
間にどうしてるのそれ?気が合うかもしれ
ないじゃん。でも会わなかったから断って
いる。ざザさん。ほら仲間候補がいます。
いつでも歓迎しますよ。幸弘。いや、そこ
まで覚悟は決まっていないっす。僕も覚悟
していたわけじゃないですよ。まあ、やっ
てみないと分からねえよな。見合いでそこ
までするか。何言ってんだお前は。本日2
回目の更新です。ご注意くださいませ。と
いうか円談って私たちに教えられるのは
色々選別された後のものだけでしょう。
かずハに30歳の人の円談ってちょっと
年上すぎない?かずハはあれだけど一応
10歳なわけだし。あれって何ですか?
あと14歳です。何度でも言いますけど
14歳です。わあ、お前本当にエルフとか
入ってんじゃねえの?なんだよ、そのつる
ペタ。う、うるさい。もうすぐ標準に育つ
んだから。予定ではそろそろ急成長が
始まるはずなのだ。前回とは食生活も何も
かも違うけど、すっきりしてるのは顔だけ
にしとけよ。くかず派殿の顔はすっきりし
ているから愛らしいのだぞ。不会での令嬢
たちの中で最も目に優しかった。私あの時
普段以上に化粧していたんですけどね。目
に優しいって。ああ、くどいものを食って
いたらさっぱりしたのが欲しい感じのあれ
か。それにな、踊ったり狩りをしている時
の動きがな。キれがあるのに優雅なのだ。
霊と鬼ごっことかいうものをして遊んで
いるのを見た時にな、俺も結婚したら毎日
鬼ごっこができると思ってだな。電荷、
もういいです。何かどんな顔をしていいの
かどんどん分からなくなってきます。もう
やめてあげて。雪ひさんのライフはもう
ゼロだから。しかし鬼ごっこねえ。そうか
。王子には辺りがポイントだったのか。
そういえば私が具合が悪い間も毎日のよう
に小さな花束が届いていたんだよね。ほら
電荷お迎えが来ていますよ。陛下たちと
食後の判断時間でしょう。む、食堂の
入り口に目を向けると電荷付きの事女が
お辞儀を返してきた。飾るな国王陛下は
近べつ有能であり、愛下で家族思いでも
ある。毎日夕食後に家族旦乱の時間を確保
しているというのだから関心する。
鬼ごっこなら今度混ぜてあげますから。
本当か?ええ。ただし、家庭教師さんが
許してくれたらです。大丈夫だ。霊、霊も
いいか?いいよ。この2人最初はどうなる
かと思ったけど、いつの間にかなりやら
仲良くなっているんだよね。子供同士って
不思議だ。軽く肩をひねって背もたれに
右肘を乗せながら後ろの席に座っていた
セ戸さんと何やら話しているざザさん。
これはあれですね。作っとくる男性の
ポーズランキング上位に入るやつです。
助子席に手をかけて車をバックさせる時に
やるやつ。肩や首の綺麗なラインが際立つ
のよね。あめコンセトに確認しましたけど
、その30歳の方は従人系の根結で調明だ
そうですよ。寿命バランスとしても問題な
いってことで選別を通ったんでしょうね。
寿命バランス。ええ、それに調明種は青年
期が長いです。かずさんが30歳の頃には
同じくらいの年にしか見えないと思います
。ほっほ、元の世界での貴族の見合いとか
でもそのくらいの年齢さはよくあること
だったのだろうから不思議に思ってい
なかったけどそういう風に選別しているん
だ。もちろん人柄なり周囲の評判も調査
済みですから安心してください。人柄はお
相手は数白の子を女性として見れるんです
か?だって親子でもおかしくない年の差
じゃないですか?え?え?お互いに首を
かしげ合う。これは久しぶりの異分化
コミュニケーション。ザギるとセトさんも
首をかしげている。例えば私はルディ王子
が例え30歳になっても多分子供にしか
見えないし異性と認識できないと思うん
ですよね。子供の頃を知っているので、今
だって当然異性とは思っていないわけです
し、あさんはその相手の方もそうなんじゃ
ないのかと言っているわけですよ。私たち
がいた世界ではタブーに近い部分なんで。
ほう。そうなんですか。それはちょっと
選別担当に伝えておかなくてはですねえ。
じゃあこっちではタブーじゃないんすか?
俺かずはちゃんの中身を知っていても今の
外見年齢では抵抗がありますよ。うん。
確かにかずはさんや幸のように感じるもの
もいますけどいつまでも子供じゃないです
し育つのを待てばいい話なのでタブート
までは幼い相手にしか興味がないとなれば
話は別ですけどね。マジっすか?俺こっち
に来て最大のカルチャーショックかも。
何かタブーとか言ったけど、よく考えたら
そんな話古典で見たな。あの日本最初の
ハーレクインロマンスだな。特に長明は数
が少年しな。念の差なんて言っていたら
相手が見つかんねえよ。待っているのが
当たり前だし抱え込んでおかねえと横から
かっさらわれちまう。おお。そう考えると
確かに。そういえばエルネスも似たような
ことを言っていました。エルネスの言う
ことだからと思って聞き流していましたわ
。新刊長の言うことはそれで問題ないです
。聞き流してください。そっか。そうなん
だ。いや、まあだからと言ってルディ王子
が対象になるようになるかと言ったらなり
ませんけど。それがかずはさんの完成なん
ですからそれでいいんですよ。変えられる
ものじゃないでしょう。電荷には置き毒
ですが王子へのものなのか苦傷する座さん
。
するとあれだろうか。ざザさんにとっても
私は対象になり得るのだろうか。嫌でも
子供じゃなくなってからという話なので
あって、今まさに対象になり得えるって話
じゃないな。聞けないけども聞いてどう
するって話でもあるし。それでかなんか
たまに13歳のことかの話が来ていたんだ
よな。幸さん、それどうしたんです?いや
、それはないだろうって会っていないよ。
なるほどな。謎が溶けた。兄ちゃん、それ
獣人系だったんじゃねえの?どうだろう?
覚えていない。獣人系なら13歳でもう
その姉ちゃん以上に育っているぞ。私以上
。え、どういうこと?私は十分大人に成長
しているよね。色家とか父とか本当最低な
んだけど。かずはこの人最低なんだけど。
あめさん、気づくのが遅いです。気づいて
いたけど、もっと最低だった。おお、坊主
食っている。それなんだ。みかんぜ。
あっちにまだあるよ。俺も食おう。ザギル
さんって自由だよね。僕なんか尊敬して来
ちゃったかもしれない。ええええ、それ
ならありなのか。いや、どうだ?13歳
だろ。えっと、幸弘は選別基準を変えなく
ていいってことですか?いや、待って。
何かちょっと色々消化できない。そうだ。
お前これをつけろ。カレー以外にも食堂
メニューの大半を思うらしい。みかン
ゼリーで閉めたザギルが満足にお茶を飲み
ながらリロドの巾着袋を放ってよした。私
の手に少し余るくらいの大きさ。
ジャラジャラと音がする。何これ?くれる
の?目やカす。なんだそれ?中身をざらっ
とテーブルに広げるといくつものピアスや
石を編み込んだ帯のようなものが転がり出
た。全部待ち石だ。私の耳に今もある。
こっちに来て初めて買ったピアスと同じ石
。わ、可愛い。あめさんが身を乗り出して
くる。うんうん。可愛いのばかりだ。どう
したのこれ?さっきジ家に行って買ってき
た。いつの間に?てかカかカすってなんだ
?帯を持ってしげしげと眺めていると
ザギルがそれを取り上げて袖をまくれと
身ブりで示す。幅5cmほどの平たい楕円
形の大きな待チとコ粒の待ちを組み上げて
余れた帯には両端にトめ具がついていて
ザギルの手により私の二の腕出にぴたりと
収まった。バングルだったんだこれ。だっ
てお前そのピアスをくれねえしよ。あげ
ないよ。せっかく綺麗な色になったのに。
ルチルコーツのような金の針が散っていた
透明な石は私の魔力を吸ってすっかり
染まっていた。石の色は中心が黒で外側に
向かってルリー色に広がり、金色だった針
は紫とピンクゴールドの細い歯型に変わっ
ていた。2週間ほどでこの色に落ち着いた
のだ。非常に気に入っている。もう満牌
だろうが。街石の色はの時の体調とかで
色合いが微妙に変わるんだ。満杯になっ
たらそれ以上変わらねえ。そうなんだ。お
、変わった色とか人気の色を出すような
やつはそれで小遣い稼ぎをしたりしている
ぞ。そのピアスも外してこっちのどれでも
つけろ。ええ。で、だからなんでよ。満杯
になったら返せ。で、また新しいのを買う
からそれをつけろ。小遣い稼ぎをするの。
各かに私のも、あめさんのも珍しい色だと
言われた。いわば勇者カラーなのかも。
バカか。そんなもったいねえことはしねえ
よ。食うんだよ。へお。お前南方では確か
に常時食料不足だとは聞くが、ざザさんも
ちょっと哀れみの顔をした。ちょっとだけ
。ちげえわ。思考品だって言っただろうが
。中の魔力を食うってことか。いや、
しかし街士の中の魔力は再利用できるよう
なもんじゃないだろう。再利用も何も魔力
が入っているんだから同じだ。使えるのは
俺みたいな魔力悔食いだけだろうがな。俺
は俺以外に魔力食いは知らねえけど。え、
どうやって食べるの?ねえ、私のを使って
いいから見せて見せて。ついさっきまで
最低だと騒いでいたあめさんが自分の
ピアスを両方外して差し出した。エルネス
に教えてもらったという浄化の店で買った
ものだ。あめさんの石は濃い紫からピンク
に広がる色で針は発金で細長いハート型。
すごく可愛い。お、いい石だな。いいのか
?うんうんうんん。じゃあその中のピアス
で好きなのを代わりに持ってけ。石として
はポラスのはずだ。分かった。早く早く
食べて見せてと忙す。あめさんから
ちょっと身を引いて前を寄せるザる。あ
ちゃん、あの新刊長様の弟子だって言って
いたっけか。着々と師匠と同じ道を歩んで
いるよね。ざザさんもちょっと微妙な顔を
している。まあいいけどよ。見たいんなら
こっちか。ほれ。片方のピアスを手に
握りしめるとピシッと小さな亀裂。開いて
見せてくれた手の平には台座の金具と粉末
の決晶がわずかに残っていた。残っている
決晶の量と石のサイズが明らかに見合わ
ない。その決晶もペロリとなめ取って
しまった。うん。味は言わなくていい。
おお。あ、その辺りは師匠と違うんだ。
むしろ師匠から学んだのかもしれないけど
。メモっているよ。あめさん、メモり出し
たよ。れ君以外の全員がうわって心が1つ
になったのを感じるよ。ザギル配添い外を
片方のピアスの台座を外し始めた。その
太い指でよく細かいことができるね。
うるせえ。外した石をパクりと口に入れて
5万だ。雨玉か。美味しい。お出回って
いる染まった石は当たり外れでけえからな
。
けるのは別にいいけど、これバングルの石
だけでも結構な数があるよ。そんなに
食べるの?これでいつでもどこでも食える
。蛍光食扱いなんだ。なんだろう?陽上の
鶏の気持ちってこんなんだろうか。メモを
取り続けていた。あめさんが巨と頭をあげ
た。ねえ、ざザさん。はい。一時期はざザ
さんから距離を置いていた。めさんだけど
、もうすっかり元に戻っている。年齢者が
気にならないのが普通ならなんでざザさん
独身なんですか?ざザさんも貴族でしょう
。お見合いとかいっぱいあるでしょう。
盛大に無せるざザさん。私やエルネスが
このネタで着かすことはあれど、あめさん
からの純粋な疑問には無防美だったようだ
。いや、僕はそんなにはありますよ。次々
としれっと後ろの席から参加する瀬戸さん
。瀬戸お前陛下だって非常にお気にかけて
いらっしゃるんですけどね。これが
なかなかなんでまた俺ざザさんならより
ドリ緑だろうに独り者ってことは出会い
そのものがないのかと思っていた。僕も
そう思っていました。ざザさんは忙しいし
、時期的なものや突発的なことがあれば
仕方ないですが、基本的に指示の時間は
確保できる陛下からも強く言われています
からね。時間は作るものです。セトさん、
手厳しい。じゃあ見合いそのものも受けて
いないってことっすか?陛下も気にして
いるのに。いえ、そういうわけでもないと
言いますか。お付き合いに至っても放置し
すぎて振られてしまうんですよ。セト頼む
から本当に。うわ、弱気なざザさん、セト
さんに負けているザさんとか自分たちだっ
て気にかけているんですよ。それをこの人
はいや、お前ら面白がっているだけだろ。
そんな事実はありません。キリッとした
表情だけど何か目を背けているよね。セト
さんね。口の歯がひついているよね。放置
って意外ですね。ざザさんは気遣いが
細やかじゃないですか?会っている時は
いいんですよ。ご霊嬢も夢中になるんです
よ。お、お前らなんでそんなこと?多分
団員は団長より詳しいですよ。騎士団
やべえ。いや、これはきっと人徳なのでは
?ええ、じゃあ放置って放置なんてしてい
ませんって。ただ僕らは年中オートにいる
わけじゃないですし、今でこそ勇者様つき
ですからずっといますけど、基本年に3
ヶ月は前線に行きますし、遠征もあります
から。だから自分たちもいつも言っている
じゃないですか。手紙くらい出してくださ
いって。ええ、じゃあ3ヶ月とか落と沙汰
がなくなるってことですか?ちょっと長い
かなと俺でも思うかも。確かに俺も大時代
は連絡が取れない時期とかあったから
分からないでもないけどその代わり取れる
時は取ったし。メールとかに慣れていると
余計そう思うかもしれないな。いや、
メールとかネットどころか電話もテレビも
ないわけだし行き先の状況も分からない
わけだから手紙はすごく重要なのかも。3
ヶ月か。どうだろう。よし、自分に
置き換えてみてもさっぱりわからない。
普段細かなき配りで接してくれる男がです
よ。仕事とはいえ、きたっと連絡が
なくなればそりゃ心代わりも疑われますよ
。言っているじゃないですか。毎回毎回
毎回書いたぞ。お前らが言うから書いた
こともあるぞ。報告書家って振られたん
でしたっけ?だからなんで知っている?
ザザさんの意外な弱点筆将と瀬戸さん
ザギルが来てから1ヶ月ほどが過ぎた。前
まではおやつの時間に食堂にいたけれど今
はエルネスの王雪室で過ごすようになって
いる。エルネスは毎日窃盗のようにザギル
を勧誘していた。成果はない。小僧はもう
すっかり順能できているんじゃねえか。
やった。おお。
ただ前ほどじゃないとはいえ、相馬魔力量
がゆっくり成長中なのは変わらねえし、
いつもと違う感触がないかどうかだけは気
をつけておけ。頑張ったもんな。シ太動き
も格段に良くなっていますしね。操作技術
が上がったせいでしょう。えへへ。ザギル
さんありがとう。リミーナ
なんだこれ?フォンダンショコラ。へえ。
ザギルは気に入ると必ず料理の名前を聞く
けど素材とかは聞かない。多分興味がない
んだろう。名前を聞くのは次にリクエスト
しやすいからかも。訓練時以外は姿を見せ
ないことが多いざるだけど食事やおやつの
時間はいつもいるしそうでなくても呼べば
すぐ現れるので多分いつも近くにいるんだ
と思う。そして妙に馴染んでいる。みんな
慣れたのかもしれない。人格に問題が
なければこの絵に推薦できるんですけどね
。とはざザさんの件。ざザさんですら
言い合いながらもその光景はトムと
ジェリーなので実は仲がいいんだと思う。
それを言ったら2人ですごい嫌な顔をして
いた。合格認定をもらった翔太君は最初の
うちこそ何度かザギルのストップがかかっ
たけれどここ最近は全くそれもなくて結局
花町には行かないで住んだ。少し複雑な顔
をしていたので興味がなかったわけでは
ないと思うんだけどそりゃ落年頃だもんね
。前から思っていたんだけどさ、し太と
かずはちゃんの魔力酔いってさ、相馬魔力
量の急成長に身体が追いついていなかった
からってことなんだよな。でもそもそも
相馬魔力量の急成長って身体の成長期だ
から起きたってことだって俺らには起きて
いないんだよね。混乱ショコラをペロリと
らげてから街チを1つ口に放り込むザギル
は少し眉間にシワを寄せた。成長期と
急成長のどっちが先でどっちが原因なのか
は俺にはわかんねえよ。新官長様の方が
そのうち答えを出せるんじゃねえのだから
ね。ザギる。あなたがうちで断る。1日
おきに2時間でどうつかお前ら全員成長は
続いているぞ。普通は13歳くらいまでに
成長が終わるんだけどな。成長の仕方も
それよりか急激だしよ。あれじゃねえの?
勇者の成熟とかなんとか。それも13歳な
んだ。成人年齢ってそれもあってのことな
んだろうか。スルーが半端ない。ちょっと
待て。それを言うなら幸たちにも起こる
可能性がやっぱりあるってことか。知らね
えっての。今とこその気配はねえよ。
ついでに見てはいるけど。けど残りの奴ら
が残り3割を切ったところをまだ見たこと
がねえんだよ。でもまあ自分で気づかねえ
のは小僧たちと同じ気がすんぞ。なんでか
ほう。大体小僧だって自分の身体の変化に
気づけるようになったわけじゃねえだろ。
加減を切らないようにする調節を覚えた
だけだ。知りたいなら試してみてもいいん
じゃねえの。2割を切っても自分が気づか
ないかどうかよ。試す。いいっすよね。
ざザさん。私も。ううん。ザギる。2割で
ストップをかけられるんだが。それは問題
ねえな。まあ本当にやろうと思って切れる
かどうかはお前ら次第かもしれねえけど。
エルネスまで首をかしげる。メモはすでに
準備済みだ。お前ら上手すぎるんだよ。
特に兄ちゃんと姉ちゃん無意識っぽいから
性質が悪い。ええええ、そんなこと言われ
てもな。兄ちゃんは配分がうまい。常に4
割を切らねえな。あちゃんはよく調節が
うまい。3割を切らない。僕は僕はああ、
坊主坊主はちょっとおかしいん?うお。
何それ?急にしがみつくなんじゃねえよ。
れ君がおかしいと言われてビビらないわけ
がないでしょ。なんでか知らねえけど5割
を切らねえんだよ。調節も何にもしている
気配がねえのに。そうだな。回復速度の方
が残り5割を切らないように調節されてい
るって感じかね。だから坊主は加減を
切ろうと思っても切れねえと思うぞ。と
いうことはつまり坊主に限っては今の状態
が続くなら少なくとも戦闘中の心配はいら
ねえよ。こいつ身体はしっかり大人なのに
ガキみてにパッタパッタと昼寝をするだろ
。あ、うん。子供ってリミッターがない
から体力がなくなるまで遊んでパタンと
寝るよね。私にとってレイ君は子供だから
違和感がなかった。そういえば多分それで
調整しているんだよ。
回復速度を常に変えるなんてできるやつ入
ねえから確実じゃねえけど疲れることは
疲れるんだろけど安全地帯でやる分には
それは問題ないよかったローテーブル横の
いつもの低位置にいるレ君の頭を思わず
抱え込むとうふーとろけるような笑顔を
向けられた。なんでそれを言わないのは
早く言わないの?教えてくれないのだから
うちで働いてって断る。ねえねえザギる。
私は私はああピくりと塊が上がった。聞く
か。1日おきにしか訓練していねえのに
きっちり毎日ストップをかけられているや
が聞くか。あ、えやだってザギルが加減は
もう覚えなくていいって。ストップを
かけるからいいって言ったじゃ。毎日
ストップが必要なほど気にしねえで使えと
は言ってねえよ。なんで訓練以外で
ストップがいるんだよ。あ、そういえば
ですね。ざザさん聞けや。聞いたら怒った
くせに下せぬ。さっきね、訓練場から裏山
を見たらですね、何か煙が出ていたんです
よ。ふわーってストップをかけられてぼっ
と見学していたら見えたのだ。裏山の
向こう側から立ち上がる白い煙。山かじか
な?ってちょっとワクワクしちゃって。
いや、それならすぐ教えてくださいね。
山かはさなきゃいけませんからね。うん。
違うんですよ。上壁を渡って見下ろしてみ
たんだけど、水蒸機みたいな何かが燃えて
いる感じの煙じゃなくって、あれは何
でしょうね。てめえ、ストップをかけた
ばっかりなのにとんでもない高さまで
行き上がったの。それかすぐ降りたし、
寒くなってきたから少し動かなって。そう
じゃねえよ。クソがかずはちゃん高い
ところに行ったらもっと寒いだろな。
寒かったですね。失敗しました。かずは
さんはもっと自調するとして煙ですか?
ああ、あれじゃないの?ほら、熱湯が出て
いるところがあるでしょう。今日は特に
冷えたからよく見えたんじゃないかしら。
ああ、そうですね。熱頭、熱湯と言いまし
たか。それって私と幸さんが食いつき、
あめさんが瞳を輝かせた。温泉では?それ
温泉ではなあ、俺は言ったよな。やめろっ
て言ったよな。ザギルが匂立ちしている
足元にうくまる私を見下ろす。虹色の交際
がギラついている。うーケホ言った。いい
ました。吐き気と目舞いと関節の痛み。
ぐるぐると回り続ける視界。ゴツゴツとし
た岩の角がに痛い。てめえ坊主が心配し
ねえようにしていたんじゃねえのかよ。
なんだそのざはああ
にあったのは本当に温泉だった。うとした
森の中に突然岩場が現れて切り立った低め
の崖の途中からコンコンと厳線が湧き出て
小さな滝と池を作っていた。この辺りの木
は上力樹でどっさりと雪をその枝に乗せて
いるのだけど、それが池にさらされて
時折りさばさと塊を湯に落としていく。
うおお、温泉だ。本当に熱湯ですね。どこ
かから水を引いて覚ませないかな。ああ、
ちょっと先に小川がありますよ。衰脈が
違うのか。そちらは普通の水です。任せろ
。俺に任せろ。きっちり極楽を作ってやる
。テンションが上がりまくった幸さんの
指示に従って勇者パワー集結となった。
商体君が鉄球で池の隣に新たに穴を掘り、
私は邪魔や土を重力魔法でどけ、レ君が
小川と岩場の間の木をまびき、あめさんは
その木を板にしていく。幸さんは全体を
飛び回って水路を整え、ちょうどいい油音
にするべく調整してす、すごい情熱ですね
。温泉ですから。そんなに楽しいもの。
温泉ですし、この世界お風呂はちゃんと
ある。私たちに与えられている部屋にも
浴室はそれぞれちゃんとある。メ度の人が
毎晩バスタブに胃を貼ってくれているんだ
けど、基本はシャワー文化なのだ。私たち
の部屋こそそのようにしてくれているけど
、使用人たちや騎士たちの宿舎は合同の
シャワールームが設置されている。浴上
なんてものは当然ない。
部屋のバスタブだって欧米タイプの刃が
一緒の使い方なので日本人的に物足りない
。あめさんが切り出した板はし太君が掘っ
た穴の横に洗場や脱場になるべく待機して
いる。あと男と女への間の仕切りもね。
懐かしくてね。温泉が大好きでね。だから
まあちょっと調子に乗っちゃった。おい、
お前そろそろ終了。うん。わかった。おい
、もうちょっとだけ。もうちょっとだけ。
あ、本の少し岩をどかせておきたかった。
だとこらもうちょっとだから。ほほ。気が
つくとザギルの声がしなくなっていて
たまにかずはちゃんやばいってって生ひ
さんたちが言っていた気もする。ざザさん
も何か言っていた気がする。言い訳をする
なら本当に少しだけの間でいたつもりだっ
た。岩をどけてしまえばあはみんなが
どんどんできるし任せちゃえって思ってい
たしでふういい仕事をしたと我れながら
いい笑顔で振り返ったらザギルが無表情で
立っていた。えとザギる3お今残りはどの
くらいだと自分で思っている?エッ4割
ちょいや3割ちょっと新刊調査様今こいつ
の残量はどのくらいに見える?うん。枯渇
はしていないように一見えるけどいや何か
おかしいわね。2割を切ると回復速度が
上がり出して3割まで回復したら魔力良い
が始まるわ。はい。やめた時点で1割
ギリギリしか残っていねえ。え、今
ガンガン上がっているぞ。さすがに減らし
た分だけ早いな。そら2割半だ。あと30
秒。いや、10秒で3割。えと3割になっ
た。糸が切られたように自分の身体が
崩れ落ちたのが分かった。う、うえ、けほ
かずはちゃんかずはちゃん絵きをこらえて
はせてレ君が背中をさすってくれている
けど関節も痛くて見動きが取れない。新刊
長立はいいいえ待ってちょっとやめろ。
つかできねえよ。追いつかねえだろ。ザる
、ザギル。ねえ、かずはちゃんはどうした
の?れ君、ザギルのことを呼び捨てにする
ようになったんだよね。大好きなざザさん
はざザさんなのにね。心配しなくても
死にゃしねえよ。ただ死ぬほど苦しいだけ
だ。吐きけ目舞い関節つか。もう全身痛い
頃か。あとは熱も出るかもな。でも
しにゃしねえ。ザギルが食べちゃってくれ
たらいいんでしょ。
直してあげてよ。今は足りねえんだよ。俺
が食って直せるのは溢れてからだなあ。
おい、主様よ。俺が完全に見切ったといえ
ば言葉通り完全なんだ。なめてんじゃねえ
ぞ。うむ。これは私が悪い。どう考えても
私が悪い。視界はすでに真っ暗でチカチカ
と光が飛んでいる。ごめ、ゲほ。一晩そう
していろ。
おい、坊主、母ちゃんを運んでやれ。城に
帰るぞ。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ、
母ちゃん。あん、母ちゃんみてえなもん
だろが。ふわりと体が浮いたのはれ君が
抱き上げてくれたかららしい。かずは
ちゃんはかずはちゃんだよ。ママじゃない
。ママなんかじゃない。ママなんかと一緒
にしないで。ザギルのバカ。何かあれ、
そういえばレイ君はパパっこだったのかな
と思ったことはあるけど、ママの花って
あんまり聞いたことがないな。そもそも親
のことそんなに話さないけど、時々口に
する言葉は別に嫌いな感じでもなかった。
でも嫌いなのかな?でもオムライスで泣い
ていたよね。あれはママの味じゃなくて
パパの味だったのかな?違うのかな?何も
見えないけど手探りでレ君の方の辺りを
撫でる。泣いていないよね。大丈夫だよね
。ダッシュダッシュダッシュ。ああ、そう
だな。別物だったな。俺が悪かった。
すまん。かずハを運ぶのを頼めるか。うん
。いいよと答える霊君の声を最後に意識が
途切れた。気がつけばレイ君の部屋。いつ
も一緒に寝ているベッドに私だけが横られ
ていた。かずはちゃん大丈夫?お水を飲む
。両手に持ったカップはいつから持ってい
たのだろう?ずっとそうやって待機してい
たのか、この子は。少しだけ頭を上げると
ゆっくりと口にぬるめの水が注ぎ込まれて
いく。前に寝込んだ時もこうしてくれた
ものね。上手になった。ありがとう。
ちょっとすっきりした。もう大丈夫。
ザギルも大丈夫だって言っていたでしょ。
うん。よかった。ほっと唇を伸ばせるレイ
君。見回せばみんないる。レイ君のすぐ
後ろにざザさん、足元にエルネス。一歩
下がって他のみんなが並んでいる。ザギル
は壁際に椅子を持ってきて座っていた。
ごめんね。心配をかけちゃった。みんなも
ザギルもごめん。ちょっと楽しくなりすぎ
た。酔いは収まってきている。うん。
さっきよりはまし。ちょっとぼんやりする
けど。私結構寝ていた。いいえ。今
ちょうどベッドに寝かせたばかりです。
吐き気も頭痛もするけど、とりあえず目は
見えるし、目舞いはない。なんだって
そんなに張り切っちゃったのさ。俺も
ノリノりだったけど。ああ、小さい頃にね
、4つくらいだったかな。1度だけ家族
旅行をしたことがあってね、1泊だけだっ
たんだけど、それがあんな感じの露天が
ある。さびれているけど不勢のあるところ
だったの。まあ、実際はたまたま預ける人
がいなくて仕事のついでだったらしいのだ
けど、でもとても嬉しかったのだ。家に
置いて行かれるのではなく、一緒に連れて
行ってもらえたのが楽しくてね。お風呂も
大きくて気持ちよくって、親も一緒に入っ
てくれるしさ。一発で大好きになっちゃっ
てね。4つだろ。普段はもう1人で入れて
いたんだ。私出来のいい子だったしね。
それに基本心は家にいないか仕事をしてい
たから。ああ、火政府さんも手伝ってくれ
てたし。結構これでお嬢なんだ、私。お
風呂って他に何にもない。テレビも新聞も
仕事道具も何にもだから私だけを見て
くれる。私だけを見ておしりしてくれる。
1人占めが嬉しくて一晩に何度も父にも母
にもお風呂に行こうと寝だった。で、結婚
してから子供たちが小さい頃は何度か温泉
にも行ったんだけどこれがまた全然
ゆっくりできなくって温泉を楽しむどころ
じゃなくってね。だって目を離した瞬間に
風呂に沈むわ。すっ転んですり傷を作って
いるわ。旅館の中で行方不明になっている
わ。なんだもん。やばい。俺そういうガキ
だった。うえって顔をするひさんが
おかしい。子供ってそういう生き物だしね
。子供の頃は単純に独り占めだと思ってい
たけど、親になってみれば、そんな生き物
を大きなお風呂での話になんてできない
わけで、夫は夫でゆっくりしたいと一切を
私に任せっきりで、子供たちが大きくなっ
たらなったで、あんまり温泉に興味が
なかったらしくて、行く機会もなくなっ
ちゃってね。ほら、温泉なんかより遊園地
とか色々あるじゃない。子供が大きくなっ
てから夫婦とか1人で旅行なんてでき
なかったの。そう聞く。エルネスの拳は
キュッと思う布団を握っている。恥ずかし
ながらそんなに家計の余裕がなくてさ。私
だけの楽しみにはちょっとね。で、みんな
温泉好きみたいだし、きっと楽しいだろう
なって思ったら嬉しくなって調子に乗っ
ちゃった。ごめんね。ええ、あれだよ。
かずはちゃんにお願いしなきゃなんない
ところは全部終わっているからさ。明日に
は俺らでできるし。そしたら明後日当時
しようぜ。ゆじやった。楽しみだね、れ君
。うん。僕ね、お外の温泉は初めてだよ。
楽しみ。へへと笑いかけると、えへと
笑い返してくれる霊君の方を撫でる。まだ
吐き家けも収まらないし、頭はぼんやり
するけど嬉しいし楽しいねえ。れ君、ママ
は嫌い。
うん。好きだよ。パパは。パパも好き。
うん。でもね、ちょっと言いにくそうに
眺めのまつけが伏せられる。もういらない
の。パパもママもいなくていい。そうなん
だ。思い出したりする。たまに。こっちに
来たばっかりの頃は思い出したけど、今は
たまに。そっか。思い出したら苦しかっ
たりする。うん。全然それならよかった。
ポンポンと頭を軽く叩いて撫でるとレ君は
コテリと首をかしげた。僕あんまりいい子
じゃないなって思って。れ君ほどいい子に
は会ったことがないのに。そっかな。れ君
が悪い子でも好きだけどね。知っているん
だ。レイ君ルディ王子の脱走を時々手伝っ
て遊んでいるでしょ。え、あとは夜歯を
磨いた後にチョコを食べちゃうことがある
ね。慌てた表情であちこち見回す霊君を見
て思わず笑いがこぼれた。チョコレートを
握りしめたまま寝てしまったんだから
気づかない方がおかしいよね。綺麗に吹い
て片付けてあげるけど。でも大好きな
気持ちは変わらないよ。僕もかずはちゃん
が大好き。ママやパパとは違うんだ。うん
。レイ君はほっとした表情で話し始めた。
きっとずっと話そうと思えなかったん
だろう。この子はいつも自分の中で
考え込んでしまうタイプだから。それに
ほんの少しだけ私に話すのが怖かったのか
もしれない。あのね。うん。ママはね、
パパのことが大好きだったんだ。いつも
パパはすごいんだよって。かっこよくて
強くて僕とママを守ってくれてるんだって
。だから僕もパパみたいに強くなってママ
を守ってねって。大切な人は大事に守ら
ないといけないんだって。うん。パパはね
、仕事が忙しくてあんまり家にいなかった
けど帰って来ると優しくてかっこよかった
んだ。だからね、僕本当は水泳教室の方が
好きだったけど、サッカー教室に変えたん
だ。パパもサッカーしてたし、ママがそう
しなさいって言うから。なるほど。親が
もう一方の親を子供の前で悪く言わないっ
ていうのは私の中で常識で絶対やっては
いけないことだと思ってきたし実際やった
こともない。まあ、それを守っていない人
や意識していない人も結構多いし、夫自身
がそんなこと気にしていなかったのは置い
といて。不在がちな夫を母親が子供に褒め
て聞かせるのは至って普通のことのように
聞こえるけど、でも僕すごく頑張った
つもりだったんだけどママがいなくなっ
ちゃった。いなくなったの?うん。お
出かけしてくるねって。ちょっと遅くなる
けど冷蔵庫にチするだけのお数があるから
ね。いい子でいてねってお出かけして帰っ
てこなかったんだ。パパはすぐ帰ってきて
くれたの。うん。えっとね、次の次の日か
な?帰ってきた。ご飯はどうしたの?冷蔵
庫にね、納豆とか卵とかあったんだ。ご飯
もまだあったし、パンもあったし、納豆
ご飯も卵ご飯も美味しいもんね。あ、後
学校で給食を食べた。なんてこと?なんて
ことを幸さんの表情が一瞬で抜けた。あめ
さんが幸さんの背中に隠れている。し太君
がした唇を噛みしめている。ざザさんが
そっとれ君の髪を指で撫でるとれ君は
くすぐったそうにざザさんを見上げて笑っ
た。ママはね、他の男の人のところに行っ
たんだって。誰から聞いたの?パパ。そう
なんだ。最初ね、変だなって思ったんだ。
パパはママを大切にしてるって守って
るってママが言ってたのになって。そうだ
ね。パパが置いて行かれてかわいそうだ
から僕が優しくしてあげないとって思った
んだけどパパは新しいママを連れてきたん
だ。いつ?うん。ママがいなくなったのが
僕の誕生日の次の日だったから。えっと2
ヶ月くらいしてから。そうなんだ。
なるほど。なるほどね。夫婦のことなんて
外からは分からない。子供にだって分から
ない。レイ君の親にも言い分はあるかも
しれないけどね。それってレイ君に関係
あるの?そんなことで許される理由になる
の?レイ君、その時どうしたの?一緒に
ご飯を食べてお休みなさいをしたんだ。そ
したらね、こっちに来てた。れ君は淡々と
話し続ける。ずっとこうして考え続けてき
たんだろう。言動も言葉遣いも少し幼い
けど話し出すと驚くほど整理された話し方
をするのだ。僕ね、頑張ったけど仕方ない
やってもういいやって思ったんだ。だって
パパもママもちゃんと他に大切な人がいた
しね。って思ったんだけどこっちに来たら
ね。ああ、これがれ君の絶望か。守って
くれるはずの母親を守れと夫の代わりを
期待され、目標だと信じた父親は全く違う
ところを見ていて、10歳の小さな体で
頑張って背伸びして、それでもダメなこと
があると諦めたんだ。うん。かずはちゃん
もざザさんも幸みし楽しいからびっくりし
たんだ。私もみんないい子だし、れ君も
可愛いからびっくりしたよ。ふふ。同じだ
ね。うん。おい。かずはちゃんオムライス
を作ってくれたでしょ。うん。誕生日の時
ママが作ってくれたんだ。うん。かずは
ちゃんのオムライスママのとは違ったけど
ママのより美味しかったんだ。そうなんだ
。それで大人のふりを頑張って立って偉い
ねって言ってくれた。うん。偉いと思った
からね。嬉しかったんだ。そうか。れ君が
嬉しかったならかずはちゃんも嬉しいな。
恐ろい恐ろい。パパとママのことをいら
ないかられ君は悪い子だって思ったの。
うん。忘れちゃって全然いいんだよ。
そんなことで悪い子になったりしない。
そうなのだって。今もいい子だもんね。
軽くれ君の方をつまむとそれに釣られる
ような満面の映画。みんなレイ君のことが
大好きだしね。分かるでしょ?うん。
みんな僕のことが大好きだよね。そりゃ
みんな笑っちゃうよね。私もちょっと笑っ
てフラットした。なんて子なんだろう。
他人の行為をまだまっすぐに受け止め
られる子。好きな人を好きだと大切にし
ないといけないのだとまだ信じてそれを
伝えられる子。会ったこともないレ君の
両親に蝶が見えくり返っているけれどそこ
は大人としてしっかりしまい込む。どうせ
も関わることのない人たちだ。レ君には
必要ない。お前らが手放したこんな良い子
はもう私のものだ。ざま見ろ。みんないい
子だよね。幸ひさんはチャらいけど細かい
ところをよく見て助けてくれる。うん。
訓練してる時、僕に水を飲めっていつも
教えてくれる。あ、俺も子供扱いなのね。
ふ、あめさんはみんなが怪我をするのが嫌
だから回復魔法を頑張ってる。ツンツンし
て素直じゃないけどバレバレで可愛いよね
。バレバレ。スライムが大好きなのに違う
ふりをするんだよ。スライム関係ない
でしょ。正体君はいじっ張りだけど、その
分面で一生懸命。どうやったらみんなが
戦いやすいかいつも考えて試してる。僕
聞かれるんだ。だから一緒に練習するのね
。みんないい子で大好きな霊君に優しいよ
。ざザさんだってエルネスだってセトさん
やリトさんたちだって同じ。レ君を大事に
してくれる人はれ君が嬉しいと嬉しいんだ
。だからレイ君はのままでいいんだよ。
そうか。トイレと両手を広げるとストンと
片口に顔が埋められる。わしゃわしャと髪
をかき混ぜてでも1番レ君のことが好きな
のはかずはちゃんだけどキャーっと小さく
見えする子を抱きしめる。ごめんね。
ごめんね。れ君は絶望を超えてここにいる
のに今ここにれ君がいるのが嬉しくて
たまらないよ。かなり猛としてきてるけど
まあいいや。幸せだからいいや。そっか。
いいんだ。ポツンとつやかれたのはし太君
の声。集まった視線には割れに帰って照れ
たようにごまかすように笑う。いや、
えっと、ほら、やっぱり親は大事にしろっ
て教えられるでしょ。やっぱり違っていい
んだなって思ったというか、再確認したと
いうか。それ前に教えてって言ってたこと
。リコったさんにさわれる直前し太君の
絆奏で踊る約束をした時、妙にすっきりし
た顔をして教えて欲しいことがあると言っ
ていた。帰ってきてからのびノびと幸せ
そうにピアノを引いていて、何も聞いてこ
ないからもう分かったのかなと思ってた
けど。あ、うん。それはそうなんだけど。
いや、いいんだ。かずはちゃんだってもう
休まないと。ふむ。確かにし太君も親関係
で引っかかるものがあるんだろうなとは
思っていた。本当にね、この子たちはいい
子すぎるね。ザギルみたいにふテしい顔を
作って笑って見せる。ゆう。そんなもの
捨てちゃいなよ。え?何そのキャラ?自分
でやってちょっとおかしかった。いらない
なら捨てちゃいなさい。そんなもの。
どうせこっちに文句を言いに来られるわけ
でもないし。もそもそれ君が布団に潜って
くる。
古典と私の肩に頭を乗せて落ち着いたと
思った瞬間にすやっと寝きは早やと幸さん
が呟いた。ふはっと正体君が塊を吐き出す
ような笑い方をしてうん。僕もそうする
ことに決めたんだ。決めたんだけどね。
ほらかずはちゃんもお母さんでしょ。もし
かずはちゃんだったらやっぱり悲しい
かなって思ってそれを教えてもらえたら
なって前思っただけで親だから言うんだよ
。親は幸運だから育てる義務も責任もある
けどね。子供にはそんな義務も責任もない
。いらなければ捨てちゃいなさい。
悲しもうが何しようが子供には関係ない。
やっぱりあんた男前ね。ホを机エルネスに
手を軽く払うように振った。いや、だって
親子だって別々の人間なんだから、そりゃ
相性もあるでしょ。相性をバカにできない
じゃん。愛情だって相性にはなかなか叶わ
ないもんだよ。ま、そうね。なんだかんだ
と相性のいい彼氏の方が続くし。うん。
ごめん。それ多分私よく分かってないかも
しれないけど、おそらくそれで会ってる。
エルネス相性って絶対そっちのこと言っ
てるでしょ。
相性でも正体君の親のことは知らないけど
そんなくりだけじゃないんじゃないの?
なんで?ふとたくさんの枕に身じろぎして
少し体勢を整えてレ君の頭をまた撫でる。
こういうのはタイミングが大切だ。翔太君
が聞きたかったことを聞けたタイミングな
んだからそれは受け止めてあげたい。君の
親を殺したくて仕方ないけど、吐き家気も
どんどんひどいけど、それは完全に
しまい込んで見せる。こんな時に子供に
遠慮させるなんて大人の名れだ。ピアノっ
て1日休んだら指が動かなくなるんでしょ
。あ、うん。バレーも同じ。1日休んだら
身体が開かなくなってくる。うん。好き
じゃないと毎日続けられない。でも好きな
だけでも続けられないし上達しない。才能
があっても毎日続けないと指がくれなく
なる。うん。あんな素晴らしい演奏が
できるようになるまで毎日続けてたよね。
親に動画のアカウントを消されてもさ。
うん。そのし太君が自分でできることをし
てないわけがない。いらないって思うまで
何もしてないわけがないよね。ああ、具体
的にリアクションどうってわけでもなくて
、うん、それなりの理由があったに決まっ
てる。僕にとってはだけどでもやっぱり
正体君にとってはで十分。前にざザさんも
言っていた。本人がそう思うならそうなん
だと。し太君は決めたと言っている。考え
に考えて決めたに決まってる。そんなこと
が分かりきっていると分かるくらいには
私たちは一緒にいた。それに子供を作る
だけなら魔物にだってできるよ。子供が
いるからってね、できた人間でもなけりゃ
そうなれるわけでもない。出なきゃ虐待
なんて起きないし。正体君にとって大事な
ものをくれない人なら親でも捨てちゃって
いい。考えに考えて決めたってすぐ楽に
なるわけじゃないよね。今あんまり頭が
回ってないけどね。多分翔太君に今1番
必要なのは皇帝だよね。間違ってなんか
ない。仮に間違っていたとしてもそれは
些細なこと。今し太君が楽になるより大事
なことはない。合ってるかな?これでし太
君が欲しいものに合ってるかな?本当は
もうちょっと頭をはっきりさせたいのだ
けど。あ、きっとかずはちゃんならそう
言ってくれると思ったんだ。そう。うん。
ちょっとずるいしね。かずはちゃんはにも
聞かなくてもそう言ってくれると思った。
手へりと少し下を出して笑っている。ふ、
ご期待に添えてよかった。少しばかり
ヘビーで申し訳ないんだけどさ。うん。僕
母さんに薬を盛られてたんだよね。は死ぬ
ようなんじゃなくて風薬たくさんとか下材
とかがすごいのが来たな。今すごいのが来
たな。思わず頭を起こしかけて目舞いがし
てバ粉と枕に頭が落ちた。ちょ、大丈夫
かずはちゃん続きどうぞ。えっと、そんな
にいっぱいあるわけじゃないんだけどさ。
僕ピアノは結構いいところまで行ってたん
だよね。でも巨弱体質でさ、肝心な時に
寝込んじゃうんだ。母さんもね、
クラシックはすごく期待しててね。まあ、
それ以外は大反対だったんだけど、寝込む
たびに申し訳ないなって思ってたんだ。
うん。そしたらさ、気づいたんだよね。
コンクールの決晶とかいざという時のご飯
にさ、薬を入れていたんだ。信じられない
じゃない。なんでそんなことをするんだろ
うって。そんなバカなことお母さんなの
にって父さんにそれとなく聞いても信じて
くれないしさ。そりゃまさかって思うよね
。意味が分からなくてさ。うん。それで気
をつけてたんだけどまんまとまたね。残念
だったわねえなんて親戚とかままともにさ
母さん励まされててさ。母さんなんだか
けなげな感じでその人たちの相手をしてる
んだけど部屋で1人で笑ってるのを見
ちゃってさ。すごく嬉しそうに笑ってたん
だ。よく考えたら僕はピアノだけじゃなく
て小さい頃から入手とかさ、そういう時も
寝込んでたんだけどね。あって、そっ
かって理由はやっぱりわかんないけど
わかんなくてもなんかもう良くない。って
思ったらこっちに来てたみたい。それは
またし太君運まで悪い。いや、ちょっと
かずはちゃん、それはいやわ。分かってる
。すまん。なんか今のはおかしかった。
ちょっと待て。ちょっと待って。
ぐるんぐるんする。何それ?何をしてくれ
たんだ?なんて言った。こういうの聞いた
ことがあるな。代理ミんなんとか幸さんは
ちょっと待てって感じだったけど、し太君
はなぜかすごく納得した顔で。いや、うん
。ああ、でもそうなのかも。それでいいの
かも。僕運がそれまではきっと悪かったん
だ。こっちに来て楽しいから運が向いてき
たんだね。なんであんたそんな爽やかな顔
してるの?あんたちゃんと楽になったの?
それでだめだ。私が泣いちゃだめだ。し太
君に今必要なのは哀れみなんかじゃない。
絶対違う。泣いたらそう見えてしまう。
だってこんなにはっきりしてるのに、誰が
悪いかなんて分かりきってるのになのに
し太君はが悪いと笑ってる。ここでなら
自由に引けると笑った顔のままでかずは
ちゃんありがとう。何が言って欲しいこと
を言ってくれた。すごくすっきりした。
ごめんね。具合が悪いのにもう寝た方が
いいよ。あ、えあ、ちょ、一緒に寝る。
ここ、ここ開いてるよ。レ君とは反対側、
私の左側をパンパン叩く。いや、本当に私
何を言ってるんだ?これも違う。違う、
違う。なんだかし太君が爆笑したけど、
それはちょっといらない。ふですよね。
じゃ、ここ俺が座るわな。ええ、し太君の
前を横切ってベッドを回り込み、私の左側
にザギルが座り込んだ。すれ違いざにし太
君の花をつまみ上げたっぽくて、またし太
君が笑っていた。なんだよ。もう話は
終わったんだろなあ。し太、俺もなんだか
時々あいつを尊敬してきてる気がして怖い
でしょ。いや、2人ともそれ気の迷いです
からね。やめてくださいね。
あめが新刊長になつくのと同じ感じです
からね。いくら何でもあれと一緒は私も
困るわ。ザギルは私の首に手の甲を当てて
ふと鼻を鳴らしたかと思うと私の左腕の袖
をまくり上げた。まあこんなに魔力が暴れ
てたら熱も出るわな。せっかく坊主が
くっついてるのに。があ。なんでお前
そんなに怒り狂ってるんだ?何を言ってる
んだこいつは。ええと、あ、違うのかよ。
小僧と坊主の話で腹を立ててるのかと思っ
たんだが。あれだ。リコったって女が殴ら
れた時と同じ感じだしな。いや、怒り狂い
ましたよ。狂ってますよ。顔には出して
ないつもりだけど。でもあれ、それって
不思議か。え、ちょっと待って。かずは
ちゃんが怒ると魔力が暴れるの。それで熱
が出るの。え、ダメじゃん。どうしよう。
僕ダッシュダッシュダッシュなんで小僧が
気にするんだ。こいつ本当に親底不思議
がってる。しかもどちらかと言うと私の
バングルしか見てない。ねえ、エルネス
さん、私何かこの世界の言語は勝手に
分かるようになってると思ってたんだけど
違った。通じてる。大丈夫。あめ、大丈夫
。私もちょっとよくわからないから。なん
だ、てめえら、なんだかバカにされてる気
がするんだが。俺だってな、これ怒るやが
いるんじゃねえかな。くらいは分かるんだ
よ。一応だ。一応確認したんだぞ。あ、
一応分かるのはそこなんだ。他に何がある
んだよ。俺は他人のことで腹が立たねえし
。わ、どうしよう。ショター1周回って
かっこよく見えてくる気がする。僕も。
昨日迷いですからね、それ。バングルを
外されて、また新しいバングルをつけ
られる。ピアスも。あれ?それダッシュ
ダッシュダッシュけほ。変えたのいつだっ
け?昨日だな。街石が満杯になったらいつ
もさっさと取り替えてくれるけど、それを
今することなんだ。バングルはいつも石が
いっぱいついているやつで、その染まった
街中の1粒、1粒を真剣に吟味している。
そらよ。小僧と坊主は俺も可愛くないこと
もないし。お前らが頼むならムかつくやを
代わりに殺してやってもいいけどよ。異
世界じゃな。ちょっと無理だ。俺こんな
凶悪なデレを初めて見た。言葉通り凶悪だ
よね。むかついたら殺すだろ。それで
終わりだ。これですよ。この絵やら
あちこちから引き抜きの仲回やつなぎの
依頼が来るんですよ。僕のところに。推薦
できるわけないじゃないですか。こいつ
ムかついたら国品でもサクっと殺しますよ
。なのに能力だけやたら高いもんだから
出し惜しみとか言われるんですよ。こいつ
僕んとこのやつじゃないのに。研究所は
問題ないわよ。本当に応援してます。
新刊長。そしたら依頼がそっちに行くので
殺すことに異論はないから黙っておくけど
。ざザさんちょっと目の光がない。ねえ、
そのバングル昨い変えたって言った。満杯
に見えるんだけど。満杯だな。エルネス
研究者モードに入った。昨日、私3週間
かかるよ。普通はに巫背かかるわね。
ザギルは腰にいつもつけている川カから
ジャラジャラと今まで変えたバングルを
出す。どれも石がいっぱいついたやつだ。
ダッシュダッシュダッシュ捕れ。これが
溜まるまで1週間のやつ。これは遠か。
ああ、もう1本あったがそれ晴らして食っ
た。順番にエルネスとあめさんに渡して
いく。私が最初に買った石よりいい石だ
から早く染まるんだと思ってたけど違うの
かな?色合いが違いすぎるでしょう。1粒
1粒違いすぎるってどういうことよ。つけ
てる時期が別だとしても色合いが違い
すぎるし、同時につけてたなら同じ色の
はずでしょう。こればらしてないわよね。
つけてた時のままだな。で、これが今外し
たやつ。前までのバングルは色合いは
それぞれ結構違ってはいたけど、基本は黒
とルリに染まっていた。島外したのと手に
ぶら下げてエルネスたちに見せている
バングルの街チーシは黒とルリだけでは
なく赤身が強かったり緑が入っていたり
それぞれ全然違う。キラキラと色取り取り
の光を引いている。針はちょっと私の位置
からは遠くて見えない。綺麗だな、私。
いい仕事してるな。自慢しようとしたら声
が出なかった。声が出ねえか。うるさく
なくていいな。ひど。
かずはさん指さして訴えくても分かりますけど、ちょっと寝てください。無理だろ。神経が立ってて眠れやしねえよ。おら、お前らそれ返せ返せ。押しにルを返す。エルネス観察したかったんですよね。分かります。こいつ魔力
操作が下手ってわけじゃねえ。えんだよ。シュダッシュダッシュ息にしてんじゃねえよ。黙っててもうるせえな。うまいわけでもねえし。
兄ちゃんたちに比べりゃ雑魚も雑魚だ。
バングルを全部ほき出して布団の上に広げ
た半カちの上に転がしていく。ただなあ、
毎日毎日なんなら1日何回もな。ああ、
魔力の器の方カップな。そっちが容量
変わるんだ。3割も2割もあったもんじゃ
ねえ。相魔力量も増えてるのに器まで
変わるんだからよ。魔力の方も流れ方やら
何やら普通壁っつうもんがあるけど決まり
がない。うん。規則性とか法則性かしら?
ああ、それだな。それがない。新官長様と
標壁にこな間だ聞いたけどよ、もっと前は
それほどでもなかったはずだって言うじゃ
ねえか。あなたに言われてから長時間見て
みるようにしたらね、確かに前とは違って
焼けに出力の波があるのよね。魔法も使っ
てない通常状態なのに他の奴らも大概だが
こいつ常識って門を無視しすぎてんだ。な
もん調整訓練したって意味ねえよ。小僧も
落ち着いたし一時的なもんだとは思うが
それまでは見張ってるしかねえ。よし。
難しくなってきたけど加減を気にしなくて
いいっていった理由は分かったと思う。
お前魔力調整を教えてたんじゃなかったの
か。え、進捗どうだなんて聞くから気長に
行くしかねえだろって言っただけだ。
ダッシュダッシュダッシュおまその面が
面白くてよ。どんなだ?どんな顔だ?首を
起こしてざザさんの顔を見ようとしたのに
ザギルに額体を抑えられた。動いてんじゃ
ねえよ。石をばらまかれったろ。でっ、今
もう結構立ってっけど、まだ魔力は溢れて
ない。おかしいよな。回復速度は急上昇中
だ。こいつ普段からそうなんだけどよ。
溜まってないのに漏れてんだ。少しだけな
。新官長様にはそれが波に見えるんだろ。
で、魔力酔いしてる今はもだ漏れだ。魔力
が乱れてる分余計になダッシュダッシュ
ダッシュ。こんなもんか。真剣に吟味して
たらしい石の粒を手のひに残して他は
半カちに包んでまた川カにしまい込む。
普通魔力干渉はお互いの魔力を交換したり
寄せていくだけのもので量としては
差し引き変わらねえ。一方的に奪えるのは
俺みたいな魔力食いだけだ。ところがだな
。小さなガキと親の間でだけは違う。ガキ
が親からほんのわずかだけ魔力を受け取っ
てるんだ。何それ?聞いたことないわよ。
だろうな。俺以外に知ってるやも見たこと
ねえし。俺だってじっくりそのつもりで見
てねえと見えねえくらいわずかなもんだ。
まあ、南方じゃ親子っつっても金持ちの
親子がほとんどだったがな。貧民屈では
滅たに見ねえ。こっちに来てそこら銃の
親子連れのガキが魔力をもらってるのを見
て驚いたがそれは子供があなたみたいに
魔力を食ってるってこと?知らね。親が
与えてるのかもしんねえし、ガキが吸っ
てるのかもしんねえし。党人同士無意識
っぽいし気づいてねえしな。自然回復量の
方が多いからな。研究すれば。だから
あなたがうちにおい坊主寝てるだろうな。
寝てんな。石を一粒口に放り込んで
ガリガリバキバキ噛み砕くてえ。石だよ。
いや、普段もポイポイ口に入れてる
けど舐めてるじゃん。てめえらに
しょっぱい麺を酸っぱさせてるんだよ。
かずはさん指さして訴えくても上げ
られの唇が降りてきた。ザラザラとした粒が中に入ってきてそルの下がき混ぜて広げるとそのまま溶けて消えた。ザラメみたいに甘くてすーっと喉に流れていく。えたな。俺もこれやるのは久しぶりなんだがな。まあ覚えてるもんだ。
ザギる。あなた魔力を与えてるの。上にと
かよ。死にかけるとな、最後に魔力が
燃えるんだろ。もう回復もできねえから
残ってる分だけの魔力が暴れて燃えて
生き残ろうとする。超も効かねえ。
燃え尽きちまえば死ぬのは同じなんだけど
な。そうね。与えてやれば生き延びること
もたまにはある。大抵は死ぬけどな。ただ
同じ死ぬにしても多少は楽になる。魔力の
暴れが収まるんだよ、これ。また1粒砕い
て街の粉を飲まされる。死にかけてるガキ
がな、親から魔力をもらって最後に笑って
死にがるのを見て、これを使えばできるん
じゃねえかと思ってやってみたらできた。
また1粒、また1粒。ザラメが溶けていく
度。頭痛も生き苦しさも吐き気も溶けて
いく。あんたこれ昔試そうとしたんだ。誰
かを楽にしてやろうとしたんだ。ちょ、
ちょっとあんた後でそれ私にも食べさせて
ダッシュダッシュダッシュ。ぶれない
エルネスの声を聞きながら眠りに落ちた。
わ、別に俺のいたとこはそこら銃で毎日
ガキが死んでたし、死にかけも転がってた
し。できるんじゃねえかなと思ったら試す
だろ。普通街での魔力の与え方について
ほんのちょっと壊る聞いてみたら何を言っ
てるんだお前って顔をして色々台無しな
返事をくれた。いやもうなんだか想定内で
もある返事ではあるんだけども露天岩風呂
は私が最後に見た時よりも二回りほど拡大
されて切り出された木材の香りも相まって
なかなかの不勢を醸し出していた。騎士
たちを始め城の人間が自由に入れるように
と拡大したらしい。そう言っても城の裏山
を登ってここまで回り込んでくる道は雪に
埋もれて獣道にすらなっていない状態と
いうか私たちが書き分けた雪道だから気軽
にたどり着けるのは騎士や私たちくらい
だろう。春になって息がなくなったらまた
違うとは思うけど、そもそも温泉文化が
ないので、どこまでみんなが楽しんで
くれるかちょっと分からない。でも小さな
滝を作る厳線とニュー白色の湯が周囲を
ゆけりで満たし、上力樹の緑と白雪が目に
鮮やかで湯に手足を伸ばして岩にも
垂れかかり見上げれば抜ける青空。夜空も
素敵だろうな。きっと気に入ってくれる人
は多いんじゃないかなと期待している。
極楽
湯舟に隣接する形で板の洗場もあって、
そこは屋根と囲い脱もちゃんとできている
。なんていい仕事をしてくれてるんだろう
。しかも景観を損わない配置と着たものだ
。幸さんが極楽を作ると宣言しただけの
ことはある。あさんはふと桜色に頬を染め
てうっかり、エルネスは手のひで湯を救っ
ては流して観察している。最初は会議が
入ったと悔しそうにしていたのだけど、
温泉は肌にいいと聞いた途端にクラさんを
代行に立てていた。ちなみにれ君におって
もらってここまで来ている。レイ君が
テンションが上がって飛び跳ねていたので
帰りは幸さんを指名することにした。そう
だ。ねえねえかずはこのお湯少しぬるっと
してない?ああ、してるね。さっき話した
でしょ。肌にいいやつだね、これ。刺激も
ないし、いい温泉で当たりね。幸せねえ。
このぬるっとしたのが肌にいいってこと。
どう?肌にいいおいはぬるっとしてる。
本当はいろんな種類があるのよ。温泉って
。この温泉はどんな高能があるか調べ
られればいいんですけどね。あさんも
ちょっとまびした声を出している。男の方
からは幸さんが風呂部業張りに入り方を
仕切っているのがさっきまで聞こえていた
。
かけゆ大事よね。お水先に飲むのもね。
そっち加減どうだ?男女の仕切り板の
向こうから幸さんの声。最高です。マジ
いい仕事だろ。厳選と引いた小川の霊水の
量を調整できるもあるからなんなら好みで
調整してと事前に説明された。湯舟が広
すぎてちょうどよく変わるまで時間は
かかるからと、今は幸さんが調整したまま
の状態だ。でもばっちりである。高能って
具体的に詳しくおOAと選どんななのかで
も違うし、その違いの調べ方は私らも
わかんないけどね。それは任せて。詳しく
エルネス人手不足だってずっと言ってるの
に。ああ、多分どんなお湯でも共通なのが
疲労回復とリラックス効果。新陳代謝促進
だっけ?そうそう。温かいのと水圧とあと
何だかで血構が良くなるんだよね。新陳
代謝が良くなるからお肌の調子も良くなる
と。それらが共通効果で物によって違う
効果もあるのね。例えばうん、火傷や
切り傷、あと消化器にもいいんだっけ?
心臓病以外にはこう幅広くいけた気がし
ますね。あ、でもそんな回復魔法みたいな
ものじゃないですよ。じわじわと長期間
かけてそうですね、両用の手助けになる
くらいなもんでしょうか。場内の人たちは
ともかく一般の人はそんなに回復魔法を
惜しみなく使えないじゃないですか。
もちろん私たちの世界に魔法はなかったん
で、やっぱり同じように温泉で療用効果を
上げたりすることもあるんですよ。それが
前に行さんが言っていた当時ですね。普段
よりおっりとそれでも回復魔法に専念して
研究しているあさんらしくエルネスに説明
している。あさんが回復魔法に企画外の
適正があるというのは当初から分かってい
たことなのだけど、今は医学的知識を元に
したイメージを加えることでこれまでの
回復魔法とは格段に違う効果を上げている
らしい。これまで知きなかったレベルの
大怪我を直せるくらい。もちろんその医学
的知識というのは専門知識なわけでもなく
私や幸ひさんも持っている程度の一般的
知識だと聞いている。だけど魔法に反映さ
せていけているのはあめさんだけだ。私
そもそも回復魔法が全然ダめだし、多分
浄化魔法並みの改革が起こるんじゃないか
と言われている。ふむ。比較対象が欲しい
わね。候補地を探すことから。エルネスう
な。頭を使ってたら効果半減よ。アランと
堪能して、まずは自分で効果を確かめたら
確かにあめさん特性の化粧水やクリームも
あるし合わせをしたら効果に驚くよ。
きっとあめのあれはすごいわよね。う、
こちらのスキンケア用品もオーガニックで
なかなかではあったんだけど、あめさんが
調合したものは特別に具合がいいのだ。
エルネスが、あめさんを本格的に抱え込ん
だきっかけと言ってもいい。エルネスは
堪能することに切り替えて首をほぐすよう
に回して深呼吸をする。シミ1つなく
決め細やかでしっとりした肌はとても50
半ばには見えない。あめさんのように若い
娘さんの輝かばかりの肌とはまた違って
柔らかで匂い立つような白さの肌。身体の
ラインだってちゃんと重力に従って下がっ
ているのにそれがまたエロい魅力になって
いるのだ。一時期も手生やされていた
若作りに全力を上げているタイプではなく
、まさに聖堂の美魔女と言える。ずるい。
エルネスう。その入れ済み。かっこいいな
。私も入れたい。左の千さから腰へ腰から
おempre骨あたりまでつ腹の衣装が
刻まれている。シンクと線の
グラデーションが素晴らしく綺麗。今は
乳泊の湯に沈んでふわりとピンク色の気配
だけ見えている。素敵ですよね。あんた
たちは身体が成長しきってからの方がいい
わね。今入れても崩れちゃうでしょ。だよ
ね。あめさんはもう行けるのでは?まだ
成長するかもしれないじゃない。胸とかも
十分標準まで育ってると思うけど。いいの
?もうちょっと育つかもしれないの。
ザギルに言われたのを気にしてたり。違う
もん。おお。は、そういえばエルネス、私
寝ちゃったから知らないけど結局の味は
分かったの?どうだった?聞かせるのを
忘れてたわ。かずはあんの毛物。エルネス
がギリギリっと奥場を噛しめた。なんだ
なんだどうした?あいつ石を食べさせる
ふりをして普通にキスしやがったのよ。
そしてまたうまいのが腹立たし。ほう。
そう。それで、あめさんの方の赤身が一気
に増した。そうか。現場を見たのかという
か部屋でそのまま実行したのかな。
ぶん殴ろうとしたらかわされるし。あいつ
防御力が高いんだよね。でもエルネスが
殴りかかったの。全然それはそれで家紋
するかと思いきや。私はね、録画にかける
のはいいけどかけられるのは嫌いなの。あ
、録画な自覚があったんだ。あれは
食い尽くされるわよ。物理的に。かずは
やめときなさいね。物理的にって。いや、
まあ確かに食材扱いらしいけどね。かずは
覚えてないの?
味甘いと思ったような気はするけど
あんまり覚えてないですね。そうなんだ。
あめさんがますます顔を赤くして口元まで
家に沈んでいく。どうしました?うーん。
何かしたがかずはちゃんはやっぱり大人な
んだって言ってたなって。ああ、前にも似
たようなことを言われた気がしますけど、
そりゃ大人ですよ。大人には見えないから
忘れちゃいがちだけど大人なんですよって
厨房の裏口で確かに話した。再確認したの
かな、あの時。てかまた忘れちゃってたの
か。このなりじゃ仕方ないけど。ザギる。
何それ?かっこいい。すごい黒くて硬いよ
。れ
言い方。レイ君、あっちに聞こえるから。
仕切りの向こうからレイ君の完成と幸さん
とし太君の精子の声が上がった。レイ君
かずはちゃんねえねえばっぱかれやめろ
レイ君あやめちゃんたちもいるんだから
バシャバシャと波立つ音が聞こえるあたり
あれはレイ君仕切りを乗り越えて顔を
出そうとしてるな。ええはいとレ君の
しぶしぶ声
まさかと思うけど例とかずは普段一緒にお
風呂に入ったりしてる。いや、バスタブが
小さいですからね。さすがにそこまでは
バスタブの大きさの問題なんだ。時々気分
で恥ずかしがったりするんですけど、その
割に風呂上がりは裸で浴室から出てきます
からね。慣れましたよね。私が浴室を使っ
ていてもカジュアルにドアを開けておしり
しねえ。子供たちが小さい頃トイレにまで
突撃してきておしりを始めたのりを
思い出させられたよね。最初ね、トイレに
鍵をかけたら泣かれたもんだ。さすがに
レイ君はトイレにまでは来ない。うん。
そろそろいいかなとタオルを身体に巻いて
厳線を1度ため置いているところに向かう
。ちょうどシリー板の橋。置いておいた
リュックからトレーを出して器を並べて
いく。雪で冷やしておいた上流士と
ジュースをピッチャーに入れて果物とかも
盛り付けてレイ君ちょっとお手伝いして
わい仕切りの向こうからひょいと姿を表し
たレイ君は安の城安定の丸出しだちょ
ダッシュダッシュダッシュなかなか立派ね
普通なら事案なんだけどなかずはちゃん
同時なさすぎかずはさんこっちからも少し
見えてますから。お前何を隠すところが
あるんだよ。男湯と女それぞれから
それぞれの声。なんだかうるさいのも
混じっている。レ君に色々乗せたトレーを
渡した。はい。男性にどうぞって。足場が
悪いから落とさないようにね。分かった。
元気よくレ君が戻れば幸じ
。しかも露点で雪み酒とか最高かよ。
雪ひろさん、そっちの食べ方や飲み方の
指導よろしくね。任せろ。任せろ。
ありがとう。まあ、向こうはみんなお酒の
飲み方が上手だし大丈夫だろう。ざザさん
やザギルの簡単な声も聞こえてくる。
エルネスは果実でいいよね。冷えてるよ。
あめさんはどうする?ジュースにする?
それともジュース割りにしてあげようか?
一応日本の法律では未成年だけど、こっち
じゃ年齢制限なんてないからね。ただまあ
あんまり強くないからたまに舐めるくらい
のあめさんなんだ。えっとね、薄いやつが
飲みたい。前にかずは作ってくれたあれ。
ああ、分かったよ。薄めのなんちゃって
みもね。水とジュースと果実を混ぜて重力
魔法でちょっと熱かけて炭酸を仕込む。
あんたみたいに貴少な魔法を生活のために
使う人早そういないわよ。適在適書なんだ
と思うよ。自分でもそう思うけどね。
行踊り自身響きの重力魔法だけど意外と
料理に使えるんだ。圧力鍋みたいにね。
これはいいわね。果実を一口含んでうっり
とした吐息を漏らすエルネス。
私も同じように果実書を飲む。わあ、憧れ
の雪み酒が叶っちゃったよ。ふ、良かった
わね。エルネスはたまにこうやって優しい
笑顔を見せる。毒府には全然見えないんだ
よね。そういえばあやめえ。結局合コン
って形にするんだって。まあキー
パーティーらしいけど。幸さんがそうすれ
ば気軽だろうって円談の話を担当してくれ
てる人に言ってくれたんですよ。こっちだ
と武踏会なんだろうけど、私たちには複数
同時に薄く広く話せた方がいいし、俺たち
も合同なら一緒に出られるからって。私も
なぜか混ざることになったけど何よなの?
嫌ってわけじゃないけどまた壁の花になっ
てみんなに気を使われるのがちょっとね。
何言ってるのよ。前回よりも情報出てる
からか派狙いが来るわよ。先定基準に子供
は除外ってしてもらったんでしょ。
いや、してもらったっていうか、ざザさん
がそう報告したらそうなったって感じなん
だけど、あまりピンとこないんだよね。
こっちの年齢感覚は理解できたつもりだ
けど、どう考えても私の今の外見年齢で
見合い相手として考えられるのが不思議で
、私たちにしてみればエルフとかはかずハ
みたいに外見は押さなくても中身は大人
だったりするから抵抗ないんだけどね。
もしかして
育つのを待つって意味分かってる?え、
そういう趣味の人もいないわけじゃない
けど、幼い外見に直接浴上するってわけ
じゃないのよ。む、え、今なんかすごく
露骨な話題に突入するフラグが立ったけど
、あめさんがちょっと興味を持った顔をし
てる。ああ、著名種が中身も子供の
パートナーが育つのを待つっていうのも
あるけど、あんたやエルフみたいに中身は
十分大人の場合はまた事情が違うというか
、ちょっと意味が分からない。成熟して
ない身体のせい以外にもまあ成交渉でき
なくなることはあるじゃない。怪我や病気
とか年齢とかね。そうね。でも魔力交換
できるから。おあ、それで愛情を確認する
の。感覚は成功渉とほとんど変わらないん
だから自然とそういう対象として認識する
ようになるってわけよ。もしかして前に
みんなが日本の夫婦のブランクの話に
びっくりしてたのってそういうことだって
考えられないもの。魔力のない世界なんだ
から魔力交換なんてないでしょう。それで
愛情を確認するの。い、いや、必要がない
とかそういうのが嫌いだって人もいる
らしいけどね。あんたはえっとあ、あめ
さんあまり話が見えないけど多分私に
はからない気がするというか魔力交換って
そのそんなにそうなの?
そんな両方向から1度に答えにくいこと
聞かないでよ。ねえ、あんたはどうやって
夫の愛情を確認したので?できてないね。
いや、そんな難しい顔で首をかしげないで
よ。そうか。魔力交換というものがある
せいでかってそういうのがないことが理解
できないんだね。給食室とかで聞く限り
夫婦生活があろうとなかろうと愛情を確認
できている夫婦はたくさんいるらしいけど
、じゃあ私はどうかと言えば知らないよ。
夫が私をどう思ってたかなんて。23年も
嫌だからもうその数字やめてよ。だって
それが当たり前だったんだもの。言わせ
ないでよ。恥ずかしい。
どうなの?あめ、そっちの世界じゃこれが
そういう文化なの?そういう風習。こ
れって言うな。えっと、えっと、23年の
意味は分かったけど、もうそれはいいよ。
正直ね、かずハは45歳でしょ。不思議
じゃないっていうか、あまり想像できな
いっていうか。でも23年前ってかずは
22歳。幸さんと同じ年で私と3つしか
違わないでしょ。
それからずっとっていうのはあ、でも
やっぱりちょっとわかんない。あめって
恋人いたことなかったんだっけ?え、そう
なの?彼氏はいたことあるけど図書館で
勉強したりとかとか学校で勉強したりとか
やだ可愛い。キュンと来た。キュンと来た
。そうなんだよ。あめさんは派手顔の美人
だけど結構奥なんだよね。分かってる。
分かってるよ。よし、分かった。あんた
たち今度の合コン気合い入れていきなさい
。私が仕てあげるから。こな間だエルネス
に化粧任せたら微妙だったよ。というか
なんで今の話から急にそこに飛んだの?
なんか私の分かったとエルネスの分かった
は違う気がするんだけど。あんたみたいに
素顔がな子が花町にいるのよ。化粧のコツ
聞いてくるわ。ええ、花町にも人脈あるん
だ。私の人脈をなめるなって言ったでしょ
。いや、聞いたけどね。あんたたちは恋愛
経験そのものがそもそも少ないの。数を
こなしなさい。す、ええ、エルネスさんが
怖い。広い湯舟なのにちょっとあめさんと
寄り添って小さくなった。レイ君ちゃんと
温かくした。かませたレイ君のネックを
整える。目覚めしちゃうからね。ポカポカ
だし、みんな湯立ってるし。私たちが走れ
ば上まで十分ほどで戻れるんだけど。
エルネスは美ひさんの背中に優然と乗って
いる。ちくしょ。なんかいい匂いがするの
が悔しいな。堪能してもいいわよ。雪ひろ
。ちゃんと温かいよ。あのねかずはちゃん
ザギルすごいんだよ。うん。ちょっと笑顔
が固まってしまった。それさっき叫んでた
あれかしら?今説明しちゃうのかしら?
大丈夫なのかしら?なんかね、黒くて硬い
鱗がね、羽みたいに何枚も背中にあるの。
背中。ほう。そういえばパッと見は一族だ
けど竜との先祖帰りって言ってたから獣人
の括りなんだよね。竜だから鱗なのかな。
立つって何類なんかなんだろう。力を入れ
たらね、鱗が立つんだよ。恐竜みたいなの
?ああ、ゴジラみたいな。かずはちゃん、
恐竜と怪獣は違うからね。一応言っとく
けど。し、知ってるし。なんだと思ったん
だ?え?にっとザギルが笑ってる。なあ。
おい、なんだと思ったんだ。さあ、みんな
覚めしないうちに帰りますよ。お家に帰る
までが遠足です。
エルネスの王設や地質は暖炉に火が入って
なかったからまだ寒いので食堂でお茶を
することにした。エルネスとザザさんはお
仕事の時間だからね。さっき息みしちゃっ
てたけど、まあその辺りはあまりギチギチ
じゃない。なんだこれ?草か。
ハーブティーが気に入らなかったらしい。
ザギルは上流の続きを飲むことにしたよう
だ。雪ひさんが付き合ってる。しかし温泉
すごいですね。ホットハーブティーデを
ついてざザさんが脇腹というか油の辺りを
軽くさせる。雪ひに聞いたんですけど古傷
にもいいんですってね。痛みはさほどない
んですが小張りというか引きつりがたまに
あるところがなんかほぐれて楽になった気
がするんですよ。ああ、そうですね。神経
なんかにもいいと言いますし、回復魔法は
万能じゃない。あめさんが特殊で強力な
回復魔法を使うだけで傷によっては感地
まで持っていけないし行だって残るって話
だ。ざザさん脱いだらすごいんだぜ。
詳しく雪ひ郎言い方おかしくないですか?
何ですかそれ?どうすごいんだろう?確か
に騎士たちの中では細みだけど鍛えている
わけだし探検術や体術を教えてもらってい
た時とか川鎧い越しにがっしりとたましい
のは伝わってきたけどその感触を見た目に
反映させて想像するには私の妄想力は
ちょっと足りないかもしれない。夜にでも
ダ員の勇志を連れてもう1度行ってくる
ことにします。私も行く。行く。絶対昼と
は違ってまた素敵だろうと思ってたの。お
、ちょうどいいね。俺もそう思ってた。
行く行く。もしかしてかずはさん深夜に
1人で行こうとか企たらんでませんでした
よね。え?いや、そんなことやだなあ。
ないに決まってるじゃないですか。女、
学習する女ですよ、私。ねえ、そんなに皆
さんに心配かけた身の上でねえ、ちょっと
しか思ってなかったよ。ならいいですけど
、あめもそうですが、女性だけで行くのは
絶対ダメですからね。なんで私には言わ
ないのよ。新幹長は全裸のところに適襲を
受けたとしても、怒りで殲滅しこそすれ
同揺しないでしょう。しないわね。納得し
たわ。エルネスによく男前だとは言われる
けど、エルネスだって大概だと思う。でも
本当にすごいわよね。温泉効果。肌も
もちもちよ。だよね。ゆで卵になってる
もんね。頬を満足に揉んでいる。なんで
ほっぺタをむにむにしてるのに美人のママ
なんだろう。今レイ君が私のほっぺを後ろ
からもちもちって言いながら揉んでるけど
多分あっちんプリケにしかなってない。
かずはちゃん、ちょっとそれ気にしようよ
。皆さんが気にしないでください。見ない
ふりをするのも大人の足並みですよ。し太
君、そうだ。かずはさん、夜は酒とか各自
持っていくんで大丈夫ですからね。ほらね
、ざザさんをご覧なさい。この見事な
スループっぷり。お、ダッシュ、ダッシュ
、ダッシュ。本当はちょっと厳しいです
からね。例、そろそろやめてあげなさい。
わい。ほっぺから手を離した霊君はおむろ
に私を抱き上げて膝に乗せた。女性は荷物
が多いものかとは思ってましたけどあんな
食器から何から出てくるとは予想外でした
。かずはちゃんさすがだよね。私もいい
仕事したと思ってます。食器向こうに置
きっぱなしですからね。次は食材だけで
大丈夫ですよ。食器を置いておける
スペースがあるとか幸さんもナイスでした
。
そのつもりだったスペースじゃないんだ
けどね。ただの脱場だから。使った食器は
男性がさっと片付けてくれた。意外なこと
にざ切るまで。ちなみに私が大者を持って
たりするのは皆さんまだちょっと抵抗が
あるらしい。重力魔法があるし直接触れて
いた方が楽だから私が自分で持っていた方
がいいと何度も説明してるんだけどどうに
も落ち着かないんだとか。そうだねえ。
ザギル、あなた結だとは聞いてたけど水星
系だったの?鱗があるんでしょ?見たいん
だけど本当あんた折れねえな。ああ、
混じってもおかしくはないけど特徴は出て
ねえぞ。リ以外はなかっこいいんだよ。
リってレイ君音で説明するくらい気に入っ
たのか。リって何だろうね。エルネスが見
たがるってことは珍しいの。水星系の獣人
は生活権が違うからね。あまり交流もない
のよ。海に住んでたりとか。そうそう。
水星系の鱗は綺麗なんですって。龍との
先祖帰りだったらもっと珍しそうだな。
もう準決はいないっていうくらいだし。
ザギル的にはあまり公言したくないのかな
。さっと前に教えてくれたけど。新刊長人
に会議を押し付けてなんでゆったりしてる
んですか?ひ、クラルが現れた。エルネス
がビクっとした。言い訳する間もなく拉致
されるエルネスを見送る。エルネスは
ちょっとクラルさんに弱い。ザザさんの
セトさんにエルネスさんのクラルさんか。
息広、なんで僕がそこに並んでるんですか
?ねえ、クラルさんを引き込めば少しは
勧誘い込ま
れる光景しか浮かばねえ。道類だろ、あれ
。そっか。頑張れ。てめえ、本当他人ごと
だな。あれとあめさんが首をかしげた。
ザギる。私たち魔力の流れがいつもと違う
。
気づいたか?伊達にあいつの弟子じゃねえ
な。う、ちょっと調子がいい気がするもの
。あ、俺も僕も私分かりません。ちょっと
だけ流れが良くなってんな。魔力回路太く
なってんぞ。標壁も同じだから温泉効果な
んじゃね。ああ、全体的に調子が良かった
から気づかなかったけど。確かにそうだな
。正直俺こっちに来てから体調が悪いこと
ないからさ。温泉に入っても極楽感が半減
かなって思ってたんだけどきっちり極楽
だったしな。そっか。魔力回路にも効果が
あったか。万能かよ。やっぱちょっと調子
が悪いところがある方が良くなった感が
分かるもんね。病気の時に健康の大事さに
気づくみたいな。僕も体調崩したのって
魔力酔いの時だけだし。
ほほかずはあんただけだからね。
しょっちゅ怪我したり寝込んだりしてるの
。若いものに吐かないませんな。諦めて
エア団やめて。極楽だったし体調はいい
けど魔力回路の調子は分からない。レ君は
どうかと見上げると弟と船をこいでた。
あら、ポカポカだもんね。一応お前も流れ
良くなってんだけどな。本当鈍いな。魔力
調子良くなってきた。めっちゃ良くなって
きた。手遅れ感満載の家を張ろうとするん
じゃねえよ。勇者の成熟。それが何を示す
のか文献には残っていないらしい。結果と
してその強大な力を事在に扱いこなせる
ようになるために事実と戦闘力が上がると
は分かっているのだけど、では具体的に何
をしたら成熟していくのか成熟とはどんな
ことなのか身体能力や権限武器の扱い魔法
の習得など訓練で可能なことをしてるだけ
であってそれが成熟を促すものなのかどう
かが分かっていないのだ。研究の不足、
情報の不足などというものではなく、単に
過去の勇者たちが語らなかったから絶望を
思い出せとモルダモでは言った。敵退する
魔族の言葉が助言であるとは考えにくい
ことのはずなのに多分それは成熟のために
必要なことなんだと思えてしまう。絶望を
思い出した翔太君と霊君。正体君は
思い出して葛藤したのだろう。大切にし
なくてはならない。期待にいられなくては
ならないとすり込まれた普通にこう痛く
なる自分を持てましてそもそも元の世界に
戻ることはできないのだから不可効力なの
にも関わらず普通は事情自爆となるけれど
も彼はそれをいつの間にか1人で乗り越え
てあの伸びやかなネールを奏でる様子の
ままの晴れやかな顔つきを手に入れた。
多分レ君はすごく早い段階で思い出して
いる。私たちにこれまで伝えなかったから
分からなかったけれど、そう考えればその
言動には納得できるものが多々あるのだ。
彼には自分の中のものが絶望と呼ばれる
ものだという認識がなかったから伝えよう
とすら思わなかっただけ。ただただ
ひたすらに大切な人は守らなくてはなら
ないとそうでなくては失ってしまうのだと
何から守るのかも曖昧なままレ君は私に
しがみついている。それは思い出したから
こそのことだろう。そのあり方は脅迫観念
や恐怖の主の存在を心配させるけれども、
レ君はまだ10歳だ。たえ、奥底に何かが
あったのだとしても、それがどう育って
いくのか、どう育てられていくのかで違っ
てくる。自分への行為をしっかりと
受け止め、自分の行為をまっすぐに伝え
られる。そのしなやかで柔らかな強さは
きっと彼の成長をよりよく導いてくれる
助けになるはず。同馬魔力量の急成庁と
その制御を手に入れた翔太君、すでに5割
を切ることがないという実質無制限の魔力
量を持つ霊君。これらが勇者の成熟の結果
だとするならば、そして絶望を超えた先に
あるものだとするのならば、確かに符合は
するのだ。仮にそうだとするなら、過去の
勇者たちが語らなかったというのも
頷付ける。もしかしたら親しかった人には
伝えていたのかもしれない。私たちにとっ
てのザザさんやエルネスのような人になら
伝えていただろう。けれど、そのような人
たちならば、やはり勇者たちの内面を記録
としてあえて残さなかったという方が自然
だ。幸さんとあさんはどうだろう?幸さん
は思い出してはいるらしいけどダッシュ
ダッシュダッシュ私はどうなんだろう。
確かに勇者人の中では誰よりもパワーと
スピードに特化しているとは言われる。
相魔力量も飛び抜けているとは言われる。
けれど
使いこなせないか誰よりも不安定で今だってギルに頼らなければ魔力酔いで
1
日の半を寝てごすことになりかね。出しのに自分の中で折り合いもついているのに足りないんだろうか。そもそも絶望と成熟が関連しているということも確定ではないし私の測に過ぎないのだけど焦るとか他のみんなに張り合ってどうこうっていう気持ちは多分そんなにはない。
ただ自分が持つものを制御できないという
一点が腹立たし、ほんの一瞬答えの出ない
思考に即われていたらザギルの唇が軽い音
を立てて私の唇をかめていった。もうを
腹空いたの。ダッシュダッシュダッシュを
小腹がちょっとな。首をかしげたかと思う
と食堂のカウンターにあるスコーンや果物
に気づいたのかゆゆとそちらに向かって
いく。温泉には朝早くから行ったからお
昼ご飯にはまだちょっと時間があるねえ
かずは今のはお腹空いてくるととりあえず
何かつまみたくなるそうですよ。れ君が見
てる時は自調してるみたいなんだけど今寝
てるからでしょうねとりあえず何かて割と
ちょくちょくあることなんだけどそういえ
ばみんなが正揃いしてる時にはなかったか
もしれない。大体霊君が起きてその場に
いるからね。非常というか蛍光色らしい
ですから。よくあることなのかずはちゃん
的にありなのか。それもう慣れましたね。
れ君がとりあえず私を抱っこするのと
さほど変わらないです。レイ君と違って
全く可愛くないですがずはちゃんやっぱり
大人なんだ。正体君があずかに本を赤くし
ている。かずはちゃんが大人というか
ザギルが自由すぎんだろ。王の本人我がせ
ずでもっしゃもっしゃとスコーン食べてる
し。ああ、一応ね、魔力を見たりするのは
それなりに疲れるんですって。で、お腹
空きやすくなるとそれをほぼ1日中私を
見張るのに使ってるわけですから仕方ない
でしょう。かずはさん、魔力食いは思考品
だそうですし、あのように普通に何か
食べれば済む話なのではというか、あいつ
手で魔力食えるじゃないですか。気づいて
なかったんだかずはちゃんいいかした。
大人ってのはもっと頭が回る人間のことを
言うんだからな。ひどくない。幸さん
ひどくない。予定長和のごと夜の温泉には
飾るな王が参加していて、次の日には国外
の温泉事業計画が立てられた。公共事業は
経済を活性化させるし、雇用も確保できる
からいいのだというのは元の世界と変わら
ないようだ。同時に厳選を城へと引き込ん
で大浴上を作る工事も始まっている。
ドレスはもう何々かあるけれど合に向けて
新しいドレスが仕立てられていた。まだ来
たこともないドレスがあるんだからいら
ないよと言ったら今あるのは夜用ばかりな
のよとし立てられた。コーディネーター
エルネスは他種のワードローブを完全に
把握している。ついでに言えば普段着には
文句をつけられることが多い。シャツと
半ズボンとかそうでなかったらジャージと
かばかりを着てるからもっとこうおしゃれ
なのがいっぱいあるでしょと言われるんだ
けどそんなの来てたらレイ君と遊びづらい
じゃないというかエルネスだって仕事中は
頭からすっぽりフードをかぶった老姿なの
にエルネスの王設にあめさんとお邪魔して
下手屋さんの到着を待っている。あめさん
はデザインから自分でも注文してたみたい
だけど私はエルネスにお任せしてた。宝食
屋さんが先に到着していて、び尾やかな
ジュエリートレーを何枚も広げている。
どれを選ぶかは下手屋さんが持ってくる
完成したドレスと合わせてからになる
だろうけど、金銀は見ているだけでも
ワクワクするし夢が広がるもんね。あさん
もエルネスに相談しながらあれもこれもと
悩んでいる。あ、このチョーカーかずはに
似合いそう。あめさんが手にしたのは黒の
レースにアイオライトが散りばめられた
チョーカーだ。サファイアと区別が私には
つかないのだけど、宝食屋さんがそう言っ
ていた。うん。可愛い。似合うと言われる
のも嬉しいんだけどね。きっと前までなら
喜んで試してみるくらいはしたんだけど。
そっか。やっぱり聞かざるんだから首元の
アクセサリーは必要かもしれない。えっと
、私はドレス見てからにしようかな。
どんなのかまだ知らないし。ダッシュ
ダッシュダッシュかず派のドレスは胸本源
や襟りが華やかだからその辺りのはいら
ないわよ。その分発を飾りましょう。
エルネスを見やるとでしょ。って顔をされ
た。エルネス、あんた本当大好き。はい
はい。あんたも時々可愛いわね。抱きつい
た私の背を足らうように軽く叩くエルネス
。すごいな。気づいてたんだ。しばらく
自分でも気づかなかったのだけど、
ハイネックスら嫌なのだ。幅の広い
マフラーやストールをぐるぐる巻きにする
くらいなら平気。誰かに触れられること
だってくすぐったいけど平気。
くすぐったいのは前からだし。でも何かが
首に直接巻きつく感触はどうやら首輪を
思い出してしまうようで、あれから随分
立つというのに本当に時々太したはずみに
おじけつことがまだある。ダッシュ
ダッシュダッシュ。これだな。あんたいた
の?宝食屋さんはもちろん私たちも
飛び上がった。いや、本当なしに5cmは
椅子から浮いた。唐突に部屋に現れた
ザギルはどこ吹服く風で宝食屋さんの後ろ
に用意されていたものをこちらによす。
なんでこんな筋肉マンが気配を消せるのか
未だによくわからない。そりゃこの絵やら
情報部から引き抜きの話が来るはずだ。私
のところにじゃなくてなぜかざザさんとこ
にだけど。そう、そんな他人の荷物から
勝手に出すんじゃありません。あ、いえ、
次にお見せしようと思ってましたので。で
も本当に可愛いかずは似合うよ。それ渡さ
れたのは雪の決晶と小花をモチーフに
ダイヤと新珠が余れたヘッドドレス。お
揃いのイヤーカフまである。バングルや
ピアスの趣味から思って履いたけど、
あなたこういうのセンスがあるわよね。見
た目完全に野生化してるのにね。てめえら
本当おっせ。おぎ話のドラゴンは銀法が
大好きだと言うけれども、それはこっちの
世界でも同じなのだろうか。カラスみたい
だ。ちょっと出かけてくるからよ。お前
ちょろちょろするんじゃねえぞ。俺が戻る
まで料理も禁止な。これからレッスンある
けど、それもダめ。ああ、あれか。2時間
くらいだったか。うん。あれくらいなら
いい。魔力使うなよ。かずはのレッスンっ
てバレーでしょ。なんで料理の方が禁止な
の?俺が聞きてえよ。なんで料理の方が
じゃんじゃん魔法を使ってんだかよ。
ザギルと入れ替代わりに到着した下手屋
さんが持ってきたドレスは最初から合わせ
たかのようにヘッドドレスとイヤーカフに
ぴったりだった。この世界での武要は貴族
なら社交ダンスで平民なら祭りのダンスと
見せるための踊りではなく自ら楽しむため
のものが主流だ。あとは真事と同格のもの
。元の世界でも古来から神に捧げるものと
して武用は位置づけられていることが多い
。奉能の魔ってやつだ。ここでも宗教は
いくつかあるけれど飾王国では精霊教が
多数晴らしい。各地に神殿もあるし、言い
出したらエルネスだって新官長だから精霊
教の真事を取り入ったりする。魔法が元々
精霊と密接な関わりを持っていると信じ
られていたからこそ新刊長であるエルネス
が研究所も間轄としてるのだ。召喚の義も
真事の括りだとか。ただそのあり方は日本
における新党に近くて宗教として認識し
ないほどに生活にね指している。無宗教と
言いながら7号さんやお参りのお参りも
するでしょう。精霊は800万の神のよう
な存在だと思えばかなり馴染みやすい。
ちなみに宗教国家である教国が掲げる宗教
も多神教だ。こちらはギリシャ神やロマ神
みたいに人格を持つ神々が崇められている
。帝国は国境を持っていない。過去の勇者
たちはキリスト教などの一心教の宗教権
から来ていることが多いのにこれだけ貪欲
にあちらの文化を取り入れてきている世界
がその宗教感を取り込んでいないのは
ちょっと不思議だったりするとあれ自分
たちが踊るための踊りではなくバレーの
ように見せるための踊りを踊るのは神殿に
使える武要専門の神官だけだ最も観客とし
て想定されているのは精霊や神なのだけど
だからこちらには社ダンスを確波として
学ぶ以外に踊りを学ぶということはない。
騎士たちの小サックダンスだって専門に
学ぶわけじゃないしね。あれは自分たちが
楽しむ祭りの踊りに近い。そこに来て
クラシックバレーが持ち込まれたわけで、
結構前から武要専門の新刊たちにバレーを
教えていたりする。週に1度だけ。そして
新刊たちは宇の貴族市場に教えていく。
多分こうして浸透して広まっていくの
だろう。
今日は月に1度の貴族試にも私が教える日
で何気に楽しみにしている。みんな退術を
学んでいるせか。身体も柔らかいし体感も
しっかりしていて覚えがいいのだ。2時間
のレッスンのうち1時間近くは柔軟やバー
レッスン基本姿勢基本ポジションの練習に
費やされる。叩き込まれる基本ポーズが
事在に身体を操ることを可能にさせるから
バーに並ぶ新刊や子供たちの姿勢を
1人1人チェックしては直していく。そう
、顎綺麗ね。指先と肘には空から糸が降り
てるの。糸に釣られたままそうまっすぐ
水平に横に開いていく。うん。綺麗。学団
のピアニストを毎回1人借りて音楽に
合わせながらバットマン誕を繰り返す。
足裏全体でとこを掴むの。そのまま滑らせ
て。腰はね、ここおその両脇から足の
付け根にかけて通っている筋肉を意識して
。そうできたね。自分がずっと教えられて
いたことを1つ1つ思い出しながら伝えて
いく。男の子が多いのも楽しみの1つ。
向こうのバレー教室なんて男の子がいない
のが当たり前だから。教室感で男の子の
貸しかりをしたりするもの。だから幸さん
も巻き込んで男性パートの手本を手伝って
もらったりする。リフトとか私が新刊の
女性たちを持ち上げることもできることは
できるけど新調査のせいで手本にならない
から。ちなみにレイ君にはえ、やってたら
僕見れないもん。見てたいからやだと振ら
れた。小サックダンスはたちに習いに行っ
たくせに。さんを勇者補正でワルツがすぐ
に踊れたように振り付けを教えればそれを
なぞるくらいなら楽にこなしてしまう。
本当になぞるだけで当然完成度は高くない
のだけどずるいよね。本当にずるい。
レッスンの途中から参加するひさんが
現れると子供たちの目が輝く。新刊の女性
たちもわずかに目元を明らめる。勇者様だ
ものね。いや、私も一応そうなんだけど。
声のいい女性と幸さんに振り付けを教えて
、彼らがその通りに踊ってくれればそれが
他のみんなの手本となる。たまに身長さの
会うことなら私が相手になって教えたり
する。来年に歯み割り人形と海賊を発表会
でお披めするのだ。翔太君が学団に曲を
教えてくれている。海賊はちょっと難易度
高いかもだけど、男の子たちの人数と身体
能力を見る限りかなり行けると思うかずは
ちゃん、ちょっとこれきつい。頑張れ勇者
。訓練とは違う筋肉を使うしね。時々
漏れるひさんの泣き事を聞き流して、来年
きっと先乱れるであろう子供たちの舞台を
夢見てる。幸さんお疲れ様。別にやってき
た翔太君が差し入れてくれた水差し
いっぱいの果実水をガブガブ飲んで幸さん
はもう一度とこにひっくり返った。おい、
ちょっと前からもしかしてと思ってたんだ
けど、お前分かってて手伝い断ったな。れ
君が珍しく無言でスイット目を方向せた。
あれ?そうだったのか。確かにれ君は最初
のレッスンの頃からついてきて見学してた
からね。そんなに大変?嫌ですか?聞く
だけ聞いてみる。逃すつもりは全くない。
かずはちゃん、やっぱりエルネスさんと
友達なだけあるよね。そんな絶対逃さない
顔して言われてもな。バレてた。手伝いに
来てくれていたピアニストに変わって鍵盤
を流し引きしてる翔太君がクスクス笑っ
てる。楽しいことは楽しいよ。使ったこと
ない筋肉と使ったことない神経を使うのは
面白い。
しかしだ。それがめちゃくちゃきついんだ
よ。俺は訓練でもこんなにへったことない
。どんなになぞってもかずはちゃんの見本
とは全然違う仕上がりだしさ。幸さん
ヒップホップとかの方が馴染んでるでしょ
。今時の若者だし。ああ、まあそうだね。
そっち系の方がまだ踊りやすいな。私も
ヒップホップやレゲーは踊れませんよ。
大好きなんですけどね。姿勢や音の取り方
とかが真逆なんですよ。そうなの?シ太
みたいに何でも行けそうなのに何でも好き
ですよ。踊りはただ若い頃に試してみまし
たけどやっぱりクラシックの癖が抜けなく
て幸さんのバレーみたいに振り付けは
なぞれても全然かっこよく踊れないんです
よね。例えばどんなのを試したの?うん。
若い頃ね。素人が参加するダンスの番組と
か色々あったんですよ。勝ち抜き線でそこ
からはまってマイケルジャクソンあたりは
基本としてロボットダンスも防具ダンスも
一通りマジか本当若い頃ですよとバットと
かスリラーあたりこの辺りし太君がなぞり
始めたビリージンにしびれるくううずうず
するなそうそうそうそういやもうさすがね
し翔太君ですぐに子育てに入っちゃってね
。すっかり遠ざかって。ここ数年ですかね
。色踊り時動画出回ってるでしょ。
ワールドオブダンスとか見まくりました。
最近のは身体が全くついてこなかったので
試しもしてないですけど。ワールドオーブ
ダンスのは俺も見まくった。マジですか?
私あのフランスの双子ダンサーがっしりと
手を握り合ってその握り合った手を曲に
合わせて左右に揺らす。
裏打ちで肩も揺らして幸を立ち上がらせ、
腰を上下に刻み重心を下にけれど腰の位置
は変わらずにええかずはちゃんこれ今の
エッビリージインカンコピできるとかいう
古いライブの振り付けなら覚えてますよ。
言った通りかっこよくはないですけど。
教えて教えて。お礼なら踊れると思う。
なんなら俺を倒し、喜んで滑るような両足
のステップからのムーン。ショ太シ太
ちょっと最初から頭からの力強いビートで
空層の帽子と股間に手を当て、あの腰から
踊り出せばちょっとかれたセクシーな歌声
はさすがに自ら言い出すほどでそりゃ
マイクを持ったパフォーマンスで踊らなく
てはいけないだろう。顔芸付きかよ。
もちろんですよ。踊りは表情も含めて踊り
です。あの女芸人バりにやりますよ。あれ
結構好きなんです。何回か見せれば幸さん
はぴったりついてくるようになって、
やっぱりバレーよりもずっとかっこよく
踊れてる。そして私もなぜか踊れてる気が
する。かずはちゃんどこが踊れてないの?
いや、なんか踊れてますね。勇者補正
でしょうか?重心の低さも裏打ちも手足の
扱い方もちゃんと神経を回したままバレー
の癖が出ないように維持できる。何度も何
度も繰り返しみた映像の通りに再現できる
。次は何をやる?スムースクリミナルは
どうだ?直立のまま前に倒れていくあれを
重力魔法で思いっきり低くまでやったら
大家でそれずるいだろとか笑い転げてたら
魔力を使うなと言ったよな。帰ってきた
ザギルの説教を3人星座で受けることに
なった。ダッシュダッシュダッシュリゼ
訓練場と森の境い目にふわりとホタル
みたいに漂ったあの光は確かにゴーストで
あるリゼだった。高いところから
突き落とされたような感覚で飛び起きた。
時計を見ればまだ日は変わっていない。
レイ君はすやすやキを隣で立てていて
起こしてしまわなかったことにアンドの息
を静かに吐いた。悪夢でも見ていたかの
ように冷たい汗で缶頭犬が肌に張り付いて
いる。全く持って記憶にないけど、少し
駆け足の鼓動が落ち着かなくて、そっと
ベッドを抜け出した。ここしばらくずっと
なかったのにうなされて起きることも
なくなってたのに古代遺跡に使われていた
間のことはエルネスもざザさんも深く聞い
てはこない。事実関係や起きたことを
自系列順に話してはいるけど主織はすでに
殲滅済みの今これ以上追求する理由など
ないされても困る覚えてないのだから説明
したことが全てだとは彼女らは思ってはい
ないし話したくない部分なのだと思ってい
てくれているようだけど単に覚えていない
のだ。リコッタさんのことやザギルやロブ
たちとのやり取りはほぼ覚えてはいる
けれどその情景は福スクリーンを張った
ように現実身がないしログールをへすかに
埋め込まれてから何をされていたのかは
ほとんど覚えていない。幻覚は見ていたと
思う。その幻覚もひ応ごとにおぼげになっ
てきている。恐怖のストレスなんだと思う
。薄れていく記憶は連れさせるままの方が
きっといい気がする。首輪の感触を不に
思い出して凍りつく瞬間が多にある時以外
はストレスのものを感じていないのだから
うなされていたという事実はあっても
うなされている間見ていたであろう条件も
思い出せない。心の防衛機能をそのままに
委ねた方がきっといいと思うのに自分の中
に自分が把握できていないことがあるのが
気に入らなくてしょうがないのは多分私の
性質なんだろう。魔力を制御できないこと
も腹立たしいしね。実に傲慢な話だ。
諦めるのも折り合いをつけるのも得意な
はずだったのにこの世界に来てからという
ものいのままに踊れる身体を手に入れて
心地の良い行為を向けられてきっと私は
強欲になっているんじゃないかな。まった
もんだね。俺はそうなんとはなしに呟いて
バルコニーへ続く窓を細く開けて滑り出れ
ば住み切った夜空と満点の星空気は冷たい
けれど風もない三日月がこの世界のこの星
も丸いのだと教えてくれるシャガールの青
が一面の雪下式を染め上げている中白息は
白く顔にまとわりつく手すりに乗ってる息
を取りたくて手を伸ばしたら訓練場を
横切って宿舎へと向かう小道を歩く座さん
が見え
雪明かりでランタンは必要ないからか
手ブラだ。ざザさんさやき声を張り上げ
ながら軽く握った石球を離れば見上げる
ざザさんと目があった。今日も残業
ちょっと飲んでただけですよ。そうか。お
疲れ様。おやすみ。手を振り返すと再び
宿舎へ向かうざザさんの背中を見送り太線
を先へと流すと訓練場の橋に光けと同じ色
の発酵が浮かんでいた。バルコニーの
手すりを足場に飛び出し、次々と衝壁を
生み出しては蹴り加速をつけて瞬時に訓練
場を横切った。精子の声をあげるざザさん
に来るなと叫ぶ。よくもまた平然と俺の前
に現れたものだ。レ君たちがいるこの場所
に近づけはさせない。木々の間を塗って
消えた光を追い森へと飛び込む。ミキを
踏み台に方向を変え視界を遮切る枝の雪を
叩き落としながら走るがふわふわと漂う光
には追いつけない。うるあ。光目がけて
重力魔法を放ち地面に叩きつけるとツもっ
た親説が舞い上がりできたクレーターには
何の痕跡もない。また別の場所にぼんやり
と浮かぶ光の影。勇者たちの誰も追いつけ
ない速度で走っているはずなのに挑発する
ように誘う光が苛立たし4つ目にうがった
直径3mほどの浅いクレーターの中央に
立った時にはもう周囲に光はなかった。
同じはつく。興奮で息が洗い、ふふっと
響くのは自分の呼吸だけだ。かずは背後に
突然現れた気配に赤髄反射で飛びかかった
が、自分の名を呼ぶ声で踏みとまった。
ざザさん、ザギルを見た。いや、何を見た
んだ。2人の顔を交互に見ればそこには
困惑と焦り、何も見ていないと首を横に
振る。2人とも見ていない。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ざーっと背筋につらら
が突き刺さるような冷たさが走った。
耳鳴りがする。終わりを告げるドラの音の
ようにガンガンと耳の奥で鳴る音を止め
なければ落ち着かなければダッシュ
ダッシュダッシュ来るなと言った。自分の
声とは燃えない低い声が漏れた。落ち着か
なくては目を閉じて深呼吸を見たびかずは
さん、すみません。ゴーストがいた。いた
と思ったんだけど逃しました。戻り
ましょう。2人とも風を引きます。バカか
。さき立ちすぎだ。サゴの獣かよ。ザギル
に襟り首を掴まれると溢れんばかりに暴れ
ていた魔力が怖っていた首の力がかかに
緩んだ。上壁落ち着かせろ。放り投げる
ようにざザさんへと押し付けられる。
はばみ色の瞳が薄の輪を持つ金に変わった
。平気です。落ち着きました。かずはさん
、大丈夫です。ダッシュダッシュダッシュ
かずはい
判断が間違っている。1人で飛び出すので
はなく、僕かザギルを連れて行くべきだっ
た。私が1番早いだが、それではダめだっ
た。あなたが分からないはずがない。
分からないなら大丈夫じゃないということ
だ。硬い口調とは裏腹に頭を撫でる手は
優しい。逆だったう地がなめられていく。
ダッシュダッシュダッシュ裸じゃないです
か。抱き抱えられて初めて自分の手足が
震えていることに気づく。こんなのは嫌だ
。恐怖だろうと怒りだろうと悲しみだろう
と振り回されたくはない。自分のものは
自分で制御できなくては嫌なのだ。ああ、
本当に気に入らない。リゼの姿を見たん
ですね。私を抱えたまま器用に上着を脱い
で巻きつけながらざザさんが周囲を警戒
する。姿そのものじゃないです。あいつ
光るからその光を見ましたけど幻格じゃ
ない。そのはずだ。ザギル、行くぞ。調査
犯を組んで周辺を調べさせる。うん。
ザギルはしゃがみ込み氷の粒となった石の
底を書き分けていた。いたんだ。本当に?
ええ、天気は崩れないと思いますが、城に
着いたらすぐに手配します。痕跡が消える
前に動けますよ。おい、ザギる。ああ、
調査犯には研究所の連中を入れろ。どうせ
あいつらこっそり残業してるだろ。2人
とも見てないって。ダッシュダッシュ
ダッシュかずはさん。ザギルが手のひに息
を救い上げて立ち上がった。おお、
やっぱり何かあるぞ。多分光ごけの残骸だ
。あのガラクタと同じ光だったしな。これ
だろ。貧血が一気に襲ってきたように力が
抜けた。幻格じゃなかった。
よく見つけたな。ちっちゃな魔力が消える
瞬間がちょうど見えたんだ。本当に
腹立たしいほど有能だな、お前は。抜かせ
。光ごけ。確かにリゼと同じ色の光を放つ
もの。現に光ごけと同じ色だからリゼだと
思った。でもなぜあの遺跡の壁に張り付い
ているはずのものがここにあるんだ。ここ
どこだ?夢中で追いかけたせいで方向感覚
が失われている。ああ、あの遺跡の入口の
近くだな。まるで誘うように預けるように
モてるようにダッシュダッシュダッシュ
逃げて2人ともすぐにザザさんの腕を
振りほき足が雪に埋まると同時にザギルの
腕も引いて2人を背にかった瞬間あの啓白
でのんびりした苛立たしい声が降ってきた
。ふ、来ちゃった。ずっと引っかかってい
た。滅びた古代文明。建ひたすら記録を
大切に受け継いできたこの国にも資料が
ない文明。飾るな王国だけではない。3
大国全ての記録に残らず遺跡や名種の伝承
にだけぼんやりと存在を示すもの。魔族や
魔王の存在は各国の建告時点からすでに
記録されている。むしろ建から魔族との
争いは続いていたと言った方が正確だ。
オブシリスタを始め気づかれては消える
南方諸国など記録どころか古代文明を扱う
術などあるはずがない。古代遺跡に住まう
音をもし扱えるものがいるとすれば最も
可能性が高いのは魔族だ。調べても調べて
も繋がりを示すものは何もなかった。あの
モルダモデの襲撃以外魔族が北残す線
イナ難に現れた記録はない。ゴーストは
ずっと無外だと信じられていた。とても
憶測だけで言えなかった。ゴーストが魔族
と関係するかもしれないなどといつどこに
魔族がゴーストのように現れるか分かった
ものではないなどとモルダモデ
クレーターの縁私に吹き飛ばされてツモっ
た親切の上に後もつけずに立っている2体
のコウモの羽を持つものそれに飛びかろう
と足を踏み出した時私の襟り首と腕を
それぞれ掴んだ2本の腕そのまま後方に
投げ出されすぐそばの木から落ちてきた
思いきに埋められ
一瞬見失った上下感覚に慌てて羽を切ると
私がしゃがみ込んでようやく収まるくらい
の透明な立法体に閉じ込められていた。
モルダモデと私の間に立ちふがるザザザ
さんとザギルの背中。ザザザさんはロング
ソドをつくように構え、ザギルは低く腰を
落として括くり刀をさやから抜いている。
何これ?透明な壁を叩けば手のひが
張りつくように冷たい氷。打ち上がる信号
家は赤と緑。
もうこの色の意味は知っている。勇者を
逃せだ。ダッシュダッシュダッシュかずハ
を連れて逃げられるか。いや、あれは無理
だろうな。3分欲しい。3分は俺も持た
ない。何言ってるんだ?何言ってるんだ?
私が1番強い。逃げてはくれないだろうな
。だわっと容気なモルダモデの笑い声。相
変わらずの万友だな。1番強いのは俺
だろう。ああ、でも閉じ込めてくれてる
ならちょうどいい。彼女に挨拶したかった
だけだからな。何これ?この壁ざザさんの
壁なのか?モルダモデのじゃなく挨拶だ。
おい、あれ知り合いなのかよ。何言ってる
んだお前は。一応確認だよ。魔族だ。おい
おいおいおい。魔族って挨拶するのかよ。
珍しいざさんのあい口といつものザギルの
軽口ひどいなというかなぜ君みたいなのが
こんなところにいるんだりとうるせえよ
あのちっこいのに雇われてんだ。ほう。
全く今台の勇者は本当に予想を上回って
くれる。楽しくて仕方ないよねえ。かずは
と言ったよね。たね。もうおばさんなんて
呼べないじゃないか。ああ、俺があと50
年若かったら吸婚しても良かったのに。
断る。それは残念。実に魅力的に育ちつつ
あるというのにね。でもそうだね。この
2人にさ、大なしくするように言ってくれ
よ。本当に挨拶に来ただけなんだからさ。
嘘つけ。なぜ壁が壊れないんだ?どうして
?ああ、そこの騎士君がせっかく張って
くれたからさ。強化したんだよ。まだ君に
は壊せないだろうね。ラッシュダッシュ
ダッシュ。俺の壁に強化だと。うん。騎士
君、なかなかのいい腕だよ。ただの人族と
は思えないくらいだ。まだ未熟な勇者を
かう心行きも実にこの国の騎士らしい。
逃げない彼女を守るにはこうして閉じ込め
て時間稼ぎするしかないよね。わは、本当
にね。君みたいなのはまだ殺したくない。
それに今ここで君が潰れたらきっと彼女は
壊れるだろうしね。モルダモデ
挨拶しに来たんだろ。こんばんは。
さようなら。うせろ。
あはははははははっけほ。
前と同じように楽しそうにせながらうダモデは左手で抑えながら右手をうように払った。まあ挨拶だけってのは嘘じゃないよ。俺は嘘はつかない。
ただね、少し用事があったからついでにさ
、空間を抱えるように曲げた右腕にゆらり
と現れたのは身体を2つ折りに閉じたりぜ
。洗濯物を干すようにぶら下げられた紫の
神。結構愛着があってね、これ返して
もらいに来たんだけど驚かないんだね。
ダッシュダッシュダッシュ。やっぱりお前
のか。こう抱き直すように丁寧にリゼを
右腕に座らせる。なぜ気づいた?お前の
消え方と同じだ。それからやり口が同じだ
。やり口いつでも奪えるくせにそのくらい
の力があるくせに決定的な攻撃をしない。
前線は動かさないし、そいつも肝心な
ところで姿を消した。暇つぶしか何か知ら
ないけど目的の分からない魔族の攻撃。
奪うでもなく、殲滅するでもなく、こちら
が放置できない程度の攻撃を続けている。
戦い続けることそのものが目的のように
簡単に壊せたはずの勇者を囲い込みながら
あっさりとリゼに切り捨てられたロブたち
。目的は拉チでは愛野だと北むように
モて遊り尽くせるゲームが終わってしまわ
ないようにいつまでも遊んでいたいという
ように。ふふふ。いいなく。本当に妻に
迎えたかったよ。いらん。君は引くところ
は引ける女だ。そうだろう。ザザさんと
ザギルには目もくれず、モルダモでは
愛しげにリゼのもれた髪を整える。ザギル
動かないで。ざザさんも。それからこの壁
を消して。私も動かない。うん。うんん。
いいね。褒美にいいことを教えてやろう。
そうだな。これからしばらく前線の魔族は
姿を見せない。ダッシュダッシュダッシュ
信じられる根拠はじリじリと私を隠すよう
に座さんが交代する。早く早くこの壁を
消して。いいね。騎士団長だっけ?得
られる情報は得ないとな。すぐ分かること
だが。でも操り手のいない魔獣が残るから
ね。ちょっとは荒れるだろう。ただ魔獣
相手だけなら勇者がいなくてもなんとか
なるはずだ。俺たちにも予定があってね、
少し時間をやることにしたんだ。何のため
の時間だ?君には関係ないよ。君らが有効
に時間を使えるように教えてやってるんだ
。時は金なりだろう。あと大サービスとし
て南に気をつけるんだな。また
オブシリスタみたいに差し向ける気か。
ああ、かずは、俺の期待を裏切らないね。
でも違うよ。次からは違う。言ったろ。嘘
はつかない。君と騎士君も殺さない。誘う
ように預けるように啓白としか言いようの
ない笑顔。ダッシュダッシュダッシュ
ザ切る。逃げてざけんな。青く輝く生き影
を濃根に染めて中空から現れた
マンティコア。虎の体育と人の顔立ちを
持つ獣。あの日もモルダモデが連れてきて
いた白井を放つ魔獣が一もあるその爪を
広げてザギルに振りた。破裂音が耳を
積んざきキイと残強する中私の周囲の壁は
こなご々なに飛び散りザギルは魔獣の爪を
地に張ってかわし真横に飛びた。クソが
落ちろ。重力魔法を放てば魔獣はほんの
一瞬の削ぞりさらに振り下ろそうとした
前足が止まる。真後ろへと落下させるよう
狙ったのにマンティコアの旅力が耐えた。
しかしその完激を逃さずザギルは獣の腹に
潜り込み殴に左手を叩き込む。標壁
お回り込むと同時にザザさんのロングソが
マンティコアの王を切り落としザギルの
括くり刀が喉元を切り裂くドスグイが歯の
ように一戦吹き散らされた。ダッシュ
ダッシュダッシュ魔力食いか初めて見る
モルダモデの今日疲れた顔ザギルエと視線
がそわれた瞬間を逃すバカはいない。魔獣
の知きが後を覆うように走るくり刀はその
勢いのママダモデへと向かう。虫を払う
ように刀の腹は受け流されるがその軌動に
沿ってザギルの左手はモルダモデの脇腹を
狙う。逆朝に振われるロングソが
モルダモデの進路を狭める。2Aバック
するその先そこに来ると思ってた。権限し
たハンマーと私の手足をつぐ筋もの細い
指電がパリパリと乾いた音を立てる。方向
と共に振り抜けば軽い手応え。ええ、やら
れちゃったとかモルダモデの左半神を奪え
たはずだったなのにあるべきものがない
空間は左肩から先だけ。そこからは鮮やか
な赤が噴水のごと巻き散らされているのに
奴の声は相変わらずのんびりしている。
リゼが汚れないようにとばかりに右肩に
担ぎ上げる姿はやはり照射としていて
うんうん。いいな。本当にいいよ。あの
坊やも良かったけどやっぱり君がいい。
その流を見逃してやろうとと
ハンマーを旋開させて肉白のにまた
あっさりとかわされる。次々と春る衝壁を
足場に頭情から足元からハンマーで蹴リで
追い続けるが触れることすらできない。
ザギルの括くり刀が的確に私の攻撃の隙間
を縫うように投ぎ払われる。ざザさんの
小さな衝壁が私とザギルの急所をかうよう
に邪魔にはならないように展開され、自分
は衝壁に三角飛びをしつつモルダモデの
資格から襲いかかる部
のごと青い舞台をとろ狭しと私たち。
しかしモルダモデはゼとワルツでも踊るか
のようで表紙の違う武踏に軌動を
噛み合わせられないねえ追い詰めてると
思った。見えない壁が私たちを散歩に
押し飛ばした。即座に跳ねれば他の2人も
同時に跳ねて追撃に向かおうとしている
気迫が空気を振わせる。すでに3mほど
上空に逃げたモルダモデの優然と星明かり
を遮切る姿ダッシュダッシュダッシュ
ずしャり鈍い湿めった音と共にモルダモデ
の左肩から奪ったはずの腕が伸び出た。ふ
ふわわは。その顔いいな。けほ絶望は女を
つやめかせると思わないか。ねえ、どんな
気持ちだい?どんな気持ち?あはかは。
ダッシュダッシュダッシュゲほ。おえか。
忘れるな。俺は魔王の即近。この程度じゃ
落ちない。まだまだ足りないんだよ君ら。
もっともっと駆け上がって来い。巻角の
宝石を揺らし、コウモの羽をはめかせ、
間違いにも程がある愛しさをにませたよう
な笑い方で。じゃあね、かずはダッシュ
ダッシュダッシュもっと遊びたかったよ。
あの日と同じようにモルダモではゼと共に
ゆらりと溶けて消えた。ガは
ダッシュダッシュダシュグ。魔獣の地を
吸って黒く染まった雪に倒れ込んだのは
ザギル。え、門取り打つ左肩口からビュー
ビーと脈打ち吹き出すシンク。ザるザるぐ
あああああああどけうめく声と共に
吐き出されるオート物と地け寄って
抱き起こそうとしてざザさんに押しのけ
られたオレンジ色に光る手がザギルの左肩
と左脇腹に押し付けられる川の片当ても
胸当ても引きちぎられてぶら下がっている
上ぐくっそまずい俺ができるのは死血まで
運ぶぞ。ねえねえ、その方どれだけ深いん
だ?ちゃんと繋がってるのか?ギザギザに
えぐられた片口から引き裂かれた脇腹から
脈内溢れ出る地はその傷の深さを見せて
くれない。ダッシュダッシュダッシュ
かずは石をよせ担ぎ上げようとするざザ
さんを制してザギルの虹色の交際が
ギラギラと抜く腰元に飛びついて川カから
待ちを掴み出した。私の震える手に
むしゃぶりつくようにガツガツと石を
噛み砕く。ザ切るザ切る。足りるのかそれ
で足りるのか。ぐうううっせねえ。あげる
から食べていいから。いつも勝手に食べて
いくのに私の下腹部とちまみれの右手を
押し付けても振り払われてしまう。なぜだ
?いつも断りもなく食べていくに。
噛み砕いた石を飲み下してぜと喉を鳴らし
てザギルは念じるように目を閉じた。後で
なダッシュダッシュダッシュ頼む表壁。
死血は続けてるが揺れるぞ。耐えろ。おお
。ザギルを担いで立ち上がるざザさんの背
に飛び乗った。軽くする。そのまま走れ。
触れていれば軽くするのは楽にできる。
見下ろす城の明りを目指して分厚く雪帽子
を被る機の上へと衝壁の階段を張り巡ら
せる。これならほぼ直線ルートを取れる。
雪に足を取られない。あめさんのところ
まで連れて行けばな何とかしてくれる。
おま使い過ぎ。今使えないもんならいらん
。私とザザザさんとザギルの3人分力強く
踏み切れば蹴った衝壁は割れていく。それ
でいい。足場にためらう必要のない速さで
ギリギリの強度で何枚も何枚も展開させて
いく。自然落下の速度では足りない。ザザ
さんが走る法学へぴったりと加速を
合わせる。蹴り続けながら空を失走する
ザザさんの背にしがみついてザギルの肩の
傷を抑えつけるように握る。
もっと力の分散を最低限に抑え、もっと
効率的に水力が合成されるように、もっと
リズムを合わせてずっと戦い方も走り方も
見てきた。抱き抱えられて走ってもらった
。あなたが走りやすいようにちゃんと支え
て押していける。城の方からいくつもの
明りがこちらへと向かっている。信号家を
見た騎士たちだ。彼らの頭情すれスレに
衝壁の進路を取ればざザさんが速度を
落とさないまま声を張る。再現体制城を
固めろ。前に私が担ぎ込まれた扉がまた
自動ドアの如とあら々しく開かれ飛び込め
ばもう装備を整えたあさんたちが待機して
いた。お金も代々と折り重なる夕暮れの雲
のような光をまたかせ、あめさんの手が
ザギルの肩と脇腹をゆっくりと撫でていけ
ばそれに合わせて溜まった地が押し出され
肉が盛り上がり薄川が張っていく。植物
成長映像の早送りのように働れて咲かれた
傷は再生していく。ダッシュダッシュ
ダッシュすごい医療員にここまでの怪我人
は運ばれてきたことはないけどちゃんと
神経も繋がってるはず。詰めていた息を
細く履いて肩の力を抜いたあめさん。
引き絞られるようだったザギルの呼吸が
柔いでいく。ざザさんは警備と状況の確認
のために出ていった。幸さんと翔太君もレ
君は私を支えるかのようにすぐ後ろについ
ていてくれている。内臓が無事で良かった
。2箇所同時はちょっと厳しいから。もう
大丈夫か?うん。ここまで来れば後は病院
の遺憾でも対応できるくらいだ。それに
自己注力が尋常じゃない。ありがとう、
あめさん。光が見慣れてきたオレンジ色
単食になっていくとザギルがその手を払っ
た。起きていたんだ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。もういい。2割切った。本当に
があ。すげえな。勇者様の回復。感覚を
確かめ直すように利金でから脱力して叫ぶ
ざる。自分で分かるか?うんん。2割切っ
ても分からないことが分かったわ。そりゃ
よかった。明日酔ったら直してちょうだい
。ショタスタイルで遠慮しねえで。ショタ
スタイルでダッシュダッシュダッシュをお
それでも少し眉間を寄せながら枕の居心地
を直して身体を沈めるザギルの顔色は良く
ない。明日エルネスさんにちゃんと魔力
回路とかの方も見てもらって。私が
ちゃんと直せるのは火力が影響しない部分
だけなの。あれに見てもらうのはちょっと
ゾっとしないな。エルネスさんはカ路治療
の最高法なんだからね。はいはいはいはい
。わああったよ。助かった。カは変。返
すって言ったわね。うふふ。エルネスさん
と相談して返してもらう。レイ君。あれが
ボケを掘ると言います。おケツを掘る。
惜しい。ボケツ。うん。それ大きな声で
言わないようにね。傍原の洗面器にあるお
湯でタオルを濡らし、ザギルの肩や手を
そっと脱ぐ。猛地の淵は乾き始めていて、
ほロほロとふ情に肌を転がっていった。
まだ生々しく桃色に肉が浮き上がっている
傷跡。左の片口から肩甲骨にかけて歪んで
伸びる。それを横切るように並ぶように
古傷が何本も走っている。肩甲骨の辺りに
は身体の外側に向かって何枚も代償の鱗が
生えていた。青みが買った黒い鱗は魚の
それというよりは綺麗に並べられたカラス
の羽のよう1枚1枚丁寧に地を吹い去る。
痛い。そりゃな。まあ死にてえほどじゃ
ねえな。腹立つ程度だ。新しいタオルを
また濡らし、顔から首へと吹いていき、
もう1枚新しいタオルを使って脇腹も拭く
。あめさんが指先や腕の動きをテストして
いく。魔力回路はね、あっちの世界には
ないから医学知識が役に立たないの。それ
は確かにそうだ。しかし魔力がなくなれば
死んでしまうようにこの世界の生き物の
身体には魔力が密接に影響している。もう
魔力を持つ私たちもそれは同じだ。魔力の
知識と私たちの医学知識をすり合わせなく
ちゃいけない。そのためには私が魔力を
学ばなきゃなの。まだ足りない。残りの
治療はエルネスさんに見てもらって魔力
回路と同時に治療した方がいいかも。それ
は魔力回路に影響が出てそうってこと。
うん。分からないから。私には大丈夫に
見えるけど。それにザギルは獣人だから私
の医学知識がどこまで通用してるか
ちゃんとできてるか確かめてもらった方が
いいと思う。問題ねえと思うぞ。いい腕だ
。ありがとう。そういえばザギる。ああ、
何がまずかったの?わあ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。あ、あれだな。魔獣の
魔力だ。バッと取り出された。あめさんの
メモ。おお。攻撃の通らないような硬い
魔物とかいるだろう。そうだ。前にもあの
魔獣は騎士たちの矢も火球も通さなかった
。うん。あいつら魔力でも防御してんだ。
だから食い尽くしてやれば攻撃が通り
やすくなる。死んだ魔物の川は普通に
さけるだろ。うん。なるほど。それでざザ
さんのもザギルのも一撃で通ったんだ。だ
けどな。めっちゃくちゃまずい。まずすぎ
て吐くは要は滅ったなことじゃやりたく
ねえな。吐とかよとかならもうそれまずい
とかの味のレベルじゃなくすでに毒なん
じゃないだろうか。そうか。ザギルが攻撃
するの初めて見た。あり出しをシみできる
相手じゃなかったからよ。ザギルのまぶが
重そうに降りてきている。魔力は足りてる
。石もないだろ。直接私から食べればいい
じゃん。今胸焼けしてんだよ。胸焼け?
魔獣の魔力で本当に食べ物と同じなんだ。
エルネスの魔力も持たれるそうだしそう
いうこともあるのか。もうほとんどまぶが
閉じかけている。寝ちゃった方がいいん
だろうな。後で食わせろ。うん。好きな
だけ食べていいから。ダッシュダッシュ
ダッシュ。そっちじゃねえ。どっち?思わ
ず振り返るとれ君もどっちっとさらに
振り返った。うん。そっちはドアだな。
お前てっきり加減切ったかと思ったが
持ちこえたな。魔力良いしてないよ。兵器
。おい、坊主、ちょっとこいつかせ。手首
を掴まれてあれと思う。間もなくベッドに
引き込まれた。うん。いいよ。じゃあ僕
こっちね。ちょ、お前これか言われ人何
押してんだ。え、グイグイと容赦なく私事
ごとザギルを押し出してレイ君もベッドに
入り込んできた。いくら私のサイズでも
聴心の霊君と筋肉マンのザギルがいれば
セミダブルサイズのこのベッドはもうぎゅ
詰めだ。何やってんだあんたたち。ザルと
れ君に両側から抱き抱えられるように挟ま
れて見上げると、あめさんが本当に気のど
そうな哀れみ深い顔をしていた。いや、
もう私に聞かれてもね。布団の中はほかで
愛しくてたまらないものを抱き抱えて閉じ
たまぶには柔らかな光が感じられるけど
この間ろみが心地よくて目を開けたくない
。ああ、そうだ。まだざザさんたちが警備
の確認や打ち合わせから戻ってないのにな
なんて思いながら眠っちゃったんだ。
抱き抱えているものにホずりをしようとし
て見動きが取れないことに気づく。いつも
ふんわりと軽い布団が焼けにがっしりと
身体に巻きついている。抑えた声が遠くに
聞こえるのを感じてあ、みんな戻ってきた
のかな?なんか楽しそうだから起きて仲間
に入りたいかもな。でもこうして聞いて
いるのも楽しいしなんだかとても眠くて
気持ちいいからまあいいかとまた間ろみに
身を任せたのを覚えている。目が覚めたの
は昼近くで、ザギルはとっくに出かけてい
て、夜遅くまで戻ってこなかった。明方
近くにざザさんたちと再現会の連絡を受け
て途上したエルネスが部屋に来た時にはれ
君を抱き抱えた私をザギルが抱き抱えて
眠っていたそうだ。なんだこの絵面と笑う
幸弘大型県が赤ん坊の面倒を見ている動画
を思い出したというシ太君とかずハも
ついにとテンションを上げたエルネスと
ザギルを叩き起こそうとするざザさんと
こんなのでも怪我人だからとざさんを
止めるあめさんで一瞬盛り上がったらしい
。ついにじゃないよエルネス。前にザギル
が言っていた親の魔力が子供に流れている
という話。なぜ同金同金してるんだと
詰め寄るざザさんにザギルは私に雇われた
当初私とレ君が親子だと思っていたという
ことから説明を始めた。なぜなら私の魔力
が同じようにレ君に流れていたから。その
うちお互い無意識にほんのわずかだけレ君
は魔力を受け取り、そしてなぜかそうして
いると魔力を取られているはずの私も安定
しやすいことに気づき私が弱った時には
レイ君にくっつかせるようにしていた。
言われてみれば確かにそんなようなことを
たまに言ってたし、そうしてたと思う。
いやあ、23年と10歳じゃちっとばかし
計算合わねえなとは思ったんだけどよと。
もういい加減そのネタ忘れてくれないかな
。ってことも言っていたということは置い
ておいて。あの怪我は父石がなければ城
まで持たなかったであろうくらい。そして
すでにかなり減っている私の魔力に
うっかり手を出したら食いつくしかね
なかったくらいにやばかったと。あめさん
の治療で持ち直したが、すぐ動きたいのに
どうにも魔力の回復が追いつかなくて参っ
たなと思っていた時、レ君が私から魔力を
受け取るように少しずつ私の魔力量が加減
を切らない程度に回復速度に合わせて
ゆっくりと少しずつ食えばいけるんじゃ
ないかとひらめえて試してみたらできた
らしい。それが例の抱き抱えての睡眠で私
が眠くてたまらなかったのはおそらくその
影響っぽいあれですね。蛍光色から一気に
点滴へとクラスチェンジです。全く覚えて
いないけど、一瞬だけ私も目を覚ました
ようだ。回復したザギルが出かけるために
ベッドから降りようとした時によしよし
偉かったね。出かけるの?お腹膨らんだ。
ターンと食べなきゃだめよ。またいい子で
ちゃんと帰っておいでとザギルの頭を撫で
てまた寝たんだとこれまた幸さんが大笑い
しながら教えてくれた。その時のザギルの
顔が最高だったとのことだけど、どう最高
だったかは笑いすぎて全く説明になって
なかったから分からない。つか、もうそれ
給食のおばちゃんというより田舎のおばあ
ちゃんだよね。何やってんだ私。ゆりの
花びのようなレースの襟りは首元を
すっきりとさせながらも装飾品いらずの
華やかさ。胸から裾まではシャーリング。
バするとたっぷりのパニエで膝のスカート
はラインこそ押さないけど聖地と色で甘
すぎず子供すぎずに仕上がっている。
さすがのエルネス。花町で習ってきたと
いう地味が用メイクもばっちりで心きなく
これが私をやらせていただいた。なんか
すっかりやり切った気分であめさんとその
周りに群がる容姿鍛礼な見合い相手たちを
眺めている。あなたなぜ今メモを取ったの
?何話してるの?華やかな霊嬢たちに囲ま
れている幸博さんは結局を相手の選別基準
に年齢を入れてもらったらしい。初詮俺は
固定観念と罪悪感から逃げられない小物な
んだよと勝やいてた。翔太君も同じく令嬢
に囲まれていて照レ臭そうにお話しして
いるけどチラチラとBGM用のピアノを見
ている。爆弾のピアニストが奏でてるんだ
けど選曲がなかなか素敵で自分もやりたく
て仕方ないのだろうな。あれはれ君の円談
は前から門前払いされている。本人分かっ
てないしね。なぜか紛れ込んでいたルディ
王子と会場のすみっこでボードゲームして
遊んでいる。かなり交渉してこの時間を
開けたと言っていたけど父の会メンバーに
遊んでもらっている霊君が輝いて見えたの
かあっさりあちらに釣られていた。王子
ちょろ微笑えまし。武踏会が開かれた
大広間とはまた別のこの広間は来品用の
音質とつがっていて、窓の外は息式なのに
かわしい花の香りが漂っている。予定通り
開催されたお茶会という名の合コン。
生まれて初めての合コンである。あの日の
深夜ザギルが持ち帰ったのはオブシリスタ
以外も含めた南方諸国のアングラ情報。
両方部やこの絵が抑えていなかったもの
まで含まれていたそうだ。勇者拉ちや勇者
暗殺、果てはテロ計画まで。前から
ちょこちょこと出かけて湧いたけど、その
辺りの情報収集と情報も構築をしていた
らしい。単に生き抜きだと思っててすま
んかったと言ったらお前それを計算に入れ
て俺を雇ったんじゃねえのかよって脱力し
てた。知らんがな。あんなクズに使われて
たのにそんな有能なんてどういうことなの
?そりゃ引き抜きも来るよね。ザギルの
情報によってモルダモデの言う南に気を
つけろは裏付けが取れたと言っていい。
国境戦の魔族も魔獣を残して姿を消した
そうだ。警備強化と編成変更。北方法国境
戦の配備見直し各地で判明している古代
遺跡入り口の警備強化が一斉に行われた。
私たちは他日常にしれっと戻っている。
戦争してない時なんてないんだから状況に
応じてやれることやれば後は変わらないわ
よなんてエルネスの源広間に集まっている
のは勇者と円続きになりたい他国を含む横
貴族貴族から選ばなきゃいけないわけでは
もちろんなく勇者自身の意思が1番重要な
ことには変わりない。勇者が望むなら調査
はすれも平民であっても何の問題もないの
だけどいかがまだ未熟な勇者たちに接触さ
せられる人間は限られている。そしてこの
世界特に飾るな王国の貴族というものは
与えるものでありざとなれば勇者という
世界の存続を左右する存在を支取する教事
があって当然だとされる思観も座っている
。なのでつい先日全代未問の魔族の襲撃が
あったばかりであろうともやれることやれ
ば後は変わらないのだと合の予定も変わら
ないわけだ。かず派様は各地の農産物にご
興味が終わりとか浄下に珍しい食材を揃え
たレストランがあるのですが芸術もお好み
なのですよね。演劇部隊などの鑑賞は
いかがですか?先日の予想も素晴らしかっ
たですが今日のそのバングルは町石ですよ
ね。ああ、これほど美しい色合いが出るの
ですか?ずっと円談断り続けてたし、もう
玉切れだろうと思ってたのに。エルネスの
言う通り私の円談相手も来てた。辛い。
こんな辛いと思わなかった。自慢じゃない
けど顔も薄ければ存在も薄い青春時代を
過ごしてたのですよ。何人もの異性に興味
心身に話しかけられることなんて経験に
ないのですよ。そりゃ大人ですから笑顔を
貼り付けて無難な会話を続けることくらい
できるのですけど脳物に興味があ
るっていうか食べたいものを食べるのに
欲しい調味料とか食材を探してるだけでし
て舞台演劇なんて見たこともない。美しい
色だなんてそんな手放しで初対面で褒め
られてもどやかをしていいものなのかどう
かも分からない。しかも皆さん、種族は
違えども容姿鍛礼な20代後半から30代
半場で実に気品ある丁寧な物。そりゃざザ
さんだって瀬戸さんだってそういう人だ
けれども初対面時点での前提が違う。円談
だよ。円談。断る気満々なくせに礼儀
正しい大人相手に失礼な態度を取るわけに
もいかずつい愛を振り巻いてしまう日本人
根性が裏めしもう帰りたい。厨房に行って
芋の川を向いてたい。私の魂帰ってきて
半分魂飛ばしながら他のメンツの様子を
観察して半分自動運転で愛を振り巻いて
たら薬と笑いながら新しいグラスを
差し出してくれた人がいた。本当に踊りが
お好きなんですね。ピアノのリズムに乗っ
てしまってますよ。ヘアえ、嘘って思って
見回すと紳士たちは生暖かく微笑んで
くれる。あ、これやっちゃってたね。やっ
ちゃってたね。魂家出してたのもバレてる
ね。うわ、変な汗出てきた。最近流行して
きたジルバや単語も楽しいですが、今の
この曲はちょっとリズムの取り方が違い
ますよね。これも勇者様たちの世界のもの
でしょう。シ太様や生ひ様も乗ってしまっ
てますしね。よく見てらっしゃる。生ひ
さんは足で表紙を取っちゃってるし。太君
に至っては下ろした指が太もで引いている
。あめさんは目も取ってるね。翔太様は
音楽家と聞いておりますが、幸太
君のピアノは本当に素晴らしいんです。
音楽家と言われたらきっと喜びます。いえ
、照れちゃうかもですけど。幸さんはそう
いうわけでもないんですけど、踊りも上手
だし、特に歌はすごく素敵なんですよ。
あのマイケル祭りからこっちしょっちゅ
一緒に踊ってるし、幸さんも歌ってくれる
。お互い大好きなダンサーのコピーをし
たりとなかなかバリエーションも増えてき
ていた。あめ様も音楽を楽しまれてるよう
ですが、それよりもお話の方に夢中みたい
ですね。お相手たちも研究畑のものが多い
ですし。あ、そうなんですか。通りで。
そうか。そうか。エルネス時期殿の好奇心
が炸裂しているんだが、うまいこと
噛み合ったもんだ。共通の興味があるのは
強いよね。シ太様の周りのご霊嬢は音楽
関係に造形が深いものばかりですので、
もしかしたらおねりを受けたショ太様に
引いていただけるかもしれませんね。幸
さんの周りの方はうん。これといった趣味
などの共通点はないのですが、どの5例
以上も社交上手な方たちですね。
息ができない。標壁。お前よくあれに耐え
たな。さすがに食堂はもう俺も無理だと
思った。飛びを文官に紹介して部屋を出て
、ざと2人で廊下を歩いていたらいつもの
ように突然現れたザギルが足元に倒れ込み
、同時にざザは廊下の壁にしゃがみ込んだ
。どうやらザザさんが俺の姿になっている
。ザギルはご機嫌が治ったのか。2人とも
息も絶えだがやはり仲がいいらしい。
食堂の片隅で飛びにお茶とあ豆きとか
ぼちゃもきの煮物を小皿に持って差し出し
た。彼が取引をしている間に作ったものだ
。ザザさんは私の斜め後ろで直立不動護衛
モードを貫いている。一方ザギルは隣の
テーブルでくつろぎモードだ。少し離れた
ところにはエルネスや勇者たち、騎士たち
数人がじんどっている。何をしているのか
まだ昼食には少し早い。この豆がどうして
こんなに美味しくなるのでしょう?先日
届けてくださったドラ焼きと感も
素晴らしかったですが、これは甘みとは
違った美味しさですね。お口にあって
良かったです。少し気になって文に調べて
もらったんです。でしょう。先日
おっしゃっていたように、そちらでの
あ豆きは生産量は高いけれど、苦くて渋い
ため平民にも不人気なものだそうです。
どちらかと言えば涼しい人の食べ物だと。
ええ、オートまで持ってきたのも他に活用
方法がないか探るためでした。試食で頂い
た時に気づいたんです。渋きが甘いんです
。渋き。あれはそのまま炊いただけ
でしょう。腕汁を捨てるんですよ。試して
みましたが、この豆なら2回茹で汁を捨て
た方がいいですね。そっくりでもやはり
日本で品種改良されてきたあ豆きとは違う
。この豆はいずれしにくい代わりに渋みが
強い。渋きせずにスープや煮物にしてい
たらそりゃ美味しくないだろう。それだけ
ですか?それで苦みと渋みはなくなります
。こんな風に他の料理にも使いやすくなり
ますよ。たった。それだけです。しかし
貧しいとそれだけのことをする余裕はない
と思います。ゆで汁を捨てるのも惜しいと
感じるかもしれません。お金がなくても
美味しいものを作ることはできますが、お
金の代わりに手間も時間も必要です。
そして手間と時間は余裕がないとできませ
ん。余裕はお金がないと作りにくい。
貧しいものの食べ物として位置づけられて
いたのならなかなか試すこともなかったん
じゃないでしょうか。思わず実感がこもっ
てしまう。貧乏暇なしとはよく言ったもの
で金で時間を変えなければ労力で補うしか
ないのだ。なるほど。確かにそうです。
良かったんですか?先ほどの取引で
ドラ焼きのレシピは買いましたが、その
ことは教えていただいていません。勇者が
もたらした知恵は原則として既属層に公開
される。利用するには申請し利益には税が
少し割り増しされる仕組みだ。特許に近い
ものだろう。これまで私が料理長と一緒に
作った料理のレシピも公開されているし、
ついでに言えばちゃんと勇者の手当てにも
反映されている。陛下万歳。トびは渋きが
知恵として公開されていないのに教えて
いいのかということを聞いているのだろう
。ドラ焼きのレシピにもこの手順は入って
いますし、溶感の生産と販売の契約は結ば
れたんですよね。これから料理長と相談し
て感のレシピができれば飛びの元に届け
られます。それにもこの手順は入ってい
ます。そちらでも職人が生産するでしょう
。それはもちろんならこの手順が重要だと
気づきますよ。個別の知恵というわけでも
ありません。ザギル食べたいなら厨房に
あるから取っておいで。後ろで袖を
引っ張っていたザギルが厨房に向かって
いった。腹ペコザギルめ。ありがとう
ございます。お分かりですか?これが我が
にもたらすものをうん。難しいことを聞か
れますね。しろと考えならそうですね。
雇用でしょうか。今日の取引で前線へ感を
蛍光色として生産販売輸送を一手に
引き受けることになったはずだ。あ豆きは
飛び安のところでしか生産していない。
そうなれば作るもの、売るもの、運ぶもの
の雇用が増えるはずだ。我がは決して豊か
な土地ではありませんでした。それでも私
の台で両地経営は向上してきていると自付
しています。
しかしあと1手あと1手が欲しかったん
です。うんうん。投角を表してきていると
いう話だったしな。これで雇用が増えます
。甘みは思考品で購入層は有裕なものです
から利益率が上がります。さらに主食とし
ての需要も増えます。利益がさらに雇用を
生み両民全体の生活の底上げにつがる
でしょう。お経済の公循環だ。うまい。
これなんだ?あ豆きとかぼちゃのいいとこ
にです。あ、飛び足。そろそろ昼食の準備
ができたようですよ。リュックフェなので
お好きなものをお取りください。ちょっと
昼食には早いですか?まだお腹が空いてい
なかったりしますか?ザギルが何かを
吹き出して始めた。鼻が痛いとか言って
いる。お誘いしたかったのはあのかず様の
円談相手の共通点お分かりになりましたか
?ああ、分からなかったんですよ。教えて
くれるんですか?私は両地経営ですが、他
の者たちも事業こそ違えそれぞれの分野で
活躍を期待されている者たちです。いい
ところまで来ているけれど、あともう言っ
てが欲しいと思っている者たちですね。皆
さん貴族ですし、私の相手に限ったことで
はないのでは、その中でもスタート地点が
今1つなために後一手が欲しい者たちと
いうことです。ほう。現に私はその一手を
今いただけました。するとはい。オートに
来た1番の目的が果たせたということです
ね。そうか。渋きが決めてでしたか。どう
か?違いましたか?あまり難しいことを
言われても分かりませんよ。私は弟民です
し、飛び康は顎に指を当てて少し考え込ん
だようだった。ザ崎市団長殿の今台の勇者
様たちは皆さん謙虚なのでしょうか?お
答えしかねます。試験で構いませんので皆
さんおりを知らない方たちです。謙虚さは
日本人の美得ですからね。
うん。なるほど。かず様。確かにその通り
です。円談を受けてもらえることが1番
でしたが、見込みは薄いとも思っていまし
たので、大量に備蓄があるのにうまく
いかせないあ豆きの扱いを教えて
いただければとお持ちしました。勇者様
たちの知恵の功績の中でもかず派様の場合
は職に大きく偏っていて数も多い。ああ、
レシピですからね。既損のものの再活用や
価値の見直しなんです。カオも利用価値が
上がりました。スパイスもそうです。塩の
苦りもそうですね。あと今回知りましたが
溶感の容器パッケージですか?あの素材
開発もかずハ様の案だと開発したのは
研究所なので手柄は研究所のものです。私
は希望を言っただけです。でもあれはいい
でしょう。アルミは無理だったがビニール
に近いものを開発できたのだ。浄化魔法と
熱を与えることでぴっちりとラッピング
できるから保存機関が大幅に伸びる。あれ
は素晴らしいものです。驚きましたとご
期待に抱えられたようで何よりです。
にっこりと実に綺麗な笑顔を飛びが見せて
くれたから妙に達成感が湧いて笑顔を返し
た。会っていたらしい。力が刺激されて
しまいました。勇者様としてではなく、
女性としてのか様と親しくしたいと。それ
はないでしょう。いきなりぶった切りまし
たね。なぜですか?だって今の話の流れで
そんな要素なかったじゃないですか。これ
から女性としての魅力に移ろうと思ってい
たんですけどね。む、それは展開が見え
ませんねと私の円談相手の共通点は納得し
ました。要はあれですね。私が優秀な駒に
なると思われたのですね。駒だなんて
あなたたちは世界を救うものですよ。シに
なることはあっても駒はない。
優秀な駒ですよ。いいじゃないですか。
光栄ですし、その方がいいです。として
優秀でも賞としては別です。逆もしかり。
でも駒がいないと何もできないのが社会
です。優秀な駒は賞を選べます。陣地を
選べます。最高ですね。でも女性である
必要はありません。私がたまたま女性だっ
たからというだけの話でしょう。駒を獲得
するにあたって攻めるポイントとしては
ありだと思いますが、正直それで
はちょっと引かれないというか、私は
パートナーとしてありたいと思っています
が、その例えですとですか?私はあなたの
賞としての魅力はないですか?私何気に
飾るな王を尊敬しているんですよね。
素晴らしい上司です。陛下を出されると
張り合えませんね。そもそも世界を救う
勇者様を女性として独占したいというのも
おましい願いではありますけどうん。世界
とか本当にどうでもいいです。え、そんな
世界規模で愛着なんて湧いているわけない
じゃないですか。まだ召喚されて1年も
経っていないんですよ。いや、その規模だ
と何年経っても湧くかどうか怪しいです
けど。5もです。なので申し訳ないのです
が、飛びの量にも興味はありません。
さっきも言いましたが、私は平民なんです
。厨房で働くおばちゃんなんです。手の
届く距離にいる身内が幸せならそれでいい
んです。身内ですか?はい。勇者人は
もちろんですが、ここにいるザザさんも
ザギルもエルネスや騎士たちも厨房の人間
も陛下たちもです。この城で一緒に過ごし
ている人間ということになりますか?思っ
たより規模が大きかったです。私も自分で
言ってて結構人数がいてびっくりしました
ね。じゃあかず様の陣地はもうここにある
んですね。いいことを言いますね。そう。
陣地はここに選びました。うん。まあそれ
なら最初から見合いをするなという話
でしょうが。それはほら見返りを得ました
よね。だからチャラってことでという意味
を込めてエルネス時期殿の笑顔をしてみた
がトビ康は肘をテーブルについて両手で頭
を抱えた。エルネスはこれでごませない
ものはないと言って教えてくれたのに
聞き目があった試しがない。勝てそうに
ないどころか乾杯です。私があなたの駒に
なりたい。
そういうのはちょっといらないです。まあ
、そう言わずに私はかなり役に立ちますよ
。そうですね。もちまでしたか?持ちまい
。探してきます。報酬として友人の枠を
ください。城に出入りできる人間の規定枠
がありますよね。その枠が欲しい。あなた
の友人として連絡を取り会える立場が
欲しいのです。いつも読んでいただいて
ありがとうございます。前回の更新で霧り
のいい50はブマ100を超えました。
ついでしまいまして別編として不機嫌な
ザギルを公開しています。支えてくださっ
ている皆様に感謝を込めてさやかながらお
楽しみいただけますように。いや、もう
笑ったなんてもんじゃなかったな。小康は
持ちまの特徴を細かく教えるとさっさと
帰って行ったのでエルネスたちのテーブル
に行って昼食にすることにした。なぜか
騎士たちがやたらとお茶を入れてくれたり
、おかを取ってきてくれたりする。どうし
たのかと思ったが好きにさせてやれとざザ
さんが言うのでありがたくお世話して
もらうことにした。ザギルは散々笑い転げ
てようやく今昼食を本格的に食べることに
したようだ。こんなに笑い続けている
ザギルも珍しい。逆にざザさんはなぜか妙
に無表情だ。なぜだろう?どうしたの?
ザギルご機嫌は治ったの?ああ、別に機嫌
は悪くないぞ。嘘だ。最近ずっとご機嫌
斜めだったじゃないか。まあ、気のせい
だろ。つうか、こんなに笑えば大概のこと
はどうでも良くなるわ。やっぱり機嫌を
勝ったんじゃないか。もういいならいい
けどさ。すごく笑ってたね。雪ひさん
みたいだった。あんだ。てめえ喧嘩売っ
てんのか?買うぞ。こら。嫌って。なんで
俺がそこで流れ玉を食らうんだ?俺みたい
だとダメなのかよ。てか俺もさっき
苦しかったけどあの人すごくやり手なだけ
あって強いね。やりてはてめえ思い出さ。
ざザさんもまた無言で椅子に座ったまま
丸くなった。あ、やっぱり笑うことは笑う
んだ。無表情に見えたのは木のせいか。
エルネスもずっとニヤニヤしていたが身を
乗り出してきた。なんにどうしたの?何
よざでこいつがな。ちょ、ザギる。内緒だ
と言ったのに。ひヒひく
約束したのは標壁だろう。俺は返事してい
ないし、見合い相手どころか取引業者扱い
しているのがバレた上に脳内あだ名で面と
向かって呼びジョクを交えたつもりの渾心
の口説きを完全にスルーして食事の誘いで
食堂を指定したと。あんたすごいわね。
どれだけ外りが深いの?そう聞くとひどい
話だね。本当は違うみたいな言い方をする
んじゃない。そのままだわ。美に入りさに
入りのザギルの説明であめさんとし太君は
震えているし、幸さんは悶絶している。
納得がいかない。いや、待ってほしい。
確かに取引業者と間違えたし、やり手さん
とうっかり読んだ。でもそれだけだし。
口説きとかじゃないし、食堂は美味しいし
。大兄ちゃん、口説くつもりの女を飯に
誘ったら職場の食堂で昼飯のついでとか
どうだよ。おお、笑った。本当に笑った。
まあ、折れるな。俺は無理だ。あの人本当
に強いよ。立ち直った幸ひさんがお茶を
1息で飲み干して自分で新たに注いだ。せ
君はいこが気に入ったらしくお代わりをし
ている。試食用だから鍋1杯分しかないの
でテーブルにドンと置いてあって各自適当
に取っていた。エルネスも気に入ったよう
だ。料理長とも後で相談することになって
いるのでまたメニューに入れられるかな。
かぼちゃ美味しいよ。かずはちゃんでしょ
。食堂美味しいよね。ねえ。いや、うまい
けど口説く場所としてどうよという話でね
、普通に仕事の話だったじゃないですか。
そりゃね、私だって途中からあれとは思い
ましたけど、でもあれはうん。そう、
引き抜きでしょ。私が有能だから引き抜く
のに口く体を取っただけじゃないですか。
有能だから。2回言った。大事だったので
。まあ、それは冗談としてもですよ。
万が一時きだったとしても、ちゃんとそれ
は断っている感じになっていたでしょ。私
すごく頭を使いましたよ。疲れましたよ。
一応最初にブレーな間違いもしたわけだし
、その分角が立たないようにちゃんとした
つもりだ。漢字も何もめった切りだったよ
。かなり笑った俺が言うのもなんだけど、
少しかわいそうにも思えたぞ。僕やり手の
大人ってすごいなって思っちゃった。負け
ないんだもん。乾杯だって言ってたじゃ
ないですか。え、でもあんなにグイグイ来
られたら私ならちょっと怖いかも。ああ、
グイグイっていうかあの人最初会った時と
ちょっと印象が違ったかも。そうなの?
うん。最初はもっと居心地が良くて適度な
距離感というかもっと話しやすかったです
よ。すごいなって思いましたもん。ええ、
かずはちゃん的にどうすごいと思ったの?
む、なんだろう。言葉にするのはちょっと
難しいな。適度な距離感とかそういうのは
幸さんの方が敏感な気がするんだけど。
あのね、他の人はね、私が農作物や文化に
興味があると調べて話を振ってきたみたい
なんですけどね。あの人はみんなのこと
などを教えてくれという感じに話を持って
きたので農作物に興味があるんじゃなくて
何かを探していると気づいてあ豆きを持っ
てきた。だからやり手だなと。今日は
ちょっと違ったみたいですね。どうしたん
でしょう?ほっほう。なるほどね。確かに
それは随分とたらしだね。やだかずは、
あんたそれは分かったの?本当に湿経だな
。私は空気を読める女よ。空気が読めたら
なぜなのかも分かるだろうよ。ザギルに
言われたくない。ザギルに言われたくない
。てめえまあ焦ってがっついたんだろう。
思っていた以上に獲物がでかいのに気づい
てよ。確かに最初のうちはもうちょっと
余裕をかましていたしな。ザギルはすごく
ご機嫌なのか。またニヤニヤしている。
悪人面がすごい。焦ってがっついたね。
それだけ量の利益が予想以上に上がりそう
だったということか。良い取引だったと
いうことだな。ザギルさんって本当に気配
を消すのがうまいよね。最初からそんなに
分かるくらい張り付いていたんだ。忍者
みたい。忍者知らねえけど護衛なら当然
だろ。表の護衛は死がいるからな。さすが
に今日はちょっと気配を消すのに耐えられ
なくなって出てきたけどな。あ、お昼ご飯
だったからじゃないんだ。お前本当に考え
ているのか考えていないのかはっきりしろ
や。ザギルはははっきりと常に失礼だね。
でもそれでも友人枠の交渉をして行ったし
な。
すごいよ。俺だったらあそこからそこまで
持ち直せない。ざザさん、あれきっと探し
てくるっすよ。そしたら友人枠の許可を
出すんすよね。条件はかずはさんに持ち前
を1番に探し出して見せたらですよね。
その上でかずはさんが承認するなら出し
ますよ。1番に探せたらですけどね。
すっかり持ち直してお茶を飲んでいたはず
のざザさんがまた何かにつぼったらしく、
握りしの手の甲を口に当てて顔を背けたな
。なんだ?ふは。無理だろうな。さっき
この絵が走っていったしな。本当にお前は
この絵の動きまで抑えているとか
腹立たしいのも限りないな。ザギルもそう
だがこの絵もこの絵というよりもう忍者
みたいでいつどこにいるのかわからない。
だが、やはり道類なのかざるには分かる
ようだ。どうやったら分かるようになるの
だろう。魔力感地なのだろうか。私も魔力
操作の訓練をしたら分かるようになるの
だろうか。訓練は無意味だとざるには言わ
れたが、一時的なものだと言うし、
落ち着けば上達するようになるだろうか。
かずはさん、え、どうかしましたか?いや
、ちょっとぼんやりしてしまいました。
頭を使いすぎましたかね。いかんいかん。
今できないことを考えても仕方ない。えへ
と笑うとざザさんが少し首をかしげて話を
続けてくれた。あ豆きも持ち込米も
おかしいと思って要望を出していなかった
んですね。てっきり専門の連中が探せない
くらい希少なものだと思っていました。
欲しいものがあるならいつでも何でも要望
を出してくれと前から言っているじゃない
ですか。いや、要望は出していますよ。塩
の苦りもそうだし、研究所には保存用
フィルムの開発をしてもらったし。ただ
あるのが分かっているものや明らかにない
けど作って欲しいものはお願いしますけど
、あるのかないのかも分からないものは
探すのが大変じゃないですか。研究所だっ
て人手不足だし、どう活用できるかも未満
ですしってなぜそこでためなんですか?
かずはないことを知るのも研究のうちなの
よ。そこはあんたが気にしなくていいわ。
まあ、人手不足は確かだけどね。いや、
それは一応研究者の娘として理解はして
いるのだが、それとこれとは別じゃないか
な。あくまで私個人の希望だし。まあ、
もち前は管理部なり資料部なり適切な
ところが結果をすぐに出しますよ。いくら
やり手でも初戦は個人の力です。負けはし
ません。え、でもこの絵が走ったという
ことはそういうことです。もち前の詳細
情報を持って報告に行ったんですよ。もう
探せという司令が出ていますね。間違い
なく。ええ、かずはさんに尊敬する優秀な
賞と言われて陛下が張りきらないわけが
ないでしょう。まあそうね。ふ、
飛び足康氏も沖の毒になんとなくザギルは
ともかくざザさんもエルネスもちょっと変
というか同じようなことを感じたのかし太
君とあさんも不思議そうにしている。ざザ
さん、もしかして怒っているの?そう見え
ますか?シ太うん。飛び足さんのことが
嫌いなのかなとなんとなく。エルネスさん
もいつもならかずハをもっと煽っていそう
なのに。別に私は怒っていないわよ。ただ
あの男はあの扱いで十分ね。ざザ何なの
あれ?合の相手はみんなあんなだったの。
あめたちの相手はみんなまともに見えまし
たよ。でもかずハさんの相手については
程度の差こそあれのき並みいただけません
ね。担当官には苦情を入れました。え、何
がエルネスとザザさんのおメガネに叶わ
なかったということなのだろうか。
パパ、ママ、どっちがパパ?エルネスど
どうしたの?2人とも。私別にトビ康さん
もそうだけど他の人にも嫌なことなんてさ
れていないよ。そりゃちょっと康さんに
はったこともないわけじゃないけど。
トビ康氏はちょっと途中から改めていた
ようだけどね。遅いですね。僕は見合い
直後に苦情を入れましたので、今日は
かずはさんのあ豆の件があったから対応し
ましたが、もう彼の扱いは円談相手では
ありません。だから僕もこの絵もついてい
たんです。あめさん、私ちょっと話が見え
ないんだけど分かる?え、わかんない。
よかった。私だけじゃなかった。エルネス
は前に行ったでしょうという顔で片をあげ
て見せた。勇者に対して常に誠実である
こと。これが大前提よ。利用価値のある
ものとしてしか見ないなど言語同し
や円談という場を使っているの。あめ恋愛
や結婚をしましょうと言ってきたはずの
相手が実はあなたを利用することしか考え
ていなくて恋愛感情は2の次だなんて
許せる。え、嫌だよ。そんなの。そういう
こと。かずハの相手はそういう人たち
ばかりだったの。女性としてのかずはさん
と親しくしたいと。それは最初にあるのが
当然です。円談なんですから。あの男は
自分で言っていたでしょう。勇者としてと
いうのが先に来ていたんですよ。僕が見た
ところ他の男もそうでした。共通点をあの
男は後言っ手が欲しいものと言っていまし
たが何よりも野心のみが強いものと言う
べきでしょうね。
ああ、そっか。それで2人とモザアロ
みたいな顔をしていたんだ。勇者に対して
常に誠実であることは彼らの教事でもある
ものね。言われてみれば納得だ。そっか。
なんか気を使わせてしまって悪いな。と
いうか勇者じゃなきゃ私の相手は来ない
わけじゃない。そんなので誠実さは測ら
ないのに。何よかずはいや、なんか私の
思っていた円談と違った。そんなの全然気
にしないのに。エルネスもざザさんも揃っ
て前を仕かめて首をかしげる。揃わなくて
も円談なんて利益を求めてするものだろう
と思っていたので別に私は恋愛が2の次で
も気にしないというか。まあそうよね。と
いうかむしろ断るつもりなんだから気が楽
なくらいで。っていうか、やっぱりほら、
トビ康さんは両地の儲けのために私を
引き抜こうとしていただけで口説いていた
わけじゃないでしょう。合っているじゃ
ない。やだな、もうみんな。やだ。ざざ私
どこから突っ込んだらいのかしら。新刊が
無理なら僕も無理ですね。えっと、かずハ
は平気なの?利用しようとしかしない人と
そのうん。私が欲しいものをくれるなら
それもありだろうと思いますよ。利用し
たければすればいいんです。さっきも優秀
な子までいいと言ったじゃないですか。
それと同じです。お互い納得しているなら
いい話でしょう。むしろ利用価値があると
言われるならそれもまた嬉しいと言えば
嬉しいし。勇者補正ありがたや。まあ、
それはそうだしかずがそうしたいと言う
ならいいんだけどしたいわけじゃないよ。
今幸せだから欲しいものはないし。かずは
ちゃん、じゃあ逆に恋愛結婚をしたいとか
そういうのはむ、私がちょっと想像がつか
ないですね。現に見合いの相手は成駅優先
だったじゃないですか。みんな本当に何を
言っているんだ。そしてみんななぜお前が
何を言っているんだという顔をしているん
だ。そんなの当たり前じゃないか。ことで
あれだろ。標壁あのやり手を殺しに行くん
だろ。俺にもやらせろ。何を言っているん
だお前。はあ。そういう話じゃねえのかよ
。なぜそういう話にお前の中でなったのか
が分からんぞ。むかついたじゃねえか、
あいつ。お前だってさっきそれだけじゃ
殺さないんだ。そろそろ覚えろ。お前は
くっそめんどくせえ。ザギる。あんたなぜ
むかついたの?ああ。いや、あれだけ笑わ
せてくれたからもうどうでもいいんだけど
よ。あいつ俺を寝みして威嚇しやがった
からな。標壁が殺すなら俺だってついでに
やってもいいだろう。そんなことしてたの
?お前にはわかんねえよ。してたんだよ。
標壁にもしてたぞ。ざザさん。そうなの?
まあしていましたね。ええ、やだ。私全然
分からなかった。空気が読める女なのに。
お前それは勘違いだからな。言っておく
けど本当にザギルに言われるのは納得いか
ない。持ちまは毎日のように候補が資料部
から届けられ、なんと4日目にはすごく
近いものが見つかった。教国の1地方で
作られているらしく、まとまった量とない
が1ヶ月後には届くという。本当にざザ
さんの言う通り、素直にお願いすれば
良かった話だった。結構図書館など色々
通って調べていたんだけどな。文字の壁が
暑いというか資料部が優秀すぎるのを私が
舐めていたと言える。ごめんなさい。
そして当然のようにやり手さんは友人枠
ゲットならず探し続けていたらそうなので
一応お知らせと令嬢を送ろうとしたら城
から報告を出すからいらないと飾るなおを
陛下に言われた。ざザさんとエルネスに
同じことを言われているところにひょイっ
と現れたのだ。5頭をポンポンされた。
なんで?でもまあ陛下に言われちゃ
仕方ないよね。勇者人パワーで大量の蛍光
用感もでき、もちろん保管用シーリングも
完璧にこなした。リトさんたちの出発は
明日になる。だから今夜は君の初めてのお
泊まりだ。レイ君の部屋の窓から見える
距離にある騎士の宿舎ではあるけど、
向こうにはざザさんもいるし、なんなら
部屋にいつだって戻って来るから何の心配
もいらない。私は久しぶりに自分の部屋に
戻ってもいいんだけど、いつも一緒に寝て
いるレイ君の部屋に来て、やっぱり
ちょっと寂しいななんて思いながら寝た。
ケほそして真夜中にまた目が覚めてその
ままトイレに駆け込んで履いている。多分
悪夢を見た。全く覚えていない。耳なりと
頭痛がひどい。心臓も痛い。吐くものが
なくなっても絵きが止まらず。胃が痛い。
なの?どうして?どうしてなの?1人で
眠れないのは私の方じゃないか。なんて
情けない。部屋の空気が重たくて息が
苦しくて広い部屋を裏めしく感じながら
バルコニーまで張っていって手すりのそば
にツもっている息に顔をうめた。うつ伏せ
に寝転がったまま宿舎の方を見れば明りは
いくつかしか灯っていない。どの部屋でレ
君は寝ているのだろう。宿舎のベッドは
シングルベッドだと聞いているけど、リト
さんと一緒に寝ているとしたらぎゅ爪なん
じゃないだろうか。それとも何人かで雑魚
なのかな。冷たさが頭をすっきりさせて
くれたらベッドに戻らなきゃ。風なんて
引いたら心配をかけてしまうし。勇者補正
の身体が風を引くかどうかは分からない
けど。てめえ何をしているんだ?
バルコニーの手すりの上にザギルが
しゃがんでいた。
ザギルの部屋は隣なんだよね。うるさかっ
ただろうか。声が出ない。バカじゃねえの
。私を抱き上げて部屋に入ったザギルは雪
に濡れた缶頭いを手際はよく着せ替えて
くれた。ああ、リコッタさんに咲いた
シーツを巻きつけてくれた時の手付きだ。
髪もふカフカのタオルで吹いてくれた。
超立してやるから寝ろ。こいつはきっと私
が覚えていない悪夢を知っている。悪夢の
元は間違いなくあの古代遺跡でのことに
ある。それをこいつはの前で見ていたから
聞いたら教えてもらえるだろうか。
思い出せば悪夢は消えるだろうか。
思い出すことで悪夢が現実になったりはし
ないだろうか。すっぽりと腕の中に収まれ
ば今度は朝までちゃんと眠れた。四角に
入り込んでかと見せかけて空中で体を倒し
て探検を横。軽く受け流されてもそのまま
片手統立からひねり蹴りかわされた即座に
張った衝壁を踏み台に裏回し蹴りからの
払い蹴り全てかわされ続ける。重力魔法を
駆使して雪玉もあらゆる角度から降らせて
雪煙で視界を塞いでありえないはずの角度
から狙っているのにそこまでクそ
ザ切るのバカ
悔しい
組手の時間制限3分をフルに使って有効だ
どころ欠かすらせるのが精一杯だったレ君
が持って待ち構えていてくれたダウン
コートに飛び込んで着せてもらう前は決め
られたのに落とせたのに。へ、2度も
食らうか。強いとは思っていたけど、これ
ほどかよ。かずはちゃん、今かなり本気
だったよな。3割くらいです。かずは、
そんなに悔しがってからは春に意味あるの
?ザギルさん、じ、次は僕だ。雪ひさんが
あとして、あめさんが私に呆きれ、し太君
が挑む。訓練上でザギルに組み手をして
もらっていた。いつも私の魔力量を見張っ
ているザギルが参加するのは初めてだっ
たりする。最近あさんは戦闘訓練事態に
参加することは少なくて私たちや団員の
魔力を観察する訓練の方に集中している。
研究の一環なのだそうだ。以前にザギルが
あさんに返すと言った仮はザギルが3日に
2時間研究に協力するということで決着が
ついた。今日はその日でエルネスとあめ
さんとクラルさん、あと数人の研究員が
じっとザギルの動きを中止している。ざザ
さんの審判で正体君とザギルの組み手が
始まった。生きている蛇のように四方から
飛びかかる鉄さと不に現れる鉄球をその
筋肉量からは予想できない俊敏さと柔らか
さでかわし続ける。ザギルが反撃すること
はない。3分間かわして受け流していく
だけだ。かすら背もしない。そこまでクそ
ザギルさんのバカ
悔しい。し太君が幸さんの胸に飛び込んだ
。太君の頭をポンポンしながら幸を寄せる
。ザギル、お前コピーしているのか?
コピー模法だ。ショ太にはショ太の動きを
コピーしてかずはちゃんにはかずはちゃん
の動きをコピーして合わせている。かずは
ちゃんの動きはかなりトリッキーだから
難しいはずなのに。それだけじゃなくて
鏡合わせの模法だな。お前本当にどこまで
行っても腹立たしくないところがないな。
ざザさんは苦しそうなため息をつく。
鏡合わせの模法か。へ、存害やりにくい
もんだろ。てめえそっくりの動きなのに
左右上下逆の癖だ。3分逃げ回るだけなら
広さと小財工があればなんとかなるな。
さすがに攻撃までは手が回らないし、時間
無制限ならこうはいかないけどな。それに
従ってお前らは勇者補正に頼りすぎだ。
軽くはんだ息を整えながら街を1粒口に
放り込んでいる。バングルを両腕に2本
ずつけるようにして絶賛大量生産している
から食べ放題だ。エルネスたちはボそボそ
と何か報告し合っていた。念のために聞く
けど魔力は使っているわよね。使ってい
なければ石を食ってねえよ。エルネスの
問いに挑発的にんまり笑って答えるザギル
使っていないように見えるの。元々ザギル
の魔力は見えにくいのよ。こう体に
ぴったりと薄く1枚目が巻きついている
ような感じかしらね。普通魔力を使えば私
には色の脳タや動きが見えるんだけどそれ
がほとんど確認できない。私は色じゃない
けどほとんどどころか全然わかんない。あ
さんにはどう見えるの?うん。灰色で形は
人それぞれかな?シ太は雲の糸やさぎの糸
みたいに身体の周りにうまいているし、
かずハは先行花火みたいな火が散る。
ザギルは粒がみっしり身体に張り付いて
いる感じだけど動かないの。クラルさんを
始め他の研究員も似たような感じらしい。
魔力制御が完璧だということなんでしょう
ね。何なの?本当に。はっは。研究して
みろ。研究してみろ。見えるもんならな。
く、あんたが教えてくれれば知るかよ。口
で何か説明できるか。魔力制御。習得が
遅いものは花町を使ってでも身につけなく
てはならないものなのに、私はその訓練
すらも無駄だと言われているもの。制御が
できなければ私はいつ魔力切れで倒れるか
分かったものじゃない。いくら高い攻撃力
があっても敵人のど真ん中で倒れば足で
まいにしかならない。もしそうなったら
騎士たちはたやすく自らの命を盾に使って
助けようとするだろう。私は自分の力を
早く完全に制御したいのに。続いて幸が
挑んで有効だとは言えないまでも腕に一撃
入れたけどそのまま引き倒された。大の字
にひっくり返ったマジ打を踏んで悔しがっ
ている。レイ君は3分経つ前に剣を飛ばさ
れて拠点としていた。さやに入ったままの
括くり刀がうねったと思ったらもうレ君の
手から権された剣が離れていたのだ。
巻き上げ。なぜザギルがそれをするんだよ
。お前がこな間だやっていただろう。騎士
相手にねえ。今のかっこいいザギるねえ。
僕にも教えて。それ教えて。兄ちゃんに
習え。今は霊が相手なんだから霊のコピー
じゃなかったのかよ。誰がそれを決めたん
だ。俺は必ずそれで相手をするとは言って
いないぞ。あんええ、今のザギルの方が
かっこよかったもん。ザギルが教えてよ。
グがあああ。お箱らしいその剣道の技を
以前騎士に教えていたのを見ていたそうで
幸さんはさらに大暴れだ。何気にれ君が
とどめをさしている。ねえ、ザギル誰ので
もコピーできるの?1回見れば大体な町を
2に含むザギルの息はもう落ち着いてきて
いる。モルダモデはああ、あれは化けもん
だ。登っつらくらいならなぞれるけどな。
カ番にもがあるから訓練にはなんねえぞ。
それでよろしく。ワルツのような
モルダモデのステップは右に左に風に吹か
れるこの歯みたいに上半身を泳がせる。
本人の啓迫さを対現するようなその動き。
追っても追っても届かない。先回りしたく
ても次にどこに来るのか予想できない。
ように預けるように誘うように木前に現れ
ては次の瞬間気配ごと消える。早く強く
ならなくては誰にもかわれることのない
ようにざザさんやザギルの背中を見ながら
何もできないなんてことがもうないように
力を持たないのなら別の方法を探すけれど
力があるのに使いこなせないなど平だに
過ぎるもっと早く硬く鳴らされた雪の地面
が弾丸を打ち込まれたかのように引ける
ふハぎにパリパリと自電が走り始めるのを
感じ
何枚もの鏡合わせを作るが如に衝壁を
張り巡らせて四角を狙って飛びかける。
劣化版だというのにモルダモデより筋肉が
あって敵も大きいはずのザギルを捉えられ
ない。レ君がリトさんたちを交互に
抱きしめて涙目で見送った日からいつもと
変わらず一緒に寝ている。そろそろ1人で
寝ようかななんて思い浮かんでもいない霊
君だけど、もしかしたら本当は私の方が
危いのだと無意識にでも感じているのかも
しれない。私が促なされていても自分が
そばにいれば落ち着くから大丈夫みたいだ
とレ君はそうエルネスに言っていたのだ
からもっと重く指先に指電が散る周囲に
直径1mほどのくぼみが鈍い音と共に次々
と生まれる。透明な球体で押しつされた
ようなそれらは跳ね回るザギルのいた場所
を次々とえぐっていく。飛び立とうとする
鳥を抑えつけるような行為は依存と変わら
ない。私から育つ霊君を喜んで見送りたい
気持ちに偽りはないのにまだこの子を手元
に置いて置きたいとしがみつこうとする私
がいる。そんなものは毒と同じだ。呪いと
同じだ。いつか愛しい子を自分で蝕むこと
になる。そんなものは許せない。
そんな姿にはなりたくない。私が目指すの
はそんなものじゃない。もっと高く
回り込み、四角を抜け頭情を取る。かずは
かずはちゃん先
をかめて走る魔力やと眼全に広がる衝壁。
邪魔。方向が喉を振わせればこなに砕けた
が、その先にはザギルの姿も気配もない。
ダッシュダッシュダッシュ。よし。終了。
なあ。肩と首の付け根に突然生じた違和感
が全身に鳥肌を立たせて硬直させる。なっ
たなっ。ちょ、やめ。あたは白わあ。
ごめん。ごめんなさい。やがっしりと背後
から抱きしめられて見動きの取れない私の
首元にザギルが顔を埋めている。いや、
食われてる。噛まれてる。いやあ。首やめ
。首ダめななめ。逃げ。ほ、首が弱点か。
てめえ覚えてろよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ坊主。このバカ抱えてろ。ポンと
雑に離られた私をレ君が慌てて抱き止めて
くれた。駆け寄ってきたざザさんは額体に
かかった髪をかき上げ金色の瞳が覗き込む
かずはちゃん大丈夫?減ってない。
首ダッシュ
ダッシュダッシュ大丈夫ですよね。うプ、
なんか色々食われたかずはちゃん首
くすぐったいんだもんね。よしよしとれ君
が頭を撫でてくれる。天使本当に天使加減
まで食ったからな。お前今日は魔力禁止だ
。お兄ちゃん助かったわ。雪さんの魔力屋
が私を一瞬足止めしたおかげで背後を取れ
たとザギルが幸さんに言い、幸さんは手を
振っていえた。いやあ、びっくりしたよ。
どうしたの?かずはちゃん熱くなった。く
、悔しいのを。悔しいのを。おおおお。
ダッシュダッシュダッシュ。かずはさん真
正面から捉えようとする金色の瞳を見返せ
ず、噛まれた首を撫でるふりをして俯いた
。これはダめだ。これはちょっと顔を
合わせられない。訓練で我を忘れるなんて
情けない。ザギる。衝壁を出した僕に霊は
ないのか?いや、別になくても行けたしよ
。ほう。新刊長、まだ予定時間余ってます
よね。ええ、まだあるわよ。じゃあ次は僕
が相手をしましょう。僕が相手ならザギル
も攻撃する余裕があるでしょうし。はあ。
てめえ、そんな立て続けにやってられるか
。さやからロングソドを抜いて払う座さん
が微えんだ。かずはさんから魔力補給した
だろう。ああ、そうか。無駄な筋肉は重い
からな。時給力に問題があったか。ああ。
ざザさんとザギルの激しいは3分の間
びっしりと勇者人の目を奪い、エルネス
たち研究者人の息を飲ませ集まってきたを
任せ。は全力ではしいだ笑顔を作り続けて
いた。騎士に女性は少ない。制限がある
わけではなく希望者が少ないそうだ。特に
ザザさんの率きいる国内の魔物討伐北線
防衛を観轄する騎士団にはほとんどいない
。この駅騎士団にもオートや奥義警備を
観轄する騎士団にもざザさんのところより
は多いがやはり少ない。魔法があるこの
世界では総合的な戦闘力に精査はさほど出
てこない。ただ魔法による戦闘力を除り
身体能力で女性は平均的に一歩及ばないの
は確かだ。その代わりエルネスが観轄する
神兵団は魔法使い集団のためか逆に女性が
多いと聞いている。希望者が少ないのは
単純に遠征が多くさらに配置違いで国内を
点々とするらしい。不からに決まってん
でしょとエルネスは言っていたけど、以前
リトさんが夜間の警備巡をしていたのは
私たち勇者人のクラス胸だったから。本来
奥義の警備はそれを観轄する騎士団が他に
ちゃんといる。ざザさんの騎士団に所属
する全員が勇者月ではもちろんないけれど
勇者たちの生活権の警備は騎士団でベッド
担当していた。だから今まで私たちの身近
にいる騎士は全員男性だったのだ。そして
リトさんたちの公認として配属されてきた
騎士たちの中にはその数少ない女性が数人
いる。今回の大規模編成変更には新人の
育成強化も入っていたらしく、本来
エリート中のエリートであるザ騎士団長
直属の対にも新人が配属されていて、その
中に彼女たちがいた。ザザさんの直属体と
は言っても勇者月ではないのだけど。
ダッシュダッシュダッシュ何してるの?髪
を持て遊られてます。すでに本日の魔力
禁止が出てしまった私は大なしくみんなが
おやつの時間に帰って来るのを食堂で待っ
ていた。料理も禁止されてるから本を読ん
だりテーブルを吹いたりしてそうしたら
女性騎士2人と彼女らと同じ歯らしい男性
騎士2名が寄ってきてなぜか私の髪を
持て遊り始めたのだ。嫌なんでそうなった
のか本当によくわからない。おやつに来た
あめさんに聞かれても全く説明できない。
食事をする場所である食堂で紙を持てると
かちょっとダメだと思うんだけど、彼女
たちは全然気にしてくれなかった。おやつ
にプリンと果物を取ってきて同じテーブル
に座った。あめさんに挨拶する新人騎士4
名は実に改活でほがらかだ。私たち今担当
巡が終わって休憩時間なんです。そうし
たらかず様がテーブルを拭いているもの
ですから止めていただいてでお串も乱れて
いたのでお願いして少し整えさせて
いただいてるんです。綺麗な黒髪ですよね
。以前から触らせていただきたかったん
です。女性騎士のミラルダさんは熱魔法を
少し使っているのか年入りに空いてくれて
いる神は艶を増している。いつまでやるん
だろう。そう。かずはあんた大なしくし
てろって言われてなかった。
大なしくテーブルを吹いてましたよ。
ザギルに怒られなきゃいいけどね。ええ、
魔力を使ってなければ怒られませんて。私
が出てくる時、ザザさんやエルネスさんと
話してたけど、きっともうすぐ戻ってくる
よ。ダッシュダッシュダッシュいただき
ます。そのいただきますって勇者様たちの
世界での直前の挨拶なんですよね。こちら
に配属になってから男員みんなが使ってい
て最初驚きました。世界でっていうか、
私たちの国での挨拶ですね。こちらではご
馳そ様という食後の挨拶はあっても、直前
の挨拶という習慣がなかった。私たちが
使っているうちにいつの間に使うように
なったのだ。なんか紙をまとめられ始めた
ぞ。何をするんだ?かずは様もいかがです
か?これすごく美味しいですよ。どうぞ。
男性騎士のグレーさんが差し出したのは
カウンターにいつも置いてあるブラウに
そうですか?美味しいですか?良かった
です。あ、はい。ありがとうございます。
あめさんがすごく反応に困ったような微妙
な顔をしている。うん。そうね。わかる。
ここに配属になって驚いたことのうちの1
つが食堂なんです。すごく美味しいし種類
も多いですよね。さすが奥義だと感動し
ました。ずっと配属希望を出し続けてたん
ですけど、ここまですごいなんてねえ。
憧れの団長の隊に配属されただけで夢の
ようなのに食事にお風呂豪華すぎる。もう
1人の男性騎士さんと女性騎士のベラさん
も続く。厳線から引く大浴上はまだ完成し
ていない。露天風呂の方のことだろう。あ
、やっぱりざザさん憧れの的なんですね。
そりはそうですよ。私たちみんな団長に
憧れて金欲騎士団を希望してたんですもん
。金欲っていうのは座さんの引きる騎士団
の名前だ。正式には2騎士団らしいのだ
けどざザさん自身が金欲と呼んでるのは
聞いたことがない。第2騎士団って言っ
てる。できましたよ。とミラルダさんが
つやかな紅ニを引いた唇で綺麗な微笑みを
作って鏡を差し出してくれた。ツイン
テールと来たか。しかもめちゃくちゃ耳の
上の高いところに。いやね、私の外見年齢
では確かに普通といえば普通の髪型です
けどね。しかもどこから出してきたのか。
ベビーピンクの左点のような幅の広い
リボンまでつけられている。えっと、この
リボンは差し上げます。是非受け取って
ください。こちらに来て驚いたのはかず様
やあ様に事女がついていなかったことなん
です。
身の周りのお世話をするものもつけない
なんて。憧れの配属でしたけど、これ
ばかりは男性だけだとダめですね。え、
いや、メドさんにお世話していただいて
ますよ。ねえ、あめさん。うん。困って
ないですね。事女と明度は違います。お
2人とも身分の高い女性なのですから、
身宅にしろ何にしろ専門の教育を受けた
ものがつかなくてはああ、確かに最初の頃
にはつけていただいてましたね。でも身分
高いと言ってもうん。私たち自分で自分の
ことできますし、武踏会とか正式な場に
出る時の衣装とかはエルネスさんが助けて
くれるものね。そもそも私はジャージだし
、あめさんは自分の気に入った服を着い
からデザインを伝えて作ってもらっている
。私たちの感覚で好みの服というのは
手伝いの必要がない服なわけで、そりゃ
中世ヨーロッパ風の文化なので貴族層の
女性が普段切る服や日常の過ごし方ならば
事女は必要だろうけど私たちの日常は訓練
や研究がほとんどわけで正直びっちりそば
にいられるのも息が詰まるわけで必要が
ないからすぐに断ったのだと言っても
ミラルダさんは納得のいかない顔のまま
だった。でもやっぱり女性ならではの視点
って必要じゃないですか?せっかくこうし
て配属になったんです。私たちがもうかず
様にもあめ様にも不自由はさせませんから
。あ、これめんどくさいやつだ。女性なら
ではとか自分で言っちゃうあれだ。あめ
さんを伺うと本当にものすごく微妙な顔を
まるで隠していない。そして私の頭の上の
リボンを見て女性ならではとつぶやく
腹パンされたみたいにグフってなりそうに
なった。やめて辛いかずは様すごくお
似合いで会いですよ。ミラルダはずっと
かずハ様を聞かざりたいと騒いでたんです
。ちょっとグレーやめてよ。でもやっぱり
女の子ですもの。本当はこういうのを好き
ですよね。しかも勇者様に下働きのような
格好や仕事をさせて放ってなんか置けませ
んよ。得意に花を鳴らすミラルダさんに
どこから突っ込んでいいのかわからない。
女の子って下働きのようなってさせてって
。下同きってとこであめさんが顔を背けて
肩を振わせた。いいじゃないか。ジャージ
落だし動きやすい服いじゃないか。なんで
お前そんな頭してんだ。また決対なこと
たらんでんのか。出会い頭に言いがかりを
つけないでいただきたい。お帰りなさい。
ざザさん。ザザさんとザギルが連れ立って
食堂に入ってきた。ミラルダさんたちが
一斉に立ち上がって霊をする。顔つきが
キラっキラだ。憧れだもんね。エルネスは
の時間に食堂に来ることはあんまりない。
今日はザギルの協力日だったし多分いつも
より忙しいだろう。ただ今戻りました。霊
たちはまだですか?リボンに一瞬だけ目を
止めたざザさんのカレなるスルーが入り
ました。好きのない紳摯なはずなのに。
正体君は学談でレ君はお勉強。幸さんは何
してるでしょうね。でももうすぐ戻るん
じゃないでしょうか。プリンですし。あめ
さんの皿にあるプリンを見てざザさんの目
が緩んだ。ざザさんもプリン好きだもんね
。よかったらプリン荒にしますよ。あめ
さんはちっちゃいチョコパフェを作り
ましょうか?あ、嬉しいです。ありがとう
ございます。やった。俺は両方食う。
でかいやつでな。はいはい。ダッシュ
ダッシュダッシュ。エッ皆さんはどうし
ます?ダッシュダッシュダッシュ。お前ら
休憩時間はそろそろ終了じゃないのか?わ
。はい。失礼します。新人騎士4人に降る
とざザさんが団長の声で促した。別に構わ
なかったのに。勇者月は特権です。新人
なんぞ甘やかさなくていいんですよ。
ダッシュダッシュダッシュ。すみません。
あいつらちよっと浮き足だってるようなの
で指導しておきます。退出する彼らを
見送った後、ちょっとざザさんは無然とし
た顔をしていた。ザギルが私の頭のリボン
をしりとほくと髪も一緒に降りてくる。
進んでいた紐が切れて膝に落ちた。え?
あれ?あ、何も紐まで切らなくても。ふん
。おお、あちゃん。こいつの髪を結んだの
はどっちの女だ?ダッシュダッシュ
ダッシュを前の髪を軽がしく触るな。
ミラルダさん、赤毛の方ザギルは私の髪で
好きながら整えてくれる。ざザさんの注意
は身に入っていないようだ。いつもだけど
ふん。強壁。あの新入りどもをこいつに
近寄らせるな。指導はするがダッシュ
ダッシュダッシュ何かあるのか?気に入ら
ねえ。あれでも一応優秀者として配属され
ている。お前の好みなど知らんだが。そう
だな。考慮しよう。えっと、別に怒って
ないよ。お前は関係ねえんだよ。ほら、
さっさと作ってこい。パンと軽く後頭部を
叩かれて追いやられた。なぜ今の流れで私
関係ないんだ?あの4人は着人当日に廊下
ですれ違った私を宿舎に住む使用人の子供
だと思って追い出そうとしたんだよね。
ここは勇者様の住む場所だからと言って
平謝りしてたし後で色々勇者人のことは
教えられているはずだし私の実も知ってる
はずなのだけど何かこう距離感がおかしい
というか妙に子供扱いが抜けないというか
あの人たちっていうかミラルダさん私もや
だザギると一緒なのも嫌だけどチョコ
パフェをつつきながらあめさんがぽつりと
こぼしたむからキめの発言が多いけど、
こんな風な言い方は珍しい。それにどちら
かと言えば、この手のことは直接本人に
言うタイプだ。だからそう言った。どうし
たんです?あめさん、そんなこと言う
なんて珍しい。まさか、あめにも何か
ブレイなことしたんですか?っていうか、
私もさほどブレイなことはされてないです
よ。うん。そう言うんじゃないんだけど、
なんか嫌なの。何もしてないし、行為的な
のは分かるから悪いんだけど。口を少し
尖らせてもごもと何か言い続けてる。どう
した?どうした?ツンツン腕をつついて
促してみる。なんでかずハの髪にあんな
ダサいリボンをつけてドヤ顔してんの?
全然似合ってなかった。おお。そこでした
か。あめさんおしゃれだし。センスいい
ものね。かずはの服のことしたバ働き
みたいだって言うし。あなたそれ笑ってた
じゃないですか。見てましたよ。だって
ちょっと面白かったんだもん。でも
やっぱり嫌なの。そう。てかなんでかずは
怒んないの?おかしいでしょ。え、私?
ウーバカずはザギルがブハっとパフェの
クリームを吹き出して私の顔にまで飛んで
きた。ご馳そう様でした。美味しかった。
あ、はい。お粗松様でした。例を下口へと
片付けて、あめさんはちょっとプリプリし
て出ていった。えっと、あれ、私なんで
怒られたの?ああ、それでなんかあめ変な
顔してたのか。あめさんと入れ替わりで
戻ってきた幸さんはプリンアラモとチョコ
パフェを食べ終わってご馳そう様でしたと
両手を合わせた。商体君とレイ君はパフェ
を食べ終わってプリンアラモに取りかかっ
ている。勇者人は消費エネルギーが多いの
かなり食べる。みんな前はなことなかった
というのでやっぱり勇者補正のせいなん
だろう。そりゃ常人よりかなり多い運動量
を蹴っとこなすんだから当然だよね。赤毛
乗ってかずはちゃん新しく来たあの人たち
のこと。こないだかずはちゃんを連れて
行こうとした人。何ですかそれ?聞いて
ないですよ。ああ。えっとまあそうですね
。
かずはちゃんは言うなって言ったけど、
あの人たちまだそんななの?そりゃあめ
ちゃんだって怒るよ。た君なんで私が怒ら
れたか分かるの?私がつけられたリボンが
ダサかったのが気に入らなかったみたいだ
としか今話してないのに。正体君もあめ
さんのようにプリンアラモドをちょっと
つついた。太詳しくあの人たち着認した時
に僕らの部屋の近くでかずはちゃんのこと
迷子だと勘違いして抱き上げて連れて
行こうとしたんだよ。僕がたまたま
通りかかったから説明したけどなんですっ
てかずはさんどういうことです。いやまあ
ちょっと迷子扱いされたのは恥ずかしかっ
たので抱き上げてってなどういうことだ。
ミスいミスいしようとしたってだけだよ。
し太君が止めてくれたし。小僧男2人いた
ぞ。どっちだ?あといつくらいだ?く毛の
茶発。うん。2時くらいかな?抱き上げて
たじゃん。僕びっくりしたんだもん。説明
したらすごく謝ってたけどさ、もうかずは
ちゃんのこと知ってるのになんでまだ
そんな子供扱いすんの?俺が巡回してた
くらいの時間だな。くげの茶髪の方か。
分かったと。女性同士は結構神を
持て遊り合ったりしますし、そこまで子供
扱いってわけでもないですよ。大丈夫。
ツインテールなのに頼んでないのに勝手に
したんでしょ。まだ友達じゃないのに。
まあ、あめが起こったのもその辺りだろう
な。つうかずはちゃん、それ他にもあるん
じゃないの?リボンのことしか言ってない
けど、あめがそれだけでそこまで起こるか
な?幸さんが、あめさんみたいに口を尖ら
せてるし太君の頭をポンポンした。ふむ。
まだ友達じゃないのにってことは私に
慣れ慣れしいのが気に入らなかったって
ことかな。やだ本当あの子可愛い。し太君
も可愛い。下働きの女てだって言ったん
だっけ?まあ、そう見えるだろうけどよ。
違うもん。服装がそう見えるって。
テーブルを吹いてたことは黙っておこうか
な。え、でもどうしよう。かずはさん、
最初から詳しくお願いします。あいつらが
言ったことやったこと1つ1つ。ええや
本当大したこと。かずはさんの起立の問題
なので。セトちょっとこっち来い。セト、
あいつらはゲランド砦出からの推薦だった
か。厳しいツッコミを受けつつ、私が
一通り話した後、ざザさんは頭痛を
こらえるように量の米かを片手で抑えて
瀬戸さんに聞いた。ゲランドトリでオト
より西側で帝国との国境線沿にあるところ
だったような気がする。はい。着認から
こちら特に問題はありませんが何かあるの
か。直接指導薬が少し言葉を濁していまし
たね。あとその着認日ですが時間から行っ
て途上後任式前でしょう。宿舎で待機を
命じられていたはずです。当人たちからの
報告はありません。指導薬はするか。口数
は多くないが珍しいな。後で僕の部屋に
呼べ、それからゲランドに関西薬を送る
準備を始めろ。すでに調整を始めさせてい
ます。1時間後には出発可能です。よし、
ではそのまま出発させろ。砦出ごと緩ん
でるならついでに再教育させて来い。セト
さんが霊を取ってどこかへ向かっていった
。ざザさん。そこまで大事だった。
ダッシュダッシュダッシュゲランドは魔物
の発生も多くなく豊かな地域です。帝国側
も同じく安定して豊かなため環境がぬるい
んですよ。他の地域よりあいつらは地元
出身でそのまま採用され、今回が初めての
移動です。僕の直下にそこまでの新人が
入ることは今までなかったんですが、新人
教育名目で砦の推薦もあったものですから
。さあ、踊りましょう。へえ。ざザさんに
すごく憧れて配属希望を出し続けてたって
言ってた。それで女性ならではとか自分で
言っちゃうのか。いや、悪いけど俺なら下
に置きたくないな。他の男2人もそれ
おかしいと思ってないんでしょ。ランラン
。ざザさんはきひさんに苦笑いで答えた。
確かに私もそのタイプはめんどくさいなと
思うけど2人とも苦手なんだろうか。
坊ーズそれなんだ。組みてか。アルプス
1万尺。ランラン
パパンとレイ君と高速アルプス1万尺。
めちゃくちゃ早い勇者補正だ。最近凝っ
てるんだよね。レイ君小やりじゃなくて
小やぎで歌うこだわり。槍だと痛いも変だ
よって言い張ってる。小やぎも変だよ。
槍りじゃないしね。王はった系で昼寝を
吸うば座ザさんも幸さんもそういうタイプ
に痛い目にでも俺は直接はないけどまあ他
の舞台でね旗から見てて勘弁してくれよっ
て思うだろうなとは思ってた。俺は女の子
大好きだけど仕事には持ち込まないし
蝶ちょが飛んで切ってキスをする。へ、
なるほど。ああ、そうですよね。こっちは
持ち込んでないのに持ち込んでくるとか
精査による特性の有利ってこともないわけ
じゃないですが全ては騎士としての土台が
あってこそです。未熟なのに特権意識など
邪魔にしかならないダッシュダッシュ
ダッシュかず派さんよくその高速組み手を
しながら普通に話せますね。昔撮った
記念塚ですね。身体に刻み込まれてます。
なぜにボックだっけ?1人ぼちラン
らランらランらラン小僧と兄ちゃんもこれ
できるのか?嫌きの頃女子と遊んだと思う
けどもう忘れたな。僕も女子がやってるの
は見てたけど自分でしたことはないかな。
ランランラン
し太君にも教えてあげよっか。やり切った
感を満面に出す霊君。区までしか歌えない
。でも9番まで知ってるのもすごいかも
しれない。私は4番までだった。本当は
20番以上あるんだよね。うんん。僕は
いいや。ルディだってできるのに。リト
さんだってできたよ。お泊まりした時一緒
にしたの。むとさんはもかくルディ王子に
その高速組み手を仕掛けてるのか。手加減
してあげてるもん。し太君にもちゃんと手
加減してあげるよ。いらないよ。ちょっと
教えなよ。1回で覚えるから。結局新人
騎士4人は反を解体してそれぞれ別の反へ
返入。最教育となったらしい。巡回してる
姿を見かけはするけど前から在籍している
ベテラン騎士が一緒にいるからかこちらに
近寄ってはこないけど食堂には普通に顔を
合わせる。で期待するかのような目で
いただきますと言われる。何なんだろうな
。一体実ないからいいけども。あの後、
あめさんの頭を撫でてお礼を言ったら
バカずは連呼してた。でも怒りは溶けた
ようでよかった。過剰反応にも思えるけど
多分私が愛されてるってことなんだろうな
。自分じゃ別に腹も立ってなかったから
ピンとこないけれどもありがたい話よね。
騎士団の反応はざザさんの判断なんだから
きっと必要なことに違いない。私がどこを
言うことでもないし勇気もない。夕食の
片付けと翌朝の食事の仕込みが終わって
厨房から出るとザギルと幸さんがお酒を
飲んでた。おつまみもちゃんとあるね。
ナッツと果物。お疲れ。ありがとう。私も
いっぱい欲しい。お珍しいね。のみなのみ
なコップを持って寄っていくと幸さんが瓶
から上流を注いでくれる。プは坊ーズ京都
なんだったか。うん。ルディ王子のとこ
ゲームとかして遊ぶんだって。ふん。
じゃあジ家に飲みに行くか。へあ。たまに
はいいかもなって。そういえばかずはちゃ
んってほとんどジ下に行かないよね。幸
さんが気軽におりすぎなんですよ。
幸さんは死のふりをしてちょいちょい浄化
で遊んでる。もちろん若い騎士も護衛に
ついているけど一緒に飲んでるし実質
仲良い騎士たちと飲んでるようなもんだ。
あめさんや正体君も買い物に出たり派は
するけど夜は出歩かない。ちょっと
付き合うやがいるか誘ってくる。護衛なら
俺がいるんだからいいだろよ。そういう
わけにはいかないだろ。勝手に俺らいなく
なったら大騒ぎだっのめんどくせえ。
おら、お前さっさと支度してこい。あれ?
決定か?飲みに行くの?決定か?わあ。
もしかしてこっちに来てお店に飲みに行く
なんて初めてだな。お前の世界も入れたら
何年ぶりになるだろう?10年じゃ効か
ないかも。支度。てめえ、まさかその
ジャージとエプロンで行くつもりかですよ
ね。あれを切ろ。あれ?の姉ちゃんが
キろって言ってたやつ。あ、はい。ザギル
。お前私のタンスの中もまさか把握して
いるのか。紺色の膝ワンピースにロング
ブーツフード付きのショートマントに紙を
編み込み直してほんのちょっと化粧して
それから食堂に戻るとざザさんと瀬戸さん
がいた。あれついてきてくれるのってざザ
さんと瀬戸さん。騎士のふりができる幸
ともかく女性を連れて行くのに若いの
なんて使いませんよ。別に俺がいるから
いいっつのにめちゃめちゃVIPだ。
ありがとう。その服初めて見ますね。お
似合いです。えへへ。あめさんがね、使用
にデザインしてくれたの。今来る時にも
見せてきました。ばっちり許可おりました
よ。許可て褒められて嬉しいので存分に
ドヤがする。ワンピースはベロアチで
ボートネックには同食のレース。ぴったり
とした胸本源から下は綺麗に広がるA
ラインだ。背伸びしてるように見えない
けど落ち着いて上品。ショートマントは
ネズミ色でもここは温戦い。さあ行こうか
。どこのお店にしようかなんて廊下に
出ようとした時ミラルダさんとグレーさん
に待ち合わせした。すぐに脇に控えて霊を
取った2人の前をざザさんたちは目もくれ
ないで通りすぎる。ダッシュダッシュ
ダッシュ。あのなんだ?私に声をかけられ
たっぽいから振り返ったんだけどその前に
ざザさんが間に入った。ジ下に行かれると
お聞きしました。差し出がましいのですが
かず様の予想いは少し大びすぎてはいない
でしょうか。再教育が全く効果ないようだ
な。しかし、夜の町に降りるのに幼すぎる
外見でその上まで出してはしない。ああ、
こっちの貴族層の女性は割と足を出さない
んだよね。夜は特にと言うかですね。黙っ
て下がれ。かずはさんすみまずいっとざザ
さんの前に出ますよ。さすがにね、私もね
、ミラルダさんならどんな服装を提案して
くれるんですか?ダッシュダッシュ
ダッシュ。それはもちろんかずは様に
ふさわしくああ、そうですね。色々で
いらっしゃるし合いお色のロングドレスと
かダさ。え、私あんまり淡い色が似合わ
ないんですよね。顔が薄いからね。余計
存在が薄くなるんだよね。あのですね、お
聞きでしょう。私は大人なんです。なん
ならミラルダさんの場合生きてます。1人
前の女性がなぜこうてもいないのに予想い
を口出しされなくてはならないんです。
女性ながらのと以前おっしゃっていました
が、私から見るとあなたの振る舞いは大人
としてあまりに慎しみがない。そんな
つまらないことより騎士としてきちんと
上司の指示に従って承人してください。
なぜそんなに構いたがるのか分かりません
が非常に迷惑で不愉快です。噛まずに言え
た。私だってね。あめさんが私のために
作ってくれた服をけなされたら怒りますよ
。そりゃやあ。笑ったよね。かずはちゃん
あんなに怒らせるなんてついないイベント
じゃない。褒めてくれていいですよ。全く
噛まずに言えたんですよ。あのお口城
すごくないですか?そこかよ。薄暗らい
照明のお店は重厚な腸度品と寄作りの壁が
落ち着いたいかにも偉い人が通うような
感じだ。城ともまた違った夜のお店らしい
華やかさと心地よい怪しさ。ふっカふカの
ソファにいい男を侍いらせていいお酒を
飲んでるとかも本当どうよこれ本当に
申し訳ないです。また頭を下げるザザさん
とそれにつ随する瀬戸さん。管理職だな。
ざザさんとセ戸さんのせいじゃないですっ
て。やめて。こんないい男たちに頭を下げ
させてるジョジとか怪しすぎます。いやあ
、正直参ります。何なんでしょうね。全く
です。お2人を参らせるとはある意味やり
ますよね。あの新人たちまあまあ飲み
ましょう。飲んでください。あの女俺に
噛みついて来やがったしな。根性はあるか
もな。
ザギルに噛作って物理的に。いや、物理的
に言ってねえだろ。何言ってんだお前。
わあ。ザギルに言われるとか。ザギルは
またあのニヤニヤ笑いでナッツを口に
放り込んだ。お前いつの間に?俺からじゃ
ねえよ。なんか食堂でこいつをつまみ食い
してるところを見たらしくてよ。だから
お前それやる必要ないって言ってるだろう
。目の前にあるんだから食うだろうが。そ
したら俺1人になった時に茶モをつけてき
やがった。こればかりは茶モンとも言い
きれない気がするがな。しかし、ザギルに
も不干渉で色と命令済みですよ。だ、どう
したんだ?お前が黙ってるわけないだろう
。人聞き悪いな。髪の毛を掴んで壁に
叩きつけてやっただけだ。あと目の前で
あのリボンを燃やしてやった。うわあ。
思わず引いてしまう幸さんと私を見てまた
笑を深くするザル。本当に悪人ずらどころ
か悪人そのままだ。魔王か?魔王なのか?
女にも容赦ないのな。あんなまずそうな女
に興味ねえわ。まずそうって見た目で
分かるの?美人さんだよね。彼女薄に生臭
そうだ。うわあ。ミラルダさんは美人だ。
赤い巻きがふわふわとなびいてて姿勢も
綺麗で殺そうとしている。本当にザギルは
魔力の味だけが基準なのか私のが美味しく
てエルネスのもビ味しいけど持たれ
るっていうしそういうことなんだろうな。
つうかそこまでされてさっきのあれって
なんであんなにかずはちゃんに執着してる
んすか?分からないんですよね。一応精神
的な検査もしたんですが異常はなくてセト
さんの言葉に驚いた。そこまでありゃ本人
の性質だろ。標壁に似合いなんじゃねえか
。
何言ってんだお前言うにこと書いて
ものすごく嫌そうにざザさんが叫んで
さほど混んでいない店内の注目を集めた。
慌てて赤払いするざザさんのグラスにお酒
を注いであげる。そうかそうか。そんなに
嫌か。す、すみません。あまりのことに
同揺しました。だってあの女を前狙い出し
よ。あの女ならあれだぞ。遠征でも何でも
どこでもついてくるから手紙はいらねえぞ
。
お前本気でやめろ。薄気味悪い。女性に
紳摯なざザさんがそれほどまでにかずは
さん誤解があるようですけど僕そんなに誰
にでも紳摯なわけではないですよ。そりゃ
騎士としての例は取りますけど仮にそうだ
としたらもっとご縁も繋いでたでしょうに
ね。セトもうやめてくれな。はいはいはい
はいはい。じゃあみんなで好みのタイプを
行ってみようか。雪ひさんが手をあげて
乗り出した。わあ、あれか。これが噂の
合コンのりか。さすがだ幸さん。でも女性
私だけだから違うかな。女性カウントに
入ってないならあれかな。週のりかな。
懐かしい。俺は明るくてのいい子だね。
優しければ最高だけど悪女タイプも捨て
がい。ほう。セトさんは妻です。おお。
そういえば瀬戸さんは愛さでなかかった。
そして奥さんは神兵らしい。家族用の宿舎
にお住まいだそうでまだお愛したことが
ないけどこういうネタで奥さんを持ってく
るって素敵すぎる。素敵ですね。セトさん
。今私うっとりしました。でしょう。この
開始評判いいんですよ。意外と黒かった。
ザギルはまあいいか。なんだて名こった。
だってねえ、幸さん、魔力の味だけだろ。
どうせなわけあるか?うまい女の方がいい
に決まってんだろ。今なんかニュアンス
違ったよね。違ったね。だね。予想通りで
もあったね。なもん男なら誰だってそう
だろ。標壁だって。お前と一緒にするな。
言えばいいことだろ。あ、待って待って。
今俺ザさんらしくない言葉が聞こえたかも
。私も今座さんの新たな一面を見た気がし
ました。エルネスに聞いておきます。本当
に申し訳ありません。やめてください。
かずはさん。お酒もとっても美味しくて。
雪ひさんはいつも通り上絶でざザさんと
ザギルがトムとジェリでセトさんは静かに
ツッコミに回っていて初めて食べるお
つまみだって美味しくて何を使ってるのか
教えてもらったりして日本での話とか飾る
なでの地方の変わった風習とか取り止めも
なくおしりをして綺麗な女性たちがお誘い
に来たりしてたけどみんなそっけなく断っ
ててちょっと優越感だったり。ふふふ。
みんないい男だもんね。みんな私に優しい
んだよ。いいでしょう。そしてまた
ごっつい美人が来たなと思ったら夜の街
モードのエルネスでエルネスもよく使うお
店だったらしい。お供の美成年と美少年を
あんたたち今夜はもういいわて帰らせて。
何それ?かっこいい。楽しいな。楽しいな
。仲良しさんとお酒を飲むのって本当に
楽しいよね。城で飲んでたのも楽しかった
けど。おかだとまた違うんだね。なんて
ポロっと素直にそんなことも言っちゃっ
たりしてかずはちゃんだってまあ家庭が
あるとそんなにいつもってわけじゃない
だろうけど飲む機会はあっただろうに。
うん。職場はパート主婦ばかりでしたし
歓迎会とか親睦会とかそういうのは字が
多いんですよ。成人してすぐ結婚しました
し、夜に出るのは許してもらえなかったし
、そうなると学生時代の友人とかとも疎縁
になっちゃってわ、行き、そういう
いやいやいや、今時そんなのないっすよ。
あっちでも多分せとやめてください。
こっちだってあるわけないじゃないですか
、そんなの。本当はね、結婚してすぐは別
の仕事をしてたんですよね。パートは
パートなんだけど、法律事務所のジムをし
てたんです。そこは飲み会とかね、誘って
くれたりしたんですけど、やっぱり許して
もらえなかったし、巫こでやめさせられ
ちゃったんで。なんで?うん、忘れました
。何か色々言ってた気もしますけどね。だ
からこういうお外で読むのとか初めてです
。嬉しいな。こっちに来てから初めてな
こととか久しぶりなこといっぱいできて
楽しい。ああ、飲みなさいよ。エルネスが
新たに注いでくれて、またうふと笑って
しまう。おいしいね。嬉しいね。かずは
こっち向け。ほれ。ザギルがポイっとブド
を1粒高く放り投げてくれたのをパクっと
口でキャッチすると拍手してくれた。どや
。ずっとピアノが流れていたんだけど、
それが聞き覚えのある曲に変わった。
バイオリンとチェロもいる。あれ?これ
ライクイットあるノットなんで?ああ、
あれだよ。シ太が学団に教えてるじゃん。
で、学団員がジ下に来て飲んで引いたり
するからさ。結構あちこちの店でもう
流行ってんだよ。これだけじゃなくて
色踊りと。エルネス、エルネス。この歌
かっこいいんだよ。なんかね、ちょっと
エルネスみたいなの。歌詞がどんな感じと
いうエルネスの問いかけにソファに腰かけ
たママリズムを取ろうとする方を抑えつつ
歌詞を伝えてみた。すると隣で生ひさんが
小声で歌ってくれた。曲と歌声が隣にいる
のに歌わずに歌詞を伝えるのは難しくて
笑ってしまった。まさに私のためにある歌
だなんて。ホをついてふんと片方の口元で
笑うエルネス。あなた本当に素敵だわ。
雪ひが結構活用してるって聞いてますよ。
せ瀬セトさん、雪ひ分かるでしょ?なぜか
知ってるんですよ、こいつ。怖いでしょう
。怖いんですよ。活用。あれだよ。
兄ちゃんが歌を使って女を口いてるんだよ
な。なんでお前まで?ほっほ、私もそれを
聞いてるわよ。エルネスもについている。
そういえば以前も似たようなことを幸さん
に言っていたな。え、幸さんずるい。なん
でみんなだけ知ってるの?ねえ、仲間
はみ子
、俺が聞きたいところだからね。それね
かずはさん、大丈夫です。僕も知りません
。お前が今やったみたいに歌わずに歌詞を
話すとこっちの言葉になるんだろ。
なかなか効率よく使ってるな。お、
なるほど。
さすがです。幸弘。何やらざザさんが
激しく見せ始めた。おお、どうしたんだ?
どうしたんだ?よしよしと背中をさすって
やる。ザギる。ざザさんにナッツを
ぶつけるのはやめなさい。来いよ。踊り
たいんだろ。
引っ張られて少し開いているピアノ前の
スペースに来るとザギルが踊り始めた。わ
、いつから踊れるようになったんだろう。
ちゃんと曲に合わせて俺たちの動きを
コピーできるんだから当然か。こいつも
結構ずるいな。でもまあいいか。楽しい
からいいね。ざザさんたちも来てくれたし
、他の客も釣られて踊り始めてるしね。
楽しいね。エルネスにエロい踊り方を教え
たらはまりすぎてまた笑った。化粧室は
トイレというより豪華な控室みたいでお
着替えもできるように備えられていて映画
でこんなの見たことある。
見たことある?ってテンションが上がった
。しかしなぜここで着替えられるように
なっているのかよくわからない。私が
使おうとするとその前に中を誰かが
チェックし、誰も入らないようにドアの
すぐ外で待っていてくれる。VIP感が
半端ないんだけど、ゆっくりするものも
できないわねと思いつつ、さっさとドアを
開けて出たらザギルが要なお姉さんとキス
をしていた。目があったらしっしっとされ
たので素直に席に戻る。あれかずはちゃん
ザギルはなんだかねしてましたよ。
しっしってするから先に戻ってきました。
今中って言った。中ですね。濃厚でした。
ちょっとドキドキしちゃいました。かずは
さん、相手はどんなでしたか?綺麗な人
でしたよ。エルネスとは違ったタイプの色
っぽい人。
何やってんだあいつかずは一応ね、念の
ために聞くんだけどね。あんたザギるとは
何でもないのよね。何でもとはダッシュ
ダッシュダッシュった。スパンと後頭部を
叩かれて見上げるとザギルが戻ってきてい
た。てめえペラペラ喋ってんじゃねえよ。
ありゃ取引相手だ。取引?まあ色々とな。
ちの、それで何が成立すんだよ。バカか。
こういう店や花町には色々と情報が転がっ
てるんだ。それどうするの?俺を雇う時
護衛と情報収集って言ってなかったか?
ついこないだ俺が何を持ってきたか忘れた
か?あ、あっですよ。覚えてるに決まっ
てるじゃないですか。そうでしょ?そうだ
と思いましたよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。何かあったのか?いや、今の
ところ引っかかるもんはねえな。あとあの
新入りどもが何かやるかなと思ってよ。念
のためだ。一応部下だから不快だが、まあ
仕方なかろうな。確かについこないだ南方
の情報とかをたくさん持ってきて役に立っ
たという話だった。そうか。こういうお店
とか花町とかで探すのか。ざザさんどころ
か私以外全員がああ、理解したって顔をし
ているんだけど幸さんまでええというか
ねえざるあんだよお給料足りるのダッシュ
ダッシュダッシュはだってこのお店だって
花ま町ちだってあんな綺麗なお姉さんが
いる場所でしょ必要経費だっていっぱい
かかるでしょ私そんなの考えなかったよ。
そりゃ仕事内容を覚えてねえくらいだしな
。ねえ、ざザさん、ザギルはこんなだけど
仕事はすごくできるんだよね。お給料って
どのくらい出すのがいいの?相場は普通は
必要経費は別なんじゃない?いや、かずは
さん、落ち着いて。お前ほぼ俺に丸投げ
みてえなもんじゃねえか。今更何言ってん
だわ。かずはそうなのし違うもん。
ちゃんと最初に決めた額をね、部屋の金庫
から渡してるよ。勇者手当てとか厨房のお
給料は結構な工学だから専門家の人が管理
していて部屋の金庫には普段私たちが自由
に使える分が用意されている。月に1度
補充に来てくれるのだけど、移植全部経費
で白が持ってくれているから全然減らなく
てほとんどぎるのを給料しか補充されてい
ない現状だ。こいつ相場も何も自分で
買い物しないから金の種類も分からないし
数えられないんだよ。そもそも最初に決め
た額だって俺のいいねだしそれも銀貨と
間違えて白金貨を渡そうとしやがったんだ
ぞ。色が似てたから仕方ないし。殺金勝っ
て貴族でも普段持たないものなのよ。確か
にジ下にも降りないし買い物もしないもん
だ。だからこいつが金庫を開けて俺が数え
て見せて持っていくって言ってるのをはあ
言って6に身もしないで金庫を閉じてお
しまいとついでに言えば俺の目の前で鍵を
開けるからな。番号もとっくに知ってる。
最初はあとしたわ。全部ばらされた。雪ひ
さんまで口を開けてこっちを見ている。
いまれない。いや、最初は覚えようとした
し。覚えましたもん。でも自分で買い物し
ないから全然ピンとこないし、そしたら
すぐ忘れちゃうし、ザギルにやってもらっ
た方が早いしなんか知らないけど金庫の中
が減らないし。それは専門感が補充して
いるからでしょうが。ああ。久しぶりの
ざザさんの信太い悲鳴。これ最初の頃に
厨房にいるのを見つかった時によく聞いた
な。本当にね、たくさんあるんだもの。
金貨とかありすぎて分からないんだもん。
種類だっていっぱいあるんだ。白大金貨だ
とか白金貨とか金貨とか大金貨とか身の
ほどを超えると手に終えないんだよ。団長
かずはさん多分1番収入が多いんですよ。
異常な減り方をしたら専門感が気づきます
。変じゃないから補充され続けているん
でしょうね。ああ、レシピとかか。まあ、
心配しなくてもおかしなことはやってませ
んよ。あんなアホみたいな真似をされたら
やる気になんないし。あれだ。必要経費だ
とか城の連中にその分を上乗せして売って
いるから問題ないですよ。5お前らの魔力
管理の手当ても出てる。白に売るの?何を
?金貨。今情報の話をしてたよな。なんで
金貨を売るんだよ。結構種が回ってんのか
。ひょいと両脇に手を入れられて膝の上に
乗せられた。ブドの小さなふを渡されたの
でとりあえず食べる。このブドは美味しい
。春なのかな?情報を売るの?なんで城に
?お前に情報を渡して何か役に立てるのか
?なるほど。じゃあザギルは困ってないね
。俺は今人生で最高に稼いでいるな。そっ
か。じゃあいいね。ダッシュダッシュ
ダッシュ局内ですよ。授業をもう一度
受け直してください。ざザさんに両肩を
掴まれてソファに座らせられる。渾身の
エルネス時期殿の笑顔を作ったのにまた
効果がなかった。ええ、お前時々その作り
笑顔をするよな。やり手のやにもしてたろ
。それなんだ。ああ、僕も気になってい
ましたね。何ですかそれ?やりてかずは
ちゃん。あ豆きの人。ああ、あ豆の何かし
ましたっけ?もう脳内あだ名すら消したん
だ。してただろうが。乾杯だって言わせた
やつだ。うん。ああ、エルネスな。何よ。
全然効果ないよ。効果があったことないよ
。これでごまかせないことなんてないって
言ったくせに。わあ、あんたそんなつもり
で使ってたのだって。そう言ったじゃん。
何でもごまかせるって。やっぱり新幹長
あなたですか?本当にろなことを教えない
。バカね。使いどが違うのよ。そうじゃ
なくてね。新刊長いらないです。かずは
さん、それ忘れてください。僕らみたいに
毎日顔を合わせている男には聞きません
から。聞いてるじゃないよ。新刊長は黙っ
て。ということは普段あまり顔を合わせて
いない人ならかずはさんやめてくださいね
。あ、はい。へえ。新人どもってそんなの
が来てたの。エルネスが少し横り君に
ソファに習いで脇からウェイターが
差し出したグラスを身もせずに受け取る。
めっちゃかっこいい。真似してソファに身
を沈めてみたけど多分子供社長にしかなっ
ていないと思ってやめた。女性ならでは
ねえ、武力で叩きのめしたくなるわね。
エルネス怖かっ
双方に長所があるのよ。男性ならで割って
のと並べればいい分じゃないの。くだら
ない。叩きのめせば折れるか治るかするわ
よ。ただ随分かずハに執着してい
るってんなら気になるわよね。今のところ
派手に動いているのはそうですね。ただ半
を離して休憩時間をずらしてもやたらと仲
がいいんですよ。あの4人ダッシュ
ダッシュダッシュ。こっそり圧をかけて
強い炭酸を仕込んでおいた酒を無防美に口
にしたざザさんが目を白黒させている。
気づいていた幸ひさんとクスクス笑ってい
たら苦笑いを返された。まだ慣れていない
んだよね。炭酸ね。こちらにはなかった
から。兵団に来ていたら可愛がってやった
のにたまにいるのよ。そういうのが
可愛がる。魔力仕様なしで騎士と軍の特訓
メニューを泣くまでやらせるわよ。泣く
どころか吐いてもやめさせないじゃない
ですか。瀬戸さんが小さく見している。奥
さんが神兵だもんね。きっと詳しく知って
いるに違いない。魔力仕様なしって身体
能力補助もしないの。基本攻撃魔法等を
使わない戦闘でも身体能力を補助する魔法
はみんな使っていて、だから訓練もそれで
やっとこなせるメニューになっている。
比較するなら私たちの魔力仕様なしでの
身体能力とほぼ互角になる感じだろうか。
魔法なしで魔力を使った上に鍛え抜かれた
男性と同じメニュー。うちは女性が多い
からね。女性中心の集団が女性の特権意識
を持ったら手に負えなくなるわよ。は魔法
手段なの。魔法で勝負してくんなきゃ話に
ならないし、魔法がなければ戦えないこと
も叩き込まないと。それに男性が多い騎士
や軍とは補い合う同格だからね。妙に
見下されたら関係が壊れるもの。補い合う
同格。私はまだそこにも行けていないんだ
よな。騎士団でも軍でもやりますよ。定期
的な集中訓練で超罰的には使いませんが、
魔力が足りなくなってもある程度動けない
といけないんで。魔力が足りなくなっても
動けるように。ええ、そうならないように
魔力管理をしますけど、不足の事態っての
はありますからね。それ私もできるように
なる。なぜです?お前は足りなくなっても
動けるから問題なんだろうが。あ、そっか
。間違えた。私は魔力切れで動けなくなる
んじゃなくて、魔力切れに気づかないから
魔力酔いで動けなくなっちゃうんだった。
じゃあやっぱり魔力管理に戻っちゃうんだ
な。ねえ、花町ちってね。また一気に戻り
ましたね。騎士は使わないんだよね。訓練
に。神兵も。そうね。できなければなれ
ないから必要ないわ。どうしたの?幸さん
は言ったんだよね。に俺に来るだって言っ
たでしょ。こっちに来たばかりの頃ね。
魔力交換に興味があったし。それはどうな
の?どうって訓練になるの?こっちの人と
違って私ら元踊り島力がないところから来
ているじゃない。それでも訓練になる。A
や俺本当に興味で行ったから訓練なんて頭
になかったしな。そっか。グラスに口を
つけようとしてざザさんに取られたので
代わりにブドをもう1粒食べた。かずは
さんどうしました?女の人はどうするの?
何をですか?だって花町って男の人が使う
ところでしょ。じゃあ魔力調整とか魔力
管理の訓練をしなければならない女の人は
かずは。その訓練が必要なのはかずハの
こと。うん。エルネスの手のひがほを包み
、青村先に輝く瞳が覗き込んできた。綺麗
。どうして必要だと思ったの?だっていつ
までも治らないし訓練したらマしになるか
なって。どうしてマしにしたいのだって
本当は私が1番強いのに治らないから私を
守ろうとするんだよ。ざザさんなんか
閉じ込めちゃうんだ。私のこと。ザギル
だって死んじゃうかと思った。きっと他の
騎士のみんなもそうするんだよ。守られる
のは嫌。うん。何もできないのが嫌。本当
は強いのに何もしないのが嫌。もうあんな
に何もできなくて見てるだけなのが嫌。
ゆっくりじゃだめ。かずはちゃん、それは
俺も同じだから。エルネスが超立をして
くれている。気持ちいい。雪ひさんも
テーブル越しに覗き込んでそう言って
くれるけど違うんだよ。モルダモデは私が
いいと言った。私が最初に狙われる。
そして私じゃなければレ君がいいと言った
んだ。悪夢がきっともう私に時間が残って
いないと言っているのに。時間稼ぎくらい
したいのに。ゆっくりでもいい。ええ、
いいの。あんたのペースなのが1番いいの
。えへへ。じゃあそうする。チョップが
脳点に降ってきて見上げると口にブドを
突っ込まれた。ええ、お前ばっかりじゃ
ねえの。俺は自分から契約を破ったことは
ねえんだよ。3年あるんだぞ。3年?あ、
はい。この国じゃ3年働いた実績と身元が
しっかりしたやの推薦があれば国民に
なれるんだろ。書いてくれるんだろ。推薦
女王よ。
あ、知ってた。おおよ。こんなうまい契約
を破るほどバカじゃねえよ。私買い物上手
だったね。まあ、騎士も守るのが新庄なん
で、そこは譲ってもらわないと困りますね
。立場がありません。団長、あなたんで
そこで口説けない。何言ってんだ、瀬戸。
お前ばか。
ざザさんって自分から口説ないタイプっす
か?雪ひ違うからな。
セトの言うことを間に受けるな。いいな。
おお。兵事には敬語が抜ける貴重なざザ
さんを俺は見た。本当に下たれねえ。そう
言って抱きしめてくれたエルネスはすごく
いい匂いがした。みんなでご機嫌に城に
戻ってきたのは覚えているんだけど、目が
覚めたらレ君の部屋のカで寝ていて、その
カちにも垂れかかって床に座り込んで寝て
いるザさんのつ字が見えて、幸さんは向い
にあるソファで寝ていて、ザギルはカ内の
私の足元の辺りで寝ていて、ローテーブル
に散らばる瓶とかカップとか見れば
飲み直したんだなと思うんだけど。うん。
現状把握をするのに固まっていたらざザ
さんの頭が動いた。
おはようございます。おはようございます
。その顔は結構覚えていませんね。バレ
ましたか?私そそをしましたでしょうか?
ひそひそ声で言葉をかわしつつざザさんが
眉間に手首を押し当ててから前髪を
くしゃりと握った。やだかっこいい。朝
から眼腹。いいえ。とても可愛い酒でした
よ。外で飲むのもいいですね。また行き
ましょう。わ、はい。楽しかったと思われ
ます。ああ、でも行く時は必ず僕がつくの
で、それは守ってくださいね。それ何です
か?私本当に何やったんですか?やだ。お
酒怖い。ああ、記憶をなくすなんて誰でも
何度かはやるって。別に変なことをして
なかったし。かずはちゃん、酒は弱くない
けど、初めての外のみでペースが崩れたん
だろ。気にしない。気にしない。外の実は
初めてじゃないですよ。何ですかそれ?
直近の外の実では誰と飲んだの?夫の親戚
?かずはちゃんの家を張るポイントって
本当にわかんないね。それ絶対じゃん。
ソファーで軽く背伸びをしてから勢いを
つけて立ち上がった幸弘
を軽く片付け始めた。ザザさんは
アルコニーの窓を開けて換気をしてくれる
。ザギルは大きなあびをしてまだ眠そうだ
。かずはさんは白もう少し浄化に降りた方
がいいくらいですよ。楽しかったのは覚え
ているんでしょう。ならいいじゃないです
か。うん。すごく楽しかったってことと
エルネスがエロかったってことは覚えて
いる。それに悪夢を見ないで住んだ。君が
お泊まりだから覚悟していたんだけど、
ザギルは分かっていて誘ってくれたん
だろうな。ダッシュダッシュダッシュ案だ
よ。お誘いいただきましてありがとう
ございま。ダッシュダッシュダッシュす。
ザギルに抱き抱えられたかと思ったら
手ジナみたいにざザさんに救い上げられて
床に立たされた。なんだこの一連の流れ
作業。雑木団か。手配しておきますからね
。今日は火兵の授業をもう一度受けて
くださいね。え、なんで?忘れたんですよ
ね。なんで知ってるの?2日酔い知らずの
勇者仕様だけど、下兵のお話は全然頭に
残らない。分かったふりは上手にできたと
思う。元の世界ではそこそこやりくりに頭
を悩ませていたけど、生活に必要なものが
雲なく手に入る現状では全くもって興味が
湧かないんだ。というか悩まなくて良く
なった幸せを満喫しすぎちゃってね。脳
みそがプシュってなっている感じがする
から厨房仕事はお休みして温泉に行こうか
なと思ったけどザギルが見当たらない。
1人で行ったら怒られるしな。訓練場に
行こうかなとも思ったけどザギルがいない
と訓練できないし。胸と胸をつぐ渡り廊下
から外を見上げながらぼんやりしていて
よしやっぱり厨房に行こうと振り返ったら
鼻に衝撃があった。お前は本当に動きが
唐突だな。いたの?鼻をぶつけたのは
ザギルの水落ちだったけどダメージは私の
花だけに来た。水落ちは急所だという常識
がざるにはない。いるだろういつもいない
から温泉も訓練も行けないなって思ってた
。でどっちに行くんだよ。厨房間違えまし
た。ザギルがいるから訓練場に行く。よし
、温泉に行くか。支度して来い。ほぐれ
ますな。ああ、男湯と女湯へ湯の仕切り板
の橋に上流師と薄めた果実種グラスが2つ
、それからみかぽいオレンジ。一応手を
伸ばせば届くところにバスロブ。それぞれ
探検と括り刀も重ねてある。自分は入ら
ないと最初言っていたザギルだけど
やっぱり間に合わないほど近くに敵が来る
まで分からないって聞いたらあって入った
。ちょろい。自分だけのんびり使っている
なんて落ち着かないし、温泉の周りには
いつの間にか休憩やと簡単な水場まででき
ていて、騎士たちも満喫しているらしい。
春になったらきっと厨房の人らも使えるか
な。思ったより騎士のみんなも使ってくれ
て嬉しい。ああ、魔力回路の調子が良く
なっているな。結構日中もひっきりなしに
誰か使ってるぞ。そうなんだ。誰もいねえ
とは思わなかった。女性だけで来ちゃダ
メって言うからあんまり私は来れないもん
な。知らなかった。カップよしなよ。空の
カップが仕切り板の向こうから突き出され
たから上流士と果実種で割って炭酸を軽く
仕込んでみる。来たきゃ俺に言えばいい
じゃねえか。騎士の女どもは普通に来てる
ぞ。お、なんだこれ?結構行けるな。え?
なんで?あれ?なんだってよ。こんな扱い
しちゃダメなんだと。先線が崩れる元にな
るってよ。ああ、何か聞いたことある?女
をかっちゃうからだっけ?男の本能らしい
ぞ。なんであんた他人ごとなの?俺は別に
そんなの思わねえし。ほれ。なるほど。
突き出されてきた川を向いたオレンジを
受け取る。おいしい。夕べ、もしかして
調立してくれてた。眠れたろ。うん。
ありがとう。お、ダッシュダッシュ
ダッシュを追いローブを持て残りの
オレンジを口に押し込んで探検を掴むと道
の奥から人の声が聞こえた。女だな。いい
ぞ。ダッシュダッシュダッシュ。バスロブ
をモてって言ったよな。なんで探検を持っ
てるんだ?空っぽ漏れもオレンジを
突っ込みきれなくて溢れた分を手で抑え
たら片手しか透かなかった。作り刀をまだ
身構まえたままのザギルの上半身が敷板の
向こうから覗いている。ニっと片手が出て
きてはみ出したオレンジを燃いで行きその
ままザギルに食べられた。私のなのに。
なんでオレンジ優先だよ。リミしかった。
木に隠れていた道から顔を出したのは
まさかのミラルダさんだった。かず様、
なんでそんな男とこの人は本当に優秀なの
かな?バカなんじゃないのかな?もう1人
の女性騎士は偉さんじゃなかった。名前は
まだ知らないや。休憩時間とかをずらして
配置しているって言っていたもんな。なん
だか慌ててミラルダさんを静止している。
あの人はまともそうだ。ねえな戻るぞ。服
を切ろ。え、あんなのと風呂に入るんじゃ
ねえ。それともあれを追い返すか?それで
もいいけどよ。うん。わい。追い返す方が
面倒そうだから上がることにする。もう
1人の方がかわいそうだし。ダッシュ
ダッシュダッシュ。お前らこいつが
着替えるまでそっからこっちに来るな。エ
、そんなに忙さないでよ。せかしてねえよ
。お前は普通に着替えろ。急ぐわ。慌て
バスロブを羽織って脱所に向かおうとし
たらそんなは汚いって叫び声。六点
マイヤーかお前。スルーして着替え始めた
けど不きそうなザギルの声が聞こえてきた
。来るなって言ってるだろうが。てめえ
謹慎中だって聞いてたけどな。おお、そう
なのか。ザギルの情報は早いな。さすが
本職。本職でいいんだろうか。あなたに
そんなこと言われる筋合いじゃない
でしょう。ちょ、ちょっと謹慎って何?
聞いてないって。やめてよ、あの人。うは
、あの、もう1人の人は完全にとばっちり
だ。終わった。おお。
も着てる。装着がええ。手元においてある
に決まってんだろうが。さすがです。堂々
とあの2人の前で来たんですね。だよね。
ザギルだもんね。髪はあげていたけど、
ほれ毛とかが湿っているのを見て、ザギル
が温かい風魔法を送ってすぐに乾かして
くれた。かずは様、そんな男に神を
ダッシュダッシュダッシュ。ミラルダさん
の身体は真横に飛んだ後、女へに落下する
。湯松はメトルは上がったと思われる。
ザギルももう1人の女性騎士さんも目を
丸くしていた。ザギルまで驚かなくても
いいじゃん。おい、浮いてこねえぞ。うん
。抑えてる。ふは、もういい。あげてやれ
。ザギルの貴重な慈悲のシーンだ。重力
魔法を解除するとクジみたいに夢面から上
半身が伸び上がり、汚れそうになっている
のをもう1人の人が引き上げた。蒸せ帰っ
ているのが落ち着くのをちょっと待って
あげていたらザギルに抱き上げられる。
子供抱っこだ。いいね。はい。勝っている
ミラルダさんをさらに見下ろせるのがいい
。あのね、ミラルダさん、この人はザギる
。あなたにそんな男わりされる筋合いは
ないです。誰をそばに置くのかも誰に触ら
せるのかも私が決めます。もう2度と私を
含む勇者たちとザギルに話しかけないで。
あ、あとそのカップとお酒片付けておいて
。反応も待たずにキビスを返して私を
抱き上げたまま走り出したザギルが高笑い
してご機嫌だからちょっと重力魔法で軽く
してあげた。ザギるばっかりかずはちゃん
を抱っこしているのはずるい。もう下ろし
てよ。お前まだ昼飯を食ってんだろうが。
終わったら変わってやるよ。む訓練が
終わって戻ってきた霊君たちはお昼ご飯。
レ君の前にはナポリタンにグラタン
ハンバーグ。今日は子供の音げ
ラインナップだったね。もっこもっことれ
君なりに気持ち早く口に運んでいるけど、
残念ながらあまりスピードは上がってい
ない。皿から口まで運ぶスピードは上がっ
ているんだけど、口の中に入っている時間
が短縮されていないんだよね。よく噛む
いい子だから。一緒にご飯を食べようと
思っていたけど、口にスプーンを突っ込ま
れる勢いでザギルに食えと言われて先に
食べてしまった。ご機嫌なザギルはそれ
からずっと私を膝に乗せたまま磨いでいる
。れ君ゆっくり食べなさいね。ほれ茶も
飲め。ザギルもなんでそんなに機嫌がいい
んだよ。幸さんが呆れ顔でレイ君のお茶を
注ぎした。別にダッシュダッシュダッシュ
な。何ちょっと何?目を細めてじろじろと
見始めるザギルに怯える幸あめさん。お前
らできたというかやった。わあな。77に
言っているの。
マジで?マジで?正体君とハイコンタクト
してお互いに首を振るだよね。わかんない
よね。レイ君は真剣にナポリタンと
向き合っている。可愛い。おま、俺は
いくら何でもそこまで鬼畜じゃないよ。
雪ひさんは少しは鬼畜なの。やめてかずは
ちゃん。あだから言葉のあだからね。
エルネスさんが幸さんは目とけって言った
し。ああ、エルネスが言うなら少しは鬼畜
なのかもね。もう何がどう伝わっているの
かわかんないの。怖い。ざザさんの気持ち
が分かった。まあ、そんなことはどうでも
いいんだけどよ。良くないよ。お前が発端
だからね。ダッシュダッシュダッシュ。
大騒ぎですね。
って前何をしている?ざザさんひどいの。
僕が食べ終わるまでダメだってザギルが
変わってくれない。てめ、食うのが先だろ
が。ほられゆっくり食べなさい。おと思う
間にざザさんが私を別の椅子に座らせてい
た。雑木団再び。うん。ふふふん。は、
このクソガきムかつく。クソガき度は前の
方がはるかに上だろうが、深いため息を
つきながらセトさんと並んでテーブルに
つくざザさんのトレーにはハンバーグと
パンとサラダとスープ。大人らしい
組み合わせだ。セトさんはバーグの代わり
にグラタン。かずはさん、ミラルダは騎士
角を剥奪して女名にしました。今は部屋に
監禁しています。正式な手続きが終われば
そのまま城から追い出しますので。ざザ
さん訓練中に呼ばれたと思ったらそのせい
だったんすね。かずはさんたちが降りた後
すぐに一緒にいたものが報告に降りてきた
のであの人結局お風呂に入れなかったのね
とばっちりでおきの毒にかずはさんを
あんなに怒らせるなんてって取り乱してい
ましたよ。あの人はまともそうだったし、
別にそんなに怒って見せていないと思うん
ですが、かずはちゃんは淡々と怒ってい
なさそうなのが怖いんだよ。分かる。翔太
君まで頷かなくても別に怒っていないで
すって。あれですよ。軍事的
デモンストレーションってやつですよ。今
発音が違ったよね。Gだからね。作戦名か
よ。本当にお前は分かっているんだか
分かっていないんだかわかんねえな。使い
方は合っていたのに。合っていたのに。
しかし即血っすね。幹部会とか普通かける
んじゃないんすか?団長権限があります
から。旅重なる命令違反に謹慎中の外出
勇者に対しての必要な突きまい行為。十分
すぎる理由です。あ、やっぱり温泉は外出
扱いですよね。敷き地ない判定かとも思っ
たんですけど、そこまで許したら謹慎の
意味がないですよ。かずはさん、温泉に
行くことを巡回中の騎士に伝言してくれた
じゃないですか。その申し送りや報告をし
ているのを漏れ聞いて追いかけたようなん
です。
偶然じゃなくてザギルがいるとはいえ勝手
にいなくなるわけにもいかないから行き先
は通りかかった騎士に伝えてもらうよう
頼んだんだけどザギルがいることに驚いて
いたってことは私が1人でいると思って
追いかけてきたってことでしょうか?そう
らしいです。何それ?怖い。行動理由も
素直に教述するんですが理解しがいんです
よね。検査も異常が出ませんし僕も見まし
たが正期は正期のようなんですよ。
ざザさんが見るってのはあれだよね。私に
してくれた魔力操作だ。正気に引っ張って
くれるって言っていたけど、引っ張るため
には正期かどうか分からないとできないし
。あれは本人の性質だって言ってんだろ。
あの仕上がりで正常なんだ。南方ではよく
見たぞ。ああいうのは。ああ、そういう
ことなんだろうな。普通は見習い中に支出
で跳ねられるんだが、ゲランド鳥でも
あまりにも全般的に質が悪いと報告が来た
。今鳥でごと最教育中だ。理解しがいって
のはおずおずと聞くあめさんにざザさんの
視線を受けて瀬戸さんが答えた。どうも
かずさんが戦闘に不向きな子供だと京子に
信じているようなんですよね。なぜそう
思い込んだのかは分かりませんが、訓練と
か見る機会はありましたよね。それでも何
です。ついさっき温泉に叩き込まれたのも
ザギルがやったと言い張っています。何か
を探すように空を見上げているか弱く
てかわいそうな子供がそんなことができる
わけがない。自分が守って導かなくてはと
何かを探すように空を見上げてスパルナか
。そうね。私もそれだと思う。かずは
ちゃんって芸風もそうなんだけど慣れる
までは表情が読みにくいんだよね。