【異世界】異世界給食のおばちゃん、魔王と対決!? 重力魔法で魔獣を殲滅し、幼い勇者を守り抜いた四十五歳の主婦の逆転劇 #運命の異世界ロマンス
ごちそう様でした。カウンター越しに響く
ちょっとたどたどしい高い声にわあい
欲をつけて返事をする。高学年になると
テレが出てくるのか声も小さくなりがちで
それに合わせてこちらも控えめに応じるの
だけどあんなに元気にご馳そう様を言って
くれるならやっぱり張り切って返事をし
たくなるものだ。最近は学校給食を給食
センターに外注するのが一般的らしい
けれど、うちの市は力を入れているようで
、小学校には昔ながらの給食のおばさんが
いる。私もその1人だった。別に料理が
好きなわけじゃない。ただ労働条件が
良かっただけだ。子供が特に好きという
わけでもない。でもまあ時踊り中嬉しし
そうに美味しかったと伝えてくれる子供
たちは本当に可愛い。生活のために働いて
いる私には仕事に生がいを見い出すなんて
気持ち悪い感覚はないけれど、あの子たち
の笑顔がちょっとしたご褒美に思える
くらいにはこの仕事が気に入っていた。
そう、過去系だ。今私の足元にあるのは
リノリウムの床じゃない。水分けが悪そう
な衛星環境。何それ?美味しいのという
感じのどまとも言えない中途半端な石畳の
床。隙間からは雑草が顔を出している。
室内なのにどうしてこんなことにと思い
ながらも一もある大きな機能を毛一杯の芋
っぽい何かの川を剥き続けている。昼食の
ラッシュは過ぎて今は夜の仕込みだ。ごそ
さんもっさりとした声が届く。声代わりし
たのも忘れてしまったような年頃の声。
可愛くない。全然可愛くはないけど、荒ご
にまみれた男たちばかりの場所だから
仕方ない。たまに食べ終わった食器を
投げるように下げてくるやりは全然マしだ
。だから顔をあげて下全口に返事をする。
わあ、なんでまたそこにいるんですか?
騎士団長のい悲鳴にかき消された。異世界
召喚ってよくある話だよね。いや、よく
あるわけじゃないけど、小説とかで私もね
、ほら、ネットで無料で読めるじゃない。
ちょいちょい読んでたんだよね。正直楽ん
でた。いい年してだってこんなに楽しい
ものが好きなだけ読めるなんて、しかも
無料でなんていい時代になったんだろうっ
て思ってた。自分の好きな小説を買う
なんてもうずっとできてなかった。置き
場所もないし、どうしてもまとまった時間
を確保しなきゃ気になってしまう。その点
スマホで空時間にちょっと読むのは気軽で
良かった。でもね、まさか自分が召喚さ
れるなんてね、ありえないわ。これって
年齢制限とかあったんじゃないの?って
思うよね。普通前の晩普通に寝たはずだっ
た。目が覚めたら異世界だった。大理石
より柔らかな光を放つクリーム色の床には
魔法陣らしき縁や模様を描くように赤い石
が埋め込まれていて見上げれば青、赤、木
、緑の色取り取りのステンドグラスが
はめ込まれた半球場の天井。後で聞いたら
ガラスじゃなくて薄く削った石だそうだ。
なんか特別な石らしい。振り注ぐ光の中を
チリが静かに泳いでいて、光の届かない
壁際は薄ぐらいけれど、豪者な模様が
掘り込まれているのが分かる。魔法陣の中
にぼんやりと立っていたのは私とあと4人
。魔法陣を囲むように立っていたのは
ローブ姿のいかにも魔法使っぽい人たちが
8人。その人たちよりちょっと格揚げの
魔法使いらしい50代くらいの女性とどっ
からどう見ても王様なビロードマントの
50代男性が並んでいて、その一歩後ろに
降るプレートでカブトを外した騎士がいた
。その騎士が今私を厨房から引きずり出し
て食堂のテーブルを挟んで嘆いている。
そりゃね、分かります。こちらの都合で
勝手に呼び出されて戦えって言われても
ないですよね。僕らは国を守ると自ら誓っ
てこうしてるんですけど、勇者様たちの
世界は平和だったそうですし、騎士団長の
ざザさんはそのいましい肩書きに煮わしく
ない柔らかな口調でゆっくりと話す。あ、
私たちの国がたまたま戦争してないだけで
世界規模で言えばそうでもないですよ。
そりゃ魔物とか魔王とかいませんけど魔物
がいないとなると敵は人間だけですか?
そうなりますかね。というか、なんで
私たちの国の人間ばかり呼んじゃったん
でしょう。他の国ならこう戦闘力高い人が
持っといたはずですよ。きっと会いにくい
世界の国際事情は把握できず。ああ、です
よね。でもですね、だからうちの王は
ちゃんと言ったじゃないですか。戦わなく
ても生活は保証するって。勇者様たちは
客人です。こちらの事情で開化した挙句に
思い通りにならなかったら放り出すなんて
不切りするわけないじゃないですか。戦わ
なくても蝶よ花よとも手生やされてていい
んです。それがなんでなんで食堂で僕らの
食事を作ってるんですか?召喚されたのは
私の他に4人。スーツ姿で髪をきっちり
整えた。これからまさに出勤な会社員と
いった不勢。ハイネックノースリーブに
ぴったりとしたウエストからなだらかに
広がるフレアスカートという地震満々の
気粉なしの女子大風。ラボットした
ジーンズを腰に吐き、ごつい指輪をいくつ
もはめていかにも今時な感じの青年。
少しかな体よりちょっと大きめサイズの
制服は改造もされておらずズボン派は
きっちりとプレスされていた。高校1年生
くらい。そして私、小水か和ず45歳
ジャージしかも娘の中学時代の学校
ジャージ以上。みんな前の晩は普通に寝て
起きたらこうなっていたというのになぜ私
だけジャージなんだ。寝る時だけだったの
に。みんなもパジャマなりなんなりで寝て
いたのにちゃんとお出かけスタイルで召喚
されている。割れながらバ違い感を加速さ
せる登場っぷりだ。そりゃ気も引けるよ。
格揚げっぽい魔法使いで新刊のエルネス
さんが召喚した理由を説明してくれた後に
、あの、私休みの連絡してないんでって
言っちゃうよ。まあ、連絡どころか帰る
方法も当然ながらなかったわけだけど。
さて、この異世界文化は中世ヨーロッパ的
魔物や魔王といった言葉からも分かるよう
に剣と魔法の世界だ。獣人、エルフ、
ドワーフも普通にカしている。城内にも
入り乱れている。言葉には不自由しなかっ
たけど文字は読めない。でも式率はさほど
高くないので平民は読めない人の方が多い
らしい。大陸は中央を分断するように3つ
の大国が並び、南に証国がたくさん。
そして魔物区第三脈地帯を挟んだ向こうの
北に魔族の国。私たちを召喚したこの国は
3つの大国のうちの1つ。東側に位置する
飾るな王国。敵は魔族の国。魔王。対抗
勢力として私たちが呼ばれたと。なぜ召喚
したのか。異世界を渡る時、世界の狭を
超えるために身体は1度分解され、再構築
される。その再構築される時に何やらかだ
か恩恵だかがくっつくそうだ。この世界に
生きるものよりはかに高い戦闘力が身に
つき、勇者と呼ばれるほどの存在になると
。文
の何してくれてんの?エルネス新官長さん
に機間方法はないと告げられた後、飾る
な王はすまないと頭を下げた。
ビロードマントこそ王様っぽいけれど、
それ以外は王様らしくなかった。むしろ
そのマントがなかったら給食室理の営業さ
ぽいと思ってしまったくらいだ。
小柄な体つきが似ていた。それでも王が頭
を下げる姿にエルネスさんはきっと唇を
引きび、他の魔法使いさんたちはあっと
小さく声をあげ、両手をふわふわと彷徨わ
せて座崎ザ団長さんはより深く頭を下げた
。きっととても慕われている王様なの
だろう。本来世界はその世界だけで完結す
べきだと私は思う。我らの住む世界を守り
たいのは我らが今生きているから生きて
いる世界だからだ。勇者様たちには預かり
知らぬこと。自らが生きる世界を差しおい
て縁もゆかりもない世界のために戦えなど
と傲慢でしかなかろうですよねと内心頷く
口には出さなかったけど魔族は数こそ我ら
より少ないがその身体能力も魔力も高い。
我らは数を頼りに国境戦を維持するだけで
精一杯の戦いを数百年続けている。戦いを
強制はできぬ。戦わずとも勇者様たちの
生活は当然保証する。だが不して願う。
どうかその遺渡りで得た力を貸しては
もらえぬだろうか。ええ、無理とか誰か
言わないだろうかとこっそり他の人の顔を
伺うとなるほどと会社員は力強く頷き魔法
って私にも使えるってことねと女子大生は
がっちりとカールしたまつけの下の瞳を
キラキラさせは
無双無双が約束されてるってことと青年は
隠すきもないワクワクした顔で隣の高校生
を肘でつつき得た力ってどんなものなのか
まずは知たいですと高校生は実直な
意気込みを見せた。何?乗りき?みんな
乗りき?若い男の子たちはまあそうかも
しれない。でも会社員納得しちゃうの。
そんな仕事みたいなルックスなのに。絶対
女子大生はA無理って言ってくれると期待
してたのに。嫌でも私は無理。どう考えて
も無理だってみんな若いじゃない。会社員
はちょっとこっちよりではあるけど全然
若者じゃない。私に比べりゃ色々みなっ
てる年頃じゃない。勝手に裏切られた気分
になったのを押し隠しつつ、ここは冷静に
辞態しなくてはと画然は来立つ勇者人から
離れ、王様へと一歩踏み出そうとした時、
おや、勇気を貯めようと一度俯いて
踏み出す足元を確かめたのだけど、違和感
がある。どこに行って自分の体になんか
軽い踏み出した足を元に戻し、改めて自分
の体を見下ろす。決してね、太ってはい
なかった。でも若い頃に比べたらほら、
重力って逆らえなくなるわけで、自然と
腰回りとかね、ほら、ジャージだから
そんなに体の線が出てるわけでもない
けれど、それでも確かに毎晩をつきたく
なるほど見慣れた下半身とは違っていて、
手のひをじっと見直す。裏返して手の甲は
と周囲を見回す。王様の立つ位置の向い側
私の背の方この広い部屋から出るための
扉側の壁は一面の鏡針そこに移るのは
あ豆き色の学校ジャージがよく似合う中学
生の頃の私だった。ひまず落ち着いて
欲しいと用意された部屋にそれぞれ案内さ
れ、優雅な一例でメイドさんが退出した後
、中性世界っぽいのに焼けにピカピカに
磨き抜かれた姿身にへりつくとそこには何
ということでしょう?何を試しても空いて
いた毛穴はきっと引き締まり、油断すると
粉を吹いていたカサカサ部分は姿を消し、
方にも赤身が差している。貧血知らずの
健康色。これファンでの色1段階明るくし
てもいいんじゃない?ひょっとして販売委
員さんに2段階明るくしてもいいくらい
ですとかお勧めされるんじゃない?ファン
で今持ってないしこの世界でどれだけ化粧
品のラインナップがあるのか知らないけど
顎のラインが若干シャープなのは砲が
持ち上がっているからが重力に負けてない
からこれは今ここで使うべきでしょう
は言って見たかったこのセリフ。これが私
。ふえ。ながら呟いて鏡の中の笑顔は瞬時
に真顔に戻る。私ですよ。いや、まあ言う
て顔の増作そのものは変わってないです
からね。別に美人になったわけじゃない。
もうちょっとこう親の良質な遺伝子を
受け継ぐことがなぜできなかったのかと
しょんぼりしてた中学の頃の私がいるだけ
だ。でもね、やっぱり当時の私に詰め寄り
たいね。この肌は若さは増作を3割しにさ
せていたんだと。夕べまでのしょんぼりな
つと今のしょんぼりなつ。どう考えたって
若い分だけ3割にちゃんとなってる。確か
に3割増しでも顔なのは変わらないんだ
けど。うわ、体やは学校のグランド4つ分
ほどもある訓練場の橋。振り返ると
走り込み中だったらしい霊さんが足を止め
て私を見てた。縦解客したまま両手で地面
を押して上半身の向きを変える。初日
サラリーマン風だったレさんは上で用意さ
れた長袖シャツとハズボンを着ている。
初日こそ30代前半くらいかと思えたけど
こうしてみるともうちょっと若いかもしれ
ない。昔ねバレーやってたんですよ。踊る
方。そうそう。話しながら横解客に
切り替えると霊さんはおむに座り込んで
同じように足を広げた。
無理。100°ちょっとくらいといった
ところか。3くらいの年の男性でそれだけ
開くのもなかなかだと思いますよ。そうな
のかな。本格的にスポーツしてる人くらい
じゃないですかね。それに男性って股関節
が女性とは違う作りなので解客は元々やり
づらいらしいです。ええ。こっちに来て
身体能力上がったんだからこれもできそう
なのにな。毎日やってればすぐにできる
ようになるんじゃないですか。毎日の訓練
でさらにすごいことになってるってザさん
が言ってましたよ。ざザさんが僕のこと
褒めてくれてた。ええ、霊さんも皆さんも
メキメキと上達してるって。堅術も退。
えへへ。夜けにワにかんだ笑顔を小さく
見せる霊さんは最初のクールそうな印象
からは駆け離れている。みんな頑張って
ますもんね。私以外の4人はみんな
それぞれ訓練を受けている。堅実や体術は
騎士団の中から選ばれた数人から魔法は
エルネスさんを始めあの召喚の間にいた
新刊たちから指導されているらしい。
かずはちゃんも今日は訓練するの。
ちゃん付けなんてどれだけぶりだろう。
召喚されてからそれなりに勇者人は交流を
深めつつある中実は未だ言えずにいた。霊
さんは年長組なので幼く見える私に
何かしら気遣って下しげに振るまってくれ
てるのかもしれない。いや、私はやっぱり
戦闘は向いてないと思いますしね。今日は
ただたまには運動したいかなって。召喚さ
れた翌日、私たちは得た能力の確認をした
。剣と魔法の世界なので当然戦闘にはそれ
らがつき物ではあるのだけど勇者だけに
現れやすい能力があるそうで武器召喚と
いうのか武器権限というのか念じると
それぞれ自分専用の武器がふわっと中に
生み出される。ふわっとびっくりした。
このやり方はを寝るのと近いらしく
エルネスさんがコツを教えてくれた。何で
も過去の勇者たちの経験団などがまとまっ
た書物があるらしい。マニュアルといった
ところだろうか。わ、できた。1番最初に
コツを掴んだのは勇気あめさん。女子大生
の彼女だ。ゆらりと空気が歪み、その歪み
が形づくったのは映画でもよく見る
魔法使いの杖。武器分類で言えばメース
コ棒に括くられるらしい。武器として
もちろん使えるのだけど、どちらかと言え
ばやはり魔法への適正が高いらしく、あめ
さんはそちらを重点的に訓練してるそうだ
。次に権限させたのはチャラソだった青年
。こちらの世界の服も同じように着崩した
かさ幸弘
に装着するタイプの弓。クロスボー
ガントレットというらしい。矢は魔力で
作るから補充と帰らないって。それも弓な
のかな?何か違う武器カテゴリーじゃない
のかなって思う。すごいテンションになっ
てた。高校生の列太さんは長い鎖の片端に
はトゲトゲの鉄球、反対側には三日月の
ようなカがついた武器。フレールのアシュ
って聞いたけどそもそもフレイルってもの
を知らないので頬というにとどめておいた
。バスケットボールほどもあるそれを
軽がると旋開させられる自分にびっくりし
てるようだった。ハれさんは体験。これは
私にも分かる。1番勇者っぽいって思って
たら同じことを幸さんが言っていてさんは
やはりちょっとワかんだ笑顔を見せてた。
私も一応権限できた。なんかすごい大きな
とんかちというかハンマー。あ、これ知っ
てるわ。大昔にアニメで見たわ。100t
とか書いてあるやつ。銃から浮かび上がっ
てそのまま自響きと共に落ちたそれを呆然
として見ちゃったよね。あめさんの杖は
丁寧に磨かれて上品かつ高級層だし、幸
さんのだってネジ島らしき部分に小さな
宝石みたいな装飾がいくつもついてるしの
体験はもう本当勇者のそれで剣自体が若干
発行してるし太さんのこそ部な感じはする
けどカと鎖の継目には四水症みたいなのが
はまってる。ワンポイントか。対する私の
ハンマーめっちゃ木星っていうか形は違う
けど質感はまさに記念って感じだしこう
そこはかとなく漂う庶民感というか生活に
ね指した道具感が半端ない。えっとこれ
あれですよね。悔を打つ時に使うやつです
よね。武器ですかね?これ100tトン
ハンマーというネタ集う例えも出せず無難
な表現に変えてとうとうざザさんは微妙な
表情を慌ててしまい込みつつフォロに回ら
なくてはという使命感をにませて答えて
くれる。いや、武器ですよ。ちゃんと武器
になります。使いこなせる人材は限られ
ますがモてます。どどうでしょうね。若干
石畳みをいくつか割ってめり込んでいる
ハンマーの持ち手を両手で掴んで引いて
みる。腰を溜めてもう1度。うん。なんか
すごく注目浴びてて視線が痛い。気まずい
。どうです?動きませんね。全く動く気配
がありません。結局騎士団一の力持ちと
いう人まで呼んできたけどハンマーは
ビクトもしなかった。それはもう
エクスカリバー並みにハンマーだけど、
まあ、私も友事態するつもりでしたしね。
自分が権させた武器すら持ち上げられな
いって戦えないちょうどいい理由にもなり
ました。埋まったハンマーは次の日の朝に
は消えていた。勇者の武器は事在に権限さ
せたり消したりできるそうなのでそういう
ものなんだろう。さすが魔法の世界。
やっぱり戦いってのはくないんでしょうか
?何か思うことがあるのか?霊さんは私の
柔軟の真似をしながら新妙な顔を作る。
この人妙に恋キャラなところがあるな。
召喚された時の第1印象はキリッと
落ち着いたできる男って感じだったんだ
けど、あ、別に善悪とかで辞態しようとか
思ってたわけじゃないですよ。単に適正の
話です。なのだって良いとか悪いとか世界
が違えば変わるものでしょう。そうか。
そうですよ。ただそう思っていてもこの
世界の戦いとやらはピンと来ないけどねと
思うことは黙っておく。勇者として
振る舞うことを決めた人たちに水を刺す
こともないだろう。訓練上に幸さんたちや
ざザさんら騎士団の人たちも集まり始め
じゃあとそちらへ向かう霊さんに手を振っ
て見送る。戦いの歴史は聞いた。魔王が
こちら側の国にとってどれだけの脅威なの
かも聞いたけれどもなぜ魔王は敵なのか
説明はしてもらったけどよくわからなかっ
たのだ。国境戦が大きく崩れたことはない
そうで押されては押し返しをずっと続けて
いるらしい。勇者の召喚があるとはいえ
戦力差はかなりありそうなものなのにある
程度以上魔王軍はこちら側にその領土を
広げようとはしない。そして戦いの終わり
。目標は魔王の討伐なのかと問えば、え、
だって魔王ですよ。それは無理でしょうと
ざザさんに返された。勇者のメイン業務
討伐じゃなかった。つまりお互いに自分の
領土を犯されなければそれでいい。だっ
たらお互い直回出さなきゃそれでいいので
は?戦争とは少なくともどちらかが何かを
得るために制服であったり経済的なもので
あったり細かい理由なら様々ではあろう
けど要するに一方から一方へ何かを奪う
ためもしくは奪われないために起こるもの
。私はそう思っていた。私たちの世界とは
価値観も何もかも違うのだろうけれども、
まだこの世界をよく知らない私にはこの
戦争の勝利条件終わり方が見えてこなかっ
た。こちら側はまだ分かる。自分たちと
共存できない強いものには恐怖を感じる
だろう。分からないものに恐怖を感じるの
は生存本能なのだからこれはもうどう
しようもないけれどなぜ魔王軍はこちら側
を攻撃しているのか。うん。
って思うじゃない。戦わないことを選んだ
私に王様もざザさんもエルネスさんも何も
言わなかった。城を自由に歩き回らせて
くれ。欲しいものがあれば何でも言って
くれと言い城で働く人たちは明るく親切に
接してくれる。城を出て暮らしたいので
あればそのために人をつけてくれるとまで
言っていた。文字も読めず風習も分からず
では不自由な暮らししかできないだろう
からと。召喚されて3日目には上中を見て
歩き、食堂の存在を知った。王族や貴族、
私たち勇者の食事はまた別の厨房で作られ
ているが、そこは城で働く者たちの食事を
一手に引き受けている食堂だった。かに
山盛の芋やら砂漠前のサイズが想像もつか
ない大きさの肉やら力強く叩き込まれ
続けるもあるねった小麦。大鍋をかき混ぜ
ながらリズミカルに歯を刻みながら
オーブンを開けて大量のパンの焼き加減を
確認しながら私と同年代の女性が大半を
占める厨房は明けな噂話と笑い声で満たさ
れていてダッシュダッシュダッシュ機が
つけば人参らしき赤いコサの川を向いてい
た。特攻座さんに見つかり投かれること数
回。毎日ではないけどこう仕方なくない
ですか?揚げ前末前で人様の作ったご飯が
1番美味しいってのが心情ですが、それが
何日も続くと落ち着かなくなることこの上
ないんですよ。一応何もすることがないっ
てのもあれなので文官の人たちにお願いし
て1日数時間手の開いた時だけでいいから
と文字やこの世界のことを教えてもらっ
たりしているけれどそれでも暇なの。どう
しようもなく無心に大量の食材をさきたく
なるの。投げくざさんには申し訳ない
けれど、掃除や選択をやり始めないだけマ
だと思ってほしい。掃除も洗濯も前から
好きじゃないだけなんだけど、料理も別に
好きってわけじゃないんだけど。ネット
柔軟応援弾みをつけて立ち上がる。
やっぱり体がすごく軽い。目覚めても体が
怖ばってない朝とか本当素晴らしい。訓練
場では勇者と新刊や騎士たちがそれぞれ3
つのグループに分れて模擬戦を始めていた
。あさんは新刊2人を相手取り、日の玉や
氷の歴を打ち合っている。いわゆる影象と
かいうのは発していない。時々口の中でも
ごもごさせているのが分かるから呪文か
何か言ってるのかもしれないけど決めざと
なセリフはない。ちょっと残念。何も見え
ないのに地面が引けるのは風魔法だろうか
。テニスか何かのようにその杖を振り、時
に火球を打ち返し、時に歴を消滅させる。
立ち位置はさほど変わらないのでテニスと
いうより卓球のかもしれないけど太い日柱
や歴の集中攻撃にはひらりと鮮やかに身を
ひ返す。やだかっこいい。生ひさんは盾を
構えた大柄な騎士とざザさんを相手にして
いる。打ち出される矢を盾で引かれつつ
振り下ろされたざザさんの剣をしゃがんで
避け、そのまま縦騎士の足元を救うように
右足で殴。その足を大柄な体には
につわしくないキ敏さで後方へ飛んで
かわす騎士を吸いつくように大雪幸さんは
クロスボーガントレットがついていない
右手の甲で建ご殴りつけざザさんの木前に
左手を突きつける。ガントレットに剣が
打ちけられ高室な音が響いた。後方へ
それぞれ飛びのき距離を置く3者は一呼吸
の後また組み合う。シ太さんと霊さんは
もう何やってるのかよくわからない。中央
無人に地面を削っているのは鉄球なん
だろう。着地の瞬間が見えないって鉄球の
重さであり得るんだろうか。あれ本当に
鉄球なんだろうか。スポンジでは発泡
スチロールなのではけれどそれでは地面は
えぐれない。鉄の蛇と貸した鎖が霊さんの
足首を狙う。軽やかにかわすサイド
ステップ。その先に待ち構えたように姿を
表したシ太さんが振り上げたカは霊さんの
剣に防がれる。事在に旋開する鉄球の軌動
に垂直に平行に2人の打ち合いも援運動の
軌動を重ねていく。それはあまりにも物騒
なのに優雅な踊りのようだった。響き渡る
ドラの音に飛び上がる。私が終わりの合図
らしいことに気づいて冷た息を吐いた。
全員がぴたりと止めるその動きにまた
うっかりする。完成の法則がありますから
ね。勢いづいた動きを来たりと止めるのは
さらに義量が必要となる。夢中で拍手活災
する私に照れ笑いしながらみんな会み寄っ
てきてくれた。皆さん武道してらっしゃん
ですか?剣合ですか?達人ですか?登場
からすでにバチがいっぱりを連発している
ので今更何とも思わないけど私以外は全員
武道家とかここまで来ると私そもそも勇者
としてじゃなくて勇者のお世話係かりとし
て召喚されたんじゃないかって気がして
くる。厨房に入り込むのも本来の役割で
ありなのではないだろうか。僕はサッカー
鳴らしてたけど、格闘技は全然とレさんが
言うと、翔太さんも同じくというか運動は
全くダメだったとずいた。そんな汗にい
ことするわけないじゃないとまとめていた
髪をほぐしながらあめさんも続く。神綺麗
ですね。私もね、若返って艶と針と量が
戻ったんですけど、元が違うんでしょうね
。シャンプーのコマーシャルみたいです。
ああ、自分は一応経験者ですけどね。
さすがにこんな風に動けませんでしたよ。
経験者あれですよね。試験て思い出したん
ですけど、映画でああいうの見たことあり
ます。何でしたっけ?そう、バリ方。それ
は測たらアメんね。が
もしかして。おお。幸さんはどうと空手の
油断者とのことだった。チャラそうだった
のにがっつり体育会計でも他の3人と
同じくこちらに来てから身体能力が上がっ
た故の戦闘力らしい。そりゃ慣れるのは
いくらか早かったかもしれないけどね。
割れながらこのレベルだと思う元の世界で
の経験って関係ないんじゃないかな。
ちょっと砕けた感じになった幸弘に他の3
人も同意していた。するとですよ。私は今
深夜の訓練場に来ています。1人で柔軟は
部屋で毎日していた。正確には3日目から
昔のように体が柔らかくなっていることに
気づいてから与えられた部屋は元の家の
敷地より広かったけどやたら高級層な中具
や天街付きが幅を聞かせおかれたカ瓶やら
なんやら割れたらどうしよう。いや多分
怒られはしないけど悲しそうにされるかも
しれないと思うとヒヤヒヤして存分に体を
伸ばすことができなかった。だからこそ
今日の昼に訓練場に来てみたのだけども、
全くの未経験者があそこまで事在に体を
動かせるようになったのならばですよ。
昼間やった柔軟をもう1度じっくりと筋を
伸ばしほぐして関節が温まることを確認
する。左のキビスを右のつ先に添え。私の
つ字から天に向かって細い糸が伸びている
イメージを描く。その糸に引かれるように
曲げた膝をゆっくりと伸ばす。重心はその
ままに左のつ先を真横に滑らせ、その足に
同機させて左腕を開く。肘も手首も緩く
毛布を抱くように柔らかく左足を腰の高さ
まで上げ、伸びたつ先で円を描く洋然へ
回してからそっと地面に下ろす。訓練場は
深い森に囲まれている。私から見て左手側
にある夜空に溶け込むその暗い影と
月明かりの狭く赤い一は明るく輝く星に
視点を定めて左足をもう1度横に滑らせ
今度はそのまま重心を乗せた。私を
吊り上げる糸が緩むことなくりと私を回転
させる。視点はそのまま残し回転する身体
から1泊遅れて視点を戻す。星を目指して
くるりくるり回転は加速する。ふふっと息
が漏れた。バレリーナを目指すほどでは
なかった。1年に1度発表会を身内ちで
行う程度の緩いバレー教室に4歳から結婚
前の20十歳まで通っていた。親の仕事の
都合で引っ越しが多くとも行く先で教室に
通った。本当にお稽古レベルけれども
大それた夢を見るほどではなかったけれど
も踊ることは大好きだった。東ズは
もちろんないけどバレーシューズの代わり
になるようなそこの柔らかい川靴をメイド
さんに頼んで手に入れてもらった。足の指
をしっかりと開いて大地をつめれば十分。
振り注いで来るような星。次に目指すあの
緑の星に左の指先を重ねてグランジュ。
着地しても勢いは緩まない。くるりくるり
と鋭くピルエットとフェッテを繰り返し
ジュテ
アントルらせ
樹テ星は私を追って流れる風は私を
抑えつけることなくその身に乗せてくれる
重力はもう私の管理家にある。最後の
グランジュテで着地の足がブれた。崩れた
重心を取り戻そうと体が勝手に動くのが
分かる。地についた左手を軸に測点。これ
はバレーじゃないね。ぐらついてしまった
のはついこの間まで慣れ下しんだ重心と今
の重心が変わってしまったからだ。体型
変わったからね。慣れちゃえばどうって
ことはなくなるだろう。体がそう言って
いる。何せ昔はの体で踊っていた。ふふふ
あはっく。しゃがみ込んで両手を口に当て
て笑いを抑える。この世界に来て2度目の
何ということでしょう?何者?ひや
。背後から飛んできた鋭い声に悲鳴をあげ
て飛び上がった。振り向きに照らし付け
られた真っ白な強い光が目に刺さる。
かずハどのちょ目が目がいた。え?あ、
申し訳ない。今日を抑えます。膨体に両手
で目を塞いでもえていると光が少し柔いだ
のが分かった。涙が滲んだ目をしばしばさ
せつつようやくカンテラの向こうを
見上げるとそこには座ザさんの戸惑い顔。
カンテラの炎は柔らかなオレンジ色を灯し
ている。電気のないこの世界光原は当然日
だけどその強弱は魔力を持って加減する
ことができる。訓練場の暗がりで
うずくまって笑ってるのがいればそりゃ
不審者ですね。光を強くしてスカもします
よね。ダッシュダッシュダッシュ。ザザ
さんはゴんで私の隣に座り込んだ。えっと
ざザさん。こんな時間までお仕事ですか?
あ、いえええ。まあそうです。これから
この先の宿舎に帰るとこだったんですよ。
最初目印にした星から少し東側の法学の
建物を指び刺す。4階建てレガ作りのそれ
は昼に見た時には津が美しく壁を飾ってい
た。あれ宿舎だったんですね。騎士団の
方たちは皆さんあそこに若い独人物はそう
ですね。階級が上がったり家庭を持ったり
すると浄化に家を持つものが多いです。
疑問が顔に浮かんでしまったみたいで、
ざザさんが軽く苦笑いをした。本当は僕
みたいに役職が上の人間も出ていくべきな
んでしょうけど近く便利なんですよ。若い
ものには着苦しくさせちゃってるかもしれ
ません。幸受け入れてもらえているとは
思ってますけど、便利って毎日こんなに
遅くまでのお仕事なんですか?言っては何
ですが、体力勝負のお仕事なのにきつすぎ
ませんか?あまりに私たちへの体遇が良く
てこの国服構成手厚いわって思ってたけど
ここに来てまさかの身内にはブラック説が
浮上するんだろうか。いえいえいえ。ここ
最近です。上司が休まないと部下も休み
にくいでしょう。
その辺は王の移行でしっかり休むのも仕事
のうちってされてるんです。だから内緒
ですよ。数日中には落ち着く予定ですし、
残ってるのが続いてるのばれると怒られ
ちゃいます。人差し指を口元に建てる
ジェスチャーってこっちでも同じなのね
なんて思う。私も人差し指を立てて笑った
。てかあの王様本当いい上司だな。営業
マぽいのにためらうように口の中の言葉を
何度も噛しめるようにしながらざザさんは
私の目を覗き込んだ。はみ色の瞳に
カンテラの赤い炎はチラチラと浮かぶ。
細表で優しけな顔立ちをしているザザザ
さんだけど意外に強い。僕はですね割と
仕事好きなんですよ。騎士団員はみんな
この仕事を誇りにしているんで気持ちは
同じではあるんですけど僕はちょっと
入れ込みすぎるっていうか夢中で任務を
こなしていたらいつの間にかこの年になっ
ちゃってて気づいたら男の独身者最年長
でした。おいくつになるんですか?聞いて
いいのかどうなのか?いやこれは不利だよ
ねと思いつつというかこの流れこの空気
ってこれはいい雰囲気と呼べる感じでは
ないだろうか。42になります。すっかり
おっさんですよ。そっか。ちょっと年下だ
けど40超えちゃったらあんまり年の差
なんて関係なくなるよね。どうしよう。
これと決めえちゃっていい流れかしら?
どうなのかしら?わあ、経験もさほどない
上にはるか彼たの記憶すぎてワンちゃんな
のかそうじゃないのかわからない。かず派
殿の殿はそろそろ勘弁してもらえない
でしょうか?様、もう一声なんなら
呼び捨てでもいや、それはまずいです。
いくらなんでも。え、ではかずはさんはい
。何でしょう?落ち着いて。大人の女とし
て取り乱さないで。僕はこの通り家庭も
持ってない未熟です。親の気持ちなんて
想像でしか分かりません。それでも一応
かずさんの父親くらいの年齢の人間として
あ、私の実は誰にも言ってないんだった。
この世界の敵霊ってどのくらいなんだろう
?成人年齢は平和の目安と聞いたことが
あるわ。はい。それなりに経験を積んでき
たつもりです。娘を守る父親の真似を
できるくらいにはです。んうん。ダッシュ
ダッシュダッシュ不安だと思います。当然
です。そちらの世界では分かりませんが、
こちらではかずさんくらいの年頃の娘は
まだ親元にいます。代わりにはとてもない
でしょうが、それでもこんなところで1人
で泣くくらいならえわな。泣くってさっき
の眩しくて涙目になったやつ。え、頼って
ください。何でも聞きます。僕にできる
ことなら何でも。僕でダメならエルネス
新刊長だっています。だから子供が声を
殺してこんなところで泣いたりしちゃいけ
ませ。いや、待って待って。本当ごめん
なさい。違うの?違うんです。違うの?
ああ、なんてこの世界は優しいのか。己の
身体能力に酔い知れて笑ってたなんてどう
説明できるのかしなきゃいけないのか?何
その集知プレイ?えっと、つまりかずは
さんは見た目通りの年齢ではないとですね
。子供の強がりをなめるような顔から微妙
な表情へ変えつつ座さんは納得してくれた
。確かに過去の事例にあったようななかっ
たような女性に聞くのははかられますが、
あの45です。それはまた戸惑ったこと
でしょう。ざザさんは本当優しいね。若が
言ってよかったとかのフォローしない
あたりもまた素晴らしく紳摯だ。お互い
体育座りで星空を見上げつつ微妙な空気を
醸してるけど隠しておいた方が良いですか
?ああ、隠してるというか言いにくかった
だけなんですよね。王様に報告した方が
良いならお任せします。ありがとうござい
ます。その方がきっと色々と生き届いた
配慮ができると思うので、僕では多分気の
回らないこともあるでしょうし、ラッシュ
ダッシュダッシュ王情の中でしか過ごして
いないけどこの世界の人たちはみんな
こんなに優しいんだろうか?もしかして
厨房で働きたいというのも前の世界での
仕事と関係ありますか?特別に料理が好
きってわけじゃないんですが、小学校の
給食室で働いてたんです。ここの台所と
雰囲気が似てるんですよ。同意年くらいの
女性ばかりで学校で給食。あ、こっちじゃ
ないんですね。6歳から12歳まで通う
学校で昼食は学校が用意するんです。
こちらはお弁当ですね。元々はね、国が
貧しかった頃子供たちになんとか栄養を
取らせるために始まったそうです。ほう。
もう国全体としては貧しくないんですけど
、家庭にはそれぞれ事情があるでしょう。
毎日お弁当を用意するのが難しい環境の子
もいます。私の住んでる地域は国に子供の
食事を重視する方針でして子供は宝です
からね。なるほど。いい制度です。細かい
問題とか色々ないわけではないでしょう
けどね。王に報告してみます。え、そう。
そんなに驚くことなの?勇者様たちの文化
はこの世界も豊かにすると言われてるん
ですよ。どの国でも積極的に取り入れてき
てるんです。これまでも意外だ。こちらの
世界の方がずっと人権意識が高いように
見えるのにというか、もしかして戦わなく
ても優遇してくれるのってそのせいもある
んだろうか。やだ、どうしよう。すごい
庶民文化しか知らない。内ちょっと焦って
きたところで、ざザさんはまた少し
考え込んでから顔をあげた。あのご家族
って?ああ、息子と娘がいます。一応ふモ
。ザザさんは深いため息をついて肩を
落とした。ダッシュダッシュダッシュ。僕
たちは本当に罪深いです。何と言ったら
いいのか。本当に紳摯すぎて逆に罪悪感
すら湧いてくる。正直に言ってもいいもの
か。私はこの世界にとって異物すぎるん
じゃないだろうか。異世界人ですから異物
上ないことは今更だけど子供は2人とも
成人して手が離れてますので夫はほらまあ
ねえいつまでも仲むつつまじい夫婦ばかり
じゃないでしょう。それともこの世界の
夫婦はし取り夫婦ばかりなんだろうか。
そうだったらどうしよう。それはまあ色々
と聞きはしますが。あ、よかった。
その辺はやっぱり同じなんだ。そうよねと
厨房の奥様たちの会話を思い出す。特に
嫌悪な夫婦だったわけでもないと思う。
多分まあどこの夫婦も大かれ少なかれを
互いに不満は抱えてるものでしょうくらい
だと思う。そりゃ困ってるかもしれない。
心配もしてるかもしれないけど、私は
お母さんというのが福人漬けみたいなもの
だなと時々思ってた。あればカレーが
とても引き立って美味しい。そのくらいの
ジフはある。だけどなくてもカレーは
美味しい。なくてもカレーは成立する。
そしてカレーの鍋は空っぽになっても
腹人漬けは余るんだ。これがで、他の料理
にはあまり合わない。素材として
使い回せるメニューもこれと言ってさほど
あるわけでもない。崩壊した過程だった
わけじゃない。ごく標準的な家庭だとそれ
なりに気づいてきていたと思う。それなり
に気づいてきたから多分もう私が抜けても
ひどい崩壊はしないんじゃないかなと思う
のだ。どちらにせよ親なんて子供より先に
死ぬのだから。ちなみに今の姿がかずさん
の子供の頃の姿ですか?ええ、14歳
くらいですかねえ。成長するのが遅かった
んですよね。15歳くらいで身長15cm
伸びて標準に追いついたんです。そう、
中学生の頃の私だと分かったのはそれが
あったから女の子は大体10歳から12歳
くらいで第2次成長が始まるものだけど私
は遅かった。毎週踊っていたのに重心の
変化になれが追いつかないほど急激だった
。あは胸のサイズだ。せっかく標準サイズ
に育ったのに非常に心もないサイズに戻っ
ている。過ろじて過ろじて板ではない
くらいのこのサイズは確かに14歳くらい
の頃の私だった。あ、ああ、そう。それで
いい。いや、ほら、随分ぴったりと年齢
特定できるなって驚いたというか。ほら、
いくつくらいに見えました?10歳くらい
かと何かすみません。こう若く見られて
嬉しくないのが久しぶりで新鮮です。
しっかりしてるなとは思ってたんですよね
。そりゃそうですよね。うわあ、僕
恥ずかしいです。あんな偉そうなこと言っ
ちゃって、顔を背けて片手で口を押さえ
てるざザさんの耳の赤さについ吹き出した
。素敵な人だ。こんなに素敵なのにね。の
今の姿で羽完全に対象外よね。対象内だっ
たら後ずりしちゃうよね。恥ずかしいのは
こっちだわ。何がワンちゃんだ?あんまり
笑わないでくださいよって。そうだ。踊っ
てたんですよね。見せていただくわけには
やめて。その話に戻さないで。あと私も
10歳ほど若けりゃねえ。あんた10歳で
追いつくと思ってんのかい?そりゃあんた
は20じゃ足りないだろうさ。何しれっと
倍にしてんの?同じ年でしょ?今日も厨房
はラゲラと下品一歩手前の笑い声で賑やか
だ。出入りの若い商人の品ダめをしてる。
多分あと5分ほどでその一方を踏み抜く
だろう。ダッシュダッシュダッシュ
落ち着くわ。夕食の仕込み分のじゃがいも
の川を黙々と剥き続ける。厨房に紛れ込み
始めた当初は結構遠巻というか勇者様と
いう肩書きにビビられてたけどさすがの
マダムたちは順能が早い。わかる。厨房に
は気が向いた時に出入りしてもいいことに
なった。作業の前と後に料理長に声だけ
かけてくれ、働いてもらった分給料を出す
とまで言ってくれた。生活の面倒を全部見
てもらってるのに、それはちょっとといえ
ば、それはそれ、これはこれ。労働には
大価をなんだそうだ。やっぱこっちの世界
の方が文化レベル高いと思うんですよね。
本当にいたかずはちゃん、かずはちゃん口
から顔を出す霊さんがいた。そんな窮屈
そうなところに頭突っ込ませなくても隣に
扉あるのに。ひゃあ。ゆ勇者様。マダム
たちの強制にタぐ霊さんは下前天井に頭を
打ちけた。すごい音したわ。今大丈夫です
か?天井ひどだって私らの体かなり丈夫
でしょ。確かにれさんは上半身をねじって
天井を撫で大丈夫そうですと気面に確かめ
た。でも下前口から頭はかずに中越しの
まま私を見返す。はかず様、ここはもう
大丈夫ですから。20十歳ばかり若返った
強制の中、料理長が気を聞かせてくれた。
お仕事の邪魔しちゃった。霊さんは食堂の
テーブルでその調子を少し縮める。ううん
。恋感がます。下口から頭を抜く時にまた
ぶつけてたけど車幅わかんない系なん
だろうか。いや訓練の時はそんな感じし
なかったし。うっかりさんなのかな。の
特権ですね。自由にさせてもらってます。
セルフで用意されているポットから当期の
マグカップにお茶を注ぐ私と霊さんの2人
分。このポットも保温性高いんだよね。
一見ただの当期なんだけど魔法だか魔だか
で何やらしてるらしい。すごいエコ。私ら
の文化の必要性がますます分からない。
さっきお昼ご飯の時一緒じゃなかった
でしょ?午後の訓練の時に騎士団の人が
かずはちゃんがここでご飯作ってるって
言ってて、今日はお昼前から手伝ってて、
昼食は厨房の人たちと一緒にないを食べた
んですよ。料理好きなの?すごいね。料理
できるなんて小さいのに。う、うんざさん
、勇者人には伝えてないんだね。どうした
ものか。いいんだけど。いいんだけども、
ただでさえ間違い感強いのにさらに平均
年齢上げてそれを加速させるのもなんだか
なって思うのよね。えっと、ほら四訓練し
てないし暇なんでね。騎士団の人たち
厳しかったって言ってた。それは勇者補正
だね。お昼は材料刻んでただけよ。こんな
ところにまで勇者以降すごい。そうなんだ
。のね。やっぱり20代半ば言っても30
くらいかな。育ちがいいのだろうか。文字
もじっぷりが押さなくて名のこと若く
見える。黙ってたらキリッとしてるし。
確か他の人と話してる時ももうちょっと
落ち着いて見えるんだけど。料理何でも
作れる。うん。家庭料理なら大抵は作れ
ますよ。味は保証できませんけどね。大量
に作るのに慣れてるだけなんで。こっちの
世界のご飯さ、ビ味しいんだけど毎日立派
でさ。ああ、勇者人のご飯は別の厨房で
作ってるからね。フルコスなわけじゃない
けど、家庭料理でもないよね。建物や服装
もそうだけど、食文化もどちらかと言えば
西洋風だ。前回の勇者が召喚されたのが
150年前で、その時持ち込まれたものが
色国残ってるらしい。呼ばれたのが西洋の
人だったんだろう。召喚は50年ごと3
大国持ち回りで行う。儀式をすれば呼べ
るってものでもなく、前回前々回は外れ、
たまたま2連続でこの国飾な王国が召喚に
成功したというベ座ザさんが言ってた。
ただそれよりも以前に東洋から召喚された
こともあったのか調味料には醤油や味噌
らしきものもあるんだよね。最初は見た目
養殖なのに味は色々混じってるなとは思っ
たんだ。とても美味しいけど家庭料理では
ないんだが王様たちと一緒の食事ですし
平民な日本人にはこっちの食堂の方が気楽
ではあると思う。メニューも雰囲気も和食
が濃しかったりオムライス食べたい。
そっちかそっか。トマトっぽいソースは
あるけどケチャップはないんだよな。まあ
煮詰めれば作れるか。ちょっと時間かかる
けどいい。いいの?できる。食材も調味料
も少しずつあちらとは違うから期待通
りってわけにはいかないかもだけど
トロトロ卵の方、それとも薄い卵焼きで
包む方。えっと、えっと、夜ご飯いりませ
んってざザさんに言ってきます。あ、卵で
包む方。ガタっと勢いよく立ち上がる音で
注目されたことにも気づかず、霊さんは
かけていった。もちろんざザさんがご飯
支度くしてるわけじゃないけど、まあ
向こうの厨awには伝わるしねというか、
何育ちがいいってああいうことなの?
うわあうちの息子なんてよるご飯いるか
どうかの連絡してきたことない。どれだけ
言ってもどれだけ言ってもだ。ざザさんは
オムライスの件を聞いて食べたがる人が
増えてしまいますからとこじんまりした
部屋を用意してくれた。どうは言っても
家具はシンプルながらも高級感を損ってい
ない。大きめの丸テーブルにま、新しい
テーブルクロス。キャシャで有利なライン
の椅子が4つテーブルを囲んでる。部屋の
橋にはゆったりとしたソファー。サイド
チェストの上のカ瓶にはガーベラみたいな
黄色い花と白い小花が行けられていて、
王城には用途が決まってない部屋なんて
数えきれないほどあるわけで、ここも使っ
てない秋部屋だって言ってたんだけど、花
やテーブルクロスは使うから用意してくれ
たんだとしても、使っていない度の部屋に
もこんなに長度品が置かれてるんだろうか
。置かれてるんだろうな。テーブルに
オムライス、ポテトサラダ、コンソメ
スープと並べていく。私と霊さんとざザ
さんの3人分勇者様つきの特権ですと
いたずらっぽく笑うざザさんにちょっと
ときめえた。なかなかやりおる。厨房の
すみっこ借りて作ってるのを料理長も見て
たから今夜の厨房マカないは同じメニュー
なんだけどね。ポテトサラダに作った
マヨネーズも評判良かった。久しぶりに
ケチャップもマヨネーズも自作した。子供
たちが小さかった頃の一時だけ自作調味料
に凝ったことあった経験が行きましたね。
市販のものにはやっぱり叶わないし時間
もったいないという結論に達した後はやめ
てたんだけどまあ割れながら上だと思う。
トマトルソースですか?そうです。そう
です。分けてもらったトマトルソースを
さらに煮詰めて色々調味料した感じですね
。ケチャップって言います。厨房で普段
使ってるトマトルソスが元なんですか?A
、これは2人とも無言でスプーンを口元に
運び出した。うん。気に入ってくれたよう
で時々頷きながらも食べるスピードは落ち
ない。美味しいと思うと真剣差が溢れる
食べ方になる男の人ってぐっときますよね
。よし、私もと食べ始めた途端、ズずズっ
と鼻をすする音がした。れさんが食べる
スピードは落ちてないのにポロポロと涙を
こぼしてる。え、れ、何か辛いところとか
あった?いや、そんなはず。バッとザザ
さんを見るとざザさんも焦った顔で大丈夫
?うまいと叫んだ。敬語がとっ払われる
程度にうろえてるらしい。グズだ。大丈夫
をおいしいです。えっと、ええ、霊さんは
時々ハカちで鼻を噛みながらふと息をつい
ては黙々とオムライスを食べ続けた。
ホームシックかな。嫌でもこの年齢の男性
がこうだ漏れにするものだろうか。ざザ
さん、今日の訓練きつかったりしてません
。エンと同じです
ダッシュダッシュダッシュごめなさ。
大丈夫。声を潜めたけど、やっぱり
こじまりした部屋にどうしたって私とざザ
さんの同様とやり取りは聞こえてしまう
わけで、霊さんの涙が落ちる速度はます
上がってしまった。木、きっと故郷の味な
んですよね。優しい、懐かしい味しますし
、僕だって初めて食べるのにそう思います
から。明らるい声を勤めてあげようとする
ざザさん。だけど霊さんはもうスプーンを
握りしめたまま両手で目を覆ってしまった
。声も立てずにただポロポロと大きな拳
からしずくが落ち続ける。うん。勘といえ
ば勘でしかないのだけども。席を立ち、霊
さんの隣に膝まずい顔を見上げる。鬼つく
仕当てた拳で目は見えないけども。君、
本当の年はいくつ?10、10歳子だなっ
た。そうよね。見た目と年齢が違うなんて
私だけとは限らなかったんだ。霊さん、
いや、霊君の大きな背中を抱えるように
右腕を回し、も膝に下ろされた左手の甲を
そっとさする。トントンと子供たちを
寝かしつけた時のように元のサイズなら
中越しで辛いところだけど今の私なら普通
に立っててちょうどいい位置だ。若干
背伸びはしてるけどかずはちゃんは
しっかりしてるのに僕収まりかけたように
思えた涙がまた溢れ始めた。いやれレイ君
私も見た目と念違うのね。ざザさん。
そうなんだよ。かずはさんすっごい年上だ
よ。すっごい言うな。すっごいだけど。
本当?本当。45ね。だから料理もできる
しっかりしてるの。ママ32歳だった。
ママより大人なんだね。
そりゃうちの子が成人してるわけだし当然
なんだけど見た目30近い男性にママより
年上とか言われると分かっててもダメージ
が来るわ。これざザさんも7の日心臓を拳
で抑えてる。そっかかずはちゃん同じ年
くらいかなって思ってた。うん。ざザさん
の肩からブホってなんか爆発したような
温分超えたんだけどなんか震わせてるんだ
というかあれね君が親義だったのは死が
1番近く見えたからか本当なら最年勝の
はずだったんだものね。最年長の私が最年
に見えて、最年の霊君が最年長に見えてた
と。ざザさんは私にこちらの世界ではまだ
親元にいる年頃だと言っていたけど、それ
は私たちの世界でも当然同じで、レイ君は
夜ご飯はお家で食べるのが当たり前の年だ
。そりゃご飯の連絡もちゃんとする。お
友達や親戚の家でご馳そうになるなら必ず
そう言われるしね。制発量もついてない
柔らかな神をすくように撫でてほを寄せる
。初日こそ整えられていた神は翌日から
洗いざらしだったはず。10歳じゃ寝癖
すら気にしない年頃だ。私だって重心の
変化にまだ慣れていない。レイ君が下全口
に頭ぶつけたりしてたのも車幅分からない
性質なんじゃなくてまだ自分のサイズに
慣れていないんだろう。訓練中は気を張っ
ていても油断してる時には本来の自分の
サイズ感で動いてしまうと召喚されて1
週間唐突に親元から引き離されて誰も子供
扱いはしてくれていない。この世界の人
たちは優しい人たちばかりだけども大人に
対する優しさと子供に対する優しさは当然
違うものだ。そういえば初日の夜メイド
さんは1人で眠れますかと気遣ってくれた
。よければ眠るまでおそばに着きますよと
。それは本当なられ君に向けられなくては
いけないものだったろうに。オムライス
食べる?そうね。うん。一緒に食べようか
。ざザさんと視線をかわしてから席に戻っ
て食事を続ける。きっと食べたかった
オムライスはママが作ったオムライス
だろう。子供が喜ぶ人気メニューだものね
。せめて少しでも近い味であることを祈っ
てしまう。ご馳そ様でした。すごく
美いしかった。はい。お粗松様です。え
とぶかしげなざさんに私らの国の挨拶です
よ。料理を作った人間が返す言葉ですと
説明する。それはまた否定しなきゃいけ
ない気になる挨拶ですね。全くもって粗末
どころか本気で粗末だなんて思ってないで
すって。自信満々に出してますものと軽く
冗談めかして笑うとれ君も少し笑った。
本当に美味しかった。また作ってくれる。
今度は何にしようか。ハンバーグは好き。
大好き。僕も是非またご一緒したいです。
わかります。ふふふ。2人とも私に夢中
ですね。ひゃっと肩をすめて笑うレイ君は
10歳の頃の息子が重なって見えた。
最初ね、パパみたいになれて嬉しかったん
だ。ソファに身体を深く沈めるレ君は長い
足を持てし君に放り出している。私は肩が
触れるくらいに身を寄せて隣に座り、ざザ
さんはテーブルの方から椅子を引き寄せて
向かい合っている。あのスーツはお父さん
の?うん。パパのと同じだった。かっこ
いいんだよ。パパざザさんと同じくらい
いきなり引き合いに出されて目を丸くする
ざザさんは微笑ましい。ああ、ざザさんが
褒めてたって言った時嬉しそうだったもん
ね。れ君パパっこなのかな?きっと僕より
ずっと若いんでしょうけどね。光栄です。
そうなの?ざザさん多分霊君くらいの子に
は30歳以上はみんな同じくおじさんに
見えてます。ま、なるほど。です。いや、
しかしどんな仕組みか知らないけど20年
分ほどの成長期すっ飛ばすとはいくら何で
も残酷すぎないだろうか。召喚システム
本人が幼すぎてまだそれに気がついて履い
ないのだろうけどざザさんも若干顔色が
悪い気がする。しっかりしてるように見え
てたらしい。私に対してもあれだけ紳摯で
あろうとしたザザさんだし。むしろ当人が
残酷差に気づいてない分も倍率上げての
進通がかなりのものだろう。例はきつい
ですか?どのは自たらしい。多分レ君に
目線を合わせるためだろう。それでも3を
取れないがざザさんなのか。うん。楽しい
よ。もうすぐ実地訓練に入る予定です。
浄下町近郊の森で魔物を狩ることで慣れて
もらうつもりでした。うん。前行ってた
もんね。覚えてる。れさんはもう少し先に
伸ばした方がいいと思います。みんなは
ギリっとれ君の拳が握られた。かずはさん
、霊さんと続いてこうも外見と実令が違う
となると念のため他の勇者様の実例を確認
したいと思いますが外見と同じであれば
予定通りかと。やだ。なんで僕できるよ。
れ君だってし太君にだって幸さんにだって
僕負けないもん。同じにできるよ。この子
はきっと普段から自分を抑える子なんじゃ
ないだろうか。大人の顔をし続けただけ
あって、この子は黙ってじっと考え続ける
子なのかもしれない。大人と同じに
振る舞えると自分は大人と同じにできると
今言い続けてるように自分に生聞かせてき
た1週間だったんじゃないだろうか。さん
、狩は今までの訓練と違うんです。魔物と
はいえ命を狩るってことなんです。殺すっ
てことですよ。そちらの世界では仮も
一般人はしないとかさんから聞きました。
こちらでも地方で多少は違いますが、最低
でも仮は13の年より前には滅たに経験し
ませんしさせません。でも僕が本当の年
言わなかったらできてたんでしょう。
みんなと同じに狩りに行ってたんでしょ?
できるもん。みんなができるんだから僕
だってできる。年なんて言わなきゃわかん
ないじゃないか。言わないで。黙ってたら
誰もわかんない。わかんなかったじゃない
か。ソファに沈めてた体を起こし伸ばして
た足も固く縮めて握りしめた拳でソファを
叩く様は確かに10歳のものだ。それなの
に土星はトナの男性と同じように低く響く
。ねえ、れ君かずはちゃん僕できるよ。
かずはちゃんだって僕強いと思った
でしょう。レイ君、ざザさんが言ってる強
さはその強さじゃないの。なぜこんなにも
必死な目をしているのだろう。なぜ
すがりつかなければならないとばかりの目
をしているのだろう。僕パパより強いもん
。できる。霊さん、やだ。ずるいよ、
そんなの。勝手に呼んだくせに。今頃
ずるい。グッドざザさんが息を飲んだ。
これはダめだ。今はダめ。ねえ、れ君やだ
。できる。両方を両手で挟んで顔をこちら
に向けさせる。うん。レ君は強かった。
おばちゃんたちだって大人だと思ってた
くらいだもんね。うん。みんなに大人扱い
されてちゃんとずっと大人の顔してた。
うん。偉いね。すごいよ。うんう。れ君は
ちゃんと頑張ってる。すごい頑張ってる。
またボロボロと溢れ出る大粒の涙。そっと
額体にかかる前髪を空いて流しそのまま頬
を撫でる。ゆっくりとおずおずと私の肩に
顔をうめてきた。ああ、この体では
抱え込んであげられない。この子はまだ
猛布にくるまるように抱え込まれていなく
てはいけない年なのに。召喚で組み換え
られた霊君の大きな体が私の小さな体が彼
を守る邪魔をする。ねえ、最初の日さ、
ちゃんと1人で眠れた。平気だよ。いつも
自分の部屋で1人で寝てるもん。そっか。
やっぱりすごいな。うちの息子は霊君
くらいの頃はまだ1人で寝れなかったよ。
かずはちゃんちの子いくつ怖っていた肩
から少し力が抜ける。もう大きいよ。24
歳大人だ。うん。でもれ君の方が大人
っぽいかもね。礼儀正しいし優しい。
美味しかったら美味しいって言ってくれる
もんね。かずはちゃんちの子言わないの?
言わないね。大人なのに変なのね。変だね
。ふふっと静かに笑う霊君。まだ肩にはみ
が流れているのが分かる。後ろ神を優しく
なで背中をゆっくりと軽く叩く。大丈夫。
さっきまでれ君が繰り返していた言葉を
今度は私が耳元でさく。大丈夫だよ。導入
すべきなのは異世界文化じゃなくて召喚の
年齢制限だわ。あの、どうしましょう?今
や完全に眠り込んでしまったレ君に
抱きつかれたままで、私は若干斜めになっ
た苦しい体勢でソファに埋れている。ざザ
さんはレ君を抱き上げようか。しかしそう
すると眠ったものを起こしてしまうと両手
を上げたり下げたりしながら迷っていた。
ああ、このサイズの体でも丈夫ですし、力
はありますから問題ないです。もう
ちょっと眠りが深くなるまでこのままにし
ましょう。ざザさんも座ってください。
ためらいながらも椅子に戻ったざザさんは
貧血を起こした時のように両膝の間に頭が
入るまで丸くなった。さすがにちょっと
これはないですよ。召喚って年齢も何も
条件なしなんですか?ざザさんに言っても
どうしようもないのは分かってる。私と
ざザさんではどうしたって罪悪感に埋もれ
てるのはざザさんだろう。何せ召喚した側
だ。召喚条件があるのかどうかも分かって
ないんです。ただ今までの勇者様たちは
少なくともこちらの世界での成人には達し
ていました。一応そちらの世界でも成人
だったと聞いています。ああ、150年前
なら確かにこちら側でも13歳くらいで
成人扱いかもしれない。なんなら今でも
戦家の国では少年兵がいるという話だし、
実はかずさんのことも王はかなり同揺して
たんです。もちろん僕らもですけど10歳
くらいだと思ってたんですもんね。戦わ
ないことを許してくれたのはそれでいえ、
それは最初の言葉通り勇者様の移行に従い
ます。ただかずはさんは望んでもらえたと
してもやめてもらってたでしょう。先に
かずさんから辞態していただけただけで、
まさか勝手に呼んでおきながらそんな
つもりではなかった。予定とは違うなんて
言えるわけがありません。そっすね。ああ
、詫びたところで何の役にも立たないこと
を知ってるからこそ詫びる言葉も持てない
人に取る態度ではない。ざザさんのせいで
はない。ごめんなさい。嫌な言い方でした
。いいえ。もっと知られたとしても当然
です。
伝え方を悩んでる時に先に断っていただけ
て王もほっとしてました。僕も火を改める
べきでした。レ君の後ろ神を好き続ける。
直近の問題として魔物狩りですか?連れて
いかないです。王にもそう話しますが
間違いなく同じ判断でしょう。それは同感
ですけど年齢のことは言わないでくれと
言ってましたよ。それでもです。ああ、
そうですね。こちらの世界でも仮には13
歳まで連れていかないんですよね。はい。
もちろん戦闘の訓練はもっと幼い頃からし
ます。特にオトから離れた地方では魔物も
多く出ますし、いざという時の誤心に必要
ですから。でも狩という実践には13歳
からです。命を奪うことになれさせるには
10歳は早すぎます。成人年齢が13歳。
未熟としてひよっこ扱いでもありますけど
ね。なるほど。各かにね、日本だって
ほんの100年ちょい前までは15歳か。
労働力になれば成人扱いの時代もあったと
習った覚えがある。戦国時代の武将のウ人
は10代前半が多かったとか。だけど
私たちは大日本人だ。感覚的に受け付け
ない。ダッシュダッシュダッシュ。ただ
この子はれ君声出さないですね。泣く時
はい。10歳の子供がこの親元から話され
た状況でこんな泣き方しますかね。意味を
図りかねるようにざザさんは塊をあげた。
この年の子供がこんな泣き方をしてちゃ
いけない。そうでしょう。この世界の魔法
は夢見てたほど万能じゃない。天は変え
られないし、天才は防げない。蘇生はし
ないし、ちぎれた腕はくっつかないけど、
誰もがちょっとずつ魔法を使える。魔法と
いうか、持ってる魔力で操作すると言えば
いいのか?ランタンは火力調節を魔力で
するし、水は水道感から蛇口まで魔力で
引き上げる。さほど魔力量のない平民でも
使いこなせる程度に生活にね指している。
てもなんとかなるけどあると便利だよね。
ちょっと楽だよねくらい。もちろん魔力量
が多ければできることは増える。それこそ
騎士になったり新刊になったりけれど大
多数はそこまでの魔力量はないので誰もが
できる程度がちょっと楽だよねくらいなの
だ。さて今日も私はじゃがいもの川を剥き
続けている。いつもの場合剥き続けている
。昨日のポテトサラダは厨房での賄かない
でとても評判良かったらしく、今日の食堂
のメニューに入ってた。リュップ形式なの
で作っては空に作っては空にの状態で正強
だ。で、私は川向き班とマヨネーズねえ。
作るのはちょっとコツというか慣れがいる
のだけどね。魔力で確反という
チートっぷりを発揮されて少しばかり
悔しかった。ドヤ顔をできるかとうっすら
期待したのに皆さんさらっとできるように
なってしまう。分離知らずの電動ハンド
ミキサーいらず魔力すごい。ちょっと楽所
じゃないじゃん。はるか昔腕だるくなり
ながら頑張った挙句に卵と油が分離したり
はしゃいだ娘に抱きつかれて油をそっと
注ぐどころかドポンと投入して分離したり
かって欲しくて感釈を起こした息子の相手
をしてる間に分離した日々を思い出す。
手早くできるようになった頃に、うん、
労力と測りにかけたら市販の方が美味しい
ねって思うようになった。ご馳そう様でし
た。かずはちゃん。顔をあげると下全口に
頭を突っ込んだレイ君が笑ってた。夕べは
結局ざザさんにレイ君の部屋まで運んで
もらい、そのままそい寝したのだ。目覚め
た時のレイ君の笑顔の可愛らしさと言っ
たら、ニーズマか。お昼こっちで食べたの
ね。うん。
ざザさんと一緒に来たった。後ろにいるザ
さんを見せようと身を引いてまた天井に頭
をぶつけてる。この後はまた訓練。うん。
午後は字の勉強だって。私は午前中に済ま
せている。みんなが訓練してる間にして
いるせいで私はちょっと進みが早い。そっ
か。じゃあ1段落したらまたおいで。
おやつ作ってあげるから。おやつ何?うん
。プリン好き。プリン。生クリームが乗っ
てるのがいいな。プリンアラモードをお
望みか。確反。確反がまた必要ですね。
どうも私はなかなか魔力の使い方になれ
ない。実はマヨネーズも魔力で確反するの
を真似しようとして見事に飛び散らせた。
魔力で済むせいか慌て器は少し使い勝手が
悪い。電動ハンドミキサーが恋しい。
プリンですか?ザザさんがふむと首を
かしげる。そう、冷たくって寝つるっとし
て美味しいんだよ。なぜれレイ君がドヤ顔
なのか。もうな、そんな顔されたらな、
頑張るしかないじゃない。やばいわ。
懐かしいわ。かずはちゃん本当に何でも
作れるのな。高校さんがプリンを一口で
半分消化する。そうだろう。そうだろう。
無式で作ったプリンは目細かく柔らかい味
に仕上がった。果物と生クリームをふ断に
乗せたプリン荒は昔懐かしいデパートの
食堂風だ。レシピを教える体で厨房の人
たちに核半や非加減の調節、冷やすための
氷の生成を手伝ってもらったプリンは
デザートとして今夜の食堂に並ぶだろう。
勉強が終わった勇者人もれ君にくっついて
食堂に現れたので、厨房巻き込んで多く
作っておいたのは実にちょうど良かった。
材料って何でも揃ってるの。ゼラチンとか
。あめさんはフェロンと似た味の緑色の
カ肉に生クリームを少し乗せて味わう。
少しずつ違いますけどね。このプリンは
ゼラチン使ってないですけど、似たような
食材や調味料は一通りありますよ。厨房に
出入りし始めるようになってから調味料
から倉庫までいろんなものを味みしたり
教えてもらったりして把握したのだ。
ケチャップやマヨネーズのように作ら
なければないものはあれど、原型になる
ものや似たようなものはある。正体君はく
と食べてる。そうか。君もうまいものはご
で食べる口か。時々頷いてるもんね。れ君
はニっこニコだ。時々ざザさんと私の顔を
交互に見ては満足にプリンは大事そうに
味わって食べている。子供の美味しい顔
って何とも言えない安らぎをもたらすもの
だけども、まさか見た目が30枚くらいの
男性であっても有効だとは思わなかった。
舗装を緩めてるざザさんと多分私は同じ
表情をしてしまっていることだろう。
ダッシュダッシュダッシュかずはちゃんと
れさんって仲良いですよね。なぜかし太君
はためらうような顔をしていて、レ君は
プリンを口に運ぶ手を休めないまま頷いた
。はい。仲良しです。レイ君は私以外の
勇者人の前では敬語を崩さない。これは前
からで、ててっきり私は1番幼い私に
合わせてるんだと思っていた。今にして
思えばレ君にとってはみんな年上でかつ
大人のふりをしようとしたためだったん
だろう。ちょっと今は地元にクリームつい
てるけど、今朝さんの部屋からかずは
ちゃんが出てくるの見たんだけど止まった
んですか?うわ、見られてたんだ。雪ひ
さんはえと間の抜けた声をあげて、あめ
さんは眉を潜めた。はい。れ君はさらっと
認めつつブドの川を向いて食べるかどうか
悩んでた。それ川いからね。そのまま
行けるよって。あ、さらっと認めちゃうか
。まあ、見られてたら嘘ついてもしょうが
ないしね。というか、私自身嘘つかなきゃ
ならない気は全くしない上に違和感まるで
ないんだけど。しかしレイ君の実を知って
いる私とざザさん以外にはれ君は立派な
成人男性。しかも最年長に見えてるわけで
。かずはちゃん小さく見えるけど女の子だ
しそのあんまり良くないんじゃないん
でしょうか。そういうの。
正太君は少し方を明らめて俯きつつ私から
目をそらした。いやいやいや、そんなねえ
さんにしてみたら父親でもおかしくはない
年の差で少も
怖る幸あ様に嫌感表すあめさんの空気を
感じとったのか。レイ君はプリンから顔を
あげて拠んとした。いや、ちょっとあめ
さんきつい顔しすぎ。あなたたちそっちに
直結するの早すぎ。せ君に意味が分かる
わけないじゃない。ほら、ちょっとビビり
始めた顔してきた。私夕べちょっと怖く
なって。で、霊さんの部屋にお邪魔したん
です。そしたら寝ちゃって。怖くてって。
高校さん聞かれても困る。とっさに
飛び出した言い訳をどう広げるか。子供
たちは昔何を怖がってたっけ?えっと、
なんかほら外に何かいる気がしてなんと
いうか分かるだろうか?自分の絵ではない
よねというすぶりをあえてすることの
恥ずかしさというか、やだいい年して怖い
とか言っちゃうわけ。的なセルフツッコみ
が脳内かけ巡る恥ずかしさというか。いい
年してと言っても今の私はそれがおかしく
はない外見ではあるはずなんだけどそれは
それはこれ少なくとも私はこちら側に来て
からも年は行っていないにしろ自ら子供
ぶった態度は取っていないのだ。嘘は言い
たくないけどわざわざ説明もしづらいと
いった中での妥協を一応守っていたのに
ああ顔が暑い。これは恥ずかしい。予想
以上に恥ずかしかった。やだも私何も
文字も字しちゃってるの。ざザさんが微妙
な顔してるのも拍者をかける。その顔やめ
て。あ、あわかずはちゃんしっかりして
見えてもやっぱり可愛いところあるんだな
。もうチャラ男本当やめて。何かって
どんなのよ。どんなのだろうね。あめさん
もしかし苦手ですか?睨まないで。お化け
的な。え、こら、霊れ君、そこで君が
ビビらない。いくらこっちの世界でもお
化けはないですよ。大丈夫ですよ。かずは
ちゃん、お化けゴーストでしょうか?い
ますよ。え、何言ってるのって顔してざザ
さんがシ太君に被せた。いや、あなたが何
言ってるの?古い建物には大体いますよ。
僕は見えない性質なんですけどね。この城
にいるのは暗い紫色の髪の怪我っと顔を
隠してボロボロのドレスでずるズルと張っ
て歩いてるらしいですね。見える奴が言う
には何それ?怖い。え、魔法の世界なのに
結界とかお払いとかそういうのないの?別
に悪いことなんてしませんよ。ああ、ただ
ほら廊下のあちこちにクッキーとか小さな
カップのミルクとかあるでしょう。あれは
ゴストのためのものなんで触らないであげ
てくださいね。座敷わ辺。座敷わべなのか
。まさかこの世界妖怪にも優しいなんてな
。ゴーストってやつは罪座敷わべみたいに
幸運をもたらしたりはしないらしい。ただ
そこにいるだけだそうだ。立たるわけでも
ないのになぜお菓子やミルクをあげるのか
と尋ねると食べるからとざザさんに返され
た。私に聞かれてもね、疑問に思うこと
すら自然じゃないんだな。そう言われても
私たちにとってはお化けとか妖怪っていう
ジャンルのものにそう簡単に馴染めるわけ
じゃない。ごく自然に私はレイ君の部屋に
寝泊まりする流れに持っていけたと思う。
あめさんの誘いは断ったけど、もしかし
たら、あめさんも怖かったのかもしれない
けど、こ、怖いわけないでしょとテンプレ
かましたものだから怖くはないんだろう。
きっと多分外から見たら私がレイ君の手を
握りしめて話さないように見えたんだろう
けど、実際はレイ君ががっちり握りしめて
たんだ。そりゃあめさんに我慢してもらう
しかない。初めて乗る馬車は意外と振動が
激しくなかった。幸い降参いてると呟いて
いた仕組みのせいだろう。意味は知らない
。かぼちゃの馬車ほどファンシーじゃない
けど曲線が有利な2等建て馬車2台と大型
の滅馬車や2馬車が数ずつ前後を守るよう
に対列を組んだ牙正体で街道を進んでいる
。オトの縄文を出て2時間ほど。東は
なだらかな給料が地まで続いていて、南
から西にかけてはこんとした深い森が
広がっている。北を振り返ると切り立った
崖に抱かれるように立つ奥義が見える。
奥義のある山の中複から麓元までは
色取り取りのブロックを敷き詰めたような
家への屋根が広がり、それを囲む高い上壁
。アニメで見たわ。こういうの見たわ。
ファンタジー感をこれまでで1番感じて
いるかもしれない。空まで透明感が違う気
がする。同じ青でも目が入っているかの
ように見える気がする。ジャージいいな。
いいでしょう。馬車の後部デッキに並んで
立つ霊君が本気で羨ましそうにあ豆き
ジャージを軽く引っ張る。こちらの世界の
布もなかなか悪くはないけどやっぱり運動
するならジャージ最強だからね。初日は
間違い感でいまれなかったけどね。もう
少し先に行った森の手前を拠点とします。
ほら、もう先隊がテントを作り始めてます
よ。ざザさんが馬を寄せて前方を指刺す。
こちらの馬は多分私の知ってる馬よりも
ずっと大きくロバのように垂れた耳と羊の
ような巻き角を持ち、温かそうな柔らかく
習い気をしていた。正体君と幸さんも馬に
乗っていて、馬車には私とれ君とあめさん
だ。スライムいる。マジで。
れ君がザザさんより向こう側の草むを
指刺すとそれまでだるそうに馬車内にいた
あめさんが身を乗り出して食いついた。
あめさんは落ち着いているようで割とこう
いうのが嫌いじゃなさそうなんだよね。
あめさんスライム好きなんですか?本当に
いるんだって思っただけ。レ君のジャキの
ないトいで割に帰ったのか。少し方を染め
て席に座り直すけど。ふん。あ、色違いも
いる。マジで足早い。好きそうだな。色が
違うとなんで足が早いと思うんだろう。
私たちはち訓練を兼ねた魔物討伐に来てい
た。高校さんは22歳、あさんは19歳、
し太君は16歳という見た目通りの実だと
いうことを確認したらしい。まあ自己申告
でしかないけど振る舞から見ても年争王に
思えるということで当初の予定通りで行く
との判断だ。魔物と普通の動物の違いって
何なんですか?全ての生物は大かれ少なか
れ魔力を持っていると聞いてざザさんに
とう襲ってくる種族かどうかです。
シンプルだ。魔獣と魔物の違いは魔獣は
はぐれもいますが基本魔族の眷属でその
式家にあります。ですから国内には滅多に
いませんよ。あとは天物より知能も高く
強いですね。連携してくるので数日前飾王
ざザさんエルネス新官庁と大臣や交換数人
が勇者たちに対するあらゆることについて
会議をする場に私も同席させてもらってい
た。では今度討伐する予定なのは魔物で
あって危険度は少し下がると思っていいん
ですか?村やの近くで魔物が増えすぎると
僕の管理家の騎士団が討伐に向かいます。
今回の討伐はその通常範囲のもので1個
正体で対応被害はほとんど出ませんです
から勇者様たちの現在の実力なら全く問題
ありません。王国には資団がいくつかあり
、座さんの騎士団は国内の魔物討伐北の子
線防衛を観轄としている最大規模のものだ
。だからこそ勇者機となった。でしたら
やはり私も同行します。君にはの護衛をし
てもらいましょう。戸惑いに少し避難が
混じった声がざめく派伝
は戦闘行為に拒否感があったのでは王は
ざめきを片手で抑えるが軽減な表情を隠さ
ない。私には適正や能力がないと判断した
だけです。好きではありませんがそもそも
経験がないことなので拒否感と言えるほど
のものもありません。おかず派殿の国では
も戦争もないとおっしゃってましたな。
それなのに10歳の子供に狩をさせるとは
それは占領ではないと言えるのですかな。
おっとさすが王は手厳しい。でもこれは
子供というものに対する大人として
当たり前の感覚だ。一見穏やかに見える
この優しい国だけれど幼い頃から戦う術を
学ばせるほど死は身近にある。それにも
関わらず12歳以下に狩はさせないと
立するこの世界。平和ボケと勝される日本
人の感覚で否定することなどできるはずも
ない。成人年齢を上げてくれと思うこそ
すれ。10歳の子供に戦わせるなど狂器の
でしかないとするのはこちらとしても同じ
だ。レ君がその実年齢と同じ身体を持って
いたならそんなことさせはしません。子供
は子供でしょう。肉体が急に育ったとして
も精神まで育つわけじゃない。実際さんは
子供じゃないですか?ザザザさんをはじめ
全員レ君を仮に参加させるのは否定的だ。
エルネス新刊長だけは火を全く顔に出して
いないけれど私の護衛をさせると言ってい
ます。実際に仮に参加させるかどうかは
段階的に反応を見て考えたいと思ってい
ます。本人が参加すると言い張っていて
能力的には十分である以上今の妥協はそこ
です。ダッシュダッシュダッシュあの子は
他の子供と同じ基準で考えるわけにはいき
ません。なぜでしょう?エルネス新刊長が
会議が始まって以来初めて声をあげた。
私たちを帰還させることはできないと言っ
てましたね。そして私たちのこの身体は
召喚された時に起きたことだと。
立ち上がってエルネス新官長に私の小さな
体を示す。ということはこの身体が実に
相業に戻ることはありませんね。私はこの
まま成長し、ダッシュダッシュダッシュ霊
君は置いていく。エルネス新官長はわずか
に目を見張り、私の言いたいことを理解し
たように小さなためと共に頷いた。陛下
失礼ですが、今おいくつですか?56歳に
なる。この世界での平均寿命は前を潜め
60から70ダナと末席に近いところに
座る交換に目で確認しながら答えた。ざザ
さん42歳ですよね。鍛えているとはいえ
30歳の頃と比べて衰えを感じないはずが
ないですよね。それはまあけれど現役です
。陛下だって現役です。肉体が多いその
衰えを補うものを重ねた月日が培ってい
ます。でもレ君は40歳の心で体は平均
寿命を迎えるんです。ざザさん、今その体
が60過ぎになったらどうです?陛下、今
その心のまま70過ぎの肉体になったら
出席者は大体交換の若い人で30半ば
くらい最高例は大臣だろうか。誰もが
なだらかにの追いを受け入れていく時は
公平に歩みを進めるのだからレ君もこれ
からなだらかにおいを感じていくだろう。
わずか10代前半でレ君がそれを自覚する
のはすぐですよ。賢い子ですから。
ダッシュダッシュダッシュ。あの子は人
よりも早く大人にならなくてはいけないん
です。その時それに耐えるために色鮮やか
な羽を散らしながら飛び立つ鳥の群れ。森
の奥から破裂音や衝撃音がわずかな振動を
連れて響いてくる。私とレイ君は数人の
騎士たちと共にテント前に簡易かどの設置
や焚きの準備をしていた。そろそろ皆さん
戻ると思いますよ。積み上げた焚きに
さらに一追加しつつざザさんより少し若い
くらいの騎士が教えてくれた。討伐対象の
グリーン棒はまるまるとしたイノシシに
よく似た魔物だ。食材として厨房の裏手に
運ばれてきたことがある。全長3mほどの
巨体にも関わらず危機の間を猿のように
飛び回り繁殖機には森から出て途を組んで
襲ってくるという。しかも構いたちみたい
な風魔法攻撃付き。その図隊でその攻撃は
夫人じゃないだろうか。私は調理犯として
同行している。レイ君は予定通り私の護衛
だ。仲良しなので全く自然だ。レ君は
こだわるかと思ったけど案外すんなりと
納得してくれた。仲良しだもんね。ねえ
かずはちゃん何作るの?ボタン鍋もきと
ローストポクと丸焼きかな?大量の野菜を
出しの入った大鍋3つにそれぞれどんどん
突っ込んでいく。歳菜だけど昆布っぽいの
もあったので昆布しだ。カツオ節はさすが
になかった。味噌ももき出し細かいことは
気にしない。グリーン棒からしっかり旨味
は出るしね。ボタン。私の横に
しゃがみ込んで膝を抱えたままコテッと首
をかしげる霊君にイノシシのお肉をボタン
の花びに見立てているんだよと説明する。
期待通りで嬉しい。走行しているうちに
勇者人を戦闘に討伐班が森から出てきた。
あめさんとし太君はそうでもないけど幸博
さんは帰り地をかなり浴びている。戦い方
の違いのせいだろう。おと足止めをすると
事前に言っていた。隣でかかに息を飲む音
が聞こえたのを知らないふりしながら
駆けよって出迎える。お帰りなさい。なぜ
か幸ひさんは目を泳がせつつ後ずりした。
どうしたんですか?怪我はないですよね。
あ、いや、ほら俺汚れてるし。ああ、派手
に浴びたみたいですね。汚れを落とせる
ようにテントの裏側にお湯とか用意して
ありますよ。かずはちゃん、こういうの
苦手なんじゃないの?はい。なんかこの間
から思っていたけど、私が戦闘を事態した
のはどうやら平和主義とか無結主義と
かってことで納得されているのだろうか。
えっと、私鶏を閉められるんですよ。
ダッシュダッシュダッシュは高校さん
ばかりか。あめさんもし太君も目を見張っ
た。まあそうだよね。ソ祖父がね、土中で
落家をしていたんですよね。個人割りとし
ていて、今はもうないんですが。で、私
そこに預けられていた時期があって、教育
方針とな。む、どうなんでしょうね。鶏肉
は自分のが1番うまいって人だったんで、
よし、一緒にこえるか。うまいもの食わせ
てやっからな。ってのりでした。ちょうど
10歳くらいの頃だったと思う。研究者の
父が海外へ長期のフィールドワークに出る
ことになり、元々助手をしていた母もつい
て行ってしまったために早素に預けられた
。1年ほど一時期命の教室だの何だの問題
になっていたけどあれはそんな教育だの
なんだの目的は全くなかったのは間違い
ない。そういう人でした。以上的な意図せ
ず先がけみたいな経験ではあったけど、だ
からこそあの命のなんちゃらの報道を見た
時にはくだらないと思ったものだ。なので
血も内臓も全く平気です。というかする
べきことをしてきた人に感謝はあれど苦手
だの何だのはないですよ。そっか。はい。
お疲れ様でした。皆さんもお疲れ様です。
うん。ありがとう。働いてきたのは木ひ
さんたちじゃないですか?お礼ならご飯を
食べてからお願いします。この後の作業は
私の番なので。そう言って笑うと幸さんは
妙に顔をくしゃりと歪ませて笑った。で、
肉はもう食材判定なんだ。その場で血抜き
をしているから後から来るよ。大物の解体
はさすがに見てたことしかないので腕が
鳴ります。肉食なのね。かずはちゃん騎士
団数名と一緒に手近な木に吊したグリーン
ボーを2等解体した。残りの6等は近くの
村に届けるそうだ。やはり騎士団の人たち
は手慣れていて本当にかず様もやるのと
聞かれつつも解体の手順を教わりながら
手伝った。大昔見たイノシシの解体とほぼ
同じだったと思う。はるかに大きいけど、
俺もここまでの大物はやったことがないん
だけど、まあ汚れついでだしと幸さんも
手伝ってくれた。本当にチャラ男っぽいの
に意外性があるな。れ君は顔を少し怖せ
ながらも私の後ろからじっと作業を見てい
た。焚木の山は2列。車輪のような4つの
穴が開いた円盤が戦頭についた棒が2本
建ててある。グリーン棒の両肩から腰に
かけて2本ずつ貫いている金属性の棒は
円盤の穴に通されていて満べなく焼き
ながらぐるぐると回せる仕組みだ。これ
ならと火起こしをさせてもらう。エルネス
新刊長時々に教えてもらった通りに魔力を
集中してダッシュダッシュダッシュと
ドロっと火柱が上がった。とキャンプ
ファイヤーかのごとグリーンボーどころか
天まで焦がすかのように騎士団も勇者人も
後ずさった2mばかり私も若干前髪が
焦げ臭さい。よしではあめさん非日加減を
お願いします。
火がグリーン棒にかからない程度に待って
。なんでここまで燃やしたの?私がいつも
芋の川を向いているのは実はこのせいだ。
かどに火柱をあげて禁止例が出た。今回は
このサイズなら行けると思った。ちょっと
キリッとしていてもダめだからね。失敗
でしょ。これ失敗なんで。ちょ、火力高。
勇者様さすがリリしいな。これは恥ずかし
がったら負けのやつ。総配置につけ
ストーンウォール消壁展開信号費を上げろ
。赤と緑だ。ざザさんの針のある声が響く
。その指示だけで騎士たちは確認し合う
こともなく一斉に己のいるべき位置へと
散らばった。上空でパンパンと破裂音がし
て見上げると立ち上がる黒い煙と赤と緑の
火が散っていた。オトへの合図だと前に
聞いた覚えがある。結構遠いのに見えるの
かな?目がいいんだろうな。ゆるゆると
視線を地面に戻す。今さっき本当に今
さっきだ。ダッシュダッシュダッシュ。
厳しかったです。かずは様空の湾を持った
まま深い霊をしてそう名前は何と言った?
もうすぐ幸さんたちが戻ると教えてくれた
人。ああ、ささんだ。ささんの顔があった
場所、さ一さんの左肩が湾を持った左腕が
胸当ての左側に刻まれていた紋章があった
場所へと視線を戻す。さであったはずの
右肩から左脇への断面は黒く焼けこ焦げて
いる。炎なんて上がっていなかった。ただ
紫色の幅1mほどの先行が走っていったの
だけがその先行がさを持っていったのだけ
が分かった。この座敷にまで優しい世界で
確かに殺し合うために私たちは呼ばれたの
だと奇妙な納得に落ちてきた。配善自分の
分のワンと皿を持って幸流した。お先に
頂いています。正体君が軽く餌釈する。
ボタン鍋すげえうまいよ。ローストぽくも
絶妙な日非加減だ。加減は私なんだけど、
高校さんはもぐもぐしながら賞賛して
くれるけど、あめさんの言い分はごもっ
ともだ。指示していたのはかずはちゃん
だろ。オーブもないのによく調整できるな
。肉用の温度計は使いましたし、火の色の
見方は厨房で習ったんですよ。細かいのよ
。あとちょっと小刻みにとかも気持ち一口
とかわけわかんない指示なのに。あめさん
さすがでした。魔力を使うのが1番上手
ですからね。あんな火柱をあげたら抑え
られるのは私だけじゃないのを。グフと幸
さんが含んでいた肉を吹き出しかけた。
ダッシュダッシュダッシュをま、やめろよ
思いで。素だろ。あめさんが火を抑えて
くれた間雪ひさんはずっと笑い転げていた
もんね。正体君も肘の裏で口を抑えて震え
ているし。ゴーストぽくは器用の日の隅に
網をかけて作った。結構やればできるもの
でいや実際にやったのはあめさんなんだ
けどでもかずはちゃんすごいね。証承もし
ていないのにれ君が私と幸さんの間に腰を
下ろす。いいけどちょっとそこ狭くないか
な?また自分の幅を間違っている感じの
あれかな。A賞うん。だってあんな大きな
火を起こすなら影承しなきゃでしょ。え?
首をかしげるとれ君は私とは逆方向に首を
かげた。あめさんは盛大に眉間にシワを
寄せた。エルネスさんに習ったじゃない。
ある程度大きな魔法を使う時は魔法名の影
で魔力の性質や威力を調整しないと発動
そのものが難しくてできないって一緒に
ダッシュダッシュダッシュいなかったわね
。そもそもこの世界に来るまで魔力なんて
ものはおぎ話だったわけで、私たちは1番
最初に魔力というものの存在を感じること
から始めなくてはならなかった。水晶やら
魔法陣に書かれていたのと同じ文字が刻ま
れたオルゴルみたいな箱を使って自分の中
の魔力を感じ取り操作する術を学んだのだ
。ちなみにエルネスさんはその役職と外見
からは駆け離れた。
そこでぐーっとポワっとなるから、そうし
たら9って感じでといった感覚派だった。
ちょっと難しかった。あれでも、あめさん
訓練の時そんなのしていなかったじゃない
ですか。以前の訓練風景を思い出す。確か
に時々口がもごもごしていたけど、火球や
歴程度なら別にいらないけど、発動が早い
から手数を打つのに必要だし、でもある
程度威力があるなら影承するわよ。口も
ゴもごしていたやつ。恥ずかしいでしょ。
わざ教みたいで。まあ、それは分かる。れ
君は隣でええ、かっこいいのにとついて
いる。まあ、それも分かる。いや、え、
待ってください。かずはさん、新刊長は
そこまで教えてくれていないんですか?
いや、戦闘しないなら必要ないわね。魔力
体感できたら生活はすぐできるわよって。
はあ意
の上で授業から離脱しましたのバッとA
新幹長はその天才肌なもんでうんさん城に
帰ったらもう少し練習しましょう。新刊長
にはふから言いますから。え?あ、はい。
ざザさんが乱れた。初めて見たかもしれ
ない。ざザさんの貴重な罵当シーン。高校
さんはうずくまっている。
苦しそうですね。息できていますか?少し
笑いすぎなんじゃないかな?ダッシュ
ダッシュダッシュ。失礼します。よろしい
でしょうか?かずは様。空のワンを持った
騎士がざザさんの後ろに立って私に霊を
取った。とても厳しかったです。かずは様
、特にこのスープボタン鍋。ああ、お口に
あったなら良かったです。料理を褒め
られるのは条件で嬉しい。自分が美味しい
と思うものに近づけようと思うと、どうし
てもこの世界にあるもので近いものを探さ
なくてはいけないわけで、そこそこ苦労し
たわけだけど、だからと言ってこちら側の
人の口に合うかどうかは別だ。私も
美味しい、彼らも美味しいのであれば苦労
した会もある。これは食堂のメニューに
加わる予定はありますか?どうでしょう?
料理長も新しいもの好きなので1度は出る
かもしれませんね。おお、それは
ありがたい。是非うちのタの若い奴らにも
食わせてやりたいと思いまして。それは
いいな。僕からも料理長に行っておこう。
騎士はざザさんと微笑み合ってからもう
一度霊を取って少し離れたところで食事し
ている一段に腕を上げながら近寄っていく
。軽い完成に迎えられていた。なるほど。
本当になかなか評判良かったらしい。うち
の隊ってこのタの方ではないんですか?
食堂に出入りして声をかけてくれる人の
ことは大体覚えているけど、その所属まで
は分からない。今の人は声をかけてくれる
人だ。ああ、あいつはオート周辺警備担当
の招待長ですね。この隊は選抜した臨時の
精鋭部隊です。勇者様たちの訓練と護衛を
兼ねていますから。あの方座さんとそんな
に変わらない年代ですよね。精鋭なのに小
隊調なんですか?やっと発作が収まった
らしい幸が軽減そうにざザさんにと何が
軽減なのか分からない私は生ひさんに軽減
な顔をしてしまう。いや精鋭でざザさんと
変わらない年齢ならもっと階級が上じゃ
ないのかなって。なるほど。どうやら小隊
長とはもうちょっと若い年齢の人が多いと
いうことか。幸さんの問いにざザさんが
苦笑いを返した。あいつ変わり物でね、絵
でもなければ器でもないって小心を蹴り
続けているんですよ。僕としては腕は確か
だし尋人望もあるのでもったいないと困っ
ているんですけどね。ああ、有能な人は
上層にいて欲しいですもんね。適切な人材
配置ができないのは僕の能力も疑われるん
だって脅しまでかけているのに全く気にし
てくれやしないんですよ。ざザさんと元々
仲良しなんだろうな。同年代っぽいし。と
いうか幸さん詳しいのかな?そういうの。
そういえば騎士の人たちと断性している姿
をよく見る気がする。そう聞くと幸さんは
一瞬気まずそうな顔をした。いやあ、
向こうの世界とは結構違うし詳しいと言わ
れるとどうかなと思うけどね。てか俺らの
中で多分1番騎士たちと仲良くなっている
のはかずはちゃんじゃないかな。さっきの
料理中も息が合っていたじゃん。皆さん
食堂に来ますし、子供と男性は胃袋が1番
の弱点ですからね。高校さんとざザさんは
顔を見合わせて違いないと笑ったその時
だった。気配も前ブレも一切なかった。
走り抜けた先行が世界の色を変えた。ざザ
さんが手をかざした先、森と私たちの間に
高さ3m幅4mほどの岩壁が立ち上がり、
2枚、3枚と同じような岩壁が両脇に並ん
でいく。薄青く半透明なモヤが岩壁を包ん
だ。あれが消壁だろう。とっさに
立ち上がり抱え込んだレ君の頭。私の体で
は君の視線を遮切ることができなかった。
え、かずはちゃん、あの人、え、大鍋を
囲んでいた人たちもさっきまでさを笑顔で
迎えれようとしていた人たちも横たわるさ
だったものを一別もせずに私たちと眼壁の
間に立ちふがる。彼らがレイ君の視線を
不正だ。先行はどこから来たのか私には
分からなかったけど、ざザさんには分かっ
たのだろう。最初の岩壁で法学を示し、
騎士たちは武器を持ち、盾を持ち、その
法学へ向け魔力を練り出している。勇者の
護衛のためにいる精鋭だと言っていた。
腐ってくれと頼まれたはずの勇者が立ちみ
、その勇者の腕を取り方へ引こうとする人
たちがいる。それがこういうことなのか。
まだ未熟な勇者を守るためにためらいもせ
ず盾になるのか。昔男女の守り方の違いと
いうご宅を聞いたことがある。女は守る
ものを抱え込み敵に背を向け、男は守る
ものを背にして敵と向い合うのだと。精査
ではなく戦う術があるかどうかなんじゃ
ないかねと当時思ったものだ。高にして
男性の方が腕力があるので精査といえば
精査なのだろうけど3mの高さがあるにも
関わらず壁の上に何かが現れた瞬間赤い炎
や青白い歴が弾幕となってその姿を隠す
を置いてざザさんが腕を横に投ぎ払うと風
が煙った視界を打ち払っていった。現れた
姿は虎の体育コウモの羽を広げた獣。その
人のような顔立ちをみっしりと覆った毛に
は焦げ跡1つついていなかった。ダッシュ
ダッシュダッシュなんでこんなところに
呟やいた騎士はそれでも一歩も後ずりせず
盾を構え直す。4行け。ざザさんの声に私
を霊君ごと抱え込んだ腕の力が強まった。
早くこちらへ。さっき一緒にグリーンボー
を解体した人だ。本当に一緒にやるのかと
何度も聞いた人。
セトさん、あなたが4なの。ザザさんは
私たちに背を向けているあの人たちは
もつれる足と同じようにもれた思考が
かけ巡る。だってほら壁の上中には新たに
2体あの獣が現れた。3体の金色の瞳は
眼下を併芸してから王者のごとゆったりと
地に降り立ち。一斉に上げた方向で最前線
にいた騎士たちを数吹き飛ばした。彼らは
バネ仕掛けのように立ち上がり、やと魔法
で牽制する光栄と即座に並び立つ。鎧いの
隙間から赤いものをしたらせている人も
いるのに、倒れたまま動かない人もいるの
に。大は再度前に出て剣が槍が後に続く。
硬直したまま引きずられていた私たちの中
で1番最初に動いたのは幸さんだった。
あめ、回復に回れ。シ太は右を潰せ。はい
。あめさんはビクっと肩を振わせてから
動かない人へ向かって駆け出し、正体君は
青ざめつつも鉄球を権限させる。だめだ。
あれは魔獣だ。引け。じゃああんたらも
引け。ダッシュダッシュダッシュを先に
落とせ。2回回り込め。高校さんに精死を
振り切られたざザさんは瞬時に号霊を
かけ直す。数人が左右に別れし太君は右の
獣に鉄球を放ち、幸さんは残り2対2を
連射しながら大の壁を飛び越え最前列に
踊り出た。鎧いを赤く染めている人たちの
腹や肩に淡いオレンジ色の光がいくつも
舞う。あめさんの回復魔法だろう。高校
さんは一瞬振り返り私とれ君に目を止める
。ダッシュダッシュダッシュAさんかずは
ちゃん連れて行って幸い降参には私がれ君
と騎士に抱き抱えられているように見えた
のかもしれない。私たちの動きを待たず幸
に退治し直す。感段なく振り注ぐ騎士たち
の矢や火球を小虫のように払う獣たちも
正体君の鉄球や幸ひさんの魔力屋は
すれスれでかわしていく。両腕をレ君の頭
から胸に抱え直して力を込めた。行くよ。
で、でも行くの?案外レイ君を軽く
持ち上げられた気がしたけど、私の足は地
についていなかったからレ君ごと持ち上げ
られたんだと思う。でもそれも違った。私
もレ君も私たちを抱え上げた瀬戸さんも中
に浮いていた。3体のうちドイツが抜けて
きたのかは分からない。騎士たちの頭情を
超えると同時に私たちを吹き飛ばしたの
だろうと駒送りのように空中で離れていく
レ君と瀬戸さんの姿を見ながらぼんやりと
思った。1番軽い私の体がきっと1番遠く
まで飛ばされるだろう。後頭部に衝撃が
遅うのをなぜこんなにゆっくりと感じるの
だろう。2度3°4°視界が空で埋まる
たびに体内に響き渡る衝撃。痛くはない。
痛みはない。こんなにゆっくりと時を
感じるのに地面をえぐりながら土煙をあげ
ながら私の体は行為もしない。ぐけほ
風景がやっと固定される。セトさんは
仕上がろうとして膝をつく。ざザさんが
こちらへと駆け出す。上半身だけを起こし
た霊君へと獣が一歩と踏み出す。ダッシュ
ダッシュダッシュ認識できるのに体が動か
ないなんてそんなことあるものか。
うつ伏せた低い体勢のままえぐれた地を
右足で蹴る。パリパリと乾いた音が右足を
伝え、それは左足、左腕、そして右手へと
細い糸が絡むように伸びていく。
凝り固まった筋肉をほぐすチリチリとした
心よい痛み。右手に現れた柄は吸いつく
ほどに手のひに馴染み。召喚された翌日。
権限させたはいいけど1mmたりとも
動かせなかったはずのハンマー。それは今
私の右腕の一部かのように先行花火の
弾ける日のように暗い部屋で走る静電機の
ように乾いた音と共に私とハンマーに
張りつく細い光喉の奥からこぼれ出るのは
私自身聞いたこともない方向重くて動かせ
ないバカなそんなことはあるわけがない霊
君と獣の間に割り込み従順につ随した
ハンマーに左手を添えダッシュダッシュ
ダッシュ私は重力を管理する。血の子に何
するか?ああ。振り抜かれたハンマーは4
つ足と腹を残して獣の頭からおまでを
えぐり取った。耳の奥でふっとざらついた
息がうずまくうじのう毛がじリじリと
逆立っている。紙半分を削り取られた獣
だったものの断面は年林のように線を描き
、それがずるりと形を緩め獅が崩れ落ちる
。くつくツと赤黒市が土に染み込んでいく
。れ君立てるねかずはちゃ立てるね。
大丈夫だから立ちなさい。ダッシュ
ダッシュダッシュは牌
は動かないけれどまだ残り2匹は暴れて
いる。こちらに向かいかけたザザザさんは
私たちの無事を確認してまた指示と援護に
戻っている。セトさんは少し離れたところ
でまだ片膝をついていた。背後でレ君が
立ち上がったのが気配でわかった。あのね
、瀬戸さんを助けて。ほら、肩を貸して
あげて。できるね。でも大丈夫。できるね
。お願い。あの馬車の影に連れて行って
あげてわ、分かった。軽くケツまづいた音
と共にれ君が瀬戸さんの方へ駆けよる。
よし、少し離れさせられた。高校さんの方
と翔太君の方どちらに向かうべきか、それ
ともさっきのように抜けてくることにここ
で備えるべきか。戦う術があるなら私に術
があると分かったなら守り方ももう決まっ
た。背を向けるなら大切なものの方へだ。
そう思いつつもどうすべきかできずにいる
と情勢が一気に傾いた。おが落ちた。
とどめをさせダッシュダッシュダッシュ
落ちる前はダめだ。背後に回った騎士に
大落とされた獣は前足を高くあげるけれど
、その開いた腹から顎にかけて幸さんの矢
が何本も突き立っていった。もう一体脳は
あだ落ちていない。正体君の鉄球が獣の頭
にめり込んだ。地面と鉄球に頭を潰されて
いる獣の鬼、紫の光が収束していく。
伏せろ。白いが来る。さを持っていった光
が私の視界を埋めていく。ただの反射だっ
たと思う。さほど反射神経に自信はなかっ
たはずだけど窓に飛び込んできたバッタを
叩いたかのような感じに右腕が振り上げ
られて不穏ハンマーは歪む空気をまとい
先行の軌動を空へと変えた。ダッシュ
ダッシュダッシュダッシュはほぼ同時に左
半神を襲った衝撃が私を押し倒し、それが
私を抱え込んだザザさんだと気づくまでの
数秒。空とハンマーをそれぞれ3度見した
。ザザさんも5度見くらいしていた。多分
他の人たちも高校さんとし太君のそばの
魔獣は2体とももう動かない。岩壁は
すでに消えていて森は何事もなかったかの
ように風に歯を背がせていた。
かずはさん何したんです。マーは握りしめられたままその頭の角を地面にめり込ませてい、その重さが最初に牽
させた時と変わらないことを主張している。ザザさんは左手で私のようなであげを確認して頷いた。
状況確認。負傷者の応急処置が終わり次第
撤収。気敏に立ち上がるざザさんの声で
止まりかけていた時間が一気に流れ出す。
動けないものへ駆け寄るもの。指笛を
鳴らして逃げた馬を呼ぶもの。馬車や煮の
状態を確認するもの。煮から毛布や単価を
持ち出すもの。さを毛布で丁寧にくるむ
もの。私はもう終わったのかどうかも
分からなくて、魔獣は確かに全て殺したの
だけれど、その実感がそもそも今命の
やり取りをしていたということすらまだ
実感らしきものが湧いていなくて嫌でも
終わった気が全くしない。うはまだざつい
ている。そんなに慌てなくてももう攻撃し
ないよう。総然とした場にも関わらずその
のんびりとした声は全てのものの耳に届い
た。今日は今台の勇者を拝みに来ただけだ
からさ。あ、気にしないで続けて続けて。
いつからそこに立っていたのか。各かに私
は周囲を確認した。私だけじゃない。他の
人だってこんなのが陣地のど真ん中に立っ
ていたら気づかないわけがない。緑が勝っ
た白い肌。背中の中ほどまであるやかな
薄茶色の髪。夜の猫のような金の瞳。な
巻き角には小さな宝石がいくつも飾られて
いて、背には2体のコウモの羽。いくら何
でも気づかないわけがないなのにずっと
そこにいましたけど何かって顔をしている
。城にもオートを出る時に馬車から見た蝶
にも獣人やエルフ、ドワーフ、いろんな人
がいた。容姿の違いは世界で危険信号とは
なりえない。実際啓白としか言い用のない
笑顔と怖には殺意とか悪意とかそんなもの
は含まれていないけれど警戒が心臓を爪で
引っかく再度3回構えた騎士たちの姿が私
の警戒心を裏付ける。なぜ魔族がこんな
ところにいる?言ったろ。新たに呼ばれた
勇者たちがどんなものなのか見物しに来た
のさ。なるようなざさんに空手を示すよう
にヒラヒラと見せてその男は笑った。
いやいや、しかし召喚されてまだ1月も
経っていないよね。まさかこいつらを3体
も殺せるとは思わなかった。ダッシュ
ダッシュダッシュはこっちも殺す気は
なかったんだよ。どんなものなのかこて調
べっていうの。ちょっと遊ばせたらすぐ
引き上げるつもりだったんだから。でも
なんかちょっと手違いはあったみたいだね
。ああ、そこは戦争中だし、多めに見てよ
。ダッシュダッシュダッシュっと落ち着い
て。ざザさんが踏み出す前にそのつ先の
地面が小さくはぜた。ちょっと手違い。君
くらいの経験者なら分かるだろう。俺は
ただの魔族では括れない。君らが国境戦で
じれているようなのとは。そう、あれだよ
。核が違うってやつだね。こっちはもう手
を出さないって言っているんだからさ。
万優さはしまい込んでおくのがいいよ。
ああ、そこの勇者君もだ。カンと好質な
軽い音が響いて幸を装備した左腕を抑えた
。何かをぶつけているのかそうでないのか
伺い知れる動作をこの魔族は取っていない
。うん。5人って聞いていたんだけど今回
は4人参加。随分ちびっちゃいのがいる
けどやっとこの国も変わったのか。
ダッシュダッシュダッシュ。やあ、
あははははははわはは族の男は私と君を見比べて突然いい出した。あはったなにそれ入れ替わりでもされたのかい。これは傑作だ。この国はやはり変わらないね。ふはっけはハっほきひきひほっけほっけほっまつわけがない。
踏み出すと同時に脳点目がけてハンマーを
振り下ろしたのに男は身をよじってかわし
た。振り抜いたハンマーの勢いを殺さずに
回転し、加速させてまた振り抜く。
ちょっとちょっちょっちょゲほひどくない
。横ナを上半身をそらしてかわされ、
さらにその上からの追撃をサイドステップ
で避けられる。地面をうがち、その反動で
加速させ、右から下からと追っていくのに
、それを全て帰りながら回避されてしまう
。ああ、もうドンと目の前が真っ暗になっ
た。口の中に土の感触が広がり、顔から
地面に叩きつけられたのが分かった。身体
のどこにも触れられていないのに地面に
生いつったまま動けない。透明な板に
押しつされているようにギシギシと全身の
骨がしむ。何これ?おばさん落ち着きなよ
。バーサーカーなの?そうなの?核が違う
と言った。だから本当の年齢まで気づくの
か?だからこいつはこんなにもう全てが
些細なことのように笑っているのか。
うるさい。あんたもいい年でしょ。高笑い
で無せるとか老人生の演ゲ障害だ。まあ、
むかつく。ダッシュダッシュダッシュ
かずはちゃんレイ君が呼んでいる。地面を
蹴る音が近づいてくる。だめ。ダッシュ
ダッシュダッシュ起きなきゃ。また
パチパチと火を散らしながら両腕で地面を
押し返そうとするけど、真横で何かが
吹き飛んでいくのを感じる。何?何が?霊
。おお。やるね。それを持ち上げるか。
ああ、だから君やめなって。ほら、見え
ない。これ人質だよ。仲間が人質になっ
てるんだよ。これというのは私のこと
らしい。頭をつかれた。多分つ先でつつい
ている。ざザさん、れ君はどうしたの?
押し付けられた顔を地面にすりながらなん
とか横を見ようと首を曲げる。いくら頑丈
でもこれだけすり付けたら顔が傷つくよ。
ほら、大丈夫だろう。怪我はさせていな
いって殺しに来たわけじゃわ。髪を掴んで
首から上だけ持ち上げられて横たわり咳む
霊君と助け起こす瀬戸さん、ざザさんが
見えた。口に含んだ小石を男の顔目がけて
吹き飛ばすと、また顔面から地面に
叩きつけられた。すぐに顔を持ち上げられ
、覗き込まれる。張り付いた笑顔で金色の
目がわずかに揺れている。ちょっととか
手違いとか言うな。殺したくせにダッシュ
ダッシュダッシュなかなかさっきの白いを
引いたのもすごいよね。おばさんだけ妙に
戦闘慣れしてないみたいなのにね。天生の
パワーファイターなのかな?未熟左右への
暴走とあの子は幼左への万友かな?面白い
ね。150年ぶりだけど相変わらず
クそったれで楽しませてもらえそうだ。鼻
の頭がぶつかりそうなほどの資金距離で
甘やかな声でさく。なぜおばさんと分かる
か教えようか。魂がもう日光びてしわしわ
だからさ。わはでもまだだ。まだ足りない
。早くダッシュダッシュダッシュ絶望を
思い出せ。コウモの羽が滑るように中空へ
男を持ち上げる。じゃあね150年ぶりの
勇者たち。俺は魔王の側近モルダモデ運が
良ければまた会えるだろうけど検闘を祈っ
てるよ。
あはかははははははははほっと最後に癖せしてモダモではゆらりと空気に溶けて消えた。しかかっていたものが消えて起こすことができた。羽を君の方へよる。
レイクかずはちゃんうぐ。かなり頑丈な私
の体でも同じ勇者補正のあるレ君の水落ち
への頭つきは聞いた。大丈夫かずはちゃん
大丈夫。ああケツ鼻じ多分今のが1番聞い
たんだけど泥土地でぐちゃぐちゃになって
いるだろう。私の顔を触っていいものか
どうか迷っている子にそんなこと言える
はずもなく。れ君も鼻じ出てるよ。
ジャージの袖口でレイ君の花を抑えると
みるみるうちに目尻に涙が溢れてくるが
ガズアじゃん。ごめんごめんね。僕なにも
うん。ちゃんと瀬戸さん連れて行ってくれ
たね。私のことも助けようとしてくれたん
だもんね。ありがとう。偉かったね。地面
に下り込んだ私の腹にうずくまって頭を
押し付けるように霊君は泣き声をあげた。
しがみつく力は成人男性のそれだし、まあ
旗から見ても少女にしがみついて号泣する
成人男性だ。本当は勝ち目のない相手に
挑んだこと、不用に動いたことを叱らなく
てはいけないのだろうけども、ブざを
晒らした私にその資格はないだろう。
優しい子だ。怖かっただろうに、自分も
痛いだろうに真っ先に私の怪我を心配して
くれる。大丈夫だよ。大好きだよ、霊君。
いい子だね。緊張と恐怖を念想王に解放さ
せて泣く子が愛しくて広い背中をさすり
続けた。ラメを振ったような抜ける青空に
刷で一筋吹いた雲。ピルルと転がる鳴き声
を渡らせ太陽を横切る鳥。現金感を狂わ
せるけど、あれはきっととてつもなく
でかい鳥だろう。オートへ帰る道は来た時
と同じように穏やかに煮を揺らす。
ダッシュダッシュダッシュキア。痛いっ
ちょ、一体無理。あめさん待って。あと
ちょっとあとちょっとだかられっかり抑え
て。わはい。わごめんねかずはちゃん。私
から離れようとしない霊君を使って
ちょうどいいとばかりにはいじめにさせる
。あめさんは顔獣に埋まった小石や泥を
水魔法で取り除いてくれている。水を流す
だけでは落ちなくて切り吹き程度の圧力で
も落ちなくて今私は傷だらけの顔面に
シャワーを当てられている。なんで魔法が
あるのになんでなんで物理で取るの?意味
が分からない。だからこんな細かい砂を
取らないで回復させたら皮膚の下に
巻き込んじゃうかもしれないでしょ。
ボコボコの顔になりたいの。ダッシュ
ダッシュダッシュよし。いいよ。拘速して
いたレイ君の力が緩んでそのまま私も脱力
してもたれかかる。あを描いたレイ君の膝
にすっぽり収まっている格好だ。ポカポカ
と顔の周りの空気が温まる。気持ちよさに
食い縛った顎を緩める。お風呂に入った時
みたいな声が知らずに出た。これが回復
魔法か。きっと今私の顔は淡いオレンジ色
に包まれているのだろう。なんかそれも嫌
だな。終わりというあめさんの声と一緒に
顔のぬくもりも消えた。ふわりと涼しい風
が過ぎていく。ありがとうございました。
ちゃんと綺麗に戻ったから差し出された
手鏡で確認してこれが私と呟いてみる。
いいからそういうの冷たい。お約束だと
思ってやったのに。かずはちゃん綺麗に
なったよ。良かったね。可愛い。あ、はい
。ありがとね。頭情からジャキのない笑顔
で覗き込まれる。子供って好きる可愛いだ
からね。最中は全然痛くなくてっきり勇者
補正なんだと思ってたんですけど気のせい
だったみたいです。アドレナリンが出てた
んじゃないかな。確かに俺ら頑丈だけど、
全く痛みを感じないのはやばいからね。
痛みは体の危険信号だから。なるほど。皆
さん気をつけてくださいね。普通に痛い
ですよ。おお。アドレナリントはととと
ざザさんになんか脳内にわっと出るやつと
幸さんがふわっと答えている。雪は馬に
乗っていた幸さんとざザさん。シ太君も今
は一緒に煮に乗っている。多分ざザさんは
私たちのアフターケアなんだろうな。予定
よりも早く人の死を見てしまった私たちへ
のあのずっと考え込んでいたし太君が声を
あげた。ダッシュダッシュダッシュごめん
なさい。謝って住むことじゃないけどざザ
さんが先に王を落とせって言ってたのに僕
。シ太さんあれは僕の油断です。魔獣が
出る可能性は低いと甘く見て、魔獣
それぞれの特性を教えるのを後回しにした
僕の責任ですから。でもそれは幸博さんも
同じですよね。なのに幸さんはちゃんと
従ってた。僕だって聞こえてたんです。
聞こえてたのに多分意味をちゃんと分かっ
てなかった。一歩間違えればかずはちゃん
だって他の人だって僕は分かってなかった
。膝の上で握りしめた拳が白くなっている
。この子も賢い子だな。ほんの数時間前の
しかも良きせぬ衝撃的な出来事をもう
振り返り分析している。あの魔獣は王先に
落とさないと死にさに先行白を放出する
性質だったらしい。随分と凶悪が最ごっぺ
だと思う。白井はインターバルが必要
らしく連射こそされないものの動きもき敏
だし爪や牙もかなりの脅威だった。
まししてあの時白井が走ったのは最初の
一撃だけ。3体の内ドイツがそれを走たの
かも分からなかった。ドイツがいつ打つの
か誰にも分からなかったのだ。知らなけれ
ば王を優先する余裕なんて作れないこと
だろう。あの状況で即座に対応できた幸
さんがすごいのだと思う。私だってどちら
に火生したらいいのか、どうしたら足を
引っ張らずに済むのか判断できなかったの
だ。私だって分かってなかったわよ。
たまたま回復に回れって言われたからそう
しただけで、あめさん何よ?あめさんを
フォローとかするんですね。あ、あんた
さっき綺麗にしてやった人間に向かって
それ正体君星座痛くないですか?崩し
ましょう。ほら暴走した私がこんなに
だらけてますし。レ君にも垂れかかり
投げ出した両足を示す。ジャージの肘も膝
もうそも穴だらけのボロボロで悲しい。
やめて。あめさん。穴を広げないで。
ジャージの穴の攻防線を無言で広げる。
確かに昨今滅っ多にお目に書かれないほど
の暴走でした。何かに乗り移られたのかと
思いましたよ。奇心を書くやだったね。
ざザさんと幸さんも乗ってくれる。ああ、
でも奇身というより岸母人かもね。仲が
いいとは思ってたけど、かずはちゃんから
見たられ君は子供みたいなもんでしょ。
ですね、言い出したら幸さんと息子は2歳
くらいしか違いませんし。本当の意味で
見えないっすね。でしょうね。レ君と私の
実のことはもう説明してある。やっぱり
全員ざザさんの時と同じように微妙な顔を
しつつ色々と納得してくれたようだった。
雪ひさんはかずはさん、いや、そのままで
いいかと3付けを即客化してた。まあ色々
と今後のこともありますし、細かいことは
城に帰って落ち着いてからにしましょう。
はい。本当ごめんなさい。ペコりとリに頭
を下げたし太君は1泊置いてガッと顔を
あげる。で、僕納得いかないんですけど、
なんでれさん、れ君、僕のこと君付けな
わけ?え、だって最年はA君てことでしょ
?かずはちゃんのことは最初小さく見えた
からあれだけど、幸さんは幸さん、あめ
さんは、あめさんって呼ぶのに、なんで僕
だけした君なのさ。あ、そこにこだわるん
だ。ええ、だってシ太君はし太君って感じ
なんだもん。なんでさ、確かに言動は
落ち着いているんだけど、し太君って
ふっくらした方のラインといい君って感じ
なんだよね。そしてまた妙なところに
こだわって見せる姿はまさにそんな感じで
。いや、シ太、それで言ったらかずは
ちゃんだってショ太君って最初から呼んで
たじゃん。それはいいのか?お、女の子は
仕方なかったから。おおおうさよか。なぜ
だ?年頃の男の子の理屈は分からぬ。
やっぱり翔太君は翔太君って感じ。譲ら
ない霊君に年長組はだよねと声に出さず
頷き合った。絶望を思い出せと魔王の側近
モルダモではそう言った。まだ足りないと
も絶望ねえ。ふざけたやつだったじゃない
。芝居が勝った高笑いしちゃってさ。
ズニカっての大した意味なんてないんじゃ
ないの。城に戻った翌日の朝飾王や
エルネスさん大臣たちも列席する会議に
私たちも参加していた。モルダモデが私に
支いた言葉を告げると幸さんは前を寄せ、
あめさんは切り捨てた。昨日のことの報告
も兼ねているわけだけども、そういえば
こういうバーって一見の間とか使うもん
じゃないのかなってざザさんにこっそり
聞くと王は確式より効率をじじますからと
教えてくれた。本当いい上司よね。足り
ないとは何のことだろう?あの状況であの
文脈なら素直に取れば私たち勇者の力が
足りないだ。足りないから絶望を思い出せ
というのなら思い出せば足りるようになる
ということだけど魔族にとって私たちは敵
だ。なぜ敵を強くするようなことを
わざわざ教えるのだろう?魔族ってみんな
あんな感じなんですか?あれが特殊なん
ですか?あれが特殊なら真意などそれこそ
当人に聞かなきゃ分かるはずもないけれど
魔族全体の機質がああいうものならば意味
は推測できるのかもしれない。分からんの
だ。苦にしく答えた王をざザさんが補足し
てくれる。僕らが前線で戦っているのは
主に魔獣とそれを刺する魔族です。ただ
その魔族たちと対話はできません。言語が
違うということ。いえ、それすら分から
ないんです。言語が違うのか会話する気が
ないのか。奴らは戦場で仲間同士の意思
疎通さえ行っているように見えません。
上位というか、昨日のモルダモでは魔王の
即近と言ってましたが、幹部クラスの魔族
とは会話が可能だと記録にはあります。
ただそのクラスの魔族と接触できたという
記録はここ100年以上ありません。僕も
魔族と会話したのは昨日が初めてです。
魔族はその言語を生活式、文化全くと言っ
ていいほど分かってないんです。嫌だって
ずっと戦ってるんでしょ。交渉とかそれ
こそ捕虜を取ることだってあったんじゃ
ないんですか?ダッシュダッシュダッシュ
ありません。生きたまま捕まえるには
あいつらは強すぎるんです。生ひさんの
問いに悔しそうに俯いてからざザさんは私
に顔を向ける。かずはさん、戦闘は昨日が
初めてでしたよね。はい。すみません。
無謀でした。昨日し太君が反省したのと
同じことだ。勝手に動くことは仲間の誰か
を失う確率を上げる。割れながら冷静な
性質だと自付があったのに頭に血が登り
切っていた。あの時私が抑えつけられてい
たあの時レ君はモルダモデに切りかかって
引き返されていたそうだ。指先1つ触れず
にたいえ自覚はないかもしれませんがあの
かずはさんの攻撃は僕にはかわし続けるの
が難しいでしょう。霊さんに至っては何を
されてあそこまで吹き飛ばされたのか未だ
に分かりません。
そんなことだって訓練では木ひさんとざザ
さんたちは互格に戦ってた。そりゃざザ
さんたちは足りがかりだったけど訓練では
ね言い方悪いですけど勇者様たちは手加減
してるんです。あさんたちには戦闘その
ものとその技術を学んでもらうために幸
さんに至ってはほぼその必要はありません
が、完全にご自分の力を使いこなせている
かと言うと、それはまだです。あくまでも
勇者様たちの力を従に引き出せるように
なるための訓練なんです。僕らはお手伝い
してるに過ぎません。過去の勇者様たちも
能力を完全に扱いこなせるようになるまで
相当期間かかっていたと言われています。
さんたちに目でとうとうみんな気まずそう
に頷いた。召喚された当時のままの能力で
すら太古人では僕らは勇者様たちに叶い
ません。けれどモルダモデはどうでしたか
?ダッシュダッシュダッシュ。それが僕ら
と魔族との圧倒的な差なんです。昨日の
モルダモでの動きを思い出す。蒸せ帰り
ながらなのにひりヒラリとか買わされた。
次にどう動くか全く分からなかった。奴が
その気になれば私は自覚もないまま殺され
ていたんだと思う。なぜそんなにまでの
力量差があるのに前線を超えて王と近くに
まで突然現れることができるのに国境戦は
維持されているのだろう。なぜ負けてい
ないんだろう?なぜ魔族は住林を選ばない
のだろう?なぜ自分たちが用えない力を
持っている私たちにこの人たちは戦いを
強制せずにいられるのだろう。今日の訓練
は後からとのことで私たちはなんとなく
食堂でお茶している。ざザさんもいなくて
勇者人だけでお茶っていうのは思えば
あまりなかったような気がする。だけどと
言っても食堂だからまに人はいるのだけど
それでもまだ昼ご飯にはかなり早く朝ご飯
にはかなり遅い時間だから本当にチラホラ
だ。さっきさ、ぽちゃりポチリと隠を3つ
入れながら、あめさんがなんとはなしの
不勢でつく。昨日亡くなった人のね、お
葬式とかどうなるのってざザさんに聞いた
の。そしたらさ、しないんだって。
もちろん遺族はするだろうけど、公式に
個別にはしないって。え、そうなの?え、
それって戦争中だからってこと?うん。
よくあることだからって年に1度追と慰例
の式点があるからもしよかったらその時に
出席してもらえると喜ぶと思いますって。
そういうもんなのかな?日本ってどうだっ
たんだろう?あ、でも戦争してたわけじゃ
ないから違って当たり前なのかな。目の前
で起こった現実が日常のことであるとし太
君もあめさんもまだどう捉えていいのか
すら分からないようだった。まあ、戦争中
だからだな。聞く限り戦争してなかった
時代はないみたいだけど。そっか。普通の
ことなんだ。むと幸さんは本を書いてから
食堂のカウンターの方を指び刺す。正体、
あそこ見てみ。銀の坂月があるだろう。あ
、うん。いつもあるよね。あれもゴースト
の。いや、あれは純食した人へ捧げる酒。
ダッシュダッシュダッシュ。みんな飯を
食う時も夜酒を飲む時もあの坂月に自分の
コップをこうカツンって当ててるぞ。そう
言って自分のお茶のカップをし太君の
カップに軽く当てる。そう、あのお酒は
朝晩と料理長が用意している。休みの日
以外は絶対に自分がする仕事だと言って。
そうなんだ?知らなかった。お前らはほら
、夜に酒を飲んだりしないからさ。普通か
もしれないし、日常なんかもしないけど、
多分俺らが言う普通ってのとはニュアンス
違うと思うぞ。まあ、あんまうまく言え
ないけどなとお茶を飲み干した幸さんの
カップにすかさず新しいお茶を注ぎたして
あげる。お、どうも。持ってたらアめ
ちゃんをあげるところなんですけどね。出
たよ。おばちゃんのマスとアイテムアめ
ちゃん、今度作ってよ。考えときますって
答えてお互いカップをカツンと合わせた。
昔魔法は精霊の力を借りて行使されるもの
と考えられていました。私たちは自分の
魔力を捧げ、精霊がそれを魔法へ変えるの
だと。だから各々が得意な魔法は水魔法は
水精霊、風魔法は風精霊といった具合に
その属性の精霊と相性のいいものが発動し
やすいとされていたのですね。現在もこの
世界のものはどがその概念を下地に魔法を
行使しますけれどの仕方はそれだけでは
ないことが分かりました。あなたたち勇者
様たちは魔力を魔法に変える家庭が私たち
とは違っていたからです。訓練上の一角で
エルネスさんはキャシャな白い杖で
リズミカルに自分の手のひを叩きつつ講義
する。チリチリと熱キが肌を焼く。暑い。
いや、熱い。勇者様たちは召喚時点で膨大
な魔力量を得ます。そしてその魔力を直接
魔法や身体能力へ変換させられるのです。
精霊を返さない家に魔法属性ごとの得意不
得意は精霊との相性ではなく個人の性質に
よるものと考えられます。さて、得意不
得意の里はその魔法の威力の差となって出
ます。同じ魔力の消費量で魔法を行使した
場合、得意であればその威力は増大し、不
得意であれば威力は落ちます。魔法の種類
によっては都動すらできません。回復魔法
が代表的なそれですね。魔法をに当てる
などの精密な操作性は魔法の得意不得意と
はまた話が違います。石を投げて思った
ところに当てられるかどうかということと
投げた石がどれだけ威力を持つかという
ことは違うのと同じと思ってください。石
を強く投げることができるものは弱く
投げることもできます。ダッシュダッシュ
ダッシュよって強い威力で魔法を発動
できるものはその威力を小さくすることも
可能です。可能なはずなのです。分かり
ますか?かず様、もう亀か護もすでに消失
してますよね。かず様一体何を燃やしてる
んですか?かず様初太陽は自身全体を均等
に燃やしているわけではなく、時折り高音
の噴水のような爆発を局所で発生させる。
フレアとかいう確かまさにそんな感じの
小さく伸びた日柱にエルネスさんが悲鳴を
あげた。はい。わかりません。決して。
それ決して。無理ですね。分かりません。
滅っこれ熱い。エルネスさんと両手を
握り合って後ずさる。高さ1mほどあった
。美容の峠かも支えていた足もすでに
燃え尽きてるのに火力はとまるところを
知らない。いや、さっきから消そうとはし
てるんだ。してるんだけどもやればやる
ほど。シ太、あめさんの声でシ太君が権さ
せた鉄球を炎に叩きつける。押しつされ
周囲に薄く広がった炎はあめさんが両手を
振り下ろすと同時に消えた。幸さんは体を
く字にさせて笑い転げてる。レ君はおっと
拍手した。私も拍手した。何を?あ、他人
ごとのように。あ、拍手。あ、してんの?
ああ。あめさんが右手を掲げて中指を親指
で引くと私の額体に衝撃がその都度来る。
エアシ段エアでコピン。本当の意味でエア
。水や風の生活魔法はまあまあ使えるん
ですよね。まあそこそこそれ系は絶実な
ことに気づいたんでこれだけ暴走させる
なら火もかなり重要度高いですよ。あ、
はい。この世界の文明レベルは一見中世
くらいに見えるけれども、魔法の存在に
よって結果的には現代日本とそう変わら
ないのではと思えることも多い。そのうち
の1つそれはトイレウォシュレットどころ
か水薦でもなくまあそれは良いとしても
トイレットペーパーがない。そこまで精子
技術がまだ発展してないのだ。これは
きつい。現代日本人にはきつい。当然私に
もきつい。しかし5に入っては5に従えで
はどのように多くは語らないけれども登場
したのは水魔法と風魔法でした。魔法だ
けれどもアナログ手法のウォシュレット
アナログと言えるのかどうかよくわから
ないけどニュアンス的には近いと言える
だろう。結果的にウシュレット
何というエコ分かるだろうか?どれほど
切実だったか?なんで日だけ下手なん
だろう?僕らは魔力を魔法に変える家庭が
違うんですよね。どう違うんですか?
かずはちゃん以外は困ってないのに。私も
困ってないですよ。困りなさいよ。嫌だっ
て。厨房では鹿魔法使用禁止だし、部屋
寒くないし、食の日はいつの間にかメイド
さんがつけてくれてるし。厨房で使用禁止
って何やったの?ねえ、何やったの?か戸
から火炎放射したなんてとても言いたく
なかったので目をそらす。幸い一瞬のこと
でなぜかその時はすぐ陳化した。あめさん
の厳しいツッコミと幸さんの楽しな追求の
横で正体君とエルネスさんの講義は続く。
どうやら過去の文献によると勇者様たち
それぞれで違うようなんです。イメージを
具限化するというのが大元にあるそうです
が、ただ言葉にして説明できる勇者様たち
ばかりではありません。イメージという
ものを言語化して伝えてくださった魔法に
ついては私たちも使用できるようになり
ました。浄化魔法がそれに当たります。
あ、それ私知ってます。知ってます。レ君
を盾にしつつ幸さんとあめさんをそらして
抗義に乗っかる。ほら、この世界生卵を
普通に食べてるの知ってますか?私らの
世界じゃ生卵そのまま食べられる国って
世界的にも少ないんですよ。ああ、海外に
行った時に食うなって言われたな。でも
こっちで生卵食べてる人って見たっけか。
雪ひさんが首をかしげて記憶を辿どって
いる。まあ、私らみたいに卵かけご飯とか
はしないから食堂でも見かけないかもしれ
ないです。普通にって言っても需要とか
栄養ドリンクの代わりに飲んだりすること
もあるって程度なんですけど。で、みんな
ポテトサラダ食べましたよね。マヨネーズ
もね、加熱してない卵製品なので、自家製
マヨネーズは食中毒原因の上位に入るもの
なんですよ。日本は食に対する周年を持っ
て鶏の衛生管理と卵の殺菌に神結いでる
からこそ生卵を普通に食べれるんです。
ところがそんなことはこの世界ではして
ません。しかし平気です。私は調べました
。ほ食材の新鮮さはもちろんですけど厨房
で羽食材から調理器具まな板刃物全て必ず
魔法で浄化させるのを徹底してるのです。
当然生卵もよって食中毒原因の
サルモネラキも浄化されてるから
マヨネーズに使えるのです。なぜか雑草が
イカの隙間から生えている厨房で衛生面に
問題がないか。そこが気になって1番最初
に教えてもらったのだ。給食のおばちゃん
としては衛生面や安全面で不安になるよう
な食事は提供できませんからね。厨房の
衛星管理の鉱石を我が手柄のようにどやっ
て釈してみる。不150年前の勇者召喚の
時に細額か衛生額の知識を持った人間がい
たらしいんです。で、その人が浄化魔法を
作り上げたって。浄化って言うと何か宗教
的な互感がありますけど、効果としては
どうやら細菌とかを殺す魔法みたいなん
ですよ。だからこの世界浄化魔法が汎用化
されてからの100年ほど疫病の流行って
ないんですって。
それってすごいことなんじゃないの?すごいですよ。何がすごいって
150
年前って確か発見されてないんですけれど病を予防できてるってことは多分下魔法は最近もウイルスも区別なしですよ。イルスがこの世界にはないってもありますけど、最近があるのにスがないってのも変な話でしょ。
こう浄化するものは小っさい何かみたいな
アバウトな指定で作用してるんじゃない
でしょうか。だから怪我人や病人に少し
使うだけで人間とか生き物には原則使わ
ないんですよね。体内には作用がある金も
あるから。そうです。細菌というものが
文献に残っています。ただそれは私たちに
は死認できない大きさのため滅するべき
ものとそうでないものの区別がつきません
。実際浄化魔法の試験段階では使用する
ことで客って体調が悪くなる例も出たそう
です。ウイルスというのは初耳ですが
ダッシュダッシュダッシュ料理長はそこ
まで詳しかったですか?ご自分で全て調べ
たんですか?料理長にも聞きましたけど
歴史を教えてくださってる文官の方たちと
か新刊の方たちとか色々ですね。あとは私
らの世界での知識と合わせてです。
エルネスさんがガがガッと私の手を両手で
握りしめた。え、顔地か。知識。その知識
をください。えっと、私そういうのふわっ
とした記憶というか、風化した知識という
かしかないので、現役のあさんや正太君の
方が責任かと。あめさんはさっと目を
そらした。ついでに幸さんも文系ですか?
文系なんですね。
れ君はかずはちゃんすごいね。とニコニコ
してる。もう本当この古天使。し太君は数
秒考え込んでから顔をあげた。ふわっとし
た知識だからこそウイルスまで対応できた
んじゃないかな。たまたま小さい何かって
いう指定範囲の広さがあったからというか
。聴された勇者がもし当時の最先端の研究
をしてる学者なんかだったらそんなふわっ
とした指定帰ってしないと思う。すごいな
。し太君名探偵か。あ、そうね。ナイチン
ゲールの活躍が19世紀後半でしょ。って
ことは公衆衛生の概念が広まったのがその
くらい。今から150年前なら最近とかの
詳しい知識というか私たちが学校で習う
レベルが平民にまで行き渡っていたかと
言うとどうだろうって感じよね。知識階級
でなんかそんなようなものがあるらしいぞ
くらい。あさんが地面に燃票っぽく線を
描く。ナイチンゲールから公衆衛生と
結びつけるとはなかなかやりますな。
ナイチンゲールの鉱石って本当は公衆衛星
や統計学方面で高いのよね。各位の天使と
してではなくかずはちゃんあのハンマーで
さ、白雷をそらしたでしょ。あれ何やった
か自分で分かる。はい。だって光をそらし
たんだよ。鏡とかの反射を使わないで。何
の魔法?さあ一瞬だったし考える時間
なんてなかったし。確かにあれは雷という
よりレーザーって感じだったよな。雪ひ
さんの言葉にレーザーと復笑するエルネス
さんの目がギラギラしてる。怖い。光り
ねえや。そういえば光って重力で曲がり
ますよね。詳しい理屈は当然知らない。
フレーズとイメージだけ知ってる。厳密に
はニュアンス違うらしいけど。かずは
ちゃんってそういうの詳しいの?いえ、
全然。じゃあかずはちゃんにはの重力で光
が曲がるイメージだけがあるんだと重ねる
翔太君に頷く。あの時重くて持てなかった
はずのハンマーを振り回してる時重力と
いうフレーズが頭にあった。重力は私の
管理家にあるイメージ。まあちょっとそれ
を言葉にして伝えるのはなんとなく
こっぱ遣かしい。エルネスさん光を曲げ
られる魔法ってあります?ないですね。
じゃあ浄化魔法みたいにふわっとした知識
で発動しちゃった勇者の新しい魔法なん
じゃないかなって思うんだけどどうだろう
。名付けるなら重力魔法。かっこいいと
叫ぶ霊君と新魔法と叫ぶエルネスさんに
前後から掴まれてあ、これ私が言語家に
苦しむ流れだと気がついた。詳しく詳しく
と迫るエルネスさんに重力ってほらりんご
のですねみたいなことをぐにゃぐにゃと
つぶやき続ける。いやこれ言語化してって
無理よ。無理。変な汗が出てくるわ。と
いうことはさ、いわばこっちの世界でいう
精霊の存在が私たちにとっては科学知識で
しかもあやふやな科学知識でいいってこと
よね。一言一言確認するようなあさんに
正体君が答える。自然にそうなっちゃうん
じゃないかな。この世界では精霊の力を
借りて起きる現象が魔法って信じて僕らは
何か現象が起きると科学知識で説明しよう
と考えちゃうでしょ。僕のイメージでは水
魔法は空気中の酸素と水素がくっついてっ
てなるし、でも魔法や魔力がなきゃ何もし
ないで空中から水や氷できたりしない。
知識から強引に結果だけ引っ張り出すのが
魔法って感じ。ただ全部が全部そうじゃ
ないと思うけどだって僕風魔法のイメー
ジって単に風車とかだしああと幸さんが
頷いてかずはちゃんうん魔法を使う時って
どんなイメージ?
エルネスさんを両手で必死に止めながら
考える。正体君と同じですかね?空気中の
水素と酸素です。かぜハ音
と気圧。お、なんか科学的臭いね。かずは
ちゃん理系違いますけど料理は科学です
からね。ほう。じゃ火は山かじ科学どこ
行った?いや、昔裏山で山かがありまして
、それなんかハードな体験団につがる。
いえいえ、大人たちは大騒ぎでしたけど、
私は子供でしたから。夜だったんですけど
ね。夜空が赤く染まってね。ほ、綺麗だっ
たんですよ。あんまりにも綺麗でドキドキ
しました。血肉をドるってあのことですか
ね。今思い出してもうっします。それだろ
。燃えすぎる原因。バレーのチケット台は
うちの家計から出すには決して安いもので
はなく、まししてや私の住んでる市には
有名バレー団の公演なんて来ることもなく
、見に行きたいと思えば交通費やら宿泊費
やらなんやらで5万はくだらない。そして
私1人のためにそんな無駄遣いができる
はずもなく。だから最後に見た公演はか昔
結婚前の成人のお祝いにと両親が送って
くれたモーツルトレクイム
約1時間の天井のオーケストラに祈りの
歌声捧げられる軍部ネットでいろんな動画
が溢れる時代になって漁されば有名バレー
団の公演は全幕でこそないけれど見ること
はできた。見るたびに脳も心臓も震わされ
た最後の公演を思い出した。君は私のそば
を買った時も離れたがらずだからすっかり
眠り込んだこの時間の訓練場にまた1人で
きた。伊達に10年以上踊っていたわけで
はない。例えことレベルであっても踊りは
一見で覚えられるし興で音に合わせること
もできる。目を閉じて深呼吸を1つしたら
オーケストラが脳内に響き渡り聖唱が
振り注ぐダッシュダッシュダッシュ永遠の
安らぎを彼らにお与えください。ダッシュ
ダッシュダッシュ耐えることのない光が彼
らを照らしますように。別に新人深いわけ
でもなければまだ縁の浅かった人の死に
深底痛める心があるわけでもない。捧げ
られるほどの価値があるような踊り手でも
ない。追になんてなりはしない。だから
これはただ私が踊りたいだけ。浅ましい
干渉だろうと何だろうとただ踊りたいだけ
。脳内の宗教的な戦立は満点の星クが落ち
てくる錯覚を呼び起こす。キルエットを
繰り返すたびに視点と定めた星がまたくつ
から指先からつ先から天まで伸びる見え
ない糸前膜通して踊ってもつきない今の
体力はまだだまだだと私を操り続ける
ダッシュダッシュダッシュせいなるかな聖
なるかなせなるかな追の曲なのに踊れる
喜びに身を任せるバチ当たりやめたく
なんてなかった息子を産んでからも
こっそり柔軟はして
けれど生活は私を追い立てて娘が生まれた
頃にはもう一度解客ができるようになる気
がしなかった。人間何もかも手に入れる
ことなど出来はしない。それでもいつか
もう1度子供たちが手を離れたらそう思っ
ていたはずなのにいざその時が来たらもう
すっかり枯れていた。ああ、モルダモデの
言う通りだ。魂はカラカラに光びていた。
それなのに私たちを守るためにと盾になる
人たちがいるのに私たちが来なければまだ
生きていたはずの人がいるのにただただ
このもう1度踊れることが今嬉しくて仕方
がなかったかずはちゃんなりんだ脳内
オーケストラの余因がれ君の体当たりで
破られた。ひどいよ。起きたらいないんだ
もん。探しちゃったし。ごめんごめん。
よくここが分かったね。ぎと抱え込むレイ
君の腕から顔を無理やり出しながら背を
撫でるかずはちゃんがいないって半べそで
俺の部屋に来たからさ。泣いてないし。
一緒にうろついてたらざザさんが教えて
くれたんだよ。訓練場の隅にあるかかり火
の明るさが途切れるあたりにざザさんと幸
さんがあを描いて並んでた。小さなボトル
が幸さんからざザさんに渡ってざザさんが
それを小さく煽る。やあ、めちゃくちゃ
優雅な酒を飲めたわ。うわ、いつから見て
たんですか?てかざザさん内緒って言った
じゃないですか。ああ、かずはさんあれ
ですよ。見えません。宿舎の窓。ダッシュ
ダッシュダッシュ。みんな部屋を暗くし
てるんで気づかなかったと思いますけど。
前に教えられた宿舎の法学に勇者補正で目
を凝らすと暗い窓の中にもう1段暗く丸い
影がいくつも見える。
マジか。僕は言ってないですよ。でもほら
、騎士は嫁が聞くやが多いんです。なんで
教えてくれないんですか?正味。踊りは
音楽とセットなので、軍部ならともかく
部員でソロの踊りは見てて面白いものでは
ないだろう。好きな人なら音楽を脳内で
保管できるから楽しめるだろうけど。ああ
、世界トップレベルの踊り手のものならば
また違うかもしれない。でも私は当然そこ
までのものではない。率直に言えば非常に
恥ずかしい。聞かれませんでしたし。言っ
たらやめちゃうじゃないですかとねるし草
をする幸にボトルを渡してざザさんは
にっこりと笑った。綺麗だったよかずは
ちゃん何の踊りだったの?うん。
ありがとう。もざるとって聞いたことある
。それ局名は何だか言えなかった。あん
だけ干渉と自己等水に浸りまくった踊り。
あれはちん婚家ですなんてちょっとざザ
さんの前では言えない。音楽の時間に聞い
たことがあるという霊の腕を解いて手を
つぎ、雪ひたちの隣に腰を下ろした。霊は
当然のような顔で体育座りの膝の間に俺を
納めた。やっぱり本格的にやってたんだな
。バレーとあ、雪ひの手からボトルを
奪い取って一口。飲まないでいられるか。
これはきつい。習い事の息ですよ。音楽が
なければそんなに見られたもんじゃない
でしょう。いやいやいや、俺は全くわから
んけど良かったよ。音楽付きでみたいな。
あれだろ?バレーって発表会とかつき物だ
し人前で踊るのなんて慣れっこなんじゃ
ないか。その音楽があるのとないのとでは
全然気持ちが違うんですよ。歌が好きだ
からって人前で急にフルコラス赤ペラで
歌えますか?分かっててもその見た目で酒
を飲まれると悪いことしてる気になるな。
体は大丈夫か?こっちに来て初めて飲み
ましたけど聞きますね。控えめにした方が
いいですよ。手のひを上に向けて横瀬の
ジェスチャーをする座にボトルを返す。
なんとなくザザの雰囲気がいつもと違う。
なんだか色っぽい白つの学もいるので是非
披露して欲しいんですがね。あいつら
すごく楽しみにしてますよ。夜の不定期
公園を。毎晩では愛が時々踊っていたんだ
よな。いつから見られていたのか。
ちょっと式が高いですね。あの窓に並んで
いる影の中に王もいます。わ、地獄耳なん
ですよ。あの方はもう覚悟を決めろと幸に
背中を叩かれた。まあ音楽があれば
恥ずかしい理由の大半はなくなるけどな。
本当にあの王様はカジュアルだ。2人とも
出来上がってるんですか?どのくらい酒に
強いのかは知らないがボトルの半分はもう
開いていて2人とも目の周りがわずかに
赤い。かがり火の色が映っているだけでは
ないだろう。俺は日家の晩酌だ。例とザの
ところに行った時にはもうざザも飲んでた
んだよ。で、せっかくだからそのまま持っ
てきた。まあ、たまに花。ああ、そうだ。
食堂の坂月の隣にあったボタンラ辺かずは
さんだろう。ああ、料理長がメニューに
入れてくれましたからね。うちの国でも
鉱物をお備えしたりするんです。美味しい
と言ってくださったので、あいつの部下も
喜んでいた。ありがとうございます。霊の
顎が俺のつの上でゴロゴロと動いている。
もう眠いはずだが大丈夫なのか。ざと幸も
俺の頭情を見て薬と笑ったのできっと
寝ぼけた顔になっているんだろう。あの
絶望ってやつだが多分俺心当たりがあるわ
。突然普段の雑談をする時と同じ顔で幸が
言った。いやはっきりとこれだというわけ
じゃないんだ。そんな絶望なんて大げさな
言葉が似合うようなドラマチックな生活
じゃなかったしな。まあ、それは私も同じ
ですね。ただ全然帰りたいと思わないんだ
よ。おかしくないか?俺はそれなりに充実
した生活を送っていたはずなんだ。でも
帰りたくない。多分何かを忘れているよう
な気がする。まあ、それは私も同じですね
。繰り返した俺の言葉にそうかと幸が呟い
た。そうか。俺だけではなかったか。だ
からざザさん。それならばと少し戸惑い君
の優しいこの世界の人に伝えることにした
。私たちにあまり罪悪感を持たなくても
いいのかもしれません。少なくとも私は
この世界にいたいと思うんです。だから
私たちに気を使わずちゃんと悲しんで
ください。守られていた側の俺らが言うの
もなんだがな、俺は元自衛官なんだ。ああ
、こっちでいう軍隊とか騎士団だな。ああ
、なるほど。それで妙に馴染みが早かった
のか。そうそう。まあ、4年でやめたけど
な。仕事で守ってるんだよ。それも相当な
プライドを持って。言えないよな。お前ら
を守るために仲間が死んだなんて。悲しん
でいる顔は見せられないよな。だから別に
見せろってわけじゃないけど。はい。俺や
かずハに関してはせめて召喚した罪悪感と
かそういうのはいらないです。ざザは
グイっとまたボトルを煽って雪広に渡し、
小さく息を吐いた。あいつはな、俺が入団
してからだから20年以上の付き合いだっ
たんだ。同期だったんだよ。本当によく
あることだし、覚悟ももちろんあるんだが
。慣れないな、やっぱり。2度、3度と
中身がなくなるまでボトルは私たちの間を
往復し、それ以上誰も言葉をかわすことは
なかった。僕はね、すごく怖かった。怖く
て何もできなかった。魔族ってあの人だよ
ね。モルダモデっていう人。僕らと同じ
ように、僕らと全く同じように話していた
。あの人と同じことをするんだよね。あの
人みたいな人たちと戦うんだよね。あの時
かずは殺されると思ったら何も考えられ
なくなって訓練の時みたいに手加減なんて
しようと思わなかった。あの人はすごく
強くて僕は全く叶わなかったけどもしあの
人が僕より弱かったら僕はあの人を殺して
いたんだ。あの人と同じことをしていたか
もしれないんだと思うとすごく怖いと思っ
た。だから戦うかどうかもう一度ちゃんと
考える。みんながやるからではなくて
ちゃんと訓練を続けながらできるかどうか
考えてから決めたい。いいかな?それでも
いいかな?霊はゆっくりとしかしまっすぐ
に飾る直を見つめてそう話した。頷かない
はずがない。元々飾る直王は参戦すること
に反対していたのだから。なんて強くて
賢い子なんだろう。あめだってシ太だって
その年齢に見合わない深い考えを持って
いる。雪ひだってそうだ。一体どう育てば
あんな子供たちになるのか。もしかすると
みんな何かを抱えていてだから召喚に選ば
れたのだろうか。それがモルダモデの絶望
なのだろうか。でもな、俺こそ幸ひの言う
通り、絶望なんて大げさな言葉に
ふさわしい生活なんて送っていないんだよ
。として多分俺は思い出している。その上
で果たしてそれが絶望と言えるようなもの
なのかまだ分からない。不自然なほど帰り
たいと思わないのは確かだが。かずは
ちゃん訓練場の向こう側で霊がこちらに
大きく手を振る。同じように振り返すと
満足に訓練に戻っていった。本当に
べったりね。夜も一緒の部屋なんでしょう
。最近は朝食の後はエルネスの講義。それ
から色々な勉強。午後は俺も訓練に参加し
ている。その後みんなは勉強に移り、俺は
厨房へ。日はだいぶ上手に扱えるように
なった。厨房での禁止例が解かれるくらい
には今はエルネスの講義。霊が俺の姿が
見えるところにいないと落ち着かないので
訓練場の一角に小さな丸テーブルと椅子を
持ってきている。外から見ればちょっと
優雅なお茶会だ。俺がモルダモデに殺さ
れると思ったのが相当ショックだった
らしくてな。あまり表面には出さないけど
長時間離れているとまだ不安になるみたい
だ。ちゃんと眠れているみたい。その辺は
大丈夫。眠りもちゃんと深いし夢にうなさ
れることもないかな。そいねは必要だけど
な。懐かしいよ。息子が小さかった頃を
思い出すわ。私は結局子供を持たなかった
しな。見た目だけならあのくらいの年齢の
彼氏がいるからちょっと不思議だわ。どう
なんだかずは。このままじゃしばらく恋人
も作れないじゃないか。エルネスは元々
同年代ということもあって、今はすっかり
敬語が取れている。ああ、この身体じゃな
。相手がその気になれないだろう。慣れる
ような男でも困るけどな。その年頃の身体
じゃなきゃダメな性癖なら困るけど。そう
じゃなきゃ問題ないだろう。どうせ
しばらくしたら標準に育つ予定なんだし、
期間限定の楽しみの一種くらいに思って
おけば、あんた何言ってるのか俺にはよく
わからないわ。意外なことにエルネスは
かなり本法だった。あのくらいの年齢の
彼氏って複数いる彼氏のうちの1人って
意味だなんて。召喚当時に受けた彼女の第
1印象からは想像もつかない。何言ってる
んだ本当に?うん。もういいよ。魔力疲れ
してない。周囲に浮かせていたもの石頃
からまとわせていた魔力を回収する。
パラパラカツンカツンと自由落下した石コ
が地面に転がった。兵器。魔力の消費自体
はそんなに感じないな。自分が触ってい
ないものに使うのはまだちょっと難しい
けどだいぶ慣れてきたし。ふむふむと
エルネスはもう書きつける。講義と言って
ももう今はエルネスの研究も兼ねている
状態だ。俺たちの世界で言う重力を操作し
ていると言えるのかどうかはよくわから
ないが、俺が使えるこれを一応重力魔法と
呼んでいる。ストーンバレットみたいなド
魔法とも物体を浮かせる風魔法とも魔力の
流れやら何やらが違うのよね。やっぱり
ああ、そのかずの言う重力といったものの
理論が知りたい。なんでそんなふわっとし
た理解が常識として通用してるんだ。そう
言われてもな。エルネスだって俺らに魔力
の使い方を教える時大抵ふわっとしてた
じゃないか。私は天才だからね。分から
ない人が兄が分からないか分からないから
どう説明していいのか分からないの。俺も
大外器用貧乏だからそれ分からなくもない
けどな。分からない側に回されるとなんだ
かむかつくね。多分俺たちの中で1番理系
なのがシ太なのだが、彼だって物理の授業
を受け始めたばかりの年頃だ。相対性理論
だの何だのをちゃんと理解しているわけも
ないし、説明できるわけもない。もちろん
俺を含めて全員同じだけれど俺よりも現役
で知識もあるであろう正太も俺と同じよう
な魔法は使えていない。浄化魔法だって
この世界に浸透したわけだから正確な科学
知識はそこまで必要ではないんだろう。
では他に何が必要なのか単に回復魔法の
ように得意不得意向きふきなのか
キャイキャイと実践しながら検討しながら
俺たちはもうすっかりこの世界の生活を
日常として受け入れられるようになってい
た。ざザさんグレートスパイダー狩りに
行きたい。討伐以来はないですか?大発生
とかしてないですか?たくさんがいいんだ
けど。強いかな?どこにいるかな?行って
きてもいいですか?バーンと力強く開け
られたドアが巻き起こした突風に飛んだ
書類数枚を慌てず騒がず空中で全て
キャッチしたざザはさすが我らが騎士団長
の風格でしたとセ戸が言っていた。これは
午後の訓練が終わり食堂でお茶休憩をして
いたところだ。今日のおやつは咲夜焼いて
おいたスコーン。軽く息を切らせ、誇らし
さを隠すように口元を引き締めているが、
目の輝きで隠しきれていないのはエルネス
が観轄する研究所属のクラルさん。ついで
に言えば料理長の親戚で猫の獣人だ。はい
。やっと今さっき仕上がりました。抜け毛
がつくのを避けているのか肘までの長手袋
で捧げる。それはうやうやしくやかなキの
1枚布の上に鎮座していた。指についてい
たスコーンの粉をシャツの裾で丁寧に拭っ
て払い、シャツもさらに叩いてクズと
かけらを落としてそれに手を伸ばす。
柔らかさを保ちつつしかししっかりとした
安定感のある針。一見素朴な綿の風合にも
関わらず、よく見れば編み込まれた繊維の
奥から小さなキめきがあり、面100%で
はないことが伺える。何よりきっちりと
細かく折られているのにこの軽さ、この
進縮性、これはジャージはやっと再現でき
ました。かずハ様からお預かりしました
ジャージなるもの、新宿性、休間性、即感
性はもちろんのこと。手触りと耐久性に
至ってはオリジナルを超えるものができた
と自付しております。モルダモデにやられ
てボロボロになり、もう捨てるしかないと
思っていたジャージの残骸はエルネスを
経由して研究所に引き取られていた。折り
方はもちろん布の素材そのものがこちらに
はまだないものだったらしく、いそと繊維
の分析から始めていると聞いたのが1ヶ月
ほど前。早くないですか?何この完成度?
分析してたのついこないだじゃないですか
?研究所初所員一眼となって取り組ませて
いただきました。かずは様といえばこの
ジャージですからきてみてもいいでしょう
か?是非とハーフパンツの上からジャージ
を着込む。スるスするとした手触りシに
ならない柔らかさ。Vネックに意味の
分からない襟り。きたっと吸いつく袖口
ピシッとウエストを紐で閉める。絞られて
いないズボンの裾。マジで完全に再現し
ちゃってるな。色もデザインも。かずはと
いえばジャージブ。これは見事なまでの
あ豆きジャージ。雪ひが呆然とし、あめが
手で口を覆うほどの学校ジャージ。こちら
にはない素材だったんですよね。よく
こんなに早く。これは画期的な新素材なん
です。久方ぶりに寝る間も惜しみました。
寝る守って残業しすぎたら王に怒られるの
ではそこはうまいことかくぐって買いくっ
て元のジャージはポリエステル100%
だったのだが手元のこれの手触りは安物の
ざらついた聖地ではなく有名メーカー性
高級ジャージのものだ。浸縮、給水力、
上産を割り出すためにボロボロの残骸から
少しずつサンプルを取っては実験を
繰り返し、今度は近い性質を持つ素材を
膨大な過去の資料から探し、上げられた
いくつもの候補でより特性が近づくように
加工を繰り返し、同時進行で同じ折り方を
するための職器を開発し、いわゆる何か新
素材や新技術を開発する時って理論も去る
ことながら実現させるまでが長いと思うの
だが、それをこのわずかな時間でやって
のけたってどういうことなんだ?そこは
魔力で魔力。はい。魔力操作だけなら
エルネス新官に追随する研究員が複数おり
ます。俺たちの世界で1番思考錯誤が
繰り返されると思われる部分を魔法で
ねじ伏せたと。すごいな。魔法なんだろう
。過去蓄積された知識を騒動員して新しい
ものを分析し、忍耐強く手法を構築し、
最後は力わざとなこのいきなり割り込む
チート感。この聖地はグレートスパイダー
の糸、正確には福部の視線を元に
出来上がるもので追っているのですが、
元踊りこのグレートスパイダーの糸はその
まま折るには固く手間がかかるため聖地に
することはなかったんです。ロープなどに
わずかに使われるくらいで使い道としては
あまり多くはありませんでした。つまり
価値は罪のところほとんどないんです。
抑えきれない興奮でクラルさんのポコポコ
した短いがわずかに膨らんでいる。触り
たいところがこの正法によって今まで
なかった価値が突除不可されました。現在
は鎧の下に来込むものを想定しています。
高い給水性と側性で繰り返し手軽に選択が
でき、なおかつ魔法体制も上がるんです。
魔法体制はい。
多少のか魔法や風魔法は防御して見せます
。そもそも魔物が自分の巣にする素材です
から。おお、別に俺の手柄では全くないが
。召喚当時のバ違い感が今このクラルさん
の喜びにつがったのであれば何よりだわ。
どうやらすごいことみたいだし。というか
クラるさん顔が近い。いいな。僕も欲しい
です。ジャージの裾をつまんでは伸ばして
感触を確かめつつ霊が羨ましがる。前から
欲しがってたもんだ。僕も欲しい。お願い
します。僕のも自分が発した言葉に着火し
たように例のおねだりが始まった。俺から
クラルを引き離してすがりつくね。みんな
も欲しいでしょ。かずハとお揃いで
ジャージはそりゃ欲しいけど
デザインは私が自分で決める。俺はもっと
ちゃんとした赤がいいですよね。てか
ちゃんとしたって言うな。もちろんです。
まずは勇者様たちの文、それから騎士たち
の分と計画を立てております。半年ほどで
ご用意できるかと。半年。そんなに楽さ
激しく絶叫する例。いや、そんなに
がっかりしないの。す、すみません。本当
に価値がないものでしたので素材の在庫が
もうないんです。市場にも当然出回ってい
ないものですから様の分で研究に保存して
あったものを使い切ってしまいまして。
素材ってグレートスパイダーをやっつけ
たらいいの?あ、はい。分かった。勇者
補正の失踪で例が食堂から飛び出していっ
た。ざザのところに行ったなですね。なあ
、知ってるか?一部有子の年長騎士たちで
霊陽区の会ってできてんだぜ。何それ?
不正本能を書き立てられるんだと。ざザは
名誉会長らしい。ってなんでかずハが
ドヤ顔をしてるんだ。ふふふ。あの子は私
が育てた。可愛いからね。うちの子は
仕方ないよね。すでに研究所からの依頼が
あって討伐計画は調整し始めていたんです
。そろそろ繁殖機に入る頃合いですし、
弱い魔物ですから例年繁殖地近くに駐在し
ている騎士団だけで討伐していたんです
けどね。今の時期はこの辺りが予想され
ますとざ沢は黒板に張った大雑っ把な地図
にピンを立てた。縮尺は分からないが
オートから見て生難あたりかな?じゃあ俺
らが言っても素材が手に入るスピードって
同じなんじゃないの?むしろ向かう文島
ロスなんじゃ。Aと例が生ひに不満げな声
をあげる。この魔物飛ぶんですよ。ここ々
の能力は先ほど言った通り弱いんですが数
が多くて討伐方法はカマ法で一斉が上です
。ところが今回は素材が欲しいのに一気に
燃やし尽くすと意味がなくなるとはい部に
ある視線を傷つけずに格好撃破となります
。そうなると地方の上中騎士団だけでは
対応しきれません。魔物は他にもいますし
ね。ただまあ援軍を出せば住むことなので
皆さんが出ていく必要性はそこまでないと
いえばないのですが地図上のオートから
伸びる指先を黒く太い線でなぞる。緩く湖
を描き、西側の国境線手前を通ってピンの
ところまで。飛行する魔物討伐はまだ訓練
していませんし、これ魔道列車の路線なん
です。そろそろオート近郊ではなく国内を
視察していただいてもいいかなと。列車
あっちにある線路のやつ。窓の向こうを
指さすれに頷くざ分かるけど確か法学は
反対側だ。ただし問題が2つ。各国と言っ
ても他の大国2国の代表を招待しての武踏
会が2週間後にあります。それが終わって
からでないと出発できません。どちらに
しろ繁殖機にはすぐ出発すると早すぎます
し。例え参加したいんですよね。うん。
大丈夫だよ。僕もちゃんと討伐できるし。
元々訓練中はざざをはじめ騎士たちも俺
たちを呼び捨てにしていたのだが、最近は
普段も呼び捨てにしてくれる人が増えてき
ていた。例や雪ひがしつこくね値だった
からだ。馬車よりはかに早いですが、往復
で3日、討伐の所要時間を1日と見ても
最低4日はかかりますよ。どうします
よ。4日かこ撃破に素材回収の解体もせね
ばなりませんのでもうちょっとかかるかも
しれません。研究所のものから聞いた
ところによると1着作るのに10体分の
視線が必要だそうです。もう狩リには何度
か例も参加していた。最初の2回は俺と
一緒に見学で3回目は討伐にも参加。
モルダモデのこともあって初めはなり慎重
に討伐訓練を再開したのだがここ2回ほど
は俺は同行していなかった。片道1時間
以内の近場だったから戦っている時に俺と
はぐれることだってあるだろう。最悪これ
を言えば王や座たちに怒られるが俺が
消えることもあるだろうけれどその時に
1人で立てるように少しずつ少しずつ
けれど実童年代の子供たちよりもちょっと
駆け足でと俺たちは霊を見守っているだ
けど泊まりがけの遠征はまだ未経験だ。
ざザが珍しくちょっと口元が緩むのを
こらえている顔をしている。た雪ひもあめ
も翔太も顔を背けたり手で口を抑えたりし
ている。これあれだ。本当にお泊まりする
の?夜になったら家に帰れなくなっちゃう
んだよ。嫁が覚めてもお母さんはいないよ
。大丈夫?ってやつだ。霊は俺をちら見
ながらひどく迷っている。さあ、物欲は
成長を促進させるかずは
うん。食堂を休める。一緒に来てよ。喜ん
で上めでおずおずと聞かれたらこうなる
だろう。崩れ落ちるのを耐えた腹筋を賞賛
してほしいというか何気に今武踏会って
言わなかった。あめが古典と首をかしげる
。うむ。言っていた。武踏会でもエルネス
からこの間聞いた時と何かニュアンスが
違う気がする。言いましたけどご存知です
よね。新刊長から聞いてませんか?俺は
聞いたけど、あれ武踏会ですよね。俺も首
をかしげてしまう。俺以外の勇者人は聞い
てないと声を揃えた。あれ?10日くらい
前ですかね?エルネスが食堂に来てかずは
勝つよぶっちぎりでって宣言していった
からてっきりざザが取りしきる会だと思っ
てみんなもざから聞いてるんだとばかり。
かずはさんどんな会だと試合するん
でしょう?退術なのか何なのか知りません
けども。ああ、天開地みたいな雪広にそれ
だと頷く。ざザは悟ったように名目して
天井を仰いだ。それじゃないです。踊る方
です。武踏会日程が決定した会議で新刊庁
が皆さんに伝えることになっていたはずな
のですが踊る方なので僕はとんど関与して
いないですし。え、でも武踏ってあれよね
。勝つとか順位とか関係あるの?え、てか
聞いてないよ。どっちにしろ?服は何を着
たらいいの?そんなの出たことない。年頃
の女性らしく慌てる。あめざザがぐわっと
研究所の法学を睨みつけた。ああの女は
本当に社交の場は女の戦場だと言って
羽からないんですよ。理解できない。本当
に意味が分からない。誰と戦ってるんだ?
おお、ザザの貴重な馬頭シ員祭臨に霊を
覗く全員が歩跡さった。前から思ってた
けどざザさん、エルネスさんと仲悪い。
さあ、相性は良くなさそうだな。雪ひと
シ太がひそひそしている横で、あめは
拭い込み、霊は窓の外を見ながら魔道列車
とうっている。だから法学違うからね。
そっちじゃないからね。はっと斬新する
ようなため息をついてざザが木を取り直し
た。すみません。取り乱しました。衣装
ですがサイズを測りに担当のものが行き
ませんでしたか。あ、来た、来てた。何の
ためかと思ってたけど、それだったんだ。
そのはずですよ。清掃を準備中です。女性
用にはちゃんと流行に乗った最新の方が
用意されますよ。
紳士の顔を取り戻した座に、あめはほっと
した顔を見せるも、今度はデザインが気に
なって仕方ないとそワソワし出す。清掃
ってどんなのだろう?食事の時くらいしか
お会しないが、飾るな王妃や王女が着て
いるような中性のドレスだろうか。
やっぱり女子るものの一度は憧れるやも
しれない。王室お抱えの下手屋が張り切っ
ていますから、多分そろそろ仮縫いが
終わって合わせに来る頃だと思いますよ。
法制部屋も覗けますしね。見てくると宣言
して、あめが飛び出していった場所知っ
てるのかな?その辺にいるメイドたちに
聞くんじゃね?かずは行かねえの?って
なんでそんなしょっぱい顔してるんだ?
あかりの時でいいです。俺はバレーの発表
会でそれっぽいドレスは来たことあるけど
顔が地味だとね。うん。そりゃ舞台化粧は
バカみたいに派手だからまあいいかって
なるけど。いくら何でも舞台化粧はしない
だろうし。というか、もしかして俺は
エルネスに武踏会のことをみんなに伝える
係かりを託されていたのだろうか?わから
んて。エルネス。あれじゃわからん。ええ
、武踏って言ったじゃないって。あ、伝え
てなかったっけ?まあいいでしょ。あめ
みたいな若い女なんて何を来たってそれ
なりに見れるんだし。男。そんなのさらに
何を来たって脇役だし、エルネスは全く
もって伝言薬を果たす気がさらさらなかっ
た。ざザの言っていた通り、あの後すぐに
仮縫いが終わったと連絡が来て今はあめの
部屋で一緒にドレスを合わせてみている。
エルネスもシレッと同席している。それ
なりなりって何?そのプリプリの肌と
つやつやの神があればどんなドレスも
添え物だってことよ。うん。似合うじゃ
ないの。形のいいさと脂肪のついていない
背中を引き立てるぴったりとしたベア
トップ。腰にはたっぷりとしたギャザー。
パールピンクを貴重としたグラデーション
が裾に向けて広がり、金の刺繍は
グラジオラスのような花をゾっている。
あめらしい華やかさに加えて清楚さで演出
するいい仕事だ。さすが王質お抱えの
下手屋が張り切っただけのことはある。
ヒラヒラとように手を振るエルネスを軽く
睨みながらもちょっとについているから
本人も気に入ったんだろう。それより
あんたよ、あんた。そのしょっぱい顔で
フりフりの少女らしいドレスになるのを
阻止してあげたんだから。どうよ?クそ。
ありがとう。どうやら張り切る下手屋さん
は俺の見た目年齢に合わせた実にスイート
なデザインにしようとしていたらしい。
そもそも平均的な日本人の顔で中世
ヨーロッパ風のコテコテドレスなんて
早そう似合わないってば。そりゃあめはで
顔美人だからいいけども。黒に近い紫の
ドレスはフリルもレースも控えめでハイ
ネックの胸源はベロアで細かいギャザーが
覆っている。肘から先は緩やかに広がる
袖ル
ラインがドレープを綺麗に見せている。
派手すぎず、子供すぎずのギリギリを保っ
ているといった具合で、これならば1人
周知プレイせずに住みそうだ。地味な顔が
ドレスに負けていることには変わりないが
、まあ、ちょっと気合いを入れて化粧をし
たらなんとかなんとか。あんたの場合確か
に肌はプリプリだけど、見た目が子供だ
からスタート地点でこけているのと同じだ
しね。ぶっちぎりってわけにはいかなかっ
たかもだけど、これなら過ろじて先線に出
られるでしょう。あとは化粧と気合いと
勇者補正で勝利をもぎ取るのよ。いや、
何かもう本当にどこから突っ込んでいいの
かわかんないんだけど、俺らが出るのは
武踏会なんだよね。ちょいちょい入って
いるディスはスルーするとしてもなぜ
こんなにエルネスは臨戦体制なんだ。はあ
。いい。あなたたちの初のお疲労会なのよ
。普段あの汗匂い男ばかりに囲まれている
から忘れているかもしれないけどあなた
たちは女性なの。聞かざらないでどうする
の?何するの?この国だけじゃなくて他の
同盟国の王族貴族の女性たちがそりゃ
өөめが潰れんばかりに近銀財宝を身に
つけて参戦するの。主役のあなたたち以上
に男の目を奪う存在なんて私以外許され
ない。誰よりも男の目を引きつけなさい。
奪いなさい。その気合いがあってこそいい
男を捕まえられるというもの。社交会は女
の戦場。殲滅し、住輪し、略奪しなさい。
おお、ちょっと2が重いです。エルネス
さん、私の知ってるエルネスさんじゃない
。ずらりと並べられた装飾品を一別して
違うと叫んだエルネスはちょっと待って
なさいと部屋を出ていき、それを見送った
あめは呆然とした顔でそう呟いた。奥義の
時はもっと知的でクールで落ち着きがあっ
て頼りがいがあって頼りはあるでしょう。
あの勇者を圧倒する気迫グリーンボーの
群れだって森に帰りますわ。あれ違う違う
。あめは回復魔法に尋常じゃない適正が
あるということでエルネスとマンツーマン
の抗義時間を別に取っていた。奥義内の
医療員で実践しながら指導されている
らしい。多分俺と同じように研究を兼ねて
いるはずだが、あめ相手には指導者の顔を
したままのようだ。まあ、相手によって
見せる顔が違うのは当たり前のことだ。同
年代の俺と娘であってもおかしくない年齢
のあめでは話す内容だって選ぶだろう。私
の母親と同じくらいの年なのになんで
あんなに女の顔してるんだ。エルネスは
がっつり現役ですよ。免疫来て。そりゃ年
の割に綺麗な肌してるけどああ、仕事中は
集中したいからって化粧もしてないし
フードも深くってますしね。けれど勤務
終了時間と同時にローブを脱ぎ捨てるよう
にまと空気を一ぺさせて町へ繰り出す
エルネスは女は肺になるまでと浜さにこの
ことと思わざるを得ない。出なきゃより
ドリ緑で男を侍らせられないだろう。ええ
、それはちょっと低く。ああ、相手も大勢
のうちの1人だってことに納得している
らしいですよ。騙しているならともかく
あの調子で精生堂踊りじて玉に取っている
のなら相手もそれを楽しんでいるのだろう
ことは想像に固くない。あめは派手な外見
とは裏腹に潔癖なところがちょいちょい
買い間見えるので受け入れにくいかもしれ
ない。あのくらいになったらそんな恋人だ
の何だのなしじゃない。普通ミットもない
。あ、そっちか。そうだよね。俺も若い頃
は10過ぎなんてすっかり悟りを開いて
いると思ってたわ。年を食うだけで開ける
悟りなんてぶったが全力で地面に
叩きつけるだろうにね。娘もそう言った。
やっと娘も就職が決まって家計もちょっと
落ち着いて近所にある月者5000円の
バレー教室に通ってみたいと言った俺に
そう言った。主婦層向けのバレー教室って
結構あるのよね。本格的にやっている子供
たちのレッスン時間の合間に開行している
ところが多い。運動不足解消や美容のため
だったり、俺みたいに子供の頃に習ってい
たり憧れていたりした主婦のお稽古じ
たるんだお腹を際立たせるレオタードだっ
て周りがみんな同じだから引け目も少ない
。やだいい年してみもない。ご近所なんだ
から私の同級生にだってバレちゃうかも
しれないじゃない。どこぞのセレブじゃ
あるまいし。バレーやピアノって未だにお
金持ちがする習いことってイメージが強い
んだよね。子供が習うなら確かに金の
かかる習いことなんだけどバレーには興味
を持たず本人が習いたいと言ったピアノは
2年で飽きた娘にもそのイメージは寝強い
らしい。何の砦絵も特技もなく手に食すら
持たない平へ平へ平ボンボンとした中流
家庭の中年女性にはそれに似合った生活が
あるだろうと。そこから外れることは3
ともないのだと。勝手に描いた理想を勝手
に規範として押し付けているだけなのに。
でもエルネスは新刊長にまで登り詰める
ほど再期溢れていて仕事を離れば身を飾り
よるを楽しめる華やかな女性だ。それでも
そう言われるのね。それともあめは仕事中
のエルネスしか知らないからそのせいかな
。あんだけゴしているのだからエルネスも
武踏会では本量を発揮する予定なのだろう
。
その時のあめはどんな顔をするのか想像し
たら思わずエミがこぼれた。やだわ。若さ
しか武器がない小娘はちゃんと自覚を持た
ないと年を取ってからきついわよ。いつの
間にか戻ってきていたエルネスは背筋を
伸ばして1mほどのジュエリートレイを
捧げ持ち、撫でやかに微縁でそう言った。
それともそちらの世界ではそれが普通なの
。もしそうなら詳しくそれによって何が
もたらされるの?意外に早く戻った
エルネスに聞かれてしまって目が泳いで
いる。あめ研究者の顔に切り替えて
見つめる。本当に好奇心を抑えられない人
だ。怒っているわけでもなければ責めて
いるわけでもないのだが、あめにはそう
感じられないかもしれない。ああ、逆に
こちらでは普通ではないの。
そう言われるとそういう感覚の人はすかな
からずいるわね。でも他人にそうであれと
は言わないのが普通かしらね。エルネスに
直接はそりゃ言わないでしょうよ。怖い
もん。湿経な嫌でもそうかも。言われて
みればそうかも。私の見えないところでは
いそうな人はいるかも。眉間にシワを寄せ
て記憶を精査している。だったら、あめも
エルネスに直接行ったつもりはないんだ
から、こっちもあっちも同じなんじゃない
の。ふむ。なるほど。確かに。ちょっと塊
を上げて伺うすぶりはあんたにはと現外に
込めているのだろう。そりゃあめには俺に
言っているつもりもなかっただろうと肩を
すめて答えとする。エルネスはよしと頷い
てジェリートレをテーブルに置き両手を
広げた。さあさあさあかずは、あんたには
私が若い頃から使っている定番。品質は
どこに出しても恥ずかしくないわよ。あめ
、あんたには王女電荷のコレクションから
最新の流行ものを選んできたわ。王女電荷
乗って平気平気。まだ似合う年じゃないの
に流行りだと乗っかっちゃうんだから実際
にはつけられないのよ。心よく放出して
くれたわ。伝勝のもさであるところの
エルネスはその戦歴にふさわしく異厳を
持って胸を張った。本当にエルネスさん
タネース
俺の中で武踏会でぶっちぎりの勝利はざザ
の霊想だったと思う。霊たちだって素敵
だった。白地に金の刺繍が施された幅広い
リヘリ金の飾りを赤字に金のラインが入っ
たサシとハイウエストに絞られてから
広がるは胸板を熱くたくましく見せていて
いやあ制服3割しとつやかざるを得ない
ざザはそのノーコンバージョンの上着で
左胸に並ぶいくつもの勲章と鳳凰の刺繍が
された検証白い細身のパンツに磨かれた
黒い川ブーツ騎士団だもんな。あんなに
物柔らかなのに肩から背中にかけての
ラインがなんと綺麗なことか。俺はといえ
ば地味な顔は化粧映えするってとエルネス
とあめに散々お手り尽くされた挙に微妙な
顔をされるというイベントをこなし結局
自分でそれなりに見れる程度に顔を整えた
。あんたたちみたいな派手な顔と地味顔
じゃ化粧の仕方は違うのだよ。これだから
元のいいやつはかずは、今日顔がはっきり
してるね。可愛い。あ、うん。ありがとう
。例の最大級の3時は冷静に見れば微妙で
はある。はっきり言って今後のために
しぼいつらの褒め方を指導すべきかとも
思ったけど村がる霊嬢たちの華やかさを
見る限り不要だろうとも思う。しょぼいの
いないもん。おかずは教顔がはっきりして
んじゃん。さすが長組
。お前もか。雪ひはひっきりなしにダンス
に誘われていて、俺に一声かけた後はまた
大広間に踊り出ていく。霊もシ太も
文字も字しながらでも断れずと言った具合
でこちらのダンスの主流はウインナルツ
だった。学団の楽器もさほど向こうと
変わらない。驚いたことに曲はショパンや
シューマンリストといった有名な作曲家の
ものがアレンジされている。アレンジって
いうか音楽をやっているわけじゃない人が
また霊のごとく曖昧に伝えたからじゃない
かな。小説ごと抜けてたりするしでも
面白いね。それはそれで良いアレンジに
仕上がってる。習ったことがなければ
踊れるはずもない社交ダンスを教えろと
勇者人に言われ、いやまずはどんなものか
知らないし、こちらの世界の人に教わった
方が早いでしょうとレッスンの時間を作っ
てもらった時にピアノを習っていたという
翔太君が言っていた。まあ、教えるも何も
勇者補正の身体能力でみんなあっさり
踊れるようになった。本当に勇者補正は
ずるい。宣言通り要遠を振り巻くエルネス
は黒字に黒いビーズを刺繍された
マーメイドラインのイブニングドレス。
複雑に言われた神にはカトレアに似た有な
花が一輪。清楚なあさんと共に大広間を
華やかに彩っている。まあ私は壁の花です
けどね。厳縮な式点の後のこの武踏会。
そりゃ一応勇者の橋くれ。第5王子が最初
にダンスを申し込んでくれた。今年11歳
だ。うん。背が吊り合う男性はこの子
くらいだ。ちなみに王子は6人、王女は3
人。即質を持たない飾王頑張ってる。本当
に頑張ったのは王妃だろうけど何気に熱愛
夫婦だ。次は普段国境に駐在している第2
王子。初対面だったけれどにやかにリード
していただいた。どうやら私の実はご存知
ないらしく、踊り終わった後、こんな
可愛らしい勇者様だとはと社交事例と共に
ジュースをくれた。冷たくて美味しいです
。ざザさんは兄やら忙しそうに学の方や
広間横子のカーテンの方へと動き回ってい
た。エルネスにはスタートしたことだけで
も褒めてもらいたいと思う。多分こけては
いない。ダッシュはできなかったけど音楽
が闇大広間中央から引き上げる花たち休憩
タイムかな?簡段タイムかな?勇者人を私
の方へ戻ってきてくれる。もう本当に
ごめんなさいね。気を使わせちゃってるの
かと思うとなんかいまれないわ。かずは
ちゃん、かずはちゃん、次の曲が始まっ
たらさ、僕と踊ってくれる?ああ、天使が
いる。ここに天使がいるぞ。しかし天使君
はまだ霊嬢たちと踊る約束の乗る間を
果たしていないのでは?でもれ君練習の時
私とは踊りにくかったでしょう。それに
ほらまだ踊ってもらうのを待ってる女の子
たちがいるでしょ。ええだって霧りがない
しかずはちゃん王子様と踊ってたじゃない
。第2王子はさすがにうまいリードだった
けれど、初心者のレ君にはちょっと
難しかったように思うと広間の壁際に騎士
霊服の1段が並んだ。赤バージョンだ。
セトさんもいる。やだ、みんなかっこいい
。汗匂いなんてエルネスには言われてる
けど、やはり制服マジックはパワフルだ。
セトさんが式者に目で合図を送ると、
軽やかな1/4表紙の曲が始まった。これ
ダッシュダッシュダッシュ。あ、これ知っ
てる。あれだ。幸さんが気づいたようだ。
小サックダンスです。なんでウクライナ
からも召喚されてたの?あ、あのおじさん
が足をパタパタさせるやつ。あめさんが
相槌を打つ。違う?いや、違わないけど。
そうじゃない。ちょ、私もっと近くで見
たいです。スカートを託し上げて急いで
人書きを抜ける。エルネスに睨まれてた気
がするけど、横1列の対列が2つ向き合い
、広間の橋から更新を始める。高く足を
上げてカツカツカツとブーツでリズムを
取りながら交差する対列。セトさんを中心
に3人が肩を組み、膝を曲げた片足を上げ
、軸足の前で左右に振ってはおろすを
繰り返す。騎士たちは変わる変わる両手を
広げながらつ先を膝に当ててくるりと
ピケターン。両客を揃えて鋭くくるくると
回る種値片足を横に90°真っすぐに上げ
て回る荒らせゴンターン
高く遠くへ飛び回し蹴りのマネージで広間
を重王無人に駆け戻る。1番有名な
しゃがみ込んで足を交互に前に出すあれも
しっかり組み込まれている。なんという速
さ、なんという連度、解客ジャンプの高さ
と言ったらシャランと銀色に切らめく
サーベル県部まで
は言ってる。いやあ、かっこいい。これ
こっちに伝わってたんだ。コサックダンス
は武術が元になってるけど、実はバレーと
も相性が良くて組み込まれている演目だっ
てある。ああ、そうか。だったら本当に
みんなが私の踊りを楽しんでくれてたのか
もしれない。どうです?うちの者たちも
なかなかでしょう。いつの間にか隣にざザ
さんがいた。すごい。すごい。あれ私も
試したことあるの?でもやっぱり客力が
足りなくて男性には叶わなくて。ああ、で
も今ならできるかな。じゃあご一緒に踊っ
ていただけますか?え、小サックダンスは
軍部だ。普通は軍部に飛び込みなんてあり
えないけれど、元踊り時が民族部用で即興
が前提と言ってもいい踊りでもある。
できるでしょうと挑戦的に前を上げられれ
ば受けて立たないわけにはいかない。なん
というなんと言うイケメンざザさんが合図
を送ったのか曲が切り替わり店舗が落ちる
。
開けられたセンターにざザさんが私の手を
取ってうやうやしくあげながら歩み出す。
互いに腰に手を当て胸を張り向かい合う。
小サックダンスは男性の踊りだけど女性と
踊ったりもする。過中車ダンスのように
店舗よく靴音を響かせて腰を浅くひねり
ながら肩を左右交互に揚げ下げしてリズム
を取る。コケティッシュでありながらどこ
かコミカルで鋭さのある踊りだ。ワルツの
ように身体を寄せ合うわけではないから
身長の差も気にならない。触れ合う寸前の
ギリギリのところで私の右足がザザさんの
右に伸びればざザさんも右足を私の右に
伸ばす。左右左右。シ種値でホールの左右
に分かれイタリアンフェッテ固定する視点
は互いのめ。そしてまた種値で中央で合流
する。ざ座さんたちのそれは厳密には足先
や手の動きもバレーとは違う。でも私は
合わせられるし、彼らのその身についた軸
がぶれない体さきはバレーで必須とされる
もの。店舗はどんどん上がっていく。
ギャラリーの手拍紙が音楽を圧倒する。
ターのC
いや良かったわよ。確かにあんたが
ぶっちぎりだった。でもね、ドレスで足は
高々かとあげまくるわ。両客を広げて
飛び回るは男たちと全く同じ振り付けで
踊らなくてもいいでしょうに。やあ、
できると思ったら楽しくてね。あんだけ
ぶっちぎって1人の男も釣れてないなんて
どういうことよ。そういうことよ。ざザ
ばかりか騎士たち全員と変わる変わる
激しく踊りまくったのに1人でケロっとし
てるとか空貴族の男たちは面食らうわ。
楽しかった。みんなかっこよかった。聞い
てんの?武踏会の次の日はエルネスに
たっぷり説教された。いつものように
朝一番のエルネスの講義。訓練場では君が
騎士たちに小サックダンスを教えろとって
いる。かっこよかったもんね。というか
ざザはどうなの?
いや、仲良いじゃない。ざザ狙い。仲良
いっていうか、ざザさんはレイ君の
お父さん役らしいから。ああ、まあ、あの
男は下手だしねえ。エルネスの方が仲良い
気がしないでもないけど。やめてよ。片物
は全く持って好みじゃないし。お、そうな
のか。だからと言って私にワンちゃんは
ないと思うけど、でもまあ武踏会としては
成功らしいわよ。そうなの。他の国に勇者
とうまくやってますようのアピールもあっ
たからね。ああ、そういうことか。そっそ
、勇者と1番組んで動くのはやっぱり騎士
団だし、他の国も来て欲しいわけだからさ
。実は水面で牽制し合ったりしてるわけ。
なるほど。飾るな王はやり手だし、その辺
は抜かりないのだろう。過去の勇者って国
を渡り歩いたりしてたの。そりゃね。選境
によっては応援に行ったりするし、魔族の
勢いが収まったりした後は旅に出る勇者も
いたらしいよ。ダッシュダッシュダッシュ
国としてはさ、時刻に収まって子孫を残し
て欲しいって気持ちもあるのよ。へえ。
だって世界のために力を捧げてくれた人に
は自分のところで安住して欲しいじゃない
。それに勇者様たちの子孫も何かしらの
功績を残してくれたりするから。
この能力が受け継がれたりするの?それは
ちょっとぞっとしないな。1台限りなら
ともかくなんだかんだと私たちは異常な
存在なんだし。うん。なんて言うんだろう
。物事の捉え方や考え方が違うというか。
魔法とかね、技術の確信者になったりする
のよね。今のあんたたちの飛び抜けた魔力
や戦闘能力とは別物でありがたい存在と
いうか。向こうじゃごくごく平凡な平民な
んだけどね。召喚の組み換えで地も変わ
るってことなのかな?あ、でもあれよ。
もし私たちと変わらない平凡な子供であっ
ても全力で国を上げて支援するわよ。それ
は変わらない。言い方がまずかったと思っ
たのか。珍しく慌て君に付け加える
エルネス。うん。そうだろうな。そういう
奇風の世界だとしみじみ思う。その辺は
心配してないよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。私はこうまた持つかどうか
わかんないけどね。ふん。じゃああんまり
色ごに積極的じゃないのはそのせい。いや
、単純にその気になり方を忘れたってだけ
。ミーハーに心踊ることはある。ただそれ
は気に入った芸能人をテレビで見かける
ようなもの。スマホの小さな画面でバレー
の舞台動画を見ているようなもの。自分の
生活に組み込まれていく様は全くもって
どういうものだったか覚えていない。長い
時間をかけて乾きびたものは早そうまた
潤ったりはしないのだろう。思えば大恋愛
の末の結婚というわけでもなかった。年上
の社会人だった夫にプロポーズされて単大
を出てすぐに結婚した。家計を預かるよう
になってすぐに夫の結婚前のき前の良さは
独身で実家隅だったからだと気づいた。
フルタイムで働くことは許さないのに
パートは当たり前にしろと言われた。
パートなら家事も育児もちゃんとできる
だろう。とてもとてもよくある夫婦の
ごくごく平凡な家族の光景だ。それなりの
女には目なりの男がつく。ただそれだけの
こと。つまりブランクがありすぎ
るってことよね。だね。別に詳しく説明
などしなくてもエルネスは端的に理由付け
をした。じゃあお試しから鳴らしていけば
いいじゃない。詳しくお試しって言ったら
お試しよ。体から鳴らしていけばいい。
減るもんでもなし。そのうち当たりを引く
かもしれないじゃない。ふんとわけしり顔
のエルネスが続ける。まあそれもありと
いえばありでしょうけども相手のいること
なのでね。相手がその気にならないだろ
うって前にも言ったでしょ。お得されの
ない手頃なのを紹介するわよ。好みとか
ある。金髪がいいとか。女性同士の話に
割り込むのは不ですけど、うちの者たちは
数に入れないでくださいね。いつの間にか
後ろにざザさんが立っていた。いや、
さすがの騎士団長。気配を消すのがうまい
ね。ちょっと飛び上がっちゃったよね。
そもそもかずはさんを毒府への道に
誘い込まないでください。訓練でも早々
見せない威圧感をまとわせてエルネスを
見下ろす。毒ふて。あんたんとこの子じゃ
なきゃいいんでしょ?私の人脈を舐めるん
じゃないわよ。新官長、あなたのその人脈
とやらは信用できない。あんたの信用
なんていらないの?かずは決めることよ。
いや、相手にも選ぶ権利はあるよ。私の
紹介する男が見てくれ男なわけないでしょ
。今の私の見てくれならちょっと気にして
欲しいよ。10歳ボディは気にするところ
だよ。14歳の時の体だけど
なら黙っていても両縁があります。あなた
の思考に巻き込まないでいただけますかね
?黙り続けて独り物を何年やってんのよ。
説得力ないわ。く、僕のことはいいんです
。とにかく勇者様つきとしてかずはさんに
妙な虫がついてもらっては困るんですよ。
かずハだって小娘じゃないんだから。
ちょっと2人とも待って。いい年して異性
関係をとやかく言われるのもいたまれない
がちょっと場にそぐわない人に気づいて
2人を止めた。私たちの一歩しろ低めの
位置にくるりとカールした金髪。話は
終わったか?かずハどの授業が終わったの
なら一緒に散歩でもどうだろう。25年
ぶりのデートにお誘いしてくれたのは
ルディ第5王子11歳だった。確かに
ボディサイズを気にしなくても問題のない
人材ではある。ガタン5ガタンと列車は
心地よい程度の振動と共に走る。魔道列車
は蒸気機関車と同じような仕組みで動く
らしい。大きな違いは蒸気は石炭を燃やす
のではなく魔法によって作られることだ。
こちらの世界でのエネルギー源は魔力のみ
と言っていい。石炭も石油もない。ないと
いうより多分あるけど利用してない。だっ
て魔力の方がエコだし早いんだもん。なの
で蒸気機関という科学的な機会を作り上げ
たとしてもそれを動かす力は魔法という名
の尽力だ。機関士たちは交代で魔法を使い
蒸気を作る。魔石という魔力の増幅機能を
持つアイテムはあれども、それは初詮増幅
させるだけのもの。そもそもの魔法は
やはり人間が直接行使することになる。
これは尽力と同技と言っていいだろう。
何せ交代要因を含めて機関士は車両1両の
人数が乗り込んでるのだ。適切な労働時間
と労働環境という王の方針がここでも生き
ている。横長の風景。さっきまではパッチ
ワークのような給料が広がっていて、今は
小ガネロの方が波打っている。豊かな国
ですね。そう1人一れば向いの席のざザ
さんがはいと祠しに頷く。私たちは低通り
グレートスパイダー討伐のために魔動列車
で移動中だ。この遠征のために国で貸切り
にした車両は3両。騎士団員とその装備
だけで2両分を貸し切りにしている。なぜ
だ?おや、ルディ王子。今日のお勉強は
終わったんですか?なぜ霊殿のはかずハ殿
を抱っこして寝ているのだ?残り1両を
貸し切りにした原因がひどく不服装に
腕組みして通路に立っていた。初めて乗る
魔列車に期待を膨らませて夕べは寝つけ
なかった上に今日列車に乗り込んでからは
4年なく全ての車両と期間部分を探検した
レイ君はもうすっかり疲れて眠っていた。
いつも通り私を抱き抱えてレ君が
泊まりがけの遠征に躊躇した理由がこれだ
。日中のべったりはかなり収まっていた
けれど眠る時には私を抱き枕にしないと
まだ落ち着かない。今は2人がけの座席に
座っているので、私はレ君の膝に乗って
抱えられている。勇者人や騎士団員は慣れ
たものなので普通の光景だけれど、やはり
これまで交流が多くはなかったルディ王子
にはキーに移るらしい。そりゃそうだ。見
た目30歳近い成人男性が見た目10歳
14歳だけどもの女児をしっかりと
抱え込んで眠っているのだから。ルディ
王子、私とレイ君の実際の年齢のことはお
聞きでしょう。聞いたが、俺だって11歳
だ。レドのとそんなに変わらないし、そい
も必要ないぞ。まあ、最もだ。男の子って
成長具合に個人差がかなりあるのを
差し引いても10歳にしてはちょっと幼い
と言える。ただレ君の場合は召喚前は1人
で寝ていたと言っていた。ということは今
の霊君にはライナスの毛布が必要になって
しまったのだ。そしてそれは異世界に召喚
されるというイベントだけ取ってみても
ひどく自然なことだろう。元々の個性も
あるだろうけどレ君の言動そのものは基本
的に幼いところがその反面物事を静かに
深く考えている。ダッシュダッシュ
ダッシュならばしたいようにさせて見守る
のが大人であろうと私はそう思ったわけだ
。レ君と私は仲良しなのでいいのです。
座り心地もなかなかですし。で、ルディ
王子、今日のお勉強はしかしそれを王子に
説明する義りはなかろうて問題ないぞ。
ありますからね。電荷休憩時間はまだです
。ルディ王子は家庭教師に引きずられて
いった。列車内なんだから逃げたところで
すぐ見つかるのは当たり前だろうに、
この間に訓練場に現れた時もすっと背後に
現れた家庭教師に回収されていた。お誘い
の返事をする間もなかった。このやり取り
を数度繰り返し、5を癒した王子がダだを
こねて遠征に同ことあなったそうだ。
かずはちゃんモテモテだね。幸ひさんが
似つきながらチかしてくる。別に勉強を得
てから誘いに来れば済む話だと思うんです
けど、なんで抜け出してくるんでしょうね
。しかも逃げ場のない列車内で男の子は
障害がある方が燃えるもんなんだよな。
ざザさん。まあ分からないでもないですね
。ほう。幸さんはともかくざザさんも。
それはちょっと意外だ。ざザさんは苦笑い
でそれ以上答えない。俺はともかくって何
だよ。
つうかずはちゃんって子供好きなのかと
思ってたけど王子にはそっけないね。別に
子供好きなわけじゃないですよ。霊には
天あまじゃん。レ君が可愛いから天アなん
です。子供だからじゃないですよ。だが
うむと車両のあちこちから頷く気配。霊様
父の会メンバーかですよね。というか、
あの王子、レ君にああいう張り合い方を
するなら、ちょっと今は近寄らせたくない
なと思うんだけど、それがかほなのかどう
なのか迷うところだ。うん。レイ君がもぞ
と身じぎをして私の頭にほずりしてまた
落ち着く。つム字あたりのほれ毛が熱息で
ふわふわ揺れている。この体制だと
ちょっと邪魔になるかもしれないなと後頭
部でひっつめて丸めた髪をほいて片側に
寄せ、ついでにれ君の頭も人でする。よし
よしかずはちゃん子供好きじゃないんです
か?し太君が生ひさんと同じ問を繰り返す
けれど込められたニュアンスにはトがあっ
た。だから子供を残してきたのに帰りたく
ないんですか?モルダモデの言う絶望と不
自然なほどに帰りたくない気持ちについて
他の3人にも話しておこうと言い出したの
は幸ひさんだ。俺ははっきりと思い出せて
ないし、本当に関連性があるのか、それ
こそモルダモデの適当な口車なのか、まだ
分からないけどな。それこそトラックに
跳ねられて、もう向こうの世界では死ん
でるだけなのかもしれないですしね。
トラックの下りでし太君が吹き出した。
分かるかね?君も。まあ、少なくとも俺と
かずはちゃんは元の世界に帰りたいとは
思っていないし、もしかしたらそれが絶望
とやらが原因なのかもしれない。ってこと
はお前らもそうである可能性があるわけだ
。ああ、別に思い出せってわけじゃないぞ
。ただもし思い出した時に話したいと思う
なら聞けるぞって話。もし絶望とかいう
思い意味を持つ単語にふさわしい記憶なら
ば思い出さない方が本人のためかもしれ
ない。
でも思い出してしまったらきっと辛い
だろう。その時に同じような立場の人間が
いると分かっていたら少しは何かの足しに
なるかもしれない。まあ、話す相手が俺ら
じゃなくても構わない。ざザさんや他の人
だっていい。自分が話したいと思った時に
話したい相手に話せ。だけど話そうとして
いないやに聞き出そうとするのはなしだ。
いいな。もし未成年の3人が記憶を
持て余したらその時どうするかの選択肢を
作ってやりたいと幸博さんは思ったそうだ
。召喚仲間のよ見ってやつだと。特に反対
する理由もないので了承した。レ君はふん
とピンと来ない顔をして、あめさんとし太
君は若干目を泳がせながら頷いていた。
だって母親が子供のいるところに帰りたく
ないなんておかしいじゃないですか。僕
かずはちゃんはレイ君にも優しいし、子供
好きで大人だから黙ってるけど本当は帰り
たいのを我慢してるんだと思ってたんです
けど。おいし太、そういうの寄せって。で
もそうでしょう。普通。ダッシュダッシュ
ダッシュショーター。僕はそちらの世界の
普通を知りませんけど。幸さんが声を
怖ばらせ、ざザさんは逆にいつもよりも
さらに柔らかな声を挟んだ。こちらでは
個人がどうあるべきかと他人が勝手に
決めつけるのは普通じゃないですよ。大人
が相手ならね。そう、確かにざザさんは
そうしてた。子供は成人してますと言った
時も帰りたいと思わないと言った時もそれ
以上聞かなかった。そりゃまあ召喚した
立場からは言えないというのもあるだろう
けれどもざザさんは本なエルネスの
振る舞いに起こることはあってもいい年し
てるくせにとか女性としてとかそんな
セリフは吐いていないのだ。エルネスも
そうだ。あめさんに同じようなことを言っ
ていた。食堂のマダムたちはまあそこまで
リとしてはいないけども口が過ぎた人が
いればさらっと確める人もいる。だから
本当にこれがこの国の普通なのだろう。
うちの子は海晴人して手が離れてると言っ
たと思うけど、でも普通ならいくつになっ
ても母親なら我が子が心配なはずで私が
普通でないとしてそれでし太君に何か
不都合があるの。それとも私に普通でいて
欲しい理由があるの?し太君は以下を
言いかけては口を閉じるを繰り返す。直的
に言い返せないはし太君の美天でもあるか
もしれない。親は順頭に行けば子供より先
に死ぬの。うちの子は成人してから母親が
いなくなった。これは普通のことよね。
むしろ幸運と言える。1人立ちするまで親
の日かにいられてそれを当然として暮らせ
てたのだから。正直うちの子たちは私がい
なくなっても問題ないだろうと思ってる。
効果不幸そう育ったのでね。父親だって
まだ生きてるわけだし。レ君の髪をもう人
でよしよし。というか私に普通で会って
欲しいわけじゃないよね。私はし太君の
母親代わりになれないしならないよ。
ダッシュダッシュダッシュ。そんなこと
言ってない。し太君はそう言い捨てて隣の
車両に続くドアから出ていった。ダッシュ
ダッシュだ。主車内の空気悪。本当に
逃げ場のない列車の中でどうしてやらかし
ちゃうんでしょうね。あえて他人ごとの顔
をしたまま呟いてみる。言いすぎ。あめ
さんの避難混じりの声ですよね。先に
仕掛けたのはシ太だろ。ダッシュダッシュ
ダッシュをお前らいい度胸してるな。俺の
中で怒らせちゃいけない。ランキング第1
位はぶっちぎりでかずはちゃんだぞ。侵害
です。別に怒ってないですし。怒ってなく
て、それならなおさら怖いわ。大丈夫です
よ。きっと優しいお兄さんかおじさんが
フォローに行ってくれます。ああ、多分
的任は優しいお兄さんの方ですね。うわ、
すげえむちゃ振りきたわ。ないわ。言って
いらっしゃいと手を振る私とざザさんに
見送られて、幸さんは隣の車両へ向かった
。それでもやっぱり言いすぎは言いすぎ
じゃない。シ太だってまだ16なんだし。
あめさんは肌納得してない。納得しなきゃ
ならないわけじゃないけどね。だから私は
常に子供好きわけじゃないんですって。
ダッシュダッシュダッシュ。そんな言い方
少し優しくしてあげたって。うん。よく
わかんなかったけどし太君は甘望なの。レ
君がすりスりとまたつム字にほずりし
ながらキュっと私を抱きしめ直した。うん
。やっぱり起きてたか。そしたら、あめ
ちゃんがし太君に優しくしてあげたらいい
じゃん。優しくして欲しかったら優しくし
てあげなきゃいけないんだよ。僕はかずは
ちゃんに優しくしてるもん。知らないのと
まるで含むことのない口調でレ君が続ける
。そうだよね。君はいつだって私に優しい
。それにかずはちゃんはだめ。かずは
ちゃんは区のお世話で忙しいんだからね。
不にも鼻水が出た。父の買いあたりから
自分で行った。自分で行ったとタが
聞こえる。もうどうしようこの天使。
そろそろ結婚しようと思うんだ。珍しく4
人家族全員が揃った夕食の場で息子がそう
切り出した。お相手は学生の頃からお
付き合いしている同じ都市の女性で何度か
一緒に食事したこともある離発で明るい
理学療法士さんだ。娘も市役所に就職して
1年になり、肌にあった職場なのか毎日
生生きと働いているし、順調で申し分の
ない生活だと思う。家族から祝われ照れ臭
そうに笑う息子。名やかに食事は進む。
ねえ、お兄ちゃん、彼女をお仕事は続ける
んでしょう。うん。職場は理解がある
らしくてさ。あいつもずっと働き続ける
つもりで資格を取ったわけだし。だよね。
私もそのつもりで公務員になったけど、
やっぱり手に食かっこいいよね。ふと息子
に念をしたくなる。お兄ちゃん、友稼ぎな
んだからちゃんと家のことを一緒にし
なきゃだめよ。大丈夫よね。当たり前だろ
、今時と笑う息子。父さんみたいに俺まだ
稼げないんだし。その辺の分担だって
ちゃんと2人で考えてるよ。まあ、彼女は
母さんほど家事好きじゃないしね。
ダッシュダッシュダッシュはえ、いや、
その意識があるのは良かったと思うけど、
え、彼女への愛情が滲んだ苦傷は本当に
結構なんだけど。父さんみたいにって何?
母さんほどって何?まあ、今時は皆それが
普通だよね。お母さんみたいに仕事も家事
も好きな人の方が珍しいよ。これは家族の
名やかな夕食の会話。子供たちは自分の
保母に経緯を払っているとしか思えない
会話。本人たちだってそのつもりだろう。
でさ、ちょっと父さんたちにお願いがある
んだけど、式とか疲労園とかさ、彼女の
希望通りにしてやりたいんだけど予算がさ
。ああ、できるだけ援助はしてやるな。
応用に頷く夫にオーバーした予算を告げる
息子。まあなんとかなるんじゃないかな。
なんてそうね。金額だけ見れば通帳には
そのくらいはギリギリ入っている。唐突に
決定される家族旅行子供たちの進学に減り
続けていた私の自算金が入った通帳に行っ
た。待って。自分たちで用意できないなら
それは身のたに合ってないってことでしょ
。それにそこまでうちは余裕ないよ。
穏やかな空気が若干凍る。子供たちが予想
外の顔をしてるのはまだいい。なぜ夫まで
同じ表情をしているのか。お前そこまで
余裕ないわけじゃないだろう。そ、そうだ
よね。だってお母さんだって趣味とは家
働いてるんだし。いや、ごめん。でも
ちょっと彼女も楽しみにしてて。余裕は
これからやっとできる予定だった。子供
たちが育ってやっとこれから老後の資金に
回せるくらいの余裕だ。それは夫婦で話し
たよね。分かってるはずでしょう。私が
直接口にしたことはないけれど、あなたの
お給料だけでは子供たちの大学進学すら
危うかった。楽しみにしてるってまさか
援助を当てにして彼女と計画してたのです
か?そして趣味。趣味と言ったか。別に
趣味で働いてたわけでも家事が好きなわけ
でもない。夫は若干睨みを聞かせ始めて
子供たちは本当に異表を疲れた顔をしてえ
だってだからパートなんでしょう。他に
趣味もないし2人で声を揃えて好きでやっ
てたんでしょう。それが召喚全夜の記憶。
魔列車が夕暮れ時の赤ネ色を受けながら
滑り込んだ駅は2階建ての石作りで小学校
の体育館ほどの広さだろうか。日本の感覚
で言えば小さな腸の中心駅くらい。それで
もまださほど発達しているとは言えない
交通猛のこの国で魔道列車が止まる程度に
は大きめの町なのだろう。オトは山の麓元
に広がっていたから建物の色取り取りの
屋根はだんだん畑に実る果実のようだった
。見渡す限りの兵地にあり、高くても3階
建て程度の建物しかない。この町は空いが
どこか窮屈にそれぞれの外壁がひめき合っ
ていた。うん。おばあちゃんのご飯。
惜しい。おばあちゃん地のおかず。ジャー
の緑の看板はエットねえ。踊る。何屋さん
だろ?当たり何屋さんだろうね。防具屋さ
んっぽいかな?残念。ハウです。ちなみに
バグ屋ですね。ええ、間違っちゃった。
と手をついでるレイ君に笑って肩を救めて
見せる。かずはちゃんも間違えた後レイ君
も笑う。ざザさんは私たちの斜め前を先に
歩く。後ろには瀬戸さん。本当はグレート
スパイダーの繁殖地はここからさらに馬車
で数時間かかる村の近くだった。当初は
止まらずに馬車を走らせ、野営も経験し
ましょうとのことだったのだけど、ルディ
王子の乱入によって民に出発する
スケジュールになった。当の王子は慣れ
ない長時間の列車移動に疲れ果て、宿で
熟睡してるらしい。私とのお散歩デートは
ただ叶っていない。何しに来たんだろうね
、あの子は。私たちは店の看板を当てっこ
しながら軽い探検だ。結構文字も読める
ようになってきてるんだけど、耳で聞く
言葉は日本語に自動変換されてしまうせい
か、文字と音が結びつけにくくて勉強は
なかなか進まない。時折りざザさんが
ちらりと振り返ってさっきのように訂正を
入れてくれる。ざザさんとセ戸さんは2人
とも兵事の騎士団服にマントをまとって
いる。ちょっとかっこいい。探検に行って
来ると生きようと宣言するとざザさんたち
もついてきてくれた。私たちの護衛なんだ
そうだ。魔物は町にも出るのと聞く私に
ざザさんは何を言ってるんだという顔をし
た。魔物じゃなくて人間ですよ。この世界
にも悪い人間っているの。すごく頭の弱い
人のようだけど、これまでずっと見てきた
この世界での普通には悪い人というものが
入り込む余地がないように思えていたのだ
。いますよ。盗賊から詐欺し、殺人犯に
反逆者。当たり前じゃないですか?マジ
ですか?こっちに来てから優しい人ばかり
だし、てっきりそういった人はいないもの
かと。光栄ですと言って終わらせたい
ところですが、油断はくれぐれもしないで
くださいね。何事もないよう務めてますし
、悪に何もさせやしませんけど、僕らから
離れないでください。私たちの方を見る時
はいつも通りの柔らかな表情だけれど、
周囲を油断なく見回す時の視線は鋭い。
きっと後ろにいる瀬戸さんも同じなん
だろう。もうすでに日は落ちていて、それ
でも駅からまっすぐ伸びている。この通り
には街当と店の明りが溢れている。すでに
ほよいでご機嫌な集団や家児を急いでいる
だろう人々。私たち4人の対列が崩され
ない程度の雑頭だ。1時間ほど散索して宿
に戻る頃にはれ君の両手にはそれぞれ路点
の串肉とバナナっぽい果物が握られていた
。私は食堂のお給料ももらっているけど、
勇者人にもちゃんとお給料というか、
手当てというかが支給されている。でも
ざザさんも瀬戸さんもねだられるままに
買い与えてた。U言い先ですからねとか
言いつつ、れ君の串肉は3本目だ。ちょろ
すぎる。お帰り。霊、いいもの持ってん
じゃん。一口くれ。いいよ。81番だと
いう宿の入り口ホルは結構広くてそれなり
に豪華だ。そこで出迎えてくれた幸さんが
レ君の串肉を一かけらほ張る。うまいね。
何の肉だろう?ビールの見て。この辺で
生息してるグレーバーソンって魔物ですっ
て。牛っぽいらしいですよ。明日借ります
か?かずはちゃん本当に時給時速花々しい
な。正直今回の狩は肉じゃないんで物足り
ないです。おお。幸ひさんたちは個室だ
けどもれ君と私は当然同質だ。夕飯と風呂
を終えて今はすっかり寝いったレイ君の
前髪をそっと整える。小さなテーブルには
ナッツの皿とキチゴの皿とグラスが3つ。
雪ひさんは琥珀のお酒を注いでくれる。
はい。今日も年長組お疲れ様。ああ、言う
ても幸さんは、あめさんと3つくらいしか
違わないのでは?ざザさんと幸さんとで
グラスを軽く合わせる。奥義でも時々開催
される年長組の会君が寝ってからなので
大体私の部屋に集まることになる。やあ、
あめはしっかりしてるけどね。どっち
かって言うとショ太と変わんねえな。
ダッシュダッシュダッシュ。ショ太の様子
はどうです?夕食の時はきついていたよう
でしたけど。うんと幸さんは顎を人差し指
で軽く書く。俺特に何も言ってねえしな。
あいつ車両の連結部のとこにいたんだけど
横でしゃがん出ただけだし。何か話して
くるかなとも思ったけど何にも。まあ親
ってのがし太君の記憶の何かに引っかかっ
てるんじゃないですか。理想の心臓に固執
する割に帰りたくないわけですし、かずは
さんは大丈夫なんですか?ざザさんがいつ
もよりちびちびと飲んでるのはやっぱり
オトから離れているからだろうか。ああ、
別にあの程度のことよくあることですよ。
普通なら母親なら女ならってね。いちいち
真に受けるのはもうやめたんです。やっぱ
かずはちゃんは思い出してるんだ。多分
これのことかなとは思ってますけど、
あまりに些細なことすぎてこれが絶望とか
言うなら私メンタル弱すぎだろうって
プライドに触る感じですよ。あ、でも俺も
多分そんな感じかもなって気がする。ほら
ざザさんこっちじゃさ。まあ俺ら奥義王と
しか知らないから余計思うんだろうけど
意外と生活通貨生存するのが難易度高い
じゃん。魔物とかさ。うん。僕らはそれが
普通ですからね。さすがに魔物や盗賊に
襲われて村が壊滅した生き残りとかいう
レベルだとちょっと少数派になりますかね
。うちの段にもいますけど何人か
でも騎士団って貴族出身者が多いんじゃ
ないんですか?村って嫌でも村にいる貴族
もいるのか?そりゃ魔力量が生まれつき
多いのが貴族の油園ですからね。自然と
多くなりますけども。ただ平民にも能力の
高いものは出てきますから、本人が望んで
認められれば騎士にも貴族にもなれますよ
。生き残れたってことは相応の能力があっ
たからってこともありますし、この国の
身分は王族と貴族と平民しか区分がない。
社意すらない。貴族とは火力の多い血統を
ゆえに与えるものとして存在するもの。
ノブレスオブリージュが言葉通りの意味で
機能している。だから平民であってもその
支出が認められればざザさんの言う通力士
にも神官にも貴族にもなれるとはならった
けれどもその仕組み本当にちゃんと機能し
てるんだ。俺らのいた国はさ、命の危機
ってものをほぼ感じずに暮らせるわけです
よ。大抵はだからこうそういう話を聞い
ちゃうとさ、絶望ってものはもっと重たい
もんじゃないかって気がしてきちゃうんだ
よな。俺そんなきつい思いしたか?見たい
な。さ、ざザさんは眉間に深くシを刻んで
、そのイめしい表情とは裏腹にコテりと首
をかしげた。あ、ちょっと可愛い。いや、
そんなのその人がそう感じるならそうなん
でしょう。比べるもんじゃないですよ。
本当大きい男だな。俺ザさんなら抱かれて
もいいわ。関ひさんはバンバンとざザさん
の肩を叩いてグラスに酒を注ぎした。
すっぽりと私の腕に収まって声を立てて
笑う顔。ダッシュダッシュダッシュ前の
晩付けた家計簿の数字を忘れられた。公園
で私の手をキュっと握って引っ張る小さな
手。ダッシュダッシュダッシュバレー教室
ならまたそのうち通えるようになる。そう
自分に言い聞かせた。おやつを食べながら
今日学校であった出来事を楽しそうに話し
てくれる声が聞こえる。ダッシュダッシュ
ダッシュ収入は多くないけれどお帰りと
迎えられる時間に帰って来られる仕事で
十分だと焦りを抑え込めた。選ぶ道は
あいつだってあった。その時々で自分で
考えて選んできたのだから誰かのせいじゃ
ない。誰かを責めるつもりも誰かのために
そうしたというつもりもない。それでも
湧き上がる不安や焦り、苛立ちや迷いを1
つ1つ良いことや幸せな出来事を思い出し
て塗りつしていけた。だけどそのうち
塗りつすための幸せがどんどん減っていっ
た。思い出せなくなっていった。誰よりも
早く起きて朝ご飯を欠かしたことは1度も
ない。ダッシュダッシュダッシュ。誰か
1人がその日の気分で食べなかったとして
も、仕事に出かける前に掃除と洗濯は済ま
せていた。ダッシュダッシュダッシュだ
から誰も私がしていることに気づいてい
なかった。節約のため毎日スーパーでその
日安い材料を買って夕食を用意した。
ダッシュダッシュダッシュ帰ってきてから
食べてきたからいらないと言われても趣味
がないってバレー教室に行きたいって言っ
たじゃない。それを3ともないと反対した
のはあなたたちじゃない。趣味でパートを
している。パートしか許してもらえなかっ
たんだ。誰が家事をするのかって余裕が
ある。その余裕を誰が作ったの?誰が支え
ていたの?ダッシュダッシュダッシュ。
それを全部私が好きでやっているだけだと
思っていたんだ。ああ、もういいや。そう
思った瞬間私を形づる川1枚だけを残して
全てがストンと抜け落ちた召喚の善夜本当
にありふれたつまらないただ自分の選択の
結果でしかない身な絶望だねえ。お願いだ
からさ。ええ、早朝、まだ西の空が相色に
染まっている時間。出発間際の馬車の中。
乗り合いバスのような馬車が2台、2馬車
が1台、そして王子専用の馬車。本当に
仮場までついてくるつもりらしい。
おはよう。何してるの?まだ少し眠そうな
幸し
て説明する。ピアスの穴を開けて欲しいん
ですよ。ちょっとやってくれればいいのに
。あさんが聞いてくれなくて、こっちに来
た時に穴が塞がっちゃったんです。だって
ピアッサーもないしね。私だって自分で
やったことないのに人の穴なんて開けた
ことないよ。へえ。俺がやってやろうか。
そういえば幸さんの耳にはピアスの穴が3
つ開いている。右に2つ、左に1つ。いい
んですか?布団りがないから、とりあえず
太めのピンは手に入れたんですけど、雪ひ
さんは私の顎を持ち上げ、右耳、左耳を
確認する。開けて欲しい場所には王印を
つけてある。準備いいじゃん。あ、でも
ピンはいらないな。パンと右の耳タブに
引かれた痛みが走った。ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュはい。左。今度は左の
耳たぶに。え、今もうできたの?うむ。
終了。見事な腕前だ。え、心の準備とかは
ちょへあ、痛い。用意はできてるだろ。
ピアスつけてあめに回復してもらえば掘る
完成。いや、そうじゃなくて久しぶりだ
からちょっと緊張してたっていうか、
心構えしなきゃって思ってたっていうか。
え、ピンも消毒してあったのになんで開け
たの?何したの?矢も針も変わらないよ。
魔力だから消毒も何もないし。なるほど。
クロスボーガントレットで魔力の矢を
使いこなす幸には矢を針の細さにするのも
自由事在らしい。朝起きてから溜めてた
気合いの行場がなくなった。握りしめてた
ピンの行場もなくなった。妙な理不尽を
感じる。躊躇いなさすぎじゃない。この人
かずはちゃん痛い。大丈夫。ああ、れ君
大丈夫。ただあの人がいきなりすぎて
あんなこと急にそんな言い方やめて。こう
いうのは冬打ちで一気にやった方が穴が
曲がらないんだよ。ちょっとなんで俺霊に
睨まれてるの?昨日町を探検した時に買っ
たピアスをつけて、あめさんに回復して
もらった。穴の傷はすぐに皮膚が張り、
ファーストピアス不要で楽チんだ。さすが
あめさん。いい仕事です。ダッシュ
ダッシュダッシュ。確かに楽ね。穴開けて
すぐに好きなピアスをつけられるなんて。
手鏡でもう1度欲しい場所にちゃんと
収まった石を確認する。ルチルコーツに似
た透明な石の中に金色の針が羽毛のように
散っている小さな石。花び型の台座が石を
囲んでいる。これね、身につけていると私
の魔力を吸い上げて少しずつ色やこの中の
針みたいなものの形を変えていくんだって
。ざザさんが昨日教えてくれた。ちょっと
気った店構前の宝食店でいにくいなと思っ
てみていたらエスコトしてくれた。オート
ではもっといい品を選べますよとひそひそ
声で耳打ちしながらへえ。魔力の色って人
それぞれ違うんだよね。私も欲しいかも。
まだお店が開いてる時間じゃないですしね
。オートではもっといい品を選べますよっ
てざザさんが言ってましたよ。帰ったら
エルネスさんに店を教えてもらおう。あ
さんは昨日のわかを見せていない。彼女は
こういう切り替えが上手だなと思う。し太
君は挨拶してからずっと無言だけど準備
できましたか?出発しますよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。あ、昨日のピアスを
つけたんですか?やっぱりお似合いです。
どんな石になるか楽しみですね。最後に
乗り込んできたざザさんが目く気づいて
くれる。見たかね。勇者男子諸君。これが
紳士の足並みだよ。かずはちゃんすごく
嬉しそうだな。幸さんが冷やかす声に
そんなに顔に出ているだろうか。嬉しい
ですよ。誰にも遠慮せず許可もいらずに
自分が働いたお金で自分だけのものを
買えるなんてすごく久しぶりですから。
学生の時以来かもしれない。初めての
バイト台でファーストピアスとピアッサー
を買ったのを思い出す。うん。嬉しい。
ついには夜け顔になってしまうほど嬉しい
。やっぱり無理。これは無理。何これ?
ひどい。あめさんは首を振りながら
後ずさった。雲どころかすごい雲じゃない
?これ。ちょっとこっちに寄らせないでよ
。いやあ、グレートだからすごいで合っ
てるんじゃないかな。森からうぞと群れを
なして剥い出てくるグレートスパイダーの
群れ。1匹1匹がほどの大きさで私のどり
も太い関節の足にはびっしりと黒びりする
毛が生えている。あの足の毛は糸とかに
使えないんですか?本当に無駄なく使おう
とするね。火流の感ああ毛に見えますけど
ト場の広角なので無理ですね。ウのト
みたいなものか。あめさん、あれ怪我だと
思えばいいのでは?ばっかじゃないの?
ばっか。カに謝りなさいよ。確かに雲と
聞いて嫌な顔はしていたけど、想像を
はるかに超えていたらしい。あさんは今回
は光栄よりももっと後ろにじんどることに
決めた。ルディ王子の前衛と言ってもいい
くらいの位置。回復は届くから届かせる
からと叫んでる。接速動物としてなら雲も
カも仲間なのにマジやめて。俺もカ好きだ
からやめて。私たちはこれまでの訓練を経
て基本人はもう整っている。レ君が前衛。
幸さんは前衛と中英を状況に応じて移動。
翔太君は基本で回復職に落ち着いた。あ
さんの護衛にあたる。ただ今回はあめさん
は護衛もあまり必要ないくらい後ろに
下がっているし、魔物の数が多いため比較
的後範囲に攻撃が届きやすいシ太君は中英
になる。レ君やひさんが打ち漏らしたもの
を狩る担当だ。私は常時狩りに入っている
わけではないので有撃となる。どうしても
連携が取れないからではない。はず。昔
からチームプレイが苦手だったからとか
そういうわけではないのだ。まあ、突破力
としての前衛を考えるとかさんが飛び抜け
てますね。ただ誰もついていけない可能性
が出てきちゃうので、レ君が崩っていた
けど回復魔法の得意なセ戸さんが私先祖と
してフォローに回るということで納得した
。というか私がレ君の前衛に崩りたい
くらいだった。ただレ君が得意とする戦闘
スタイルであることとオールラウンダーの
幸さんがついていることから意外と安定
すると聞いて私もしぶしぶ納得した。ざザ
さんのセリフにはちょっと納得いかなかっ
た。私たちの陣営から森に向けて戦場に
なる要一定感覚で亀か護が置かれている。
グレートスパイダーが嫌がるこを耐いて
拡散させないためだ。グレートスパイダー
の生体は元より8に近い。クイーンを頂点
とした集落を作り、繁殖機になると新しい
クイーンと増えたグレートスパイダーで
新居を求めて移動し、通りがかりの村を
襲うのだ。カルノはウの終焉に近い場所に
集落を持つ群れ。奥までは狩に行かない。
殲滅させてしまうと生体系が崩れ、新たな
魔物が脅威となってしまうからだ。大体
移動する群れは500体前後。次々と森
から廃出てきているのは先形の頂点に位置
する私たちの陣営に誘導するためにこをて
いるせいだ。有効とイヤ光を組み合わせ、
騎士たちが作る衝壁でさらに進路を操作
する。衝壁はグラスオールという六角形の
パーツがいくつか組み合わされて空中に
気づかれる薄い曇りガラスのようなものだ
。展開する人によってパチパチと火や電光
が散り色も半透明ながら個人で違う。
私たちを獲物と見定めてブンと覇を
立て舞い上がるグレートスパイダーの群れ
。糸を編んだような薄を鳴らせる。あまり
高くは飛べないそうだが空中での起動力は
高い。後方の森の緑が黒く塗りつされる
ほどのそれは確かに高範囲の魔法で殲滅し
た方が楽だろうというかしたくなる。定理
的にグラスオールが何枚も進路を塞ぐよう
に展開され、その重なり方とあえて開けた
隙間でグレートスパイダーは群れのまま
突進することができない。展開指示は座
さんが出している。時に暗号のような指示
を出し、時に自分のグラスウォールで法学
や角度を示す。目ま苦しく貼り直される
衝壁。グレートスパイダーの動きに合わせ
て角度。1高さを変えていき、前の霊君
たちの元には借りやすい数だけが順番に
たどり着くよう展開されていく。もう
すでに雲の首を勝っては落ちた胴体を蹴っ
て脇に捨てるの流れ作業のようになってい
た。今回は特に消壁操作や遠距離攻撃の
得意な騎士を選抜したそうだけどざザさん
すごくないですか?あの指示と判断の速さ
実は雲使いなんですか?雲使って団長は
個人の戦闘力の高さはもちろんですが
何よりもあの式能力と判断力で登り詰めた
人なんですよ。団長が引き入ると人的損失
率が異常に低いんです。あさんよりは前方
、ざ座さんたちよりは後方の少し空間の
空いた一者が見込む私の横で瀬戸さんが
誇らしげに教えてくれる。セ戸さんはチ論
ちゃんと立っている。非常に不言ながら私
は開始直後に退場命令が出た。ちゃんと
糸線を壊さないように頭だけハンマーで
潰したのに衝撃は広角の中を伝って
グレートスパイダーの内臓を壊滅させてい
たらしい。伊図もともざザさんの頸癌に
よりそれはすぐに判明し離脱となったわけ
で本当に笑わせんのやめてと幸さんが叫ん
でた。そう言われてもちなみに私たちも
全員衝壁はちゃんと割れる。ただ私はざザ
さんの式の暗号が全く覚えられなかった。
暗号というか1を5番の目を刺すように
記号に当てはめてるだけなんだけど角度や
高さも組み込まれてて3次元どころの話で
はなかった。あんなもの出す方も出す方だ
けど即座に指示通り展開できる方もできる
方だ。精鋭とはいえ今回も臨時編成なん
ですよね。皆さんもすごいですよね。ああ
、確かに精鋭ですけど式がいつもより高い
せもありますね。ふむ。とスパイダーその
ものは雑魚ですよね。なんでまたセトさん
は本をちょっと書いてから前方の様子を見
ながら少し絡み込んだ。いたずら小僧
みたいな笑顔だ。かずはさんが見てるから
ですよ。何言ってるんだ、この人。表情に
出てしまったのか。瀬戸さんはちょっと
吹き出してからひどく優しげな顔をした。
魔族が突然現れたあの時にね、モルダモデ
のことが急に出てきてついをまたかせて
しまう。かずはさん怒ってくれたでしょう
。ちょっとした手違いとか言うなって。
自分たちの仲間の死が軽く扱われたことを
怒ってくれた。自分たちはそれなりに強者
の自府はあるけど勇者様たちに比べれば
はるかに弱い。あの時は殿を務めて勇者様
たちを逃せるかどうかも危かったくらい
です。しかもあの時は1人1人と親しく
なってもいなかったなのに怒ってくれた。
もうそれを員で知らない奴は入ません。
いや、それはあなたたちこそじゃないか。
私たちのために盾になってくれてたから
じゃないか。それにね、かずはさん食堂で
ご馳そ様って言うとすごく元気に返事して
くれるじゃないですか。訓練や巡回から
戻るとお疲れ様とかお帰りなさいって迎え
てくれる。あれね、すごく嬉しいんです。
厨房の女性たちは少し自分たちと距離が
あるので、奥義内で働く女性たちは純職し
た騎士の遺族というか未亡人が多い。厨房
は特に本人が希望さえするなら優先的に
雇用するからだそうだ。彼女たちはなくし
た夫や子供と同じ騎士たちの力になりたく
て務めるけれど、ある程度以上親しくなる
ことを避けがちだ。どうしてもまた失って
しまうことが頭をよぎるらしい。騎士たち
もそれをよく分かっている。どうしようも
ない距離なんだろう。家に帰ってきたって
感じるんです。今日も帰るぞ。今日も帰っ
て来られたって。だから増えたでしょう。
厨房に声をかける奴らだからね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。確かにご馳そう様と
言ってくれる人が増えてきてた気がする。
セトさんはまたいたずらな表情に戻して
いいところを見せたいんですよ。自分も
今日はそのつもりだったんですが。そう、
それは片けない。セトさんは私の専属扱い
なのでこうして一緒に退場しているわけで
。クそ。こんなの不打ちすぎる。セトさん
はまた姿勢を正してまっすぐに立ち、私は
色々と込み上げるものをごまかそうと空を
仰いだ。翼を広げた影が太陽を横切って
いった。ダッシュダッシュダッシュでかい
なセ戸さん。はい。あれは何の鳥でしょう
?手で日けを作ってセトさんも上空を
見上げた。スパルナですね。強いですか?
魔物ですか?そこそこ強い魔物です。ただ
ひどく慎重なやつでして少数の獲物じゃ
ないと襲ってこないんですよ。ブレート
スパイダーを狙ってるんでしょうけど、
自分たちのこの数じゃ降りてきませんね。
弓も届かないのでなかなかにくいやつです
。美味しいですか?え、そうですね。一応
そういった理由で出回りにくいですが、
微妙な高級肉として有名です。じゃあ食べ
ましょう。え?あ、あれ?降りてきてる。
スパルナを重力魔法で引き寄せてみるけど
敵も去るもの。ふらつきながらコ度を半分
ほど落としつつもそれ以上落ちてこない。
ううん。さすがにちょっと遠かったですね
。でもあそこまで降りてきたなら行けます
かねえ。あ、じゃ弓を持ってきますって。
いや、車種1人連れてきま。いや、
ちょっと行ってきます。衝壁を2mの高さ
に展開して飛び乗る。私の衝壁はつみ色で
来光が走るタイプだ。ざザさん、私
ちょっと肉取ってきます。えや。聞き慣れ
ない。抜けた声を出す指揮に報告して、
またさらに2m以上に衝壁を展開して
飛び乗り、またさらにと繰り返す。
自主トレ名目のレ君との鬼ごっこで
編み出したヒ、衝壁渡り。餌を見つけたと
思ったのか。糸を吐き出しながら
飛びかかってきたグレートスパイダー1匹
の頭を回し蹴りで落としてさらに植え
ハンマーじゃなきゃ内臓は無事だろう。
専業主婦になるのが夢だった。早く自分の
家庭を持ちたかった。だから単大を卒業し
て渡りに船とばかりにプロポーズを受けた
。家族が帰る場所。居心地のいい場所。
丁寧に巣を浴む鳥のように家を整えて食事
を作ってそうして家族を迎える場所になり
たかった。重力に捕まっても額スパルナ
まであと6m。見返りを求めない愛などと
よく言うけれど、欲しいものは欲しいのだ
。褒められたかったとかそんなことでは
なく、ただ私がすることや思うことを大切
に受け取ってくれることがあと4m
ダッシュダッシュダッシュ生まれた世界
からこんなに遠い場所でまさかこんな風に
もらえるとは予想がつくはずがない。ここ
からは少し小刻みに衝壁を展開して一気に
駆け上がる。焼き鳥か。権限するハンマー
。スパルナと目が合う。何それって顔をし
てる。ヘり焼きか。実にちょうどよく現れ
た鶏肉の頭を目がけてハンマーを
振り下ろし、そのまま中返りして背に
飛び乗る。頭は引けて飛んでいった。広げ
られたままの翼は落下の風を受けてカ空を
始める。重力を操作し速度を調整しつつ
地上の瀬戸さんのそばに降り立った。
唐揚げがいいですかね?やっぱり。え?あ
、ごめんなさい。兄がいや、なんか本当に
心当たりはないんですけど、首のない
スパルナの背に匂立ちしたかずさんが降臨
した時にですね、子供の頃悪さして隠そう
とすると必ず見つかって言われた。悪い子
は首無しが見てるぞっての声が聞こえた気
がしたんですよね。と瀬戸さんの源
ちょっと納得いかなかった。普通の桃肉
50枚分ほどのスパルナの桃肉は焼き鳥と
照り焼きチキンと唐揚げに強肉はグリル
チキンとチキン難蛮。手羽と手羽本は骨や
野菜と共に大鍋に突っ込んでスープ。解体
をセトさんに手伝ってもらって焼き鳥の串
氏はルディ王子と王子の護衛であるこの駅
たちに手伝ってもらってみんながグレート
スパイダーの狩と解体を終わるまでには
ちょうどいい安倍に準備ができていた。
王子に串氏を頼んだらこの駅はちょっと
同揺してたけど本人が手伝いたいって言っ
たし楽しそうだしそういえば王族の護衛は
この駅団の人がしているのだけど普段その
姿を見かけることはあまりない。見た目
勝つすぎるからお前らちょっと隠れとけと
の王で目立たないように影に控えている
そうだ。忍者かてかいかついって飾るなお
ひどい。今回は道中隠れてる場所がないの
で堂々と護衛している。串しもしている。
かずは殿の俺のさした焼き鳥は美しい
だろう。お上手ですよ。王子は楽しそう
ですね。うむ。楽しいぞ。しかし派電は
準備がいいな。ええ、ぬかりはありません
。腰水セットです。仮に行く時は必ず
持ち込む調味料一式と油に小麦粉などの
腰水セット。鍋や鉄板は断も上備の荷物に
入れているけども味付けの類いは少ないな
ので一通り持ち込んでいる。だからさ、
あんまり笑わせないでって言ってんじゃん
。雪ひさんが照り焼きチキンとマヨネーズ
を挟んだパンにかぶりつきながら抗義して
くる。言いがかりでしょう。それは地上に
戻ってからのセ戸さんの意味不明な謝罪と
同時に後方からラスボスと叫んだのはあ
さんだ。幸さんは膝から崩れ落ちて正体君
は少したらを踏んでざザさんの一括が飛ん
でた。幸さんは少し浸透滅客を心がけると
いいと思います。ラスボス降臨してきたら
無理だからね。俺よく持ちこえたよ。
くっそ照り焼きバーガーうまいな。
ラスボス言ったのあめさんですし、私の
せいにする気かずはちゃんかっこよかった
よ。すっごい強そうだった。ねえねえレイ
君は乱れることなく幸さんとし太君の守備
範囲までフォローしていた。見習うといい
うちの天使をご機げかよ。そうですよ。
今日は最高の鶏肉とごかずですしね。ねえ
ねえ、そうともこんな良い日はそうない。
ピアスは可愛いし、みんな美味しい肉に
ニコニコだ。かずはどの
これはもう焼けただろう。次焼いていいか
?いいですよ。素晴らしい焼け具合です。
うむ。ルディ王子は焼き鳥の焼き台の前に
じん取り、焼き上がったものを木の大皿に
移し、次に取りかかる。焼き鳥から足が
生えて逃げ出すのではないかとばかりに目
を離さない姿は職人の風格だ。ルディ王子
もご機嫌。電荷そろそろ私どもが変わり
ますから落ち着いて召し上がってください
。うつけ。これは食いながら焼くのがいい
のだ。別れ。いや、しかしいいから食え。
俺の焼いた焼き鳥が食えんのか。この駅史
たちはルディ王子から受け取る焼き鳥を
両手に持ちながらも手持ちぶさたな不勢で
困り顔だ。鉄板に並ぶのは大きめに
切り分けた照り焼きチキン。網にはグリル
チキン。みんなセルフでさらに切り分け、
パンに挟んだりして食べている。そばには
マヨネーズとレタスっぽい葉っぱ。
ちょっとレタスは消費が遅い。野菜を食え
。野菜。2個目に手を出そうとしている
騎士には強制的に葉っぱを乗せてあげる。
よし、唐揚げ終わり。こっちのチキン難蛮
にはタルタルソースも合うからねと声
を上げるとそこかはいという良い返事。
あげてもあげてもなくなっていくから揚げ
の皿に最後の唐揚げを乗せる。パンやら卵
やらめちゃくちゃ準備万端ね。夕べのうち
に手配しておいたんです。本当は来る途中
でグレーバーソンを狩る予定だったんです
がいなかったんですよね。結構見かけ
るって話だったしハンバーグにするつもり
でした。夕べ言ってたの本当に本気だった
んだ。でもちょうど良かったです。
スパルナのお肉を石いし、オートの周りに
もいるのならちょいちょい取ってきても
いいかもしれませんね。油の乗った味の
濃いスパルナの肉は確かに高級感溢れるお
味だった。自撮りとなちょっとりんごいで
来るみたいな気軽さで言いますね。確かに
オート回りにもいますけど、一応なかなか
手に入らないんですよ。そもそも攻撃の
届くところに降りてくることは滅多にない
ので。ふふふ。私にかかればやめて。その
ラスボスカをやめて。照り焼きバーガーを
無言で完食したザザザザさんがスープを
一口飲んでほっと息を履いてからスパルナ
肉の気少さを解けば、あめさんが私を
嗜める。ひどくないかな?グリルチキンと
チキン難蛮をしっかり小皿にキープしてる
くせに。まあかずはさん、仮の時は
あんまり突票しのないことは控えて
くださいね。割れながらグレート
スパイダーごときの仮で動揺すると思い
ませんでした。不です。動揺したんだ。
分からなかった。てか本当に心当たりない
んだけど。ほらざザさんだって言ってる
だろ。やめてよ。本当に。雪ひはうん。
そろそろ少し慣れてください。慣れてって
何だ?肉は大表のうちに綺麗に片付いて
視線は予定量確保できたし、残りの死骸は
全て償却し終わっている。若手の騎士たち
が入れてくれたお茶で一服しながらあは
帰るだけだという時衝壁のことですけどね
とざザさんが切り出してきた。あれどう
やったんです?かずさんの衝壁はこう
タイプでしょう。辺りの岩や土を魔力で
構築させるストーンウォールはその性質
ゆえに地面から一定以上理して権限させる
ことはできない。空中に事在に権限させる
のはグラスオールなんだけど、それはほぼ
魔力の塊りと言っていいもののため、物理
的な強度はあまり強くない。その代わり
触れたものを燃やしたり凍らせたりして
ダメージを与えることができる。だから
グレートスパイダーは進路を塞がれていた
のだ。物理的な強度を上げれば消費魔力も
挟むし展開も遅れるけど与えるダメージも
強くなる。私の場合は来光タイプなので
触れたものを感電させる感じだ。ちなみに
来光行タイプの人は割合としては少ない
らしい。ちょっとビリビリっとしますね。
ちょ、ちょっとですか?ちょ、ビリビリっ
て。ラスボスがビリって。引き気のざザ
さんに何につぼったのかまた笑い転げる幸
。僕もできるよ。わっと元気よく片手を
あげる霊君。彼の衝壁は凍らせるタイプだ
。一緒に練習したんだもんね。ねえ、ほう
。例までなぜレイ君だと食いつくんだ?身
を乗り出したざザさんに嬉しそうに続ける
レ君が立ち上がる。でもね、僕は3枚しか
まだできないの。最後の1枚はどうしても
踏み抜いちゃう。キーンと張り詰める音と
共に現れる薄キのグラスウールが3枚。高
さと法学を変えて現れた。それに向かって
レ君は三角飛びの容量で消壁渡りをする
けれど、3枚目の衝壁は踏み抜かれてレ君
を素通りさせてしまう。3枚目くらいに
なると勢いがかなりついてるからね。足が
凍る前に次に渡るか凍っても振りほける
程度に強くすればいいんだけどあんまり
うまくいかないの。かずはちゃんみたいに
次踊り地出してずっと動いてるの難しい。
レイ君はちょっとふめんだ。
それでも最初は1枚だったところを練習し
て渡れる枚数を増やしたのだ。自分の重さ
に客力を加えてそれに耐えるだけの強度を
持つ衝壁はそこそこ受けるダメージも
上がる。ダメージを弱くしすぎると今度は
強度が足りない。ちょうどいいバランスの
衝壁を素早く展開し続けるのは技術が必要
となる。私の場合は自分を軽くできます
からね。強度に集中しすぎる必要がないん
です。まあ、衝壁使わなくても空中移動は
できますけど、やっぱり衝壁使うと
踏ん張りが効く楽です。あ、あと靴かな?
実は召喚された時、あ豆ジャージに
ばかり目が言っていたけども、靴も学校
指定の上履きだったのだ。安物の
バレーボールシューズ。そこがゴムだから
ですかね。これ履いてるとビリビリが
ちょっと軽減されますね。そうか。魔法
体制のある靴を使えば後は強度に木を配っ
てすみません。もう1度見せてもらっても
お任せくださいと意気込で消壁を3枚階段
上に出して1歩2歩4枚目は法学を変えて
展開3歩5枚目もさらに法学を変えてと
螺線場に上空を渡り続ける。みんな真剣な
で見上げている。ちょっと恥ずかしくなっ
てきて飛び降りた。こんな感じです。
またたった上がり自様々な方向に展開する壁から落ちる音ついと叫ぶ声勢い余ってくの人に飛び蹴りしてまうものなんか変な音までチこちから起こる。変な音大丈夫か?帰り間際に怪我するのとさんが回復して回ることとなった。トに帰ってきてからは偶然の消壁ブームだ。
ざザさんは前渡れるようになった。さすが
だ。今日の夕食の時、もう少し体重落とし
たら5枚目いけると思うんですというざザ
さんの控えめな皿に正強焼きを1枚追加し
てちょっと嫌な顔された。ざザさんは平均
的な男性よりはかに鍛えてある体付きだ
けど騎士の中では細みだしハードな仕事な
ので下手なダイエットは良くないと思う。
お肉増やされた時のざザさんの顔
おっかしかったよね。クスクス笑う霊君の
肩までかかるように布団をかけ直す
豪な天外付きベッドにはたくさんの枕。
いつも通り私たちはもこもこと暴れる枕を
整えるように素作りしながら寄り添ったね
。おっかしかったね。でも悔しいな。ざザ
さんに追い抜かれちゃった。僕まだ4枚
できないのに。れ君の方がちょっと背が
高いし足の力があるからね。ああ。あと
ざザさんは衝壁を作るのが元々得意なん
だって。騎士団で1番ってむれ君が
三角飛びとかして見せたでしょう。あれが
できると動き方に幅ができるから取り入れ
たいって言ってたよ。だから枚数は本当は
多くなくてもいいんじゃない?じゃあなん
で5枚目増やしたがってたんだろう。限界
に挑戦したいんじゃないかな。そこに山が
あるからみたいな。ええ、何それ?楽し
そうに笑うレイ君の目はもうとろんとして
いる。僕ももっと強くなりたいな。れ君は
もう強いじゃない。だめだよ。まだかずは
ちゃんの方が強いもん。ええ、ダメなの?
だめ。僕がかずはちゃんを守ってあげるの
。うん。前からちょっと気になってたんだ
けど、どうしてこんなに守ってくれたがる
んだろう。まあ、男の子はそういうものだ
といえばそうなんだけど。そっか。嬉しい
な。でもさ、私も霊君を守りたいからな。
困っちゃうな。前髪をそっと横に流し
ながら撫でると気持ち良さそうにまた
クスクス笑う。もうまぶはほとんど閉じて
いる。じゃあ半分にしよう。半分子って
なんだとこちらもつい吹き出してしまう。
うん。じゃあそうしよう。
半分こね。うん。満足にスーっと寝る霊君
の髪を撫で続ける。分厚いカーテンの
かかる部屋は食の明りを消すと真っ暗すぎ
て酢作りができなくなってしまうのでけっ
ぱなしだ。オレンジ色の温かな明りは
穏やかな眠りに誘う。でもね、大人はね、
嘘つきだからね。まだまだ守り手は譲れ
ないよね。キリキリ真夜中太浮き上がる
ように意識がはっきりすることってある
でしょう。部屋のどこかから聞こえてくる
音にではなく、多分そんな感じで目を
覚ました。意識がはっきりして歯車が
きしむような小さな音に気づいてそれから
目を開けた。ダッシュダッシュダッシュ。
暗い紫の束がうりながらベッドの橋に
波打っている。食大の明りに照らされた
部分はつやかな赤紫色。タバの向こうの闇
へは暗い紫を経て溶けている。夢かな?目
が覚めたと思ったけどすごくはっきりした
夢かな。だって叫びたくても声が出ない夢
ってたまに見るし。声が出ないし、
ふカふカの布団は音もなく沈み込み、紫の
毛のゆっくりとした進みを阻むことなく、
右に左に傾きながらそれは私の木前まで
迫ってきた。無意識に後ずさるとれ君の片
が私の背中にあたって慌てて上半身を
起こしてれ君を隠すように両腕を開く。
いや、これ夢じゃないな。落ち着け私。
冷静さが美天の私。私が後ずさった分それ
はさらに迫ってくる。モップのような紫の
紙海で潜った後に海面から顔を出すとこう
なるよねといった具合に広がっていた。
ただ濡れてはいない。
もっさりと広がった。それには心雲の
すらしきものが絡みついている。そして神
の向こうにあるであろう顔の辺りは全く闇
に溶け込んで見えない。食大の明りだけの
割にはよく見えると思ったらどうやらこれ
は自身が薄く発行しているようだ。なのに
その紙の向こうは見えない。この城にいる
のは暗い紫色の髪の毛がバサっと顔を隠し
てボロボロのドレスでずるずると張って
歩いてるらしいですね。思い返されるざザ
さんの言葉。紫の神だわ。バサっと顔を
隠してるわ。ボロボロのドレスだわ。
レッドに生い上がってるわ。よし、確定。
キリキリ。お前か。ゴースト。お前から
する音かこれ。どうしようこれ。心臓が
バクバクしてるし、息き切れまでしてきた
。最近じゃ10km走ったところで息は
乱れないと判明したばかりなのに。私と
ゴーストの距離は10cmほど。それ以上
は進んでこないようだ。顔らしき部分は私
の方に向いていて、多分これは私をじっと
見上げている。ダッシュダッシュダッシュ
。おそらく見つめ合うこと数分。数秒かも
しれないけど体感そのくらい。ざザさんは
ゴストはあさしないと言っていた。信じる
よ。ざザさん。信じるよ。ざザさん見えな
いって言ってたけど。ああ、ゴストは
見える人と見えない人がいるって言ってた
。私見える方を引いちゃったんだ。元の
世界で見たことなんてないのに。いいね
かずは。元の世界でのお化けの社会的地位
がどうであれ、こちらの世界ではゴスは何
もしないのが普通。ミルクとクッキーを
あげるくらい普通。テキーはない。テキー
がないものには向かうのは違う。いいね。
てかそれじゃあ何しに来たのよ。やめてよ
。若干の現実当皮感も交えながらぐるぐる
と自分を落ち着かせようとしているうちに
ゴーストの髪の下からカップの橋が覗いて
いるのが見えた。私の視線に気づいたのか
そうでないのかほんのちょっと前に
押し出されるカップ。爪のない小さな指が
添えられているそのカップは確かこの部屋
を出たすぐの廊下の角にあるカ瓶の横に
あったゴースト用のものな気がする。今
その中身は空だ。お、お変わり欲しいの?
上ずって引きつる声でとうとカップはまた
もう少し寄せられてきた。枕本側のサイド
チェストに水差しはあるけど、それは
ゴストを挟んで向こう側。レイ君の前から
体をどかせたくない。ちょ、ちょっと
下がってくれます。もうちょっと後ろに
リドにしないゴースト数字ないか。そっ
からちょちょっとれ君もうちょっとこっち
。そうこっちに来て。れ君の肩から背中を
布団ごと片腕で抱えてじリじリと枕側へ
引っ張り上げる。ゴーストを中心に縁を
描くように大回りによかった。勇者補正が
あってよかった。なかったらさすがに成人
男性の身体は引っ張れない。手を伸ばして
ギリギリ届いた水差しを取り上げて
ゴーストに向き直ると向こうもこちらに
向きを変えてカップを差し出した。ど
どうぞ。水差しを傾け水が注ぎ込まれる
瞬間さっと避けられるカップ。とポトポと
布団に注がれる水。え、慌てて水差しを
戻す。良質な布団カバーは瞬間水を引いた
後にじわじわと色を変えていく。また
差し出されるカップ。注ぐ瞬間にまた避け
られるカップ。繰り返すこと数回。もしか
してミルクがいいの?差し出されるカップ
。よし、ふざけんな。ないからね。
いきなりこんな夜中にすっかり寝行った
ところに現れてもこの部屋にはないからね
。あのね、この部屋にはミルクはありませ
ん。なので厨房に行ってください。多分誰
かいます。労働環境に厳しい奥義と言えど
もさすがに夜中だからと警備がないわけで
はない。夜勤の者たちに合わせて厨房も
夜中は誰かがいる。驚く中で交代性で言う
ならご交代性だ。多分そんな感じ。私は
イレギュラー扱いで出たい時に出てるので
シフトは詳しく知らない。退治し続ける
私たち。ゴーストは諦めない。諦めてよと
ひょいと持ち上がるレイ君の頭。うん。
かずわちゃダッシュダッシュダッシュは
あ、レイダッシュダッシュダッシュヒー
レイ君はかつてない寝起きの良さを
見せつけた。具体的にはゴストを認識した
と思われるその瞬間に飛び起きて私を後ろ
から両腕ごと抱え込み。これ知ってる?
テレビで見たことある。小学生の時にも
同級生の男子が雪の中でやってた。
ダッシュダッシュダッシュバックドロップ
。さっきは出なかった悲鳴が奥義に
響き渡り、夜勤の騎士は素晴らしい速さで
駆けつけた。この声は確か父の会のリト
さん。すぐ近くの部屋のし太君と幸さんの
声も聞こえる。れ落ち着いてかずはさん
どうしました?い、今。お、お化け今。
え、どうしたの?レイク。えっちお腹。
うわあち。落ち着け。かずはちゃん、どう
した?下ろして下ろして。今私はレ君の肩
にうつ伏せで担がれている。パジャマの
缶頭コモはめくれ上がり、お腹もパンツも
すっかり露出している。バックドロップを
決めた後、彼は見事に体をひ返し、その
まま私を右肩に乗せて部屋から飛び出した
のだ。左手は土山さんの川鎧いの裾を
しっかり握りしめている。その裾じゃなく
て私のパジャマの裾をケツ侵入者か警戒の
声をあげるリトさん。いや、ちょっと待っ
て待って待って。いや、侵入者で会ってる
のか?いや、でも下ろして。バック
ドロップの時に自分の膝で自分の鼻を
思い切り打ち、ドクドクと流れる鼻を手で
抑えている私の声は全く届かない。はい、
終わり。ありがとうございます。元々私が
使っていた部屋で、あめさんに鼻血の
手当てをしてもらい、ようやく一息きつい
た。実はあさんも幸さんの後ろにいた
らしい。杖を具限化して握りしめ、幸さん
の背中にしがみついていたそうだ。
鼻がバックドロップのせいだと知って
しょんぼりしていたレイ君はぎっと
抱きしめてあげると安心したようだった。
侵入者かと一時総然となった奥義も
落ち着きを取り戻している。リトさんは
レイ君の頭を撫でてかさんを守ったんだな
。偉いぞと褒めてから夜勤の仕事に戻った
。これ寝る前にいいお茶ですから落ち着き
ますよ。剣を手に駆けつけてくれたざザ
さんはパジャマ代わりなのだろうか。
トレーナー上下のような格好だ。訓練以外
でもいつも川鎧いかチェインメールを着て
いるから印象がかなり違う。剣を1人用の
ソファに立てかけみんなの分のお茶を入れ
てくれた。柔らかくていい香りだ。お
騒がせしました。寝てましたよね。いや、
何事もなくて良かったです。ああ、
ゴーストを初めて見たらそりゃ確かに
びっくりもするでしょうし、ゴーストが
部屋に入ってくることなんてそうそう聞き
ませんけどね。いたもん。本当に紫の神が
バサーって顔にかかっててヒっとあめさん
が小声で叫んで縮じこまった。そうか。
それで幸弘にしがみついていたのか。でも
来てくれたんだなと思うとついつい頭を
撫でてしまった。や、やめてよとさらに
小さな声でつく当たり。本当にツんデレだ
な。ベッドの真ん中あたりまでずるずるっ
てきてたの。本当だよ。お布団だって濡れ
てレイ君はした顔で言葉を切った。
続いて私以外の全員が悟ったように息を
飲んだ。
ま、間違いました。お布団濡れてない。
濡れてなかったです。でもいました。なぜ
急に敬語に戻る?いや、濡れてたでしょ。
私が水差しで。なぜ全員一斉に目を泳がせ
始めるって?待ってください。説明します
。やめて。みんなこっち見て。注目。はい
。注目。こっち見て。いらないから。その
気遣いからね。で、その後はみんなでお
泊まりとエルネスが笑いつかれたように
大きく息をついた。昨夜の騒ぎで疲れが
抜けていない私はかなりだらっと稼ぎ
ながらエルネスに言われるまま重力魔法の
検証中だ。レイ君はざザさんを話さないし
、あめさんはなんだかんだとし太君と幸
さんを引き止めていっしでね。だけど本当
に不思議ねえ。ざザの言う通り、ゴストが
部屋まで入ってきた挙句にミルクのお
代わりをねるとか聞いたことないわ。
エルネスは見えるタイプ。何度か見かけた
ことはあるわね。でも遠目だけ。近寄ると
消えちゃうの。近寄るってさすがだわ。
ゴーストって正体は分かってないのよね。
魔物なのかとか1度調べてみたいんだけど
ね。かずはどの
これをやる。や、ルディ王子、お勉強は
大丈夫ですか?色取り取りの様々な花を
両手一杯に抱えてルディ王子が現れた。
大丈夫だ。今日は時間を取ってもらったの
だ。あと5分ですよ。あ、やっぱり後ろに
は家庭教師が控えてるのね。30分と言っ
たではないか。鼻を積んでいたせいです。
あと3分。相変わらずハードスケジュール
だな。最近姿を見かけなかったけれど、
どうやらこの間の遠征で遅れた分を
取り戻していたらしい。てっきりもうあの
焼き鳥りデートで満足したのかと思ってい
た。で、どうしました?ダッシュダッシュ
ダッシュ綺麗ですね。くれるんですか?
整えられていない花束は明らかに庭園から
先ほど選び出したのであろう大雑っぱさで
花びには朝がついている。まさか自分で
切ってきたのだろうか。
プロポーズにはあを渡すものだと事女が前
に言っていたからな。かずハ殿はもっと
違うものがいいんじゃないかと俺は思った
のだが、やはり形式は大事だと思う。ああ
、まあ定番ですよね。花束ダッシュ
ダッシュダッシュ牌。エルネスがガッと身
をよじり神で顔を隠したのが視界の橋に
移った。俺はかず派伝より年下だがあと2
年で成人する。正式な結婚はそれからに
なるが、王族や貴族は早いうちから婚約者
を決めているのが普通だ。かずハどの俺の
制裁になってほしい。お断りします。え、
早くないか?いやだってねえ。なぜだ?
結婚にもう興味がないんです。き興味い嫌
でも俺が嫌いか?おダイレクトだね。王子
いいえ嫌いじゃないですよ。でも興味も
ないですね。ええええええ。紳摯な問いに
はに答えるべきだろう。うん。容赦ないわ
ね。かずはこの場合未来ある若者に容赦
する方がひど。時々あんた年齢だけじゃ
なくて性別も違うんじゃないかと思うわ。
電荷時間です。え、王子は家庭教師に
引きずられていった。うん。でも容者のな
さはあの家庭教師ほどじゃないと思う。
小一杯の芋やニン参ン、野菜類、調味液に
つけ込んだ肉や魚などなど
夜の分の下ごを終え厨房は手の開いたもの
から一服し始める。リュックフェ式の食堂
の長テーブルには軽食用のクッキーや
マフィン、スコーンが山盛に並び奥義で
働く者たちの休憩を待っていた。そして私
はブラウニーを試作している。こちらにも
チョコレートはあるけれど、薬やスパイス
としての使い方の方が一般的で思考品とし
てはやたら濃いチョコドリンクがある程度
だ。あの有名コアメーカーのジュココア
より濃くて苦いものをミルクや砂糖で割っ
て飲む感じ。
私たちがよく知るチョコレートが濃しくて
湯煎して固めてみたけど確かにチョコだ。
チョコなんだけどあの滑めらかさもなくて
残念感が高いものしかできなかった。多分
カカオっぽい素材からチョコに至るまでの
家庭のどこかが抜けているんだろう。でも
ブラウニーなら行けるかもとここしばらく
思考錯誤していた。オーブンから出して
荒熱が取れたブラウニーを切り分け端っこ
をかじる。もちっとしたチョコチに
くみもきが香ばしさと歯ごた応えを伝えて
きた。混ぜ込んだ下触りの悪い残念チョコ
チップもブラウニーの聖地と溶け合って
しっとりさを増すのに一やく買っている。
甘み苦香り下触り。よし。私天才類
は基本きっちりとした軽量が命なわけだ
けど何せ全てがもきなので元の世界とは
配合率が違ってくる。それを探す思考錯誤
が今ここに実りました。と言っても
ブラウニーは配合率が適当でもなんとか
いける家庭化しの代表格ですけどね。休憩
しているマダムたちの反応はなかなかの
好評で料理長も頷いてくれたのでレシピを
後で渡すことにする。よしよしよし。もう
すぐおやつの時間に集まってくる霊君たち
の分も取り分ける。じゃあまた夜に来ます
ね。ちょ、ちょっとちょっとかずはさん
もぐもぐしながら手招きするマダムたちの
輪に混ざった。ルディ電下の急コをそりゃ
もう素晴らしい切れ味で切り捨てたって
本当いつも思ってますけど皆さんの情報源
はどこですか?早くないですか?噂話が
潤滑油みたいなものなのはどこの世界でも
同じようだけれどもさっきまで急婚の木の
字も出さずに鍋や綿棒を振っていた彼女
たちは一体いつそのネタを仕込んできたの
かあちこちからに決まってるじゃない。
あちこちからそんなにだって電荷は事女に
作法を相談し、家庭教師に休憩を頼み、
朝食の時には陛下にも宣言していたって
言うし、そりゃもう上中知ってるさね。ま
、なるほど。情報源はD王子と言っても
良かった。オープンすぎる。幼いとはいえ
一応デリケートなことかしらと公害しない
ようにエルネスに軽く言っておいたけど
意味なかったらしい。そりゃニヤニヤし
ながら聞き流されるわけだ。陛下までご
存知とは当たって砕けちって来いと満面の
笑顔だったって知るの分かってるのに
確なめたりしないのね。豪期だな。陛下
何事も経験ですもんね。しっかしなんで
そんなすぐ断っちゃうの?いやだって子供
ですよ。あさに子供ですよ。身体は
ちゃんと同年代なんだから問題ないでしょ
。私の中の人は気になりませんよ。中の人
って何?厨房の人間も当然私の実を知って
いるわけで、口になんでなんでと煽りつつ
も目は明らかにからかいの色だ。ラッシュ
ダッシュダッシュでもルディ電荷と結婚し
て王族になったらかずはさんは前線に行か
なくてもいいのでしょう。普段の休憩時間
でも控えめにすみっこで微笑んでいる人が
少し首をかしげながら言葉を滑り込ませた
。え?いや、元踊り前線に行くのを強制さ
れてなんていませんよ。だって最初は参戦
しないって言ってたのにここのところよく
訓練してるし。ああ、最初はそのつもり
だったし、今も積極的に参戦しようとは
まだ思ってないんですけど、まあ色々と
考えて掘り打ってところです。行くのも
行かないのも私が決めていいって言われて
ますしね。そう、当初は参戦しないと宣言
していた私だけれど、今は保留にさせて
もらっている。中途半端に訓練に参加して
いるような状態なのに心よくそれを
受け入れてくれているわけだ。強制されて
いるなんて誤解があるならそれは否定して
おきたい。そうなんですか。ずっとここに
いてくれるといいなって思って。やだなに
嬉しい。に試作品を食べられるしね。あれ
でも王族になったらさすがに厨房は無理な
んじゃないの?あ、そりゃそうだわ。
ケラケラと混ぜっ返すマダムたち。中途
半端なのは訓練だけじゃなくてここでの
働きもなのにね。嬉しいな。ニヤニヤし
ちゃうじゃない。おいしい。れ君は両手に
ブラウニーをキープして満面の笑顔だ。
通りすがりに欲しがる父の会メンバーに
一かけらずつ分けてあげてはまた新たな
ブラウニーを確保している。勇者人は
みんな甘いものは好きなので久しぶりの
チョコレートらしいチョコに満足してくれ
ているようだ。どうです?ザザさん、
こっちの人たちの口にも合いますかね?
厨房や父の会メンバーには概のようだけど
、ざザさんにも確認してみる。無言で黙々
食べているから大丈夫だとは思うけど。え
、よし。聞こえないほど集中して食べてい
た。あのね、遠征の時とか普段の仮の時に
も思ったんですけど、皆さん傾向食って
欲し肉とかじゃないですか。でね、緊急用
と改ざって時のために傾向するなら即座に
エネルギーになるものを持つものいいか
なって。向こうじゃ登山する人とかこう
いう甘みを上備したりするって聞いたこと
あるんですよ。口に合う味ならまあこの
ブラウニーじゃさ持ちしないのでチョコ
バーとかファッチっていうものを作ろうか
なと思ってどうでしょう?即座に
エネルギー?えっとね、星肉とかだと体を
動かすための力になるのに時間がかかるん
ですよ。疲れた時には甘いものを食べると
元気が出たりするでしょう。こういうのは
力になるのが早いんです。体を動かすため
の力がエネルギー。ああ、分かります。
なるほど。遭難したりした時にこういう
甘みで命をついだりするんですよ。雪ひ
さんが補足をしてくれた。登山の共には
保管最強だっていうもんね。残念なことに
まだあ豆きに近いものが見つかっていない
んだよな。料理長と相談しながら作ってみ
ますね。私が作ったもののレシピは今まで
ずっと料理長に渡してきているけども、
最終的に仕上げるのは料理長だ。やっぱり
プロには叶わない。ボタン鍋にしろ私の
使いこなせない調味料や技術で味を整えて
くれて、それから食堂のメニューに追加さ
れていく。楽しみにしてます。ありがとう
ございます。本当にとてもとても嬉しそう
にしてくれるから私のご機嫌はうナぎのり
だ。戦闘に加わるかどうかはまだ決められ
ないけども、他のことで役に立てることが
あるならそれを惜しみたくはないと思える
。ねえねえ、ところでさ、王子のプロポー
ズってあめさんが目をキラキラさせている
。君もか断りましたよ。それは聞いたけど
もでも諦めないって王に宣言してたって。
あら、そうなんですか。かずはちゃんも敵
じゃね。来てるんじゃね。人生発の敵かも
しれませんね。幸さんは両手を方に当てて
ニやついている。れ君はしめんだ。かずは
ちゃんルディ王子と結婚するのしないよ。
本当?うん。えへへ瞬時にしカめっつらが
ほけた。生ひさんの目がいたずらっぽく
三日月きになる。例えかずはちゃんが結婚
するの嫌か?やっぱり嫌だよ。ルディ王子
は区より弱いもん。そこ。うん。僕より
弱い人はダめ。どこの親父だよ。俺を倒せ
ないなら娘はやらん的な。レより強い男は
なかなかいないかと。ですよね。ハードル
高いな。ざザさんならいいけどさ。まさか
のご使名が来たよ。なんで?じゃあ俺とか
シ太ならどうよ?ええ。どんだけ嫌なんだ
よ。お前のそんな顔初めて見たわ。ざザ
さんと顔を見合わせて同時に吹き出して
しまった。あれかね。やっぱりお母さん役
とお父さん役ってことなのかね。ていうか
王子って11歳でしょう。好きだから即
プロポーズっておませさんだよね。あめ
さんがお茶を飲みながらほのぼとした声を
出す。珍しいというか気づいてないのかな
?あめさん。こっちの世界での敵って
分かってます。え、成人年齢が13歳です
よ。え?ああ、気づいてなかったか?
ザザザさんに言ってやってとめくばせする
と僕ですか?という顔がブんブンと横に
振られた。仕方がない。ええ?いや、ほら
、そのくらいに結婚するものが多いですね
。というか傾向でしかないですよ。え、
なんで慰め口調から入るの?いやいや
いやいや、そんなことないですって。いや
、顔笑ってるじゃない。どういうこと?
しまった。面白すぎたのが顔に出たらしい
。聞いた話だと女性は15歳から18歳で
すって。はあ。まあ、成人年齢から考える
とさもありなんというか。なのでルディ
王子の年齢で婚約を考えるのはさほど
不思議でもないというか。
19歳はいわゆる雪遅れに片足突っ込んで
んじゃね。ゲラゲラと幸さんがとどめを
さした。だ、大丈夫ですよ。あめ、円談は
多分これから来ますから。来ないかもしれ
ないのというか見合いじゃなきゃ見つから
ないの。え、見合いじゃダメなんですか?
え、首をかしげ合うざザさんと、あめさん
。恋愛結婚が主流だと思っていると
噛み合わないのも当然か。あめさん、あめ
さん、貴族そうだと結婚は見合いが主流
ですよ。歴史なりで習ったことある
でしょう。ざザさん、あっちじゃ結婚は
恋愛結婚が主流なんですよ。あ、なるほど
。そして残念なお知らせがあります。あめ
さん。え、今私たちの1番身近にいるあめ
さんくらいの年齢の男性は主に騎士団の皆
さんです。あのざザさんもいる宿舎に住ん
でいる若い男性たちですね。うん。彼らは
独身ではありますが、大半はすでに婚約者
がもういます。ということは自力で恋愛に
こぎつけるためには少数のまだ婚約者のい
ない人を探すか奪うか出会いをよそに
求めるかしかありません。あさんの視線
から目をそらすざさん。まあ、あめさんの
年齢じゃ結婚なんてまだまだ先だし、すぐ
優したいわけでもなかっただろうけども、
恋愛対象になる人まで少ないとは思ってい
なかっただろう。しないのを選ぶことと
選ぶ余地が少ないことは全く違う。19歳
にしてみそじを超えた女の気持ちを味わう
わけだ。お気の毒に嘘。ちょっと思った
より面白かった。あ。あの、あめ、軽く
呆然としている、あめさんにざザさんが
恐る恐るフォローに入る。あの、本当は僕
から言う話ではないんですけど、これから
円談がどんどん来るはずですよ。あめだけ
じゃなくて皆さんにです。ほう。えっと
ですね、勇者と縁を持ちたい貴族は
いっぱいいるんです。もちろん年齢的にも
個人の支出としてもふさわしい人間でああ
、エルネスが言っていた時刻で安住して
欲しいってやつかな。でですね、今皆さん
の存在は公式に広く告知はされていません
。もちろんこの間の武踏会もあくまでも国
の上層部、貴族や王族だけの話です。それ
は皆さんが勇者として成熟するまでの安全
策だとお話ししましたよね。ああ、そう
入っても噂は止めようがないので知って
いる人間は知っているからこそ先日の襲撃
があったわけですけど遠征先でしっかりと
護衛がついていたこともそうだ。なんなら
オート内で買い物1つするにしても私たち
には護衛がつけられる。勇者という存在を
狙うやかがいるからだ。このカザルナ国と
同盟している二国以外の南方諸国や政治的
もしくは宗教的団体などなど少なくとも
戦闘組が前線に出るほどに成熟するまでは
そういったやかの攻撃から守るためにそう
していると説明された。そしてつい先日
エルネスに教わった宝食店へ向かったあ
さんが襲撃を受けたばかりだ。もちろん
護衛についていたざザさんたちの手で何の
問題もなくことは済んでいる。なので派手
に動くわけにもいかないと円談を持ち込み
たい者たちは自粛して牽制し合っている
状態だったんですね。でも王子が張り切っ
てかさんに急婚して却下されたわけです。
ですから我も我々これから来ますよ。皆
さんがその気があるのであればたっぷりと
選べます。現にこの間の武踏会でもダンス
のお誘いはひっきりなしだったでしょう。
わ、私は壁の花だったけど
は霊的に見合う3列者が少なかったから
ですかね。皆さんの詳細な情報は事前に
流していないので。北法ですって。あめ
さん。そう。それならえっと嫌でも
ちょっとやっぱり。あさんは人し切りオろ
と挙動不審になってから思い切ったように
立ち上がり食堂から駆け出していった。
エルネスさんとこだなですねえ。なんで新
幹長のとこなんです。霊のざザさん。あめ
のエルネスさんってね。駆け込み寺でラっ
ていうの。武踏会前にはエルネスの
イメージが崩れたとショックを受けていた
あめさんだけれども当日のエルネスの
華やかさに憧れが勝ったらしい。以来何か
とエルネスを頼ることが多くなっている。
ほって今の流れでなんで新刊長なんですか
?そりゃ恋愛の相談ではエルネスならその
辺りは実力者かとい待ってください。え、
それはえ、いや新官長はダめでしょう。
慌てて立ち上がったかと思えば気を
取り直すように座り、そしてまた
立ち上がるのを繰り返し始める。ざザさん
、エルネスだって私に話したようなことを
、あめさんには言いませんって。さすがに
お試しだのなんだのを霊君の前で口にする
わけにもいかないのでぼかしながら確めた
。そう、そうですよね。いや、そうか。
本当にそうか。そしてまた立ち上がるざザ
さんを見て確かに勇者月として虫を
追い払う役目ならば私だけではなくあめ
さんにも同じようにエルネスの恋愛を避け
させようとするだろう。ダッシュダッシュ
ダッシュなんだかちょっと面白くないなっ
て思った。父の会メンバーのリトさんと
騎士団長補佐役のセ戸さんは親戚らしい。
だけどリトさんはドワーフの地が入ってい
てセトさんはエルフの地が入っていると
いうことで見た目は全く似ていない。
ずんぐりとした体格に若干低めの身長の
リトさん。スらっと聴心でどちらかと言え
ば女顔の瀬戸さん。性格も多分正反対と
言っていいように見える。ええ。ああ、
リト団長無理ですわ。俺にはあの新刊長は
無理です。だな。よし、瀬戸行け。危ない
方向になったらすぐ呼びに来ます。お願い
しますよ。団長。ここか部屋にいて
くださいね。た、頼んだ。キりと涼やかな
目を細めて瀬戸さんはあめさんの後を追っ
ていった。てっきり自分で追いかけるかと
思ったのだけど、ざザさんは瀬戸さんを
差し向けることにしたようだった。
エルネス、どんだけ騎士団に警戒されてる
んだ。何やったんだ?ダッシュダッシュ
ダッシュザさんが気を使うようなことじゃ
ないでしょう。雪ひさんはほどまで
とがらりと違う空気をまとわせて呟いた。
どうしました?チョコチップの苦いとこで
もありましたか?それこそこっちじゃ
雪遅れな程度にあめは大人扱いされる年齢
っすよ。あんま甘やかさんでいいっす。
既然とスルーされた。笑い上の幸博さんは
感情の寄福が激しそうに見えてなかなか
怒りを杖にすることはないのだけど苦が敷
に吐き捨てる今の表情は隠そうともしてい
ないのが伺える。甘やかしてますか?嫌で
も新刊長のあの手の行動を手本とされるの
はちょっとだっていつもならざザさんは
自分で止めに行くところだろうにわざわざ
瀬戸さんに向かわせてるじゃないっすか。
それっていつまでもあめがグズぐズ
ビクビクしてっからでしょ。ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュ。ああ、そっちですか
。ざザさんたちがいなきゃ、あめは殺さ
れるかさらわれるかしてるところだ。なの
に守ってくれたざザさんを怖がるとか
筋違いにも程がある。そりゃそうだ。頷か
ざるを得ないくらいには私もここのところ
のあめさんの反応には思うことがある。
とりあえず従々思想に頷いてみたけど誰も
見ていなかった。背が低いと人の視界に
入りにくい。あめさんを襲撃したのは5人
。騎士団長を筆頭にした精鋭騎士3人を
相手るにはあまりにお粗松な人数でしかも
個々の戦闘能力までお粗末なものだった
らしい。ファイヤボールの機種は魔力を
素早く感知したザザザさんの衝壁で防がれ
、武器を持って襲いかかってきた3人は
それを震うこともなく瞬時に騎士2人に
制圧され、四角からあめさんへ忍び寄ろう
とした2人はざザさんの剣で切り捨てられ
たらしい。目的は何だったのかは分から
ない。捕獲した3人は雇われただけらしく
、あめさんが勇者であることすら知ら
なかったそうだ。雇い主は残りの2人。
1人は首を跳ねられ、もう1人が跳ねられ
たのは手首だったけれど、仕込んでいた毒
で自外してしまった。鉛りから南方諸国の
出身らしいことが推測されているだけだ。
そのざザさんが怖かったと。いつもあんな
に優しい人が平然とためらわずに人間を
切り捨てたことが人間を切ったのにいつも
と変わらない穏やかさが怖かったと城に
帰ってきたあさんは私たちにだけそう告げ
た。一応彼女も分かっているのだ。その
恐怖感を見せるのは筋違いで失礼であると
。ただ理性では抑えられない部分が振る舞
に出てしまっている。一定の距離から
近づけない不に視界に入ると一瞬硬直して
しまう。そして申し訳なさそうな顔をして
しまうことが客ってその恐怖心の存在を
見せつけてしまっていた。ざザさんはそれ
を悲しそうにするわけでもなく、ただいつ
も通りの笑顔でいつも通りの振る舞いで気
がつかないふりをしながらあめさんが
怖ばらないであろう距離を保っている。だ
から今も自分がエルネスを抑えに行くので
はなくセトさんを派遣したのだろう。息広
慣れてなきゃ怖くて当たり前なんです。
こちらの人間だって同じですよ。特に荒ご
が身近じゃない女性はね、あめだけなわけ
じゃない。として慣れる必要もない環境を
作るために僕らがいるんです。追いついて
いないので理想に過ぎませんし皆さんには
慣れてもらわざるを得ないのが実は悔しい
んですけどね。いつも通りの優しい笑顔で
いつも通りの柔らかな声でざザさんは言う
。あめさんが怖かったというその瞬間を私
も見てみたかったなと思った。それにあめ
だって十分気遣かってくれています。
隠そうとしてくれてるじゃないですか。
時間が必要なんです。大丈夫ですよ。
ダッシュダッシュダッシュでもありがとう
ございます。そんなイケメンなのになんで
独身なんですか?もしかして荒ごが身近
じゃない女性に振られたんですか?かずは
さんやめてください。何ですかその切れ味
?かずはさんを隠そうとしてくれていいん
ですよ。むしろ隠してください。少し
情けないほどに前尻りを下げた幸ひさんは
どうかするとレ君よりも幼く見えるような
表情をしていた。あ、そういえばかずは
さん、明日給食事業の報告がありますよ。
同席されますか?本当に仕事早いですよね
。もうざザさんは内容を知っているんです
。今のところオートにほど近い地域での
思考結果ですけどね。概校長で少しずつ
授業に加わる子供が増えているそうです。
給食ってあの学校の給食?正体君が
ブラウニーの最後のかけらをお茶で
飲み下して聞く。ええ、こちらにはその
制度がなかったんです。かずはさんに聞い
て導入したんですよ。学校に来るのと給食
と何の関係があるの?この国は南方諸国に
比べ豊かではありますけど、偏境まで
行き届いているわけじゃないし、餓子こそ
少ないですが、比較的貧しい地域もあり
ます。それでも国内では子供に対する教育
は欠かせないとして学校は無料なんですよ
。字の読みかきや計算もそうなんですが、
何より魔物や族からの自衛のためにご術を
指導しなきゃいけませんからね。騎士団
からも年に1度は指導薬を派遣します。
うん。それ習った。でもね、貧しければ
貧しいほど子供も労働力です。どうしても
通わせられない過程もあるんですよね。だ
けど学校で子供に食事を取らせることが
できるならということでなんとか昼食時間
とその前後くらいの時間は学校に当て
させる過程が増えたんです。へえ。えっと
、学校に通わせるために給食が役に立つっ
てかずはちゃんのアイデアだったってこと
。そういうわけではないです。ざザさんに
給食の話をした時にはこちらの学校の状態
を知らなかったですからね。飾るな王にも
話を聞きたいと言われて話しただけですよ
。ああ、俺も聞いたことあるな。学校給食
の成り立ちだったか途上国の支援方法だっ
たかでどっちか忘れたけど幸博さんもお茶
のお代わりをすりながらもういつも通りの
軽い不勢だ。私前は給食のおばちゃんだっ
たじゃないですか。まあ子供たちの個々の
事情は知らないんですけどね。個人情報
ですから。でもね、いるんだって話は
やっぱり聞こえてくるんです。何が給食で
食いついでる子ですよ。わ太君は眉間に
深いシを寄せて私を睨みつけた。いや、私
を睨んでもね。お家では満足に食べられ
なくて給食でやっとお腹を満たしている
子供。それは貧乏だから。さあ、どの子が
そうなのかも分かりませんでしたし。ただ
私20年近くやってましたけどね。絶えず
常にいるんです。学校全体のうち1人2人
はでもそれぞれ理由は違うというか、
貧しいからだけが理由とは言えないことも
あるらしいですね。うん。社会問題として
そういうのがあるってのは聞いたことある
けど本当にあるんだな、やっぱり。まあ、
現代日本においても学校給食にはそういう
側面があるっていう話です。仲間にそう
いった子供がいない限り遠いところの話に
しか聞こえないだろう。それくらいに現代
日本は豊かではある。私だって職場から
小耳に挟んでなきゃ違う世界の話くらいに
しか思わなかった。いくら子供好きでは
ないと言ってもお腹を開かせている子供が
身近にいるという現実は容赦な意を
締めつけるし何をしてあげられるわけでも
ないことに罪悪感が選んでくる。生き物は
小さくてまるまるとした生き物をひ護し
たくなる性質を持つという説があるそうだ
。犬が猫の子を育てたりといった主の違い
を超えた育児はそれによるものだとか。だ
から大抵の生き物の子供は自衛として
小さくまるまるとした愛しさを持つのだと
。科学的に正しいのかどうかは知らないし
都市伝説かもしれないけれど体感として
納得できる説だと思う。同席は遠慮して
おきます。私は本当に制度があることを
話しただけですしでも教えてくれてよかっ
た。です。大樽1杯の生ゴミ2つを重力
魔法で浮かせて厨房裏口からゴミ置き小屋
へ運ぶ。これが終われば今日はおしまい。
このまま部屋に帰ってお風呂も終わって
いるであろうレイ君と軽くおしりしてから
私もお風呂だ。今日は訓練の合間に父の会
メンバーからカードゲームら式物を教わっ
ていたようだからそのお話かもしれない。
花歌に合わせながら大樽をふわふわ踊らせ
つつ小屋の奥に積み上げてから浄化魔法を
かけ直す。確かに重力魔法は手ジっぽい
けどもその曲を錆まで鼻歌する人初めて見
た。うひょダッシュダッシュダッシュはあ
びっくりした。し太君か。扉の外から
覗き込んでいるし太君は少し気まずそうな
顔をしている。ノりノりなのを見られたの
が気まずいのは私の方だよ。やめてよ。で
、どうしました?何事もなかったように
取り作ろって小屋から出る。あの、
ちゃんと謝ってなかったから。うん。前に
さ、魔動列者でああ、やっぱり気にしてた
んですか。そりゃそうよね。あれから6に
口を聞いてくれてないし。ごめんなさい。
6勝手だった。ふむ。本当はすぐちゃんと
謝ろうって思ってたんだけど言い出し
にくかった。私そんなに怖そうでした。
うん。気にしてなさそうだった。うん。
怒ってないですからね。しレッと普段通り
に戻ってくれてよかったんですよ。あめ
さんなんかはの辺り上手なのよね。キャラ
の違いってやつかな?かずはちゃんは大人
なんだね。やっぱりこんななりですから
うっかりしちゃうでしょ。うん。くるりと
回って両手を広げて見せると安心したよう
にし太君は微えんだ。でもやっぱりきっと
かずはちゃんは優しいからつい甘えちゃっ
たんだと思う。優しくはないでしょ。だっ
てさっきすごく嬉しそうだったもん。
さっき給食のことうまくいってるのを聞い
てすごく嬉ししそうだった。いや、まあ、
嬉しかったけれども、子供好きじゃなくて
も優しいのは変わらないんだなって。
買いかぶりではないかな。なんだか居心地
悪いな。僕さ、多分思い出した。ああ、
そりゃまたそっか。聞きましょうか。なん
ならお茶でも飲めるところに移動する。
うん。れ君待ってるし。でもそのうち聞い
てもらってもいいかな?教えて欲しいこと
もあるんだ。
答えられるかどうかわからないけども。
うん。でさ、それでさ、僕ピアノ習った
ことあるって言ってたでしょ。うん。うん
。かずはちゃん踊りたくなったらさ、絆奏
させてよ。今度マジですか?いいの?生
演奏で踊るとかなんて贅沢な。僕がお願い
してるんだってば。じゃあ明日は早。うん
。楽しみにしてる。
胸の使えが取れたような笑顔で部屋に戻る
翔太君を見送って小屋の扉にカ抜きを
しっかり下ろす。浄化魔法で腐敗は遅れる
にしても食べ物の匂いは防げない。城の
裏手は切り立った崖に囲まれているとは
いえ、それなりに木が密集した森だ。
紛れ込んだ野生動物が匂いに引かれて
荒らさないように戸締まりは徹底されて
いる。しかし本当によくできた子たちだな
。ことあるごとにそう思う。レ君が
飛び抜けて天使なのは当然としてもみんな
それぞれ自分の内面をしっかり見つめよう
とする根性がある。あめさんだって今は
恐怖心をモて余しているけど制御しようと
している。そのうち折り合いをつけて自分
なりの答えを出すだろう。あまりに遠い
記憶すぎて定かではないけれど私はあの
くらいの年齢の時にどうだったかなと思う
ともうちょっとバカで余ったれだった気が
する。
かずはさんひょッシュダッシュダッシュびっくりした。コッタさんかなんだなんだ。がりから人を驚かすのが流行っているのか。こったさんはずっと厨房にいてくれたらいいのにと言ってくれた人だ。細みではなげな女性
30
代半ば暗いだろうか。驚かせちゃった。ごめんなさい。えいえ驚きましたけど。
あれ?今日は夕方で上がりじゃなかった
でしたっけ?あのね、私の恐利の果物が手
に入ってね、オートじゃあんまり出回ら
ないからおそわけと思って小屋の戸口を
照らすぼんやりとした明りの下に差し出さ
れた小ぶりのかには大ブりの巨法の粒
くらいの果実が収まっていた。振り色、
気境色、相と熟視具合で鮮やかな
グラデーションが作り上げられていて、
リミ思想というより鉱物の美しさがある。
綺麗ですね、これでしょう。あんまり数が
ないからこっそりね。1粒どうぞ。おお、
ではありがたく。これ川のまま行けるん
ですか?コクコうづくリコッタさん。濃い
色のがやっぱり熟しているのかなと。遠慮
なく1番相色の1粒を放張る。不理と
柔らかく引ける川から甘い過重が校内に
広がり、ダッシュダッシュダッシュへ視界
がぐるりと安転した。キリキリキリ
キリキリキリ
前を巻くようなその音が遠くから降りてき
て私の意識を深いところから引き上げて
いく。小学生の時に使っていたアナログ
目覚まし時計をセットする時のような音。
息子が幼稚園の時にはまった全マ
式ミニカーをバックで滑らせる時の音。娘
が幼稚園の頃にね立ったバイオリンを引く
猫の仕掛けがあるオルゴールの全マを巻く
音。断族的なそれはゆらりゆらりと私を
引き上げながら揺さぶる。ダッシュ
ダッシュダッシュキリキリキリ
なんだろう。また夫がテレビをけっぱなし
で寝たのだろうか。もう起きなきゃいけ
ない時間だろうか。
朝ごは作らて目覚ましはならない。もうすぐ鳴ってまうだろうか。頭部から首筋甲
骨の間でがずっしりと重くばっ足は冷たいのに汗ばんでいる。関節が鈍く痛む。嫌だな。くないな。でも朝ごはご飯作らなきゃ。頑張れば起き上がれる。だったらご飯作らなきゃ。みんな勝手に食べてくれないかな。
パンだったらああ、だめだ。寝る前に炊飯
機のタイマーをセットしてしまった。
炊きたてのご飯がもったいない。作れ
なかったら買って食べるからお金ちょうだ
いって言うんだもの。夫がだらしないって
小声で言うんだもの。起きたくない。動き
たくない。でも毎朝のことだもの。きっと
動き出したら体はちゃんと温まってくれる
はず。動かなかったら動けなくなって
しまうからダッシュダッシュダッシュ。
ああ、レイ君ならきっと大丈夫。って心配
してくれる。寝てなきゃダメって言って
くれるだろうな。かずはちゃん、おはよっ
ておき抜けの笑顔でダッシュダッシュ
ダッシュ。レイ君の姿がない。冷え切った
手足では温められなかった。硬い寝台に
見覚えはない。一瞬で布団の中を温かく
する霊君が不在だ。その事実で一気に意識
がはっきりとした。ここはどこ?同じお魚
でする本能の警告で飛び置きようとして体
が思い通りにならないことに気づく。何か
に抑えつけられているのかと目で周囲を
見回して違うことにも気づく。後頭部から
背中にかけての硬直、手足の冷たさ、関節
の鈍い痛み。これは以前の世界で目覚めた
時の感触だ。久しぶりで懐かしくもない。
さらに手首と足首には鎖がジらりと巻かれ
ている。これのせいでもあるらしい。
横向きになっていた体をゆっくり起こす。
うん。落ち着けば動ける。あちこち重くて
痛いけど明り鳥の小窓すらない質耳の壁。
隙間にはコケが生えている。暗闇みに目が
慣れるのが夜けに早いのはこのコケ自体が
発行しているからだ。光ごけか。じめじめ
した空気はんでいて、少しカビ臭い。ギリ
と嫌な音できしむベッドは木星で湿めって
いるのにザラザラと硬いシーツは洗い目
からわが所々突き出ている。刺さる。痛い
。奥義のふカふカ布団にすっかり慣れた身
だからこの体の小りはかなり耐えたの
だろう。一瞬実の体に戻ったかと思ったが
、見下ろす体は相変わらず10歳の体格だ
。14歳だけど
された。さっきまでどうしてたっけ?襲わ
れたっけ?直前の記憶を探ってやはり
リコッタさんからもらった果実を食べて
からの記憶がないのを確認する。襲われて
はいないな。部屋のイメージは地下ろ。
奥義の中は普段自分たちが使う辺りのこと
しかよく知らないけどなんせ奥義だから
地下ろくらいあっても不思議ではない。で
も扉は木星だ。おりじゃない。そしてあの
王がこんな不衛星な場所を放置するだろう
か。手が回らない部分があったとしても
仕方ない広さだけど。というかそんな
ところにこんな風に私を入れる理由がない
はず。じゃあやっぱりさらわれた。
ダッシュダッシュダッシュ深く。悔しい。
ドイツだ。どこのドイツがこんなことを
どのくらい気を失っていたんだろう。れ君
の寝る時間が過ぎてしまっただろうか。
やっとしがみつかずに寄りそうだけで
眠れるようになったのに。心のデスノート
の2番目にこんなことをしでかした奴の
名前を記してやることを決める。1番目は
モルダモデだとはいえまずは脱出。バカ目
。こんな鎖とあんな木星のドアなど私の
障害にはならぬ。
ふおふんと立ち上がろうとしてそのまま
ベッドから転がり落ちた。重い。この鎖
重い。すごく重い。え、というか視界が
ぐるぐるチカチカする。貧血。お腹空き
ましたでしょう。こんなものしか今は用意
できませんけど。リコッタさんが木のワン
とパンを乗せたトレーと共に木星ドアを
開けた。鍵を開けたような音はしなかった
。リコッタさんは笑顔だ。満面の笑顔だ。
厨房でマダムたちが爆笑している時でも
こんな笑顔はしていなかった。背中と関節
の硬直は取れないし、手足も冷たいままだ
。指先なんて少し感覚が鈍い。風でも引い
たかと思ったが、どうやらそうでもない
らしい。あれか、あの果実のせいか。あの
果実何だったんですか?ログールって言う
んです。
一部の獣人に人気の果物なんですよ。お酒
と同じように酔っ払えるんです。でも人族
がそのまま食べると強い眠り薬みたいに
なっちゃうのでごく少量を薬として使っ
たりします。気をつけてくださいね。いや
、あんたが言うか。ああ、それでは食べ
にくいですよね。ダッシュダッシュ
ダッシュアん。木のから救った一さじの
スープを2度ほどふーふーと覚ましてから
口元に差し出された。正期か。いや、これ
はちょっとリコッタさんのくれたものを
食べてこうなったんですよ。食べると思い
ます。ベッドの脇にしゃがみ込んで鎖の
巻かれた手足を投げ出したママカを背ける
とスプーンがさらに追いかけてきた。
ログールは聞き目は早いけど抜けるのも
早いんですよ。もう体に残っていないはず
ですから大丈夫。何を大丈夫と言っている
のか知りませんけど、体中重くて痛いです
。それはログールのせいじゃないですよ。
ほら、それです。スプーンをワンに戻して
私の首元を指び刺す。俯くと確かに首に
何かが巻かれている感触があった。麻酔の
首輪です。犯罪者の魔力を吸い上げて拘速
するためのものなんです。ごめんなさいね
。そんなものを勇者様につけるだなんて。
あとほんの少しだけですから。着いたら
外してもらえることになってます。はい。
パンならいいですよね。その理屈は
さっぱり分からないです。ちぎったパンを
一かけら口元に差し出してきたリコッタ
さんは虚トと目を見開く。ログールのせい
じゃないですし、これもパンですから
ログールは言ってないですよね。私が避け
た人けらを自ら口に含んで見せて、また
新たにパンをちぎって差し出してくる。
ええ、やだ。私の分からない理屈はそれ
じゃない。リコッタさんは正気に見える。
視線はしっかりと私の目を捉えている。
質問にもちゃんと答えている。ギリギリ
ちゃんと魔力を吸い上げる首はつまりこれ
は魔力切れというやつだろうか。確かに
その症状もこんな感じだと聞いた気がする
。王国魔法使いの頂点に立つエルネスで
すら全く及ばないという勇者補正の魔力量
を誇る私たちにとって魔力切れとは座額の
一部でしかなかった。1番最初に受けた
エルネスの講義体内の魔力を感じて操作
する感覚を思い出す。ないわけじゃないと
思う。魔力切れの状態は知らないし、いつ
もよりは少ないと思うけど、確かに
ちゃんと魔力は感じ取れる。だけど
思い通りに寝ることができない。寝ろうと
すると貧血で失進する直前のように
ぐるぐると視界が回り出す。ほら、
ちゃんと食べないといけませんよ。くらり
と傾いた私の上半身を支えてパンを口元に
添えるリコッタさんはニこりと穏やかに
微笑む。遠い遠い記憶。
お腹風で寝込んだ小さな私の口に
すり下ろしたりんごを運んでくれる母と
なる笑顔。グーとお腹が鳴った。
とりあえず腹が減ってはなんとやらだ。
スープは薄味だったけど地味溢れて
ビ味しかった。パンはちょっと硬かった。
ご馳そう様でした。ふふふ。向こうに着い
たらちゃんとしたものを作りますね。向こ
ってどこですか?南方のね、小さな国です
。国なのかしら?イプシェとかなんとか
なんとかってそこなら魔族も来ませんし
戦わなくてもいいんですよ。住むおも用意
してくれることになってます。大きくは
ないでしょうけど、3人で暮らすなら十分
なはずです。ああ、家具は好みがあります
もんね。一緒に選びましょうか。3人。娘
も後で紹介しますね。私とリコッタさんと
リコッタさんの娘さんの3人。はい。
きっと仲良くできますよ。私も子供2人
養う分くらい稼げます。両手を握りしめて
気合いを入れるようなポーズを作る
リコッタさんはとても幸せそうだ。えっと
、どっからどう突っ込むべきなのか迷う
ところだけど、厨房の女性人は騎士の遺族
が多い。特に身りがなくなってしまった人
。そしてリコッタさんは騎士である旦那
さんは純職して娘さんは幼いうちに
亡くなってしまっていると確か前に聞いた
ことがあった。ダッシュダッシュダッシュ
もこれあれじゃないか。完全にあかんやつ
じゃないか。ここどこなんですかね。奥義
の下あたりかしらねえ。なぜかリコッタ
さんはベッドの橋に腰かけ私を膝に乗せて
いる。となんで身体に力は入らないし
様子みと触らぬ神になんとかの精神で
大なしくしてみてはいるけどもなんで髪を
空いてくれる指が細く柔らかく優しい普段
ひっつめているお団子は解きほぐされて
うねうねであちこち跳ねている髪を丁寧に
吸ってくれている。真っ黒で固めの直毛は
さほど手触りがいいとは言えないと思う
けど、娘は私と違って細く柔らかなくげ
だった。私の母に似た神室。ツルツルとし
た感触が楽しくて、小さい頃はこうして
手紙で撫でていたものだ。奥義の地下って
ことですか?よく誰にも見つからずに私を
運べましたね。うん。城の裏手の森ある
でしょう。あの厨房の裏口のすぐそばの森
。
そこの奥にね、入り口があるんです。普段
は隠れているんですけど、呪文を唱えると
開くんですよ。すごいでしょう。クスクス
と楽しに内緒話のトーンが盗朝部から降っ
てくる。すりスりほずり。もうどうしよう
。本当城の人みんな知ってるんですか?
それ誰も知らないの。だから秘密ですよ。
じゃあなんでリコったさんは知ってるの?
ねえ、リコったさんってなんか
よそよそしいわよね。りコでいいわ。ああ
、でもそのうちママって呼んでくれたら
嬉しいかも。うふふ。いやいや
いやいやいや。うふふじゃないよ。いくら
準食した騎士の身内だと言っても雇用を
優先されるとは言っても奥義という場所で
働くからには新辺調査は当然されている。
むしろ遺族だからこそ優先ではあれ無条件
ではない。人は大切なものを失った時、
その怒りや悲しみをどこにどんな形で
向けるかは誰にも分からないからだ。その
辺りはやっぱり優しいだけの王ではないな
と思う。そうでなきゃ国を管理などでき
ないだろう。勇者召喚の議を行うことが
決まってから奥義に出入りするもの全ての
新辺再調査もされていると聞いている。
だって上層部や家族持ちはともかく身より
のない人は基本的に住み込みなんだもの。
リコッタさんも住み込み私たちが暮らして
いる胸ではない人の宿舎に住んでいた。
勤務め始めてもう7年以上経つというと
いうことは娘さんや旦那さんをなくして
から少なくとも7年以上経っているという
ことだ。何が引き金になったのだろう。
それとも誰にも悟らせないまま過ごしてい
たのだろうか。あ、うお。急に立ち上がっ
たリコッタさんの膝から転がり落ちた。
石畳というか結構でこぼした床なんだけど
もかなり痛いんだけども軽やかに扉に
かけ寄るリコッタさんは丸で気にしてくれ
ていない。ジャーンと高果音がつくような
大な手付きで扉を開き紹介しますね。
ダッシュダッシュダッシュ娘のリゼです。
キリキリときしむ音と共にばさりと顔を
隠して垂れ下がる紫の髪を左右に揺らし
ながら歩服全身で入室されるリゼさん。
そうですか。ゴーストにも名前があったん
ですか?いやいやいや
いやいやいやいやいや。もう本当どう
しよう。リゼさんは歩服全身をやめると
状態を起こしてペタリと座り込んだ。
リコッタさんは愛しそうな目を細めている
のに娘に触れようとはしない。ただ
向い合って座り込んで語りかけている。
どこで遊んでいたの?ああ、いいのよ。お
帰りなさい。喉は乾いていない。お腹は
ああ、ミルクがあればいいのに。あの人
たちは煽ってきてくれるかしら。きっと
もうすぐお迎えが来るからね。一緒にいい
子で待ちましょうね。リゼゴーストは
ぴたりとその動きを止めている。きしむ音
もしない。すっかりの不勢だ。リコッタ
さんには娘が返事をしているように聞こえ
ているのだろうか。反応のなさに全く到着
している様子がない。ただ一方通行の会話
が続いている。ねえ、リゼ、ほら、あの方
がかずはさんよ。あなたと同じくらいの年
。そう、きっといいお友達になれるわ。妹
が欲しいって言ってたものね。そうよ。
一緒に暮らすのよ。かずさんはとても
優しいの。ふ。ああ、素敵ね。お、同じ年
。妹なんだ。私の方が。これから行く
ところはね、南の小さな村なんですって。
温かいところだって言うからきっと畑も
作れるわ。一緒にトマトルも育てましょう
。リゼ、あなたの大好物だものね。ああ、
大丈夫。魔物なんていないわ。もう何も
怖いことなんてないのよ。リゼ、お料理も
一緒にしましょう。そうそう。刺繍も途中
だったわね。行く途中でお洋服も買い
ましょう。かずはさんとお揃いがいいわ。
なんて素敵。光ごけの薄明ありとリコッタ
さんが持ち込んだランタンの明りとあの
読みたのと同じゴースト自身がまとって
いる光で部屋はそれなりに明るくなって
いる。光ごケとゴーストの光は同じ淡い
緑色でランタンはオレンジ色。本来なら
驚しいであろう作りの部屋はその明りの
せいでやけにファンタジー色が強くなって
いた。リゼと呼ばれているゴーストはあの
番よりも明るいこの光の下で見ると質感が
あさまにお化けではないことが分かるかと
言って生物でもない人形だ当期のような
滑らかな肌水けのない紫の神を歩服全進し
ていた名残りであろう土埃りや雲の巣を
くっつけてすり切れたドレスもボロボロに
色わせている。いわゆるからくり人形だ
から動くとあのキリキリとむ音がするの
だろう。エルネスが近寄ると消えてしまっ
たという話だし、あの番だってレイ君が
部屋を飛び出した後に戻ると後方もなく姿
を消していた。そのからくりがどんなもの
なのか分からないけれど種も仕掛けもある
のだと思う。リコッタさんは々と少し先の
未来を語る。娘と過ごすはずだった過去を
これから訪れる未来としてそれは母と娘が
つぐであろうさやかな日常ごく平凡な夢と
して語るほどのことでもない程度の
当たり前の日常たえこの世界が現代日本に
比べ生き残るのがほんの少し厳しい世界
だったとしても大多数の人々はやはり今日
と同じ明日が訪れると信じて暮らしている
。騎士の妻であったリコッタさんは標準
よりも裕福であっただろうからなおのこと
。夫がいつするか分からない職であったと
してもそれが日常になればやはり明日も
同じ日常だと信じて暮らしていたはず。
失われた日常を失ったことすらなかった
ことにしてリコッタさんは語り続けている
。そこになんで私が入り込んで語られて
いるのかそれが問題だ。なぜ私がその未来
に当然のごとく登場しているんだ。いや、
待て。冷静になれかずは。それは今は問題
じゃない。リコッタさんに聞いたところで
理路生前とした回答など得られるはずも
ない。そりゃリコッタさんにとっては理路
生前とした当たり前のことなのだろうけど
も、私には納得できる回答ではないだろう
。ゴツゴツとした石は冷たい。ひんやりと
した空気が沈んでいる。冷えるわだわ。
ただでさえ手足が冷たいのに女子の足腰に
優しくない部屋だ。もぞもぞゆっくりと
重い鎖をたり寄せて束にして足元に
ぐるぐると巻きつける。ハンマーを
振り回している私にならネックレスにし
たっていいくらいの軽さだったはずだ。
普段なら麻酔の首輪の効果なんだろう。
魔力を練りにくいせいで普段の力がまるで
出ない。でもまあ持てないほどじゃない。
なんとかいかの上に座り直せた。だるい。
少なくとも今すぐどうこうという危機は
ない。リコッタさんが私を傷つけることも
今はないだろう。けれど、さっきから言葉
の橋にこれから迎えに来る人たちが登場し
ている。その人たちがどういうつもりなの
かは分からない。あさんを襲撃したやと
同じ集団なのか、それとも違う集団なのか
。勇者を狙う者たちの目的も組織も様々だ
と聞いている。ただどの組織であったとし
ても私をこのまま城に返してくれること
だけはないはず。それは困る。レ君が待っ
ているのだから。私はあの奥義での暮らし
が気に入っているのだから。息を静かに
吸って吐いて規則正しく脈打つ鼓動を意識
して目は閉じず警戒などお首にも出さず
中むつまじい母娘を眺める風を予想った
まま指先につ先に細い血管の1筋1筋に
巡る流れを探って初めて魔力を感じ取った
時を思い出しながらすっかり慣れて無意識
にまで落とし込んでいた練り方をもう1度
丁寧に再現する。魔力を寝るのはカレーの
ようなとろみのある液体を鍋でかき混ぜる
ことに似ている。私という器の中で溢れる
ことのないように静かに焦げつかないよう
に群なくゆるゆると一定の速さで持って
巡るように麻酔の首輪の効果なのか淀んで
いた魔力の凝を解きほぐす
残り少ないカレーを温め直す時は焦げ
やすいのと同じいつもよりはかに少ない
魔力が体の隅々みまで行き渡るように丁寧
に丁寧に魔力の流れと同調するように
ぐるぐると回りかける視界や吐き気を抑え
耐えられるギリギリのラインを探り、
ダッシュダッシュダッシュ。ほんの少し
だけ手足の先にぬくもりが戻り始めた。私
どのくらい寝てたんです?会話をしながら
でも乱れない程度に魔力を巡らせるコツを
掴んでからリコッタさんに語りかけた。
散々私のことをリゼさんとの会話に登場さ
せておきながら私の存在を忘れていたかの
ようにパチクりと見返したリコッタさん。
忘れていたかのようにというか忘れてたよ
ね。これね、2人嫌1人と一体の世界に
入り込んでたものね。ダッシュダッシュ
ダッシュどのくらいでしょう?うん。半日
は経ってないと思いますよ。お迎えが来る
んでしたっけ?ええ、もうすぐです。お
迎えに来る人ってどんな人?何人くらい?
親切な何でも知ってる人です。この地下の
部屋や入り口も教えてくれましたし。頬ほ
城の人間も知らない秘密の通路を知って
いるとな。リコッタさんは優しくして
もらったの。ええええ。だってその人
かずはさんが前線に連れて行かれるって
教えてくれたんです。だから助けなきゃっ
て。それがリコッタさんの優しくして
もらったことなの。かずはさん死んじゃう
じゃないですか。前線なんかに行ったら
死んじゃいますよ。こんなに小さい女の子
なのに。私強いよ。一応勇者だし。だめ
です。夫だってそう言ってました。でもく
と息を飲みリコッタさんの同向がゆるゆる
と左右に揺れすーっと瞳の色が薄らいだ。
一瞬だけの硬直の後、また視線をリゼと
戻しふにゃりと表情を緩める。リゼ、お腹
空いてない。大丈夫。そう、いい子ね。
もうちょっと待ってね。リコったさん、
ダッシュダッシュダッシュ。ああ、かずは
さん、喉は乾いてませんか?また私の存在
を今思い出したかのように目をまたかせる
。うんん。大丈夫。ありがとう。
リコったさんはくらい厨房に勤めてたんだっけ?
7年になりますかね?皆さんとても
良い
人ばかりでどうして房に勤め始めたの?皆さんと同じなんですよ。厨房の女性はとんどうです。遇が似ているからですかね。お互い本当に木の置けないというか。
どう?同じなの?それは夫とリゼが
ダッシュダッシュダッシュリゼお腹空いて
ない?大丈夫?そう、いい子ね。もう
ちょっと待っててね。ああ、かずはさん、
喉は乾いてませんか?正しい質問を選ば
なければ延々と同じ答えを繰り返すゲーム
と同じだ。この先の未来に会ってはなら
ない。過去を口にできないリコッタさんは
母親が子供に1番神経を使うであろう空腹
と乾きを気遣い続ける。そうか。触れちゃ
いけないんだね。失ってしまったことに
もう触れたくないんだね。母親で痛いんだ
。7年も隠し通していけるだろうか。教遇
の似ている優しい女性たちに囲まれて
気づかれずにいられるだろうか。だったら
こうなったのはつい最近のことなんだろう
。亡と宿舎を往復するだけの毎日なら奥義
で子供に触れる機会は少ない。ルディ王子
や王女電荷だって王族の住まう胸から出て
くることはさほどない。私のこの姿が
引き金になったのかもしれない。失った娘
とおそらく同じ年頃であったであろう私の
姿が娘と同じ年頃に見える私が前線へ行く
という話が彼女の背を押したのかもしれ
ない。幼い子供を失った母親の痛みなど私
に分かるはずもない。分かると思うほど
不んではない。ああ、けれど給食で
食いついでいる子供がいると知った時、
テレビのニュースが子供の事故や事件を
伝える時、果ては子供が命を落とすドラマ
を見た時です。もしこれがうちの子たちの
身に起きてしまったらと恐怖が背中を
冷たくなでる感触を覚えたものだった。
経験を伴わない妄想ですらこうなのに子供
の死という実態権を元にした家庭に私だっ
たら耐えられるだろうか。乱れた魔力の
流れでまたぐるぐると視界が回り始めた。
傾いた体を右手でベッドの橋を掴みえる。
ふっと細く息を吐き軽く頭を左右に振る。
いかん。これは今考えることじゃない。
厨房の女性たちだって似たような教遇だと
リコッタさん自身が言っている。リコッタ
さんだけがこうなってしまった要因を探る
なんて無意味なことだ。私だったらどう
だろうだなんて家庭も無意味。私と
リコッタさんとリゼ3で南の村で暮らすん
ですね。ええ、素敵でしょう。でも私奥義
の外のことなんて右も左も分かりませんよ
。リコったさんも行ったことないところな
んですよね。家とかどうするんです?
ちゃんとね、親切な人が全部用意して
くれるんですって。だから何の心配もし
なくていいんですよ。この秘密の通路とか
部屋を教えてくれた人。そう。その人が
私たちが3人で生活できるように色々して
くれるって言ったの。そうです。そうです
。親切でしょう。そのために私をこうして
連れておいでって。城の人は皆さん優しい
ですけどこうしないと一緒に行けないです
からねって。なるほど。最終的に私をどう
するつもりなのかは分からないけれど何か
に利用するのか、邪魔なものを消して
しまうのか、どちらにしろその目的のため
にこの母親をまず利用したわけだ。娘と
もう1度共に暮らせるという還元を餌とし
てダッシュダッシュダッシュなるほど
待ち合わせしてるんですか?もうすぐ迎え
が来るのでしょう。時間決めてるとかリゼ
がね、連れてきてくれてるはずなんです。
すぐ近くにもう来てると思うんです。リゼ
が帰ってきてから結構立ってますもんね。
リゼがリゼすごいんですよ。この部屋に
来るまでの通路本当に迷路みたいで。ああ
、この部屋はね、入口から階段を降りて
まっすぐ歩いたところにあるから私だけで
もかずはさんを連れて来れたんですけど、
でも他の入り口から入るととてもこの部屋
までたどり着けないんです。そんな迷路な
のにリゼ案内できるんです。ええ、すごい
ですね、リゼさん。するとこのゴーストは
その正体不明のやかたちの道具ということ
だろうか。ゴーストの存在はこの世界の
人間がいて当たり前のものとして認識する
ほど大昔からあるものなのに。そんな勇
組織なわけか。勇者をさらうという敵体
組織の駒がそんな昔から忍び込まれていた
と。いくらなんでもちょっとにわかには
信じがいけど、今はゴストが道案内をして
いることだけは事実として受け止めるしか
ないだろう。じゃあその人たちか何人かで
来るんですよね。もう近くに来てるのなら
何してるんだろう。何人で来るか知って
ます。さあ。あ、でもきっと色々準備し
てるのかもしれませんね。ほら、遠い
でしょう。私たちの行く村
もかかるになりますもん。どうやって村
まで行くんだろう?魔道者かしら?でも
それだと騎士団が見張ってますよ。きっと
この通路ね、オートのずっと外まで繋がる
道があるんですって。オートの外からここ
までリゼの道案内でお迎えに来ますって
言ってましたから、きっと帰りもリゼの道
案内でそこまで行くんだと思います。その
後はですかね。ダッシュダッシュダッシュ
はきしむ音を立て、リゼがバタン
といつばった。ずるズるとドレスを
引きずり、扉とは反対側の壁へと
向かい出す。ダッシュダッシュダッシュ。
まとっているぼんやりとした薄緑の光る
モヤはリゼの姿をわずかに揺らめかせて、
時折りその姿をふっと見えなくさせている
。ほんのまたほどの間。これが姿が消えて
見える種か。高学名色って聞いたことが
ある。あれはフィクションよね。雪ひさん
なら何か知ってるだろうか?けど150年
前にそんな概念あった。それに多分
ゴーストはおっと昔から存在している。
いや、でも科学的知識は性格でなくても
いいんだ。姿を消すアイテムや魔法の話は
ここん東西どこにでもある。きっとこの
世界にだってリゼに気を取られすぎて扉を
蹴りたような荒々しい音に飛び跳ねた私は
またベッドから転がり落ちた。蹴りけられ
た扉から男が3人積んのめりつつ飛び込ん
できた。小柄な書老の男と若い2人の男だ
。1人はガチガチの筋肉で肩を盛り上げて
いる大きな男でもう1人は背そけど影の
薄い痩せ細った男。なんか典型的な悪役3
人組。大きいの、小さいの細いの。や、
やっと。あ、当たった。たく。どうなって
んだあのガラクタ。大丈夫なのかよ。帰り
よ。影の薄い男が見たまんま清揚げにつき
、筋肉男が意味じけに吐き捨てる。もしか
して迷子か。初老の男が筋肉男に警告する
ように軽く咳払いをしてからリコッタさん
へ向き直る。すみません。待たせてしまっ
たようですね。ダッシュダッシュダッシュ
。そちらは順調にええええ。ご紹介します
ね。かずはさんです。かずはさん、ロブ
さんです。この方が色々と助けてくださっ
たんですよ。助けてってこの鎖で両手両足
繋がれた上に首輪まではめられているのに
抗義が分かりやすいように両手を軽く上げ
眉間にシを刻んで見せる。もちろんロブ
さんとやらにたリコッタさんには分から
ない。ああ、初めまして。ダッシュ
ダッシュダッシュ。本当に可愛らしい勇者
様なのですね。ひどい話です。こんなに
幼い方を戦場に追いやるとは。華麗なる
スルーを決め込んだロブさんはリコッタ
さんへ優しな笑味を見せた。彫刻で
切り込んだような薄っぺらな笑顔。ねえ、
ロブさん、これ外してもらいたいんです。
あと首はもジャラジャラとこれ見がしに鎖
を鳴らして注意を引いてみる。ロブはその
場で中越しになり、薄っぺらな笑顔を
さらに深め。ごめんね。もうちょっと我慢
できるかな?これから通っても良いところ
に行くからね。ついたら外してあげようね
。もちろん。ほら、このお兄さんが抱っこ
してくれるから重くないよ。キモ。何それ
?思いもよらぬ猫撫で声に取り肌が立った
。反射的に身体が縮じこまって体育座りに
なってしまう。あんた子供に嫌われる
タイプだろ。ダッシュダッシュダッシュ。
お前ほどじゃない。ところでリコッター
リゼを知らないかい。実は来る時にいつの
間にかはぐれてしまってね。まあそれで
リゼだけ先に帰ってきてたのですね。いぜ
なら先ほどまでここにいたのですけど、
この部屋に扉は1つしかない。ロブたちが
入ってきた扉だ。その反対側の壁に向かっ
ていたリゼはいつの間にかその姿を消して
いた。あれね、手ジナの初歩よね。他の
何かに注意を引いてトリックを仕掛け
るっていう。この場合の他の何かって言っ
たらロブたちなんだけど。ダッシュ
ダッシュダッシュ一瞬じゃん。ないわ。
ディリュージョンにも程がある。リゼっ
たら遊びに行っちゃったのねの本とした声
に筋肉マンがおいおいおいおいと小さく
突っ込んだ。分かる分かるけどお前がすん
な。リゼが道案内だと言っていた。てこと
はリゼが戻ってこないとこいつらは私を
オトから連れ出せないわけだな。はぐれて
からこの部屋まではたどり着けたようだ
けど随分と迷ったぽいし。ここから迷わず
出られるのはリコッタさんが私を連れてき
た道。奥義の裏に続く道を行くしかないと
見た。ざま、あのガキ今すっごいムかつく
顔しやがったぞ。そう、そんなことか。
可愛いよね。ねえ、おやつ食べる。おい
おいおいおい。なんか細い人。怖い怖い
怖い。おやつってその星肉のかけらか。今
それどこから出した?剥き出しでポケット
に入れてたのか。おじけの立つイベントの
連続に魔力が乱れて目がまた回りかけるの
をこらえた。すぐに連れ出されないとして
どこまで抵抗できるだろうか。細い男は扉
のすぐそばで外を警戒している位置。ロブ
はリコッタさんのそばに立ち、筋肉マンは
私とロブとの間に立ちふがっている。今の
身体の状態で一気に殲滅は厳しいと思う。
普段みたいに動けそうにない。どこまで
動けるのか確かめる前にこの3人組が来て
しまった。ダッシュダッシュダッシュ皆
さんと対等に戦えるものなど魔族以外には
いないでしょう。けどだからこそ魔族や
魔物以外とは戦わないでください。たえ皆
さんを守ろうとした僕らが傷つけられても
です。戦うのは僕らが殲滅されかつ敵が
まだ皆さんを傷つけようとした時です。さ
せませんけどね。そんな状況には勇者を
政治的に外交的に利用することは許され
ない。それは召喚を50年ごとに交代で
行う大同盟国間での躍のうちの1つだ。
これが守られているからこそ同盟は過去
破棄されることなく継続している。大陸を
南北に分断する3大同盟国の北側には魔族
の国、南側にはたくさんの小国家軍。
小国家軍とはいえ国の体をなしていない
地域も多いらしく、小ゼリアの挙に消滅や
吸収、分離、乱立を繰り返している。南方
諸国に比べはかに安全で国民の生活が安定
している3国。それぞれ王国、強国、帝国
と政治体制が違うため南方諸国に対する
姿勢も違う。帝国は南方の地から要請が
あれば併合することもある。宗教国家で
ある教国はその協議へにどこかと紛争が
起こることもある。な王国は本的に不干渉
けれども三国とも勇者に対する姿勢は
変わらない。優先順位から言えば召喚の義
は50年ごとに交代で行われること。どの
国が召喚したかに関わらず勇者に対して常
に誠実であること。魔族との戦いへの参加
も含め勇者の行動は勇者の意思によって
のみ行われるものであること。そして魔族
以外への戦力としないこと。などダッシュ
ダッシュダッシュ。世界を守る勇者という
存在を召喚することができるのはこの三国
だけでありな戦力とも成りうる勇者を巡る
遺会を回避するために必要な薬場だった。
レ君の中身が10歳の子供だからと戦闘へ
の参加を止めようとしたのは常に誠実で
あることが勇者の行動は勇者の意思によっ
てのみ行われることよりも優先するためだ
そうだ。最終的には勇者である霊君の意思
の通りに保留として落ち着いているけれど
も主観により解釈の変わる緩い薬情だと
思う。何が誠実であって何が誠実でないの
かはそれこそ主観の違いで変わってしまう
。どんな協議かは知らないが、素目に
見立って宗教国家である教国の考える誠実
と飾るな王国の考える誠実が同じとは限ら
ないのは予想できるけれどこの三国はこの
綺麗とも言える薬情を持って衰退も崩壊も
することなく国を維持し続けている。そこ
が南方諸国とは違うところですと誇りと
異厳を持って飾るな王は言った。魔族と
魔物以外とは戦わないでくれと言ったざザ
さんと同じ表情だったなあ。どうなってん
だよ。帰りどうすんだ?筋肉マンダッシュ
ダッシュダッシュザギルがベッドよりの壁
にもたれながらロブに問いかけた。こいつ
は私から一定の距離を常に保っている。私
から手が届かないけれど自分からはいつで
も手が届く位置。私を見たままの年齢だと
侮ってはいつつもまるで警戒していない
わけでもないらしい。足運び1つとっても
体術を得意としていそうなことくらいは私
にも分かるようになった。リゼは戻ってこ
ない。そろそろ焦り始めているのかロブは
ザギルに答えようとしない。あのそろそろ
お尻くて痛いんです。ベッドの上に上がる
の手伝ってもらえますか?侮られている
なら今はその方がいい。
できるだけ無力な子供の顔で見上げてみる
とザギルはちらりと一別してロブをまた
見やる。
に片手を振るロブに小さくしたをして
ザギルは私の首根っこを捕まえてベッドに
引きずり上げた。ありがとうございます。
いくら小さめだとはいえ両手両足に鉄の
鎖付きの身体を片手で持ち上げるのは筋肉
がお飾りではない証拠だ。ああ、お飾りの
筋肉を育てる文化はこの世界にはないけど
、どこか羨ましそうな声をあげている細い
男は視界に入れないようにした。ヘスカと
言ったか、こいつは何の役割なんだろう。
おそらくリーダーはロブで他の2人は
雇われの護衛だ。ザギルが見たまま近接し
たいならヘスカは魔法使いだろうか。最も
3人とも腰には剣をさしているのでザギル
以外は戦闘ができないってわけじゃ
もちろんないと思う。そりゃそうだよね。
リゼの道案内なしではオトを出ることも
できないのは結構なんだけどもいつ戻るか
も分からない理ゼをただ待っているだけの
時間はかなり重く苦しいというかもしかし
てバカなんじゃないだろうか。1番重要な
闘争経路をそんな不確定な手段のみに頼る
だなんて。奥義の裏手に出るのは一本道だ
そうだからこいつらを無力化してしまえば
理の案内はいらない。奥義に帰れるだろう
けれど3人を一瞬で制圧しないとリコッタ
さんを人質に取られると思う。どうして私
を連れて行くの?何のため?ただ時間が
過ぎていくだけなのも何なので情報収集を
してみることにする。君はね
されるところだったんだよ。ひどいだろう
。だからね、助けてあげるんだ。私たちの
国には族なんて来ないからね。ロブはまた
猫撫で声で答えた。魔族が来ない。ふん。
それは南方と北の間には3大国があるから
だと思うけどね。でも勇者がいなくて飾る
な王国が負けちゃったら魔族はそっちの国
にも行くんじゃないの。そっちの国だって
困るんじゃないの?ああ、かわいそうに。
そう教えられたんだね。本当にひどい。
戦うだけで問題は解決しないだろう。戦争
などするものか。愚かなことだよ、それは
。うちの国はね、対話を大事にするんだ。
外交で解決するからね。君は何も心配し
なくていい。わあ、会話できる魔族と
会えることもほぼないってことすら知ら
ないのか。モルダモデとの接触が100年
以上ぶりの対話だったのに。戦わないのに
なんで私を連れて行くの?何のために勇者
が欲しいの?君のような小さな女の子に
戦わせるなんて許されることじゃない
だろう。キえあしまった。つい本音が嫌
だって問答無用で少女誘拐高速換金とかし
ておいてどの口が対話だの許されるだの
抜かすのかと思ったらねえやっぱガキに
嫌われるタイプなんじゃねえか。胸の筋肉
を振わせてあざけり混じりの豪快な笑い声
を立てるザギルはすぐにその笑いを
引っ込めて目を細めた。雇えの狙いなんて
いちいち選索しねえけどよ。勇者とか言っ
てもガキはガキだろ。俺はここからどう
やって出るつもりなのか知りたいね。俺ら
はあんたらの護衛で雇われただけだ。迷宮
みたいな古代遺跡の探索もこの国の騎士団
とことを構えるのも契約にねえぞ。ほう。
古代遺跡なのですか?ここはお前らのよう
なゴつきには分からんのだ。勇者という
ものの価値もな。価値。3大国の繁栄
は愚者を召喚できるからだ。技術も富も
権力をもたらす勇者がいるから反映でき
てるのだよ。勇者さえいれば我らの国が
並び立てる。ええ、こんなガキに何が
できるんだ?まあ、俺らの金になるわけ
じゃないなら関係ねえけどな。ああ、関係
ないともだから黙ってろ。出る方法を教え
るって言うなら黙って従うぜ。技術も金も
権力もそんなもん心当たりないぞ。なんだ
それ。異世界チートってやつか。まあ、
確かにジャージや給食は持ち込んだけどな
。ジャージを実際に開発したのは研究所の
連中だし、給食を制度にしたのは王様だ。
昔持ち込まれた蒸気機関を使った魔導列車
だって同じだ。今も動き続けてられるのは
この国が自分たちできちんと管理してる
からだ。浄化魔法だって汎用化させたのは
エルネスたち研究者だ。勇者が異世界の
概念を持ち込んだとしても、それを役立つ
ものにしてるのはこの世界の人間に他なら
ない。果たしてこのロブたちの国に同じ
ことができるのかね。あのオートマタは
すぐに戻ってくる。今までだって呼ばなく
ても俺たちが望めば現れたんだ。来ない
から言ってるんだろ。あのガラクタ。
おっと。オートマたか。西洋からくり人形
。こいつらそれは知ってるのか?お前たち
の国が作ったのか?オートマタを。まさか
あれは古代遺跡に住んでるものだ。愚かな
他の国々はゴストと呼んでるが、我々は
あれが古代に作られたものだと知ったんだ
。他の国とは違う。選ばれたんだよ。選ば
れたという言葉に糖水の匂いを漂わせる
ロブは気持ち悪い猫なで声をやめたようだ
。正直助かる。魔力が乱れて仕方ない。
作れるのか、作れないのか。ダッシュ
ダッシュダッシュ古代文明は勇者の知恵で
作られたと言われている。その文明で作ら
れたオートマタが我々を選んだんだ。次に
勇者の恩恵を受けるべきは我々の国だ。
作れないんだな。今は勇者がいないからな
。私はあんなものの仕組みなんて知らない
ぞ。作れない。まだ3大国は我々が気づい
てないと思ってるんだろうな。勇者の存在
そのものが恵であり、繁栄をもたらすもの
だってとっくにバレてるのに。だからこそ
独占し続けてきたんだ。え、本当にバカな
んだな。え?あ、やばい。また本音が漏れ
た。でもバカとしか言いようがないだろ。
まさか何もしなくても勇者がいるだけで
知恵がどこからか降ってくると思ってる
なんて。そもそも勇者の知恵で作られ
たって言いながら勇者がいるだけで万事と
かどういう思考回路なんだよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。そうか。だから私
みたいな子供でも勇者なら十分だと思っ
てるんだ。勇者なら誰でもいいなら誘拐
するのは無力そうな方を選ぶに決まってる
。ロブさん、あの、リゼもまだ戻ってき
ませんし、かずはさんの鎖を外してあげる
わけにはいかないでしょうか。ここはイカ
も冷えますし、女の子の身体には良くない
です。いを人の娘として扱わない会話を
認識できなかったのか、脈落もなく
リコッタさんが大宮遇改善を申し出てくれ
た。そうそう。女の子は死を冷やしちゃ
いけない。せめて両足首をまとめてる鎖
だけでも外したい。いや、リコった。それ
はちょっと無理だな。どうやら勇者様は
まだ我々の誠意を疑っておられるようだ。
国に戻ればお分かりいただけるとは思うが
、ダッシュダッシュダッシュ他人をバカと
言ったものがバカ。私のバカ。ほんの少し
漏れた本音をねに持たれるとは。かずは
さんは私とリゼと一緒に暮らすと言って
くれました。鎖を外したって問題ありませ
ん。これまでの柔らかく静かな雰囲気から
一点既然とした態度を取るリコッタさん。
いや、言ってないけどね。一緒に暮らすと
は言ってないけどね。リコった。勘違い
するな。はい。問題があるかどうか決める
のは君ではない。私だな。鈍い音と共に
リコッタさんの身体が壁に叩きつけられる
。平手内ちなんかじゃない。拳でリコッタ
さんの顎を殴りつけた。
本当にどの口が対話を大事にするなんて
言ったんだ。元々魔力の繊細な操作は得意
じゃない。練習してかなりうまくなったと
は自分では思ってるけどエルネスにはまだ
量に任せて力技するのやめなさいって言わ
れる。魔力操作は体調や感情にも左右さ
れるらしく、そうすると常に冷静な私が
得意じゃないのはおかしいはずなのに実際
そうなんだから仕方ない。呼吸を整え猛細
血管の1本まで意識してとさっきまででき
てたことができない。首輪のせいで制御
できない魔力はつぐと沸騰するように暴れ
てる。座ってられなくてチクチクする
ベッドに顔をうめたまま動けないのに視界
は激しく回り続けるから身体ごと激しく
振り回されてるような錯覚に陥る。これは
怒りのせいだ。壁際に打ちけられて
うずくまりピくりとも動かないリコッタ
さん。その姿が回り続ける視界から外れ
ない。これじゃ反撃どころの話じゃない。
怒りのせいでその怒りの原因を排除でき
ないなんて無能すぎて許せない。動けない
腹立しさがさらに怒りを加速させる悪循環
。ダッシュダッシュダッシュ。ようやく
首輪の効果が出てきたか。勇者とやらには
かないのかと思ったぜ。く輪つけてて
す座ってられるわけないでしょ。勇者は
魔力量が桁違いだって聞いてたからな。
魔力を吸い上げるのに時間がかかったん
だろう。ザギルの小山のような方が少し
下がる。そうか。首輪をしてたらこうなる
のが普通だったのか。なのに私は平然と
座り込んだまま普通に会話までしてるから
警戒して距離を保ってたのか。失敗した。
この姿勢を崩さずバレないように魔力の
制御を取り戻さなくては。で、どうするん
だよ。帰り道を確保できないなら契約は
ここまでだ。前金はもらってるしな。残り
の金をもらったとしても騎士団を相手に
するなんて割に合わない。ここから迷わず
出られるのは奥義の裏への扉だけだ。お前
らはそれすら知らんだろう。は、バカ言う
なよ。俺たちがこの部屋にたどり着いた道
とは逆方向に行きゃいいんだろうが。来る
時にお前がそう言ったんだぜ。
バカはお前だ。扉を開けるには呪文が必要
だ。契約を続行するしかお前らに道はない
。その呪文とやらを知ってるんだろうな。
ふん。この女にそれを教えたのは私だ。
下打ちするザギルを小ばかにするように鼻
を鳴らし、ロブはうずくまるリコッタさん
を蹴り上げる。ぶわっと背中が燃えるよう
に熱くなったけど、苦しそうに身じろぎし
たリコッタさんに少しほっとした。奥義の
裏山を抜けて出る。いくら奥義の騎士団と
言っても月ぐらい作れるだろう。運べるの
は書き1人までだ。あんたやそこの女の
面倒までは見きれないぞ。問題ない。
どうせこの女は剣としての人質程度の価値
だ。捨てていくけ。真じをかけるのは2に
戻ってから万全の体制でやるつもりだった
んだが。暴れられると厄介だ。生きてりゃ
いい。ダッシュダッシュダッシュ壊せ。
いい。いいのか?それまで大しかった
ヘスカの目が急にギラつき始めた。得意な
んだろう。間じ内は心が折れてるほど
かかりやすい。好きにしろ。ふふか。
かわいそうね。ヘスカはゆらりゆらりと上
半身を揺らしながらにじり寄ってくる。
壊す。心をおる。わあ、なんかすごく予想
できてきた。ま、次内賢い勇者様もご存知
ないですか?ええ、ご安心ください。我が
国につけば全て忘れられます。大切にお
迎えしますからね。何不自由ない生活をお
約束しましょう。ジャージは狩や訓練の時
しか来てないから、今は長袖シャツと膝の
ズボだ。靴も脱されてて、足首に絡められ
た鉄の鎖が素肌に冷たい。その鎖をなぞり
、そのままふハぎまでヘスカの爪が滑る。
ほ、ほっいね。折れちゃいそうだね。ふふ
。全て忘れられるマじない。洗脳とかその
類いだろうか。ロブは部屋に来た時のよう
な薄っぺらじゃない笑顔を見せる。に満ち
た周悪な笑顔。ログールの味はお分かりに
なりましたか?せの身じゃ無理だった
でしょうね。でもあれを特殊な方法で生成
すると非常に微妙らしいですよ。欲しい
ものが全て目の前に見えるようになります
からね。ダッシュダッシュダッシュ
リコッタは幸せそうだったでしょう。母は
完璧な妻であり母だった。研究者である父
の教え子語でもあった母は仕事上でも家庭
でも父を助け娘である私にも優しく道を
示すような人だった。同級生が愚不尽な
怒られたことなんて1度もない。不機嫌な
顔すら見たことがない。ただ私のそばには
いなかった。フィールドワークや出張の
多い父に同行してしまうからだ。割れ
ながら手のかからない子供ではあったけど
、母がいつでも笑顔で私に接することが
できたのは一緒に過ごす時間の少なさの
せいでもあったんじゃないかと自分が母親
になってから思うようになった。でもそれ
までは私にとって母は綺麗で優しい完璧な
母に見えてた。周りからも羨ましがられて
たから響きでもないはず。かずはちゃんの
ママ綺麗。ええ、怒られたことないの?
いいな。お父さんのお仕事手伝えるなんて
すごいね。中学や高校に入っても定期試験
の答案を採点して間違ってるところの正解
を教えてくれる母。平均以上の点数は取っ
てるけど決して上位には入らない成績を
とめることなんてない。真路も私の希望が
最優先で反対されることはなかった。それ
どころか死亡校のランクや傾向までいつの
間にか調べてさりげなく助言してくれる。
習いごレベルでしかないバレーももし私が
本格的にその道に進みたいといえばそれ
なりの教室に通えるように手配してくれた
だろう。まだ私が小さい頃は面倒らずに
料理や掃除の手伝いをさせてくれた。常で
もできるお手伝いなんて教える労力も時間
も余裕がなきゃそんなにできることじゃ
ないと。これも自分が母親になってから
知った。私は愛されて不自由なクった娘だ
と私も周りも思ってたし、それは決して
間違いじゃない。悪い点数だろうと良い
点数だろうと同じ笑顔に私自身が物足りな
さを感じてたとしても母からすればそれは
私が頑張った結果だからと思ってくれたん
だろう。死亡校が効率だろうと、私立
だろうと全性だろうと何が好きで何がし
たいのかを母らくことはなかったとしても
、それは私の自主性を尊重してくれたん
だろう。どんなバレー教室に通っても
引っ越しや親戚に預けられることで
しょっちゅ変わらざるを得なくて発表会に
はほとんど来てくれなかったとしてもそれ
は父の仕事故えに仕方なかったことなん
だろう。お手伝いしたいとまとわりついた
のは滅たに一緒にいられなかったからだと
してもそのわずかな時間を費やして小さな
私の願いを叶えてくれたんだろう。大人に
なって母親になって母が私にしてくれた
ことは確かに愛情の故だったと理解できる
。それでも消えないのだ。理解はできても
子供の頃の私が消えない。今度帰ってきた
時に見てもらおうと東案を綺麗に重ねて
積み上げてた私が消えない。合格ラインが
見事にバラバラな死亡校を選んで調査表に
書いた私が消えない。バレーの発表会で
周りの子たちが母親にメイクしてもらっ
てる中、1人で先生にしてもらってた私が
消えない。お手伝いさんや早父に教えて
もらってできるようになった掃除や料理を
褒めてもらえて喜んでもらえてそれが
嬉しくて家事を一手に引き受けたところで
帰ってきてくれる頻度は上がらないんだと
気づいた私が消えない。綺麗で優しい母が
大好きだった。いつもそばにいてくれたら
どんなに素敵だろう。綺麗なのはちょっと
無理かもしれないし、勉強を教えるのも母
ほど上手にはできないけど、家事はできる
し、笑顔でいることもできる。与えられた
ものと欲しかったものを、その両方を自分
の子供にあげたい、あげられる母親になり
たいと、憧れは強く私を焦がすほどに
膨らんでいった。それが叶ったならきっと
子供の頃の私は満足するだろうとそう思っ
たのだ。それが正しかったのかはもう
分からない。結局私はそんな母親にはなれ
なかったのだから。ふああああ細いのに
柔らかい。ふわっとしてるね。ヘスカは私
の両手をまとめた鎖ごと左手で掴み、
青向かされた私の頭情に押し付ける。
無謀美にさらされた二腕の内側を右手で
モて遊びながら見せる高骨とした表情は
なるほど本当にこの手のことが得意なん
だろうと思わせた。大丈夫大丈夫。殺され
はしない。殺してしまってはつらの目的は
達せない。残り2人の位置関係を把握し
ながら反撃の木を待てばいい。魔力を巡ら
せてるのはバレないように麻酔の首輪が
効いてるように見せかけてその時まで
じっと待つのだ。大したことじゃない
な。何をされるのか分かってるのかな?し
小さいのに悪い子だな。ダッシュダッシュ
ダッシュでも残念。左の二脳がいきなり
カット熱くなった。まるでそういう
スイッチだったかのように何をされたのか
把握もできないまま私の喉を悲鳴がこじけ
ていく。
いつの間にかヘスカの手に握られていた
アイスピック。それが二の腕に突き立ち、
ピアスのように皮膚と骨の間を貫通して
いる。唾液を飲み込むようなこもった
笑い声をあげるヘスカはアイスピックを
ゆるりゆるりと縁を描くように突き立てた
ママ皮膚の外側へ向けて引いていく。細く
てすぐ引きちぎれちゃうね。あっしゃだ。
やめ。押さえられたままの両手。ヘスカに
またがられて動かない下半身アイスピック
に吊り上げられるように上半身がついて
いこうとするけど広がっていく腕の穴プツ
プツと避けていく肉やっああ
ちぎれたらつまんないから避け切れる直前
に抜かれたアイスピックからパタッと方に
振り注口
なんなのこれ何なんでニヤニヤと歪んだ唇
から下を見せつけるように突き出して
溢れつたうちを脇から舐め上げていく。
傷口にたどり着いた下先はゆっくりとその
叫目を舐め分けていく。何してるの?なん
でそんなことしてるの?やめてやめてやめ
て。思考は拒絶と剣をと激痛に支配されて
体内で魔力は暴れ狂うのに体そのものは
動かせない。喉は意味をなさない音しか
こぼさない。チカチカと視界でまたく光が
滲んでいくのは勝手に溢れ出てる涙のせい
だ。ああ。ああ、君本当に可愛い。ヘスカ
は腕から口を離して私の目を覗き込み、
アイスピックをナイフに持ち替え、シャツ
を裾から首元まで引き裂いていく。はきを
肌に浅く引っ掛けながら、ポツポツと虹が
赤い線を細く描く。あ、あれ?ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュ。どうした?子、この
子。随分魔力が残ってる。ああ、そんな
わけないだろ。熱に浮かされたような目を
冷やかにさせて溝内から撫で下ろしたの
辺りで手のひを押し込んでくる。やっぱり
こいつは魔法使いか。熟連していくと他人
の魔力残量を触れることで感じられるよう
になるとエルネスは言ってた。塔の
エルネスは一定の範囲内に対象がいれば
触れなくても分かるらしい。最も魔法使い
は接近線をそもそも避けるから戦闘中に
それが役に立つことはないんだけどね。
まあ、使いどはあるにはあるというか、
元踊り直接戦闘以外で使うものというか。
エルネスが濁した使いどころはこういう
ことかと理解できた。す、すごいね。
さすが勇者。おい、油断するな。ふ、ふふ
。魔力はあるだけじゃダメなんだよ。
苦しいよね。乱れてる。こんなんじゃ何も
何もできないよね。ねえ、星肉のかけらが
入ってたポケットを明日取り出した小さな
ケースを私の目の前でカラカラと鳴らして
振り、飛び出してきた赤い上材を1粒
つまんで見せてきた。さ、さっき聞いた
でしょ?ログールいろんな種類があるけど
ね。赤が出たね。ふ急車は運もいいね。
ナイフがさっきよりも少し深く左胸と鎖骨
の間辺りを走る。痛いのも気持ちよくなる
よ。愛情深い前のようにヘスカはその傷口
に上材を押し込んだ。何をされてるのか
もうはっきりとは分からない。右の二脳で
脇腹左のチぶさと炎を原始するような厚さ
が襲ってきてそれは確かに激痛だと脳は
認識してるのに体内を駆け巡る波は甘やか
なしびれも伴っていて下腹部から次々
湧き上がる魔力が私という器を内部から
突き上げては荒れく狂い首輪に吸い上げ
られていく遠くからビルフが吹き抜ける
か高かい音が聞こえるああでもこの世界に
ビルなんてないんだ
裏山の崖から来てる音だろうか。嵐になる
のだろうか。れ君は怖がらないだろうか。
コロッケでも作ろうか。怖いよね。嵐は
怖い。だからコロッケパーティーをしたら
怖くなくなるよ。きっとね。そうしたら
そのうちお母さんだってお父さんと一緒に
帰ってきてくれる。あ、お腹空いてたの
ありがとうと喜んでくれる。ただいまって
言ってくれる。ああ、早く帰ってきてくれ
ないかな。なんか風の音がどんどん大きく
なってきてる。家の中にまで吹き荒れてき
てる。私の中まで暴れてる。怖いよ。なん
で帰ってきてくれないの?怖いよ。なんで
私1人でいるの?私が荒らしに連れて行か
れてしまう。私が荒しになってしまう。
ほら遠くで女の子が泣き叫んでる。きっと
怖いところ。行きたくないよ。怖いよ。
帰ってきて早く。な、何してるの?
お母さん。お母さんが帰ってきてくれた。
お母さんが私を見つけてくれた。ダッシュ
、ダッシュ、ダッシュ、リゼ。いやあ、
やめて。リゼ。リゼ。誰?お母さん。
かずはだよ。リゼじゃない。お、母さん
助けて。お母さん助けて。ヒューヒーと
鳴る絞られた喉から転がり出た意味のある
言葉は自分の寝事に驚いて目が覚めた時の
ように私の意識を急上させた。ダッシュ
ダッシュダッシュバカじゃないのか。何が
お母さんだ?何が助けてだ?なんたる不
なんたる屈辱。耳の中では鼓動が成り響い
てる。荒い息は収まらない。体中が熱くて
痛い。あれ魔力のせいで吐きけもひどい。
止まらない涙で視界はぼやけてる。それで
ももう脳内はクリアだ。やめて。リゼ。
リゼ。いやあ。おっと。
つまづきながら歯をように駆け出した
リコッタさんをザギルが銅を救い上げる
ように押しとめた。泣きはめえてもがいて
もザギルの腕はリコッタさんの腰も太く美
にしない。へすか早くしろ。うるさい。
おばさんの声つまんない。黙らせてよ。
うお。俺に当たるだろうが。要求しながら
もヘスカは左腕を殴に振り、リコッタさん
を抱えたまま横飛びにかわしたザギルの
後ろの壁が小さく引けた。光ごけが
キラキラと残を散らす。リコッタさんは
ひたすらに私の方へ届かない手を伸ばし
てる。失った娘の名を叫びながら私が母の
姿をリコったさんに重ねたように今は私が
リゼに見えてるんだろう。欲しいものが目
の前に見えるだと。リコッタは幸せそう
だったでしょう。だと何がどこが扉近くに
はロブ投げ出した私の足にまたがるへスカ
リコッタさんを抱えたザギルはロブとは
反対側の壁のそば3人は三角形の頂点の
位置にいる。ザギルの苦情など志にもかけ
ずヘスカは私の内腿に手を差し入れる。
うん。やっぱりこれ邪魔。私の膝を立て、
足首の鎖にかかったジを覗き込みながら
ゴそゴそとポケットを探ってる。ダッシュ
ダッシュダッシュ。多い。平気だし。早く
しろって言ったし。ポケットから取り出さ
れた小さな鍵がジをかちりと鳴らし
ダッシュダッシュダッシュ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。魔力を制御しなくては
私の身体に負荷がかかりすぎると言われた
。人よりはかに頑丈ではあるけどそれを
超える魔力量はまだ成長中の身体を蝕ばむ
と魔法の安定した発動のためではなく私の
身体のためにエルネスは制御を教えてくれ
ていたのだ。ギシギシとむ関節筋肉に
刺さる鋭い痛み。そんなものを無視して
しまえばいい。畳み込んだ両客でケスカの
顔を蹴り飛ばす。触れていれば重力魔法は
かけやすい。インパクトの瞬間だけ魔法を
発動させればヘスカはロブエと一直線に
落下する。許さない。許さない。許さない
。3秒だ。3秒で殺す。蹴リの反動に乗り
ベッドから羽を着て縛られた両手で4つ足
の獣のように床を殴り、ザギルの足元まで
で1秒。この世界に来るまで当然喧嘩の1
つもしたことなどなかったけど教えられた
体術は驚くほど早く体に馴染んだ。
コサックダンスの原点が武器であるように
体術を基礎に置く武用は多いとある格闘家
も言ってたダッシュダッシュダッシュ。
ザギルは一瞬ひみながらもすさずリコッタ
さんを私に向けて突き飛ばし防御の構えを
取る。突き飛ばされたリコッタさんを
かわし、ザギルの右側足元と背後に張った
衝壁を三角飛びで回り込めば天井をかめる
キビスがザギルの軽動脈がけて振り下ろさ
れる。ダッシュダッシュダッシュ
バレリーナとは喧嘩をするなとか落としに
沈んだザギルは顔面を床に打ちけて動か
なくなった。2秒ヘスカに巻き込まれて壁
に叩きつけられ、重なり倒れるロブの頭情
へ。着地の衝撃を膝で吸収して飛ぶ。
ハンマーの権限は元から30cm以内。今
の私には振り回せないけど。初めての権限
で慈響きを立てて大地にめり込んだ
ハンマーが天井の高さから自由落下したら
どうなるか許さない。ハンマーが石を割る
音はロブの肩から上とフェスカの胸から下
を押しつす音をかき消した。3秒。
思いっきり肩から落ちて痛みと衝撃でまだ
残っていた涙がこぼれた。枯れた喉から
思わず低い埋めき声が漏れる。視界に踊る
光と影の反転を軽く首を振ることで
打ち消して怖る関節を慎重に伸ばしながら
顔をあげればロブとヘスカの残骸と倒れた
ままのザギルと見開いた目で硬直している
リコッタさん立ち上がれなくてそれこそ
生まれた手の紅魔のように震える手と足で
リコッタさんへと張って近づいたダッシュ
ダッシュダッシュリコッタさんひ
呼びかける私の声にリクっと両肩を振わせ
てざ切
私、またザ切る。そしてハンマーの下に
視線が泳いで。あ、パパ。私にしっかりと
視点を合わせたさんは後ずりしながら悲鳴
をあげた。いやあ。や、リゼ。リゼどこ?
逃げてリゼ。まあ、そうだろう。そうだよ
ね。そりゃ大の男。しかも明らかに戦闘職
の男たちをたすくねじ伏せるどころかこの
参だ。もうとてもリゼには見えないに
決まってる。むしろ理ゼに機害を加えかね
ない襲撃者に見えてるらしい。手が届くか
届かないかのギリギリの位置まで張って
近づいてからペタリと座り込んだ。本当は
ロブたちを隠すように1取りたいけど
ちょっと私のサイズでは無理だろう。何も
しないから。やあ。来ないで、来ないで。
うん。ここまで。ここからは近づかないね
。続く悲鳴の行き継ぎの合間になめる言葉
を滑り込ませていく。リコッタさんは背を
ベッドに押し付けて、私から少しでも距離
を取ろうとしてる。魔族以外と戦わないで
くださいと言ったざザさんの話にはもう
ちょっと続きがある。人間は兄大すぎる力
を恐れます。奥義の皆さん身近に接する
人間ならばさほど表には出てこない
でしょうがこの国は広い。国民も多い。
最大の脅威である魔族と戦う勇者には当然
尊敬も憧れも集まります。しかしその力が
一度自分たち人間へも向くものであると
思えばそれだけでは済まなくなるのが人間
というものです。王にも国にも人間の内心
を完全にコントロールすることはできませ
ん。ダッシュダッシュダッシュ。まあ、
個人的に言わせてもらえば僕も嫌ですから
。理不尽で不当な恐怖にあなたたちが
さらされるのはね、生ひさんは何とも言え
ないようなでも反論したそうな顔をして、
他の3人はちょっとよくわからないですっ
て顔をしてた。ざザさんはっきりとは言わ
なかったけど、まあ、今のこのリコッタ
さんの反応が全てだろう。私たちは遺で
あり、化け物であると視界の隅にじわじわ
と流れる地が入り込んでくる。ほんの少し
だけ顔を後ろへ向ければハンマーの下に
赤黒い塊が表面長力と広がる地に引っ張ら
れてゆっくり動めえてるのが見える。
ダッシュダッシュダッシュ像物など魔物を
さばいていれば慣れてしまうしなんら
変わらない。まだヘスカの手が痙攣してる
。思ったより抵抗感も罪悪感もない。家の
中を素足で歩いててわ地ムシを踏ん付けて
しまったようなそんな嫌悪感が少しある
だけ。私という人間は元々こうだったのか
なと前の世界での私と比べようとしても
こんな経験をしたことは当然なかったので
比べられない。元から人の命を奪うことに
抵抗なんてない人間だったんだろうか。
法律を遵守する全な市民だったはずだけど
、この世界ではこれは違法ではないわけだ
しと考える辺たりが何かこう色々と怪しい
気もする。それともこの世界へと渡る時に
何か色々置いてきてしまったんだろうか。
答えなんて見つからないし、まあいいか
どっちでもと思う。ごめんね、ざザさん。
せっかく気遣ってもらったけど、少なく
とも私はやっぱり化け物で間違いはないか
もしれないね。つらつらとそんなことを
考えながら息き切れが収まるのをぼんやり
と待ってた。ああ、体中痛くないところが
ないくらい痛い。私の息き切れが収まって
くるのと反対にリコッタさんは息を荒く
はませてる。こんなに悲鳴を上げ続ければ
疲れるだろう。疲れで悲鳴を上げられなく
なったのか少しは落ち着いたのかは分から
ない。リコったさん縮こまった手足は緩ん
ではいない。帰ろう。リゼはリゼは他の人
に一緒に探してもらえるように頼んで
あげるから。どれほどログールを使われた
んだろう。エルネスなら治療の目度を立て
てくれるだろうか。治療できたとして
果たしてそれが幸せだろうか。もう一度
リゼのいない世界を思い出すことが幸せ
だろうか。きっとまた村はずれの丘にいる
んだわ。そこはリゼのお気に入りなの。
小さな花がそこら銃に咲いてるの。うん。
薬草だから本当に地味な花ばかりなの。
うん。でもリゼはそこで遊ぶのが好きだ
から。そっか。じゃあそこをまず探すよう
にするね。ダッシュダッシュダッシュ
立てる。驚かさないように怖がらせない
ように少しずつ近づく。ダッシュダッシュ
ダッシュ。ほら怖くないとか言いたくなる
な。探してくれるの?うん。いいよ。
膝立ちで散歩ほど近づいて伸ばした私の
両亭へ。リコッタさんが手を置こうとした
その瞬間。リコッタさんのゆらゆらと力
ない視線が急に見開かれ、そんな力が残っ
てたのかと思うほど力強く引き倒される。
ふ、あのいらしい笑い声が聞こえて慌てて
身を起こし振り向くとヘスカの手が力なく
パタりと床に落ちたのが見えた。あの状態
でまだ生きてたのか。本当に虫っぽい。
ヘスカがもう動かないのを確認して冷たい
息を吐き出すのと同時にリコッタさんが音
もなく倒れた。え、じわりと赤いシミが
リコッタさんのお腹りに広がり始める。え
、待って。何?待って待って。ビコった
さん、ちょっと抱え起こそうとして両手が
まだ鎖でまとめられてることに気づきそれ
ならと横倒しになってるリコッタさんを
青向けた途端とり土地が溢れ出た。ヘスカ
が最後に魔法を打って行ったんだと
リコッタさんは私をかったんだとやっと
思いる。リコッタさん。リコったさん。目
を開けてリコッタさん。呼びかけ続け
ながらシーツをはぎ取って腹に押し付ける
。
不衛星でもないよりはマし。見るみるうち
に染まるシーツ回復魔法は規制がなければ
発動すらしない。企画外だというあめさん
はともかく幸さんだってし太君だって
ちょっとした怪我なら直せるくらいには
使えるし君は怪我は無理だけど体力回復を
使える。私だけなぜか戦闘特化なのだ。
かなり頑張ったけど全く無理でエルネスに
も諦めろと肩を叩かれた。リゼリコった
さん、リコったさん、大丈夫だからね。
帰ろうね。そこにいたの怪我はああ、
よかった。小刻みに震える白く細い指先が
私の方に触れる。そっとそっと糸しげに
帰ろう。ええ、帰りましょうね。シーツが
そのままでは大きすぎる。まだ赤くない
部分を歯で引き裂いて包帯代わりにしたい
のにうまくできない。ガタガタと震える
自分の手が今々ましい。その女あんたを
さったんだぞ。回復魔法は無理だ。使え
ない。錆びついた声をかけてきたザギルが
下打ちして立ち上がった。下打ちしたいの
はこっちだ。硬い広角を持つグレート
スパイダーの頭も砕ける蹴りだったのに
万全ではなかったとはいえ死んでなかった
。ヘスカもそうだったし私はどうやら爪が
甘い。ダッシュダッシュダッシュ。次は
ちゃんと死んだか確かめる。雇い主があれ
じゃ仕事は終わりだ。見逃せ。顎をロブの
方へしゃくって見せるザギルは足に力を
込める私に手のひを向けて制する。鎖の鍵
ちょうだい。持ってたのは消すのはずだ。
じゃあ取ってきて。あれの下だぞ。もう
内臓もろとも砕けてるだろうよ。本当に
使えない。なかなか理不尽だな。勇者様
ごめんなさい。今朝謝謝り投稿してたので
最投稿です。書きかけアップして気づか
ないとか恥ずかしい。手足を怪我したの
なら腕や足の根本を縛るとか幹部を心臓
より高く上げろとかあるのに福部はただ
傷口を抑えるしかできることがない。
シーツは熟と赤黒く重みを増していく。私
の震える手がちゃんと一般人である
リコッタさんのお腹が耐えられる程度の力
加減ができてるかどうかわからない。死血
どころか潰しちゃいけないものまで潰して
ないかと不安に駆られる。その女が裏切っ
たせいであんたはこんな目にあったんだと
思わないのか?薬漬けだろうと何だろうと
それはあんたには関係のないことだろう。
ケロリと立ち上がったようだけどやはり
ダメージは残ってるのか首筋を揉みさり
ながらザギルは壁に背を預けてる。
リコッタさんはビラを開ける呪文を知っ
てるから。なるほどね。こっちに来るな。
あんたの代わりにシーツを咲いて腹に巻く
。近寄らないとできねえだろ。本当に本当
に面倒臭そうにちんたらと近づくザギルを
牽制するも確かに私のこの縛られた両手で
はそれができなくて困って吐いた。変な
真似したら本当に今度は殺す。呪文がない
とここから出られないのは俺も同じだ。
ザギルから目を離さないように場所を
譲りったさんの手を両手で包んだ。なんと
なく思ってたけど、ザギルはその見た目の
印象や口調に反して理性的だ。リコッタ
さんの手当ても敵はよく進められてる。
まるで枕を整えるかのようにカルガルと
リコッタさんの上半身を支えつつ咲いた
シーツをぴったりとに巻いていった。
あんたの傷はダッシュダッシュダッシュ
止まってるのか。自分の身体を見下ろして
みると体中ちまみれだけどこれは多分
リコった3の地だ。量の二で脇腹それぞれ
貫通してる小さな穴から新たな出血はない
ように見える。リコッタさんから手を離し
て前開きに切り裂かれたシャツを寄せつつ
左の千さを見ると脇から救い抜い下のよう
に穴が2つ開いてる。どの穴も臓器は
傷つかないように開けられたんだろう。
このさやかな胸でよくうまいこと通した
もんだ。血は止まってる。痛いけど普通に
めちゃくちゃ痛い。あのピックには血を
固まりにくくする薬が塗ってあるって聞い
たんだが。だからあんな穴を広げるような
やり方してたのね。いや、それは趣味
だろうな。ダッシュダッシュダッシュ。
本当にしすべきして死んだのね。へスカは
いや、むしろもっと苦しめるべきだったか
もしれない。ザギルはマじまじと胸源を
凝視してる。このさやかな胸に興味がある
のか。お前もか、お前もなのか。何?
ちょっとその鎖を見せてみろ。胸じゃ
なかった。シャツから手を離すと胸源
がけるけど全く見られてないのが分かった
のでまあいかと両手首を突き出す。何十中
にも巻かれたごつい鉄の鎖のあちこちを
軽く引いていくざ切る。絡んでたように
見えた部分をするりと私の指先がくぐった
と桁たましい音を立てて鎖は自調でいかに
落ちていく。ガシャンダッシュダッシュ
ダッシュトグを巻いた鎖の上に乗った
南金城。鍵はかかったままだ。手ジナ自転
車のチェーンをかける時しっかり巻きつか
せようとするあまりに意味のない部分にジ
をかけてしまったりする経験はないだろう
か。あれである。あれである。あれである
。リコッタさん。リコッタさん。ああ、
人間を鎖で縛るなんて真ネやったことある
女の方が少ないだろうしな。ダッシュ
ダッシュダッシュ。足の方ももしかして
そうだったのか。縛られてるように見えて
絡まってただけか。足の鎖さえなければと
。あれだけ。あれだけ耐えたのは一体
リコッタさん。槍り場のない怒りのままに
いかの鎖をへすかたちの残骸に
打ちつけようとしたけど目舞いが襲ってき
てしゃがみ込むしかできなかった。おい、
動けそうなら行くぞ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。本当にこの女を連れてくんだな
。リコッタさんは式を失ったままだ。浅く
早い呼吸は確認できるけど早くちゃんと
手当てしなきゃいけないことには変わり
ない。3回深呼吸して立ち上がる。呪文を
まだ聞き出せてないし、小さな下打ちをし
てザギルはリコッタさんを片腕で抱き上げ
た。変な真似したら分かってるよね。
こっちはまだ右腕がしびれてるんだ。自由
になる左腕を塞いでまで担いでるんだから
別れ。通路もやはり円のかけた古い石壁が
光ごけに覆われてる。きちょんとどこか
から水滴の落ちる音。右腕がまだ効かず
左腕でリコッタさんを泣いてるザギルの
代わりにランタンを掲げてるけど私の身長
ではザギルの顔は下から照らされて
ちょっと怖いことになってた。リコッタ
さんが言った通り通路は一本道でしばらく
歩くと上へと続く階段に突き当たった。
ランタンの明りの向こうは闇に落ちてる
けど階段は緩い子を描いてるのが分かる。
両手も両客ももう自由だ。重い鎖などもう
ない。だけど首輪はさすがに外れてない。
その鍵はロブが持ってたらしいからまあ
ハンマーの下だ。ダッシュダッシュ
ダッシュきつい。先の見えない延遠と続く
階段は今の身体では正直かなりきつかった
。ランタンを持ってる腕の傷は3割増しで
痛い。油汗の流れる首筋が冷たい。どん
だけ深いんだこの遺跡な。だっけ?
イプシェなんとかその国に帰るの?猛ろと
して来るのをごまかせないかとザギルに
問いかけてみる。オブシリスタだ。かすっ
てもいないぞ。それはザギルはさすがと
言うべきか息も切らしていない。私だって
普段ならこのくらいの階段は軽く
駆け上がれる。覚えられなかったわけじゃ
ない。リコッタさんが言った通りを口にし
ただけだ。まあ、そのうちまた変わる
だろうけどな。何が名前だよ。俺が覚えて
いるだけで4回は変わった。頭が変われば
国命も変わる。ダッシュダッシュダッシュ
国と呼べるかは知らないが国といえば国な
んだろう。統合消滅乱立が繰り返される
南方諸国。確かにその時の支配者が国と
自称すればそれは国なのだろう。ふん。で
、帰るの?帰るって言ってもな、雇い主が
あれじゃ戻るメリットどころかデメリット
しかない。あれはしっぱでしょ。こんな
ところに出ってきてるんだから。その上の
人間に捕まったらやばいってこと。まあ、
どこにでも一時的に潜伏くらいはできる。
他の国に行けばいいんじゃないの?俺
みたいなのが稼げるのはそういう荒れた
場所なんだよ。つまり脳みそが筋肉質に
見えるタイプってこと。肉体言語の方が
得意そうに見えるけどな。でも見た目ほど
脳筋じゃないように思えるのに。クそ。
勇者様は知らないだろうけどな。この国や
みたいなのが特別なんだ。違う種族が強制
してるところなんて南にはない。混じり物
はここに行っても混じり物だ。
わてザギルを改めて見上げる。うん。怖い
顔ではある。典型的な悪人面だ。混じって
いるってハーフかなんかってことか。あ、
目が光ってる。ダッシュダッシュダッシュ
ヒー。ランタンをザギルの顔がよく見える
ように高く掲げていたら階段でつまづいた
。ぜ々言ってるくせにくだらないことを
喋ってるからだ。虹色に光る交際にあれを
滲ませて見下ろすザギルはそれでも階段を
上がる足を止めている。4つんになった
手足が小刻みに震えている。痛い。きつい
。この女を捨てればお前を担
。なぜ私は捨てないの?ここを出て騎士団
と待ち合わせした時にお前がいれば交渉
できるかもしれない。お前がいなきゃ
死に者狂ぐいで追われるだろうな。
ダッシュダッシュダッシュガキのお前が
あれだけの化け物だ。他の勇者様はあれ
だけなんだって話だ。しかも勇者月の騎士
団ってざザがいるって話じゃないか。冗談
じゃない。さすがに逃げきれる気がしない
。はち合わせさえしなければなんとかなる
だろうけどな。ざザさん有名なの?標壁の
ザザが関わってるなんて知ってたら話が来
た時点で逃げてたさ。引き受けるやなんて
ヘスカみたいな菊くいしかいない。標壁。
わは、かっこいいな。お約束の2つ目。
やっぱりこの世界にもあるんだ。笑って
吐いた息で勢いをつけて立ち上がる。ねえ
、その目もしかしてランタンがなくても
見えてるの?嫁は聞くぞ。早く行ってよ。
それ気が効かないわね。ランタンを腰の高
さまであげていたのを下ろした。
私の足元だけ明るければいいじゃないか。
人が痛い腕を上げてランタンを持ち上げて
いたのに。頼んでないぞ。わかんなさいよ
。知るか?照らされている段差に一歩足を
乗せる。大丈夫、大丈夫。で、どんな種族
なの?あ、俺か。他に誰がいるの?ああ、
俺は混じり物っていうか先祖帰りだな。
どこかで龍トが混ざったらしい。竜トって
獣人とは違うの?知らないのか?この世界
の育ちじゃないので。準決はもういない
から本当のところは知らないが人の姿をし
た竜とか竜との根結とか言われてる。俺は
まあ人より丈夫で嫁が効くくらいだ。寿命
も長いかもしれないな。それで私の蹴りを
入れられても平気なのね。意識を狩られた
のは木の時以来だ。なんだありゃ。キビス
落としだね。本当にふざけんなよ。あれ仮
にも勇者ですから。はあ。本当に知って
たら逃げたのにな。普通に断るって選択肢
はないの。仕事を選べないの底辺なの。
あんな国で仕事を選べるやなんて人握りも
いないよ。そうなんだ。おおリゼ。
いよいよ雑談も辛くなって黙々と階段を
登り続けてしばらくするとリコッタさんが
小さくかれた声でリゼを呼んだ。ザギルの
左腕にだらりと垂れていた手が力なく
彷徨う。そっとその手を握るとわずかに
曲がる指が握り返そうとしていると伝えて
きた。もう少しだからね。リコッタさん。
リゼ一緒に帰ろうね。ザギルは空気を呼ん
でいるのか。黙ったままだ。読めるんだ、
空気。手にぶら下げたランタンの明りが
四方に私たちの影を立ちのらせる。ザギル
の肩に本を預けているリコッタさんの顔色
はランタンのオレンジ色の明りを受けても
なお白い。リゼ、もう痛くない。痛くない
よ。怖くない。怖くなんてないよ。ごめん
ねえ。リコッタさんの夫や娘がどうして
亡くなったのかまでは知らない。そんな
ものをいちいち選索したりしないから。
厨房にいたということは旦那さんは騎士で
遵職したのだろうけれども大切な人を失っ
た時の悲しみが何に向かうかなんてきっと
誰にも分からない。人によって違うだろう
。時間が癒してくれるかもしれない。嘆き
を憎しみに変えなければ生きていけない人
もいるかもしれない。怒りが支えてくれる
かもしれない。奪われた己を攻めさむこと
で立っていられることもあるかもしれない
。白く冷たい指先で浅く早い呼吸で夢うつ
の意識でただ自分以外の誰かを暗じ続けて
いる。もういない誰かに詫びている。いい
よ。怒ってないよ。帰ろうね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ああ、そうね。帰ら
なきゃね。パパも待ってる。うん。リゼ。
うん。おまじないね。おまじない。そう。
照らせ照らせ。この夜を導け導け行くべき
道へ。我が年子を守護するものよ。照らせ
照らせ。この夜を導け導け行くべき道へ。
我が子を守護するものよ。そう。ふ、上手
ね。わずかに引っかかる程度だった指先の
力がさらにすっと抜けた。リコッタさん。
ダッシュダッシュダッシュ。まだ息はある
。意識が沈んだだけだ。ザギルは階段を
上がるペースを上げも落としもせずに歩き
続ける。全く関係のない第3者を巻き込ん
で壊れてもいない優しさを押し付けて本人
が望んでもいない安全を確保して巻き込ま
れた方は迷惑でしかない。自分が楽になり
たいだけのエゴだと言われても仕方
あるまい。自分の行いが何をもたらすのか
も考慮できない朝わかで愚かで哀れな人間
へとリコッタさんをそう追い込んだのは
そりゃ直接的にはロブやその後ろの連中だ
けれどリコッタさんはよりも若い30半ば
いくら平均寿命が低めのこの世界でも
まだまだこれから先新しい人生を歩むこと
ができる年齢だ。もう一度幸せを掴むこと
だってできたかもしれない。せめてもう
少し苦しみが言えた時間を過ごせたかも
しれない。それをリコッタさんに許さ
なかったのは紛れもなく自身のその深い
愛情だ。ねえ、ロブのボス、この誘拐の
主犯の情報って何か持ってる?知らない。
本当に役に立たないね。多分嘘は言ってい
ないと思う。なんとなく愛は地球を救うと
かね。もうね、みんな愛というものを課題
評価しすぎだよね。
こんなの呪いと変わらない。すみません。
28話ですが、昨日の朝書きかけをアップ
してしまうという愚行を犯しました。追加
したものを再投してあります。階段を登り
切った先は幅10m、奥行き5mほどの
長方形の小部屋だった。扉などない。今
まで通ってきた階段や通路と同じ石壁だけ
がある。若干光けは少ないかもしれない。
一応真正面の壁を探ってみたがよくわから
なかった。暗いし何を探せばいいのかも
わからない。それらしいとやへこみなどは
なかったと思う。呪文ってあれだよね。
やっぱりあれだろう。やっと帰れる。レ君
が待っている。照らせ照らせ。この夜を
導け導け行くべき道へ。我がい年子を守護
するものよ。しばらく待つ。見回してみて
もどこにも変化は見られない。定らせてら
成功の夜を導いけ。歌なら曲が違ったら
ダメなんじゃないのか。何の歌だそれ?く
疲れに耐えかねて両膝をついた。嘘でしょ
?あの流れでこれが呪文じゃないなんて
ありえないわ。入る時と出る時で呪文が違
うってこともあるかもしれないな。俺たち
が入ってきたところとは呪文が違うし。
ああ、それは確かにザギルはリコッタさん
を抱えたままだ。あなたたちが来た道は
そんなに入り組んでいたの?入り組んでた
もんじゃない。あちこちにトラップがある
し、結構強い魔物もいる。あのガラクタに
ついて行けば回避できたんだがな。ふむ。
魔物なら私がいればダッシュダッシュ
ダッシュ。その座までか。く
悔しいのを悔しいのをなんだそれは。
どっちにしろ道は分からん。古代遺跡は
ここもそんなもんだって言うしたくさん
あるの。こういうところ大陸中にあ
るって言うな。俺はオブシリスタにある1
つとここしか知らん。ふん。古代遺跡に
住まうもの。以オートマタのことをロブは
そう言っていた。確かザザさんもゴースト
は古い建物には大体いるって言っていた
はず。古い建物は大遺跡の上に立てられて
いることが多いってことかな。古代遺跡の
上だから古い建築物が残っているとか。
いや、でもこの遺跡を場内の人が知らな
いってことは意図的に残されたわけでも
ないわけでダッシュダッシュダッシュまあ
いい石壁に耳を寄せてもひんやりとした
感触しかなく壁の向こうの気配も分から
ない。でもここから来たのだからこの
向こうには奥義があってレ君がいてあめ
さんたちがいてエルネスや騎士のみんなや
ざザさんがいる。きっとみんな私を探して
いる。ああ、またなんだか腹が立ってきた
な。
どのくらい立っているんだろう。もうあれ
から1晩以上は立っているのは間違いない
。レイ君は私がいないとちゃんと眠れない
のに。ダッシュダッシュダッシュリゼ。
おお。なんだ急に階段の向こう何の気配も
ないくらい空間に向かって叫ぶ私に驚きと
警戒で後ずさるザる。あんたね、ここを
開けなさいよ。どうせその辺にいるん
でしょ。いるのか?黙れ。あんたは
リコッタさんのことを散々利用したんだ
からね。リゼのふりをして大まただから
分からないなんて許さない。あんたは
分かってて利用した。分かっててリゼの
ふりをしたんだ。反応は見せていなくても
リコッタさんの言葉を真正面から聞いてい
た。目と目を合わせていた。リゼのふりを
したんだ。最後までやり通しなさい。母親
を、あんたの母親をここから出しなさい。
せっかく収まってきていた息切れが
またり返すほどの大声は反響しながら階段
の奥へ吸い込まれていく。ロウールがどれ
ほど強力なお間じいをかけられるのかは
知らないけれど、もういない娘の原影を
どこまで作り出せる薬なのか知らない
けれど、そもそもその還元を持って
リコッタさんを落とし入れたのはロブたち
でロブたちを置き去りにしたということは
完全にあいつらの操り人形ではないという
ことだろうけれどどっちが主導だったのか
知らない。そんなことは今はどうでもいい
。ただ間違いなく彼女の悪夢の後しをして
いたのだ。こう求める親の弱さを利用した
。あの歯車が岸しむ音は聞こえてこない。
まあ来ないわな。よし、分かった。震える
膝を抑えながら立ち上がる。行ける。やっ
てみせる。そっちがその木なら。おいおい
おいおい。散歩壁から離れてハンマーを
権限させる。ザギルはごほほほほほど
素早く後ずさる。ここがあんたの家なん
でしょ?壊してやる。全部壊してやる。
待て待て待て待て。部屋ごと崩れ。
ダッシュダッシュダッシュ。知るかあ。権
したハンマーにロブやヘスカの名残りは
ない。どんな仕組みか分からないけどいつ
も新品の白きだ。やろうと思えばいつでも
持ちをつけるくらいにどんなに乱暴に
振り回してもどんなに硬い魔物に叩きつけ
ても傷1つつかないハンマーが強音を立て
て石壁に食い込んだ。散る光ごけが
エフェクトのように切らめき天井から
ガラガラと現代のかけらがいくつも落ちて
くる。ダッシュダッシュダッシュはあはあ
チカチカと視界に飛ぶ火ずき
と痛む関節と筋肉にも走る指電まだいける
壁に片足を立ててこにしてハンマーを
引き抜けば深さ5cm直径1mほどの穴が
確認できた。外の空間は肌見えない。
こっち側の壁まで衝撃で崩れてるんだが。
おい、あんたは丈夫でしょ?リコッタさん
をかいなさいよ。あホか?そこまで丈夫
じゃないわ。文句はあのガラクタに言え。
ふらつく足元にまた力を込めて引き抜いた
ハンマーを構え直してもう一撃と腰を
落とした瞬間溶け込むような柔らかな光を
まとって開けた穴からちょっと離れた壁際
にリゼが現れた。分かればいいのよ。本当
に敵に回すもんじゃないな。キリキリと
あの音を立てながらリゼは壁に向かって
何かしている。覗き込もうとした私の
襟り首をザギルが引っ張った。反動で
尻り持ちをつく。お前無防美に近づくな。
変なことをしていたら壊さないと。変な
ことかどうか見て分かるのかよ。分かり
ませんね。わあと深いため息をついて
ザギルは壁の大穴へと視線を戻した。
あれだよ。あれだけ壊れて。うん。開くの
か?え?いやいやいや。そんな俺たちが
入ってきたところは岩に偽装された部分に
切れ目が急に入って開いたぞ。仕組みは
分からんが。ええた。確かに何かしらの
ギミックで開く扉ならそれが壊れたら
そりゃ仕掛けは動かないか。そう。そこは
ほら何か魔法的まとなものでなんとかなら
ないの?知らねえよ。そんなんダッシュ
ダッシュダッシュ本当に考えてなかったの
か?が
リゼから発している小さな歯車の音では
ないもっと重もしい作動音が響いた。
ザギルは私の首根っこを掴んだまま正面の
壁を睨みつけて身構える。私は動けなかっ
た。疲れててさっと差し込んだ光けより
わずかに明るい光さらと降る外れの音
止まっていた空気が風で動いて前髪が背ぎ
眼壁を切り取って1枚の絵画のように
突き明かりが照らす深い子立ちが現れた。
ダッシュダッシュダッシュ左手側にそっち
かよ。開いた壁から外に足を踏み出して
すぐ私はほとんど張っていたけれどもまた
作動音を立てて壁は閉じた。
もうどこが開いていたのか分からない眼壁
は周囲の危機が大ように隠している。
照らせて照らせこの夜を導け導け行くべき
道へ我が年子を守護するものよ。壁は開か
ない。もしかしてさ。うん。呪文っていら
ないのでは?はあ。扉の開閉は大ト股たが
やってるだけなんじゃないの。だから開か
ないと。そりゃ家を破壊するやつは入れ
ないわな。今度城に来たら壊してやる。
おい、こっちだ。目の前のうそとしげる
下草をかき分け、ズんズンと進もうとする
ザギル。立てないのか。さすがにもう限界
が来ているようで手足の先に感覚が
なくなってきていた。まあよく持った。私
の手足は頑張った。早くリコッタさんを
連れて手当てをしてあげたい。あめさん
ならすぐ直してくれる。ダッシュダッシュ
ダッシュザ切る。だよ。私一応それなりに
貯金がある。あ、あんたを雇うから
リコッタさんを城に連れて行って。バカ
じゃないの?速攻で殺されるわ。えっと、
ほら、私のこのシャツとか持ってダッシュ
ダッシュダッシュ。脱ぐな。そのちまみれ
のボロキれを持った男の言うことを信じる
のか?あんたのところの騎士団はないか?
ないな。ちょっと待ってろ。暗闇みに姿を
消した後、すぐにザギルは手ブで戻ってき
た。リコッタさんはこの先に少し開けた
場所がある。そこに一旦置いてきた。
ひょいと私を小きに抱えてまた同じ方向へ
と下草を書き分け踏み入っていく。ちょ草
草がぶダッシュダッシュダッシュ。
うるせえ。ザギルの腰もある草がビシビシ
と私の方を容赦なく叩く。いや、ちょっと
やめて。10mほど進むと、草の代わりに
風がざっと顔を撫でた。薄雲が月の光を
照り返しながら浮かんでいる。合間に
ぎっしりとまたく星。危機はまちまちの太
さで己れの縄張りを主張するように背を
伸ばして夜の闇を抱え込んでいる。に
広がるのは波立つ小と町の明りと高校と
全ての窓を輝かせている奥義や周囲の宮殿
オートを抱き込む深い森のあちこちには光
の柱が何本も立っていてそれが司法へ移動
しているのが分かる。奥木裏手のこの山の
切り立った崖の上にある小さな草に私たち
はいた。ダッシュダッシュダッシュ地
さすがに騒動員で探しているな。なんだよ
あの数。あのサーチライトみたいな光の柱
は騎士たちだろう。奥義を中心にいくつも
展開されている。外下からは土星も
こだましている。私を探してくれている。
きっと私が姿を消してから最低でも丸1日
は経っているだろうに。リコッタさんは
あそこだ。草とこ立ちの境い目にある木の
根元にリコッタさんは腰かけていた。俯い
ていて顔は髪に隠れている。そばに連れて
行ってザギルは黙って私をその場に下ろし
て握り込ぶ次第の玉を手渡してきた。
ダッシュダッシュダッシュ分かってるん
だろ?ほら信号家だ。この国のもんじゃ
ないけどまあ騎士団ご用たしじゃない合図
が上がれば駆けつけるだろ。ちょっと離れ
たところを狙って投げつければ打ち上がる
。木のそばにいたら枝が邪魔になる。
あんたは俺が言ってからそうだな。300
数えたら使えってダッシュダッシュ
ダッシュめ。投げつけた新号家はキュイン
と鋭い音と共に打ち上がり紫色の火を夜空
に散らす。言っていいよ。捕まらないよう
にね。クソが覚えてろ。パタパタ手を振る
私を振り返りもせずにザギルは比較的
緩やかな崖の斜面をか駆け降りていった。
筋肉が重そうなのに意外と身軽だな。草ち
に倒れ込むと湿めった匂いが鼻をくすぐっ
た。リコったさん帰れるよ。かずはさん
かずはさんかずはダッシュダッシュ
ダッシュは頬をペチペチと軽く叩かれて
いるのに気づくと目の前にざザさんの
ドアップがあった。ああ、なんだか
ちょっと寝てたみたいで。うお。視線を
巡らせると騎士のみんなの顔が鈴なりに
囲んでいてちょっとビクっとなる。目を
覚ましたぞ。無事だ。うおおお。そこ賢
からおたけびが聞こえる。すみません。
心配をおかけしました。起き上がろうとし
てざザさんに抱き抱えられているのに
ようやく気づく。ぎゅっと肩を握られて
起きるのを抑えられた。急に動かないで。
おい、明りをもっとよせ。指は動きますか
?足はダッシュダッシュダッシュ。掲げ
られたランタンの明りが光を増して私の
身体を照らし出す。怪我を確認するざザ
さんの目が裸けた胸と腹の辺りで止まった
。自分のマントの止め金を素早く外し、私
に巻きつけてくれる。ざザさんはいつでも
紳摯だ。何かすごいドス黒いオーラが背中
から立ちのっている気がするけど。
リコったん霊もいます。コッタさんはざザさんはいつだって紳摯だ。伝えるか一瞬だけ迷っ首を横に振った。そうか。ニアはなかったんだ。そうか。ざザさん。はい。すぐ着替えるから。それまで君に私を見せないで。シュダッシュダッシュ。はい。
城で待っていますよ。夕方までは一緒に
探していたんです。泣いてなかった。
そりゃもう鼻水も垂らしながらあんまり
休まないので無理やりベッドに押し込んだ
んです。ですよね。目線がぐんと高くなっ
た。お姫様抱っこなんてやだわ。もう
仕方ないよね。手足は冷たいままで全然
感覚が戻っていないもの。ざザさん。はい
。なぜ標壁なの?それを今聞くことですか
?かっこいいなと思って。何をダッシュ?
ダッシュダッシュ。それ首輪に今気づいた
のか?凝視した後大きく息を吸い込むざザ
さん。あれ?なんだかざザさん。髪の毛が
逆立っていないか?新幹長が外せるはず
です。少し待ってくださいね。ダッシュ
ダッシュダッシュ。必ず報意は受けさせ
ます。顔が怖い。下草も密集した枝も騎士
たちがどけて道を開けてくれている。そこ
を軽やかに駆け抜けているのに振動はそれ
ほど伝わってこない。私を抱き上げている
ままなのにまるで息を乱出していない。
めっちゃ怒っている。これはめっちゃ怒っ
ている顔なんだ。ざザさんはこんな風に
怒るんだ。この顔かな?あめさんが怖かっ
たっていう顔は。ざザさん、大丈夫です。
何がですか?きっちりこの手で片付けまし
た。急停止したざザさんに並走していた
騎士たちが踏む。片付けた。問題ありませ
ん。ダッシュダッシュダッシュなお悪い。
甘やかしすぎませんよ。問題ないです。私
は自分のお返しは自分でできます。ヘらっ
と笑って見せるとざザさんの額が私の額体
額体に押し付けられた。手足が動かない
からグリぐリと額体額を擦すりつけて
あげる。冷たくなっている手足にマントの
固めの聖地を通してぬくもりが伝わって
くる。これが怖いだけだなんて子娘には
分からないかもしれないね。行為や愛情は
人によって形を変える。形が違うから
受け取る側がそれと分からないことだって
ある。人間同士のことだから相性だって
ある。私が子供の頃母の愛情を感じること
ができなかったように、あめさんにもざザ
さんの優しさが見えにくくなったのだろう
。でもきっとそのうちあめさんにも分かる
ようになる。こんなにもこの人は明り
やすく優しいのだから。リコったさん、私
から見ればあなたは呆きれるほど愚かで
哀れな人だ。自らの愛情に囚われて自分で
自分に呪いをかけてその愛情が他者を
巻き込むことも分からずにただひたすらに
原影を求め落ちていった人けれどもね、
あの時あなたが私の母に見えた時、私に
向かって手を伸ばしてくれた時、やっと
迎えに来てもらえたと嬉しかった。その
まっすぐで分かりやすく熱苦しい愛情が
小さな私が欲しかったものだと思った。
人間教えられていないことはなかなか自分
でできないもので、与えられなかったもの
を自分の子供に与えようとしてもどうして
いいのか分からなかった。リコッタさん、
あなたは私が憧れたものを持っていた。
愚かで哀れでとても綺麗な人だった。城は
あっという間についた。時々意識がなかっ
たような気もする。ザザさんの腕の中は
温かくてとても安心できて、ふわふわとし
た夢心地は体中の痛みを少し柔らげた。新
館長は今こちらに向かっています。
ダッシュダッシュダッシュかずはちゃん三
ダッシュダッシュダッシュなんだよそれ。
ちょっとやだ。自動ドア並みに開かれた扉
をくぐると幸さんたちが出迎えてくれた。
なんだよそれって。そんなにひどいかな?
ひどいよね。そりゃね。
ちまみれだし。ほとんど私の血じゃない
はずだけど。あめ、回復はやめろな。まだ
だ。し太霊
のところに行け。呼ぶまで着させるな。
はい。向かっているのはイ室かな?研究所
の方かな?ザザザさんはなぜか回復魔法を
かけようとしたあめさんを静止した。痛い
のになぜかな?連れて行かれたのは入った
ことのない部屋だった。行く分感素な
ベッドだけど普段私たちが使っているもの
に比べてってだけで平民な日本人には豪華
な部類に入る。ダッシュダッシュダッシュ
はベッドに寝かされそうになってついが出
てしまったらざザさんは抱き直してベッド
のそばの椅子にそのまま腰しかけた。わあ
、なんだか恥ずかしい。名残り惜しくなっ
ていたのが分かったのかどうなのか。やだ
、もう。なぜ分かったんだ?どうしてこれ
でまだ独身なんだ?身も大しそうになるが
、手足は相変わらず全く動かない。なぜ
だろう?ここまで動けないなんて。
おかしいな。緊張の糸が切れたってやつか
な?かずは部屋に飛び込んできたでアロー
エルネスの声に首を回すこともできない。
大丈夫ですから。新刊長に見せますよ。
ざザさんが巻きつけてくれたマトを少しは
だけさせ、エルネスが首輪に手を沿わせて
息を飲んだ。ダッシュダッシュダッシュ
かずは何か飲まされたりしたわよね。何か
分かる?えっとログールの薬何色だった?
赤左胸に埋められたなった。シュダッシュ
ダッシュ。ざザさんの筋肉が怖るのが
分かった。てかエルネスさすがだな。なぜ
そんなにすぐ分かるんだろう?やっぱり
プロか。幸さんは事態を飲み込めていない
のか苛立たしそうにしつつも口を挟めない
でいる。大丈夫。私も分からない。あさん
は両手にオレンジ色の光を灯して回復魔法
を待機させている。エルネスがやたら
優しい手付きで頬を撫でてきた。かずはえ
、やだ。私死ぬの?死なないわよ。おお、
びっくりした。気持ち悪いんだもの。
あんたね、あのね、まずね、その首はうん
、まずい。そう、魔力を吸うんだけどね。
効果は分かるわよね。辛いでしょう。うん
。でね、相当無理したわね。あんたの今の
身体の中は見た目よりずっとずタズタなの
。言ったでしょう。魔力がむしばむって
本当にちゃんと訓練すべきだったよね。
訓練どこじゃないからね。無茶をするなっ
て話だからね。あ、はい。どんどん座れて
いく魔力に追いつこうとあんたの身体は
これまでにないほど魔力を生み出そうとし
ている。それもどんどん座れていっている
。で、そこでこの首輪を外すと勢いている
のに行き場を失った魔力が暴れまくるの。
ああ、それはあれだな。遺跡のあの部屋で
何度もなった。あれだ。あれは辛い。本当
なら私が魔力調率をするから痛みはほぼ
無効化できる。あんたの魔力量は馬鹿げて
いるから少し時間はかかるかもしれない
けどね。うん。よろしく。話はこれから。
ログールの赤はね、本来痛みを緩和させる
ためのものなんだけど、侵略の使い方も
できるの。そして他人の魔力の干渉を
受け付けない。首輪も似たような効果が
あってね、ログールと相場効果が出ている
の。つまり魔力調率ができない。回復魔法
も使えない。1番痛みが少なくて済むのは
ログールが完全に抜けるまで首輪はつけた
まま。ログールが抜けてから首輪を外して
それから治療することになる。ええ、
抜けるまでどのくらい?ってかもう抜け
てると思ってた。普通なら完全に抜ける
まで10日はかかる。正直時間的に言って
今この程度しか残っていないのが不思議な
くらい。あんたが魔力を使いすぎて効果を
薄めたのかしらね。そんな奨例は当然ない
んだけど。この具合なら多分あと数日で
抜ける。なぜ回復魔法も使っちゃダめなの
?効果がほぼない上に激痛だから拷問に
使われるくらいね。しかも今のあんたの
ボロボロの身体じゃごり増しどころの痛み
じゃないと思う。うえ。そうか。だから
ざザさんはあめさんを止めたのか。でも
ログール今聞いてないよ。幻覚も見えてい
ないし。おかしかったのは塚にいぶられて
いたあの時だけだ。エルネスは眉間にシワ
を寄せてなんだかひどく悲しそうな顔をし
た。あんた、自分が今ずっと涙をこぼし
続けているのが分かってる。え?エルネス
はもう一度私の方を撫でてそれから濡れた
その手を見せた。ざザさんを見上げると
自分が痛いような顔をしていた。いつから
ダッシュダッシュダッシュ目を覚まして
からずっとです。嘘でしょ?頬が濡れて
いるのも分からないのに。そんなことある
?あれなの?そんな顔をして私ずっとざザ
さんと普通に話していたの。それ怖くない
。ピークこそ幻格が強く出るけどそれを
超えると発さじ以外は認識のずれ程度に
収まるの。認識のずれ何か違っていても
おかしいと思えなくなる。周囲も気づか
ない程度にね。それはそれは洗脳に使う。
ダッシュダッシュダッシュ大丈夫よ。
私たちがそんな行為衣症を残させない。
心臓が冷たい氷の塊になったようだった。
ダッシュダッシュダッシュ欲しいものは
全て目の前に見えるようになりますからね
。や認識のずれ。欲しいものは目の前に
ダッシュダッシュダッシュ紹介しますね。
娘のリゼです。じゃあ今目の前にいる
エルネスはザザザさんは本当のこと認識の
ずれではなくこのザザザさんの体温は痛く
ないようにそれでもしっかりと掴んでくれ
ている手はラッシュダッシュダッシュ
リコッタは幸せそうだったでしょう。私が
今リコッタさんになっていないと誰が
言えるの?やだとって。自分が涙を流して
いることすら分かっていなかったの。私が
、この私がそんなことすらも分からないの
に、今この目の前にいる人たちが幻格で
ないと言えるの。私はまだあの地下の部屋
にいるんじゃないの。視界がテレビの
砂嵐しのようにざらつく。耳鳴りが部屋の
空気を埋めていく。確かに感じられていた
ぬくもりが遠ざかっていく。高校と照らさ
れていたはずの部屋は光ごけの薄闇へと
動かせないこの体を押えつけているのは誰
?ダッシュダッシュダッシュの大水を
わし掴みにする。これは恐怖。かずは
かずはエルネスのいつもは落ち着いた低め
の声が固く上っている。遠ざかる耳なり。
こっちを見て見るんだ。私の顎を掴んで
覗き込むへ平ゼる色の瞳。ピントが合い
始める視界。息を吸ってそう吐いてもう
1度ゆっくりでいいから。喉は細く空気を
塞いでいてヒーヒューとか高かい音を立て
ていた。ざザさんの大きな手が私の方を
包んでいる。エルネスの細い指が私の指に
絡んでいる。に今のほっさね。薬のせい。
怖かったね。辛いね。でも薬のせい。
大丈夫ですよ。僕らがついている。こちら
が現実です。必ず引き戻します。慣れてる
ね。残念ですが。ええ、慣れていますよ。
大したものです。帰ってくるのが早い。
任せなさいね。2人から視線を外せば、幸
さんの青白い顔と、あめさんの
くしゃくしャの泣き顔。ああ。うん。
そんなにひどかったか。エルネス。何?
ログール。私の魔力で早く効果が薄まって
いるって言ったね。そうね。薬行と今の
状態から見て間違いないと思う。暴れ
させれば早く抜けるね。やめときなさい。
確証はないし。発作は辛いけど、それより
はダッシュダッシュダッシュ。首輪を取っ
てかずはこんなのが続くんじゃれ君と会え
ない。取ってうちの精鋭が音を上げる痛さ
ですよ。魔力量がある分それ以上です。仮
にも勇者ですから。あの幻覚よりはマだ。
私が私で亡くなる恐怖よりましし。あんな
ものに私を支配なんてさせない。
さあ来い。あんた男前?やっぱり今のなしって多分覚えているだけで
3
回叫んだ。普通さ、無事帰着できた段階で目でたしめでたし。次の賞へ行くじゃない。私が読んだ異世界物は。うん。甘かったよね。
エルネスが首輪を外した瞬間からロウール
が抜けるまでの3時間ほどずっと痛みで
叫ぶ私をざザさんが抱えていてくれた
らしい。後半は暴れ出したから幸さんの手
も借りてほら勇者パワーがあるから
ログールが抜けてエルネスの魔力が始まっ
てすぐに失進してそのまま昏水状態で丸1
日目が覚めたらレ君がしがみついたまま
眠っていた目の周りを真っ赤に泣き晴らし
て私も目の周りどころか白目まで真っ赤に
なっていた。私のはない出血だけどお揃い
だねって笑った。ネタ切りになって彼1
週間になる。外償だけはあめさんが綺麗に
直してくれたけど血管にそうに全身に
張り巡らされている魔力の通り道。魔力
回路は自然地位に任せるしかないそうで
おかげで全身が釣ったような痛みに2日
ほど悩まされた。幸ひさんって呼ぶから何
を言うのかと思ったら薬だめ。絶対手
つぶ焼いて落ちるんだもんな。記憶には
ありませんけどまあ大事ですよね。
なぜ俺がなざしなんだよ。言うだけ言って
落ちられた俺はどうなるんだ?ダッシュ
ダッシュダッシュ。あめ、それかせな。
あめさんが真剣に削っていた果物を幸さん
が取り上げて続きを向いてくれる。何その
愛らしさ。あざといいくらいだよ。あめ
さん。みんな訓練の合間にちょいちょい顔
を出してくれていた。レ君は昨日まで
ずっと離れなかったけれど、もう訓練だけ
は参加している。
それ以外はまだべったりだ。ほい、どうぞ
。はい。かずはちゃん、あん、レ君が
素早く私の口元に果物を運んでくれる。
いや、もう普通に自分で食べられるんだ
けどね。トイレも1人で行けるし。
せっかくだから食べさせてもらうけど。
おいしい。美味しい。川を向いたのは俺な
のに。持ってきたのは私なのに。2人とも
音げない。ねえ、かずはちゃん、
コッペリアとセムシのコマどっちが好き?
どっちもめっちゃ好き?オッケー。定番を
入れたいよね。チャイコフスキーかな?
掛け君はベッド横のサイドチェストを使っ
て大きめのノートに何やらせと書きつけて
いる。くるみ割り人形のワルツとか。いい
ね。それも入れとく。ショ太、さっきから
何やってるの?不面を作ってる。僕は覚え
てるけど、お城の学談に。え、マジで?
最近学の人たちのところに出入りしてい
るってのは聞いていたけど部屋のピアノを
借りているだけかと思ってた。あれか太君
やってたのはピアノだけだよね。うん。で
もオーケストラの音も覚えてるし曲を教え
たら学談の人も一緒に作ってくれるよ。
プロだもの。天才がいる。天才がいるぞ、
ここ。うん。すごいのは学の人たちだよ。
さすがって感じ。なあなあ。ジャズとか
やれるかな?あ、どうだろう。でも
面白がってくれると思う。ショ太
クラシックだけじゃないの?音楽なら何で
も好き。ドラクエとかはいいね。あ、でも
それじゃかずはちゃんは踊れないよ。任せ
なさい。瀬戸さんたちを仕込めばマジか。
あめさん真っ赤な顔をして満面の笑顔だ。
やだもう。どうしたの?可愛い。スライム
が好きだもんね。掛け君も幸
れ君もドラクエの曲を口ずんでいる。
たンたンたンたンたンたン
。風がカーテンを膨らませて窓枠が
切り取る青空が覗く。小さく小さく遠く
からスパルナの鳴き声。
なんて穏やかな日々。スパルナがいますね
。唐揚げがいいですかね?カなんてまだ
ダめ。エルネスの両手に私の手をそれぞれ
乗せるとほわっと金色のモヤが包み込み
手首から私の血管に沿って補足すると体内
を巡っていく。ひんやりとして少し
くすぐったい気がする。これはエルネスの
得意技らし。魔力長率の一種で私の魔力
回路を確認してくれているそうだ。集中し
ているエルネスの伏せた目をふどるまつけ
は長くてあやかだ。すっぴのくせにいいな
。よし。本当に壊れっぷりもすごかった
けど回復っぷりも見事ね。日常生活での
魔法は会禁でいいよ。やった。もうね、
本当にちょっと便利なくてもなんとかな
るって。あれ嘘だよ。そのちょっと便利が
なくなるとかなりストレスが溜まるんだ。
トイレとかトイレとかトイレとかだって水
と風の魔法で結果的にウォシュレットが
ここの主流なんだから言わせないでなれて
怖いね。じゃあ早速スパルナでってあひた
ごめんなさい。日常生活ね。日常生活
は別だから段階を踏んでいきなさい。脳点
にチョップが降ってきた。冗談だってのに
。ざザもの話にしないでね、これ。
いや、ちょっとそんな人を野獣みたいに
言わないでよって。ざザさん、どうしまし
たか?レ君たちは訓練中でなぜかエルネス
がザザさんも連れて部屋に来てくれてたん
だけど、脱力したようにしゃがみ込んでた
。よかった。ダッシュダッシュダッシュ。
本当に何か行意症でも残ったらと思って
心配かけちゃったな。王も部屋まで詫びに
来てくれたんだよね。奥義内部に手引きし
た人間がいたわけだからごめんなさい。王
にも言ったけどそもそも私が無防美に得体
の知れないものを食べたからでそれにほら
エルネスだって行衣症なんて残らないって
太鼓を押してくれたじゃないですか。あん
のはったりに決まってるでしょう。へ
だらっと椅子の背に持たれて米かを右手で
抑えながら左手をヒラヒラさせるエルネス
。エルネスがこんな風に姿勢を崩すことは
珍しい。前例がないのよ。ここまで魔力
回路を壊されるなんて。桁違いの魔力量に
見合わない子供の身体ってのの弊害ね。
えっとえっと他の子たちはここまでなら
ない。あんたほど成長途中の子供の身体で
召喚された人はいないからね。バカみたい
に力を使う人も記録にないわ。ああ、これ
はエルネスもものすごく心配してくれてた
んだ。申し訳ない。エルネスも毎日魔力
長率に通ってくれてたもんね。するとこれ
はラッキー。あ、5ごべな台。キラヒラさ
せてた左手で両方をむっと掴まれた。たく
あんたはほらざザ次はあんたの番はてざザ
さんもエルネスの診察を受けるんだろうか
と椅子を譲ろうとしたら手で制された。
もう1つ椅子を部屋の隅から持ってきて私
と向い合わせに座る。ざザの特技ね。
ちょっと珍しい魔力操作なんだけど対象者
に触れることで相手の精神状態を平常に
近いところまで引っ張ろうとするの。直接
相手の魔力を操作するわけじゃないから
魔力長率とは違う。私今すごい平常心。
夜中に何度かうなされて起きてるってから
聞いてるわよ。
ぐれ君心配してた。不安がってない。
そりゃ心配はするでしょう。まあ僕と
くっついてたら大丈夫みたいって言ってた
から全力で肯定しといたわ。ありがとう
ございます。本当に情けないことに面木丸
潰れだ。守るのも半分こじゃない。どう
いたしまして?あんたは詳しく言わないし
、まだ言う必要もないけどね。状態を見れ
ば何をされたのかは大体分かる。精神の
回復に時間がかかるのは当たり前。むしろ
驚きの歌で強さだわ。ただ無意識のダメー
ジってのは必ずある。多少は自覚はあるん
でしょう。そりゃまあね、ストレスは確か
に普段よりあると思うよ。許容範囲に
収まってるけどここで意地や見えを張って
も仕方ないので正直に深刻する。うなさ
れることもあるのはバれてるし。そこで
このざザよ。とりあえずちょっと試してみ
なさい。痛くないから。いや、優しくして
くれる。変なニュアンスを入れないで
くださいね。2人とも。ええ、かずはさん
、そんな大なものじゃないですから。
気安めよりちょっとマしな程度です。て、
貸してください。さっきエルネスがして
くれていたように差し出された両手の平に
両手を乗せる。
大きな手は私の手首まで包んでしまった。
力抜いて雑談しててもいいですよ。そう
言われましてもお互い繋がれた両手を
じっと見つめる。あったかいな。子供には
叶わないけど男の人も手が温かいよね。
レイ君とベッドに入るとすぐにポカポカに
なるし。あ、くるんでくれたマントの
しっかりとした聖地。チャラシャラなる
この歯のすれる音。流れていく小とその
隙間からこぼれる星明かり。騎士たちが
いくつものランタンで作ってくれた道。私
を抱き抱えて城と連れて帰ってくれた夜に
感じたそれがまた私を包んでくれている。
浮き沈みする意識の合間揺ぎなく支えて
くれている。それに気づくたびとても
ほっとしたんだ。椅子は同じ高さだから
自然と私はざザさんを見上げる形になるの
だけど、変わらず私たちの繋がれた手を
見つめる瞳は橋みよりも少し金色が勝った
交菜を薄い光の線が取り巻いていた。城に
帰ってくる途中も首輪を取った時もこれし
てくれてた。ええ、これは魔力に直接干渉
するわけじゃないんで痛みはないですしね
。劇的な効果はないですが、まあつぎと
いうかいくらかの支えにはなります。これ
はざザさん疲れないの?何の心配をしてる
んですか?苦傷してるけど瞳はまだ金色の
ままだって何時間もかかったよ。エルネス
だって調立の後は若干てるし。なんてこと
を言うの?あんたは?ザザザさんは一度顔
を背けて肩を振わせたけどすぐ立ち直った
。プロだ。気持ちいいな、これ。油断する
と打とうとしてきちゃいそう。低く静かな
声が触れている手のひから伝わる温度に
乗ってゆったりとした風波のように広がっ
ていく。これね、使ってくる魔物や人は
少ないんですが、幻格魔法への対抗技術が
元になってるんです。応用のうちの1つっ
て感じですかね。新刊長の長立みたいに
繊細な操作は必要ないんで、そんなに消耗
しません。鍛えてますしね。ダッシュ
ダッシュダッシュ仮にも騎士ですから。
はい、終了です。薄の代わりにいたずらな
光を浮かべてにやりと笑うともうそれ反則
じゃないだろうか。うん。確かに若干の不
安定さはありますけど、しっかりと
こっち側にいますね。本当に大したもん
です。こっち側。まあ、教会線ね、正気と
狂器の間、誰でもうっかりつい踏み込ん
だりフラフラしたりするものだけど、軸足
がどっちにあるかで決まるというか。ざザ
のそれはふらついてるのをなめて呼び寄せ
るって感じ。必ず引き戻すって言ってくれ
たのはそれか。目舞いや耳なりはしません
ね。うん、大丈夫です。ありがとう。
かずは少し横になりなさい。
手を離してベッドに潜り込むとうと缶が
少し薄れた。ちょっと残念。ざザさん慣れ
てるって。これまであちこちに配属になっ
てますから。南方面にもいたんです。仲間
が敵型に捉えられたり罠にかかったりとか
でね。でもかずはさんほど回復が早い奴牌
なかったですよ。南方許す。ザギルが言っ
てたようにしょっちゅ敵も変わるのだろう
けどでもそうか適切な処置ってやつか私も
ざザさんの仲間も幸運だねえざザさんこの
技は無意識に発動しちゃったりしないん
ですか?寝起きにうっかりとかえいやない
ですよ。制御できますし、こう言った場合
ならともかく一応当人の許可なく使う類い
のものじゃないんでダッシュダッシュダッ
シュって寝起き。なんでです?いや、
ざっくり言えばそれ正気に戻す技じゃない
ですか?まあ、そうですね。それ恋人とか
にうっかり使ったらどうなるのかなってわ
、斬新な角度から切り込んできたわね。
だって色ごなんて正気の沙汰さじゃない
ようなもんでしょ。
さっと正気に戻っちゃったりとか。え、
いやいや、使いませんし。いや、ええ。
ああ、それで新幹長。それでじゃないです
。ないですよ。うっかりもないはずです。
外っていった。はっていったわね。ない
です。よし、そろそろ仕事に戻ります。
かずはさん、もうすぐ例も戻る時間ですけど、まだもう少し休んでてください。いいですか?ですからね。早口でし立ててながら椅子を元の位置に戻して際にもう
1
度ないですからねと念を王していった座さんが若干めいいていた気がする。
ねえ、かずはうん。あんたその面なんで3
分前に出さないの?何その無駄遣い?そう
いうことを言うのはやめた前よ君。あれは
適切な処置だ。フラグじゃないよ。解散だ
。解散。ちったちった。ピアノも牧用に
超立してもらったんだとご機嫌な翔太君に
招かれてやってきました。音楽室。普段学
の人たちが使っている一室は当然学校の
音楽室より一回り広く分厚い絨毯に猫足の
ローテーブルとゆったりとくつろげる
ソファーが一角に用意されているけど
私たちは海の椅子を引きずってショ太君の
ピアノを放していた。いや、学の人たちも
スタン張ってるしベストポジションはあの
ソファの辺たりだと思うんだけどまずは
指鳴らしい。軽く行って鍵盤に走り始めた
指先からこぼれ落ちるのは光の粒ノンから
のキラキラ星変装局
がこれ知ってるわかるの顔をしていちいち
私の顔を見る途切れることなく幻想即興曲
学の原楽器の人たちが弓を揺らしながら曲
を名ぞっている軽やかに転がり続ける
私たちもよく知るメロディにアレンジ主戦
率は盛り上がりに向かっいるのに何か違う
裏メロが入ってきてる。小さくこっそりと
忍び込んでくるそれは徐々に主戦率と手を
取ってくるくると手を取り回りいつしか
主線率が入れ替わっていく。これダッシュ
ダッシュダッシュ。スライムが現れた。
両手で口と鼻を抑えて天を仰ぎ小さく
つやくあめさん。どれだけスライム好きな
のあなた。剣と魔法と冒険の世界にはこれ
だよね。も投げに笑って言うけど指は
止まらない。し太君めっちゃ超絶行よね。
脳みそ2つあるの。しかも何これ?こんな
に重厚な曲だった。ピアニストは1人
オーケストラとは言うけれど、これはその
領域をまざまざと見せつけすぎる。伝説の
勇者はそこからひょいと世界戦を超えて
スーパーメカへと乗り換える。サンダー
バードダッシュダッシュダッシュルひ
さんが音を立てずに自端し始める。
メカ月きか好きだよね。国際球救助隊が
青いスーツを脱ぎ捨てて赤い全身タイツで
パンクロックを踊り出す。スパイダーマン
。レイ君が小さな声をあげスチャッと椅子
から飛び降りてあのポーズ。破がするシ太
君。ヒーロー縛りか。ヒーロー縛りだね。
次は次はなんだ?順番にそれぞれの壺を
ついてきてくれたんだね。次は私の番だよ
ね。
おほ。なんだ、聞き覚えは確かにある。
同じように記憶をたどる顔をした幸さんと
目があった瞬間、幸さんが崩れ落ちた。俺
との愛を守ったか、旅立ったか、愛を
取り戻しちゃったか。壺ってそっちかよ。
シ太君は素晴らしいドヤ顔で正規末を
駆け抜けていった。やばいな、シ太。マジ
天才じゃん。ラスト最高。正規末覇者
ラスボスにふさわしいと思って物申したい
が実に素晴らしいメドレだったので何も
言えない。幸さんは笑いすぎ。正体太君の
指はまだ休まない。おしみない小さでも
まだ足りないというように。というか守備
範囲広いですね。時代的にそう有名どころ
には違いない選挙じゃない。私も分かる
もん。僕もみんな聞いたことある?ああ、
それもあるけど、僕ネットの動画配信して
た時期があって、リスナーのリクエストで
やったりしてたんだ。お、私もその手の
見るの大好きでしたよ。し太君もやってた
んですね。バレーばかりじゃなくて演奏も
かなり漁さった。確かにこういう演奏系の
配信は多かったよね。うん。まあ、すぐ親
に見つかってアカウント消されちゃったん
だけどね。乱れなく鍵盤を走り続ける指先
はわ、そろそろ本番行っちゃうよ。え、
それぞれ戸惑いを隠せないまま一旦席に
戻ると正体君は全く限りのない満面の笑顔
で学の人たちへとめくばせをする。でも
ここでは好きなだけ好きなように引ける。
ダッシュダッシュダッシュ宝かな和音と共
にう声をあげる世界。一泊の空白から学団
の源が緩やかにこを描き、金関落機が空気
をひやかに波立たせ始める。
振り注ぐり取りの光を縫うように折り立ち
、歩み始めるピアノのネロ。最初は戸惑う
ように探るように1歩ずつ1歩ずつ。ああ
、これはあの私たちの新しい始まりの部屋
だ。ファボットがクラリネットが迎え入れ
てくれる。コントラバスが寄り添って
くれる。
フルートが手を引いてくれる。国拳が発見
がもつれることなく指を絡ませていく。
正体君は年齢の平均よりも少し小柄で
ふっくらとした方は幼げでどちらかと言え
ば絶対的な印象は大なしめだ。権限させる
武器こそああ々しいものだけれどその扱い
は繊細で緻密。正確に狙いを定め振り回す
ためというより制御するためにその鉄さを
操る。私のように場を殲滅するのではなく
、場を整えるための戦闘スタイルを得意と
していて、それは彼の印象ととてもよく
馴染むのだけれど。メゾホルテで一歩前へ
と踏み出す。開かれる扉。トランテットが
時の声を上げる。足並を揃え生前と更新
するのはバイオリン。フォルテで千人を
切り。いつもならまだ頼り投げに見える
狭い方からは今力強く羽たく翼が広がって
いる。
エメラルドに波打つ草減をフルートが走る
。ファゴットが深い森の小を揺らす。青く
青く広がる空を目指せとティンパニが背を
押してフォルテッシュもフォルテッシュも
喜びの歌声をあげて駆け上がるのは大空の
覇者。わあわやばくない?やばいでしょ。
やばいですよ。やばいですよ。全員言語の
師匠をきたして勇者補正の拍手をしまくっ
た。へへ。学弾のみんなすごいでしょ。
まだまだこれから一緒に組み上げていくん
だ。照れ笑いしながらでも満足げなシ太君
はもういつもの幼げな顔。やばいショ太
やばいで。これこれってショ太が作ったの
?飾るな王国勇者のマーチって感じで作っ
てみた。まだ途中。おおおお。フラフラと
した足取りでげゴのの壊れた飾王が
カーテンの後ろから現れた。遺か。しかも
隠れて。本当にフットワーク軽い。1度
滅んだ文明があるらしい。らしいというの
は大陸各地に存在する遺跡や名種族が語る
伝承からあるにはあったのに間違いないと
分かるけれどもそれがどんなものだったの
かもどんなレベルだったのかも不明なので
かなり神話に近い状態だからとのこと。
ゴーストが白に現れたら捕獲するか壊して
欲しいとお願いした。これまで姿は店ども
悪さもせず、ただそこに存在するだけだっ
たゴーストがやる2個と書いて他国の策略
に関与していたというのは奥義にかなりの
衝撃をもたらした。上中に置かれている
ミルクや歌詞を撤去すべき、いや今まで
通り置いておいて捕獲のための餌とする
べきなどとちょっと小耳に挟んだ程度なら
なんだかほのぼとした会話のようにすら
思えることで激論があったりしたそうだ。
あれはロストテクノロジーと言えるものな
のだと思う。全マ仕掛けの音をさせては
いるが、その行動は空く人形に収まらない
。私たちの世界での科学文明を超えている
ものがこの世界では得体が知れなくなる
ほどはるか昔に存在していた。エルネスを
始め研究所員がると叫ぶのも無理からぬ
こと。王とは大陸中央部から見て北側に
あり、式もちゃんとある。大陸前度の気候
や暦みを見ても地球とそんなに変わらない
ように思う。井戸には本に近いじゃない
だろうか。右からはロング外が振り下ろさ
れ、正面からは槍が迫り、左斜め後方から
は足元を殴
を捉えてロング外に穂先を当てさせ、左前
方へ張った衝壁を足場にして横飛びに身を
めたショートソ持ちの背後から脇腹をきし
た探検で撫でつつ回り込んで槍持ちへ
突き飛ばす。ロングソが体勢を戻した時に
はもうそのせにしがみついた私が首に探検
を当てている。お、猿がいる。私今蝶の
ようにさしたでしょう。刺すのははな。
おお。自分の訓練の小級支中にチちゃを
入れてくる幸さんの方へと私が抱え込んで
いる頭が向く。教えたのは探検術なのに
なぜ僕はラッドマンと戦っている気分に
なるんでしょうね。ロングソドをさやに
納めるざザさんはおぶさっている私を
おろしもしないで背を伸ばす。ラッドマン
討伐に行ったことはないな。てかラッドマ
ンって単体では雑魚でしょ。俊敏かつ
小回りが聞いて手数が多い。大軍で来
られると結構きついですよ。大軍になる前
にまびきますけどね。あ、いいな。僕も
かずはちゃんを音部する。聞き寄っ
てきたレイ君の背中に飛び移るとやっぱ
猿るじゃんて声が背後から聞こえた。
ラットマンと猿る。どちらがマしだろうか
。選ばせんな。わいわい。お揃いのあ豆き
ジャージで私をおぶったまま走り出す。霊
君。元気だ。空は高く乳青色。裏山は黄色
からベニエとグラデーションで着っている
。襟り元をかめていく風は心地よく爽やか
。海岸場に衝壁を張ればレ君は一段飛ばし
に駆け上がる。お幅が違うからね。私と
同じ感覚で張ったらそうなるよね。自力で
の衝壁は3枚の霊君も私が軽くして消壁を
張ってあげればどこまでも登っていける。
音楽室の窓から流れてくるのはピアノ
コンチェルト初パンかな。あめさんは最近
回復魔法の研究に没頭している。今の時間
はきっと研究室かな。城の戦頭の先に
たどり着けば眼下に広がるオートの
色取り取りの屋根裏山から領浴を伸ばす森
が広がり地平線まで続くのは右手に草原
左手に小麦畑
もうすぐ冬なんだって雪降るかな降る
らしいよ君うどん好き
ふ今夜はキノコ煮込みうどんですやった雪
が降ったら雪だるまを作ろう
聖地はもう寝かせてある。足踏みしなくて
も腰のあるつるつるうどんだよ。そう、
重力魔法でね。ふざけるな。ざザさんの
土星にドアの部へ伸ばした手が思わず
止まる。びっくりした。質のドアの向こう
からどうやらざザさんをなめているような
瀬戸さんの声もする。出直した方がいいか
なと差し入れに持ってきたマシュマロと
くるみのチョコファッジを見下ろす。君の
アイデアによりかオバターの分離に成功し
て下触りはかなり改善できた。結構自震作
なんだけどざザさんは最近とても忙しそう
で訓練後のおやつの時間を一緒に過ごせ
ないことが多くなってた。レ君たちは今
訓練中だしその前にと思って持ってきた
けど仕方がない。引き返そうとした時に
聞き覚えのあるフレーズ。オブシリスタ
政府は知らぬゾぬですし、先日見つけたア
とも抜けのから現状手詰まりない以上、今
は敬語を熱くするしかだからうちが出張る
と言ったんだ。それをあの情報部があそこ
は身長派ですからね。強めにノックして
返事を待たずに乱入した。チョコはいかが
ですか?新作です。ざザさんもセトさんも
なかなかチョコハッチに手をつけてくれ
ない。首輪から辿どってオート近郊の腸に
あったアとまでは突き止めたそうなんです
。しかし監視期間中に人の出入りもなく
踏み込んでみたけれどここ最近使用してい
た形跡もなくダッシュダッシュダッシュは
申し訳ありません。あの団長は自ら式を
取ろうとセトいやいや感轄が違うの
でしょう。ざザさんのせいじゃないじゃ
ないですか。もちろん情報部の方たちだっ
て悪くないでしょう。科学的捜査手法も
なくアジとやらにたどり着いたのだって
すごいじゃないか。どうやったんだ?
オート近衡の調つったって結構捜索範囲は
広い。情報部以外でも周辺の騎士団や蝶や
村の衛兵たちも日常任務と並行して不審
人物や不自然な物資の流通まで調査して
くれてたそうだ。そんな中、どうやら
ザギルはうまいこと逃げていったらしく、
いや、逃げ回っているのかな?捕まえる
ことができた人いないんですよね。ってや
だもう。ざザさんたちのせいじゃないで
すって。てかチョコ食べてみてくださいよ
。また詫びようとするざザさんたちを制し
てチョコを進める。直接痛めつけてくれた
2人は私が始末しちゃったんですよ。本当
なら最低1人は確保するべきだったんです
。いや、まあ、最初は無力化だけで
抑えようとは思ってはいたんですけども。
いや、それはうん、仕方ないです。私の
状態ではあれだけでも上等だと自分でも
思ってます。なので今主犯へとたどり着け
ないのも仕方ないですね。確かに私1人
ならともかく他の子たちの今後に関わるの
でたどり着けるに越したことはないのです
けど、まあさっさと私たちが成熟しきれば
いいのかなと。意義ありな顔をしたざザ
さんを正して続ける。それにね、多分あの
系列、あいつらの一波はもう動かないと
思います。私を狙ったのはどうやら私が
1番比力に見えたからのようでしたし、
オブシリスタ政府に関わるものだとしても
主勢力じゃないんじゃないかなって。なぜ
ですか?バカだったから。ものすごく
政治のことなんてさっぱり分からないけど
いくら何でもあの教心時見た思想が政府
中心部にいるとは思えないんだよね。ただ
勇者を狙うやってのは複数いるんでしょう
。ダッシュダッシュダッシュ。はい。
こちらでマークできてる団体も未確認団体
の存在も含めてですよね。だったら今後
動く可能性の低いのは監視にとめて敬語を
熱くするってのは妥当だと思います。
しかしそれではそりゃ私が拉致されたのに
根こを叩かないとなれば示しがつかない
でしょうけどそもそも私が拉致されたこと
内緒にしてるじゃないですか。それなら
大っぴらにこれ以上負う必要はないです。
は内緒にするのは私も大賛成ですしね。
舐められるからね。コケにされても反撃し
ないと認識されると。しかしことが大けに
なってないなら問題はない。ざザさんが
言ってた通り勇者が直接人を害するという
のはできれば避けた方がいいし、何より他
の勇者人にも私がどうやって逃げたかを
教えていない。私がそう頼んだ。黙っ
てりゃいいんですよ。黙ってりゃ。ざザ
さん、瀬戸さん、あなたたち、この奥義の
人たちを私は変わらず信頼しています。
不定のやかからまた守ってくれるでしょう
。ここでエルネス指導の国かしげた笑顔だ
。どうだ?それは当然でしょう。そうじゃ
なくてですね。ふむ。だめか?ダメだった
か?エルネス嘘つき。ああ、要は団長が
めちゃくちゃ怒ってるんですよ。自分を
含めた騎士連中もそうですけど、外虫を
叩きつぶしたくてしょうがないんです。
雪ひたちもその時は連れて行けと言い張っ
てますし、言いどんだざザさんの後を瀬戸
さんが引き継いでくれた。やだ、本当に私
もしかして結構愛されてる。これはついに
やついちゃってもしょうがないよね。
しょうがないよ。雪ひさんたちもってそれ
は却下してますよ。もちろんそれに討伐が
あるとしても今のところ自分らに任せて
もらえないことになってます。感轄が違う
から。もしそうなったら情報部が動くん
ですか?そうです。それに自分らが動くの
はあまりに派手になりすぎるので。
なるほど。ちらりと時計を見れば霊君たち
の訓練が終わるまであと1時間ってところ
か。ああ、そろそろ厨房に戻りますね。
おやつの準備をしなきゃ。そのチョコ後で
感想をくださいね。立ち上がりかけた私の
手首をがっしりとざザさんが掴んだ。2人
って言いましたね。え、さっき始末したの
は2人だと。事件の数日前に味と周辺で
うろついていたのは3人だと分かってい
ます。
かずはさんは何人でしたか?今日のおやつはこれでしょう。もうできてるじゃないですか。今どこに行こうとしたんです?ええとかしげた顔をしてみたけどやっぱり通用しなかった。らせて照らせの夜を導け導け行くべきがい年子を守護するものよ。岩壁は美田打にしない。新刊長たちも調べてましたけどやっぱり開かないんですよね。
なのよね。全く手がかりがないわ。ざザ
さんとセ戸さんと数人の騎士、こっそり
訓練を抜け出した幸さんとエルネス。勇者
未成年組は色々をつけて白に足止めをして
いる。さすがにね、あの子らに見せるのは
私が無理。まあ想定内です。ダッシュ
ダッシュダッシュリゼ開けなさい。
ちょっとかずはやめ。ハンマーを権させて
開けないならぶち破るからね。いやあ。
遺跡がああ。振り下ろせば手応えなく
空振りして勢いのまま姿を表した部屋へ
転がり込む。ええ。開き切った入り口の方
から納得のいかない声がするけど構わず中
を見回す。リゼはダッシュダッシュ
ダッシュ。いないか。本当に逃げ足が早い
。呪文の意味はあれね、多分ゴーストを
呼び出す呪文なんですよ。ヒット。実際に
入り口を開けるかどうかはゴーストが選別
してるんです。ゴースト脅迫に弱いんだ。
人聞きの悪い交渉です。前に叩き崩した側
の壁の周りにはその時の瓦礫が転がった
ままみんなそれぞれランタンを高く上げて
部屋の隅々を確認している。エルネスは壁
に張り付いてる。この階段でダッシュ
ダッシュダッシュ。すらりとザザさんが剣
を抜いて全員に音を立てるなと指示する。
気配がしました。石を蹴ったような音が。
うん。やっぱりか。階段脇から絵花を伺う
座さんの横に匂立ちして大きく息を
吸い込んでザーギールーク
遊びましょう。魔しょましょとこだまが先
の見えない下り階段へ吸い込まれていく。
ざザさんの貴重な驚愕シーン。まん丸に目
を見開いてちょっと口が開いてる。うん。
そっか。お返事ないか?いないのかな?
どうかな?壁際から一の瓦礫を持ってきて
階段入り口で手を離せば緩やかな子を描く
階段に沿って転がり落ちるのではなく空中
を落下していく。途中で止まらないよう
これへあの部屋まで一直線に落ちていくよ
。大丈夫?いないなら大丈夫か?じゃあ
次々行ってみようか。瓦礫いっぱいあるし
。セトさんが壁際から順次瓦礫を私の足元
に置き始めてくれる。さすがセトさん。
立て続けに3個ほど落としたところで馬生
混じりの回答が絵花から帰ってきた。クソ
が。ああ、分かったよ。今行く。うおお。
行くっつってんだろ。ごめん。勢い余っ
ちゃった。もう落とさないよ。おいで。
ざけんな。本当に。騎士たち全員に
突きつけられた剣先に両手を上げて不え
触れた顔のザギルはランタンの明りに目を
細めていた。髭も伸び放題で熊もできて
少しやれたか。私とエルネスの前に騎士
たちは立ちふがって壁になってくれている
からしゃがみ込んでその隙間から
問いかける。野生化した。人里も行けねえ
でいたからな。ちしリゼ扉を開けてくれた
んだね。おお。逃げ回って3日目くらいか
。どうにも並んで試してみたら開くように
なった。ああ、でも姿は見てねえぞ。食料
とかどうしてたの?隙を見て森の中で取っ
ては戻ってきてた。ダッシュダッシュ
ダッシュ。その都扉は開いたのか。ああ。
誰だよ、あんた?ザザザさんの問いに
ザギルが反抗を見せると、幸さんの矢が
ザギルの方をかめていった。クそ。そうだ
よ。なんか知らねえけど開いたよ。お前が
主犯か。はあな。わけあるかよって。まあ
そう来るわな。ダッシュダッシュダッシュ
ね。ザギる。お、リコったさん、いつ死ん
だ?お前全然行意症なんてなかったのか?
うん。ばっちり頼りになる人らがいるんで
。そうかよ。呪文を教えた後すぐだ。
ザギルは両手を下ろしてあをかいた膝に
乗せた。なんですぐ教えてくれなかったの
?スか左手を塞いでまでなんで運んでくれ
た?ダッシュダッシュダッシュせよって。
ああ、今度は耳をかめるや。ああいう時
自分がそう思いたくないことを突きつける
とパニックを起こすことがあるんだよ。
少なくともヘスカはクソの手を使ってた。
ふん。そっか。うん。ざザさん。はい。
これ私にちょうだい。わ、ザギる。あんた
私に雇われるといい。バカか。この提案を
受ける方がバカだと思うけど。ああ、まあ
でも知ってることは洗いざい話してもらっ
てからだけどね。でもまあ大したことは
知らないんでしょ。取り調べ。なんか
そんなのしてもらって。それが終わったら
あんたは私のそうだな。荷物持ちってこと
でそんなもん信じられるかよ。信じるも
信じないも好きにしたらいいけども。私は
あんたに仮があると思ったからそう提案し
てる。あんたがあの時してくれたから私は
帰ることができた。時花ってのはないのか
よ。あんた行くところがないんでしょ。
それにさすがに野の野話は無理なんじゃ
ないかな。選べばいいよ。私と契約するか
どうかしないなら知らない。提案で仮は
返した。ああ、くそ。ロブの指輪が不調の
はずだ。手は潰れてなかった。それを使え
ば大元にたどり着くんじゃねえか。お前
調明種だったりすんのか?ザギルの表情
からはわずかに警戒が抜けていない。
もちろんみんなも警戒は解いてないしも
突きつけたままだ。ざザさんが私に答える
かどうか目で通っている。違うよ。私のい
た世界にはそういう種族は一応いなかった
ね。空層の三物でしかなかった異世界に
召喚された以上、元の世界に著名詞と輝い
ないとはなんか言いきれない気がする。前
から思ってたけどよ。その見てくれの割に
ガキらしくねえ。ああ、エルフは成長が
遅いとか、獣人は成人の身体になるのが
早いとかそういうあれかってことか。人族
だけど私は身体だけ子供に若っちゃったの
よ。中身は45歳。あんたよりも年上だね
。多分勇者はみんなそうなのか?いや、
若返っちゃったのは私だけ。へえ。ああ、
なるほど。そういうことか。試さなくて
いいのかよ。試す。何をだ?ザギルがあを
描いたまま右手を突き出してきた。握手か
。ざザさんを見上げると彼もちょっと
戸惑った顔をしている。でもまあこの状況
で何ができるわけでもないし。壁になって
くれている騎士たちにどけてもらって
膝立ちで近寄り手を伸ばして指先が触れた
瞬間ダッシュダッシュダッシュふあぐ
あがあ私はペタリと座り込みザギルはざザ
さんに額体をわし掴かみにされくの叫びを
あげた。え、いや、これええて、てめえ
標壁かダッシュダッシュダッシュ。何の
つもりだ?ちょっと待って。何これって?
何のって?獣人を買うってそういうこと
じゃねえか。だ、だからくっそ。だから
試させたんだろうが。はあ。何や?あ、私
以外の全員が何かに気づいたようだけど。
いや、私それどころじゃない。お低骨から
脳点までは知って腰の力を抜けさせた。
これはこ、これはちょかかずはえねい今
声きこ
さっき変な声出したよね。出てたよね。
さっと他の面を見上げると一斉に目を
そらされた。あ、うん。ご褒美だから
大丈夫なあ。ダッシュで逃げ出そうとし
たらもう扉は閉まってた。リゼ貴様
エルネス意味わからんかずはちゃんえっと
落ち着いてとどんまい。うわあ、こっち
みんな
幸さんが珍しく本当に珍しく遠慮がちな声
でいやもうその遠慮が痛いから結構前に
教えられた魔力の使い方座学だしほう
さすが異世界文化かでも私にはしばらく縁
がなさそうだなくらいの気持ちで聞き流し
てたんだけども魔力というものは人のそれ
にも干渉することができる。エルネスの
魔力長率は専門家による医療行為に近い
ものなんだけれども、それとは別にごく
一般的な干渉の仕方というものがいくつか
あって、それらは親密な間柄でなくては
行わないのがマナーだとされる。代表的な
2つのうち1つは元の世界で言えば手当て
は幹部に手を当てて癒すみたいなもの。
これは親子や家族でよく使われる回復魔法
までもいかない癒し。で、もう1つは主に
恋人や判同士でしか使わない。恋人や判
同士だ。お分かりだろうか。つまりそう
いうことだ。でも教えられたのは愛情表現
としてって話だった。気持ちいいとか聞い
てない。ダッシュダッシュダッシュ。すみ
ません。取り乱しました。あ、いえ。
ひどく微妙な空気の中、アイアンクローを
外してもらえたザギルはガタガタ震え
ながら少し吐いてた。そんなに痛かったの
か?ザギル大丈夫?大丈夫なわけあるか?
ち、俺は悪くねえぞ。南方と違うんだ。
こっちにそんな悪習はない。南方では種族
館差別が激しい地域が多い。地域によって
支配種族は変われどもども根結やザギルの
ような先祖帰りはどこに行っても同じ扱わ
れ方だそうだ。で、ザギルの出身である
オブシリスタは人族が支配種族であり、人
が他種族を買うというのはそのまんま奴隷
を意味する。それは戦闘用であったり労働
だったり様々なのだけど自分の視界に入る
ほど身近に置くことはまずない。それを
わざわざ身近に置くということは性的な
ものでしかなく、特に女性が男性を
荷物持ちとするのはその因語なのだとか。
そしてその場合魔力の相性で確認するのが
常であり、さっきのがそれと知らんよ。
そんなことざザさんたちも知識として知っ
ていても飾るなにはないことゆえにピンと
こなかったと。なけるガキならそりゃ
おかしいけどよ。女盛りの年でその体に
なったんなら必要もあるかと思ったんだよ
。あんた分かってるわね。77ないわ。
エルネスも黙って。ああ、ないってことは
ないだろう。ないよ。そんな大昔の子
ダッシュダッシュダッシュ。大昔
慌てて自分の口を塞いだけど意味なかった
。なんかもう死にたい。むしろ殺せ。
ああ、そのロブってのはこの下の部屋だな
。おお、案内しろ。息ひと、お前ら2人
ついて来い。瀬戸、そっちは頼む。はい。
雪ひさんと騎士2人を指名しておりようと
するざザさんにエルネスがマッタをかけた
。あんたら遺跡に何をするかわかんない
じゃない。私も行くわよ。私は生ひさんが
何で降りるのかわからん。思わずシャツの
裾を引っ張った。幸さんは行かないで。
なんで?私が嫌です。ざザさんたちは
仕方ない。エルネスは問題ない。でも
私たち日本人にあれが早そう耐えられると
思えない。あのロブたちの残骸にかずは
ちゃんは会ってていいから。てか待ってな
。いや、私は平気なんですけど、自分でし
たことですし、でも幸さんが行くのは嫌
です。最初は幸さんにも私がしたことを
内緒にしておいてもらってたんだ。でも
ざザさんが幸には伝えておいた方がいいっ
て判断したから任せることにしたんだ。
聞かされた時の幸さんの反応は知らない
けど、耳にするのと実際に目にするのとで
は全然わけが違う。ダッシュダッシュ
ダッシュ生ひさんの心の傷が気になるとか
そんな話じゃ全然なくて、元々優しい子
たちではあったけどあの出来事があって
からはみんな私に対してさらに優しくなっ
た。だからこそ自分勝って過ぎて言って
欲しくない理由を口に出せない。見せたく
ない。私がやったことを見せたくない。
情けないけど怖がられるのが怖い。離れて
いくのが怖い。あんなことをして平気でい
られる自分を見られるのが怖い。ああ、
本当に情けない。ざザさんはあんなにリト
しているのに。ポンポンと幸さんが私の肩
を軽く叩いた。俺ね、実は結構色々経験し
てるんだよ。ああ、匂いはかなりマしに
なってるな。浄化と氷でなんとか処理して
ある。それは助かるな。あれはなかなか
きついからな。手かをつけられて
立ち上がるザギルの言葉を軽く流す幸さん
。本当に行くの?お、連長組をなめんなよ
。じゃあ私も行く。む雪ひさんがちらりと
ざザさんを見ると薄い金色の瞳が私を捉え
ていた。ダッシュダッシュダッシュ怪談が
少し急ですね。どうぞ。差し出された手を
取ってザギルを戦闘に騎士ざザさん私と
続きちょっと私に手を貸す新種はいないの
?あ、はい。雪ひか。まあいいわ。妥協な
の?俺結構モてるんだけど。ダッシュ
ダッシュダッシュ。鼻で笑ったエルネスの
手を取った幸ひさん。最後尾に騎士がつい
て長い階段を降り始めた。長いわね。
あんまり覚えてないけど、大体半分くらい
かな。どうだっけ?ザギるにゃ。あと
1/3の1ってとこだな。ランタンの明り
はに来た時よりも長く伸びている。騎士が
2人と幸さんで3つ持っている上に調整し
てくれているから。でも曲がった階段の先
まではやっぱり見えないねえ。かずは
大昔ってどのくらいよ?階段を踏み外した
私をざザさんが繋い立てで引き上げてくれ
たな。何言ってんの?エルネス。何言っ
てんの?だって気になるじゃない。そりゃ
ブランクがあるってのは聞いてたけどさ。
夫がいたんでしょ。まさかそっちの
ブランクだとは思わなかったし。ねえ生ひ
。そっちはそういうもんなの?どうだろう
な。俺は独身だし。そういうのがない夫婦
も結構いるとは聞くけどね。うるさい。
あんたらうるさい。なぜないのよ。年齢で
もかずはまだそんな年じゃないじゃない。
かずはちゃんは地に来てからのわちゃん
しか俺知らないし。ピンと来ないな。でも
子供ができたらなくなる夫婦って多いとは
聞いたことある。わあ。え、やだ。全員
全員驚いてる。ざザさんまで。あ、そう
いやこっちと諸婚年齢の平均が違うっての
もあるのかな。つっても俺らの国での平均
だけど。ああ、あめも言ってた。そういえ
ば言ってた。いくつくらいですか?A座ザ
さんまで食いつくの?男は30前後。女は
どうだっけな?男より1、2歳若かったか
も。
確かにこっちと10歳以上違いますけど。
うん。いや、わかんないっすよ。俺だって
。そうよね。雪ひはジ下でそこそこ楽しん
でるし。まあそりゃって嫌なんですし。
そういえばさっき魔力干渉のあれも幸さん
すぐ気づいてたんだった。知ってたんだ
あれ。なんで?教えておいてよ。なんでだ
よ。聞かれてもいないのにいつ言うんだよ
。
う、裏切り物。同じ年長組なのにエルネス
さんから聞いてると思うじゃん。私は
分からない人が何が分からないか分から
ないので。エルネスはいっつもそうだ。
いっつもだ。愛情表現って言ったでしょ。
それが気持ちよくないわけないでしょうに
。新幹長
ちょっと控えて。はっきり言うな。
ずるいざさん幸にだけ教えてた。僕地ま
すって。雪ひには地の若いのが何か知ら
ねえけどお前らが教えてなかったってこと
か。俺悪くないだろ、やっぱり。なんで俺
標壁に閉じ込められたんだよ。いや、お前
は悪いだろ。もう1回やるか。てめ、
近づくな。パプをわあ。ザギルは終点まで
転がり落ちたけど普通に無事だった。
ダッシュダッシュダッシュ。ここだ。あの
部屋の扉をザギルは足で蹴って示した。
しかし驚くほど頑丈だな、お前。こいつ俺
の蹴りで無傷だったんだぞ。マジで無傷
じゃねえわ。ミで2日動かなかったわ。
ザギルに扉を開けさせて階段を降りた順に
部屋に入るとそれでもやっぱりどこか余っ
たらるいけど吐き家気を誘うような匂いが
漂っていた。地は剥がされ、わが散らばっ
たベッドの周りには血の跡とその上に巻か
れた鎖と南金城。ロブたちには下が白く
降りていて、パッと見ただけでは元が人間
だったとは分からない状態だった。複雑で
不規則な模様が炎上に広がり、そこから
ヘスカの胸から上、ロブの肩から下が
盛り上がって生えている。下でよく見え
ないけど、服の下から覗く肌はひび割れて
ミイラみたいになっていた。凍結感想。
エルネスは一別して意外と腕がいいじゃ
ないとつやくとすぐに興味を遺跡の壁に
向けたけどざザさんに促されてロブにはめ
られたママの指輪に鼻がつきそうなほど
近づいて調べ始めた。ああ、そうか。
かずはちゃん。はい。幸さんは本当に全く
平然としていた。探検術習い始めたのは
このせい。ダッシュダッシュダッシュ魔力
に異常が出た時に扱えなくなるんですよね
。あのハンマーが攻撃手段がもう1つある
のとないのとでは違いますし、やっぱり
人型は魔物とは違うでしょう。あの子たち
にはこれはきついと思ってそりゃ魔族には
ハンマーじゃないと無理ですけど。そうか
。はい。俺ね、海外派遣も災害救助も経験
済みなんだよ。そう。うですか。ああ、
なるほど。それなら確かに納得できる。
様々な状態を見続けてきたんだろうな。で
ね、勇者が常に複数召喚されてるのって
何か意味があると思うんだよ。成熟する
までに結構時間がかかってるってのも。
ああ、ですね。その辺は私も色々考えたり
しました。少なくとも私はの子たちに支え
られている部分がある。元の世界の知識を
共有できることだけじゃなくて、ちょっと
間違い感があった私をそれでも勇者人の
一員として鬼に接してくれた態度。何より
ベッドから動けなかったあの期間に時間が
開けば見せてくれた顔にどれだけほっとし
たか。うん。だからさ、俺それなりに
かずはちゃんと肩を並べられると思うし、
頼ってくれていいよ。同じ年長組じゃん。
背中をパンパンと軽く叩かれて知らず笑顔
がこぼれてしまった。いい子だ。本当に
いい子たちだ。心強いです。ダッシュ
ダッシュダッシュ同じ年長組なのに教えて
くれてませんでしたけど知らないと思わ
なかったんだって大昔ってさ。後半は見事
でひそひそ話。いやまあさっきは流れと
いうか雰囲気で同揺しましたけどね。つか
そんなに興味あることかね。ああ、幸さん
がさっき言ったあれですよ。え、子供でき
たらってやつですね。あ、ごめん。もしか
してそういうのが苦手だったりする?確か
にね。男女ともにそういうことが苦手だっ
たり興味が薄い人っている。私はそれほど
苦手でも興味がないわけでもないというか
。エルネスたちはロブの検証が終わり、
ザギルにこの遺跡のことを聞いている。
この部屋の先はどうなってるの?別の
入り口があるって聞いてるけど。入り口は
分かるし、呪文も分かるけどよ。通路は
迷路だし、罠もあれば魔物も嫌がるし。
ここまで来る所要時間はガラクタ。あ、
オートマタの案内があって1日半ってとこ
か。でも案内がなきゃ検討もつかねえな。
俺ら途中でガラクタを見失ってからここ
まで来るのに半日はかかった。迷路のせい
か。ロブの野郎が罠を踏むは魔物を
引っ張るわでな。距離にしたら大したこと
ねえと思うが。そういや結構疲れてたな。
あいつら到着した時。道覚えてるか?これ
よく見てみろ。ザギルが壁に手かせで傷を
つけると光けが散った。エルネスが壁に
張りつく。光ごけが修復してる。来る時
一応こっそり壁に目印をつけてたんだけど
よ。この程度だとすぐ消えちまうんだよ。
気づいた時には遅かったからわかんねえ。
大興奮で光ごけを採取するエルネス。
気づかなかったな。本当にあの筋肉だるま
意外と頭を使っている。苦手というかね。
ああ、あんまり縁がなかったというか夫が
ね、もう必要ないだろうって言いましてね
。必要。ほら、うち男女1人ずつうまく
できたわけだしって。家族でいつまでも
そんなのおかしいだろうって。私だって今
ではおかしいと思う方がある意味おかしい
とは分かるけれどその時はそんなものかと
思ってしまったのだ。そういう夫婦は結構
いるとはいえ、それは夫婦で合意の上で
なくてはおかしいのだとその時は知ら
なかった。気づいた時にはおどうでも良く
なっていたわ。いや、ちょっとよくわかん
ないけど。あれかずはちゃんちの子って俺
と同じくらいの年って下の子は23歳です
ね。2
年おまっぱ必要なんじゃねえか。ザギる。
なんで聞こえてるんだ?耳までいいのか?
叫ぶな。ひヒ必要ちゃうわ。さあ
立ち上がれ我が解来よ。我に中性を示すが
いい。その鋭時きを持ってうめく右無像を
貫け踏みつせ
殲滅せよ両腕を大げさに天に突き上げれば
育奥雲の決晶からなる白い海来はその身
から表層のかけらを振り落としながら2m
を超えるを刺すような冬の日差しにさらす
。その数20最初はのそのそ徐々に加速
するのは完成の法則のせい戦闘の5体が
前方に展開する育へもの衝壁へと有毛に
先人の白い花を咲かせるか高い悲鳴を上げ
て散る衝壁ストーンウォール千人が
切り開いた道を抜けようと続く2人を1m
を超える雪の冠りを乗せて立ち上がった
岩壁が引き飛ばす
雪煙が視界を覆い切界が中を舞う。一人
2人がその身を持って散らした切開はコア
握りしほど台は30cmほど。10体の極
は10の弾丸に変わる。重力魔法で圧縮さ
れた切界は表となり、岩壁と残る衝壁を
砕いた。岩壁に変わり視界を塞ぐ煙の下
から生い出す鉄の蛇が私の足元へと牙を
向く。垂直に飛んでかわせば目の前に迫る
光の矢燃え裂かれ
矢は炎となり標的である私にたどり着く前
に散りつきる
私に吸い寄せられるように向かってくる
数字の白い弾幕の隙間を塗ってかわして
いく。ふは
ぬるいぬるすぎるわ。残り10体の海来が
見えない坂を駆け上がるかのように敵陣の
上空へ。海来の影は敵陣を組まなく覆い、
それは前衛、中英、公栄と反分けした意味
を失わせる。すぐに展開される衝壁で開来
を砕けば先と同じに兵団が降り注ぐだろう
。しかし展開されたのは階段上の衝壁。
色取り取りのそれを駆け上がり海来の脇を
抜ける騎士たち。ぬるい上に甘い落下を
始めていたはずの開来はマリオネットが糸
に引かれるように向きを変えて騎士たちを
襲う。衝突と共にほける切界に包み込まれ
落下する騎士が5名。右手でフルー剣で
開雷来を切り裂いた騎士が3名。切り裂か
れた切界がじわっと音を立てて瞬時に蒸発
したのは飛んできたか。身をよじって
かわし私の手前に着地した騎士は4名。
体勢を素早く立て直し、私へと突撃するの
は怒りクルーグリーンボーのよう。残念。
そこは底なし沼。騎士たちの足元の雪が
まるでスライムのようにずるりと左右に
別れ、彼らの足を救う。両手に2個ずつ
行き玉を携さえ荒ぶる高のごと。手をつい
た騎士たちに狙いを定め。かずはちゃん
かっこいい。大好き。わう。行き玉を
投げつけるその瞬間に行き裂酒と防寒の
ために目の下まで覆ったネックを引き下げ
て叫ぶ霊君のキラキラとした輝く笑顔に
打ち落とされた。えへへごめんね。
ふカふカの親切をえぐるように滑り落ちて
止まった私の額体に緩く握った雪玉を
乗せる霊君。も擬線の名を借りた雪合戦
勇者4人プラス騎士団vsハプラスだるま
20体はレ君の奇襲で終了。あなたなんて
立派に詳しくなってる。かずはちゃん
ラスボすっぷり半端なくて俺もお笑いしぬ
かと思った。セリフ考えてて昨日眠れませ
んでした。渾身の作戦です。豚汁。なんで
あれだけ対多数をこなせるのに連携ができ
ないの?かずはちゃん基本作戦を聞いて
ないからでしょ。聞いてますよ。湿経な。
残らないだけです。残してくださいよ。
かずはさん。努力はしてるんですよ。一応
ずズずっと豚汁をすって息をつく。プは
美味しい。豚って言ってもスノー顔は
どっちかと言うと見た目牛っぽい。冬に
繁殖機を迎える魔物だ。先週勝ってきた。
午前中の訓練である雪合線を終えて食堂に
集まった騎士団の皆さんにも好評のようだ
。豚汁には焼きそばよねってことで、それ
も最近は定番メニューになりつつある。
レシピってあるじゃないですか?料理とか
の?私あれ実は読めないんですよね。
もちろん読めば理解できるし、新しい料理
を作る時はざっと流し読みするんですけど
、ふわっとした全体像と材料さえ分かれば
なんとなく作れますし、今でこそ料理長に
渡すためのレシピを作るために細かくメモ
を取ったりしますけども、そうじゃなきゃ
詳細なんて覚えてないんですよ。どうも
ですね、あんな感じに頭に残らないんです
よね。そのあんな感じってのがよくわから
ないわ。あめさんはタ汁の豆腐をつき
ながら首をかしげている。ねえ、これ豆腐
もしかして作ったの長き道のりでした。豆
の種類は図あれどなかなかその風味が出
なかったんですよね。苦りは海園のさ地
から運んでもらったんですよ。何なのその
情熱?好きじゃないですか?もう大好きな
の?豆腐嬉しい。あら、珍しく素直。
そんなに好きなのか?良かったね。海園か
。いいな。海っ
すよね。そうですね。魔道列車と馬車で2
週間ほどでしょうか。と刺身食いてえな。
僕お寿司好き。いいですね。僕ホタての
バター焼きとか食べたい。オートは内陸だ
からね。魚介類はどうしても日物や塩漬け
になっちゃうんだよね。生で食べると聞い
てざザさんは軽減そうにしている。やっぱ
寄生中ですか?いえ、兵魔法で凍らせて
からなら大丈夫だと食べている地域もあり
ますし、食べたことはありますよ。ただ
あんまり美味しいとは思わないし焼いたり
した方が好きです。そうか。こっちでは天
でうまい魚がないのかな。好みですから何
とも。僕は内陸出身ですからね。慣れも
あるかもしれません。皆さん海に近い
ところの出身なんですか?うん。俺らの国
って海に囲まれた島国でね、物資の流通も
発達してたから解散物はどの地域でも気軽
に食べられたんだよね。ほう。素晴らしい
。確かに僕はせで食べるのは苦手ですが、
制御焼いて食べるのは好きなんですよね。
でもなかなかオートではあれでも裏山の
向こうに結構大きな湖がなかったっけ?
討伐に向かう道すら眺めたところうと
しげる森の隙間から輝く米が街道から見え
たのを覚えてる。あの湖って魚内ないん
ですか?あそこ結構綺麗ですよね。
通り係かりに見ただけですけど魔物が
そこそこいるんですよね。ただあの辺の
魔物は近寄らなければ襲ってこないんです
。で、湖にいる魚というか蛇みたいな
ぬるぬるしたのがいるんですが、美味しく
ないので近寄る理由もないと言いますか?
美味しくない。臭みがあるし小骨も多い
ですし雪ひさんの目がランとした。
ぬるぬるした。正体君がキリっと方を
引き締めた。蛇みたいな。あめさんが豆腐
を口に運ぶ手を止めた。臭みがあって小骨
が多い。れ君はもこもことひたすら
焼きそばを食べている。かずはちゃん
ウナぎさける。うん。まだウナぎって
決まってないと思うよ。というか私が料理
に情熱を傾けているわけではなく君たちが
食辛し棒だからだからね。結局湖は今の
時期凍っているということで春までウナぎ
はお預けとなった。いや、まだウナぎに
近いかどうかすらも分からないわけだけど
、パリンと窓の向こうから細いつらが
弾け落ちる音がする。窓は息の決晶で曇り
ガラスのような模様が描かれていた。
ダッシュダッシュダッシュは風の絵入り
曇りガラスは職人さんが減っているから
ロストテクノロジー間近ではとかいうのを
テレビで見たことがある。それが本当か
どうか知らないけどなかなか手に入らない
というのは趣味でステンドグラスを作って
いる人から聞いた。技術って意外と
あっさりと失われちゃうのよね。膝の上に
置いた分厚い本のざらりとした表紙を
撫でる。滅びた古代文明を調べたくて
エルネスに故障を借りたはいいけど流レな
子自体の解読は手ごすぎてなかなか進ま
ない。エルネスの研究室の横にある王雪室
。フカフカのソファやカウチが合わせて4
つに大型のクッションも底に散らばって
いる。パチパチ火を爆させる暖炉と毛足の
長い絨毯。壁一面を塞ぐ本棚には古びた
背ひ紙がびっしりと並んでいるのに関節
照明の効果なのか圧迫感はなくそれどころ
か落ち着きとくつぎに一やく買っている。
雪合線の日から1週間吹雪が続いていて
屋内での基礎程度の運動しかできていない
せいなのかまた風でも引いたのか私とし太
君が体調を崩してそれぞれソファにだらり
と寄りかかっていた。別に熱もないんだ
けど、ものすごくだるいのだ。吐き気も
結構ひどい。故所と張り合うように本を私
の膝に乗せた霊君がソファの横に座り込ん
でいる。エルネスがひんやりとした細い指
で私の同じを包んでさすり、それから下腹
部に手を当てながらうっすらと眉間にシを
寄せて集中している。うん。あめ立ては
同じように翔太君を診察していた。あさん
は数秒考え込んでからエルネス師匠に
答える。魔力の巡りが悪い。うんと血管で
言えば欠血しているみたいな感じ。さっき
かずハを診察したのと翔太君の症状は
ほとんど同じ。筋肉が特に疲労している
わけでもない。内臓も異常は見られないし
ひどい検態感以外の自覚症状もなし。魔力
切れに近い症状だけど魔力は満ちている。
だから残るは魔力良い。大体合格。原因は
分からないです。でもあめさんは少し
気川しげに私をちらりと伺った。麻酔の
首輪をつけられていた時の魔力の乱れに
よく似てるです。ああ、言われてみれば
そうですね。あの時は痛みの方が強くて
そっちばかり記憶に残ってますけど。僕
痛くはないよ。私も今回は痛くないですよ
。でもな、何て言うんだろう。普段より
魔力がドロっとしてるというか、制御し
にくい感じが似てる。麻酔の首輪って魔力
を吸い上げるだけじゃなくて波長を乱出し
ながら吸い上げるんですよね。そんな症状
だけが何のきっかけもなく出る病気なんて
私まだ習ってない気がします。うん。ない
もの。少なくとも私たちこの世界の住人で
そんな症状の報告はない。で、かずハと
シ太の共通点はえっと勇者なことだけど私
や幸さんれ君には出てないしあ、身体が
成長途中。この間のかずハの時も成長途中
だから身体に負担がかかりすぎたんです
もんね。よろしい。付け加えるならここ
最近かずハとシ太の魔力送量がどうやら
急激に上がっているのよ。消費が追いつか
ないのにどんどん生産されていくから身体
的な負担も激しいんでしょうね。ナール
ほどあれかしらね。成長いたみたいなもん
かしらね。そうか。最近訓練があまりでき
てないしな。魔力を消費できないせって
ことか。幸さんはし太君の首を揉んで
いわってあげている。あ、れ君、ちょっと
首を揉まなくていい。くすぐった。という
ことはためずにちゃんと抜けばいいって
ことね。あめさんが力強く頷いて言いきっ
た。パリンと窓の向こうから細いつらが
また引け落ちる音がする。パチパチ爆ゼル
暖炉の音。そうね。ためすぎは良くないわ
よね。色々と体に。あ、あめちゃん言い方
。耳まで赤くした翔太君が俯いた。何よ?
ダッシュダッシュダッシュ。爆発音が
聞こえそうなほど瞬時に顔を赤くしたあめ
さんの悲鳴と幸さんの爆笑でしばらく収集
がつかなかった。しかし魔力消費のためと
はいえ訓練場の雪けと成地ってつまらなく
ないですか?やってもやってもこの吹雪
ですしカランとグラスの中の氷を揺らすざ
さん久しぶりの年長組のみ会である。ここ
のところずっとざザさんが忙しくて開催
できていなかったんだよね。調子が戻る
まで大量に魔力を消費する方法が思いつか
なかったですからね。でもおかげで今は楽
です。重力魔法で訓練場一体の雪を橋に
どけ、積み上がった雪山を翔太君が鉄球で
整形しては兵魔法で凍らせて今は見事な氷
の上壁が出来上がっている。ちょっとした
雪祭り会場っぽい仕上がり。まあ、体調が
戻ってくるまではだるいは吐き気がする
までで2人でフラフラになっていた。寝
すぎ悪くなるけど動き出したら馴染んで
くるような感覚だと言えば分かりやすいか
もしれない。そろそろ天候も落ち着くとは
思いますけど僕の方でもちょっと考えてみ
ますね。まあ効率はさほど良くなくても手
がないわけではないんですが。そうなん
ですか。ああ。いえ、それにしてもかずは
さんだけでなくシ太もですか。確かに持続
力や攻撃威力が上がってるなとは思って
ましたけどですね。私も重力魔法の操作が
最近楽になってきてましたし、正体君は
鉄球や鉄を投げる時の精度や距離が上がっ
ていますもんね。あ、そういやさ、あの氷
の壁で思い出したけど雪ひさんがナッツを
つまんで指先を舐める。ちなみに今日のお
つまみはナッツとチーズとマシュマロ
チョコだ。ザザさんはチョコがお気に入り
。ざザさん、標壁ってなんで?めっちゃ
かっこいいんだけど。ざザさんがちょっと
蒸せる。花痛い。大丈夫。ハカチを
差し出すと大丈夫ですと自分のハカちを
出していた。トイレットペーパーが発達し
ていないくらいなので、もちろん
ティッシュもないですからね。男性も皆
さんハ価値は上備している。私もそれ
聞きそびれてた。なんでですか?いや、
それ言っているのは南方面の敵型だけなん
ですけどね。僕南方にいたって言ってた
じゃないですか。基本南方の国境選手後は
軍なんですが、まあ魔物も当然いますしね
。原則大国家は軍、大魔物は騎士団で動く
んですよ。ああ、それで軍関係者には俺ら
あんまり合わないんだ。で、まあ状況次第
では軍に協力もするんですね。当時
ちょっと南方が荒れていて応援に出ること
がよくあったんです。ふむふむ。僕は衝壁
を始め防衛が得意なんでそれで壁ですかね
。うん。それでザギルがあんなに警戒して
たんですか?へえ。ザギルってあいつだよ
ね。あのいかついやつ。うん。筋肉マン。
標壁とやり合うなんてごめんだって。
やべえ。ざザさんかっこいい。いやいや、
そんなもんじゃないですって。ああ、ほら
かずはさん、幻格魔法の対抗技術からいく
つか派生した技があるって前に言った
でしょう。あれね、使用頻度が高いのは
攻撃用の方なんです。本当は攻撃あれが
あんなに安心するのに何をどうしたら
ダメージを与えられるんだろう。うん。
精神を安定させられるってことは逆に衰弱
もさせられるんです。汎用性が高いのは
恐怖ですかね。本能的な死の恐怖ってやつ
です。まあ、それをちょいちょい使わなく
てはならないことがありまして、そのうち
敵方にそう呼ばれるようになったって感じ
です。結構昔の話なんですけどねと微笑む
ざザさんからは全く想像ができない技だ。
もしかしてこの間の遺跡でザギルの頭を
わし掴かみにしたのってそれですか?あの
頑丈なやに随分ダメージを与えていると
思ってたんですけどちょっとムかついて
しまったんで普段からは想像できない迫力
だったもんだ。俺切れたざザさんにあれを
やられたらちびるかも。あいつよくあれ
だけ減らず口を叩けるなって実は思ってた
。ザギル痛みで吐いてたわけじゃなかった
んだ。気まずそうに片手で口を塞いで顔を
背けるざザさん。やだ、もう本当にそう
いうのは反則だわ。ザギル、あいつ結構
体制がありましたよ。言動はその辺の
ちンピラマガですけどね。能力的には
かなり高いです。かずはさん。はい。
苦にしい表情でザギルを表したザザさんは
グラスをローテーブルに置いて私に真正面
から向き合った。先日の報告通り、数日中
にザギルはここに帰着します。本当に
あいつを雇音ですか?ロブの指輪とザギル
の協力によって勇者誘拐をらんだ組織は
宿成したと教えてもらった。どのようにと
か詳しくは知らないし、実行部隊は情報部
だと聞いている。飾るな王国の南方諸国へ
の方針は不干渉。だからこそ全ては水面下
で片付けたと。ザギル向こうで役に立った
んですよね。約束通りお取りも潜入もし
たって。はい。想定以上の働きだったそう
です。だからこそ能力が高いからこそ
あいつをそばに置くのは反対です。でも私
は悪を守らなきゃです。あいつを雇とうと
約束しましたから。正体君調子どう?軽く
吐きそう。かずはちゃんは私も一口ぐらい
ケロっと行きそうです。大丈夫かずは
ちゃんバケツ持ってくる。両手を器にし
てる霊君。それバケツ。本当にその愛に
癒される。だから魔力綺麗になるまで使い
切らなくてもいいんだってば2人とも1日
中立してるわけにもいかないしね。という
かちょうどいい加減の魔力量を維持するの
も訓練のうちだし。あめさんとエルネスは
秋調。そうは言うけど、またすぐ気持ち
悪くなるのかと思うと、もっとやっと
キャラ楽な時間が長くなるかもってつい
ちゃうんだよ。ですよね。今日もエルネス
の王設で私とし太君はソファに沈み込んで
いる。昨日昨日と天気が良かったから思う
存分訓練していたのだけど、どうやら使い
すぎてもリバウンドのように次の朝は
さらに絶不調になるらしいのが分かった。
どうしろと。この後も訓練するんでしょう
。今日こそちょうどいいくらいの消費量を
掴むようにしなさい。どうやるのさ。お腹
が飽きすぎても気持ち悪くなる。お腹が
開いてるからいっぱい食べたら食べすぎて
気持ち悪くなる。食べすぎたから食べない
でいたらお腹が飽きすぎて気持ち悪くなる
。そんな悪循環なのですよ。いわば私たち
は服中も空腹中数もただいまぶっ壊れ仲間
とな状況になっている。訓練前の今現在は
食べすぎて気持ち悪い状態だ。悪循環を
重ねて血に日に悪化してきていた。
さっさと訓練場に行けばいいというものだ
けど、これからザ切ると顔合わせなのだ。
ざザさんと幸さんが連れてきてくれるのを
待っているところ。ザギルが元々私を誘拐
した奴らに雇われていたことはれ君、商体
君、あめさんにも説明済み。心配はないと
思っているけど、私が雇ってい
るってことで無条件に信頼するのも考え物
だからね。走行しているうちにノックが
あり、エルネスが王じと幸さんとざザさん
に挟まれてザギルが入ってきた。やあお
仏長づらのザギルを正面に座らせて勇者人
を紹介する。幸ひさんもざザさんもザギル
の背後に立っているんだけどもうそんなに
警戒体制はいらないと思うんだけどな。
まあ、仕方ないか。で、結局よ、あんたは
俺を買って何をさせる気なんだ。何をさ
せるにしても選ぶ余地はねえけどよ。犯罪
奴隷はごめんだしな。
断ればしばらく監視機とは家え
オブシリスタで解放だと聞いてるけど、お
鳥や潜入であげた実績に対する取引報酬と
してそうなるって話だったと思う。信じ
られるかよ。あんたの目の届かないところ
で抹殺って手もあるだろうよ。
それなら勇者様に買われた方が生き残る
可能性は高い。ふむ。ということは私の
ところにいれば少なくとも殺されはしない
というくらいの信用はあるってことか。
あんたが生きてた世界の基準ならそうかも
しれないけど、この国はそんな手は使わ
ないと思うけどね。私にはそうつかない
もん。この国はザギルは花で笑っていられ
たけれども召喚されてこの方この国は
私たちに対して常に誠実だった。その
くらいの信用はしている。まあ、ザギルに
してみれば信用する根拠にはならないのも
仕方ないね。おお、というかこの間も言っ
たでしょう。買ったんじゃない。雇うんだ
よ。どう違うんだよ。雇い主と労働者大当
の契約相手ってこと?あんたもロブに言っ
てたじゃない。契約犯以外のことはやらな
いって同じだよ。契約内容は私はあんたに
移植と労働内容に見合った給料の保証を
する。私は飾るな王国の法律が許す範囲内
でしかあんたに命令はしない。犯罪行為は
明示ってことね。当然あんたが勝手に犯罪
行為をしたら普通に犯罪者として国に
引き渡すし契約は終了。飾るな王国の法律
はなかなか優秀だからね。犯罪行為でなく
てもあんたが本当に嫌であれば私の命令を
拒否する権利がある。で、労働内容だけど
それはまだあんまり決めてないんだよね。
とりあえず基本は私の護衛と情報収集かな
。護衛は騎士団がついているからサポート
的な程度でいいと思うけど細かいことは
おいおい相談しつつつつって感じでどう
って何その顔?あ、この国の法律が分から
んって話なら城にいる労働関係専門の文官
さんが色々教えてくれるから手配するけど
仏教から随分とま抜けな表情に変わった
ザギルはいやこの国はその辺が天国だって
聞いてるとだけ小さな声で答えた。うん。
この国では当たり前のことなんだけどね。
犯罪行為を命じないとか拒否する権利が
あるとか。でもザギルはそれが当たり前
じゃないところで生きてきた人だから
あえて説明してみた。じゃあ細かい内容は
後でってことでいい。すごく魔の抜けた顔
をしてるけどうっせえよ。私も調子が悪い
からね。ちゃっちゃと終わらせちゃいたい
。大体人を雇うなんてこと当然したこと
ないんだから細かいことは分からないのよ
。
給食のおばちゃんですし、ダッシュ
ダッシュダッシュザギルは最初から最後
まで私やリコッタさんを自発的に
傷つけようとはしなかった。ロブたちの
護衛としてしか雇われていないと言い、
騎士団を敵に回す、つまり勇者拉ちなど
聞いていなかったと主張していた。私に
攻撃された時にも真っ先に取ったのは攻撃
姿勢ではなく防御姿勢だ。リコッタさんが
死んだこともずっと言わなかった。呪文を
教えられた時点でリコッタさんは済みだっ
たはずなのに。たえ私がパニックを起こさ
ないためだったとしても私が騎士たちへの
人質や交渉材料になりうるという打算が
あったのだとしてもあの時の私の状態なら
リコッタさんを捨てて意識を奪った私を
抱える方が楽だったはずなのにそうし
なかった。それどころか信号家まで与えて
立ち去ったのだ。もちろん状況によっては
私を攻撃することをためらわなかった
だろうと思う。そこまで甘かったら
生き残っていないだろうし。けれど
オブシリスタのような場所で生きていて
怪しげな組織から怪しげな仕事を受け負っ
て混じるものはそういうことでしか稼げ
ないと言いながら結局私をあれ以上
傷つけることなく返してくれた。だったら
ザギルの言う天国みたいなこの国で
暮らせるチャンスを上げるくらいしても
いいじゃないか。そのくらいの仮はあると
思うのよ。ただ私のそばに置くということ
は霊君たちのそばに置くということ。何の
保険もかけないというわけにもいかない。
ザギル。はい。これポケットから取り出し
た私の手の中にすっぽり隠れるくらいの
恋石をザギルの手の中に収めてそのまま手
をつぐ。ローテーブル越しに握手をして
いるような状態だ。他の人にはざ切ると私
の手の中に何が入っているのかは見えてい
ない。ダッシュダッシュダッシュはお前
これかずハはザギルとザギルの大切なもの
にとって不当なことも不利益なこともし
ない。かず派はザギルを裏切らない。期間
は3年もしくは派両者の合意による覇気が
あるまで。てかお前これが何か分かってん
のか?もちろんあんたは何も書けない奴を
信じないでしょう。私もだよ。いいね。
かずはさん何を持っているんですか?
かずはザザザさんの顔色が変わり、
エルネスが中越師になる。ザギルはかずハ
とかずハの大切なものにとって不当なこと
も不利益なこともしない。ザギルはかず派
を裏切らない。期間は3年もしくは両者の
合意による覇気があるまで。手の中の恋石
は成績。両者が先制して魔力を込めれば
互いの手のひに近いのもが浮かぶ。今の
飾るな王国で使われることはほとんどない
けれど、南方ではそこそこ出回っている
らしい。パキンと小さく割れる音がして、
手を離せば手のひには成績の代わりに直径
3cmほどの薄い模様が刻まれていた。何
をしているんだ?どこからそんなもの?や
だ。ざザさん怖い。研究所の倉庫にあった
のを綺麗だから1個ちょうだいって言っ
たらもらえましたもん。別に守るのが
難しい機会じゃないです。しってひゃ
エルネシュラメここのおバカ何をしている
の何をしてくれてるの?エルネスにほを
思いっきりひねり上げられた。痛い痛い
痛い。飾るなでそれが使われなくなったの
は悪用できるからなの。そう。それを
そんな大雑っ把な近いでエルネスは頬を
引っ張るのをやめたでソファをバンバンと
叩く。そのソファにまた体を沈めて息を
深く履いた。疲れた。気持ち悪い。まあ、
悪用できるってのはそうらしいけどね。
エイキ。なんでそんな無駄な行動力がある
の?ちょ、ちょっと新官長。それ無効は
まともな方法じゃできないわよ。大体両者
合意してんだから。ざザさんは近血を
起こしたみたいにローテーブルに両手を
ついて唸だれた。俺覇棄しねえぞ。面白い
じゃねえかだよね。おお。なあ、ザザさん
とエルネスさんの反応から見て、また
かずはちゃんがトん感なことをしたって
こと。またって何ですか?湿経な。
ダッシュダッシュダッシュ誓を破れば顔に
裏切りの門が出て麻酔の首輪よりはかに
弱いですが似たような効果が出ます。効果
期間は契約期間と同じ3年です。で、でも
かずハが破らなきゃ大丈夫なのよね。悪用
できるってのは本人がそのつもりがなくて
も破らせられるってことなのよ。個人の
主観や価値観が関わってくるから。それを
それをあんたはやめ吐く吐くって。ザザザ
さんはもうローテーブルの横に
しゃがみ込んでつしているしエルネスは私
の胸ぐを掴んでグわングわン揺らしている
。法律なんてものには解釈の違いや抜け道
があるように視界というものにも解釈や
抜け道がある。3大同盟国間での薬場が
各国の主観により解釈の変わる緩い薬場の
ように維持し続けるためには互いの教授が
必要なように成績の誓は誓われた言葉以上
のものを必要とする。そんなものそれなり
のチップがなきゃ大きく勝てないもん
でしょ。ねえザギる。そうだな。よく
わかんなかったけどざる。ってかずは
ちゃんにひどいことするの。れ君が私の膝
から本を離してザギルを見上げた。しない
よ。それが近いだ。ふん。まあ、ひどい
ことしたら僕がやっつけるからいいや。
いつもの天使な平常運転が愛しすぎる。
諦めの空気が漂た頃、ザギルが立ち上がっ
た。部屋を出るのかな?私も訓練場に行き
たい。そろそろ本当に吐きそうだ。できれ
ば吐いてから訓練場に行きたいところでよ
。お前すげえ顔してるけど。その言い方
どうかと思うよ。ここにいるのは全員お前
の大切な仲間ってことでいいんだな。うん
。私がすごい顔してることと何の関係が
すげえ顔って何だよ。ザギルはだらしない
歩き方で黒くつやめく大きなロテーブルを
回り込んで私の前に立った。俺の顔を見れ
ば不利益でもないし裏切ってないって
わかるだろう。裏切りのもんは出ない。
特に標壁。お前はちゃんと見ておけ。場合
による魔力交換は必要ない。なんでお前が
決めるんだよ。しないけど。魔力交換って
あれか。前にザギルが古代遺跡でやられた
あれだ。確かにざザさんが決めるのは
おかしいといえばおかしい。でもちょっと
笑いそうになる。ザギルはソファに埋もれ
てる私に覆いかぶさるように身をかめて
ダッシュダッシュダッシュ食うだけだ。
左手で私の同じを引き寄せ右手を私の下腹
部に当て、熱い唇が私の口を塞いだ。いや
、まあね。確かに先日はいきなりだったし
、未知の経験だったし、同様も慌てもした
けど、いくらブランクがあるとはいえ、
そしてちょっと言えないくらい経験値が
低いとはいえ、さすがにこの年でそんな
せごときで恥ずかしがったりしませんよ
ねえ。
というか年を取ると恥ずかしがること自体
が帰って恥ずかしいなんて見えもあるわけ
でまししてや私を見下ろすザギルの瞳は
さえとした冷ややかな観察者の目オパール
のような虹色の交際そりゃこちらもすっと
冷める。ダッシュダッシュダッシュ
こじ開けられた校内に滑り込んだ下が
えぐるように学や絶化をなぞっていく。
唾液を救い取りながら最後に唇をなぞり、
ちょっと軽い音を立てて離れた。自分の唇
もペロリと舐めてうんとザギルは謎の頷き
をした。それにしてもちょっと濃いかな?
来いな。まあそれは置いといて。おやあ。
つい漏らした私の声に凍っていた部屋の
空気が動き出した。なんとローテーブルを
乗り越えてざザさんがザギルに手を伸ばし
、ザギルはそれをバックステップでかわし
、回り込んだ幸さんをさらにサイド
ステップで回避。待て、待て、待て。顔を
見ろって言っただろ。裏切ってないだろ。
ああ、2人とも待ってください。落ち着い
て。私が止めると2人は飛びかかる寸前の
姿勢で顔だけこちらに向けた。いや、怖い
よ、その顔。ザギる。何したの?余分な
魔力を食ったんだよ。治っただろ?うん。
治った。吐き気もだるさもない。すっきり
だ。ここ数日悩まされていた不調が突然
完全に消えた。疲労感だけは肌少しある
けど何をダッシュダッシュダッシュを前
魔力食い持ちか。普段どんな生活してるか
知らないけど普通にしてれば数日は持つん
じゃないか。反動で回復速度が上がらない
程度に抑えたしな。まあ、崩れてもまた
食えばいい。かずはどう?うん。すっきり
。本当なのね。魔力食いなんて初めてあっ
たわ。私の額体に手を当てて確かに魔力量
の変化を感じたのか。エルネスが納得して
いる。あなたザギル適量に抑えられ
るってことは魔力量を貸りで確認できて
るってこと。しかも適正地まで分かると
見えなきゃ食えないだろ。かず派の状態は
前例がないのよ。それを一目で原因を
見抜いて対処もできるってどういうことよ
。あん、顔色と魔力量を見れば分かるわ。
ちょっとあなたうちで働かない。嫌だね。
顔が近いよ。かずは、あんた何か言って
やって。いや、本人が嫌だって言ってるし
。新幹長は黙ってなぜしなかった?審査や
検査の時に持ってる能力は申告するよう
命じられてるはずだ。しかも検査を
すり抜けたってことは結果以上の能力持ち
だが。バカか。お前らはただの取引相手
だったんだ。手札をそう簡単に明かすかよ
。主様のお役に立とうとしたんじゃないか
。褒められていいところだぞ。そうか。
ありがとう。かずはさんもちょっと黙って
ください。あ、はい。本当に体調が良く
なっただけですね。他におかしなところも
感じませんね。コクコクと頷いて見せる。
黙ってろって言うし、他に何もしてない
だろうな。本人がされてないって言ってる
だろ。迷いながらもざザさんはそれでも
構えた右腕を不傷下ろした。雪ひさんを体
から力を抜いて一歩下がる。見回せばし太
君は真っ赤になって口をパクパクさせてる
し、あめさんも真っ赤になって杖を権させ
て構えてるし。しまって、それしまって
レイ君は目をまんまるにして私の膝元で
完全にフリーズしてたかずはちゃん
かずはちゃん、あいつと結婚するの?し
ないよ。わあ、しない。本当
大丈夫。
しないしないしないしない。なんだおい、
どうしたんだあいつって。うおお。
立ち上がると同時に引けたような速さで
襲いかかったレ君の拳も蹴りも金差で
かわすざる。次々と衝壁を出しては瞬時に
割られているけどよく見れば衝壁に角度を
つけて押し返しつつ受け流してる。これ見
たことあるわ。関風映画で見たことあるわ
。消壁はなかったけど、映画には
パンパンパンとこみよい音を立てて
打ち込まれる拳や繰り出される蹴りを払い
つつも2人の立ち位置は動かない。レ君の
スピードは勇者人の中で私に継ぐものだ
けど遺か戦攻撃は素直でまっすぐすぎる。
それでも騎士団の中ではざザさんくらい
しか対抗できない。強いとは思ってたけど
ザギルの体術はもうちょっと情報修正して
認識しておくべきなんだろう。今まで防御
ばかりで攻撃は見せたことがないけれど、
逆に言えば攻撃をしなくても防御し続け
られるほどの義量があるってことだ。ムー
レイ君のスピードがさらに上がるとさすが
にザギルも焦りの色が強くなってきた。
うおおやべえ。なんだお前。ちょ、こいつ
なんとかしろ。あ、ごめん。見取れてた。
ふざけんな。止めろ。こいつを止めろ。で
、レイ君、ストップ。待って。ストップ。
レイ君の背中にしがみついて、軽く重力
魔法の力も借りて引き止める。だって結婚
しないのにこいつが中した。そんなのダメ
なんだよ。おお。そうね。確かに。でも
ほら、あれは中じゃないから。違うの。
うん。ほら、あの人工呼吸みたいな。人工
呼吸って知ってる?うん。中と違う。違う
、違う。ほら、治ったし。具合悪かったの
が治ったよね。顔色も戻ったでしょ。
そっとソファに誘導して腰かけさせてから
レイ君の手を私の目元に持ってきて触れ
させるとふれっつらのママ抱きついてきた
。あんなのと結婚しちゃいやだ。しない
から大丈夫。柔らかな髪を解きほぐし
ながら撫で続けて寝かしつける時のように
米かとつム字に軽いキスを落とす。ほら中
にも色々あるでしょね。あれはそういうの
とは違うの。私の首元に顔をうめて
抱き抱えたままわずかに頷いてソファに
座り直した。落ち着いたかな?あんなこと
言われたぞ。その通りだろう。間違って
ないな。うちの天使は最強だわ。本当に
魔力食いってそういう能力があるの?
珍しいの?私は文献でしか見たことないわ
ね。ねえ、ちょっとあなた本当にうちで
働かない。断る。あと近い。それどういう
能力なの?魔力を食べちゃうだけ。ラけっ
て言っても使い道は多々あるでしょうね。
魔力を奪われた側がどういう状態になるか
によりますけど、まあ持ってることを秘密
にした方が無難な類いの能力だとは思い
ます。レ君の無言の圧力を受けてざザさん
は私の隣に腰かけている。私の隣というか
私をしっかり抱き抱えて座るレ君の隣だ。
エルネスは完全にザギルをロックオンし
てる。研究者モードだもん。めっちゃ
食いついてるもん。そうなの?ザギる秘密
にしてたの?下手にバレると何をやらさ
れるかわからないからな。ヘスカは趣味と
実益を兼ねてたが俺はあんなのは吐き怪我
する。蹴ったクそ悪い。ああ、なるほど。
そういうよからぬことに利用価値がある
から内緒にしていたことを教えてくれたと
。じゃあ遺跡では私の魔力量が残ってるの
を分かってて見逃してくれてたんだ。この
状態なら別に問題なく制圧できると思った
だけだ。無理だったじゃん。うるせえ。変
なつらしてんじゃねえよ。ツんデレか。
ツんデレだな、これ。魔力を食べるって
具体的にどうなるの?自分の魔力に変換
できるの?どうなの?普通に物を食ってる
のと変わらないし、あと顔が近い。
ふむふむとメモを取り続けるエルネス
長平常運転食べるのと変わらないってもし
かして味があったりするの?匂いとか?
匂い?よくわからないな。味はある。
あんたのはかなりうまいな。おお、
ありがとう。食欲みたいな摂取欲みたいな
ものはあるの?摂取する必要性は摂取し
ない場合の不都合はエルネス止まらない。
摂取力知らないけど例えるなら思考
ダッシュダッシュダッシュいや必要だ。
食わなきゃ腹が減って死ぬ。顔が近い思行
品って言ったち生命活動に不要味あり匂い
は自覚なし本当にうちで働かない摂取する
魔力量に限界は1日4時間でもいいしか
数ハより自給を出すし摂取方法は蛍光摂取
のみかずハは抜けてるから大遇はうちの方
がいいわよしレっと色々放り込んでんじゃ
ねえ
しかし魔力を口移しで食べるってそれって
なんか薄い本の設定だな。ブふっとし太君
が鼻水を吹いた。うん。し太君は意外と
裏切らないよね。ザギる。し太君も私と
同じなの。直せるが。ああ、その小僧か。
いや、僕はいいです。訓練場に行くし、
行きたいし。俺は味にうるさいし、男は
つまらない。対象の性別は関係なし。ねえ
、1日3時間でもいいんだけど。びっくり
するほど折れないな、あんた。あとその
言い方をやめろ。いらないですから。僕は
平気ですから。ちょうゲほ。ちょっともう
僕は訓練場に行かなきゃだからって。ほぐ
。かずはすっきり治ったのよね。うん。
適正な魔力量。それも分かったと思う。
あめさんが咳込みながら立ち上がろうと
する翔太君の服の裾を掴んだ。うううえ。
あやめちゃ生ひさ。行ひさんがさりげなく
シ太君の後ろに回り込んで両肩を抑える。
ショ太。あれは人工呼吸だ。回復薬として
仲間の健康には変えられない。ラッシュ
ダッシュダッシュ。健康でも健全じゃない
じゃん。ほ、ほら、ザギルさんだって嫌
だって。無理を言ったらダめです。嫌って
ほどでもないけどな。つまらないだけで。
なあ、あれは嫌がってるけど。命令。うん
。ザギルが嫌じゃないなら命令っていうか
お願いかな。はい。ようっそりと
立ち上がるザギルに正体君が息を飲んだ。
あめさんが膝を、幸さんが肩を抑えてる。
ザざザさん、ざザさん。ちょ、僕。ええと
治るらしいですし。嫌だ。ああ。ぼ、僕は
最初は好きな子がいいし。シ太、
ショタシター。大丈夫だ。人工呼吸は脳感
。違う。わあ。ダッシュダッシュダッシュ
。ほれ。わ、ザギルは抑えつけられていた
翔太君の下腹をポンと撫で払った。うん。
まあ、大体そんなもんだろ。そのくらいが
適量だって今覚え込んどけ。うん。え、あ
、ありがとうございます。おお、ショ太
治ったの?治った。すっきり。ダッシュ
ダッシュダッシュ傾向摂取に限らず服の上
からの接触でも可能と最初からできないと
は言ってないぞ。ちょっと待ていい。傾向
摂取との違いは目的による使い分け。それ
とも理由による使い分け。ザギルはにっと
広角を上げて太い剣士を覗かせた。そりゃ
お前美味しくいただくために決まってん
だろ。ダッシュダッシュダッシュなんで僕
は裏切られたような気分になってるん
だろう。おかしい。ソファで横りになっ
てるし太君の肩をポンポンと叩いてる幸
さんの口元が緩んでる。あれは笑うのを
我慢してる顔だ。すごい我慢してる。
あなた我慢できたのね。ざザさんは隣で
難しい顔してるし、あめさんは積面した
まま俯いてるし。エルネスはまあいつもの
エルネスだ。ひたすらメモってる。
別に慣れるまで食ってやってもいいけどな
。普通にジ家の花町なりで調整した方が
覚えは早いんじゃないの?絵はわ町
し太君は頓として幸さん、あめさん、ざザ
さんを見回したけど全員さと目をそらした
。いやってあめさん。あめさんを知ってた
のというか花町ってあれよね。あれでしょ
?あれだよね。知ってた。いや、知らない
とアイコンタクトするシ太君と私を見て
ザギルが呆きれた声を出す。また教えて
なかったのか。小僧って言ったって立派に
もう男だろうがよ。花町の姉さんは上手し
な。すぐ上達するんじゃないか。ああ、
あんたは俺が教えるからいい。え?あ、
うん。ありがとう。
かずはさん分からないま事しない。あ、はい。あ、ちょうど
いいじゃない。ずはハは実践タイプだし。新刊長刺さないだよ。とかでは新人に鼻町ちで調整訓練させるとか言うじゃないか。騎士団は違うのかよ。や団得が遅いものに外訓練をさせることもあるが、その程度の連度がなければもそも騎士にはなれん。
か。魔力交換で調整を練習するってことか
。そういえばざザさんが前に濁してた絵っ
てのはこれのことだったのかな?あ、あめ
さん。あめさんもまさか訓練ば万っかじゃ
ないの?わ、私は回復魔法の研究で研究で
知ってただけ。そんなのいらないしなくて
もできるし。
おお、俺も訓練はいらんし。でもし太はな
、そういうの好きじゃないじゃん。ああ、
初めては好きな人とがいいんだもんね。僕
だって。いや、違う。それ僕はなんて
答えるのが正解なのさ。何これ?僕はなん
でこんな1人負けしてるの?うじに顔を
うめていたレ君がつム字に顎をひょいと
乗せて窓の向こうを指びさした。あっちの
ちょっと離れたところに音質があるよ。
そうか。雪が降ってからだもんね。し太君
も具合が悪くなったの。お花屋さんに行か
なくても音質があるから僕が連れて行って
あげるよ。この間ルディに教えてもらった
んだ。場所ダッシュダッシュダッシュ。
ザザさんが心臓を抑えた。ザギルが口と
心臓を抑えた。
この俺が罪悪感だとダッシュダッシュ
ダッシュ。わかる。眩しさって刺さるよね
。ちょっとした兵器だよね。そしてレイ君
、音質は指差した方とは逆方向だよ。訓練
上の半分を占めている氷の迷宮。半透明の
厚さ30cmほどの氷の壁は日差しを
すかして輝き、屈折した光は虹を生み、
細く白い通路をやかな7色に染め上げる。
高さは2m半に及び複雑に入り組む小道は
元世を忘れさせ訪れたものを原惑の世界へ
と誘うことだろう。所々にヤグもご用意し
た。私と翔太君がここ数日かけて
気づき上げた力だ。この美しい巨大迷宮を
見てザギルは勇者様ってなみんなちょっと
バカなのかと言い話った。あいつには農地
ちょっと雇い主への経緯ってものを
教え込まないといかん。騎士団は2分
勇者人は2対3私とれ君は当然同じ組迷路
の対格に旗を立てて人取り合戦だ。ザザザ
さんは中央のやで審判。エルネスが角の
やグで見物。ザギルは1番外側の壁の上を
うろうろしてる。ほっはと振り注ぐ光の矢
と歴をかわしながら壁と衝壁を踏み台に
飛び回りつつ真っ白な石球を牽制に
投げつけていく。壁の破壊は失展。壁の上
に上がるのは自由だけど見つかれば攻撃さ
れる。こちらの本人にはおさを始め防御型
を配置。敵陣配置はどうでしょう?私がお
取りになっている間に配置確認していた
瀬戸さんの隣に降り立つ。A犯じと迷路を
進んでいる。敵型と遭遇したら速戦闘。
各自3個上限で持ってる色月きを当てられ
たら死亡判定で退上。敵本人はあめ。盗南
548地点に4名赤丸なし。東北454
地点に行広半田5名。シ太多班は潜伏の
模様。赤丸は勇者を示す。よし。どの辺り
でしょうねえ。この先40m地点とあちら
に行点
。レイ君はあの辺だから正体君はどの辺に
いると思う?おそらくこの法学直線上の
どこかに釣り上げるので落としてください
。何しろ作ったのは私とし太君。多分し太
君は血を覚えているはずなので先に落とす
。本人から通路を走り抜け、適当なところ
の壁の上に踊り出る。さあさあさあ。
色月好きはどれだ?正体君外そうだという
辺りに通路から浮かばせて緩めに固めた
石球300ほどを直角に落下させていく。
どこだ?悪い子はいないか?右表背後から
飛んできた色月雪をギリギリでかわした。
走行か。永久の外側から5m四方ほどの雪
をそのまま浮かせて持ってきて落とすと
ジャラジャラっと鎖が伸び上がって雪の板
を切り裂いた。散らばった雪は瞬時に上気
となって消える。壁の向こうに走り抜ける
影がいくつか見えた。見っけた?こっちだ
。頭情から落ちた影に気づいて振りぐと
落下してくるのはし太君。左手に色月行き
。反応イ測点ひねりで買わせばこちらの
本人からいくつもの石球が翔太君を襲う。
あの中には色月きも仕込まれている。
まだまだ
かわしながらも色月好きを確実に破壊して
いくシ太君やりよる。各なる上はダッシュ
ダッシュだが。おお終了だ。小僧もな。
グイっと首根っこを引っ張られる。ザギル
は私を肩に担ぎ上げシ太君を小きに抱えて
エルネスのやらまで壁の上を飛んで渡った
。かずはちゃんを抱っこしちゃだめと
飛び出した霊君が雪ひ班の色好き石に
落とされて人取合戦はこちらの敗北で終了
。それでも幸さんは笑い転げてるしあさん
は数に圧倒されたしで実質騎士同士のいい
勝負だったらしい。止めた時くらいの量が
加減だと覚えとけ。それ以上減らすと回復
速度が上がってまたようバカみたいに魔力
をじゃんじゃん使い上がって調整する気は
あるのか?まだ行けると思いました。思い
ました。行けてないよ。うまいなこれ。
なんだこれ?ミルクババロアです。ザギル
は三口で食べきった。レイ君は大事そうに
自分のババロアを持ったままちょっとお尻
をずらしてザギルから離れた。いや、
さすがに取らないと思うよ。ねえ、1日2
時間ならどう断る?いつもは食堂だけど、
今日はエルネスの王設でおやつの時間だ。
ざザさんはずっと難しい顔をしてたんだ
けど、ババロアを食べ終わると同時にふっ
と息をついた。ザギるかずさんとシ太の
魔力管理を手伝えると思っていいんだが
例弘
あめの場合ならどうだその3人に必要なの
かよ今のところ不要だが今後どうなるか
分からんからな
にだ戦闘時ならこちらでもな何とかできる
が健康や日常生活に師匠が出るのは困る。
普通は逆じゃないの?可能か?今と同じ
ような感じの場合ならな。違うならその時
にな何とかしないとわからん。新刊長どう
思いますか?お願いできるなら私以上の
適切な人材でしょうね。ちょっと腹立つわ
。ダッシュダッシュダッシュ2人の体調が
落ち着くまで訓練中の魔力監視と指導を
頼む。座ったままではあるけどざザさんが
ザギルに頭を下げた。ダッシュダッシュ
ダッシュ。別に頼まれなくてもこいつの
ことは見てる。小僧どもはついでだ。あ、
出れた。ぶほっと幸さんが服。なんか意味
はわかんないけどめちゃくちゃむかついた
雑。木のせいじゃないかな。新刊の
エルネスさんにそこまで言わせるとか
ザギルの能力って食う以外にも珍しいって
こと。少し無せつつ幸さんがテーブルに
山盛りになったお菓子に手を伸ばしながら
尋ねるとエルネスはメモの手を止めて教師
薬の顔を作った。他人の魔力を感じ取れる
のは訓練した魔法使いのうち3割程度。
それも接触が必要で漢字取り方は様々ね。
ほとんどは間の内資格以外の感覚で捉える
の。資格で捉えられるのは3割のうち1割
もいない。資格で捉えられるものは他の
感覚のどれかでも捉えられる。私は触角と
資格式彩ね。あなたたちの中では最近あめ
が資格でも捉えられるようになったわね。
うふーと緩んだ口をはっと両手で直す。
あめさん。何その技?可愛い。好転的に
習得するのも珍しいんだけどあなたたちは
そもそも企画外だから。でもね、それでも
捉えられるのは放出された魔力なの。
例えば私は色の濃度やサ度を放出速度で
割り出して魔力の残量を推定する。放出さ
れているものや放出の状態から経験と計算
で出してるだけなの。他の感覚でもそれは
同じ。その人が持つ相馬魔力量そのものを
直接は捉えられないのよ。頷くあめさん。
ほっほ。もうそろそろ枯渇し始めたなって
のは分かるけど、元踊りの相馬力量が
分からないから今何割程度かってのは
分からない。
でも私とし太君の相魔力量が増えてるって
。放出量が増えてるからね。あ、なるほど
。それなのにザギルは余分な魔力量、適正
な量、加減値、回復速度まで分かる。
あなた相魔力量が見えてるんでしょう。
あんた言ってることが難しいな。ザギル、
あんたもうちょっと賢いと思ってたんだ
けど。なんだよ。てめえは分かるのかよ。
わ、分かるわよ。目が泳いでるぞ。分かっ
てないだろ。このカップがかずハの魔力の
器は中のお茶が魔力だとしてどのくらいで
溢れるのか、どのくらいで空になるのか、
今どのくらい残ってるのか、減っていく
速度、注がれる速度、それが分かるのよね
。
エルネスは自分のカップとソサーを
テーブルに置いてキーポを注ぎして説明
する。ああ、まあそうだな。そんな感じだ
。カップからソサーへお茶が注がれ、その
ソサーを持ち上げ、カップは後ろでに隠す
。でも私たちはこっちしか分からない。
カップも見えないの。今カップにどの
くらい残ってるのかはこのソサーの中のお
茶の量やソサーの中のお茶が増える速度で
推測してるだけ。おネス分かるように説明
できるんだね。悔しいけど私は今分から
ない側だからね。だからこそザギルを勧誘
してるわけだけど。ザギル、あなたは誰の
魔力でも把握できるのよね。見えてるんだ
から。そんな人私は今まで会ったことない
し。そんなことできるならどれほど研究が
来るか。人手不足なのよ。最近は研究材料
が多いからフルフルとエルネスの握り拳が
震える。そ、そうだね。光ごけとか古代
遺跡とかもあるもんね。誰のことでも
そんな風にきっちりと全部見えてるわけ
じゃないぞ。まあ、普通は大体分かるけど
な。詳しくそれでもエルネスは止まらない
のね。ああ、魔力切れってあるだろ。あれ
はそうだな。ほとんどのやつは残り3話
ってところで疲れ始める。そうね。そう
言われてる。残り2割で動けなくなって1
割を切ったら死にかけだ。死にたくない
から2割を切り始めると魔力の回復速度が
上がる。ええ。で、人はそれぞれ茶の量も
カップの大きさも違うわけだ。当然2割の
量も違う。後輩言っても常識の範囲内だ
けどな。ザギルが常識とか本当にうるせえ
よお前。で、こいつらは多分体が小さい性
もあるのかもしれないけど残り2割でも1
割でも動けてるんだよ。1割でも普通の奴
らの10割より多いしな。死にかけてるの
に気づいてないんだ。その癖回復速度は2
割を切ったところで上がりやがる。わあ。
口も目もまんまくさせて私とシ太君を交互
に見る。エルネスだけじゃなくザギル以外
の全員がしかも速度の上がり方が尋常じゃ
ない。そりゃよだろうよ。死にかけてる
ところに激約をぶち込まれるようなもんだ
。なのに魔力が増えてくるもんだから
こいつらはじゃんじゃん使い続ける。適正
ねって言ったか。普通は自分にちょうど
いい量は本能で分かるし、ちょうど良くな
勝手に回復速度は落ちる。それが落ちない
。とっくに溢れてるのに茶の量は増えて
止まらない。こいつらの適正値と加減値は
他の奴らと違うから俺でも普通に見ただけ
じゃ分からなかっただろうな。なんで
分かるようになったの?お前が死にかけ
てるのを目の前で見てたからだな。お、
やばいラインが分かったからちょうどいい
ところも分かったってところだ。ただあの
時は首輪やら薬やらでちょっと怪しかった
んだけどな。さっき食った時に確認した。
で、小僧もお前と同じような感じだから
お前がやばけりゃこいつもやばいだろうっ
てな。だからまあ正直小僧のはお前ほど
完全に見切れてるわけじゃない。自信は
あるけどな。おい、翔太。池ひさんが翔太
君の襟り元を掴んだ。今夜浄下に行くぞ。
連れて行ってやる。え、サクっと調整を
教えてもらえ。い、いや、でも僕は今日
分かったとし。両だけだろ。調整を覚えろ
。なんだよ。死にかけてるのに気づいてな
いって。いいですよね。ざザさんですね。
ちょっと軍部にも店の情報をもらっておき
ます。ねえ、かずは
俺が教えるからいいだろって睨んでんじゃ
ねえよ。標壁。ううん。ねえ、ザギル。
おお、私あの時そんなに死にかけてたの?
そこからかよ。いや、だってあの時
エルネスが死なないって言ったもん。
かずはそうじゃなくてだめ。今はだめ。
気づいてレ君からは私の表情が見えない
ように視線を送る。それに普通の人なら1
割を切ったら死にかけでも私たちは1割を
切っても動けるんだからそれはつまり
死にかけのラインがもっと低いからって
だけなんじゃないかな。回復速度が上がら
ないならそうだろうよ。でも違う。身体を
生かしておくために必要な分が足りなく
なるから速度が上がるんだ。お前らは
きっちり割を切ったところで速度が上がっ
てるんだ。でも生きてるし生きてたし。
気づいて気づいて気づいて。おまあああ
そうだな。まあ俺も新刊長様みたいに色々
調べて分かってるわけじゃないし。そうね
。まだこれから色々検証しなきゃだしね。
でしょね。ほら大丈夫だよ。れ君振り向い
て唇を怖ばらせている霊君に笑って見せる
。みんな気づいてくれた。引きずり上げん
ばかりにし太君の襟り元を掴んでた幸弘
さんも掴んだままとはいえ力を抜いた。
ざザさんはそっとれ君の背中に手を伸ばし
てさすってる。大丈夫かずはちゃん大丈夫
。ええ、大丈夫ですよね。ほらかずはさん
は今日も元気でしょう。
おやつを食べるためにローテーブル横の床
にそのまま座り込んでいたレイ君はざザ
さんを見上げて周りを見回してそれから私
をもう1度見てかずはちゃん今元気?
めっちゃ元気?あ、そうだ。後で音室に
連れて行ってよ。お花いっぱい咲いてた。
ダッシュダッシュダッシュ運すごく綺麗
だったよ。あ、でもかずはちゃんをご招待
するまでは内緒しってルディが言ってたん
だった。ああ、じゃあルディ王子には内緒
ってことで。うん。えへへ。内緒、内緒。
ほら、ババロア、食べちゃいなさい。
ザギルに取られちゃうよ。取らないわ。
慌ててババロアに集中する霊君だけど、霊
君って普段から割とちまちまゆっくり
食べる子なんだよね。大切に大切に味わっ
て食べる姿がまた可愛らしい。ザギルには
さっき霊君の実を説明してあったのだけど
気づいてくれてよかった。ツンデレ番歳。
この世界では死が割とすぐそこにあると
私たちはとっくに実感してきているという
か霊君に実感させてしまっている一員は私
にあると言っていい。好きでそうしたわけ
でもないけど何せ接行こないだ死にかけた
。なんならモルダモデにも拝している。だ
からレイ君は必死にしがみつく。レ君が
1人で立てるようになるために、1人で
立てるようになるその時までは私が
ちゃんとここにいると思わせなくてはいけ
ないんだ。あの時しにかけてたってのは
私自身ちょっと実感がないってのも本当な
んだけど。そういえばよ。お前はなんで
訓練中あんなに騒いでるんだ?いつもなの
か狙ってくれって言ってるようなもんじゃ
ないか。あれをやると幸さんが笑い崩れて
戦力街になるからわ。俺はそれ初耳なんだ
けど。ふ、ズノープレイですよ。雪ひが
悪いですね。僕は前からそろそろ慣れろと
言ってます。くひさんになら分かるけど
ざる。なんで私にまで残念そうな目を
向けるのか。侵害だ。エルネスはたメモを
取り続けている。てか本当にメモ好きね。
もうすでにメモの半疇を超えた量なんじゃ
ないかと思う。何やら頷いてキリっとした
顔をあげた。ねえ、ザギる。あ、断る。
違うわよ。違わないけど。それじゃなくて
ねえ。
味って違うんでしょ?男はまらないんだから違うのよね。人ぞれで違うの?違うな。かずはハの味は太のはその言い方をやめて。私はどう?私の味はどうなの?さあどんな味?かっていのポーズなのかどんと恋なのか。両手を広げて迎えれんばかりのエルネスはキラしている。
そのぶれなさが本当に好きだわ。食えって
かうろんな顔でのけぞるザルザギルにまで
引かれるとかもうね魔力交換でも何でも来
なさい。おい壁
これはいいのかよつかこの存在はありなの
かよ。好きにしろ。間轄だ。見た目だけ
なら割と好みなのにな。いや、そんな
がっつり掴むな。ザギルの差し出した手を
両手で握り返すエルネス。ぶれない。ぶれ
なさすぎる。どう?是非シ太やかずハの味
と共に教えて。すっと手を引きつつ視線を
そらしつつ。勇者様らは食ったことない
くらいうまいっていうか、基本魔力量の
多いやはうまいんだよ。ほう。あんたも
うまいけど。けど持たれる。わあ。雪ひ
さんがし太君のソファの後ろに
しゃがみ込んで隠れた。ざザさんが自分の
肩で顔を隠した。え、何?私は今何かに
負けたのかしら?おい、坊ーズ。さっき
から何色ってんだよ、それ。ババロアを
食べ終わってブラウニーに手を出してる
レイ君の横にザギルがしゃがみ込む。
みんな身は結構よく食べるのでババロア
みたいなつるっといけるものがおやつの時
は他にも用意するんだよね。テーブルのか
に山盛りなのは小さめに切って老子に包ん
だ3種類のお菓子。レ君はの前に全種類2
個ずつ並べて橋から食べてたとね。緑の
リボンがくるみとマシュマロのチョコ。赤
がブラウニーがキャラメルナつたると。今
食べてるのはブラウニー。予想外の方向
から敗北感が来た気がするわ。あ、あの
エルネスさんうまい。どれが1番うまい?
僕が1番好きなのはくるみとマシュマロの
チョコだから最後に食べるのでもみんな
美味しい。へえ。ひょいとかから緑の
リボンがかかった包みを取り上げる。自由
か。ほ、ほら、別に魔力の味ですし。本体
の味じゃないですし。かずはなんであんた
敬語なのよ。いえ、馬。なんだこれ?なん
だこれ?何?あれは口直し?シ太君が両手
で顔を覆ってソファに体育座りのポーズで
横たわっている。あめさんは絨毯の橋のふ
を整えてる。何それ?ふふん。僕らの
おやつは全部かずはちゃんが作るんだよ。
これ全部部。わあ、これ全部。さっきの
ババロアもだよ。あ、ごめん。れ君。
レシピは私だけど、ババロアは料理長が
作りました。最近調子が悪かったからね。
他のは作り置きとはいえ、私が作ったから
嘘じゃない。おいおいおいおいおい。
うまいもんがうまいもんを作るってどう
だよ。正気かよ。私は食材なんだ。
そもそも持たれるって味なのかしら。私は
カレーは箱の裏のレシピ通りが1番
美味しい説の進方車である。子供の好きな
メニューランキングに必ず入るカレー。
みんな食べたいとは言ってたのね。でもね
、ほらこっちにはルーがないんですよ。
スパイスだけならかなりの種類が厨房に
あるのを確認してるし、なんならインド
カレーとか本格カレーなものは作れる。
ただみんなが求めてるのはそれじゃないと
思ってね。手を出していなかったんだよね
。サンドリーチキンなら作ったことある
けど。レシピマ改造国。あのルーで作る
カレーの味はとても私には再現できない。
こうね、違うんだよね。日本人的に馴染み
深さが。でもと思い出したのです。バター
チキンカレーならどうだろうと。確かに
ルーのカレーライスとは違うんだけどあれ
はスパイスから作るカレーの中でも優しい
味だから。本場あたりではものすごい種類
のカレーがあるというので優しい味の
カレーだっていっぱいあるだろうけど私が
作れるのはバターチキンカレーだ。
ヨーグルトもある。もちろん浄化魔法の
適用外で浄化したら金が死んじゃうからね
。そんなことをれ君と手をついで音質をお
散歩してる時に思ったのよ。だって音質の
ガラス天井からスパルナが飛んでるのが
見えたから。特攻で勝って首無しの
スパルナと共に地上に戻ったら護衛らしく
私たちについてきていたザギルがええって
引いてた。なんでよ。そろそろスパルな
情報でオートがやばいって回ってると思う
ぞ。あいつらはきっと散歩歩いたら忘れる
から大丈夫ですよ。カレーライス美味しい
。僕スパルナが希少な肉だって最近つい
忘れてしまいがちになっちゃいましたね。
最近取ってなかったじゃないですか。い
なかったし。バターチキンカレーは黒み
通り好評だった。いつもなら新作は勇者人
で試食してからの食堂メニューデビューな
んだけど匂いが立ち込めすぎて出さなきゃ
暴れるやつが出ますって料理長が言うから
そのまま大量に作って夕食メニューの1つ
に緊急追加した。カレーの匂いは食欲を
刺激するからね。匂いに誘われてクラル
さんをはめとする研究所の人までフラフラ
現れてた。エルネスはのジ下に踊り出し
済み。うまいぞ。うまいな。かずは殿の
フラフラと現れたもう1人はルディ王子だ
。王族の居住区まで匂いは届いていない
はずなのになぜか現れた。さすがはあの
陛下の息子だ。内緒だって言ったのに音質
の場所を教えたのはいただけないが
かずハ殿の手料理を食べられたから許して
やろう。ブディごめんね。うむ。またいい
場所を探すから構わない。スパルナの取れ
た場所の話から芋式にバレたらしい。
申し訳ない。内緒だけど音質の場所は結構
前から私も知っていた。というかあなたは
勉強の遅れを取り戻せずまだデートも叶っ
ていないじゃないか。
場所探しだけを続けていたのか。ザギルは
なんだこのガキはと言いかけてざザさんに
口を塞がれていた。一刻の王子が
ひょいひょイと進化用の食堂に現れて一緒
にカレーを食べるなんて思わないよね。
普通はこれは仕方ないかもしれない。ねえ
、し太、これからジ下に行くの?ほを少し
明らめて、あめさんがこっそりと小さな声
で訪ねた。
行かないよ。僕は頑張るし自分でやるから
。おや、なんだ、なんだ。何か展開するの
か?ザギル以外の大人組全員が聞こえてい
ないような顔をしているのに口に運ぶ
スプーンが止まった。そうなんだ。分かり
やすかったとか違いを教えてもらおうと
思ったのに。ええ、さすがエルネスの弟子
だ。みんな微妙な顔をしながらも食事を
再開する。ザギルもいるし、正体君の習得
状況を見てからでも遅くないだろうと花町
の話は一旦保留にしたようだ。ところで
なかずハ殿の何でしょう?円談がいくつも
来ていると聞いたので俺もちゃんとみんな
のように正式に申し込もうと思うのだが
結構です。いくつも来ているなら1つ
くらい受けてみるかもしれないではないか
。それが俺のものかもしれないではないか
。くじ引きじゃあるまいし、全部断ってい
ます。家庭教師も同じことを言っていた。
正しいですね。しっかり先生に学ぶといい
です。そうだな。散歩にいい場所も一緒に
探すことにする。それあの家庭教師が一緒
に考えてくれるのだろうか。多分城内に
かずハの知らない場所はもうないと教え
られるだけじゃないかな。ねえねえかずは
お見合いってどんな人たちの話が来ている
の?どんなとは?念とかうん。前にざザ
さんが言っていた通りちょくちょく見合い
の話は確かに来ている。文官の人が
釣り書きを持ってきて読み上げてくれるの
で一応聞くだけ聞いて断っているのだが
覚えていませんね。なんで年を取ると興味
のないことに咲くメモリーはなくなるの
です。あんたの脳も若いはずじゃない。
ざザさん、ザザさんなら知っている
でしょう。どうなの?ああ、報告は受けて
いますけど、かずはさんが断っているので
それなら覚えておく必要が。ざザさんまで
色々だぞ。俺と同じ年のやもいたし、30
歳のやもいた。さすが王子。脳みそが若い
惚れた女性のことだからな。ルディ王子に
は結構イケメンの素質があると時々思う。
というかどうしたんですか?あめさん。私
もいくつか来ているけどどうしたらいいの
かなって思って。興味があるなら会って
みるだけでも会ってみたらいいじゃない
ですか。だって写真もないのよ。苦顔え。
肖像がそういうのはあるけど、そんなの
分からないじゃない。写真があったところ
で持っていれば分からないんだから同じ
ですよ。え、会ってからだと断りにくいか
もしれないじゃない。そうなんですか。
王子。俺はかず派殿に断られ続けている
からな。わからんな。高校さんが見せた。
ザギルがさすが一国の王子。強いなと呟い
ている。ざザさん知っていますか?どうな
んでしょう?間に立っている紹介人がいる
ので全部やってくれます。気金なくって
構いませんよ。ですよね。ほら、あめさん
大丈夫だって。貴族は数をこなしている
だろうしね。そりゃそうだよね。ううん。
幸さんとシ太はどうなの?僕も最初から
断っている。俺は結構会っているぞ。別の
間にどうしてるのそれ?気が合うかもしれ
ないじゃん。でも会わなかったから断って
いる。ざザさん。ほら仲間候補がいます。
いつでも歓迎しますよ。幸弘。いや、そこ
まで覚悟は決まっていないっす。僕も覚悟
していたわけじゃないですよ。まあ、やっ
てみないと分からねえよな。見合いでそこ
までするか。何言ってんだお前は。本日2
回目の更新です。ご注意くださいませ。と
いうか円談って私たちに教えられるのは
色々選別された後のものだけでしょう。
かずハに30歳の人の円談ってちょっと
年上すぎない?かずハはあれだけど一応
10歳なわけだし。あれって何ですか?
あと14歳です。何度でも言いますけど
14歳です。わあ、お前本当にエルフとか
入ってんじゃねえの?なんだよ、そのつる
ペタ。う、うるさい。もうすぐ標準に育つ
んだから。予定ではそろそろ急成長が
始まるはずなのだ。前回とは食生活も何も
かも違うけど、すっきりしてるのは顔だけ
にしとけよ。くかず派殿の顔はすっきりし
ているから愛らしいのだぞ。不会での令嬢
たちの中で最も目に優しかった。私あの時
普段以上に化粧していたんですけどね。目
に優しいって。ああ、くどいものを食って
いたらさっぱりしたのが欲しい感じのあれ
か。それにな、踊ったり狩りをしている時
の動きがな。キれがあるのに優雅なのだ。
霊と鬼ごっことかいうものをして遊んで
いるのを見た時にな、俺も結婚したら毎日
鬼ごっこができると思ってだな。電荷、
もういいです。何かどんな顔をしていいの
かどんどん分からなくなってきます。もう
やめてあげて。雪ひさんのライフはもう
ゼロだから。しかし鬼ごっこねえ。そうか
。王子には辺りがポイントだったのか。
そういえば私が具合が悪い間も毎日のよう
に小さな花束が届いていたんだよね。ほら
電荷お迎えが来ていますよ。陛下たちと
食後の判断時間でしょう。む、食堂の
入り口に目を向けると電荷付きの事女が
お辞儀を返してきた。飾るな国王陛下は
近べつ有能であり、愛下で家族思いでも
ある。毎日夕食後に家族旦乱の時間を確保
しているというのだから関心する。
鬼ごっこなら今度混ぜてあげますから。
本当か?ええ。ただし、家庭教師さんが
許してくれたらです。大丈夫だ。霊、霊も
いいか?いいよ。この2人最初はどうなる
かと思ったけど、いつの間にかなりやら
仲良くなっているんだよね。子供同士って
不思議だ。軽く肩をひねって背もたれに
右肘を乗せながら後ろの席に座っていた
セ戸さんと何やら話しているざザさん。
これはあれですね。作っとくる男性の
ポーズランキング上位に入るやつです。
助子席に手をかけて車をバックさせる時に
やるやつ。肩や首の綺麗なラインが際立つ
のよね。あめコンセトに確認しましたけど
、その30歳の方は従人系の根結で調明だ
そうですよ。寿命バランスとしても問題な
いってことで選別を通ったんでしょうね。
寿命バランス。ええ、それに調明種は青年
期が長いです。かずさんが30歳の頃には
同じくらいの年にしか見えないと思います
。ほっほ、元の世界での貴族の見合いとか
でもそのくらいの年齢さはよくあること
だったのだろうから不思議に思ってい
なかったけどそういう風に選別しているん
だ。もちろん人柄なり周囲の評判も調査
済みですから安心してください。人柄はお
相手は数白の子を女性として見れるんです
か?だって親子でもおかしくない年の差
じゃないですか?え?え?お互いに首を
かしげ合う。これは久しぶりの異分化
コミュニケーション。ザギるとセトさんも
首をかしげている。例えば私はルディ王子
が例え30歳になっても多分子供にしか
見えないし異性と認識できないと思うん
ですよね。子供の頃を知っているので、今
だって当然異性とは思っていないわけです
し、あさんはその相手の方もそうなんじゃ
ないのかと言っているわけですよ。私たち
がいた世界ではタブーに近い部分なんで。
ほう。そうなんですか。それはちょっと
選別担当に伝えておかなくてはですねえ。
じゃあこっちではタブーじゃないんすか?
俺かずはちゃんの中身を知っていても今の
外見年齢では抵抗がありますよ。うん。
確かにかずはさんや幸のように感じるもの
もいますけどいつまでも子供じゃないです
し育つのを待てばいい話なのでタブート
までは幼い相手にしか興味がないとなれば
話は別ですけどね。マジっすか?俺こっち
に来て最大のカルチャーショックかも。
何かタブーとか言ったけど、よく考えたら
そんな話古典で見たな。あの日本最初の
ハーレクインロマンスだな。特に長明は数
が少年しな。念の差なんて言っていたら
相手が見つかんねえよ。待っているのが
当たり前だし抱え込んでおかねえと横から
かっさらわれちまう。おお。そう考えると
確かに。そういえばエルネスも似たような
ことを言っていました。エルネスの言う
ことだからと思って聞き流していましたわ
。新刊長の言うことはそれで問題ないです
。聞き流してください。そっか。そうなん
だ。いや、まあだからと言ってルディ王子
が対象になるようになるかと言ったらなり
ませんけど。それがかずはさんの完成なん
ですからそれでいいんですよ。変えられる
ものじゃないでしょう。電荷には置き毒
ですが王子へのものなのか苦傷する座さん
。
するとあれだろうか。ざザさんにとっても
私は対象になり得るのだろうか。嫌でも
子供じゃなくなってからという話なので
あって、今まさに対象になり得えるって話
じゃないな。聞けないけども聞いてどう
するって話でもあるし。それでかなんか
たまに13歳のことかの話が来ていたんだ
よな。幸さん、それどうしたんです?いや
、それはないだろうって会っていないよ。
なるほどな。謎が溶けた。兄ちゃん、それ
獣人系だったんじゃねえの?どうだろう?
覚えていない。獣人系なら13歳でもう
その姉ちゃん以上に育っているぞ。私以上
。え、どういうこと?私は十分大人に成長
しているよね。色家とか父とか本当最低な
んだけど。かずはこの人最低なんだけど。
あめさん、気づくのが遅いです。気づいて
いたけど、もっと最低だった。おお、坊主
食っている。それなんだ。みかんぜ。
あっちにまだあるよ。俺も食おう。ザギル
さんって自由だよね。僕なんか尊敬して来
ちゃったかもしれない。ええええ、それ
ならありなのか。いや、どうだ?13歳
だろ。えっと、幸弘は選別基準を変えなく
ていいってことですか?いや、待って。
何かちょっと色々消化できない。そうだ。
お前これをつけろ。カレー以外にも食堂
メニューの大半を思うらしい。みかン
ゼリーで閉めたザギルが満足にお茶を飲み
ながらリロドの巾着袋を放ってよした。私
の手に少し余るくらいの大きさ。
ジャラジャラと音がする。何これ?くれる
の?目やカす。なんだそれ?中身をざらっ
とテーブルに広げるといくつものピアスや
石を編み込んだ帯のようなものが転がり出
た。全部待ち石だ。私の耳に今もある。
こっちに来て初めて買ったピアスと同じ石
。わ、可愛い。あめさんが身を乗り出して
くる。うんうん。可愛いのばかりだ。どう
したのこれ?さっきジ家に行って買ってき
た。いつの間に?てかカかカすってなんだ
?帯を持ってしげしげと眺めていると
ザギルがそれを取り上げて袖をまくれと
身ブりで示す。幅5cmほどの平たい楕円
形の大きな待チとコ粒の待ちを組み上げて
余れた帯には両端にトめ具がついていて
ザギルの手により私の二の腕出にぴたりと
収まった。バングルだったんだこれ。だっ
てお前そのピアスをくれねえしよ。あげ
ないよ。せっかく綺麗な色になったのに。
ルチルコーツのような金の針が散っていた
透明な石は私の魔力を吸ってすっかり
染まっていた。石の色は中心が黒で外側に
向かってルリー色に広がり、金色だった針
は紫とピンクゴールドの細い歯型に変わっ
ていた。2週間ほどでこの色に落ち着いた
のだ。非常に気に入っている。もう満牌
だろうが。街石の色はの時の体調とかで
色合いが微妙に変わるんだ。満杯になっ
たらそれ以上変わらねえ。そうなんだ。お
、変わった色とか人気の色を出すような
やつはそれで小遣い稼ぎをしたりしている
ぞ。そのピアスも外してこっちのどれでも
つけろ。ええ。で、だからなんでよ。満杯
になったら返せ。で、また新しいのを買う
からそれをつけろ。小遣い稼ぎをするの。
各かに私のも、あめさんのも珍しい色だと
言われた。いわば勇者カラーなのかも。
バカか。そんなもったいねえことはしねえ
よ。食うんだよ。へお。お前南方では確か
に常時食料不足だとは聞くが、ざザさんも
ちょっと哀れみの顔をした。ちょっとだけ
。ちげえわ。思考品だって言っただろうが
。中の魔力を食うってことか。いや、
しかし街士の中の魔力は再利用できるよう
なもんじゃないだろう。再利用も何も魔力
が入っているんだから同じだ。使えるのは
俺みたいな魔力悔食いだけだろうがな。俺
は俺以外に魔力食いは知らねえけど。え、
どうやって食べるの?ねえ、私のを使って
いいから見せて見せて。ついさっきまで
最低だと騒いでいたあめさんが自分の
ピアスを両方外して差し出した。エルネス
に教えてもらったという浄化の店で買った
ものだ。あめさんの石は濃い紫からピンク
に広がる色で針は発金で細長いハート型。
すごく可愛い。お、いい石だな。いいのか
?うんうんうんん。じゃあその中のピアス
で好きなのを代わりに持ってけ。石として
はポラスのはずだ。分かった。早く早く
食べて見せてと忙す。あめさんから
ちょっと身を引いて前を寄せるザる。あ
ちゃん、あの新刊長様の弟子だって言って
いたっけか。着々と師匠と同じ道を歩んで
いるよね。ざザさんもちょっと微妙な顔を
している。まあいいけどよ。見たいんなら
こっちか。ほれ。片方のピアスを手に
握りしめるとピシッと小さな亀裂。開いて
見せてくれた手の平には台座の金具と粉末
の決晶がわずかに残っていた。残っている
決晶の量と石のサイズが明らかに見合わ
ない。その決晶もペロリとなめ取って
しまった。うん。味は言わなくていい。
おお。あ、その辺りは師匠と違うんだ。
むしろ師匠から学んだのかもしれないけど
。メモっているよ。あめさん、メモり出し
たよ。れ君以外の全員がうわって心が1つ
になったのを感じるよ。ザギル配添い外を
片方のピアスの台座を外し始めた。その
太い指でよく細かいことができるね。
うるせえ。外した石をパクりと口に入れて
5万だ。雨玉か。美味しい。お出回って
いる染まった石は当たり外れでけえからな
。
けるのは別にいいけど、これバングルの石
だけでも結構な数があるよ。そんなに
食べるの?これでいつでもどこでも食える
。蛍光食扱いなんだ。なんだろう?陽上の
鶏の気持ちってこんなんだろうか。メモを
取り続けていた。あめさんが巨と頭をあげ
た。ねえ、ざザさん。はい。一時期はざザ
さんから距離を置いていた。めさんだけど
、もうすっかり元に戻っている。年齢者が
気にならないのが普通ならなんでざザさん
独身なんですか?ざザさんも貴族でしょう
。お見合いとかいっぱいあるでしょう。
盛大に無せるざザさん。私やエルネスが
このネタで着かすことはあれど、あめさん
からの純粋な疑問には無防美だったようだ
。いや、僕はそんなにはありますよ。次々
としれっと後ろの席から参加する瀬戸さん
。瀬戸お前陛下だって非常にお気にかけて
いらっしゃるんですけどね。これが
なかなかなんでまた俺ざザさんならより
ドリ緑だろうに独り者ってことは出会い
そのものがないのかと思っていた。僕も
そう思っていました。ざザさんは忙しいし
、時期的なものや突発的なことがあれば
仕方ないですが、基本的に指示の時間は
確保できる陛下からも強く言われています
からね。時間は作るものです。セトさん、
手厳しい。じゃあ見合いそのものも受けて
いないってことっすか?陛下も気にして
いるのに。いえ、そういうわけでもないと
言いますか。お付き合いに至っても放置し
すぎて振られてしまうんですよ。セト頼む
から本当に。うわ、弱気なざザさん、セト
さんに負けているザさんとか自分たちだっ
て気にかけているんですよ。それをこの人
はいや、お前ら面白がっているだけだろ。
そんな事実はありません。キリッとした
表情だけど何か目を背けているよね。セト
さんね。口の歯がひついているよね。放置
って意外ですね。ざザさんは気遣いが
細やかじゃないですか?会っている時は
いいんですよ。ご霊嬢も夢中になるんです
よ。お、お前らなんでそんなこと?多分
団員は団長より詳しいですよ。騎士団
やべえ。いや、これはきっと人徳なのでは
?ええ、じゃあ放置って放置なんてしてい
ませんって。ただ僕らは年中オートにいる
わけじゃないですし、今でこそ勇者様つき
ですからずっといますけど、基本年に3
ヶ月は前線に行きますし、遠征もあります
から。だから自分たちもいつも言っている
じゃないですか。手紙くらい出してくださ
いって。ええ、じゃあ3ヶ月とか落と沙汰
がなくなるってことですか?ちょっと長い
かなと俺でも思うかも。確かに俺も大時代
は連絡が取れない時期とかあったから
分からないでもないけどその代わり取れる
時は取ったし。メールとかに慣れていると
余計そう思うかもしれないな。いや、
メールとかネットどころか電話もテレビも
ないわけだし行き先の状況も分からない
わけだから手紙はすごく重要なのかも。3
ヶ月か。どうだろう。よし、自分に
置き換えてみてもさっぱりわからない。
普段細かなき配りで接してくれる男がです
よ。仕事とはいえ、きたっと連絡が
なくなればそりゃ心代わりも疑われますよ
。言っているじゃないですか。毎回毎回
毎回書いたぞ。お前らが言うから書いた
こともあるぞ。報告書家って振られたん
でしたっけ?だからなんで知っている?
ザザさんの意外な弱点筆将と瀬戸さん
ザギルが来てから1ヶ月ほどが過ぎた。前
まではおやつの時間に食堂にいたけれど今
はエルネスの王雪室で過ごすようになって
いる。エルネスは毎日窃盗のようにザギル
を勧誘していた。成果はない。小僧はもう
すっかり順能できているんじゃねえか。
やった。おお。
ただ前ほどじゃないとはいえ、相馬魔力量
がゆっくり成長中なのは変わらねえし、
いつもと違う感触がないかどうかだけは気
をつけておけ。頑張ったもんな。シ太動き
も格段に良くなっていますしね。操作技術
が上がったせいでしょう。えへへ。ザギル
さんありがとう。リミーナ
なんだこれ?フォンダンショコラ。へえ。
ザギルは気に入ると必ず料理の名前を聞く
けど素材とかは聞かない。多分興味がない
んだろう。名前を聞くのは次にリクエスト
しやすいからかも。訓練時以外は姿を見せ
ないことが多いざるだけど食事やおやつの
時間はいつもいるしそうでなくても呼べば
すぐ現れるので多分いつも近くにいるんだ
と思う。そして妙に馴染んでいる。みんな
慣れたのかもしれない。人格に問題が
なければこの絵に推薦できるんですけどね
。とはざザさんの件。ざザさんですら
言い合いながらもその光景はトムと
ジェリーなので実は仲がいいんだと思う。
それを言ったら2人ですごい嫌な顔をして
いた。合格認定をもらった翔太君は最初の
うちこそ何度かザギルのストップがかかっ
たけれどここ最近は全くそれもなくて結局
花町には行かないで住んだ。少し複雑な顔
をしていたので興味がなかったわけでは
ないと思うんだけどそりゃ落年頃だもんね
。前から思っていたんだけどさ、し太と
かずはちゃんの魔力酔いってさ、相馬魔力
量の急成長に身体が追いついていなかった
からってことなんだよな。でもそもそも
相馬魔力量の急成長って身体の成長期だ
から起きたってことだって俺らには起きて
いないんだよね。混乱ショコラをペロリと
らげてから街チを1つ口に放り込むザギル
は少し眉間にシワを寄せた。成長期と
急成長のどっちが先でどっちが原因なのか
は俺にはわかんねえよ。新官長様の方が
そのうち答えを出せるんじゃねえのだから
ね。ザギる。あなたがうちで断る。1日
おきに2時間でどうつかお前ら全員成長は
続いているぞ。普通は13歳くらいまでに
成長が終わるんだけどな。成長の仕方も
それよりか急激だしよ。あれじゃねえの?
勇者の成熟とかなんとか。それも13歳な
んだ。成人年齢ってそれもあってのことな
んだろうか。スルーが半端ない。ちょっと
待て。それを言うなら幸たちにも起こる
可能性がやっぱりあるってことか。知らね
えっての。今とこその気配はねえよ。
ついでに見てはいるけど。けど残りの奴ら
が残り3割を切ったところをまだ見たこと
がねえんだよ。でもまあ自分で気づかねえ
のは小僧たちと同じ気がすんぞ。なんでか
ほう。大体小僧だって自分の身体の変化に
気づけるようになったわけじゃねえだろ。
加減を切らないようにする調節を覚えた
だけだ。知りたいなら試してみてもいいん
じゃねえの。2割を切っても自分が気づか
ないかどうかよ。試す。いいっすよね。
ざザさん。私も。ううん。ザギる。2割で
ストップをかけられるんだが。それは問題
ねえな。まあ本当にやろうと思って切れる
かどうかはお前ら次第かもしれねえけど。
エルネスまで首をかしげる。メモはすでに
準備済みだ。お前ら上手すぎるんだよ。
特に兄ちゃんと姉ちゃん無意識っぽいから
性質が悪い。ええええ、そんなこと言われ
てもな。兄ちゃんは配分がうまい。常に4
割を切らねえな。あちゃんはよく調節が
うまい。3割を切らない。僕は僕はああ、
坊主坊主はちょっとおかしいん?うお。
何それ?急にしがみつくなんじゃねえよ。
れ君がおかしいと言われてビビらないわけ
がないでしょ。なんでか知らねえけど5割
を切らねえんだよ。調節も何にもしている
気配がねえのに。そうだな。回復速度の方
が残り5割を切らないように調節されてい
るって感じかね。だから坊主は加減を
切ろうと思っても切れねえと思うぞ。と
いうことはつまり坊主に限っては今の状態
が続くなら少なくとも戦闘中の心配はいら
ねえよ。こいつ身体はしっかり大人なのに
ガキみてにパッタパッタと昼寝をするだろ
。あ、うん。子供ってリミッターがない
から体力がなくなるまで遊んでパタンと
寝るよね。私にとってレイ君は子供だから
違和感がなかった。そういえば多分それで
調整しているんだよ。
回復速度を常に変えるなんてできるやつ入
ねえから確実じゃねえけど疲れることは
疲れるんだろけど安全地帯でやる分には
それは問題ないよかったローテーブル横の
いつもの低位置にいるレ君の頭を思わず
抱え込むとうふーとろけるような笑顔を
向けられた。なんでそれを言わないのは
早く言わないの?教えてくれないのだから
うちで働いてって断る。ねえねえザギる。
私は私はああピくりと塊が上がった。聞く
か。1日おきにしか訓練していねえのに
きっちり毎日ストップをかけられているや
が聞くか。あ、えやだってザギルが加減は
もう覚えなくていいって。ストップを
かけるからいいって言ったじゃ。毎日
ストップが必要なほど気にしねえで使えと
は言ってねえよ。なんで訓練以外で
ストップがいるんだよ。あ、そういえば
ですね。ざザさん聞けや。聞いたら怒った
くせに下せぬ。さっきね、訓練場から裏山
を見たらですね、何か煙が出ていたんです
よ。ふわーってストップをかけられてぼっ
と見学していたら見えたのだ。裏山の
向こう側から立ち上がる白い煙。山かじか
な?ってちょっとワクワクしちゃって。
いや、それならすぐ教えてくださいね。
山かはさなきゃいけませんからね。うん。
違うんですよ。上壁を渡って見下ろしてみ
たんだけど、水蒸機みたいな何かが燃えて
いる感じの煙じゃなくって、あれは何
でしょうね。てめえ、ストップをかけた
ばっかりなのにとんでもない高さまで
行き上がったの。それかすぐ降りたし、
寒くなってきたから少し動かなって。そう
じゃねえよ。クソがかずはちゃん高い
ところに行ったらもっと寒いだろな。
寒かったですね。失敗しました。かずは
さんはもっと自調するとして煙ですか?
ああ、あれじゃないの?ほら、熱湯が出て
いるところがあるでしょう。今日は特に
冷えたからよく見えたんじゃないかしら。
ああ、そうですね。熱頭、熱湯と言いまし
たか。それって私と幸さんが食いつき、
あめさんが瞳を輝かせた。温泉では?それ
温泉ではなあ、俺は言ったよな。やめろっ
て言ったよな。ザギルが匂立ちしている
足元にうくまる私を見下ろす。虹色の交際
がギラついている。うーケホ言った。いい
ました。吐き気と目舞いと関節の痛み。
ぐるぐると回り続ける視界。ゴツゴツとし
た岩の角がに痛い。てめえ坊主が心配し
ねえようにしていたんじゃねえのかよ。
なんだそのざはああ
にあったのは本当に温泉だった。うとした
森の中に突然岩場が現れて切り立った低め
の崖の途中からコンコンと厳線が湧き出て
小さな滝と池を作っていた。この辺りの木
は上力樹でどっさりと雪をその枝に乗せて
いるのだけど、それが池にさらされて
時折りさばさと塊を湯に落としていく。
うおお、温泉だ。本当に熱湯ですね。どこ
かから水を引いて覚ませないかな。ああ、
ちょっと先に小川がありますよ。衰脈が
違うのか。そちらは普通の水です。任せろ
。俺に任せろ。きっちり極楽を作ってやる
。テンションが上がりまくった幸さんの
指示に従って勇者パワー集結となった。
商体君が鉄球で池の隣に新たに穴を掘り、
私は邪魔や土を重力魔法でどけ、レ君が
小川と岩場の間の木をまびき、あめさんは
その木を板にしていく。幸さんは全体を
飛び回って水路を整え、ちょうどいい油音
にするべく調整してす、すごい情熱ですね
。温泉ですから。そんなに楽しいもの。
温泉ですし、この世界お風呂はちゃんと
ある。私たちに与えられている部屋にも
浴室はそれぞれちゃんとある。メ度の人が
毎晩バスタブに胃を貼ってくれているんだ
けど、基本はシャワー文化なのだ。私たち
の部屋こそそのようにしてくれているけど
、使用人たちや騎士たちの宿舎は合同の
シャワールームが設置されている。浴上
なんてものは当然ない。
部屋のバスタブだって欧米タイプの刃が
一緒の使い方なので日本人的に物足りない
。あめさんが切り出した板はし太君が掘っ
た穴の横に洗場や脱場になるべく待機して
いる。あと男と女への間の仕切りもね。
懐かしくてね。温泉が大好きでね。だから
まあちょっと調子に乗っちゃった。おい、
お前そろそろ終了。うん。わかった。おい
、もうちょっとだけ。もうちょっとだけ。
あ、本の少し岩をどかせておきたかった。
だとこらもうちょっとだから。ほほ。気が
つくとザギルの声がしなくなっていて
たまにかずはちゃんやばいってって生ひ
さんたちが言っていた気もする。ざザさん
も何か言っていた気がする。言い訳をする
なら本当に少しだけの間でいたつもりだっ
た。岩をどけてしまえばあはみんなが
どんどんできるし任せちゃえって思ってい
たしでふういい仕事をしたと我れながら
いい笑顔で振り返ったらザギルが無表情で
立っていた。えとザギる3お今残りはどの
くらいだと自分で思っている?エッ4割
ちょいや3割ちょっと新刊調査様今こいつ
の残量はどのくらいに見える?うん。枯渇
はしていないように一見えるけどいや何か
おかしいわね。2割を切ると回復速度が
上がり出して3割まで回復したら魔力良い
が始まるわ。はい。やめた時点で1割
ギリギリしか残っていねえ。え、今
ガンガン上がっているぞ。さすがに減らし
た分だけ早いな。そら2割半だ。あと30
秒。いや、10秒で3割。えと3割になっ
た。糸が切られたように自分の身体が
崩れ落ちたのが分かった。う、うえ、けほ
かずはちゃんかずはちゃん絵きをこらえて
はせてレ君が背中をさすってくれている
けど関節も痛くて見動きが取れない。新刊
長立はいいいえ待ってちょっとやめろ。
つかできねえよ。追いつかねえだろ。ザる
、ザギル。ねえ、かずはちゃんはどうした
の?れ君、ザギルのことを呼び捨てにする
ようになったんだよね。大好きなざザさん
はざザさんなのにね。心配しなくても
死にゃしねえよ。ただ死ぬほど苦しいだけ
だ。吐きけ目舞い関節つか。もう全身痛い
頃か。あとは熱も出るかもな。でも
しにゃしねえ。ザギルが食べちゃってくれ
たらいいんでしょ。
直してあげてよ。今は足りねえんだよ。俺
が食って直せるのは溢れてからだなあ。
おい、主様よ。俺が完全に見切ったといえ
ば言葉通り完全なんだ。なめてんじゃねえ
ぞ。うむ。これは私が悪い。どう考えても
私が悪い。視界はすでに真っ暗でチカチカ
と光が飛んでいる。ごめ、ゲほ。一晩そう
していろ。
おい、坊主、母ちゃんを運んでやれ。城に
帰るぞ。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ、
母ちゃん。あん、母ちゃんみてえなもん
だろが。ふわりと体が浮いたのはれ君が
抱き上げてくれたかららしい。かずは
ちゃんはかずはちゃんだよ。ママじゃない
。ママなんかじゃない。ママなんかと一緒
にしないで。ザギルのバカ。何かあれ、
そういえばレイ君はパパっこだったのかな
と思ったことはあるけど、ママの花って
あんまり聞いたことがないな。そもそも親
のことそんなに話さないけど、時々口に
する言葉は別に嫌いな感じでもなかった。
でも嫌いなのかな?でもオムライスで泣い
ていたよね。あれはママの味じゃなくて
パパの味だったのかな?違うのかな?何も
見えないけど手探りでレ君の方の辺りを
撫でる。泣いていないよね。大丈夫だよね
。ダッシュダッシュダッシュ。ああ、そう
だな。別物だったな。俺が悪かった。
すまん。かずハを運ぶのを頼めるか。うん
。いいよと答える霊君の声を最後に意識が
途切れた。気がつけばレイ君の部屋。いつ
も一緒に寝ているベッドに私だけが横られ
ていた。かずはちゃん大丈夫?お水を飲む
。両手に持ったカップはいつから持ってい
たのだろう?ずっとそうやって待機してい
たのか、この子は。少しだけ頭を上げると
ゆっくりと口にぬるめの水が注ぎ込まれて
いく。前に寝込んだ時もこうしてくれた
ものね。上手になった。ありがとう。
ちょっとすっきりした。もう大丈夫。
ザギルも大丈夫だって言っていたでしょ。
うん。よかった。ほっと唇を伸ばせるレイ
君。見回せばみんないる。レイ君のすぐ
後ろにざザさん、足元にエルネス。一歩
下がって他のみんなが並んでいる。ザギル
は壁際に椅子を持ってきて座っていた。
ごめんね。心配をかけちゃった。みんなも
ザギルもごめん。ちょっと楽しくなりすぎ
た。酔いは収まってきている。うん。
さっきよりはまし。ちょっとぼんやりする
けど。私結構寝ていた。いいえ。今
ちょうどベッドに寝かせたばかりです。
吐き気も頭痛もするけど、とりあえず目は
見えるし、目舞いはない。なんだって
そんなに張り切っちゃったのさ。俺も
ノリノりだったけど。ああ、小さい頃にね
、4つくらいだったかな。1度だけ家族
旅行をしたことがあってね、1泊だけだっ
たんだけど、それがあんな感じの露天が
ある。さびれているけど不勢のあるところ
だったの。まあ、実際はたまたま預ける人
がいなくて仕事のついでだったらしいのだ
けど、でもとても嬉しかったのだ。家に
置いて行かれるのではなく、一緒に連れて
行ってもらえたのが楽しくてね。お風呂も
大きくて気持ちよくって、親も一緒に入っ
てくれるしさ。一発で大好きになっちゃっ
てね。4つだろ。普段はもう1人で入れて
いたんだ。私出来のいい子だったしね。
それに基本心は家にいないか仕事をしてい
たから。ああ、火政府さんも手伝ってくれ
てたし。結構これでお嬢なんだ、私。お
風呂って他に何にもない。テレビも新聞も
仕事道具も何にもだから私だけを見て
くれる。私だけを見ておしりしてくれる。
1人占めが嬉しくて一晩に何度も父にも母
にもお風呂に行こうと寝だった。で、結婚
してから子供たちが小さい頃は何度か温泉
にも行ったんだけどこれがまた全然
ゆっくりできなくって温泉を楽しむどころ
じゃなくってね。だって目を離した瞬間に
風呂に沈むわ。すっ転んですり傷を作って
いるわ。旅館の中で行方不明になっている
わ。なんだもん。やばい。俺そういうガキ
だった。うえって顔をするひさんが
おかしい。子供ってそういう生き物だしね
。子供の頃は単純に独り占めだと思ってい
たけど、親になってみれば、そんな生き物
を大きなお風呂での話になんてできない
わけで、夫は夫でゆっくりしたいと一切を
私に任せっきりで、子供たちが大きくなっ
たらなったで、あんまり温泉に興味が
なかったらしくて、行く機会もなくなっ
ちゃってね。ほら、温泉なんかより遊園地
とか色々あるじゃない。子供が大きくなっ
てから夫婦とか1人で旅行なんてでき
なかったの。そう聞く。エルネスの拳は
キュッと思う布団を握っている。恥ずかし
ながらそんなに家計の余裕がなくてさ。私
だけの楽しみにはちょっとね。で、みんな
温泉好きみたいだし、きっと楽しいだろう
なって思ったら嬉しくなって調子に乗っ
ちゃった。ごめんね。ええ、あれだよ。
かずはちゃんにお願いしなきゃなんない
ところは全部終わっているからさ。明日に
は俺らでできるし。そしたら明後日当時
しようぜ。ゆじやった。楽しみだね、れ君
。うん。僕ね、お外の温泉は初めてだよ。
楽しみ。へへと笑いかけると、えへと
笑い返してくれる霊君の方を撫でる。まだ
吐き家けも収まらないし、頭はぼんやり
するけど嬉しいし楽しいねえ。れ君、ママ
は嫌い。
うん。好きだよ。パパは。パパも好き。
うん。でもね、ちょっと言いにくそうに
眺めのまつけが伏せられる。もういらない
の。パパもママもいなくていい。そうなん
だ。思い出したりする。たまに。こっちに
来たばっかりの頃は思い出したけど、今は
たまに。そっか。思い出したら苦しかっ
たりする。うん。全然それならよかった。
ポンポンと頭を軽く叩いて撫でるとレ君は
コテリと首をかしげた。僕あんまりいい子
じゃないなって思って。れ君ほどいい子に
は会ったことがないのに。そっかな。れ君
が悪い子でも好きだけどね。知っているん
だ。レイ君ルディ王子の脱走を時々手伝っ
て遊んでいるでしょ。え、あとは夜歯を
磨いた後にチョコを食べちゃうことがある
ね。慌てた表情であちこち見回す霊君を見
て思わず笑いがこぼれた。チョコレートを
握りしめたまま寝てしまったんだから
気づかない方がおかしいよね。綺麗に吹い
て片付けてあげるけど。でも大好きな
気持ちは変わらないよ。僕もかずはちゃん
が大好き。ママやパパとは違うんだ。うん
。レイ君はほっとした表情で話し始めた。
きっとずっと話そうと思えなかったん
だろう。この子はいつも自分の中で
考え込んでしまうタイプだから。それに
ほんの少しだけ私に話すのが怖かったのか
もしれない。あのね。うん。ママはね、
パパのことが大好きだったんだ。いつも
パパはすごいんだよって。かっこよくて
強くて僕とママを守ってくれてるんだって
。だから僕もパパみたいに強くなってママ
を守ってねって。大切な人は大事に守ら
ないといけないんだって。うん。パパはね
、仕事が忙しくてあんまり家にいなかった
けど帰って来ると優しくてかっこよかった
んだ。だからね、僕本当は水泳教室の方が
好きだったけど、サッカー教室に変えたん
だ。パパもサッカーしてたし、ママがそう
しなさいって言うから。なるほど。親が
もう一方の親を子供の前で悪く言わないっ
ていうのは私の中で常識で絶対やっては
いけないことだと思ってきたし実際やった
こともない。まあ、それを守っていない人
や意識していない人も結構多いし、夫自身
がそんなこと気にしていなかったのは置い
といて。不在がちな夫を母親が子供に褒め
て聞かせるのは至って普通のことのように
聞こえるけど、でも僕すごく頑張った
つもりだったんだけどママがいなくなっ
ちゃった。いなくなったの?うん。お
出かけしてくるねって。ちょっと遅くなる
けど冷蔵庫にチするだけのお数があるから
ね。いい子でいてねってお出かけして帰っ
てこなかったんだ。パパはすぐ帰ってきて
くれたの。うん。えっとね、次の次の日か
な?帰ってきた。ご飯はどうしたの?冷蔵
庫にね、納豆とか卵とかあったんだ。ご飯
もまだあったし、パンもあったし、納豆
ご飯も卵ご飯も美味しいもんね。あ、後
学校で給食を食べた。なんてこと?なんて
ことを幸さんの表情が一瞬で抜けた。あめ
さんが幸さんの背中に隠れている。し太君
がした唇を噛みしめている。ざザさんが
そっとれ君の髪を指で撫でるとれ君は
くすぐったそうにざザさんを見上げて笑っ
た。ママはね、他の男の人のところに行っ
たんだって。誰から聞いたの?パパ。そう
なんだ。最初ね、変だなって思ったんだ。
パパはママを大切にしてるって守って
るってママが言ってたのになって。そうだ
ね。パパが置いて行かれてかわいそうだ
から僕が優しくしてあげないとって思った
んだけどパパは新しいママを連れてきたん
だ。いつ?うん。ママがいなくなったのが
僕の誕生日の次の日だったから。えっと2
ヶ月くらいしてから。そうなんだ。
なるほど。なるほどね。夫婦のことなんて
外からは分からない。子供にだって分から
ない。レイ君の親にも言い分はあるかも
しれないけどね。それってレイ君に関係
あるの?そんなことで許される理由になる
の?レイ君、その時どうしたの?一緒に
ご飯を食べてお休みなさいをしたんだ。そ
したらね、こっちに来てた。れ君は淡々と
話し続ける。ずっとこうして考え続けてき
たんだろう。言動も言葉遣いも少し幼い
けど話し出すと驚くほど整理された話し方
をするのだ。僕ね、頑張ったけど仕方ない
やってもういいやって思ったんだ。だって
パパもママもちゃんと他に大切な人がいた
しね。って思ったんだけどこっちに来たら
ね。ああ、これがれ君の絶望か。守って
くれるはずの母親を守れと夫の代わりを
期待され、目標だと信じた父親は全く違う
ところを見ていて、10歳の小さな体で
頑張って背伸びして、それでもダメなこと
があると諦めたんだ。うん。かずはちゃん
もざザさんも幸みし楽しいからびっくりし
たんだ。私もみんないい子だし、れ君も
可愛いからびっくりしたよ。ふふ。同じだ
ね。うん。おい。かずはちゃんオムライス
を作ってくれたでしょ。うん。誕生日の時
ママが作ってくれたんだ。うん。かずは
ちゃんのオムライスママのとは違ったけど
ママのより美味しかったんだ。そうなんだ
。それで大人のふりを頑張って立って偉い
ねって言ってくれた。うん。偉いと思った
からね。嬉しかったんだ。そうか。れ君が
嬉しかったならかずはちゃんも嬉しいな。
恐ろい恐ろい。パパとママのことをいら
ないかられ君は悪い子だって思ったの。
うん。忘れちゃって全然いいんだよ。
そんなことで悪い子になったりしない。
そうなのだって。今もいい子だもんね。
軽くれ君の方をつまむとそれに釣られる
ような満面の映画。みんなレイ君のことが
大好きだしね。分かるでしょ?うん。
みんな僕のことが大好きだよね。そりゃ
みんな笑っちゃうよね。私もちょっと笑っ
てフラットした。なんて子なんだろう。
他人の行為をまだまっすぐに受け止め
られる子。好きな人を好きだと大切にし
ないといけないのだとまだ信じてそれを
伝えられる子。会ったこともないレ君の
両親に蝶が見えくり返っているけれどそこ
は大人としてしっかりしまい込む。どうせ
も関わることのない人たちだ。レ君には
必要ない。お前らが手放したこんな良い子
はもう私のものだ。ざま見ろ。みんないい
子だよね。幸ひさんはチャらいけど細かい
ところをよく見て助けてくれる。うん。
訓練してる時、僕に水を飲めっていつも
教えてくれる。あ、俺も子供扱いなのね。
ふ、あめさんはみんなが怪我をするのが嫌
だから回復魔法を頑張ってる。ツンツンし
て素直じゃないけどバレバレで可愛いよね
。バレバレ。スライムが大好きなのに違う
ふりをするんだよ。スライム関係ない
でしょ。正体君はいじっ張りだけど、その
分面で一生懸命。どうやったらみんなが
戦いやすいかいつも考えて試してる。僕
聞かれるんだ。だから一緒に練習するのね
。みんないい子で大好きな霊君に優しいよ
。ざザさんだってエルネスだってセトさん
やリトさんたちだって同じ。レ君を大事に
してくれる人はれ君が嬉しいと嬉しいんだ
。だからレイ君はのままでいいんだよ。
そうか。トイレと両手を広げるとストンと
片口に顔が埋められる。わしゃわしャと髪
をかき混ぜてでも1番レ君のことが好きな
のはかずはちゃんだけどキャーっと小さく
見えする子を抱きしめる。ごめんね。
ごめんね。れ君は絶望を超えてここにいる
のに今ここにれ君がいるのが嬉しくて
たまらないよ。かなり猛としてきてるけど
まあいいや。幸せだからいいや。そっか。
いいんだ。ポツンとつやかれたのはし太君
の声。集まった視線には割れに帰って照れ
たようにごまかすように笑う。いや、
えっと、ほら、やっぱり親は大事にしろっ
て教えられるでしょ。やっぱり違っていい
んだなって思ったというか、再確認したと
いうか。それ前に教えてって言ってたこと
。リコったさんにさわれる直前し太君の
絆奏で踊る約束をした時、妙にすっきりし
た顔をして教えて欲しいことがあると言っ
ていた。帰ってきてからのびノびと幸せ
そうにピアノを引いていて、何も聞いてこ
ないからもう分かったのかなと思ってた
けど。あ、うん。それはそうなんだけど。
いや、いいんだ。かずはちゃんだってもう
休まないと。ふむ。確かにし太君も親関係
で引っかかるものがあるんだろうなとは
思っていた。本当にね、この子たちはいい
子すぎるね。ザギルみたいにふテしい顔を
作って笑って見せる。ゆう。そんなもの
捨てちゃいなよ。え?何そのキャラ?自分
でやってちょっとおかしかった。いらない
なら捨てちゃいなさい。そんなもの。
どうせこっちに文句を言いに来られるわけ
でもないし。もそもそれ君が布団に潜って
くる。
古典と私の肩に頭を乗せて落ち着いたと
思った瞬間にすやっと寝きは早やと幸さん
が呟いた。ふはっと正体君が塊を吐き出す
ような笑い方をしてうん。僕もそうする
ことに決めたんだ。決めたんだけどね。
ほらかずはちゃんもお母さんでしょ。もし
かずはちゃんだったらやっぱり悲しい
かなって思ってそれを教えてもらえたら
なって前思っただけで親だから言うんだよ
。親は幸運だから育てる義務も責任もある
けどね。子供にはそんな義務も責任もない
。いらなければ捨てちゃいなさい。
悲しもうが何しようが子供には関係ない。
やっぱりあんた男前ね。ホを机エルネスに
手を軽く払うように振った。いや、だって
親子だって別々の人間なんだから、そりゃ
相性もあるでしょ。相性をバカにできない
じゃん。愛情だって相性にはなかなか叶わ
ないもんだよ。ま、そうね。なんだかんだ
と相性のいい彼氏の方が続くし。うん。
ごめん。それ多分私よく分かってないかも
しれないけど、おそらくそれで会ってる。
エルネス相性って絶対そっちのこと言っ
てるでしょ。
相性でも正体君の親のことは知らないけど
そんなくりだけじゃないんじゃないの?
なんで?ふとたくさんの枕に身じろぎして
少し体勢を整えてレ君の頭をまた撫でる。
こういうのはタイミングが大切だ。翔太君
が聞きたかったことを聞けたタイミングな
んだからそれは受け止めてあげたい。君の
親を殺したくて仕方ないけど、吐き家気も
どんどんひどいけど、それは完全に
しまい込んで見せる。こんな時に子供に
遠慮させるなんて大人の名れだ。ピアノっ
て1日休んだら指が動かなくなるんでしょ
。あ、うん。バレーも同じ。1日休んだら
身体が開かなくなってくる。うん。好き
じゃないと毎日続けられない。でも好きな
だけでも続けられないし上達しない。才能
があっても毎日続けないと指がくれなく
なる。うん。あんな素晴らしい演奏が
できるようになるまで毎日続けてたよね。
親に動画のアカウントを消されてもさ。
うん。そのし太君が自分でできることをし
てないわけがない。いらないって思うまで
何もしてないわけがないよね。ああ、具体
的にリアクションどうってわけでもなくて
、うん、それなりの理由があったに決まっ
てる。僕にとってはだけどでもやっぱり
正体君にとってはで十分。前にざザさんも
言っていた。本人がそう思うならそうなん
だと。し太君は決めたと言っている。考え
に考えて決めたに決まってる。そんなこと
が分かりきっていると分かるくらいには
私たちは一緒にいた。それに子供を作る
だけなら魔物にだってできるよ。子供が
いるからってね、できた人間でもなけりゃ
そうなれるわけでもない。出なきゃ虐待
なんて起きないし。正体君にとって大事な
ものをくれない人なら親でも捨てちゃって
いい。考えに考えて決めたってすぐ楽に
なるわけじゃないよね。今あんまり頭が
回ってないけどね。多分翔太君に今1番
必要なのは皇帝だよね。間違ってなんか
ない。仮に間違っていたとしてもそれは
些細なこと。今し太君が楽になるより大事
なことはない。合ってるかな?これでし太
君が欲しいものに合ってるかな?本当は
もうちょっと頭をはっきりさせたいのだ
けど。あ、きっとかずはちゃんならそう
言ってくれると思ったんだ。そう。うん。
ちょっとずるいしね。かずはちゃんはにも
聞かなくてもそう言ってくれると思った。
手へりと少し下を出して笑っている。ふ、
ご期待に添えてよかった。少しばかり
ヘビーで申し訳ないんだけどさ。うん。僕
母さんに薬を盛られてたんだよね。は死ぬ
ようなんじゃなくて風薬たくさんとか下材
とかがすごいのが来たな。今すごいのが来
たな。思わず頭を起こしかけて目舞いがし
てバ粉と枕に頭が落ちた。ちょ、大丈夫
かずはちゃん続きどうぞ。えっと、そんな
にいっぱいあるわけじゃないんだけどさ。
僕ピアノは結構いいところまで行ってたん
だよね。でも巨弱体質でさ、肝心な時に
寝込んじゃうんだ。母さんもね、
クラシックはすごく期待しててね。まあ、
それ以外は大反対だったんだけど、寝込む
たびに申し訳ないなって思ってたんだ。
うん。そしたらさ、気づいたんだよね。
コンクールの決晶とかいざという時のご飯
にさ、薬を入れていたんだ。信じられない
じゃない。なんでそんなことをするんだろ
うって。そんなバカなことお母さんなの
にって父さんにそれとなく聞いても信じて
くれないしさ。そりゃまさかって思うよね
。意味が分からなくてさ。うん。それで気
をつけてたんだけどまんまとまたね。残念
だったわねえなんて親戚とかままともにさ
母さん励まされててさ。母さんなんだか
けなげな感じでその人たちの相手をしてる
んだけど部屋で1人で笑ってるのを見
ちゃってさ。すごく嬉しそうに笑ってたん
だ。よく考えたら僕はピアノだけじゃなく
て小さい頃から入手とかさ、そういう時も
寝込んでたんだけどね。あって、そっ
かって理由はやっぱりわかんないけど
わかんなくてもなんかもう良くない。って
思ったらこっちに来てたみたい。それは
またし太君運まで悪い。いや、ちょっと
かずはちゃん、それはいやわ。分かってる
。すまん。なんか今のはおかしかった。
ちょっと待て。ちょっと待って。
ぐるんぐるんする。何それ?何をしてくれ
たんだ?なんて言った。こういうの聞いた
ことがあるな。代理ミんなんとか幸さんは
ちょっと待てって感じだったけど、し太君
はなぜかすごく納得した顔で。いや、うん
。ああ、でもそうなのかも。それでいいの
かも。僕運がそれまではきっと悪かったん
だ。こっちに来て楽しいから運が向いてき
たんだね。なんであんたそんな爽やかな顔
してるの?あんたちゃんと楽になったの?
それでだめだ。私が泣いちゃだめだ。し太
君に今必要なのは哀れみなんかじゃない。
絶対違う。泣いたらそう見えてしまう。
だってこんなにはっきりしてるのに、誰が
悪いかなんて分かりきってるのになのに
し太君はが悪いと笑ってる。ここでなら
自由に引けると笑った顔のままでかずは
ちゃんありがとう。何が言って欲しいこと
を言ってくれた。すごくすっきりした。
ごめんね。具合が悪いのにもう寝た方が
いいよ。あ、えあ、ちょ、一緒に寝る。
ここ、ここ開いてるよ。レ君とは反対側、
私の左側をパンパン叩く。いや、本当に私
何を言ってるんだ?これも違う。違う、
違う。なんだかし太君が爆笑したけど、
それはちょっといらない。ふですよね。
じゃ、ここ俺が座るわな。ええ、し太君の
前を横切ってベッドを回り込み、私の左側
にザギルが座り込んだ。すれ違いざにし太
君の花をつまみ上げたっぽくて、またし太
君が笑っていた。なんだよ。もう話は
終わったんだろなあ。し太、俺もなんだか
時々あいつを尊敬してきてる気がして怖い
でしょ。いや、2人ともそれ気の迷いです
からね。やめてくださいね。
あめが新刊長になつくのと同じ感じです
からね。いくら何でもあれと一緒は私も
困るわ。ザギルは私の首に手の甲を当てて
ふと鼻を鳴らしたかと思うと私の左腕の袖
をまくり上げた。まあこんなに魔力が暴れ
てたら熱も出るわな。せっかく坊主が
くっついてるのに。があ。なんでお前
そんなに怒り狂ってるんだ?何を言ってる
んだこいつは。ええと、あ、違うのかよ。
小僧と坊主の話で腹を立ててるのかと思っ
たんだが。あれだ。リコったって女が殴ら
れた時と同じ感じだしな。いや、怒り狂い
ましたよ。狂ってますよ。顔には出して
ないつもりだけど。でもあれ、それって
不思議か。え、ちょっと待って。かずは
ちゃんが怒ると魔力が暴れるの。それで熱
が出るの。え、ダメじゃん。どうしよう。
僕ダッシュダッシュダッシュなんで小僧が
気にするんだ。こいつ本当に親底不思議
がってる。しかもどちらかと言うと私の
バングルしか見てない。ねえ、エルネス
さん、私何かこの世界の言語は勝手に
分かるようになってると思ってたんだけど
違った。通じてる。大丈夫。あめ、大丈夫
。私もちょっとよくわからないから。なん
だ、てめえら、なんだかバカにされてる気
がするんだが。俺だってな、これ怒るやが
いるんじゃねえかな。くらいは分かるんだ
よ。一応だ。一応確認したんだぞ。あ、
一応分かるのはそこなんだ。他に何がある
んだよ。俺は他人のことで腹が立たねえし
。わ、どうしよう。ショター1周回って
かっこよく見えてくる気がする。僕も。
昨日迷いですからね、それ。バングルを
外されて、また新しいバングルをつけ
られる。ピアスも。あれ?それダッシュ
ダッシュダッシュけほ。変えたのいつだっ
け?昨日だな。街石が満杯になったらいつ
もさっさと取り替えてくれるけど、それを
今することなんだ。バングルはいつも石が
いっぱいついているやつで、その染まった
街中の1粒、1粒を真剣に吟味している。
そらよ。小僧と坊主は俺も可愛くないこと
もないし。お前らが頼むならムかつくやを
代わりに殺してやってもいいけどよ。異
世界じゃな。ちょっと無理だ。俺こんな
凶悪なデレを初めて見た。言葉通り凶悪だ
よね。むかついたら殺すだろ。それで
終わりだ。これですよ。この絵やら
あちこちから引き抜きの仲回やつなぎの
依頼が来るんですよ。僕のところに。推薦
できるわけないじゃないですか。こいつ
ムかついたら国品でもサクっと殺しますよ
。なのに能力だけやたら高いもんだから
出し惜しみとか言われるんですよ。こいつ
僕んとこのやつじゃないのに。研究所は
問題ないわよ。本当に応援してます。
新刊長。そしたら依頼がそっちに行くので
殺すことに異論はないから黙っておくけど
。ざザさんちょっと目の光がない。ねえ、
そのバングル昨い変えたって言った。満杯
に見えるんだけど。満杯だな。エルネス
研究者モードに入った。昨日、私3週間
かかるよ。普通はに巫背かかるわね。
ザギルは腰にいつもつけている川カから
ジャラジャラと今まで変えたバングルを
出す。どれも石がいっぱいついたやつだ。
ダッシュダッシュダッシュ捕れ。これが
溜まるまで1週間のやつ。これは遠か。
ああ、もう1本あったがそれ晴らして食っ
た。順番にエルネスとあめさんに渡して
いく。私が最初に買った石よりいい石だ
から早く染まるんだと思ってたけど違うの
かな?色合いが違いすぎるでしょう。1粒
1粒違いすぎるってどういうことよ。つけ
てる時期が別だとしても色合いが違い
すぎるし、同時につけてたなら同じ色の
はずでしょう。こればらしてないわよね。
つけてた時のままだな。で、これが今外し
たやつ。前までのバングルは色合いは
それぞれ結構違ってはいたけど、基本は黒
とルリに染まっていた。島外したのと手に
ぶら下げてエルネスたちに見せている
バングルの街チーシは黒とルリだけでは
なく赤身が強かったり緑が入っていたり
それぞれ全然違う。キラキラと色取り取り
の光を引いている。針はちょっと私の位置
からは遠くて見えない。綺麗だな、私。
いい仕事してるな。自慢しようとしたら声
が出なかった。声が出ねえか。うるさく
なくていいな。ひど。
かずはさん指さして訴えくても分かりますけど、ちょっと寝てください。無理だろ。神経が立ってて眠れやしねえよ。おら、お前らそれ返せ返せ。押しにルを返す。エルネス観察したかったんですよね。分かります。こいつ魔力
操作が下手ってわけじゃねえ。えんだよ。シュダッシュダッシュ息にしてんじゃねえよ。黙っててもうるせえな。うまいわけでもねえし。
兄ちゃんたちに比べりゃ雑魚も雑魚だ。
バングルを全部ほき出して布団の上に広げ
た半カちの上に転がしていく。ただなあ、
毎日毎日なんなら1日何回もな。ああ、
魔力の器の方カップな。そっちが容量
変わるんだ。3割も2割もあったもんじゃ
ねえ。相魔力量も増えてるのに器まで
変わるんだからよ。魔力の方も流れ方やら
何やら普通壁っつうもんがあるけど決まり
がない。うん。規則性とか法則性かしら?
ああ、それだな。それがない。新官長様と
標壁にこな間だ聞いたけどよ、もっと前は
それほどでもなかったはずだって言うじゃ
ねえか。あなたに言われてから長時間見て
みるようにしたらね、確かに前とは違って
焼けに出力の波があるのよね。魔法も使っ
てない通常状態なのに他の奴らも大概だが
こいつ常識って門を無視しすぎてんだ。な
もん調整訓練したって意味ねえよ。小僧も
落ち着いたし一時的なもんだとは思うが
それまでは見張ってるしかねえ。よし。
難しくなってきたけど加減を気にしなくて
いいっていった理由は分かったと思う。
お前魔力調整を教えてたんじゃなかったの
か。え、進捗どうだなんて聞くから気長に
行くしかねえだろって言っただけだ。
ダッシュダッシュダッシュおまその面が
面白くてよ。どんなだ?どんな顔だ?首を
起こしてざザさんの顔を見ようとしたのに
ザギルに額体を抑えられた。動いてんじゃ
ねえよ。石をばらまかれったろ。でっ、今
もう結構立ってっけど、まだ魔力は溢れて
ない。おかしいよな。回復速度は急上昇中
だ。こいつ普段からそうなんだけどよ。
溜まってないのに漏れてんだ。少しだけな
。新官長様にはそれが波に見えるんだろ。
で、魔力酔いしてる今はもだ漏れだ。魔力
が乱れてる分余計になダッシュダッシュ
ダッシュ。こんなもんか。真剣に吟味して
たらしい石の粒を手のひに残して他は
半カちに包んでまた川カにしまい込む。
普通魔力干渉はお互いの魔力を交換したり
寄せていくだけのもので量としては
差し引き変わらねえ。一方的に奪えるのは
俺みたいな魔力食いだけだ。ところがだな
。小さなガキと親の間でだけは違う。ガキ
が親からほんのわずかだけ魔力を受け取っ
てるんだ。何それ?聞いたことないわよ。
だろうな。俺以外に知ってるやも見たこと
ねえし。俺だってじっくりそのつもりで見
てねえと見えねえくらいわずかなもんだ。
まあ、南方じゃ親子っつっても金持ちの
親子がほとんどだったがな。貧民屈では
滅たに見ねえ。こっちに来てそこら銃の
親子連れのガキが魔力をもらってるのを見
て驚いたがそれは子供があなたみたいに
魔力を食ってるってこと?知らね。親が
与えてるのかもしんねえし、ガキが吸っ
てるのかもしんねえし。党人同士無意識
っぽいし気づいてねえしな。自然回復量の
方が多いからな。研究すれば。だから
あなたがうちにおい坊主寝てるだろうな。
寝てんな。石を一粒口に放り込んで
ガリガリバキバキ噛み砕くてえ。石だよ。
いや、普段もポイポイ口に入れてる
けど舐めてるじゃん。てめえらに
しょっぱい麺を酸っぱさせてるんだよ。
かずはさん指さして訴えくても上げ
られの唇が降りてきた。ザラザラとした粒が中に入ってきてそルの下がき混ぜて広げるとそのまま溶けて消えた。ザラメみたいに甘くてすーっと喉に流れていく。えたな。俺もこれやるのは久しぶりなんだがな。まあ覚えてるもんだ。
ザギる。あなた魔力を与えてるの。上にと
かよ。死にかけるとな、最後に魔力が
燃えるんだろ。もう回復もできねえから
残ってる分だけの魔力が暴れて燃えて
生き残ろうとする。超も効かねえ。
燃え尽きちまえば死ぬのは同じなんだけど
な。そうね。与えてやれば生き延びること
もたまにはある。大抵は死ぬけどな。ただ
同じ死ぬにしても多少は楽になる。魔力の
暴れが収まるんだよ、これ。また1粒砕い
て街の粉を飲まされる。死にかけてるガキ
がな、親から魔力をもらって最後に笑って
死にがるのを見て、これを使えばできるん
じゃねえかと思ってやってみたらできた。
また1粒、また1粒。ザラメが溶けていく
度。頭痛も生き苦しさも吐き気も溶けて
いく。あんたこれ昔試そうとしたんだ。誰
かを楽にしてやろうとしたんだ。ちょ、
ちょっとあんた後でそれ私にも食べさせて
ダッシュダッシュダッシュ。ぶれない
エルネスの声を聞きながら眠りに落ちた。
わ、別に俺のいたとこはそこら銃で毎日
ガキが死んでたし、死にかけも転がってた
し。できるんじゃねえかなと思ったら試す
だろ。普通街での魔力の与え方について
ほんのちょっと壊る聞いてみたら何を言っ
てるんだお前って顔をして色々台無しな
返事をくれた。いやもうなんだか想定内で
もある返事ではあるんだけども露天岩風呂
は私が最後に見た時よりも二回りほど拡大
されて切り出された木材の香りも相まって
なかなかの不勢を醸し出していた。騎士
たちを始め城の人間が自由に入れるように
と拡大したらしい。そう言っても城の裏山
を登ってここまで回り込んでくる道は雪に
埋もれて獣道にすらなっていない状態と
いうか私たちが書き分けた雪道だから気軽
にたどり着けるのは騎士や私たちくらい
だろう。春になって息がなくなったらまた
違うとは思うけど、そもそも温泉文化が
ないので、どこまでみんなが楽しんで
くれるかちょっと分からない。でも小さな
滝を作る厳線とニュー白色の湯が周囲を
ゆけりで満たし、上力樹の緑と白雪が目に
鮮やかで湯に手足を伸ばして岩にも
垂れかかり見上げれば抜ける青空。夜空も
素敵だろうな。きっと気に入ってくれる人
は多いんじゃないかなと期待している。
極楽
湯舟に隣接する形で板の洗場もあって、
そこは屋根と囲い脱もちゃんとできている
。なんていい仕事をしてくれてるんだろう
。しかも景観を損わない配置と着たものだ
。幸さんが極楽を作ると宣言しただけの
ことはある。あさんはふと桜色に頬を染め
てうっかり、エルネスは手のひで湯を救っ
ては流して観察している。最初は会議が
入ったと悔しそうにしていたのだけど、
温泉は肌にいいと聞いた途端にクラさんを
代行に立てていた。ちなみにれ君におって
もらってここまで来ている。レイ君が
テンションが上がって飛び跳ねていたので
帰りは幸さんを指名することにした。そう
だ。ねえねえかずはこのお湯少しぬるっと
してない?ああ、してるね。さっき話した
でしょ。肌にいいやつだね、これ。刺激も
ないし、いい温泉で当たりね。幸せねえ。
このぬるっとしたのが肌にいいってこと。
どう?肌にいいおいはぬるっとしてる。
本当はいろんな種類があるのよ。温泉って
。この温泉はどんな高能があるか調べ
られればいいんですけどね。あさんも
ちょっとまびした声を出している。男の方
からは幸さんが風呂部業張りに入り方を
仕切っているのがさっきまで聞こえていた
。
かけゆ大事よね。お水先に飲むのもね。
そっち加減どうだ?男女の仕切り板の
向こうから幸さんの声。最高です。マジ
いい仕事だろ。厳選と引いた小川の霊水の
量を調整できるもあるからなんなら好みで
調整してと事前に説明された。湯舟が広
すぎてちょうどよく変わるまで時間は
かかるからと、今は幸さんが調整したまま
の状態だ。でもばっちりである。高能って
具体的に詳しくおOAと選どんななのかで
も違うし、その違いの調べ方は私らも
わかんないけどね。それは任せて。詳しく
エルネス人手不足だってずっと言ってるの
に。ああ、多分どんなお湯でも共通なのが
疲労回復とリラックス効果。新陳代謝促進
だっけ?そうそう。温かいのと水圧とあと
何だかで血構が良くなるんだよね。新陳
代謝が良くなるからお肌の調子も良くなる
と。それらが共通効果で物によって違う
効果もあるのね。例えばうん、火傷や
切り傷、あと消化器にもいいんだっけ?
心臓病以外にはこう幅広くいけた気がし
ますね。あ、でもそんな回復魔法みたいな
ものじゃないですよ。じわじわと長期間
かけてそうですね、両用の手助けになる
くらいなもんでしょうか。場内の人たちは
ともかく一般の人はそんなに回復魔法を
惜しみなく使えないじゃないですか。
もちろん私たちの世界に魔法はなかったん
で、やっぱり同じように温泉で療用効果を
上げたりすることもあるんですよ。それが
前に行さんが言っていた当時ですね。普段
よりおっりとそれでも回復魔法に専念して
研究しているあさんらしくエルネスに説明
している。あさんが回復魔法に企画外の
適正があるというのは当初から分かってい
たことなのだけど、今は医学的知識を元に
したイメージを加えることでこれまでの
回復魔法とは格段に違う効果を上げている
らしい。これまで知きなかったレベルの
大怪我を直せるくらい。もちろんその医学
的知識というのは専門知識なわけでもなく
私や幸ひさんも持っている程度の一般的
知識だと聞いている。だけど魔法に反映さ
せていけているのはあめさんだけだ。私
そもそも回復魔法が全然ダめだし、多分
浄化魔法並みの改革が起こるんじゃないか
と言われている。ふむ。比較対象が欲しい
わね。候補地を探すことから。エルネスう
な。頭を使ってたら効果半減よ。アランと
堪能して、まずは自分で効果を確かめたら
確かにあめさん特性の化粧水やクリームも
あるし合わせをしたら効果に驚くよ。
きっとあめのあれはすごいわよね。う、
こちらのスキンケア用品もオーガニックで
なかなかではあったんだけど、あめさんが
調合したものは特別に具合がいいのだ。
エルネスが、あめさんを本格的に抱え込ん
だきっかけと言ってもいい。エルネスは
堪能することに切り替えて首をほぐすよう
に回して深呼吸をする。シミ1つなく
決め細やかでしっとりした肌はとても50
半ばには見えない。あめさんのように若い
娘さんの輝かばかりの肌とはまた違って
柔らかで匂い立つような白さの肌。身体の
ラインだってちゃんと重力に従って下がっ
ているのにそれがまたエロい魅力になって
いるのだ。一時期も手生やされていた
若作りに全力を上げているタイプではなく
、まさに聖堂の美魔女と言える。ずるい。
エルネスう。その入れ済み。かっこいいな
。私も入れたい。左の千さから腰へ腰から
おempre骨あたりまでつ腹の衣装が
刻まれている。シンクと線の
グラデーションが素晴らしく綺麗。今は
乳泊の湯に沈んでふわりとピンク色の気配
だけ見えている。素敵ですよね。あんた
たちは身体が成長しきってからの方がいい
わね。今入れても崩れちゃうでしょ。だよ
ね。あめさんはもう行けるのでは?まだ
成長するかもしれないじゃない。胸とかも
十分標準まで育ってると思うけど。いいの
?もうちょっと育つかもしれないの。
ザギルに言われたのを気にしてたり。違う
もん。おお。は、そういえばエルネス、私
寝ちゃったから知らないけど結局の味は
分かったの?どうだった?聞かせるのを
忘れてたわ。かずはあんの毛物。エルネス
がギリギリっと奥場を噛しめた。なんだ
なんだどうした?あいつ石を食べさせる
ふりをして普通にキスしやがったのよ。
そしてまたうまいのが腹立たし。ほう。
そう。それで、あめさんの方の赤身が一気
に増した。そうか。現場を見たのかという
か部屋でそのまま実行したのかな。
ぶん殴ろうとしたらかわされるし。あいつ
防御力が高いんだよね。でもエルネスが
殴りかかったの。全然それはそれで家紋
するかと思いきや。私はね、録画にかける
のはいいけどかけられるのは嫌いなの。あ
、録画な自覚があったんだ。あれは
食い尽くされるわよ。物理的に。かずは
やめときなさいね。物理的にって。いや、
まあ確かに食材扱いらしいけどね。かずは
覚えてないの?
味甘いと思ったような気はするけど
あんまり覚えてないですね。そうなんだ。
あめさんがますます顔を赤くして口元まで
家に沈んでいく。どうしました?うーん。
何かしたがかずはちゃんはやっぱり大人な
んだって言ってたなって。ああ、前にも似
たようなことを言われた気がしますけど、
そりゃ大人ですよ。大人には見えないから
忘れちゃいがちだけど大人なんですよって
厨房の裏口で確かに話した。再確認したの
かな、あの時。てかまた忘れちゃってたの
か。このなりじゃ仕方ないけど。ザギる。
何それ?かっこいい。すごい黒くて硬いよ
。れ
言い方。レイ君、あっちに聞こえるから。
仕切りの向こうからレイ君の完成と幸さん
とし太君の精子の声が上がった。レイ君
かずはちゃんねえねえばっぱかれやめろ
レイ君あやめちゃんたちもいるんだから
バシャバシャと波立つ音が聞こえるあたり
あれはレイ君仕切りを乗り越えて顔を
出そうとしてるな。ええはいとレ君の
しぶしぶ声
まさかと思うけど例とかずは普段一緒にお
風呂に入ったりしてる。いや、バスタブが
小さいですからね。さすがにそこまでは
バスタブの大きさの問題なんだ。時々気分
で恥ずかしがったりするんですけど、その
割に風呂上がりは裸で浴室から出てきます
からね。慣れましたよね。私が浴室を使っ
ていてもカジュアルにドアを開けておしり
しねえ。子供たちが小さい頃トイレにまで
突撃してきておしりを始めたのりを
思い出させられたよね。最初ね、トイレに
鍵をかけたら泣かれたもんだ。さすがに
レイ君はトイレにまでは来ない。うん。
そろそろいいかなとタオルを身体に巻いて
厳線を1度ため置いているところに向かう
。ちょうどシリー板の橋。置いておいた
リュックからトレーを出して器を並べて
いく。雪で冷やしておいた上流士と
ジュースをピッチャーに入れて果物とかも
盛り付けてレイ君ちょっとお手伝いして
わい仕切りの向こうからひょいと姿を表し
たレイ君は安の城安定の丸出しだちょ
ダッシュダッシュダッシュなかなか立派ね
普通なら事案なんだけどなかずはちゃん
同時なさすぎかずはさんこっちからも少し
見えてますから。お前何を隠すところが
あるんだよ。男湯と女それぞれから
それぞれの声。なんだかうるさいのも
混じっている。レ君に色々乗せたトレーを
渡した。はい。男性にどうぞって。足場が
悪いから落とさないようにね。分かった。
元気よくレ君が戻れば幸じ
。しかも露点で雪み酒とか最高かよ。
雪ひろさん、そっちの食べ方や飲み方の
指導よろしくね。任せろ。任せろ。
ありがとう。まあ、向こうはみんなお酒の
飲み方が上手だし大丈夫だろう。ざザさん
やザギルの簡単な声も聞こえてくる。
エルネスは果実でいいよね。冷えてるよ。
あめさんはどうする?ジュースにする?
それともジュース割りにしてあげようか?
一応日本の法律では未成年だけど、こっち
じゃ年齢制限なんてないからね。ただまあ
あんまり強くないからたまに舐めるくらい
のあめさんなんだ。えっとね、薄いやつが
飲みたい。前にかずは作ってくれたあれ。
ああ、分かったよ。薄めのなんちゃって
みもね。水とジュースと果実を混ぜて重力
魔法でちょっと熱かけて炭酸を仕込む。
あんたみたいに貴少な魔法を生活のために
使う人早そういないわよ。適在適書なんだ
と思うよ。自分でもそう思うけどね。
行踊り自身響きの重力魔法だけど意外と
料理に使えるんだ。圧力鍋みたいにね。
これはいいわね。果実を一口含んでうっり
とした吐息を漏らすエルネス。
私も同じように果実書を飲む。わあ、憧れ
の雪み酒が叶っちゃったよ。ふ、良かった
わね。エルネスはたまにこうやって優しい
笑顔を見せる。毒府には全然見えないんだ
よね。そういえばあやめえ。結局合コン
って形にするんだって。まあキー
パーティーらしいけど。幸さんがそうすれ
ば気軽だろうって円談の話を担当してくれ
てる人に言ってくれたんですよ。こっちだ
と武踏会なんだろうけど、私たちには複数
同時に薄く広く話せた方がいいし、俺たち
も合同なら一緒に出られるからって。私も
なぜか混ざることになったけど何よなの?
嫌ってわけじゃないけどまた壁の花になっ
てみんなに気を使われるのがちょっとね。
何言ってるのよ。前回よりも情報出てる
からか派狙いが来るわよ。先定基準に子供
は除外ってしてもらったんでしょ。
いや、してもらったっていうか、ざザさん
がそう報告したらそうなったって感じなん
だけど、あまりピンとこないんだよね。
こっちの年齢感覚は理解できたつもりだ
けど、どう考えても私の今の外見年齢で
見合い相手として考えられるのが不思議で
、私たちにしてみればエルフとかはかずハ
みたいに外見は押さなくても中身は大人
だったりするから抵抗ないんだけどね。
もしかして
育つのを待つって意味分かってる?え、
そういう趣味の人もいないわけじゃない
けど、幼い外見に直接浴上するってわけ
じゃないのよ。む、え、今なんかすごく
露骨な話題に突入するフラグが立ったけど
、あめさんがちょっと興味を持った顔をし
てる。ああ、著名種が中身も子供の
パートナーが育つのを待つっていうのも
あるけど、あんたやエルフみたいに中身は
十分大人の場合はまた事情が違うというか
、ちょっと意味が分からない。成熟して
ない身体のせい以外にもまあ成交渉でき
なくなることはあるじゃない。怪我や病気
とか年齢とかね。そうね。でも魔力交換
できるから。おあ、それで愛情を確認する
の。感覚は成功渉とほとんど変わらないん
だから自然とそういう対象として認識する
ようになるってわけよ。もしかして前に
みんなが日本の夫婦のブランクの話に
びっくりしてたのってそういうことだって
考えられないもの。魔力のない世界なんだ
から魔力交換なんてないでしょう。それで
愛情を確認するの。い、いや、必要がない
とかそういうのが嫌いだって人もいる
らしいけどね。あんたはえっとあ、あめ
さんあまり話が見えないけど多分私に
はからない気がするというか魔力交換って
そのそんなにそうなの?
そんな両方向から1度に答えにくいこと
聞かないでよ。ねえ、あんたはどうやって
夫の愛情を確認したので?できてないね。
いや、そんな難しい顔で首をかしげないで
よ。そうか。魔力交換というものがある
せいでかってそういうのがないことが理解
できないんだね。給食室とかで聞く限り
夫婦生活があろうとなかろうと愛情を確認
できている夫婦はたくさんいるらしいけど
、じゃあ私はどうかと言えば知らないよ。
夫が私をどう思ってたかなんて。23年も
嫌だからもうその数字やめてよ。だって
それが当たり前だったんだもの。言わせ
ないでよ。恥ずかしい。
どうなの?あめ、そっちの世界じゃこれが
そういう文化なの?そういう風習。こ
れって言うな。えっと、えっと、23年の
意味は分かったけど、もうそれはいいよ。
正直ね、かずハは45歳でしょ。不思議
じゃないっていうか、あまり想像できな
いっていうか。でも23年前ってかずは
22歳。幸さんと同じ年で私と3つしか
違わないでしょ。
それからずっとっていうのはあ、でも
やっぱりちょっとわかんない。あめって
恋人いたことなかったんだっけ?え、そう
なの?彼氏はいたことあるけど図書館で
勉強したりとかとか学校で勉強したりとか
やだ可愛い。キュンと来た。キュンと来た
。そうなんだよ。あめさんは派手顔の美人
だけど結構奥なんだよね。分かってる。
分かってるよ。よし、分かった。あんた
たち今度の合コン気合い入れていきなさい
。私が仕てあげるから。こな間だエルネス
に化粧任せたら微妙だったよ。というか
なんで今の話から急にそこに飛んだの?
なんか私の分かったとエルネスの分かった
は違う気がするんだけど。あんたみたいに
素顔がな子が花町にいるのよ。化粧のコツ
聞いてくるわ。ええ、花町にも人脈あるん
だ。私の人脈をなめるなって言ったでしょ
。いや、聞いたけどね。あんたたちは恋愛
経験そのものがそもそも少ないの。数を
こなしなさい。す、ええ、エルネスさんが
怖い。広い湯舟なのにちょっとあめさんと
寄り添って小さくなった。レイ君ちゃんと
温かくした。かませたレイ君のネックを
整える。目覚めしちゃうからね。ポカポカ
だし、みんな湯立ってるし。私たちが走れ
ば上まで十分ほどで戻れるんだけど。
エルネスは美ひさんの背中に優然と乗って
いる。ちくしょ。なんかいい匂いがするの
が悔しいな。堪能してもいいわよ。雪ひろ
。ちゃんと温かいよ。あのねかずはちゃん
ザギルすごいんだよ。うん。ちょっと笑顔
が固まってしまった。それさっき叫んでた
あれかしら?今説明しちゃうのかしら?
大丈夫なのかしら?なんかね、黒くて硬い
鱗がね、羽みたいに何枚も背中にあるの。
背中。ほう。そういえばパッと見は一族だ
けど竜との先祖帰りって言ってたから獣人
の括りなんだよね。竜だから鱗なのかな。
立つって何類なんかなんだろう。力を入れ
たらね、鱗が立つんだよ。恐竜みたいなの
?ああ、ゴジラみたいな。かずはちゃん、
恐竜と怪獣は違うからね。一応言っとく
けど。し、知ってるし。なんだと思ったん
だ?え?にっとザギルが笑ってる。なあ。
おい、なんだと思ったんだ。さあ、みんな
覚めしないうちに帰りますよ。お家に帰る
までが遠足です。
エルネスの王設や地質は暖炉に火が入って
なかったからまだ寒いので食堂でお茶を
することにした。エルネスとザザさんはお
仕事の時間だからね。さっき息みしちゃっ
てたけど、まあその辺りはあまりギチギチ
じゃない。なんだこれ?草か。
ハーブティーが気に入らなかったらしい。
ザギルは上流の続きを飲むことにしたよう
だ。雪ひさんが付き合ってる。しかし温泉
すごいですね。ホットハーブティーデを
ついてざザさんが脇腹というか油の辺りを
軽くさせる。雪ひに聞いたんですけど古傷
にもいいんですってね。痛みはさほどない
んですが小張りというか引きつりがたまに
あるところがなんかほぐれて楽になった気
がするんですよ。ああ、そうですね。神経
なんかにもいいと言いますし、回復魔法は
万能じゃない。あめさんが特殊で強力な
回復魔法を使うだけで傷によっては感地
まで持っていけないし行だって残るって話
だ。ざザさん脱いだらすごいんだぜ。
詳しく雪ひ郎言い方おかしくないですか?
何ですかそれ?どうすごいんだろう?確か
に騎士たちの中では細みだけど鍛えている
わけだし探検術や体術を教えてもらってい
た時とか川鎧い越しにがっしりとたましい
のは伝わってきたけどその感触を見た目に
反映させて想像するには私の妄想力は
ちょっと足りないかもしれない。夜にでも
ダ員の勇志を連れてもう1度行ってくる
ことにします。私も行く。行く。絶対昼と
は違ってまた素敵だろうと思ってたの。お
、ちょうどいいね。俺もそう思ってた。
行く行く。もしかしてかずはさん深夜に
1人で行こうとか企たらんでませんでした
よね。え?いや、そんなことやだなあ。
ないに決まってるじゃないですか。女、
学習する女ですよ、私。ねえ、そんなに皆
さんに心配かけた身の上でねえ、ちょっと
しか思ってなかったよ。ならいいですけど
、あめもそうですが、女性だけで行くのは
絶対ダメですからね。なんで私には言わ
ないのよ。新幹長は全裸のところに適襲を
受けたとしても、怒りで殲滅しこそすれ
同揺しないでしょう。しないわね。納得し
たわ。エルネスによく男前だとは言われる
けど、エルネスだって大概だと思う。でも
本当にすごいわよね。温泉効果。肌も
もちもちよ。だよね。ゆで卵になってる
もんね。頬を満足に揉んでいる。なんで
ほっぺタをむにむにしてるのに美人のママ
なんだろう。今レイ君が私のほっぺを後ろ
からもちもちって言いながら揉んでるけど
多分あっちんプリケにしかなってない。
かずはちゃん、ちょっとそれ気にしようよ
。皆さんが気にしないでください。見ない
ふりをするのも大人の足並みですよ。し太
君、そうだ。かずはさん、夜は酒とか各自
持っていくんで大丈夫ですからね。ほらね
、ざザさんをご覧なさい。この見事な
スループっぷり。お、ダッシュ、ダッシュ
、ダッシュ。本当はちょっと厳しいです
からね。例、そろそろやめてあげなさい。
わい。ほっぺから手を離した霊君はおむろ
に私を抱き上げて膝に乗せた。女性は荷物
が多いものかとは思ってましたけどあんな
食器から何から出てくるとは予想外でした
。かずはちゃんさすがだよね。私もいい
仕事したと思ってます。食器向こうに置
きっぱなしですからね。次は食材だけで
大丈夫ですよ。食器を置いておける
スペースがあるとか幸さんもナイスでした
。
そのつもりだったスペースじゃないんだ
けどね。ただの脱場だから。使った食器は
男性がさっと片付けてくれた。意外なこと
にざ切るまで。ちなみに私が大者を持って
たりするのは皆さんまだちょっと抵抗が
あるらしい。重力魔法があるし直接触れて
いた方が楽だから私が自分で持っていた方
がいいと何度も説明してるんだけどどうに
も落ち着かないんだとか。そうだねえ。
ザギル、あなた結だとは聞いてたけど水星
系だったの?鱗があるんでしょ?見たいん
だけど本当あんた折れねえな。ああ、
混じってもおかしくはないけど特徴は出て
ねえぞ。リ以外はなかっこいいんだよ。
リってレイ君音で説明するくらい気に入っ
たのか。リって何だろうね。エルネスが見
たがるってことは珍しいの。水星系の獣人
は生活権が違うからね。あまり交流もない
のよ。海に住んでたりとか。そうそう。
水星系の鱗は綺麗なんですって。龍との
先祖帰りだったらもっと珍しそうだな。
もう準決はいないっていうくらいだし。
ザギル的にはあまり公言したくないのかな
。さっと前に教えてくれたけど。新刊長人
に会議を押し付けてなんでゆったりしてる
んですか?ひ、クラルが現れた。エルネス
がビクっとした。言い訳する間もなく拉致
されるエルネスを見送る。エルネスは
ちょっとクラルさんに弱い。ザザさんの
セトさんにエルネスさんのクラルさんか。
息広、なんで僕がそこに並んでるんですか
?ねえ、クラルさんを引き込めば少しは
勧誘い込ま
れる光景しか浮かばねえ。道類だろ、あれ
。そっか。頑張れ。てめえ、本当他人ごと
だな。あれとあめさんが首をかしげた。
ザギる。私たち魔力の流れがいつもと違う
。
気づいたか?伊達にあいつの弟子じゃねえ
な。う、ちょっと調子がいい気がするもの
。あ、俺も僕も私分かりません。ちょっと
だけ流れが良くなってんな。魔力回路太く
なってんぞ。標壁も同じだから温泉効果な
んじゃね。ああ、全体的に調子が良かった
から気づかなかったけど。確かにそうだな
。正直俺こっちに来てから体調が悪いこと
ないからさ。温泉に入っても極楽感が半減
かなって思ってたんだけどきっちり極楽
だったしな。そっか。魔力回路にも効果が
あったか。万能かよ。やっぱちょっと調子
が悪いところがある方が良くなった感が
分かるもんね。病気の時に健康の大事さに
気づくみたいな。僕も体調崩したのって
魔力酔いの時だけだし。
ほほかずはあんただけだからね。
しょっちゅ怪我したり寝込んだりしてるの
。若いものに吐かないませんな。諦めて
エア団やめて。極楽だったし体調はいい
けど魔力回路の調子は分からない。レ君は
どうかと見上げると弟と船をこいでた。
あら、ポカポカだもんね。一応お前も流れ
良くなってんだけどな。本当鈍いな。魔力
調子良くなってきた。めっちゃ良くなって
きた。手遅れ感満載の家を張ろうとするん
じゃねえよ。勇者の成熟。それが何を示す
のか文献には残っていないらしい。結果と
してその強大な力を事在に扱いこなせる
ようになるために事実と戦闘力が上がると
は分かっているのだけど、では具体的に何
をしたら成熟していくのか成熟とはどんな
ことなのか身体能力や権限武器の扱い魔法
の習得など訓練で可能なことをしてるだけ
であってそれが成熟を促すものなのかどう
かが分かっていないのだ。研究の不足、
情報の不足などというものではなく、単に
過去の勇者たちが語らなかったから絶望を
思い出せとモルダモでは言った。敵退する
魔族の言葉が助言であるとは考えにくい
ことのはずなのに多分それは成熟のために
必要なことなんだと思えてしまう。絶望を
思い出した翔太君と霊君。正体君は
思い出して葛藤したのだろう。大切にし
なくてはならない。期待にいられなくては
ならないとすり込まれた普通にこう痛く
なる自分を持てましてそもそも元の世界に
戻ることはできないのだから不可効力なの
にも関わらず普通は事情自爆となるけれど
も彼はそれをいつの間にか1人で乗り越え
てあの伸びやかなネールを奏でる様子の
ままの晴れやかな顔つきを手に入れた。
多分レ君はすごく早い段階で思い出して
いる。私たちにこれまで伝えなかったから
分からなかったけれど、そう考えればその
言動には納得できるものが多々あるのだ。
彼には自分の中のものが絶望と呼ばれる
ものだという認識がなかったから伝えよう
とすら思わなかっただけ。ただただ
ひたすらに大切な人は守らなくてはなら
ないとそうでなくては失ってしまうのだと
何から守るのかも曖昧なままレ君は私に
しがみついている。それは思い出したから
こそのことだろう。そのあり方は脅迫観念
や恐怖の主の存在を心配させるけれども、
レ君はまだ10歳だ。たえ、奥底に何かが
あったのだとしても、それがどう育って
いくのか、どう育てられていくのかで違っ
てくる。自分への行為をしっかりと
受け止め、自分の行為をまっすぐに伝え
られる。そのしなやかで柔らかな強さは
きっと彼の成長をよりよく導いてくれる
助けになるはず。同馬魔力量の急成庁と
その制御を手に入れた翔太君、すでに5割
を切ることがないという実質無制限の魔力
量を持つ霊君。これらが勇者の成熟の結果
だとするならば、そして絶望を超えた先に
あるものだとするのならば、確かに符合は
するのだ。仮にそうだとするなら、過去の
勇者たちが語らなかったというのも
頷付ける。もしかしたら親しかった人には
伝えていたのかもしれない。私たちにとっ
てのザザさんやエルネスのような人になら
伝えていただろう。けれど、そのような人
たちならば、やはり勇者たちの内面を記録
としてあえて残さなかったという方が自然
だ。幸さんとあさんはどうだろう?幸さん
は思い出してはいるらしいけどダッシュ
ダッシュダッシュ私はどうなんだろう。
確かに勇者人の中では誰よりもパワーと
スピードに特化しているとは言われる。
相魔力量も飛び抜けているとは言われる。
けれど
使いこなせないか誰よりも不安定で今だってギルに頼らなければ魔力酔いで
1
日の半を寝てごすことになりかね。出しのに自分の中で折り合いもついているのに足りないんだろうか。そもそも絶望と成熟が関連しているということも確定ではないし私の測に過ぎないのだけど焦るとか他のみんなに張り合ってどうこうっていう気持ちは多分そんなにはない。
ただ自分が持つものを制御できないという
一点が腹立たし、ほんの一瞬答えの出ない
思考に即われていたらザギルの唇が軽い音
を立てて私の唇をかめていった。もうを
腹空いたの。ダッシュダッシュダッシュを
小腹がちょっとな。首をかしげたかと思う
と食堂のカウンターにあるスコーンや果物
に気づいたのかゆゆとそちらに向かって
いく。温泉には朝早くから行ったからお
昼ご飯にはまだちょっと時間があるねえ
かずは今のはお腹空いてくるととりあえず
何かつまみたくなるそうですよ。れ君が見
てる時は自調してるみたいなんだけど今寝
てるからでしょうねとりあえず何かて割と
ちょくちょくあることなんだけどそういえ
ばみんなが正揃いしてる時にはなかったか
もしれない。大体霊君が起きてその場に
いるからね。非常というか蛍光色らしい
ですから。よくあることなのかずはちゃん
的にありなのか。それもう慣れましたね。
れ君がとりあえず私を抱っこするのと
さほど変わらないです。レイ君と違って
全く可愛くないですがずはちゃんやっぱり
大人なんだ。正体君があずかに本を赤くし
ている。かずはちゃんが大人というか
ザギルが自由すぎんだろ。王の本人我がせ
ずでもっしゃもっしゃとスコーン食べてる
し。ああ、一応ね、魔力を見たりするのは
それなりに疲れるんですって。で、お腹
空きやすくなるとそれをほぼ1日中私を
見張るのに使ってるわけですから仕方ない
でしょう。かずはさん、魔力食いは思考品
だそうですし、あのように普通に何か
食べれば済む話なのではというか、あいつ
手で魔力食えるじゃないですか。気づいて
なかったんだかずはちゃんいいかした。
大人ってのはもっと頭が回る人間のことを
言うんだからな。ひどくない。幸さん
ひどくない。予定長和のごと夜の温泉には
飾るな王が参加していて、次の日には国外
の温泉事業計画が立てられた。公共事業は
経済を活性化させるし、雇用も確保できる
からいいのだというのは元の世界と変わら
ないようだ。同時に厳選を城へと引き込ん
で大浴上を作る工事も始まっている。
ドレスはもう何々かあるけれど合に向けて
新しいドレスが仕立てられていた。まだ来
たこともないドレスがあるんだからいら
ないよと言ったら今あるのは夜用ばかりな
のよとし立てられた。コーディネーター
エルネスは他種のワードローブを完全に
把握している。ついでに言えば普段着には
文句をつけられることが多い。シャツと
半ズボンとかそうでなかったらジャージと
かばかりを着てるからもっとこうおしゃれ
なのがいっぱいあるでしょと言われるんだ
けどそんなの来てたらレイ君と遊びづらい
じゃないというかエルネスだって仕事中は
頭からすっぽりフードをかぶった老姿なの
にエルネスの王設にあめさんとお邪魔して
下手屋さんの到着を待っている。あめさん
はデザインから自分でも注文してたみたい
だけど私はエルネスにお任せしてた。宝食
屋さんが先に到着していて、び尾やかな
ジュエリートレーを何枚も広げている。
どれを選ぶかは下手屋さんが持ってくる
完成したドレスと合わせてからになる
だろうけど、金銀は見ているだけでも
ワクワクするし夢が広がるもんね。あさん
もエルネスに相談しながらあれもこれもと
悩んでいる。あ、このチョーカーかずはに
似合いそう。あめさんが手にしたのは黒の
レースにアイオライトが散りばめられた
チョーカーだ。サファイアと区別が私には
つかないのだけど、宝食屋さんがそう言っ
ていた。うん。可愛い。似合うと言われる
のも嬉しいんだけどね。きっと前までなら
喜んで試してみるくらいはしたんだけど。
そっか。やっぱり聞かざるんだから首元の
アクセサリーは必要かもしれない。えっと
、私はドレス見てからにしようかな。
どんなのかまだ知らないし。ダッシュ
ダッシュダッシュかず派のドレスは胸本源
や襟りが華やかだからその辺りのはいら
ないわよ。その分発を飾りましょう。
エルネスを見やるとでしょ。って顔をされ
た。エルネス、あんた本当大好き。はい
はい。あんたも時々可愛いわね。抱きつい
た私の背を足らうように軽く叩くエルネス
。すごいな。気づいてたんだ。しばらく
自分でも気づかなかったのだけど、
ハイネックスら嫌なのだ。幅の広い
マフラーやストールをぐるぐる巻きにする
くらいなら平気。誰かに触れられること
だってくすぐったいけど平気。
くすぐったいのは前からだし。でも何かが
首に直接巻きつく感触はどうやら首輪を
思い出してしまうようで、あれから随分
立つというのに本当に時々太したはずみに
おじけつことがまだある。ダッシュ
ダッシュダッシュ。これだな。あんたいた
の?宝食屋さんはもちろん私たちも
飛び上がった。いや、本当なしに5cmは
椅子から浮いた。唐突に部屋に現れた
ザギルはどこ吹服く風で宝食屋さんの後ろ
に用意されていたものをこちらによす。
なんでこんな筋肉マンが気配を消せるのか
未だによくわからない。そりゃこの絵やら
情報部から引き抜きの話が来るはずだ。私
のところにじゃなくてなぜかざザさんとこ
にだけど。そう、そんな他人の荷物から
勝手に出すんじゃありません。あ、いえ、
次にお見せしようと思ってましたので。で
も本当に可愛いかずは似合うよ。それ渡さ
れたのは雪の決晶と小花をモチーフに
ダイヤと新珠が余れたヘッドドレス。お
揃いのイヤーカフまである。バングルや
ピアスの趣味から思って履いたけど、
あなたこういうのセンスがあるわよね。見
た目完全に野生化してるのにね。てめえら
本当おっせ。おぎ話のドラゴンは銀法が
大好きだと言うけれども、それはこっちの
世界でも同じなのだろうか。カラスみたい
だ。ちょっと出かけてくるからよ。お前
ちょろちょろするんじゃねえぞ。俺が戻る
まで料理も禁止な。これからレッスンある
けど、それもダめ。ああ、あれか。2時間
くらいだったか。うん。あれくらいなら
いい。魔力使うなよ。かずはのレッスンっ
てバレーでしょ。なんで料理の方が禁止な
の?俺が聞きてえよ。なんで料理の方が
じゃんじゃん魔法を使ってんだかよ。
ザギルと入れ替代わりに到着した下手屋
さんが持ってきたドレスは最初から合わせ
たかのようにヘッドドレスとイヤーカフに
ぴったりだった。この世界での武要は貴族
なら社交ダンスで平民なら祭りのダンスと
見せるための踊りではなく自ら楽しむため
のものが主流だ。あとは真事と同格のもの
。元の世界でも古来から神に捧げるものと
して武用は位置づけられていることが多い
。奉能の魔ってやつだ。ここでも宗教は
いくつかあるけれど飾王国では精霊教が
多数晴らしい。各地に神殿もあるし、言い
出したらエルネスだって新官長だから精霊
教の真事を取り入ったりする。魔法が元々
精霊と密接な関わりを持っていると信じ
られていたからこそ新刊長であるエルネス
が研究所も間轄としてるのだ。召喚の義も
真事の括りだとか。ただそのあり方は日本
における新党に近くて宗教として認識し
ないほどに生活にね指している。無宗教と
言いながら7号さんやお参りのお参りも
するでしょう。精霊は800万の神のよう
な存在だと思えばかなり馴染みやすい。
ちなみに宗教国家である教国が掲げる宗教
も多神教だ。こちらはギリシャ神やロマ神
みたいに人格を持つ神々が崇められている
。帝国は国境を持っていない。過去の勇者
たちはキリスト教などの一心教の宗教権
から来ていることが多いのにこれだけ貪欲
にあちらの文化を取り入れてきている世界
がその宗教感を取り込んでいないのは
ちょっと不思議だったりするとあれ自分
たちが踊るための踊りではなくバレーの
ように見せるための踊りを踊るのは神殿に
使える武要専門の神官だけだ最も観客とし
て想定されているのは精霊や神なのだけど
だからこちらには社ダンスを確波として
学ぶ以外に踊りを学ぶということはない。
騎士たちの小サックダンスだって専門に
学ぶわけじゃないしね。あれは自分たちが
楽しむ祭りの踊りに近い。そこに来て
クラシックバレーが持ち込まれたわけで、
結構前から武要専門の新刊たちにバレーを
教えていたりする。週に1度だけ。そして
新刊たちは宇の貴族市場に教えていく。
多分こうして浸透して広まっていくの
だろう。
今日は月に1度の貴族試にも私が教える日
で何気に楽しみにしている。みんな退術を
学んでいるせか。身体も柔らかいし体感も
しっかりしていて覚えがいいのだ。2時間
のレッスンのうち1時間近くは柔軟やバー
レッスン基本姿勢基本ポジションの練習に
費やされる。叩き込まれる基本ポーズが
事在に身体を操ることを可能にさせるから
バーに並ぶ新刊や子供たちの姿勢を
1人1人チェックしては直していく。そう
、顎綺麗ね。指先と肘には空から糸が降り
てるの。糸に釣られたままそうまっすぐ
水平に横に開いていく。うん。綺麗。学団
のピアニストを毎回1人借りて音楽に
合わせながらバットマン誕を繰り返す。
足裏全体でとこを掴むの。そのまま滑らせ
て。腰はね、ここおその両脇から足の
付け根にかけて通っている筋肉を意識して
。そうできたね。自分がずっと教えられて
いたことを1つ1つ思い出しながら伝えて
いく。男の子が多いのも楽しみの1つ。
向こうのバレー教室なんて男の子がいない
のが当たり前だから。教室感で男の子の
貸しかりをしたりするもの。だから幸さん
も巻き込んで男性パートの手本を手伝って
もらったりする。リフトとか私が新刊の
女性たちを持ち上げることもできることは
できるけど新調査のせいで手本にならない
から。ちなみにレイ君にはえ、やってたら
僕見れないもん。見てたいからやだと振ら
れた。小サックダンスはたちに習いに行っ
たくせに。さんを勇者補正でワルツがすぐ
に踊れたように振り付けを教えればそれを
なぞるくらいなら楽にこなしてしまう。
本当になぞるだけで当然完成度は高くない
のだけどずるいよね。本当にずるい。
レッスンの途中から参加するひさんが
現れると子供たちの目が輝く。新刊の女性
たちもわずかに目元を明らめる。勇者様だ
ものね。いや、私も一応そうなんだけど。
声のいい女性と幸さんに振り付けを教えて
、彼らがその通りに踊ってくれればそれが
他のみんなの手本となる。たまに身長さの
会うことなら私が相手になって教えたり
する。来年に歯み割り人形と海賊を発表会
でお披めするのだ。翔太君が学団に曲を
教えてくれている。海賊はちょっと難易度
高いかもだけど、男の子たちの人数と身体
能力を見る限りかなり行けると思うかずは
ちゃん、ちょっとこれきつい。頑張れ勇者
。訓練とは違う筋肉を使うしね。時々
漏れるひさんの泣き事を聞き流して、来年
きっと先乱れるであろう子供たちの舞台を
夢見てる。幸さんお疲れ様。別にやってき
た翔太君が差し入れてくれた水差し
いっぱいの果実水をガブガブ飲んで幸さん
はもう一度とこにひっくり返った。おい、
ちょっと前からもしかしてと思ってたんだ
けど、お前分かってて手伝い断ったな。れ
君が珍しく無言でスイット目を方向せた。
あれ?そうだったのか。確かにれ君は最初
のレッスンの頃からついてきて見学してた
からね。そんなに大変?嫌ですか?聞く
だけ聞いてみる。逃すつもりは全くない。
かずはちゃん、やっぱりエルネスさんと
友達なだけあるよね。そんな絶対逃さない
顔して言われてもな。バレてた。手伝いに
来てくれていたピアニストに変わって鍵盤
を流し引きしてる翔太君がクスクス笑っ
てる。楽しいことは楽しいよ。使ったこと
ない筋肉と使ったことない神経を使うのは
面白い。
しかしだ。それがめちゃくちゃきついんだ
よ。俺は訓練でもこんなにへったことない
。どんなになぞってもかずはちゃんの見本
とは全然違う仕上がりだしさ。幸さん
ヒップホップとかの方が馴染んでるでしょ
。今時の若者だし。ああ、まあそうだね。
そっち系の方がまだ踊りやすいな。私も
ヒップホップやレゲーは踊れませんよ。
大好きなんですけどね。姿勢や音の取り方
とかが真逆なんですよ。そうなの?シ太
みたいに何でも行けそうなのに何でも好き
ですよ。踊りはただ若い頃に試してみまし
たけどやっぱりクラシックの癖が抜けなく
て幸さんのバレーみたいに振り付けは
なぞれても全然かっこよく踊れないんです
よね。例えばどんなのを試したの?うん。
若い頃ね。素人が参加するダンスの番組と
か色々あったんですよ。勝ち抜き線でそこ
からはまってマイケルジャクソンあたりは
基本としてロボットダンスも防具ダンスも
一通りマジか本当若い頃ですよとバットと
かスリラーあたりこの辺りし太君がなぞり
始めたビリージンにしびれるくううずうず
するなそうそうそうそういやもうさすがね
し翔太君ですぐに子育てに入っちゃってね
。すっかり遠ざかって。ここ数年ですかね
。色踊り時動画出回ってるでしょ。
ワールドオブダンスとか見まくりました。
最近のは身体が全くついてこなかったので
試しもしてないですけど。ワールドオーブ
ダンスのは俺も見まくった。マジですか?
私あのフランスの双子ダンサーがっしりと
手を握り合ってその握り合った手を曲に
合わせて左右に揺らす。
裏打ちで肩も揺らして幸を立ち上がらせ、
腰を上下に刻み重心を下にけれど腰の位置
は変わらずにええかずはちゃんこれ今の
エッビリージインカンコピできるとかいう
古いライブの振り付けなら覚えてますよ。
言った通りかっこよくはないですけど。
教えて教えて。お礼なら踊れると思う。
なんなら俺を倒し、喜んで滑るような両足
のステップからのムーン。ショ太シ太
ちょっと最初から頭からの力強いビートで
空層の帽子と股間に手を当て、あの腰から
踊り出せばちょっとかれたセクシーな歌声
はさすがに自ら言い出すほどでそりゃ
マイクを持ったパフォーマンスで踊らなく
てはいけないだろう。顔芸付きかよ。
もちろんですよ。踊りは表情も含めて踊り
です。あの女芸人バりにやりますよ。あれ
結構好きなんです。何回か見せれば幸さん
はぴったりついてくるようになって、
やっぱりバレーよりもずっとかっこよく
踊れてる。そして私もなぜか踊れてる気が
する。かずはちゃんどこが踊れてないの?
いや、なんか踊れてますね。勇者補正
でしょうか?重心の低さも裏打ちも手足の
扱い方もちゃんと神経を回したままバレー
の癖が出ないように維持できる。何度も何
度も繰り返しみた映像の通りに再現できる
。次は何をやる?スムースクリミナルは
どうだ?直立のまま前に倒れていくあれを
重力魔法で思いっきり低くまでやったら
大家でそれずるいだろとか笑い転げてたら
魔力を使うなと言ったよな。帰ってきた
ザギルの説教を3人星座で受けることに
なった。ダッシュダッシュダッシュリゼ
訓練場と森の境い目にふわりとホタル
みたいに漂ったあの光は確かにゴーストで
あるリゼだった。高いところから
突き落とされたような感覚で飛び起きた。
時計を見ればまだ日は変わっていない。
レイ君はすやすやキを隣で立てていて
起こしてしまわなかったことにアンドの息
を静かに吐いた。悪夢でも見ていたかの
ように冷たい汗で缶頭犬が肌に張り付いて
いる。全く持って記憶にないけど、少し
駆け足の鼓動が落ち着かなくて、そっと
ベッドを抜け出した。ここしばらくずっと
なかったのにうなされて起きることも
なくなってたのに古代遺跡に使われていた
間のことはエルネスもざザさんも深く聞い
てはこない。事実関係や起きたことを
自系列順に話してはいるけど主織はすでに
殲滅済みの今これ以上追求する理由など
ないされても困る覚えてないのだから説明
したことが全てだとは彼女らは思ってはい
ないし話したくない部分なのだと思ってい
てくれているようだけど単に覚えていない
のだ。リコッタさんのことやザギルやロブ
たちとのやり取りはほぼ覚えてはいる
けれどその情景は福スクリーンを張った
ように現実身がないしログールをへすかに
埋め込まれてから何をされていたのかは
ほとんど覚えていない。幻覚は見ていたと
思う。その幻覚もひ応ごとにおぼげになっ
てきている。恐怖のストレスなんだと思う
。薄れていく記憶は連れさせるままの方が
きっといい気がする。首輪の感触を不に
思い出して凍りつく瞬間が多にある時以外
はストレスのものを感じていないのだから
うなされていたという事実はあっても
うなされている間見ていたであろう条件も
思い出せない。心の防衛機能をそのままに
委ねた方がきっといいと思うのに自分の中
に自分が把握できていないことがあるのが
気に入らなくてしょうがないのは多分私の
性質なんだろう。魔力を制御できないこと
も腹立たしいしね。実に傲慢な話だ。
諦めるのも折り合いをつけるのも得意な
はずだったのにこの世界に来てからという
ものいのままに踊れる身体を手に入れて
心地の良い行為を向けられてきっと私は
強欲になっているんじゃないかな。まった
もんだね。俺はそうなんとはなしに呟いて
バルコニーへ続く窓を細く開けて滑り出れ
ば住み切った夜空と満点の星空気は冷たい
けれど風もない三日月がこの世界のこの星
も丸いのだと教えてくれるシャガールの青
が一面の雪下式を染め上げている中白息は
白く顔にまとわりつく手すりに乗ってる息
を取りたくて手を伸ばしたら訓練場を
横切って宿舎へと向かう小道を歩く座さん
が見え
雪明かりでランタンは必要ないからか
手ブラだ。ざザさんさやき声を張り上げ
ながら軽く握った石球を離れば見上げる
ざザさんと目があった。今日も残業
ちょっと飲んでただけですよ。そうか。お
疲れ様。おやすみ。手を振り返すと再び
宿舎へ向かうざザさんの背中を見送り太線
を先へと流すと訓練場の橋に光けと同じ色
の発酵が浮かんでいた。バルコニーの
手すりを足場に飛び出し、次々と衝壁を
生み出しては蹴り加速をつけて瞬時に訓練
場を横切った。精子の声をあげるざザさん
に来るなと叫ぶ。よくもまた平然と俺の前
に現れたものだ。レ君たちがいるこの場所
に近づけはさせない。木々の間を塗って
消えた光を追い森へと飛び込む。ミキを
踏み台に方向を変え視界を遮切る枝の雪を
叩き落としながら走るがふわふわと漂う光
には追いつけない。うるあ。光目がけて
重力魔法を放ち地面に叩きつけるとツもっ
た親説が舞い上がりできたクレーターには
何の痕跡もない。また別の場所にぼんやり
と浮かぶ光の影。勇者たちの誰も追いつけ
ない速度で走っているはずなのに挑発する
ように誘う光が苛立たし4つ目にうがった
直径3mほどの浅いクレーターの中央に
立った時にはもう周囲に光はなかった。
同じはつく。興奮で息が洗い、ふふっと
響くのは自分の呼吸だけだ。かずは背後に
突然現れた気配に赤髄反射で飛びかかった
が、自分の名を呼ぶ声で踏みとまった。
ざザさん、ザギルを見た。いや、何を見た
んだ。2人の顔を交互に見ればそこには
困惑と焦り、何も見ていないと首を横に
振る。2人とも見ていない。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ざーっと背筋につらら
が突き刺さるような冷たさが走った。
耳鳴りがする。終わりを告げるドラの音の
ようにガンガンと耳の奥で鳴る音を止め
なければ落ち着かなければダッシュ
ダッシュダッシュ来るなと言った。自分の
声とは燃えない低い声が漏れた。落ち着か
なくては目を閉じて深呼吸を見たびかずは
さん、すみません。ゴーストがいた。いた
と思ったんだけど逃しました。戻り
ましょう。2人とも風を引きます。バカか
。さき立ちすぎだ。サゴの獣かよ。ザギル
に襟り首を掴まれると溢れんばかりに暴れ
ていた魔力が怖っていた首の力がかかに
緩んだ。上壁落ち着かせろ。放り投げる
ようにざザさんへと押し付けられる。
はばみ色の瞳が薄の輪を持つ金に変わった
。平気です。落ち着きました。かずはさん
、大丈夫です。ダッシュダッシュダッシュ
かずはい
判断が間違っている。1人で飛び出すので
はなく、僕かザギルを連れて行くべきだっ
た。私が1番早いだが、それではダめだっ
た。あなたが分からないはずがない。
分からないなら大丈夫じゃないということ
だ。硬い口調とは裏腹に頭を撫でる手は
優しい。逆だったう地がなめられていく。
ダッシュダッシュダッシュ裸じゃないです
か。抱き抱えられて初めて自分の手足が
震えていることに気づく。こんなのは嫌だ
。恐怖だろうと怒りだろうと悲しみだろう
と振り回されたくはない。自分のものは
自分で制御できなくては嫌なのだ。ああ、
本当に気に入らない。リゼの姿を見たん
ですね。私を抱えたまま器用に上着を脱い
で巻きつけながらざザさんが周囲を警戒
する。姿そのものじゃないです。あいつ
光るからその光を見ましたけど幻格じゃ
ない。そのはずだ。ザギル、行くぞ。調査
犯を組んで周辺を調べさせる。うん。
ザギルはしゃがみ込み氷の粒となった石の
底を書き分けていた。いたんだ。本当に?
ええ、天気は崩れないと思いますが、城に
着いたらすぐに手配します。痕跡が消える
前に動けますよ。おい、ザギる。ああ、
調査犯には研究所の連中を入れろ。どうせ
あいつらこっそり残業してるだろ。2人
とも見てないって。ダッシュダッシュ
ダッシュかずはさん。ザギルが手のひに息
を救い上げて立ち上がった。おお、
やっぱり何かあるぞ。多分光ごけの残骸だ
。あのガラクタと同じ光だったしな。これ
だろ。貧血が一気に襲ってきたように力が
抜けた。幻格じゃなかった。
よく見つけたな。ちっちゃな魔力が消える
瞬間がちょうど見えたんだ。本当に
腹立たしいほど有能だな、お前は。抜かせ
。光ごけ。確かにリゼと同じ色の光を放つ
もの。現に光ごけと同じ色だからリゼだと
思った。でもなぜあの遺跡の壁に張り付い
ているはずのものがここにあるんだ。ここ
どこだ?夢中で追いかけたせいで方向感覚
が失われている。ああ、あの遺跡の入口の
近くだな。まるで誘うように預けるように
モてるようにダッシュダッシュダッシュ
逃げて2人ともすぐにザザさんの腕を
振りほき足が雪に埋まると同時にザギルの
腕も引いて2人を背にかった瞬間あの啓白
でのんびりした苛立たしい声が降ってきた
。ふ、来ちゃった。ずっと引っかかってい
た。滅びた古代文明。建ひたすら記録を
大切に受け継いできたこの国にも資料が
ない文明。飾るな王国だけではない。3
大国全ての記録に残らず遺跡や名種の伝承
にだけぼんやりと存在を示すもの。魔族や
魔王の存在は各国の建告時点からすでに
記録されている。むしろ建から魔族との
争いは続いていたと言った方が正確だ。
オブシリスタを始め気づかれては消える
南方諸国など記録どころか古代文明を扱う
術などあるはずがない。古代遺跡に住まう
音をもし扱えるものがいるとすれば最も
可能性が高いのは魔族だ。調べても調べて
も繋がりを示すものは何もなかった。あの
モルダモデの襲撃以外魔族が北残す線
イナ難に現れた記録はない。ゴーストは
ずっと無外だと信じられていた。とても
憶測だけで言えなかった。ゴーストが魔族
と関係するかもしれないなどといつどこに
魔族がゴーストのように現れるか分かった
ものではないなどとモルダモデ
クレーターの縁私に吹き飛ばされてツモっ
た親切の上に後もつけずに立っている2体
のコウモの羽を持つものそれに飛びかろう
と足を踏み出した時私の襟り首と腕を
それぞれ掴んだ2本の腕そのまま後方に
投げ出されすぐそばの木から落ちてきた
思いきに埋められ
一瞬見失った上下感覚に慌てて羽を切ると
私がしゃがみ込んでようやく収まるくらい
の透明な立法体に閉じ込められていた。
モルダモデと私の間に立ちふがるザザザ
さんとザギルの背中。ザザザさんはロング
ソドをつくように構え、ザギルは低く腰を
落として括くり刀をさやから抜いている。
何これ?透明な壁を叩けば手のひが
張りつくように冷たい氷。打ち上がる信号
家は赤と緑。
もうこの色の意味は知っている。勇者を
逃せだ。ダッシュダッシュダッシュかずハ
を連れて逃げられるか。いや、あれは無理
だろうな。3分欲しい。3分は俺も持た
ない。何言ってるんだ?何言ってるんだ?
私が1番強い。逃げてはくれないだろうな
。だわっと容気なモルダモデの笑い声。相
変わらずの万友だな。1番強いのは俺
だろう。ああ、でも閉じ込めてくれてる
ならちょうどいい。彼女に挨拶したかった
だけだからな。何これ?この壁ざザさんの
壁なのか?モルダモデのじゃなく挨拶だ。
おい、あれ知り合いなのかよ。何言ってる
んだお前は。一応確認だよ。魔族だ。おい
おいおいおい。魔族って挨拶するのかよ。
珍しいざさんのあい口といつものザギルの
軽口ひどいなというかなぜ君みたいなのが
こんなところにいるんだりとうるせえよ
あのちっこいのに雇われてんだ。ほう。
全く今台の勇者は本当に予想を上回って
くれる。楽しくて仕方ないよねえ。かずは
と言ったよね。たね。もうおばさんなんて
呼べないじゃないか。ああ、俺があと50
年若かったら吸婚しても良かったのに。
断る。それは残念。実に魅力的に育ちつつ
あるというのにね。でもそうだね。この
2人にさ、大なしくするように言ってくれ
よ。本当に挨拶に来ただけなんだからさ。
嘘つけ。なぜ壁が壊れないんだ?どうして
?ああ、そこの騎士君がせっかく張って
くれたからさ。強化したんだよ。まだ君に
は壊せないだろうね。ラッシュダッシュ
ダッシュ。俺の壁に強化だと。うん。騎士
君、なかなかのいい腕だよ。ただの人族と
は思えないくらいだ。まだ未熟な勇者を
かう心行きも実にこの国の騎士らしい。
逃げない彼女を守るにはこうして閉じ込め
て時間稼ぎするしかないよね。わは、本当
にね。君みたいなのはまだ殺したくない。
それに今ここで君が潰れたらきっと彼女は
壊れるだろうしね。モルダモデ
挨拶しに来たんだろ。こんばんは。
さようなら。うせろ。
あはははははははっけほ。
前と同じように楽しそうにせながらうダモデは左手で抑えながら右手をうように払った。まあ挨拶だけってのは嘘じゃないよ。俺は嘘はつかない。
ただね、少し用事があったからついでにさ
、空間を抱えるように曲げた右腕にゆらり
と現れたのは身体を2つ折りに閉じたりぜ
。洗濯物を干すようにぶら下げられた紫の
神。結構愛着があってね、これ返して
もらいに来たんだけど驚かないんだね。
ダッシュダッシュダッシュ。やっぱりお前
のか。こう抱き直すように丁寧にリゼを
右腕に座らせる。なぜ気づいた?お前の
消え方と同じだ。それからやり口が同じだ
。やり口いつでも奪えるくせにそのくらい
の力があるくせに決定的な攻撃をしない。
前線は動かさないし、そいつも肝心な
ところで姿を消した。暇つぶしか何か知ら
ないけど目的の分からない魔族の攻撃。
奪うでもなく、殲滅するでもなく、こちら
が放置できない程度の攻撃を続けている。
戦い続けることそのものが目的のように
簡単に壊せたはずの勇者を囲い込みながら
あっさりとリゼに切り捨てられたロブたち
。目的は拉チでは愛野だと北むように
モて遊り尽くせるゲームが終わってしまわ
ないようにいつまでも遊んでいたいという
ように。ふふふ。いいなく。本当に妻に
迎えたかったよ。いらん。君は引くところ
は引ける女だ。そうだろう。ザザさんと
ザギルには目もくれず、モルダモでは
愛しげにリゼのもれた髪を整える。ザギル
動かないで。ざザさんも。それからこの壁
を消して。私も動かない。うん。うんん。
いいね。褒美にいいことを教えてやろう。
そうだな。これからしばらく前線の魔族は
姿を見せない。ダッシュダッシュダッシュ
信じられる根拠はじリじリと私を隠すよう
に座さんが交代する。早く早くこの壁を
消して。いいね。騎士団長だっけ?得
られる情報は得ないとな。すぐ分かること
だが。でも操り手のいない魔獣が残るから
ね。ちょっとは荒れるだろう。ただ魔獣
相手だけなら勇者がいなくてもなんとか
なるはずだ。俺たちにも予定があってね、
少し時間をやることにしたんだ。何のため
の時間だ?君には関係ないよ。君らが有効
に時間を使えるように教えてやってるんだ
。時は金なりだろう。あと大サービスとし
て南に気をつけるんだな。また
オブシリスタみたいに差し向ける気か。
ああ、かずは、俺の期待を裏切らないね。
でも違うよ。次からは違う。言ったろ。嘘
はつかない。君と騎士君も殺さない。誘う
ように預けるように啓白としか言いようの
ない笑顔。ダッシュダッシュダッシュ
ザ切る。逃げてざけんな。青く輝く生き影
を濃根に染めて中空から現れた
マンティコア。虎の体育と人の顔立ちを
持つ獣。あの日もモルダモデが連れてきて
いた白井を放つ魔獣が一もあるその爪を
広げてザギルに振りた。破裂音が耳を
積んざきキイと残強する中私の周囲の壁は
こなご々なに飛び散りザギルは魔獣の爪を
地に張ってかわし真横に飛びた。クソが
落ちろ。重力魔法を放てば魔獣はほんの
一瞬の削ぞりさらに振り下ろそうとした
前足が止まる。真後ろへと落下させるよう
狙ったのにマンティコアの旅力が耐えた。
しかしその完激を逃さずザギルは獣の腹に
潜り込み殴に左手を叩き込む。標壁
お回り込むと同時にザザさんのロングソが
マンティコアの王を切り落としザギルの
括くり刀が喉元を切り裂くドスグイが歯の
ように一戦吹き散らされた。ダッシュ
ダッシュダッシュ魔力食いか初めて見る
モルダモデの今日疲れた顔ザギルエと視線
がそわれた瞬間を逃すバカはいない。魔獣
の知きが後を覆うように走るくり刀はその
勢いのママダモデへと向かう。虫を払う
ように刀の腹は受け流されるがその軌動に
沿ってザギルの左手はモルダモデの脇腹を
狙う。逆朝に振われるロングソが
モルダモデの進路を狭める。2Aバック
するその先そこに来ると思ってた。権限し
たハンマーと私の手足をつぐ筋もの細い
指電がパリパリと乾いた音を立てる。方向
と共に振り抜けば軽い手応え。ええ、やら
れちゃったとかモルダモデの左半神を奪え
たはずだったなのにあるべきものがない
空間は左肩から先だけ。そこからは鮮やか
な赤が噴水のごと巻き散らされているのに
奴の声は相変わらずのんびりしている。
リゼが汚れないようにとばかりに右肩に
担ぎ上げる姿はやはり照射としていて
うんうん。いいな。本当にいいよ。あの
坊やも良かったけどやっぱり君がいい。
その流を見逃してやろうとと
ハンマーを旋開させて肉白のにまた
あっさりとかわされる。次々と春る衝壁を
足場に頭情から足元からハンマーで蹴リで
追い続けるが触れることすらできない。
ザギルの括くり刀が的確に私の攻撃の隙間
を縫うように投ぎ払われる。ざザさんの
小さな衝壁が私とザギルの急所をかうよう
に邪魔にはならないように展開され、自分
は衝壁に三角飛びをしつつモルダモデの
資格から襲いかかる部
のごと青い舞台をとろ狭しと私たち。
しかしモルダモデはゼとワルツでも踊るか
のようで表紙の違う武踏に軌動を
噛み合わせられないねえ追い詰めてると
思った。見えない壁が私たちを散歩に
押し飛ばした。即座に跳ねれば他の2人も
同時に跳ねて追撃に向かおうとしている
気迫が空気を振わせる。すでに3mほど
上空に逃げたモルダモデの優然と星明かり
を遮切る姿ダッシュダッシュダッシュ
ずしャり鈍い湿めった音と共にモルダモデ
の左肩から奪ったはずの腕が伸び出た。ふ
ふわわは。その顔いいな。けほ絶望は女を
つやめかせると思わないか。ねえ、どんな
気持ちだい?どんな気持ち?あはかは。
ダッシュダッシュダッシュゲほ。おえか。
忘れるな。俺は魔王の即近。この程度じゃ
落ちない。まだまだ足りないんだよ君ら。
もっともっと駆け上がって来い。巻角の
宝石を揺らし、コウモの羽をはめかせ、
間違いにも程がある愛しさをにませたよう
な笑い方で。じゃあね、かずはダッシュ
ダッシュダッシュもっと遊びたかったよ。
あの日と同じようにモルダモではゼと共に
ゆらりと溶けて消えた。ガは
ダッシュダッシュダシュグ。魔獣の地を
吸って黒く染まった雪に倒れ込んだのは
ザギル。え、門取り打つ左肩口からビュー
ビーと脈打ち吹き出すシンク。ザるザるぐ
あああああああどけうめく声と共に
吐き出されるオート物と地け寄って
抱き起こそうとしてざザさんに押しのけ
られたオレンジ色に光る手がザギルの左肩
と左脇腹に押し付けられる川の片当ても
胸当ても引きちぎられてぶら下がっている
上ぐくっそまずい俺ができるのは死血まで
運ぶぞ。ねえねえ、その方どれだけ深いん
だ?ちゃんと繋がってるのか?ギザギザに
えぐられた片口から引き裂かれた脇腹から
脈内溢れ出る地はその傷の深さを見せて
くれない。ダッシュダッシュダッシュ
かずは石をよせ担ぎ上げようとするざザ
さんを制してザギルの虹色の交際が
ギラギラと抜く腰元に飛びついて川カから
待ちを掴み出した。私の震える手に
むしゃぶりつくようにガツガツと石を
噛み砕く。ザ切るザ切る。足りるのかそれ
で足りるのか。ぐうううっせねえ。あげる
から食べていいから。いつも勝手に食べて
いくのに私の下腹部とちまみれの右手を
押し付けても振り払われてしまう。なぜだ
?いつも断りもなく食べていくに。
噛み砕いた石を飲み下してぜと喉を鳴らし
てザギルは念じるように目を閉じた。後で
なダッシュダッシュダッシュ頼む表壁。
死血は続けてるが揺れるぞ。耐えろ。おお
。ザギルを担いで立ち上がるざザさんの背
に飛び乗った。軽くする。そのまま走れ。
触れていれば軽くするのは楽にできる。
見下ろす城の明りを目指して分厚く雪帽子
を被る機の上へと衝壁の階段を張り巡ら
せる。これならほぼ直線ルートを取れる。
雪に足を取られない。あめさんのところ
まで連れて行けばな何とかしてくれる。
おま使い過ぎ。今使えないもんならいらん
。私とザザザさんとザギルの3人分力強く
踏み切れば蹴った衝壁は割れていく。それ
でいい。足場にためらう必要のない速さで
ギリギリの強度で何枚も何枚も展開させて
いく。自然落下の速度では足りない。ザザ
さんが走る法学へぴったりと加速を
合わせる。蹴り続けながら空を失走する
ザザさんの背にしがみついてザギルの肩の
傷を抑えつけるように握る。
もっと力の分散を最低限に抑え、もっと
効率的に水力が合成されるように、もっと
リズムを合わせてずっと戦い方も走り方も
見てきた。抱き抱えられて走ってもらった
。あなたが走りやすいようにちゃんと支え
て押していける。城の方からいくつもの
明りがこちらへと向かっている。信号家を
見た騎士たちだ。彼らの頭情すれスレに
衝壁の進路を取ればざザさんが速度を
落とさないまま声を張る。再現体制城を
固めろ。前に私が担ぎ込まれた扉がまた
自動ドアの如とあら々しく開かれ飛び込め
ばもう装備を整えたあさんたちが待機して
いた。お金も代々と折り重なる夕暮れの雲
のような光をまたかせ、あめさんの手が
ザギルの肩と脇腹をゆっくりと撫でていけ
ばそれに合わせて溜まった地が押し出され
肉が盛り上がり薄川が張っていく。植物
成長映像の早送りのように働れて咲かれた
傷は再生していく。ダッシュダッシュ
ダッシュすごい医療員にここまでの怪我人
は運ばれてきたことはないけどちゃんと
神経も繋がってるはず。詰めていた息を
細く履いて肩の力を抜いたあめさん。
引き絞られるようだったザギルの呼吸が
柔いでいく。ざザさんは警備と状況の確認
のために出ていった。幸さんと翔太君もレ
君は私を支えるかのようにすぐ後ろについ
ていてくれている。内臓が無事で良かった
。2箇所同時はちょっと厳しいから。もう
大丈夫か?うん。ここまで来れば後は病院
の遺憾でも対応できるくらいだ。それに
自己注力が尋常じゃない。ありがとう、
あめさん。光が見慣れてきたオレンジ色
単食になっていくとザギルがその手を払っ
た。起きていたんだ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。もういい。2割切った。本当に
があ。すげえな。勇者様の回復。感覚を
確かめ直すように利金でから脱力して叫ぶ
ざる。自分で分かるか?うんん。2割切っ
ても分からないことが分かったわ。そりゃ
よかった。明日酔ったら直してちょうだい
。ショタスタイルで遠慮しねえで。ショタ
スタイルでダッシュダッシュダッシュをお
それでも少し眉間を寄せながら枕の居心地
を直して身体を沈めるザギルの顔色は良く
ない。明日エルネスさんにちゃんと魔力
回路とかの方も見てもらって。私が
ちゃんと直せるのは火力が影響しない部分
だけなの。あれに見てもらうのはちょっと
ゾっとしないな。エルネスさんはカ路治療
の最高法なんだからね。はいはいはいはい
。わああったよ。助かった。カは変。返
すって言ったわね。うふふ。エルネスさん
と相談して返してもらう。レイ君。あれが
ボケを掘ると言います。おケツを掘る。
惜しい。ボケツ。うん。それ大きな声で
言わないようにね。傍原の洗面器にあるお
湯でタオルを濡らし、ザギルの肩や手を
そっと脱ぐ。猛地の淵は乾き始めていて、
ほロほロとふ情に肌を転がっていった。
まだ生々しく桃色に肉が浮き上がっている
傷跡。左の片口から肩甲骨にかけて歪んで
伸びる。それを横切るように並ぶように
古傷が何本も走っている。肩甲骨の辺りに
は身体の外側に向かって何枚も代償の鱗が
生えていた。青みが買った黒い鱗は魚の
それというよりは綺麗に並べられたカラス
の羽のよう1枚1枚丁寧に地を吹い去る。
痛い。そりゃな。まあ死にてえほどじゃ
ねえな。腹立つ程度だ。新しいタオルを
また濡らし、顔から首へと吹いていき、
もう1枚新しいタオルを使って脇腹も拭く
。あめさんが指先や腕の動きをテストして
いく。魔力回路はね、あっちの世界には
ないから医学知識が役に立たないの。それ
は確かにそうだ。しかし魔力がなくなれば
死んでしまうようにこの世界の生き物の
身体には魔力が密接に影響している。もう
魔力を持つ私たちもそれは同じだ。魔力の
知識と私たちの医学知識をすり合わせなく
ちゃいけない。そのためには私が魔力を
学ばなきゃなの。まだ足りない。残りの
治療はエルネスさんに見てもらって魔力
回路と同時に治療した方がいいかも。それ
は魔力回路に影響が出てそうってこと。
うん。分からないから。私には大丈夫に
見えるけど。それにザギルは獣人だから私
の医学知識がどこまで通用してるか
ちゃんとできてるか確かめてもらった方が
いいと思う。問題ねえと思うぞ。いい腕だ
。ありがとう。そういえばザギる。ああ、
何がまずかったの?わあ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。あ、あれだな。魔獣の
魔力だ。バッと取り出された。あめさんの
メモ。おお。攻撃の通らないような硬い
魔物とかいるだろう。そうだ。前にもあの
魔獣は騎士たちの矢も火球も通さなかった
。うん。あいつら魔力でも防御してんだ。
だから食い尽くしてやれば攻撃が通り
やすくなる。死んだ魔物の川は普通に
さけるだろ。うん。なるほど。それでざザ
さんのもザギルのも一撃で通ったんだ。だ
けどな。めっちゃくちゃまずい。まずすぎ
て吐くは要は滅ったなことじゃやりたく
ねえな。吐とかよとかならもうそれまずい
とかの味のレベルじゃなくすでに毒なん
じゃないだろうか。そうか。ザギルが攻撃
するの初めて見た。あり出しをシみできる
相手じゃなかったからよ。ザギルのまぶが
重そうに降りてきている。魔力は足りてる
。石もないだろ。直接私から食べればいい
じゃん。今胸焼けしてんだよ。胸焼け?
魔獣の魔力で本当に食べ物と同じなんだ。
エルネスの魔力も持たれるそうだしそう
いうこともあるのか。もうほとんどまぶが
閉じかけている。寝ちゃった方がいいん
だろうな。後で食わせろ。うん。好きな
だけ食べていいから。ダッシュダッシュ
ダッシュ。そっちじゃねえ。どっち?思わ
ず振り返るとれ君もどっちっとさらに
振り返った。うん。そっちはドアだな。
お前てっきり加減切ったかと思ったが
持ちこえたな。魔力良いしてないよ。兵器
。おい、坊主、ちょっとこいつかせ。手首
を掴まれてあれと思う。間もなくベッドに
引き込まれた。うん。いいよ。じゃあ僕
こっちね。ちょ、お前これか言われ人何
押してんだ。え、グイグイと容赦なく私事
ごとザギルを押し出してレイ君もベッドに
入り込んできた。いくら私のサイズでも
聴心の霊君と筋肉マンのザギルがいれば
セミダブルサイズのこのベッドはもうぎゅ
詰めだ。何やってんだあんたたち。ザルと
れ君に両側から抱き抱えられるように挟ま
れて見上げると、あめさんが本当に気のど
そうな哀れみ深い顔をしていた。いや、
もう私に聞かれてもね。布団の中はほかで
愛しくてたまらないものを抱き抱えて閉じ
たまぶには柔らかな光が感じられるけど
この間ろみが心地よくて目を開けたくない
。ああ、そうだ。まだざザさんたちが警備
の確認や打ち合わせから戻ってないのにな
なんて思いながら眠っちゃったんだ。
抱き抱えているものにホずりをしようとし
て見動きが取れないことに気づく。いつも
ふんわりと軽い布団が焼けにがっしりと
身体に巻きついている。抑えた声が遠くに
聞こえるのを感じてあ、みんな戻ってきた
のかな?なんか楽しそうだから起きて仲間
に入りたいかもな。でもこうして聞いて
いるのも楽しいしなんだかとても眠くて
気持ちいいからまあいいかとまた間ろみに
身を任せたのを覚えている。目が覚めたの
は昼近くで、ザギルはとっくに出かけてい
て、夜遅くまで戻ってこなかった。明方
近くにざザさんたちと再現会の連絡を受け
て途上したエルネスが部屋に来た時にはれ
君を抱き抱えた私をザギルが抱き抱えて
眠っていたそうだ。なんだこの絵面と笑う
幸弘大型県が赤ん坊の面倒を見ている動画
を思い出したというシ太君とかずハも
ついにとテンションを上げたエルネスと
ザギルを叩き起こそうとするざザさんと
こんなのでも怪我人だからとざさんを
止めるあめさんで一瞬盛り上がったらしい
。ついにじゃないよエルネス。前にザギル
が言っていた親の魔力が子供に流れている
という話。なぜ同金同金してるんだと
詰め寄るざザさんにザギルは私に雇われた
当初私とレ君が親子だと思っていたという
ことから説明を始めた。なぜなら私の魔力
が同じようにレ君に流れていたから。その
うちお互い無意識にほんのわずかだけレ君
は魔力を受け取り、そしてなぜかそうして
いると魔力を取られているはずの私も安定
しやすいことに気づき私が弱った時には
レイ君にくっつかせるようにしていた。
言われてみれば確かにそんなようなことを
たまに言ってたし、そうしてたと思う。
いやあ、23年と10歳じゃちっとばかし
計算合わねえなとは思ったんだけどよと。
もういい加減そのネタ忘れてくれないかな
。ってことも言っていたということは置い
ておいて。あの怪我は父石がなければ城
まで持たなかったであろうくらい。そして
すでにかなり減っている私の魔力に
うっかり手を出したら食いつくしかね
なかったくらいにやばかったと。あめさん
の治療で持ち直したが、すぐ動きたいのに
どうにも魔力の回復が追いつかなくて参っ
たなと思っていた時、レ君が私から魔力を
受け取るように少しずつ私の魔力量が加減
を切らない程度に回復速度に合わせて
ゆっくりと少しずつ食えばいけるんじゃ
ないかとひらめえて試してみたらできた
らしい。それが例の抱き抱えての睡眠で私
が眠くてたまらなかったのはおそらくその
影響っぽいあれですね。蛍光色から一気に
点滴へとクラスチェンジです。全く覚えて
いないけど、一瞬だけ私も目を覚ました
ようだ。回復したザギルが出かけるために
ベッドから降りようとした時によしよし
偉かったね。出かけるの?お腹膨らんだ。
ターンと食べなきゃだめよ。またいい子で
ちゃんと帰っておいでとザギルの頭を撫で
てまた寝たんだとこれまた幸さんが大笑い
しながら教えてくれた。その時のザギルの
顔が最高だったとのことだけど、どう最高
だったかは笑いすぎて全く説明になって
なかったから分からない。つか、もうそれ
給食のおばちゃんというより田舎のおばあ
ちゃんだよね。何やってんだ私。ゆりの
花びのようなレースの襟りは首元を
すっきりとさせながらも装飾品いらずの
華やかさ。胸から裾まではシャーリング。
バするとたっぷりのパニエで膝のスカート
はラインこそ押さないけど聖地と色で甘
すぎず子供すぎずに仕上がっている。
さすがのエルネス。花町で習ってきたと
いう地味が用メイクもばっちりで心きなく
これが私をやらせていただいた。なんか
すっかりやり切った気分であめさんとその
周りに群がる容姿鍛礼な見合い相手たちを
眺めている。あなたなぜ今メモを取ったの
?何話してるの?華やかな霊嬢たちに囲ま
れている幸博さんは結局を相手の選別基準
に年齢を入れてもらったらしい。初詮俺は
固定観念と罪悪感から逃げられない小物な
んだよと勝やいてた。翔太君も同じく令嬢
に囲まれていて照レ臭そうにお話しして
いるけどチラチラとBGM用のピアノを見
ている。爆弾のピアニストが奏でてるんだ
けど選曲がなかなか素敵で自分もやりたく
て仕方ないのだろうな。あれはれ君の円談
は前から門前払いされている。本人分かっ
てないしね。なぜか紛れ込んでいたルディ
王子と会場のすみっこでボードゲームして
遊んでいる。かなり交渉してこの時間を
開けたと言っていたけど父の会メンバーに
遊んでもらっている霊君が輝いて見えたの
かあっさりあちらに釣られていた。王子
ちょろ微笑えまし。武踏会が開かれた
大広間とはまた別のこの広間は来品用の
音質とつがっていて、窓の外は息式なのに
かわしい花の香りが漂っている。予定通り
開催されたお茶会という名の合コン。
生まれて初めての合コンである。あの日の
深夜ザギルが持ち帰ったのはオブシリスタ
以外も含めた南方諸国のアングラ情報。
両方部やこの絵が抑えていなかったもの
まで含まれていたそうだ。勇者拉ちや勇者
暗殺、果てはテロ計画まで。前から
ちょこちょこと出かけて湧いたけど、その
辺りの情報収集と情報も構築をしていた
らしい。単に生き抜きだと思っててすま
んかったと言ったらお前それを計算に入れ
て俺を雇ったんじゃねえのかよって脱力し
てた。知らんがな。あんなクズに使われて
たのにそんな有能なんてどういうことなの
?そりゃ引き抜きも来るよね。ザギルの
情報によってモルダモデの言う南に気を
つけろは裏付けが取れたと言っていい。
国境戦の魔族も魔獣を残して姿を消した
そうだ。警備強化と編成変更。北方法国境
戦の配備見直し各地で判明している古代
遺跡入り口の警備強化が一斉に行われた。
私たちは他日常にしれっと戻っている。
戦争してない時なんてないんだから状況に
応じてやれることやれば後は変わらないわ
よなんてエルネスの源広間に集まっている
のは勇者と円続きになりたい他国を含む横
貴族貴族から選ばなきゃいけないわけでは
もちろんなく勇者自身の意思が1番重要な
ことには変わりない。勇者が望むなら調査
はすれも平民であっても何の問題もないの
だけどいかがまだ未熟な勇者たちに接触さ
せられる人間は限られている。そしてこの
世界特に飾るな王国の貴族というものは
与えるものでありざとなれば勇者という
世界の存続を左右する存在を支取する教事
があって当然だとされる思観も座っている
。なのでつい先日全代未問の魔族の襲撃が
あったばかりであろうともやれることやれ
ば後は変わらないのだと合の予定も変わら
ないわけだ。かず派様は各地の農産物にご
興味が終わりとか浄下に珍しい食材を揃え
たレストランがあるのですが芸術もお好み
なのですよね。演劇部隊などの鑑賞は
いかがですか?先日の予想も素晴らしかっ
たですが今日のそのバングルは町石ですよ
ね。ああ、これほど美しい色合いが出るの
ですか?ずっと円談断り続けてたし、もう
玉切れだろうと思ってたのに。エルネスの
言う通り私の円談相手も来てた。辛い。
こんな辛いと思わなかった。自慢じゃない
けど顔も薄ければ存在も薄い青春時代を
過ごしてたのですよ。何人もの異性に興味
心身に話しかけられることなんて経験に
ないのですよ。そりゃ大人ですから笑顔を
貼り付けて無難な会話を続けることくらい
できるのですけど脳物に興味があ
るっていうか食べたいものを食べるのに
欲しい調味料とか食材を探してるだけでし
て舞台演劇なんて見たこともない。美しい
色だなんてそんな手放しで初対面で褒め
られてもどやかをしていいものなのかどう
かも分からない。しかも皆さん、種族は
違えども容姿鍛礼な20代後半から30代
半場で実に気品ある丁寧な物。そりゃざザ
さんだって瀬戸さんだってそういう人だ
けれども初対面時点での前提が違う。円談
だよ。円談。断る気満々なくせに礼儀
正しい大人相手に失礼な態度を取るわけに
もいかずつい愛を振り巻いてしまう日本人
根性が裏めしもう帰りたい。厨房に行って
芋の川を向いてたい。私の魂帰ってきて
半分魂飛ばしながら他のメンツの様子を
観察して半分自動運転で愛を振り巻いて
たら薬と笑いながら新しいグラスを
差し出してくれた人がいた。本当に踊りが
お好きなんですね。ピアノのリズムに乗っ
てしまってますよ。ヘアえ、嘘って思って
見回すと紳士たちは生暖かく微笑んで
くれる。あ、これやっちゃってたね。やっ
ちゃってたね。魂家出してたのもバレてる
ね。うわ、変な汗出てきた。最近流行して
きたジルバや単語も楽しいですが、今の
この曲はちょっとリズムの取り方が違い
ますよね。これも勇者様たちの世界のもの
でしょう。シ太様や生ひ様も乗ってしまっ
てますしね。よく見てらっしゃる。生ひ
さんは足で表紙を取っちゃってるし。太君
に至っては下ろした指が太もで引いている
。あめさんは目も取ってるね。翔太様は
音楽家と聞いておりますが、幸太
君のピアノは本当に素晴らしいんです。
音楽家と言われたらきっと喜びます。いえ
、照れちゃうかもですけど。幸さんはそう
いうわけでもないんですけど、踊りも上手
だし、特に歌はすごく素敵なんですよ。
あのマイケル祭りからこっちしょっちゅ
一緒に踊ってるし、幸さんも歌ってくれる
。お互い大好きなダンサーのコピーをし
たりとなかなかバリエーションも増えてき
ていた。あめ様も音楽を楽しまれてるよう
ですが、それよりもお話の方に夢中みたい
ですね。お相手たちも研究畑のものが多い
ですし。あ、そうなんですか。通りで。
そうか。そうか。エルネス時期殿の好奇心
が炸裂しているんだが、うまいこと
噛み合ったもんだ。共通の興味があるのは
強いよね。シ太様の周りのご霊嬢は音楽
関係に造形が深いものばかりですので、
もしかしたらおねりを受けたショ太様に
引いていただけるかもしれませんね。幸
さんの周りの方はうん。これといった趣味
などの共通点はないのですが、どの5例
以上も社交上手な方たちですね。
息ができない。標壁。お前よくあれに耐え
たな。さすがに食堂はもう俺も無理だと
思った。飛びを文官に紹介して部屋を出て
、ざと2人で廊下を歩いていたらいつもの
ように突然現れたザギルが足元に倒れ込み
、同時にざザは廊下の壁にしゃがみ込んだ
。どうやらザザさんが俺の姿になっている
。ザギルはご機嫌が治ったのか。2人とも
息も絶えだがやはり仲がいいらしい。
食堂の片隅で飛びにお茶とあ豆きとか
ぼちゃもきの煮物を小皿に持って差し出し
た。彼が取引をしている間に作ったものだ
。ザザさんは私の斜め後ろで直立不動護衛
モードを貫いている。一方ザギルは隣の
テーブルでくつろぎモードだ。少し離れた
ところにはエルネスや勇者たち、騎士たち
数人がじんどっている。何をしているのか
まだ昼食には少し早い。この豆がどうして
こんなに美味しくなるのでしょう?先日
届けてくださったドラ焼きと感も
素晴らしかったですが、これは甘みとは
違った美味しさですね。お口にあって
良かったです。少し気になって文に調べて
もらったんです。でしょう。先日
おっしゃっていたように、そちらでの
あ豆きは生産量は高いけれど、苦くて渋い
ため平民にも不人気なものだそうです。
どちらかと言えば涼しい人の食べ物だと。
ええ、オートまで持ってきたのも他に活用
方法がないか探るためでした。試食で頂い
た時に気づいたんです。渋きが甘いんです
。渋き。あれはそのまま炊いただけ
でしょう。腕汁を捨てるんですよ。試して
みましたが、この豆なら2回茹で汁を捨て
た方がいいですね。そっくりでもやはり
日本で品種改良されてきたあ豆きとは違う
。この豆はいずれしにくい代わりに渋みが
強い。渋きせずにスープや煮物にしてい
たらそりゃ美味しくないだろう。それだけ
ですか?それで苦みと渋みはなくなります
。こんな風に他の料理にも使いやすくなり
ますよ。たった。それだけです。しかし
貧しいとそれだけのことをする余裕はない
と思います。ゆで汁を捨てるのも惜しいと
感じるかもしれません。お金がなくても
美味しいものを作ることはできますが、お
金の代わりに手間も時間も必要です。
そして手間と時間は余裕がないとできませ
ん。余裕はお金がないと作りにくい。
貧しいものの食べ物として位置づけられて
いたのならなかなか試すこともなかったん
じゃないでしょうか。思わず実感がこもっ
てしまう。貧乏暇なしとはよく言ったもの
で金で時間を変えなければ労力で補うしか
ないのだ。なるほど。確かにそうです。
良かったんですか?先ほどの取引で
ドラ焼きのレシピは買いましたが、その
ことは教えていただいていません。勇者が
もたらした知恵は原則として既属層に公開
される。利用するには申請し利益には税が
少し割り増しされる仕組みだ。特許に近い
ものだろう。これまで私が料理長と一緒に
作った料理のレシピも公開されているし、
ついでに言えばちゃんと勇者の手当てにも
反映されている。陛下万歳。トびは渋きが
知恵として公開されていないのに教えて
いいのかということを聞いているのだろう
。ドラ焼きのレシピにもこの手順は入って
いますし、溶感の生産と販売の契約は結ば
れたんですよね。これから料理長と相談し
て感のレシピができれば飛びの元に届け
られます。それにもこの手順は入ってい
ます。そちらでも職人が生産するでしょう
。それはもちろんならこの手順が重要だと
気づきますよ。個別の知恵というわけでも
ありません。ザギル食べたいなら厨房に
あるから取っておいで。後ろで袖を
引っ張っていたザギルが厨房に向かって
いった。腹ペコザギルめ。ありがとう
ございます。お分かりですか?これが我が
にもたらすものをうん。難しいことを聞か
れますね。しろと考えならそうですね。
雇用でしょうか。今日の取引で前線へ感を
蛍光色として生産販売輸送を一手に
引き受けることになったはずだ。あ豆きは
飛び安のところでしか生産していない。
そうなれば作るもの、売るもの、運ぶもの
の雇用が増えるはずだ。我がは決して豊か
な土地ではありませんでした。それでも私
の台で両地経営は向上してきていると自付
しています。
しかしあと1手あと1手が欲しかったん
です。うんうん。投角を表してきていると
いう話だったしな。これで雇用が増えます
。甘みは思考品で購入層は有裕なものです
から利益率が上がります。さらに主食とし
ての需要も増えます。利益がさらに雇用を
生み両民全体の生活の底上げにつがる
でしょう。お経済の公循環だ。うまい。
これなんだ?あ豆きとかぼちゃのいいとこ
にです。あ、飛び足。そろそろ昼食の準備
ができたようですよ。リュックフェなので
お好きなものをお取りください。ちょっと
昼食には早いですか?まだお腹が空いてい
なかったりしますか?ザギルが何かを
吹き出して始めた。鼻が痛いとか言って
いる。お誘いしたかったのはあのかず様の
円談相手の共通点お分かりになりましたか
?ああ、分からなかったんですよ。教えて
くれるんですか?私は両地経営ですが、他
の者たちも事業こそ違えそれぞれの分野で
活躍を期待されている者たちです。いい
ところまで来ているけれど、あともう言っ
てが欲しいと思っている者たちですね。皆
さん貴族ですし、私の相手に限ったことで
はないのでは、その中でもスタート地点が
今1つなために後一手が欲しい者たちと
いうことです。ほう。現に私はその一手を
今いただけました。するとはい。オートに
来た1番の目的が果たせたということです
ね。そうか。渋きが決めてでしたか。どう
か?違いましたか?あまり難しいことを
言われても分かりませんよ。私は弟民です
し、飛び康は顎に指を当てて少し考え込ん
だようだった。ザ崎市団長殿の今台の勇者
様たちは皆さん謙虚なのでしょうか?お
答えしかねます。試験で構いませんので皆
さんおりを知らない方たちです。謙虚さは
日本人の美得ですからね。
うん。なるほど。かず様。確かにその通り
です。円談を受けてもらえることが1番
でしたが、見込みは薄いとも思っていまし
たので、大量に備蓄があるのにうまく
いかせないあ豆きの扱いを教えて
いただければとお持ちしました。勇者様
たちの知恵の功績の中でもかず派様の場合
は職に大きく偏っていて数も多い。ああ、
レシピですからね。既損のものの再活用や
価値の見直しなんです。カオも利用価値が
上がりました。スパイスもそうです。塩の
苦りもそうですね。あと今回知りましたが
溶感の容器パッケージですか?あの素材
開発もかずハ様の案だと開発したのは
研究所なので手柄は研究所のものです。私
は希望を言っただけです。でもあれはいい
でしょう。アルミは無理だったがビニール
に近いものを開発できたのだ。浄化魔法と
熱を与えることでぴっちりとラッピング
できるから保存機関が大幅に伸びる。あれ
は素晴らしいものです。驚きましたとご
期待に抱えられたようで何よりです。
にっこりと実に綺麗な笑顔を飛びが見せて
くれたから妙に達成感が湧いて笑顔を返し
た。会っていたらしい。力が刺激されて
しまいました。勇者様としてではなく、
女性としてのか様と親しくしたいと。それ
はないでしょう。いきなりぶった切りまし
たね。なぜですか?だって今の話の流れで
そんな要素なかったじゃないですか。これ
から女性としての魅力に移ろうと思ってい
たんですけどね。む、それは展開が見え
ませんねと私の円談相手の共通点は納得し
ました。要はあれですね。私が優秀な駒に
なると思われたのですね。駒だなんて
あなたたちは世界を救うものですよ。シに
なることはあっても駒はない。
優秀な駒ですよ。いいじゃないですか。
光栄ですし、その方がいいです。として
優秀でも賞としては別です。逆もしかり。
でも駒がいないと何もできないのが社会
です。優秀な駒は賞を選べます。陣地を
選べます。最高ですね。でも女性である
必要はありません。私がたまたま女性だっ
たからというだけの話でしょう。駒を獲得
するにあたって攻めるポイントとしては
ありだと思いますが、正直それで
はちょっと引かれないというか、私は
パートナーとしてありたいと思っています
が、その例えですとですか?私はあなたの
賞としての魅力はないですか?私何気に
飾るな王を尊敬しているんですよね。
素晴らしい上司です。陛下を出されると
張り合えませんね。そもそも世界を救う
勇者様を女性として独占したいというのも
おましい願いではありますけどうん。世界
とか本当にどうでもいいです。え、そんな
世界規模で愛着なんて湧いているわけない
じゃないですか。まだ召喚されて1年も
経っていないんですよ。いや、その規模だ
と何年経っても湧くかどうか怪しいです
けど。5もです。なので申し訳ないのです
が、飛びの量にも興味はありません。
さっきも言いましたが、私は平民なんです
。厨房で働くおばちゃんなんです。手の
届く距離にいる身内が幸せならそれでいい
んです。身内ですか?はい。勇者人は
もちろんですが、ここにいるザザさんも
ザギルもエルネスや騎士たちも厨房の人間
も陛下たちもです。この城で一緒に過ごし
ている人間ということになりますか?思っ
たより規模が大きかったです。私も自分で
言ってて結構人数がいてびっくりしました
ね。じゃあかず様の陣地はもうここにある
んですね。いいことを言いますね。そう。
陣地はここに選びました。うん。まあそれ
なら最初から見合いをするなという話
でしょうが。それはほら見返りを得ました
よね。だからチャラってことでという意味
を込めてエルネス時期殿の笑顔をしてみた
がトビ康は肘をテーブルについて両手で頭
を抱えた。エルネスはこれでごませない
ものはないと言って教えてくれたのに
聞き目があった試しがない。勝てそうに
ないどころか乾杯です。私があなたの駒に
なりたい。
そういうのはちょっといらないです。まあ
、そう言わずに私はかなり役に立ちますよ
。そうですね。もちまでしたか?持ちまい
。探してきます。報酬として友人の枠を
ください。城に出入りできる人間の規定枠
がありますよね。その枠が欲しい。あなた
の友人として連絡を取り会える立場が
欲しいのです。いつも読んでいただいて
ありがとうございます。前回の更新で霧り
のいい50はブマ100を超えました。
ついでしまいまして別編として不機嫌な
ザギルを公開しています。支えてくださっ
ている皆様に感謝を込めてさやかながらお
楽しみいただけますように。いや、もう
笑ったなんてもんじゃなかったな。小康は
持ちまの特徴を細かく教えるとさっさと
帰って行ったのでエルネスたちのテーブル
に行って昼食にすることにした。なぜか
騎士たちがやたらとお茶を入れてくれたり
、おかを取ってきてくれたりする。どうし
たのかと思ったが好きにさせてやれとざザ
さんが言うのでありがたくお世話して
もらうことにした。ザギルは散々笑い転げ
てようやく今昼食を本格的に食べることに
したようだ。こんなに笑い続けている
ザギルも珍しい。逆にざザさんはなぜか妙
に無表情だ。なぜだろう?どうしたの?
ザギルご機嫌は治ったの?ああ、別に機嫌
は悪くないぞ。嘘だ。最近ずっとご機嫌
斜めだったじゃないか。まあ、気のせい
だろ。つうか、こんなに笑えば大概のこと
はどうでも良くなるわ。やっぱり機嫌を
勝ったんじゃないか。もういいならいい
けどさ。すごく笑ってたね。雪ひさん
みたいだった。あんだ。てめえ喧嘩売っ
てんのか?買うぞ。こら。嫌って。なんで
俺がそこで流れ玉を食らうんだ?俺みたい
だとダメなのかよ。てか俺もさっき
苦しかったけどあの人すごくやり手なだけ
あって強いね。やりてはてめえ思い出さ。
ざザさんもまた無言で椅子に座ったまま
丸くなった。あ、やっぱり笑うことは笑う
んだ。無表情に見えたのは木のせいか。
エルネスもずっとニヤニヤしていたが身を
乗り出してきた。なんにどうしたの?何
よざでこいつがな。ちょ、ザギる。内緒だ
と言ったのに。ひヒひく
約束したのは標壁だろう。俺は返事してい
ないし、見合い相手どころか取引業者扱い
しているのがバレた上に脳内あだ名で面と
向かって呼びジョクを交えたつもりの渾心
の口説きを完全にスルーして食事の誘いで
食堂を指定したと。あんたすごいわね。
どれだけ外りが深いの?そう聞くとひどい
話だね。本当は違うみたいな言い方をする
んじゃない。そのままだわ。美に入りさに
入りのザギルの説明であめさんとし太君は
震えているし、幸さんは悶絶している。
納得がいかない。いや、待ってほしい。
確かに取引業者と間違えたし、やり手さん
とうっかり読んだ。でもそれだけだし。
口説きとかじゃないし、食堂は美味しいし
。大兄ちゃん、口説くつもりの女を飯に
誘ったら職場の食堂で昼飯のついでとか
どうだよ。おお、笑った。本当に笑った。
まあ、折れるな。俺は無理だ。あの人本当
に強いよ。立ち直った幸ひさんがお茶を
1息で飲み干して自分で新たに注いだ。せ
君はいこが気に入ったらしくお代わりをし
ている。試食用だから鍋1杯分しかないの
でテーブルにドンと置いてあって各自適当
に取っていた。エルネスも気に入ったよう
だ。料理長とも後で相談することになって
いるのでまたメニューに入れられるかな。
かぼちゃ美味しいよ。かずはちゃんでしょ
。食堂美味しいよね。ねえ。いや、うまい
けど口説く場所としてどうよという話でね
、普通に仕事の話だったじゃないですか。
そりゃね、私だって途中からあれとは思い
ましたけど、でもあれはうん。そう、
引き抜きでしょ。私が有能だから引き抜く
のに口く体を取っただけじゃないですか。
有能だから。2回言った。大事だったので
。まあ、それは冗談としてもですよ。
万が一時きだったとしても、ちゃんとそれ
は断っている感じになっていたでしょ。私
すごく頭を使いましたよ。疲れましたよ。
一応最初にブレーな間違いもしたわけだし
、その分角が立たないようにちゃんとした
つもりだ。漢字も何もめった切りだったよ
。かなり笑った俺が言うのもなんだけど、
少しかわいそうにも思えたぞ。僕やり手の
大人ってすごいなって思っちゃった。負け
ないんだもん。乾杯だって言ってたじゃ
ないですか。え、でもあんなにグイグイ来
られたら私ならちょっと怖いかも。ああ、
グイグイっていうかあの人最初会った時と
ちょっと印象が違ったかも。そうなの?
うん。最初はもっと居心地が良くて適度な
距離感というかもっと話しやすかったです
よ。すごいなって思いましたもん。ええ、
かずはちゃん的にどうすごいと思ったの?
む、なんだろう。言葉にするのはちょっと
難しいな。適度な距離感とかそういうのは
幸さんの方が敏感な気がするんだけど。
あのね、他の人はね、私が農作物や文化に
興味があると調べて話を振ってきたみたい
なんですけどね。あの人はみんなのこと
などを教えてくれという感じに話を持って
きたので農作物に興味があるんじゃなくて
何かを探していると気づいてあ豆きを持っ
てきた。だからやり手だなと。今日は
ちょっと違ったみたいですね。どうしたん
でしょう?ほっほう。なるほどね。確かに
それは随分とたらしだね。やだかずは、
あんたそれは分かったの?本当に湿経だな
。私は空気を読める女よ。空気が読めたら
なぜなのかも分かるだろうよ。ザギルに
言われたくない。ザギルに言われたくない
。てめえまあ焦ってがっついたんだろう。
思っていた以上に獲物がでかいのに気づい
てよ。確かに最初のうちはもうちょっと
余裕をかましていたしな。ザギルはすごく
ご機嫌なのか。またニヤニヤしている。
悪人面がすごい。焦ってがっついたね。
それだけ量の利益が予想以上に上がりそう
だったということか。良い取引だったと
いうことだな。ザギルさんって本当に気配
を消すのがうまいよね。最初からそんなに
分かるくらい張り付いていたんだ。忍者
みたい。忍者知らねえけど護衛なら当然
だろ。表の護衛は死がいるからな。さすが
に今日はちょっと気配を消すのに耐えられ
なくなって出てきたけどな。あ、お昼ご飯
だったからじゃないんだ。お前本当に考え
ているのか考えていないのかはっきりしろ
や。ザギルはははっきりと常に失礼だね。
でもそれでも友人枠の交渉をして行ったし
な。
すごいよ。俺だったらあそこからそこまで
持ち直せない。ざザさん、あれきっと探し
てくるっすよ。そしたら友人枠の許可を
出すんすよね。条件はかずはさんに持ち前
を1番に探し出して見せたらですよね。
その上でかずはさんが承認するなら出し
ますよ。1番に探せたらですけどね。
すっかり持ち直してお茶を飲んでいたはず
のざザさんがまた何かにつぼったらしく、
握りしの手の甲を口に当てて顔を背けたな
。なんだ?ふは。無理だろうな。さっき
この絵が走っていったしな。本当にお前は
この絵の動きまで抑えているとか
腹立たしいのも限りないな。ザギルもそう
だがこの絵もこの絵というよりもう忍者
みたいでいつどこにいるのかわからない。
だが、やはり道類なのかざるには分かる
ようだ。どうやったら分かるようになるの
だろう。魔力感地なのだろうか。私も魔力
操作の訓練をしたら分かるようになるの
だろうか。訓練は無意味だとざるには言わ
れたが、一時的なものだと言うし、
落ち着けば上達するようになるだろうか。
かずはさん、え、どうかしましたか?いや
、ちょっとぼんやりしてしまいました。
頭を使いすぎましたかね。いかんいかん。
今できないことを考えても仕方ない。えへ
と笑うとざザさんが少し首をかしげて話を
続けてくれた。あ豆きも持ち込米も
おかしいと思って要望を出していなかった
んですね。てっきり専門の連中が探せない
くらい希少なものだと思っていました。
欲しいものがあるならいつでも何でも要望
を出してくれと前から言っているじゃない
ですか。いや、要望は出していますよ。塩
の苦りもそうだし、研究所には保存用
フィルムの開発をしてもらったし。ただ
あるのが分かっているものや明らかにない
けど作って欲しいものはお願いしますけど
、あるのかないのかも分からないものは
探すのが大変じゃないですか。研究所だっ
て人手不足だし、どう活用できるかも未満
ですしってなぜそこでためなんですか?
かずはないことを知るのも研究のうちなの
よ。そこはあんたが気にしなくていいわ。
まあ、人手不足は確かだけどね。いや、
それは一応研究者の娘として理解はして
いるのだが、それとこれとは別じゃないか
な。あくまで私個人の希望だし。まあ、
もち前は管理部なり資料部なり適切な
ところが結果をすぐに出しますよ。いくら
やり手でも初戦は個人の力です。負けはし
ません。え、でもこの絵が走ったという
ことはそういうことです。もち前の詳細
情報を持って報告に行ったんですよ。もう
探せという司令が出ていますね。間違い
なく。ええ、かずはさんに尊敬する優秀な
賞と言われて陛下が張りきらないわけが
ないでしょう。まあそうね。ふ、
飛び足康氏も沖の毒になんとなくザギルは
ともかくざザさんもエルネスもちょっと変
というか同じようなことを感じたのかし太
君とあさんも不思議そうにしている。ざザ
さん、もしかして怒っているの?そう見え
ますか?シ太うん。飛び足さんのことが
嫌いなのかなとなんとなく。エルネスさん
もいつもならかずハをもっと煽っていそう
なのに。別に私は怒っていないわよ。ただ
あの男はあの扱いで十分ね。ざザ何なの
あれ?合の相手はみんなあんなだったの。
あめたちの相手はみんなまともに見えまし
たよ。でもかずハさんの相手については
程度の差こそあれのき並みいただけません
ね。担当官には苦情を入れました。え、何
がエルネスとザザさんのおメガネに叶わ
なかったということなのだろうか。
パパ、ママ、どっちがパパ?エルネスど
どうしたの?2人とも。私別にトビ康さん
もそうだけど他の人にも嫌なことなんてさ
れていないよ。そりゃちょっと康さんに
はったこともないわけじゃないけど。
トビ康氏はちょっと途中から改めていた
ようだけどね。遅いですね。僕は見合い
直後に苦情を入れましたので、今日は
かずはさんのあ豆の件があったから対応し
ましたが、もう彼の扱いは円談相手では
ありません。だから僕もこの絵もついてい
たんです。あめさん、私ちょっと話が見え
ないんだけど分かる?え、わかんない。
よかった。私だけじゃなかった。エルネス
は前に行ったでしょうという顔で片をあげ
て見せた。勇者に対して常に誠実である
こと。これが大前提よ。利用価値のある
ものとしてしか見ないなど言語同し
や円談という場を使っているの。あめ恋愛
や結婚をしましょうと言ってきたはずの
相手が実はあなたを利用することしか考え
ていなくて恋愛感情は2の次だなんて
許せる。え、嫌だよ。そんなの。そういう
こと。かずハの相手はそういう人たち
ばかりだったの。女性としてのかずはさん
と親しくしたいと。それは最初にあるのが
当然です。円談なんですから。あの男は
自分で言っていたでしょう。勇者としてと
いうのが先に来ていたんですよ。僕が見た
ところ他の男もそうでした。共通点をあの
男は後言っ手が欲しいものと言っていまし
たが何よりも野心のみが強いものと言う
べきでしょうね。
ああ、そっか。それで2人とモザアロ
みたいな顔をしていたんだ。勇者に対して
常に誠実であることは彼らの教事でもある
ものね。言われてみれば納得だ。そっか。
なんか気を使わせてしまって悪いな。と
いうか勇者じゃなきゃ私の相手は来ない
わけじゃない。そんなので誠実さは測ら
ないのに。何よかずはいや、なんか私の
思っていた円談と違った。そんなの全然気
にしないのに。エルネスもざザさんも揃っ
て前を仕かめて首をかしげる。揃わなくて
も円談なんて利益を求めてするものだろう
と思っていたので別に私は恋愛が2の次で
も気にしないというか。まあそうよね。と
いうかむしろ断るつもりなんだから気が楽
なくらいで。っていうか、やっぱりほら、
トビ康さんは両地の儲けのために私を
引き抜こうとしていただけで口説いていた
わけじゃないでしょう。合っているじゃ
ない。やだな、もうみんな。やだ。ざざ私
どこから突っ込んだらいのかしら。新刊が
無理なら僕も無理ですね。えっと、かずハ
は平気なの?利用しようとしかしない人と
そのうん。私が欲しいものをくれるなら
それもありだろうと思いますよ。利用し
たければすればいいんです。さっきも優秀
な子までいいと言ったじゃないですか。
それと同じです。お互い納得しているなら
いい話でしょう。むしろ利用価値があると
言われるならそれもまた嬉しいと言えば
嬉しいし。勇者補正ありがたや。まあ、
それはそうだしかずがそうしたいと言う
ならいいんだけどしたいわけじゃないよ。
今幸せだから欲しいものはないし。かずは
ちゃん、じゃあ逆に恋愛結婚をしたいとか
そういうのはむ、私がちょっと想像がつか
ないですね。現に見合いの相手は成駅優先
だったじゃないですか。みんな本当に何を
言っているんだ。そしてみんななぜお前が
何を言っているんだという顔をしているん
だ。そんなの当たり前じゃないか。ことで
あれだろ。標壁あのやり手を殺しに行くん
だろ。俺にもやらせろ。何を言っているん
だお前。はあ。そういう話じゃねえのかよ
。なぜそういう話にお前の中でなったのか
が分からんぞ。むかついたじゃねえか、
あいつ。お前だってさっきそれだけじゃ
殺さないんだ。そろそろ覚えろ。お前は
くっそめんどくせえ。ザギる。あんたなぜ
むかついたの?ああ。いや、あれだけ笑わ
せてくれたからもうどうでもいいんだけど
よ。あいつ俺を寝みして威嚇しやがった
からな。標壁が殺すなら俺だってついでに
やってもいいだろう。そんなことしてたの
?お前にはわかんねえよ。してたんだよ。
標壁にもしてたぞ。ざザさん。そうなの?
まあしていましたね。ええ、やだ。私全然
分からなかった。空気が読める女なのに。
お前それは勘違いだからな。言っておく
けど本当にザギルに言われるのは納得いか
ない。持ちまは毎日のように候補が資料部
から届けられ、なんと4日目にはすごく
近いものが見つかった。教国の1地方で
作られているらしく、まとまった量とない
が1ヶ月後には届くという。本当にざザ
さんの言う通り、素直にお願いすれば
良かった話だった。結構図書館など色々
通って調べていたんだけどな。文字の壁が
暑いというか資料部が優秀すぎるのを私が
舐めていたと言える。ごめんなさい。
そして当然のようにやり手さんは友人枠
ゲットならず探し続けていたらそうなので
一応お知らせと令嬢を送ろうとしたら城
から報告を出すからいらないと飾るなおを
陛下に言われた。ざザさんとエルネスに
同じことを言われているところにひょイっ
と現れたのだ。5頭をポンポンされた。
なんで?でもまあ陛下に言われちゃ
仕方ないよね。勇者人パワーで大量の蛍光
用感もでき、もちろん保管用シーリングも
完璧にこなした。リトさんたちの出発は
明日になる。だから今夜は君の初めてのお
泊まりだ。レイ君の部屋の窓から見える
距離にある騎士の宿舎ではあるけど、
向こうにはざザさんもいるし、なんなら
部屋にいつだって戻って来るから何の心配
もいらない。私は久しぶりに自分の部屋に
戻ってもいいんだけど、いつも一緒に寝て
いるレイ君の部屋に来て、やっぱり
ちょっと寂しいななんて思いながら寝た。
ケほそして真夜中にまた目が覚めてその
ままトイレに駆け込んで履いている。多分
悪夢を見た。全く覚えていない。耳なりと
頭痛がひどい。心臓も痛い。吐くものが
なくなっても絵きが止まらず。胃が痛い。
なの?どうして?どうしてなの?1人で
眠れないのは私の方じゃないか。なんて
情けない。部屋の空気が重たくて息が
苦しくて広い部屋を裏めしく感じながら
バルコニーまで張っていって手すりのそば
にツもっている息に顔をうめた。うつ伏せ
に寝転がったまま宿舎の方を見れば明りは
いくつかしか灯っていない。どの部屋でレ
君は寝ているのだろう。宿舎のベッドは
シングルベッドだと聞いているけど、リト
さんと一緒に寝ているとしたらぎゅ爪なん
じゃないだろうか。それとも何人かで雑魚
なのかな。冷たさが頭をすっきりさせて
くれたらベッドに戻らなきゃ。風なんて
引いたら心配をかけてしまうし。勇者補正
の身体が風を引くかどうかは分からない
けど。てめえ何をしているんだ?
バルコニーの手すりの上にザギルが
しゃがんでいた。
ザギルの部屋は隣なんだよね。うるさかっ
ただろうか。声が出ない。バカじゃねえの
。私を抱き上げて部屋に入ったザギルは雪
に濡れた缶頭いを手際はよく着せ替えて
くれた。ああ、リコッタさんに咲いた
シーツを巻きつけてくれた時の手付きだ。
髪もふカフカのタオルで吹いてくれた。
超立してやるから寝ろ。こいつはきっと私
が覚えていない悪夢を知っている。悪夢の
元は間違いなくあの古代遺跡でのことに
ある。それをこいつはの前で見ていたから
聞いたら教えてもらえるだろうか。
思い出せば悪夢は消えるだろうか。
思い出すことで悪夢が現実になったりはし
ないだろうか。すっぽりと腕の中に収まれ
ば今度は朝までちゃんと眠れた。四角に
入り込んでかと見せかけて空中で体を倒し
て探検を横。軽く受け流されてもそのまま
片手統立からひねり蹴りかわされた即座に
張った衝壁を踏み台に裏回し蹴りからの
払い蹴り全てかわされ続ける。重力魔法を
駆使して雪玉もあらゆる角度から降らせて
雪煙で視界を塞いでありえないはずの角度
から狙っているのにそこまでクそ
ザ切るのバカ
悔しい
組手の時間制限3分をフルに使って有効だ
どころ欠かすらせるのが精一杯だったレ君
が持って待ち構えていてくれたダウン
コートに飛び込んで着せてもらう前は決め
られたのに落とせたのに。へ、2度も
食らうか。強いとは思っていたけど、これ
ほどかよ。かずはちゃん、今かなり本気
だったよな。3割くらいです。かずは、
そんなに悔しがってからは春に意味あるの
?ザギルさん、じ、次は僕だ。雪ひさんが
あとして、あめさんが私に呆きれ、し太君
が挑む。訓練上でザギルに組み手をして
もらっていた。いつも私の魔力量を見張っ
ているザギルが参加するのは初めてだっ
たりする。最近あさんは戦闘訓練事態に
参加することは少なくて私たちや団員の
魔力を観察する訓練の方に集中している。
研究の一環なのだそうだ。以前にザギルが
あさんに返すと言った仮はザギルが3日に
2時間研究に協力するということで決着が
ついた。今日はその日でエルネスとあめ
さんとクラルさん、あと数人の研究員が
じっとザギルの動きを中止している。ざザ
さんの審判で正体君とザギルの組み手が
始まった。生きている蛇のように四方から
飛びかかる鉄さと不に現れる鉄球をその
筋肉量からは予想できない俊敏さと柔らか
さでかわし続ける。ザギルが反撃すること
はない。3分間かわして受け流していく
だけだ。かすら背もしない。そこまでクそ
ザギルさんのバカ
悔しい。し太君が幸さんの胸に飛び込んだ
。太君の頭をポンポンしながら幸を寄せる
。ザギル、お前コピーしているのか?
コピー模法だ。ショ太にはショ太の動きを
コピーしてかずはちゃんにはかずはちゃん
の動きをコピーして合わせている。かずは
ちゃんの動きはかなりトリッキーだから
難しいはずなのに。それだけじゃなくて
鏡合わせの模法だな。お前本当にどこまで
行っても腹立たしくないところがないな。
ざザさんは苦しそうなため息をつく。
鏡合わせの模法か。へ、存害やりにくい
もんだろ。てめえそっくりの動きなのに
左右上下逆の癖だ。3分逃げ回るだけなら
広さと小財工があればなんとかなるな。
さすがに攻撃までは手が回らないし、時間
無制限ならこうはいかないけどな。それに
従ってお前らは勇者補正に頼りすぎだ。
軽くはんだ息を整えながら街を1粒口に
放り込んでいる。バングルを両腕に2本
ずつけるようにして絶賛大量生産している
から食べ放題だ。エルネスたちはボそボそ
と何か報告し合っていた。念のために聞く
けど魔力は使っているわよね。使ってい
なければ石を食ってねえよ。エルネスの
問いに挑発的にんまり笑って答えるザギル
使っていないように見えるの。元々ザギル
の魔力は見えにくいのよ。こう体に
ぴったりと薄く1枚目が巻きついている
ような感じかしらね。普通魔力を使えば私
には色の脳タや動きが見えるんだけどそれ
がほとんど確認できない。私は色じゃない
けどほとんどどころか全然わかんない。あ
さんにはどう見えるの?うん。灰色で形は
人それぞれかな?シ太は雲の糸やさぎの糸
みたいに身体の周りにうまいているし、
かずハは先行花火みたいな火が散る。
ザギルは粒がみっしり身体に張り付いて
いる感じだけど動かないの。クラルさんを
始め他の研究員も似たような感じらしい。
魔力制御が完璧だということなんでしょう
ね。何なの?本当に。はっは。研究して
みろ。研究してみろ。見えるもんならな。
く、あんたが教えてくれれば知るかよ。口
で何か説明できるか。魔力制御。習得が
遅いものは花町を使ってでも身につけなく
てはならないものなのに、私はその訓練
すらも無駄だと言われているもの。制御が
できなければ私はいつ魔力切れで倒れるか
分かったものじゃない。いくら高い攻撃力
があっても敵人のど真ん中で倒れば足で
まいにしかならない。もしそうなったら
騎士たちはたやすく自らの命を盾に使って
助けようとするだろう。私は自分の力を
早く完全に制御したいのに。続いて幸が
挑んで有効だとは言えないまでも腕に一撃
入れたけどそのまま引き倒された。大の字
にひっくり返ったマジ打を踏んで悔しがっ
ている。レイ君は3分経つ前に剣を飛ばさ
れて拠点としていた。さやに入ったままの
括くり刀がうねったと思ったらもうレ君の
手から権された剣が離れていたのだ。
巻き上げ。なぜザギルがそれをするんだよ
。お前がこな間だやっていただろう。騎士
相手にねえ。今のかっこいいザギるねえ。
僕にも教えて。それ教えて。兄ちゃんに
習え。今は霊が相手なんだから霊のコピー
じゃなかったのかよ。誰がそれを決めたん
だ。俺は必ずそれで相手をするとは言って
いないぞ。あんええ、今のザギルの方が
かっこよかったもん。ザギルが教えてよ。
グがあああ。お箱らしいその剣道の技を
以前騎士に教えていたのを見ていたそうで
幸さんはさらに大暴れだ。何気にれ君が
とどめをさしている。ねえ、ザギル誰ので
もコピーできるの?1回見れば大体な町を
2に含むザギルの息はもう落ち着いてきて
いる。モルダモデはああ、あれは化けもん
だ。登っつらくらいならなぞれるけどな。
カ番にもがあるから訓練にはなんねえぞ。
それでよろしく。ワルツのような
モルダモデのステップは右に左に風に吹か
れるこの歯みたいに上半身を泳がせる。
本人の啓迫さを対現するようなその動き。
追っても追っても届かない。先回りしたく
ても次にどこに来るのか予想できない。
ように預けるように誘うように木前に現れ
ては次の瞬間気配ごと消える。早く強く
ならなくては誰にもかわれることのない
ようにざザさんやザギルの背中を見ながら
何もできないなんてことがもうないように
力を持たないのなら別の方法を探すけれど
力があるのに使いこなせないなど平だに
過ぎるもっと早く硬く鳴らされた雪の地面
が弾丸を打ち込まれたかのように引ける
ふハぎにパリパリと自電が走り始めるのを
感じ
何枚もの鏡合わせを作るが如に衝壁を
張り巡らせて四角を狙って飛びかける。
劣化版だというのにモルダモデより筋肉が
あって敵も大きいはずのザギルを捉えられ
ない。レ君がリトさんたちを交互に
抱きしめて涙目で見送った日からいつもと
変わらず一緒に寝ている。そろそろ1人で
寝ようかななんて思い浮かんでもいない霊
君だけど、もしかしたら本当は私の方が
危いのだと無意識にでも感じているのかも
しれない。私が促なされていても自分が
そばにいれば落ち着くから大丈夫みたいだ
とレ君はそうエルネスに言っていたのだ
からもっと重く指先に指電が散る周囲に
直径1mほどのくぼみが鈍い音と共に次々
と生まれる。透明な球体で押しつされた
ようなそれらは跳ね回るザギルのいた場所
を次々とえぐっていく。飛び立とうとする
鳥を抑えつけるような行為は依存と変わら
ない。私から育つ霊君を喜んで見送りたい
気持ちに偽りはないのにまだこの子を手元
に置いて置きたいとしがみつこうとする私
がいる。そんなものは毒と同じだ。呪いと
同じだ。いつか愛しい子を自分で蝕むこと
になる。そんなものは許せない。
そんな姿にはなりたくない。私が目指すの
はそんなものじゃない。もっと高く
回り込み、四角を抜け頭情を取る。かずは
かずはちゃん先
をかめて走る魔力やと眼全に広がる衝壁。
邪魔。方向が喉を振わせればこなに砕けた
が、その先にはザギルの姿も気配もない。
ダッシュダッシュダッシュ。よし。終了。
なあ。肩と首の付け根に突然生じた違和感
が全身に鳥肌を立たせて硬直させる。なっ
たなっ。ちょ、やめ。あたは白わあ。
ごめん。ごめんなさい。やがっしりと背後
から抱きしめられて見動きの取れない私の
首元にザギルが顔を埋めている。いや、
食われてる。噛まれてる。いやあ。首やめ
。首ダめななめ。逃げ。ほ、首が弱点か。
てめえ覚えてろよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ坊主。このバカ抱えてろ。ポンと
雑に離られた私をレ君が慌てて抱き止めて
くれた。駆け寄ってきたざザさんは額体に
かかった髪をかき上げ金色の瞳が覗き込む
かずはちゃん大丈夫?減ってない。
首ダッシュ
ダッシュダッシュ大丈夫ですよね。うプ、
なんか色々食われたかずはちゃん首
くすぐったいんだもんね。よしよしとれ君
が頭を撫でてくれる。天使本当に天使加減
まで食ったからな。お前今日は魔力禁止だ
。お兄ちゃん助かったわ。雪さんの魔力屋
が私を一瞬足止めしたおかげで背後を取れ
たとザギルが幸さんに言い、幸さんは手を
振っていえた。いやあ、びっくりしたよ。
どうしたの?かずはちゃん熱くなった。く
、悔しいのを。悔しいのを。おおおお。
ダッシュダッシュダッシュ。かずはさん真
正面から捉えようとする金色の瞳を見返せ
ず、噛まれた首を撫でるふりをして俯いた
。これはダめだ。これはちょっと顔を
合わせられない。訓練で我を忘れるなんて
情けない。ザギる。衝壁を出した僕に霊は
ないのか?いや、別になくても行けたしよ
。ほう。新刊長、まだ予定時間余ってます
よね。ええ、まだあるわよ。じゃあ次は僕
が相手をしましょう。僕が相手ならザギル
も攻撃する余裕があるでしょうし。はあ。
てめえ、そんな立て続けにやってられるか
。さやからロングソドを抜いて払う座さん
が微えんだ。かずはさんから魔力補給した
だろう。ああ、そうか。無駄な筋肉は重い
からな。時給力に問題があったか。ああ。
ざザさんとザギルの激しいは3分の間
びっしりと勇者人の目を奪い、エルネス
たち研究者人の息を飲ませ集まってきたを
任せ。は全力ではしいだ笑顔を作り続けて
いた。騎士に女性は少ない。制限がある
わけではなく希望者が少ないそうだ。特に
ザザさんの率きいる国内の魔物討伐北線
防衛を観轄する騎士団にはほとんどいない
。この駅騎士団にもオートや奥義警備を
観轄する騎士団にもざザさんのところより
は多いがやはり少ない。魔法があるこの
世界では総合的な戦闘力に精査はさほど出
てこない。ただ魔法による戦闘力を除り
身体能力で女性は平均的に一歩及ばないの
は確かだ。その代わりエルネスが観轄する
神兵団は魔法使い集団のためか逆に女性が
多いと聞いている。希望者が少ないのは
単純に遠征が多くさらに配置違いで国内を
点々とするらしい。不からに決まってん
でしょとエルネスは言っていたけど、以前
リトさんが夜間の警備巡をしていたのは
私たち勇者人のクラス胸だったから。本来
奥義の警備はそれを観轄する騎士団が他に
ちゃんといる。ざザさんの騎士団に所属
する全員が勇者月ではもちろんないけれど
勇者たちの生活権の警備は騎士団でベッド
担当していた。だから今まで私たちの身近
にいる騎士は全員男性だったのだ。そして
リトさんたちの公認として配属されてきた
騎士たちの中にはその数少ない女性が数人
いる。今回の大規模編成変更には新人の
育成強化も入っていたらしく、本来
エリート中のエリートであるザ騎士団長
直属の対にも新人が配属されていて、その
中に彼女たちがいた。ザザさんの直属体と
は言っても勇者月ではないのだけど。
ダッシュダッシュダッシュ何してるの?髪
を持て遊られてます。すでに本日の魔力
禁止が出てしまった私は大なしくみんなが
おやつの時間に帰って来るのを食堂で待っ
ていた。料理も禁止されてるから本を読ん
だりテーブルを吹いたりしてそうしたら
女性騎士2人と彼女らと同じ歯らしい男性
騎士2名が寄ってきてなぜか私の髪を
持て遊り始めたのだ。嫌なんでそうなった
のか本当によくわからない。おやつに来た
あめさんに聞かれても全く説明できない。
食事をする場所である食堂で紙を持てると
かちょっとダメだと思うんだけど、彼女
たちは全然気にしてくれなかった。おやつ
にプリンと果物を取ってきて同じテーブル
に座った。あめさんに挨拶する新人騎士4
名は実に改活でほがらかだ。私たち今担当
巡が終わって休憩時間なんです。そうし
たらかず様がテーブルを拭いているもの
ですから止めていただいてでお串も乱れて
いたのでお願いして少し整えさせて
いただいてるんです。綺麗な黒髪ですよね
。以前から触らせていただきたかったん
です。女性騎士のミラルダさんは熱魔法を
少し使っているのか年入りに空いてくれて
いる神は艶を増している。いつまでやるん
だろう。そう。かずはあんた大なしくし
てろって言われてなかった。
大なしくテーブルを吹いてましたよ。
ザギルに怒られなきゃいいけどね。ええ、
魔力を使ってなければ怒られませんて。私
が出てくる時、ザザさんやエルネスさんと
話してたけど、きっともうすぐ戻ってくる
よ。ダッシュダッシュダッシュいただき
ます。そのいただきますって勇者様たちの
世界での直前の挨拶なんですよね。こちら
に配属になってから男員みんなが使ってい
て最初驚きました。世界でっていうか、
私たちの国での挨拶ですね。こちらではご
馳そ様という食後の挨拶はあっても、直前
の挨拶という習慣がなかった。私たちが
使っているうちにいつの間に使うように
なったのだ。なんか紙をまとめられ始めた
ぞ。何をするんだ?かずは様もいかがです
か?これすごく美味しいですよ。どうぞ。
男性騎士のグレーさんが差し出したのは
カウンターにいつも置いてあるブラウに
そうですか?美味しいですか?良かった
です。あ、はい。ありがとうございます。
あめさんがすごく反応に困ったような微妙
な顔をしている。うん。そうね。わかる。
ここに配属になって驚いたことのうちの1
つが食堂なんです。すごく美味しいし種類
も多いですよね。さすが奥義だと感動し
ました。ずっと配属希望を出し続けてたん
ですけど、ここまですごいなんてねえ。
憧れの団長の隊に配属されただけで夢の
ようなのに食事にお風呂豪華すぎる。もう
1人の男性騎士さんと女性騎士のベラさん
も続く。厳線から引く大浴上はまだ完成し
ていない。露天風呂の方のことだろう。あ
、やっぱりざザさん憧れの的なんですね。
そりはそうですよ。私たちみんな団長に
憧れて金欲騎士団を希望してたんですもん
。金欲っていうのは座さんの引きる騎士団
の名前だ。正式には2騎士団らしいのだ
けどざザさん自身が金欲と呼んでるのは
聞いたことがない。第2騎士団って言っ
てる。できましたよ。とミラルダさんが
つやかな紅ニを引いた唇で綺麗な微笑みを
作って鏡を差し出してくれた。ツイン
テールと来たか。しかもめちゃくちゃ耳の
上の高いところに。いやね、私の外見年齢
では確かに普通といえば普通の髪型です
けどね。しかもどこから出してきたのか。
ベビーピンクの左点のような幅の広い
リボンまでつけられている。えっと、この
リボンは差し上げます。是非受け取って
ください。こちらに来て驚いたのはかず様
やあ様に事女がついていなかったことなん
です。
身の周りのお世話をするものもつけない
なんて。憧れの配属でしたけど、これ
ばかりは男性だけだとダめですね。え、
いや、メドさんにお世話していただいて
ますよ。ねえ、あめさん。うん。困って
ないですね。事女と明度は違います。お
2人とも身分の高い女性なのですから、
身宅にしろ何にしろ専門の教育を受けた
ものがつかなくてはああ、確かに最初の頃
にはつけていただいてましたね。でも身分
高いと言ってもうん。私たち自分で自分の
ことできますし、武踏会とか正式な場に
出る時の衣装とかはエルネスさんが助けて
くれるものね。そもそも私はジャージだし
、あめさんは自分の気に入った服を着い
からデザインを伝えて作ってもらっている
。私たちの感覚で好みの服というのは
手伝いの必要がない服なわけで、そりゃ
中世ヨーロッパ風の文化なので貴族層の
女性が普段切る服や日常の過ごし方ならば
事女は必要だろうけど私たちの日常は訓練
や研究がほとんどわけで正直びっちりそば
にいられるのも息が詰まるわけで必要が
ないからすぐに断ったのだと言っても
ミラルダさんは納得のいかない顔のまま
だった。でもやっぱり女性ならではの視点
って必要じゃないですか?せっかくこうし
て配属になったんです。私たちがもうかず
様にもあめ様にも不自由はさせませんから
。あ、これめんどくさいやつだ。女性なら
ではとか自分で言っちゃうあれだ。あめ
さんを伺うと本当にものすごく微妙な顔を
まるで隠していない。そして私の頭の上の
リボンを見て女性ならではとつぶやく
腹パンされたみたいにグフってなりそうに
なった。やめて辛いかずは様すごくお
似合いで会いですよ。ミラルダはずっと
かずハ様を聞かざりたいと騒いでたんです
。ちょっとグレーやめてよ。でもやっぱり
女の子ですもの。本当はこういうのを好き
ですよね。しかも勇者様に下働きのような
格好や仕事をさせて放ってなんか置けませ
んよ。得意に花を鳴らすミラルダさんに
どこから突っ込んでいいのかわからない。
女の子って下働きのようなってさせてって
。下同きってとこであめさんが顔を背けて
肩を振わせた。いいじゃないか。ジャージ
落だし動きやすい服いじゃないか。なんで
お前そんな頭してんだ。また決対なこと
たらんでんのか。出会い頭に言いがかりを
つけないでいただきたい。お帰りなさい。
ざザさん。ザザさんとザギルが連れ立って
食堂に入ってきた。ミラルダさんたちが
一斉に立ち上がって霊をする。顔つきが
キラっキラだ。憧れだもんね。エルネスは
の時間に食堂に来ることはあんまりない。
今日はザギルの協力日だったし多分いつも
より忙しいだろう。ただ今戻りました。霊
たちはまだですか?リボンに一瞬だけ目を
止めたざザさんのカレなるスルーが入り
ました。好きのない紳摯なはずなのに。
正体君は学談でレ君はお勉強。幸さんは何
してるでしょうね。でももうすぐ戻るん
じゃないでしょうか。プリンですし。あめ
さんの皿にあるプリンを見てざザさんの目
が緩んだ。ざザさんもプリン好きだもんね
。よかったらプリン荒にしますよ。あめ
さんはちっちゃいチョコパフェを作り
ましょうか?あ、嬉しいです。ありがとう
ございます。やった。俺は両方食う。
でかいやつでな。はいはい。ダッシュ
ダッシュダッシュ。エッ皆さんはどうし
ます?ダッシュダッシュダッシュ。お前ら
休憩時間はそろそろ終了じゃないのか?わ
。はい。失礼します。新人騎士4人に降る
とざザさんが団長の声で促した。別に構わ
なかったのに。勇者月は特権です。新人
なんぞ甘やかさなくていいんですよ。
ダッシュダッシュダッシュ。すみません。
あいつらちよっと浮き足だってるようなの
で指導しておきます。退出する彼らを
見送った後、ちょっとざザさんは無然とし
た顔をしていた。ザギルが私の頭のリボン
をしりとほくと髪も一緒に降りてくる。
進んでいた紐が切れて膝に落ちた。え?
あれ?あ、何も紐まで切らなくても。ふん
。おお、あちゃん。こいつの髪を結んだの
はどっちの女だ?ダッシュダッシュ
ダッシュを前の髪を軽がしく触るな。
ミラルダさん、赤毛の方ザギルは私の髪で
好きながら整えてくれる。ざザさんの注意
は身に入っていないようだ。いつもだけど
ふん。強壁。あの新入りどもをこいつに
近寄らせるな。指導はするがダッシュ
ダッシュダッシュ何かあるのか?気に入ら
ねえ。あれでも一応優秀者として配属され
ている。お前の好みなど知らんだが。そう
だな。考慮しよう。えっと、別に怒って
ないよ。お前は関係ねえんだよ。ほら、
さっさと作ってこい。パンと軽く後頭部を
叩かれて追いやられた。なぜ今の流れで私
関係ないんだ?あの4人は着人当日に廊下
ですれ違った私を宿舎に住む使用人の子供
だと思って追い出そうとしたんだよね。
ここは勇者様の住む場所だからと言って
平謝りしてたし後で色々勇者人のことは
教えられているはずだし私の実も知ってる
はずなのだけど何かこう距離感がおかしい
というか妙に子供扱いが抜けないというか
あの人たちっていうかミラルダさん私もや
だザギると一緒なのも嫌だけどチョコ
パフェをつつきながらあめさんがぽつりと
こぼしたむからキめの発言が多いけど、
こんな風な言い方は珍しい。それにどちら
かと言えば、この手のことは直接本人に
言うタイプだ。だからそう言った。どうし
たんです?あめさん、そんなこと言う
なんて珍しい。まさか、あめにも何か
ブレイなことしたんですか?っていうか、
私もさほどブレイなことはされてないです
よ。うん。そう言うんじゃないんだけど、
なんか嫌なの。何もしてないし、行為的な
のは分かるから悪いんだけど。口を少し
尖らせてもごもと何か言い続けてる。どう
した?どうした?ツンツン腕をつついて
促してみる。なんでかずハの髪にあんな
ダサいリボンをつけてドヤ顔してんの?
全然似合ってなかった。おお。そこでした
か。あめさんおしゃれだし。センスいい
ものね。かずはの服のことしたバ働き
みたいだって言うし。あなたそれ笑ってた
じゃないですか。見てましたよ。だって
ちょっと面白かったんだもん。でも
やっぱり嫌なの。そう。てかなんでかずは
怒んないの?おかしいでしょ。え、私?
ウーバカずはザギルがブハっとパフェの
クリームを吹き出して私の顔にまで飛んで
きた。ご馳そう様でした。美味しかった。
あ、はい。お粗松様でした。例を下口へと
片付けて、あめさんはちょっとプリプリし
て出ていった。えっと、あれ、私なんで
怒られたの?ああ、それでなんかあめ変な
顔してたのか。あめさんと入れ替わりで
戻ってきた幸さんはプリンアラモとチョコ
パフェを食べ終わってご馳そう様でしたと
両手を合わせた。商体君とレイ君はパフェ
を食べ終わってプリンアラモに取りかかっ
ている。勇者人は消費エネルギーが多いの
かなり食べる。みんな前はなことなかった
というのでやっぱり勇者補正のせいなん
だろう。そりゃ常人よりかなり多い運動量
を蹴っとこなすんだから当然だよね。赤毛
乗ってかずはちゃん新しく来たあの人たち
のこと。こないだかずはちゃんを連れて
行こうとした人。何ですかそれ?聞いて
ないですよ。ああ。えっとまあそうですね
。
かずはちゃんは言うなって言ったけど、
あの人たちまだそんななの?そりゃあめ
ちゃんだって怒るよ。た君なんで私が怒ら
れたか分かるの?私がつけられたリボンが
ダサかったのが気に入らなかったみたいだ
としか今話してないのに。正体君もあめ
さんのようにプリンアラモドをちょっと
つついた。太詳しくあの人たち着認した時
に僕らの部屋の近くでかずはちゃんのこと
迷子だと勘違いして抱き上げて連れて
行こうとしたんだよ。僕がたまたま
通りかかったから説明したけどなんですっ
てかずはさんどういうことです。いやまあ
ちょっと迷子扱いされたのは恥ずかしかっ
たので抱き上げてってなどういうことだ。
ミスいミスいしようとしたってだけだよ。
し太君が止めてくれたし。小僧男2人いた
ぞ。どっちだ?あといつくらいだ?く毛の
茶発。うん。2時くらいかな?抱き上げて
たじゃん。僕びっくりしたんだもん。説明
したらすごく謝ってたけどさ、もうかずは
ちゃんのこと知ってるのになんでまだ
そんな子供扱いすんの?俺が巡回してた
くらいの時間だな。くげの茶髪の方か。
分かったと。女性同士は結構神を
持て遊り合ったりしますし、そこまで子供
扱いってわけでもないですよ。大丈夫。
ツインテールなのに頼んでないのに勝手に
したんでしょ。まだ友達じゃないのに。
まあ、あめが起こったのもその辺りだろう
な。つうかずはちゃん、それ他にもあるん
じゃないの?リボンのことしか言ってない
けど、あめがそれだけでそこまで起こるか
な?幸さんが、あめさんみたいに口を尖ら
せてるし太君の頭をポンポンした。ふむ。
まだ友達じゃないのにってことは私に
慣れ慣れしいのが気に入らなかったって
ことかな。やだ本当あの子可愛い。し太君
も可愛い。下働きの女てだって言ったん
だっけ?まあ、そう見えるだろうけどよ。
違うもん。服装がそう見えるって。
テーブルを吹いてたことは黙っておこうか
な。え、でもどうしよう。かずはさん、
最初から詳しくお願いします。あいつらが
言ったことやったこと1つ1つ。ええや
本当大したこと。かずはさんの起立の問題
なので。セトちょっとこっち来い。セト、
あいつらはゲランド砦出からの推薦だった
か。厳しいツッコミを受けつつ、私が
一通り話した後、ざザさんは頭痛を
こらえるように量の米かを片手で抑えて
瀬戸さんに聞いた。ゲランドトリでオト
より西側で帝国との国境線沿にあるところ
だったような気がする。はい。着認から
こちら特に問題はありませんが何かあるの
か。直接指導薬が少し言葉を濁していまし
たね。あとその着認日ですが時間から行っ
て途上後任式前でしょう。宿舎で待機を
命じられていたはずです。当人たちからの
報告はありません。指導薬はするか。口数
は多くないが珍しいな。後で僕の部屋に
呼べ、それからゲランドに関西薬を送る
準備を始めろ。すでに調整を始めさせてい
ます。1時間後には出発可能です。よし、
ではそのまま出発させろ。砦出ごと緩ん
でるならついでに再教育させて来い。セト
さんが霊を取ってどこかへ向かっていった
。ざザさん。そこまで大事だった。
ダッシュダッシュダッシュゲランドは魔物
の発生も多くなく豊かな地域です。帝国側
も同じく安定して豊かなため環境がぬるい
んですよ。他の地域よりあいつらは地元
出身でそのまま採用され、今回が初めての
移動です。僕の直下にそこまでの新人が
入ることは今までなかったんですが、新人
教育名目で砦の推薦もあったものですから
。さあ、踊りましょう。へえ。ざザさんに
すごく憧れて配属希望を出し続けてたって
言ってた。それで女性ならではとか自分で
言っちゃうのか。いや、悪いけど俺なら下
に置きたくないな。他の男2人もそれ
おかしいと思ってないんでしょ。ランラン
。ざザさんはきひさんに苦笑いで答えた。
確かに私もそのタイプはめんどくさいなと
思うけど2人とも苦手なんだろうか。
坊ーズそれなんだ。組みてか。アルプス
1万尺。ランラン
パパンとレイ君と高速アルプス1万尺。
めちゃくちゃ早い勇者補正だ。最近凝っ
てるんだよね。レイ君小やりじゃなくて
小やぎで歌うこだわり。槍だと痛いも変だ
よって言い張ってる。小やぎも変だよ。
槍りじゃないしね。王はった系で昼寝を
吸うば座ザさんも幸さんもそういうタイプ
に痛い目にでも俺は直接はないけどまあ他
の舞台でね旗から見てて勘弁してくれよっ
て思うだろうなとは思ってた。俺は女の子
大好きだけど仕事には持ち込まないし
蝶ちょが飛んで切ってキスをする。へ、
なるほど。ああ、そうですよね。こっちは
持ち込んでないのに持ち込んでくるとか
精査による特性の有利ってこともないわけ
じゃないですが全ては騎士としての土台が
あってこそです。未熟なのに特権意識など
邪魔にしかならないダッシュダッシュ
ダッシュかず派さんよくその高速組み手を
しながら普通に話せますね。昔撮った
記念塚ですね。身体に刻み込まれてます。
なぜにボックだっけ?1人ぼちラン
らランらランらラン小僧と兄ちゃんもこれ
できるのか?嫌きの頃女子と遊んだと思う
けどもう忘れたな。僕も女子がやってるの
は見てたけど自分でしたことはないかな。
ランランラン
し太君にも教えてあげよっか。やり切った
感を満面に出す霊君。区までしか歌えない
。でも9番まで知ってるのもすごいかも
しれない。私は4番までだった。本当は
20番以上あるんだよね。うんん。僕は
いいや。ルディだってできるのに。リト
さんだってできたよ。お泊まりした時一緒
にしたの。むとさんはもかくルディ王子に
その高速組み手を仕掛けてるのか。手加減
してあげてるもん。し太君にもちゃんと手
加減してあげるよ。いらないよ。ちょっと
教えなよ。1回で覚えるから。結局新人
騎士4人は反を解体してそれぞれ別の反へ
返入。最教育となったらしい。巡回してる
姿を見かけはするけど前から在籍している
ベテラン騎士が一緒にいるからかこちらに
近寄ってはこないけど食堂には普通に顔を
合わせる。で期待するかのような目で
いただきますと言われる。何なんだろうな
。一体実ないからいいけども。あの後、
あめさんの頭を撫でてお礼を言ったら
バカずは連呼してた。でも怒りは溶けた
ようでよかった。過剰反応にも思えるけど
多分私が愛されてるってことなんだろうな
。自分じゃ別に腹も立ってなかったから
ピンとこないけれどもありがたい話よね。
騎士団の反応はざザさんの判断なんだから
きっと必要なことに違いない。私がどこを
言うことでもないし勇気もない。夕食の
片付けと翌朝の食事の仕込みが終わって
厨房から出るとザギルと幸さんがお酒を
飲んでた。おつまみもちゃんとあるね。
ナッツと果物。お疲れ。ありがとう。私も
いっぱい欲しい。お珍しいね。のみなのみ
なコップを持って寄っていくと幸さんが瓶
から上流を注いでくれる。プは坊ーズ京都
なんだったか。うん。ルディ王子のとこ
ゲームとかして遊ぶんだって。ふん。
じゃあジ家に飲みに行くか。へあ。たまに
はいいかもなって。そういえばかずはちゃ
んってほとんどジ下に行かないよね。幸
さんが気軽におりすぎなんですよ。
幸さんは死のふりをしてちょいちょい浄化
で遊んでる。もちろん若い騎士も護衛に
ついているけど一緒に飲んでるし実質
仲良い騎士たちと飲んでるようなもんだ。
あめさんや正体君も買い物に出たり派は
するけど夜は出歩かない。ちょっと
付き合うやがいるか誘ってくる。護衛なら
俺がいるんだからいいだろよ。そういう
わけにはいかないだろ。勝手に俺らいなく
なったら大騒ぎだっのめんどくせえ。
おら、お前さっさと支度してこい。あれ?
決定か?飲みに行くの?決定か?わあ。
もしかしてこっちに来てお店に飲みに行く
なんて初めてだな。お前の世界も入れたら
何年ぶりになるだろう?10年じゃ効か
ないかも。支度。てめえ、まさかその
ジャージとエプロンで行くつもりかですよ
ね。あれを切ろ。あれ?の姉ちゃんが
キろって言ってたやつ。あ、はい。ザギル
。お前私のタンスの中もまさか把握して
いるのか。紺色の膝ワンピースにロング
ブーツフード付きのショートマントに紙を
編み込み直してほんのちょっと化粧して
それから食堂に戻るとざザさんと瀬戸さん
がいた。あれついてきてくれるのってざザ
さんと瀬戸さん。騎士のふりができる幸
ともかく女性を連れて行くのに若いの
なんて使いませんよ。別に俺がいるから
いいっつのにめちゃめちゃVIPだ。
ありがとう。その服初めて見ますね。お
似合いです。えへへ。あめさんがね、使用
にデザインしてくれたの。今来る時にも
見せてきました。ばっちり許可おりました
よ。許可て褒められて嬉しいので存分に
ドヤがする。ワンピースはベロアチで
ボートネックには同食のレース。ぴったり
とした胸本源から下は綺麗に広がるA
ラインだ。背伸びしてるように見えない
けど落ち着いて上品。ショートマントは
ネズミ色でもここは温戦い。さあ行こうか
。どこのお店にしようかなんて廊下に
出ようとした時ミラルダさんとグレーさん
に待ち合わせした。すぐに脇に控えて霊を
取った2人の前をざザさんたちは目もくれ
ないで通りすぎる。ダッシュダッシュ
ダッシュ。あのなんだ?私に声をかけられ
たっぽいから振り返ったんだけどその前に
ざザさんが間に入った。ジ下に行かれると
お聞きしました。差し出がましいのですが
かず様の予想いは少し大びすぎてはいない
でしょうか。再教育が全く効果ないようだ
な。しかし、夜の町に降りるのに幼すぎる
外見でその上まで出してはしない。ああ、
こっちの貴族層の女性は割と足を出さない
んだよね。夜は特にと言うかですね。黙っ
て下がれ。かずはさんすみまずいっとざザ
さんの前に出ますよ。さすがにね、私もね
、ミラルダさんならどんな服装を提案して
くれるんですか?ダッシュダッシュ
ダッシュ。それはもちろんかずは様に
ふさわしくああ、そうですね。色々で
いらっしゃるし合いお色のロングドレスと
かダさ。え、私あんまり淡い色が似合わ
ないんですよね。顔が薄いからね。余計
存在が薄くなるんだよね。あのですね、お
聞きでしょう。私は大人なんです。なん
ならミラルダさんの場合生きてます。1人
前の女性がなぜこうてもいないのに予想い
を口出しされなくてはならないんです。
女性ながらのと以前おっしゃっていました
が、私から見るとあなたの振る舞いは大人
としてあまりに慎しみがない。そんな
つまらないことより騎士としてきちんと
上司の指示に従って承人してください。
なぜそんなに構いたがるのか分かりません
が非常に迷惑で不愉快です。噛まずに言え
た。私だってね。あめさんが私のために
作ってくれた服をけなされたら怒りますよ
。そりゃやあ。笑ったよね。かずはちゃん
あんなに怒らせるなんてついないイベント
じゃない。褒めてくれていいですよ。全く
噛まずに言えたんですよ。あのお口城
すごくないですか?そこかよ。薄暗らい
照明のお店は重厚な腸度品と寄作りの壁が
落ち着いたいかにも偉い人が通うような
感じだ。城ともまた違った夜のお店らしい
華やかさと心地よい怪しさ。ふっカふカの
ソファにいい男を侍いらせていいお酒を
飲んでるとかも本当どうよこれ本当に
申し訳ないです。また頭を下げるザザさん
とそれにつ随する瀬戸さん。管理職だな。
ざザさんとセ戸さんのせいじゃないですっ
て。やめて。こんないい男たちに頭を下げ
させてるジョジとか怪しすぎます。いやあ
、正直参ります。何なんでしょうね。全く
です。お2人を参らせるとはある意味やり
ますよね。あの新人たちまあまあ飲み
ましょう。飲んでください。あの女俺に
噛みついて来やがったしな。根性はあるか
もな。
ザギルに噛作って物理的に。いや、物理的
に言ってねえだろ。何言ってんだお前。
わあ。ザギルに言われるとか。ザギルは
またあのニヤニヤ笑いでナッツを口に
放り込んだ。お前いつの間に?俺からじゃ
ねえよ。なんか食堂でこいつをつまみ食い
してるところを見たらしくてよ。だから
お前それやる必要ないって言ってるだろう
。目の前にあるんだから食うだろうが。そ
したら俺1人になった時に茶モをつけてき
やがった。こればかりは茶モンとも言い
きれない気がするがな。しかし、ザギルに
も不干渉で色と命令済みですよ。だ、どう
したんだ?お前が黙ってるわけないだろう
。人聞き悪いな。髪の毛を掴んで壁に
叩きつけてやっただけだ。あと目の前で
あのリボンを燃やしてやった。うわあ。
思わず引いてしまう幸さんと私を見てまた
笑を深くするザル。本当に悪人ずらどころ
か悪人そのままだ。魔王か?魔王なのか?
女にも容赦ないのな。あんなまずそうな女
に興味ねえわ。まずそうって見た目で
分かるの?美人さんだよね。彼女薄に生臭
そうだ。うわあ。ミラルダさんは美人だ。
赤い巻きがふわふわとなびいてて姿勢も
綺麗で殺そうとしている。本当にザギルは
魔力の味だけが基準なのか私のが美味しく
てエルネスのもビ味しいけど持たれ
るっていうしそういうことなんだろうな。
つうかそこまでされてさっきのあれって
なんであんなにかずはちゃんに執着してる
んすか?分からないんですよね。一応精神
的な検査もしたんですが異常はなくてセト
さんの言葉に驚いた。そこまでありゃ本人
の性質だろ。標壁に似合いなんじゃねえか
。
何言ってんだお前言うにこと書いて
ものすごく嫌そうにざザさんが叫んで
さほど混んでいない店内の注目を集めた。
慌てて赤払いするざザさんのグラスにお酒
を注いであげる。そうかそうか。そんなに
嫌か。す、すみません。あまりのことに
同揺しました。だってあの女を前狙い出し
よ。あの女ならあれだぞ。遠征でも何でも
どこでもついてくるから手紙はいらねえぞ
。
お前本気でやめろ。薄気味悪い。女性に
紳摯なざザさんがそれほどまでにかずは
さん誤解があるようですけど僕そんなに誰
にでも紳摯なわけではないですよ。そりゃ
騎士としての例は取りますけど仮にそうだ
としたらもっとご縁も繋いでたでしょうに
ね。セトもうやめてくれな。はいはいはい
はいはい。じゃあみんなで好みのタイプを
行ってみようか。雪ひさんが手をあげて
乗り出した。わあ、あれか。これが噂の
合コンのりか。さすがだ幸さん。でも女性
私だけだから違うかな。女性カウントに
入ってないならあれかな。週のりかな。
懐かしい。俺は明るくてのいい子だね。
優しければ最高だけど悪女タイプも捨て
がい。ほう。セトさんは妻です。おお。
そういえば瀬戸さんは愛さでなかかった。
そして奥さんは神兵らしい。家族用の宿舎
にお住まいだそうでまだお愛したことが
ないけどこういうネタで奥さんを持ってく
るって素敵すぎる。素敵ですね。セトさん
。今私うっとりしました。でしょう。この
開始評判いいんですよ。意外と黒かった。
ザギルはまあいいか。なんだて名こった。
だってねえ、幸さん、魔力の味だけだろ。
どうせなわけあるか?うまい女の方がいい
に決まってんだろ。今なんかニュアンス
違ったよね。違ったね。だね。予想通りで
もあったね。なもん男なら誰だってそう
だろ。標壁だって。お前と一緒にするな。
言えばいいことだろ。あ、待って待って。
今俺ザさんらしくない言葉が聞こえたかも
。私も今座さんの新たな一面を見た気がし
ました。エルネスに聞いておきます。本当
に申し訳ありません。やめてください。
かずはさん。お酒もとっても美味しくて。
雪ひさんはいつも通り上絶でざザさんと
ザギルがトムとジェリでセトさんは静かに
ツッコミに回っていて初めて食べるお
つまみだって美味しくて何を使ってるのか
教えてもらったりして日本での話とか飾る
なでの地方の変わった風習とか取り止めも
なくおしりをして綺麗な女性たちがお誘い
に来たりしてたけどみんなそっけなく断っ
ててちょっと優越感だったり。ふふふ。
みんないい男だもんね。みんな私に優しい
んだよ。いいでしょう。そしてまた
ごっつい美人が来たなと思ったら夜の街
モードのエルネスでエルネスもよく使うお
店だったらしい。お供の美成年と美少年を
あんたたち今夜はもういいわて帰らせて。
何それ?かっこいい。楽しいな。楽しいな
。仲良しさんとお酒を飲むのって本当に
楽しいよね。城で飲んでたのも楽しかった
けど。おかだとまた違うんだね。なんて
ポロっと素直にそんなことも言っちゃっ
たりしてかずはちゃんだってまあ家庭が
あるとそんなにいつもってわけじゃない
だろうけど飲む機会はあっただろうに。
うん。職場はパート主婦ばかりでしたし
歓迎会とか親睦会とかそういうのは字が
多いんですよ。成人してすぐ結婚しました
し、夜に出るのは許してもらえなかったし
、そうなると学生時代の友人とかとも疎縁
になっちゃってわ、行き、そういう
いやいやいや、今時そんなのないっすよ。
あっちでも多分せとやめてください。
こっちだってあるわけないじゃないですか
、そんなの。本当はね、結婚してすぐは別
の仕事をしてたんですよね。パートは
パートなんだけど、法律事務所のジムをし
てたんです。そこは飲み会とかね、誘って
くれたりしたんですけど、やっぱり許して
もらえなかったし、巫こでやめさせられ
ちゃったんで。なんで?うん、忘れました
。何か色々言ってた気もしますけどね。だ
からこういうお外で読むのとか初めてです
。嬉しいな。こっちに来てから初めてな
こととか久しぶりなこといっぱいできて
楽しい。ああ、飲みなさいよ。エルネスが
新たに注いでくれて、またうふと笑って
しまう。おいしいね。嬉しいね。かずは
こっち向け。ほれ。ザギルがポイっとブド
を1粒高く放り投げてくれたのをパクっと
口でキャッチすると拍手してくれた。どや
。ずっとピアノが流れていたんだけど、
それが聞き覚えのある曲に変わった。
バイオリンとチェロもいる。あれ?これ
ライクイットあるノットなんで?ああ、
あれだよ。シ太が学団に教えてるじゃん。
で、学団員がジ下に来て飲んで引いたり
するからさ。結構あちこちの店でもう
流行ってんだよ。これだけじゃなくて
色踊りと。エルネス、エルネス。この歌
かっこいいんだよ。なんかね、ちょっと
エルネスみたいなの。歌詞がどんな感じと
いうエルネスの問いかけにソファに腰かけ
たママリズムを取ろうとする方を抑えつつ
歌詞を伝えてみた。すると隣で生ひさんが
小声で歌ってくれた。曲と歌声が隣にいる
のに歌わずに歌詞を伝えるのは難しくて
笑ってしまった。まさに私のためにある歌
だなんて。ホをついてふんと片方の口元で
笑うエルネス。あなた本当に素敵だわ。
雪ひが結構活用してるって聞いてますよ。
せ瀬セトさん、雪ひ分かるでしょ?なぜか
知ってるんですよ、こいつ。怖いでしょう
。怖いんですよ。活用。あれだよ。
兄ちゃんが歌を使って女を口いてるんだよ
な。なんでお前まで?ほっほ、私もそれを
聞いてるわよ。エルネスもについている。
そういえば以前も似たようなことを幸さん
に言っていたな。え、幸さんずるい。なん
でみんなだけ知ってるの?ねえ、仲間
はみ子
、俺が聞きたいところだからね。それね
かずはさん、大丈夫です。僕も知りません
。お前が今やったみたいに歌わずに歌詞を
話すとこっちの言葉になるんだろ。
なかなか効率よく使ってるな。お、
なるほど。
さすがです。幸弘。何やらざザさんが
激しく見せ始めた。おお、どうしたんだ?
どうしたんだ?よしよしと背中をさすって
やる。ザギる。ざザさんにナッツを
ぶつけるのはやめなさい。来いよ。踊り
たいんだろ。
引っ張られて少し開いているピアノ前の
スペースに来るとザギルが踊り始めた。わ
、いつから踊れるようになったんだろう。
ちゃんと曲に合わせて俺たちの動きを
コピーできるんだから当然か。こいつも
結構ずるいな。でもまあいいか。楽しい
からいいね。ざザさんたちも来てくれたし
、他の客も釣られて踊り始めてるしね。
楽しいね。エルネスにエロい踊り方を教え
たらはまりすぎてまた笑った。化粧室は
トイレというより豪華な控室みたいでお
着替えもできるように備えられていて映画
でこんなの見たことある。
見たことある?ってテンションが上がった
。しかしなぜここで着替えられるように
なっているのかよくわからない。私が
使おうとするとその前に中を誰かが
チェックし、誰も入らないようにドアの
すぐ外で待っていてくれる。VIP感が
半端ないんだけど、ゆっくりするものも
できないわねと思いつつ、さっさとドアを
開けて出たらザギルが要なお姉さんとキス
をしていた。目があったらしっしっとされ
たので素直に席に戻る。あれかずはちゃん
ザギルはなんだかねしてましたよ。
しっしってするから先に戻ってきました。
今中って言った。中ですね。濃厚でした。
ちょっとドキドキしちゃいました。かずは
さん、相手はどんなでしたか?綺麗な人
でしたよ。エルネスとは違ったタイプの色
っぽい人。
何やってんだあいつかずは一応ね、念の
ために聞くんだけどね。あんたザギるとは
何でもないのよね。何でもとはダッシュ
ダッシュダッシュった。スパンと後頭部を
叩かれて見上げるとザギルが戻ってきてい
た。てめえペラペラ喋ってんじゃねえよ。
ありゃ取引相手だ。取引?まあ色々とな。
ちの、それで何が成立すんだよ。バカか。
こういう店や花町には色々と情報が転がっ
てるんだ。それどうするの?俺を雇う時
護衛と情報収集って言ってなかったか?
ついこないだ俺が何を持ってきたか忘れた
か?あ、あっですよ。覚えてるに決まっ
てるじゃないですか。そうでしょ?そうだ
と思いましたよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。何かあったのか?いや、今の
ところ引っかかるもんはねえな。あとあの
新入りどもが何かやるかなと思ってよ。念
のためだ。一応部下だから不快だが、まあ
仕方なかろうな。確かについこないだ南方
の情報とかをたくさん持ってきて役に立っ
たという話だった。そうか。こういうお店
とか花町とかで探すのか。ざザさんどころ
か私以外全員がああ、理解したって顔をし
ているんだけど幸さんまでええというか
ねえざるあんだよお給料足りるのダッシュ
ダッシュダッシュはだってこのお店だって
花ま町ちだってあんな綺麗なお姉さんが
いる場所でしょ必要経費だっていっぱい
かかるでしょ私そんなの考えなかったよ。
そりゃ仕事内容を覚えてねえくらいだしな
。ねえ、ざザさん、ザギルはこんなだけど
仕事はすごくできるんだよね。お給料って
どのくらい出すのがいいの?相場は普通は
必要経費は別なんじゃない?いや、かずは
さん、落ち着いて。お前ほぼ俺に丸投げ
みてえなもんじゃねえか。今更何言ってん
だわ。かずはそうなのし違うもん。
ちゃんと最初に決めた額をね、部屋の金庫
から渡してるよ。勇者手当てとか厨房のお
給料は結構な工学だから専門家の人が管理
していて部屋の金庫には普段私たちが自由
に使える分が用意されている。月に1度
補充に来てくれるのだけど、移植全部経費
で白が持ってくれているから全然減らなく
てほとんどぎるのを給料しか補充されてい
ない現状だ。こいつ相場も何も自分で
買い物しないから金の種類も分からないし
数えられないんだよ。そもそも最初に決め
た額だって俺のいいねだしそれも銀貨と
間違えて白金貨を渡そうとしやがったんだ
ぞ。色が似てたから仕方ないし。殺金勝っ
て貴族でも普段持たないものなのよ。確か
にジ下にも降りないし買い物もしないもん
だ。だからこいつが金庫を開けて俺が数え
て見せて持っていくって言ってるのをはあ
言って6に身もしないで金庫を閉じてお
しまいとついでに言えば俺の目の前で鍵を
開けるからな。番号もとっくに知ってる。
最初はあとしたわ。全部ばらされた。雪ひ
さんまで口を開けてこっちを見ている。
いまれない。いや、最初は覚えようとした
し。覚えましたもん。でも自分で買い物し
ないから全然ピンとこないし、そしたら
すぐ忘れちゃうし、ザギルにやってもらっ
た方が早いしなんか知らないけど金庫の中
が減らないし。それは専門感が補充して
いるからでしょうが。ああ。久しぶりの
ざザさんの信太い悲鳴。これ最初の頃に
厨房にいるのを見つかった時によく聞いた
な。本当にね、たくさんあるんだもの。
金貨とかありすぎて分からないんだもん。
種類だっていっぱいあるんだ。白大金貨だ
とか白金貨とか金貨とか大金貨とか身の
ほどを超えると手に終えないんだよ。団長
かずはさん多分1番収入が多いんですよ。
異常な減り方をしたら専門感が気づきます
。変じゃないから補充され続けているん
でしょうね。ああ、レシピとかか。まあ、
心配しなくてもおかしなことはやってませ
んよ。あんなアホみたいな真似をされたら
やる気になんないし。あれだ。必要経費だ
とか城の連中にその分を上乗せして売って
いるから問題ないですよ。5お前らの魔力
管理の手当ても出てる。白に売るの?何を
?金貨。今情報の話をしてたよな。なんで
金貨を売るんだよ。結構種が回ってんのか
。ひょいと両脇に手を入れられて膝の上に
乗せられた。ブドの小さなふを渡されたの
でとりあえず食べる。このブドは美味しい
。春なのかな?情報を売るの?なんで城に
?お前に情報を渡して何か役に立てるのか
?なるほど。じゃあザギルは困ってないね
。俺は今人生で最高に稼いでいるな。そっ
か。じゃあいいね。ダッシュダッシュ
ダッシュ局内ですよ。授業をもう一度
受け直してください。ざザさんに両肩を
掴まれてソファに座らせられる。渾身の
エルネス時期殿の笑顔を作ったのにまた
効果がなかった。ええ、お前時々その作り
笑顔をするよな。やり手のやにもしてたろ
。それなんだ。ああ、僕も気になってい
ましたね。何ですかそれ?やりてかずは
ちゃん。あ豆きの人。ああ、あ豆の何かし
ましたっけ?もう脳内あだ名すら消したん
だ。してただろうが。乾杯だって言わせた
やつだ。うん。ああ、エルネスな。何よ。
全然効果ないよ。効果があったことないよ
。これでごまかせないことなんてないって
言ったくせに。わあ、あんたそんなつもり
で使ってたのだって。そう言ったじゃん。
何でもごまかせるって。やっぱり新幹長
あなたですか?本当にろなことを教えない
。バカね。使いどが違うのよ。そうじゃ
なくてね。新刊長いらないです。かずは
さん、それ忘れてください。僕らみたいに
毎日顔を合わせている男には聞きません
から。聞いてるじゃないよ。新刊長は黙っ
て。ということは普段あまり顔を合わせて
いない人ならかずはさんやめてくださいね
。あ、はい。へえ。新人どもってそんなの
が来てたの。エルネスが少し横り君に
ソファに習いで脇からウェイターが
差し出したグラスを身もせずに受け取る。
めっちゃかっこいい。真似してソファに身
を沈めてみたけど多分子供社長にしかなっ
ていないと思ってやめた。女性ならでは
ねえ、武力で叩きのめしたくなるわね。
エルネス怖かっ
双方に長所があるのよ。男性ならで割って
のと並べればいい分じゃないの。くだら
ない。叩きのめせば折れるか治るかするわ
よ。ただ随分かずハに執着してい
るってんなら気になるわよね。今のところ
派手に動いているのはそうですね。ただ半
を離して休憩時間をずらしてもやたらと仲
がいいんですよ。あの4人ダッシュ
ダッシュダッシュ。こっそり圧をかけて
強い炭酸を仕込んでおいた酒を無防美に口
にしたざザさんが目を白黒させている。
気づいていた幸ひさんとクスクス笑ってい
たら苦笑いを返された。まだ慣れていない
んだよね。炭酸ね。こちらにはなかった
から。兵団に来ていたら可愛がってやった
のにたまにいるのよ。そういうのが
可愛がる。魔力仕様なしで騎士と軍の特訓
メニューを泣くまでやらせるわよ。泣く
どころか吐いてもやめさせないじゃない
ですか。瀬戸さんが小さく見している。奥
さんが神兵だもんね。きっと詳しく知って
いるに違いない。魔力仕様なしって身体
能力補助もしないの。基本攻撃魔法等を
使わない戦闘でも身体能力を補助する魔法
はみんな使っていて、だから訓練もそれで
やっとこなせるメニューになっている。
比較するなら私たちの魔力仕様なしでの
身体能力とほぼ互角になる感じだろうか。
魔法なしで魔力を使った上に鍛え抜かれた
男性と同じメニュー。うちは女性が多い
からね。女性中心の集団が女性の特権意識
を持ったら手に負えなくなるわよ。は魔法
手段なの。魔法で勝負してくんなきゃ話に
ならないし、魔法がなければ戦えないこと
も叩き込まないと。それに男性が多い騎士
や軍とは補い合う同格だからね。妙に
見下されたら関係が壊れるもの。補い合う
同格。私はまだそこにも行けていないんだ
よな。騎士団でも軍でもやりますよ。定期
的な集中訓練で超罰的には使いませんが、
魔力が足りなくなってもある程度動けない
といけないんで。魔力が足りなくなっても
動けるように。ええ、そうならないように
魔力管理をしますけど、不足の事態っての
はありますからね。それ私もできるように
なる。なぜです?お前は足りなくなっても
動けるから問題なんだろうが。あ、そっか
。間違えた。私は魔力切れで動けなくなる
んじゃなくて、魔力切れに気づかないから
魔力酔いで動けなくなっちゃうんだった。
じゃあやっぱり魔力管理に戻っちゃうんだ
な。ねえ、花町ちってね。また一気に戻り
ましたね。騎士は使わないんだよね。訓練
に。神兵も。そうね。できなければなれ
ないから必要ないわ。どうしたの?幸さん
は言ったんだよね。に俺に来るだって言っ
たでしょ。こっちに来たばかりの頃ね。
魔力交換に興味があったし。それはどうな
の?どうって訓練になるの?こっちの人と
違って私ら元踊り島力がないところから来
ているじゃない。それでも訓練になる。A
や俺本当に興味で行ったから訓練なんて頭
になかったしな。そっか。グラスに口を
つけようとしてざザさんに取られたので
代わりにブドをもう1粒食べた。かずは
さんどうしました?女の人はどうするの?
何をですか?だって花町って男の人が使う
ところでしょ。じゃあ魔力調整とか魔力
管理の訓練をしなければならない女の人は
かずは。その訓練が必要なのはかずハの
こと。うん。エルネスの手のひがほを包み
、青村先に輝く瞳が覗き込んできた。綺麗
。どうして必要だと思ったの?だっていつ
までも治らないし訓練したらマしになるか
なって。どうしてマしにしたいのだって
本当は私が1番強いのに治らないから私を
守ろうとするんだよ。ざザさんなんか
閉じ込めちゃうんだ。私のこと。ザギル
だって死んじゃうかと思った。きっと他の
騎士のみんなもそうするんだよ。守られる
のは嫌。うん。何もできないのが嫌。本当
は強いのに何もしないのが嫌。もうあんな
に何もできなくて見てるだけなのが嫌。
ゆっくりじゃだめ。かずはちゃん、それは
俺も同じだから。エルネスが超立をして
くれている。気持ちいい。雪ひさんも
テーブル越しに覗き込んでそう言って
くれるけど違うんだよ。モルダモデは私が
いいと言った。私が最初に狙われる。
そして私じゃなければレ君がいいと言った
んだ。悪夢がきっともう私に時間が残って
いないと言っているのに。時間稼ぎくらい
したいのに。ゆっくりでもいい。ええ、
いいの。あんたのペースなのが1番いいの
。えへへ。じゃあそうする。チョップが
脳点に降ってきて見上げると口にブドを
突っ込まれた。ええ、お前ばっかりじゃ
ねえの。俺は自分から契約を破ったことは
ねえんだよ。3年あるんだぞ。3年?あ、
はい。この国じゃ3年働いた実績と身元が
しっかりしたやの推薦があれば国民に
なれるんだろ。書いてくれるんだろ。推薦
女王よ。
あ、知ってた。おおよ。こんなうまい契約
を破るほどバカじゃねえよ。私買い物上手
だったね。まあ、騎士も守るのが新庄なん
で、そこは譲ってもらわないと困りますね
。立場がありません。団長、あなたんで
そこで口説けない。何言ってんだ、瀬戸。
お前ばか。
ざザさんって自分から口説ないタイプっす
か?雪ひ違うからな。
セトの言うことを間に受けるな。いいな。
おお。兵事には敬語が抜ける貴重なざザ
さんを俺は見た。本当に下たれねえ。そう
言って抱きしめてくれたエルネスはすごく
いい匂いがした。みんなでご機嫌に城に
戻ってきたのは覚えているんだけど、目が
覚めたらレ君の部屋のカで寝ていて、その
カちにも垂れかかって床に座り込んで寝て
いるザさんのつ字が見えて、幸さんは向い
にあるソファで寝ていて、ザギルはカ内の
私の足元の辺りで寝ていて、ローテーブル
に散らばる瓶とかカップとか見れば
飲み直したんだなと思うんだけど。うん。
現状把握をするのに固まっていたらざザ
さんの頭が動いた。
おはようございます。おはようございます
。その顔は結構覚えていませんね。バレ
ましたか?私そそをしましたでしょうか?
ひそひそ声で言葉をかわしつつざザさんが
眉間に手首を押し当ててから前髪を
くしゃりと握った。やだかっこいい。朝
から眼腹。いいえ。とても可愛い酒でした
よ。外で飲むのもいいですね。また行き
ましょう。わ、はい。楽しかったと思われ
ます。ああ、でも行く時は必ず僕がつくの
で、それは守ってくださいね。それ何です
か?私本当に何やったんですか?やだ。お
酒怖い。ああ、記憶をなくすなんて誰でも
何度かはやるって。別に変なことをして
なかったし。かずはちゃん、酒は弱くない
けど、初めての外のみでペースが崩れたん
だろ。気にしない。気にしない。外の実は
初めてじゃないですよ。何ですかそれ?
直近の外の実では誰と飲んだの?夫の親戚
?かずはちゃんの家を張るポイントって
本当にわかんないね。それ絶対じゃん。
ソファーで軽く背伸びをしてから勢いを
つけて立ち上がった幸弘
を軽く片付け始めた。ザザさんは
アルコニーの窓を開けて換気をしてくれる
。ザギルは大きなあびをしてまだ眠そうだ
。かずはさんは白もう少し浄化に降りた方
がいいくらいですよ。楽しかったのは覚え
ているんでしょう。ならいいじゃないです
か。うん。すごく楽しかったってことと
エルネスがエロかったってことは覚えて
いる。それに悪夢を見ないで住んだ。君が
お泊まりだから覚悟していたんだけど、
ザギルは分かっていて誘ってくれたん
だろうな。ダッシュダッシュダッシュ案だ
よ。お誘いいただきましてありがとう
ございま。ダッシュダッシュダッシュす。
ザギルに抱き抱えられたかと思ったら
手ジナみたいにざザさんに救い上げられて
床に立たされた。なんだこの一連の流れ
作業。雑木団か。手配しておきますからね
。今日は火兵の授業をもう一度受けて
くださいね。え、なんで?忘れたんですよ
ね。なんで知ってるの?2日酔い知らずの
勇者仕様だけど、下兵のお話は全然頭に
残らない。分かったふりは上手にできたと
思う。元の世界ではそこそこやりくりに頭
を悩ませていたけど、生活に必要なものが
雲なく手に入る現状では全くもって興味が
湧かないんだ。というか悩まなくて良く
なった幸せを満喫しすぎちゃってね。脳
みそがプシュってなっている感じがする
から厨房仕事はお休みして温泉に行こうか
なと思ったけどザギルが見当たらない。
1人で行ったら怒られるしな。訓練場に
行こうかなとも思ったけどザギルがいない
と訓練できないし。胸と胸をつぐ渡り廊下
から外を見上げながらぼんやりしていて
よしやっぱり厨房に行こうと振り返ったら
鼻に衝撃があった。お前は本当に動きが
唐突だな。いたの?鼻をぶつけたのは
ザギルの水落ちだったけどダメージは私の
花だけに来た。水落ちは急所だという常識
がざるにはない。いるだろういつもいない
から温泉も訓練も行けないなって思ってた
。でどっちに行くんだよ。厨房間違えまし
た。ザギルがいるから訓練場に行く。よし
、温泉に行くか。支度して来い。ほぐれ
ますな。ああ、男湯と女湯へ湯の仕切り板
の橋に上流師と薄めた果実種グラスが2つ
、それからみかぽいオレンジ。一応手を
伸ばせば届くところにバスロブ。それぞれ
探検と括り刀も重ねてある。自分は入ら
ないと最初言っていたザギルだけど
やっぱり間に合わないほど近くに敵が来る
まで分からないって聞いたらあって入った
。ちょろい。自分だけのんびり使っている
なんて落ち着かないし、温泉の周りには
いつの間にか休憩やと簡単な水場まででき
ていて、騎士たちも満喫しているらしい。
春になったらきっと厨房の人らも使えるか
な。思ったより騎士のみんなも使ってくれ
て嬉しい。ああ、魔力回路の調子が良く
なっているな。結構日中もひっきりなしに
誰か使ってるぞ。そうなんだ。誰もいねえ
とは思わなかった。女性だけで来ちゃダ
メって言うからあんまり私は来れないもん
な。知らなかった。カップよしなよ。空の
カップが仕切り板の向こうから突き出され
たから上流士と果実種で割って炭酸を軽く
仕込んでみる。来たきゃ俺に言えばいい
じゃねえか。騎士の女どもは普通に来てる
ぞ。お、なんだこれ?結構行けるな。え?
なんで?あれ?なんだってよ。こんな扱い
しちゃダメなんだと。先線が崩れる元にな
るってよ。ああ、何か聞いたことある?女
をかっちゃうからだっけ?男の本能らしい
ぞ。なんであんた他人ごとなの?俺は別に
そんなの思わねえし。ほれ。なるほど。
突き出されてきた川を向いたオレンジを
受け取る。おいしい。夕べ、もしかして
調立してくれてた。眠れたろ。うん。
ありがとう。お、ダッシュダッシュ
ダッシュを追いローブを持て残りの
オレンジを口に押し込んで探検を掴むと道
の奥から人の声が聞こえた。女だな。いい
ぞ。ダッシュダッシュダッシュ。バスロブ
をモてって言ったよな。なんで探検を持っ
てるんだ?空っぽ漏れもオレンジを
突っ込みきれなくて溢れた分を手で抑え
たら片手しか透かなかった。作り刀をまだ
身構まえたままのザギルの上半身が敷板の
向こうから覗いている。ニっと片手が出て
きてはみ出したオレンジを燃いで行きその
ままザギルに食べられた。私のなのに。
なんでオレンジ優先だよ。リミしかった。
木に隠れていた道から顔を出したのは
まさかのミラルダさんだった。かず様、
なんでそんな男とこの人は本当に優秀なの
かな?バカなんじゃないのかな?もう1人
の女性騎士は偉さんじゃなかった。名前は
まだ知らないや。休憩時間とかをずらして
配置しているって言っていたもんな。なん
だか慌ててミラルダさんを静止している。
あの人はまともそうだ。ねえな戻るぞ。服
を切ろ。え、あんなのと風呂に入るんじゃ
ねえ。それともあれを追い返すか?それで
もいいけどよ。うん。わい。追い返す方が
面倒そうだから上がることにする。もう
1人の方がかわいそうだし。ダッシュ
ダッシュダッシュ。お前らこいつが
着替えるまでそっからこっちに来るな。エ
、そんなに忙さないでよ。せかしてねえよ
。お前は普通に着替えろ。急ぐわ。慌て
バスロブを羽織って脱所に向かおうとし
たらそんなは汚いって叫び声。六点
マイヤーかお前。スルーして着替え始めた
けど不きそうなザギルの声が聞こえてきた
。来るなって言ってるだろうが。てめえ
謹慎中だって聞いてたけどな。おお、そう
なのか。ザギルの情報は早いな。さすが
本職。本職でいいんだろうか。あなたに
そんなこと言われる筋合いじゃない
でしょう。ちょ、ちょっと謹慎って何?
聞いてないって。やめてよ、あの人。うは
、あの、もう1人の人は完全にとばっちり
だ。終わった。おお。
も着てる。装着がええ。手元においてある
に決まってんだろうが。さすがです。堂々
とあの2人の前で来たんですね。だよね。
ザギルだもんね。髪はあげていたけど、
ほれ毛とかが湿っているのを見て、ザギル
が温かい風魔法を送ってすぐに乾かして
くれた。かずは様、そんな男に神を
ダッシュダッシュダッシュ。ミラルダさん
の身体は真横に飛んだ後、女へに落下する
。湯松はメトルは上がったと思われる。
ザギルももう1人の女性騎士さんも目を
丸くしていた。ザギルまで驚かなくても
いいじゃん。おい、浮いてこねえぞ。うん
。抑えてる。ふは、もういい。あげてやれ
。ザギルの貴重な慈悲のシーンだ。重力
魔法を解除するとクジみたいに夢面から上
半身が伸び上がり、汚れそうになっている
のをもう1人の人が引き上げた。蒸せ帰っ
ているのが落ち着くのをちょっと待って
あげていたらザギルに抱き上げられる。
子供抱っこだ。いいね。はい。勝っている
ミラルダさんをさらに見下ろせるのがいい
。あのね、ミラルダさん、この人はザギる
。あなたにそんな男わりされる筋合いは
ないです。誰をそばに置くのかも誰に触ら
せるのかも私が決めます。もう2度と私を
含む勇者たちとザギルに話しかけないで。
あ、あとそのカップとお酒片付けておいて
。反応も待たずにキビスを返して私を
抱き上げたまま走り出したザギルが高笑い
してご機嫌だからちょっと重力魔法で軽く
してあげた。ザギるばっかりかずはちゃん
を抱っこしているのはずるい。もう下ろし
てよ。お前まだ昼飯を食ってんだろうが。
終わったら変わってやるよ。む訓練が
終わって戻ってきた霊君たちはお昼ご飯。
レ君の前にはナポリタンにグラタン
ハンバーグ。今日は子供の音げ
ラインナップだったね。もっこもっことれ
君なりに気持ち早く口に運んでいるけど、
残念ながらあまりスピードは上がってい
ない。皿から口まで運ぶスピードは上がっ
ているんだけど、口の中に入っている時間
が短縮されていないんだよね。よく噛む
いい子だから。一緒にご飯を食べようと
思っていたけど、口にスプーンを突っ込ま
れる勢いでザギルに食えと言われて先に
食べてしまった。ご機嫌なザギルはそれ
からずっと私を膝に乗せたまま磨いでいる
。れ君ゆっくり食べなさいね。ほれ茶も
飲め。ザギルもなんでそんなに機嫌がいい
んだよ。幸さんが呆れ顔でレイ君のお茶を
注ぎした。別にダッシュダッシュダッシュ
な。何ちょっと何?目を細めてじろじろと
見始めるザギルに怯える幸あめさん。お前
らできたというかやった。わあな。77に
言っているの。
マジで?マジで?正体君とハイコンタクト
してお互いに首を振るだよね。わかんない
よね。レイ君は真剣にナポリタンと
向き合っている。可愛い。おま、俺は
いくら何でもそこまで鬼畜じゃないよ。
雪ひさんは少しは鬼畜なの。やめてかずは
ちゃん。あだから言葉のあだからね。
エルネスさんが幸さんは目とけって言った
し。ああ、エルネスが言うなら少しは鬼畜
なのかもね。もう何がどう伝わっているの
かわかんないの。怖い。ざザさんの気持ち
が分かった。まあ、そんなことはどうでも
いいんだけどよ。良くないよ。お前が発端
だからね。ダッシュダッシュダッシュ。
大騒ぎですね。
って前何をしている?ざザさんひどいの。
僕が食べ終わるまでダメだってザギルが
変わってくれない。てめ、食うのが先だろ
が。ほられゆっくり食べなさい。おと思う
間にざザさんが私を別の椅子に座らせてい
た。雑木団再び。うん。ふふふん。は、
このクソガきムかつく。クソガき度は前の
方がはるかに上だろうが、深いため息を
つきながらセトさんと並んでテーブルに
つくざザさんのトレーにはハンバーグと
パンとサラダとスープ。大人らしい
組み合わせだ。セトさんはバーグの代わり
にグラタン。かずはさん、ミラルダは騎士
角を剥奪して女名にしました。今は部屋に
監禁しています。正式な手続きが終われば
そのまま城から追い出しますので。ざザ
さん訓練中に呼ばれたと思ったらそのせい
だったんすね。かずはさんたちが降りた後
すぐに一緒にいたものが報告に降りてきた
のであの人結局お風呂に入れなかったのね
とばっちりでおきの毒にかずはさんを
あんなに怒らせるなんてって取り乱してい
ましたよ。あの人はまともそうだったし、
別にそんなに怒って見せていないと思うん
ですが、かずはちゃんは淡々と怒ってい
なさそうなのが怖いんだよ。分かる。翔太
君まで頷かなくても別に怒っていないで
すって。あれですよ。軍事的
デモンストレーションってやつですよ。今
発音が違ったよね。Gだからね。作戦名か
よ。本当にお前は分かっているんだか
分かっていないんだかわかんねえな。使い
方は合っていたのに。合っていたのに。
しかし即血っすね。幹部会とか普通かける
んじゃないんすか?団長権限があります
から。旅重なる命令違反に謹慎中の外出
勇者に対しての必要な突きまい行為。十分
すぎる理由です。あ、やっぱり温泉は外出
扱いですよね。敷き地ない判定かとも思っ
たんですけど、そこまで許したら謹慎の
意味がないですよ。かずはさん、温泉に
行くことを巡回中の騎士に伝言してくれた
じゃないですか。その申し送りや報告をし
ているのを漏れ聞いて追いかけたようなん
です。
偶然じゃなくてザギルがいるとはいえ勝手
にいなくなるわけにもいかないから行き先
は通りかかった騎士に伝えてもらうよう
頼んだんだけどザギルがいることに驚いて
いたってことは私が1人でいると思って
追いかけてきたってことでしょうか?そう
らしいです。何それ?怖い。行動理由も
素直に教述するんですが理解しがいんです
よね。検査も異常が出ませんし僕も見まし
たが正期は正期のようなんですよ。
ざザさんが見るってのはあれだよね。私に
してくれた魔力操作だ。正気に引っ張って
くれるって言っていたけど、引っ張るため
には正期かどうか分からないとできないし
。あれは本人の性質だって言ってんだろ。
あの仕上がりで正常なんだ。南方ではよく
見たぞ。ああいうのは。ああ、そういう
ことなんだろうな。普通は見習い中に支出
で跳ねられるんだが、ゲランド鳥でも
あまりにも全般的に質が悪いと報告が来た
。今鳥でごと最教育中だ。理解しがいって
のはおずおずと聞くあめさんにざザさんの
視線を受けて瀬戸さんが答えた。どうも
かずさんが戦闘に不向きな子供だと京子に
信じているようなんですよね。なぜそう
思い込んだのかは分かりませんが、訓練と
か見る機会はありましたよね。それでも何
です。ついさっき温泉に叩き込まれたのも
ザギルがやったと言い張っています。何か
を探すように空を見上げているか弱く
てかわいそうな子供がそんなことができる
わけがない。自分が守って導かなくてはと
何かを探すように空を見上げてスパルナか
。そうね。私もそれだと思う。かずは
ちゃんって芸風もそうなんだけど慣れる
までは表情が読みにくいんだよね。
顔立ちのせいもあってそれが寂しそうに
見えて脳内ストーリーを組み上げられたと
かそんなのかな?あ、芸風って何ですか?
顔立ちが寂しいって言いましたか?今
ちゃんとパーツは揃っているんですよ。
かずはちゃんは可愛いよ。ありがとう。れ
君も素敵。分かってる。分かってるって。
顔が薄いから表情も薄いんでしょう。
分かってる。納得するあめさんとし太君に
いつも天使なれ君。レ君は最近可愛いと
言われるのを嫌がるようになってきたので
素敵とかかっこいいというようにしている
。ざザさんとセ戸さんなぜそんな微妙な顔
をするの?雪ひたちにも表情が読みにくく
見えるんですね。僕らにしてみたら幸博
たちも最初はそうだったんですけど、その
中でもかずさんは慣れるまで結構時間が
かかりました。へっきり世界の壁なのかと
。世界の壁で知らぬ間に私は世界に
立ちふがっていた。俺らは人種的になのか
国民性なのか自分らでは分からないっす
けど向こうでもよくそう言われがちでした
よ。ざザさんたちみたいな顔立ちの人種は
向こうにもいたんですけど、その人らに
とってはやっぱり表情が読みにくいみたい
で。ほう。まあそれでもかずは分かり
にくいよね。かずはだって自覚があるじゃ
ない。
芸風ですしね。やっぱ認めるんだ。まあ、
とにかくミラルダについては方がつきまし
たのでご迷惑をおかけしました。いえいえ
。ざザさんたちもお疲れ様でした。ご
馳そう様でした。かずはちゃん、かずは
ちゃん。はい。はい。両手を広げる霊君の
膝に座るとぎっと抱きしめて後頭部に放り
された。そういえば今日スパルナがいたよ
ねえ。どの辺ですか?さっきは見当たら
なかった。本当に毎日探しているのな。
探さないと見つけられないじゃないですか
。探していたって見つからないんですよ。
うん。どの辺だろう?東の方だと思うんだ
けど姿は見えなかったんだよね。小僧なん
で分かった?泣き声が聞こえた。ほっほ。
さっき、あめさんと幸さんを見ていた時と
同じ細めた目でじっとし太君を見始める
ザギルにざザさんがいぶかしそうに尋ねた
。ダッシュダッシュダッシュ。どうした?
うん。姉ちゃんは昼前はほとんど魔力を
使ってねえな。午後の予定はあ、うん。
これから医療員で診察の手伝いだけど。
それ中止だ。連絡を入れろ。パトニー
ちゃん、さっきの訓練はいつもと勝手が
違わなかったか。ちょっと調子が悪かった
な。酒が残っているのかとも思ったけど、
2人とも水求を作ってみろ。これと
ぴったり同じ大きさで精子を保て、不安と
シャボン玉みたいにザギルの手のひに野球
ボールほどの水求が浮かぶ。魔法を習い
初めの頃にした訓練だ。大きさや動きを
制御するのを覚えるとかりだった。や、
さすがにそれができないほど調子は悪く
ダッシュダッシュダッシュ。あさんはいつ
もならまた滝の間に出せる水求に数秒かけ
出来上がった水求も大きすぎた。雪ひさん
の水求は形が安定しないまま引け散る。
エルネスが悔しがるほど魔力制御にたけた
ザギルをして制御がうまいと言わせた2人
がそんな処歩ができなくなっていることに
全員が少し硬直した。塔の2人が1番呆然
としている。2人して仲良く魔力の流れが
おかしいから何かあったかと思ったが、
どうも兄ちゃんの方が変化が大きだな。
どうすかね?ザギルだけがの保本と顎先を
書いていた。ザギルが最初に出した歴と
過球の大きさと威力を基準として幸さんの
火球さんの歴が無数に打ちけられていく。
訓練場に設営されている石カ部には大正
様踊り地に断面が溶けた穴とそこまで大き
さに差はないけど深さがまちまちなえぐれ
た穴が作り出されていった。疲れるんだよ
と私を子供抱っこしながらザギルは2人の
様子をじっと観察している。あれか
バッテリーか?バッテリーなのか呼ばれた
エルネスとザザザさんもずっと無言だ。
レイ君は張り合うように私と手をついで
いる。残量2割を切ったと先に止められた
のは幸さん。そのすぐ後にあめさんも止め
られた。ううん。本当に自分じゃわから
ない。やべえ、気持ち悪い。え、私は
気持ち悪くはない。兄ちゃんは少し
しゃがんで待ってろ。すぐ終わる。じ小僧
ちょっとその辺りに立って目を閉じろ。
訓練場に来る前に耳元で支いたザギルの
言葉通りに緩めの石球を10個全て違う
法学から翔太君へ飛ばす。正体君は閉じた
まま全てかわした。よし、いいぞ。小僧
なんで石球が来たか分かった。Aと風の音
正体君自身いいぞと言われて開けた目を
まん丸にさせている。新刊長様、兄ちゃん
を横にできて、姉ちゃんと一緒にしばらく
観察できる部屋を頼む。小僧はとりあえず
問題ない。あなたの結論が出るまでどの
くらい?兄ちゃんと姉ちゃんの魔力が完全
に戻るまでだ。半日はかかんねえと思う
けど、どうだかな。ソファで稼ぎ体制の
ザギルに抱き抱えられて、手の届くところ
にはおやつと軽食と飲み物の山完全なる
カウチポテトスタイル。干渉されているの
はベッドにぐったりと横になった幸さんと
幸さんに背を向けて1人用ソファに座る
あめさんだ。背を向けているのは好奇心に
負けて幸さんの魔力をつい見てしまうから
魔力を使うなって言ってんだろとザギルに
数回指導されてのこの配置私自身は打とう
としていたからどのくらい時間が経ったか
よくわからない。レ君も私に釣られて
ザギルにも垂れかかって眠ってしまって
いる。おしいいぞというザギルの声で少し
目が覚めたけどまだ眠い。ダッシュ
ダッシュダッシュ結構きついね、これ
ひどい。2日酔いよりひどいだろうな。
立ち上がったザギルがポンと幸さんとあめ
さんを叩く。おお、すっきりした。マジか
。私は別に変わりなし。姉ちゃんは力良い
していなかったからな。今食ったからその
残量くらいをとりあえずは目安にしとけ。
ダッシュダッシュダッシュ小僧。新官長様
と標壁を呼んでこい。終わったって言って
、あめと話していたシ太が部屋を後にする
と、ザギルが唸り声をあげ、再びソファに
倒れ込んで俺を抱き寄せた。ああ、もう
だめだ。眠気が襲ってくる。さすがに半日
みっちり2人分は答えるぞ。おい。唇を
軽く噛んでからもう一度俺を抱き抱える
ザギルの頭を撫でてやる。よしよし。よく
頑張ったな。偉いぞ。再び重なった唇が
今度はいつもより深く絡み合ったなあ。
おい、ザギル、それちょっと本気すぎる
だろ。ほどほどにしろよ。ふと体から重み
が消えたのを感じ、ぼんやりと目を開ける
とざザさんにアイアンクローを食らって
いるザギルがいた。ダッシュダッシュ
ダッシュ随分と早いおしでほら見ろ。よし
。ザる。今すぐ飯を食うか石を食うか制裁
を受けるかどれか選べ。その3択なら石だ
な。ソファの周りを回り込み、ザギルに肩
を貸されたままの俺にざザさんが視線を
合わせる。ああ、なんかちょっと疲れた顔
してるな。今日はずっと忙しかったもんだ
。かずはさん、大丈夫ですか?大丈夫に
決まってるだろ。そんなはしない。ただ
眠いだけだ。お前は黙ってろ。ダッシュ
ダッシュダッシュかずはさん眠いだけだ。
ざザさんの頭もポンポン撫でた。大丈夫
大丈夫。ダッシュダッシュダッシュをおい
お前本当に大丈夫なんだろうな。眠いだけ
だって言ってるだろ。俺が寝落ちしてすぐ
ザザさんとザギルの一悶着があり、
エルネスの一括で収まったらしい。
惜しかった。あの名曲私のために争わない
でを歌いながら割って入りたかった。
寝落ちが悔まれる。どうやらあのザギルの
バッテリー役はどうしても眠くなって
しまう。気持ちいいし役に立てるから全く
問題ないけどな。結論としては幸さんとあ
さんも相馬力量の急成長が始まりかけて
いるらしいということ。ただし、ザギルが
来た時点でショ太が旧成長の真っただ中
だったのに対し2人はそこまでには至って
いない。ザギルがまだ見たことのない状態
なのでらしいという保留がつくそうだ。
魔力の流れ方が変わってきているし、魔力
量の成長率も上がっているのは間違いない
。俺が来た時の小僧の成長率を10。昨日
までの兄ちゃんと姉ちゃんの成長率を3と
するなら今兄ちゃんは成長率7。あちゃん
は5と言ったところかね。流れ方が違う
から昨日までできていた制御ができなく
なっている。魔力酔いのひどさは体の成長
期のせいだけでもなかったってことだな。
兄ちゃんしんどいだろうが多分真中だった
頃の小僧よりはマだと思うぞ。これから
成長率が10まで行ったらどうなるかは
分からんが寝落ち寸前のザギルがようやく
説明を終え幸さんはれていたそうだ。その
後数日観察を続け、成長率が10まで行け
ば制御の訓練も来るだろうが、今の段階で
は魔力の流れが安定しすぎていて制御の
コツがつめないこと。つまり幸さんは俺と
同じくザギルのストップなしでは通常の
訓練すら危なくてできず、制御の訓練は
無駄だと分かった。あめさんはまだそこ
までではなく、魔力酔いも出ておらず、
制御も苦労はするがなんとかといった
レベルに収まっている。しかしこの先生
長率が上がれば池さんと同じことになり
そうだ。ようこそこちら側へと歓迎して
やったら時弾打を踏んでいた。お疲れ様。
クそ。今日も制御できなかった。訓練場の
橋にあるベンチに戻ってきた幸さんに
ダウンコートを手渡し、温かいお茶を
進める。今まで幸さんを見ていたので、
今度はシ太が見てもらう番だ。あさんは
同じ魔力を使うなら研究家医療員での治療
に使うと言い張ったし、幸さんほど症状が
ひどくないので魔法の回数を決めて使った
後ザギルにチェックしてもらいに来る。
シ太は緑管理で見てもらっているわけでは
ない。あの妙に音に敏感になっていたのは
新たな魔法の獲得を無意識に言っていた
からだ。今はその魔法の扱いの調整をして
いるところだ。以前はシ太と俺を同時に見
てくれていたが、幸さんはカブトよりも不
安定で、今回のシ太の場合は以前と見る
ポイントが違うため、同時に見るには
ザギルが持たないということで交代性に
落ち着いた。例は安定の父の会メンバーと
キャッキャしている。俺は呼びバッテリー
として待機だ。腰水バッテリーとお呼び
ください。一応余裕を持って止めてもらっ
ているんでしょ。俺みたいに1日魔力禁止
が出るわけじゃないんだから不便はない
でしょう。そうなんだけどさ、今まででき
ていたことができなくなるのは結構
ストレスがたまる。分かります。すごく
分かるよ。うんうん。ザギルが前にかずハ
は別に制御が下手なわけじゃないって言っ
ていたの。分かったわ。
あ、あめさんお帰りなさい。今日はもう
打ち止め。ただいま。うん。今に見て
もらった。予想より使ってた。悔しい。
雪ひさんとは反対側俺を挟んでベンチに
座る。あめさん。今日は日差しが温かい。
ベンチのそばには焚き火もあるし黙って
座っていても冷えてこない。コートも
温かいしな。もうすぐ春が来る。かずハは
特定の魔法だけが妙に扱いが精密なんだっ
て。そうなんですか。が言っていました。
うん。重力魔法は他に比べてうまいけど、
圧力鍋がダトだってさ。すごくらしいね。
自分で苦労して分かったけど、よく安定し
ない魔力の流れで困らない程度に扱えるん
だよね。効率が悪くてうまくいかない結果
に落ち着いちゃうけど、乱れと総裁して
考えればなぜその結果まで持って来るのか
わからんって言っていたよ。んですか?
どうして俺のいないところで褒めているん
ですか?ツんデレにもほがあるんじゃない
ですか?調子に乗ると何をするか分から
ないからだって。冤罪です。いや、多分
ザギルが正しい。そうね。あ、来名長だ。
来名鳥は電書のように買われている鳥で
遠方との連絡は主にこれで行われる。
買い鳴らすのが難しいので軍や騎士団など
の公的期間くらいしか持っておらず翼の色
で所属が分かるようになっている。個人で
持っていることはまずないのだが。あれ
うちの騎士団の来名長って金欲だよね。
赤い翼のはどこ?あれはザギルのものです
。はあ。なんであいつがそんなものを持っ
ているんだ。前から持っていましたよ。
長いこと内緒にしていたみたいなんですが
、城に出入りさせるためには登録しておか
ないといい加減不便だって申告したらしい
です。ああ、未登録だと感知で引っかかっ
ちゃうんだっけ?打ち殺されたらたまら
んって。あいつまだ引き出しがありそうだ
な。感知範囲だってこの白域だって話じゃ
ないか。エルネスさんが半径120m、
ザザザさんが50m強ってところで騎士団
では随なのにショ太の新しい魔法は恩魔法
に分類された。実にらしい魔法と言える。
無意識に発動していたのはラーのような
もののようだ。効果範囲内の音を拾って
いるらしい。俺が感知できないってことは
城の敷地面積以上の効果範囲だってことだ
な。全域くらいは覆っているんじゃないか
の一言でザギルの感知範囲が明かされた。
エルネスがソファに拳を叩き込んでいた。
大概チートだよな。俺らがいなければ
あいつが勇者とか英雄の位置にいても
おかしくないスペックだぞ。総合力では俺
らと同角以上と言ってもいいくらいだし。
まあ人格がね。そうね。人格がね。ザギル
だからね。そうか。南方の情報を随分早く
手に入れていると思ったら来も個人で持っ
ていたからってことか。南方では裏で取引
もされているんですが、ザギルは山から
捕まえてきたらしいですよ。山から山から
オブシリスタからここまで片道1日で到着
するようなスピードなんですってね。ああ
、前に計算してみたけど最高速度が真っ赤
1地弱出ているみたいなんだよな。生物と
してはありえない。本当に魔力のある世界
はすごい。マッハってどのくらいですか?
おお。戦闘機までは行かないが旅客機
くらいの速さかな。飛行機なら1時間
くらいの距離なんだよな。オブシリスタ
からここまで。生物だから休憩が必要で1
日ってところだ。やだ。なんか幸ひさんが
賢そうに見える。遠く感じる。雪ひさんが
真っハで遠ざかりましたね。今く得意分野
くらい俺にもあるんだよ。持てないから表
に出さないだけだ。幸さんが帰ってきた。
お帰りなさい。生物としてありえないって
そこまで来名長の加速を見る限りGも結構
かかっているしな。運動能力として
おかしいのはもちろんだけど、それはまあ
やっぱり魔法の世界だからな。他にも色々
あるがさ。G飛行機とか車が発信する時に
圧力がかかるだろう。あれだ。2位で自分
の体重が2倍になったように感じるんだ。
ああ、ふわっと聞いたことがありますね。
来名長の加速は魔法なしの生身なら
ちょっと耐えられないんじゃないかな。
ダッシュダッシュダッシュって。え、ふむ
。では必要なのは重力魔法ではいけるので
はではいつもしている加速を上げても
ジートやらがあまりかからないようにすれ
ばいいんだよね。ね。衝壁を渡って上空
まで上がってから適当な法学に向けた衝壁
を蹴ってみる。地上からは金というか高い
衝撃音と共に俺が星になったように見えた
らしい。ものすごく本当にものすごく怒ら
れた。下手をすれば消しになっていたぞ。
劣化のごと土星を張り上げたのは幸さん
だった。衝壁を蹴った瞬間、前後左右上下
が全クからなくなり、やっと減速しつつも
墜落同然に着地したのは奥義の裏山を超え
、さらに森も超えた平原だった。やばい、
やばい、やばい。めっちゃ怒られる。早く
帰らないとと思っても自覚できるほど急激
に魔力を持って行かれていたのでこれ以上
魔力を使ってもきっと怒られるし
とりあえずこれくらいならと過球を上空に
上げて合図を送り迎えを待っていた。1番
に駆けつけてくれたのは例勇者補正をフル
に使ったら俺の次に早いもんだ。あめ体内
を調べろ。全身の血流特に脳と心臓だ。
決戦ができていないかどうか。はい。
ダッシュダッシュ出した分。うん。大丈夫
。臓器もうん。大丈夫。かずは吐き家けは
目は見える。頭痛はしない。続いて真っさ
な顔で到着した幸さんの指示で、あめさん
が抱きしめて調べてくれた。シ太はの前に
素早く霊を俺から引きがしていた。わ、
はい、大丈夫。飛んでいる時に熱くなって
びっくりしたけどすぐ冷やしましたし、体
の痛みは全身ぶつけたように痛みましたが
今はもう平気です。すぐ治りました。
ダッシュダッシュダッシュ号ごめんなさい
。そしてザザさんとザギルが到着した瞬間
、幸さんの土星が響き渡った。下手をすれ
ば消しみになっていたぞ。重力魔法だけ
じゃ足りないんだ。他にも色々あると言っ
ただろう。他に元はダッシュダッシュ
ダッシュこのバカがああ、ごめんなさい
ごめんなさい。ごめんなさい。幸さんの
激怒の内容を把握した他の面々にも
取り囲まれさらに怒られた。ちょっとまだ
例は起きている。今大丈夫かな?その夜太
とあめさんも連れた幸さんが俺と霊の部屋
を尋ねてきた。ああ、昼間は怒鳴りすぎた
。ごめん。入れたハーブティーを一口含ん
でから幸弘が切り出したのは謝罪だった。
いやいやいやいや、やだ。悪いのは俺です
よ。思い立ったが吉日すぎました。うん。
それはそうなんだけど。あ、はい。俺が
一応気をつけていたんだ。適正があれば
ふわっとした知識で発動しちゃうだろう。
魔法でな。ちょっとこの先はタゴ無用でお
願いしたいんだけど。ダッシュダッシュ
ダッシュ法ザギルは聞いていますけど。
ああ、ザギルはいいよ。立場が違うから。
じゃあそういうことでしれっと現れて俺の
横に座り込んだザギルに呆きれた視線を
向けてから幸さんは話を続けた。ザギルは
これから話すことに興味なんてないからさ
。あったとしても組織ってものに片入れし
ないだろ。なあ、ザギル、これこの絵は
聞いているか?いや、今はいねえな。金に
なるなら別だがな。まあ、自分から
わざわざ売り込みはしねえな。何が手札に
なるかわからんし。かずハの頼みが最優先
のくせに。うるせえわ。エルネスさんたち
は違うってこと。俺らが頼めばな。報告し
ないでくれるかもしれない。でもそれって
ざザさんやエルネスさんを痛みに置くって
ことだぞ。霊も分かったかと。分かった。
内緒にしないとざザさんが困る。よし。で
な俺元自衛官なのは話したよな。技術や
研究職ないからもちろん理論なんて知ら
ない。でも兵器の知識は一通りある。消化
器と拳銃とかだな。それなら組み立てから
整備までできるわけだ。ああ、なんか幸
さんの言いたいことが分かってきた。
かずは気づいているよな。うん。続きを
どうぞ。うん。前回の勇者召喚が150年
前。そこから現代までにどれだけ戦争事情
が変わったか、技術確信があったか、それ
はみんな分かるよな。例にはちょっと
難しいかもしれないが、あめさんと翔太も
うっすら察し始めた顔をしている。で、だ
、150年前に勇者がいて、その前にも何
度も召喚されていて、で、魔族との戦争に
も参加していたにも関わらず、この世界に
伝わっていないのがおかしいものがある。
銃だよ。この新しい技術や思想を
取り入れることにためらのない国で10
どころか火薬もないのはおかしい。発電機
もない。それは魔法の方が効率がいいから
だと思っていたけど。あさんの言葉に
ショ太も頷いた。うん。俺も最初はそう
思ったんだけどな。戦争は数だよ。少なく
ともこの世界での今の戦争のやり方ならな
。で、俺らは城の中で騎士や神官みたいな
魔力や魔法を使って戦闘できる人ばかりに
囲まれているからそう思うが、一般人は生
弱めの魔物から身を守る程度だ。戦争に
参加できるレベルじゃない。実際してい
ないだろ。南方は少し違うがな。あっちは
そもそも組織の括りがねえのと同じだから
よ。うん。でな、銃や火薬。爆弾な。あれ
は生活魔法しか使えない一般人を兵士に
できる白物なんだ。鍛えられた騎士団と
勇者が手こずる魔族だって絶対数が
そもそも少ない。爆弾で殲滅して100人
の一般人が銃を打ち込んだらどうなる?
均衡している今の戦力に昨日まで戦闘の
性能の字も知らなかった一般人を戦力とし
て上乗せできるんだよ。そう考えたら
とっくに導入されていておかしくない。
うん。なのにされていない。調べてみたが
火薬や銃が研究された気配もない。魔法と
比較して劣るものだから導入されていな
いってわけじゃないんだ。過去に呼ばれた
勇者には式がなかったとかの可能性は魔導
列車の元になった蒸気機関が導入されて
いるのに火薬の材料はこっちにもあるよ。
なのに蒸気機関の仕組みを知っている知識
層の人間が火薬を知らないのはありえない
。ってことはこの国に教える情報を過去の
勇者は選別していたんだよ。選別と2人が
つく。戦争相手は俗だけじゃない。南方の
紛争だってある。火薬が導入されることで
戦闘員じゃない人間の被害が尋常じゃない
ほど拡大するんだ。だから教えなかったん
だと俺は思っているし、俺も教える気は
ないよ。現代日本で学んだ兵器に関わる
ことは全てだ。あと発電や蓄電に関わる
こともな。電気はいいんじゃないの?
エネルギーだよ。電気って。この世界には
よくを蓄えて使うものすらないんだ。魔は
増幅機だけだしな。まあ、待ちがあるが
それを使えるのはザ切るだけだしな。
エネルギーを蓄積できるってのは便利な
反面。歯止めが効かなくなるんだよ。
魔力というエネルギーでこれだけ回って
いるなら必要ないと思う。うん。兵器は
そうだと思うよ。でもエネルギーはどう
だろう?どちらにしろ発展していくんじゃ
ないのかな?俺らの世界で発展していった
ようにさ、順を追って技術が発展していっ
たならそれもありだと思う。でもさ、何も
ないところから1速飛びに高い文明が導入
されるって結構怖いことだよ。怖さを知ら
ないまま使うことになるからな。失礼な
例えだが、2歳児にサバイバルナイフを
持たせる勇気があるか。俺らそれで起こる
ことに責任が取れるか。あめさんは視線を
落として思考を深めている。納得できない
のではなく理解するために。例
あるだろ。うん。あれ、1枚目よりも3枚
目の方を強く張らないと踏み抜いちゃうな
。
それは1枚目、2枚目と勢いをつけている
から、その分償にかかる力が強くなって
いるからだ。スピードを上げるためには
上げる分の力が必要になる。さて、京
かずハはすごく早いスピードを出そうとし
た。そのスピードを上げるための力が
いっぱい必要になる。その力は衝壁を壊す
のと同じ力をむ。かずは衝壁渡りをする時
に自分を軽くするだろう。うん。スピード
を上げる力は使っているのに衝壁を壊す力
だけ減らしているのと同じなんだよ。それ
魔法だからできることだが。うんうん。
その衝壁を壊す力はな、スピードを上げる
時に出るんだ。一定の速度に落ち着けば
その力はかからなくなる。む、魔道列車
出発する時にぐっと押されるだろう。でも
走っている最中はそれを感じないだろう。
それと同じだ。うん。本当は速度を出す
ためには衝壁を壊す力も必要なのにかずハ
は魔法を使っていきなりすごいスピードを
出した。衝壁を壊す力だけなくなれば
大丈夫だと思って。うん。ところが今度は
そのすごいスピードが出ることによって
衝壁を壊す力とは別の力が出てくる。空気
の圧力。うん。風でいいや。風が強いだろ
。魔列車の外の風、あの風の力、後摩擦と
か空気が擦すれて温度が高くなる。他にも
色々あるんだけどな。順序よく消壁を渡り
ながらスピードを上げていけばきっと
気づいたはずだ。風が強くなってきたなと
か、暑くなってきたなとか。じゃあどう
しようかって。うん。でもいきなりだから
気づかなかった。すごく早いスピードで
移動するためには他に何が必要なのか試し
たり考えている時間がなかったんだ。
分かるか?いきなり何も積み重ねずに
すごい力を使うと危ないんだよ。俺らが
持っている知識はそのくらい危うないこと
をざざさんたちにさせるかもしれないんだ
。分かったと思う。でもゆっくり考える。
よし、それでいい。本日最大の失敗を例題
に出された俺。痛まれない。そう、技術的
に再現困難な部分をこの世界は魔法で
クリアしてしまうのだ。糸もた安く
ジャージを開発したように、俺が雷と同じ
スピードを唐突に発生させたように、幸
さんの器具は正しい。俺たちの世界が思考
錯誤して積み重ねた時間と理論と技術を
飛び越えて、この世界は結果だけを再現さ
せてしまう。を積み重ねて危険性も十分
検討されていたはずの技術が元の世界で
どれだけの破壊をもたらしたか。積み重ね
てすらそれだ。ならば積み重ねがなかっ
たら一体どうなることか。どんなものだっ
てリスクゼロはありえないけれどリスクを
検討しないのもまたありえないんだ。俺
たちの知識はそのリスク検討の機械をこの
世界から奪ってしまいかねない。随分と
すごい隠し玉がありそうだな。おい、坊主
、お前これ本当に分かっているのか?多分
分かったよ。内緒にしないとなんだ。
危ないからな。おおおお。そうかよ。
ザギルは俺の腰かけている1人がけソファ
の背もたれ越しに俺の肩に両手を回して顎
をつに乗せている。霊は俺の足の間に
挟まって床に座り込んでいた。俺の膝に本
を乗せている。ほう。客観的に見て今の俺
はすごい防御力が高い体制だ。モビルスー
ツっぽい肉の鎧いだから俺言わないように
していたんだよ、その手のことは。でも
今日うっかりちょっと話したらこれだよ。
ふわっとした知識で発動した魔法でかずハ
が死にかけた。いや、そんなことは結果と
してな、勇者補正の身体があったから無事
だっただけだよ。後本当に危険な領域まで
行って入なかった。多分来名長が飛んで
いる姿をイメージしたんだろう。その
イメージの速度だったからだ。昼に見た
ザギルの鳥はザギル目がけて十分減速して
いたからな。俺の鳥がモデルかよ。お前
どんだけか。片けない。いいかい?来名の
速さまでならまだ対策は取れないことも
ない。少しずつ試しながらやればいい。で
もそれ以上の速さには音の壁、熱の壁、俺
らの世界でクリアするのに何十年もかかっ
た壁がある。それだって最高峰の科学技術
を使ってやっとだから生身ならもっと壁は
暑い。そしてきっとその先に俺らも知ら
ない壁がまたある。多分かずは速度を出す
だけならどこまでもできるんだと思う。で
もそれだけじゃ死ぬぞ。おい、知恵をつけ
ないんじゃなかったのかよ。中途半端に
知ったのなら逆に教えない方が危ない。
かずはならすぐにもにしてしまうしな。
えへ、クソが両方の方を思いっきり
引っ張られた。私たちはどうするのが1番
いいの?幸さんはあさんの問いに覚めた
ハーブティーを一口飲んでから答える。
考えながら決めていくしかないよな。
こっち方面に走りそうなら俺が多分止め
られる。あやめ、お前の回復魔法は今の
ところ多分大丈夫だ。浄化魔法みたいな
もんだな。それにこっちでほとんどしてい
なかった解剖にも手を出しているだろう。
うん。ダめだったかな?俺だけじゃ無理
だったんだもの。エルネスさんたちと一緒
にしないと。だからいいんだ。早めの回復
魔法はこっちのとは違って特殊な勇者魔法
らしいが、言語化して説明できて適正の
ある人なら使えるから浄化魔法と同じよう
に汎用化できる。でも段階を一緒に踏んで
いるからな。ただ遺伝子に手を出す時は
考えた方がいいと思う。まだそこまでは今
は怪我の治療のためだからだろ。次は病気
に行くんじゃないか。そうしたら遺伝子
まではすぐだ。ガンはこっちにもある。
うん。ダイナマイトを発明したノーベル
だって最初はニトログリセリンを安定さ
せるための研究で戦争を終わらせるため
だったのに最後は足の証人って言われたし
ライト兄弟だって飛行機の戦争利用なんて
考えていなかったのに空中は戦争を
塗り換えたんだよ。最初はそんなつもり
じゃなかったんだ。どっちも自身の発明を
後悔した研究者たちですね。
アインシュタインとかうん。かずはその
辺りが身近なんじゃないか。お父さんたち
は研究者なんだろう。分野は全然違います
けどね。研究者の宿命と豪だと言っていた
ことはありますね。シ太、お前の恩魔法は
やばいのそろそろ気づいてきているだろう
。なんとなく重力魔法は俺らのうち誰も
言語化できないし、俺らだけじゃなく誰も
使えないってことはかずはしか使えない
魔法だ。だから汎用化の心配はない。でも
シ太の恩はこっちの人間にも理解しやすい
んだよ。まだ試している人間も少ないから
招待固有のものかどうか分からない。俺は
試しても発動しなかったが。
シ太の音魔法って聞こえるだけじゃないの
?違うよな。ザギる。あ、違うな。でな、
俺はできるぞ。聞く方じゃなくて攻撃の方
だ。今日分かった。マジかよ。本当に
チートだな。ザギルさん、僕だって今日
気づいたし言わなかったのに。正確には
小僧の魔法に近い魔法がもうあるんだよ。
あちゃんの回復魔法みたいなもんだ。
ザギルが俺の頭を軽く叩いて手を乗せた。
こいつが無意識に時々使っている。初耳
消壁とかよ方向で壊しているだろ。あれ
獣人の一部が使えるやつだ。俺も使える。
ああ。ああ。ああ。あれか。ザギルを
殺しかけた時の心当たりはありません。無
意識だからな。近いからって何でも真似
できるかどうかは別だぞ。適正もいるし、
言語化できたとしてもどうだかな。消費
魔力もでかいし制御がかなり高度だからな
。これから小僧がどんなのを開発するかに
よるけどよ、殲滅魔法としてはかなり凶悪
なのができそうだ。兄ちゃん、それ心配し
ていたんだろ。でもそのレベルだと多分俺
でも無理だ。魔力が足りない。ザギる。
それ言っていないよ。聞かれていないし。
ただ標壁はどうだかな。気づいていたとし
ても言わなかったってことはそういうこと
だと思うけどよ。そっか。ザギるってば
やっぱりざザさんと結構仲良しだよな。
お前本当にやめろ。それ買って知ったる
なんとかで幸さんが戸田から坂瓶とグラス
を取り出した。年長組の飲み会のお供だ。
ザ切ると俺がグラスを受け取る。まあ、
新しいことをする時はまず俺とザギルに
相談するのがいいってことだな。俺を
入れるんじゃねえよ。ここまで聞いたんだ
から入れないのはなしだ。かずハもいいな
。気づいていたんだろ。かずハしか使え
ないからマとはいえ、魔法として1番
やばいのは重力魔法だしな。
かずはそうなの?うん。やばいですよね。
果たす知識を選ぶのは賛成ですよ。ただ
全てが勇者の選別にかかっているかといえ
ば違う気もしています。例えば蒸気期間
あれがあるのに産業革命が起きていない。
本当だ。雪ひさんがグラスに口をつけた
まま目を丸くした。ジャージも騎士たちの
分まで生産するのに時間がかかっているの
は何も素材のせいだけじゃない。機械生産
を前提としていないからだ。
要感がすぐに雇用の拡大に直結するのも
そうだ。家庭打ちで工業がこちらの世界の
1番大きな産業規模なのだ。産業工業の
発展は文明の発展と同じです。火薬がない
から発展しなかった技術があるのとは逆
方向にあればるであろう発展がなぜか途え
ている。これだけの研究に対する熱意と
魔法があるのにです。工業の発展は雇用の
崩壊を招きがちですから飾ナ王の方針の
せいで抑制されたのかとも考えましたが
時代が合わないしさすがにそれだけでは
抑制しきれないと思う。それこそ積み重ね
がないから途えたとも考えられますが、
まあ勇者の選別の他にも何か要因があるの
かなと。かずは何だと思う?いくつか
思いつかないわけじゃないですが、
ちょっとまだ分かりません。で、分かるか
どうかも分かりません。だから池さんの
方針には今のところ賛成です。ダッシュ
ダッシュダッシュ。この優しい世界の成長
の奇跡はどこか歪で途切れ途切れだ。
そりゃ元の世界も綺麗な奇跡ではない
だろうけどな。そっか。うん。でももし
そうならちょっと気が楽だな。例は知識
そのものがほとんどないからともかくあめ
と正太には2が重すぎる。俺なこんなに
言ったけど正直世界のこととかどうでも
いいんだよ。顔も知らないどっかの誰かが
死のうがどうしようがどうでもいい。でも
あめとシ太は違うだろ。あめさんとシ太が
首を揃えてかげたのを見て、幸さんは微ん
でから酒を一口飲んだ。本当にどうでも
いいんだというか、どうでも良くなった
から自衛隊もやめたし、こっちに来たんだ
よ。ああ、なるほど。どうでも良くなった
ということはそれは元々幸にとってとても
大切なものだったんだ。そうなる何かが
あったということだ。そっか。でも幸さん
。うん。あめさんとし太には2が重いって
言った時の顔はざザさんが俺は部下が可愛
いって言った時の顔とそっくりでしたよ。
ダッシュダッシュダッシュふかずは本当に
不打ちでさしてくるよな。うん。でも
嬉しいやそれ。ざザさんは俺の憧れであり
そうだ。うん。知っている。大好きだよな
。雪ひさんはざザさんのことが下たれでも
か。まあれは否定しないけどな。ざる
ばかりか雪ひさんまで。エルネスも言う
けど俺は見たことないんですよね。それ
あれですか?ザザザさんの貴重な下手
シーンを見逃しているんですか?俺は?
いや、貴重でもないというか多分気づいて
いないのはかず派だけだよ。嘘です。あり
えません。この俺のさえ渡る観察癌が
そんなこと。お前、その地震はどこから
来るんだよ。なんでなんで俺がついて行っ
ちゃダメなんですか?俺はエルネスさんの
弟子なのに。っていうかそもそもなんで
エルネスさんが出なきゃいけないの?昨日
いたザギルの来名長が運んできたのは南方
の情報だった。ザギルにとってというか、
俺との契約で必要なのは勇者に関する情報
なのだが、何がどう関係してくるのかは
知らないと分からないと言って、情報猛に
引っかかるものは無差別に集めている
らしい。なんで1個人であるザギルが集め
られるのかはさっぱり分からないが、それ
は今更なのかもしれない。そして今回
引っかかったのがオブシリスタではない別
の国というか自築と王国との国境戦で発生
しそうな紛争。ザギルの知らせに遅れて
半日後の深夜それを裏付ける軍の来名が城
に到着した。南方諸国それぞれとの国境戦
のうち近年も目事が少なかった地域で防衛
線が手薄ところだったそうだ。飾るな王国
は南方へは不干賞だけど向かってくる敵は
徹底的に叩きのめして国境を超えさせない
。予想されている敵型の中心勢力は
魔法使い集団であること。近隣の防衛戦力
から増援を出すのが難しい状態であること
。装備等比較的運搬資材が少ないため新軍
が1番早いのが新兵団であることから
エルネスが大体を率きいて夫人することと
なった。通常神兵団はオトと北線防衛が
主な任務となる。南方に上駐するのは後方
支援としての少数のみ。神兵の数もが軍や
騎士に比べて少ない政党。南方勢力に
魔法使い集団はあまり現れないせいだ。
神兵団はエルネスの間轄とはいえ、直接
指揮するのはその部下である神兵団長に
なる。職位から考えてもあめさんの言う
通りエルネスが直接出るようなものでは
ないし、混乱する南方で出来上がった
ばかりの集団に対するにはあまりに過剰
戦力なのだが、今回はザギルの情報の
おかげですごくいいタイミングで効率的に
動けそうなのよ。私が出るのが1番早く
集結させられるの。俺も行きます。いつも
のローブ姿でトランクを脇に置き、クラル
さんが支える書類に片手までサインし
ながらちょっとした小旅行に行く不勢で
答えるエルネスに食い下がる。あめさん。
あめ、あなたは研究所署長エルネスの弟子
なの?新兵団総司令エルネスの弟子じゃ
ない。あめさんを連れていけない理由の1
番は勇者だからだ。外交とはそうも含めて
外交他国との外交に勇者を利用することは
許されない。あめさんを知っているはずな
のに師匠であるエルネスについて行きたい
一心なのだろう。勇者だからとは言わない
。そしてエルネスも勇者だからとは言わず
同じ弟子でも立場が違うせいだと答えた。
エルネスは役職が多いよな。神兵を含めて
行為の魔法使い自体が少ないからな。
ダッシュダッシュダッシュかずはかずは
なんでそんな飲み込まれた残りの言葉は俺
の冷静さの避難なんだと思うがちょっと前
なら飲み込んでいなかっただろうな。成長
なんだろうな。すごいな。うん。エルネス
が出たら一瞬で終わりなんでしょ。そうね
。じゃあ別に俺らがついて行っても観光
くらいしかできないのではというか五衛士
がつく分神軍が遅くなるよね。ふ、そう
なるわね。まあ、魔ド列車と馬車で片道5
日だし、2ヶ月もしないで帰って
くるっていうか、ある程度片付いたら私
だけさっさと帰ってくるからもっと早いか
も。でもでも騎士たちは別に行くものだと
最初から分かっていた。見送ることも、
そして俺たちが成熟した時に望むなら一緒
に戦に出られることも分かっていた。だ
からリトさんたちを見送れた。でも
エルネスは違う。あめさんの中では
エルネスはずっとこの奥義にいる人のはず
だった。望んでも俺たちが行けないところ
に行く人だとは思っていなかったから。だ
からこれほど同揺しているんだろう。大粒
の涙をボロボロと拭いもせずに俺だって
手伝えます。
俺だって強い。エルネスさんは強いけど。
でもそうね、あなたにはうちの優秀な神兵
だって及ばないかもしれない。でもね、
師匠たるもの弟子に助けは求めないの。
エルネスは事母の微笑みであめさんの神と
ほを撫で俺とあめさんの間に入るように
一歩寄りそう。そしてりとその笑みを要遠
に変えて俺たちだけに聞こえるような
飛び切り甘いさき声。あめ、いい女っての
はいい男だけじゃなくていざって時に
頼れる女友達も持っているの。あめさんが
また滝をし、また涙がいくつも転がり
落ちる。私の友達は助けを読んだら飛んで
きてくれるわ。ついでに私の可愛い弟子も
連れてきちゃうかもしれないわね。可愛い
子にはとても甘い人だから。ゆっくりと
あめさんの目が俺とエルネスを交互に
見つめた。いや、何も言っていないし、
本当になんでこの人は知らないはずのこと
をいつも知っているんだろう。幸さんに
計算してもらったことなんて戦士卓で
動き回っていた彼女が知っているわけない
はずなのに。2日魔列車で休憩を挟み
ながらになるけど2日で行ける。そ、
分かった。じゃあ行くわ。でもね、いつも
のように地震に満ちた笑を浮かべて月人の
神兵が開けた扉をくぐる。神兵さん、前に
浄化で飲んだ時に連れていた美年だ。この
人は誰よりも教授の高い人。勇者に関わる
薬情を守り抜く人。本来ならこんなことを
冗談でも決して口にしたりはしないし、
実際には何があっても絶対に俺たちを呼ん
だりしないだろう。だけどついていきたい
あめさんや並び立ちたい俺の気持ちをも
大切にしてくれている。この私に殲滅と
完全制圧以外の勝利はありえない。
ゾろぞろと突き従う神兵たちの戦闘で風を
切りながら高笑いして廊下を進んでいく
エルネスを見送った。本当にこの人は
パネース。まあそれはそれ。これはこれ。
俺たちにはビルという情報がある。何か
あれば分かるし、どこにだって行けるのだ
?勇者の薬場。バレなきゃいいんですよ。
バレなきゃ。無限の彼へ。さあ行くぞ。
ザギル号どこだよ。かずはかっこいい。
ダッシュダッシュダッシュ。こんなことで
ザギルの背中に飛び乗って空高く指を刺し
てかっこよく叫んだのにザギルはノりが
悪いし雪さんは片膝をついた。例は天使。
高速飛行訓練はしる弘さんを説得し、
ザギルとザザさんをうまいことがダメス化
して行われた。ザザザさんにはエルネスの
ことは言っていないが察してはいるのかも
しれない。手ごかった。まあエルネスの
ことがなくたってやりたいんだけどな。
えっとねかずは音部じゃなくてザギルに
抱き抱えられた方がいいねえ。俺も
うっかり忘れるけどな。ザギルは勇者補正
の身体じゃないんだよ。エンジンになるか
を抱き抱えた方がいい。魔力系の役割も
あるんだからかずハにすぐ石伝達できた方
がいいだろ。俺がザギルを온部とか抱っこ
ではそれなら俺は絶対手伝わねえぞ。え、
なんでそこにこだわるんだ?だって俺が
飛ぶのに抱っこされていたらザギルが飛ん
でいるみたいじゃないですか。ずるい。
ザギルに抱っこしてもらってはい。決定。
ざザさんは心配そうな表情を隠さない。
大丈夫なのに。同じ失敗は繰り返しません
よ。生きひ本当に大丈夫なんですか?
かずハは普段はお行儀いいけど基本的に
バレなきゃいいって思っている人ですよ。
隠れてやられるより見張っていた方がマし
です。バレてた。手順と注意事項は頭に
入っているな。加速はゆっくりだ。Gを
無駄にするな。目印の来名長より高くと分
じゃない。魔力が1/3減ったら降りる。
ザギルがダ目て言ったら降りる。し太君が
お魔法でダメって伝えてきたら降りる。
ザギルは一応普通の身体だ。ザギルは
こいつの魔力が1/3減ったら降りろの
合図。異常を感じたらそれに応じた防御
魔法。やばいと思ったら降りろの合図。
よし、行ってみようか。まずは垂直に
上がるだけだからな。どのくらいの速度で
何が起こるかザギルが慣れるのを優先。
両腕をザギルの首に回して抱きしめられる
と商太君とあめさんが補助用の川ベルトで
俺とザギルを括くりつけ幸がそれを確認し
た。準備完了だ。幸さんがカウントダウン
を始める。ザギルの両足がふわりと地面
から離れれば重力は総細されている。
まるで吊り下げられた人形が空から自分に
伸びる糸をたり寄せるかのようにザギルの
来名長が頭情で旋開している。その中心点
に向けて重力の方向を定めてスリーツーワ
リフトオフダッシュダッシュダッシュを
おお
来の高さまで上がってから降りてきたら
ザギルがそのまま崩れ落ちた。おいや
ちゃん、お前らのところのゆっく
りってのはあれでいいのか?い、いや、
ごめん。かずはちゃんのゆっくりは違った
みたいだ。ザギルごめん。怖かったか?
ダッシュダッシュダッシュ怖くないわ。
そっか。よかった。鬼だ。鬼がいる。
スピードメーターもない世界ではどの
くらいの速度で何が起こるかを説明し
にくいため少しずつ実態権で確認しながら
対策を取っていき、俺の魔力消費に合わせ
てではあるけども、毎日順調に飛行訓練は
進んでいる。今日はあさんと初めての試験
飛行をしたんだけど、マンティコアより
怖かったって言いながらフラフラと先に
食堂に戻っていった。まあ、慣れれば
なかなか悪くねえなでしょ。ああ、訓練場
の連中がゴミみてえなのがいい。さすが
ザギル膨大佐の完成だ。かずはちゃん、
かずはちゃん、明日は僕も飛びたい。そう
だね。幸さんに後で相談しようか。うん。
そんなことを話しながら胸をつぐ渡り廊下
を食堂に向かって歩いていると、訓練場の
脇の方から緊張気味の少し上った声が
聞こえてきた。団長は甘いものがお好きと
聞いてダッシュダッシュダッシュ。団長の
ザザさんは確かに甘いもの好きだ。ベラ
さんがザザさんに紙包みを差し出していた
。ミラルダさんは追放されたけど他の3人
は反海大語は特に問題を起こしていない
から当然そのままいる。ざザさんに言わ
せれば観察扱いで最強育中ではあるらしい
けど何か話しているけど最初のその一言
以外は聞こえてこない。いや、まあ、勇者
補正で耳を済ませば聞こえるかもだけど、
そんなことねえ。ほう。ありゃ。浄化で今
流行ってる歌詞だな。へえ。食べたこと
あるの?お、取引相手がよしてきた。
こな間だの女の人。厳しかった。いや、別
の女。ダッシュダッシュダッシュ。お前の
がうまい。ふふん。ザギルは私らと味覚が
似てるんだね。かずはちゃんの作るのが
1番美味しいもんね。基本俺だけで作った
ものは勇者人好みに味を合わせている。
食べるのは俺たちだけだしね。俺の料理は
愚者付きの特権らしいし。ダッシュ
ダッシュダッシュかもしれないな。あ、
ザザさんの胸に飛び込むベラさん。衝撃的
瞬間。これなんて火政府は見た。ザザさん
はしカメの仁王立ちのままでベラさんに手
も触れない。触れないと言ってもベラさん
はザザさんの肩に顔を埋めているんだけど
もこっちにまで聞こえそうなほどの深い
ため息をついたのが肩の動きで分かって
その瞬間に目があった。何もそんなこの世
の終わりみたいな顔をしなくてもさすがに
これで2人が怪しいなどと誤解なんてし
ませんし誰にも言いませんってば。こんな
気持ちを込めて力強く親指を立てて頷いて
見せてあげてからザギルと霊君を促して
食堂に向かう。ミラルダさんもそうだった
けどベラさんもグラマラスな美人だ。背も
すらりと高くてザザザさんとは15cm
くらいの差でいわゆる男女の理想の慎重さ
ってやついくつだったっけな。18とか
19とかあめさんとあんまり変わらなかっ
た気がする。あの人は騎士だから当然一緒
に隣で戦えるし、しかも並んだ姿が絵に
なっていた。いいな。ザギルすごく大受け
してるけど、あんまり言いふらしちゃだめ
だよ。くふひヒひは分かってるって。これ
だろ?これ。ふお。俺も合図送っといた
からよ。ふっふは。僕も真似しといた。
ザギルもれ君もサムズアップして見せた
らしい。ならいいけど、いくら仲良しだ
からって意地悪しすぎないでね。お前本当
それやめろ。しかし後から食堂で合流して
きたし太君と幸博さんも普通にそのシーン
をすに知っていた。お気遣い無意味でした
。騎士団情報ネットワークすごいというか
食堂にし太君と幸博さんが並んで入ってき
たんだけど身長調査がいやしかし堂踊り時
としたもんだよね。訓練場から丸見えしさ
。俺ならちょっと勘弁だな。というか甘い
もってかずはと張り合ってるつもりなわけ
?それ。いやいや、まさかそんな中学生
じゃないんだからさ。ねえ、正体君背伸び
ました。あ、うん。なんかそ短いし最近
関節痛いんだ。大学で普通にそういう女子
いたよ。マジか。なんかイラっとする。あ
、それ成長2ですよ。痛いんだよね。
まあまあ、どう考えてもざザさんが相手
するわけないんだし。やるだけやっちま
うってのもありだけどな。お前と一緒に
するな。なんか遠い目をしたザザザさんが
昼食をトレーに乗せて現れた。なぜスープ
だけなんだ。お、お疲れっすね、ざザさん
。本当もお疲れます。というかやっぱり皆
さん知ってるんですね。大ってかずはさん
、ちょっとざザさん、そのまま立ってて
ください。テーブルにトレーを置いたざザ
さんを座らせないまま近寄って並んでみた
。え、ちょ、ちょっとかずはざザさん、
最近背伸びてないですよね。え、さすがに
この年では向かい合って目の前には川の
胸当てというか水落ち。自分のつム字に手
を当てて座ザさんのどの辺りに来るか確認
した。前に武踏会で踊った時と変わんない
気がする。6身長系ですか?そういやお前
もうすぐでかくなるんだっけか。どん
くらいでかくなんだよ。101cm。へえ
。くかずは来たばかりの転員で身体検査し
たじゃない。かかってきたらちょちょっと
行ってきます。俺も行こうと。来るな。
ザギル来るな。バーカ。誰もついてきちゃ
だめ。1mmたりとも伸びてなかった。背
が伸び始めたのはいつだったかな?14歳
くらいの俺だと思ってたけど違ったん
だろうか。いや、でもこの胸のサイズは
やっぱりそのくらいだと思うんだけどな。
においた手をじっと見つめていると生息が
出た。とぼとぼと医療員から食堂へ向かう
。本当に14歳だった時にはそんなに気に
してなかったんだ。天校に継ぐ天校で俺
自身も印象というか存在が薄いから目立た
なくていいくらいだったし。友達もそんな
にいなかったから誰かと比べることも
なかったし。今俺は誰かと比べて気にして
いるんだろうか。いや、確かにさっきベラ
さんを羨ましいなとは思ったけど、ざザ
さんと並んで絵になっていたのはベラさん
が背が高いからってだけじゃないし、最近
ミラルダさんとかにやたら子供扱いみたい
なことをされたのが実はすごく嫌だったの
かな。そりゃ嫌だったし普通だろうと思う
けど自分で思っている以上に嫌だったん
だろうか。れ君やザギルはひょいひょい俺
を抱っこしたり持ち上げたりするけどそれ
は全然嫌じゃない。別に子供扱いってわけ
じゃないし。なんで俺こんなしょうもない
ことでしょんぼりしてるんだろう。
ダッシュダッシュダッシュ様。道を塞ぐ
ように目の前に現れたのは茶髪のくげ。
グレーさんだった。いつの間に?あ、はい
。こんにちは。軽く首をかしげて微笑えむ
グレーさん。だけどこの人たちは俺に
近寄ることを許されていないはずだ。廊下
は前後見通す範囲には誰もいない。どこ
から湧いた?俺そんなにぼっとしてた。
一方グレーさんが俺に近づく。ダッシュ
ダッシュダッシュ優しくに微笑えんでいる
のにその視線にうじが坂だった。あの
かずは様は甘いものがお好きなんですよね
。よく作られていますし。なんだなんだ
そのフレーズ流行ってるのか。差し出され
たのは神包み。ついさっきベラさんがざザ
さんに差し出していたものと同じ。
受け取ってもらえてなかったけどジ下で
流行っているものらしいんです。かずハ様
は浄化に降りられることはあまりないよう
ですしよかったらと思って合の時あ豆きに
すぐ手を出そうとしたのは周囲にみんなが
いたからだ。正確には完全に油断していた
。さすがによく知らない人と2人きりの時
に手渡される食べ物に手をつける気はない
。学習する女ですよ、俺は。ダッシュ
ダッシュダッシュ知らない人のもののよう
にその紙包みを受け取る手があった。
小刻みに震えているその手は確かに俺の
身体から伸びている。ああ、よかった。
ありがとうございます。受け取って
いただいてほっとしたようにまた笑顔を
作る人。それはきっと見ている誰もが人の
良さそうだと思う笑顔なのだろう。笑顔な
のだろうと思う。ヒット。けれど唇の形が
分からない。方の形が分からない。鼻の形
が分からない。のっぺら棒に掘り込んだ
ような逆みか月の両目だけが見える。あの
、ミラルダがあんなことになってしまって
、同じ砦出身だから仕方がないのですが、
言葉は届いている。何か音が言葉を
形づくっているのは分かるけれど、これは
誰の声だろうか。目の前の唇がない
のっぺらから出ている音なのだろうか。
ダッシュダッシュダッシュ誤解して欲しく
なくてミラルダはかずは様のことを本当に
騎士としてお守りしようと。5回。ああ、
この人はそう、グレーさんだ。俺を迷子
間違えて抱き上げた人。そうだ。あの時
動けなかったんだ。手足の先が冷たい。
縫い止められたように足が動かないのに足
の裏にいかの感触が感じられない。なんで
忘れてたんだろう。動けなくて抱き上げ
られるがママだったんだ。今と同じように
思考は動いている。俺は考えている。その
はず。いつもと同じにまともに動いている
はず。ああ、でもそうだろうか。回る思考
の歯車に引っかかるものを感じない。目の
前の出来事を拾い上げて咀嚼するための歯
がない。起きていることの意味が分から
ない。ダッシュダッシュダッシュ5回は
まだあるようなんですけど自分だってか様
に機害を加えるつもりなど着害機害。この
目の前の人は俺に機害を加えるの。この
世界の誰よりも膨大な魔力量を誇る勇者の
中で最も相量の多い俺を誰よりも早くかけ
られる。誰よりも高く飛べる。誰よりも鋭
を触れる。誰よりも力強く敵を叩きのめす
ことができる俺を。ダッシュダッシュ
ダッシュ5回は解いて見せます。初めて
かず様とを愛した時から5回5回何が5回
なんだろう。尻りもしないのに5回なんて
そもそもこの人誰だろう。ああ、その
なんて細くて柔らかい小さな女の子なの
だろうと。ダッシュダッシュダッシュ細い
のに柔らかい
周悪な閲に満ちて歪む三日月。こんな
ふわりとした折れそうな肩をお守りできる
だなんて。ああ、細いのに柔らかい。
ふわっとして小さなざーっと視界を
埋め尽くす砂嵐し
明する光ごけ
砂嵐はオタンを石壁の溝に変えていく
ダッシュダッシュダッシュか様呼吸が喉を
焼いていたい鼓動が心臓をさしていたい
筋肉が骨をきしませていたい血管を巡る血
が皮膚の下からついていたい俺を生かす
全てが痛みに変わる伸びてくる手よりも先
に脳水をわし掴かみにする何かがグラー
かずはさんザギルが踊り出るように視界を
埋めた。横から抱きめたのはあの安心
できる力強い腕。俺を引き戻してくれるて
。てめえこいつに何やった?ザギルが
青向けに倒れている人にくくり刀を
突きつけている。かずはさんかずはこっち
を向いて僕を見なさい。ざザさんの金色の
瞳が薄の輪をとらせている。騎士たちが
作るいくつものランタンの道のような導い
てくれる明り。ダッシュダッシュダッシュ
。どうしたんです?2人ともかずはさん、
ザさん、それの技ですよね。なんで今それ
するの?気持ちよいからいいんだけど。
おい、お前、こいつに何を言われた?どう
したの?ザギル何もされてないよ。
ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。お前の
魔力が妙に乱れたから。ああ、感知範囲が
上全部なんだっけ?チートだな。本当に
それで何かあったと思って駆けつけてくれ
たのか?何もないのに。む、でも何とも
ないけどな。ダッシュ、ダッシュダッシュ
。今もだからざザさんそれしてくれてるの
?今変。いえ、変わりないですね。だな
でしょう。何でもないもの。みんなもう
ご飯終わった。食堂に戻ったらいるかな?
ああ、いるんじゃねえか。ザギルが
飛び出していったから僕も追ってきたん
ですけど、まだいると思いますよ。そっか
。戻ろうか。ざザさん、スープしか
やっぱり食べてないの?あ、ええ、だめ
ですよ。ちゃんと食べないと。なんか顔色
良くないし、つるっと食べやすいもの作り
ましょうか?緩められたざザさんの腕から
降りると2人は何かめくませみたいなもの
をして、クソが横たわる人をザギルが
蹴り上げた。ざザさんがいつの間にか後ろ
にいた騎士に合図してその人を運ばせる。
うわ、鼻じダブダブ出てる。回し蹴り
めっちゃ決まってたもんね。なんでそんな
に怒ってるの?あの人何したの?ダッシュ
ダッシュダッシュ。俺の門に手出そうとし
やがった。そんな命知らずがこの城に。
ああ、俺もびっくりだわ。ざザさんを
見上げたら少し困ったようなでもいつもの
笑顔だった。ざザさんが文句を言わないっ
てことは本当にあの人そんなことしたんだ
な。なんて恐ろしい。食堂に戻ると、レイ
君はまだお昼ご飯を食べていた。
ハンバーガーとポテトフライ、ミートパイ
に肉じがとあ豆きとかぼちゃのいこにだ。
重いラインナップだけど黙々と食べ続けて
いる。かずはちゃんお帰りなさい。れ君
ただいま。お帰り。測ったんだろ。どう
だった?まだ慌てる時間じゃないですよ。
おおお。ダッシュダッシュダッシュ。
どんまい。多分もうちょっとで伸びるもの
。し太君だって伸びてるし。お前何持っ
てる?
いつの間にか手に紙包みを持っていた。
あれ何だっけ?これ食堂に向かうまあ
ザギルは不幻層に前だけを向いてたし隣を
歩いていたざザさんとは反対側の手に持っ
ていたそれ。あ、それざザさんがさっき
もらってたやつと同じはあ。いや、あめ
さん、そんなザギるみたいな声を出さなく
ても。例え、僕は受け取ってないですよ。
でも同じ包みですね。ふむ。ああ、そうか
。確かもらったんだ。これなんかもらい
ました。てめえ、なんでそんなもん
受け取ってんだ。よせ。返事も待たずに
ザギルに持って行かれた。勢いに負けて
つい受け取っちゃったけど食べないもん。
当たり前だ、バカが。袋の中を改める
ザギルを横目で見て、幸さんが眉間にシワ
を寄せた。誰からもらったの?うん。
見覚えはあるけどよく知らない人ですね。
多分騎士だと思うけど。第2騎士団じゃ
ない人。かずはさんが分からないなら他の
団員かもしれませんね。ざザさん、どうし
さんがざザさんの顔を見て言葉を飲み込ん
だ。どうしたんだろう。ざザさんはザる
から噛み包みを受け取って自分でも改める
。ブラウニーだよね。それレイ君がポテト
フライをもぐもぐさせながら会話に入って
きた。食べながら会話に入ってくるのは
珍しい。ブラウニーってかのレシピじゃ
ないの?なんでそんなのかずハにあげるの
よ。バカじゃないの。まあ、私のレシピと
言ってもその店、その店で色々特色を出し
ているらしいですよ。そんなに流行ってる
んですね、これ。そうですね、霊れ。知っ
てるんですか?うん。僕もあげるって言わ
れた。え、いつの間にみんながちょっと
慌てた顔をした。俺のログールのことも
あって、みんな誰かから迂闊に食べ物を
もらったりしない。そして勇者月の騎士
たちはもちろんよく顔を合わせる白の人間
も俺たちに食べ物を妙な形で渡そうとはし
ない。まあ、みんな俺が作ったものばかり
を食べてるのは分かりきったことでもある
し。レイ君誰にもらったのさ。どうしたの
?それもらってないもん。ブラウニーなら
かずはちゃんのを食べるからいらないって
言った。よしれ偉いぞ。誰がくれるって
言ったんだ。うん。ねえ、ざザさん。はい
。どうしました?霊さんはザザさんと
仲良しになった。仲良し?そりゃ部下です
けど、仲良しにはなりませんよ。さっきも
ブラウニー受け取らなかったでしょう。だ
よね。よかった。れ、あんたベラに
ブラウニーをあげるって言われたの。うん
。でもね、ザザさんとかずはちゃんの
仲良しからじゃなきゃ食べ物もらっちゃ
だめって前にリトさんが言ったの。だから
もらわなかったんだけどざザさんと仲良し
なら間違えたかなって思っちゃった。
なんてシンプルで子供にも分かりやすい
説明。あってるあってるぞ。偉いな。霊と
いい仕事を遠隔地からリトさん褒められ
てる。ざザさんが瀬戸さんを手招きして
神袋を渡した。かずはさん、すみません。
これ念のために調べさせますね。ダッシュ
ダッシュダッシュ何もないとは思いますが
。あ、はい。自分で捨てるのも胸が痛むの
でその方が助かります。しかしなんでまた
霊に私多分分かる。ものすごい口を字にさ
せて、あめさんがお茶を一口含んだ。ほう
。ざザさんが可愛がってる霊を
手な付けようとしたのよ。でもそれで
ブラウに行って本当バカ。オリジナルの
かずハに叶うわけないじゃない。きっと
自分で料理なんてできないんだわ。あめ
さん、あなたも私はできるもん。バカずは
。あ、はい。確かに溶感のためにあ豆きを
茹でる日非加減はうまかった。かまホも
得意だもんね。いや、あめちょっとよく
わからないんですが。何ですかそれ?ああ
。ああ、なるほどね。ざザさん、あれっす
よ。きっとかずはちゃんになりわろうとし
たんだって。あめは言ってるんすよ。大人
の女の人。怖いなにその思考。し太大丈夫
だ。そんな女はそんなにいない。いるわよ
。たくさん、あめさん、何か痛い目でも見
たのだろうか。成り変わるって。それと
ブラウニーが何の?坊主やら標壁はこいつ
に絵付けされてるとか思ったんだろよ。
はあ。ほっほ。ざザさん、私に絵付けされ
ました。されてませんよ。何言ってんです
か?されてないんだ。え、いや、かずは
さんの料理は美味しいですよ。し、しかし
、あ、ちょっと今の顔可愛くて面白い。ふ
、ではもっと絵付けをちゃんとしなくては
ですね。茶碗虫を作ったら食べる人全員の
手が上がった。いや、れ君、あなたまだ
食べるの?そしてザザさんとザギルは食べ
たことないのに迷わないね。お疲れ。結局
ショ太寝ちゃったな。霊と一緒に寝てる
ってなんか微妙だけど。膝と足首が痛いと
いうシ太君と夜ご飯の後にみんなで温泉に
行って俺とれ君の部屋に集まってシ太君に
行ひさんがストレッチを教えて俺が少し
マッサージをしてあげているうちに寝て
しまったのだ。レイ君は翔太君の横に
寝転がっておしりしていたらいつの間にか
寝てた。まあ、元々時間的にれ君が眠く
なる時間だから俺たちの部屋に集まったの
だけど、回復魔法で柔らげてあげたいんだ
けど、成長いって結局原因が分かってない
よね。私も聞いたことなくて、かけてあげ
ても終わったらすぐまた痛くなるみたいで
、古傷の痛みを直せないのと同じでしょう
かね。温泉で少し楽になったようでした
けど、雪ひのストレッチとかさんの
マッサージ随分良かったみたいですね。
ざザさんと幸さんはツモの上流。あめさん
はあんちゃってみ座を舐めている。俺は
上流を注いでもらった。勇者補正がある
はずなのに妙なとこは残ってるもんだよな
。俺はそういうのはなかったけど一応運動
してたしね。私はなりましたね。あんまり
痛くて時々メそメそ泣いてましたよ。息子
もなってね。その時に色々調べたんです
けど、し太君にも会ったようで良かった
です。かずはの息子さんって24歳だっけ
?早くにお母さんになったんだよね。
こっちの世界では早いってこともないん
だろうけど。ですね、単大を卒業すると
同時に結婚したんで。あ、ザギルおかり。
少し前にバルコニーに出てたザギルが戻っ
てきて、幸さんがカップに酒を注ぎ出した
。悪いな兄ちゃん。何の?来名長だろ。
ああ、新刊長様本当に速攻殲滅をかけたぞ
。怖いね。あめさんが大きくガッツポーズ
を取って俺と無言のハイタッチ。そうよね
。エルネスだもの。当然だ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。本当にどうして軍の
来名長より早く来るんだ。お前は鳥まで
腹立たしいのか。へ、出来年が違えんだよ
。ダッシュダッシュダッシュ。女同士で
絡んでんじゃねえよ。そこソファで
抱き合ってゴロゴロ転がっている俺とあめ
さんにザギルが呆きれた顔をよした。
雷名取りって龍トの使い間とか眷属って
言い伝えがあるんすよね。ええ、僕も名心
だと思ってましたけど、こうなるとザギル
が龍との先祖会りってのも心憑性が上がり
ますね。南方では木ドキ出てくるって言う
んですけどね。龍との先祖が帰り。まあ、
ドイツも確信なんてねえよ。龍ト自体いた
んだかどうなんだか実際はよくわかんねえ
んだしよ。俺もそれっぽいってよく言われ
てたってだけだ。モルダモデの言葉から
ザギルが竜トの先祖帰りらしいというのは
もうすでにみんな聞いている。エルネスも
当然食いついてたけどザギルはいつも通り
完全スルーしてた。ねえねえ、ザギル
エルネスさんはいつ帰ってくるかな?うん
。そこまでは書いてねえけど状況的にも
いる必要なさそうだぞ。すぐ戻るんじゃ
ねえか。やったやった。ザギルありがとう
。お、良かったな。なんだよ。ザギルが、
ザギルがなんかまともっぽいことを。お前
本当暗い尽くすぞ。うふふ。エルネスさん
早く帰ってきてくれないかな。あめさんは
ご機嫌になんちゃってみ座を舐め続けて
いる。嬉しいよね。エルネス大好きだもの
ね。本当やめえ。エルネスさん好きな
当たり前だよ。強くてかっこよくて綺麗で
優しくて賢いなんて憧れるに決まってる
なあ。おい、こな間だ。作ったあれを作っ
てくれ。あれバチバチするやつ。確かに国
の女性全ての憧れと言われていますし、
新刊としては僕も尊敬してますけどね。
規模大きい半端ない。まああれなんですよ
ね。確かにあれではあるね。ザギルに果実
師と上流士を割って強い炭酸を仕込んで
あげる。もうすぐそうやってかずはかずは
なら分かるよね。うんうん。エルネスは
かっこいいだよね。う。うん。あめさんも
可愛い。私看護師になりたくて看護家に
通ってたんだ。あら、そうなんですか。
ぴったりすぎますね。おお、あめの回復
魔法はまりすぎだな、それ。首をかしげる
ざザさんに行ひさんが軽く説明すると頬と
頷いていた。そう入ってもまだ共養家庭
だったから全然知識なんてなかったんだ
けどでも嬉しかった。回復魔法適正があ
るってエルネスさんに言われてエルネス
さんだって魔力回路治療のすごい人だし他
にもいっぱい専門があるし彼女も大概
チートだしね。ねえ、かずはわいかずはさ
、結婚は早かったでしょう。なんかこう他
にも色々試したいとか思ったりしなかった
の?え、随分すっ飛びましたね。私別に
技能も何もありませんし。だってかずは
ってなんだかんだと変なことするけど頭
いいじゃない。いろんなこと知ってるし。
変なことって。まあ、すっとなことはする
よね。まあ、考えてんだか考えてないんだ
かわかんねえよな。え、ざザさん無言て
そこフォローが入るとこじゃないの?えと
、雑額の範囲内でしょ。広く浅く
聞きかじりの豆知識ですよ。年を取れば
それなりにのレベル。ああ、かずはちゃん
好高奇心王勢だよね。柔軟というか。でも
年とってもそういうのを持ち続けられ
るってのは案外少ないと思うけどな。それ
はありますね。どうしても頭は硬くなり
ますから。かずはさんには本と同揺させ
られますし。あ、褒められた。そう
聞こえるはすげえな。聞いたもん。かずは
法律事務職員をしてたんだよね。へ、いや
、それは初耳ですよ。あれ?幸さんがむ
話しましたっけ?というか違いますよ。
法律事務所の事務と言ってもパートです
から、お組みとかそういうのいわゆる
パラリーガルとは違います。まあ、一瞬
野望は持ちましたが、ほら、やっぱり何か
しようとは思ったんじゃない?いやいや、
えっとね。うん。そうなんだよな。あめ
さんくらいの年齢で明確にやりたい仕事に
夢を持っているとどうしてもね、生活費を
稼ぐのが最優先ってのはなかなかピンとこ
ないだろうな。あめさん、看護師になり
たかったんでしょ?私は同じように専業
主婦になりたかったんですよ。だから短大
も火星化を取ったんです。あれ?そうなの
?でもうん。私ね、そうですね。今のあめ
さんたちの年齢の頃はみんなよりずっと
余ったれで愚かだったのです。だから
ひょいっとプロポーズを受けちゃって夢が
叶ったとか思っちゃったんですよね。
ひょイったんだ。ええ、本当にひょイっ
たのでね、分からなかったんですよ。結婚
さえすればいいなんてことはないって。
ダッシュダッシュダッシュ。ああ、こっち
は結婚するとどちらかが家庭を守るのが
普通ですもんね。そうですね。子供がまだ
押さないうちはそういう過程が多いです。
いつ襲われるか分かりませんからどっちか
が子供についてないと。まあどっちかと
いうか誰かがってことですけど飾るな王国
は自身が愛下で性質だけだけれど一符一歩
性というわけではない。一符1符が多数派
ではあるけど一符だろうと一切タフだろう
と当人たちが合意して納得してればそれで
いいのだ。そして家庭を守るのが女性とは
限らない。確かに女性の方が多くはある
けれど稼げる方が外に出る。実に
フリーダム。ちなみに瀬戸さんのところは
子供はもう成人して奥さんは神兵の復職組
だ。オトや豊かな地域は危険性も少ない
けれどもしようと思えば復職できる環境で
わざわざ育て期間に働く必要もないし
そもそも成人年齢は13歳。子育て期間が
こちらは短いのも大きい。私たちのいた国
は一符一歩性なんですよ。で、まあ魔物も
いないし族もほとんどないですからね。
子供が小さくても両親ともに働いているの
は珍しくないんです。頬ほ好きでそうして
いる家庭もあるし、そうせざるを得ない
家庭もあるし、こちらでも貧しければ家族
そで働くでしょう。ですね。結婚してから
分かったんです。私も働かないと子供
どころか夫婦2人の生活も厳しいって。で
、じゃあしょうがないなってパートしか
認めてもらえなかったしでもそれならその
うち認めてもらえたらフルタイムになれて
稼げるようになれるとこってそう思って
最初そこに勤めたんですよね。えっと、
かずはちゃん、そのさ、パートしか認めて
もらえないとか、なんかこな間だ3ヶ月で
やめさせられたとかそういうのってさ。
ああ、パートじゃないと家のことを誰が
するんだって。仕事はやめさせられたと
いうかと自表を勝手に出されちゃって、
それからすぐに子供ができちゃいましたし
ね。何それ?まあ、そうなりますよね。
こう聞くとちょっとひどい話っぽいです
もん。なんだか色々面白くなかったそう
です。あんまり色々言ってたから全部は
覚えてませんが、職場に男がいるのとか嫁
の方がちょっと出来が良さそうに聞こえる
仕事をしてるとかそういうこと。1つ1つ
はね、どこのご家庭でも割とよくあると
いうかありがちな揉め事なんですけどね。
総力戦で来てますしドん引きもしますよね
。そりゃねみんなしめしてるし。いや、
ザギルはナッツをこちらに向けて当ている
からパクっと口で受けて立つ。ナッツ
おいしいです。その旦那さんってどういう
?単大時代にね、バイト先に来てたお客
さんでしたね。養殖屋さんの厨房だったん
ですけど、小さなお店でしたんでホールに
も出てて、お、その頃から厨房をしてたん
だ。料理を色々覚えたくてね。火星化でし
たんで、そういう講義もありましたし、
自炊もしてたんですけど、こう作ったもの
を食べてもらいたくて、家で1人で食べて
もね、つまんないしね。美味しいかどうか
分からないもので、美味しいって、それで
店に通って誘ってくれたのが夫だったん
ですよね。あんまりというか全くそういう
経験がなかったんでつい
全くってええ、全くまあ地味ですしかずは
一見地味だけどちゃんと見たら綺麗な顔を
してるじゃない。そ、そうですか。初耳
ですね。ええ、そんなあめさんソファに
そこまで埋まらなくても実際そんなこと
言われたことないし。雪ひ、そっちでは?
いや、ざザさん、俺に聞かないで。俺も
かずはちゃんはそこまで持てないわけが
ないと思うけど。けどえっとね、かずは
ちゃん、旦那さんすごい年上なんじゃない
の?よくわかりましたね。10歳上です。
だろ?いるんだよ。大人思想で目立たない
もんだから。同年代のガキが気づかない
うちにサクっと年上に持って枯れる子って
こっちじゃ20歳前後は立派な大人だけど
さ、向こうじゃ違うから息広も気づか
なかったかもってことですか?ああ、いや
、俺はそういう子にはというか基本性を
かけてこない子には可愛くても手を出さな
いっす。どうして遊び相手としては
ちょっとかわいそうだし。幸さん最低だっ
た。エルネスさん正しかった。流れ玉だ。
自業自得ですよ。雪ひ。おお。大人なし
いってのはドイツのことだ。黙ってりゃ
大人しそうじゃん。積極的に自分からは
あんまり騒がないというか、ツッコみ待ち
のボケというか、ちょっと話すようになっ
てからじゃないとわかんないよ。俺初対面
で殺されかけたがな。喋っても大人なしい
じゃないですか。私かずはちゃんの芸風だ
し。あ、便利だな。芸風くり別れようとか
思わなかったの?思わなかったですね。
手持ちの札で勝負しなきゃだと思ってまし
たし。なんでそんなとこでも妙に
ギャンブラーなの?まあそれこそ愚かだっ
たんですよ。それなりの女にはウなりの男
しかつかないもんですから。はあ。あめ
さんがまたザギるっぽくて笑う。何言っ
てんの?かずハはそんなんじゃないでしょ
。本当にこの子は可愛い。普段積んデレな
分力が大きいな。この世界はレほどのもの
を私に与えてくれるんだろう。その頃の私
はまの私じゃないですもん。言ったじゃ
ないですか。みんなよりずっと愚かで
余ったれだったって。そりゃその時その時
考えてたつもりですけどね。45年かけて
やっと今の私になったんです。今の私が
そこそこマしに見えるのならそりゃみんな
より長く生きてるからってだけのことです
。かずはさん、あなたは少し自己評価が低
すぎませんか?どうでしょうね?でもほら
、悪いことというか引くようなことばかり
今ならんだでしょ。だから余計そう
聞こえるんですよ。それなりに幸せだと
思ってましたよ。家に帰ってきてくれる
家族を持てましたから。いや、それはその
時1番欲しかったのがそれだったんです。
全ては手に入らないもんです。だから
欲しいものだけはに残るように選んできた
んで。ただまあ相派を持ってましたけど
違ったんでしょうね。結局のところもう
いいやって思ってこっちに来たわけですし
。そら手札が少なきゃそこから選ぶしか
ねえしが悪けりゃでかい価値はなかなか来
ねえもんだしな。そうそう。でも今は
できることがいっぱい増えてご飯が美味し
いって食べてくれる人も私がすることを
喜んでくれる人もいっぱいいて幸せ。ざザ
さんがなぜ嬉しいのか伝えるのが苦手と
言っていたけど私も少しそれは苦手かも
しれないな。だってみんなちょっと悲し
そうな顔をするし。いや、ザギルはそうで
もない。ああ、でもやってみるとなんだか
それも妙に嬉しいかもしれない。これあれ
だな。かまってちゃんの心理だな。危ない
わ。したいことしかしなくていいんだもの
。それなのにちゃんと受け入れてもらえる
んだもの。それどころか喜んでくれる。
こんな嬉しいことはない。多分私は今の
自分が1番好き。なんかね、なんだか
わかんないけど、今のうちにちゃんと今が
幸せだと伝えておいた方がいいなって思っ
たんだ。ああ、エルネスも早く帰ってこ
ないかな。愚かなのは夫の方ですよ。霊や
シ太の時も思いましたが、この分だとあめ
も幸もそうなんでしょう。例え返せたとし
ても返しません。皆さんはほらのものです
。ざみろですね。ふんと鼻を鳴らして
カップを煽るざザさん。あ、やだ。見た
ことない顔。かっこいい。ニっこニコでお
代わりを注いであげちゃうぞ。ざザさん
嬉しいっすけど、そこは皆さんじゃな、
それで会ってます。雪ひはい。なあ、おい
、バチバチするやつ。名前は何だこれ?
ねえ、ざザさんってさ。言ってやるな、
あめ。はいはい。特に名前はないけど。
じゃあザギルパンチで。お、なんかかけな
。ザギルは何気にれ君と壺が似ている。お
代わりを作ってあげると一口飲んで満足だ
。俺考えたんだけどよ。うん。ってことは
お前ほとんどやったことねえんじゃねえの
。だから23年やんなくても。お前そんな
こと考えてたのか。もうそれ忘れてよ。
保管ことはあんまわかんなかったからよ。
とりあえず分かるとこを計算してみたわけ
よ。ああ、そうだね。むしろ興味がない
ことを聞いてたのがすごいかもしれない。
まあな、こいつ自分がコケにされても怒ん
ねえし。だからけ込まれたって話だろ。
怒んねえ時点でもうわけわかんねえけど
今更だろがよ。なんだろうな。間違って
ないけどそうまとめる辺りがすごくザギル
だな。かずはザギルと足しにで割った
くらいがちょうどいいのかもね。足される
のはちょっと不服です。
お、なんだお前?23年もの分際で喧嘩
売ってんのか?顔底ぞら、俺上手いかんな
。何言ってんだお前は。殺すぞ。だから
そこに戻らないでってば。数日後、
エルネスの堂々たる凱旋があった時には幸
さんとあめさんの成長率が10に達し、
あっという間に制御を身につけていた。
元々制御は得意なんだよね。わけじゃない
よ。大丈夫だから。本当ずるい。ふ、これ
が来の速度の世界。この私の足を振わせる
なんてね。私が操るザギル号で高速飛行
から戻ってくるなり、エルネスは崩れ落ち
た。今ではオート周辺の町や村の上空を
数集するくらいは楽にできる。馬車で数
時間の距離程度。それ以上遠くへはくなと
言われているので試してない。先生から
帰ってきて、あめさんに盛大に抱きしめ
られた後の第一世はで、今飛べるの?私も
飛びたいんだけどだった。うん。試す前に
エルネスが出発しちゃったし、飛行訓練の
状況は来名で伝えてたからね。どうやら
ずっと我慢してたらしい。かなり耐えてた
んだろう。もしかしたら速攻で殲滅したの
もこれを早く試したかったからかもしれ
ないな。最初は悲鳴を上げていたけど、
後半にはザギルの真似をして防御魔法を
展開していたエルネスはさすがとしか言い
ようがない。ザギル、さっきの防御魔法の
展開理由それぞれ説明して兄ちゃんに聞け
。つうか。まずその腰を立ててからだな。
雪ひろ。ちょっと抱き上げることを許すわ
。部屋に行くわよ。え?あ、はい。
エルネスさんリドりじいですね。あめ、
ちょっと欲目が激しすぎない?エルネスを
姫抱っこした幸さんを戦闘にエルネスの
王設へ向かう。ザギルはなぜか私を子供
抱っこしたまま下ろしてくれない。ねえ、
ざザさん、さっき飛んでる時にね。はい。
オートから出ていくうちの馬車が見えたん
です。あれ?ベラさんたちが乗ってるん
ですよね。ベラさんと残りの2人はランド
砦出に戻されることになったと聞いた。
新人教育とはいえ、ザザさんの隊に配属
するにはあまりに未熟すぎるらしい。
ちょうどゲランドで再教育をやってるから
そこで一緒に鍛え直せと。ええ、なんで
五馬車なんですか?あれ犯罪車両ですよね
。ちょうどいい秋がなかったんですよ。
よくあることです。そうなん。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ギャー
ちょ。んで首を目の前にあったもんで
ダッシュダッシュダッシュをざザさんは
いつもの笑顔でザギルが意味もなく私の首
を舐めたのを見て裏ぶを飛ばした。リト
さんが言ってたもん。リトさんに何かあっ
ても恨むな、憎むな、悔むなって。俺はし
たいことをしに行くから満足なんだって。
だから霊も今と同じように自分がしたい
ことを考えろって言ってたもん。北の国境
防衛線から届いたリトさんの不法にれ君は
一晩泣いてからそう言った。前線は相
変わらず動いていない。魔族こそ姿を見せ
ないが魔獣は数を減らすことなく暴れて
いる。押し返すことは可能だし致名的な
殲滅を受けることもない。モルダモデの
言った通り鍛え上げられた騎士団と新兵団
の人的損失率は上がっていないけれどそれ
は何も失わないわけではない。たものの上
に成り立っているのだ。魔力の急成長が
落ち着いて、あさんは以前にも増して回復
魔法の研究に没頭している。以前ザギルの
治療で魔力を残量2割を切るまで使ったの
が地味に悔しかったらしく、同じ効果で
魔力消費を1/4に減らせるようになった
と高笑いしていた。師匠譲りだ。雪ひさん
は大兵器の知識を教えることは拒ばみ続け
ているけどできることはやっておくと新
魔法を開発済みだ。高速飛行訓練と勝して
遠くまで行っては練習してる。翔太君も
時々そうしてた。ざザさんたちにも伝えて
いない。運搬役の私とザ切るだけが知って
いる。ダッシュダッシュダッシュはちゃん
またをしている間に景色が変わっていた。
食堂手前の廊下を歩いていたはずなのに、
もう雪時の訓練場へ続く渡り廊下でレ君が
私を覗き込んでいる。
どうしたの?具合悪いの?うん。ダッシュ
ダッシュダッシュ変だった。うん。元気
なく見えたよ。え、じゃあれ君訓練場まで
運んでくれる?トンと背を向けたままレイ
君の足の甲に乗って後ろに手をつぐる。
青向けばひらめえた笑顔の霊君。右足君、
左足君。歌いながら笑いながら私を足の甲
に乗せて渡り廊下を更新していく。ちった
かったった。いつからだろう?数日に1度
は記憶が途切れる。意識が途切れてる。
どっちか分からないけど多分まだ気づかれ
てはいない。ほんの一瞬だと思う。
ぼんやりしてるように見えてるだけだと
思う。太したはずみに何か面白くて笑っ
たり、何か楽しくて笑ったり、そんな時に
チリチリと体銃が痛む。前は胸の奥だけに
あった桃のう毛に擦すられるような痛みが
今は全身の皮膚の下にある。我慢できない
ほどじゃない。そちら知らぬ顔をしてい
られる程度のただわらわしいだけの痛み。
それだけのはずなのに多分その痛みが意識
を遠ざけている。僕を運んでちったか。
ダッシュダッシュダッシュ。
うんん。行ってくるね。ふ、言っ
てらっしゃい。まだ渡り廊下の途中で私を
足から下ろしてそ草さと訓練場へ走って
いくレ君に手を振る。おはようございます
。ダッシュダッシュダッシュ例はどうした
んです?何か慌ててたようでしたけど。あ
、ざザさんおはようございます。ほら、
あそこ。渡り廊下から見える王族の胸の3
バルコニーあたりを指び刺すとざザさんが
目を細めておう。金色の巻きと淡いドレス
がちらりと風になびいて見える。王女電荷
最近ね、ちょっと意識してるみたいですよ
。内緒12歳の第3王女はルディ王子の1
つ年上ルディ王子の部屋にお泊まりする
うちに仲良くなったようだ。人差し指を唇
に当てて内緒の仕草をすると、ざザさんも
同じ仕草でどこか眩しそうに笑った。
私たちの胸にいる時もね、ちょっと私と手
をつぐのを恥ずかしがる時もあるんです。
変わらず抱きついてるようですが、それは
別枠みたいですね。ダッシュダッシュ
ダッシュでもきっともうすぐそれも
なくなると思います。隣に立つざザさんは
私の手では届かない距離。これもいつから
だろう?前に、あめさんがざザさんに怯え
ていた時のようになぜか距離がある。私
何かしたかな?心当たりはないんだけどな
。そうですか。子供ってそういうものだと
思いますよ。突然するりと成長しちゃう。
それにあの子は遠取り中身が大人びてる子
ですから。レイ君がべったり甘えていたの
はこっちに来てライナスの毛布が必要に
なったからだ。安定してしまえばまた
しっかりと歩き出す。その時がそろそろ来
てるのだろう。リトさんのことでまだ時々
少し泣いたり時にしがみついてきたりする
ことはあるけどちゃんと清いなく前を
向こうとしているのが分かる。そういえば
最近僕の跡をついてくるのが減ってきまし
たね。でしょう。ダッシュダッシュ
ダッシュちょっとわあ。これはどうしまし
た?結構寂しいかもしれません。今気づき
ました。片手で口を塞いで少し顔を背けて
耳が赤い。あまりの可愛らしさに笑う。
軽く不き機嫌そうな顔がまた可愛い。
そんなに笑わないでください。あれはどう
しました?ザギルですか?なんか出かけて
いきましたよ。ジ下に行ったみたいです。
ダッシュダッシュダッシュ。もう訓練中の
監視が必要なのは私だけですし。だから
ザギルが戻るまで待機です。みんな制御
できるようになったからね。見張ってなく
ても訓練中に加減を切ることはまずない。
相変わらずなのは私だけだ。まだ風くない
ですか?これ中に結構着込んでるんですよ
。だから平気。ざザさんは訓練。それとも
部屋でお仕事。薄手のショートマントの下
はボートネックとパフスリーブのシャツ。
ローライズのぴったりしたパンツ。最近は
あめさんデザインの服を反響性的に着せ
られている。可愛いけどますぎず動き
やすいから問題ないというか嬉しい。結局
まだ身長は伸びてないけど子供っぽすぎ
ないと思う。朝飯前に身体をほぐしたので
部屋ですね。今頃セ戸が急いそを積んでる
でしょう。本当は身体を動かす方が好きな
んだよね。ざザさん、うっすら遠い目をし
てて、また笑ってしまう。偉い人はそうも
いかなくて大変だね。ねえ、ざザさん。
はい。ザザさんって魔力調整の訓練って
できますか?ダッシュダッシュダッシュ。
それは教える側ってことですか?はい。
教わるのは私です。ザるには無駄だって
言われてるし、本当に無駄に終わるかも
しれないけど、ゆっくりすることにしたん
じゃなかったんですか?もう春になります
。ゆっくりしたかなって思ったんですけど
、過去の勇者たちも数年単位で成熟して
ます。焦る必要なんてありません。
向き合えばやっぱり私の手では届かない
距離。節めがちで少しそらした橋色は私の
背ならしっかりと覗き込める。ダッシュ
ダッシュダッシュ。そっか。だめか。そう
ですよね。ざザさんは紳士だしね。そんな
誤解されかねないことしないよね。どう
しようかな。本当にちょっと時間がなさ
そうなんだけどな。意識が途切れる頻度が
上がってきてる気がするんだよ。そうです
かね。そうです。それにあれを分かってる
んですか?本当に?
ああ、魔力交換ですよね。そりゃさすがに
忘れちゃうんでしょ?これだから。でも
一応私は大人なので少しおけてくるりと
回って見せる。ほらこれでも2回の出産を
経てさやかながら経験がないわけでもない
んですよ。いや、この身体ではもしかして
未経験カウントかもしれないけど、そう
いえばピアスの穴も埋まってたな。まあ
いいや。黙ってればわかんないだろう。
あいつに頼もうとか思ってませんか?
えっとでもダめでしょうね。無駄だって。
探りは入れてみたんだ。少しはマになるか
なって。でも無駄だと花で笑われた。
ひどい。だから大したことではないと。
まあ、確かにそうでしょう。あめさん
みたいな本当に若い娘さんとは違いますよ
。何がですか?何がってこう価値とかはあ
。なんだかいつもより声が硬く厳しくなっ
たなと思ったら私の手が届かない距離でも
ざザさんなら1歩も動かずに手が届く。
両手で顔を挟んで引き寄せられてかがんだ
ざザさんの短い前髪が私の額体額を
くすぐる。はみ色が目の前にあって息が
止まった。顔が一気に熱くなる。
いやいやいや、待って待って。近い。これ
は近い。このくらい大したことないのでは
?あ、僕があなたを子供扱いしたことあり
ますか?ないです。うん。だってざザさん
は私をちゃんと大人の女性として扱って
くれてた。時々雑談だったけど体中が
チリチリして胸が詰まる。返事をするたび
漏れる息が震える。僕はあなたを成熟した
女性として接してます。でもかずはさん、
その教授も魅力的ですがそれにつけ込む男
もいるんです。応王にしてその手のやは
立ちが悪い。この程度も足ないならやめ
なさい。
って見せるところだろうか?そういう流れ
。柱ってどうするんだ?難しいな。私の顔
を青向けにさせているざザさんの大きな
両手に触れようと手を伸ばしてみるけど、
指先が震えてしまって無理だ。俯いて視線
を外すこともできないとしっかりと私を
見据えていた瞳が不に揺だ。魔食出てます
。
え、街の色に変わってますね。あ、そう
ですか。あれがあなたの真色は本当のこと
を言っている時に出ると。うん。今、今
そう来る。あれってザギルだよね。本当の
ことって何?魔食って魔力を使うと出る
やつでしょ。そんな嘘発見機みたいな機能
まであるの?いや、ちょっと情報量が多い
。初耳ですよって。何ですかそれ?そんな
嘘つくと鼻が動く癖みたいな。僕に触れ
られて平気ですか?平気とは怖くないです
か?ザザさんを。ええ、そんなの思った
ことないですよ。今すごい同揺はしてます
けど。ざザさんの左手がゆっくりとから
うじに回り、右手は離れて腰へ伸びる。
コツンと額体と額がぶつかって訓練の
始まりを知らせるドラの音が響き渡った。
すみません。近かったです。はい。近かっ
たです。バッと割れに帰ったような顔で背
を伸ばすざザさんは万歳のポーズ。ここれ
はですね。今のは今のはダッシュダッシュ
ダッシュ。今のはですね、片手だけ額に
当ててもう片手は万歳のまま固まって
しまっている。すごい汗が出てるんだけど
多分私もだ。市場最大に顔が赤い自信が
ある。しかしだ。ちょっと気づいてしまっ
たんだ。ざザさん。はい。めっちゃ見られ
てます。ダッシュダッシュダッシュ。はい
。訓練場からめっちゃ見られてます。
ダッシュダッシュダッシュ。丸見えなん
ですよ。ここ訓練場に集まった全員から。
ほら、前にベラさんがザザさんに
ブラウニーを渡した時もそうだったじゃ
ないですか。全員ガ味も鼻々しいんですよ
。見ないふりとかしてる人いないんですよ
。仕様よ。そこは撤収。はい。お互い反対
方向へもダッシュした。レ君は13歳に
なったら前線に出ると決めた。それまでに
できることをいっぱいやって強くなるのだ
と。そうしたいのだと。ゆっくりと
まっすぐに戦うかどうかをいっぱい考えて
から決めたいと言ったあの時と同じ顔で
飾るな王をに告げた霊君に王は神戸を垂れ
て大のままにダッシュダッシュダッシュ
それでもどうかそのままずっと考え続けて
ほしい。我らはいつでも勇者の決定に従う
とそう答えた。かずはちゃん、僕今日から
1人で寝れると思う。キリっとした顔で
宣言したレイ君。そうなの?うん。僕も
大きいからね。レイ君の身長は伸び切っ
てるんだけどね。羨ましいことに誇らしげ
に得意下げに決意を表すレ君が眩しくて
愛しい。そっか。ちょっと寂しいけどな。
うふ。でも嬉しいな。すごいね。れ君
お兄さんになったんだね。ラッシュ
ダッシュダッシュのっぱらへ連れて行け。
ちったかったった。私はどこまでこの子を
連れて行ってあげられたのだろうか。
できることならどこまでも手を引いてあげ
たいと思うけどそれは大人のエゴなのだ。
時が来たら手を離してあげなくてはいけ
ない。時が来たら背を押して見守るか先に
立って背を見せるかどちらかを選ばなくて
は表向き前線に出るのは保留としていた
けどそれはレイ君に前線へ行くかどうかを
私の決定とは関係なく決めて欲しかった
からだ。私が出るといえばレ君はついて
こようとしただろうからもう私自身はこう
前に決めていた。別に勇者としてとか国を
守るとかそんな体操なことではなく
モルダモデあいつは私が殺す。なるほど。
魔力調整の訓練をしたいと。はい。お嬢
ちゃん本当にここがどこか分かってるのか
い?もちろんですとも。あと私はこう見え
て調明種なので見た目より年寄りです。
年寄りなのに今更訓練。人生色々あるの
ですよ。私は今噂の花町に来ている。1人
で。みんなは訓練中。ザギルは外出中。
ザギルが白にいる時は感知されちゃうから
ね。読みたい資料があるから資料室に
こもると宣言して窓から脱出してきた。
初めての1人浄化。下調べはばっちりと
言っても騎士も研究所員も教えてくれない
ので厨房のマダムや他の文官にさりげなく
聞いたり資料で調べた。そしてこの店が
花町で1番のお店で軍も訓練でよく使うと
聞いている。たどり着くのにちょっと迷っ
た。考えたわけです。花町は男性が使う
ものだというのは固定観念に過ぎないので
はと別に客が女でもいいのではと絶対反対
されるというかバカにされた挙句客に
決まってるからこっそり抜け出してきた
ショートマンとのフードをかぶってあめ
さんデザインの服は目立つのでシンプルな
ワンピース。目立ちそうにない服装を厨房
のマダムたちにリサーチもした。店構前は
シれた高級宿屋といった感じで内装だって
エレガントだし受付フロントの男性も見た
目上品だ。私が訓練したいと申し出るまで
は高級ホテルの支配人みたいだった。高級
ホテルに止まったことはないけど、今は
なぜか分からないけどやたら砕けて親味な
雰囲気である。まだ日も高いし客も他に
見当たらないから暇なのかも。カウンター
に顔までしか出ない私を加がで覗き込む
ように乗り出して聞いてくれている。
そりゃはね、あまり大っぴらにはしてない
けど、お国の人がこちらをそういう目的で
利用することはある。というか、それ知っ
てるってことはそこそこいいところのお嬢
さんだろ。その理屈は知らないけど、まあ
確かに軍の経費で花町を訓練として使うの
はあまり貢言もしにくそうだし、その反面
貴族なら知っていてもおかしくないだろう
から無言で当然でしょって顔をしておく。
お嬢ちゃんが名種で見た目より念って
るってんならなんで女優の店に行かないん
だい。うん。女優の店。ここは女が花だ。
男が花の店だよ。ああ、女の女が花の店も
あるがね。ほほほ。盲点。かずは盲点を
疲れた。そうね。客草別に店がそれぞれ
あってもいいよね。どうする?えっと、
ここと同じくらい訓練できるお店あります
か?訓練目的の女角ってのはそもそも
ほとんど聞かないんでね。それじゃダめ
です。したいのは訓練なんです。教えて
くれる人じゃないと。ううん。いいとこの
お嬢ちゃんではあるんだろうけど、この店
よ。お金はあります。レとお金を詰めた
巾着をカウンターに置いて1度はやってみ
たかった。金ならあるをできて少し嬉しい
。というかなんでまだお嬢ちゃんなんだ。
著名種だって言ってるのに。設定を聞いて
よ。ちゃんとせっかく考えてきたんだから
。だめですか?エルネス時期殿の笑顔。
どうだ?ここがダメならさっさと別の候補
の店に行かなきゃ。脱走したのがばれて
しまう。本当に調明種で成人してるなら
うちで働くってのはどうだい?教えて
もらうのにお金ももらうのは筋が違うので
はそこかい?まあ教えられる客もそうい
ないしな。ですよね。後ろの高いところ
から聞き慣れた声がしてカウンターに
へりついてた私に影が落ちる。伸びてきた
手がカウンターに置いた巾着袋の中を改め
ている。ほう。まあ随分持ち出してきたな
。おい、引き止めはこれくらいで良かった
かね。ああ、ご苦労さん。あと今後ないと
は思うが、もしこのバカが1人でふらつい
てるのを見たら連絡してくれ。金着から
金貨1枚を取り出してフロントの男性に
カウンターを滑らせて渡す。ザ切る。
そっと横歩きで腕の下をくぐってダッシュ
しようとした瞬間に銅に腕が回って
抱き上げられた。そのついでに軽く唇を
ついばまれる。いい子だがあんたの好みと
しては意外だね。飽きなくてな。確かに
飽きなさそうだ。負傷するフロントに
見送られて子供抱っこのまま店を出る
ザギルは別に怒ってるような顔ではない
けどなんで花町でも取引してるって言っ
たろ。よく知った魔力が店に入ってきてな
。フロントで引き止めておけって連絡した
わけだ。カ地は普段ってるって。城出だっ
て私から離れる時しか使ってないって言っ
てた。魔力を無駄に消費するからって。
ジ下でも張ってる時はあるんだよ。
当たり前だろ。つまりそのたまたま感地を
張ってた時に私がわざわざザギルのいる店
に踏み込んだのか。通りであのフロント急
におしぎになった。ザギルの連絡を受けた
からだ。なんたるふん。さすがにこれだけ
ゾろぞろとこの絵を引き連れてりゃ張って
なくても気づくわ。え、上壁を超える時に
見つかってたんじゃねえか。店に入ってき
た時にはもう囲まれてたぞ。それはつまり
城にはとっくにバレてるな。ほれご登頭
登場だ。制服ではないマトをはめかせて
突進してくるざザさんのめっちゃ怒ってる
顔が通りの向こうに見えた。完璧な1人
浄化計画あっけなくとんざ。本当に
素晴らしい行動力よね。ふ、あんた私に
それが聞くわけないでしょう。ですよね。
エルネス時期殿ですしね。というか他の人
にも過去聞いたことほとんどないですけど
ね。エルネスの王設にはエルネスとザザ
さんとザギルと渡しローテーブルには下の
入った巾着が鎮座している。この絵から
連絡を受けたザザさんがその足で駆けつけ
たらしく、脱走は他の勇者人には伝えられ
ていない。政府、お前まだ白金貨と銀貨の
区別がつかないのか。ざーっと巾着からロ
テーブルに吐き出される金貨と銀貨と発金
か。金庫からこれくらいあればいいかなっ
て感じで掴み出して突っ込んだ。違います
。足りないと困るから念のためです。店の
女全員を買っても釣り線が用意できないっ
ての。ちゃんと銀貨も金貨もあるじゃん。
大丈夫だもん。その辺はもう置いておいて
ね。ねえ、かずはエルネスがお茶を一口
飲んでコースターを持ったママカップを
戻す。あめがね、あの子はああいう子だ
からあんたは知らないだろうけど研究に
打ち込むようになったきっかけはあんたな
のよ。知らなかったけどなんで今それされ
て城に担ぎ込まれた時にね自分の回復魔法
や知識では何もできなかったのが悔しかっ
たんですって。あんたはバカだからまた
きっと何か大怪我をするのに今のままじゃ
助けられないって。まあ他にも色々あるん
だけどね。吸いこないだ結構賢いって言っ
たくせに。なんだよ。もうツんデレなのに
社交事例か。そんなの今言われてもどう
しろって言うの。雪ひもかずはさんは覚え
てないだろうけど天気になった言葉を
もらったそうですよ。シ太もそうですね。
ダッシュダッシュダッシュ心当たりない
です。知らないよ。そんなの知らない。
雪ひのこともシ太のことも色々聞いてはい
ます。あめのことは新刊長が聞いてます。
知りたいですか?元の世界でのことだろう
か?それぞれみんなエルネスやざザさんに
聞いてもらってたんだが。そっか。幸さん
の最初の言葉通りみんなそうしてたんだ。
そっか。よかった。幸さんの言う通りだっ
た。ちゃんとみんな救われてたと。いや、
それは2人を信じてあの子たちが話した
ことなんで私はいいです。十分です。例は
当然としてみんなかずはさんに何かしら
支えてもらったという自覚があります。な
のになぜそんなに焦るんですか?例にその
ままでいいとかさんが言ったんですよ。
そう来るか?そう来たか?困るよね。どう
していいかわからない。
返す言葉もない。話すのなぜ焦っているか
。なぜ時間がないと思っているか。日に日
に体中の痛みが増していって、意識が
途切れる頻度が増えていって、レ君が1人
で眠れるようになってからは毎晩悪夢が
襲ってくるからザギルに一緒に寝てもらわ
なきゃ眠れなくて。でもその悪夢は覚えて
なくてどうしたら消えるのか分からなくて
多分それはあの古代遺跡でのことでザギル
に聞けば分かるかもしれないし糸口が
見つかるかもしれないだけど怖くて聞け
なくてもうあの時みたいにあんな幻覚に
惑わされるのは嫌だ。リゼを追いかけた時
のようにザギルを訓練で殺しかけたように
途切れた意識の狭まで自分が何をするのか
分からないなんて嫌だ。その姿を見せたく
ない人たちに話すの。冗談じゃない。それ
くらいならこのまま北に乗り込んで
モルダモデと差し違えてやる。あいつは私
を狙っているんだから国境戦にでも行けば
出てくるだろうし。正確なんです。魔力が
いつまでも制御できないのが嫌。自分の
ことは全部自分で管理できるようになり
たいの。嘘じゃない。これだって本当の
こと。雪広だってあめだって魔力が安定し
ない間は制御できませんでした。安定し
なきゃ制御なんてできないのが当たり前な
んです。安定しない時に訓練しても同じ
です。でも私は安定してなくてもある程度
制御はできてるって一定の効果は出て
るって制御するために無駄遣いが多いって
ことは少しでも制御できてそれを減らし
たら手数が増えるじゃないですか。戦闘に
加わるかどうかはまだ保留でしょう。もう
やだ。身体が痛い。出ます。まだ行って
なかっただけ。例が決めたからですか?で
も例だって13歳になってからです。時間
はある。その前から決めてました。レイ君
を待つもない。もう嫌なんだ。心臓も痛い
。戦闘可能かどうかの判断は僕に一任され
てます。今は無理です。認めません。訓練
もしないで決めないで。手数が増える程度
で選曲に影響は出ません。それでも時間
稼ぎくらいにはダッシュダッシュダッシュ
。ざザさんに頭から押えつけられるように
言われるのがひどく嫌で、そんなざザさん
を見たことなかったし。だからやばいと
思った時にはもう口ば走ってた。何ですか
それ?時間稼ぎ。はあ。それ使い捨て前提
ってことか。言っちゃいけないことだった
。この人にだけは言っちゃいけなかった。
誰よりも部下が生き残ることに心を砕い
てる人に行ってはいけないことなのを知っ
ていたのに。ふざけるな。この俺がそんな
前提を認めると思うのか。ざザコにすら
ならん。邪魔だ。静かな低い声はそれでも
よく通ってエルネスの精死では打ち消され
ない。そりゃそうだ。
邪魔に決まってる。言ってはいけないこと
を言ったのは私だ。この心臓が痛いのも
体銃が痛いのも言い訳になんてならない。
ふ、いつだって空気を読まないザギルが
吹き出した。さすがザギル。何がおかしい
?いいやふは。こいつ店のカウンターに顔
も出ないのに背伸びしてぶら下がってよ。
この巾着をぶん投げて金ならあるって言っ
てんだぞ。もう少し丁寧に行ったし、顔
くらいは出てたもん。じじわじわ来てない
か。飽きねえわ。考えてるんだか考えて
ないんだかさっぱりわかんねえ。はあと
またちょっと笑って少し大きめの息をつい
てからザラザラと金貨をモて遊びながら
巾着に戻すザギルはしれっといつも通り。
しかしお前ほっと泣かねえな。惚れた男に
ここまで言われたら女は大体泣き崩れる
もんだけどな。ラッシュダッシュダッシュ
アウトなことを言ったのは私でしょう。
仕方ない。怒りもしねえと来た。怒る
筋合いじゃない。そこまで肝が座ってるの
になんで聞けねえんだろうな。それだけ
へスカがクそったれだってことか。その名
に肩が跳ねた。恐ろ恐るザギルを見上げれ
ばそこにはあの観察者の目いつも通りだる
そうな仕草でソファに座る私の前に
じんどってしゃがみ込む。そうだよね。
あんたが気づいてないわけがない。どこが
痛い?心臓。他には全部痛い。お前が何を
されたか俺は知ってるのは分かってるな。
うん。聞けないのは怖いからか。うん。
だろうな。俺も聞かない方がいいと思って
た。程度までは分からなかったしな。程度
。最初はな勇者様だし本当に行なしって
こともこのまま忘れて乗り切れることも
あるかと思ってよ。けどお前どうする?
邪魔だって言われちゃったし。1番心配
だった坊主はもう大丈夫だろ。なんなら
どこへでも連れて行ってやるぞ。どこでも
。ああ、さすがにこの国の中じゃ隠れ
なきゃなんねえし。めんどくせえな。帝国
ならなんとかなりそうだし。教国でもいい
ぞ。南はなあ、進めねえな。あんたは南で
しか稼げないって。3大国に南から
入り込むのが難しいんだ。おかげ様でこの
国に網を作れたからな。今ならどこでも
行けるし稼げる。ダッシュダッシュ
ダッシュ。様、何を言ってる?ざザさんが
唸るように声を吐き出す。てめが邪魔だっ
て言ったんじゃねえか。それでまだそばに
いる女なんていねえよ。他にはどうする?
って聞いた。逃げるのの他には何をされた
か思い出すかだな。逃げても俺といりゃ
眠れはするぞ。ザギル、あんたがそれを
言うなって言ったんでしょうが。エルネス
の顔色が悪い。知ってる。
2人とも知ってる。どこまで首をかしげた
私の聞きたいことが分かったのか。
エルネスをスルーして話は切り替わる。
スルーが得意だもんね。お前あのミラルダ
とベラは覚えてるな。うん。他に男がいた
だろ。そいつらのこと覚えてるか?いたの
は覚えてる。されたことは何もされてない
。そいつら2人のうち1人が最初にお前を
迷子と間違えて抱き上げた。されてない。
それから廊下でお前が1人でいる時に
近寄ってきて抱きついてた。されてない。
その時に駆けつけた俺と標壁が見てる。俺
はそいつを蹴り倒した。それは覚えてる。
それだった。あれはそんな記憶だった。
ひでえ顔色で硬直してた前は直前にあったことも忘れてろっした顔で何もないと言いやがった。その時はもう乱れた魔力もないで出て壁が見ても正気だった。そうなんだ。ネスもざザさんも何かをらえてるような顔をしてる。知ってたんだ。目の前で起きたことを直後になかったことにするなんて。でコッタさんだ。ラルダさんだ。気づかないわけがないね。
ねえ、思い出すの?どうやるの?魔力交換
で引き出せるはずだ。多分俺ならできる。
思い出すって言っても追い体験だぞ。あれ
をもう1度だ。だから止めてた。俺花その
ことがあってからは標壁も新刊調査様も
判断は同じだ。それまで2人とも高意は
ないと思ってた。お前は2人の診察から
がっちり隠してたよ。無意識でそれだ。
本当にお前の性質なんだろうな。よく
気づいたね。俺はな、最初からない方が
おかしいと思ってたしよ。そっか。知られ
たくなかったんだけどな。正気じゃない
ことがあるなんて知られたくなかったな。
私が言わなかったから黙っててくれたんだ
。その顔は心配を隠してくれてたんだろう
。問い詰める方が楽に決まってるのに。
隠し通せるつもりになっててバカみたいだ
。それが2人を苦しめてたよね。きっとね
。あいつなお前に抱きついてたやつ。
ヘスカに似てるんだよ。ガキの悲鳴に執着
する。それを感じ取ったんだと思うぞ。
そうなんだ。お前が何を植えつけられたか
は俺もはっきり分からなかったんだけどよ
。へスカはその時の気分で違ったからな。
うん。そうだな。標壁がやるやつがある
だろ。死の恐怖ってやつだ。うん。あれと
同じようなもんだ。ログールで強化してな
。俺の見立てじゃ生の恐怖を植えつけられ
てる。生きてるのが怖いんだろ。嬉しかっ
たり楽しかったりする度に体銃が痛えんだ
もんな。ああ、なるほど。それでなんだ?
言われてみればそうだね。あの痛みはそう
いうことだったんだ。おい、聞いてないぞ
。それは何よそれ?そんなの思い出したら
どうなるかな?サーナ、俺はヘスカが最後
まで呪いをかけたやつしか見たことがねえ
。そいつらはみんな壊れた。お前はどう
だろうな。途中だったし、これまで半年か
。持ちこえてるしよ。乗りきれるかもしれ
ねえな。至ってな、どこにあるかどんな
ものかわかんねえと直せないもんだ。
思い出せば直すとかりができる可能性は
ある。呪い?あれ呪いと同じだ。で、どう
する?逃げてもそのうち壊れるでしょ。
もうボロが出てきてるんだから。まあ、
そうだろうな。でもここにいるよりかは
持つんじゃねえの。そうかもしれない。
ここはとても居心地が良くて幸せな場所だ
からね。ここにいたいと思うほど痛みは
増すばかりだろう。てかザギる、あんた
この国の人になりたいんじゃなかったの?
逃げたら慣れないよ。面白い方がいいしな
。お前には飽きないし。あれだ。
オプション追加契約してやるよ。スカ庫
の中身全部横しな。逃げても思い出しても
どっちにしてもお前が壊れたら俺が殺して
やる。何言ってんだこいつ。そんなことし
たらあんたも殺されるかもしれないじゃ
ないか。これでも私は世界を救うはずの
勇者よ。勇者を殺したあんたをどの国も
許さない。壊れたら暴走するかもしれない
よ。私は強いよ。仮にも勇者ですし。俺
なら止められるし殺せる。食らい尽くして
やる。でもザギルはいつもの軽口を叩く顔
のままで私が1番恐れていたことを不正で
やると言ってくれる。嬉しくて安心して
体銃が痛くて涙と笑いが出た。うん。
思い出して直す方にかける。あとは頼んだ
。おお。大きくかけなきゃ大きく勝てねえ
からな。ダッシュダッシュダッシュ。バカ
がさせない。ザザさんとエルネスが瞬時に
戦闘体制に切り替わるのをしゃがんだまま
のザギルはうろんな目つきで見上げる。
お前らのそれが全てこいつの痛みになるの
にか。多分その一言で今日疲れた2人は
ザギルの接触を許してしまった。魔力を
狩られたであろう2人がそのまま床かに
倒れ込む。私の足元にいたはずのザギルは
いつの間にか2人の間に立っていて、それ
からソファに座っている私を抱き上げた。
これ大丈夫?しばらく動けない程度だ。
つうかこいつらクラス2人分はさすがに
持たれすぎるな。ざザさんも持たれるんだ
。魔力量だけじゃなくてな、強いやつは
濃いんだよな。ざザさんが白くなるほど
強く握りしめた拳で床を押さえつけて頭を
あげた。エルネスも時間をかければいい
だろう。何があっても俺が引き戻す。
かずは超立するから。1日中だってして
あげるから。幸せで震えるほどに体銃が
痛い。よくまあそんなに動けるもんだ。
お前らこいつを殺せないだろ。それはお前
だって。俺は契約を破ったことはないって
言ったろ。それに元踊りじはこいつを食い
たくてしょうがねえし、これは裏切りには
なんねえ。主様の望みだからな。だろ。
お前らちゃんと今のこいつの目を見てみろ
。真色が出てるだろうが。ダッシュ
ダッシュダッシュなんだっけ?本当のこと
を言うと魔食が出るんだっけ?自分じゃ
わかんないんだよね。また滝でなんつぶ
囲ぼれ落ちた涙をなめ取られる。見せて
やんな。なんかこう服を脱ぐみたいで
恥ずかしいね。それ今なってるの?
見下ろせば2人の顔色がさらに悪くなった
。本当に大丈夫なんだろうか。あのね、何
があってもザギルに何もしないでね。金庫
の中身を全部渡して解放してあげて。これ
勇者の決定だからね。あんた私にそれを
言うの。ごめんね。ごめんなさい。細やか
なサービスじゃねえか。お手本に飾るな王
がいるからね。最高の雇用主でしょ。だめ
だ。そんなのは生きてればざザさん、どう
生きるかは私が決めるの。あなたに決め
させない。これは譲れないの。私は今の私
で痛いんだ。ダッシュダッシュダッシュ
だったら俺がやる。は、訓練どころか
触れることもできなくなったやつがか。
無理だよな。む、ザギル、またすごい悪人
面に磨きがかかったな。本当になんで
そんな意地悪な顔をするんだよ。で、どう
する?俺は別にここでやっても構わない
けどな。本当に最低だね。
右さよしたよ。私の部屋に来てこけっぱなしにしていた。閉まらないように扉に引っかけておく。一応ね、転ばぬ先の杖ってやつだから。勇者の決定はっのためだ。私は愛されているからね。まあ知ってるから俺でも開け
られるけどな。結局だっけられないまか。
また番号を口に出してたかね。出してたな
。抱き上げたままベッドに腰を下ろす
ザギルは膝の上に私を座らせて向かい合う
。部屋の鍵はかけてある。扉やあちこちに
ザギルが張った衝壁がある。ざザさんたち
から奪った魔力でできるらしい。どれだけ
器用なんだろう。扉や窓は分かるけど壁と
か天井に張ってあるのはなぜ?色々あんだ
よ。ついばむような口付けを何度も
繰り返すザギルは随分と穏やかだ。ねえ
ねえ。うん。ちょっと訓練してみてよが。
だって魔力交換で思い出しちゃうからダ
メって言ってたんでしょ。じゃあついで
じゃん。台は賞を兼ねるって言うし。無駄
だって言ったのはそれだけのせいじゃねえ
ぞ。別にいいけどよ。首筋に下先が張って
悲鳴が出た。それなしでなしはなしだ。
ちょっと力抜いて我慢しててみな。唇を
合わせたままザギルは言葉を続ける。うに
左手を当て、右手をコツの上辺りの腰に
当てて私を引き寄せた。最初は魔力が
触れるだけだ。手を当てられたところが
ポーっと熱くなり、それがゆっくりと
広がっていく。チリチリと私を焼いていた
小さな痛みが柔らかくなめられていった。
俺の魔力がお前の中に入れば同じだけお前
の魔力が俺の中に入ってくる。深く
噛み合わされる唇が熱い。湿った音を立て
て下が絡む。するりと背骨に沿って皮膚の
下を何かが走った。リクリと跳ねた身体を
抱きしめるザギルの腕は動かない。俺の
魔力がどう動くかしっかり追って俺の中に
あるお前の魔力を同じように動かせ。
ダッシュダッシュダッシュ。一見で踊る
よりかは簡単だぞ。私のものではない魔力
がゆったりとじわりと染み渡るように私の
中で広がって混じり合うことのないそれは
魔力回路に沿ってくすぐりなめて噛んで
いくザギルの手の位置は変わらない
しっかりと私を抱き支えている最初何も
知らずにザギルに試された時に走ったのの
何倍かも分からない会観が体の中を
押し流していく。声を殺す余裕があるな。
お前の魔力は仕事してねえぞ。いやいや
いやいや、無理、無理、無理、無理。もう
何が押し流されてるのかわかんない。
抱きしめてキスしてるだけなのに。勝手に
漏れそうになる声を抑えるだけで
手いっぱいで骨が溶けたみたいに力が入ら
ない手足と同じようにザギルの中にある私
の魔力はまるで言うことを聞く気配がない
。耳が熱い。腰が熱い。顔が熱い。脳が
熱い。首筋を甘かされて流れたしびれで
もう声を抑えられなくなったな。無駄だろ
。訓練どころじゃねえよな。くにんまりと
笑って覗き込んでくるザギルから顔を
そらす。抱きしめられたままだから
差し出すようになってしまった首に唇を
落とされてまた震えた。やるのと変わらな
いって聞いてたろうがずるい。あん。これ
は私が知ってるのと違うし。し初心者向け
を要求するしダッシュダッシュダッシュ前
なぜだかゼックした後大爆笑された。湿経
だな。そんなに笑わなくても笑わせるのか
煽るのかどっちかにしろよ。よし、訓練
終わり。こっから本気だ。今までのは訓練
で本気を出すわけねえだろ。まあ、お前の
身体に無理なことはしねえよ。俺の魔力を
ひたすら覚え込むだけでいい。無理。
サイズがなさ。ダッシュダッシュダッシュ
さ。サイズって言うな。パフンとベッドに
押し倒された。ふカふカの布団から小さな
風が吹き上がる。ザ切るらしくもない
柔らかな優しいキスが何度か。顔にかかっ
た髪を撫でてどけてくれる。いいか。魔力
が暴れるのも暴れる痛みも超立してやる。
でもお前の記憶の中の痛みは消せねえ。
ダッシュダッシュダッシュ忘れるな。
へスカは死んだ。お前が叩きつぶした。
お前の中にいる奴はただの亡霊だ。亡霊。
そうだ。あいつは弱かったろう。蹴り上げ
て一撃だろうが。うん。あいつなら負け
ない。勝てる。私の中に何がいるのか
分からなかったから怖かった。恐怖が
私自身そのものなら勝てるかどうか分から
なかった。私が持っている勇者の力は強
すぎる。重力魔法は危険すぎる。こんな
ものを正気を失った人間に持たせてはいけ
ないんだ。リコッタさんのように自らの
呪いに縛られて誰かを引きずり落とすかも
しれない。ミラルダさんのように自らの
欲望だけに駆られて誰かを追い回すかも
しれない。いつだって何だって欲しいもの
は力づくで奪い尽くせる。気に入らない
ものは殲滅できる。こんな力は凶悪すぎる
兵器でしかない。高校さんは2歳児に
サバイバルナイフを持たせる勇気があるか
と言ったけど、同じように壊れた私にこの
力を持たせる勇気などあるはずもない。私
が負けて壊れたらどうなるかと考えたら
怖くて動けなくなったけどなんと戦えば
いいのか分かれば戦える。あんなクズに私
を支配なんてさせない。およ。お前はこの
俺が初めて主と認めた女だ。敵は
叩きつぶして帰って来い。魔力回路は体中
に広がる血管と同じように伸びている。糸
のように細いのもあれば親指ほどの太さの
ものまで。魔力が流れ絡み合い束となって
循環する場所がいくつかあり。二腕の内側
脇腹左胸内にもそれがある。魔力点と言う
らしい。ザギルの手のひが次々と魔力点
を撫でていけばそこから雨みたいな魔力が
細く細く伸びていき、回路が絡め取られて
いく。深い口付けが息を塞ぐ代わりに
吹き込まれていく熱い。波内際の砂浜
みたいに押し寄せる快楽を私の身体が
吸い込んでいく。滲んで揺れる視界は海底
から空を見上げるようで柔らかな光がいく
つも切らめく左胸に落とされた唇が
チョコレートのように腰をとろけさせて
いく。二脳を脇腹を余ったるいしびれが
走り抜けていく。出切れていくようなのに
口の中が乾いて喉が枯れていく。名前を
繰り返し呼ばれてなかなか定まらない商店
を合わせていくとあの虹色が見たことの
ないほど熱っぽくて前髪を撫でつけるよう
に書き上げてから優しく空いてくれる。
お前なその目の色が気に入ってる。真今出
てる。お互い洗い息を弾ませてさく声は
少しかれている。出てる。鮮やかないい色
だ。ザギルの虹色も綺麗だよ。ふっと笑っ
て額に方に繰り返されるキス。お前欲しい
ものがないって言うだろ。いつも
うん。本当のことを言うと真が出
るってあれな。実は少し違う。嘘。いいや
。欲しいものがある時に出るんだ。よく
わかんない。不に背筋をかけ上がった
しびれに声が上がる。同じから背中、腰、
内腿を滑っていく指先に心臓が追いかけて
いるように脈打つ魔力。押さえてる感情と
かそんなのがよ溢れ出したり溢れそうに
なってたりすると出る。その声みたいにな
。体中に張り巡らされたザギルの魔力に
薄ぶられて書き回されて言葉の意味なんて
もう分からない。制御は抑えつけるだけ
じゃだめだ。うまく逃がしていなして
乗りこなせ。欲しいものはCって言えば
いい。欲しがって強制って奪い取れ。今
そんなの言われても私も愛してる。あなた
が欲しいの。愛しい人ダッシュダッシュ
ダッシュだったか。耳元でのさやき声は
掴まれた内腿から沸騰する暑さに飲まれて
溶け込んでいった。頭を真っ白に
塗りつぶしていく強い会館が連れてきたの
はあの砂嵐しと光ごけの明り。甘くとろけ
ていた神経をビリビリとした痛みが逆立て
ていく。天外から垂れていたキシャな
レースが不な石カ部へと姿を変えていく。
力強く支えてくれていた腕も硬い方も
分厚い胸も虹色ももう見えない。そこに
いるのはあのカましく薄汚れた亡霊。
たどたどしく紡がれている受元に
おじけ立つ。ダッシュダッシュダッシュは
細いのに柔らかいふわっとして小さな
アイスピックの銀色が薄闇の中をひがえる
。二の腕に左胸に脇腹にケスカは順に穴を
開けていく。ダッシュダッシュダッシュ
痛いねえかわいそうにほら気持ちよくさせ
てあげる。何度も何度もえぐられる穴は
広がり引きちぎられる寸前で癒される。
いやらしく歪む三日月の目は私が悲鳴を
あげるたびに骨としてんでいく。痛みは
慣れていくものだ。継続的に与えられる
痛みは感覚を麻痺させて身体の持ち主を
守ろうとするけれど回復魔法が塞ぐことの
できるギリギリの傷は最大限の痛みを与え
てすぐに癒されてしまう。そしてまた新た
に穴を開けられる。慣れを覚える前の新鮮
な痛みと共に塞がれた瞬間とまたえぐら
れる瞬間のわずかな合間に与えられる会感
繰り返される激痛と会館はいつしか身体が
その反応を間違えすり変わり上書きされて
いく。ああ、でもどうだったろう。確か
エルネスはログールと首輪の相場効果で
回復魔法も超率も効かない上に激痛だと
言ってなかったか。ではなぜ傷は塞がって
いくのだろう。ほら、また傷跡も残さず
消えていく。回復魔法は万能ではない。
この世界の魔法使いには神ちぎられた指を
再生させることなど出来はしない。
切り裂かれた腹を溢れ出た増をもぎ取られ
たさを癒すことなど出来はしないはずなの
に。汚らしく伸びた爪が肌に食い込み
突き破っていく。骨ってシの寄った長い指
が腹の中をかき回す。引きずり出された
内臓を音を立てて咀嚼して笑う亡霊。
こんなはずはない。これでなぜ私は生きて
いるの?生きていられるはずがない。逆流
する地が喉を塞ぐ。耳なりが脳を揺さぶる
。痙攣が骨を砕いていく。そらすことも
できないまま視界が歪みきった途端に血も
傷も内臓も消えていてそして襲ってくる
激痛に神経が混乱していく。生きてい
られるはずのない光景が身が崩れるほどの
快感と共に訪れる。傷1つない身体がわけ
のわからない痛みに叫んでいる。どうして
生きているの?痛いだけ?苦しいだけ?何
が起きているの?なんで怖いの?なんで私
はまだ生きているの?もうやめて直さない
で。その傷を塞がないで。呼吸させないで
。鼓動を止めて。怖い。怖い。痛い。怖い
痛い痛い痛い。やめて。生きているのが
痛い。怖い。もっと切り裂いて。もっと
かき回して。
もっとダッシュダッシュダッシュ。亡霊の
歪んだ三日月にそう叫びかけてその集悪さ
に言い知れない嫌悪感が蘇った。ダッシュ
ダッシュダッシュもっと何が欲しいの?
何それ?何が欲しいの?私は誰に何を言っ
ているの?このクズに何を言おうとして
いるの?湧き上がる嫌が瞬時に怒りに
変わった。何やってるの?何しに来たの?
何に溺れようとしてるの?快楽。これが
こんなものが薄汚い亡霊が私の上で何をし
ている?こんな痩せ細ったミスぼらしい男
になぜいぶられていなきゃいけないの?何
が気持ちよくさせてあげるだ?気持ちいい
わけがあるか?バカか?少しはザギルを
見習え。こんなの痛いに決まってる。
こんなの怖いに決まってる。でもそれだけ
だ。腕も胸も脇腹もアイスピックでえぐら
れた傷があるだけだ。生きているのが痛く
て怖いなんて。そんなの今更だ。全部捨て
てこの世界まで逃げ出してきてやっと手に
入れた嬉しいことも楽しいことも幸せな
こともなんでそんな今更なことで投げ出さ
なきゃいけない。やっと戦える力を手に
入れたのに、今それを使わないでどうする
んだ?忘れるなって言われたでしょう。
これは亡霊だ。ヘスカは私が叩きつぶした
。もう一度叩きつせばいいだけだ。これは
幻格だ。ログールと首輪の力を借りなきゃ
ならない程度のしけた魔法使いがかけた
幻覚だ。こんなクズに私が負ける。そんな
わけがない。欲しいものはこんなものじゃ
ない。光ごケがとる薄暗らい石壁の部屋で
両手両足を縛られた子供相手にアイス
ピックを突き立てるようなクズがいる。
リコったさんを抱き止めているザギルが
いる。今なら分かる。すごくむかついて
いる不嫌な顔だ。ロブは見えない。どうで
もいい。たったそれだけの光景だ。
怒り狂った私に蹴り上げられて叩きつされ
たクズが2人。それが現実だ。今は私の中
にあるだけの記憶。その記憶通りにクズを
2人始末した。クズになんて支配させない
。お前は私が管理する。ほら、今私が本当
にいるのはこんな薄暗らがりの部屋じゃ
ない。私に触れている魔力がちゃんと感じ
られる。これを負えばいい。逆立てられて
いた神経が泣いでいく。光ごケが張ってい
た石壁は天外から垂れるキャシャなレース
へと姿を変えていく。力強く支えてくれて
いた腕が硬い方が分厚い胸が虹色が目の前
にある。ダッシュダッシュダッシュ。今
帰ったぞ。どこの停手だよ。へたれと毛物
はどけなさい。ちょっと顔色が悪くもろう
とした顔のザルと目覚めた私に手を
伸ばそうとしたひどくやれた顔のざザさん
を同時に力強く張り倒したエルネスに
抱きしめられた。かずはかずはどうなの?
もう痛くないの?ねえ、私が触れても
大丈夫なの?テタテタと頬を頭を肩を触っ
ていくエルネスの顔色だってひどいものだ
。バカなんだからこんなに男前なのになぜ
こんなにバカなの?本当に遠手と指の動き
を確認して下まぶをめくり口を開けさせて
と診察を続けていく。うん。痛くない。
もう痛くない。どこもするっと帰ってきた
つもりだったけど、どうやら私は丸2日
寝込んでいたらしく、泣きながら上ごを
口走り、時に悲鳴を上げて、時に力の入っ
ていない身体で暴れようとしては、ザギル
に抱き抱えられたまま眠りに落ちるを
繰り返していたと。いやはや、申し訳ない
。かずはちゃん、おはよう。A君は私に
つきそうザルに食べ物や飲み物を運び
ながら私が起きるのを待っていた。部屋に
入れてもらえるのは私が眠っている時だけ
でだけどちゃんと訓練もしてご飯も食べて
私が起きたとの知らせで他のみんなと一緒
に部屋に飛び込んできておはようのハグで
迎えてくれた。実際は夕方だったけど、
高校さんは納点チョップで、あめさんは
両方を力いっぱい引っ張って、し太君は
駆け布団ンの中身がないところをパフパフ
叩いた。盛大にみんなに抱きつかれても
どこも痛くなんてなかった。ただ幸せに息
が止まりそうだっただけ。いい加減補給さ
せろ。俺が死ぬ。空気を読まずにみんなを
ケ散らす。疲労コのザギルにまた抱き抱え
られて天滴と貸しながらもう少し眠った。
第1回か飾るな奥義持ち着き大会を
始め回す
かずはちゃんそのハンマーしまってそれ薄
より大きいからいらないから冗談ですって
ばエルネスが参戦していた紛争に伴い
あちこちに出ていた輸送路障害等の影響で
到着が遅れていたモチベは私が寝ている間
に届いていた。高校さんの指導の元薄時も
数用意されている。私がハンマーを権限さ
せておいたら真顔でやめてと言われた。私
の重力魔法で持ち着きができるのだけど
そこはほらやっぱりね最初は形式って大事
だしせっかくだからアコもきなこも用意し
てある。醤油もチーズも砂糖もだ。
あらゆる食べ方を試食していただきたい。
量が量の試食なのでというかモこれ試食と
いうより単なるイベントなので厨房では
なく訓練場の端っこにかどもいくつか設置
して蒸し上がったを次々に薄に放り込んで
いく。今回の幸博さんは持ち着きである。
温泉に続き実に万能のだ。いつでもどこで
もオールラウンダー
幸い降参て私が返してでお手本としてユス
ついて見せると勇者人も騎士たちもいそと
つき始める。お手本が終われば持ち取りの
実演開始。勇者月精鋭部隊は今持ち取り
部隊となる。みんなきよね。やってみせれ
ばすぐに慣れていってしまう。ちぎっては
くるりと並べていくとれ君がコロコロ丸め
てお盆に乗せていく。5個に1個は一口分
ちぎられて口に入っていっているのを全員
無言で温かく見守る。ダッシュダッシュ
ダッシュ。あやめちゃんもうやめて。何度
やっても持ちをつく瞬間に手を出そうと
する。あさんには退場命令が出た。勇者
補正どこ行った?折り下ろす木を中空で
止める翔太君には勇者補正が聞いていた。
あめさん、ほらこっちのお餅ちに木な粉を
まぶすとかそういうのお願いします。
ショ太は泉感が悪いと思う。え、機代の
ピアニストを捕まえて何を言っているん
だろう、この子。薄を叩いたら菊クズが
入るからね。で、ちょっとそこの2人なん
で組み手みたいになってるんすか?そんな
高速でやらなくていいから。持ちの
仕上がり具合を見ながら回っていた幸さん
が悲鳴をあげた方を眺めるとざザさんと
ザギルが組んでいた。ざザさんが突き手で
ザギルが返して高速で的確に折り下ろさ
れる木と完激を塗って返される。熟連を
超えている。誰があの2人を組ませたんだ
と思ったら横で瀬戸さんの口が小さく緩ん
でいる。なんか怖いので見なかったことに
した。すごい勢いで亡くなっていきますね
。保存用フィルムはいらなかったかもね。
なかなか好評のようで見るみるうちに持ち
が消えていく。やり切った顔の幸さんが横
で砂糖醤油をつけたを食べながら頷いた。
ルディ王子もいつの間にか参加していて
招太君とれ君に教えてもらいながら色々な
味を試していた。こっそり後で王女電荷に
も持っていってあげたらと耳打ちすると
小さく頷くれ君可愛すぎる。あめさんは
ヘルネスにきなこ持ちを健上している。
うん。作ったんだもんね。眩しただけとも
言うけど大根をどき下ろしと醤油と
姿っぽい換橘系の身を絞ったやつを合わせ
て持ちに絡めたのを味みする。うん。
なかなか
それを乗せた小皿をいくつか並べていった
。かずはさん、ちゃんと食べてますか?
はい、どうぞ。ザザさんは大根おろし餅ち
を一口食べて王と呟やいた後は無言で残り
をパクパク食べた。そうかそうか。気に
入ったか?さっぱりしているんですね。
美味しいです。ふふふ。はいろんな食べ方
をするのも楽しみの1つですからね。小皿
に試食用を取っておけばみんな気に入った
のを真似するでしょう。他にも何種類か
小皿は並べてあって、もう各々が好みのを
真似している。ズンダだって用意泉済みだ
。代も木は裏山から似たのを取ってきた。
トッピングがいくつもあって迷っていた
ところでした。てかずはさんもちゃんと
食べてますか?少しずつ味みしてますから
ね。結構食べてますよ。きなこを口の周り
につけたままれ君がはっと気がついた顔を
した。納豆餅ちが食べたい。ああ、いいな
。納豆餅ちな。あれ?みんな納豆好きです
か?好き。早く言えばいいのに。あれは
好き嫌いがあるから手を出してなかったん
ですよ。レイ君は好きかもとは思っていた
んだけど、お母さんが出て行った時に食べ
ていたって聞いていたし、食べたいって
言わなかったからな。
あれって作れるの?納豆金がないじゃん。
作れますよ。わし、玄米でも作れるし。
まだこれから作るとなると数日かかります
けどね。かずはちゃん本当に何でも作れん
のな。ふふふ。ヒレふすといいですよ。
なあなあ。その納豆ってうまいのか。
ザギルも大根おろしのを平らげ空の皿を
突き出してお代わりを要求しながら聞いて
くる。ざザさんにも目でとうと頷いたので
もうひさうん。大豆をね、発行させて
食べるんだけど、こっちの人にはどうかな
。匂いが独特で私らの国でも好き嫌いの
ある食べ物だからザギルは気に入らないか
もね。食ってみないとわかんねえだろ。
まあ、できたら試してみたらいいよ。米が
ねえ、ちょっと合わないからやっぱりその
時はお餅ちになるかな。米だけはやっぱり
日本のと並ぶものがないんだよね。それも
納豆に手を出さなかった理由の1つ。
チキンライスとかカレーとか味の濃いもの
を合わせるのにはいいんだけど、白米を
そのまま食べるとなると違いが出すぎる。
米は結構種類がありますよね。かずはさん
たちに会うのはなかったですか?日本人は
家にうるさいのですよ。というか結構
どころかなりの種類を試しているんですよ
。でもまだ見つからないですね。かずは米
の種類ってこの国だけで何十種類もある
でしょ。どれだけ試したの?国産は手に
入ったものから試しまくって制覇したのが
先月だね。今他の国を取り寄せてもらって
いる。私は学習する女。あ豆きのことを
教訓にじわじわと米を集めてもらっていた
のだ。あんた研究者になったらいい仕事を
していたんじゃないのかしらって思うわね
。時々。何その執年?エルネスに言われる
のは微妙。エルネスさん、納豆は女性らし
さを保つのに良い食べ物なんです。かずは
いるものはある。納豆に必要なものは他に
ある?おおおお、大丈夫だよ。あめさんが
磯フラボン効果を力接しているのを
エルネスはメモを取っている。微妙な顔を
しているザさんと目があって、どちらとも
なく笑った。目が覚めてからこっち前に
感じていたざザさんとの距離感は少し
なくなっている気がする。ちゃんと手の
届くところにいてくれている。思い起こせ
ば眠る直前に結構思わせぶりな発言が
ザギるから出ていたはずだけど、お互い
それについては何も話していないというか
、その辺りで買わされた会話については
全部、その上で以前と変わらない態度なの
であれば私もそれに習うのがいいんだろう
なと思っている。第1ザギルは惚れた男だ
の言っていたけども、別に私はそれを肯定
してないし、スルーしただけでいや、
負け惜しみとか遠覚えとかではなく、なん
というか、いや、まあ、そうなんだろうな
と認めざるを得ないのだけど、だからどう
したいかと言われると少し困るのが正直な
ところだ。欲しいものは欲しいと言えって
言われても遺か経験値が低すぎていたまれ
ない感ばかりが押し寄せる。我ながらなん
だそりゃ乙女かと脳ツッコみを入れつつも
どうにもこうにもというかあれだけ地雷を
踏んで怒らせておいて色恋を持ち出すとか
ないでしょ?ないわ。ないですよ。私は
空気が読める女ですしかずはさん。あ、
はい。ちょっと思い出し恥ずかしをしてい
たらざザさんが覗き込んでいてちょっと
ひんだけど顔には出ていないはず。ダザ
さんはどこか言いにくそうに躊躇ように
片手で口を覆っている。聞き取りにくくて
一歩近づいた。あのですね。はい。あ、
ザザザさんも納豆持ちに挑戦します。用意
はするつもりでしたけど。え?あ、はい。
是非。本当に好き嫌いが出る食べ物なので
あんまり期待しないでくださいね。それも
また楽しみですね。かずさんの料理で嫌い
なものはありませんでしたし、取り止め
なく今までの料理の中でどれが1番好きだ
とか話したりして1番はなかなか決められ
ないようだった。食堂メニューが増えた
じゃないですか。味は以前も良かったん
ですけど選択肢は少なかったでしょう。今
は美味しいものが増えすぎて選べないです
。ああ、1番最初に思いましたね。最初来
たばかりの頃メニューが偏っているって。
ほ、騎士以外の働いている人達ってお弁当
だったり宿舎に帰って自分で作ったりして
いるから食堂をいつも利用するのは騎士が
多いでしょ。体力を使う男性がメインだ
からどうしても肉とか中心で。そうですね
。やっぱり力がつきますから。直化の違い
も大きいんでしょうけど、野菜料理が
少なく敵になっちゃいまして、時々あいつ
らの皿に野菜を突っ込んでますよね。バレ
てましたか?目立って野菜料理を取ってい
ない騎士の皿にはおかを選んでいる横に
近づいて問答無用で野菜を乗せたりして
いる。身体が資本ですからね。バランスが
大事ですよ。ざザさんが嬉しそうに目を
細めていて、こっそりドキッとしてみたり
して、前にまた浄化で飲みましょうって
言ったじゃないですか。はい。楽しかった
です。リベンジですか?今度は記憶を
なくしませんよ。私は学習する女ですから
。リベンジって。ええ、あのですね。
よかったら今夜どうですか?わあ、いい
ですね。そろそろあめさんとかもそうでは
なく食いきの再切りにちょっとびっくりし
て見上げると軽く家がんで私にだけ
聞こえるような小声で2人でです。罠です
か?え、つい石髄反射で出たけど罠って嫌
でもこれトラップ何のトラップ?すみませ
ん。予想外だったので取り乱しました。ぼ
僕もその反応は予想外でしたね。膝を
付き合わせて説教されるのが脳りに浮かん
じゃいまして。僕かずはさんの中でそんな
んなんですか?いやいや、不動のイケメン
ですよ。でも多分私に説教する1つ2
トップだからね。もう1人はエルネス。
そしてまた心当たりがあるのがね、これが
ね。いや、その説教ネタがかなりある自覚
は一応あるんですよ。これでもダッシュ
ダッシュダッシュ歩法例えば言ったら
やぶ蛇かもしれないじゃないですか。バレ
ていないものがまだあると。いやいやいや
いやいやダッシュダッシュダッシュや言っ
てます。を上げて首をかしげる顔がずるい
。そんなつもりはないですよ。ただ少し
話したいことと聞きたいことがあるだけ
です。ダッシュダッシュダッシュというか
隊長は大丈夫ですか?誘っておいてなん
ですけど。あ、もうそれはすっかり。魔力
もね、前に比べて安定しているって言われ
たじゃないですか。本当に魔法が扱い
やすくなっていてそうなのだ。魔力の成長
率も妙に魔力が漏れているのも変わらない
のだけど、流れが少し安定してきている
らしい。前は安定しないせいで同じ魔法を
使っても魔力消費量がランダムだったもの
が、どの魔法を使えばどれだけ消費される
かが読みやすくなったし、狙った効果が
出しやすい。ザギルにはそれで制御できて
いるだと。って花で笑われたんですが、で
もあれと比べるのがそもそも間違ってい
ないですか?あれも十分企画外ですからね
。一晩獣の長率を毎晩続けるなんて驚愕を
通り越して脅威ですよ。今は長率がなくて
も大丈夫なんですよね。悪夢に襲われてい
た間も眠れて湧いたのはザギルが毎晩一緒
に寝て調立をしてくれていたからだ。仮眠
を取りながらだから問題ないとは言ってい
たけどエルネスだって数時間の超立でる
ほど消耗していたのに面倒をかけていたな
。約束通り金庫の中身は全部渡したので
それで勘弁して欲しいものだ。ええ、まあ
、何度か怖い夢は見ていますけど、ただの
夢です。前のとは違いますから、ちゃんと
眠れていますし。え、それは本当に違うん
ですか?違いますよ。痛くないし、履い
たりもしないですし、目が覚めた後も
ちゃんと寝直せるので、ちょっと待って
ください。前はそんなにひどかったんです
か?ザギるから聞いていないですか?魔力
の乱れのせいで眠れないとしかしまった。
まさに破蛇が来た。これはいかん。
てっきり全部抜けだと思っていたのに何を
どこまで話したのか後でザギルに聞いて
おかないと下打ちはやめましょうね。あ、
はい。そんなの弱って当たり前じゃない
ですか。あなたは本当にどうして?ふ、
聞きませんからね。そろそろ諦めて
ください。それ深い深いため息を顔ごと手
で覆姿はなぜだか妙に悔しそうにも見える
。私もエルネス時期殿の笑顔が全然通用し
なくて悔しいよ。ザギルも問題ないと思っ
ているはずですよ。部屋に来ないし魔力の
乱れで気づくんでしたよね。すごいですよ
ね。本当に今更ですけど、まさかあれほど
企画外に有能だなんて、当初は思いもよら
なかったです。ダッシュ、ダッシュ、
ダッシュ認めなくてはならないでしょうね
。
ザザさんは最初からザギルの能力だけは
認めていたじゃないですか。そっちでは
ないです。どっちですか?どっちだろうな
。のしっと頭が重くなった。に厚くザギル
が肘かけにしている。筋肉が重いです。
そしてザさんがものすごい不嫌な顔湧くな
。へおい、俺そろそろ行くからな。使い
やすいからって魔力を使いすぎるなよ。
晩飯までには戻る。わい言ってらっしゃい
。軽い音を立てるキスをしてから訓練上脇
の子立ちへ姿を消したザギル。あいつに道
はあんまり必要ないらしい。最近はレ君も
挨拶のキスというものを理解したらしく、
このくらいなら怒らなくなった。というか
、あれだけお餅ちを食べてまだ小腹が減
るってやっぱり魔力と胃袋は関係ないん
ですね。未だにちょっと意味がよくわから
ないんですけど、ザギルは全部ひっくるめ
て腹が減ったとしか言わないし。かずは
さん、今のもただの魔力補給ですか?そう
ですよ。いやっと出かけるって。ああ。
花町の取引相手から呼び出しがあった
らしいです。最近ほら私のゴタゴタで顔を
出せていなかったからってなぜそんな怒っ
ているんだか困っているんだかよくわから
ない顔をしているんだ。あいつまだそれ
やっているんですか?まだも何もザギルの
情報号には必要なことなんでしょう。それ
は嫌でもえ、あれ知っているんですか?何
をでしょう?あいつの取引の仕方というか
、条件というか、お姉さんたちに魔力交換
と魔力調整の訓練をしているんでしょう。
網を作る時の特かりと維持に1番いいって
思えば軍人に訓練するお姉さんたちに
教えるのもまたすごいですよね。ザギルの
あれで訓練とかできるなんてさすがお姉
さんたちはプロなんだと思う。
ええ、あ、あのかずはさん平気なんですか
?何がですか?ちょっと頭を整理させて
ください。ものすごいしかめっ面で
考え込んでいるんだけど。なんだなんだ。
しばらく眺めていると胃を消した風に
まっすぐ私の目を捉えた。ザギルとはお
付き合いというか恋人の関係になったので
は初耳ですがええ。ええ、滅たに見られ
ないざザさんの貴重なすっと鏡シーン。
いや、私もびっくりしているけど、私と
ザギルが恋人だとか一体どこ情報なん
だろう?えと、私が恋人ってそれザギルが
言っていました。わえ、いや、そう言わ
れるとはっきりとは聞いていないですね。
ですよね。びっくりさせないでください。
何よ、何よ。ざざやっぱりそう思っていた
の。あ、やっぱり違うんだ。そうだよな。
エルネスと幸博さんを戦闘に正体君とあめ
さんも寄ってきた。レイ君はリ王子と王女
電下に持っていくのでアロー持ちを吟味し
ている。というか、あなたたち話に
食いつくの早すぎませんか?どこから聞い
ていましたか?し、新幹長と幸なぜそんな
僕だけの勘違いみたいな。いや、だって色
までならともかくザギルが小いの間の
似合わなすぎじゃないっすか。かずは
ちゃんはかずはちゃんでこれだし。こ
れって何ですか?るらそんなは色悪いで終了ないですか?幸弘さん、これって何ですか?それはなんですけど、新幹長だって。今ざザさんこれに同意しましたよね。
こ
れって何ですか?私に聞いたものはなんてかずはハと恋人になるのって聞いたらなんだそれカじゃねえのって。ほらやっぱり高校さんがいい転げ出した。すが幸弘さんが願である。
でもこれって何なん
で教えてくれないんですか?面白いから
決まっているじゃないの?かずはこれだし
。これって何よ?面白いって何ですか?
新幹長。あなたはいつもそうだ。いつもだ
。ぐわあ。あんのクソ野郎が。ああ。お
落ち着いてください。ざザさん。ザギルが
最低なのは今更じゃないですか。エルネス
さんは悪くないです。あめ、今の流れで
どうして新幹長が悪くないんですか?やだ
わ。あんたが下手なだけでしょう。頭を
抱えてヘッドバンキングしているザザさん
は赤くなったり青くなったり忙しい。これ
もしかしてものすごくザギルにおくられて
いたんじゃないのか。またどうせどうとで
も取れるような言い回しで思い込まれてい
たとか。俺そんなこと言ってねえしっての
はザギルの得意技だし、ざザさんは勇者の
縁とかにも責任を感じていたりしたし。
えっとざザさんザギルに言われていたん
でしょうけどそんなあれですよ。勇者付き
だからと言ってそこまで責任を感じて心配
しなくてもダッシュダッシュダッシュ。
うわあ。え?何?ガイアは黙ってください
。わ、わかりました。理解しました。
ちょっと落ち着きますので皆さん話題を
変えてください。お願いします。変えて
ください。我らがエアリーダー空気を
読める男の幸がしょうがないなって顔をし
てざザさんのお願いを受けて立ってあげた
。ざザさんはお茶を煽っている。しかし
結構前から思ってはいたけどかずはちゃん
お嬢様だったじゃん。ええ、まあそうです
ね。ザギルみたいなあさにチンピラっぽい
のとなんて接点がなかっただろうに馴染む
のがすごく早かったよね。抵抗がなかった
の。微利妙に話題が変わっていない気も
する。いいのか?エアリーダーざザさんが
何かビクっとしているけど。いや、私も
つい最近気づいたんですけどね。子供の頃
に早速に預けられていた時期があるって
言ったのを覚えています。ああ、鶏の締め
方を教えてくれたとかいう。そうそう。
ザギるって祖フに似ているんですよね。
ちンピラっぽい口調もそうなんですけど、
あの自分のルールだけで生きている感じが
なので抵抗とかそういうのがなかったので
はないかと。そう祖父高校さんはもしかし
てつるかなとは思っていたし案の城だった
けどざザさんまでもお茶を見せながら
しゃがみ込んだ。うずくまった2人を少し
呆れた目で見やりつつし太君がどんな人
だったのと先を促す。そうですね。子供
みたいに感情の寄福が激しくて何を考えて
いるのか分からない人でしたね。前の晩に
めちゃめちゃ仲良くお酒を飲んでいた人を
次の日ボコボコにしていたりとかだから
しう人も多い反面敵も多くて親戚からは
モて余されていたみたいです。私が預け
られたのも他に預け先がなくて仕方なく
だったようですし。わあ、しょっぱなから
ザギるっぽい楽納家だったんだよね。その
筋の人じゃないよね。高校さんよく覚えて
いるな。楽能家だったとかって話したの
結構前なのに。お、おそらく違うかと。
本業は楽農家だったんですけど、やたらと
サイドビジネスに手を出してガバッと儲け
たと思ったら借金まみれになってで、また
すぐに別口でがバッと儲けては借金まみれ
になってを繰り返していたそうですよ。
大きくなってから聞いた話ですが強な。で
もかずはちゃんが懐ついたってことは
可愛がらがられていたんだ。ううん。多分
酒の席では私を膝から下ろさなかったし、
自分が思い立てば学校をサボらせて釣り
やら鹿内ちやらに連れ出してでも自分の木
が向かなきゃ知らんぷりでなんなら2日3
日帰ってこないとかもざらでした。ああ、
なんかその辺りもザギルさんっぽい。僕や
れレイ君にもそんな感じだもん。意外と
面倒身がいいのにベタベタはしないんだよ
ね。シ太と霊のことはざるなりにそれなり
に可愛がっているのだろう。気向くと直回
を出しているからな。早速はとことん
気まぐれな人でだからこそかってくれる時
は心からそうしたくてしているのだと
分かりやすい人だった。それに知らん顔を
しているようで車で片道1時間かかる
バレー教室の送迎もしてくれた。最初は
通用うのを諦めていたけれどいつの間にか
手続きをして連れて行ってくれるように
なったのだ。ザるにもそういうところが
ある。帰ってこないってその間どうしてた
の?家にはねいつも誰かしらいたんですよ
。当時は親戚だと思っていたんですけど、
どうやらただのお友達というか、早素に
抱いているだけの人というか、あれが何
だったのか今でもよくわからないんですが
、ただその中には常に女性がいて、多分
それは恋人でね、しょっちゅ入れ替わって
いたし、時には複数いましたけど、主に
その人たちが面倒を見てくれました。元気
だね。いくつくらいだったの?自称年齢が
しょっちゅ変わっていたので分かりません
ね。80は超えていたと思うんですけど。
マジか。その年で彼女入れ替代わりで、
しかも複数現役って何というか男の夢が
溢れてるね。わ、80声であれそちらでは
人族だけですよね。あ、うん。でも多分
かずはちゃんの火おじいさんが特殊なん
じゃないっすかね。ざザさんが急に
食いついている。そうだね。こちらの人族
の平均寿命を超えているもんね。という
より向こうでも平均的な年齢だと思うけど
大格のいい人でしたからね。山かの話をし
たことあるでしょ。ああ、かずはちゃんの
カマ法暴走の元。あれもね、早祖父が持っ
ていた山だったんですよ。周りの大人が
大騒ぎしている中、私をこう今のザギル
みたいに子供を抱っこしてね、うはこりゃ
すげえなって笑っていたんですよね。
まずいんじゃないか。これどうするよって
。ゲラゲラと。祖父がそんなだから私も
怖くなくって。山美ってそちらでも大事
でしょうに。どうなったのそれ?それがね
、突然のゴで日が消えたのでやっぱり俺は
持っているなってまた笑っていた。持って
いるって何というか天運というか天の肺と
いうか商売もそうなんですけど妙な合運が
あるって評判だったんですよね。6でも
ないことばかりするのになぜかうまく収ま
るって。6でもないことって例えば
色踊り時あるんですけどその山かの原因
ね祖父のタバコの不始末だったんですよ。
え、夕方一緒に山に入った私だけが知って
いてね、日元の辺りがどうもそれっぽくて
耳打ちして聞いたんですよね。その時の
早フのニヤニヤした顔が今思えば本当に
ざ切るそっくりでした。ひいおじい様は
なんて黙っていればわかんねえ。バレ
なきゃいいんだって。結構立ってからバレ
ましたけどね。めちゃめちゃ怒られてまし
た。それかずはちゃんのルーツじゃないの
?かずはじゃない。それかずはでしょ。
何それ?侵害今に似てるって話だったよね
。ダッシュダッシュダッシュな。お前どう
するよ?どうしたい?ダッシュダッシュ
ダッシュ欲しいものは欲しいって言わ
なきゃな。悪夢に勝って目覚めてから
思い出したのは早祖父が別れ際にくれた
言葉。ザギルと全く同じことを言ってくれ
ていた。10歳の私にはの言葉の意味が
分からなかったのだ。だから忘れていたの
だと思う。それにその時私は多分ちょっと
不定触れていた。呼び戻されるのが予定
より早かったのは山かの原因が早である
ことがばれたからだったし、普段う疎んじ
ていた祖フに自分たちの都合で私を預けた
くせに今更早祖父を避難する両親のことも
理解できなかった。好きにしていいという
尊重の形を借りた法人ではなく、どうし
たいのかと私の意思を聞いてくれたのは
早速が初めてだった。初めてだったから
意味が分からなかった。望めばこのまま
ソ祖父の元にいてもいいのだと受け入れて
もらえるのだと取ることができなかった。
選択肢を差し出して私に選ばせようとして
くれていたのに欲しいものも分からなかっ
た。自分が欲しいものを自覚することも
できていなかった。言葉も態度も荒っぽい
ソーソフトの生活は驚きの連続でしては
いけないことは自分で決めていいのだと
教わった。ソ祖フは自分で決めすぎていて
時に違法すれスれではあったのは置いて
おいて私が知らないだけですれスれどころ
じゃなかったこともあったかもしれない。
酒の席では私を膝から下ろさなかった。
つまみを私の口に入れるふりをしては自分
で食べてふざけていたけれど私が美味しい
と言ったものの最後の一口は必ずくれた。
クラスメイトの悪書きに田ぼに突き飛ばさ
れて泥だらけで帰ると興味なさそうにし
つつも絵のコ草を使ったカエルの取り方を
教えてくれて気に入らないやのカに
突っ込んでおけと笑った。さすがにやら
なかったけどカエル釣りは面白かった。
どうしたいかも何が欲しいのかも答えられ
ずにいた私にまあ来たくなったら来いと頭
を撫でて両親の元へ帰る私を見送ってくれ
た。最も両親はまだ帰国しておらず家に
待っていたのはお手伝いさんだけだった。
それなら何のために呼び戻すんだろうと
思ったものだ。それからしばらくして早の
不法があったからそれが私にくれた最後の
言葉。選ぶ方を間違えればもう2度と手に
入らなくなるものがあることを私に教えて
くれた。選べないこともまた選択肢のうち
の1つでもあるのだと理解した。そう
ソフトの生活を選んでいたとしても一緒に
いられたのはわずかな時間だったこと
だろう。だけどそれでもそれだからこそ
一緒にいれば良かったと。そのくらい
楽しい生活だったのだとその時やっと自覚
して後悔したのだ。かずはその時いくつ
だったの?10歳くらいかな?10歳に鶏
を示させたとか鹿内に連れて行ったとか
半端ないけどかずはちゃんが妙に狩流度な
のはもしかしなくてもそれが原点なん
だろうな。10歳で狩はこっちでも早い
ですからね。かずさんに強なところがある
のは筋でしたか?なんで早祖父に私が似
てる前提になってるんですか?おかしく
ないですか?あの人かなり無法者だったん
ですよ。全然違うじゃないですか。私と
お行儀の良い外面がある分立ちが悪いよ。
ザギルに確かに似てるんだけどどっち
かって言うとかずハに似てるよね。
おかしい。話すネタを間違えたかもしれ
ない。つまりあいつとかずさんが似ている
ということになるのでそれは抵抗があり
ますが納得できる自分もいますね。何です
かその3段論法やめてかが10歳の頃に
80歳ぐらいってことはさすがにもうご
存知名じゃないわよね。著名ってそっちに
はいないのでしょう。お会いしてみたかっ
たわ。かずはそっくりの無法者に生きてい
たら面白いのにとばばかりにエルネス
がとうとなんかね、私も詳しくは知らない
んだけど飲み屋でよそ者の若いちンピラを
叩きのめして高笑いしながら脳梗速で
ぽっくり行ったらしいよ。どんだけ合結な
んだよ。すごいな。持ちも綺麗になくなっ
て薄やかも片付けて王女電下にお餅ちを
持っていったレ君も戻ってきてどうだった
と聞くと喜んでいたって嬉しそうに呟いた
れ君の頭を撫でて晩御飯までの間どう
しようか腹ごしに訓練しようか鬼ごっこで
もしようかなんて一度部屋に戻ろうかと
歩いていたらざザさんが追い抜き際に夕食
を部屋に迎えに行きますってさいていっ
うわあ、なんだろうこれ。ドキドキし
ちゃっているんじゃないか。私デートっ
ぽくないかな、これ。もしかして本当に
説教じゃないよね。大丈夫だよね。
ダッシュダッシュダッシュ。した。どうし
た?スキップしそうな自分をいめていたら
、前を歩いていたシ太君が大きく目を
見開いてパッと振り返った。私たちの後方
、訓練場の奥森の向こうを凝死している。
そして上中に響き渡ったのは音魔法で覚醒
されたシ太君の怖った声。なんか来る
ダッシュダッシュダッシュ魔獣適襲。森
から空へ吊り上げられるように浮かんだ影
は30を優に超えていた。しっかりと魔獣
の種類や特徴、弱点を教えられている。今
なら分かる。マンキココアを筆頭に針の
ように鋭い毛を逆立てているフェンリル。
3つある頭それぞれの口からよだれを溢れ
させているケルベロス。療欲を広げている
鳥の身体と女の顔を持つハーピ。脅威度は
マンティコアが1番高いのに閉める割合が
多い。そしてそのさらに上空に浮かぶ魔族
が5人。全員いびな巻き角に両端を垂らし
た布で顔を覆っている。全員が薄茶の挑発
コウモの4枚羽。敵襲第2訓練場総配置に
つけ非戦党員は浄下避難誘導。駆け戻った
ザさんの指示で正体君が場内に覚醒魔法を
響かせる。ラッシュダッシュダッシュ霊
待て。魔獣の群れが森の上空から静かに
訓練上脇に降り立った瞬間に先人を切った
のは霊君だった。恨む憎むなと言い聞かせ
られたことを守ろうとしていた霊君けれど
参戦を決めたのはリトさんが殺されたから
だ。大切な人を奪われた怒りが静まるわけ
がない。あの子はいつだって静かに自分の
中で考え続ける子。静かに静かに投資を
燃やしていた。瞬時に訓練場の橋に
たどり着き、権限された体験がハーピ
を切りにし、開芝でマンティコアの首から
おまでを一気に横ぐ。雪ひさんが放つ牽制
の魔法と並走して地を蹴った。後方から
エルネスの影響が聞こえる。はるか上空の
魔族との間に展開されていく衝壁。シ太君
の方向がビリビリと空気を振わせてレ君の
位置から離れたところにいる魔獣たちを
足止めしている。触れていなければ重力
魔法の効力が落ちてしまう。そして魔法に
対する抵抗力が高いものに対しても同様だ
。ザギルがザザさんの死の恐怖に対して
多少抵抗できるのもこれのおかげ。勇者人
に対しては触れなければ引き寄せることが
難しい。最も私だけはこの魔法への抵抗力
がやたらと低いらしいのだけど、周囲の
魔獣をめった切りにしているレイ君はそれ
でもマンティコアの王を先に落とすことを
忘れてはいない。忘れてはいないからこそ
徐々に取り囲まれてしまう。私とレイ君の
間に立ちふがったケルベロスの頭を3つ
まとめてハンマーで叩きつして跳躍しレイ
君の肩に飛びついた。ず近接は後加速して
本人へと霊君語と落下する。魔獣の群れ
から離れれば私たちの離脱を待っていた
無数の矢と歴と過が振り注ぐ。本人に
吸い込まれた私たちはいくつもの大の
カーテンで隠される。あさんがいくつもの
オレンジ色の高級を中に待機させている。
上道は遠距離攻撃で敵陣に穴を開けること
。近接である私やれ君が飛び込むのはその
後だ。マンキコアの王を先に落とさなくて
吐けないのに敵陣の密度が高いままでは
回り込みにくい。これくらいの基本なら
覚えている。レイ君、エルネスの魔法の後
に行くよ。ダッシュダッシュダッシュ。牌
。エルネスの影が宝かに終わりへと近づい
ている。判断なく振り続く騎士たちの攻撃
は魔獣たちに直接与えるダメージは少ない
けれど、魔獣を貫ける幸がそれらに紛れる
ことでその着弾率を上げている。翔太君の
恩魔法は銃の平行感覚を失わせているはず
。魔獣たちの動きが鈍い。練り上げられた
魔力が彼女のフードをめかせ豪華の波を
呼ぶ殲滅魔法が発動しようとした瞬間。
ダッシュダッシュダッシュ。一斉にこなに
なった上空の魔族と本人を遮切っていた
衝壁。10mは跳ね飛ばされたエルネスの
細い体。シ太君も土煙を立てて転がって
いった。エルネスさん、シ太、あめさんの
高級が2人の身体に群がっていく。ざザ
さんの衝壁が上空とさらに2人を負うよう
に貼られ、それを中心に騎士たちの衝壁が
2030に展開され直していった。同時に
敵陣の穴を誘うようにできや魔法の着弾点
をよく通る声で指示し続けている。
まだまだああ。上等をダッシュダッシュ
ダッシュ。地面に指をめり込ませて転がる
身体を止め立ち上がったシ太君。エルネス
も乱れた紙をそのままに影を再開する。
2人を吹き飛ばしたのはダッシュダッシュ
ダッシュと上空を振りぐと5人の魔族は
直立不動のまま対善と中に止まっている。
あれは知っている。モルダモデが使ってい
た見えない壁だ。殲滅能力の高い2人を先
に落とそうとした。あれは圧縮空気だと
見立てていた幸さんを伺うと小さな頷月き
が帰ってきただよね。あれはそうだ。魔族
が攻撃を開始したのならばなぜ追撃が来
ない?奴らは全員美道打にしない。
フェンリルが射出する鋭池は燃える日と
なり、大と騎士たちを引いていく。あさん
の高級が引かれた騎士たちを次々包み、盾
の壁に開いた穴はゴ人と復帰した騎士が
またいく。ケルベロスは方向と共に標歴を
弾幕としてこちらの陣を前進させない。
ハーピの羽が散らばりマンティコアの王を
狙う魔法を総裁させる。ダッシュダッシュ
ダッシュなのになぜ魔獣たちは前進してこ
ない。線が引かれているように最初に
降り立った位置から進もうとしない。どう
して白井が飛んでこない?ざザさんは騎士
団長の迷いのない顔を崩していないけれど
、そばにかけ寄って見上げれば少し戸惑い
君の視線が一瞬だけ送られた。おかしい
ですよね。前線ではいつもこうですか?
ダッシュダッシュダッシュ言えあまりに
攻撃がぬるい。あの数相手でまだこちらに
は被害がほぼありません。何度も北法の
前線で戦っているザザさんもこの魔獣たち
の動きがおかしいと感じている。長年戦の
大きな移動がほぼ発生していないとはいえ
戦闘自体が激しくないわけではない。敵も
味方も消耗しつつ均衡を保っているのだ。
魔獣はすでに何等か仕留められつつもいつ
の間にか森の奥から新たな魔獣が参入して
その数は減っていない。一定の数を保って
いるだけで攻撃頻度は上がらない。まるで
こちらからの攻撃を受け止める壁になる
ことに専念しているかのよう。魔族は高度
を保ったままこちらを見下ろしている。
ダッシュダッシュダッシュ。あの高さまで
飛べるのは私だけ。衝壁渡りをしても他の
人たちではたどり着けないコー度。ざザ
さん、ちょっと攻撃を一時停止できますか
?うは。おいおいおいおい。すげえな
こりゃ。背後にザギルが降り立った。
川鎧いどころか腰のベルトも止まってい
ないしも乱れている。花町で訓練の真採中
だったことを考えると飛び出した時には
あられもない姿だったんじゃなかろうか。
むしろ今これだけちゃんと来ているのを
褒めるべきか。お帰り。遅いし。マッハで
来たわ。エルネスの後方に神兵団が続々と
成列している。場内にいた新兵団とジ下に
いたザギルが同時到着なんだからマッハを
超えているかもしれない。ざザさんも待機
させてください。攻撃が来たら私が止め
ます。ダッシュダッシュダッシュ攻撃
やめえ。影
と病んだ弾幕。エルネスの影は続いている
けど解放前に止めるはずだ。魔獣の群れも
反撃を停止する。到着した空気に困惑が
混じり出した。訓練場を挟んで睨み合う
両軍。いや、魔族も魔獣も睨むというよう
な不勢はない。ただそこに佇んでいる。
ダッシュダッシュダッシュかずはさん
てめえ立ち並ぶ大の壁を飛び越えて最前線
に降り立った瞬間、ザギルとざザさんが
精死の声をあげ白井が一筋私目がけて
解き放たれた。クオンとハンマーを
振り上げれば白井の軌動は歪み空を貫いて
消える。魔族たちの垂れぬ残しの視線が私
に集中しているのが分かるけれど奴らは
その行動を下げてこない。最攻撃に移ろう
とするであろうざザさんへ後ろで精死の
合図を送る。追撃はない。なるほど。
ダッシュダッシュダッシュなるほど。あは
わは。ついこぼれた笑い声が想像以上に
戦場に響いた。ふざけた真似を出迎えだか
なんだか知らないけど随分とご体操なこと
をしてくれる。あんたらちょっと待って
なさい。上空の魔族たちへ人差し指を
突きつけて叫んでから張り合うように優然
と背を見せつけてざザさんたちの元へ戻る
。かずはちゃん駆け寄ってきたれ君の方へ
手を伸ばして撫でる。A君、魔獣がまびか
れたら残りをお願いね。正体君もここを
守りなさい。かずはちゃん2人ともできる
ね。戸惑いを隠せないながらも力強く頷い
た2人に頷き返す。幸さんあれをやるので
よろしく。本人全域でダッシュダッシュ
ダッシュマックスで3分も持たない。十分
用が済めば解除していい。私も一撃だけだ
から。あめさんは回復に専念で。かずは
かずはさん説明をてめえ一撃で降りるん
だろうな。エルネスはA賞待機に入った
まま鋭い視線で私を見つめている。あれね
、私のお迎えだからモルダモデは言ってい
たでしょう。私がいいって。あいつらの
狙いは私だけ。
かずは何言ってるの?大丈夫。ついてなんていかないですよ。でもいいつらには帰りだかないとね。シュダッシュダッシュ座さん。私の手首を掴んだざザさんを見上げる。大丈夫大丈夫。時間稼ぎなんて思っていない。すぐ戻ります。何を?ちょっと殲滅してきますね。ネス払いは私がもらった。
エルネスの頷きを確認してもう一度ざザ
さんを見上げる。パフンと胸源に潜り込ん
で抱きついてみると手首を掴んでいた力が
少し緩んだからそのまま滑り抜けた。
ちょろすぎて笑う。ザギる。説明してあげ
てね。クソがすぐ戻れ。わい。消壁分の
魔力がもったいないから使わずにそのまま
上空へ向かって落下する。魔族たちと同じ
コードまでダッシュダッシュダッシュ顔
くらい見せたら体付きも髪の色もと変わら
ない5人が5人とも無言を貫いて警戒体制
すら取らない。あいつがこんなに無口な
わけがないのだけど地上と私たちの間の
空気がゆらりと歪む。幸さんが訓練場と中
に固定した魔法を起点に張り巡らされた。
はその向こうの風景を揺らめかせて奥義
ごと水面化に沈めたような錯覚を起こさ
せる。元の世界では肌物体を防御すること
はできていなかったらしいけれど衝撃波を
防ぐところまでは実験段階まで来ていた。
ふわっとした知識で発動するのであれば
一定レベル以上の知識はその威力を上昇さ
せる。あさんの医学知識がもたらす回復
魔法の効果と同じように幸元の世界では
まだ実用化にはほど遠いと言われていた
レベルまで引き上げた結果をこの世界に
もたらした。この世界に理論を教えはし
ないけど見せることだけは自分に許した。
これはプラズマシールド。衝撃派か魔法も
矢も防ぎ切る防護膜。あのモルダモデの
見えない壁圧縮空気。あれすら不防不正い
で見せることだろう。私がいいと言った
モルダモで。それが私を連れて行くことな
のか殺すことなのか、どちらなのかは
分からないけれどこれだけの魔獣と魔族が
突然奥義姿を表したにも関わらず殲滅する
でなく侵略するでなく迎撃と防感の身に
専念しているということは奴らの獲物は私
のみ。私以外の攻撃は受け流されるだけ。
殲滅しようとしてもショ太君やエルネスの
ように発動前に止められてしまう。腰の
ポーチから掴み出したダイヤモンドの原石
を横ナぎにいくつも散らして中に浮かせる
。金庫2つ分買い漁って幸太君の秘密訓練
に紛れて試していた。黙って運搬役をして
見学だけをしていたわけじゃない。力の差
を見せつけるだけ見せつけて上がって濃い
と見下ろすその傲慢差がダッシュダッシュ
ダッシュ胸くそ悪いダッシュダッシュ
ダッシュメテオ王
拷音が空を揺らした5つは魔族へ残りの
ダイヤモンドは全て魔獣の陣営視認など
できるはずもない発動と同時に魔獣と森は
爆発をダイヤの数だけ起こした加速時間
などいらない発動と同時に音速を超えた
ダイヤモンドは指先ほどの大きさにも
関わらず地標を深く大きくえぐり取る。
荒野でなくては実験できなかった。実験し
ても前線で使うことはできないだろうと
いう結論が1度は出た。衝撃派が味方陣営
にまで被害をもたらしてしまう。いわば
自爆ゲでしかなかったから。だけど幸さん
のプラズマシールドがそれを防いでくれる
。もうも毛もと立ち込める爆園が滑らかに
シールドをなぞって伸びていく。
マンティコアだろうがなんだろうがあの煙
の下は資産した魔獣の残骸しかないだろう
。それでも回避するとか本当に可愛くない
。5人の魔族はそれぞれが羽織っている
ロブに衝撃の名残りはあれど未だ優然と中
に浮いていて片腕がなくなっているのと
片足がなくなっているのがいるけどあんた
たち地とかどうしたの?モルダモデはすぐ
に腕を再生させたけど確かに出血していた
のにこいつらにはそれがない。光ご家けの
ような光の残子がわずかになびいている
だけ。返事どころか自分たちの腕や足が
失われていることへの反応すら見せない。
爆撃地帯の向こう側の森からまた魔獣が数
体浮かび上がるけれどその数は10に満た
ない。今の勇者人ならすぐに落とせる。
解除されていくシールドを誰かが風魔法で
爆園を吹き流していく。あのシールドは
からの攻撃も通さないけど中からの攻撃も
当然通さないんだ。また腰のポーチから
取り出した1つのダイヤを辺たりに
振り巻いて中に浮かせる。私を中心に
緩やかに加速させつつ衛星のように
飛び回らせた。ヒュンヒュンと風を切る音
。雪合線で鍛えた技は意外と役に立つ。
ダイヤは小さい雰囲気より軽いから扱い
やすい。地上から叫ぶ声が聞こえる。私を
呼んでいる。戻って来いと複数の土星。
戻るよ。すぐ戻る。でもすぐ戻るとは言っ
たけど一撃で戻るとは言ってない。
ダッシュダッシュダッシュ。うるあ。魔族
たちの上空に左右に後方に衝壁を張り巡ら
せて権限させたハンマーを振りかぶった。
ヘスカの呪いは本当によく聞いていた。
その効力だけ見れば実に優秀な魔法使いと
言えるだろう。何せ魔法への抵抗力が低い
とはいえ、仮にも勇者である私の精神を
無盤でモて殺す寸前まで持ち込んだのだ
から。横ナにハンマーを振い、その勢いの
まま魔族の頭へと回し蹴り。かわされても
構わない。次々と展開される衝壁と事在に
力の法学を変える重力魔法を駆使して私の
身体は無動に走る駒のように風に舞う子の
歯のように中をかける。時間がないと思っ
た。
生きているのが辛くて怖くて自分が自分で
なくなるどころか大切な人たちを自ら
壊しかねない自分の力が怖かった。その前
に消えてしまいたい。同じ消えるのならば
せめて盾になって消えたいとモルダモデの
手から霊君を守る時間稼ぎだけでもでき
たらとその焦りは脅迫観念となって私を
攻め立てた。緩やかにコウモの翼を
はめかせえ優雅とも言えるステップで魔族
たちは攻撃をかわし受け流していく。意思
を持つ弾丸のごとくダイヤモンドは私の
周囲を風説音を立てて旋開し、魔族たちの
行手を塞いでいく。ターゲットを瞬時に
切り替えながら5人全員を牽制し隙を伺い
続ける。全てはヘスカの呪いである聖への
恐怖がもたらしたものだ。生き続けること
の恐怖が死へと私を借り立てた。決して
死にたいわけではないのにいら逃げようと
思えばそうなってしまう。呪いが溶けて
しまえばなんてバカばかしくも浅ましい。
地標では残る魔獣たちを勇者人と騎士が
駆逐している。熟連の手地なしが扱う
カードマジックのようにざザさんの展開
する衝壁がキめいている。あめさんの高級
がホるみたいなオレンジ色の王を引いて
飛び交っている。エルネスが放つ歴や過の
弾幕に神兵や騎士の攻撃魔法が追随する。
正体君の鉄球は首をもたげる蛇となり鉄が
踊り、その完激を幸さんの魔法が塗って
いく。衝壁を足場にかけては体験を振うレ
君の資格に陣ってザギルが括くり刀を
ひ返している。生きる恐怖から逃れる大義
名文にあの人たちを使ったのだ。私を愛し
てくれていることを存分に分かってい
ながら、それを堪能しながらその人たちの
ためにと言い訳をして少し考えれば分かる
ことだろう。それがどれだけ彼らを
傷つけるか。そんなものは小義生の川を
かぶった自己等水だ。情けない。情けない
。情けない。まず1人片足のない魔族の頭
をハンマーが捉えた。ロブたちのように脳
を飛び散らせることもなく、光けの残子と
同じように細かな光を散らつかせて肩から
上が消えていく。直撃を逃れた体育も砂の
城が突風に煽られたように崩壊していった
。手足が消えていた姿から分かって湧いた
けど、魔族とはいえ、こいつらは
モルダモデとは根本的に違う存在なの
だろう。核が違うと奴は言っていたか。
これまでざザさんたちが前線で戦っていた
魔族はこちらの方なのだと思う。仲間が
消えたことに全く反応を見せない。残る者
たち同士で石疎通をしているすぶりも見え
ない。ふふふ。その消え方に笑いがこぼれ
た。これなら霊君たちにだって平気なはず
。いくら魔物の仮になれたとはいえ人方の
命が無散るようをすんなりとは受け入れが
に違いない。これなら探検など使わなくて
もいい。すぐに戻ると言った。時間稼ぎだ
なんて考えてなどいない。誰かのためなど
ではなく、私がこの世界で手に入れたもの
を手放さないためにこうしている。私が
消えてしまっては話にならないではないか
。私はここを陣地と決めたのだ。大切な人
が帰ってくる場所が欲しかった。彼ら彼女
らが安心してあげる場所を紡ぎたかった。
だから大切だと思うことを抱え込んだ。他
は何もいらないと優先順位の低いものから
捨てていった。今年親にしがみつくことも
捨てた。女として夫に何かを望むことも
捨てた。人として己れを認められたいと
思うことも捨てた。私を大切だと思って
もらえることも諦めた。そうして大切だと
思っていたものすら結局元の世界に捨てて
きた。この新しい場所を与えられてなお
また同じことを繰り返そうなどと具の骨調
決めたじゃないの。最初にこのハンマーを
振った時にマンキコアの前に踊り出た時に
守りたいものは抱え込むのではなく背に
かうのだとしたいことをするのしたいこと
だけをするの身の内ちに関わるものや衝動
をただ抑え込むのではなくうまいこと逃し
ていなして乗りこなして解放するの遅い
片腕の魔族の足元を泣いで傾いた背から
伸びた羽にダイヤモンドが風穴を開ける
ゆったりとし羽きから言って実際にはあの
羽で飛んでいるわけでもないのだろうけど
あんたらザギルよりコピーが下手なのね。
モルダモデと体の運び方は似ているけれど
あの予想もできない動きではない。こいつ
らのそれはこか定型的だ。目が慣れれば
終えないほどでもないし先読みできない
ほどでもない。ザギルの方がよっぽど手に
終えなかった。奴らの上空に消壁と
ダイヤモンドの軌動を張り巡らせて空拳は
私の手にある。時に脇をすり抜け、奴らの
四角に飛び込み、ハンマーを振いながら私
の資格に当たる場所にはダイヤを飛び込ま
せて俗りと同じに1つ筋実だった感覚に
従って身をよじれば頬をかめる細い喫先
どこから出したのそれ魔族たちはどれも剣
を履いてはいなかったなのに目の前の魔族
がいつの間にか構えているレイピアがその
細い等身を輝かせている。これまでかわす
一方だった。こいつらが初めて攻撃に展じ
た。飛ぶ魔物も魔獣もいる。魔族は空を
飛べるけれど、こちら側には地上から迎撃
するしか手段がない。上空を制するものは
選曲を優位に保てるにも関わらず、こいつ
らはそれを利用しようとは過去していない
。ただ見下ろすのみで強者の傲慢差を
見せつけ続けてきた。知らず方は
持ち上がる。やっと私が大当だと皆さざる
を得なくなったということ。手追いの肩腕
から片付けるべきだけれどそこにばかり気
を取られるわけにいかない。私を取り囲み
上空を清掃とする魔族たちにダイヤが空を
切りつつまとわりつく。切ナに足を止め
させレーピアを振りかぶる腕の軌動を
そらし舞い上がろうとするその頭情を牽制
する。次々と移り行く狭をすり抜け続けて
いればレピアが切り裂くわずかばかりの傷
が増えていったけどそれは私が有効打を
決める確率を上げるのと同儀だ。ザギル
以下の劣化コピーは回避に専念するのなら
ばともかく攻撃動作を入れることで直後に
生まれる隙を作り出している。片腕の魔族
の腹をハンマーが打ち抜いてその身を上下
に別れさせた。ほなく散る光の粒はわずか
に風に流れた後に空に溶けていく。残り3
人。地標の魔獣は残りわずか。補充は
止まったようだ。やはり魔族であるこいつ
らが従えているわけだから呼んでいたのも
こいつらだろうしね。呼べる限界があるの
か呼ぶほどの余裕がなくなったのか。
どちらにせよこちらには高都合
3人ともレイピアを構えている。を開けて
ダイヤをいくつか飛び込ませると見えない
壁に阻まれた。一瞬静止したそれを
引き寄せる。ダイヤは耐久性があっていい
。リサイクル、リサイクル。ただじゃない
んだから3方向から歯がひらめく騎士団に
もレピアの人はいた。1つに優れていると
いう。それはタ魔物よりも対人向きだそう
だけどその攻撃速度と普通の剣とは違う
さき方になれるために訓練をつけてもらっ
た。レピアだけではなくあらゆる武器への
対処を私たちは教わっている。魔族なだけ
あって攻撃速度も権技も比べ物にならない
。でも基本動作は同じだった。ならば次の
動作を読める。勇者補正の同体視力と反応
速度で補える。そのために学んだ上半身を
傾けひねりハンマーを勝ち上げて
かわし合いながら鈍い音で切り結びながら
やっぱり3人いたところでモルダモデの
足元にも及ばないね。奴らに頭情を渡さ
ないまま見下ろして乱れ始めた息を整え
つつ煽っても何の反応もない。地標で魔獣
の最後の一等が沈んだ。戻れと口に叫ぶ声
が届く。戻るよ。すぐ戻る。あともう少し
。ふっと1人の魔族の姿が揺らめいたと
同時に元に現れた。とっさに胸ぐを掴んで
額体を打ちけてやる。ダッシュダッシュ
ダッシュ言った。ああい。ちょっと涙目に
なったまま突き飛ばしてまた距離を取る。
あまりに痛くて時段打を踏んでしまった。
バカなのかとか地標から聞こえる。ひどい
。普通ぶつけられた方がダメージを食らう
のにどんだけなの?頭つきをされた額体を
さすりもしないで構え直したやつにダイヤ
を集中してぶつけてやる。また一瞬空気が
揺らぎ、そこで勢いを削がれるダイヤ
けれど、今度はあつが見えない壁に
押し戻された。自ら出した貿壁ごと
追いやられたのだ。ざまライアを回収して
残りの2人にも飛ばしながらハンマーと
蹴りで乱れぐ。かわしきれない1つが太も
をふハぎを頬を肩をかめていってダッシュ
ダッシュダッシュオレンジ色の高級が次々
とわずかながら持ちをしたらせる傷を包み
始め瞬時に癒していく素早く動き続ける私
の急所応用に展開されていく消壁魔法が
その衝壁を貫き空間を歪ませる幕で大王
ざザさんの衝壁を目印に幸っ
てくれて
神業か。どこに展開させればいいのかを誰
よりも早く的確に判断できる人だものね。
元の素用もあれどざザさんのその技術に
1番食いついて学んでいたのは幸さんだっ
た。これを待っていた。このためにこいつ
らを引きずり下ろしたんだ。もう呪いは
溶けている。1人で戦おうなんて思ってい
ない。彼らの手の届くところまでこいつら
を連れて記載えすれば助けてもらえる。
はるか上空からじわじわと逃げ場を誘導し
てみんなの魔法の射程範囲内まで連れてき
た。ドンと鈍い音と共に衝壁が崩れる。
圧縮空気をぶつけられたのだろう。
プラズマシールドは衝壁の外側に展開され
ている。ぶつけられた衝撃で反対側の衝壁
が壊されたけど私には届いていない。予想
通りにあれを防ぎ切ったのだ。ああははあ
。今高笑いせずしていつするか。以前に
ザザさんはモルダモデを追う私の動きは目
で追うのがやっとだったと言っていた。で
もあれからずっと彼は私の動きを見ていて
くれた。だから今はもうどんなに私が自由
に動いていても急所を守る衝壁が途切れる
ことはない。モルダモデがゼを取り返しに
来た時だって。と連携の苦手な私が本能
だけで動き回っていたって常に衝壁は貼ら
れザギルもざザさんも私の攻撃の合間を
埋めて奴を追い込んでくれた。私ができ
ないことをしてくれる人がいる。だったら
やってもらえばいいんだ。助けてくれる手
があるのが分かっているのに1人で戦おう
なんて非効率な真似などしない。私は私が
痛い場所にいるためにこの場所に帰って
くるために戦うのだ。そのために助けて
くれる手がこんなにたくさんある。私の家
に土足で踏み込んだ報いを受けるがいい。
目の前の魔族がレイピアを振り上げたまま
硬直した。これは翔太君の恩魔法のはず。
魔獣を足止めしていた。それだ。視界の隅
では鉄さに絡め取られた魔族が1人もがい
ている。足元から方向が迫ってくる。ほら
来てくれた。長ことなく硬直した魔族の前
に踏み込んでハンマーを横投げばだるま年
のごと銅の部分が消出した。魔族の顔を
覆っていた布がはめいて初めてその下の顔
を覗かせる。え、緑が勝った白い肌の猫の
ような金の瞳。奴の最大の特徴である啓白
な笑みだけがないその顔立ちは
見間違えようもなくモルダモデだった。
痛みも苦しみも何も浮かんでいないリゼ
みたいな無表情のまま金の粉となって溶け
ていくようについを奪われた。その切那が
命取りだとついさっき自分でそう考え
ながら引動を渡したのに今消えた魔族と
入れ替わるように粉となった魔族が逆回し
で再生されたかのように木前に現れたガ府
に反応できなかった。やばいと息を飲んで
、でも奴と私の間に展開された衝壁とそれ
を貫いた魔法屋に落ち着きを取り戻して
後ずさってダッシュダッシュダッシュ視界
が斜めに傾いだ。パリンと2つに割れた
衝壁が1泊を置いて、そして続いて
振り上げられたレイピアがそれを追うよう
に細かく砕け散ちる。ぐら
うお。括くり方長えだけを握りしめた右腕
を切り飛ばし、ザギルの左剣が脇腹に
突き刺さる。ザザザさんのロング外が首を
投ぎ払う。跳ねられた首のガン布の下は
やはりモルダモデの顔でそれもまた散って
溶けた。残り1人。さっきまでし太君の
鉄さに巻きつかれていた魔族の法学へ顔を
向ければレ君がきりで粉に変えていた。
やった。ざまみろ。殲滅だと笑おうとして
喉から何かが溢れ出た。カフ真っ赤な水求
が空に浮いている。ゆっくりと加速して
遠ざかるざザさんとザ切る。やだ、2人
とも顔めっちゃ怖い。何か叫んでい
るっぽいのになぜか聞こえない。細く
か高い耳鳴りがする。両手を私に伸ばして
消壁を蹴るざザさん。階段をかけ上がるの
に何枚使ったんだろう。ザザザさんの最高
記録は確か何枚だったっけ?右手を掲げれ
ば力強く引っ張ってもらえる。ザギルが私
の方へ向き直って変な顔をしてから少し横
にそれ向へ飛んだ。どんな顔だよ。また腹
が減ってるのか。どこに行くんだと左手を
伸ばそうとしてダッシュダッシュダッシュ
ダッシュダッシュダッシュかずはあ、
やっと声が届いた。抱き込まれて川の
片当てに方が押し付けられる。夕グレの光
がざザさんの顔を照らしている。
まだそんな時間じゃないはずだ。左半身が
ポーっと温かい。どうしてそんな泣きそう
な顔をしてるの?何度も繰り返し私の名前
が呼ばれて抱きしめられてこんなに気持ち
いいのに。ザギルがブーメランのように
くるくる回っている細い枝をキャッチして
こちらに向かって空をかけてくる。ああ、
それを追いかけていたのか。パンパンパン
と連続する破裂音は衝壁が次々に割れる音
だ。急化の勢いを消壁で減らしながら地標
を目指している。ああ、ダッシュ、
ダッシュ、ダッシュ。そうか。ザギルが
持っている。それ私の左腕じゃん。
ダッシュダッシュダッシュかずはザザさん
の顔を夕グレイに染めていたのは、あめ
さんの回復魔法の光だった。地上に降りる
前に飛びついてきて、ザギルから左腕を
受け取り、肩に押し付ける。女の子なら
1度はツアの着世界人形。うちの娘も欲し
がって買いたことがある。ソフの腕が肩の
関節で外れるんだよな。何度はめ直して
やったことか。あんな風にちょうどその
辺りが切り落とされていた。あめ原もだ。
ダッシュダッシュダッシュヘルネスさん
魔力回路。横耐えられた私の左肩と右脇腹
にあめさんが手を当てると赤ネ色と紫と
代々の光が輝きます。普段は恥ずかしがっ
て口の中で唱えていたあめさんの影が
はっきりと力強く響く。回復魔法に分類さ
れてはいるが、あめさんの魔法は勇者の
魔法だ。A賞後自分が回復をイメージし
やすいものをと幸さんと翔太君に相談して
選んだのは賛美化の歌詞だった。エルネス
が神兵たちに死血を指示している。作業
分担なのかな。あめさんにしかできない
部分以外はエルネスと神兵たちが担当する
ということか。すごいな。あめさんドラマ
に出てくるお医者さんみたいだ。なんだっ
け?MRI
そう言おうとしたのに喉がひついただけ
だった。どうしよう。痛くないのにね。
ただ寒い。背中に硬い地面を感じているの
に落ち続ける感覚が抜けない。夕グレの
フィルターが視界を染めていく。目線さえ
も動かない。やばい。これやばいんじゃ
ない?もう死んじゃうかもな。なんて意識
の端っこで軽口を叩こうとする私がいる。
レ君の正体君の泣き叫ぶ声が聞こえる。
ふざけるなとの知っているのはザギるかな
?あ、幸さんもだかずはかずはと耳元で
つぶやき続ける声は震えている。色系の光
はその色のままや脇腹を温めてくれている
のに体の芯まで届いてこない。ダッシュ
ダッシュダッシュだめかずは起きてよ。
起きてざ呼びなさい。ザ切る超立
に触れていたぬくもりが離れると逆さに
覗き込んだのは金色の瞳。柔らかな前髪が
鼻の頭をくすぐって額体を額に押し付け
られた。あの古代遺跡から駆け戻った時も
こうしてくれたね。何時は与え、何時は
許す。耐えず祝福し、祝福される。生きる
喜びの泉。幸福は海よりも深く。繰り返さ
れる影象は透き通るような目ソプラの
耐えたう金色の定波に包まれるような温か
さが皮膚を撫でていく。普段は静かな低い
声がかれずって私に呼びかけ続けている。
頼む。行かないでくれ。
かずはかずは戻ったよ。違うんだよ。どこかに行こうなんてうなかったんだよ。でも寒くて動けない。こんなにみんなの声が聞こえているのに落ちていく感覚が止まらない。目は開いているのにどんどん風景が暗くなっていく。温かさが遠ざかる。
肩に、腹に、首に、額に、方に、手にいく
つもの触れていた手の感触が消えていく。
私の身体を置き去りにして私が落ちていっ
てしまう。何これ?どうして?ちょっと
焦り始めた時、魔力回路を伝う虹色の魔力
に気づいた。キラキラした糸が何本もさぎ
をつぐように綿雨を割り箸に巻き取って
いくように。ダッシュダッシュダッシュ
目印だ。これがちゃんと私を返してくれる
と天から降りる雲の糸のように
すがりつこうとした途端、虹色の糸が
途切れる。ダッシュダッシュダッシュって
おい坊主離れろ。やだかずはちゃんかずは
ちゃん何してんのザギる早く。だめだ。俺
と坊主は触れねえ。何?知らねえよ。
こいつ俺らに魔力渡そうとしやがるバカが
な。幸さん心臓マッサージ知らないよ。
そんなのだめ落ちていく。ダッシュ
ダッシュダッシュ罪と悲しみの雲を散らし
疑念の闇を払いのけよ。不滅の喜びを
与える難じよ。我らを光で満たした前。
なんであなたはそう頼むからお願いだ。
愛してるんだ。かれて震える声が耳元で
確かにダッシュダッシュダッシュ今なんて
言った。ちょ、ちょっと今のもう1回
かずはかずは嫌ってそこで泣かなくて
ちょっとさっきのもう一間はそれどんな
愛してるなの?その辺をもうちょっと
詳しく私の身体どこ?どうしたら声が出る
の?目印がない。ザギるザルばか。感じ
られるのは自分の魔力だけ。ぐるぐると
閉じられたカ路だけを巡っている。どう
しよう。どうしよう。どこに行けばいいの
か、どこを目指せばいいのかわからない。
帰らなきゃ、帰らなきゃ。帰りたいの。
虹色はざる。覚え込めと言われて覚えてい
たからヘスカの呪いの時も帰れた。他は他
に目印は思い出せ思い出せかずは自慢じゃ
ないが勇者人の誰よりも治療やら何やらを
受け続けている。先行の煙のように私の
回路に絡もうとする青村がふわりと一筋
ダッシュダッシュダッシュエルネス何時は
与え何時は許す絶えず祝福し祝福される
おいちょっと待てなんだそりゃなんで
ダッシュダッシュダッシュかずはちゃん
お腹空いたダッシュダッシュダッシュけほ
えかずはええええちょ今今帰るから待って
待って青村の煙が捉えにくい。風に吹かれ
て途切れるように追いかけようとしては
見失ってしまう。かずはちゃんかずは
ちゃん納豆を作ってくれるって言った。
おいおいおいおいってめエ率買われ言った
確かに言ったまだ作ってないね確かにね
そそうだかずはちゃんウナぎもまだだ
かずはちゃんぽっぽおハぎも食べたいそう
だよねそれもまだだお腹をすかせた子を
放っておくなんて給食のおばちゃんとして
許されない。輝きながら降りてくる虹色
ダッシュダッシュダッシュ見つけた。う。
いやあ。ぐんと釣り上げられた魚みたいに
意識が体に戻った途端。襲いかかってきた
熱。体中が熱い痛い燃えている。かずは
大丈夫よ。かずはあめが直すから腕も作る
から。やあはやめさ。ゲホック
何よ。大丈夫よ。ま、任せた。当たり前
でしょうが。もう1回死ぬかと思った。腕
と肩のつなぎ目も咲かれた脇腹も暑いし、
体中痛いし、わめき散らして暴れる私を
みんなが抑えつけてなんとか叫ばずにい
られるくらいの痛みになった時、あめさん
の影が途切れた。もうちょっとだからね。
顔色が悪い。これはもうダメだろう。これ
以上はダめだ。ザギる。ダッシュダッシュ
ダッシュ。あめさん加減切ってるんじゃ
ないの?
大丈夫だって言ってんでしょ。だめだよ。
即段即血のザギルが言いどむならそれが
答えだ。ザギル、あんたちょっと前なら
シレッと大丈夫だって言っただろうにね。
雇い主の命が最優先だとか言ってね。右手
をどうにか動かして肩に触れている。あ
さんの右手を払い落とし、脇腹の左手を
包む。バカだな。2人とも。そんな無理し
なくても多分なんとかできる。さっきね、
気づいたんだ。ザギル手伝いなさい。
無茶ぶりやめろ。だって調整してくれ
なきゃ再現なく渡しちゃいそうな気がする
もん。やって。お願い。俺がやめろって
言ったらやめろ。うん。でも大丈夫。
ザギル何でもできるじゃん。ふざけんな
クそがかずはさん何をする気ですか?魔力
ねえ。多分あめさんにあげられる。補充し
ます。今足りないから。大丈夫。ザギルが
手伝ってくれる。結論から言えば成功で
かずハは新たな能力を手に入れた。自分の
魔力を他の人に上げることができる。今の
ところザギルに調整を手伝ってもらわない
とうまくできないけどきっと練習次第
だろう。非常識にもほどがあんだろがバカ
がバカがバカがてレれレってってってそう
いうのいいからあめさんに流された。
ひどくないかな?赤い目で鼻水をすすって
それでも美人で可愛いとかすごい。ザギル
は地面に倒れ込んでまだバカがバカが言っ
ている。ひどくないかな?ちゃんと腕も
繋がって指も腕もしっかり動く。手のひを
ひっくり返してあめさん。逆向きにつけた
と叫んだら両手でほっぺタを思いっきり
引っ張られた。実はまだ肩は激痛なんだ
けどね。ちょっとネタを披露する欲望に
勝てなかった。私自身の魔力もそんなに
残っていなくて、とりあえず腕も腹も重要
なところだけはくっついている程度まで
持ってきてもらった。あは、あさんの魔力
回復を待ちながら数回に分けて治療する
予定だ。でもまあ即座にざザさんが止血し
てくれてはいたけど血が足りないことは
足りないし絶対安静には変わりないからね
。変わらないからねと何度も念応された。
だから大なしく部屋までざザさんに
運び込んでもらってその途中で深くにも
眠ってしまった。ダッシュダッシュ
ダッシュにそっと置かれた手の温かさで目
が覚めた。
おわよございます。すみません。起こし
ちゃいましたか?まだ真夜中です。眠って
ください。ざザさんのさやき声で部屋を
見回すとソファに転がる勇者人。広い
ベッドの右側にはレ君が器用に身体を
折り曲げて私の身体には触れないようにで
も頭の先だけちょっと肩にくっつくように
眠っている。エルネスとザギルはさっき
までいたんですけどね。情報を集めて
くるって浄化に行きました。新刊長は矢で
仮眠を取っていますよ。ざザさんは
一区切りついて今さっきザギルと
入れ替わりできたところです。額体にもう
1度手を伸ばそうとして少しためらって
から触れるか触れないかくらいの身長さで
かかる前髪をどけてくれた。せっかく飲み
に行こうって誘ってくれてたのにいつでも
行けますよ。痛みどうですかってい動か
ないで。身ぎしてみようとしたらさやき声
のまま少し慌てるざザさん
痛いですね。あちこち動かない状態でどう
なのか聞いたんですけどね。動かなくても
痛いです。なんで動くんですか?それで
どんなもんかなって。本当にあなたは
ベッドの左脇に置いた椅子に腰かけたまま
膝に肘を立てて手に顔を埋めている。ざザ
さんお疲れでしょう。休んでください。
ダッシュダッシュダッシュ。左手は全然
動かせないし右は痛いしでなんとか右手
だけざザさんへと伸ばそうとして全く届か
ない。無念を噛みしめようとしたら指先を
包むようについでくれたな。何してんです
か?疲れてるみたいだから。だから撫でて
あげようかと。ダッシュダッシュダッシュ
動けるようになったらお願いします。なぜ
そこで驚くんです?そう来るとは。自分で
言っといてなんですかそれ?クスクと
内緒話の声でお互い笑う。私の身体に重さ
がないように、右腕に無理がないように身
を乗り出して右手を両手で包んでくれる。
顔色が良くない。きっと今までずっとあの
襲撃の後処理をしていたんだ。ざザさん。
はい。大丈夫ですよ。本当に?はい。今度
こそダめかと思いました。包んでくれる手
にきっとわずかな力がこもってそのまま額
に当てるザザザさんの顔は俯いていてよく
見えない。ざザさん。はい。顔見せて。
勘弁してください。声ね。聞こえてました
。ずっとざザさんが呼んでくれてる声だ
から帰らなきって戻らなきゃって焦っ
ちゃった。詳しく聞きたくて。くわしく
ピシッと固まった音が聞こえた気がするよ
ね。見るみるうちにざザさんの耳が赤く
なってくる。顔色が良くなったと見るべき
か。ほら色踊り地あるじゃないですか。
種類が。種類どんな類いのあれかなって。
ちょっと待ってください。はい。全部
聞こえてましたか?た、多分ダッシュ
ダッシュダッシュなんでそれで種類がある
と思うんですか?ええええ。そ、そんな盲
と顔をあげなくても見開いた魅力すごいん
だけど。嫌あるじゃないの。色々となんか
確認するのもあれだし違ったらどうし
ようってこっちも恥ずかしいのに。だって
だって何ですか?私中身はこれですけど見
た目は子供ですしそれ自体はチでは問題に
ならないと前に言いました。で、でもそれ
は一般論だと別にざザさんがそうだとは
言ってないし聞きたかったけど聞き
にくかったし僕は調明種ではないですから
僕の方がかずさんにふさわしくないことは
あってもかずはさん側の問題ではないです
。と言うと僕よりずっと若くていい男は
いっぱいいるってことです。若いのはいて
もいい男ってのはないでしょ。ダッシュ
ダッシュダッシュ冬やめてください。わあ
、なんか感染する。なんだこれ?てか本当
に本当にありなんだろうか?真に受け
ちゃっていいんだろうか?いや、でもだっ
てそ、それにざザさん何ですか?こないだ
までずっと近づかなかったじゃないですか
、私に。あ、あれはちょ、調整訓練だって
してくんなかったし。だから止めたじゃ
ないですか。それは止めたのはペルネス
だって止めたもん。ええ、わかりません
もん。それにちょっと今日のあれだって
もしかしたら聞き違いかもしんないなって
夢かもしんないしとか。ざザさんは素敵だ
からさ。そんなもしかして私の願望が見せ
た妄想かもしんないじゃん。ざザさん
みんなに優しいじゃないですか。わ、私
だけ違うとはちょっと思わないじゃない
ですか。いくら私が空気読めるからって
ですね。いや、いつ読んだんですか?
近づいてこなかったじゃないですか。
わかったもん。読みましたもん。あれ?
はひや。うん。あれは僕が悪いですけど。
けどあ、前髪をくしゃくしャかき回して
うろえてビタッと固まる数秒。もう1度
両手で私の右手を包み直してくれて
ダッシュダッシュダッシュずっと伝える気
はなかったんです。僕の年齢もですけど、
何より僕の職務上職務?今僕らの最優先
任務はあなたたちの育成と敬語です。最高
責任者として市場を持ち込むわけにいか
なかった。そういうもんですか?なのに
あなた何回死にかけるんですか?いや、
まあ、それは本当申し訳ないっていうか、
私もそんなつもりでは本当についこの間
ですよ。ついこの間人の手を振り切って
大爆地を打ってあ、はい。僕はですね、今
まで去る女性を負ったことはないんです。
それを後悔したこともない。え、そ、そう
なんですか。話が飛んだ。嫌でも意外でも
ないか。いや、どうだ?伝えられなかった
後悔も失いかける恐怖もう真っぴらです。
1人の女性にここまでしがみつこうと思っ
たことはない。仕事に市場とかもうそんな
のも投げ捨ててせめて気持ちだけでも
伝えようと覚悟を決めて誘ったら直後に
これですよ。うえ。はみ色の瞳はしっかり
と私の目を捉えて話さない。戦闘中に頭が
真っ白になったのは初めてです。情けない
。好きです。ダッシュダッシュダッシュ
なあ。なんで今先に言うんですか?するっ
と出た。すいっ
と。わあ、あっつ。あっつ。耳あっつい。
ざザさんは一瞬だけ目を伏せてもう
1度上げた目は少しいたずらめいていた。
種類はえやシュいてふっと目が柔いで右手
でほを包んでくれて中越しになったと思っ
たら唇が額に触れた。愛してます。
こ、これはっこれは異分化
コミュニケーション。こっちの人はあれか
、そんなことこんなダッシュダッシュ
ダッシュ。そんなセリフガチでリアルで
そんないや、ちょっとそれは未経験にも程
があって、何をどう返すべきなのか、返す
もんなのかも分からなくて、パクパクして
いたら上唇ビルをついばれた。種類分かり
ましたか?立った分多分今度降ってきたの
は深い口付け。息き苦しさが後頭部を
しびれさせた。ちょっと帰得上がりには
刺激が強すぎる。前回寝込んだ時はね、
自然地に任せるしかない魔力回路の損傷の
せいだったからね。今回はあさんが
きっちり何度かに分けて直してくれたから
4日目には普通に納豆作りを開始できた。
温度管理にはキーポやカップに使われて
いる保音性が高くて冷めにくい当期みたい
なもので作った容器を使った。ヨーグルト
を作る時にも重宝したんだよね。これ
もちろん研究所に頼んで作ってもらった
ものだ。勇者人の中では何気に私が1番
研究所員と仲がいい。そして初のお披めで
ある。さすがにこれは食堂メニューには
入らないだろうし人気も出ないだろうから
量は作っていない。こっちでは発行食品系
がそもそも馴染み薄いしね。腐ってんぞ、
これ。腐ってんぞ。平気なのかよ、坊主。
まあ、言うわね。こっちがびっくりする
くらいびっくりしているザギルが叫んで
いる。レイ君はニっこニコで納豆持ちを
モこもこしているので返事はない。
喉詰まりするもんね。いい子。そりゃそう
なるわな。うま。これ匂いも強めだもんね
。1番素朴な昔ながらの作り方ですからね
。し太君は苦手だった。うん。僕納豆好き
だもん。美味しい。よかった。エルネス
さん苦手だった。やっぱりダッシュ
ダッシュダッシュビを得るのに苦難は
つき物。見上げた心っちょっとこっち食べ
てみたら大根おろしとネギを多めに
引き割り納豆を会えたバージョンを進めて
みるとあれって顔をしているエルネス困っ
た顔をしているザザさんにも進めてみる。
これはこれで美味しいと思える気になって
きたわ。あ、美味しいです。これは
なるほど。お前らおかしいんじゃねえの?
おい、俺もそれくれ。あんた花がいいから
多分これでも無理じゃないかな。案の上
ザギルはそれでも無理だったというか別に
勝負しているわけじゃないのになんで
そんなに悔しそうなんだ。なんか気になん
だよこれ。ビミンだかまずいんだかわかん
ねえのがむかつくわ。何嫌い方してんの?
ほらこっちで我慢しときなさい。おハぎは
気に入ったようだ。あこときなこれレー君
も納豆餅ちを食べ終わってきなこのおハぎ
に取りかかっている。ちなみに納豆餅ち
アこのおハぎ納豆餅ちのローテーションで
今多分4巡目。しょっぱいものの後は甘い
もの。甘いものの後はしょっぱいものの
ヘビ露手パターンだ。なあなあ。その
ナットを入れてないやつ作ってくれ。
大根お下ろし屋への持ちをご毛らしい。
お前もヘビ露手パターンか。前と同じで
自分たちで好みの味にできるように
トッピングは並べてあるんだけど、ザギル
は作って欲しがるんだよね。いつものこと
だからはいはいと作ろうとしたのだけど。
お前自分で作ればいいだろう。うっせ。
焼いてんじゃねえよ、バーカ。よし、
ちょっと腹こなしするか表でろ。
かずはちゃんに作ってもらったらざザさん
怒るの。ダッシュダッシュダッシュ違い
ますよ。
救ってもらいなさい。ほら、ジャスト
タイミングで納豆を持ちリクエストを
しようとして、お皿を構えたままフリーズ
した霊君に慌ててフォローするざザさん。
喉が詰まったのかっていうくらい幸い
て、エルネスとザギルはもうこれ以上な
いってくらいにやにやしていた。襲撃の
あった翌日の昼のこと。ああ、もう非常識
なのは今更なんだけどよとそのザギルの
見解によるとなんであの状況で俺らに魔力
を渡そうとしたのかって言うと渡すことで
生き延びようとしたんだろうな。こう
崖けっぷ力落ちかけてるところで手を
引っ張ってもらうような感じっていうのか
。そうなのにザギルが目印だったのに知る
かよっぱ前振りもなくわかるかそんなもん
。エルネスとあめさんはもう構えている。
あめさんの魔力回復を待つ間、浄化から
戻ってきたザギルの見解を聞き取っていた
。霊君たちもみんな私のベッド周りに椅子
を持ってきている。ざザさんは私がもう
一度眠るまでそばにいてくれて起きた時に
もまだ同じ体制でいたからそのままその
椅子で仮眠を取ったようだった。あんな
状態のこいつから魔力をもらうわけにいか
ねえから離れたんだけどよ。今度は俺の
代わりに超立を始めた新刊長様に魔力が
渡されようとしてたと。まさかと思ったら
大当たりだ。ダッシュダッシュダッシュ
魔力を渡されるって経験がなかったから
最初気づかなかったけどね。思えば超立の
手応えが妙な瞬間はあったのよね。あれよ
ね。溺れるものは笑を持つむってやつです
よ。意味わかんねえけど。こいつは自己注
能力こそ勇者補正があるけどよ。回復
どころか抵抗力もなければ感知も鈍い防御
能力が軒並み低いだろう。だからこそ余計
に攻撃特化に見えるわけだ。一応にみんな
が頷くだよね。私も攻撃特化に疑いを持っ
ていない。勇者様たちに限らず伸びる能力
ってのはそいつが持ってる性質や欲に深く
咳割ってくる。だな傾向としてはそうね。
証明はされてないし一節に過ぎないけど
ザギルの確認にエルネスが頷く欲で分かり
やすいのは姉ちゃんの回復か他人を癒した
いっていう欲の現れだな。そんなの普通
じゃない。ちょっと口を尖らせているその
顔は照れ臭いんだろうね。可愛い。性質で
言うならそうだな。南者竜とは脱者とか
破壊者とも言われてる。俺みたいに龍との
先祖帰りだとか言われるようなやつはち性
のなら盗賊でけえのだったらクーデター
やらの頭になったりすること多いんだよ。
まあだから目をつけられたり狙われたりす
んだけどな。あんたロブみたいな小物に
使われてたじゃん。俺はそういうのめんど
くせえしるむのもごめんだからある程度
目立たねえようにしてたんだよ。そのため
の情報もだ。さすがに数で来られゃ勝て
ねえし。でもわかんだろ。俺の性質は魔力
食いで奪うものそのままだ。腹てこザギル
の方がぴったりだよね。ねえ。おお、そこ
後で覚えてろよ。正体君とレ君が揃って首
をすめた。内心同じことを思っていたから
つい私まで首をすめて肩が痛かった。で、
こいつの話に戻るとだな。攻撃特化って
わけじゃ実はないんだろうな。与えるもの
なんだろ?俺と侵略で与えるものだから
防御能力が低いんだ。あ、いや、ちょっと
意味が分からない。分かってねえの
は果てめだけだ。逆に俺は防御能力が高い
だろ。奪ったもんを奪われたら意味ねえ
からな。ほっほ。お前と坊主の間の魔力の
流れもそう考えるとやっぱお前が渡してた
んだろうな。普段だ漏れなのもそのせい
だろきっと。ただ鈍いから私方がわかん
なかったってとこか。鈍いから2回行った
。ちょっとこの人2回行ったんだけど。
みんなに訴えたら一斉に目をそらされた。
え、ちょっとれ君、霊君まで渡すための
条件が相手の魔力を覚えてるってあたり
なんだと思うぞ。あん時全員が回復を
かけるためにお前に触ってたけど選んだの
は俺と坊主と新官長様だ。坊主には無意識
で渡してたから例外なんだとしても俺と
新官長様は超立で回路に触れてるからよ。
ああ、確かにあの時覚えている目印を探し
ていた。かずはどう心当たりあるの?うん
。エルネスのだってわかった。でもよく
見えなくて捕まえにくかったの。そしたら
ザギルのがまた見えたから。見える?
見えるとは?顔見えるって言ったら見える
だよ。わかんないけど目印。これに捕まっ
たら帰れるって目印。私とザギルの魔力の
見え方が違うってこと。そうか。見え方色
は違うけど目で見てたってのとは違うのか
な。ちゃんと覚えてるものとう覚えのもの
の違いみたいな。
俺は毎晩超立してたし覚えろって言って
意識させて覚え込ませたかんな。いつもの
にんまり悪人顔が向けられていてその先の
ざザさんを見上げるとものっそい無表情
だった。意識すれば他の奴らの魔力も覚え
られるんじゃねえの。そしたら新官長様に
渡しかけたように渡せるようになんだろ。
今は俺の手伝いが必要だけど姉ちゃんにも
渡せたし。生き物としてよ。こんだけ魔力
が膨大にあって防御力だけがツンと低いっ
てな。おかしいんだよ。坊主に魔力を渡し
て安定するわけだし、与えることが防御の
代わりでもあんのかもな。今回息を
吹き返したみたいによ。そんなあんた1回
死んだみたいに。何言ってんだ、お前1回
死んでんぞ。え、言われてみたら心臓マッ
サーって言ってたね。心臓マッサーって
心臓が止まったからするやつだったね。
かずはちゃん、ひおじいさんいたいません
でしたね。花畑も川もなかったです。
胸本源はシャーリングとレースアップで
絞られたオフルダーのAラインワンピース
。そのスカラップが可愛い薄でのケープを
羽織ってショートブーツを合わせてデート
である。多分これは違いなくデートである
。ざザさんだって川鎧いは来ていない。
さすがに体験はしているけども、
チュニックを重ね着てマントだ。中性王州
風の文化だからね。チュニックは男性が
よく着ているものだし、マントは裾が斜め
になっていて剣を抜きやすい。乱幅で威嚇
するのもありなんですが、まあ指示です
からって言ってた。指示ですよ。指示
デートですもんね。まいたお店とはまた
違うけれど、落ち着いていてそれでも
き取りすぎていない店内では各テーブルは
ゆりを持って配置されている。8割ほど
埋まった客席は名やかな男笑がBGMの
ように流れていた。で、例は赤、雪ひが青
でシ太が緑。早めが桃色でかずはさんは
黄色ですか?思ったんですけど、黄色い
毛皮でマンティコアの着ぐるみはどう
でしょうね?木着ぐるみ。ぬいぐるみが
あるじゃないですか。あれの大きいのを
作って綿とかの代わりに私が入るんです。
いや、ちょっとよくわからないですよ。
パレードの話でしたよね。演劇部隊とかで
はなく、L字型のソファのコーナー部分に
腰かけてお互いの膝がつきそうでつかない
距離。ざザさんは膝に肘を乗せて少し前鏡
になって私の声に耳を傾けてくれている。
そもそも正規末先体ってのもよくわから
ないですけどあちらでは英雄5人組の演劇
なんですよね。なぜつぐるみ子供に受ける
んじゃないかと。勇者ってだけで十分喜ば
れますよ。子供は見た目が大事ですから、
全代未問のオト襲撃によりジ下は避難体制
で一時総然となった。結局訓練場と森の
一部が崩壊しただけで被害は一切ないまま
撃退という発表は浄下を一点を祭り騒ぎで
脇に沸かせたらしい。言うても崩壊させた
のは私ですけどそれは公表されなかった。
手前上は勇者についての公式発表は今まで
なかったし、成熟してからの発表を予定し
ていたのでまだ先のはずだったのだけど、
さすがに撃退したとはいえ、魔族が襲撃し
てきたという不安を国民から拭いさるには
勇者の活躍を広く告知する必要があると。
この店は客草が裕福な人たちのせいもあっ
て落ち着いているが平民がよく行くような
お店は未だに大盛り上がりだ。来る途中の
往来には出点まで出ていて、まさにお祭り
。一旦区切りをつけてしまわないとどうに
もならんということで勇者のパレード計画
が9ピッチで進められている。せっかく5
人いるわけだしと先体をき取りましょうか
と提案したらみんなノりノりだった。あめ
さんはしょうがないなって顔はしてたけど
あれは絶対楽しみにしてる。でも正規末
先体は全員に通じなかった。
ジェネレーションギャップ。私勇者っぽく
ないですし、そこでなんで魔獣にまで針を
触れるんですか?というかずはさんが1番
噂になってるんですよ。え、なんで?上空
でしたからね。浄化から見えたそうです。
小柄な少女が空を飛んで魔族と戦闘してい
たと。気づいた一体はなんが全く進ま
なかったらしいですね。応援しようとして
動かなかったものが多くて。ええ、
着ぐるみなら顔もばれないと思ったのに。
やっぱりパレード気が進まないですか?
だって顔がバレたらこうしてお出かけと
貸しにくくなるんでしょ。後処理も1段落
して私もすっかり体調が戻って顔する前に
1度飲みに行く約束を叶えましょうかって
ことでの今夜なのだ。パレード自体も
気遅れしてちょっと嫌だけどデートし
づらくなるってのが嫌だ。雪ひさんも意外
と顔出しを嫌がってたから着ぐるみは喜ぶ
と思うんだけど雪ひは浄化で騎士のふりを
して色々遊んでましたからね。というか
仮面で良くないですか?それはちょっと
つまんなくないですか?ちびっこたちには
なんかかずはさんパレードを勘違いしてる
ような気がしてなりませんね。まだ行け
ますか?頷いて見せると顔色を確かめる
ように覗き込んでから果実を注いでくれる
。さんは上流だ。うふ。美味しいです。
それは良かった。このお店よく来るんです
か?しばらく来てませんでしたけどね。
部下と飲みに行くような店はもっと
うるさいとこなんで。あれだ。デート用の
店だ。きっとそうだ。なんか余計なことを
考えてますよね。いいえ。そんなことは
そうですか。ああ、よくあいつがついてき
ませんでしたね。ザギる。ええ、すっごい
にやニヤしてました。そ、そうですか。
なんかその辺にいそうですね。一瞬鋭い目
で辺りを見回したりしている。もしかして
いるかもですけどやっぱり気になります。
いえ、まあいたとしても邪魔しなきゃいい
です。ほ、なんです?ザザさんって
恥ずかしがり屋さんなのかと思ってたから
。あれと比べたらマンティコアだって
照レ屋ですからね。僕は普通です。という
かあなた相手に照れてたら何がどう伝わる
か分かりませんし。越神外ですよ。私
めちゃくちゃキ々に便異ですし、この手の
こと以外では同意しますけどね。この手と
はもうそこで便ないじゃないですか。
そろそろ気づいてくださいよ。なんで手を
見てるんですか?おかしいな。とっ作に
開いた手のひにざザさんの指先が置かれて
そのままソファに戻される。指先は
触れ合ったままざザさんは膝に片肘をつい
てホをつき、その指先を見ている。あの
はい。人差し指
と順番に持ち上げられてするりと軽く絡む
指。ゴツゴツと硬い皮膚が温かい。
抱き上げられたり拭われたりとしょっちゅ
密着してるけどこうして理由もなく指先
だけ触れていたことはあんまりない。あん
りっていうかいやなんか触れ方が違うし
これはちょっと知らない。くすっと漏れた
笑いに目をあげるとなんかすごく意地悪
そうに楽しそうに細められた橋色。どっち
が恥ずかしがりでしょうね。ひい。耳も首
も熱い。あい熱い。ダッシュダッシュ
ダッシュザザさんがいつもとちょっと違う
ですから。今はプライベートなので。そう
、そうですか。かずはさんはそんな同揺を
している姿も珍しいですよ。してませんし
。全然してませんし。ぶハっと吹き出して
笑う顔は少し子供っぽかった。なのになん
でかちょっと色っぽくも見え
るってどういうことなんだろう。絡められ
た指を外してはい。おしまいとばかりに手
をヒラヒラ見せてからナッツをつまむざザ
さんはやっぱりいつもと違う。別に話さ
なくてもいいのにとちょびっと思った。
陛下が今朝の合義の後にですね。はい。
満面の笑顔でかずはさんの円談は全部止め
たからな。って指を立てて見せてきました
よ。すっかりこれ定着したんですね。そこ
ですか?親指を立てて見せると実に残念
そうな顔をされた。サムズアップは手段で
も流行ったから。というかなんで陛下
そんなこと?まあ僕に援護でしょうかね。
援護。僕はかずさんの恋人になれたと思っ
てますけど違いましたか?ふお。やっぱり
それで会ってましたか。本当油断なりませ
んね。焦って連れ出して正解でした。焦っ
たですか?そりゃ忙しくてなかなか時間が
取れなかったというか2人になれません
でしたし。安静にしている間もひっきり
なしに誰か部屋にいたしね。ざザさんは後
処理で忙しかったしね。焦ってたようには
見えなかったし、今もそう見えてないです
。あのあ豆きの人の二の舞は自宅ないです
から。迂闊に時間を置いたら忘れられかね
ない。そ、それはないですよ。さすがに。
そうですか。では思わずそらそうとした
目線を戻すように方に手を当てられる
かずはさん、あなたは僕の恋人だっていう
ことでいいですね。脳みそが沸騰しそうで
声も出なくてひたすら頷きまくった。恋人
ですよ。恋人。まさかそんな予想外なこと
が降ってくると思わないじゃないですか。
正直ちょっとあれも真夜中だったし、もし
かして夢だったかなとか少し疑い始めてい
た。あの、ちょっと参考までにですね。
はい。も手は離れているけど私の方は暑い
ままだ。なんでまたそういうことにという
かちま寄っちゃってませんか?ちまうて。
いや、その急なお話ですし、急だと思って
いるのはかずはさんだけですね。きっと
そんなバカな。えっとですね。
僕の気持ちはすら気づいてましたよ。
なんでレイ君に教えたんですか?私に教え
てくれないのに。教えてませんよ。まあ、
僕も伝える気はないつもりだった割にだ
漏れだったってことですかね。ええ、れ君
にまでってそんなの私が見逃してたって
ことある。そんなこと言えない。ちょっと
納得いかない。ただ漏れにしてたのはほら
私が寝てる時とかそういう時ですかね?
譲りませんね。私空気読めますし。レ君に
まで分かるものが分からないとかなくない
ですか?本当に僕もそう思いますよ。いつ
ですか?いつなんですか?いつ?ざザさん
は少し考え込んでうんと頷いた。わかり
ませんね、僕も。ほら、やっぱり
そこ得意になるところですかね。いつの間
にかですよ。気づいたら普通ならどれだけ
腹立たしいことされても愛しくて仕方なく
なってました。ダッシュダッシュダッシュ
へ。こっちが聞いて欲しいとこだけを狙っ
たようになぜか聞いてないし、なかなか
本音はないし、ちょっと目を話すと
とんでもないことしてるし、自分のことに
はやたら無頓着で無防美だし、こっちの
心臓が持たないし、心配を通り越して腹が
立つんですけどね。それなのに妙に可愛く
見えてくるんだから重賞です。愚痴開いて
ますよ。あ、はい。果実種のグラスを両手
で包むように持って一口する。今すごい
勢いで言われたけど、心当たりはないし、普通可愛く見えるところじゃないし、私
耳がおかしくなったのかな?いや、これはざザさんが寄ってるんだろうか。そんなに飲んでたっけでも最近忙しかったはずだし、疲れてると悪酔いするって言うし、どう聞いても気のとは思えないんだけど、絶対今斜め城のこと考えてるでしょう。そんなことないです。
誰のことを言ってるのかはちょっと考え
ましたけど。うん。かなり妙護費のホーム
行ってますね。それそのお酒強いんですか
?いつもと変わりませんし酔わなきゃ言え
ないほど下れじゃないですよ。というかへ
れっていうのもここ最近の話で僕元踊り
そんなこと言われたことないですしね。私
は下手たれだと思ったことないですよ。ん
でなのか幸さんにも聞いたくらいだし教え
てもらえなかったけど一応僕にも言い分は
あるんですけどね。確かにこう言ったこと
をはっきり伝えるのは慣れてないしテレが
ないわけじゃない。ただ方針転換したなら
とことん買い切るのが指揮感の基本です
から似やりとして片をあげるざザさんの
表情は確かに時々見たことがある。普段は
真面目で片ぶっぽいのに太したはみに
いたずら小僧みたいな顔をして冗談を言っ
たり効活で自信に溢れた大人の男の色気を
見せたりする。その度にきっちりと決めえ
てた。てか方針何の気の迷いでもち迷って
もいません。あなたを逃したくなくて必死
なだけです。めっちゃ余裕そうにしか見え
ないんですけど、どうしたんですか?文化
の違いですか?これ追いつかないんです
けど。ちょっと落ち着いてください。いや
、私が落ち着きます。待ってください。
本当追いつかない。どうしたの?心臓の音
が耳からするんだけど。テーブルにある
ベリーに手を伸ばして黙々と口に運んで
みる。おいしい。ざザさんの方を見れない
んだけど、小刻みに震えてる方が視界の隅
に引っかかった。からかってますね。なん
でそんな笑うんですか?違いますよ。
あんまり可愛かったので。変わった
ダッシュダッシュダッシュ。いや、もう
なんか絶対おかしいですもん。ざザさん
いつもそんなこと言わない。いや、言って
た。言ってましたね。僕は褒め言葉は
ちゃんとその都度言ってましたよ。え、あ
、そうですね。でもそれはほら、ざザさん
は紳摯だし、あめやかずはさんに言うほど
言ってましたか?あれ?そういえばそんな
に見たことないかも。私よりもあめさんの
方が新しい服とか聞かざったりしてること
多いけどざザさんがそれを褒めてたりする
のをそんなに見たことあったっけ?誰にで
も紳摯なわけじゃないって言ったでしょう
。あれでも今のとかのはそういうのとは
ちょっと違うというか。まあそうですね。
以前は口説くつもりがなかったんで露骨に
は言ってないです。でしょ?ほら。あれ?
じゃあ今のは口いてますからね。やっと
気づいてくれて嬉しいです。もう本当
ちょっと待ってくださいって言ってるじゃ
ないですか。説教コースより痛まれない。
家は兄がついでますし、家業も他の兄弟が
手伝ってますしね。僕は自由にさせて
もらってるんですよ。そろそろ勘弁して
やろうと思ってくれたのか。いつもの年長
組飲み会とな空気に戻っている。この全場
家で飲んだ時みたいに子供の頃の話とか
ざザさんは内陸にある地域の両地持ち貴族
の三難房らしい。7人兄弟。ざザさんが
小さい頃に亡くなってる兄弟もいるので
全員生きていれば10人兄弟だったはずと
多いように思うけど一族同士では平均的だ
と前に教わった。日本でも戦前ならそんな
感じだったのではないだろうか。種族官
や名種同士だと子供ができにくいから多く
て3人だとか主としての強さが生涯で子孫
を持てる数に影響すると考えるとまあまあ
納得のいく話。この世界では土族は決して
突出して強い種族ではない。ただ他の種族
より強い繁殖力のおかげで数が多いだけ。
その辺りはとの世界の感覚でも理解し
やすい。人間の発展は都蒸機が年中ある
ことと知恵によるものだからね。戦闘力で
は平人男性で中型県と変わらないなんての
も聞いたことがある。ざザさんが純粋な
人族なのに騎士団長という役職まで
登り詰めたのは慰例とも言えるものなんだ
とか。確かに騎士団はハーフやクーターが
多い。エルネスもエルフの地がわずかに
入ってるそうだ。魔力はエルフ系が身体
能力は毛玉人系が強いので当然といえば
当然の話。南方諸国と違ってこちらでは
種族官の差別はほとんどないし根結に抵抗
がない。主として強くなる方を選ぶからだ
。うちの地方は国内では田舎の方ですし、
貧しいわけではないんですけど魔物発生率
が少し高いんです。こういうところって外
から人が入ってきませんから自然と種族が
偏りがちでうちのとこはたまたま一族に
偏ってたんです。田舎の方あんまり帰っ
たりしにくいくらい遠いですか?魔道列車
が両内に来てないんでからだと馬車で片道
遠かっってところです。帰るとなると1
ヶ月くらいの休暇が必要になりますね。
ざザさん、そんなに休暇取れるの?取ろう
と思えば年に1度は生のための休暇を取る
ことが推奨されてますから。取ってるの?
23年に1度は規制するようにしてますよ
。陛下に怒られるんで。さすが陛下。両親
ももうなくなってるので規制って感じは
もうしないんですけどね。兄弟の顔を見に
行く感じです。似てる。ざザさんにどう
でしょうね。今度紹介します。大した
楽しみもないところですけど、景色だけは
なかなかのところですよ。わ、それは
楽しいみ座さんと同じ顔の姉とか妹を想像
して楽しくなったのと同時に親族に紹介さ
れるって意味が脳りを駆け抜けた。こっち
でもそれは特別な意味があったりするのか
な?ざザさんは何でもないことのように
変わらない穏やかな笑顔のままだから私も
えへへと笑っておく。積面はしてないはず
多分。ダッシュダッシュダッシュざザ店内
でもおまった席についていた私たちを
覗き込むように声をかけてきたのは背中が
広く開いたマーメイドラインのドレスが
つやかな女性
代前半くらいだろうか。後ろにいる同年代
くらいの男性3人と女性1人が連れのよう
だ。おまった席とは言ってもざザさんは
店内を見渡せる位置に腰かけていて、私は
逆に置き物やソファの影になる位置にいる
。向こうから見たらざザさんが1人で飲ん
でるように見えなくもないと思う。ざザ
さんはほんの一瞬だけ眉間にシワを寄せて
からするりと笑顔を作り立ち上がって例を
取る。気にテーブルの向こう通路の方まで
進み出て私を隠すように。お久しぶりです
。やだ、本当に久しぶり。お元気そうね。
ええ、そちらも連れの人たちとも面識が
あるようで次々と軽く挨拶をかわしている
。男たちは久しぶりって感じでもなく、
なぜかさっと気まずそうな顔をしてから
驚けたすぶりを見せて、女性たちは親しみ
を込めた笑顔でダッシュダッシュダッシュ
ざザさんの胸にしどけなく置かれた細く
長い指。これは随分可愛らしいお連れ様ね
。紹介してくださらないの?ダッシュ
ダッシュダッシュよろしければご一緒して
も。来たよ。これ来た。しっかりとけれど
素早く上から下まで観察されてからの随分
可愛らしい
カーラーの流れるように私へのお誘い遠慮
願います。え、お断りします。私が返事
する前にざザさんが断りを入れてた。
畳み込むように言い直してまで礼儀正しい
笑顔のままで断られるとは一切思ってい
なかったのか。それともあまりにも
すっぱりとした断りだったからなのか、
ざザさんに触れた指と笑顔を怖ばらせて
いる。ざザさんがその指をそっと下ろさせ
、男性たちのうちの1人の首を抱え込んで
何かさくと、その人は戸惑を隠しきれない
まま女性たちを促して自分たちの席に
向かっていった。ざザさんいいの?邪魔な
んで。作ってない笑顔で爽やかに言い放ち
ながらまた席につく。えっと、男性人はお
友達なのでは?第3騎士団のものですね。
友達というよりは後輩です。第3って言う
とオート警備がメインでしたっけ?後輩。
なるほど。だからなんか気まずそうな顔し
てたの。第1が奥義警備メイン。第3が
オートを中心に書く主要都市の警備に
あたる衛兵の上部組織だ。警察とな役割を
担っている。まずいところに来たと思った
んでしょうね。ランは違っても騎士なら
みんなかずはさんのことは知ってますから
多分僕とのこともですけど苦傷してるのは
やはりあの騎士団情報ネットワークのこと
なんだろう。段が違ってもネットワークは
機能するのね。でも戸惑った顔は何だろう
?ねえ、ざザさんなんてさいてたの?邪魔
したら恨むぞって言っただけですよな。
なるほど。確かに普段は穏やかなこの人に
そんなこと言われたら戸惑に違いない。
団長としてのざザさんはキリッと厳しい
一面はあるけど、瀬戸さんへの態度のよう
に仕事以外の場面では選ぶらないし着
やすい振る舞いをしている方が多いのだ。
で、声をかけてきた女性の方が元恋人です
か?グラスに口をつけていたざザさんが
吹きかけた酒を過ろじて飲み込んだ。で、
わかりました。う、ほらね、私空気読める
でしょ。みんなね、なんでか知らないけど
私が空気読めないって言いますけどね。
そんなわけないんですよ。この私がまさか
かずはさんが気づくとは思いませんでした
。変でしたか?うん。確かに随分はっきり
と断るなとは思いましたけど、ざザさん
じゃなくて彼女の方ほ、あれですよ。ザル
風に言えば私を寝みして勝利を確信して
ましたね。まあ確かに彼女は光戦的な
タイプではありますが、どこでそう思い
ました?随分可愛らしいなんて私のことを
眼中に入れる価値もないってことでしょ。
わざわざ紹介されてもいない私に同席して
もいいかって聞くってのは私が断れないと
思っていったのでしょうし。ほっほ
ちょっとピクっと片をあげて眉間がよる。
点々としていたバレー教室。私は違った
けど、プロを目指しているような子たちが
主役を奪い合うようなとこもあって、そう
いうところではライバルになりるかどうか
を恵みする目で見られたものだった。
さっきの彼女は前にその子たちと同じ顔し
てた。勝ったって顔まで同じ。私を見て
まず子供ではないと思ったってことは調明
種だと思ったんでしょうか?やっぱりこう
いうお店にいたから。ああ、まあそうなり
ますかね。あいつらがついてますし、一応
彼女も貴族ですから勇者としてのかずさん
を知っててもおかしくはないんですが違う
と思います。勇者に対する態度じゃないの
で。うふふ。どうしました?一目で大人
扱いされたのは久しぶりなので。そこです
か?というか不快ですよね。すみません。
別に向こうが勝手に思ってることとはいえ
恵みされた挙句に勝利者らされるのは深い
でしょうに。それはよくあることですし、
まあ女性として勝ったと思うのは妥当
でしょう。美人さんですもん。彼女うん。
うん。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。
深くではないけど、軽くでもなく、素早く
2度ほど唇を座れた。僕にとってはかずは
さんが不動の優勝ですよ。ふ、不打ちやめ
てください。付き合いがあったのはリブン
前の話ですからね。その辺は誤解しないで
くださいね。わ、はい。あの、はい。
あっちではね、その人前でこういうのは
あんまりしない習慣でね、ちょっと
びっくりしすぎます。心臓持たないし。
そりゃこっちは欧州風の文化だからキスは
割とよくある風景だったりしてるけど
ダッシュダッシュダッシュ。あいつの魔力
取ってく。あれはあれは食事じゃないです
か。なんと言ってもザギルだし。そのざザ
さんは心構えとか心持ちとかそういうのが
とろけるような笑みを向けられて言葉が
続かなくなった。何それ?何その顔?
ずるくないですか?何がですか?だって
そのざザさん必死だとか言って全然余裕な
顔だし。そうでもないですよ。そんなこと
ないですもん。は前はもっとなんか動揺し
たりとかしてたし。前、えっと、ほら、
そう、訓練場で見られてた時とか、あ、
ああ。ええ、それこそ心構えとか心持ちの
違いですかね。お、少し耳が赤くなった。
片手で口を抑えて少し顔を背けてる。
覗き込むと逃げるようにさらに目をそらさ
れた。違いとは。あの時はまだ伝える覚悟
が決まってなくて、観念したように名目し
た後、横目で私をちらっと見てからまた
そらして続けてくれる。手を当ててるから
少しボそボそとした声だ。理性が飛ぶこと
も取り作ないこともそんなに経験ないんで
同揺する自分に同揺してしまうというか
理性なんで近づきかなくなったかって聞い
たじゃないですか。はい。ブレーあの
ゲランド砦デのやのことがあった時に
ザギルが言ったんですよ。誰だっけと一瞬
顔に浮かんでしまったのかゲランドトリデ
のと補足してもらえる。すみません。なん
か呪いのせいで横島な気持ちで触れるやを
無意識に察知して怯えるんだろって。ふむ
。あれ終わり。今の会話の着地点はどこ
だったんだろう。いや、まだ続きあるよね
。あの、どうしました?迂闊に触れて怯え
させたくなかったんですよ。なんでざザ
さんが言わせますか?それザザさんの耳が
どんどん赤くなっていく。横島、横島ねえ
。確かにヘスカと似たような性癖持ちっぽ
いってところに反応してたようだってのは
聞いたけど、それをそんなに横島だなんて
いくらなんでも範囲がざっくり広すぎじゃ
ないだろうか。いや、あれはヘスカの性癖
というか、ザギルはそんな風に私に言って
ないし、それにそれまで別にざザさんに
怯えたことなんて徐々に表面化してきて
るって話だったんで、それまで平気でも
わかんないじゃないですか。試すわけに
もきませんし、あんなら顔僕が原因でさ
せるかもしれないなんて耐えられなかった
。そう、そんなにひどい顔でした。胃が
どっかに持って行かれたと思うほど焦り
ましたよ。それはまたあの申し訳ない。
いえ、それにしたって横島って横島ざザ
さんがそりゃ魔力の調整訓練ができない
自覚があったくらいですから。うん。なん
でまた話が飛んだ?なんで調整訓練の話が
出てくるんだろう?ああ、もう本当にどう
して新幹長はちゃんと教えておいてくれ
ないのか。いつもいつもいつもあの人は
なんでですか?あれは教える方が惚れてる
とできないんですよ。だからこその花町ち
なんです。惚れることがないプロだから
こそというかグラスの中身を一気に
飲み干してまた波々な々と手弱してさらに
飲み干した。えと訓練どころじゃなくなる
んです。ただのそのただのは訓練どころ
じゃねえだろ。って、あの時ザギルが言っ
てたあれのことかと思い至立った途端、変
な汗がどっと出てきた。かずはさんが頼ん
できたのは訓練なんですから、僕にはでき
ないことが分かってるのに応じられるわけ
ないでしょう。あのですねわ、はい。話題
変えてもいいですか?知りたいことなら
答えますけど、今ここでってのはもう
ちょっと限界です。お互い真っ赤になって
汗だになってるので。うん。確かに
ちょっと一旦仕切り直した方がいいだろう
なと同意した。勇者召喚がそちらでは物語
なんですか?割と人気なんですよ。魔法も
エルフもドワーフも空層の物語として扱わ
れてます。不思議ですよね。向こうから
こちらに来る人がいてもこちらから向こう
に行った人の話は聞かないのに。魔法が
ない世界っていうのは僕らからすると想像
もつかないですけど、それを物語として
描いたものってのは聞いたことがないです
ね。元々ないものを想像する能力っていう
のも不思議です。それが想像でしょう。
程度の違いなんでしょうかね。架空の物型
ってのはもちろんありますけど、こちらに
ないものは出てこないです。蒸気機関が
仙台勇者からもたらされる前に物語に出て
きていたようなものでしょう。そういうの
は聞いたことがない。私たちから見ると
想像上のものは全てこちらでは現実ですし
ね。やっぱり不思議な感じ。ざザさんは
切り替えが早くて、今はもう普通に
まったりと会話してる。お酒も美味しい。
おつまみも美味しい。ソファの座り心地は
いいし、わずかに触れ合う膝の感触が
くすぐったくて嬉しい。ピアノの演奏が
会話の邪魔にならない程度の穏やかさで
流れて、こちらもそれを邪魔しない程度の
小で話せば自然と内緒話に近い距離になる
。距離が縮まるほどざザさんの耳が私に
傾けられる度。楽しげな笑い声をあげる旅
。めっちゃ睨まれてる。すごい業子と
肉しげな視線が刺さってくる。どうしまし
た?いや、楽しそうなのは僕も嬉しいん
ですけど。やばい。面白すぎたのが顔に出
てたっぽい。ざザさんが気づかないって
ことは完全に私だけに敵が絞られてるのか
な?さっきにまではかなりから気づいて
ないのかもしれない。うふふ秘密です。
あのざザさんの元カからの視線が面白くて
しょうがないとかぶっちゃけ気分が最高に
いいとか正直に言ったら引かれちゃいそう
だから黙っておくことにする。ふむ。秘密
もまた良いスパイスだったりしますけど。
すっと私の手を取って爪を軽く撫でてその
まま手のひに口付けられた。瞬間流れる
わずかな甘いしびれに心臓が跳ね上がる。
ダッシュダッシュダッシュ白上して
ください。嫉妬されてるのが気分良くて
そんな上めで試すように言われたら勝てる
気がしない。ああ、あれですか。かずは
さんが気づくと思いませんでした。私どん
だけどん臭い設定なんですか?気づきます
よ。自分への視線に無頓着すぎる自覚を
もっと持ってくださいとは常々ね思って
ますよ。き、気づいたじゃないですか。て
かちょちょっとて軽く手を引っ張っても
話してもらえないし私の手のひに唇を当て
たまま喋るからくすぐったいというか
むずむずする。だから意外だったんです。
気づいてないなら放置しようと思ってたん
ですが、楽しんでるならどうしましょうか
ねえ。ざザさんも気づいてたの。指先にも
キス。ひい。そりゃね、意味不明で少し
不快ですし、ただ邪魔されたくないんで
かずはさんが気づいてないならこさら話題
にする必要もないかと。そう、それはざと
ですか。飛んでくる視線がどんどんきつく
なってきてますけどかずはさんが面白がっ
てるようなんでいや、なんかそれどころ
じゃなくなりますよね。ちょ、ちょっと
待って。あ、ごめんなさい。本当勘弁して
ください。熱くなってる方をもう片方の手
で包んでから耳の横に少し残して垂らして
いる神に滑らせる。撫でた紙の先にもキス
してそんな挑発的な笑顔で切り替わりが
いいのにも程がないだろうか。
ついさっき一緒に仲間だったのに。あ、
あのざザさんは不快なのでしょう。私は
いいのでほらね、そこまでしなくても煽る
のが目的ではないですよ。便乗してしたい
ことをしてるだけです。ええ、ちょうど
良いなとクスクス含み笑いをしてキスした
神の一望を私の背に軽く流してから手を
離しはいとベリーを一流行に放り込んで
くれる。繋い立てはまだそのまま。甘い。
甘いよ。ベリーもこの空気も。ただまあ
本当に意味が分かりませんね。なんだって
あんな張り合った空気出してるんでしょう
。の付き合い長かったんですか?む、
あまりはっきりしませんけど45ヶ月程度
でしょうか?瀬戸の言う通りいつも遠征で
振られるので彼女にも振られたの?そう
ですよ。だから意味が分からない。
ちょっと度が過ぎてきてますね。煽った
くせに向こうも男連れてるんですよ。なめ
られない男もどうかしてる。若干さきが
混じり出してきてることにざザさんが前を
潜めた。彼女も貴族と言っていたし、魔力
量は多めなのだろう。まあ、私相手に何を
どうできるわけでもないけれど、世の中に
は人のものほどよく見える性質の人もい
ますしね。隠したがいい男を連れてるのが
気分悪いとかあるようですよ。わあ、
勘違いも花々しい。えっとこあった。他人
のもの。
なんでそこ僕がかずはさんのものなのは
あってます。ダッシュダッシュダッシュ。
そりゃ自タバタもしますよ。ソファに
倒れ込みますよ。鼻血が出そう。甘い。
両手で顔を覆ってもたら通路側に近づく人
の気配。覆った手をずらして見上げたら
さっきざザさんに首を抱え込まれてた人が
いた。ちょっと顔が怖ばってる。ザザさん
が視線で呼んだのかな?ダッシュダッシュ
ダッシュ。あれ?なんとかならんかという
かなんとかしろ。連れだろう。すみません
。引き上げようとしてるんですが。何なん
だあれ?お前が付き合ってるのか?ええ、
自分ではなくあいつが一応婚約してるはず
です。あいつと目で示された向こうの席に
残ってる彼女の隣にいる男性が婚約者
らしい。翻訳者。その彼に見向きもしない
で目をランとさせてこっちを見ている。怖
、怖。おもろ。そんな相手がいるのにどう
いう態度なんだ。あれはやだ。ざザさん
たら罪づくり
僕だからってわけじゃないと思いますが。
よし、店を帰るか城に戻るかしましょう。
え、今は笑いごとでもこれ以上はちょっと
感下できませんし。あなたがむやみに
見下されるのは僕も不快ですから。む、
ダッシュ、ダッシュ、ダッシュはあのざザ
団長、彼女に勇者様のことを教えていい
ものなのかどうか判別がつかず。ああ、
やっぱり気づいてなかったのか。相変わら
ずだな、あの人も教えれば湧きまえるので
はないかと思うのですが、相変わらずって
何と言いますか、自分の生活権以外のこと
に興味がないんですよ。貴族ならある程度
教育されているはずの意識や知識があまり
ない。まあ、家を継ぐわけでもないとそう
いう人間は珍しくはないんですけどね。
ふん。勇者に関する情報はあらゆる分野で
重視されますから、ある程度上に立つもの
なら知っていて当たり前なんです。
ダッシュダッシュダッシュ教えることに
問題はないぞ。悪いが連れ出せるものなら
そうしてくれ。敬語を考えるとこっちは
行ける店が限られてる。はい。ダッシュ
ダッシュダッシュかずは様本当に申し訳
ありません。わ、片膝ついた霊をされた。
あ、いや、いいです。いいです。やめて
ください。立って立ってこういうの久し
ぶりだな。第2騎士団の人たちはもう
みんなすっかり親しくなってるから様つけ
とかもないし。ただそれが引き金にでも
なったかのように彼女がズカずかと近寄っ
てきた。うん。貴族女性にしては歩き方に
品がない。向こうの席では慌てて彼女を
引き止めようとした婚約者さんの手が空を
掴んでる。さっとざザさんが彼女と私の間
に立ちふがった。どうされました?背中
しか見えないけれどざザさんの声は穏やか
でありつつよそ行きの声だ。元恋人に
こんなよそよそしい態度を取られたらどう
だろう?どうだろう?ちょっと分からない
。なんだかとても重要人物そうな方に興味
が湧いたの。紹介してくれないかしら?
恋人です。彼女のことについてはあなたの
婚約者も知ってますよ。そちらで聞いて
ください。随分趣味が変わったのね。ざザ
さんの肩が深いため息と共に落ちた。あ、
これ見たことある。ベラさんの時もこんな
ため息をついてた。第3騎士団の人が
とめる声と共に彼女の腕を引いたけど強気
に振り払われている。そうですね。昔の僕
はリブンと趣味が悪かったようです。
ダッシュダッシュダッシュ。がっかりだわ
。デレデレしてみもない。ブ大
に吹き出してしまった。両手で口を塞いだ
けどまるで間に合ってなかった。れた恋人
がいつまでも自分を思っていてくれた頃と
変わらないと思うのは男性の先売特許と
言うけれど、やっぱり女性にもそのタイプ
はいるよね。全く理解できないけど単大の
頃にもこういう人はいたななんて思い出す
。遠目に見てただけだけど何なのあなた?
ダッシュダッシュダッシュ下がれ。一歩前
に踏み出そうとするもざザさんに押し止め
られて硬い精子の声にひんでる。ダッシュ
ダッシュダッシュ失礼しました。ザザさん
出ましょうか?そうですね。すみません。
ふふふ。いい男連れてる時の定番を堪能
できました。こんな美人さんに嫉妬される
なんて初体験です。テンプレ展開は大好き
。王道時代劇を見てる安心感とでも言うの
だろうか。何よりもざザさんがぶれずに私
のそばにだけついてくれているのが伝わっ
て嬉しい。今は振る舞いの残念さが目立つ
けれど、彼女はかなりの美人さんで本当
なら魅力的な女性だろう。なのにざザさん
は私を最優先してくれている。まあ正直
それがなんでなのかちょっと腑に落ちない
のは確かだけれど。定番って何ですかそれ
?苦傷しつつ彼女を下がらせ道を開けて
くれるざザさんの前をこさらしよく歩いて
見せよう。ルディ王子のお住みつきだよ。
は城を抱える山の麓元に広がる都で
だんだん畑のように建物がつり区画分けさ
れている。浄化と一口に行っても今まで
私たちが飲んでいた店は貴族層の区画に
あった。平民層は振り元に近い方に広がっ
ているのでお祭り騒ぎを見下ろす形になる
。張り出したバルコニーからは色取り取り
の明りがふわふわと街を漂っているのが
よく見えた。どうぞ。差し出された果実種
のグラスを受け取れば夜風はまだちょっと
冷えますねと部屋に誘導される。日本の
住宅事情から考えれば邸宅と言えるような
2階建てのここはざザさんの持ち家らしい
。家持ちだとは知らなかった。でも騎士
団長だもんね。パチパチと小さめの暖炉が
火を引いている。リビングに当たるのかな
?白とブラウンの色調が優しいよりの壁と
毛足の長い絨毯、深いエンジ色のソファと
シンプルだけど温かみがある部屋。立派な
お家でびっくりしちゃいました。兄弟や
親族がオートに出てきた時に使うんで僕
だけで住むために買ったわけじゃないん
ですけどね。普段は宿舎にいますし。だ
からモテなしも6にできなくて分かってれ
ば色々用意しといたんですけどそれにして
は綺麗ですね。定入れと管理をするものを
雇ってますから。宿舎の部屋には入りきら
ない荷物なんかもありますし、休みの日は
こっちで過ごしたりもしますしね。使いを
出したのでしばらくしたらつまみになる
ものが届きますから、もう少し待って
ください。スカイっていつの間に住み込み
の人がいるわけじゃないんですよね。まあ
色々とて慣れてますね。やはりちょっと
答えに困りますね。それ足並みの1つとで
も思ってもらえればダッシュダッシュ
ダッシュダッシュ。ああ、来ましたね。
すぐ戻ります。さっき案内されたキッチン
の方へ向かって行くのはそちらに裏口が
あるから何だろう?おつまみが届いたって
ことかな?店を出てから次の店かに戻るか
と言った時に迷い顔で誘ってくれたざザ
さんのお家。敬語の関係で選べる店は限ら
れているというし、まだ早い時間で城に
戻るのも何かもったいないし、そんなこと
より何よりざザさんのお家と聞いたら
そりゃ見てみたいってことでお邪魔した。
実は城を出た時からこの絵は配置されてい
たらしく、それでも不特定多数が出る店だ
と出入理口や席の配置で選ばなければなら
ないからむしろこういう一見の方が敬語し
やすいと言ってた。私に敬語が本当に今で
も必要なのかと言うと首をかしげてしまう
のだけど。しかし普段使っていないお家を
綺麗に保つ人を雇っているとかさりげなく
モテなしの手配をいつの間に貸してるとか
スマートすぎて別世界観が半端ない。今更
ながら本当に私でいいんだろうかなんて
気持ちがむくむく湧いてくる。戻ってきた
ざザさんが手にしているのはベリーやブド
といった果物とクッキーやナッツを
盛り付けた皿をいくつか乗せたトレイ。唇
にクッキーらしき粉がついてた。毒味して
くれてたんだろうな。教えるとペロリと下
でめ取っててそれがひどく色っぽい。思わ
ず目をそらしてしまうくらいに。ああ、
行悪かったですね。うえ。あ、いやいや、
そんなことは照れ臭そうな顔とさっきまで
の色っぽさのギャップにまた少しうろえて
しまった。覗き込んでくる橋みにゆいが
混じっている。なんで目をそらすんです?
そんなことないです。数気のせいです。
そうですか。ひゃ。ひょいと抱き上げられ
てそのままソファに座られる。ザザさんの
膝の上に横の体勢だ。あ、あのはい。
えっと何を買ってきてもらったんですか?
何か作ります。適当に色々ですね。パンと
かチーズみたいなのが入ってたかと。小腹
が開いたら僕が何か作りますから。ええ、
ざザさんが一応困らない程度にはできます
よ。騎士団の連中はみんなできるでしょう
。あ、そうですね。遠征でもそうだし、
討伐遠征の野外での食事でもみんな手際が
いい。彼らが作ったことのないメニューで
もきっちり私のお願い通りにしてくれて
いる。じゃ、じゃあ後で一緒に何か作り
ますか?ああ、それもいいですね。で、で
は何があるのかをでも後でいいです。膝
から降りようとしたら見つかされたように
乗せ直された。ソファの背もたれも肘かけ
も少し高めで肘かけと私の背中の間に
ザザザさんの腕があって実にちょうどいい
感じに収まっている。ジャストフィット
すぎて動けない。あのほらザザさんのお酒
あります。私の背中の方に手を伸ばして
戻すとそこには上流のグラスがある。ああ
、サイドテーブルに乗せてあったか。そう
か。くっと両手で包んでた果実を一気に
煽って飲み干すをお変わりするです。
どうぞ。そうか。果実種の貧サイド
テーブルにあったか。配置ばっちりですね
。離動にすることなくトくとグラスに注が
れた。首まで赤くなってきてますけど
大丈夫ですか?ペース落とした方がいい
ですよ。そう言いながら波々と注ぎました
ね。酒のせいなのか。意識してるせいなの
かどちらかなとはわかっててやってる
でしょ。さてどうでしょう。用とますます
可愛いんでどちらでも嬉しいんですが音が
出そうなほど背中から熱くなった。いや、
これどんな薄めた酒でも一気にと思う。血
の巡りが良すぎる。ざザさんって振られる
振られるって言うけどすごいモてますよね
。そんなことはないですよ。ありますよ。
あります。絶対すごい手慣れてるし、困難
されて落ちない人いないし。困難と言われ
てもこんなに全力を出すことないですし。
嘘だ。そんな余裕な顔して思わず叫んだら
爆笑された。振動でこぼれそうになる果実
を慌ててする。酒に強い体質なんでしょう
けど大人だった頃のペースとは違いません
か?よくわかんないです。前はそんなに
酔ったことなくて、この間のが多分1番
酔った時だと記憶も飛びましたしね。今は
どうです?両的には前回ほどじゃないはず
ですけど。少しふわっとするけど大丈夫
って?ええ、何ですか?私がどんだけ飲ん
だか覚えてるですか?そりゃそうですよ。
ちゃんとずっと見てます。ずるい。ええ。
だってそんな私ばっかり負けちゃう。何の
勝負ですか?こうあれですよ。うろえる
感じのダッシュダッシュダッシュ。
柔らかく唇を舐め取るようなキスがゾくり
と腰を振わせた。それならきっと僕が
ずっと負けっぱなしです。唇を合わせた
ままそう言ってそっとグラスを取り上げる
。グラスの冷たさを移した指が首筋を撫で
ていく。同じを支えられてより深く
噛み合う唇。するりと腰に回された手に
引き寄せられてお互いの胸に私の手が挟ま
れる。抑え用のない声が吐息に混じって
恥ずかしさに見えしたくなったけどそれも
一瞬のこと。魔力回路へ緩やかに絡みつく
金色が周地も気遅れもためいも全部奪って
いく。蜂蜜色の海に浸たされてその甘さに
震えながらしがみつくことしかできなかっ
た。日差しは春らしく柔らかで風もない
から動かずにいればポカポカと身体が
温まってくる。石畳とレガでモザイク模様
を折りなす道を馬車がゆっくりと踏みしめ
ていく。歩道はオート住民でひめき合って
車道との間には第3騎士団を中心に一壁が
出来上がっている。奥義からオト中心の
広場までっすぐ続く大通りは貴族居住地区
、商業地区、平民居住地区を区議上壁に
普段区切られているけれど、今日は上壁の
大門は解放されている。幸さんはロイヤル
ブルー、ショ太君はエメラルドグリーンの
マントでそれぞれ同計色の騎士団礼服。
あめさんは濃いの桃色で女性用騎士団礼服
。上着は男性のものよりタイトでマントと
共に竹が短めくぶ竹のロングスカートが
スタイルの良さを際立たせている。全員
一致でまだ顔出しはしたくないということ
で顔の上半分を仮面で覆っていた。だよね
。遊びにくくなるもんね。春の花をどん
だけ書き集めたのってくらいに飾り立て
られた煮言うなって言われたけど出しに
乗り込んで完成をあげる人々へそれぞれ
愛そを振り巻いている。正体太君とあさん
は腰かけたまま控えめに手を振っていて、
幸さんは観客のに合わせて拳を突き上げて
みたり、大手を振ってみたり。あんたたち
疲れないの?これがかっこいいからね。
かずはちゃんだね。私とレイ君は戦闘の
左右に陣取り、片足を縁に乗せて腕組みし
て前方を併芸する海賊王をポーズを
取り続けている。時々偉そうに片手をあげ
てみたり、レ君は生ひさんたちと同じく赤
の式町で騎士団霊服。私は黄色だけど女性
用騎士団礼服の上着に膝のハーフパンツだ
。そしてマントは他の3人とは違い
それぞれ赤と木にカラーリングした羽を
みっちりは溜めかせている。仮面は
スパルナの顔をもしたハーフマスク後頭部
まですっぽり覆っている。もちろん
それぞれ赤と黄色と坂のようにおが
キラキラと棚引く先体物にイメージカラー
は外せない。幸さんにはもうなんかそれ
先体からも遠ざかってないかって言われた
けど気にしない。エルモトビッグバード
じゃん。せミじゃん。もうって言われた
けど聞こえない。マンキココアのつぐるみ
は却下されて妥協してスパル内症なのに幸
さんたちには拒否された。私の理解者はレ
君だけ。午後も遅い時間からゆっくりと
オートを練り歩き、最終地点の広場に到着
した時には夕暮れも深まりつつあった。
特接部隊の周辺を奥義学が取り囲み、飾る
な王国勇者のマーチを奏でている。状では
シ太が真っ白なピアノを演奏し、恩魔法で
オート中に戦立を振り注いでいる。その
演奏は以前聞かせてくれた時よりもさらに
複雑で豊かで伸びやかに磨かれていた。日
が沈み、今回のために増設された該当に
照らされた観客の顔が余因に浸っているの
を満足草に眺めたシ太が騎士の霊を取る。
それを会いずにあめと幸が花火を
打ち上げる。もちろんこの世界にはない
火薬を使ったわけではない。普通にカマ方
で金属を燃やせばいいのではという発想で
研究所の協力を得て完成させた。騎士たち
がスリングショットで高々と打ち上げた
鼻火球を幸が矢で破壊し、散った金属を
あめがカマホで燃やす。細かい操作が
できる2人にとっては簡単な仕事だ。時間
がなかったため色数も少なく複雑な花には
ならないが、夜空に先乱れる光は祭りに
湧く人々をさらに盛り上げる。ちなみに
テストの時に私がやろうとしたら花になる
前に燃え尽きてしまった。そして鳥は私と
霊スパルナだけに手をついで重力魔法で
広場の上空を旋開しる
観客の視線を釘付けにしている間に勇者
たちが煮に再び乗り込む。ざザとザギルも
サンタ取りの大きな袋を持ってさりげなく
同場している。煮ごと空中に持ち上げると
勇者たちが大きな袋からいくつもの小さな
袋を取り出し、次々に放り投げる。その
小さな袋を置かせて漂わせ、ゆっくりと
観客の手元に均等に降りていくように
コントロールする。袋の中身はチョコや
キャンディ、大福などのお菓子だ。お菓子
を全て巻き終えると全員で手を振りながら
そのまま奥義へと煮を空に走らせる。最後
の挨拶は最年長の私が勤めた。お魔法で
覚醒してもらって一言。良い子のみんな。
またそのうちねえ。そのうち姉はないよな
。また来週と言いかけていや来週はない
だろうと寸前で我に帰りました。どうも僕
の中で想像していた勇者パレードと違う気
がしてならないんですよね。わかる。
楽しかった。そうそう。お祝いには
やっぱり持ち巻きでしょ。僕は持ち巻き
初めてだった。私も僕も失われる伝統を
失われていたんですか?向こうでは譲れ
ない様式だと言っていませんでしたか。
かずはさん私もやってみたかったんです。
出たよ。かずはちゃんのやったもんがち。
疲労のは子供の頃に1度だけしたことが
あります。幕方ですよ。やってみたかった
んです。気分良さそうですし良かったです
か?とてもまるで人々が池の恋のようでし
た。ヒレ伏せグ民どもという感じでお前
普段他人を見下ろすことないからな。本当
にザギるうるさいね。城に戻った後は
着替えて食堂で遅めの夕食。本藤は祭りの
一込みに紛れてこっそり遊ぶ話もあったが
、飾るな王と側近たちにお願いだからやめ
てと言われて諦めた。いくら顔を隠しても
散々注目された後に同じ対格の5人ずれで
は無理だ。今日の食堂メニューは焼きそば
、お好み焼き、おでん、串焼きといったお
祭りラインナップ。デザートはチョコ
バナナやイチゴ飴をご用意。もちろん霊は
全てモーラして皿に乗せている。まあ、で
も確かに楽しかった。喜ばれていたしね。
息広はともかく皆さんどちらかと言えば
控えめなのにサービス精神がひどく王勢
ですよね。俺はともかくって何それ納得
いかない。そりゃ喜ばれるのは単純に
嬉しいけどさ。勇者パワーを実感して安心
してもらうだけでなく楽しんでもらえる
なんて一隻2兆でしたよね。鳥だけに
かずはちゃん本当にどうしてそんなに
スパルナを愛してるの?自分でもなぜか
きっと私にしか枯れないって点がそるんだ
と思います。ねえねえざザさん。お茶も
飲みなさいとザに注いでもらった霊が
デザートに取りかかりながら笑顔を向けて
いる。何ですか?屋台でねえっと
黄色くてポコポコしてて丸くて大きいのを
みんな食べてたんだよ。あれは何?ううん
。カリッツですかね?このくらいで温か
そうだったでしょう。うん。じゃあ
カリッツだな。果物だ。大きさを手で示す
座に続いてザギルが答える。ああ、それ私
も見ていた。表面が食べ終わった
トウモロコシみたいなやつだ。見た目だけ
で言えば決して微味しそうには見えないが
屋台マジックだろうか。祭りだと3割増し
でミしそうに見えるあれだと思う。果物
美味しい。えとですね。霊には美味しく
ないと思いますよ。なんでガキには無理
だろ。辛いし。僕は辛いの平気だもん。
カレーで汗だになってるやが言ってもな。
汗かくだけだもん。かずはちゃんのカレー
は美味しいし、バターチキンカレーだし辛
さは控えめにしているんだけど、見ている
とつい笑っちゃうくらい汗をかくんだよね
。霊は。汗だではふはふ言いながらお
代わりしている霊は抱きしめたくなる可愛
さだ。多分ザギルも内心そう思っている。
というかカリッツは焼いて食べる果物では
あるんですけど屋台で出ているものは人族
には合わないスパイスがかかっているので
ああいうところでは食べさせてあげられ
ませんね。ええ、みんなビ味しそうに食べ
てたのに獣人ばかりだったろ。食べていた
のはそのスパイスがかかっていないと
美味しくないんだ。あれはザギルずるい。
なんで俺のせいになるんだよ。まあうまい
と言ったって初詮やの食い物だしな。お前
らの下には合わないって。そう聞くと食べ
てみたくなるな。わかる。お前ら普段から
うまいものばかり食っているのに妙に悪時
だよな。突然興味を示した雪ひにつ随する
私たちをザギルが呆れ顔で見る。原子
ザギルに言われたくないし絶対納豆のこと
を言っている。根に持っている。でも職に
対する好奇心王勢なのは国民性と言える
から仕方ないよね。でもザギるには
美味しいんでしょ。食べてみたいな。
あんた私らと味の好みは似ているみたいだ
し。納豆以外はああ、昔花食べてもうまい
と思わないだろうな。下が超えてしまって
いけない。へえ。ああ、南方よりこちらの
方が豊かだって言っていたもんね。食料
事情が良くないところで育ったザギルだ
から城に来たばかりの頃は何を食べても
美味しくて衝撃だったらしいし。それ
ばかりじゃないけどな。で、青い、その瓶
のそれいつ飲ませてくれるんだ?あ、忘れ
てた。上流のイチゴをつけ込んだフルーツ
で、巫背ほど寝かせていたその広口瓶を隣
の椅子に置きっぱなしにしていたままだっ
た。そろそろ飲み頃のはずだ。いそと
突き出されたグラスに近のねっ取りとした
輝きを持つお酒を小さなお玉で注いでやる
。馬
雪広とざザにも注いでやると2人とも頬を
緩めていた。あめには少し薄めて炭酸を
加えてやる。華やかな桜色のお酒はあめに
よく似合う。イメージカラーだし。みんな
気に入ってくれたようで何よりいいな。僕
も飲んでみようかな。珍しく興味を示した
ショ太にもあめより薄くして作ってやる。
シ太はこちらではとっくに成人年齢だし、
誰も止めないが、今まで飲みたいと言った
ことはなかったんだよね。いチゴの香りに
引かれたらしい。おおと目を丸くしている
。どうですか?飲みやすいんだね。いい
匂いだし美味しい。これいい酒を使って
いるよな。正体飲みやすいけど結構きつい
からな。ゆっくり飲めよ。雪ひが見ている
から飲みすぎることもないだろう。
霊も釣られたのかシ太を一口舐めさせて
もらっていたがつらをしていた。大人の
身体ではあるが味覚はまだ子供のままだ。
こちらはなぜかこういうのは習慣にない
みたいですね。お酒はあるし普通に家庭で
作っていても良さそうなものですがあちら
ではそれが普通なんですか?一般的って
ほどじゃないですが好きな人は普通に作り
ますよ。酒は買うものだしな。山の中の
集落とか孤立しているところでは作ってい
たりするが、早そうはないな。酔えれば
いいくらいのものだ。ああ、手本体は
そりゃ買った方が厳しいのはあっちでも
同じだね。俺たちがいた国では免許がない
人間が酒を作るのは禁止されているし。
そうそう。美味しいお酒と美味しい果物は
こちらにもちゃんとあるんだし、漬け込む
だけなのにやっていてもおかしくないのに
ね。過去の勇者がもたらしたものにしろ
元踊りこちらにあったものにしろ原型が
あるものをブラッシュアップしてより良い
ものにしているものはたくさんあるのに
なぜかそれらを組み合わせて新たなものを
作り上げていくという傾向がこちらには
あまりない。このフルーツブランドにして
もそうだ。私にはい近な料理方面でよく
感じるが多分どの分野でもこの違和感は出
てくるんじゃないかと思っている。決して
こちらの世界が固定観念に縛られがちだと
かいうものではない。それどころか新しい
ものへの好奇心や受け入れることへの抵抗
のなさからも分かるようにむしろ柔軟と
言っていい。だからこそ違和感が拭えない
のだが昔エルネスが言っていた物事の捉え
方や考え方が違うという部分に関わって
くるのかもしれない。あちらの料理の再現
はもう結構やったし、最近はこちらの料理
も気になっているんですよね。長に教えて
もらえるんですけど、ああいう屋台に出て
いるようなものというか。ほう。うん。私
が今まで作ったものっていわば私たちに
とっての故郷料理なんですよね。ザザさん
やザギルにとっての故郷料理というか
馴染みのある味。そういうのも知りたい
なって。なんで2人とも変な顔をするん
ですか?別に。ああ、今度何か作りますね
。本当やった。ザザさんがご飯を作って
くれるの?僕も僕も食べたい。ザザさんの
ところを僕も行きたいし。かずはちゃん
ばかりお泊まりでずるいもん。いいですよ
。なんてしれっとざザは微笑んでいたが、
私はみんなの生かい視線にさらされて深く
にも積面せずにはいられなかった。やめて
こっちを見ないで。悪夢はまだ時々やって
くる。光ご家けの薄暗闇みに浮かぶへスカ
のミスぼらしい体育がじわじわと近づいて
くる。でももう怯えて動けなくなったりは
しないし夢の中の私はこれがただの夢だと
知っている。だから毎回叩きのして
勝ち時きを上げて目覚めるのだ。恐怖と
勝利の余因で鼓動は激しいけれど水を
いっぱい飲めば落ち着いて寝直すことが
できるけれど今夜の夢はちょっと思考が
違っていた。ヘスカの顔はいつの間にか別
の男の顔になっていて、なんか見たことが
あるなと一瞬思ってから、ああ、夫の顔だ
と気づいた。家の中のことは身の仕事
だろう。風くらいで同期のところの嫁が
文句を言っているなんて聞いたことがない
ね。やりくりが下手なんじゃないの。とや
なんてそんなにかかるもの。いい年なんだ
し贅沢だろ。がパートで若い頃は反論して
いた気がするが心の中で思っていただけか
もしれない。よく覚えていない。でも言わ
れたことは残っているようで私も結構執年
深いななんて地区20年の小さな台所や
寝室を俯瞰しながら自調してしまう。過去
の風景を固定カメラで見下ろしてまだ少し
若い私と夫をぼんやりと眺めている私が
いる。母さんが働きたいと言うんだから
仕方ないだろう。母さんがダメだと言う
からな。お前らはもう少し家庭を大事にし
た方がいいぞ。習い事を増やしたいとか
欲しいものがあるとかのない子供たちの
わがままをしたり顔でなめる夫の顔が見
にくい三日月に歪む。今ならあの顔を
叩きのめしてやるのにな。なんで私はあれ
をの話にしていたんだろうと思うが、いつ
だって諦めは胸のど真ん中にいっていて、
体中の水分を吸いつくしびさせていった
から、多分それが原因な気がしないでも
ない。ドロドロと渦まく何かを乾かして
固めてしまえば痛くなくなることは小さい
頃から学んでいた経験則だった。まあ、
住んだことだからもういい。今の私には
ちゃんと帰る場所がある。あの居心地の
いい幸せな世界。私の大好きな人たちが私
を愛してくれる。大事にしてくれる。私が
大好きだと思う気持ちをしっかりと
受け止めてくれる。やっと手に入れたあの
世界。目覚めれば帰れる。帰ろう。過去の
ことにもう傷んだり傷ついたりするほど銃
ではないが不快なことに変わりはない。だ
から帰ろってそう思うのに風景が変わら
ない。いつしか俯瞰していたはずの風景の
一部に自分が戻っている。手には生ゴミの
袋を持ってサンダルを足につっかけていて
、玄関のドアの部が回らない。
カチャカチャと鍵のつまみをどうひねって
も開けられない。あれ?なんで?ゴミ収集
者が来てしまうのに。最近はもう暑い日が
続いているから生ゴミはちゃんと出したい
のに。慌てて庭えと続くベランダの窓に
しがみついたがやっぱり開かない。なんで
鍵は開いているのに。どうしよう。生ゴミ
が腐ってしまう。窓ガラスを叩いても
コンクリートの壁みたいな手応えデビクト
もしない。なんでゴミ袋を放り投げて両手
で叩いても割れない。どうして足首に嫌な
難さが走り、見下ろせば袋から飛び出た
生ゴミからもと湧いたうムシが伝っていた
。
うムシでかくないセミの幼虫くらいある。
振り払おうとしても足が動かない。足首に
絡みついているのは骨張って薄汚れた指。
目線をずらせばそこにはかましい三日月が
私を見上げている。へスカにも見えるし夫
にも見える。また滝ごとに変わる顔。3
かずはパンと目の前で手を打ち鳴らされた
ように引き戻された意識に飛び込んできた
金色の瞳。心臓の音がうるさい。ザざザ
さん。汗ばで張り付いた前髪を額から撫で
てよけてくれるゴツゴツとした優しい指。
ひどくうなさされていた痛いところはうん
。大丈夫。ガラガラにかれた声で答えると
枕本のサイドチェストにある水差しから
コップに注いだ水を差し出してくれた。
カラカラに乾いて怖ばった喉にすっと
馴染んでいく水にアンドのため息が出た。
昨夜は私の部屋に泊まってくれたんだった
。前のお泊まりデートから時々こうして私
の部屋に泊まってくれている。ただの夢
気遣わしげな瞳はただ金色のままだ。ただ
の夢ではなく呪いの名残りではないかと
疑っている。大丈夫。ただの夢。もう一度
繰り返し告げて減らりと笑って見せたら
米かと額体に口付けてほずりしながら頭を
撫でてくれた。がっしりとした両腕とあの
魔力で柔らかく包んでくれているまま
ゆっくりと髪を手紙ですられて体中の筋肉
も解きほぐされていくのが分かる。
すり寄って熱い胸に鼻を擦すりつければ
キュッと抱きしめてもらえて夢の中では
お苦しく塞がっていたりのあたりが
ふカふカと温まっていく。ああなんて幸せ
なんだろう。これがあるなら悪夢なんて
ただのスパイスだ。うん。ひらめく面を
囲む岩場に打ち上げられたそれを見下ろし
て幸が唸っている。ざザさん、これ魚って
言ったよね。魚というか蛇みたいなと言っ
たと思いますが、これ魔物カウントじゃ
なかったんだ。え、だってこれ襲ってこ
ないですし。戸惑いを隠しきれないシ太と
あめの声にさらに戸惑いを強にしてざザが
答える。この世界の区分けはいつでも
どんなものでもシンプルですよね。ねえ
ねえ、これがウナぎ。僕生で見るのは
初めて。襲って来るかこないかで動物と
魔物は区分される。それは水星生物でも
同じらしい。表魔法で体温を低下させられ
た。それは暴れることもなくその身を
さらしている。直径30cmほどで頭
らしき肩の先端にはつるりとした分厚い唇
がぐるりと取り巻く丸くぽっかりとした穴
が開いていて鋭く小さな歯が見えに
みっしりと覗いている。鮮やかな赤と青の
まだで薄い鱗が大せは長く長く長く長く湖
と私たちの間を区切る境界線のように伸び
てその長さは50mはあるだろうか。長い
トレイが何度も頭から青の方まで走って
往復している。小舟に乗った騎士たちが槍
をコ面に突きさして引きずり上げてきたの
だが、いつまでもいつまでも終わりが見え
てこないその作業に少し不安になってきた
ところで野党が出てきた。っていうか
すごいさらっと捕獲してきたよね。誰も
こいつを取らないんですよ。警戒してい
ないんです。天滴もいないし育ち放題です
。この湖の底、これがうじゃうじゃいるの
か。雪ひがブルりと身を振わせると、それ
が伝線したようにし太とあめが自分の
二の腕をさすった。なあなあ、これ本当に
うまくなるのか?俺もさすがにこいつは
よっぽど腹が減っていないと食わないぞ。
いや、どうだろうな。どうかずはちゃん
ナイフでエラーあたりから一切れ身を
切り出してちょっと匂いを嗅いでみる。皮
と身の間の油と身を1め匂いはないけど下
にわずかに残る臭みでも知らない味では
ないというか手に終えない道のものでは
ないかな。うん。ちょっとやってみますか
。裏山を挟んで奥義とは反対側の森で春の
柔らかな日差しを受けて輝く湖。まだうと
しげる危機の根元には溶け残って汚れた雪
が硬くなっているけれど、いそとやってき
た勇者人と愉快な仲間たちウナぎかな?
ウナぎだといいねと春を待ち望んでいたの
だ。このウナぎらしき獲物サルディナを夢
見てなんか思ったよりすごく長かったけど
ちょっとウナぎと違うかなという空気が
すごく漂っているけど岩場と言っても足元
が危くなるほどのものではないし波打ち際
から5mほど離れれば普通に地面なので
さくのに問題はない。悔を目に打ち込み
手分けして内臓や地が肉につかないように
身と骨を開いていく。私1人でさくつもり
だったが、さすがにこの長さを1人では
下ろせない。料理の腕も磨いている騎士
たちは敵はよく指示に従ってくれる。
ついでに言えば槍でつく時も内臓を傷つけ
ない位置を狙ってというお願いもしっかり
叶えてくれている。さすが精鋭部隊。頭と
骨を垂れように鍋に突っ込んでかに吸える
。打ち3年なんて言うが、ま、あそこまで
職人技で味を突き詰めなくても素人が
ビ味しくいただける程度までならなんとか
なるもので小骨と言ってもサイズがサイズ
だから普通にサンマの骨くらいある。これ
小骨が多くてってざザが言っていたけど
これを小骨にカウントするって大雑っ把
すぎないかな。邪魔も何もうっかり口に
入るというサイズではない。さばいている
時に手でする抜いていけるし、目に止まっ
た骨を抜きながら全員で串打っていく。
ザギルはむちゃくちゃ真剣に小骨を取って
いる。各自が食べる分を串してねとは言っ
たが何枚作る木なんだろう。人数分より
かなり多く手つしを持ってきてよかった。
細長く設置した隅火の焼き場に並べて残り
の肉は凍らせておいた。ここまでくればお
手伝いはさほどいらないので休憩を
呼びかけ私は垂れの鍋と焼き具合を見張る
ことにする。じっくり焼くから適当に遊ん
でて言いよう。はい。元気よく返事して
駆け出した霊は周囲の魔物警戒犯に混ざっ
ていく。父の会メンバーもいるからね。
遊びと一緒だね。例にとってはまだか?
まだかずはちゃん、まだまだまだか?
まだまだま、まだですか?まだです。まだ
か?まだまだ。まだまだ。いつ食えるんだ
よ。そんなに経っていないでしょ。まだ5
分起きに進捗を変わる変わる聞かれて身を
ひっくり返しながら答え続けている。開始
犯も私に習って次々と身を返していく。
だってもううまそうな匂いがしてきている
じゃねえか。ウナぎと同じなら臭みはこの
皮と身の間にある油のところにあるはずな
のよ。これをじっくり落とさないと食べて
も臭いままだよ。舐めた感じ似ていたんだ
よね。あの臭みと臭い匂いはしないぞ。
匂いではなぜかわからないんだな。これが
いいからいい子で待っていなさい。
しゃがみ込んでサルディナウナぎもきを
睨んでいるザギルの頭をポンポンと撫で
たらブスっとした顔でフルーツブランドを
すった。小さく吹き出した雪ひに小石を
投げ始める。子供かいい子にしろよ。ざザ
がその小石を横から救い取って鼻で笑えば
ザギルもニヤニヤし始めた。そういやよ。
俺も結構気にしてるけどよ。今さっきまで
まだかまだかと騒いでいた口で何を言って
いるの?うるせえな。でもな、標壁ほど
じゃないかもしれないけどな。我慢強い
こったな。正直お前が耐えられるとは思わ
なかった。すげえ。すげえ。何を言って
いるんだお前。まあサイズ的に無理だから
仕方ないけどよ。今のところ3日に1度は
止まりだろ。よくまああれに耐え続け
られるもんだ。
真っ昼ルマから何をあはっと何かに
思い至ったように目を見開いたザギルの顔
に哀れみみたいな色が混じる。珍しい。
40超えているんだっけももしかしておま
もううち度うおお
アイアンクロで顔面をわしつまれたザギル
がそのまま湖に放り込まれてざザはそれを
追いかけて飛び出していった。今のは今の
話はもしかしなくてもぎこちなくならざる
を得ない首を回して振り返ると少し離れた
ところでお茶をしているあめとシ太は拠ト
としていて行く分こちらよりで米の準備を
している雪広は呆れ顔開始犯の騎士たちは
さっと一斉に目をそらした。これは同揺し
たらもっと恥ずかしくなるやだと即し
サルディナを返し続けることに専念する
ことにする。顔が暑いのはあれだからの
照り返しだから。何あれ?またザギルさん
がざザさんを焼ったんじゃない。よし。
あめとシ太には聞こえていなかった。
落ち着けかずは。どんまい。そう思うなら
スルーしてすっと幸が隣に腰を下ろして
呟いた。米はどうした?べねえかずは
ちゃん。はい。すごくなかった。何がです
か?魔力交換。
返そうとした身を串ごお手玉してしまう。
あわわわわと言いながらなんとか焼場に
最地させた。取り乱しました。おおおお。
あれですね。未知の世界でした。かずは
ちゃんって同揺する割にはきっちり立ち儀
に返すよね。
勇者人の情報交換って。うん。そうなんだ
けどほら他の奴らは向こうでの経験がない
じゃん。比べられないじゃん。ですよね。
というか幸ひさんですらそうでしたか。
そのデスらってのが何か引っかかるけど
いや俺も未知の世界だったよ。正直うを
言わせず召喚ってのと引き換えだとしても
チャラになるというか、あれだったら元が
取れるどころかお釣りを出さなきゃなって
くらい。やっぱりそうですよね。私そんな
分かっているわけではない自覚くらいは
あるんですけど、何か知っているのと違う
なというか、知っているのはお医者さん
ごっこだったのではみたいな。
ぐっと肘の裏に顔を埋めた雪の方が震えて
いる。
比べてどうだった?高度先進医療BJ
ザピノコにはまりすぎとかヒーヒー言い
ながらうくまって動けなくなった雪ひを
そっと横にずらしてサルディナの返しに
再び専念した。そこまで受けられるとは
予想外で今更ちょっと恥ずかしい。
ふっくらとして陣割りしみ出る油の馬味。
おいおいおいおい。これ本当にサルディな
通い見ていたけどよ。ありっと香ばしい
サクサクの川れ
も優しく上品でウナぎしいい無言で天に拳
を突き上げた。ヒレフスがいい。これが
料理無双。橋休めどうぞ。橋休め。メイン
の料理の間に1度口の中の味を消して料理
の味をまた楽しめるようにするものです。
油が強いですからね。さっぱりしますよ。
かずはさん、これ。ふふふ。ちょっと試し
てみてください。騎士たちにも声をかけて
取り分けた漬け物を持って行ってもらう。
わ、スカイカの川の漬け物っぽい。
懐かしい。スカイカの川。売りじゃなくて
スカイカも売りですから同じように食べ
られますよ。栄養化も高いし。でもスイカ
じゃないけどね。これは売りでもない。
さっぱり美味しい
かずはちゃん、これスイカなの?スイカは
ないの?これね、カリッツなんだよ。
かずはちゃん大好き。ほらぎる。ちゃんと
美味しいでしょ。湿気なんでむかつくか
わかんねえな。おい、美味しくない。
リミーはクソが。カリッツは焼いて食べる
果物だと言っていたが、取り寄せてもらっ
て味を見てみたら青臭くて薄ぼけた味だっ
た。水っぽくて歯ごたえも中途半端なもの
だったから焼いてスパイスで整えていたん
だろうな。普通に敵カメロンに近かったの
で朝付けにした。霊が食べて見たがってい
たしね。満足。得意満面になっていたらざ
と目があってうふっと笑って見せたらあの
とろける笑顔を向けられてうっかり積面し
た。
恋人がいるということはもう周知の事実に
なっているが、ざザの勤務中の態度は
ほとんど前と変わらない。大人である。
ザギルとトムとジェリーをしている姿は
ちょっと大人じゃないが、それも前からだ
し変わらないといえば変わらない。でも
時々こうしてふと余ったるい顔を見せる
から冬打ち鼻しくてずるいと思う。セト
さんに感謝されました。ええ、団長が積極
的に定示で帰るようになったって。あいつ
は本当にかうちに深く身体を預けて足の間
に座る私を後ろから抱き抱えているのが
いつもの低位置になりつつある。私のお腹
の前で組まれた手には上流のグラスがある
。私の肩に乗っているざザの額がほんのり
暑い。騎士たちはシフト製で動いてはいる
が役職が高くなればそこには組み込まれ
ない。団長であるざザは当然のこと。前
なら抱え込んでいたであろう雑夢なんかを
部下たちに振り分けるようになったそうだ
。元々采敗はうまい人なのにそれをやって
いなかったのは変に仕事が好きだから。
ふふふ。慕われていますね。団長さん。
面白がっているだけですよ、あいつらは。
ところで肩にキスしてくるりと私の身体の
向きを変えさせて膝の上で横抱きにする。
今日雪ひと何を内緒話していたんですか?
え、何かうろえていましたけど。そんな
ことはひゃ。首筋に素早くされたキスが
ゾりとさせる。僕にも教えてください。
あちらとこちらの医療技術の違いについて
ですかね。医療技術。あ、間違えました。
えっと、あ、ちょっとお茶がこぼれ、人体
の違い。いや、なんというかひゃあ。あ、
あはは。がっしり抱き込まれて耳と首に何
度も口付けられたら白上せざるを得なかっ
た。なるほど。僕らは魔力交換があって
当たり前ですからね。ないのが想像つか
ないですけど。ぐったりしている私の額体
にクスクス笑いながら口付ける座は時々
非常に意地悪い。じゃあ魔力交換なしで
試してみます。ないのならどうしようも
ないけどあるものを使わないでというのは
試せるじゃないですか。嫌です。即頭これ
以上は我慢できないんで。我慢。ザギルに
おくられていたやつかな。もう何度もお
泊まりはしているけど、私の身体はまだ
子供すぎて受け入れることができていない
。私としては案外な何とかなるんじゃない
かなと思っているし、そう言っては見たの
だが、ざザが壊れたらどうするんですかの
一点張りなのだ。それをなぜザギルが知っ
ているかと言えば、ザギルだからと納得
するしかない。いまれなさすぎるので
あんまり考えないようにしている。えっと
、我慢がやっぱり大変。ああ、僕もその
あんまり若像みたいにがっつくのもテレが
あるんですが、抱き寄せて耳元でさく彼の
顔は見えない。できるならずっと話したく
ないし、毎晩こうしていたい。今のペース
がギリギリなのでせっかくの夜にわざわざ
しなくていい。我慢はしたくないです。あ
、そっち
。わあ、そうか。今でもすごく部屋に訪ね
てきてくれているのが嬉しかったのに本当
はもっと一緒にいたいと思ってくれてい
たってことなんだ。嬉しくてムズムずして
自ばしたくなってきたのにざザの背中の
筋肉がピタッと固まったのが分かった。
どっちだかずはさんそっちじゃないなら
どっちですか?いえ、特に具体的には
覗き込んでくる橋色はまたひどく意地悪
そうで楽しだ。そらしてもそらしても
追いかけてくる日昼間に歩われていた方
視線の攻防線に観念して答えたら軽い
リップ音を立てるキスがご褒美みたいに
降ってくる。やゆいの色は綺麗に拭い去ら
れてトロトロの甘い笑顔。そりゃ正直に
言えばきついです。ただそれ以上に幸せな
のでちゃんとかずハさんの身体が
出来上がるまで待てますよ。魔力交換って
いうのはそういうものです。実感したのは
雲初めてでしたけどね。そういうものって
何だろう?思わず首をかしげると額に
コツンと当てられた。多分ね、雪ひが未知
の世界だったというのも本当はもっと先が
ありますよ。雪ひはまだ遊びでしかしてい
ませんから。そうなの?瀬戸ほどじゃない
ですが、雪ひのやん家は僕にもそこそこ
聞こえてきていますので。ほっほ。寿命や
成長度合の違いとか種族の違いとか色々な
理由で肉体的に結ばれにくいもの同士が
魔力交換で変わりにするというのは聞き
ましたよね。愛情や信頼が深ければ深い
ほど魔力交換は快楽や幸福感をもたらすん
です。魔力は精神状態に強く左右されます
からと。それはつまり額体にキスして丁寧
に優しく紙を手紙で吸ってもう一度コツン
とまた額を合わせる。待つことのきつさ
なんて大したことじゃないです。著名種が
伴侶の成長を待てる理由が実感として
分かりました。もう手放せないし、あなた
しか見えないし他はいらない。だから
あなたの身体の方が大切なんです。そう
いうものですわ、私。はい。幸せすぎて
明日死ぬ気がしてならない。やめてくれ。
本当にあなたの場合冗談にならない。うん
。うん。うん。雪ひと両手をついで互い
違いに首をかしげ合う。魔力交換した方が
てっ取り早いんじゃね。俺まだ死にたく
ないし。もう本当にやめて。ざザさん。
睨むのやめて。木のせいですよ。幸
の提案に幸が青ざめた。魔力の譲渡を私が
意識的に1人でできるようになったのは
ザギルとエルネスとザザザとレイ。ザギル
に手伝ってもらえばあめを始め他の勇者人
にもできるが私1人ではどうにも渡せない
。回復魔法をかけてもらったり、私が魔力
を覚えるために色々してみたが今も
やっぱりできなかった。私に超立をかけた
ことがあるのはエルネスとザる。魔力交換
はざとザる。霊はどちらにも当てはまら
ないがなぜかできた。霊にできるという
ことは魔力を覚えていなくてもできそうな
ものだができないものはできないし例外中
の例外なんだろう。ざザには最初渡せ
なかったがお泊まりデートの後にできる
ようになった。すごく報告しづらかった。
なんなら黙っていたかった。私たちやり
ました報告みたいなものじゃないか。知ら
んぷりしてやろうと思ったのに次の膝に
譲渡をもう1度試せと促されてバレた。
平常心に満ちたざザの顔を真似していた
つもりだができていたかどうか今1つ
わからない。私が自力で譲渡できるのは
超立してくれた人か魔力交換をした相手と
いうのが今のところの結論になっている。
雪ひさんが長率を覚えたらいいんじゃない
かな。かずはちゃん練習に飽きたんでしょ
?エルネスさんすぐ覚えられるもの。超を
舐めるんじゃないわよ。幸弘ですよね。
まあ、魔力を無制限に誰にでも分け与え
られるなんて反則どころじゃないし、この
くらいの制限があって当然と言えば当然だ
な。この鈍いやつが魔力を覚えるより
兄ちゃんたちが超を覚える方が早いかも
しれないぞ。エルネス、超立って覚えるの
にどのくらい難しいの?普通は適正と才能
があるのが大前提の上に数年単位の訓練が
必要ね。あなたたちは企画外だけど回復系
の訓練をしているあめでもまだ習得できて
いないわけだし
って回復魔法の系統なの。ザギルは回復系
の適正がないのになんで超ができるの?
嫌みそのものに何でもできるザギルだが
回復魔法だけは使えない。ザギルらしいと
言えばザギルらしい。知らねえ。やったら
できた。エルネスう。調理って覚えるのに
どのくらい難しいの?そいつも大外企画外
だからね。基準にしないでね。勝率に回復
魔法の適正はいらないけど魔力操作が似て
いるのよ。はるかに繊細で難しいけど。私
が長率を覚えるというのはどうだろうか。
めちゃめちゃ疲れるけど必要な時は俺が
手伝えば住むことだしと新刊長様にできる
だけでもバンバン年じゃないの。大体勇者
様たちに魔力の補充が必要なことなんて
そうないだろうよ。今まで練習した意味は
そうね。かずハの魔力だって無人造じゃ
ないわけだから自力で譲渡と可能な対象を
無理に広げる必要もないでしょう。ねえ、
なんでもう完全に私にはできない方向で
話しているの?今現在でも回復薬の新刊や
あめに譲渡できるだけでとんでもない戦力
の底上げになりますね。前衛ではなくあめ
と同様に公栄か本人爪にするべき能力です
。
え、やだ。それが妥当だろうな。行ひさん
。うん。私なんで話に入れてもらえないの
?どんまい。納得いかないんですよね。あ
、幸さん、穴は規則正しく均一にお願いし
ます。だからさ、できることじゃなくて
できないことを確認していたんだって。
あれは。はい。これでいい。意味が分かり
ません。せっかくの新能力なのに。うん。
いい感じ。直径30cmほどの資本ケーキ
型の側面に細かい穴をパシパシとたくさん
開けてもらう。それを一回り大きい缶の中
にセット。缶は三脚のような台を固定して
ある。できることが増えたら増えたで
かずハはまた6でもないことをするから
でしょ。言いがかりですね。あめさん回転
が始まったら加熱よろしく。かずはちゃん
、早く早く。言いがかりじゃないよ。
きっちり必ずろでもないことをしている
じゃないか。おい、何を作るんだこれよ。
心当たりはありませんね。掛君、なんと
なくいい感じの風でお願いね。ダッシュ
ダッシュダッシュ行くよ。いい感じって
指示が雑すぎるよ。ザラザラと1つみの
ザラメを肩に落とし、重力魔法で資本
ケーキの方に回転を加える。あめさんが肩
を加熱しているのが甘く焦げる香りで
わかる。来た来た来た。レイ君ガと缶の間
から救い取ってふわふわと煙のように
舞い上がる細い糸が完成を上げるレ君の手
にした木の棒に絡みついていった。あ、
アーメ。ダッシュダッシュダッシュ。あ、
あ、ああ。意思を持っているかのように
伸びる私は棒だけでなくれ君の腕にも歯ご
のようにいていく。例代だ。電荷どうぞ。
はい。アーマーい。よし、行くぞ。ああ、
あ、ああ。笑いを含んだザザさんの声にれ
君は肩まで広がった綿菓子をつまみ食いし
ながらルディ王子に場所を譲る。楽しげな
笑顔に張りつく綿菓し後で風呂に入れない
といけないな。そして見るみるうちに全身
を綿菓で包まれていくルディ王子。どうし
てそこまでやるのか。2人は耐えない
笑い声をあげながら王女電下の分の綿菓子
を持って王族の胸へと駆け出していった。
ものすごくキラキラと糸を引いている。
納豆みたいに綿菓子の糸が伸びている。
材料は砂糖だけですよね。随分味わいが
変わるんですね。クラルさんを初め数人の
研究所員にもまた雨を振るまった。綿雨を
作るところを見せたくて招待したのだ。
エルネスは黙ってほんの少しだけ棒に巻い
た綿雨を舐めている。これね、向こうの国
では祭りの屋台には欠かせないしなんです
よ。材料なんて砂糖だけですし、この間の
パレードの屋台で思い出したんですけど。
ふん。じゃあその綿雨を作る仕組みを見せ
たくてうちの所員を連れてきたってこと。
結構いろんな魔法が必要よね。あなたの
重力魔法での回転を使わずに風魔法でやっ
ても操作はかなり精密になるし、祭りの
屋台で平民が気軽に作れるようなものじゃ
ないわね。そうそう。魔法だとそうなるよ
ね。でも蒸気期間の応用で綿雨きが作れる
。ダッシュダッシュダッシュ雪ひさんが
作れるよね。息ひの知識をもらえ
るってこと。キラーンとエルネスの目が
輝いた。幸さんのプラズマシールドは
もちろん幸ひさんがいろんな技術的知識を
言語化できるだろうことはエルネスだって
気づいていたし口説いていたけれど幸い
笑顔でかわしていたのだ。
ざ切るほどではないけど、結構見事な
スルーだった。最もそれを勇者の決定と
受け取ったのか、エルネスにしてはあまり
しつこく追求はしなかったというのもある
。幸さんに視線を向けると法を一差し指で
軽く書きながら照れ笑いしている。うん。
いいですよ。俺も技術屋じゃないんで専門
知識があるわけじゃないけど、今こっちに
ある機会をベースに応用するなら手伝える
と思います。
数日に1度は図書館や研究所の資料室に
通っていて時々幸さんともばったり会う。
私と幸さんは勇者年長組でもあるし、この
世界に知識を安易にもたらす危険性を認識
しているもの同士でもあるかと言って
いちいち今何を調べているか必ず報告する
わけでもない。この時もいつも通りお互い
自分が見たい資料を黙々と読み続けていた
。どちらもこちらの文字を読むのに時間が
かかるからページを送る遅さはご愛嬌だ。
かずはちゃんの言ってた通りになったね。
1区切りついたのか目頭を抑えながら背筋
を伸ばして幸がポツりと言った。うん。
サルディナレシピ公開が保留になってる。
ああ。うんうん。貴族に公開されている
勇者の知恵。元の世界の特許制度のように
利用量を払えば利用できる。
ものによって低額を払い続ける場合もあれ
ば、上がる利益に対して税率が上乗せさ
れる場合もある。どんな契約になるかは
その知識の性質によって変わるけど、私の
レシピについては1度購入すれば自由に
使える形だ。料理のレシピなんて料理人の
手でアレンジされていくのが当たり前の
もの。私のレシピは料理そのものの作り方
というより食材の扱い方に価値がある
らしい。だから継続的に利用量を払い
続けるのは馴染まないし、例えばレシピを
購入した料理人の弟子にどう教えるかなど
を考えれば現実的じゃない。よっ手を
買い上げ形式だ。同じ勇者の知恵でも掛君
が学団に教える曲は無償で演奏できる。
もちろん学譜は有料だけど特許なものとは
ちょっと違う。耳コピして演奏することも
可能だからだ。最も演奏を制業にしている
人たちは大体ちゃんと学譜を買うらしい。
民度が高い。これは音楽という文化を広く
伝えるためだ。私のバレーも同じ扱い。私
がバレーを教えることで手当てをもらえる
ようにカブト君も曲を学談に教えることで
手当てをもらえている。そしてあめさんの
場合は研究所での研究や医療員での治療
行為に手当てが出ている。医学的知識は
特許で制限をかけるべきではないからだ。
命に関わることだから世界への貢献度は
高く、手当てもそれに応じて高くなって
いるらしい。そして大絶賛された
サルディナのき、これまで見向きもされて
いなかったサルディナ気象生物ではなく
割と国中に生息している。それを美味しく
食べられるようになればレシピの購入者は
増えるだろうねと言った幸さんに多分
しばらくレシピは公開されないですよと
返事したことがあった。その予想が当たっ
ていたねと幸さんは言っているのだ。ざザ
さんは美味しくないって言ってたから食べ
たことがあって毒性はないんだろうなとは
思ったんですけど一応ことに調べておいた
んですよ。そしたらねあちこちに生息し
てる割には生態がほとんど分かってなかっ
たんです。運魔物の討伐も狩りすぎない
ように調整してるじゃないですか。生体系
が乱れない程度までしか討伐しない。別の
魔物が幅を効かせることになったりする
からって。だね、あの湖すごく綺麗だった
でしょ。サルディナは雑食みたいだったの
に他の魚とか見当たらなかった。どうやっ
て生きてるのかよく分かってないし天滴も
いない。サルディナが生息してるところっ
てみんなそんな感じらしいんです。食物
連鎖の繋がりが見えてこないということは
ですよ。サルディナが乱角された場合の
生体系がどうなるのか予測がつかないん
です。ああ、なるほど。うまいレシピが
公開されたら乱角されかねないし、どの
程度なら影響が出ないかもわからないって
んなら陛下が公開許可を出すわけないって
かずはちゃんは思ったってことか。こう
いうことです。今調べてるはずなんで、
その木度がつくまでは陛下はレシピ公開し
ないだろうなって。でも調査で捕獲はする
し、私たちは食べたきゃ食べられますよ。
特権だね。生体系保護の考え方とかさ、
向こうじゃ150年前にはなかったよね。
多分そうですね。勇者の選別以外の要因
ってやつなのかな。かもしれない。労働
環境とか人権意識とかもやたらと発達して
ますからね。最初私たちが教えられる文明
なんて本当に必要なのか疑問でしたも。
こっちの方がコードだしうまく使ってる。
俺が知ってることもちゃんとコントロール
して使ってくれるかな?心境の変化ですか
?そういうわけでもないけど。あめみたい
に一緒に作り上げていくなら1速飛びじゃ
ない方法ならいいのかなって。それから
2人で考えて綿雨きはどうだろうってこと
になった。魔道列車以外に使われていない
蒸気機関。元の世界では歩んでいた開発の
道が止まっているもの。タービンとか発電
機とか何か言ってたけどあまり私にはよく
わからなかった。だけどそれで作り出すの
は子供が好む駄だし。祭りの屋台の賑わい
に一やく買うもの。さやかな生活に彩取り
を添える程度の楽しみを生み出すものから
どう進んでいくのか。魔道列車から開発が
止まったように綿雨きだけで止まるのか。
一歩踏み出したその先をこの世界はどう
進んでいくのか何を選んでいくのかそれを
覗いてみたいと幸さんが思ったのかどうか
までは知らないけどクリップモーターとか
さの頃作るのがすごく楽しかったんだと幸
さんは笑っていた。フリップモーターが何
なのかは聞かなかった。分からない自信が
あったから分かりますって顔だけしておい
た。うん。やっぱり女は色ごで磨くのが
1番よね。本当にそういうものなんですね
。私も頑張ろう。満足げなエルネスとあめ
さんの顔を見る限り回心の出来なのだと
思う。精密なレースのビスチェから薄場を
何枚も重ねて夜空の色みたいな漆黒とルリ
のグラデーションを広げるドレス。
おらの打ちかけみたいに肩を大きく広げて
羽織る黄ガンジーには禁止で小花とつの
繊細な刺繍がびっしり施されている。緩く
編み上げた紙にはインサイクのヘッド
ドレス。地味顔には一筆入コとばかりの
メイク。勇者パレードで公式お広めがされ
たのでこれからは定期的に夜会や演が模様
されるらしい。前に開催された武踏会は
他国の王族以外は選ばれた貴族しか出席
できなかったけどその制限がちょっと緩く
なるそうだ。で、今日はその初回の夜と
なる。えっと、いつもより露出高いね。
背伸びした痛い子になってない。私を
聞かざることに波々ならぬ情熱を傾けて
くれる2人のセンスは全面的に信じてるし
、ありがたくお任せしてるんだけど、これ
まではなんやかんやで子供の体の可愛らし
さに重点が置かれていたのが、なんだか
大人っぽい方向にシフトしてきてる気が
する。背中がっつり開いてるし。あら、気
に入らない。うん。かっこいいし素敵だし
、私行けてるんじゃないかなとも思うのだ
けど、気のせいな気もしないでも。
気のせいじゃないし、私も最初衣装負けし
ちゃうんじゃないかと思ったけど、さすが
エルネスさんだし。あめさんはグっと
握り拳を作って力接してくれた。エルネス
上げに落ち着くあたりがあめさん。濃い紫
を貴重としたドレスは体にぴったりとそう
ラインでありながらバラを雑り桃色を重ね
たフリルのワンダーが大人っぽさとカレン
さを同居させている。エルネスは青村で
ソレース仕上げのスレンダーラインドレス
が要園。安定の要園。ここ最近あんた色や
良くなってるからね。あの片物がなかなか
いい仕事してるわよね。そう、そういう
こと言うのやめた前よ君。エルネスさんっ
て場なんかすごくセクシャルなニアンスを
入れてきてないかね。私なんて受け止め
たらいいのかね、それ。レシーブ難しい。
あんた前回は方向にぶっちぎったんだから
ね。
今回はきっちりガチに行きなさいよ。勝利
条件が分からないよ。あめも油断すんじゃ
ないわよ。ちゃんと私に食いついてき
なさい。わ、はい。ちょっと新刊超聞こえ
てますよ。またろでもないこと言ってます
ね。やめてください。やめてください。
激しいノックと共に廊下で叫ぶざザさんの
声が響いた。めんどくさいのが来たと呟い
てざザさんを部屋に招き入れたエルネス。
ひどい。新刊長が何かと戦うのは結構です
けど、かずはさんを巻き込まないでく。
ダッシュダッシュダッシュ。ズカずかと
乗り込みながらざザさんが固まって私を
凝視している。後ろからゾろぞろついてき
ていたセ戸さんや霊君たちがその
立ち止まった背中で宝たを踏んだ。どうし
た?紳士のざザさんならいつも流れるよう
な褒め言葉が出てくるのに。私結構行け
てると思うんですけど。ダッシュダッシュ
ダッシュ。あ、いや、すみません。見惚れ
ました。来た。これ。これでなきゃ。片手
で口を抑えたザザさんの目元がふわっと
染まっている。さすがさすがエルネス。
内心でガッツポーズをエルネスに捧げてい
たらざザさんの眉間がきつくよった。なぜ
可愛いとかけ寄ったれ君と両手をついで
ブンブン振り回す。ありがとう君。レイ君
も素敵。瀬戸やっぱりこれからちょっと
無理ですよ。早朝に何回休暇却下されたと
思ってるんですか?く早朝ってのは騎士団
全てを総括する役割の人らしい。第1騎士
団団長を兼ねている。第2騎士団長のざザ
さんにとって直属の上司に当たる人。23
回あったことはある。ちなみにエルネスが
新兵団の総司令で同格だから女列から言え
ばエルネスの方がざザさんより上。常に
敬語だけど割と言いたい放題なのでそれに
気づいたのは大分子だけど今日の夜会では
前からざザさん休暇申請してたんだけど
却下されたって言ってた。通常ならそんな
ことはないのだけど、やっぱりイベント時
に休暇は受け付けてもらえないそうでと
いうか、何回もって幸さんとし太君は
エルネスとあめさんに3時を送っている。
うんうん。彼らも紳士の道を歩んでいる。
まあ、あの2人には3時を送らないで入
られないだろう。わかる、わかる。嫌だっ
ておかしくないか。早朝はもかく第3の
団長も今日は参加者側なんだぞ。
第1も第3も今日は敬語に入ってるのに
なんで僕だけ?自分に言われてもダッシュ
ダッシュダッシュ言っても無駄ですよ。
ついでに言えば陛下も却下に賛成してまし
た。なんでお前が知ってるんだそれ?陛下
なんて休暇取れって普段散々言ってるくせ
にキビスを返してドアに向かおうとする
ざザさんを瀬戸さんが追打ちをかけて確め
ている。鹿滅は休暇が取れないせいか。
しかしなんでそんなに今日お休みしたかっ
たんだろう。決まったお休み以外に休暇を
取っているところなんて私たちが召喚され
てから見たことない気がするのに。ざザ
さん、そんなに今日お休みしたかったん
ですか?珍しい。エスコ僕がしたかったん
です。エスコート。敬語に入っちゃうと
エスことどころか会場でそばについてる
こともできないんで
ついて眉を下げたざザさんにふわっと
抱き寄せられたな。なるほど。えっと今
キング中判定のはずだしそれならこんな風
にすること普段ないんだけどざザさんの
基準どうなってるんだろうかというか
恥ずかしいんだけどな。照れちゃうんだ
けどな。抱きつき返すべきなのかそうじゃ
ないのか分からなくて手を彷徨わせている
とガッと両肩を掴んで顔を覗き込まれた。
いいですか?会場から出ないでください。
出るなら必ず僕に声をかけてください。
バルコニーも庭園も会場カウントじゃない
ですからね。う、庭園も解放されてるって
。声をかけてください。わ、はい。あんた
それだから休暇もらえなかったんでしょう
が。意味が分かりませんね。飛んできた
エルネスの呆れ声に振り向きもせず、私を
抱き上げるざザさんの額が片口にすり寄せ
られた。そうやってか派を抱え込んで周り
を寄せつけないのが目に見えてるから話さ
れたんだって言ってるの。夜で寄ってくる
虫を払うのは恋人の権利です。あんたも
貴族の橋くれなら社交が色いだけじゃない
の分かってんでしょうが。かずさん、前回
のとは違って今回からは貴族とはいえ選別
がほとんどされてないです。貴族も
いろんなのがいますからね。心へもぼつい
てないのがいるんで、本当珍しい食材とか
カラつかされてもついてっちゃだめですよ
。いいですか?いいですね。聞きなさいよ
。そんな親作れるからってついてっちゃ
いけません的なこと。今更言われるとか
どうなの?ザザさんって付き合う前から
隠すきやるのかってくらいダだ漏れだと
思ってたけど、今思うと本当隠してる
つもりだったんだね。今の大解放に
比べりゃ確かに包ましかったもんな。
ダだダ漏れドアップしてるらしい。勤務
時間中はと変わらないと思うんだけどな。
なぜか今はちょっとプライベートモードだ
けど。掛太君たちにそう言うとまたすごく
哀れな人を見るような顔をされた。下せ
ない。ダッシュダッシュダッシュやつは
エルネスどころか他の声もソーススルーし
続けてるザさんがふと思い出した顔で辺り
を見回してザギルを探す。出かけるって
言ってなかったから近くにいますよ。
きっと前の合の時も最初姿を見せなかった
し、こういう場は好きじゃないみたい。
まあそうでしょうね。ピアスやっぱりよく
似合います。えへ、ありがとうございます
。
耳タブを細やかなオーナメント柄の近代座
で大ピアスには大粒のブルーアパタイトと
小さくてたくさんのダイヤが飾られている
。透明度が高くネオンのように輝く水色の
宝石はザザザさんのもう1つの魔色と同じ
色。この夜にはドレスコドがあってみんな
自分の魔食をどこかに入れることになって
いる。で、そういう時はパートナーの魔食
も入れるものだからとざザさんが送って
くれた。びっくりした。本当びっくりした
。ドレスとかはエルネスたちにお任せして
たけど、それにもきっちり金色が入ってい
て、でもピアスは用意されてなかったから
話が通っていたのかもしれない。それも
また照れてしまう。紳摯な貴族の好きが
なさすぎる。ファーストダンスは会と
同じくルディ王子が申し込んでくれた。
レイ君は王女電下と踊っていた。王女電荷
ね。私より背が高いんだよね。あめさんは
前回の合で仲良くなった何人かと変わる
変わる踊ったりメモを取ったりしている。
そのメモどこに隠してた。あれか、その
バラのフリルの中とかか君も前回の合コン
で顔を合わせていたご霊嬢たちといつの間
にか仲良くなっていたらしく、ほのぼと
笑顔でおしりしている。雪ひさんはうん。
車の小ばまずの笑顔でヒラヒラとご霊嬢
たちを渡り歩いていた。私は壁の花になる
から敬語に当たっているざザさんの近くに
いればいいやなんて思っていたんだけど
意外や意外ダンスのお誘いが次々と来る。
やっとお話できる機会がもらえました。
にっこりと広格を上げてワルツのリードを
取るこの人は第3騎士団長カロンさん。
ざザさんとどう年代だろうか。ちょっと
若く見えるけど毛玉系だし実際の年は
分からない。やっとああ、あまりお会いし
たことないですもんね。第3はオート警備
が死とはいえ団長さんなら城に普段
いらっしゃるんじゃないんですか?胸が
違いますからね。公式発表の前は私たちで
もそちらにはあまり行けませんでした。
食堂もこちらに新たに作られましたのでね
。かずは様の料理をいただける栄誉も与え
られずです。食堂で出る料理は私が味付け
してないですけどね。くるりとターン。
今日のパニエは控えめだ。軽やかな
イクエムのスカートが流れるようについて
くる。公式発表が終わりましたから、もう
私たち第3もそちらの胸への出入理制限が
なくなったのですけど。ああ、そういえば
食堂に第2以外の騎士たちを見かけるよう
になりましたね。というか制限されてたの
ですか?悔しいですが、第2騎士団は座崎
騎士団長の急心力が高くて唐卒されてい
ますからね。勇者様たちが最初に接する
騎士たちとしてふさわしいとされたんです
。もちろん1番の理由は北の前線の主力な
ためですが、この世界に早く馴染むには
信頼していただくことが重要でしたから。
なるほどまんまと馴染みました。クスクス
と笑いながら首を傾けて見下ろすカロン
さんはどこか探るような目をしている。
やっと制限もなくなりましたし、あのざザ
を溺れさせた線乙女とぜひ話してみたかっ
たんです。え、なんか今聞き慣れない言葉
が続きましたね。何ですか?先日の上空で
の戦闘に死れた騎士は多いです。線乙女の
呼び名は騒しいと思いますよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ最初の武踏会の時に敬語
でお見かけはしてましたが、まさかあそこ
まで戦闘力が高いとは思っていませんでし
たし、正直あの時よりも今はるかに女性
らしく郵便で見違えました。ああ、そうだ
。先日部下が浄化で失礼を働いたそうで
申し訳ありません。わえ?いや、ちょっと
展開が早いよね。ついていけないよね。
浄化って。あ、ざザさんの元かのそばにい
た人が第3だったか。あ、ああ。いや、
大さの方は何も。礼儀正しく接して
くださいましたよ。ざザさんの元恋人は
なんだか怒ってましたけど、指摘には
面白かったので問題ありません。は、
面白かったですか?それはいい。部下が
驚いてました。あの座団長が1目も羽から
ずに出来合いしていたと。で、出合い相的
なあれじゃないよね。出来合いとかそれ
じゃないだろう。出来合いだなんて非常に
遠い言葉だったのだけど。そうか。そう
見えるか。いや、あれは見えるな、きっと
。バカっぷるよね。そうね。顔が暑い。を
踏みかけた私を上手にフォローして
立て直してくれた。騎士団長ってのは西
じゃなきゃなれないのか。半神半義という
か話を持ってるんじゃないかと思ってまし
たが、実際紹介を頼んでもまるで聞いて
くれませんし、何より今もさきが飛んでき
てますからね。納得しました。さっきざザ
さんが誰にさっきまでいたはずの場所を
振り返ろうとしたらターンされて見え
なかった。かず様が可愛らしく面したのが
面白くなかったってところですか?
付き合いは長いですが、あいつが女性の
ことであんな顔をするのは初めて見ました
よ。え、どんなですか?どんなの?カロン
さんの背の向こうを覗き込もうとするけど
、この人大きいな。全然見えない。その
ピアスざザからですか?ザザさんの方を
見ようとステップを取りながらも左右に
ぴょコぴょコ揺れながらはいと答えたら
新速楽しそうな笑い声が降ってきた。私の
知る限りあいつがその石を送った女性はい
ないです。ご存知ですか?その石でそこ
まで透明度の高い水色はあまり出回って
ないんです。よっぽど自分のものだと主張
したいらしい。え、そういう、どういう?
自分の魔食をまとわせるってそういう意味
なんだろうか。ざザさんの真は金と薄だ
けど、金ならともかく珍しい石であれば
自分のものだと分かりやすいってことなの
かな。自分のものだとか言んけちゃう。
あいつ途切れなく女性はいましたけど
不入りはしなかったですからね。仕事が
何よりも優先だったので聞いてるでしょう
けど、今夜は参加者の選別が緩いです。
あいつの過去の女性も数人来てますよ。気
をつけてください。ざザさんいつも振られ
るって。そりゃ形はそうですけど駆け引き
のつもりで別れ話を持ち出してそのままっ
てのも結構いるんですよ。分かるでしょう
?え、よくわかんないです。というか仲良
さんなんですね。
すごく詳しい。妻の友人に何人買いますの
でざザさんの元恋人。ええ、メリッサほど
立ちが悪いのではないですけどね。
メリッサって先日浄化でかず派様に絡んだ
女性ですよ。先ほど姿を見かけた気がする
ので来てるかもしれません。曲が終わって
指先にキスという実に優雅な挨拶をしよう
としたカロンさんの手が横から払われた。
かずさん、そろそろ休憩しましょうか。
おいおいざ、お前もどうした?たまたま
かずはさんが僕の持場の近くで休憩する
だけです。たまたまってか様、お相手
ありがとうございました。興味があれば
先ほどの話の続きいつでもどうぞ。は是非
背に軽く手を置かれ海場の橋の方へ誘導さ
れるがままに任せて見上げるとしめっつら
の後が眉間に残っていた。この人前から
こんなに可愛い人だったかなと思う。確か
に可愛い顔をする時はあったけど最近可愛
さの度が過ぎてると思うんだよね。かずは
さん花ってふ。ざザさんがどれだけ私を
お気に入りかって話です。女の僕が1番
語れるに決まってるでしょう。この石
珍しいんですってね。ああ、そうらしい
です。僕の魔食に近い色だと言うだけなら
他にも色々あるんですけど。探してくれた
んですか?まあそれなりにちょっと時間が
かかりました。会場の橋を肩幅まで開いて
安めの姿勢で直立するざザさんの横で果実
水のグラスを持ち寄り添って休憩である。
高が数極踊ったくらいで疲れたりはしない
のだけど、まあ初対面の人たちと会話が
続けば気持ち的には疲れるから休憩で
ちょうどいい。カロンさんがよっぽど自分
のものだと言いたいらしいって。そういう
意味なんです。ダッシュダッシュダッシュ
素青とか水色の魔食はさほど珍しくないん
で、そこでよくある石じゃ誰のものなのか
分かりにくいですし、本当は街チ石で作り
たかったんですけど、まだ満杯になって
ないんです。僕らは満杯にするのにに3
ヶ月かかりますから。ま、ちし育ててくれ
てるの。ええ、まあ出来上がったら何か
作るので身につけてください。そのピアス
じゃ普段使いにはできないでしょう。休暇
を取りたかったとかなんとか言っていても
仕事中は仕事中だ。顔はまっすぐ前を向き
ながらも視線は油断なく海場内を見渡して
いる。斜め下から見上げる横顔にぐっと来
てしまう。幅1cmほどの金の板が耳輪の
上側を覆うようにはめられていたとねえ、
その耳にね、認識表あるでしょ?ああ、
はい。小さな街チが埋め込まれているその
金の板を思い出したように触れている。
飾りけの全くないイヤーカフはいわゆる
向こうで言うドッグタグだ。それ予備とか
あります?ありますよ。じゃ、じゃあそれ
もらったらだめ。
え、ほ、ほら、私最初に自分で買った
ピアスを片っぽあげるから。あ、でも
デザインは女性用だから作り替えますし。
で、交換しましょう。で、その認識表私が
つけるです。ダッシュダッシュダッシュ
だめ。一応認識表って役割があるわけだ
から、そんな使い方ダメだったりする
だろうか。騎士しかつけられないとかそう
いうの。ダッシュダッシュダッシュだ。
ダメじゃないです。あの、女性がつけるに
はかなり部骨ですけどいいんですか?よく
ある石や色だけじゃ自分のって分かり
にくいのでしょう。その認識表なら分かり
やすいかなって。拳にした手の子を口元に
当ててしてるざザさんに釣られてこっち
まで顔が熱くなる。いや、これ今言わなく
ても良かったやつだな。2人の時にでも
言えば良かったやつだったな。その嬉しい
です。後で渡しますね。というか、あ、
はい。今そんなこと言うのは反則ですって
。連れて帰りたい。さっと中越しになって
さき声の耳打ちと耳への素早いキスを振ら
せてまた待機姿勢に戻る座ザさんこそ反則
だと思うの。本当バカップルね。エルネス
が言っていたように社交は色恋いがメイン
なわけじゃない。貴族同士の情報収集の場
でもある。ざザさんが私を囲い込むとか
そんなことは実際のところはあることも
なく円談の設定や夜会のような場所を設け
られるのは何も貴族たちが勇者である
私たちとの縁を持ちたがることに答える
ためだけではない。この世界で生きていく
私たちの生活基盤となる人脈を整えるため
でもある。以前よりも参加者の選別が緩い
のもそのため私たちが自分で自分にとって
良いと思う付き合いを選べるようにする
ためだ。
条件だけでは相性は測れないこともあるし
ね。それは色ごだけじゃない。友情であっ
たり信頼であったり様々だ。変わる変わる
申し込まれるダンスを受けてそれが続けば
またざザさんが休憩を促してくれたり、
そんなざザさんを騎士団早朝夫妻が焼っ
たり。そっちはどう?すれ違い様に生ひ
さんから声がかかる。ぼちぼちという
ところでしょうか。こっちはまあそれなり
かな。しかし話には聞いてたけど本当に
著名種の人って200歳前後まで現役なの
だ。見た目60くらいだったよ。そこまで
長寿なのは準決の人だけらしいですけどね
。中には300歳超える種族もいるらしい
ですよ。マジか。この世界は確かにうを
言わさず私たちを召喚したけれど、それは
自らの世界を守るために被る罪であると
自覚している。だから魔族に対抗しうる力
を持つ勇者に戦いを強制したりはしない。
勇者の力を借りたくて召喚したはずなのに
。50年にされる召喚は必ず成功するわけ
でもないし、失敗して勇者が召喚されない
時代でもギリギリ3大国の停裁は保たれて
いたのかもしれない。それ故の余裕もある
のかもしれないけれども北法前線は勇者が
存在する時代に押し上げ勇者がいない時代
にわじわじわと一心一体を繰り返しながら
も下げられていくのを繰り返していた。
前回の召喚成功は150年前。これ以上
押され続けるのに危機感を覚えていなかっ
たはずがない。そんな状況にも関わらず
勇者の意思を第一致とするのは誠実で
あろうとする教授なのだろう。だけど本当
にそれだけだろうかと私は考え続けている
。そこに悪意があるのかもしれないとか
そんなことは思っていない。教国も帝国も
この飾な王国と同じに勇者に誠実なのか
どうかも知らないし興味もあまりない。
ただこの国はこうして私たちに優しいから
。うを言わさない召喚はまるで赤子を
生み出すようだ。生まれてきたいかどうか
なんて親に事前確認されたものなどいない
だろう。だからこそ親は乱出した命に責任
を持つのだ。生まれてきてよかったと
思えるように命を守って育てて1人立ちさ
せる。鍛えなくても自分たちよりはかに
強い勇者たちをそのまま前線に送り込む
ことなく生き残る確率をさらに上げられる
ように戦い方を教え敵を教えて100年
以上勇者なしで戦い続けて疲弊しているで
あろうに忙すことなく成熟を見守っている
時には命をかけて盾になってまでもたらさ
れる知恵をすることなく勇者が持つ選択の
自由を奪うこともなく経緯を払い対価を払
囲い込んでしまえば独占できるであろう
利益の元が目の前にあるのに万が一郎を
出ることを望んだ時に不自由がないように
とこの世界の知識を学ばせる。勇者が望む
道を進めるように自分たちが持つ技術も
知識も惜しみなく与えてくれる。勝手に
呼んだのだから当然だろうと思うことも
できるのだけど過去の勇者たちがどうだっ
たかは知らないが私たちはみんなの世界に
絶望していた。未練なんてなかった。この
世界に来て右も左も分からない状況にあっ
てすら帰りたいと思わないほどに。そんな
私たちをゆっくりと段階を経て自分の
ペースでいいと育ててくれた。最初は信頼
できる人間で周りを固め外へ続く扉を1枚
1枚開けていくように行動範囲を世界を
広げていってくれた。外に出る時は必ず
護衛をつけてくれ。何かを口にする時には
毒みをしてくれ。いざという時には盾と
なり、関わるものは厳しく選別されていて
、徐々に護衛の数は減ってきている。最初
に減らしてもらえたのは幸さん。私は外に
出なかったから変化が分からなかったけど
、よく外に出ていたなら早めに減らせて
くれていただろう。年長組だし、多分
減らしていたはず。赤子は肌から離さずに
、幼児は手を離さずに、成長と共に目を
離さず、心放さずと続く子育ての心のまま
に私たちの成長に合わせて世界は広げられ
ていくいうのは簡単けれど、それがどんな
に難しいことか。男女それぞれ2人の子供
を育てた私はよく知っている。45を過ぎ
てから赤子から育て直すかのように与え
られたものを当然のことだと受け取る
は知らずではいられない。だから知りたい
と思うのだ。私は何をできるのか、何を
するべきなのか、何を決めるべきなのか、
それとも何をしないと決めるべきなのか。
それを判断するための情報がまだ足りない
ような気がして考え続けている。選別を
緩くしたという野怪。貴族として国を守り
、持てるものを持たないものへと与える
もの。勇者に対して誠実であれと骨の随
まで叩き込まれている王族に選ばれ認め
られた者たちという選別が緩ければまあ
ごく普通というかお育ちが良くて
いらっしゃるわね。でもそれだけだなって
ものも当然参加してくださっている。ざザ
さんの言っていた貴族としての心へも
おぼつかないもの。合の時に私の円談相手
になっていた人たちだってざザさんや
エルネスのおメガネに叶いこそしなかった
けれど勇者に対しての経緯を忘れてい
なかった。私に礼儀正しく振るまっていた
。今夜の夜会にはここにすら届いてない人
たちが結構いるような気がする。むき出し
の興味と物質な視線がちらほらと刺さる。
ダンス中の会話もよく好奇心が先走りすぎ
てない金ってのが何人かいた。ああ、
やっぱり全ての人が毛高かく高結なわけ
ないよね。そうよね。なんて少し安心して
しまう程度に。私も高潔な人間ではない
からね。平民ですし。ダッシュダッシュ
ダッシュって聞いてらっしゃる。あ、聞い
てませんでしたな。すみません。もう一度
お願いします。例えばそう目の前のご霊嬢
というにはちょっと年齢の言った彼女ジ下
で以前お会したざザさんの元か本当に来て
た名前はさっきカロンさんから聞いた気が
するんだけど覚えていない。以前話した時
には名乗っていなかったのに彼女はまるで
自分の名前は知っていて当然だとばかりに
自己紹介してくれなかった。何人か
引き連れている。同じくちょっと昔はご嬢
だったと思われる年齢の女性はいわゆる
鳥巻きなのか、もしかしたらさっきカロン
さんが言っていたざザさんの過去の女性
たちなのか。履歴どころか名乗りもして
くれてないからやっぱり分からない。会場
の少し橋の方ダンスの曲が途切れた時に
囲まれた。皆さん笑顔で。めっちゃ笑顔で
きっとそばから見たら心温まる交流を深め
ているように見えるような気がする。
いや、囲まれてて私の姿はそばから見え
ないかもしれない。かごめかごめか。隙間
からひょいと覗けば不穏なオをにませて
こちらへ向かおうとするざザさんに鮮やか
なラリアットをかましてるエルネスが見え
た。いくら無敵のエルネスでも腕力が無敵
なわけではないので鍛えられているザザザ
さんにとってさほどのダメージもなければ
引き飛ばされることもなくただ首に
絡みついたエルネスの日韓的な腕に剣論な
講義の目線を落としている。こちらに送ら
れたエルネスの似ついた流し目の意味は
やっちまいなだ本当にかほなパパと肝った
まままである。聞いてらっしゃる。あ、
聞いてませんでした。あなたね、すごい
ですね。何がよ。いや、顔は笑ってるのに
言葉は起こってるってそれ特技ですか?何
なのあなた?で、何でしたっけ?私がざザ
さんにふさわしくないんでしたっけ?聞い
てんじゃないの?バカにしてるの?
いえいえ、そんな滅そもない。笑いながら
怒る人ってゲ。あれ結構難しいのにね。私
は習得できなかった。元カ野は荒げかけた
声を慌てて軽く咳払いしながら取り作ろっ
て笑顔を作り直す。小物感すごい。彼は
仕事に忠実でしょう。本来の金欲騎士団長
としての仕事に専念したいでしょうにね。
ああ、確かに団長という管理職の仕事より
は身体を動かす訓練とかの方が好きみたい
ですね。勇者様付きも栄誉ある職務ですし
、命じられれば熱心に取り組むのでしょう
けど、彼の本心を思うと置きくだわ。
真面目ですもんね。本当に真味に接して
くださいますよ。そう、真面目なのよ。
仕事ですもの。分かるでしょう?何が
でしょう?本意ではなくても勇者様に求め
られればいられなくてはならないという
ことですよ。なるほど。勇者という立場は
せ役権教育係かりだが、除列で言えば国が
召喚した客人へ勇者の方が格上げだ。そう
なるとセク原死方題の権力差があるかも
しれない。私たち縁あって親しくさせて
もらってたんですよ。ねえ、意味心に元か
が他の女性たちにめくばせすると皆さんも
やかな笑顔で同じ視線を交わす。やはり
過去の女性たちか。そうか。なるほどと。
女性たちをじっくり見渡した。かなり
タイプが違うな。元カ野は真に溢れた
華やかな美人。右隣は少し気った感じの
礼理な美人。左怒りは人というよりカレン
な可いらしさ。それから薄いそばカスが
散る女性は気の強そうな目がある。いや、
ルックスは隠し取り揃え的にばらけている
が、確かに共通校がある。皆さん推しが強
そうだ。ああ、出なければこうして私を
取り囲まないだろう。その行動から見ると
一見タイプが違うようでも外見だけで内面
には共通校があり、それがザザさんの好み
と言えるかもしれない。ダッシュダッシュ
ダッシュ。いや、いやいやいや、待て。
もっと大きな共通校がある。大きな共通校
というか胸が大きいですからね。かず派様
も彼が真摯的だからと言ってあまり勘違い
されない方がいいかと。は悪気があって
言ってるわけじゃないんです。ただねえ、
勇者様に期待されすぎるというのはほ、
そうそう。勇者様にとってもお気のだと
思って差し出がましいですが心配してるん
ですよ。ほうほう。だってねえ、そのお体
では彼を満たせないでしょう。頬ダッシュ
ダッシュダッシュへ。見事なロケット
おっぱいやタワにこぼれそうなおっぱいや
ドレスに押し上げられて汗モができそうな
谷間に見惚れていたらいきなりぶっ込まれ
て目をまたかせてしまった。調明主なら
ともかくざザは一族ですもの。年齢的にも
そんなに待てるものでもないですしね。
あらでもその気になるとは思えませんし。
やだそれもそうよね。つム字からつ先まで
舐めるように見下ろす目つきは皆さん一応
に長の色すごい流れるように下ネタを
突っ込んできた品とかは常教育に入ってい
ないのかそれともこれも女の戦いにおける
お約束なのか平民も貴族も戦闘スタイルは
さほど変わらないものかダッシュダッシュ
だ修行ですねわいえ少し関心しちゃって
ああそうですね。この体では確かに。ええ
、そうでしょう。自覚あるの?って顔をさ
れているが、そりゃね、3日と開けずに
部屋に来てくれていますが、本当なら毎晩
でもと言っていましたし、私も依頼たい
気持ちはあるんですが。3日、あ、でも彼
の休みには前日の夜から彼のタウンハウス
で過ごすんですけどね。ダウンハウスって
、え、結構前から持っていると言ってい
ましたけどご存知ないですか?西地区に
ある。ええ、あそこはいい眺めですよね。
浄化が一望できて全く使っていない屋敷だ
と聞いていましたが、宿舎を出られたの
かしら。いいえ。宿舎住まいは変わりませ
んが管理人は雇っていますし、いつでも
使えるようにしていたらしいですよ。もし
かして皆さん招かれたこと?ダッシュ
ダッシュダッシュ。そんなわけない
でしょう。ええ、あそこは敷地こそ広く
ないですが、人気の場所ですしね。景観が
良くてですよね。お付き合いされていたん
ですものね。そう、そうよ。お付き合いし
ていて自宅に招かれないわけないですよね
。すみません。私ったら。ああ、そうそう
。でも皆さんがいらした頃とは少し変わっ
たと思います。怖ばった笑でめくばせし
合う視線はさっきとは違っていて下腹に力
を入れざるを得ない部屋を私に1つくれた
のでそれに合わせて内装も変えたんですよ
。アトバスルームも私のいた国の様式に
合わせて改築したんです。部屋を内装まで
バスルームを厳選を奥義まで引き入れる
大浴場は先日完成し、城内でも好評だが
同時に私たちの部屋のバスルームも日本式
に改築してくれていた。ええ、あちらでは
夫婦や恋人が一緒にお風呂に入るのは
珍しくないんですけどね。彼それがすごく
気に入ったらしくて、まあ夫とは一緒に
入ったことありませんけどね。露天風呂で
平士におしりしながら待ったりする楽しみ
をすでに知っていたのもあって抵抗ない
だろうと誘ってみたら思った以上に気に
入ってくれたらしく次の休みに泊まりに
行ったらもう改築されていた。びっくりし
た。時々のぼせさせられるはめになるのも
予想外で驚いた。一緒にこちらではあまり
ないそうですね。いいものですよ。湯舟に
ゆったりと2人で使ってたいないおしりで
もいいし、まあ色々とね、知っているの
ですよ。お付き合いしていても休日にしか
合わないし、平日の夜に時間を作ること
などなかったことも、ザザさんがあの
タウンハウスに女性を入れたことがない
ことも騎士団情報ネットワーク壊るべし
言葉を探しているであろう女性たちを古点
と首をかしげて見上げて微縁で見せた。
羨ましい
ラッシュダッシュダッシュななんてそんな
わけないですよね。かしげた首をそのまま
に赤髄で反論しようとしたであろうかのに
被せて打ち消してみる。もう本当に下原が
痛い。オーケストラがヒップホップに局調
を変えたせいでホールで踊る人は少なく
なっている。休憩タイムのようなもの。
まだどう踊るのか馴染みがないからね。
ジ下の方が浸透が早かったと思う。幸さん
はクラブミュージックがお好みだし、し太
君が知らなければ歌って教え、それを
さらに翔太君が学団に教えているから学団
のレパートリーはかなり広くなっているの
だ。雪ひさんが霊嬢たちを連れ出して橋の
方で教えながらキャッキャしている。いい
な、私も踊りに行こうかな。ずっと踊って
はいたが、会話がメインだったし、身長の
せいで相手も踊りにくかったロート
大なしく踊っていて遊べなかったんだよね
。なんて意識をそらしながら込み上げる
ものを耐えつつだって皆さん彼を振ったん
でしょう。今更羨ましいわけないですよね
。そんな見苦しいことなんてねえ。あ、
当たり前じゃないのですよね。あ、ねえ、
こう言っては何ですが、どうして振っ
ちゃったんですか?やっぱりちょっと
焼き持ち焼きだから。私にとってはそんな
ところも可愛くて嬉しいのですが、ほら、
そういうの嫌いな女性もいるでしょう。
やき持ち、少し声を潜めてみたら声が
震えるのを抑えるのが予想以上にきつい。
ええ、今日もね、本当は休みを取って私の
エスコートをしたかったらしいんですけど
、却下されたらしくて、敬語に入るとそば
についていられないから嫌だって。私で
これですもの。皆さん綺麗だし。お
付き合いしていた頃は随分心配されたあん
じゃないですか。ダッシュダッシュ
ダッシュな。何よ?いいすみまぐふせちょ
ちょっと失礼。こえきれなくなって慌てて
隙間をすり抜けてエルネスのところまで
小ば走で駆け戻りその背中に両手で顔を
隠したままぴったり寄り添った。
かずはふむり耐えられっちりやり込めてきなさいよ。だってぬっぬっすんだもん。そんなのアルで初めて見た。あんたは本当に何をぐぬっかずはさん何言われたんですか?もうだからかずはハがあんな雑魚にどうこ行こうされるわけないでしょって言っているじゃない。
あれ顔のエルネスが怒りかけたような微妙
な顔のざザさんに畳みかけるように声まで
呆きれさせる。平気なのとブレーを放置
するのは別の話でしょう。僕が腹立つん
です。あんたがそもそも雑魚と付き合って
いたからでしょうに。
ぶ発そ。それぐぬってかやめて。てか
聞こえていたわけじゃないだろうにどうし
てブレーされていたってわかるんだろう。
ひーヒー生き苦しいのが収まってから
改めてエルネスにそう聞いてみる。そんな
の向こうの顔を見ていれば分かるわよ。
ダッシュダッシュダッシュ。そうね。あ、
ねえ。
バレーを踊って見せてよ。よく考えたら
あんたが綺麗な格好でバレーを踊っている
のを見たことがないわ。ああ、前の時は
小サックだったものね。てかいの禁止って
言っていたじゃない。スカートの中が
丸見えになる。嫌前の時もパニエが
いっぱいで見えていなかったでしょう。
うん。今日のはパニエが少ないけど裾が
長いし足さきと曲かな。よし、ショ太の
ところに行くわよ。ほらほらほらほらほら
。ショ太君はいつの間にか嬢たちの輪から
離れて陛下のそばにいてエルネスが声を
かけようとした途端にものすごいいい笑顔
をした。拠点とした幸さんの肩腕を掴んで
半分引きずっている。うん。聞いていた。
全部聞いていた。今陛下に頼んで時間を
もらったところかずはちゃん。あ、はい。
カルメンのアラゴネーズをやろう。前に
合わせたよね。え?あ、うん。そうそう。
有名どころは色々やったものね。レッスン
も付き合ってもらっているし。伝統で
ガチガチに思われがちなクラシックバレー
だが、昔から色々な踊りの要素を取り入れ
た演目はあるんだよ。なんて話していたり
したんだ。コサックが入ったセムシの紅魔
もそうだし、フラメンコが入ったカルメン
もそう。ヒップホップを組み込んで違う
ジャンルができたりすることもあるしね。
あのショ太エルネスさん分かっている。
聞いていたし僕は大体この大広間の中の音
は聞き分けられるしかずはちゃん
アラゴネーズからそうだな。スペイン色の
強いデスパシとあたりについでその辺は僕
のソロになるかもだけど多分学のみんなも
合わせられると思う。それから生ひさん
うお
適当に歌って覚醒するから1局1局は漢字
のところをついでメドレにするし僕が
合わせるからできるよねできるよね。僕幸
さんから教えてもらった曲を選ぶから一応
切り替える前にお魔法で指示を飛ばすしえ
あ、はい。あ、あのし太君かずはちゃん
音楽も踊りもエンターテイメントだよね。
そこは僕と同じだって言っていたよね。
言った。言いました。ギャラリーを
巻き込んでなんぼだよね。そうだよね。そ
、そうかなね。あ、はい。みんなまだまだ
踊れない人が多いというか戸惑っているよ
ね。ジョーカーはもうそうでもないけど
やっぱり本来ている貴族層はまだ浸透して
いないよね。雪ひさん。おおおお。そうだ
な。かずはちゃん全体的にエロくやって。
えやギャラリーを誘って引き込んでグルー
感を分からせて最終的にみんなを踊らせて
リズムを取らせるだけでもいい。難しいな
。やって。合の時もしたでしょ。やって。
無茶ぶりじゃ。やって。あ、わ。はい。幸
さんと一緒にグイグイ引っ張られて学談
メンバーのところまで連れて行かれ、そこ
から怒涛の打ち合わせを5分。打ち合わせ
というか翔太君がビしばし切っていてな。
なあ、なんでシ太が怒っているの?
やっぱり怒っていますよね。めっちゃ笑顔
が黒いじゃん。どうしたの?あいつ2人
とも行けるね。イエさ。笑いながら怒る人
。さっきの元彼たちより翔太君の方が上手
。自由に生きて自由に死ぬのと本法を
貫く旗迷惑な女。小悪なアバズれとか
誇り高き女とか最近では自立した女とか
解釈は色々あるが一貫しているのは男を
惑わせてだとす女。友達としてはご遠慮し
たいタイプ。息子が嫁として連れてきたら
お前の手には負えないと真顔で説得するに
違いないけれどその一方でそこまでやれば
あっぱれだと思ってしまう。お近づきには
痛くないのに魅力的に見えてしまう。いつ
の間にかずっと背も高くなり背中も広く
なったシ太君が力強く鍵盤を叩き鳴らす。
ああ、いいな。やっぱりいい。遠目を踊れ
ば脳内で音はなるが、ちゃんと耳から入っ
てくる音に乗るのに叶うはずもない。
まししてや極の演奏だ。カルメンの情熱は
裏面の手付きで観客の目を引きつけて誘う
。大広間のダンスホールを3描刻みかけて
取り囲むギャラリーの鼻先に触れるか触れ
ないかまで指を伸ばしては引く。触れ
られるものなら触れてご覧。かの中に入ら
ない鳥が傲慢にそう歌う。さあ、目で終え
、手を伸ばせ。届かない愛を捧げげなさい
。いつもなら自分が空を飛ぶように引く
ショ太君なのに誘え誘えとピアノが私の背
を押してくるけれどバレーはせるための
踊り。舞台に観客は上がれないし上がらせ
ない。天井を目指す踊りはアラゴネーズの
終焉と共にゆるりと地に降り立ち、大地を
賛備する踊りへと変化する。散々と日の光
が振り注ぐ地を滑るように泳ぐように。
さあ、上がれ上がれ。さあ、踊れ。
デスパシとゆっくりと柔らかくお互いを
感じよう。1人手を引いて、1人指で誘っ
て、1人視線で読んで、霊嬢とはお互いの
腰に手を当てて、紳士とは両手の指先だけ
を触れ合わせて、雪ひさんの歌声がとろけ
て広がっていくのに同期するかのように、
体が動くままに音に乗せている人が次々と
次々と増えていく。
ざザさん、休みが取れなかったのに結局
ラスト一緒に踊っていたけど良かったんす
か?休憩時間でしたから。いや、あれ瀬戸
さんに無理やり変わってもらっていたじゃ
ないっすか。休憩なので交代したんです。
どんだけ俺めっちゃ笑うの我慢したんすよ
。シ太が睨むし夜会を終えてエルネスの
王設で1息きついている。雪ひさんの
ツッコミをしっとか交わし続けるざザさん
は勤務時間が終わったのでと礼服の上着を
脱ぎソファで習いでいた。私をしっかり横
に座らせて私もそろそろ着替えたいかなか
な。ざザさんがどんどん自由になっていく
。かなり虫が湧いてきていましたからね。
社交の息を超える前に牽制するのは当然
です。ほう。湧いていましたか。本当に
もう少し頓着して欲しいようなそうでない
ような複雑な気分ですね。座ったままを
軽く引き寄せられた。まだ着替えにはいけ
ないらしい。ふ、あの女の人たちの彼氏
っぽい人らも引っかかっていたし。
パウンドケーキを口に放り込みながらし太
君が笑った。いや、笑った。うわ、しょ。
正体。ああ、かずはちゃんがざザさんの元
かの連中にコケにされているところ、シ太
が聞いちまったらしいぞ。ほら、ショ太は
広ま中の会話を拾えるから。翔太君の貴重
な黒い笑顔に目をパチパチさせて凝視して
いる。あめさんに行ひさんが解説を入れた
。何それ?いや、俺も内容までは聞いてい
ないけどさ。かずはちゃんにデレっしてた
彼氏たちに詰め寄って逆に怒られていたし
、勇者様にそんなブレーなことを言ったの
かとか、まだざザさんに未練があるのかと
かって振られちゃうかもねえ。かわいそう
にね。あの人らの彼氏し太君そんなの
分かったんですか?うん。かずはちゃんに
どの人を誘えって指示を出したでしょう。
その中にいたよ。確かにどの人を踊りの中
に引き込むかはし太君が飛ばしてくる声の
通りにしたんだけど絵
マジかすげえなシ太男がみんな胸とか体
ばかり見ていると思ったら大間違いだよ
バカにしてお女は父じゃねえぞ分かって
いるじゃねえか小僧だよねありザギルまた
いつの間にか部屋にいたザギルがチョコ
チップクッキーを3枚一ぺに噛み砕いて
いる。もう唐突に現れて会話に加わる
ザギルに驚く人はいない。同意を得て
力強く頷く翔太君だけどザギルもうむ
なんて頷いているけどザギルの言うだけ
じゃないというのとしたのは違うと思うん
だよな。きっとなですよね。そんなような
ことをかずは言われたの。やあ、そんな
はっきりとは言っていたからね。かずは
ちゃん本当に聞いていなかったの?煽って
いたんじゃなくて、体が子供だとか貧層だ
とか見れば分かるだろってことを話されて
もつまらないじゃないですか。もう少し
ひねりとか綺麗がないと全員見事に
おっぱいが大きかったので見惚れちゃって
いたし。ええ、かずはちゃんがおっぱいっ
て言った。おっぱいだってキャーっと
ほっぺタに両手を当てて照レする霊君の
真似をしてほを抑えて強制をあげる。
おっぱいおっぱい騒いでいたらし太君に実
に残念そうな顔をされた。こいつがその手
のことで怒らないのは今更だろ。確かに
全員が大きかったしな。標壁の趣味なん
じゃね。違いますからね。かずはさん違い
ますから。たまたまですよ。ええ、そんな
強調しなくていいですよ。大きかったです
けど。おっぱい、おっぱい。ザザさん
おっぱい好きなの?レイ君の天身ランマン
攻撃が炸裂した。ダッシュダッシュ
ダッシュ違いますって。そうよね。ザザは
見た目にはこだわらないわよ。エルネスさ
んってザザさんの元かのみんな知っている
んですか?当たり前でしょ。なんで
当たり前なんですか?ざザの出す条件は
会うのは月2回のみだけだもの。え?
うわあ。なんで?あんたもういい加減諦め
なさいよ。付き合いが長いやつはみんな
知っているんだから。ザギルがおむろに
勇者人の顔を見渡して減らっとまた意地悪
な顔で笑った。標壁よ。よくわからねえ
けど、父が大きいのが好みって言っておい
た方がまだマしだったんじゃねえの。
ダッシュダッシュダッシュべ、別に条件
ってわけじゃ。休みの日にしか時間を作ら
ないって聞いていたけど、もっと少なかっ
たんですね。かずはさんなんで新幹長。
またあなたですか?違うわよ。有名なだけ
よ。うふふ。私とは3日と開けずに会うっ
て言ったらあの人たち悔しそうにしていた
。あ、ちゃんと反撃していたのね。
ちょっとほっとしたような顔をする。あめ
さん本当に可愛い。ばっちりですよ。途中
で笑っちゃって離脱しましたけど。笑っ
てってだってぐって顔をするんだ。もう
吹っためちょっと思いだし。そう。それ
ならいいけど。というか私たちはかずはと
付き合っているざザさんしか知らないから
月に回って以外。しかも条件定示別に条件
って名言したわけじゃないですって。その
くらいしか時間を作れないって前もって
いうことはありましたけど、作れないん
じゃなくて作る気がなかったんでしょうが
、今よりももっと忙しかったってわけじゃ
なくてですか?そっそ、仕事の方が面白い
から、その頃のざを知っている綿からして
みたら、今のざザは意外どころじゃないわ
よ。ああ、早朝さんもそう言っていました
よ。
く休みをくれなかったくせにあの人は僕集
したよ。どうした?シ太付き合う人は
やっぱりちゃんと選ばないとだめ。後で
付き合う子が困る。キリッとそう決意を
新たにするシ太君はもしかして1番
イケメン素失が高いのかもしれない。
ソファにめり込んだざザさんを見て笑い袋
になった幸ひさんを幸さんも気をつけた方
がいいと思うと切って捨てている。ああ、
あの女たちなら月2回でもいらねえな。
どうしてもって言うなら1回つまんなくも
ねえけどよ。どこまでも上から来るね。
ああいう無駄に気ぐらいだけ高い女は感度
が悪くてつまらねえ上にめんどくせえから
な。本当にどこまでも最低だね。し太、俺
らあれよりマしだろ。なあ。生きひろ。
勝手に僕とまとめないでください。ひどい
。雪ひさん、下を見たら霧りがないんだよ
。ひどい。さてと一通りテーブルの上の
クッキーやら軽食を食べたザギルが手を
払いながら立ち上がって私の鼻を軽く引い
た。ちょっと出かけてくるわ。これから夜
ご飯ちゃんと食べた。食った、食った。
あんまり調子に乗って魔力を使うなよ。
帰りはああ、少しばかり遠出するかもだ
けどそんなに遅くならねえよ。
ふん。ダッシュダッシュダッシュだよ。
ザギルの目の前まで寄って息き少し背伸び
して両方を両手でパーンと挟むとちらりと
ざザさんを横目で見てからいつも通り私を
子供抱っこしてくれた。うん。妙に穏やか
な顔をしている。この顔を知っている。
どこに行くの?うん。いつも通りの情報
収集だな。帰りは何時だからちょっと遠出
するから。何時?2日、3日かかるかも
しれねえけど、そんなお腹を明かせた顔の
ままで虹色がわずかに由来いだ。ダッシュ
ダッシュダッシュ捕獲
私の号霊と同時にし太君の音魔法で平行
感覚を一瞬奪われたザギルの重心がずれた
。一歩とずさったところにそのザギルの膝
に霊君がタックルしてしがみつく。
ひぎこ泣きじじうお。お、てめ、うわ、
ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。青向けに
床へ倒れ込んだザギルの胸にまたがって
重力魔法で過重。私たちの周囲を覆う
プラズマシールド。どうだ?みよこの連携
。両肩を床に押し付けられて自端もいて
いるけど両客まとめてレ君がっちり捕まえ
ているし、過重した私はザギルの腕力でも
跳ねのけられない。輝きを増した虹色が
睨み上げてくるけど、そんなの私に通用
するわけがないでしょうに。で、ザギル、
どこに行くのか教えて。お願い。飛行訓練
をしるザギルとざザさんを説得する時に
幸さんが教えてくれた攻略法。国をかげて
わずかに上めからのお願い。前回は聞いた
。ダッシュダッシュダッシュてめえ。それ
前にもやったな。誰の入れち恵だ。幸さん
、まさかの初回限定だったよ。だめじゃん
。ばらすなって言ったじゃん。書きかけが
予約投稿されてしまっていたのに2日
気づいていませんでした。なかなか更新
できない上になんたる深く1度取り下げて
アップし直しています。くげ出せっ
て。あめ、もううるさい。笑っているし。
幸さんのバカ。今にもこぼれ落ちそうな涙
を称えて叫び盛大に鼻水をすするあめさん
はその勢いとは裏腹にちんまり翔太君の
ジャージの裾をつまんでいる。3人が
横並びになるのがやっとの石壁と光ごけの
通路をオレンジ色のランタンの明りが
照らしている。戦闘がザギるとして前衛に
レ君渡し最後尾にざザさんと幸さんを配置
してカにエルネス正体君あめさんの並びだ
。ザギルが死にかけたモルダモデの来週の
夜から古代遺跡の隠し扉は開かなくなって
いた。言葉通り受け取るならあいつはリゼ
を回収に来ていたのだしリゼがいないの
なら開かないのも最もだと納得していた。
エルネスはあだ調査が進んでいなかったの
にと悔しがっていたけれどその古代遺跡に
また私たちは来ている。しかも研究所員が
踏み込めていなかった新部。そこを迷い
なく進むザギルについて言っている。私が
囚われていた部屋の先の通路にはトラップ
も魔物も森沢さに配置されているはず
けれどザギルの指示通りに進んでいけば
それらに引っかかることがなくて本当に
配置されているのか不思議になるほどだっ
た。あ、あんなに可愛いのに。や、やっと
抱っこできたのに。あめさん憧れってね、
遠くにある方がいいこともあるんですよ。
きっと臭くない種類のだってどこかにいる
もん。どうなのエルネス過去報告にはない
わね。探すもの。おお。愛深いない。
スライムは足が早い。警戒心も高い。だ
から討伐遠征の時に見かけても近寄れた
ことはなかった。ところがこの古代遺跡で
は狭い上にあまり隠れるところがないから
なのか。それともそういう修正の種類なの
か。逃げないスライムがいたのだ。ちなみ
にスライムは物カウントじゃない。襲って
こないから。キラッキラに瞳を輝かせて
抑え込めていない興奮を滲ませてじリじリ
と手を伸ばして満面の笑顔で抱き寄せた。
あめさんはまさに天使のようだった。なの
に抱き寄せた瞬間悲鳴と共に振りかぶって
演していた。天使の笑顔も一瞬。エルネス
とザザザさんが焼けに言いにくそうに
やめようとしていたのは思ったんだよね。
タイムって種類に関わらずのき並みにい
らしい。生ゴミと排泄物と不配物を全て
ミックスして香水の現液をぶっかけたよう
な刺激集だとのこと。触る前に分から
なかったのかってなるけどどうやら触られ
て初めてその匂いを醸すんだとかもしかし
てこの古代遺跡のトラップのうちの1つな
のかもしれない。引っかかるのはあめさん
だけな気がするけど。で、どこに行くの?
ギラギラとした虹色がわずかに光を弱めて
中を泳ぐ。ザギルがこんな瞬々する表情を
見せるのは本当に珍しい。雪ひさんの
プラズマシールドを見上げ、窓を背に
大正太君廊下への扉に背を持たれさせて
いるざザさんへと視線を移していく。ただ
しっかりとザギルの両足を抱き抱えて
転がっている霊君を首だけ少し持ち上げて
視認してからため息を大きくついて後頭部
を床に落として唸りをあげた。てめえら
随分息が合っているじゃねえか。すごい
連携でしょ。私もやればできるのよ。
お前かけ声をかけただけだろうが。合わせ
られないなら合わせてもらえばいい話。
どの口が連携だ言いやがる。喧嘩はまず先
に仕掛けるのが大事って習ったし、
ジャストタイミングのゴ令が1番大事だし
。かずはちゃんちなみにそれ誰に習ったの
?ソ祖父です。ああ、納得。ザギルは能力
が高すぎて私たちでも手加減がい。1対1
なら抑え込むのは難しいけれどさすがに
勇者4人係かりなら負けるはずがない。
さあ、ザギル観念しなさい。レイ君相手
なら魔力食いで無力化もできないでしょ。
ザザさんとエルネスが前に無力化された
あれだって実質無制限の魔力を持つ霊君に
は通用しない。食べても瞬時に回復して
しまうのだから。図ノープレイですよ。
敵材適書。完璧なるザギル攻略の配置。別
に逃げるわけじゃねえ。情報収集だって
いうのも嘘じゃねえよ。うん。それは
分かっている。あんたは私を裏切らない。
とっくに過重は解除しているけれど、もう
胸にまたがった私を押しのけようとはし
ない。ザギルの方を撫でる。その情報は
危ないところにあるんだよね。あんたで
すら帰って来ないかもしれないところ。私
はあんたの主なんでしょ。出かけるなら
行き先を行って行きなさいって言ったじゃ
ないの。黙っていくのは許さない。
ダッシュダッシュダッシュをあねちゃん
ちくったな。エルネスの後ろにさっと
回り込みながらも顔だけ覗かせるあめさん
をきろりと睨みつける
け毛者をの話にするなって飼主に言った
だけだもん。言わないなんて約束してい
ないもん。バーカ
本当に覚えてろよてめえ。はいはいはい。
積んでれんでれ。また両手でザギルの顔を
挟んでこちらを向かせる。あんたが大怪我
をしてはそこそ回復してもらいに来るんだ
から。あめさんだって黙っていられるわけ
がないでしょうよ。こんな可愛い子に心配
をかけさせるんじゃない。結構前から
ボロボロになってはあさんに治療して
もらいに来るのを繰り返しているって話は
聞いていた。戦闘力の高さはもちろんだ
けど逃げ足も早いザギルをそこまで
追い込める相手や場面なんて早そうない。
なのにどうしてそんな怪我をしたのかも
言わず怪我したことすらもあめさんに
口止めしていた。医療員付きの医者や新官
では追いつかないレベルの怪我を負って
いるくせにこそこそと回復を頼みに来る
ザギルのことを涙目で告げに来た。あさん
聞いていないの?止められないの?ねえ
かずはあいつ死んじゃうんじゃないの?鼻
をすすりながら訴えるあめさんをなめて他
のみんなにザ切る攻略法を相談した。危険
が迫っているのなら警告を出すはず。なら
ば迫る危険ではなく、わざわざ危険地帯に
自ら踏み入っているということ。あんたの
やり方に口を出すつもりもないし、そう
するのはあんたが必要だと思ったから何
だろうから様子を見ていたんだけどね。
怪我もギリギリを見極めて撤退しているん
だろうし。だったらそれでいいだろうがよ
。でも帰れないかもしれない覚悟をした顔
をしているのは見逃せない。アホかな。
覚悟を決めるかよ。馬カせ。ああ、ザギる
。諦めなって。かずはちゃんは任せないし
見逃さないって思ったから俺らだって号霊
待ちしていたんだ。大当たりなんだろ。
さすがに今のお前の顔を見れば俺らでも
分かる。ザギルの泣いだような穏やかな顔
。ヘスカの呪いを解く時。逃げたいなら
どこにでも連れて行ってやるといざとなれ
ば私を殺してやると言ってくれた時と同じ
顔をしていた。いくら私の勇者の決定が
あろうとも勇者を殺せばただでは済まない
だろうことを見越した上でそう言ってくれ
た時の顔ちンぴラ間がの振る舞いばかりし
ているくせに妙に義りがく契約は破らない
という自分ルールを片くに守っている。
ダッシュダッシュダッシュ私との契約内容
をどこまで拡大解釈しているのやら必ず
見分けられると思った。脳みそまで筋肉に
見えるのと裏腹に身長派のザギルは自分の
行動の先に何が起こるかを常に把握しよう
とする。青官の可能性が下がるのであれば
そんな方法を取ろうとするならば必ずあの
時の顔を見せるはずだと思った。何も言わ
ないでいなくなることはしない。出かける
時にはそういえと約束していたからザギル
は嘘をつかない。大切なことを黙っている
ことはあるけども、約束だって破らない。
できない約束はしないだけ。危ないところ
なんでしょう。じゃあ僕らを連れて行けば
いいじゃん。僕ら強いもん。ザギルの両足
にしがみついたまま古点と頭をこちらに
向けた霊君が言えばザギルの前が下がる。
お前ら本当に情報屋の意味が分かってい
ねえ。本体が真っ先に突っ込んでどうすん
だよ。ちなちゃんと分かっていますよ。で
もあれでしょ。あんたがそこまで無理を
するってことはモルダモで絡みなんだよね
。主の獲物を横取りしちゃだめでしょう。
ダッシュダッシュダッシュ表壁。お前の女
だろうよ。なんとかしろ。お前の女。うっ
と気持ちがついんじゃったのが顔に出たの
か。前の下がったザギルの顔がさらに
ものすごく残念な顔になった。としてざザ
さんはしい顔をしている。止められるもの
なら止めている。止めて影でこそコそさ
れるより目の前で見張っていた方がマし。
そういうことだ。なんだろうな。前にその
フレーズを聞いた気がするな。なんで
そんな共通認識みたいなことになっている
んだろう。どうして開くのよ。なんで開け
られるのに言わないのよ。ザギルが呪文を
唱えれば開かなくなっていたはずの古代
遺跡への扉が開く。それを見てエルネスは
両手で頭を抱えて絶叫した。知らねえよ。
試してみたら開いた。あんた私がどれだけ
この中を調べたかったと思っているの?
信じられない。なんで言わないわけ?聞か
れていないし。あんたはいつもそれよ。
いつもそれ。空気を読みなさいよ。古代
遺跡に入れなくなれば当然光けの新たな
採取種ができなくなるわけで手元に残った
分だけのサンプルを大事ごに大事に使って
いたからね。行枝にも別れる石壁の通路を
迷いなく進んでいくザギルの手はがっちり
と私の襟り首を掴んでいる。ねえ、
そろそろ手放してよ。しろっと一別して鼻
を鳴らすザギルはやっぱり手を離してくれ
ない。ふっていうのが分からねえ。バカを
の話にしたらこっちが死ぬわ。もう触らな
いって言っているじゃん。スライムの臭さ
に投げくあめさんがやっと気を取り直して
容姿先に進むよって元気よく力強く1歩前
へと進もうとして光ごけの明りが妙に
またいたように見えた部分に追気を取られ
て壁には一切触るなと言われて湧いたのだ
けどあまりにも何事もなく今まで通過して
いたものだからすっかり遠足気分になって
しまっていたことは否定できない。それに
こう触っちゃだめとかそっちに行っちゃ
ダめって分かっているのにフラフラっと
することってあるじゃないですか。なんだ
これ?って思ったのと同時にまたいたよう
に見えた光けのある部分を触ってしまった
のだけど足元の床が同時に消えた。通路の
床全体ではなく大人1人分くらいの穴が
スコンと開いた。さすがダンジョン。ああ
、重力魔法があるし、気づいた瞬間自分を
浮かせたのだけども、ザギルが私の
首根っこを掴んで、足元にざザさんの石壁
が蓋をした方が早かった。2人とも反応
速度が半端じゃない。開いた穴の底は
真っ暗で見えなかったけど、穴の壁面から
雲の巣のように上を向いた歯が1本も渡っ
ていた。さすがダンジョンである。
めちゃくちゃ怒られて、ざザさんにはもう
抱き抱えて進むって言い張られて、視野も
フォロー範囲も広い彼の片手を塞ぐのは
ダメだって却下になって、で、今の
首根っこを掴まれる体制に落ち着かされた
。ねえねえ、ザギる。次をしてもいい
ボタンがあったら僕に押させてよ。ああ、
いいけどよ。でだ。トラップの他に石壁の
一部みたいに偽装されていたりする隠し
通路が開くボタンなんかもあったりして、
それすらも把握しているザギルにレイ君が
おだりする。ボタンがあったら押したい
もん。分かる。本当に反省しろやお前。嫌
をしたいでしょう。それはダッシュ
ダッシュダッシュと小僧わかるか?運コア
かな?あの角の先に一等およくできた。
そこまでの通路にトラップはない。やれ。
ザギルの号霊で飛び出した幸さんが
マンティコアの木を引き、通路に姿を
見せる獣の背後を取ったレ君が王を
切り落とし、資金距離で発動した魔法が
眉間を貫いた。さすが勇者様。だな。
ひたすら掃除していた苦労が泣けてくるわ
。話してくれたら私だってできる。
うるせえ。掃除。トラップ用の魔獣とは
ツモってことか。だな。トラップで出て
くるのは大体魔物だ。その違いはマンキ
コアがいた先の通路の暗がりをランタンで
照らしながらざ座さんにザギルが答えて幸
さんが続けてとトラップで出てくる魔物は
子からかまた補充されてきているらしくて
な。時間を置けばまたトラップが有効に
なる。魔獣は通路をおろついているけど
そいつらは潰せばもう出てこねえ。これで
もかなり減らした。怪我はそのせいか。
いくら俺でも魔獣は勇者様ほど瞬殺でき
ねえし。なんで1人でするかな?俺らを
連れてくれば探索も通路のマッピングも楽
だったローに転がるマンティコアの首を念
のために落としてからそれを脇に蹴って
どかす幸さんが呆きれ声を出した。俺は
基本つるんで動くの慣れてねえんだよ。気
がちってトラップの感地も道を覚えるのも
効率が落ちる。本当にツンデレを極めて
いるね。だからそれなんだよ。意味が
分からねえけどむかつくっつの苦傷する幸
にクスクス笑うし翔太君ざザさんと
エルネスまで肩を救めている。気が散
るってことは気を回しているってことだ
からね。単独行動の方が慣れてい
るってのは本当ではあるんだろうけど
私たちの安全に気を配りきれないから連れ
てこなかったし魔獣を掃除していたのは
私たちが来た時のためなんだと思う。で、
そろそろ教えてくれよ。なんで探索しよう
と思ったんだ?俺の研究犯が調べてた時に
は興味なさそうだったじゃねえか。この先
に広間がある。そこまで行くぞ。ザギルが
示した広間には通路との仕切りがなく、俺
が囚われていた部屋みたいに家具もなかっ
た。直径5mほどの魔法陣らしいものが
ぼんやりとした光を放ちながら床に描かれ
ていたんだ。踏むんじゃねえぞ。
それだけで起動する。俺たちが召喚された
時の魔法陣と似てるかな。似てはいるが
召喚人じゃねえな。天かもな。文献に残っ
てるのと一致する部分がある。天移や召喚
の魔法陣はまだ完全には解明されていない
。古い文献に断片的に残ってるだけで勇者
召喚の人を誰が描いたのかも分かってない
らしいんだ。エルネスとあめさんは法人を
夢中でメモに書き移し始めてる。ここな
真上は訓練場の横にある森だ。ちょうど城
を襲った魔族や魔獣が現れた辺りになる。
え、なんで分かるんだよが。今いるところ
が地上のどこに当たるかわかんなきゃ探索
にならねえだろ。わだよ。え、この坂
だらけで怪談だらけで入り組んだ迷路を
地上の位置関係と連動させられるのか?3
次元で把握できるってことかよ。3デって
のは知らねえけどな。1人で集中して
なきゃ無理だけどよ。前にロブやヘスカが
邪魔だったって言っただろ。そうじゃ
なきゃめがどこ歩いてるかくらい覚え
られるわ。普通に。いや、普通じゃねえよ
。何それ?本当にチートだな。
トラップの位置を覚えたり無効化したり
するには探りながら見つけてしかも1度
起動させなきゃいけない。現れる魔物や
うろついてる魔獣を排除しつつ正しい道順
を見つけ出してそれをメモも取らずに全部
記憶した上で地上との位置関係まで連動さ
せてるとか勇者いらなくねつやく雪幸博
さんに力強く頷くしかなかった。この
魔法陣を踏めば真上に転移するんだ。
あいつら突然現れただろ。これを使ったん
だろうな。単独でモルダモデが出てきた時
もそうだ。お前が部屋から見たガラクタの
光もその辺りに最初現れただろう。確かに
。どうやって確認したんだ?自分で陣を
踏んだのか。その辺にいた魔獣を捕まえて
踏ませたんだ。真上に魔力が移動したのが
分かったから俺も陣を踏んで追いかけて
始末した。うろついてる魔獣は城を襲って
きた奴らの残りだな。制御してた魔族が
消えたから遺跡の中で散って行場を失っ
たってことだ。だから始末さえすれば増え
ねえと。え、ザギルさん、ここから地上を
感知できるんですか?僕なんか感知範囲が
狭くなってきてるんですけど。俺も鳴っ
てるぞ。光ごけの魔力が邪魔だからな。で
もまあ当たりをつけて集中すればなんとか
終える。
ええ、制御の熟連度次第だが鍛えろ。鍛え
てなんとかなる気がしないんですけど。
ザザさんやエルネスさんはどうですか?
うん。多分無理ですね。そもそも地上から
ここまでの距離が僕や新官長の感知範囲を
超えてますし。え、ざザさん深さは分か
るってことですか?大体花さすがに地上と
一関係を連動させるまではできませんよ。
本当に腹立たしい。幸さん。うん。分かる
ぞ。ショ太んか
アイデンティティが揺らぐよな。前回更新
の80話は1度書きかけをアップして
しまったものに追加して再アップしてます
。もう本当申し訳ないです。も、もしかし
てエルネスも遺跡内の位置関係とか歩い
てるだけで分かるのわ。できるわけない
じゃない。野獣たちと一緒にしないでよ。
あ、よかった。こっちではそれが標準って
わけじゃなかったんだ。魔法陣を書き移し
続けるエルネスにさらっと流された。そう
か。野生の力なら俺たちが分からなくても
不思議はないのかもしれない。なんか
こいつと一緒に括くられてる気がするん
ですけど僕のは訓練の玉物ですからね。
遺跡の辺ってそんなに探索することがある
んですか?ここ以外にも国内に遺跡はある
けど、それらには光ごけとか呪文の仕掛け
とかはないって聞いてる。遺跡に限らず
洞窟の中とか色々ありますからな。よしと
メモを閉じたエルネスがザギルに片をあげ
て視線を送った。さっきのなぜ探索しよう
と思ったのかの答えを促してる。あっとだ
な。おい、何してんだ?え、そろそろお茶
しようかと。背負ってた荷物を下ろして
魔法陣を踏まないように式物を広げてたら
レ君以外の全員に微妙な顔をされた。何よ
?ちょっと話が長くなりそうじゃないの?
カチャカチャと軽い金属音を鳴らす。
持ち運びようにコンパクトに重ねられる
マグカップを敷き物の上に並べていく。
キーポットまでカに入ってたんですね。
かずは私茶がいいありますよ。お湯お願い
します。かずはちゃんかずはちゃんおやつ
ある。チョコファッジとナッツタルトが
あるよ。チョコがいい。水は魔法で出せる
からな。こっちの世界のアウトドアは荷物
が少なくていい。みんながそろそろと
落ち着き始めてるのになぜかザギルは所材
な顔をしててチョコファッチを差し出して
いらないのと首をかしげて聞いてみたら
いると不定触れたように受け取った。いる
んじゃん。襲撃してきた魔族よ。
モルダモデと同じ顔だったんだろ。うん。
あの顔に異表を疲れて腕を切り落とされた
ことは当然みんなに話してある。カオフの
下は俺以外誰も見てなかったんだ。
みんな思いの場所にじんどって紅茶や
コーヒーで雇いでる。稼ぎすぎじゃね?
遠足すぎじゃね?って幸弘がさっき呟いて
た。何気に1番常識人だな。でもあれは
当然モルダモデじゃねえ。あいつは
バカバカしいほどの再生力はあったけど血
は通ってたんだ。なのに襲撃してきた魔族
は粉になって散ってっただけだ。核が違
うって言ってたし、北の前線に出てたよう
な魔族はあれと同じなんだろうとか、その
辺りの推測は前にも話し合ったことがある
。魔族を殺すには殲滅魔法なりで
消し飛ばすしかなくてその少室を視認でき
たことはなかったらしいから粉になったか
どうかは分からない。みんなカオフをつけ
てたけど角の形や紙の色や体格は違って
たっぽいから確定はできないのだけれど
その粉があれだ。あのガラクターリゼが
回収されていった時残されてた残骸。あれ
を拾った時魔力が消える瞬間が見えたって
言っただろう。あの時と同じ散り方だった
んだ。光ごけものとも残骸とも少し違う
けど同質と言ってもいいくらいに似てた。
ああ、説明しずれえな。そうね。その残骸
は調べたけど光ごけとは違った。まあ、
光けそのものが何なのか分からないままだ
けどな。兄ちゃん言ってたろなのなんとか
。あ、困り顔で頭をくしゃくしャ書く生ひ
さんは分かるわけじゃないってエルネス
さんにも言ったけどさと続ける。光ごけは
生物じゃないと思うんだよ。俺らの世界で
言うナノマシンに近いんじゃないかな。
えと、すごく大きな括りで言えば蒸気機関
みたいな機会だよ。作られたものってこと
だ。でもいわゆる勇者の知恵由来いじゃ
ない。俺らの世界でもあんな技術はない
からね。例えば色で言うならな、光けを青
として残骸が散った時には青と黄色、あの
魔族が散った時には青と赤みたいな感じだ
。光けの魔力の他に別の魔力が見えたんだ
。まるで光けを土台にして作られたような
ものって感じかな。リゼはオートマター、
つまり作られた人形で光けと同じ色の発行
をしてたんだ。把握済みの光ケとリゼの
共通点を口にすれば、それはザギルの推測
にそう内容で間違いなかったらしく、
光ごけと魔族との繋がりが語られる。俺は
モルダモデの魔力もあの魔族のも食ってる
んだ。同じじゃないけど似てた。あの魔族
はモルダモデと光ごケを材料にした
オートマタだったんじゃねえかって思った
わけだ。
各かにあいつらの動きは定型的だった。
リゼは元踊り古代文明の技術で作られた
大股だって話だから同じようにあの魔族も
大またなら古代文明の技術だってことだし
幸博さんの言う通り俺らの知識の外にある
ものだ。推測でしかなくても可能性として
はありだと思う。あの魔族と光けが関係し
てるならこの古代遺跡も魔族が深く関わっ
てるんだ。元々あのガラクタが操作でき
るって時点で分かってたが、関わりの深さ
が違うだろ。使ってるどころか魔族の材料
そのものなんじゃねえかってな。光ご家け
の研究は新刊調査らがしてるし、俺が手を
出して分かるもんじゃねえ。でもここの
探索なら俺ができる。だから試しにやって
みようってな。本当に開くとは思わなかっ
たけどな。だからなんでその開いた時に
教えてくれないのよ。あんたはいつもいつ
もいつも俺だってわかんねえからだ。
ザギルの顔はツモの不機嫌顔ではあるんだ
けど。そういう意味ではいつも通りでは
あるんだけど。ああ、なるほど。さっき
から変な顔してるなって思ってたら、
あんた、自分が扉を開けられる理由が
わかんなくて不安だったの。わ、薄君悪い
こと言ってんじゃねえよ。なんだそれ。
中途半端なネタ流せねえって話だろうが。
そっかそっか。これは後でって思ってたん
だけど。よしよ感あげようか。違え。クソ
が頭部でな。食べないの?食うわ。
笑い転げてる幸に向いた保存フィルムを
投げつけながらもっしゃもっしゃと感を
かじり出したザギルにお茶のお代わりを
注いであげた。やってみたらできたっての
はお前の定番だろうが。今更だ。まあ、
そうよね。ふんと花を鳴らしたザザさんと
すまし顔のエルネスにザギルは下打ちして
見せた。てめえらがそんなおめでえこと
言ってどうすんだよ。勇者つきだろうが。
何がダメなの?ザギルがそうなのが今更だ
なんてその通りじゃないだよね。僕も感
食べたい。両手で紅茶のカップを持って
古点と首をかしげるあめさんの愛らしさよ
。し太君まで同じように首をかしげてて
可愛さ埋倍増してる。レ君に感を1つ
あげる。どうしてこううちの子たちは
可愛い子いなんだろう。高校さんが笑いを
納めきれてないままにあめさんたちに答え
た。ザギルはさ、警戒しろって言ってるん
だよ。ざザさんたちの役割が俺らの敬語と
教育だから。何を?誰も開けられないはず
の扉を開けられて敵人。まあこうして嫌い
出るけど謎の多い危険地帯に誘導できる
なんてさ。罠だと疑われることもあ
るっていうか。怪しまれかねないっていう
かね。ザギルがうん。ザギルがザギルの
ことを疑えって言ってるの。兄ちゃん
うっせえ。そっそツんデレツんデレ。本当
それむかつくな。ぐわー。
撫でん
部を撫でてあげたら吠えられたけど、振り払わないがもう積んでれ言われてもしょうがないと思う。太君とあさんが納得顔で頷いて君は俺の真似をしてザギルの頭を撫でてザギルはっくりと肩を落としどくな息をついた。全く同じ魔法陣の広場がここの他に
4
箇所あるんだ。全部真上の地上に転移するやつだ。
俺が探索を終えたのは大体オートと裏の森
全域の地下にある分だな。それ以上に伸び
てる通路はまだ行けてねえ。広いね。
そりゃ俺がロブたちと最初にここまで来る
時に使った入り口自体結構遠いところだ
からな。そういやそうか。徒歩で1日半
かかるとこって言ってたっけ?真上の地上
に一方通行とはいえ魔法陣があるんだ。
この近くまで来たから魔族が徒歩で来る
わけねえだろ。そりゃそうだ。魔獣を大量
に引き連れて徒歩で遠足とかないな。国内
にある様々な古い建物にはよくいると言わ
れているゴスト。その全てがリゼではない
だろうが、奥義に現れたのと同じように
地下に遺跡があり物の内部につがる通路
なりがあったのかもしれない。モルダモデ
と初めてまみえたあの森は奥義から馬車で
数時間ほどの場所。あの地下にもこの古代
遺跡とつがる道と天移人があるのだろう。
だから唐突にあの場に現れたんだ。どうか
すると遺跡の道は北の前線を超えて行く
ほどに張り巡らされているのかもしれない
が外につがる天移人を設置してるのに直接
遺跡の中にショートカットで飛べる機能が
ある天移人を持ってないと考える方が無理
がある。大陸中にあると言われる古代遺跡
。魔族はそのどこにでも姿を表すことが
本当はできるのだろう。今までやらなかっ
ただけで前線を押し下げてこないのは当然
だ。人取りなど何の意味もない。いつだっ
て魔獣を従えた軍団を大陸中どこにでも
放り込めるのだから。なんて傲慢かつ不ん
なやかなんだ。魔族だか魔王だか知らない
が花っぱしをめり込ませてやりたくなる。
見つけたの?違う魔法陣のある広間がこの
もう少し先にあるんだ。他の天移人と同じ
ように魔獣を捕まえて陣を踏ませたけど
どこに出ていったかは感知できなかった
から俺もまだ踏んでねえ。一応オト周辺
全域の地上を確認したけどいなかった。
魔族の拠点。なんなら本拠地域の魔法陣か
。可能性は高いな。飛んだら魔王とご対面
かもしんねえぞ。あんたはそれを1人で
試すつもりだったわけだ。試さなきゃ
わかんねえからな。分かったとこまでは
全部記録してるし、図面付きで残してある
。俺が戻らなかったら標壁のところに届く
ように手配してあったんだ。なんでざザ
さん当て?そこは私当てじゃないの?
おかしくないか?主なのに。お前地図
読めるのか?読めるわ。どこに出るか次第
だけどな。情報を持ち帰って来れる確率が
1番高いのは俺が1人で調べに行くことだ
。ダッシュダッシュダッシュどうするか
お前らが決めな。お前らがと言いながら
ザギルはざザさんへと視線を定めてる。
1人で行こうとしてたくらいだもの。俺
たちを連れて行くのは反対なんだろう。
間違いなく反対派に回るであろうざザさん
に式を委ねるのは自然と言える。ざザさん
はその視線を真正面から受け止めて、何の
表情も見せずに騎士団長の顔を崩さなかっ
た。何をどうするにしてもまだ準備が足り
ん。1度に戻る。え、帰るの?せっかく
おにぎりも持ってきてるのに。どんだけ
遠足気分だったんだ。かずはちゃん、
おにぎり美味しい。塩加減が絶妙だな。
さすがねえ。このつ田に昆布昆布じゃない
ですけどね。3菜に昆布に似たやつがある
んですよ。出汁にも使ってますよ、いつも
。かずはちゃん、梅干って作らないの?
まだ手をつけてないんですよ。梅というか
、アずというか、それの旬がそろそろんで
作ろうと思ってるんですけどね。みんな
好きですか?梅干。小太君とレ君は食べ
られるけどあえては選ばない程度であめ
さんと幸さんは割と好きらしい。それでも
手伝いを頼むとれ君が張り切って頷いて
くれた。これがかずハが探し求めてた米。
塩だけでも随分甘みがあって美味しいのね
。エルネスが上品に食べてるのは塩に。
ザザザさんとザギルはくまきおにぎりを
黙々と食べてる。納得できる米はい教告
から届いた3種類の米の中にあった。思わ
ず勝ち時きを上げたよね。厨房で持ち前を
作ってる地方の近くで生産してたんだけど
ね。あの辺りは私たちと職文化が近いのか
もね。行き先不明の天移人を使うかどうか
はとりあえず置いておいてあたりの魔獣
掃除をやり切ってしまうことにしようと
ザギルの監督のも結構な数を切り捨てた。
私はいつも首根っこを掴まれたままで働か
せてもらえなかった。ひどすぎる。今は
またお茶してた天人。訓練の広間に戻って
おにぎりタイムだ。あちらで召喚された
過去の勇者にはかずと同京の方もいたのか
もしれないわね。多分そうじゃないかな。
味噌とか調味料ね。調べてみたらやっぱり
発症がその辺りらしいんだよね。気候とか
色々条件が揃ったんじゃないかな。あっち
はこの国はかずの国の文化とはかなり違う
の。影響の強さというか共通点が多いのは
違う国のものだね。ただ私らのいた国はさ
、ここと同じように異文化を取り入れる
ことに抵抗がないというかアレンジして
いくのが得意な国だったのよ。だからこの
国の文化だって身近というか馴染みは
ちゃんとあるよ。なるほど。かず派の国で
はバレーを職業にしたりしないの。うん。
するよ。まあ、それだけを制にできるのは
一部の人たちだけどね。カルメンって言っ
た。あれ素晴らしかったわ。あんたあんな
に踊れるのにもっと上がるってことなの。
文化がかなり違うのならバレーは職業に
ならないのかと思ったのだけど。ああ、
そりゃ勇者補正の身体能力があるからね。
向こうにいる時同じように踊れてたわけ
じゃないもん。指に残る米粒を唇でつまむ
エルネスは少し納得いかなそうな顔をし
てる。エロい身体能力の違いだけとも思え
ませんけどねと呟いたざザさんに顔を向け
たらすぐに連れ帰りたくなりましたから
なんてやだもうちょっとこの人私を殺しに
来てる。勇者補正の能力だけなわけない
じゃん。ポリポリとカリッツの朝漬けを
かじる翔太君。そりゃ勇者補正のおかげで
僕らは思いのままに身体を動かせるよ。僕
だって前以上に楽に思い通りに演奏でき
てるし。でもだったらさ、みんなだって僕
と同じように引けたりかずはちゃんと同じ
ように踊れてなきゃおかしいでしょ。だよ
な。俺教えられた通りになぞることは
できるけどやっぱり違うもんだ。ピアノを
習う女の子ってさ、小さい頃はバレーも
一緒に習ってる子が多いんだよ。本格的に
やるならどっちかに絞ったりするんだけど
。まあそうだね。何せ女の子人気の習い事
上位にはいるし両方ともでもどちらも毎日
のレッスンが必要だから本越しを入れる
ならどちらかを選ばないといけない。
母さんのママとにはさ、娘がバレーやって
た人とかもいてね。だから僕も少しは聞い
てて分かるんだけどかずはちゃんは育てて
もらえなかっただけでしょ。いや、そんな
わけでもないと言うか。あ、ああ、もしか
してアスリートを育てるには家族ぐるみの
協力がいるとかそういうのと同じか。つい
口ごもってしまうのだけど。いや、本当に
才能があったとは思わないし、黒を目指し
たこともないのも本当なのだけど。正体太
君はなぜかちょっと不満な顔をしながら口
を尖らせて朝漬けをまたポリ
さんに頷き返してる。子供の頃は引っ越し
であちこち点々としてたって言ってた
じゃん。ピアノもそうなんだけどさ、いい
ところに行くためにはコンクールで入先
するとかそれなりの舞台に立たなきゃ認め
てもらえないんだよ。で、舞台に上がるの
だって誰でも上がれるわけじゃないし。僕
だって教室に通ってるだけじゃなくて有名
な先生に個別レッスンを受けたりしてた
けどコを使いまくってやっと受けられるん
だ。引っ越しで教室を点々としてたんなら
バックアップしてくれる先生だってつか
なかったでしょ。いいところに行くために
は絶対に育ててくれる人が必要なんだ。
まあうちの母さんは育てては壊しの
繰り返しだったけどな。プアーとマグ
カップのお茶を一息で飲んで腹立つんだよ
ねと続けるし太君。もったいなくてさ。
かずはちゃんは環境さえあれば絶対にいい
線行ってたはずだもん。分かるよ。その
くらい天才は天才を知るって言うでしょ。
おい、ショター、お前なんでいきなり
かっこよくなってんの?ずるくない?
ダイヤモンドだって描かれなければただの
石頃、天井の世界を切り取ったような絵画
だって今にも動き出すかのような躍動感
溢れる彫刻だって浮用を忘れさせるかの
ように別世界へ誘う音楽だってそれを
求める人がいて初めて価値が認められる。
市場価格と言ってもいい。それは確かに
本来の意味での価値とは違うだろう。誰が
何と言おうと美しいものは美しく好きな
ものは好きなのだと価値は変わりはしない
のだと。それは間違いなく正しい。磨かれ
ずに曇ったままのダイヤの原石はそれでも
輝きを秘めているしけれどもやはり磨か
なければ輝かないのだ。曇りガラスの
かけらのようなそれはその内放する美しさ
を12分に知るものの手で磨き上げられ
最適なカッティングをされて初めて進化を
発揮する。なぜそんなに手をかけるか?
それは求める人がいるからだ。求められ
なきゃ誰も磨かない。ただの石頃のまま
地中深くで眠り続ける。いわゆる芸術家と
言われる者たちはそんな世族の価値など
念頭におかずただ己の求めるままに絵を
書くだろう。歌うだろう。奏でるだろう。
実際死後にその作品を認められる不遇の
芸術家は毎居に営間がない。磨かれなくて
もその才能だけで自分1人の力だけでそれ
を示すことができる人だっている。でも
それはやっぱりごくごくほんの一切りの
天才と言われる人たちだ。そこまで行か
なくてもね、プロにはなれる。世の中は
天才だけで満たされていないのだから。
そして天才じゃなければやっぱり磨いて
くれる人は必要になる。技術を知識を教え
導いて世界を切り開く手助けをしてくれる
人が必要になるんだ。ずっと踊っていたい
と思ってたのは本当だし、だからどんなに
引っ越しを繰り返したって教室には通って
た。私がしつこく親に強制のそれだけだっ
た。小学生になる前から1人で通える場所
の教室を自分で探したんだ。送り迎えが
必要な場所では通ったからソ祖フ以外に
送り迎えまでしてくれる人はいなかった。
バレー教室も色々あってプロを目指す子が
通うようなところばかりじゃ当然ない。
ただひたすらに物理的に子供の足でも通る
場所に通ってた。もしかして先生同士の横
の繋がりなんかもあって頼めば引っ越し先
にある教室を紹介とかしてもらえたりした
のかもしれないけどさすがにそれは子供の
私には分からない。大体の教室も発表会は
年に1度で子供たちはその発表会に向けて
何ヶ月も練習する。発表会直後に入って
半年でやめたり、発表会直前に入ったり数
ヶ月しか通えないことが最初から分かって
たりすれば役など付きはしない。子供の
発表会でソロの演目なんて早々しない。
たった1人の子供のためにその足並みを
乱させることはしない。軍部はみんなで
作り上げるものなのだから。それでも何度
かは発表会に参加できたことはある。衣装
はお金をもらえれば教室で変えたけど当日
の舞台化粧はどうにもならなくて先生に
手伝ってもらって自分でできるように覚え
た。他の子はな母親に舞台化粧をして
もらってた。激例と共に被害室から客席へ
向かう親に手を振って親の活彩を舞台で
浴びて被害室に迎えに来てくれた親の腕に
飛び込んでいく子たち。舞台での緊張と
興奮をそのままにほを染め、化粧を落とし
てもらいながら病むことのないおしり。
それを見ないようにしていればかずは
ちゃんは1人で全部できてすごいわね。
偉いわね。なんて両親が見に来てくれた
ことは地度だってなかった。特に引い出て
いるわけでもなく数ヶ月しか通わないよう
な親が顔も出さないような子供に特別な
指導を進めるような教室があるわけもなく
プロになりたいと思ったことがないのも
本当だってみてくれる人なんていなかった
もの
も磨いてくれる人もいないのだから踊れれ
ばそれだけで良かった踊る場所があれば
それだけで良かった舞台も練習上も同じ
広い板りの床
サイドバー壁一面の鏡と音楽それらがあれ
ばもう十分才能なんてあるかどうか自分
じゃわからないしあるとも思ってなかった
のだけど天才は天才を知るって言うでしょ
とかもう本当私の踊りを喜んでくれる人が
いて楽しんでくれる人がいてちゃんと見て
くれる人がいて商みたいなマジもの天才に
まで認めてもらえるとかも本当し太君う
きっとし太君はちゃめちゃイケメンになっ
てモテモテになりますから、いい娘さんを
選びきれない時は相談に乗りますよ。任せ
てください。うん。ありがとう。朝漬けを
半分加えたまま拠トとする翔太君。こっち
に来た時はあだ方も丸みがあって幼の方が
勝ってたのにいつの間にか顔立ちが
シャープになってきている。慎長だって
随分伸びたよね。私は一向に伸びないけど
、普通の母親像なんてもので私を見てた子
が私自身を見てくれるようになった。自分
が自由に羽たくだけじゃなくて、私のこと
までトべと世話をしてくれるようになった
んだ。この世界は私を育て直してくれてる
けど、まさか一緒に招かれた勇者にまで
育ててもらえるだなんて。幸せすぎて私
寿命がもう残ってない気がしてしょうが
ない。いや、お前相談って言ったって味み
は小僧本人がするしかねえだろうがよ。
やめて。洗濯の基準が味だけの人は黙って
な。し太あれより俺らマしだろ。あのぶれ
なさだけは習うべきな気がする。シ太気の
せいですよ。気のせいですからね。
おにぎりもらげてみんながそれぞれ手分け
してお弁当箱も片付けて魔獣駆所もほぼ
完了ってことで一旦上に戻ろうかって流れ
だったのだけどあれ肝心の行先不明な
天移人がある部屋に行ってないよね。ああ
、今度でいいだろ。なんで火炎ぞ。訓練場
に転移するって人に向けて背を押される。
振りげばザギルは目をそらしてるし。
見回せばざザさんは何か考え込んでて、幸
さんは気まずそうな顔をしてる。せっかく
来たんだからその噂の店人を見てみたいし
。お前が見たってわかんねえだろが。陣は
わかんなくても隠し部屋みたいなところに
あるんでしょ。見たいもん。どんな仕掛け
なのか。さっき言ってたもんね。普通に
通路を歩いてるだけじゃ分からないところ
にあるって。僕も見た言ってレ君も笑っ
てる。ほら、れ君もそう言ってるし。
ダッシュダッシュダッシュ待てって。背を
押すザギルの手をくぐり、脇を
すり抜けようとして足が中に浮いた。
絡め取られるように抱き上げられて、
ザギルのつが顎の下に見えた。顎を前髪が
くすぐる。ザギル、待てって言ってん
だろうが、私の胸に顔を押し付けたまま
喋るザギルの声は小さくくぐってる。
サバ折り状態で抱きしめられてるけど
苦しいほどじゃない。どうしたの?場所は
後で新官長様に教える。知ってたらお前
思い立った時に勝手に突撃するだろ。お前
は行かせたくない。なんで行くかどうか私
らが決めていって言ったじゃない。背中と
腰に回るザギルの腕は私の腕の下にある。
自由なマの手でそっとつム字の毛をすかす
。やっぱりやだ。行くな。俺が行くし帰っ
てくるから。かずは頼むから行くな。
絞り出されるような低く静かな小さな声は
ほんのちょっぴり震えてる。抱き寄せる腕
に力がこもるけどやっぱり苦しいほどじゃ
ない。私を全て追い尽くしてしまうほどの
大きな身体なのにどこか小さな子供が
すがりついてるようで。こいつはいつも
ちんぴら口調で喧嘩越で人を食ったような
ことしか言わなくて。それでいてちゃんと
私がしたいことを優先するようにして
くれる。契約だからとか主だからとか
そんなようなことをそっけなく言っては
いるけども、頭のマッサージをするように
両手の指でつム字からうじまで髪を
繰り返しすかす。胸に押し付けられた顔は
ま動かない。これだもの。あめさんだって
そりゃ心配する。みんなザギルの捕獲作戦
にノりノりにもなる。ザザザさんや
エルネスが疑うわけもない。
何でもかんでもできるしってるザギルだ
けれど、どんなことでも分かってるような
顔をしてるザギルだけども、どうやら
こいつでも今1つ分かってないことがある
らしい。あんたはとっくにみんなから
身内ちだと認められてるのにね。いや、
まあ、そう言われても私の獲物は譲れない
し。ダッシュダッシュダッシュ。クソが。
おいにちゃん聞かねえぞ。言うなって言っ
たじゃん。多分無理って言ったじゃん。
ガッと顔をあげるのと同時に放り投げられ
ていつの間にか近くに来てたざザさんに
抱き止められた。えっと、なんかこそこそ
話してると思ったら幸の入れち恵だった
みたいね。ぼ僕ちょっとドキドキしちゃっ
た。あめちゃん口開いてる。うん。ザギル
が何かに乗っ取られたかと思った。ほれた
顔のエルネスが片手を添えてため息をつき
、し太君とあめさんはほんのり方を染めて
た。あっちじゃ高果抜群の技だって言った
じゃねえか。だから言うなって。一般論だ
とも言ったじゃん。わあ。幸さん最低。
あめ違うから。俺が使ってるわけじゃない
から。ただのテンプレだろ。幸さん、
そんなテンプレ小技を使ってまでモてたい
人だったんだ。シ田やめて。その目傷つく
。ねえねえ、雪ひ、そのテンプレてなあに
不定触れた顔であをかいて座り込んだ
ザギルは私のカを引き寄せて中を漁さり
チョコバーをいくつか取り出した。いそと
寄り添うようにしゃがみ込んだレイ君にと
1つ分けてあげてる。てかせっかく片付け
たのにおいしいねとご機嫌なレイ君の後ろ
になぜか隠れるようにジんどる幸さんやつ
のあっちでのスラングっていうかこう異性
に人気の仕草というかこれやられるとグっ
と来るって定番っていうかね女の子の
上目使いのお願いとかさ言うこと聞い
ちゃうよなみたいな。ああ、なるほどね。
じゃあさっきのザギルのあれは女が男に
ぐっとくるし草のテンプレ。まあギャップ
もえみたいな。いやかずはちゃんには
テンプレなんて通用しないって言ったよ。
ちゃんと。うん。いや、私テンプレとか
王道大好きですよ。まあ経験したことは
ないですが多分車をバックさせる時の姿勢
とかね、前髪を書き上げる仕草とかね、
たまりませんよね。
ええ、意外。なでかとか壁丼とかいいです
ね。嘘。かずは絶対気づかなそう。湿経な
分かりやすいからテンプレなんですよ。
分からないわけないでしょう。じゃあ
ギャップ萌えはかずはちゃんの壺じゃ
なかった。うん。そこね。そこが分から
ないよね。ギャップも何もそんなことやり
そうにない人がやるからギャップでしょう
に。
ザギルは元踊りなつきたがりの甘えたじゃ
ないですか。うわ、わあ。おま、この俺が
。ザギルは目も口もまん丸るに開けて
かじってたチョコバーをポとりと落とした
。嫌だわ。本当自分のことってわからない
もんだって本当だよね。すげえ。俺かずは
ちゃんのおかフィルターを舐めてたわ。
ほらね、やっぱりかずは気づかないじゃ
ない。ざザギルさん大丈夫?いや、なん
だろうな、俺。なんかめちゃくちゃ眠く
なってきた。帰りてえ。帰っていいか?そ
、そうね。一旦帰りましょうか。ほら、
かずは行くわよ。ええ。ああ、もういい
から。まずは帰るわよ。ざざ、そのまま
かずハを抱えて陣を踏みなさい。ダッシュ
、ダッシュ、ダッシュ。へえ。
はい。ザギルに放り投げられてからずっと
私を横抱きにしてたざザさんがはっとあれ
に帰ったように地面にそっと下ろしてくれ
た。なんだろう。さっきからずっとざザ
さんぼんやりしてたというか考え込んでた
よね。ざザいぶかしげなエルネスの声など
まるで聞こえてないかのようにうんとなぜ
か頷いてまっすぐに私の目を覗き込んで
かずはさん結婚してください。え、やだ。
かずはさん、結婚してください。え、やだ
。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。
思いっきり赤髄で答えたらざザさんが片膝
をついて崩れ落ちた。え?いや、あれ?え
?さすがかずは。容赦ないわね。え?嫌で
もだって。ざザザさん大丈夫ですか?
ダッシュダッシュダッシュ。想定の範囲内
で菅が予想以上に聞きますね。それでも
少しは悩んでくれると思ったんですが。
うん。俺もまさかの即客家だとは。く
恐ろ恐る近寄る幸手
を振って正しながらざザさんがよろりと
立ち上がった。なんかもしかして私何か
勘違いしてるような気がしないでもない。
その念のためなんですけど。はい。誰と
そこですか?僕とですよ。僕とかずはさん
。あ、ああ。そう、そうでしたか。すみ
ません。なんか間違いました。うわあ、や
だ。なんでそんなみんなドん引きひどく
ない。ざザさんは両膝を地面について両手
で顔を覆ったマま店を仰い出るし、ザ切る
とレ君は妖感に取りかかってる。いやいや
いや、みんなちょっと待ってほしい。私に
もですね。言い分が何よ何を何々言ってみ
なさいよ。かずはエルネスにやしすぎだよ
。だって急な話だし。ざザさんだって興味
ないんだと思ってたし。でもほら、前に
円談の取り継ぎとかしてたし。でっきり
またそっちかとないわ。かずはそれはない
わ。今の流れでそれはないわ。ぐだって
思ってなかったんだもの。そんな話も
すぶりも今までなかったし。ざザさんと
なら別に嫌じゃないんだ。嫌じゃないって
いうか、考えないでもないっていうか。
ただちょっとダッシュダッシュダッシュ。
うん。僕が悪かったです。かずさん相手に
この手のことで言葉を略した僕が悪い。僕
と結婚してくださいと言うべきでした。
それを略したというざザさんの決め細やか
さに俺は驚きますね。でも確かに欠かせ
ないポイントだわね。かずはあれだから
あれってな。仕方ないしほら私はざザさん
のこっこ人なんだから他の人と結婚とか
ないだろって思う。ただけどだしかずは
ちゃん、僕も今の流れでそれは無理がある
と思うよ。ちょっと語尾が弱くなるくらい
にはどうだろうと自分でも思う。そして
し太君が厳しい。僕との結婚が嫌なわけで
はなくて結婚そのものに抵抗があるんです
よね。だから考えたこともなかったと。
えっとそです。拳を膝に下ろして少し首を
かしげて覗き込まれれば頷くしかない。
ざザさんの肩がちょっとほっとするように
力が抜けた。それなら想定内です。本当は
もうちょっと急婚は待つつもりでしたしね
。なんと今日興味がなかったわけでは
苦笑いしながら中越になって目を合わせて
くれる。結婚に単なる興味っていうのなら
今もないですよ。ただかずはさんと毎日
一緒に同じ場所に帰れる立場になりたく
なったんです。それならやっぱり結婚
でしょう。毎日一緒に同じ場所に帰ってき
てくれるのをただ待つのではなく、僕の
将文としてはそれこそ抱え込んで閉じ込め
たくもなるんですけどね。でも自由に
動き回るかずさんに惚れたのでそういう
わけにもきませんし子供たちとの生活は
幸せではあったけれど結婚生活そのものは
楽しくも何ともなかった。あり振り構わず
飛びついた場所は狭くて息き苦しくて私を
抑えつけ、ゆっくりと日びさせた。欲しく
てたまらなかったはずの場所は夢見てた
ものとはまるで違ってて現実なんてそんな
ものだしそれなりの女にはそれなりの男
しかつかないものなのだと今手元にある
ものだけを見ていればいいといつも
受け入れて家族が帰ってきてくれること
だけを望んでいたからそれ以上を求める
ようなものではないと思ってたんだ。
逃げてきてみて初めてわかった。あんな
ものはもういらない。あれこそが本当に
欲しかったものではなかったのだ。自分が
何を望んでいるのかまだ形として見えて
くるわけでもないのにただ違うというだけ
は理解できた。でも同時にこうも思う。
それならば本当に欲しかったものに私は
ふさわしいのかどうか。両親は不法すら
届いていないしおそらくどこかで生きて
いるだろうな。の付き合いしかもうなかっ
た。自算金として少なくない額を持たせて
送り出してくれた後からは国内にいるのか
どうかすら分からない。何不自由なく
育て上げて立派に嫁に行かせたからには親
の義務は果たしたとそれまで以上に仕事で
飛び回る両親の新しい連絡先の知らせは
途えた。ああ1度だけはきをもらった。
息子の出産祝の言葉が書かれた。それは娘
が1歳になった頃に届いた。攻める気持ち
などないだって今の私と何が違うのだろう
。子供たちは成人して自立して暮らせる
だけの収入のある仕事をしている。だから
もう私がいなくなっても問題ないなんて
思っている今の私と何が違うというのだ。
私は今の自分が1番好きだけど家庭を持つ
にふさわしいのかとか向いているのかとか
そう考えると今としか言いようがない。
そもそも家庭が本当に欲しいものなのか
どうかすらもう分からない。だってあんな
に遠かったあの人たちと私の違いが分から
ないのだ。なりたかった自分になれている
はずなのになりたくなかった人たちと結局
どう違うのかが分からない。私子供はもう
持つ気はありませんよ。元々生涯家庭を
持つ気もなかった身です。そこにこだわり
はないですね。腰に両腕を回して抱き上げ
られればざザさんが立っても目線は同じ高
さのまま。あなたは何をどうしたって自分
が納得しなければ立ち止まらない。ならば
どこででもその隣に僕がいたい。そして
一緒に帰る場所を作りたいんです。僕が
言う結婚はそういう形です。かずはさんが
抵抗を持っている形とは違うはずですよ。
うん。違う。その形は知らない。そっか。
なるほど。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ
。そっか。僕がそのつもりだということを
知っていてくれればそれでいいです。
とりあえず僕が恋人である以上は他の男と
結婚なんてないらしいですしね。あ、はい
。じゃあそういうわけで1度白に帰り
ましょうか。むざザさん。はい。なんで今
?え?ぷ。プロポーズは待ってくれる
つもりだったんでしょう。で、考える時間
までくれるのでしょう。なのになんで今
突然幸さんに視線を向けるとブんブンと
激しく首を横に振っていた。ああ、ざ切る
のとは違って別に入れち恵というわけでは
ないんだ。そんなテンプレないだろ。俺
ならシチュエーションなり雰囲気なり考え
るって。そんなこんなところでいきなり
プロポーズとかないよ。ダッシュダッシュ
ダッシュ。いや、さん、そんな盲点みたい
な顔俺にされてもまあ確かにこのめことは
いえ婚にふさわしい場ではないわよね。
かずは雰囲気に気づくと思えないけど
TPOってあるよね。ものすごく分かり
やすく同点しているザザさんにみんな遠慮
がないねかずはさん場を改めてやり直しっ
て。あ、大丈夫です。そんなこだわりは
ないです。それもまた微妙ですよ。そんな
ことよりですね。ダッシュダッシュ
ダッシュひど。エッジ感くれるって言った
し、ちょっとキャパオーバーだし。ザギル
の芝居といい唐突なこれといい。なんで今
いきなりそれなのかということの方が大事
じゃないかと思ったわけで、なんか
ちょっと勘違いされていないかなっていう
か、すごく心配しすぎていないかなって
いうか。ザギルもざザさんもそんな今すぐ
私が北に突撃するかのように思っていませ
んか?私は学習する女ですよ。モルダモデ
が私の獲物だというところは譲りません
けど、今の私ではまだ勝てないじゃない
ですか。大きくかけなきゃ大きく勝てませ
んけど、正期がないのにかけるほどバカ
じゃないです。どの口が言うんだ?疑深い
目を隠しもしないザギルがおそらく最後の
要感を霊君と分け合っている。てか結局
食べ切ったのか。ザザさんはザギルの能力
を信用しているからこそザギルが心配する
ならその分危険度が高いと心配している。
でもザギルあんたが本当に心配しているの
は私が負けることなんかじゃないでしょ。
ザギルが視線を泳がせる様子にざザさんと
エルネスが眉間を寄せる。バレちゃってる
。あ、バカシ太。ポロりとこぼしたシ太君
の口を慌ててあめさんが塞ぎ幸さんはああ
と諦めの声をあげた。うん。かずはちゃん
、それならもう黙っている方が心配かける
んじゃないかな。ですよね。お前ら分かっ
てたのか?俺らも情報収集したんだよ。
確信に近いところまで持っていけたのは
昨日の夜会だけどね。勇者人の秘密を教え
てくれるって流れでいいかしら。
秘密って言うと語弊があるかな?ザギルが
言うところの不確定な情報はむやみに流せ
ないねって感じだったから。雪ひ、それは
知ることで僕らがあなたたちに対して何か
変わるかもしれないからってことですか?
いやいや、そう言うんじゃないっすよ。
話したところでざザさんたちが俺らを
変わらず大事にしてくれることが分かって
いるからこそす。モルダモデはこの勇者の
慣れの果て私たちが魔族になるかもしれ
ないなんて可能性はできるだけ小さく潰し
てから話したかったんですよ。高校さんの
プラズマシールドは衝撃派だけではなく
魔法攻撃も物理攻撃も通さない。何度も
実験したのだから確かだ。弱点はただ1つ
。勇者の権限武器だけは裏ズマシールドを
破壊できる。ふざけてじれ合っていた時に
分かったことだったから、たまたまザギル
はその場にいなかったし、私たちも
すっかり忘れていた。だって私たちが幸
さんのプラズマシールドを破壊するなんて
自体はありえないし、それなら大したこと
ではない。私の左腕を切り落とした時、
モルダモでそっくりのあいつらのレイピア
は確かにプラズマシールドを切り裂いた。
その時ですら気づかなかった。気づいたの
は襲撃の後始末がついてしばらく経って
からまさかと思うのと同時にあいつらは
さやすら持っていなかったし突如として
現れたレイピアに驚いたことも思い出した
。私たちが中空から武器を権限させるのと
全く同じ現象だったじゃないか。思い出し
てみればなぜすぐに気づかなかったのか
不思議なほどだ。連戦がある程度落ち着け
ば国外へ旅立った勇者もいるとエルネスが
教えてくれたのはいつだったか。私は食材
や調味料を探していけば自然と勇者が
持ち込んだ文化も遡ることになったし、幸
さんは持ち込まれていない。もしくは
持ち込まれた技術を検証していくうちに
過去の勇者たちのことも調べるようになっ
た。召喚された勇者人のうち何人かは国外
に旅立ったとされその後の記録はほとんど
残されていない。それはどの台もどの国で
も同じだと気がついたのは割と早い時期
だったと思う。どの台でもどの国でも今の
私たちと同じように大切に扱われていたの
であればそれはちょっと不自然じゃない
だろうか。仮に自由を求めて旅立ったとし
ても全く戻ってこなくなるような原因が
召喚国にあったのならそれは反省点として
文献に記されているんじゃないだろうか。
謝ちを時代が繰り返さないようにする
だろう。少なくともエルネスならそうする
。勇者の武器や固有魔法についての
マニュアルもあるのに肝心の成熟について
文件が残っていないのはなぜなのか。歴代
の勇者たちの内面が語られたものはほぼ
残っていない。それは前に気づいていたし
、ザザさんやエルネスたちの私たちへの
接し方を考えれば不思議なことではなかっ
た。大切な人が抱えた絶望を不定多数に
語り継ぐようなことは避けるだろう。だ
けどよく考えたら勇者たちの名前や用姿
すら記されていないのは少し変。小国で
家庭を作り骨を埋めた勇者たちのことは
その人生の足跡が大雑っぱも残されている
。だけど旅立った勇者たちのことは旅立つ
以前のことまで遡って消したかのように
語られていない。勇者はいた。だけどその
勇者の子を示すような情報は選んだかの
ように抜き取られている。例えば私が小国
に障害残っていたのなら、10歳前後の
用姿の女性職文化武用芸術方面で貢献重力
魔法を固有し、権限武器はハンマー程度の
情報が記されていて、国外に旅立ったと
なれば女性職文化に貢献固有魔法を持つ
くらいまで情報が削ぎ落とされている。夜
はいいチャンスだった。150年前の勇者
を直接知る名がもしかしているかもしれ
ないと手分けして聞き出した。親しかった
わけではないけれど昨日のような夜会や
武踏会で会話したことがあると懐かしそう
に祠らしげに語ったのはドア不刑の5年
162歳穏やかでお静かな印象の青年その
印象だけなら首をかしげるところだけれど
蒸気機関を取り入れたその人の権限武器は
レイピアで薄茶の神にマ色は金だったはず
だという。
城に勤めていた事女と交際していたから
てっきり永住してくれるものだと期待して
いたのに彼は旅立ってしまったと。彼の名
はジョゼフmスレイ。記録では男性蒸気
機関を導入固有魔法持ちとなっている。
名前は他の勇者と同じく記されていなかっ
た。勇者の絶望を知っていて当然だ。彼は
いわば私たちの先輩だったのだから。
ダッシュダッシュダッシュ。によれ、勇者
が魔族になるようなこの国を攻撃させる
ようなことをしたってこと。私たちは私が
守ってきた薬場は違うよ。エルネス。この
国が何かを勇者にしたとか恨みを買ったと
かそういうのじゃないんだと思う。だって
それじゃなきゃ。それなら滅ぼしているよ
。とっくに私ならそうする。できるから
暴走する前に自分を殺さなくてはならない
と思うくらいに私の力は凶悪だ。そして
その私よりもモルダモデは強いなのに
滅ぼすことなく犯すことなく前線で遊んで
いる。腹立たしさで行ったらザギルの上を
行くだろう。昨日それを教えてくれた人ね
。残った勇者とも話したことあるって言っ
てましたよ。ジョゼフはあれだからなって
笑ってたそうです。円満に旅立だったらし
いっすね。記録に残っていないのはそれ
こそ勇者の意思を当時の関係者が尊重して
くれたんじゃないかな。エルネスさんたち
みたいにね。じゃあなんで魔族になんて
なったんだよ。さあ、それはちょっと当人
に聞かなきゃ分かりそうもないね。不可
効力かもしれないし、そうしたくてそうし
たのかもしれないし。ただ、まあ、私の
ことを欲しがったってのは魔族にしたかっ
たって意味だったのかもね。あんたが
怖がっていたのはそれでしょう。怖くねえ
わ。ザギル、僕らは魔族になんない岡ず
ちゃんも城にいる方が楽しいって言うし、
レ君がザギルを覗き込んで頭を撫で、
ザギルはやめろ。クソガきと牙を見せ
ながらもその手を払わないから笑う。
しかしあんたもよく気づいたね。私らだっ
て今でも半神半義なのに。気づいたのは
最近だ。お前らの魔力の質が似ているんだ
よ。俺な常に調節していないと他人の顔が
見えねえんだ。詳しく味じゃなくて
エルネスはやっぱりぶれない。普通は魔力
が曇っていて邪魔だから調節しないと見え
ねえ。でもお前らは違う。色はついてっ
けど透明で顔がちゃんと見える。調節し
なくてもな。モルダモデにやられた時俺死
にかけたろ。調節なんてする余裕が
なくなっていたはずなのに奴の顔が見えて
いたって思い出したのがこな間だの襲撃の
時だった。お前が眼布の下が見えたって
言ったから今じゃ無意識に調節している
から気づくのが遅れた。見えすぎちゃって
困るのってやつなのね。なんで歌う?何の
歌だっけか忘れた。まあとにかくですよ。
私たち自身の能力に関わることなんで、
そのうち話はつけた方がいいわけよ。でも
急ぐ話じゃないでしょ。私らが対抗できる
ほど成熟するまで待っていてもいい。
少なくともここの天移人と行き先不明の
天移人を比較して調べることもしないで
急ぐようなもんじゃない。約束するよ。
勝手に突撃したりなんてしない。肩に軽く
触れてきたざザさんの額体がひんやりとし
ている。一緒に行って一緒に帰るんだもん
ね。遠足はみんな一緒に帰って来るような
ものじゃなきゃ遠足じゃない。私かずは
清水は学習する女ですからね。サブ
タイトル変更しました。ではそういうわけ
でその魔法陣のある隠し部屋に行き
ましょう。エルネスとあめさんが魔法陣を
メモしてそれ終わったらまたここに戻って
城に帰るってことで。さあさあさあ、もう
一度荷物をまとめ直してねとざザさんの腕
の中から降りてれ君とザギルを忙してい
たらかずはちゃん
いやうんいいやざザさん振り向けば何とも
言えない顔をした幸雪ひさんが視線を座
さんへ戻してそのままその肩をポンと叩い
て頷いた。雪ひやめてくださいって何です
かめてください。エルネス、あめさん、
正体君と次々に優しく肩を叩かれて拠点と
した霊君も続いて、最後にザギルが
ニヤニヤしながら肩を叩こうとしては
炊き落とされていた。ま、何よ?私が何か
不粋みたいじゃないの?本当どいつも
こいつも人を鈍感キャラみたいにちゃんと
ね、考えますよ。色々と。今は無理だけど
、ちょっとすぐは無理だけど。ざザさんが
そうやって考えてくれるのであれば
ちゃんと誠意を持ってですね。て、いや
何か今ちょっと目が泳いで合わせられない
ですけどもなんとなく目が合っているよう
な演出になるように彼の鼻の辺りとか見
ちゃいますけども、ざザさんはそんな私に
少し首をかしげて目の下辺ありを人差し指
で軽く描いてからふっと笑って手を
差し出してくれた。それに手を乗せたら
するりと指を絡ませて恋人つなぎをして
くれてそのまま広間から通路へ出ていく
みんなの後に続いた。本当どうしようこの
イケメン?通路をうろついていたはぐれの
魔獣は口みでもうこの辺りにはいないから
人系を組むことなく通路を進んでいる。私
も首根っこをザギるに掴まれて肺ないけど
このざザさんの手つなぎはその代わり
だろうか。いやそんなはずはねえねえ
ザギる。その部屋また仕掛けあるんでしょ
?ボタン?ボタン押せる?また押してえの
か?うん。ワクワク顔で通路を歩きながら
ザギルの顔を覗き込む霊君にはいはいと
流すザギルは少しう論気に振り向いて鼻を
鳴らす。もしかしてお前も押したいのか?
ち違いますう。本当は最前列で仕掛けを見
たい。いやギミックって心踊るじゃない
ですか。ゴラスイッチとか踊るでしょ。
でしょでしょ。ザギルの指示通りに壁の
なんか書かを触れば音もなく隠し部屋への
扉が開いた。ぶっちゃけ仕掛けも何も
分からなかった。壁の中からわずかに
カタカタと作動音がしただけ。大事な部屋
だろうに見せばとかそんなのはないのか。
がっかりだ。先ほどの訓練場真下の広間と
ほぼ変わらない広さで壁を覆う光けは少し
そこよりも多い気がする。
ちょうど品も何もないガランとした部屋だ
けれど、小さなアルコブになっている棚に
は一脚のTカップと小皿があった。陣を
踏まないように近寄って手を伸ばしかけ
たら後頭部をザギルに景気よくた。また
襟り首を掴まれてざザさんに押し付け
られる。触るな。動くな。あれも仕掛け。
いや、その気配はねえな。そしたらなんで
私叩かれたの?おお新官長様。とっととジ
陣を書き移しな。ここは踏まなきゃいいと
はいえ長いしたくねえ。魔法陣は他の
ところのものより一回りほど大きかった。
光ごけの明るさとランタンで部屋自体に
明りは行き届いてはいるけど焦げ茶色の床
に沈む安カ色の線は所々見えにくい。
エルネスとあめさんが手分けして陣を
書き移しているけど紋用も複雑で時間が
かかるってことでざザさんも手伝い始めた
。ザギルと幸さんと翔太君は部屋の壁を
満べなく観察し始めている。仕掛けの
見つけ方とかを教えているっぽい。翔太君
はザギルの説明にできるようになれる気が
しないと少し唇を尖らせていた。反対に
幸さんはふんふんと頷いている。どちらか
と言うと彼は仕掛けの見つけ方よりも
仕掛けそのものに興味があるんだろう。
機械とか大好きだもんね。君は開きっ
ぱなしの隠し扉を抑えるを任命され、ドア
ストッパーのごと座り込み、私を膝に抱え
ている。しまったら中からは開かなくなる
だと買ってこともないらしいので、これは
多分扉を抑えるのではなく私を抑えるのが
本命な気がする。実にいかんねえかずは
ちゃん。れ君の顎が私のつム字をかめる。
うん。ざザさんのお嫁さんになるの。ああ
。うん。ストレート来たな。これならない
。うん。まだわかんない。ふん。れ君は私
を抱え直した腕に少し力を込めた。どうし
たの?いや、だってお嫁さんになったら
かずはちゃんお城から出てっちゃうでしょ
。ざザさんのお家に住むでしょ。盲点
気づかなかった。そうか。そうなるかな。
それはちょっと僕つまんないな。どう
しよう。れ君かずはちゃんもそれはつまん
ないかも。言われてみればそうなるかな。
もう随分れ君は親離れというか私離れして
きているけども指摘にはまだちょっとれ君
離れてきていないかもしれない。寝る時
だって別々になっているしずっと一緒に
いるわけでもとっくにないのに。ざザさん
の自宅は浄化の中でも貴族区域だし距離
だってそんなに離れていない。というか
勇者パワーなら城にあるレ君の部屋まで
走って5分だ。でもこうして改めて別々の
場所で暮らすのかと考えるとうん、これは
何か寂しいかもしれない。やだ。実の子供
たちにだってこんな風に思ったことなかっ
た気がする。まあ、あの子たちはずっと
実家暮らしだったけど。ムっとまた私を
後ろから抱きしめるレ君の首に万歳する
ように手を回してむっと同じように唸って
左右に揺らす。そのうちその揺れに合わせ
てレ君も身体ごと左右に揺らし始めてそれ
がなんだか楽しくなってきたのかスクス
笑い出すから私もさらに強く左右前後に
身体を揺らしていつの間にか起き上がり
こぼしみたいにゴロゴロンしながら
ゲラゲラ笑っていた。これがまさかの復兵
ってやつですか?復兵っつか1番強敵なん
じゃないっすかね。我ら4天皇の最強って
やつかも。あれ、もう書き移し終わった。
くすぐり合いにまでなって笑い転げている
私たちを荷造りまで終えた座さんたちが
見下ろしていた。なんだ4天皇って。
ラスボスの座は譲れませんけども。ああ、
霊くしゃりと自分の前髪を書くざザさんは
どこか照れ臭そうだ。霊の部屋用意して
ありますよ。え、用意ってザさんのあのお
家にってことか。いや、確かに部屋数は
十分あったけど警備の問題がありますから
ね。一緒にクラスにしてももっと先になる
でしょうから。その頃には霊ももう
1人立ちしたくなっているかもしれません
が、お互いの顔を見合わせてざザさんの顔
を見上げてとれ君とサンドを繰り返した。
かずはさんの部屋を用意した時に他の部屋
も内装変えたでしょう。あ、はい。家具を
入れ替えた部屋他にもう1つありましたね
。あった、あったよ。元々ザさんは自分の
部屋以外の部屋は全然使っていなくて、
客室と物置きみたいになっていて、で、
ザザさんの部屋の横にあるシネ室の逆の
部屋を渡しに行って行ってくれた。
落ち着いた濃い茶色と薄色が貴重の可愛い
部屋。最低限たんで、あは好きなように
いじってくださいなんて言われたけど
いじり用もないくらいに好みな家具や絨毯
カーテンが揃っていた。で、なぜかもう1
部屋よい顔をしているというか、ホテルの
ように好みを感じさせない客室だった部屋
の壁紙も張り替えて、そこにあった家具も
他の部屋に移して慎長していた。すっきり
とした白木の家具に鮮やかな青のカーテン
の部屋。ねえ、部屋くれるってさ、その
時点でさ、し、行ってやるなって。あめ、
種値室の隣の部屋ってまあ普通に妻の部屋
なんだけど、やっぱりさすがのかずはよね
。
そうなんだ。で、でもほら、僕らのいた国
って住宅事情あんま良くないからそういう
風習ないか。そこうるさいです。本当僕の
お部屋あるの?さっきも言いましたけど、
警備の問題がありますからね。城から出て
暮らすにはたちが成熟してからになります
よ。でもでももう止まるだけならいつでも
止まれるようになっています。僕の手料理
を食べに来るんでしょう。うん。ガバっと
興奮のままに抱きつくレ君の背中をと
優しく叩いているザさん。何気にざザさん
よりレ君の方がちょっと背が高いものだ
から本当ね。知らない人から見たら
ちょっとばかり奇妙な光景なのだけど多分
ね。私だけじゃなくて他のみんなもそうだ
と思うんだけどレイ君は10歳の子供に
しか見えないんだ。リアルな資格情報を
完全に脳内処理で上書きしている。大好き
なお父さんに甘えている小さな男の子に
しか見えない。標壁。俺の部屋は別に
模様替えはいらねえぞ。お前の部屋など
ないわ。バカなのか。につきながら部屋の
外へ足を向けるザギルに噛みつくように
吠えるざザさん。ざザさんの首に後ろから
抱きついておぐさるようについて歩く霊君
の頭を幸さんがくしゃくしャに書き回す。
太君は先じて通路の外に出ていて、仕掛け
があった場所を覗き込んで指差しながら、
あめさんに何か説明していて、エルネスも
それを覗き込んでいる。遠足も終盤。さあ
、みんなでお城にカろを熱って、そんな
光景がひどく胸の奥を温かくさせて、
につきそうになりながら私もそれに続こう
と一歩踏み出して、なんだか妙に嬉しいな
。みんなが輝いて見えるようだよって。
いや、見えるようだよっていうか、輝いて
いるっていうか。照らされている。部屋の
高度が上がっている。思わず自分の手を見
て身体の前半分に影が落ちていて、光原は
私の後ろにあるのだと気がついた瞬間、
ふわりと足元が浮いた。光ゴケの淡い力と
もランタンの温かな代大色とも違う新品の
針のような白銀の光が木度を徐々に上げて
私の足首に腰に絡んでいくのを呆然として
みてかずはダッシュダッシュダッシュめ
ざザさんとザギルから突き出された手に
反射的に手を伸ばした。いやこれ不可効力
だよね。私のせいじゃないよね。寒。足元
にある魔法陣の高校とした光が収まると
有名アニメ映画の氷の白のごとく透明で
薄く青みが勝ったイカが寒々しく広がって
いる。その部屋は小学校の皇帝ほどの広さ
で私が2人分抱きついても手が回らない太
さの延中が魔法陣を中心として放射戦場に
一定の感覚で並んでいた。表面には光ごけ
がまだに入、そのわずかな隙間からイカと
同じ素材のように思える冷たそうな肌が
覗いている。目の前の光景が変わると同時
に展開された半球場のプラズマシールドの
中で私とレイ君エルネスにあさんを
取り囲むようにざザさんたちがお互いに背
を預け合い周囲を警戒しながら身を寄せた
。レイ君レリゴだよ。レリゴ。うん。
レリゴーだ。寒いね。お揃いのあ豆き
ジャージの上にマントもそれぞれ羽織って
いるけど部屋のレキに追いつかない。
ガチガチと歯を鳴らしながられ君のマント
に潜り込めばれ君も私を代わりに
抱きしめる。おれ君さすがに体温高い。
身体は大人なのにってか男性は体温高めだ
からか。日の刺さない古代遺跡で、しかも
地下にあるわけだしと、春の容器にまるで
そぐわない程度には温かい格好をしてきた
つもりだったのだけど、全くもって足り
なかった。真冬の防寒が必要だった。なん
だそのレリゴって氷の白の歌。ふん。歌う
。ダッシュダッシュダッシュ。どうやらお
出迎えはないようだが。うん。シールド
解除するよ。ねえ、歌う。氷じゃないわね
。水晶かしら。しゃがみ込んだエルネスが
床を人差し指でなぞる。あめさんを
寄り添ってしゃがみ込み、同じく床を
なぞって頷いた。どうやら氷の床ではない
らしい。それはそうか。普通に歩けるしね
。寒いのは部屋が表だからな。わけじゃ
ないようだ。シ太感地には何もれ
レリゴレリゴほんでら
歌えないんじゃん。輪を和ませようとした
のにみんな冷たい。この部屋の霊キ並。体
を浮かせるのは重力魔法の使い手である私
の得意技でもあるけども、今回は私が自分
で浮いたわけじゃない。踏まれてもいない
魔法陣が発動してその光が私を捕まえて
引きずり込んだ。思わず掴んでしまった
ざザさんとザギルの手にれ君もその手を
重ね、その腰に幸さんがしがみつき、幸
さんにし太君とあめさんとエルネスが鈴に
つって結局全員この光輝く氷の部屋に招か
れてしまった。いやいかは氷じゃない
みたいだけど多分似たような見た目だし柱
も違うんだろう。この部屋の寒さは透明度
の高い氷でできているからではなく、純粋
にこの部屋自体が寒いっぽい。ほなの
かしらね。ほっと吐息が白いのを指先に
かけて確認してからエルネスはなめ回す
ように周囲を見渡す。油断なく視線を配っ
ているのはみんな同じだけどそのラン乱と
した輝きには好奇心が溢れている。さすが
エルネス。クそ。こっちからだと踏むだけ
じゃ発動しねえのか。
ザギルが発行を終えた魔法陣を苛立た式に
踏みにじる。この部屋だけが何らかの方法
で冷やされているってのも理由がよく
わからないしそうなると気温そのものが
低い地域にいると考えるのが妥当すよね。
ざザさん今時期の北の前線ってこのくらい
の気温ちょうどこのくらいの時期にいた
ことはありますけどここまでじゃなかった
ですね。ふわりふわりとそれぞれの唇から
流れていく白いと細かな水滴が口の周りに
張り付いていく。まつけがまた滝の旅に
パシパシと絡みかけるのが分かる。息を
吸い込むと鼻の中に雲の巣が張っているか
のようになるのは鼻毛が凍りきかけている
から奥場が噛み合わなくてガチガチするん
だけどなんでみんな平気な顔しているん
だろう。ダッシュダッシュダッシュかずは
さん身体強化して。え、おいおいおいかを
凍ってきているぞ。何やってんだ。わあ。
かずはちゃんかずはちゃんれすらない。
ちょっとかずは何してんの?レ君のマント
の中から顔だけ覗かせていた私にざザさん
がぎょっとした顔して叫んだ。上から
覗き込んだレ君がマントで私の顔を吹こう
とするのをあめさんが掴んで止めてみんな
してペタてタとほやら額やらに手を当てて
くれる不あったかずは
さっさと身体強化をかけなさい。体温が
上がるし周りの空気も温まるからマジでだ
からみんな平気な顔してんの。てか四神
強化ってそういう今更何言っているんです
か?いや、そんな急に言われてもあれどう
やんだっけ?あめさんもマントに潜り込ん
で抱きしめてくれるかずは早く。うん。
ちょっとま、てめえ身体強化まで無意識に
使っていたのか。普段無意識に使っている
のを意識しちゃうとできなくなるってある
よね。の時足並を揃えようと思うぎこ地
なくなっちゃうみたいなあれね。やばい
寒い眠くなってきた。うるあ。走れ。
ダッシュダッシュダッシュ。ひゃー
かずはちゃん
レー君のマントの中からむり出されてその
まま天井に叩きつけんばかりに高く
放り投げられた。走れって飛んでいるん
ですけど、上下ぐるんぐるンする勢いで
まさに天井に突き刺さる直前に体勢を
立て直して着地。無事発動できました。
寒いのが収まった。めっちゃ目が覚めた。
更新がすっかり滞っていますけど、皆さん
いかがお過ごしでしょうか?おかげ様でマ
200を超えましてうっすら高取りして
おります。ありがとうございます。感謝を
込めてムーンサンデー座視点をアップし
ました。裏給食のおばちゃんとイコ豆麦
エロは薄めですけどよろしければ読んで
やってください。濡れ場を書くのは初めて
なので生暖かく応援コメントなど
いただけると最高に喜びます。です。
メリークリスマス。良いせ矢を放り上げ
られた勢いのままくるくると回転する身体
を制御して高い天井に叩きつけられる直前
に4つ足で着地した。パリパリと細い自電
が手足に走る。身体強化の発動がこんな風
に目で見えることはあまりないらしいのだ
けども、私の場合は最初からこうだ。
クラッチを切ってギアを上げるように強化
の段階を上げるたびに指電が走る。
ちょっとスーパーな感じだから気に入って
いるのにザギルにはそれ見えたら動きの
予測が立てられちまうだろうよって不評
だった。予測を立てられる前に動けばいい
話だと思う。そのまま重力魔法も加えて
みんなの元へストンと降りた。確かに手足
もポカポカするし体の芯がじわりと暖かい
。これか。本当だ。温かい。僕教えた記憶
あるんですけど。なんでですか?また聞い
てなかったんですか?新刊長。使えている
ものを私がいちいち教えないわよ。あんた
が気づきなさいよ。かずはちゃん、もう
大丈夫?大丈夫。これ温かいね。ねえねえ
。レイ君とお互い両手で相手のほっぺタを
包み合う。目に見えない薄い毛布をまとっ
ているようにホト手の間に温かな空気の膜
があるのが分かる。これはいいものだ。
かずはちゃん冬超えたのに気づかなかった
の。今までどうしてたの?冬は寒いもん
じゃないですか?訓練とか体を動かしたら
温かくなるのも当たり前だし。身体強化の
おかげで温かかったとは気づきませんでし
た。おお
かずはさんの聞いていない時の顔はだいぶ
分かるようになったと思っていたんです
けどね。まああんだけ事在に操っていたら
気づいていないとか聞いていないとかは
思わないっすよ。
ふ。あ、痛い。痛。やめ。ザギルに無言ん
でデコピンさん連発された。ひどい。ほら
、家電製品って施設を読まなくても基本
機能って感覚で使えるじゃないですか。
ビデオの再生とか早送りとか、炊飯機の
炊飯スイッチとかそれで十分だし困らない
し、そしたら施設を読まないし。正直身体
強化は意識して使ったことがなかった。
自然がなかったら使っていたかどうかも
分かっていなかったと思う。あれね、実は
基本機能の他に色々な機能があったって
ことなのね。タイマー予約とか炊飯機で
ケーキとかそういった感じのあれでもそれ
ならみんななんで冬の間がっつり防寒して
たの?いらなくない。防寒いらなくない。
着込めば着込むほど動きにくくなるしさ。
お前ら勇者様は力ばっかみてにあるから
大したことねえけどよ。俺ら常人は常時
発動していたら魔力どんだけあっても足り
ねえだろうが。常人もう1回放り投げるか
。あ、む。身体強化はど中ずっと書け
続けるくらいだから消費力量は少ないけど
普通は1時間びっちり肉団線なんてしない
よね。そりゃね。
そうなると勇者人は平気だとしても、今
このいつに戻れるのかどころか温かい場所
に行けるかどうかすらも分からない状況で
みんな魔力足りるのだから最低限の強化
しかしていないわよ。時々切っているし、
自己回復でトントンになるように調整して
いますから。そう訓練しているんですよ。
えっと、足りている。あげようか。食べる
。
ああ、大丈夫です。慣れていますし。本当
足りなくなる前にちゃんと行ってね。
ザギルもお腹がすく前に食べなさいね。
し太君がボそっと僕の顔をお食べよと裏声
でつぶやき、幸さんが鼻水を吹いてうわっ
と焦っている。よかった。エルネスにも座
さんにも魔力を渡せるようになっていて
これは嬉しい。ざっと見回した感じ。この
部屋からの出口は見当たらないなどざ切る
。けがあるかもしれねえけど、近くまで
行かねえとわかんねえな。おい小僧
見つけ方教えたろ。手分けすんぞ。うん。
頑張る。そうか。じゃあ私も教わったら
無駄。でもほら動くな。触るな。そこに
いろ。かずはちゃんほら敵材適書ってある
から。不服。
かずは不服ああかずはさんちょっとまた例
のマントの中でくるまっていてください。
例えいいですね。わいパフンとレイ君が
マントで包むように私を抱き込んだ。
さっきこえていた時と同じ2人はおりザ
さんはにっこりと綺麗な笑顔を見せながら
私の襟り元あたりのマントの橋を整えて
くれる。霊には魔力枯渇こそ心配ありませ
んけど、唐突に寝ちゃうかもしれませんし
、かずはさんも魔力を温存していて
ください。いざって時にはよくの譲渡をお
願いしますから。うん。そうですか。ええ
、それが1番助かります。やはり魔力不足
の懸念が減るだけで随分違いますから。
そうか。魔力タンクのお仕事だな。いつも
はザギル専用だったけど、もうみんなの
タンクになれるんだ。かずはさんにしか
できませんからね。お願いしますね。
なるほど。お任せください。うわ、ちょろ
、雪ひ、ここを起点に周囲警戒を頼む。
あめはその補佐他は僕も含めてザギルの
探索指示に入る医療。私たちが降り立った
魔法陣は部屋の中央より少し外れた位置に
あり、ザギルは魔法陣から放射場に
並び立つ柱を目印に座ザさんたちを参拝さ
せて探索を始めた。とりあえずは売り
魔法陣に近い壁のある法学へ向けてだ。
テレビで見たことがあるのだけど、事件
現場を捜索する検察官とか多くで針を
なくしたお子たちとかが1列に並んでハう
ように探す。
見落としがないようにってやつ。あんな
感じになるようにざザさんたちそれぞれの
感知範囲がお互いに重なるようにしている
んだろう。ザギルが私の居所とか感知し
たりするのに結構魔力は消費すると言って
いたと思うんだよね。この探索はくらい
消費するんだろう。ザザザさんだって
エルネスだって勇者ほどじゃないにしろ
魔力量はかなり多いのだと知っているけど
探索しながらじわじわと私たちから距離を
置いていく彼らの姿を時々柱が遮切って
いる。視界が遮切られる位置がある家故え
に幸ら
ない。柱をびっしりと覆う光ご家けはその
量の大さのせいなのか古代遺跡の石作りの
中よりも明るく周囲を照らしている。氷の
ような床がその光を照り返して増幅して
いるから余計なんだろう。四方法を組ま
なく照らす。それは甘く優しい色合いでは
あれ私たちに影を落とさない思うんです
けど。うん。探索って魔力消費そこそこあ
るって言うじゃないですか。そうね。でも
今身体強化も併用しているでしょ。だな。
周囲警戒をしている幸あさんは引き流す
ような愛槌をくれる。柱の光けを燃やすっ
てのはやめてかりつくような悲鳴を上げ
られた。嫌でも温かくなればその分やめて
ね。あ、はい。本当考えているんだか考え
ていないんだか。突き当たった壁を調べ、
未確認の壁へと移動し、魔法陣を目指して
探索しながら戻ってきたザギルが疲れた
表情でそう言った。どうやら成果はなかっ
たらしい。次は別の方向へ探検を始める
つもりだ。
ざザさんは実行する前に確認しただけでも
立派ですと褒めてくれた。真剣な顔だった
けど多分褒めてる。いや、微妙なのは
分かってる。少し納得できない。レイ君が
ねえっていうのも違う。今何に同意したん
だ?そうは言うけどな。やっぱり柱を
燃やすのは火力がきついかなって。燃や
すって選択肢はやめろ。かずはちゃん、
出口が見つからない場所で何か燃やすと
3決とか色々問題があるし、どれだけ
キャンプファイヤーが好きなんだ。待って
、待って。私を何だと思ってるの?そんな
大きな火じゃなくて、ほら、焚き火くらい
のこうやって取って床に積んでさ、
ダッシュダッシュダッシュ。この広さなら
少し焚き火をしても問題ないだろうと両手
をヘラのようにして近くの柱から光けを
削り取った。その下はやはり隙間から見え
ていた部分や床と同じ素材の氷のような
薄い青色。意外にも残子がなくするりと
光る表面。お分かりいただけるだろうか?
例えば深夜にカーテンを開けた瞬間の
暗い窓の向こう。例えばシャンプーを
洗い流して顔をあげた時に覗いた鏡の
向こう。心霊を見た後に妄想するようなお
決まりのあの感覚。高質な反射甲の
向こう側から現れたのは虎の体育とコウモ
の翼を持つ獣のびっしりと毛に覆われた
人間に似た顔をつき思わず削り取った
光ごケを元の位置にすりつける。くっつか
なかった。ポロポロと散らばって床に落ち
た。ダッシュダッシュダッシュ。やっぱり
柱ごとも安。これ生きてるのかな?シ太君
が恐る恐る柱をつつく。サーナ。お前でも
分からないのか?光けの魔力が邪魔だ。
多分柱そのものにも入り込んでる。理下室
にあるホルマリン付けのように透明な柱の
中で吊されているのか浮いているのか柱の
中は液体なのか個体なのかまさか期待なの
か後ろ足で立ち上がっているような姿勢の
マンティコアの目は光がなくうろだ仕掛け
がないか確認しながら他の柱の光けも
落としていく。
マンキコアが4体、ハーピが2体、
フェンリルが6体、ケルベロスが3体。他
にも私が見たことのない魔獣がいて、
しかも幼虫までいた。それからダッシュ
ダッシュダッシュ。光ごけを削り落とし
ながら魔法陣から離れるごとに少しずつ柱
は太くなっていく。魔法陣付近から見ると
全部同じ太さに見えていたのに延金感の
マジックか。エルネスと、あめさんは柱
ごとに細かくメモを取っているから、
あまり2人から離れすぎないように
のんびりと中身の確認を進めていった。
この後計ね、SF映画とかによく出てくる
よね。バイオ駅に沈められた臓器の一部や
体児とかノンフィクションでも研究が進め
られている分野があるよね。生きてるん
じゃないかしらね。メモの手を休めず、
観察する目の鋭さもそのままにエルネスが
つく。少なくとも何らかの手順を踏んで外
に出せば生きてる状態になると思うわ。
ほら、ここ天の先で刺す柱の根元にはいく
つもの小さな魔法陣がぐるりと刻まれてい
た。全体効果は分からないけど、所々に見
たことのあるもんが入ってる。育成安定
促進ダッシュダッシュダッシュMODも
顧問所で部分的に見ただけだし再現もされ
てないけどね。育成促進バオ。あめさんが
視線をあげて幸にすがるような顔を見せる
。幸さんは天井を仰いでまた私を伺う。
うん。まあいいんじゃないかなって意味で
肩をすめて見せるとだよなと小さくため息
をついた。あめえ、エルネスさんとなら
一緒にしえると思うんだろ。うん。じゃあ
任せる。あめ。しゃがんだままみ剣にシワ
を刻んで弟子を見上げたエルネスはすっと
顔の力を抜いて緩やかに郵便に立ち上がっ
た。エルネスさん、これ魔法とか魔力とか
魔法陣で作られているものだから、
もちろん向こうの世界でのものとは違い
ますけど。A向こうでも向こうでは魔法で
はなく科学技術で研究されていたものと
根換は同じだと思います。技術と魔法で
アプローチは違っていてもつまりこれは何
をしているのかあめたちには予想でき
るってこと。クローン技術になるんじゃ
ないかと。あ、でもここまでの結果に
たどり着いてはいなかったです。こういう
ことができるように研究されていたという
か。うん。あのね、エルネスさんなに
向こうの世界でも近畿に触れやすいとさ
れるものなんです。生命を作り出せるもの
だからそれは迂闊に踏みいることが許され
ない領域です。研究するのにもいろんな
制約があってそれもあってここまでの成果
は出せてなかったはずです。向こうでも
エルネスは光ごけが剥がされている柱の
数々を見渡して頷いて見せた。そうね。
どうやら危い道の領域そうだわ。私たちは
ふわっとした理屈しか知りません。だけど
この世界ではの程度で魔法が発動しちゃ
いかねません。しないかもしれないけど
やってはいけないことに踏み入っちゃうか
もしれません。マントの中でレイ君の腕に
ぎっと力が入ったのを感じてトントンと
それを優しく叩いた。あめさんは一息空気
をぐっと飲み込んで、エルネスさん、私
ふわっとした知識が怖いです。何が起こる
のかも自分で手に終えるのかどうかも
分からない。できるようになってはいけ
ないことができるようになってしまう。
そんなものを私が伝えるかもしれないのが
怖いです。だからあめはい。弟子の罪は小
の罪。その程度引き受ける覚悟もなく弟子
は取らない。ダッシュダッシュダッシュ牌
知恵はそもそもいつでも罪を内放している
ものよ。それでも追い求めるのが研究者の
せいであり。そして弟子が道から外れない
よう導くのは小の務め。はい。だからあめ
追いたいものを追いなさい。求めたいもの
を求めなさい。私がちゃんと見ているし、
あなたが私を超えるまで全責任は私が取る
。華やかに、やかに自信と力強さを溢れ
させて笑うエルネスの言葉はまるで信託の
ようでもまあ50年は超えさせないけどね
。エルネスかっこいい。当然よ。高しめ
なさい。うまいなさい。縦祭りなさい。
50年って絶妙っすよね。エルネスさんっ
てエルフって言ってましたっけ?今50杉
雪広黙って。新幹長は僕が岸見習いの時に
はもう新幹長でしたし50過ぎと自称して
ました。ざザさんが騎士団に入団したのっ
て20年以上前って言ってた気がする。
そうね。そうだね。70でも100でも
50過ぎであることには違いない。ハ
エルネスの高笑いが柱の間を渡り抜け響い
ていく。柱の中にはあらゆる成長段階の
魔獣とダッシュダッシュダッシュ
モルダモデが眠っている。爆発するような
評価ランキングについております。嬉しい
。みなるありがとうございます。
ありがとうございます。モチベイジできる
のは皆様のおかげです。どうぞこれからも
お付き合いください。
マンティコアやケルベロスの魔獣
なんてこ々の区別など付きはしない。全部
同じに見える。勝ったことないし。犬猫
みたいに顔つきの違いがちゃんとあるか
どうかなんて分かるわけない。だからこの
柱の中に封じられた魔獣だけを見るので
あればクローンとは言いきれないだろう。
人工性なりなんなりな可能性もある。だ
けど明らかにモルダモデと同じ顔明らかに
モルダモデが幼児であった頃年であった頃
違和感なく成長家庭が把握できるアルバム
のようにいくつも並べられたモルダモデ
入りの柱があるわけだからそりゃこれは
クローンだろうなって結論になるわけで元
の世界でのクローン技術の最新状況がどこ
まで進んでいたのか一般人である私たちに
は知るよしもないけど人間への適用は禁止
されていたはずだからやろうと思えは
できるのか、それとも何かが違ってでき
ないのかその辺りも分からない。陰謀論者
ならどこかにある悪の組織ならできるに
違いないって唱えるのかもしれない。
私たちの前に現れた複数のモルダモでは
きっとこいつらなんだろう。最初にあった
のがオリジナル。北の前線に出没していた
意思の疎通ができない魔族も歴代の勇者
たちがオリジナルとなったクローンなん
じゃないだろうか。モルダモデは隠し
たって言ってたし、ただあちらでいう
ところのクローンとはまた違うんだろうと
も思う。クローン羊はちゃんと親子個体と
全く同じに出産までしてたはずだし、羊だ
から自我がどうのとかは確認しようがない
けれども、肉体的にオリジナルとクローン
の違いは全くないって報道されていた。
あの隠したなモルダモデは光の粉となって
消えたし、あの肉たらしいモルダモデは
ちゃんと地が流れていた。あちらでの技術
と同じ理屈で作られたものならそんなこと
にはならないだろう。ああ、でも逆に魔獣
は弱肉があったからモルダモデとは別な
手法で作られているのかな。遺伝子という
ものや体細胞を使ってのクローンという
ものなんかのざっくりとした説明をして
いるあさん補足を入れていく翔太君や幸ひ
さんの声を聞きながらレ君のマントの中
から柱の中のマンティコアを見上げている
。成功したのって羊と牛だったかな?
マウスもいたんだっけ?家畜の大量生産の
可能性とかが見込まれていたんだよね。
ダッシュダッシュダッシュ。そうなると
ここは武器庫といったところか。魔獣やら
魔族やら工場から直走か。もう一度この
広い部屋を見渡して柱の感覚と天井と床を
壁を確認。柱じゃないんじゃないかな。
これ柱っぽいけど魔獣入りだし。ああ、床
な。よく見てみたらこれ全面に魔法陣
色踊り自し込んであんな。そうね。必要な
部分だけ起動して行き先なりが変わるのか
も。つまり柱を多少壊したところでこの
部屋が即ず
。これ柱の魔法陣って傷つけるとかして
無効化できないのかな?生きてるん
でしょう。さすがにこの数の魔獣やらが
この部屋で一斉に動き出したらいくら僕ら
でもきつい。き、傷つけるですって。まだ
解析してないのよ。新刊長うるさいです。
どうだろうな。下手に傷つけると起動し
ちまったりするトラップとかもあっ
コアは肉に毒があるけど他はどうなん
でしょうね。ザギルトラップは見つけられ
ますか?ハーピとか鶏肉っぽくならない
ですかね。かずはちゃん、ケルベロスは犬
。犬は赤白黒の順でうまいんでしたっけ
かずは。ちょっと柱1本崩して中身を待て
待て待て待て。レ君のマントから出て
ハンマーを振りかぶったところで腕に
エルネスがぶら下がって止められた。
すごい。エルネスめっちゃ動きが早かった
。この私の速さに食いつくとはさすがに
研究が深すぎる。
やめなさいよ。あんたなんで本当力なの?
すぐ力技なの。1杯あるしに1匹くらい。
試食。今それ試食の話てる。かずはさん
魔獣食べれませんから。前行ったじゃない
ですか。食べれませんから。確かに
マンティコアはピリッとして苦かったです
けど。試食済みいつの間にしたんですか?
何してんですか?俺でも試とは思わんかっ
たぞ。初めて討伐した時、火球で焼けた
とこがあったから結構初期だった。ムー他
の魔獣なら行けるのあるかもしれないと
思ったのに。しぶしぶながらもハンマーを
消したのにエルネスがっちりと腕を掴んで
話してくれない。エルネス、いくら研究命
だからって、そんな必死に並んでも
ちょっと引くわ。あんたには言われたく
ないからね。なんで今試食なのよ。人を
食し坊みたいに言わないでもらおう。
ザギルじゃあるし。お前本当その辺り1度
体に分からせんぞ。こら。お前も本当その
口1度ぬわんとわからんか。あ、なんだ。
ああ。はいはいはいはい。ザギルもざザ
さんもそれは後でね。あとで
どうしたのかずはちゃん。とりあえず探索
続けて出口なり出方なり確認するのが先だ
と思うんだけど。幸さんが面地切り合っ
てる2人の間に割り込んだ。いや、それは
そうなんですけど探索は私できないし。暇
だったとかまあそうなんですけど。そうな
のかよ。なんというかですね。落ち着か
なくて。ええ、かずはいっつもこういう時
ドンとしてるのにだって今食べるもの何に
もないんですよ。わ、確かに食料確保は
重要ですし、優先度高いですけど、俺ら
引きずり込まれたんだぞ。襲われる心配が
先じゃねえのかよ。だって寒いでしょ。
寒いとエネルギー使うし、そしたらお腹
減るし、お腹減ったら体温下がるでしょ。
うん。そうだ[咳払い]ね。私ダメなん
ですよ。手近に食べられるものがないと
落ち着かないんです。お腹空かせた時に
出せるものがないのとか本当嫌。結婚前の
実家や早の家では頂いたお母なんかで缶詰
や保存色が豊富にあったし結婚後は上備祭
を冷蔵庫に詰め込んであった。もちろん
非常だってしっかり管理してた。こっちに
来てからだって場内では何の心配もない
けど遠征時には携帯職を上備してたし
勇者人プラスアルファでおやつ一分を
賄える程度は確保し続けていたのだ。騎士
たちにも必ず自分の文は持ち歩くように声
をかけてた。その度にすごく生温かい目で
見られてたけどなのに今よりにもよって
それが全部食い尽くされた。今ここに
引きずり込まれたんだ。こんな調理どころ
か狩りも採取もできないところにいつもの
遠征なら森の中でも何でも魔物を買ったり
なんだりして確保できるのに空腹は最高の
調味料適度な空腹感と満腹感規則正しい
食事時間は健康的な生活に欠かせないだ
から空腹はいいでもそれはその時に
ちゃんと食事ができるのが前提だ。お腹
空いたと言われて何も食べさせてやれない
とかもう考えるだけでおじけが走る。お、
お前の元いたとこって夕服だったんじゃ
ねえの?上地にしそうになったことでも
あんのかよ。なんかこういう動物いなかっ
たっけ?やたらと餌を蓄えたがるやつ。
食べるものがないというか食べさせられ
ないのが嫌ってあたりが本当あんたらしい
わね。かずはちゃん僕まだお腹空いてない
よ。大丈夫だよ。ああ、ペイ君可愛い。
大丈夫だからね。必ず何か見つけるから。
天使、私の天使がお腹かせたままなんて
許されない。クロン技術はね、食料問題の
解決法としても考えられてたの。ほら、
ここ寒いし、筆等とか育てられないし、
もしかして食べるものな何とかしようとし
てたのかも。だからちょっとこれ1匹試し
て。やめて。ええ、かずはハンマーしまっ
てしまってかずはちゃん待って何か明後日
に思考が高速回転してるからかずはさん感
まだありますから何ですと。もう一度権限
させて振りかぶったハンマーをそのままに
ざザさんを見上げたらいつも通りの優しい
顔で笑ってた。一応人数分は持ってますよ
。LINEたちに必ず携帯するようにいつ
も言ってるのはかずはさんでしょう。僕
だって用意してますって。せっかくかずは
さんがそのために作ってくれたんですし。
だから落ち着いて先に探索を済ませ
ましょうねと言われて頷いてハンマーを
消した。なんだろうこのイケメン。いいん
だろうかこのイケメン。すっと焦りと不安
が消えて、あの新しい家具と壁紙の匂いの
する部屋で毎日を過ごす私たちの姿が夜け
にリアルに脳りに浮かんだ。使い勝って
よく並べられた調味料、磨かれた鍋と
フライパン、広めのシンクで2人並んで
食器洗いをして、暖炉の前のソファで広さ
は十分あるのに寄り添って習いでグラスが
開けば彼が注いでくれて、確かにそれらは
ここのところの休日の過ごし方なのだから
夜けにリアルどころか本当にリアルでは
あるのだけれど体感しているのになぜか
どこかなんだかテレビ画面の向こうの
出来事のようなエ空ごとのようなそんな風
に思えてい景色がそれが毎日続くことが急
にすごく身近に感じられた。ざザさんって
どこ目指してるんだろうな。おかおか
正体君と幸さんのひそひそ声についなる
ほどと納得して顔を向けたら違いますから
ね。違いますからってまたレイ君のマント
の中に戻された。なんだろうこのしまっ
ちゃわれた感。3日や4日食わなくても
普通に動けんだろ。いや、さすがに3日4
日は無理だよ、俺たちも。新底不思議そう
な顔をしたザギルを幸さんが確めつつ探索
が再開された。あいつの普通は勇者にとっ
てすら普通ではないということをちょっと
認識した方がいいんじゃないだろうか。と
いうか勇者人が大食いなのって勇者パワー
のせいだろうしな。食べることが必要な分
、じゃあ食べられない時にどうなるかとか
今まで試したこともないから分からない
けど、少なくとも食いためはできないと
思うから空腹に強いわけではないはず。
強大な力を振うには相応のエネルギー源が
必要なわけで、そりゃ水魔法があるから水
は心配ないし人間3日4日食べなくても
死にはしないけど普通に動けはしない
だろう。ザギルさんはもそも普通じゃない
からじゃないかな。そう呟いた翔太君は
ザギルに鼻をつまれていた。状況的に
決して落観視できるようなものじゃない。
ここが北の前線よりも北法だとすればそれ
は完全に未の地域だ。過去三大同盟国の
全てにおいて北法前線より北に踏み入った
ものはいない。地図すらないのだ。どの
くらいの広さなのか。気候はどうなのか、
地形はどうなのか、ましてや魔族の生活
拠点も魔王の住まう場所も分からない。
あるのかどうかすら分からない。そんな中
で油断こそしてはいないし、警戒も確かに
しているのだけど、特に張り詰めるような
緊張感があるわけでもなく、淡々と時に
軽口を挟みながら周囲の探索を続けられる
のは私たちが勇者であるおからなのか、
それとも平和ボケした日本人の危機感のな
さからなのか。どちらも違う。だってこの
部屋に飛ばされた時、何の合図もなく即座
に人系を組めたように、まだ未探索だった
柱の辺りの魔法陣が輝きを増して
浮かび上がった瞬間、探索の起点となって
いた私やれ君を中心に集結してプラズマ
シールドが展開された。何が起きたとして
もこれまでの訓練や生活で積み上げたもの
を生かすことができる。この世界でそう
育ててもらったという地震が私たちを
落ち着かせ、勇者としての能力を最大に
発揮させるのだ。私たちをここに
引きずり込んだのと同じ真っ白な光が床
からわずかに浮かび上がった緑魔法陣を
覆うように半球場に広がる。目の裏を尺く
ような白い光は魔法陣の緑を上書きして
白く染めてから木怒をゆるゆると下げて
半球を収縮させていった。おそらく私たち
がこの部屋に来た時もそばからはこう見え
ていたのだろう。一瞬前にはにもなかった
はずの柱と柱の間白い光に溶けたかのよう
だった緑魔法陣は先行花火が落ちる瞬間の
ようにもう1度輝きを増してから床に沈ん
で消えた。その中心地だった場所に立つの
は青村に波打つ巻気家とフリルも華やかに
いかまで裾が届くドレスをまとう小さな体
私の腰くらいまでしかない。ダッシュ
ダッシュダッシュわあ。おばお化け5分。
私を抱き込んだレイ君の腕に渾身の力が
入った。ちょっと苦しい。ギブギブギブ
ギブ。ま、前に来た。これ来た。お化け。
私を隠さなくてはとばかりに懐から出てた
私の頭にマントを被せて抱える霊君は勇者
パワー全開である。愛が苦しい。いや、
マジで。れ、落ち着いて。霊棄
できてないから。もがいてる私に気づいた
ざザさんと、あめさんの声で我に帰った
らしい。霊君の力が緩んだ隙にスポンと
またマントから頭を出す。危なかった。
この愛は私が勇者だから耐えられた。この
間も思いましたけど、僕は見えない性質な
わけじゃなかったんですね。私の息がつい
たのを横目で確認したざザさんはまた前に
視線を戻す。ああ、そういえばゴストが
見えない性質だって前に言っていたものね
。多分何かの仕掛けなんだろうな。リゼを
直接見たことがあるのはこの中では私と
ザギルとザザザさんとレ君だけ。これが
リゼ。いや、違うな。プラズマシールドの
向こうに佇むゴストから視線をそらさない
まま等エルネスにザギルが答えた。当期の
肌にバラ色の方、光を跳ね返すガラスの瞳
は恵比寿も色。巻きはキラキラとしている
けどその輝きは水分のない人工的なもの。
まっすぐ私たちに退治して向き合っている
けれど視点は中で結ばれている。その
オート股には少し不合いな大きさのトレー
を両皮肘を直角にして持っていた。髪の色
が違うしも新品みてえだ。それにあの
ガラクタはいつもハイつ配ってて立て
なかったからな。別問だろう。あれは
ダッシュダッシュダッシュ。そうあれは
あのトレーに乗っているのは白玉団子。
白玉団子。そう白田まダッシュダッシュ
ダッシュだ。例に鎮座しているつやつやの
白い団を勇者補正の視力で目をすめつつ
凝視する。典型的なつみ団子のように
ピラミッドで積み上げている。それは
きっちりと丸められて重力に負けずに休憩
を保っている。しっとりとした表面であり
ながらさほどお互いにくっつきすぎてはい
ない。1玉つまめば名式に他の団子と肌を
引き合いながらもプツンと離れるだろう。
持ちじゃないと思うんですよ。多分あれは
団子白玉子か上かどっちでしょうねえ
かずはそれ今大事大事ですよ。上子とか
白玉子とかまだ再現できてないんです。
試してみたけどさすがに粉は作ったこと
なくて嫌だから今それ上心子は米たま子は
持ち込米が現在だってのまでは知ってた
けど方法までは知らなかった。小麦粉の
ようにこな引きしてみたけど何か違うのだ
。
私もそこそこマヨネーズなどの調味料を
始め、手作りチャレンジは一通りしたとは
いえ、こなで自力でってのは試してなかっ
た。米子も手作りしていたママとがいたり
してたけど、そこまでやる親ってのは
やっぱり必要に駆られていうか、子供が
小麦アレルギーだったりするんだよね。
うちの子供たちはアレルギーも持ってい
なかったし。確かね、粉を引くだけじゃ
違うの。確か。実際引いただけでは微妙で
残念な粉にしかならなかったし攻撃してき
そうにないね。トレを持ったまま棒立ちで
いる大股たに幸さんは警戒を緩ませない。
プラズマシールドはまだ解除していない。
やっぱ強国でしょうか。何が持ちも白米も
強国だったでしょ。だからあれも強国から
持ってきたのかなって。やっぱ今それなの
ね。な奥義ではもうゴーストコとオート股
におやつとミルクのお備えをしていない
けれどもしかして帝国や教国にもお備えの
習慣があったのかもしれない。まあ王国に
直行の天移人があるなら他の国にもあるわ
な。つうか古代遺跡あるとこには漏れなく
あるんじゃねえかというザギルの推測に
ざザさんもエルネスも頷いた。なぜお備え
をするかと前にざザさんに聞いた時、
食べるからと言っていたし、確かにこうし
て持ち帰ってくるのであれば食べていると
認識されるだろう。でもおトマが食べるん
じゃないのかな。水じゃなくてミルクよせ
とか寄りみしてたけど誰かに持ち帰ってき
ていてその誰かの好みなのかもしれない。
それが誰かだなんてもう考えるまでもない
。大トは直立不動で真正面から私たちと
退治したままだ。くらいつまんでもばれ
ないのではないだろうか。一口食べれば
持ちなのか団子なのか白玉なのか上心子な
のか分かるのに素早く近寄ってひょイっと
動くな前に出るなそこにいろ
話さないように私今声出てたわいとれ君の
腕がきっと私を抱きしめ直したなんで
むしろ私の動きを警戒してるとばかりの3
人の言動に目をかっぴらて愕然として
しまったかずはちゃん、多分俺らも団子に
はさほど執着してないから後でいいからね
。僕を団子好き。うん。れ君、ちょっと
我慢ね。またかずはちゃんが暴走するから
。分かった。何ですか?行ひさんもし太君
も団子バカにしてるんですか?いいですか
?白たまこは牛皮作れるんですよ。
夕日ってあれでしょう。何かふわふわで
硬くならないお餅ちみたいなあれ。あれ
白たまこなの?そうです。あめさん。あれ
です。バニラアイスをくるむあれができ
ます。え、そこまんまと釣られない。前方
から視線を外さないままのざザさんが
食いついた勇者人を確めた。でも絶対ざザ
さんだって気にいると思う。ザギる。お前
何じりじり前出てんだ?1個かめてくりゃ
わかんだろ。あんたたち帰ったら教国に
紹介出すから。緊急で出すから言い訳ね。
かずは。あ、はい。いや、まあ、それでも
いいんだけど、やっぱりあの持ち米や米が
あった地域は和食系強いんじゃないかなと
思うんだよね。同じ素材があってもそこ
から加工食品への道乗りはその地域によっ
て違う。気温や地域性なんかも関わって
くるのだろうし、その地域の者たちの文化
が違えば当然好まれる味も違ってくる。
肉じがの肉、芋の芋しかり、お雑煮の
味付けしかり。日本国内ですらそうなのに
この世界では種族すら入り乱れているのだ
から同じ食材があったところで食べ方が
同じとは限らない。むしろ同じ方が
おかしい。過去の勇者が持ち込んだ調味料
や料理があちらこちらで寝付いたのだって
。由来だからってだけじゃなくてたまたま
馴染んだ地域があったからこそだろう。
あれが白玉子もしくは上進ならばそれは
きっと和食系が好まれる地域なんじゃない
かな。加工という手間をかけるのならば
好みの方向に加工するに決まってるんだ
から。まあ大体機になってる地域ではあっ
たんだよね。持ちまや米があった時点で。
そして何気にあの地域は割と海も近くです
ね。
やはり行ってみたいかもしれない。教告。
あんたまだ団子から離れないの?読み
なさい。空気読みなさい。うん。強国。
ああ、あれ攻撃してこないんじゃないかな
。リゼもそうだったしね。オートマタは
まだピくりとも動かないまま。団子だろう
に気になるなら潰してもいいけど出口案内
してくれるかもだし古代遺跡でも案内役し
てたしそんなことよりやっぱり国外に旅行
とかは難しいの過去の勇者も他国に援軍と
か言ってなかったっけ?そんなことって
流すとこじゃないわよ。教国も帝国も全力
で警備はしてくれますし大歓迎されますよ
。ただうちとしては成熟してからが助かる
というか、小国としては気が進むことでは
ないです。もちろんかずはさんたちの希望
が最優先ですけどねと座さんが教えて
くれるけど、どうした?騎士団長前尻が
ちょっと下がってるぞ。私をくむレ君の
マトを顎で抑えつつ覗き込むと、旅行です
よねと確認された。そりゃそうですよ。
遠征的なのだとお仕事じゃないですか。そ
したらきっと迎えてくれる側の国としては
武踏会とかなんか色踊り地表なしされ
ちゃいそうでそれはめんどくさいしこうね
特に目的なく見て回ってみたら意外な
出会いがありそうじゃないですか地元の
食材とか料理とか出会いという言葉が
食い物に限定されるがかずはちゃんだよね
。雪ひさんまで人を食い辛し坊扱いする。
ひどい。そりゃしたいのはうめき校だけど
も。ああ、帰ったら調整はしますね。でも
ちょっと時間はかかると思うんで、
やっぱりプライベート扱いでも同じですか
ね。例えば新婚旅行今何とかグリーンと首
だけこちらに回して慌ててオートマ股に
視線を戻してでもまたグリンと首だけ回し
て3度の眼見された。怖。何それ?鳥。鳥
なのその首の周りっぷり。
新婚旅行とはあちらでも結婚したばかりの
夫婦が祝いや記念でする旅行で間違いない
ですか?うん。間違いない。すえ。なんで
私でなく幸さんに確認するの?よし、認識
にそなし。迅速に帰りますよ。帰って調整
します。ええ、すぐに設定します。捨ても
コも権力もありますので何とでもなります
。します。できます。ザギル、お前
ちょっとあの人形なんとかしろ。動かせ。
無茶ぶりすんじゃねえよ。騎士団長の覇気
がすごい。怖接点ならともかくなんとかっ
てなんだとザギルがぼやきながらかがんで
床に薄く流れる魔法陣へ指先を沿わせた。
膝に力を貯めつつのクラウチングスタート
の姿勢は本人の矢獣っぷりも相って獲物を
狙う肉食獣のようだ。何すんだろう?何
すんの?食べるの?どれを?うっせえ。
魔力流れる気配はなさそう。ダッシュ
ダッシュダッシュと動く。ヒッと息を飲み
つつ抑えたさやき声で警告を出したのは
翔太君。訪れた一泊の静寂に小さな駆動音
が走った。乳ち乳ちと細かく空気を振わ
せる駆動音はリゼのそれよりもはるかに
滑らかだ。あいつのはシム歯車の音だった
。ダッシュダッシュダッシュカちん。
はまるべきところに何かがはまったような
詰まる音と共に案外と淀みない動きで音股
が斜め後ろへとキビスを返す。昔テレビで
見たロボットのように頭の位置は上下に
揺れることなくむしろバレーのターンの
如と優雅と言ってもいいほどの動きだった
。いかに触れそうで触れない長さの
スカートの裾からは多さきは見えない。
あれは日本足で移動してるんだろうか。
まさかのキャタピラーだろうか。それほど
に重心移動が水平だ。リゼは歩服全身だっ
たし、あいつのスカートの中は確認できて
ないから分からない。こちらを認識してた
のかどうかはともかくオートマタの視界
から私たちは外れた。また股なんだから実
は後頭部に目があるとかあるかもしれない
けど全員片図を飲んでその動きを中止して
いれば規定のレールに乗るようにザギル
たちがまだ探索していなかった法学の壁に
向けて移動していった。ダッシュダッシュ
ダッシュオレア追っかけるけどお前らどう
する?人に魔力流す気配もねえからここは
ひとまず安全だろ。俺だけなら先に様子見
て確実に戻って来るぞ。ここで2手に
分かれる意味なんてないでしょう。気は
進みませんが、今はそれが最善ですね。
移行を聞くすぶりでに自分が施行するのを
提示するザギルに対して攻め一択の
エルネスさすが重林と殲滅の女王ざザさん
も選択の余地なしと幸さんたちに人系の
指示を目線で出した。レ君にまで視線を
送って頷くのになぜ私には指示が出ないの
か。視線が頭情を素通りするのか。なぜ
古代遺跡で登った螺線階段も相当な長さ
だったけれど光原もないのにランタンいら
ずの明るさを保っている通路は緩やかな子
を描きつつ延遠と続いている。今までいた
部屋と同じように水晶のごと薄緑イカは
その皇室さとは裏腹に足音を全く響かせ
ない。スカートの裾をさく動作もない股は
滑るかのように私たちの先で歩みを進めて
いる。ルディ王子に突きし従っている上級
事女みたいな疎内先動だ。私たちが踏む
ほど遅くもなくかと言って周囲への警戒が
おろかになるほど早くもなくどうぞ内装や
ちょうど品をお楽しみくださいとばかりに
ないけど綺麗だけど愛のない壁と床だけだ
けどねえねえかずは小声にしようとしてる
みたいだけど抑え切れずに普通の精量に
なってるあめさんは何やら本を染めて
キラキラと目を輝かせてる。いつ決めたの
?何が決め手になったの?何がですか?
分からないわけじゃないけど、ちょっと
すっとボケてみるともっとばかりに
ぷっくり方を膨らませた。あめさん可愛い
だって。ついさっきじゃない。結婚保留し
たのついさっきなのになんで急にって思う
じゃない。全然その気なかったんでしょう
。でも結婚するって決めたんでしょ。
オートマタが手をかざして壁に切れ目が
入って示された通路。あの魔獣と
モルダモデ入りの柱の広間から脱出して
予想以上に何事もなく結構な時間をの後を
ついて歩いていた。あめさんの声はどこか
に吸収されているのか響きはしない。
こんなに広く長い先の見えない通路なのに
その着なかったなんて言ってないですよ。
考えたことなかったからイメージ湧かなく
てピンと来なかっただけでじゃあもうピン
と来たのなんで?何がきっかけ?食いつき
ますね。いいじゃない。私も知りたいわ。
何よ?何よ。そんなそれっぽいようなこと
なかったわよね。なんだろう?幸さん、
こんな状況では女の人の方がやっぱり強い
んだねって言うか。シ太、俺はお前の中の
平均的な女性像がまだ大丈夫か心配だよ。
年齢と経験を考えれば幸さんとし太君も
大外感が座ってるとは思うんだけどな。て
かまだ大丈夫って何だろう?レイ君は私を
変わらずマントの中に抱き込んだまま足の
甲に私の足を乗せてご機嫌で歩いてくれ
てる。天使うん。そんな不思議ですかね。
かずはもっといっぱい考えるんじゃないか
と思ってたんだもん。え、いっぱい考え
ましたよ。早くない。決めるの?早くない
?不思議なのって時間の長さなんですか?
エルネスさん、私が不思議があるのって
不思議なとこ。ええ、そうね。私も不思議
だから不思議じゃないんじゃないかしら。
黙って聞いてたら新官長
余計なこと言わないでくださいね。ですか
?僕が相手だと不足だとでも下手は黙って
なさいよ。どうせあんただって知りたい
くせに。くムー。そんなに早かったですか
ね。というか選択肢が揃ったら後は選ぶ
だけでしょ。むしろなんで時間がいるん
ですか?エルネスさん選ぶのが悩みどころ
というか時間かかるとこだと思うんです
けど違うのかな?間違いではないわよ。
あめ、大丈夫。かずは常に男前なだけだわ
。かずはちゃんの辞書に悩むってのがない
んじゃないかな。考えてんだか考えてない
んだかわかんねえのがこいつの通常運転だ
しな。本当ザギルは流れるようにブレー
ぶっ込むね。イメージ湧かなかっただけで
湧いちゃえばするっと選べるもんじゃない
。意味が分からない。そんなねえ、そんな
乙女じゃあるまいし、揺れるようなもの
ないでしょう。だって彼の隣はとても
居心地が良いのだもの。息き苦しさなんて
全然ないんだもの。正直子供を持たないの
なら結婚という形が必要なのかとも思うの
だけど、私が持つ家庭のイメージという
ものがもう知らず知らずに元の世界で持っ
ていた家庭の形に固まってしまっていて、
それが座ザさんと過ごした休日とは全く
かすりもしないものだから。だから結婚
なんてものに結びついていなかったんだと
思う。でもその休日が毎日になることが
ざザさんの結婚の形なのだと思ったら
ストンと落ちてきた。欲しいものじゃ
なかったと気づけたのは良かったが何が
欲しかったのかは全く検討もつかなかった
。だってそんな形があるなんて知らなかっ
たのだから待たなくていいんだよ。一緒に
帰ってくれるから洗った皿を受け取って
くれるんだよ。
開いたグラスを満たしてくれるんだよ。私
にとっても居心地の良い巣ができるんだよ
。私だけで作る巣じゃないから。私の快適
さを考えてくれるから。1人で必死に守ら
なくていいんだよ。ちゃんと私が大事にし
ているものがどれか知ってくれているから
。そんな形は知らなかった。そりゃ
イメージも分かない。知らなければ欲しい
とも思わない。でも分かってしまえば、見
てしまえば、知ってしまえば、あ、これ
欲しかったものなのでは?って気づくじゃ
ない。えっと、きっかけ決めてというなら
あれですかね。どれどれどれどれ
感を持っていたんです。そこちゃんとね、
私がお腹を空かせている子を放っておけ
ないのを分かってくれていたんだもの。
大切なみんなの分の感まで持っていてくれ
た。私の手が届かないところを補うように
準備してくれていた。私だけで頑張る必要
はないのだと行動で示してくれていたと。
そこまで説明するのはなんだか照れ臭いし
、今わざわざみんなに披露することもない
だろう。彼は分かってくれているだろうと
端的にまとめてみたのだけど。た、確かに
食料確保は男の改正とも言えるかもしれ
ないわね。いや、それって野生動物だろ。
俺こんなんで野獣呼ばわりされるのは納得
いかない。か原のかナダッシュダッシュ
ダッシュ持っててよかった。絞り出すよう
な声に振り向くとざザさんが拳を点に
突き上げていた。夏の尺けるような光でも
なく瞬中の柔らかな光でもなくただ
ひたすら性質な光が行く筋も薄ぐもの間
から振り注いでいる。レースのカーテンが
重なるような天使のはしごの合間に見える
空は高く抜ける青。空を円形に切り取るの
は甘色とくるみ色の茶色が縦に降りなす
ゴツゴツとした岩壁でその崖の上から白銀
の受標がこちらを覗き込んでいる。延遠と
続いた通路は大ト股たが開けた扉で終わり
を告げた。そろそろかなり飽きてきた
ところに広がったのは弾外絶壁を小氷の城
。金魚バのように球場にえぐられた岩壁
から掘り出したような城は茶色の岩壁から
徐々に色を失い、薄青く輝く壁でぐるりと
私たちを見下ろしている。城というよりは
神殿のようかもしれない。私たちが
たどり着いたのは金魚バの底の中心中庭に
なるのだろうか。今いる海郎からでは風は
感じられないけれど、ガラスサイクみたい
な低木が底に奪っていて、その歯が
しゃラしラと乾いた音を奏でている。これ
はいやはや美しいですな。かずはちゃんっ
て時々セリフまで感らしいよね。どんな時
でも警戒を怠らないざザさんですら息を
飲んで一瞬大またから気がそれてしまう
ほどの絶景。慌て私たちが前に出ないよう
に左腕で精していたけれど何これ植物なの
?そんな精死など物ともしないエルネスが
即座に借りついた足びにも似た小さな
釣り金城の花を表に揺らす帝木は歯もミき
も花も白と同じ半透明で無気物のように
しか見えない。さすがに無警戒に触ったり
はしていないけれどめっちゃ顔を近づけて
いる。気象の後を追いたいあさんはざザ
さんの腕の後ろからぴょコぴょコと
すり抜けようとしては止められていた。
わかる。私だってレイ君に抱えられてい
なければ突き進むエルネスの跡をじリじリ
と追う形で私たちも中庭に踏み込んでいく
。なぜエルネスが石膏薬でいいのか聞い
たら止められないなら役に立ってもらう
しかないでしょうとざザさんにさらりと
返された。は、まあ、エルネスもむやみに
突撃するわけではなく、周囲を観察し、
メモを取りながらだからうん、的なのか。
流れる雲が落とす薄い影はゆっくりと中庭
を横切っていく。しゃらりしゃらりとさく
ような外れの音。崖の上の風も強くはなさ
そうだね。ですね、ダッシュ、ダッシュ、
ダッシュ。さあ、行くぞ、ザギル号。
ビシっと上空を指させば私を安定の子供
抱っこしたザギルがハと受け流らす。本当
にノりが悪い。別に私1人でも上空偵察は
できると言ったのに見るだけじゃ偵察に
ならないとかブレー極まりないし大股たは
海郎から一歩中庭に踏み出した途端に
ぴたりと動かなくなった。素早く団子を1
粒つまんで食べたらまたざザさんに怒られ
た。大トマタは反応しなかったのに。
ちなみに白たま子だった。間違いない。
オートマタが動かない以上、その間ひまず
中庭はエルネスを中心に探索し、私は
ザギルと共に上空に上がることにしたのだ
。本当にゆっくり上がってくださいよ。何
があるか分からないんですからって
やっぱり僕が一緒に。お前じゃ距離と魔力
消費の見通しが立てられないと言っている
だろうが。大丈夫だよザさん。ここなら僕
も感知できる。あの崖の上一体には何の
気配もないから。真尻を下げているざザ
さんはし太君に後押しされつつ私の手を
きっと握りしめてから話してくれた。念を
押すようにザギルを1睨みするのも忘れ
ない。サクっと言ってきますよ。お任せ
ください。リシっと拳で胸を叩いて見せた
のにその自信満々さが嫌なんですよ。任せ
たくないんですよと言われた。湿経な日頃
の行いだろ。ダッシュダッシュダッシュを
大ってめ
合図出せや。いつも通りの加速で一気に
上空まで上がっただけなのにザギルは文句
が多い。地標からもゆっくりって言った
でしょ。おおって悲鳴が聞こえた気がする
けど。まあいい。ほらグズグズしていると
余計怖いとか心配とかしちゃうからね。歯
を抜く時とかされを向く時とかもそう
でしょ。たくあありゃまた果てしないな。
だね。あっちが南か崖上よりも上空で
ザギルと共に360°見渡して太陽の位置
から南と思われる法学に身体を向ける。
どこまでもどこまでも受標の森が地兵線
まで銀色に続いていた。見下ろせばポカり
と開いた穴を取り囲む真っ白な危機と白の
壁が同化していてこれはちょっと分かって
探さないと見つけられないに違いない。
ああ、上空からあの城を探す手段を持って
いるのは魔族だけだろうけど。うん。うん
。2人で顔を突き出すようにして目を細め
て遠くを見通す。ザギルは獣人の視力で私
は勇者補正の視力で海晴までは言えない
天気。地兵線と空の間はうっすらとモヤが
かかっている。山脈
見えるか。見える気はするけどな。てか
お前法学はちゃんと分かるんだが。
任せろって言ったじゃん。あれでしょ。
第三脈を隔立隔立てて向こうが飾るな
でしょ。帝国かも教国かもしれないけどな
。確かに3大国と来たの地は第三脈に分断
されているし、私たちがいるこの地点が
東西喉の辺りにあるかも分からないわけだ
しね。なんなら北の地は人民党なので
第三脈より北にまた三脈があるかもしれ
ない。でもきっと南にどんどん進めばその
うち3大国のどれかにはつくと思われる。
ザギルの指示でもう1度前方向をじっくり
と見てから上昇する時よりは緩やかな速度
で中庭に戻るとザギルの足が地面につく
よりも早くざザさんに抱き下ろされた。
どうだった?ああ、大山脈が見えるか見え
ないかというところだな。あたり1面だ。
ってことは火は炊けるかな?水は大丈夫
だろう。食えるものがあればいいけど。
ひどく静かだったけど一応生き物の気配は
ありましたよ。小が妙な揺れ方をしている
ところとかあったし。さすが狩ド。シ太の
感地もあるし狩はできそうだね。私が一気
にみんなを運んで距離を稼ぐというのも
ありかと。幸いこのメンバーですし、ある
程度の幸群は耐えられるでしょう。それは
最後の手段ですね。先行もありますし、
野営の装備くらいは欲しいところですが、
後で城の中を漁さりましょう。勇者たる
モノタンスやら何やらガンガン開けるのは
基本ですし。だよね。だねえ、かずはさん
だけでなく皆さん勇者像ってそんなもの
ですか?と言うかですね。近場から
見下ろして気づいたんですけど、エルネス
何よ。その葉っぱとか触っても平気よね。
ええ、毒性はなさそうよって。あ、
ちょっとじわじわと探索範囲を広げていた
エルネスとあめさんがじっくり見ていた
しみを書き分けていく。中庭には枝が梅
みたいな横幅もあるけど高さもある気が3
本だけ。大量から出入りできる部分こそ
直径3mほどの空間はあれど、その先は私
の片くまでの低木が用の迷路みたいに
追いし蹴り縫うように伸びる細い小道を
隠している。低木に埋まるように遮え切ら
れて背の高いザギルや霊君からも見え
なかったであろう空間が上空から降りて
くる時にいくつも見えた。最初に訪れた
天移人のある地下の広間にあった柱や床と
多分同じ材質。透明な氷みたいなそれは
今度は棺のような形をしていて褐食の肌に
牛のような角を日本持つ女性がその棺の中
に横たわっていた。この世界は地球と同じ
ように月の道かけがある。地球に比べて
大きな月ではあるけれどそれを見ていれば
ああここも丸い星なんだなと分かる。図書
室や資料室で調べてみれば地図と各地の
気候を照らし合わせても確認できる。月
豊かな地域もあれば熱帯もある。ただ1日
は26時間だし、1年は12ヶ月だけど1
ヶ月は29日だ。微妙に違う。そりゃそう
だよね。退員歴やら対応歴やらが持ち込ま
れたのか持ち込まれていないのかもよく
わからない。言い出したら地球での1分が
こちらの1分と同等なのかも分からない
わけだし、あちらの暦みを換算する意義も
あまりないだろうし、何より計算が面倒
臭くない。と過去に考えたのかどうなのか
多分考えた。私も考えたもの。勇者の召喚
は10年ごと決まった日に行われる。だ
から勇者たちの誕生日はその日にすると
いう監修ができていた。ダッシュダッシュ
ダッシュいた。こっちこっち。幸さんが
片手を大きく振って声を上げた方向へと
みんなが集まる。中庭は何気に広くて訓練
場ほどもあり、私たちは2人一組になって
天在する棺を探しては確認していた。低木
に覆われた棺を見つけるごとに胸本源
あたりに掘られた名を読み上げてエルネス
がメモを取る流れ。ジョゼフモルダモデ
スレカザルナ王国2563年からダッシュ
ダッシュダッシュ2714年今年だよね。
名番を指でなぞり読み上げる幸博さんに
エルネスが頷きを返す。これは地下にいた
モルダモデとは違うわよね。1番間近で見
ている私に、あめさんが上会で伺う
でしょうね。明らかに地下のとは扱いが
違いますし、この抱えているのはリゼです
から。いびな巻き角薄茶の髪緑が軽の白い
肌。骨張った長い指でそっと抱き抱えて
いるのはケトみたいな紫の髪をした音。
ボロボロだったドレスは綺麗なものに
着替えて髪も整えられてはいるけれど、
いくつも見つけた棺の中の魔族たちは
みんなそれぞれ何かを大切そうに持ってい
た。それは水をドりしいママの花であっ
たり、つやかさを失っていないネックレス
だったり、曇りのない銀のスプーンだっ
たり、他の棺に名されている歴年も全て
勇者召喚年で始まっている。このモルダモ
でもそうね。どう考えても終わりの年は
没念でしょう。
ダッシュダッシュダッシュ。本当に魔族は
みんな元勇者なのね。取ったメモを1枚
遡ってめくりながら顎にペンの先を当てて
エルネスが小さくため息をついた。他の人
もみんなそこそこ若いよね。見た目言って
も50代暗いかな。東洋系っぽい顔立ち
じゃなければ俺もよくわからないけどどう
ですかねザさん。うん。著名種って大体
青年期が長いですしね。魔族になることで
調明種になったのだとすれば不思議では
ないかもしれません。現にこのモルダモで
は150年前に召喚されていますけど、見
た目は生場くらいじゃないですか?普通は
調明種でも寿命が近ければそれなりに老人
っぽくなりますけど、そもそも魔族の寿命
は分かりませんから。ペラペラとメモの
ページを行きつするエルネスの手元を、
あめさんが覗き込んでいる。昔の魔族ほど
長く生きていますよね。少年見つけた限り
1番古い年代で400年くらいかしらね。
じわじわと没年までが短くなっている。
250年前の方はダッシュダッシュ
ダッシュ召喚年から没年まで186年ねえ
かずはちゃん
これモルダモで死んでいるの。
しゃがみ込んだレイ君の目線は棺の中の
モルダモデと同じ高さ。
眉間に可愛いシを刻みつつ古典と首を
かしげて真横から覗き込んでいる。うん。
多分そう。さっき見た地下のもそうだった
けど寝ているみたいだね。うん。そうだね
。レイ君はあだごいたいって見たことが
なかったんじゃないだろうか。城に来た
モルダモデは粉後となって消えたし、リト
さんは認識表が帰ってきた。繋い立ては
そのままにれ君の横にぴったりと
しゃがみ込んで横顔を見上げたらちょっと
唇が尖がっていてむっと小さくなってから
下唇をきっと噛みしめてそれから私の手を
挟むように両手を合わせた。レー君
ダッシュダッシュダッシュ僕こいつ嫌いで
もうんとさんは恨む憎むなって言ったし
うん。お墓ではこうして死んだ人にお話
するって。そっか。ざザさんがレ君のつ字
をくしゃりと撫でて幸さんが肩をポンと
叩いて吸った。後ろの方でええってザギル
が引いている声がした。いやまあザギルに
うちの天使を理解できるわけがないからね
。うん。なんてお話したの。お前なんて
大嫌いバーかって。うん。そっか。あれ?
何かちょっと違った。それでおしまい。
死んじゃったからおしまい。むかついたら
殺して。それでおしまいだってザギルも
いつも言っているし。だわな。それなら
分かるわ。うわあ。ここでザギル56か。
やめて幸
です。うん。納得はできるのになんか複雑
。それね。ざザさん、どうしようって顔し
てこっちを見ないで。よし。とばかりに
立ち上がったれ君は繋い立てと反対側の
ジャージの袖で目尻を一していたから
やっぱり天使には変わりないです。力強く
たましい天使です。じゃあね、かずは
ダッシュダッシュダッシュもっと遊び
たかったよ。地下で柱になっている
モルダモデにも城に現れた劣カモルダモデ
にもなかった。どこか啓白層にわずかに
広角を上げた表情。これは確かにあの
ムかつくモルダモデだと思う。絶対私が
殺してやると思っていたのに。あれは最後
になることを知っていた言葉なのだろうか
。だからリゼを引き上げたのだろうか。
心残りがあるようなニュアンスを滲ませた
くせにやたら満足草にも見える穏やかな顔
をして何にせよ言い逃げで勝ち逃げの
クそったれ目。これまでの人生特に強い
憎しみなんてものを持った覚えはない。
元々の将軍なのか実のところ他人にあまり
興味がないせいなのかこはあっても憎しみ
のような強い執着とも言えるものを抱いた
ことはなかったと思う。確かにこの世界に
来てからこちら制御しにくいほどの怒りや
抑えきれない愛しさで感情を乱されること
が増えたとはいえモルダモデは必ず私が
殺してやると決めて湧いたけれどそれが
憎しみだったと言われば多分違うと思う。
あの傲慢さが腹立たしかった。あの啓白さ
が苛立たしかった。かめることもできそう
にない力の差を見せつけられることが気に
触った。私の巣に土足で踏みる無神経差が
邪魔で仕方なかった。だから掃除機をかけ
た後は雑巾をするように蚊が飛んでいれば
叩いて殺すように私が排除しなくてはなら
ないとそうしたいと望んだのだ。
モルダモデは王の即金本人がそう言った。
側は即近でしかない。
最終的な決定権は普通持たないだろう。北
の前線で戦いを継続させているのも魔王の
指示なのだろうから。そのはず別にこれで
争いことが終わったというわけじゃない。
勇者に期待されていた役割が終わったわけ
じゃないけれどまだ北の前線にすら投入さ
れたことのない未熟な私にとって
モルダモデは今の生活を驚かす最大の象徴
だった。ただそれだけだ。そもそもが
憎しみなんて強い衝動ではないのだから
モルダモデが死んだとなっても特に行き場
のない劇場が湧くわけでも虚しさに
囚われるなんてこともない。開けられない
と必死に押していた扉が実は引き度だった
ことに気づいたみたいな軽い驚きと
片すかし感があるだけだ。ええ、棺の中の
モルダモデと対面した瞬間、誰とも
なく漏らしたその声が多分1番しっくり
来る心境の表現許可も取らずに王の食物に
手をつけると花。対善とした口振りは
おごそかさえあるのに怖い色は高く幼い
ざりとこうの毛が逆だった。眠っているか
のようなモルダモデを囲んで何とも言え
ない空気を醸していた私たちの生徒唐突に
響いたのは少年とも少女ともつかない張り
のある涼やかな声だった。オト全域を感知
範囲とする翔太君や奥義の中前手の気配を
見分けるザギルですら今日疲れたその声に
全員の神経が瞬時に研ぎすまされる。背に
かったはずの霊君が私をマントに
しまい込もうとする。嫌だめ。ちょっと今
は待ちなさい。即座に展開されたプラズマ
シールドと衝壁が私たちとその声の主の間
を隔立てた。私とレ君の右側に商
にエルネス、斜め後方にあめさんと幸さん
。ザギルとザザザさんが前方で腰を少し
落として構えている。あめさんとエルネス
が小さく口ずむは外れの音に紛れている。
どんな時でも最後の1節まで口ずさんで
待機しておくのは魔法使いの足並みだと前
に言っていた。それは中庭と海郎の境い目
に立ち尽くしたままのオートマ股の隣に
構えることなく立ち団子を1粒口に運ぶ。
こちらの緊迫した空気など全く感じてい
ない不勢でゆっくりと咀嚼し小さく頷いた
。あらゆる色を重ねた黒の髪はつやつやと
天使の輪を移す木抜いとみたいにふわりと
風を含む。オートマタの手から受け取った
団子の皿を見つめる瞳は確かに赤村先に
輝いていたのに視線をこちらに向けて火の
光を受けると深い青緑色になった。流れる
雲が日差しを遮切るたびに瞳の色がまたく
ように色を変える。ダッシュダッシュ
ダッシュ。その目線は私とほとんど変わら
ない高さにある。チリチリとライターで
炙られているような痛みが首筋に走る。
だめだ。これはザギルがごくりと喉を
鳴らした。表情こそこちらからは見えない
けれど顎の下が低くとわずかに震えている
。団子をもう1つ口に運びながらコテりと
首をかしげた後、私たちから少し離れた
場所に立つきへと顔を向け、そちらへと
歩み始める。私たちが中庭に足を踏み入れ
た時、透明でガラスサイクみたいな下えの
草はその好質な印象を裏切り、サクサクと
した芝ふっぽい音を立てた。なのに今
小さな足が一歩踏み出された瞬間リと
伸びやかなリオを響かせ剣先のような歯の
形を溶かしミルクラウンとなりいくつかの
波紋を同身炎上に広がらせに戻っていく。
一方、一方歩むごとに草から液上に液場
からまた草へと姿を変えていく様は特別な
存在にレッドカーペットなど必要ないのだ
とそれが立つ場所がすなわち特別な場所な
のだとなんとはなしにそう思わせた。これ
に近い光景何か見たことがある。暴国民的
アニメ映画で見たことがある。単元に展開
されていたプラズマシールドと消壁はまだ
私たちとそれを隔立てているけれど、全く
もって意識されていないことは見ていれば
分かる。中庭に3本しか立っていないの
うち1本の根元まで来るとくるりとこちら
に向き直りミに背を預けて腰を押すと
シールシュルとした場合はその竹を伸ばし
見る間に肘掛け椅子を形づくってその体を
受け止めた。少しだらしなく足を組み皿を
中に乗せて団子をもう1つ咀嚼して
飲み込んでおに紡がれたのはゴ場のような
錆びついた声やあ我は魔王初めまして
今台の勇者たち撤収
宝かに吠えると同時にレイ君の腕を
振りほき
ザギルとザザザさんの頭情を飛び越え
プラズマシールドよりも高く落下してその
コードからの落下速度にさらに加速して
黒髪の小さな頭目がけてハンマーを
叩き込んだ。ダッシュダッシュダッシュ。
お前挨拶もそこそこの上に下打ちなど不
極まるぞ。平坦な小はク響く成人男性の
もの。ダッシュダッシュダッシュ色味の
ないほど白い肌と薄も色の唇には煮わしく
ない。会話1つごとに変わる怖色は特に
その内容に合わせて変えているわけでも
ないらしい。
やかな黒髪深のある輝きを持つ
アレクサンドライトの瞳水踊り自身白じの
肌とビレイな色合いを持つ割に顔立ちその
ものは至って普通の子供の顔だった。ごく
平凡な白人の子供。いや、ここは美少年と
か美少女とかが出るところだろう。体格は
私とそう変わらない。驚きを表情に出して
はいないけれど、組んでいた足は軽く膝を
折って揃えられ、つ先がちょっと地面から
浮いている。両手で掴んだ団子の皿も
さっきまで乗せていたお腹から少し浮いて
いた。おま、撤収って言って何してんだ?
かずはさん戻って戻って練習したのになん
で逃げていないの?かずはちゃんこそなん
でそっちなの?練習と違うじゃん。渾心の
一撃だったはずのハンマーは反動すらなく
ピタリと目標から30cm手前で止められ
た。絡みついているのはの前の木と椅子と
足元の草から瞬時に伸びた鶴草。私の手首
にまで巻き込んでいる。離地動かない腕と
ハンマーをそのままに首だけ振り返ると
全員が武器を構えたポーズで足首から膝
までと両腕を吊る草にぐるぐる巻きにされ
ていた。エルネスとあめさんはさらに顔の
か半分を覆われている。ザギる。あんたっ
てバモがっかりだ。てめえ本当にこっち
こいや。その口ひねらせろ。こら。あんた
から逃げ足とったら何が残るの?あるわ。
いっぱい残るわ。1人でも離脱できれば
突破校は開けるんじゃないかと期待してい
たのに。まあ多分無理かなとも思っていた
けど小賛はないと見越した上でもがいてみ
たのかお鳥となって他のものを逃そうとし
たか。私の内心が聞こえているように
答えるのはセリフに似合わない花にかかっ
た甘い声。声が逐位置変わるのは思った
よりも違和感が強くて会話しにくい。誰だ
と辺りを見回したくなる。勝ちも何も
あんたは勝負の土俵にも立たないでしょう
。むかつくからかましただけ。少し浮いて
いた皿をまた腹に置いて背もたれに深く
身体を預けた子供の顔をしている何かを
せめてとばかりに見下ろす。予定としては
私もすぐ引くつもりだったし、最終的には
全員で帰るのが目的なことに変わりはない
。ただこの囚われた状態で説明する義りも
ないし、なんならそれらもお見通しかも
しれない。召喚当時ゴールは魔王討伐かと
聞いた私に、まさか魔王ですよとざザさん
はそう答えた。魔王に退治したものなどい
ないというのに、存在すら確認されてい
ないというのに、そう当然の利の如と返さ
れた言葉は予測でも予想でもなくまさに利
だったのだと混味にしみる。太陽が東から
登るのを変えることができないのと同列
乗り。魔法というファンタジーな世界に
おいても異常な存在である勇者にすら
同行こできるものではない。勝負などと
いうものは対等な立場同士でなくては成立
さえしないものだ。鈍いと言われ続けてき
た私にですら、肌に叩きつけられるように
感じられる圧倒的な力の差。サ分さえ
測り知れない。いや、鈍いからじゃないと
思うけど。鈍いってのも認めてはいない
けども、威圧する覇気があるわけではない
。突き刺さる殺意があるわけでもない。
ただそれがそこにいるだけで私の子が
チリチリとする。毛者なザギルが怯えに
震えたのと多分同じ。きっとこれは本能。
あれは未熟されの暴走と表していたが成熟
が進んでもなおそれは止まぬか。暴走違う
し戦略だし。てかその声なんとかならない
。なんでコロコロ変わるの?落ち着かない
んだけど。ふむ。顔立ちとは裏腹に押さ
ない表情は全くないままをかしげてあと声
を試すのを黙って見つめて数秒。無理だな
。ダッサ魔王のくせにダッシュダッシュ
ダッシュ本当にやめてくれ。おお、今更だ
けど俺時々あいつ怖え。あの煽りの
スタイル計算か天然かわかんないよね。
後ろでこそこそ聞こえるのはうざさんと
ザギルと幸さん。聞こえているあたり
あなたたちも大概だと思うの。魔王のくせ
にと言われてもな。そもそもお前らがそう
呼ぶことが多いだけのものだ。ほう。お前
らが勝手にガを魔王と呼ぶがなければ我を
我だと認識できぬであろうお前らに分かり
やすいようにそう名乗ってやっただけの
ことなるほど世界の半分をよすような魔王
というイメージは私たちだから持ちうる
ものなのかもしれない。人の家のタスを
漁るのが勇者のイメージなのと同じように
。それは可能性として考えたことはあった
のだけど、魔族と魔獣を滑るものだから
魔王。ただそれだけの意味である可能性
だって十分にあるのだ。だってなぜ魔族と
魔獣が来たの前線を押し下げてくるのか。
その目的は誰も知らない。今まで交渉1つ
成立したこともなかったのだから。手にし
たハンマーを消せば、手にも絡んでいた
つ草はその力を緩めてすると竹の短い
下居場に戻っていった。足首に巻きつく
つる草はまだそのまま。じゃあ本当の名前
は?いや、魔王ってのも名前ではない
だろうけど。ないな。名前がああを示す
言葉はいくつもあるがどれもお前たちが
呼ぶもの。我らになは必要ない。いくつも
他にはふむ統水まつ毛を伏せて一呼吸。
これは話すべきか話してもいいものかを
考えている呼吸だろうか。精霊だと称える
ものがいるな。神と崇めるものもいる。今
多く呼ばれているのはこの2つか。魔王が
1番長く多く呼ばれているがこの世界には
私たちがいた世界での宗教は広まってい
ない。帝国に国境はなくて教国は多神教
らしいけどどんな神々なのかとか主身がい
てそれを祭っているのかとか詳しいことは
知らない。飾るでは国境こそ定められては
いないけど政霊教が多数派だ。南方諸国は
多すぎてわからない。勇者教があるとか
馬鹿げた話もあるらしい。神か神ときたか
。お前の言う神と同じかどうか知らんがな
がな。奇跡を起こせたりする。奇跡。ほら
、死んじゃった人を生き返らせたりできん
。天候を事在に操ったり。なぜそんなこと
をする必要がある?できる。多少だから
事在とは言えんな。切れる。疲れるんだ。
当たり前だろうですよね。振り返ると
みんなそれぞれ手や顔の鶴る草は取れてい
た。足だけはまだ固定されている。首を
かしげて見せたら全員にかしげ返された。
何かちょっと違うよね。イメージちょっと
違うよね。いや、何が不思議ってなんで
そんな雑談みたいな問答に展開しているの
かってところですからね。ざザさん、何事
もまず対話からですよ。お前さっき挨拶も
せずに我に殴りかからなかったか。すごい
。魔王からツッコミが入った。あの坊やも
良かったけどやっぱり君がいい。
モルダモデは私とレ君を天秤にかけていた
。それは何のために選ぶのか、消すためな
のか、連れ去るためなのか。城に現れた
エモルダモデは私に狙いを定めていた。
それは私を選んだということ。殺そうと
思えば殺せたのだろう。実際死にかけた
けれども私はこの通り生き残っている。
それは即死するダメージではなかったから
だ。切り飛ばされたのは片腕と脇腹。多分
首を跳ねようと思えばできたはずだけど
そうしなかった。さすがに首を跳ねられて
いたらあめさんにだって回復はできなかっ
た。この世界に蘇生魔法はない。なんなら
さっき魔王自身が蘇生はできないと言った
。俺たちにも予定があってね、少し時間
を上げることにしたんだ。何の予定だった
のか。予定があると言ったモルダモデ自身
はもう棺の中に横たわっている。各世代の
勇者たちの中から1人か2人が魔族となっ
て姿を消している。それが自発的なものな
のか選ぶに選べない状況でそうなって
しまったのかそうさせられてしまったのか
ダッシュダッシュダッシュモルダモデの
態度から言って自らの意思が全くなかった
ようには見えない。勇者の成熟には数年
単位の時間を必要としていた。モルダモデ
を含むえた勇者たちは全て成熟してからい
なくなっている。なのに私たちは召喚され
てまだ1年と経っていない。古代遺跡の
あの天移人の光は私だけにまとわりついて
引きずり込んだ。みんなは私にしがみつい
て一緒に来てしまっただけ。問答無用に
襲いかかった私を軽く行動不能にはした
けれど攻撃はしてきていない。ならばそれ
らのことから考えるにダッシュダッシュ
ダッシュつまりあんたは私が必要なん
でしょう。必要だから殺すわけにいかない
。モルダモデは私たちに恩気がましく時間
をやると言ったけど違うよね。召喚されて
から成熟するまでの数年の間に姿を消した
勇者は過去にいないなのに私たちは召喚さ
れてまだ1年経っていない。急いでいるん
でしょう。あんたたちの都合で急いで私を
手に入れる必要があるんだよね。相手が
望むものをこちらが持っているのならそれ
を武器にするのが基本。勇者パワーがあっ
ても振りほけないこの吊る草が今まさに
全員の足に絡みついて自由が効かない状態
だとしても私は私自身を切り札にしてこの
取りスました顔の子供と対等に交渉する
ことができるはず。魔王を名乗った子供は
対善と青性で無表情のまま私を見上げて
いる。だったら私たちは客でしょう。願い
があるならまずはモてなしなさい。
モテなし。キラキラと赤紫に青緑に光を
引く瞳で薄も色の柔らかそうな唇でむくな
さ子そのままの顔してその顔に見合わない
低くて渋いバリトンボイスでモテなしとは
よしそこからか分かったな交渉はまず認識
のすり合わせからだねまあ分からないでも
ないけどさ真っ先に要求するのがモテな
しってのもどうかと思うよ
さん表なしを舐めるんですか?どうなん
ですか?それ日本人として。あ、肘かけ
欲しいダッシュダッシュダッシュ。よし。
伸びた草が余れ溶け合いその編み目を
なくして出来上がった1人がけソファに
深く腰しかけた。ザ面の橋まで膝が届か
なくて足先は浮いているけどまあ座り心地
は悪くない。魔王に生態する私の左右斜め
後ろを囲むように同じ椅子が人数分作られ
てざザさん以外は腰かけている。ざ座ざ
さんだけは私の横に立っている。椅子が
モてなしというものか。お茶とか出して
ない。仕方ないな。貸だからね。レイ君カ
ちょうだい。わい。移動中私を抱え込む
ためにレイ君に預けていたカを引き取って
お茶の準備を始めた。カチャカチャと
カップの触れ合う音だけがするしけさの中
でザギルが何とも言えないような声で
つぶやく。んだろうな、このだるっとした
感じ。息広、どうなの?これあっちの世界
ではこういうやめてもういつも言っている
じゃないですか。エルネスさん一般化し
ないで。ザギルとエルネスが生ひさんから
あめさんとし太君に視線を流すと2人とも
のぞに首を横に振った。レイ君はカップを
並べてくれてざザさんは何か悟りを開いた
ような顔をしている。もう本当にみんな
分かっていないわ。こちらのペースに
持ち込むのが基本じゃないの。基本。
てめえ何花で笑っているんだ。むかつくな
。おい、お茶いらないの?いるわ。配給
方式でそれぞれにカップが渡ったけれど、
魔王はどっしりと構えたまま動かない。
いるの?いらないの?また小りと首を
かしげた後、ひょいと椅子から飛び降りて
きて両手を差し出す姿が子供らしすぎて
違和感がひどい。指先を温めるかのように
カップを包み、湯気を顔に浴びて覗き込ん
でいる。暑い茶は久しぶりだ。普段どうし
ているの?別に飲み食いは必要ないからな
。あれらが飲む時に付き合う程度だった。
必要ないって。さっき団子食べていたじゃ
ない。ク物を食っただけだ。あんたへの物
じゃないでしょ。ゴーストへの差し入れな
んだから。食べたくなければ食べないで
いいじゃないの。あいつらは我らのものだ
。あいつらのものはあれらのものだろう。
プイっとキビスを返して席に戻ると何それ
?いますね。た何か今うっすら唇が尖がっ
ていたっぽいんだけど。木のせいか。え、
何それ?何なのな。あざくない。あめさん
のさやきに思わず頷いた。存大な口調は
王子様じ見ていてルディ王子っぽくもある
けれどほがらかで放な彼とは違って様々な
小で紡がれるそれは平坦で単調だ。私も席
について一口お茶をすするとその淡々とし
た声がざザさんに向けられた。お前は座ら
ぬのか?斜め上にあるざザさんの顔は
四団長の顔。あ豆きの時もそうだったけど
護衛モドの時は座らないんだよね。勇者人
の中で私が最前列で魔王に向い合っている
からその隣が護衛として最適なポジション
なんだろう。戦闘スタイルは指揮官でも
あるし、どちらかと言えば公栄なんだけど
護衛なら話は別だし飛び出す私を抑える
役回りをレ君から交代したわけじゃない
はずだ。多分そっと肩に指先を置かれて
いるけど違うはず。おそらく妻の隣は夫の
場所です。お気遣いなくそっちやだもう何
本当にこのイケメン何度でも言うなんこの
イケメンふむと目を細めた魔王の顔には
ほんの少し感情が乗っているようにも
思える。それがどういうものなのかは
分からないけれどかなり血は薄まっている
はずだが随分あれに似ているな。通りで
喜んでいた。何のことです。あれって
さっきから魔王が言うあれは文脈から言っ
てモルダモデだと思うけどざザさんは幻想
に前を潜めていた。何代目かは知らんがな
がお前はあれの血筋だろう。ダッシュ
ダッシュダッシュはそうなの?思わず袖を
掴んで叫んだらざザさんは思いっきり首を
横に振った。エヒや知りませんよ。そんな
話。ああ。ほら、モルダモデって城の事女
と付き合っていたって言っていたじゃない
ですか。ちょっとざザ聞いてないの。先祖
に見込んで子供を産んだ女性とか。何それ
?あいつやり逃げしたってこと?最低。
あめちゃん聞い方だってそうじゃない。
まさかのモルダモデゴシップに湧く私たち
に魔王がちょっとだけのけぞって引いてい
た。うちの一族騎士とか兵士が多くてです
ね。早いうちに夫をなくすこともよくある
んで、子供は一族で育てるのが当たり前で
、ああ、魔物発生率が高いって言ってい
たっけ?ざザさんのところは領主一族だし
、貴族だから魔力も多いし、そうなると
戦闘力も高めだろうしな。なので両外から
子供だけ連れて帰ってくる女性もそこそこ
いまして、珍しいことじゃないから分から
ないと。まあ、そうですね。飾るな王国の
結婚はかなり自由で、諸婚年齢こそ低め
ですが、離婚率も再婚率も意外に高いん
です。いや、むしろ諸婚年齢が低いから
でしょうか。子供の成人も早くリセットし
やすいですからね。ザザさんの一族は一符
一切歳の夫婦ばかりだと言っていましたが
、ザザさん自身も今は7人兄弟で、それが
標準となると一族全体が大家族なの
でしょう。育て手が多くて出戻りにも抵抗
がなければそういう花になるのも当然です
ね。確かどこかで読んだことがありますが
、都道府県別の離婚率が高い地域の1つに
は気軽に出戻れる基盤があったからという
のがあるそうです。いや、でもさすがに
勇者が相手なら伝わっているでしょうけど
。ですよね。勇者の血筋って結構大事にさ
れるってエルネスが言ってましたよね。だ
からじゃないかしら。囲い込まれるのを
避けたとか教授の足りない貴族もいるし
勇者本人がいなければ警戒する可能性も
あるわよ。そうならないように国で保護
しようとはするでしょうけど。隠して信頼
できる実家に戻る方が楽よね。そう
でしょうね。やっぱり最低じゃないですか
。最低。それは子供ができたから逃げた
ならそうでしょうけどね。別にモルダモデ
の肩を持つわけじゃありませんが、その
辺りは分からないので何とも言えませんよ
ね。あさんは潔癖なところがありますから
ね。でもプンと本を染めているあめさんは
可愛いです。あれは知らなかったんだ。子
が生まれていたのを知ったのはだいぶ後の
はずだ。へえ。どれくらい?サーナ?10
年だったか20年だったか?ダッシュ
ダッシュダッシュ。我らにとっては大した
違いでもないしわからん。あれとか言い
ながらもモルダモデをかっているの
でしょうか。それにしても魔王と言うから
には著名主なのでしょうがこの魔王は何年
もなんでしょう。どうして子供のことが
分かったんですか?オートマ股を通じて
時々様子を確認していたらしいな。
モルダモデの棺の方へちらりと視線を送っ
てからまた茶を一口含みカップを包む両手
をお腹に下ろしました。
奴が棺の中でも抱えているオートマタリゼ
のことでしょうか?やはりリゼは石膏と
いうか長方役なのですね。そういえば大股
はあなたのものなんじゃなかったんですか
?あれにやってやった。まだ何体も残って
いるからな。問題ない。ふん。名乗りでよ
とは思わなかったのかどうか知ってる。
知らん。
ダッシュダッシュダッシュが前らの言うところの魔族にでになっていた。受け入れられるわけがないだろう。そうそう言ってた。入れられるわけがない。ダッシュダッシュダッシュ。その言葉は受け入れてもらいたい気持ちの裏返しでしょう。ダッシュダッシュてない。わよったってザさんは自分の子をほったらかしたりしないし絶対だよね。あめ太た。
あめさんが不定触れた声をあげて正体君が
続きました。ざザさんはちょっと嬉しそう
です。そうですよね。うん。ざザさんが
非妊をおろかにすることはないですよね。
かずはさん、ザザさんはちょっと複雑そう
です。なぜでしょう?あれも守るものだっ
た。お前と同じだ。魔法には適正が必要な
ものがあります。代表的なのは回復魔法。
その適正が一体何に依存するのか、遺伝な
のか、環境なのか、はっきりしたことは
判明していません。そして伸びる能力は
本人の性質や欲求が深く関わっていると
いう説があると、ザギルが釈してくれたの
を思い出します。ザギルは奪うもので私は
与えるものらしいです。ちょっと自分では
よくわかりませんし、納得もあまりしてい
ませんけど。本の性質や欲求が何に由来
するのか、それは元の世界でも判明してい
ません。遺伝なのか環境なのか。子供が親
と同じ性格になるとは限りません。似て
いるとしてもそれは優しい人間が子供に
優しくあるように環境を整えたからかも
しれません。ただその一方でこうならない
ようにと心を尽くして育てても親の悪い
ところばかりそっくりに育つ子供もいます
。ええ、経験で言っていますけど、同じ
ように育てても兄弟はそれぞれ性格が違う
なんて本当によくあることです。鬼ご
なんて言葉もあるくらいですし、結局は
分からないのです。そのものがどうして
そういう性質を持ったのかなど。こちらで
もあちらでも。だから魔王が言う守るもの
が奪うもの与えるものと同じ本人の性質を
示す言葉なら似ているのは決縁のせいだと
は思えないのですがそもそも本当に似て
いるかどうかも分かりませんし魂の形とで
も言えば分かりやすいか地はだいぶ薄まっ
ているはずだから血のせいかどうかは知ら
んがあれとよく形が似ている。魔食も同じ
だろう。あれは緑が散った金だった。は、
やはり遺伝かどうかは分からないのですね
。ザザさんの眉色は金色と薄。確かに
モルダモデは金瞳でした。資金距離でよく
見たことはないので緑が散っていたかどう
かは分かりません。その魂の形そんなもの
見えるんですか?モルダモでは私の魂が
光びているとは言っていましたけど、魔王
はすっと人差し指を私から後ろにずらして
差し示します。ダッシュダッシュダッシュ
癒すもの求めるもの整えるものああ、お前
も守るものか。あめさん、エルネス、翔太
君、幸弘
順番に視線と指先を送ります。へえ、
俺ってばざザさんと同じなんだ。決縁ない
のに魂がいくつあると思ってる。全く同じ
というものはないが似ってくることもある
。雪ひさんとざザさんが本質的に似たよう
なものを持っているということなの
でしょうか。なんとなく納得できなくも
ありません。フォロー範囲というか視野の
広さとか面倒身の良さとか僕は僕は皆さん
大概すでに緊張感があまりありませんがレ
君も清いなく魔王に訪ねています。両膝を
揃えて背を伸ばしワクワク感に満ちてい
ます。大物です。切り開くものに近いが
まだ分からん。形がまだしっかり固まって
いない。え、子供だから性質なんだから念
に関係ないだろう。滅っ多にいないが
固まりにくいものもいるし、変わるものも
いる。ダッシュダッシュダッシュを
前竜とごきがなぜこちら側にいつたのかと
思ってたが、ああ、魔王が初めて分かり
やすく浮かべた表情は糸な剣をわずかに前
を寄せてまるで視界の正面に入れたくも
ないようにザギルを横目で見下ろしてい
ます。魔王が背にしている木の肌が小さく
えぐられて引けました。1泊遅れてポロリ
と転がるのはダイヤの原石。ざザさんの指
がきっと軽く私の肩を抑えたのでトントン
とその指を軽く撫でます。モてなさいと
言ったでしょう。作法が鳴ってない。鼻を
鳴らしたのか単速なのか。魔王はふと息を
つきました。竜との魂は全て奪うものだ。
ここもお前たちの世界とも違う世界の利を
持つもの。血によって継がれるのでもなく
、肉体を生み出せるのでもなく方向っては
この世界の肉体を奪うことで存在できる魂
。我らの力によっても世界から追い出す
ことができん。生が南でしかへなくする
程度だ。伊て当然だろうな。なんだそれ?
親を覚えているか?知らねえよ。ダッシュ
ダッシュダッシュ。俺の生まれたとこじゃ
珍しくねえ。育てたもののことはどんな
種族も育てられなくては生きられない期間
はある。白ガキなら覚えてねえことだって
。ある日突然お前はそこにいた。違うか。
振り向いて椅子の背もたれから斜め後ろを
覗けばザギルが胃の辺りの服を握りしめて
います。ポケットのダイヤを全部掴み
放り上げて魔王へ叩き込みました。
うちの子に何の文句を言ってるんですか?
叩きつけたダイヤは瞬時に伸びた無数の
鶴る草が全て受け止めました。うん。知っ
てました。悔しくなんかないです。音もな
口に落とされたダイヤの跡を応用に鶴る草
も元の竹に戻っていきます。転がった
ダイヤはチロン回収。パシンパシンと手の
中に飛び込ませます。リサイクル
リサイクル。肩に軽く置かれたままのざザ
さんの指先からはピリッとした覇気が
伝わってきます。張り詰めた空気はそれで
も一食というほどではありません。魔王
本人が余裕尺な顔をしているからです。
なんならハンマーを振り下ろした時の方が
まだ驚いていました。かずはちゃんやっ
ちゃいます。冷え切った声で謙なセリフを
し太君が吐きました。怒りますよね。
そりゃ怒りますよ。シ太君はると1番最初
に仲良くなったのですから。いいえ。威嚇
です。教育的指導はタイミングが大事です
からね。やらかした瞬間に指導しないと。
それ犬猫のしつけ。犬猫の方がよっぽど
空気を読みますよ。作方とやらが鳴ってい
なかったのか。魔王はまたやあけなく首を
かしげています。なっていないですね。
ふむ。そうか。ダッシュダッシュダッシュ
。我らはお前以外を招いた覚えはないんだ
が、他のものも持てなさなくてはならんの
か。あ、今更そんなこと言います。なら
帰りますけど。こさに背を椅子に沈めて顎
を上げて見せます。全く挑発に乗らないの
は感大なのか何なのか。戦闘で叶う気がし
ない相手を不用意に切れさせたくはあり
ませんが、全く手応えがないのも交渉とし
てはやりにくいです。私に願いがあるの
でしょう。でも別に私にはあなたにお願い
はないんです。わかります。その時点で
あなたは私がその気になるように話を持っ
ていかなきゃならないんです。お前も知り
たいことがあるはずだが知らなければ知ら
ないでも構いません。私にとって今の
最優先事項は全員で飾るな奥義に帰ること
ですからね。なるほど。作法とは難しい
ものだが何がお前を不快にさせたのか
わからん。我らがそれをうのが気に入らん
か。いいえ。あなたが誰をどう思おうと
あなたのかって。でも私の前でうちの子に
そのすぶりは見せないでください。それ
から彼はザギルです。私たちのこともそう
ですがちゃんと名前で呼びなさい。私は
かずは。それから皆さんの名前をそれぞれ
魔王へ告げました。知っているだろうと
思って名乗っていませんでした。かずは
失敗でも落ち度があったような顔は見せ
ません。どうせ礼儀作法も私たちとは違う
のでしょうから。いや、礼儀作法なるもの
があるのかどうかも分かりませんし堂々と
していたものです。ザギるか。まあいい。
もう魂にくが打たれているからな。くび
どうやったか知らんがその魂は世界に
ちゃんと定着している。我らが伊藤龍とも
言えまい。この世界のものとして扱おう。
定着。ザギるらしくないとした声。その
自分の声に驚いたかのようにパチりと目を
またかせてからすっと背を伸ばしました。
いいのかな?続けさせていいのかな?と首
をかしげて無言で問えば虫を噛みつぶした
ような顔。胃りを握りしめていた指をほい
て服のシを撫で伸ばしています。
浅くしかけたままキビスを椅子の橋にかけ
て片膝を立てて。てめえ打ち残って言った
かバカか。あ、そこに戻るんだ。うるせえ
よ。おお。定着って何だ?ダッシュ
ダッシュダッシュ自覚はあったはずだ。
それが何なのかは分からなくても未知の
感覚はあっただろう。もう方向うことは
ない。その身体はお前のものだ。奥場
を噛鳴らす下打ちをしてから斜め下に目線
を落とせばすぐに思い立ったように顔を
あげて肩の力を抜いて見せました。ああ。
ああ。ああ。あれか。何?心当たりあるん
ですか?あったな。そういやあった。あれ
のことか。妙にストンとはまった感じが。
何を何を何をちょっと言いなさいよ。まぐ
エルネスのメモスタンバイに鬱陶しそうな
顔をして見せるザギルはすっかり通常運転
です。ミラルだって太郎てめを温泉まで
追っかけてきた女だ。溺れかけさせといて
誰だそれってカオすんじゃねえし湿経だな
。覚えてるよでしょ。あれたくお前があの
女を温泉にぶっ込んだあの時だがダッシュ
ダッシュダッシュこうこうガシガシと頭を
描くザギルはものすごく嫌そうに食い縛っ
た歯を見せてギろりと私を人睨みしてから
速ぽを向きました。あこたらこうだよ。つ
か俺が分かりゃいいだろうが。うるせえ。
あの時ダッシュダッシュダッシュあの時
って確かザギルめちゃくちゃ機嫌良かった
よな。別によかねえよ。兄ちゃんも
うるせえんだっ。わかった。ザギルが
ずるかった時かずはちゃんのこと抱っこさ
せてくれなかったの。黙れクソガき。むう
バカ。ザギルバカ。レイ君が草をむって
ザギルに投げつけたのをペーっぺっと
叩き落とす。ザギル。あの草普通にむれる
んですね。かずはかずはその時見てたの
あなたじゃないの?何かないの?さあ、
特に変わったことはにもなかったと思うん
ですけど。ああ、与えるものがそばにいた
のか。では楔を与えたのは前ダッシュ
ダッシュダッシュか墓。片を上げると
言い直した魔王。意外と素直です。ああ、
そうだろうな。覚えがないんですけど。
お前覚えのあった試しがねえだろうが。
本当こまめにブレイ。違う売りの世界
って太君が口ごもりながら迷うように疑問
を挟みました。それってザギルさんも僕ら
みたいに異世界から来たってこと。おお、
それならチートっぷりにも納得できるよな
。俺ら勇者の存在意義を疑うくらいだし。
知らねえっつの言ったろ。俺も心ついた時
には貧民外にいたし、その前なんて覚えて
ねえ。ダッシュダッシュダッシュ。その
魔王様の言う通りならうろついてたその辺
のガキの身体を乗っとったんだろうけどよ
とわずかに声を落とすザギルの顔はいつも
のふてしさを載せてはいるけど私たちの
視線を避けるようにしているのが分かり
ます。僕らの世界で言うリン廻転生とは
また違うのかな。エト死んでも魂は何度で
も身体を変えて生まれ変わるって概念。
思想宗教グリーンと首を回して強い目力で
塔エルネスにりと肩を振わせて翔太君が
答えればエルネスもあと名づきます。帝国
や南にそんな思想の宗教があるらしいわね
。あの辺りの宗教感はざっただから魔王の
言葉をそのまま受け取るなら元々ある肉体
を乗っるというのはいわゆる臨海転生とは
別のではあるでしょうけどダッシュ
ダッシュダッシュ魂が同じで肉体を
乗り換え可能だというのはそれはつまり
生まれ変わり可能とも言えるわけでザギル
だよあなたって年いくつわあ知るか
よそんななんねえいくついくつ見たままで
は30は超えてますよね。でも調明種なら
見た目じゃ分からないんだっけねえ。いく
つくらい?おお、新官長様よ。俺しなく
ともここ15年くらいは今の見た目のまま
なはずなんだが。え?あ、運族で言えば
生ぜ20代前半くらいに見えるかしらね。
え、嘘。俺もザギルは30前後かと思って
た。ザギルと俺って同じくらいに見えない
の。さんマジですか?あ、ああ、み、皆
さん若く見えますよ。さすがにかずさん
以外は成人だとは思ってましたが、正直
当初は20十歳を超えている人はいない
ものと思ったので。成人ってこっちじゃ
13じゃない。僕いくつに見えたんだろう
?かずはちゃんその得意げな顔やめてくん
ない。ふふ。まあ、異分化の壁ってやつ
ですよ。東洋系は若く見えるって言うじゃ
ないですか。私だけじゃないって言うか
あってか、それよりざるよ。ざる。あなた
結局いくつくらいなの?全員身を乗り出し
て権学するのを遮え切ればうろんな目つき
のままため息をついてザギルがざザさんに
問いかけました。標壁、お前何方に遠征に
来た時あったろ?あれ何年前くらいになる
?ああ、20年前になるかと思うが。ふん
。じゃあ相談だな。30前後くらいじゃ
ねえか俺。その頃はガキの身体付きだった
しな。獣人系は13くらいには成人の体
付きになるって前に聞いたし、20年前に
まだ子供の体付きだったのであればその
くらいって計算か。じゃあダッシュ
ダッシュダッシュやっぱり。あ、会い
たかった。あ、お椅子の上に立ち上がって
そのまま背もたれを飛び越えて
ヒーじーちゃダッシュダッシュダッシュ
ムかつくた。抱きつこうとしたその勢いを
超える速度で額に張り手で叩き落とされ
ました。スパーンってすごくいい音でした
。ガキ扱いの次は自扱いかよ。振り幅広え
だっふざけんな。だって計算合うし、
張り倒された額体を両手で抑えて
うずくまっていたらざザさんが抱き上げて
椅子に座り直させてくれました。お手数を
おかけします。同じくうずくまっている
さんは放置されています。いつも通り笑い
倒しているだけですし、そっくりなんです
もの。総祖父とザギる。早素がなくなった
のは35年前だし、大体計算が合うし、
そりゃ生まれ変わりだと思うじゃないです
か。絶対そうだと思うじゃないですか。
感動の再開だと思うじゃないですか。
ダッシュダッシュダッシュとかずはちゃん
のヒじいさんが亡くなったの35年前
でしょ。で、ザギルさんが30前後なら
ちょっとタイムラグがあるんじゃない?
そこはほら、自差。自差ってあるのかな?
ちょっとねえ、魔王さん、さっき言ってた
わよね。この世界から追い出せないって。
ダッシュダッシュダッシュ。あ、ああ、
そうだな。ほぼ空気になっていた魔王が
エルネスの問で再起動したかのごとに答え
ました。魔王もボケたりするんですね。
なんかちょっと大無し感があります。なら
やっぱりかずはのひおじい様とは違うん
じゃないの。残念だけどふふふふふふふふ
。ええ、てめえ裏切られたような顔すん
じゃねえよ。俺のせいかよ。がっかりだよ
。ふらわしい。本当理不尽だが。おい。で
、何だっけ?お願いだっけ?ダッシュ
ダッシュダッシュをま本となぜか言葉を
飲んだザギルの方を翔太君があったかい
まざしでポンポンと叩いています。ザギル
とざザさんも仲良しだけど何気にし太君と
も仲良しですよね。そういえば翔太君は
整えるものとか言われていたのはこういう
ところでしょうか。魔物討伐とかで群れを
まびいたりして仮場を整えるのが得意な
ところのことかと思っていました。そんな
やり取りを見渡して魔王は剣の色を
吹い去った無表情で小さく頷きました。
何かに納得したのか何なのかよくわから
なくてこちらが首をかしげてしまいます。
この世界の成り立ちをつまびらかにするの
は仙代の勇者が選別した時代の勇者に行う
ことになっていたんだがながな。ふむ。今
で言えば仙台がモルダモデで時代が私って
ところであいつはもういないからあなた
がってことか。
そうなる。我らが時々きに授けるのは初代
以来だ。なかなか勝手がつめなかったが、
どうやらお前かずにはこの場、ここにいる
全員が揃った場でなくてはならないようだ
。ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ。それで
いいのだが。むしろそれ以外にないでしょ
。私たちは全員で城に帰るって言ってるん
だから。別に我らは構わん。ただ知ること
は時に毒ともなる。ゆえに代々の勇者は
時代を選別していた。これは我らが決めた
ことではないが、あれらが譲らなかったの
でな。有然と存在に小さな両手を腹に乗せ
て背を椅子に持たれ足を組んでまるでその
先の道筋は見えているとばかりにその癖を
試すかのように魔王は言葉をつぎました。
知りたいことは全て教えよう。その上で
選べ。昔々昔城の地下に広がる古代遺跡
すらまだ気づかれていない。それどころか
この世界そのものがまだ存在していない。
ずっと昔。それでもこの世界では別の世界
がいくつもあって次々と生まれては漂い
時に重なりぶつかり次々と消えていく様は
シャボのようでありながらそれらの世界の
中ではそれぞれその世界の住人が確かに命
を営んでいました。世界を形作る壁は案外
と薄いけれど、常ならばその壁を超える
ものはそういませんけれど全くいないわけ
でもありません。超えたところで世界と
世界の狭を超えられない。そこに存在し
続ける力がなければ多う世界に挟まれて
消えていきます。そんな場所に存在し
続けることができる力を持つものがまず1
つ。どこかの世界から引き出され、時間の
概念など意味のない場所でいつしか2つ、
3つと増えていく。それらはこの歯が風に
吹き溜まるように互いに寄り添っていき
ます。時合い同化することもあれば、ただ
違う存在のまま繋がり合うこともあります
。そうして存在するのみであったそれらは
力を増し、その力は意識を生み、思考を
育て、やがて世界の壁を作り上げます。狭
に出来上がったのは新しい世界。これまで
生まれてきた世界とは成り立ちそのものが
違う世界。元はどこかの世界から引かれた
存在たちは壁を作り上げたその後に
流れついた存在も受け入れていきます。
それはいつ生まれたのか誰も知らない。
暗い音のない世界で1つの細胞が別れて
増えていき、3つの生き物が馬。何を始め
た?いえ、何でもちょっと昔見たアニメを
思い出させられてしまいました。息ひさん
をちらっと見ても眉間にシワを寄せてわあ
って顔をしているからこの場に仲間入内
らしいです。ジェネレーションギャップ
辛いです。早く人間になりたいです。その
始まりの存在が我らだ。目を下ろす存在が
増えれば世界は安定していく。安定した後
に流れついた者たちは我らと交わって力を
増やす必要もないから元いた世界での主の
ままに寝つくようになっていった。植物や
動物、あらゆる生物がだ。それぞれ異なる
利を持つ者たちとはいえ、元の世界から
引き出されたもの同士。居酒もなく穏やか
にみんな暮らしていたダッシュダッシュ
ダッシュMODもそれが穏やかなもので
あったと我らが理解したのはずっと後だが
な。主に交わるように異なる利は徐々に1
つの利へと収束していきます。違う利同士
が生み出す揺らぎはその収束によってより
安定し、世界の壁をも熱くしていきます。
壁の厚さはたどり着ける存在を減らし、
新たな揺らぎが生まれないことは停滞と
淀みを生みました。寝づいたはずの者たち
から新たな命が営まれない。営もうとし
ない。営波みを忘れた種から消えていき
ます。始まりの存在は思考します。己たち
と同化せずとも新たにたどり着いた者たち
が寝付いていく様は興味を惹かれていまし
た。作り上げた世界を彩っていく存在たち
に自ら同して力を分け与えてしまう恐れ
たちが出てくるくらいになればその興味は
愛しいというものであると理解し始めます
。愛しんだものたちが消えていく。彩取り
が焦ていく。失わせないためにはと始まり
の存在はさらに思考を重ね、新たな揺らぎ
が必要だと結論づけます。そうして意図し
て開けた壁の穴から現れた種は始まりの
存在である己たちを上回る高度な思考と
元いた世界の利を持ち込みました。元気や
洞窟を生かした住まは石づりとなり、
さやかな田畑はを切り開いてより広大と
なり、天在していた集落はより大きな集落
となり、細く踏み鳴らされた道はしの街道
となり、揺らぎなどという可愛らしいもの
ではない激と言えるそれは己たちが愛しん
だものたちを魅了し、焦た際は以前よりも
輝きを増し、より多く、より豊かにと、
そして奪うことを覚えました。ああ、覚え
たというのは正確ではないな。教えた。
奪うものである龍とが与えた知識と技術は
奪うためのものでもあったと。我らが
気づいた時にはもう気づき上げた時間の
半分もかからずに滅びかけていた。それは
おそらく私たちが危惧した未来。段階を経
へず一気に進んだ文明は激約になりかね
ないと私たちは伝える情報を選別しようと
したけれどはるか昔にこの世界はそれを
すでに経験していたらしい。さっとさえた
風が頭情から吹き込んできます。緩やかに
流れていた薄雲が速度を上げたのが足元に
落ちる影で分かります。しゃらりしゃらり
しゃらしゃらガラスサイクみたいな低木の
外れはテンポを上げていきます。青を
照らす日差しが明度を上げてその瞳も周囲
を囲む氷の上壁も輝きを増して総言差を
演出しています。それは古代文明の話
かしら。例えばこの城も。エルネスは
ペンジの尻で唇をなぞりながら問い魔王は
頷きで答えふと鼻息きを荒くしてメモを
取ります。ぶれません。本当にぶれません
。今にもにじり寄りそうなエルネスの
ローブの裾を幸さんが椅子から若干腰を
浮かせて手を伸ばしそっと掴んでいます。
てことは古代遺跡城のそばの遺跡とかも
そうですよね。龍との文明ってことはだ
からザギルが扉とか開けられたのではああ
なるほどあめさんが師匠に続いて細かく
頷きながら立ち上がろうとするのをし太君
が軽く肩を抑えて再度座らせます。
なるほど。役割分担かずはちゃん抱っこ
眠くなった。おいで。若干余たつきながら
寄ってくる霊君を私の椅子に座らせてその
膝に腰かければ私のお腹に両腕を回して
後頭部にほずりしてきます。まだ寝ないと
言いつつも背中にポカポカと伝わる体温は
少し高いです。あれ?そういえばお前ら
ちょっと空気読めや。ザギるに言われたく
ない。鞄を漁っても何もないって。てか
寒くなくない。この辺寒くなくない。竜ト
の魂がうのは古代文明が滅びかけたことと
関係が今頃かよ。かずはちゃん僕らとっく
に身体強化切ってるよ。ああ、でもまず
方向という事象の解説が欲しいわね。マジ
でいつからこの中庭に入ってしばらくして
からですよ。振りげば確かに段外からは
変わらず受標が覗き込んでいるのに地下で
の凍りつく寒さが感じられません。温かく
こそないけれど今のこのジャージとマント
で涼しく感じる程度です。本当空気読め
ねえな。グをちょっぎるうまいこと言う
なって。おい、ざと言ったか。小やつらは
いつもこうか。どうかしら。魔王さん、
その辺りから古代文明の詳細まで教えて
いただけるのよね。いつもこうですね。
そうか。ざザさんがレイ君の髪をすかす
ようになで小腹が開いたのか空っぽの鞄に
下打ちしているザギル。エルネスとあめ
さんが魔王をキラキラの目で忙してその
2人を翔太君が残念そうな顔で見ていて幸
さんはルネスのローブの裾をつまんだマ方
を振わせています。うん。いつも通りです
。風通しをよくしようとして窓を開けてい
たらいつの間にか暴風だった後な。それな
宿舎時代に呆然としたわ。翔太君の例えに
幸さんがちょっと遠い目で頷いています。
どれだけ油断したんだ?分かりやすいけど
。やったことあるけど。つまり停滞した
世界に開けたカザー穴を通ってきた龍トが
期待通りどころか期待以上に働きすぎ
ちゃったから排除しようとしたと。そう
いうこと。ダッシュダッシュダッシュ地恵
の木の実と蛇みたいだね。アダムとイヴが
蛇にそのかされて手にした知恵の木の実。
りんごだとか桃だとか色踊り自説はある
らしいけれどあっちじゃ楽園から追放され
たのはアダムとイヴでこっちでは蛇が追放
されたと。それは神話。うん。宗教。私が
持ち出した創世紀をエルネスに正体君が
答えます。あれかずはさんって何か特定の
信仰を持っていたんですか?いえ、特には
ないですね。あれですよ。雑額の範囲内
です。あっちじゃメジャーな宗教団体なん
で。なるほど。では婚姻の儀式とか決まり
ことというのはこいやこだわりはないです
。やだどうしてこう唐突にぶっ込んでくる
のかしらこのイケメンよしって顔をしない
でやっぱかずはには白ムが似合うと思う
けどちょっとこっちじゃ無理かな。でも
ウェディングドレスは外せないしそれなら
用意できるよね。かずハ色直し何回する?
え?何回って?うふーねえ。エルネスさん
、こっちの花嫁衣装ってどんなのですか?
あめ詳しく白向くとは?え?なぜざザさん
があめさんに聞くの?私の衣装の話では?
流れるように、あめさんが被せてきた
けれど、私の衣装の話では種族とか地域に
よるはねというか、そっちじゃ違うの。
はいはいはいはい。後でねえ、それ帰って
からね。なんでかずはちゃんよりあめが先
に張り切るんだよ。
花嫁衣装ね。元は式も疲労園もあげてない
んですよね。そりゃ特にこだわりも希望も
なかったので気にしてなかったけれどそれ
以前にするし内の移行も聞かれていなかっ
た。移行を聞かれていないのはまも同じ気
もしますのにこうやだはちょっと耳が熱い
。続けていいか?あ、どうぞ。なぜ
でしょう?どんどん魔王の異厳が
剥がれ落ちていっている気がします。
竜とは奪うものだ。世界が安定してから壁
が熱くなって閉ざされるまでの間にこの
世界に流れついたものはみんなこの世界の
利に影響を与えながらも溶け込んでいった
。竜とは違う。この世界のものもその魂も
リスラも己れたちと同じものにしようとし
た。溶け込むのではなく食い尽くそうとし
た。それが龍トがいた世界の利だったん
だろう。最初にたどり着いた竜とは召喚
魔法陣を作り上げ同胞たちを呼び寄せた。
我らが愛通ったのはそいつらだ。そいつら
が滅びを招こうとしたから引き出そうとし
たが肉体から魂は引き出せても世界からは
引き出せなかった。ダッシュダッシュ
ダッシュ多い。何ちゃおうくれ。あ、はい
。何かこの流れがおかしいと思いつつ
仕方ないからお代わりを注ぎました。
かずはさん馴染まないでください。
そう、そんなわけないじゃないですか。な
、何言ってるんですか?気のせいですよ。
あぶな。なんか変だとちょっと油断して
ました。いつの間に貨てなしがなしてい
ました。引き出せなかった魂はそれでも元
の肉体には戻れないし、作り出せない。
この世界の利が受け入れない。方向をい
続けた挙に我らの力が及びにくい南で他人
の肉体を乗っることを覚えた。肉体が
ば次の肉体へと映るうちに記憶も薄れ力も
弱まっていったようだな。消滅したものも
ある。ダッシュダッシュダッシュ。そいつ
は残っているうちの1つだ。ほっほざ切る
。ああ、あなたの仲間に会いたい。バカ
じゃねえの?シルかだよね。じゃあいっか
。おお。確か南で龍トの先祖帰りが
生まれるとかそういう人は氾濫を起こし
たりするとか言っていました。なるほど。
南は魔王の力が及びにくいからなのか。
遠いからか。いいのか?何が?いやい。鼻
から小さなため息をついた魔王はお茶を
もう一口する。で、召喚魔法人が出てくる
わけね。そのお話だと龍との世界から召喚
するためのもののようだけど城にある召喚
魔法人との関係はあるわよね。どう考えて
もあるわよね。誰が改造したの?魔王さん
。改造したってことは解読できるのよね。
魔王様。ちょっとこれ以上の魔法陣のうし
なんだけど。エルネスさんちステ
。パラパラとメモを的確に操り、目当ての
ページを素早く差し示しながら、また
にじりよろとし出したエルネスのログを幸
さんが今度はしっかりがっちりと引っ張っ
ています。魔王はちょっとの削ぞりました
。魔王をも圧倒する覇気とかエルネス本当
に素晴らしいとしか言えません。自ら断罪
した文明なのに城の魔法陣に関わりがある
んですか?ザザザさんの声のトーンが
わずかに下がりました。使えるものは使う
。まあ分かる。声は変わっても東の変わら
ない魔王は少しだけ目を伏せてカップを
覗き込みながら答え、幸さんが珍しく眉間
にシを寄せて続きました。いや、まあ
分かるけど使うよね。もったいないし使い
こなせるものが使う分には力は力でしか
ない。勇者の召喚魔法人をあなたが作った
ということか。のためにだ。なぜ召喚する
ために決まっているだろう?糸が飲み込め
ないかのように片をあげる魔王を見据える
ざザさんが静かに怒っています。このざザ
さんはいたことがあります。さらわれた私
を迎えに来てくれた時のざザさんです。
温かなランタンの明りに照らされながら
チリチリとう毛の先を焦がすような怒りを
まとわせたあの時の座ザさんです。今精錬
と明るい光の下で見るざザさんは私たちを
囲む氷の白のように高室な表情を浮かべて
いるけれどダッシュダッシュダッシュ
めっちゃ怒ってます。あの時と同じくらい
怒っています。かずはちゃん見取れすぎ。
し失礼。嫌だってかっこいいから。つまり
あれか。お前が勇者を呼ばせたのか。何の
関わりもない人たちを勝手に俺たちに召喚
させるために必要だからな。竜トの魔法人
はアックできていた。この世界にちょうど
良い揺らぎを与えられる程度に進んだ。
それでいて違う文明を持つ世界を指定でき
た。ふざけるな。それでよく龍トが奪う
ものだと言える。俺たちに何を奪わせた?
争いなどない国から勝手に連れ出させたん
だぞ。ザザさんは元々召喚事態に反対して
いたんですよね。罪悪感などいらないと
言ってもあちらに未練などないと言っても
それでも平和な国で暮らせることは買え
がいものだったはずだと。仮に返せると
なったとしても返すきはないけれどそれな
のに向こうと同じものを用意してやれない
と。今ではっきりと言葉にはしなくなった
けど向こうの話の折りとかに瞳の奥を曇ら
せていることがありました。だからまた
私たちのために怒っています。え、標壁
なんで急に綺麗。お前は黙ってろ。なんだ
よ。意味わかんねえんだけど。あ、うん。
ザギルさんはそれでいいと思う。うん。私
もザギルはザギルだと思います。よくこの
空気でそれ言えました。むしろ小声にした
分意外に空気を読んだ。んざさん。頭の上
からレイ君のくぐった声。やっぱり
ちょっと寝ちゃっていたか。首をひねって
見上げればレイ君が目をまたかせていまし
た。ああ、すみません。霊起こしましたね
。レイ君の前髪をすかせては優しいけれど
、まだ少し声は押し込めた怒りのせいで
震えています。おい、レートやら。何?
こっちの世界はこうと比べてどうだ?
楽しいよ。そうだろう。そう感じられる
ものを選んでいる。そういうことでは
ダッシュダッシュダッシュザさん僕楽しい
よ。本当だよ。霊ザさんの袖を引く霊君を
見下ろすザさんの眉尻が下がっています。
ざザさんが罪悪感を持つ必要なんてない。
彼のせいなんかじゃない。何より私たちは
名本の世界に絶望していたのだから。未練
などなかったのだから。むしろありがとう
と言ってもいいくらいだ。だけどレ君の
ことだけは元の世界にいた方が良かったか
もなんてバカなことを言っているわけでは
なく、自分たちの子供として育てたかった
と思うくらいのこの子のことだけは召喚に
よって年想王以上に賢いとはいえ、まだ
幼い10歳の心のままで大人の身体を持っ
てしまったこの子のことだけは本人が
受け入れているとしてもパパと同じになれ
て嬉しかったと言っていても大人と同じに
強くなれたと喜でいても子供でいられる
時間の貴重さは大人になってからでないと
分からない。大人になってからこそ分かる
もの。ゆっくりと心身ともに育つ時間を
この子は知らないまま奪われた。今が
楽しいと笑う霊君にどうしてこの残酷さを
今言えるだろう。自分よりも背が高い子供
に一緒に暮らそうと言える彼の痛みに奪わ
れたのではなく捨ててきたのだと胸を
晴れる私には何もしてあげることができ
ない。
ダッシュダッシュダッシュへ。僕も霊が来
てくれて嬉しくて楽しいですよ。ふふと
照れ笑いする霊君の前髪をくしゃりと撫で
てざザさんはいつもの笑顔を見せました。
選んだと言ったわね。世界だけではなく
個人も選んだと。エルネスが椅子に深く
かけ直しメモを膝に置いて背を伸ばしまし
た。幸ひさんがメモを2度見しています。
わかります。個人を特定できるわけがない
だろう。を提示しただけだ。条件。次の
質問をためらうようなエルネスをザギルが
誰だこいつという顔で見つめている。
わかる。まあ、好奇心が常に暴走している
エルネスだけど、それは自分たちのこと
より優先順位が低いんだよね。今それが
知っていいことなのかどうか迷っているん
だろう。で、その条件って何なんですか?
この魔法陣のどの部分に書いてあるんです
か?あめさんがエルネスの膝の上のメモを
覗き込みながら軽やかに師匠代行を務めた
。エルネス、あんたは立派に弟子を育て
てるよ。お久しぶりです。遅ればせながら
あけましておめでとうございます。
そろそろ終盤なのでストックしてから一気
にと思っていたのに全然書けなくなって
ました。リハビリに書いた話から流れてき
てくださったからなのか停滞しているにも
関わらず評価を入れていってくださって
せめて3ヶ月以上更新されていません。
メッセージだけでも消さねばと消さねばと
あストックはできてません。もうしばらく
お付き合いください。今年もよろしくお
願いします。ストーンと軽い音を立てて
落ちてきたのは人差し指の先。関節1つは
暗いの長さで暑さは1cmほどの平た直の
チップが2つ。光ごけと同じ発色をして
いる。思わず空を見上げた。雲以外どこ
までも遮切るもののない空。別に空から
落ちてきたわけじゃないですよね。魔王
丁寧に突っ込むな。なぜ2つ?かずハと霊
以外にはまだ早いからだ。欲しいなら出す
が基盤が未成熟なまま使っても効果は薄い
。ほ、私の膝に転がったそれらのうち1つ
をレイ君がもう1つを私がそれぞれ指先で
つまむ。私を膝に抱えたままのレイ君は
親指と人差し指で挟んだものを私の頭越し
に裏表ひっくり返して確認している。私も
同じように裏表を確認して角をレ君が持つ
それにちょっと当ててみた。ベハース
みたいに軽い感触は頼りない。未成熟、
未成熟ね。ということはそこに勇者の成熟
が絡んでくると力が欲しいのだろう。お前
たちは確かにそう望んでいるはずだ。
ダッシュダッシュダッシュ。それらは前
たちが望む力を与えることができる。我ら
の世界の半分ほども手に入れられる力だ。
ブッふをダッシュダッシュダッシュ。
吹き出したのはきひさんとし太君。空気
読め。いや、まあ、私もちょっと鼻水が出
そうになったけど。だってあなた魔王が
世界の半分なんてねえ。あめさんは両手で
口を抑えて目をまんまるにして、え、感動
してるのか。長官法人が発動した時に一定
の範囲内に条件を満たすものが4人から6
人いることで召喚は成功する。前回と
前々回発だったのは範囲内の人数が足り
なかったのだろうな。あっちの世界で人口
が休増したのはいつ頃だったか小学校
あたりの授業で習った気がするけど覚えて
いない。でも第2次世界大戦後あたりから
は間違いなく増え続けているはず。前回
失敗した召喚は50年前。人口が増え続け
ている頃で母数が増えれば条件を満たす
ものも増えるだろうけど失敗したという
ことは一定の範囲内というのが肝なのか。
確かに私たちが召喚された時点で住んでい
た辺りは剣をまいではいるけど世界規模で
考えればそこそこ狭い。それとも他の条件
が邪魔をするのか。ふんふんふんとメモを
取り続ける、あめさんは促すように
キラキラした目を魔王に向け、その答えに
首をかしげた。強い魂を持つもの。強い魂
を持つことが条件だと魔王は言った。何と
も掴みどころのない条件でそりゃみんな
イかしげに顔を見合わせもする。私たちは
それぞれごく普通の生活を送っていただけ
だ。それこそこちらの世界で生活する厳し
さ、魔物族に襲われ全滅してしまうような
村や生き残るために幼い頃から戦う術
もしくは逃げる術を教え込まれる子供たち
のこと。そんな話を聞けば自分たちの絶望
など絶望と言えるのか気が引けてしまう
くらいに普通の生活を送ってきた。だから
こそざザさんだって絶望の深さなど他人と
比べることじゃないという彼だってあれ
ほどまでに怒りを検したのだ。こちらの
身勝手で召喚したのにあちらの世界と同じ
ような平穏を与えられないからと。そんな
私たちの何を持ってして強さを図るの
だろう。魔王は当たり前のことだけど
前置きだから仕方がないとばかりに淡々と
続ける。魂の傷が何によってつけられるか
などその魂ごとに違う。風が打たれて病む
かは切り裂かれるか水は折れるか。重要な
のは傷つき、そして名を再生する力を持つ
ことだ。打たれ、切り裂かれ、折られつさ
れて、そして再生することでその存在する
力は強くなる。世界を形づる壁を超え、狭
力。それが魂の強さだ。なるほど。それ
なら私たちを取り巻く環境や出来事が誰か
と比べてどうこうというものではないのか
もしれない。ただそれでもそれほど特殊で
あるような気はしないか。飲み込みに草が
顔に出ていたのか。魔王の視線は私たちの
顔を順に巡っていく。ダッシュダッシュ
ダッシュ。お前たちは世界を渡れるだけの
力を持ち、かつ指定した範囲内で人数の
条件を満たし、召喚魔法人が起動した瞬間
に自らを産んだ世界への執着を失った。
言っただろう。こちらに来ても楽しいと
思えるものを選んだと。世界を渡れるほど
存在する力が強いものを世界は引き出そう
とする。引き出されぬように世界にとまる
ためにはそこにあり続けるという執着が
必要だ。そのき行する力のバランスが
崩れれば狭に放り出される。我らがここに
寝つく前にそうなったのと同じにな。あの
召喚魔法人は放り出されかけている者たち
をこちらの世界に引き寄せれるものという
だけのこと。今はもう思い出している
だろう。
お前たちはその瞬間全てがどうでもいいと
思っていたはずだ。ああ、確かに。確かに
。それなら私たちめちゃめちゃ運が良かっ
たってことだ。そう来るの?エルネスが
グリーンとこちらに首を回して叫んだけど
。そうよね。そういうことだと思う。
つまりそういうところなんだろうな。え、
一緒にされるのはちょっとなぜみんな目を
そらすのか。あなたたちさっきなるほどっ
て顔してたじゃない。見てたんだからね。
で、これをどうしたらどうなるの?親指と
人差し指で小さな農型体を積んでかざし
ながら魔王にもう1度問えば食えばいいと
端的に返された。大抵の上材より一回り
以上大きい。それは飲み込むにはちょっと
抵抗のあるサイズだけどガリガリ行けるん
だろうか。
かずはさん、まだか聞いてないですからね。食べちゃだめですよ。今思考に出しましたか?本当やめてくださいね。やまあどうなるかなんてねえ。等に考えれば過去の勇者が魔族になったのってこれでしょう。
モルダモデが勇者だった頃の姿は知らない
けど、元は私たちと同じ世界から来た人間
なわけだし、生肌の色の違い、あとは角と
翼がある程度なんじゃないだろうか。
見かけだけで言えば人族との違いなんて
そのくらいだ。強くなる。強くなるねえ。
モルダモデは強さを求めたのだろうか。
ねえ、モルダモデは自分の意思でこれを
飲んだのね。そう聞いている。
聞いている。我らがその場にいたわけじゃ
ないからな。我らが直接それを与えたのは
初代だけだ。あれはその仙台から受け取っ
ている。だらしなく背もたれに身を預けて
視線を流す先にはモルダモデの質疑がある
。あれ登存在に示す区調はその表情と
同じく平らかだ。世界の半分を手に入れ
られる力。なぜモルダモデはそんなものを
求めたのだろう?いや、違うか。何を求め
たのかは分からないのか。魔王が言ったの
は結果としてそういうものが手に入ると
いうことだけだ。モルダモデが求めたと
言ったわけじゃない。ただ奴らはみんな
自ら選ぶことを重視していたし、そう選ぶ
であろうものを選別していた。代々そう
引き継いでいる。だからあれは自ら選んだ
のだろう。モルダモデはそれで私を選別し
たの。知らないな。知らないって間に合わ
なかった。ゆらゆらと深はそのままに赤村
から青村へ。青村から赤村へと揺れる
アレキサンドライトの瞳はじっと棺から
動かない。それを使って従に力を得られる
基盤が育ったものはお前かずハと霊だ。
あれは第1候補にかずハ、第2に霊を想定
していた。それでまずかずハを呼んだが他
にもついてきた。だから2つ。そういう
ことだ。僕も強くなれるんだね。
モルダモーデよりも私の盗調に本を
すり付けながら聞いた霊君に魔王は視線を
戻して頷いた。そうだろうな。基盤から
言ってお前の方が強そうだ。ふん。今決め
なきゃダメなの?霊ざザさんが膝まずい
レイ君に視線を合わせチップをモて遊ぶ
指と優しく包む細かな傷があちこちにある
ごつごした大きな手君は確かに強さを
分かりやすく求めていた。それは母親から
夫の代わりを求められていたから母親が
作り出した父親の挙像に憧れていたからで
もまだそうだろうか。レをにませて探る
ようなざザさんの視線をれ君は何の清いも
なく少し拠トんとしながらも受け止めて
からまた魔王へ答えを促すように顔を向け
た。さてどうだろうな。それらは作り出す
のにそこそこ力がいる。無人像にいつでも
出せるわけでもないし、それら自体がいつ
まで持つのか試したことはない。ふん。
金貨に伏せたまが平凡な顔立ちにそぐわ
ない強い輝きの相房に影を落とす。これは
瞬々だろうか。魔王の小は何の規則性も
なく変わり続けるからその枠は読み取り
にくいのだけど、その上感のあまり浮かば
ない表情は感情のあり所を疑うようなもの
ではあるのだけど、霊液とのそれと同じ
ようなものではないとしても決してない
わけではないんじゃないかとこの短い時間
のお茶会で感じて履いた。じゃあ僕これら
ないや。そうか。うん。いい。手の中の
それをどうしようかと少しためらってから
魔王へと突き出したレ君の顎がしっかりと
前を向いている気配が頭情にある。ざザ
さんの肩がわずかに下がり、みんなの
そっと詰めていた息が解けた音が聞こえた
。やめろというのも取り上げるのも簡単
だったのだけど多分みんながレ君自身に
決めさせなくてはいけないんだろうと思っ
ていたのが分かる。本人に決めさせるのが
正しいことなのかどうか迷ってもいたと
思う。だってレ君は子供だもの。正しかっ
たかどうか分かるのはずっと先のことだ
けどね。だってみんな僕のこと忙さないん
だよ。だから僕は急がなくてもいいの。
みんなだって王様だって僕が決めるの待っ
ててくれるもん。待っててくれないなら
いらないねえ。ニコニコして私を肩越しに
覗き込む霊君に赤髄反射でねえって笑顔を
返したけどざザさん40歳なんでしょ?
じゃあ僕50年くらいでざザさんくらい
強くてかっこよくなれればいいんだもん。
きっと僕なれると思う。ダッシュダッシュ
ダッシュ10歳という年齢の割に幼げな
言動をするレ君けれどもその年に見合わ
ないほどにじっと静かに考え続けるレ君。
そうだよね。君は私たち大人が思うより
ずっと色々なことを肌で感じて理解して
いる。霊、おいで。ざザさんが中越になっ
てレ君の頭を抱き込んでくしゃりとその髪
をかき撫でた。レ君が私をまだ抱え込んだ
まま嬉しそうに身をよじっている。僕は
42歳です。あれ?間違えちゃった。
じゃああと2年分伸びるね。ええ、でも僕
もそのはもっと格っこ良くなってなきゃ
いけませんね。本当なら憧れの人に
追いつくまでに32年もの時間を持ってい
たはずだった。今のざザさんが出来上がる
までに使った時間と同じだけの時間をかけ
て自分の憧れを追うことができたはずだっ
たのに。例え、それがいつか大人になるに
決まっているという実感を伴わない子供の
将来予測でしかないものだとしても君は
そうして自分の時間が10年だとそして2
年も伸びたと笑える子でそうね。そう。
確かに強い魂だ。お久しぶりです。完結
までの分はストックを書いてから放出する
と宣言してから早どれくらい経ってしまっ
たでしょうか。ブックマークを残して
くださった皆様ありがとうございます。
まあ、まだストック溜まってないんです
けど、年末までに完結させるとゴして
しまったので、どこからともなく来る圧に
耐えかねて放出します。するっとネタバレ
してしまいかねないので完結するまで感想
欄を閉じます。無事にできたら解放するの
でいや、多分できるはず。年内に行ける
はず。ダメだったらそっともう少し見守っ
てください。クリスマス。僕は42歳です
。あれ?間違えちゃった。じゃああと2年
分伸びるね。ええ、でも僕もそのもっと
格好良くなってなきゃいけませんね。レイ
君は田座さんより少しだけ背が高い。ざザ
さんは気汗するタイプながらレ君と比べれ
ば体付きに厚みがあるけど自分と変わら
ないサイズの頭を小さな子供にするように
大切にそれでいて力強く抱き抱えている。
低く穏やかなその声はこれまでだって揺ぎ
ない安心をレ君に与え続けてきた。私の肩
に添えられた彼の手がわずかに震えている
なんてレイ君にはちっとも分からない
だろう。レ君が憧れるその人は今度こそ
その憧れに値する人だ。ざザさんにとって
レ君は押さなくて守らなくてはいけない
子供で霊より背が高くたって力が強く魔力
も膨大でも擬訓練では勇者である霊君が
加減しなくてはいけない側だとしても困っ
たことやお願い事があれば自分目がけて
まっすぐに走ってくる小さな子供で
キラキラと輝く瞳で自分を見上げ受け入れ
られることを疑わない信頼と共に笑顔を
これでもかと振り舞いてくる愛しい存在で
分かるよ、わかる。この子が笑ってい
られるなら何をかけてもいい。この子が
泣くことがないように。この子が痛い思い
をすることがないように。けれど、この子
が歩く道の子を全て避けることはできない
から。クラスのお友達と喧嘩して泣いて
帰ってきた息子を悟して意地悪する子が
いるから学校に行きたくないとダだダを
こねる娘を励まして不安げ下げに投稿する
子供たちを抱きしめて行ってらっしゃいを
した。休ませても良かったのではないか。
休み時間に縮こまっているのではないか。
今日の給食はあの子たちの好きなラーメン
だったけど残さず食べられただろうかと
帰って来るまで落ち着かなかった。兄大
原価を両精して部屋で泣きつかれている
この気配に内心おろおろしながらも平然と
した顔を作って夕食の支度を続けた。持っ
てきた新標を間に挟んで睨み合いながら
落としどを探して話し合って常に頭の片隅
にある通帳の残高なんて気らせないように
してこの子たちの選ぶ道を潰してはいない
か甘やかしすぎてはいないかそれとも厳し
すぎやしないかといつだって呪文自する
不安を飲み込みながら笑って見せた。ああ
、あの時にこの人がそばにいてくれたなら
、愛しい子の未来という重を一緒に支えて
くれるこの人がいてくれたならどれだけと
それ思考を無理やり視線と共に魔王へ戻す
。姿だけなら本来の霊君と同じ10歳前後
であろう魔王の観察者みためにぶつかった
。その瞳の色が揺れるからだろうか。それ
とも小がひっきりなしに変わるからだろう
か。平坦な無表情の元には案外様々な常感
が隠れている気がしてきている。気がして
きているだけでそれが何なのか分かりはし
ないのだけど肩にそっと置かれたその
骨ばった優しい指をするりと撫でて
ダッシュダッシュダッシュ運大丈夫分から
ないままでも別に問題はないところでね
世界の半分とか言ってるけどその割に魔王
あんまりできることなくないぶっ込むね
かずはちゃんええだって蘇生もできないし
本当こいスコアとザギルが両手で肩をさっ
ている気配がする。そうなんだよね。この
野生動物風味満載のザギルが怯えを隠し
きれないほどに魔王からは膨大な圧が感じ
られるのに。それは世界の半分といった
あやふやな慶用にも納得がいくほどのもの
なのは確かなのだけど。だけどそれにして
はできることが少ないんじゃないだろうか
。健康だって操れないわけじゃないけど
疲れるって言うし、私のそこそこブレイな
ものいいに深いじゃないわけでもなさそう
なのに何の制裁をする気配もない。いくら
私に何か求めるものがあるのだとしても
加減した威嚇くらいはした方が効率的だと
考えるのもおかしくはないだろうに。ねえ
、雪ひ、もしかしてあっちの世界の魔王は
いないから。エルネスさん、あっちに魔王
は実在しないから。だってかずはあんな
自信満々にいつもでしょ。エルネスは本当
にすごいしょっぱい顔をしてても美人だ。
レイ君の手からチップを拾い、サイコロの
ように私の手の中で2つをゆればさりと
すれる軽い音。我らの力を疑うか。青王は
今まで包み込むようにしていたカップを
やけに優雅な手付きでするっと脇にそらし
て何もない空中で手を離す。また琢間に
肘かけから伸びたつがカップを受け止めた
。これまで会話ごとに変わっていた小が
全て重なる。正堂に響き渡るオルガンの
ような和音はこのすりバの底みたいな中庭
の空気を重くさせた。力があるのは分かる
よ。さすがに。でもそれがどんな力なのか
分からない。それで一体何ができるの?
わざとらしくをかしげて見せると魔王は
眉間にわずかなシを寄せた。できることが
私のしたいことかどうか分からなきゃ
欲しいかどうかも分からないじゃない。
わばちゃん小さく小さく伺うようなし太君
の声が耳に入る。大丈夫。きっとあめさん
がし太君に寄り添っているはずだから
振り向かない。さんだってエルネスを
確めると同時に2人の前にいつでも出
られる1取をキープしていた。ザギルは
いつも通りほんのちょっとだけみんなから
離れたところで行儀悪く地面に
しゃがみ込んでいるようでいて即座に膝に
力を込められる姿勢でいるのが視界の隅に
入っている。ダッシュダッシュダッシュ
なるほど力は力だとしか答えようがないん
だが。トントントンと魔王は桜色の
可愛らしい爪で顎を叩きながらわずかな
時間名目して空を仰ぎ言葉を続けた。力は
力だ。何をなせるようになるのかはその
もの自身による。魂の形と量に依存すると
言っていい。じゃあもし私がそれを手に
入れたとして何ができるようになるのかは
分からないってこと。
それじゃしたいことができるかどうかは出
たとこ勝負だなんて。そんな爆地に
モルダモデたちは乗ったってことなの。奴
らのうち誰1人今まで後悔を口にしたもの
はいない。人は言葉にすることが全てでは
ないよ。魔王はどうだか知らないけど。
そうらしいな。まるで心の位置は同じだと
ばかりに魔王はそっと自分の胸
を撫で下ろす。いく人もの声が重なり合う
音はおそかなほどに静かだ。
ゆっくりと持ち上げられたまの下から
ゆらりゆらりと波打つように色を変える瞳
が覗く。どこにでも瞬時に移動できる力。
数先の未来を知る力荒野を草減に変え
られるほどに目をい吹きかせる力こことは
別の世界を鏡に移し出せる力動物たちを意
のままに操れる力様々だ。奴らが自ら持つ
性質にふさわしい力をそれぞれ手に入れ
望みは叶っていた。だからこそ奴らは時代
を選び引き継いでいた。我らはそう聞いて
いる。ふん。その自ら持つ性質に
ふさわしい力ってその守るものとか奪う
ものとかそういうあれのこと。それとも私
が持ってるような固有魔法のこと。その2
つは遠取り切り離せないものだ。そのもの
の持つ性質が望みを手に入れるための力と
なる。実際にその力を使って直接望みを
叶えられるかどうかは別だがな。謎かけか
。もっとこうはっきり具体的に言えないの
。手のかからない子供に呆きれるかのよう
な小さなため息を鼻でつく魔王に少し
イラっとした。嘘。結構イラっとした。
どんな力を持っていたところでどう使うか
はそのもの次第だ。我らには奴らが
それぞれなぜそう使ったのかまで分からん
し。お前たち人というものはいつだって
望みは1つではなかろう。我らが知って
いるのは奴らは望みのうち最低1つは叶え
られたということだけだ。なるほど。全て
の望みがというわけではないのか。けれど
魔族となって姿も変わり、それまで共に
過ごしてきた人たちと離れても差し引き
後悔をしない程度に望みは叶ったと。そこ
までして叶えたいもの。勇者の歴史から姿
を消した者たち。勇者はいつも複数が召喚
されている。高校さんは前に複数呼ばれる
ことにもきっと意味があると言っていたか
。それは多分正解だったんだろう。
そもそも召喚魔法人は人数を召喚条件に
入れているのだから意味がないわけがない
んだ。だって私自身がもうとっくにこの子
たちがとても可愛くて大切になっている。
それなのに共に過ごした仲間と離れてまで
叶えたいもの。1度失ったものをまた手に
入れた時、お前たちはそれをまた手放せる
か。魔王の視線はじっと私をいている。重
なる小は伸び寄るように私の鼓膜を揺らし
ている。お前たちはそれまで手に入れた
ものを失い、それらへの執着そのものも
全て捨ててきている。だからこそ新たな
執着はより一層強くお前たちの中に救った
だろう。それは問の形を借りた断定。我ら
とて1度はこの世界を失いかけた。奪わ
れかけた。我ら自身が石勢となり
気づき上げ尽くしみ尽くしん
だこの世界が崩れかけた時我らはこの身を
削り支えた。今もなお我らの力はこの世界
そのものだ。もう2度と壊させはしない。
勇者は音の世界への執着を失うことで
引き出されたと言っていた。ここはどこか
の世界から引き出された者たちが
より添い合って作り上げた世界。始まりの
存在である魔王も元はどこかから引き出さ
れた存在でそれはそうだろう。海育て失い
かけてまた育て直した場所手放せるわけが
ない。いつの間にか強い光を宿し始めた瞳
がお前たちも同じだとそう言っている。
ここは世界に拒ばまれたものがたどり着く
場所だ。各かにさきそう聞いたばかりだ。
それがこの世界の成り立ちでありだと失っ
たものを取り戻せたのだろう。誰かの息を
飲む音が耳に届いて、そんなカスかな音を
伝えるほどに空気が静かに張り詰めている
ことに気がついた。いつかもう1度と思い
続けたまま硬くなっていった関節は何の
抵抗もなく開くようになっていた。捨てて
きたはずのものは角間にかまたその手に
あっただろう。全てがどうでも良くなった
瞬間が重なることが召喚の条件だったと
いう魔王の言葉を信じるならああなるほど
と納得していたみんなも今何かを
思い起こしているのだろうか。キャラと
勘高く響く子供たちの笑い声
と私の指を握りしめた小さな手自分を
振い立たせるために何度も何度も思い返し
てはいつしかすり切れていったもの。
思い出した過去の絶望は再び手にした希望
をより強く輝かせたのだろう。絶望を
思い出せとモルダモデは言った。そうかと
改めて歩に落ちる。この世界のものはお前
たちを否定することはない。拒むことも
ない。ただ喜びを持って迎えれられた
だろう。我らの力でそう導いている。お前
たちが元の世界でずっと手にできず手に
できないからこそ絶望し続けたものだった
だろう。何よそれと小さくこぼれ落ちた声
はあめさん。エルネスのはという声は
ため息のように吐き出された。私の肩に
触れていた指のぬくもりがピクリと震えて
わずかに浮いた。ずっとずっと不思議に
思っていた。なぜこの強大な勇者の力を
強く求めないのか。いつだって私たちの
意思をまず最初に尊重してくれた。まださ
ほど親しくなってもいないのに。どうして
この人たちはこんなにも私たちを守ろうと
するのか。当初は戦闘を辞態すると言って
いた私なのに他のみんなと同じように扱っ
てくれた。まだ子供だとなれば前線へ行く
のを反対までされた。自分たちの仲間が
次々と前線で失われていく中、それでも誰
1人私たちを忙そうとはしなかった。勇者
としての働きをしない勇者なのにそれでも
こちらが問答無用で招えたのだからとそれ
を当たり前だとは命を驚かされない環境で
育ったから簡単に言えることだ。私たちの
当たり前が当たり前でいられるほどこの
世界の環境は決して優しいものではない
はずなのに魔王の力はそこで使ってるの。
その導きとやらでお前たちが通ってきた
遺跡は三国全ての拠点に通じているからな
。それでもかなりの量は消費する。ああ、
そうね。南には届かないくらいなんだもん
ね。拠点と言ったらうちで言えば飾るな城
になるってことなのね。国の指導者を中心
にその影響力が広がっていくイメージなん
だろうか。それなら城から離れれば離れる
ほど、南に行けば行くほどエルネスがよく
言う勇者への誠意が薄れるというのも
分かる。あのなんとか鳥ではそれなりに
遠い場所にあったはず。
導きってものが具体的にどんなものか
わかんないけどあれかな?3大同盟国間で
の薬場とか関係ある?直接に強制するほど
の力は消費が大きすぎるからそれを軸にし
ている。影響化にあれば自然に従って
しまう程度のものだがそれでも維持し
続けることは我らの力を持ってしても
そこそこな消費だからな。なるほど。
つまり魔王の力は世界の壁と三国の拠点を
中心とした導きとやらの維持に大半が使わ
れているから違うことに回す余力もあまり
ないと目に見えぬものを説明するのは
難しいと奴らも言っていたことがあるが
こういうことかなぜだか妙に苦にしそうに
魔王が何か言ってるけどいやちゃんと
分かったし確かに膨大な力は必要となる
だろうなくらいはふわっとなんとなく
そしてなかなかに納できると頷いていたら
ひどく控えめに服の片口を引かれた。
見上げればついさっきまで頼もしく然とし
ていたざザさんの前がえにゃりと下がっ
てる。え、なんでそんな顔してるんですか
?お腹でも痛いんですか?むしろなんで
かずは平気な顔してるの?何が?見回せば
叫んだあめさんは若干涙めだし、エルネス
はなんか顔を好調させてプルプルしてるし
、そのエルネスを幸さんがぎょっとしてみ
てるし、し太君はオロオろした顔してて、
レ君とザギルは拠トんとしてるけど、え、
本当に何がなんかこ
なんかないの?ほらかずはも。ええねえ、
ざザさん本当にお腹いわけじゃないんです
ね。そっちじゃなくてなぜ服具合に直結
するのか分かりませんけど大丈夫です。
ええ。わあ。ちょ、何それ?エルネスさん
。ちょっとそれ何する気ですか?おい、
シ太かせ。え、だからもうちょっとした。
シ太もなんか言って、え、ブツブツと
らしきものを唱え始めたエルネスの口を幸
さんが抑え込んだ。あめさんに袖を
引っ張られながら、正体君が、あめさんと
幸さんのどちらに抱えればいいのかうろえ
ている。私影とかさっぱりだけど長ければ
長いほど威力が上がるとかなんとか聞いた
ことあるし、エルネスのつぶやきは
まだまだ続きそうな勢いだった気がする。
ザギルと目があったけど、どうせザギルに
聞いてもわかんないしと目をそらした。
お前なんかすげえむかつくこと思ったろ、
今。じゃあ分かったの。何がだよ。ほら見
なさい。ほら見なさい。獣がわかんない
なんて当たり前でしょ。だからばっかお前
。俺だってな。その大概空気読めないの
よりかは。だってそんな嘘みたいじゃない
。あさんの雪場のない両手の平を自分で
握りしめて叫ぶ姿は理性の邪魔をする感情
がモて余されているのをあり々と伝えて
くる。あとザギルに言われたくない。嘘。
そんなの嘘だったみたいな言い方じゃない
。みんな優しかったじゃない。こっちに来
た時みんな私たちに優しかった。うん。
そうですね。なのにそんな導きだかなんだ
か知らないけどそんなあれがみんなにそう
させたみたいじゃない。そんなのあれと
魔王へ突きつけたあめさんの指を
とりあえずそっと握って下ろした。一応ね
指刺すのは良くないからね。礼儀としてね
とあああああれですよね。分かりますよ。
ほらあれでしょ。嘘でしょ?本当にわかん
ないとかその目やめてください。ザギルと
一緒見たいじゃないですか。分かりますっ
て。さすがにザギルじゃないんだからここ
まで聞けば思い当たるというもの。下ろさ
せた。あめさんの指をそのまま両手で
包み込んでしっかりと目を合わせる。握っ
ていたチップは2つともポケットに入れた
。私も恋愛小説とか少女漫画は人並に並み
ました。
うん。今まで私に優しくしてくれたのは恋
じゃなかったの。偽割りのものだったのっ
てあれですね。それでちょっとヒーロ役と
の間に溝ができる山場のあれですよね。
ねえ。あ、そうかな。なって何なのなんか
違うって言いたくなるんだけど腹立つんだ
けど正直乙女かと叫びたくなるけどあめ
さんは昇心照明の乙女なので無理泣き事だ
と思うなんて考えていたらエルネスが
ぷハっと幸さんの手から逃れた。バカに
住んじゃないわよ。なめてんの?死にたい
の?導きですって。私のこの私の思考が
信念が教授がそんなものに左右さ
れっぱなしなわけがないでしょう。いい。
今のこの私を作り上げたのは磨き上げたの
はこの私自身なのよ。手柄を持っていくん
じゃない。何年かけて検算し続けてきてる
と思ってるの。何十年なんだよ。こだまり
10振り乱した紙をぐんと後ろに跳ね上げ
て二王立ちになったエルネスの単価をあめ
さんと2人で口を開けてみていた。
跳ね上げられた神は幸さんの顔にビシッと
当たったし、正体君は即座に自分の肩に顔
を埋めた。魔王も自分を弊ゲするエルネス
をちょっと口を開けたまま見上げているね
。うん。やっぱりエルネスさんかっこいい
。うん。かっこよさだけで全てを
ねじ伏せるエルネスはさすがもう一度ざザ
さんを見上げたら苦笑いしてた。まあそう
いうことです。初めて魔獣に襲われた日、
騎士たちはみんなためらいなく私たちの盾
になろうとしてくれました。はい。ざザ
さんは身を停して私をかってくれました。
ああ、そうですね。まあ、結果としては
不要でしたが、ずっとずっとそう、私たち
が強くなってもそうでした。私の料理を
美味しいと喜んでくれた。私がお帰りと
迎えるのを安心すると言ってくれた。人に
よっては当たり前に手に入るであろうこと
は分かるのに、私の元にはなぜだかなかっ
た。それらが全部ここにはあった。変わる
わけがないです。私に言ってくれたこと、
してくれたこと、与えてくれたこと、それ
が私にとっては本物で全てです。はい。
大好きだから大切にしようとしたし、そう
伝えているつもりだった。上手にできてた
かなんて分からないけど、子供だった私が
父や母から欲しかったものを全部あげて
いるつもりだった。なのに子供たちは私が
家事や仕事が好きだからやっていることだ
と思っていた。何にも伝わってなんか
なかったって分かった。その時。それでも
私が大切にしていた気持ちは誰が気づいて
いなくたって本当にここにあるんだと叫び
たかったんだ。ねえ、その私がそんな思い
をあなたたちにさせたいわけないでしょう
。愛しげに口元を緩めたざザさんの手が私
の方を包んでくれて、そのぬくもりが私の
真を温めてくれる。ほらね、ちゃんと私が
伝えたらきちんとこの人は拾い上げて
くれるんだ。まあ、そもそも取り出して
見せられるようなものでもないし、証明
できないものをグズグズするのは無駄です
から。そこはとなく絶妙に噛み合ってない
気がするのは何でしょうね。やだわ。だっ
てほら子供が見ているじゃない。人の身で
我らに届くことなどありえないと分かる
だろうに。仁土のママのエルネスへつく
魔王の声はさっきまでの総言さはうせ、
ただ老人のようにしがれていた。気を
持ち直すように息を細く長く吐き出した
エルネスはそれでもその二王立ちを崩さ
ない。ええ、分かるわ。だけどそれは侮辱
を飲み込む理由にはならない。お前たちは
いつもままならない。幼げで親たらずな小
に滲む逃がしさは丁年みているように
思えるけど多分それだけではないのだろう
。様々な小と同じ数だけ複雑なキ々もある
ように感じさせる。全てに答えると魔王は
言った。
その答えを聞いた上で選べとも言った。だ
けどそれはきっと全てを聞かなくては全て
の答えは得られないという意味にも取れる
し実際そのつもりなんだと思う。だって
魔王は私に願いを叶えて欲しいのだから。
心身と静かに振りツもる雪がゆっくりと
その重みで大機の枝をしならせていくよう
にさやきが重なり響き合う声は確かに私を
押しつすようだった。この道を選ぶしか
ないのだと、他の道を暗がりで塗りつそう
としていたのだとなんとなくわかる。だっ
て魔王は言っていたではないかこの世界が
愛しいとい慈しみ見守り育ててきたと。
もう2度と壊させはしないと。一度この
世界を壊しかけた龍トたちの技術を糸い
ながら使えるものは使うと言っていた。だ
からきっとこれまでの勇者たちは時代の
勇者へとつぐ場に魔王を関わらせなかった
んじゃないだろうか。
ただそれでも勇者たちの選択は同じで、
そしてモルダモでも自分の意思で選んだ。
多分だけど多分きっと失ったもの、奪われ
たもの、切望していたもの再び手にすれば
2度と手放したくはなくなるもの。魔王の
導きがあろうとなかろうときっと勇者と
魔王の願いは最終的に同じものになったの
だと思う。別に操ってたとか洗脳したとか
言っておらぬだろう。当たり前じゃないの
?されてないんだから。あれをため息きに
混ぜた魔王にエルネスは強気を崩さない。
もういいのかしら?インタビューはもう
いいのかしらね。いいんだろうな。でも
いいのかな?多分魔王はきっとおそらく
私たちが思うイメージの魔王ではなく、
いわゆる創造心に近い存在なんだと思うん
だけど大体ね、ダッシュダッシュダッ
シュってかにしてるの。
お茶を入れ直してる。はいはいはい。
みんなカップを返して。手渡されたカップ
を手早く吸い魔法ですいでから新たに入れ
たお茶を注いで行くのを繰り返していたら
魔王とことこやってきてカップを差し出し
た。結構気に入ったの。悪くない。それは
どうも。魔王がカップを両手で包み込み、
こぼさないように慎重に椅子へ向かう。
その様子をエルネスが複雑な表情で見つめ
ている。
まだ言いたいことがあるのだろう。さりと
した羽わりが1度だけ。そのままほろりと
崩れて口の中に広がったかずは
よく目を見開いて固まっていることはある
がおそらく今までで1番目と口を開いて
いるざザさん。い、今何を口に入れました
?意外とさらっと溶けたのでお茶はいら
なかったみたいです。喉をつまらせたらと
思ってお茶を入れたけれど必要なかった
らしい。じわじわとした熱がゆっくりと喉
から後頭部へ抜けていく。大丈夫ですよと
頷いて見せるとざザさんが悲鳴のような声
をあげた。出して出しなさい。べべはどう
したの?ざザさん。77に大きな両手で
両方を掴まれ太い指先が唇をこじ開けよう
とする。パカッと口を開けて中を見せた
途端、ざザさんが膝から崩れ落ちた。なぜ
呼び動作すらなかったんですか?わ、
ちょっとざかずは。あんたまさか味は
あまりしなかったですよ。味なんて聞いて
ないわよ。おお。う、うわあ。マジで。
マジか。うわあ。マジで。ぎゃは。食い
やがったか。やっぱこいつ食いやがった。
そこ面白がって青向けにひっくり返り、腹
を抱えて笑うザギルの姿をし太君とあめ
さんが私とザギルを見比べながら繰り返し
ている。膝まずいたざザさんの方にさりげ
なく片手を置いて支えになってもらった。
かずはちゃん美味しくなかったの?
クッキーみたいに見えたのに味がないから
まずくもないし美味しくもなかったよ。
そっからじゃあ僕食べなくてよかった。で
もクッキー食べたくなっちゃった。お城に
帰ったらある。うん。あるよ。作り置きし
ておいたからね。やった。うん。でも
ちょっとかずはちゃん鍋の中で小さな気宝
がふツふツと上がり始めるようにじわじわ
と高まる熱が頭蓋から跳ね返り勢いを増し
て全身の血管を巡っていく。ああ、これが
魔力回路かと冷静に感じる一方で思考が
少しぼやけてきているのが分かる。
かずはさんと力が抜けて倒れ込んだ私をざザさんが受け止めてくれた。あのね、霊君のちょっとだけ待っててくれる?これは知っている。あの城の裏手の遺跡で麻酔の首輪押された時に似た感覚だ。全身を暴れながら巡る魔力が餌の下の打に集まっていく。視界がるぐると回り始める。
制御しなくてはああでも下腹に集まってき
た魔力がどんどんと傘を増していくかずは
ちゃんかずはちゃんとれ君の涙尻りの声が
聞こえる。大丈夫と笑ってあげなければ
だって魔王は私を殺さない。貴様何をした
どうなっているとざザさんが吠えている。
エルネスに続いてざザさんまで魔王に
噛みつくなんて、おそらく2人には魔王へ
の本能的な恐怖が感じられているだろうに
、みんなの声が重なって聞こえる。魔王の
声が1人合唱のように重なって聞こえてい
たのとは全く違う。普段ならこの賑やかさ
に心地よく埋もれていられた。大丈夫だよ
と声を上げられない。映り変わる視界は
実際に見えている視界なのだろうか。自分
が青向けなのか潰せなのかも分からない。
確かにざザさんの腕の中にいたはずなのに
。みんなが慌てているから大丈夫だと。
いや、待って。何かこの暑さはちょっと
高熱が出たとかそんなんじゃなくて
ダッシュダッシュダッシュダッシュ
ダッシュダッシュ。あつ熱い
暑い熱い暑い。何これ?熱湯?熱湯地獄な
の?加速度を増して傘を増す魔力が次から
次へと下腹から湧き上がる。今にも
溢れ出しそうでいて、それでも表面長力で
ギリギリを保つ水面のように。血管が筋肉
が皮膚が焼かれていくような熱。ダッシュ
ダッシュダッシュ。破裂しそうな眼球を
押さえた両手に何かが絡みつく。まぶは
確かに閉じているのに自分で塞いだはずな
のになぜか視界が鮮明に広がる。歌種の時
に見る夢のようだがこれは確かに今閉じた
まの向こう側の視界だと分かる。レ君が
ざザさんがみんなが私に向かって叫んで手
を伸ばそうとしているけれど透明な草が
またつのように伸びて捉えられている。
シ種汁伸びるつは私の腕にも手にも足にも
巻きつき、それは雲が獲物を糸でぐるぐる
巻きにするようにも私自身から吹き上がる
糸で前を作っているようにも見えた。実際
に目で見ているわけでもない光景のさらに
その上からスクリーンのようにかかり
まるで見覚えのない映像が重なる。無性
映画のようなそれは私の意思や理解に
関わることなく熱を持って脳に焼きつけ
られていく。ああ。だからこんなに暑いの
だと夢の中の自分を見下ろす自分がいる時
のように思考が二重に回っていく。鶴る草
の糸が染まっていく。ガラスでできたよう
に薄く透明だった。それがずるりと私から
何かを引き出すように黒く染まっていく。
黒い前は紡がれる先からルリー色の糸に
なり、伸びていくほどに散っていく赤や緑
や青が光の束となり絡み合って色合いを
変えていく。水面に広がる波紋のように
波打つ草が光をひ返しながら染まっていく
。鼓動のような波紋とこする熱が目に脳に
赤髄に刻みつけていく。それらはこの世界
の利なのだと言葉ではなく皮膚が神経が
心臓が理解していく。おそらくさほどの
時間はかかっていないはず。だってまだ
鶴る草に拘速されているみんなは抵抗を
諦めていない。私だけに見えていた
スクリーンは持ち上がるまぶと共に消えて
いった。熱に叫んで枯れかけた喉を弾い気
がする。うずくまったママ顔だけを
少し上げ、小刻みにまだ震える手を下ろし
てまたきをすれば、ぐるりと崖に囲まれた
中に我が色鮮やかにサイドを上げていた。
モルダモデち魔族が眠る棺を囲むガラス
サイクのような低木も中庭に3本だけあっ
た木の小も氷の城すらも色を与えられてい
た。低木は足びによく似ていた。撫でやか
な濃い緑の歯に赤や白の小さな釣り金型の
花が鈴に揺れている。色を取り戻した木の
枝からは早回しのように歯がい吹き次々と
色のつぼみが誇んでいく。幻想的に輝いて
いた氷の城は白アの壁で崖肌をしい、いく
つもの後頭と塩水系の屋根が冷たい日差し
を鈍い色に照り返している。もったいねえ
。お前
草やらやらなぞに魔力食わてんじゃねえよ。俺がうわとなぜか
1人自由に動けるが私と周囲をつぐをちぎってはもぐもぐと口に入れ始めた。や本当に自由だな。やってみできたとか口では説明できねえなというのはギルの得意だがその感覚だろうか。熱が引いていくのと共に思考のレが整い明になっていくのが分かる。
貴様何呑気に?あ、いや、お前らが何焦っ
てんだよ。かずはちゃん、かずはちゃん
確かに鮮明になって言っていると思うのに
、口に私を呼ぶ声に反応できない。暴々と
巻きがいを耳に当てた時のような音がして
いるけれど、確かにみんなの声はしっかり
と届いているのに。黒いつる草の糸はまだ
私の手足にぐるぐると絡みついていて、
ザギルはそこから前をつぐようにするする
と引き、ちぎってはもぐもぐしていた。
ハーブティーは逆寄って嫌っていたくせに
、パさりと頬を撫でた感触にひっつめてい
た神がいつしか解けたのかと思い払おうと
して、
うん。神かと思ったら布団虫にされた
みたいにつる草に頭から覆われていた。
本当に前上になっていたらしい。だから頭
がこれ以上持ち上がらないのか。顎を上げ
て前を睨み上げた。また滝ごとに視界の
改造度が上がる。ギリギリ見える崖上の
受標と空と雲の境い目がクリアだ。小で
揺れる薄も色の花びのわずかな陰影までも
が捉えられる。梅を含み始めた下の歯の
水踊りじさが細かな光を引いている。世界
はこれほどまでに綺麗だっただろうかと何
の考えもなく思った。そもそもこんな体制
で考えだの感動だのあったものではない。
ゆぎなくしっかりと編み込まれた蔦の玉座
は濃い緑と深い赤の歯がグラデーションを
なして魔王の小さな体を支えている。どこ
か偉そうに私を見下ろすそのキめく瞳に
またイラっとした。さすがに魔力が尽きる
気配もねえな。ザギる。お前動けるなら
なんとかしろ。かずはちゃんかずはちゃん
あんたも食べ尽くす勢いだね。やあ、
ビミーしよ。ザギる。ちょ、ちょっと
あなた、それ私にも一口。レイ君に
手くらい振って見せたいが相肉がそこまで
動かない。グーパーして指は普通に動く
ことを確認した。なんだろう?海鳴りの
ような雑音の中から飛び込んでくるように
みんなの声はちゃんとクリアに聞こえて
いるのにどこか距離を遠く感じる。ザギる
。ザギルバカ。ずるい。かずはちゃん
かずはちゃんつたくどの辺りがずるいっつ
んだよ。坊主何ともねえよ。ほらこれ見ろ
。門も変わってねえだろ。かずはかずはの
まんまだ。ザギルはヒラヒラと自分の手の
ひにある近いの門を霊君に振って見せた。
ああ、そうか。私が私でなくなれば
ザギルトの契約にも影響が出かねなかった
ということか。やはりその辺りは1番気に
なるポイントではあったしね。モルダモデ
や過去の勇者たちが自分の意思で魔族に
なったということは大丈夫だろうとは思っ
ていたけれど、そんなのでも確認できたの
か。あんたそれにそんな効果を予測してた
の?いや、でもまあ結果変わらなかった
わけだしよ。契約そのままなら俺は別に
文句ねえよ。で、どうすんだよ。これ全部
引きればいいのか?ザギルのもぐもぐは
止まらない。これは草の味ではないの
だろうか。ぐっと拳を握りしめれば
パチパチと皮膚をかけ上がる細い火がその
まま黒い草に吸い込まれていった。うん。
自分でも行けると思うけどこれ以上魔力を
くれてやるのも腹立つし自分でも行ける
けど。おお。ザギルは前をわし掴かみにし
てバリバリと引き剥がしていく。
髪が引っ張られるかと思ったけれど、案外
すると外れていった。ひっつめていた神は
やはり解けていたようでサラサラと肩を
覆っていく。状態を起こしてやっとみんな
の方へ顔を向けるとレ君が弾けるような
鳴き声をあげた。かずはちゃんかずは
ちゃん頭だ。異部えぶほっと頭情でザギル
が吹き出している。みんなも一瞬泣きそう
な顔をしていたのに一斉にれ君から目を
そらした。ざザさん、ざザさんまで痛く
ない。痛くないの?ぎっちりと巻きついた
鶴る草がギシギシいいそうな勢いでじバタ
して必死に叫ぶ霊君が可愛い。可愛い
けれど私の可愛い子を縛り上げているそれ
が無正に腹立たしくなってくる。にっこり
と笑って大丈夫だと伝えれば、目をうるま
せながらぐっとしっくりを飲み込んだ。
よし、いい子だ。ほら、これだ、これ。
ザギルが私の頭をつついたらしいが、どこ
か違和感がある。直接頭をつかれたという
より、帽子の上とか何かを間に挟んでつか
れたようなダッシュダッシュダッシュ。
つかれた辺り、耳の上当たりに手をやれば
つるりとしたシリコンのような感触がある
。撫でて形をなぞれば大きな巻きがいの
ようなこれは書くだろう。モルダモデとは
どうやら形が違うらしい。そういえば棺の
中にいた魔族たちの角もそれぞれ大成り
し小なり形は違っていた。ほれとザギルが
左手を中にかせば地面からその手まで高さ
1m幅50cmほどの氷の壁ができた。
本当に器用だ。中心部が白く濁り多少の
歪みがありながらも平らな表面が強情に
なっている。覗き込めばうらぼやけては
いるものの両耳の上それぞれに来るんと
巻いた洋と焼けに光る瞳の私が見えた。角
も瞳も私の魔ニュー積だ。外側に行くほど
黒からルリに変わり夕食が輝いている。レ
君が泣いているのはこの角が痛そうに見え
たからなのだろう。まだ腰から下に
まとわりついている鶴る草をそのままに
身体をひねれば背中に早は同じ色の閉じた
羽がある。これもモルダまでモデのコウモ
の羽ではなくトンボの羽が何枚も重なった
ものだ。ジャージねえちょっとジャージ
破けてない。真っ先にジャージの心配かよ
。あ、大丈夫っぽい。どうやら羽は直接
背中から生えているわけではなく、背中と
の間にわずかな隙間があるらしい。
羽自体貸化した魔力で半じ体みたいなもの
だとさっき熱と共に刻みつけられた知識が
頭をよぎった。かずは3ざザさんのあまり
聞いたことのない不安のこもった声に
ちらりと彼を一別する。うん。分かって
いるよ。私がれ君にすぐ駆け寄らないのが
おかしく見えるのだよね。駆け寄って
抱きしめたくなる衝動が湧いていないわけ
ではない。でもそれは今私の中心から少し
離れたところにある。さっきからグツグツ
と煮立ち始めているのは別の衝動だ。なぜ
あの子が私のところに来られないの?なぜ
あの子たちが縛られなくてはならないの?
霊君たちを捕まえているのはまだ色が戻っ
ていない半透明の剣草。あれが私からあの
子を遠ざけている。世界を支えるための力
を私から吸い上げておきながら私から何を
奪おうとしている?霊君たちの声を
押しのけようと耳の中でゴ々ゴとなって
いる音は私の中で渦を巻きながら
湧き上がり続ける魔力だろう。これをどう
使うのか、どう使えるのかもう私は知って
いる。これがどれだけの大きさなのか、何
をできるものなのか熱と共にあのチップが
教えてくれた。魔王が望んだのは世界を
支える力。いくつもの存在が寄り添って
出来上がった魔王はその力を世界の維持に
使っている。豊かに育まれた世界は再現
なく生命を生み出し力に満ち溢れるが
けれどそのままではまた淀んでしまう。
また壊れてしまわぬよう消えてしまわぬ
よう魔王の中の存在たちは自らの力を時に
は削りながら世界の近衡を保ってきた。
勇者は削った力の補充要因だ。世界を渡る
時に勇者としての力にふさわしい器に変え
、より大きな力を持つ魔族になるべく土台
を整えるもの。言うなれば今の私は
スーパー腰水Zというべきか。何言ってん
だお前。世界が強く豊かに大きく育てば
育つほど必要な力は増えていく。増えて
いった分は仙代勇者の菩標に記された没念
までの時間が示している。魔族となり増幅
した魔力の文長名となったはずの彼らは台
を重ねるごとに前代よりも早く眠りにつき
始めるようになった。1台あたりに3人は
いた魔族となった勇者たちがモルダモで
1人となるほどにまでよいしょと腰回りの
鶴る草をつめるふ掴みタバにして
握りしめる。ほら、ザギル、あんたも
手伝っていいけどよ、別にもう手伝いいら
ねえんじゃねえか。食べた分働け働け。
ダッシュダッシュダッシュした。私が
握りしめた瞬間、より漆黒に染まった鶴る
草を力任せに2人で引きちぎれば、それ
まで吸い込まれて言っていた魔力が生場を
失い暴れ出した。ちぎられた切り口から色
を失い倒れかけた草は何本かごとに
まとまり解け合い、数十匹の氷の蛇となっ
て襲いかかってくる。いやあ、蛇か。それ
蛇。あやめ細いスライムだと思え。あやめ
ちゃん蛇は結構美味しいってかずはちゃん
前言ってたし。無理。いい。い嫌食べない
からね。って蛇をかわしながら返そうとし
た横でザギルがもしゃっていた。さすがに
2度見してしまったけれどまあいい。
慣れくるい溢れ出る魔力をなめていなして
それを狙う蛇を蹴ってないで叩き落として
蹴り上げた足をそのまま蛇地面に
叩きつけるように踏み出してさあお前たち
は私のもの私が主が支配するほんの一瞬城
も崖肌も中庭もゆらりと新郎のように揺い
だり
断りは理解できたはずだそうだねったりと
した動作で魔王が立ち上がれば玉座はホロ
と粉となって消えた。カ首をげた氷の蛇数
匹が魔王と私の間に壁となって立ちふがっ
ている。サーザギル号
やっておしまい。うぜ。状態を伏せべる
ように駆け出したザギルがその勢い
のマヘビを次々に投ぎ倒す。方向で
引き飛ばしくり刀で切り払い地に落ちる前
に頭を救い上げ神み砕く。魔王の無表情が
眉間の深いシで崩れ、きつく噛みしめて
いるであろう口元から下打ちが漏れた。
ざりと赤村先の羽が魔王の頭情に
舞い上がり、ロソに火を灯したかのように
無数の炎の羽が中空に浮かび、パシパシと
ひどく軽い音を立て、羽は半円にしり、
次々と切りかかってくる。ざザさん、幸
さん。2人は衝壁とプラズマシールドで
依頼。グツグツに立っていた怒りが徐々に
ふクふ々ふクとしたものに置き変わって
いく。権したハンマーで羽を叩いて
勝ち上げ横ナに粉と変える。ふ。残子を
撫でるように両手を広げれば赤村の子は
ルリーのサザレ士となりメテオ
ザギルとたれていた氷蛇が周囲の草も一瞬
で巻き込み魔王を守る壁となった。音も
衝撃も飲み込まれ埋れていくサザれ石は
それでも壁に数箇所握りこし台の穴を
開ける。また滝の間に滝となって落ちた壁
の向こうで魔王が棒立ちで佇んでいた。あ
、真後ろの木に穴が開いている。位置から
してほをかめたのか。うふふ。まだだ。
まだ足りない。いや、お前俺の位置も気に
しろやと。ザギルが地面につっふして叫ん
でいる。手近な位置の低木をハンマーで
きっと撫でる。水みしかった能力の歯も
伸びやかな褐色の枝もコロコロとした白い
小花もサザレシに変わり中に浮かび上がる
。魔王の周囲にある草や低木がざめき
始める。そのアレクサンドライトの瞳を
まっすぐに見つめながらサザレ石の弾幕を
振らせた。きっと細く息を飲んだのは魔王
。モルダモデが眠る棺は周囲の低木が
ボンボりのような暴壁となってギリギリで
破壊を免がれた。圧倒的な覇気に怒りを
まとわせて瞳をギらつかせる魔王にんまり
とザギるみたいに笑って見せる。ねえ、
大切な人を質に取られるってどんな気持ち
?やっぱりラスボスはさあ正太君のつく声
が聞こえた。何よりもまずしつけからです
よ。話は全てそれからだねえ。大切な人を
質に取られるってどんな気持ち?不快そう
に目を細める魔王の威圧などもうどうと
いうものでもない。あれだのなんだのとる
に足らない物扱いをして見せて湧いた
けれどモルダモでも仙代勇者たちも安らか
な顔で眠っているのだ。大切にしていたで
あろうものを抱かせて綺麗な棺にえ、枯れ
ない花に囲ませてモルダモデなんて
オートマタのリゼまで与えられている。
魔王にとって彼らがただの補充要因では
ないのは明らかだしに今とてもとてもお
怒りだ。ざま分かったならうちの子たちの
高速を解きなさい。あんたと違って私は
持ちの力全部で戦えるんだからね。
湧きまえてもらおう。彼らがこの世界を
支えているのだぞ。知りませんね、そんな
こと。なんでそんなことが脅しになると
思うのかさっぱりわからない。世界を壊し
たくないのは王の望みだろうに。交渉し
たてか。あんたんちはあんたが守れ。助け
がいるなら下手に出て頼め。その力は元々
もう私のものです。もらう条件を決め
なかった方がバ鹿なんです。交代魔王交代
イベント
やめろよ。シ太かずはちゃん高速を解かれ
たレイ君がタックルマガに飛びついてくる
のを受け止めた。エルネスとあめさんが
キラッキラした瞳で私の角と羽に触っても
いいかと手を揚げ下げしている。うん。
待ってね。ステーステー。見た目は30歳
前後の霊君。私がどんなに両手を広げても
その大きな身体を包んであげることはでき
ないし、どうしたって私が包まれてしまう
方で召喚されてすぐの頃オムライスを食べ
て泣いた霊君。あの時からずっと私は君を
毛布のように包んであげたかった。本当に
痛くない。痛くない。うん。大丈夫だよ。
そっか。わあ、すごいね。ピカピカで
かっこいい。
私を抱き上げたまま、右から左から下から
と角を覗き込んでくるレ君の肩を軽く叩い
て地面に座らせる。かずはちゃん、そっと
額体にかかる前髪を空いて流し、そのまま
方を撫でた。少しを引けば素直に私の肩に
顔を埋めるレ君の頭を抱きしめて君は今が
楽しいと言うけれど強くなれて嬉しいと
言うけれどだから本当は身の選択を大切に
してあげたいと思うのだけどだからこれは
本当に私のエゴでしかないとは思うのだ
けど世界を支える力として魔王が使おうと
していた魔力は収まることなく膨れ上がり
続けている。魔王が言った通りに私は力を
望んでいた。得られる力は本人の性質や欲
に依存するというのなら、私の得られる力
がどんなものかなんてかけるまでもない。
パチパチと色取り取りの小さな火が
降り散る。何枚ものトンボの薄が広がって
私とれ君に巻きつき歯ごもとなって包んで
いく。ずっと耳の中でゴーなっていた音が
激しさを増してざザさんたちの声を
かき消していった。スキル気配もなく
コンコンと湧き続ける魔力の流れを鍛念に
整える。ザギルだって私の魔力操作は別に
下手というわけではないと言っていた。手
に追えなかった力の使い方を私はもう知っ
ている。ダッシュダッシュダッシュ私の
可愛い子。いつだってまっすぐに私に
向かってかけてきてくれた。一緒に寝て
くれなきゃ眠れないと甘えてくれた。それ
でいて僕が一緒だとかずはちゃんは眠れる
みたいと得意そうにしてくれた。
僕はもう大きいから寝って1人根を始めて
もルディとこにお泊まりするのと元気よく
飛び出していってもここが自分の居場所だ
と満面の笑顔でただいまと帰ってきて
くれる。ダッシュダッシュダッシュ私の
愛しい子丁寧に丁寧に夜泣きする子の背を
撫でるように魔力に行き先を教えていく。
ゆっくりとゆっくりと愛しい子がびっくり
しないように私の力を注ぎ込む。腕の中の
頭が小さくなっていく。ほんの少し寝癖が
ついた針のある髪が柔らかくなっていく。
わずかにあげていたかが血について膝を
ついて耳の後ろの日向の匂い。そうね。
子供ってこんな匂いがしていた。牛と
抱きつく力は意外と強い。男の子は骨格が
しっかりしていて泣いた時に安定感がある
んだよね。もぞもぞと居心地のいい体勢を
探すつがくすぐったい。顎でかき分けて
キスを落とす。ねえ、いつかそのうちれ君
の帰る場所は私のところではなくなること
だろう。大切な場所を自分で作り上げる
ようになるだろう。そのために何かを捨て
て何かを選ばなければならない時だって
来るだろう。でも君はまだ10歳でた例え
ちょっと大人びて賢いところがあったとし
てもまだ本当に大人になんてならなくても
良い年なんだ。10年ポっちでざザさん
みたいにかっこよくなるなんて頑張らなく
ていいんだよ。ざザさんが今のザザさんに
なるために積み上げたのと同じ年数を君も
使えていいはずなの。ダッシュダッシュ
ダッシュ小さくて温かくて一瞬だって目を
離せなくて私が手に入れた力は私のもので
私の願いだけを叶える力モルダモデや仙代
勇者は自分たちを受け入れた世界を守り
たかったのだろうけれどおそらくそこまで
の執着を育てることこそが成熟だったの
だろうと今ならわかる。会いだけれど、私
はそんなものより大切なものがあるんだ。
この子が大切な場所を作り上げるための力
を育てられるように、何かを決めなくては
ならない時に手段や方法を選べる知恵を身
につけられるように未来を夢見る柔らかな
感情をかららすことなくいいていられる
ように。ダッシュダッシュダッシュ泣か
ないように痛い思いをさせないように。
ダッシュダッシュダッシュはあ、そうだ。
泣いていた頃の記憶など消してしまって
ダッシュダッシュダッシュ。あんなパパや
ママなんかといた時間なんていらない。
そんなのより私だけのかずは薄葉の衣に
強く掴まれた方とざザさんの固く厳しい声
で用意かけていた意識が戻った。アップな
アップなかった。プアはかずはちゃんが
大人だ。中にもかぶっていた薄を羽に戻し
ていけば現れたの白リットとした目とまだ
薄めの前毛あけない口をポカンと開けた
可愛い子が私の腕の中にすっぽりと収まっ
ていた。確かにさっきまでの霊君のおかげ
がある。丸くなった方の輪郭。まだ喉仏が
出ていない細い首と鎖骨を覗かせて襟り元
がブカブカになったジャージが薄い肩に
引っかかっていた。ダッシュダッシュ
ダッシュ可愛い
レー君可愛い。ああ、もっとよく顔を見せ
て抱きしめては話して顔を確認することを
何度も繰り返さずにはいられない。ちょ、
ちょっとかずはさん、僕にもまだまだ待っ
て。ああ、何回見ても可愛い。ええ、お前
でっかくなんじゃなかったのかよ。かずは
ちゃんが大人にああ、でもまだ僕より
小っさくない。いや、まあ、かけた1級に
伸びたから。待ちなさい。待ちなさい。
まず診察させなさい。ほらかずはお腹お腹
出てるからねえ。さああ、痛い。ジャージ
ちっちゃい。いやあ、あっぽ痛い。お待た
せしました。城の中でエルネスとあめさん
に手伝ってもらってレイ君とジャージを
取り替えた。ジャージ地は伸びるとはいえ
、身長だけじゃなく胸や腰回りも大人
サイズになった私には1人で脱げない
くらいにきつかったし、レ君に成人男性の
ジャージは大きすぎたからね。あ、
アトエルネスに簡単な診察をされた。正常
とは言いたくないけれど、まあ健康では
あるんでしょうね。だそうだ。レイ君の
本来の年は10歳。見た目30歳前後だっ
たから私の20年分をレイ君にあげた。私
は与えるものだとみんなが言うのだから
きっとできるようになると信じた私の完全
勝利だ。切っちゃえば早いって言うのに
かずはそれは絶対嫌だって言うからだめだ
よ。そんなのもったいない。それにれ君に
ぴったりだったでしょ。あのね、ちょっと
だけちっちゃい。ざザさんに頭を撫でられ
ながらレイ君はニっこニコとして少し足り
ない袖を見せている。ほら男子と女子じゃ
肩幅とか骨格も違うから。反対の手は私の
手をしっかりと握ったままだ。首をかしげ
て見せればいつものように反対側に首を
かげて満面の笑で見上げてくれた。可愛い
かずはさん。せ君をまた抱きしめてつム字
あたりにほずりしていたらざザさんが私の
方に手を添えてきて僕にも妻の顔を
ちゃんと見せてください。ダッシュ
ダッシュダッシュ冬ちやめて本当に何この
イケメンだけど硬直してしまった私の目を
覗き込む金の瞳にはうが浮かんでいた。あ
、うん。そうね。ちょっとさっき暴走し
ちゃったものね。うっかり霊君を赤ん坊に
してしまうところだった。大きすぎる力へ
の紅用感に当てられていたのかもしれない
。だって赤ちゃんになってしまえば向こう
の親のことなんて忘れて育て直してあげ
られるじゃない。そんな誘惑に負けそうに
なった私をざザさんがずれ戻してくれた。
だめだよね。そんなのはダめ。辛かったり
寂しかったりそれも全部今の霊君を
作り上げた霊君のものなんだから。羽に
くるまれた私たちに何が起きているのか
正確には分からなかっただろうに、ざザ
さんはしっかりと私がちゃんと正期でい
られているのかを見定めていた。あの呪い
でおかしくなってしまった時、私が私でい
られなくなることをどれだけ私が怖がって
いたのかを知っているから、もうそんな
思いはさせないと前に言ってくれたことを
ちゃんと守ってくれた。君には聞こえない
くらいの小声でありがとうと伝えたら
ほっとしたようにでもまだ複雑そうに
笑い返してくれて金の魔食は消えて穏やか
な橋色になった。あれかずはちゃん
おっぱいある。ふわおっぱいぽよぽよん
レースそれはずるい。私の胸に顔を埋めて
いたレイ君が唐突に改めて気づいたのか
ちっちゃな手でふわっと持ち上げつつ堪能
し始めた。うん。らないからね。寄せて
あげないと気づかなかったから。てかざザ
さんずるいって言った。いやいやいや、
標壁の好みにゃ全然足りねえんじゃねえの
。つうかまだちっせえな。お前頭掴むの
やめて。脳みそちっさいみたいなのやめて
。ってえあ、ざザさ。好み言うな。違い
ますからね。胸の趣味なんてないです。
ざザさんかずはちゃんぽよぽんだよ。例
ダッシュダッシュダッシュ。魔族の姿は
受け入れられないとあれは言っていたんだ
が。あ、うわ、忘れてたでしょ、その顔。
俺ら魔王とずっと待ってたのに。ちょっと
空気辛かったよね。忘れてないし。魔王の
白なんだから忘れてたわけないし。嫌な
そんなわけないじゃないか。多分字で完結
します。多分年内間に会うはずです。多分
選べと言ったのは我らだからな。再度椅子
を作り出して深く腰しかけた魔王は疲れ
きった表情を隠すことなくそう言った。
勇者が魔族へと変わる時に放出されるもの
は通常時の魔力量を大きく超え不足してい
た世界を支える力の補充に当てられるはず
だった。そんな力の大半を私は霊君に使っ
てしまったのでまあそれは脱力もする
だろう。でも力を手に入れるための条件に
入れなかった魔王が悪いと思う。それで
もり断りを理解した勇者はみんな自ら捧げ
たものだぞ。知らないよ。その子よりうち
の子でしょ。普通。言い切るのがかずは
ちゃんだよね。お性高いからな。人線ミス
だな。勇者人はこそこ平然としている。
レイ君は私の膝でコアラみたいに抱きつい
てニコニコしたまま眠ってしまった。
大きかったれ君が私を膝に乗せていたの
よりは若干イヤホンの少しばかり膝から
溢れてはいるけれどちゃんと収まっている
。私たちはこの勇者たちよりも成熟にかけ
た時間が短い。それはモルダモデの待ち
時間がなかったせいだ。成熟は勇者がこの
世界を壊したくないと願う執着を育てる
時間。短かったのだからその分が足りない
のは仕方がないことだろう。そんな執着が
短時間で育つわけもなければ私に至っては
想像もつかない。平民で少市民の給職の
おばちゃんですし、モルダモデは蒸気機関
の開発に携わっていたし、時代的にかなり
の知識階級で人の上に立つ層の育ちだった
のだろうと思う。世界という大きな視点で
物を見るがあったに違いない。おそらくは
他の魔族となった勇者たちも。そしてザザ
さんとエルネスはまさにその人の上に立つ
ものなわけだからさすがにちょっと
落ち着かないようだ。ザギルは普通にまだ
草を食べている。帰るのだな。魔族の姿は
上で見ているものもいる。あれらは
受け入れられることはないだろうと言って
いたが。うん。多分モルダモデちの時代で
はさ、元の世界でも差別が当たり前にあっ
たのよね。エルネス150年前は南ほど
じゃないとはいえ、飾るナでもそれなりに
種族対立とか差別はあったでしょう。まあ
、そうね。だからこそ法律や制度ができた
わけだし、今だってないわけじゃないわよ
。遺会が起きないようにお互い鑑渉しない
だけでわ、俺そんなん見たことねえぞ。
どこにも死体1つさらされてねえし。南と
比べるな。多分ね、モルダモデにとっても
当たり前にあったことだから受け入れられ
ないことに疑いがなかったんじゃないかな
。今は結構どうとでもなると思うわ。なん
なら黙ってりゃいいし、身近な人に拒絶さ
れるのが怖かったのだろうけれどね。
そんな心配私には無要だ。というか今さ
じゃないか。私たちは言うなれば勇者族
みたいなものでこちらに渡ってくる時に
すでに人族ではないものに変わっているん
だ。
見た目が変わらないからうっかりする
けれど、元踊りってもいない魔力回路だの
勇者パワーだの備えた時点でお察しという
もの。そうか。魔王はさらに身を椅子に
沈み込ませてまぶを閉じた。む、別に今
すぐに世界がどうこうって話じゃないじゃ
ない。この城にだってモルダモデの魔力が
うっすらと残っているくらいなんだから、
ホームチェンジ時の分落たって通常時に
多少の補充はできるわけで、ちゃんと頼む
なら私だって多少の協力はしないでもない
し。魔力が残っているってお前にわかんの
かよ。嘘だろ。かずはちゃん本当に上から
を崩さないね。やだな、ザギルさんわかん
ないの。嘘でしょう。フォームチェンジっ
てですから。クソが多少でかくなっても
むかつくな。おそらく私自身が同士の魔族
になったから分かるのだろうけれど、それ
は黙っておく。私鈍くない。かずはさん、
協力ってのの負担は遺跡経由で多少魔力
引っ張られるくらいじゃないですかね。
どうできるんでしょ?そのくらい。無論だ
というかお前は力物が我らと大さない。
これまで削ってきた分にこそ満たないが、
存在するだけでもかなり違うから構わん。
好きにしろ左毛に沈み込みながら肘かけに
持たれてホをつく魔王の小さな体は存在
そうな姿勢とは裏腹にさらに一回り小さく
見える。ああ、もうあのさ、よそのオタク
の教育方針に口を出すつもりはないけれど
ね。少しかほなんじゃないの。あんたの
導きとやらの網を買いくって育ちたいよう
に育っているじゃない。この世界ダッシュ
ダッシュダッシュ何のことだ。伏せたまつ
をわずかにあげた魔王の視線は落ちたまま
だけれど実際のところさ、3大同盟国の
制約や勇者の薬場以外の導きにも結構力を
使ってるでしょ。成長がやばそうな知恵は
発展を抑えているよね。発展しないように
方向付けてる。だから産業革命が起こら
ない。新しいものに抵抗がなく好奇心も
探求心も王勢なこの世界の住人たちならば
とっかかりさえあればであろうはずなのに
途えている発展。きっと目についたのが
それだというだけで滝にわってそういう
部分はあるに違いない。龍との文明が急激
な成長をもたらして滅びかけたことを
忘れるのは難しいだろうから抑え込むこと
自体は理解できないこともない。だけどだ
けどだ。転びやすい子供が2度と転ばぬを
引き続けるのは実は何よりも簡単な解決策
なわけで。さっきザギルが兵魔法で鏡を
作ったけれどね。この無駄に器用な男が
作ったにも関わらず鏡には歪みがどうし
たって出る。だけど白にある鏡はも私たち
がいた世界で使っていたものと大さなかっ
たよ。無駄につった顔前。ダッシュ
ダッシュダッシュ。ああ、ネジやナットも
そうだね。
どれも手作業だけとは思えないほど精密な
仕上がりだったよ。魔法のせいかと思って
たけどなるほどね。ピアノだけじゃなくて
楽器全般のクオリティが高いと思ってたん
だよね。実験器具どころか医療器具も
向こうで見たのと全く同じだったし。
みんながこっちに来てすぐに馴染めたのは
そういう細かい部分で馴染みのあるものが
身近にあったからだろう。技術の問題だけ
じゃない。労働環境や人権意識も向こうで
は理念としてはあっても現実は遠かった
ものがここではしっかり寝付いてる。勇者
の知恵やあなたの導きなしにちゃんと育っ
てる場所があるって証拠だよ。というか
この世界自体が成長従ってるんじゃない。
労働には報酬を弱いものには保護不尽な
当たり前を押し付けないのが当然だって
勇者の知恵なんて借りなくても分かる
だろうと何度思ったことか。その導きって
やつ少し加減したら力の消費も変わるん
でしょ。考えてみるよ。1つお聞きしても
よろしいですか?ざザさんがすっ前に出て
騎士の霊を取った。ああ、かっこいい。
さっきは月行していたけど、今は敵では
ないと判断したんだろう。うん、やっぱり
かっこいい。イケメンでもその怖った表情
から騎士団長として当然の疑問を
投げかけるだろうと察する。そうだよな。
聞くよな。そりゃ国境戦の侵略にはどんな
意味があるんですか?それを聞くのか?
魔王は疲れの色を残しつつ傲慢さと冷鉄さ
を滲ませた声で答えた。お前たちだって
魔物のま引きをするだろう。増えすぎを
防ぐのは上位種の役目だな。ならば他の
方法でお前たちは魔物をまびく時どれを
選ぶかどれも同じだ。我々にとって魔物も
お前たちも等しくこの世界の一部だ。この
完引き割りだ。我々に選ばせるな。ああ、
勇者が魔族になってからの30年は戦を
下げる契約を初代と結んでいる。今回も
我々はそれを守る。お前たちにとっては今
までと変わらんだろう。それで引け。だが
この仕組みを公害するな。聞くことを選ん
だのはお前だ。そのくらいはしえ。私にも
その辺りの知識はチップが教えてくれた
から分かる。分かるけど教えたくない情報
だ。多分聞かれたら聞こえないふりをした
と思う。ざザさんの白くなった握り拳に
触れようとしたけど、彼はその前に大きく
息を吸って再び例を取った。承知しました
。ご教事ありがとうございます。それから
伸ばしかけた私の手をそっと包み込んで
やることは変わりませんからといつもの
笑顔を見せてくれた。ふん。大価もなく
教えたわけじゃない。何でしょう?私に
できることであれば確かあの国でそれなり
の地位があるんだろう。ええ、まあ大また
へのミルクと歌詞を元に戻せわ。オートマ
のミルクと歌詞を元に戻せ。可能か
ちょっとかずはやっぱりあいつずるいわ。
私もそう来るとは思いましたか。可能です
ね。問題ありまし
ないわ。ないわよ。ミルクと歌詞でいいん
でしょ。だったら種類も増やすわ。かずは
特性のお菓子も用意させる。だからもっと
色々取りよう。もういい。お前ら帰れ。
川ずはちゃん。おやつの時間。はい。
ちょっと待ってね。これでもかと首を
ひねって下口に頭を突っ込み叫ぶ霊君に変
な声が出そうになるのをこらえた。そんな
に頭を下げなくても下然口に引っかかる
ことはないし、なんなら彼は飛びついて足
をブラブらさせているはずなのに大きかっ
た頃の癖が抜けないようだ。1年近くあの
サイズだったからね。芋の川向きが1段落
したところで厨房のマダムたちに挨拶して
ホールに向かう。ヒラヒラ手を振る人、手
が離せないからお疲れと明るい声をかけて
くれる人。マダムたちは私の新しい姿を
あらあらまアマーと受け入れてくれた。角
以外はあんまり変わらないんじゃないとか
いう人もいたけど15cmですよ。
15cm伸びてますからねとそこは主張し
ておいた。日本人が若く見えるのは世界を
超えて共通認識だから仕方ない。魔族と
勇者の関係は王と行為の幹部くらいにしか
伝えられていない。公表すれば混乱を招く
だろう。もしかしたら過去にもその関係は
伝えられたことがあったかもしれない。
そうだとしたら時の王たちは伝承しない
ことを選んだのだろう。天代勇者たちの
情報が記録から削ぎ落とされていたのと
同様に周囲には勇者の第2形態に進化した
ということで押し通したらすんなり通った
。ちなみに税トだと言ってみたけどスルー
された。以前使っていたものより一回り
大きい三角金を畳んでエプロンのポケット
にしまえば小走に駆け寄ってきたレ君が手
を取ってエスコしてくれる。最近ルディ
王子と一緒に霊法を習っているから実践し
たくてたまらないらしい。13歳で成人と
はいえ、貴族や裕福な家の子供はその年
から上級学校に通うことが多い。まだ先の
ことだけどもちろんれ君にも通わせる
つもりだし、本人もその気になっている。
本来の年齢の姿に戻った時、レイ君は
すんなりそれを受け入れたわけじゃない。
魔王の城でジャージをお互いに交換し
ながら少しだけぐったのだ。だって子供の
時間って大切なんでしょ。だったらかずは
ちゃんだって大事じゃないの。僕かずは
ちゃんの時間を取っちゃったんでしょ。
自分が勝手に帰られてしまったのに最初に
出てくるのが私への気遣いなんて。そんな
子だからこそ何でもしてあげたくなるんだ
よねと思う。もっと我がマを言っていい年
なのに。というか息子も娘も10歳どころ
か成人してからももっと我がままだったよ
。私が10歳の頃はわがままを言う相手が
いなかった。多分早速フのところにあのマ
いたらきっと我がマを言って甘えられる
ようになっていたんじゃないかと思う。だ
けどそんなチャンスを逃してしまった。
我がマを言えるほど安心して甘えて欲しい
のは私自身のわがままでもある。10歳の
私が得られなかったものを与えることで私
が満たされるエ語だからまあ与えるものだ
なんて言い方はなんだか詐欺を働いている
ような気分になるのが本当のところなんだ
けどれ君あのねちょっと涙目になっている
レイ君のふっくらとした柔らかい方を両手
で包んでかずはちゃんは深い子供を
ちゃんとやってるから分かるんだけどね。
うん。すごく大切な時間だけど、2回は
やりたくないのが子供時代なの。ええ、頭
が大人で体が子供なんてエルネスだって嫌
だって言うよ。そうね。まあ、嫌だわね。
そなの。そうだからちょうどいいの。
ウインウインなの。う、ウインウイン。
いや、本当もう子供サイズには結構飽きて
たし、まあ、そりゃ色々待ちきれないこと
もあるしね。なんてエルネスのつぶやきは
スルーした。あのね、僕ね、パパみたいに
なれたのも強くなれたのも嬉しいのは本当
だったんだけどね。レイ君はもじも字と
視線を方向せながらぎっと私の袖口を掴ん
でルディや王女様のお友達に時々会う
でしょ。そしたらね、大人なのにって顔を
する子が時々いてルディはちゃんと説明し
てくれるんだけどでもやっぱりちょっと
だけ寂しかったの。ありがとうかずは
ちゃん。よし、どの子か後で調べておこう
と思いながら天使を抱きしめ返した。
バレーの発表会の準備は順調ですか?
もちろん子供たちの仕上がりも上場ですよ
。ご期待ください。くみ割り人形も海賊も
衣装合わせをしているところだ。あまり
早く用意すると子供はすぐ大きくなって
サイズアウトしてしまうからね。ギリギリ
まで待っていたんだ。女の子たちは俗の
霊嬢でドレスなんて日常だから私が初めて
来た時よりテンションが上がらないんじゃ
ないかと思ったけど踊ることを前提とした
足のラインがはっきり出るオーガンジーと
シフォンのデザインに意外と盛り上がって
いた。男の子たちは海賊のワイルドな衣装
にノりノりだったしね。見たらし団子
おいしいなあ。おい小僧。その真っ黒な
やつは何だ?すみかごま団子だよ。多分
ザギルさん好きだと思う。エルネスが手配
してくれて手に入った白玉のお団子も好評
だ。やっぱり教国の食材は1度現地で
チェックしたいねということで旅行に
行ける要調整している。ざザさんは新婚
旅行だと言い張っていたけどいつの間にか
普通に勇者人とザギルがメンバーに入って
いたらしい。ぐぬぐって言ってて笑った。
婚姻届けは帰ってきてすぐにざザさんが
陛下のところに直接持って行っていた。だ
から私たちは明日ともに夫婦だ。式だって
旅行に行く前にあげることになっている
から、あめさんとエルネスが衣装も用意し
ている。一応ちゃんと私も衣装決めの時に
同席していたんだけど次々に出てくる
デザインに頷いているうちに決まっていた
。ザザさん、お団子美味しいですか?この
弾力がいいですね。見たらしもいいです
けど、僕はこのアことよもぎの方が好き
です。実はですね、スペシャルもあるん
です。そっと差し出すのは牛皮日の
しっとりとした上品な佇まいに隠した驚き
のバニラアイス。ざザさんがうっめて
味わう顔を堪能してからみんなに振るまっ
た。ザギルが一定とメか髪を抑えながら
怒っていてみんなで笑い転げた。とても
楽しくて幸せだからオートマタへのお備い
にしてあげよう。氷詰めの箱に入れて
あげれば解けないうちに持っていける
だろう。あれでもね、しているんだ。前線
を下げる30年は魔族がかつての仲間と
直接戦わなくて済むようにという期間なん
だよ。ま引きが必要なのも本当だ。世界の
バランスを取るために必要なのも本当だ
けどそれだけじゃない。共通の敵は即を
生み出す。元の世界でもよく言われていた
ことだ。
世界がどまない程度に三国が発展して、
なおかついを起こさないために敵が必要
だった。だけどこれは秘密のりだ。だって
敵でいなくてはいけないから。多分ね、
モルダモデが子供が生まれていたのを知っ
て、時々様子を見に行ったりしつつも、
魔王の側近のままでいたのはあの氷の城に
1人で魔王をしている小さな創心を放って
おけなかったんじゃないかと思う。なあ、
これあのガラクタに持たせてやるんだろ。
あ、うん。よくわかったね。俺後で持って
行ってやるから氷り詰めしとけ。笑いそう
になるのをこらえて頷いた。
かずはさんはいらを選んでくれてありがとうございます。選んだことが本当に正しかったかどうかなんてずっとずっと先にならなきゃからない。私はたちを一生懸命
育てたもりだけど正しかったかどうかなんて今でも分からない。
魔王に偉そうに言ったことだって先が
分かっていったわけじゃないし、魔王が
結局どうするのかも分からない。だけど
とりあえず私が今ここにいるのを喜んで
くれる人がいて幸せだからもうそれでいい
んだ。もしこの先魔王がしくじったって
その時は私が魔王になってやればいい。異
世界だってどこだって私はこの人たちを
連れて行けるんだから。そんなことを
くるっと包み込んで飲み込んでにっこりと
綺麗に笑い返して見せた。最高のご褒美
ですね。お礼なんていらないんだよ。
ちょうめ。これにて完結です。途中で停滞
しつつもき付き合いくださった皆様
ありがとうございます。評価もありがとう
ございます。完結ブーストありがとう
ございます。お礼先払いシステム。小気味
よく嫌き迫る勢いで包丁がな板を叩く音が
厨房に響いている。キュウリ、トマト、
薄焼き卵。ちょっと待って。薄焼き卵で
そんな音が出るのか。マダムたち気合い
入りすぎでは?よっしゃ。たいほどの
ボールに満ちていた水をざりと捨てるとざ
に残るのはプルプルとした木らげもき。
そろそろ午前の訓練が終わって騎士たちと
共にみんなが食堂に顔を出しに来る頃だ。
すでにみんな勇者としての戦闘力はカスと
しているんじゃないかとっぱらの評判で
訓練と言ってもあり余る勇者エネルギーの
発散のようなものだ。それでも騎士たちの
式は上がるし勇者が元気で楽しく過ごして
いることがオートミ引いては国民の安心に
つがるとかなんとかで歓迎されているって
うちの隣のマダムが言っていた。ザザさん
とれ君、それに時々ぎるとクラス浄化の家
から私は3日に1度くらいの頻度で城に
通い、相変わらず厨房を手伝っている。隣
のマダムはその家の隣に住む第1騎士団
部隊長の奥様だ。城からの距離がちょうど
いいのか、近隣には騎士団関係者が多く
住んでいて、これはまさか噂の社宅ルール
とかがあるのではと当初はびったけど、
当然そんなことはなかった。普通にご近所
付き合いをしている。作りすぎたおかを
おそわけに行ったらすごくびっくりされた
けどおっそけ文化もありませんでした。
刻んだ木クラゲをホローの調理用バットに
放り込む。ずらりと並んだバットには
それぞれ刻まれた野菜合いがいたもやしが
山盛りだ。かずはちゃんはい。下然口に頭
を突っ込んで私を呼ぶ声はほんの少しかれ
始めている。ここ数日そうなんだけど風で
はなさそうというか勇者の体は病気知らず
だし声代わりかなと思う。ちょっと早いか
な。ほんの少しだけ寂しくて早いから違う
と思うってブツブツ言っていたらざザさん
がクスクス笑っていた。本当彼はずっと
イケメンだ。料理長に断りを入れて撤収。
した準備はもう終わったし、具材入りの
バットを3つ持ちホールの長テーブルや
カウンターに置いていく。
お好みでどうぞというスタイルだ。あ、
そうだ、そうだ。いつものテーブルを
ジんどる霊君たちに向かいかけた足を戻し
て厨房にある引き出しの1つからチラシを
1枚取り出した。3年も経てばさすがに
文字も困らない程度にはかけるようになる
というもの。どうしたの?都市線で当君に
向かってキラヒラとチラシを見せるとパッ
と花咲く満面の絵。立ち上がって元気な声
で読み上げてくれた。日足中華始めました
。やっぱりこれ壁に貼らなきゃ始まらない
ですよね。くと麺を口いっぱいにすする霊
君。もうね、ついこの間身長がついに私と
並んだんですよ。もうまだもうちょっと私
の方がってブツブツ言ってたらやっぱり
ざザさんは笑ってた。でも彼だって
ちょっとムーって顔して慎重さをしっかり
確認してたのを見逃してませんよ、私は。
夏が来たって感じがするよな。スープも
再現度高いしうまい。プハーと満足げな息
をついて冷やし中華を食べ、鶏胸肉の
みぞれ煮に手を伸ばすのは雪ひさん。その
横でし太君も長いも入り餃子に梅りポン酢
をつけている。夏はさっぱりとでも
スタミナもつけてまあ勇者に夏バてはない
んですけど勇者パワージのため私たちは
結構な退職感だ。やっぱり強国で風食剤を
発見しまくったのが大きかったですね。
大体何でも再現できるようになりましたし
。でもスープの決め手は料理長の特性
ビネガーですね。料理長さんさすが。
さすが慌てて口の中の面を飲み込んでし太
君に臨床する霊君2人でケラケラ笑って
また食事を再開させる。何?最近それが
ブームなの?てかあめってばまだ帰ってき
てないの?うん。明日の入学式には間に
会うように帰ってくるって言ってたんです
けどね。午前中は訓練に当てることが多い
けれど、みんな午後は好きなことをして
いる。その好きなことが巡り巡って勇者の
恩恵になったりもするし、幸さんはこの間
バイクを作っていたし、し太君は演奏は
もちろんレコードだかCDだか分からない
けど、そんな感じの研究にはまっている。
あめさんはスライム探しの旅に出た。わっ
て思うでしょう。私もわって言いましたよ
ね。声を大にしてもうこれ2ヶ月前になる
けど西の方には臭くないスライムがい
るって噂をどこからか聞いてきたらしい。
おいおいおい日足中華が出てたぞ。おい
なあ。俺のを作ってくれ。あら、お帰えり
。あ、ザギルさんだ。久しぶり。この
ところどこ行ってたの?おお、ちょっと
あちこちな。ほらほらほらほら。俺の麺は
持ってきたからよ。麺はオーダーに合わせ
て厨房で次々茹でているのだけど、麺だけ
2人前入れた器をザギルが突き出してくる
。盛り付けるだけだって言うのにやって
欲しがるところも全く変わらない。時々
フラフラと長期感を開けるけれど、今日の
ようにちゃんと予定通りに帰ってくるので
特に理由は聞いていない。まあ北の方に
行っていることが多いんじゃないかなとは
思っている。ザギル好みに鳥ハムと
キュウリが多めの盛り付けをしてあげれば
よしと偉そうなウ月が帰ってきた。てか
なんでこれ夏にしかやらねえんだよ。意味
わかんねえ。そういう習わしなのねえ。
ザギるザる。制服ができてきてるんだよ。
帰ったら見る。あん。どうせ明日の入学式
とやらできるんだろ。いいよ。その時で
明日はレ君の王立高等学院の入学式だ。
13歳が火星人のこの国ではそれまで
読みかき計算戦闘訓練と生活に密着した
ことを教える学校に通うことができる。
13歳になると平民の大半は働き始める
ことが多いけれど貴族や不裕層はより高度
な教育を受けるため高等学院に通うのだ。
れ君より一学年のルディ王子も昨年から
通い始めていた。レ君も通うのを楽しみに
していて、私たちもいそと式に散列する。
ザギルも気にいるかもしれないし、俺が気
に入ったら何だってんだよ。13歳以上
なら誰でも入学できるって物を。だから何
でもかんでも俺を数に入れるなって言って
んだろ。ええ、ザギルがいたら絶対面白い
のに。それはそう、ザギルが制服を着て
通学とかもう絵面で面白い。デザートは
水じだったのだけどスライムかよって警戒
するザギルもまた面白かった。2かよ。
てっきり俺は坊主は俺が来る前にもう成熟
しきってたのかと思ったんだがな。どうし
たの急に。水銃を2個ペロリとらげた後、
ザギルは目を細めてレ君の頭からつ先まで
視線を往復させる。お前ら順番に魔力量の
成長期があったけどよ、坊主だけはなかっ
たっていうか、俺が城に来た時にはもう
安定してたからな。え?何それ?つまり
それってちょっと留守にしてる間にやって
くれんな。おい、坊ーズ気づいてるん
だろうがよ。売りに似たカリッツの朝漬け
をポリポリ放りながらいってレ君が笑った
。あのね、あめちゃんがもし帰って来るの
に間に合わなくても僕が迎えに行くから
大丈夫だよ。ご馳そう様でした。ルディと
遊んでくるって元気よく食堂を飛び出して
行ったのだけど。え?迎えに行くって。え
?いや、こちらの世界さほど連絡手段に
即事性はなくて、今あめさんがどこにいる
かとかリアルタイムで分かりはしないのだ
けど。え、うお、お前首だけぐるっと
こっちに回すんじゃねえよ。ビビるわ。
ちょっとれ君大丈夫なんでしょうね。元気
そうだけど。自分で元気そうだって言って
んだろうが。あれ多分新しい技かなんか手
に入れてるんだぞ。きっと小僧のお魔法
みたいによ。ええ、ちょっと気になるんだ
けど。というか成長期の時って魔力良いと
か安定しなかったりとかしてたんだけど
学校が始まるっていうのに倒れたりしない
かな?大丈夫かな?俺に聞くな。ちょっと
あなたやっぱり制服いらない。通わせよう
としてんじゃねえよ。バカか。何でもかん
でも教えてもらえる時期は過ぎたってこと
なんだろうけども。寂しいったら学園の
給食室で求人してたりしないかな。もう
こちらではお久しぶりです。豆田です。
さて、本作給食のおばちゃん異世界を行く
は7/3発売でございます。なんか巷股た
では店頭に並んでたりするそうですよ。
ちょっとほら、そこのお客さん、帰りに
本屋に寄ってみませんか?どうですなので
お知らせとお祝いを兼ねてSSを上げてみ
ました。学園編だと思った。続きませんよ
。特集ページは下に貼ってあります。白
46先生の紙表紙をクリックしたら
たどり着きます。続感するかどうかは
売れき次第なので買ってくれると私も
あなたもみんな幸せ。よろしくお願いし
ます。こちらの世界には多少の違いは
あれど向こうと大さない食材が豊富にある
。カザルナ王国は前回の勇者がヨーロッパ
あたりから召喚されていたため文化は
そちらの影響を強く受けていて大陸の反対
側に位置する教国ではアジア県文化よりだ
。召喚されてから3年経った今では向こう
の食材や調味料とこちらのものの対象表や
そのレシピを書きねたのとも10冊を超え
た。地味にやってたんですよ。そういう
ことも最終的に料理長にレシピを渡すため
の下書きなんだけど。さて、奥義の裏山の
向こうにはサルディナという魚の住む湖が
ありました。向こうの世界でいうウナぎ。
すごく長いけどすごく長くて大きいけれど
その調理法も味も変わらずウナぎな生物が
住んでいた。泥臭くて食材には不気だと
認知されていた白物は調理法第で微味に
なるばかりか栄養化も高いと一躍を浴びる
存在となったわけです。だってウナぎだ
から一躍客校を浴びる生物って向こうの
世界ではあっという間に絶滅の危機に品材
しかり毛怪我などの素材
けれど我らが嫌悪王は需要がない家にその
生体も謎に包まれたままのサルディナを
乱角することなく地道な調査を続けさせて
いた生体系のバランスを崩さない程度の
ラインを見極めるためそしてサルリナが
周囲に影響を与えない程度の現象で安定し
たと思われた今年。わあ、これは見事。
波内際は岩場だけれど、水底は泥であった
湖にはハの花が一面に咲いた。敷き詰め
られた丸い歯のお皿、隙間から輝く鏡の
ような米、そしてそこからすっくと首を
伸ばして天を仰ぐ桃や白のハスの花。花が
立ち上がっているのがハスで茎を覗かせ
ないのが水連だったと思う。元々が固定に
横たわっているだけのサルディナノス
揺れることのないしさにこれまた雲間から
こぼれる日差しが神秘性を増幅させていた
。話には聞いてましたがこれはまた
素晴らしい景色になったものですね。
こっちでは見かけない花なんでしたっけ?
ざザさんと2人でやってきました。デート
ですよ。これデート。休日はレ君も一緒に
過ごすことが多いのだけど、私と2人の
時間もちゃんと確保するざザさん。仕事の
できる男はさすがに違う。私がざザさんを
抱えて飛んできても良かったのだけど、
ざザさんの希望で馬にあ乗りしてやってき
た。おそらく高いところがあまり得意じゃ
ないのだと思う。ええ、研究所でも調査し
て独性はなしとお住みつきが出ましたよ。
お、だからこそ調査結果が出てすぐに
テクニックと会なった。だってこれは
かなり人気のデートスポットになること
間違いなしではなかろうか。サルディナも
いるし、国の管理家だから無条件で誰でも
入れるようになるまではまだまだかかる
だろうけれど、今なら独占先週あちらでは
よく見かける花なんですか?見た目は
そっくりですよ。うん。絵画や物語の題材
になるくらいには人気の花ですね。はい、
どうぞ。出入りしている調査体が利用して
いたのか。そこら辺から伐採してきたので
あろう丸田を縦に割ったベンチやテーブル
が据えられていた。おにぎりとから揚げ、
卵焼きに芋物などの弁当もすっかりらげて
馬はそこらで草を組んでいる。パノラマな
絶景を一望しながらの番茶がうまい。絵画
は分かりますけど物語ですか?なんか
元ネタは宗教の切和だとか諸説あるらしい
んですけどね。そのお話には素の花が
咲池家が出てくるんです。それは極楽
人が死んだ後に魂が行くとされる神様の国
とでも言うのが近いのかな。こっちの世界
で一心教は寝つかなかったし、天国や地獄
の概念もポピュラーではない。地域や種族
で似たようなものはないわけではない
らしいけど、極式の夢のような幸せなチて
ハの池はそうですね。その象徴の花みたい
な感じでしょうか。極式の夢ですか?
ちょっと不思議そうな顔で首をかしげる
ざザさんはどうもしっくり来ていない
らしい。まあ私もそっちのハ家よりモの
水冷の方が好きだ。この湖はハだけれどモ
にだって負けていない。夢のようなという
よりはよりは淡い色の花なのにリとした
不勢がかずはさんのようですね。顔が薄
いって言ってるでしょ。それ照レ隠しに
叫んでみても顔が一気に熱くなった。この
人本当いつまで立ってもイケメン。しれっ
とこんなセリフを履いてにやりと笑うとか
。まあそんな夏の日もありました。そして
冬を間近に控えた。
たららったらレーンコーンたらったら当然
そのまま手ブで帰るわけもなくその時
しっかり固定に伸びる地下を確認したわけ
ですよ。そしてマを自しての収穫です。
やっぱりハスと言ったらこれ輪切りにした
レコンの金ピラを橋でつまんでかざせばレ
君も一緒に叫んでくれる。本当ずっと天使
。身長を抜かされたけど天使。これ
すっかスカで穴だらけだが虫に食われたの
か。そういうものなんです。うさげな顔を
したザギルの目にレコを突きつけて穴を
覗かせる。向こうではね、演技物なのよ。
穴がたくさんあるから将来の見通しが良く
なるようにってね。へえ。お、うまいな、
これ。俺らの国そういう原ぎ好きだからね
。特に珍しい食材じゃなくても色踊りじ
こじつけてありがたくいただくってわけ。
ああ、かずはちゃんさすがこの雨からさ。
うっぱとポン酒欲しい。ケーキよく開け
ちゃうからですよ。実は教国にはあった
けど、なんだか特別な儀式やイベントの時
に振る舞われるものらしくて、年に1度
勇者得典として融通してもらっている。
それを再現なく飲み続けるのが主に幸さん
とザギルだ。去年もこの時期には底をつい
ていたねえねえかずは。これなにシマ
レコンと鶏肉の虫信じ本当は糸か白身魚が
欲しいところなんですけどね。ああ、制御
はなかなかねえ。あ、でも美味しい。
ふわふわとサクサク。そりゃもしっかり
山い元のバランスを思考錯誤して寝りまし
たからね。コロコロコロっ
君、こっちのハサミ上げも美味しい。レイ
君とし太君はニコニコほで揚げ物を中心に
攻略していっている。あら、この
サラダわりが良くていいわね。エルネス
さん、レコンは利用にもいいんですよ。
ちょっとそっちの煮物もちょうだい。自分
用のお代わりを鍋からよっていたざザさん
がしぶしぶ顔でエルネスにも取り分ける。
気に入ったらしい。彼は煮物全般が好きだ
しね。これあれだろ?あのサルディナの
ところに生えてきたやつだろ。なんだその
顔。レコンチップスを3枚まとめて
かじりつきながらザギルはニヤニヤ顔を
ざザさんに向けた。ああ、あの湖本当に
綺麗だったよね。あれから何度かあの湖に
はピクニックに行っている。もちろんいつ
ものメンバーでもだ。光景を思い出した
あめさんはうっり顔。女ってな。普通ああ
いう不勢のところ好きだよな。やだかずは
。毛者が情緒を理解してるみたいなこと
言ってる。知ってるけど使う必要ねえだけ
だっつの。大体な。そいついきなり
ズカずか泥を書き分けて根っこを掘り出し
始めてんだぞ。俺より分かってねえっつの
。なんで知ってんだ?またお前は。
かずはちゃん、それまさかざザさんとの
デートの時。いやだってハスっぽくても
連コンまであるとは限らないじゃないです
か。確認しなきゃじゃないですか。着替え
だってちゃんと計画的。私のおかげでこの
連婚パーティーができたのに。みんな何?
その目かずはちゃん素敵なデートにする
ためには女の子も頑張るもんなんだって
ミレナが言ってたよ。例えかずはさんも
頑張ってましたから。れ君たら第3王女
電下とそんなお話までするようになったの
ね。成長でも少し寂しくて複雑だわ。あと
ざザさん、そのフォローはちょっといまれ
ないです。
ちゃんと甘い空気もあったじゃないですか
。そりゃそれを説明されても困るけど、
もういつもご愛子ありがとうございます。
おかげ様で本日に間観光です。記念SSも
無事かけましたのでご挨拶です。引き続き
に看もお買い上げありがとうございます。
やった。さて、活動報告から抜粋です。
書き下ろし間は騎士団長の初めての
座ザ点こレは特典ではなくて本編の過質分
ざザと例の恋い花みたいなえ初犯電子得典
SS餃子からなるフルオーケストラー招待
視点初店得典熊沢初店様目には目と歯を
雪広点
幸視点もシ太視点も初ですね特接ページに
もありますが幸博広視点は幸博広の絶望の
変輪となります。返ですからね。でも本編
よりもかなり覗けます。もちろんこの2つ
の話温度さひどくないかとっぱらの評判
でしてよ。でもきっとそういうところお
好きでしょう。豆は知ってるんだ。なので
頑張りました。続感したいです。お
買い上げくださいまししね。嬉しい。
ありがとう。特接ページはこの下に白46
先生の華やかな表紙画像がございます
でしょう。そちらをね、ポチっとして
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